JPH11226014A - 超音波撮像方法および装置 - Google Patents

超音波撮像方法および装置

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JPH11226014A
JPH11226014A JP10029894A JP2989498A JPH11226014A JP H11226014 A JPH11226014 A JP H11226014A JP 10029894 A JP10029894 A JP 10029894A JP 2989498 A JP2989498 A JP 2989498A JP H11226014 A JPH11226014 A JP H11226014A
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JP
Japan
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echo
image
harmonic echo
doppler
harmonic
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JP10029894A
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English (en)
Inventor
Yasuto Takeuchi
康人 竹内
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルスドップラ法を実行するに当たり、折り
返し現象に影響されずに第2高調波エコーによる撮像を
行なう超音波撮像方法および装置を実現する。 【解決手段】 第2高調波エコーを生じる造影剤40を
注入した被検体に超音波を送波し、パルスドップラ法に
より第2高調波エコーを利用して画像生成を行なうに当
たり、第2高調波エコーにアリアジングを生じる状態で
は第2高調波エコーの利用を停止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波撮像方法お
よび装置に関し、特に、第2高調波エコー(echo)を生じ
る造影剤を注入した被検体に超音波を送波し、パルスド
ップラ(pulse Doppler) 法により第2高調波エコーを利
用して画像生成を行なう超音波撮像方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】造影剤を用いる超音波撮像では、直径が
数μm程度の多数の気泡(マイクロバルーン(micro bal
loon) )を液体に混入したマイクロバルーン造影剤を用
い、その非線形なエコー(echo)源性に基づく第2高調波
エコーを利用して造影撮像を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パルストップラ法を用
いると、第2高調波エコーのドップラシフト(Doppler s
hift) に基づいてマイクロバルーン造影剤の動態画像を
得ることができるが、第2高調波エコーのドップラシフ
トは基本波エコーの2倍になるので、アリアジング(ali
asing)による折り返し現象が、基本波エコーにアリアジ
ングを生じる流速の半分の流速で発生し、流速の観測範
囲は狭くなるという問題がある。
【0004】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、パルスドップラ法を実行す
るに当たり、折り返し現象に影響されずに第2高調波エ
コーによる撮像を行なう超音波撮像方法および装置を実
現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する第1の発明は、第2高調波エコーを生じる造影剤を
注入した被検体に超音波を送波し、パルスドップラ法に
より前記送波した超音波の第2高調波エコーを利用して
画像生成を行なう超音波撮像方法であって、前記第2高
調波エコーにアリアジングを生じる状態では前記第2高
調波エコーの利用を停止する、ことを特徴とする超音波
撮像方法である。
【0006】(2)上記の課題を解決する第2の発明
は、第2高調波エコーを生じる造影剤を注入した被検体
に超音波を送波し、パルスドップラ法により前記送波し
た超音波の基本波エコーおよび第2高調波エコーを利用
して画像生成を行なう超音波撮像方法であって、前記第
2高調波エコーにアリアジングを生じる状態では前記第
2高調波エコーの利用を停止し前記基本波エコーの利用
に切り換える、ことを特徴とする超音波撮像方法であ
る。
【0007】(3)上記の課題を解決する第3の発明
は、第2高調波エコーを生じる造影剤を注入した被検体
に超音波を送波し、パルスドップラ法により前記送波し
た超音波の第2高調波エコーを利用して画像生成を行な
う超音波撮像装置であって、前記第2高調波エコーにア
リアジングを生じる状態では前記第2高調波エコーの利
用を停止する停止手段、を具備することを特徴とする超
音波撮像装置である。
【0008】(4)上記の課題を解決する第4発明は、
第2高調波エコーを生じる造影剤を注入した被検体に超
音波を送波し、パルスドップラ法により前記送波した超
音波の基本波エコーおよび第2高調波エコーを利用して
画像生成を行なう超音波撮像装置であって、前記第2高
調波エコーにアリアジングを生じる状態では前記第2高
調波エコーの利用を停止し前記基本波エコーの利用に切
り換える切換手段、を具備することを特徴とする超音波
撮像装置である。
【0009】第2の発明または第4の発明において、前
記第2高調波エコーにアリアジングを生じる状態の検出
は、前記基本波エコーの周波数のドップラシフトがパル
ス繰返し周波数の1/4を越えたことに基づいて行なう
ことが、検出の確実性を高める点で好ましい。
【0010】また、第2の発明または第4の発明におい
て、前記基本波エコーの受波を相対的に太い超音波ビー
ムで行ない、前記第2高調波エコーの受波を相対的に細
い超音波ビームでマルチビーム受波を行なうことが、空
間分解能の良い画像を得る点で好ましい。
【0011】(作用)本発明では、第2高調波エコーに
アリアジングを生じる状態では第2高調波エコーの利用
を停止し、第2高調波エコーの折り返し現象が画像生成
に影響しないようにする。また、第2高調波エコーの利
用の停止中は、基本波エコーを利用した画像生成を行な
う。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
【0013】図1に、超音波撮像装置のブロック(bloc
k) 図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例であ
る。本装置の構成によって、本発明の装置についての実
施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本
発明の方法についての実施の形態の一例が示される。
【0014】(構成)本装置の構成を説明する。図1に
示すように、本装置は、超音波プローブ(probe) 2を有
する。超音波プローブ2は、例えば前方に張り出した円
弧に沿って形成された図示しない超音波トランスデュー
サ(transducer)のアレイ(array) を有する。すなわち、
超音波プローブ2はコンベックスプローブ(convex prob
e)となっている。超音波プローブ2は、図示しない操作
者により被検体4に当接されて使用される。
【0015】被検体4には、マイクロバルーン造影剤4
0が予め注入されている。マイクロバルーン造影剤40
は、本発明における第2高調波エコーを生じる造影剤の
実施の形態の一例である。なお、第2高調波エコーを生
じる造影剤はマイクロバルーン造影剤に限らない。
【0016】超音波プローブ2は送受信部6に接続され
ている。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を
与えて、被検体4内に超音波を送波させるようになって
いる。送受信部6は、また、超音波プローブ2が受波し
た被検体4からのエコーを受信するようになっている。
【0017】送受信部6のブロック図を図2に示す。同
図において、送波タイミング(timing)発生回路602
は、送波タイミング信号を周期的に発生して送波ビーム
フォーマ(beam former) 604に入力するようになって
いる。送波ビームフォーマ604は、送波タイミング信
号に基づいて、送波ビームフォーミング(beam forming)
信号、すなわち、超音波トランスデューサアレイ中の複
数の超音波トランスデューサを時間差をもって駆動する
複数の駆動信号を発生し、送受切換回路606に入力す
るようになっている。
【0018】送受切換回路606は、複数の駆動信号を
セレクタ(selector)608に入力するようになってい
る。セレクタ608は、超音波トランスデューサアレイ
の中から送波アパーチャ(aperture)を形成する複数の超
音波トランスデューサを選択し、それらに複数の駆動信
号をそれぞれ与えるようになっている。
【0019】複数の超音波トランスデューサは、複数の
駆動信号の時間差に対応した位相差を持つ複数の超音波
をぞれぞれ発生する。それら超音波の波面合成によって
超音波ビームが形成される。超音波ビームの送波方向
は、セレクタ608が選択する送波アパーチャによって
定まる。
【0020】超音波ビームの送波は、送波タイミング発
生回路602が発生する送波タイミング信号により、一
定の時間間隔で繰り返し行われる。この送波の繰り返し
の周波数が、パルス繰返し周波数(PRF:pulse repe
tition frequency)である。超音波ビームの送波方向
は、セレクタ608で送波アパーチャを切り換えること
により順次変更される。それによって、被検体4の内部
が、超音波ビームが形成する音線によって走査される。
すなわち被検体4の内部が音線順次で走査される。
【0021】セレクタ608は、また、超音波トランス
デューサのアレイの中から受波アパーチャを形成する複
数の超音波トランスデューサを選択し、それら超音波ト
ランスデューサが受波した複数のエコー信号を送受切換
回路606に入力するようになっている。
【0022】送受切換回路606は、複数のエコー信号
を受波ビームフォーマ610に入力するようになってい
る。受波ビームフォーマ610は、複数のエコー信号に
時間差を付与して位相を調整し、次いでそれら加算して
受波のビームフォーミング、すなわち、受波音線上のエ
コー受信信号を形成するようになっている。セレクタ6
08により、受波の音線も送波に合わせて走査される。
以上の、送波タイミング発生回路602乃至受波ビーム
フォーマ610は、後述の制御部18によって制御され
るようになっている。
【0023】受波ビームフォーマ610には、2系統の
フィルタ(filter)612,614が接続され、ビームフ
ォーミングしたエコー受信信号をフィルタ612,61
4でそれぞれフィルタリングするようになっている。フ
ィルタ612,614は、それぞれ、図3に示す周波数
通過帯域B1,B2を有する。帯域B1は、送波超音波
の基本周波数f0に合わせてある。帯域B2は、送波超
音波の第2高調波2f0に合わせてある。これによっ
て、フィルタ612によりエコー受信信号の基本周波数
成分(以下、基本数エコーという)が抽出され、フィル
タ614によりエコー受信信号の第2高調波成分(以
下、第2高調波エコーという)が抽出される。
【0024】超音波プローブ2および送受信部6によっ
て、例えば図4に示すような走査が行われる。すなわ
ち、同図に示すように、放射点200から発する音線2
02が円弧204上を移動することにより、扇面状の2
次元領域206がθ方向に走査され、いわゆるコンベッ
クススキャン(convex scan) が行われる。音線202を
超音波の送波方向(z方向)とは反対方向に延長したと
き、全ての音線が一点208で交わるようになってい
る。点208は全ての音線の発散点となる。
【0025】送受信部6はBモード(mode)処理部10お
よびドップラ(Doppler) 処理部12に接続されている。
送受信部6から出力される音線ごとのエコー受信信号
は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12に入
力される。
【0026】Bモード処理部10はBモード画像データ
を形成するものである。Bモード処理部10は、図5に
示すような対数増幅回路102と包絡線検波回路104
からなる信号処理回路を2系統備えている。2系統のう
ち、一方は基本波エコーを処理するためのものであり、
他方は第2高調波エコーを処理するためのものである。
【0027】Bモード処理部10は、基本波エコーと第
2高調波エコーについて、それぞれ、対数増幅回路10
2でエコー受信信号を対数増幅し包絡線検波回路104
で包絡線検波して、音線上の個々の反射点でのエコーの
強度を表す信号、すなわちAスコープ(scope) 信号を得
て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝度
値として、Bモード画像データを形成するようになって
いる。
【0028】ドップラ処理部12はドップラ画像データ
およびドップラシフトデータを形成するものである。ド
ップラ処理部12は、図6に示すような直交検波回路1
20、MTIフィルタ(moving target indication filt
er) 122、自己相関回路124、平均流速演算回路1
26、分散演算回路128、パワー演算回路130、サ
ンプルホールド(sample-hold) 回路132、ドップラフ
ィルタ134および周波数分析回路136からなる信号
処理回路を、2系統備えている。2系統のうち一方は基
本波エコーを処理するためのものであり、他方は第2高
調波エコーを処理するためのものである。
【0029】ドップラ処理部12は、基本波エコーと第
2高調波エコーについて、それぞれ、直交検波回路12
0でエコー受信信号を直交検波し、MTIフィルタ12
2でMTI処理し、自己相関回路124で自己相関演算
を行い、平均流速演算回路126で自己相関演算結果か
ら平均流速を求め、分散演算回路128で自己相関演算
結果から流速の分散を求め、パワー演算回路130で自
己相関演算結果からドプラ信号のパワーを求めるように
なっている。
【0030】これによって、被検体4内の血流等の平均
流速とその分散およびドプラ信号のパワーを表すそれぞ
れのデータ、すなわち、ドップラ画像データが音線ごと
に得られる。なお、流速は音線方向の成分として得られ
る。また、流れの方向は、近づく方向と遠ざかる方向と
が区別される。
【0031】ドップラ処理部12は.また、基本波エコ
ーと第2高調波エコーについて、それぞれ、直交検波回
路120の出力信号をサンプルホールド回路132でサ
ンプルホールドし、ドップラフィルタ134でフィルタ
リングし、周波数分析回路136で周波数分析を行なう
ようになっている。サンプルホールド回路132は後述
する制御部18によって制御される。
【0032】この構成により、基本波エコーと第2高調
波エコーについて、それぞれ、被検体4内に設定した観
測点すなわちサンプルボリューム(sample volume) での
信号が捉えられ、かつ周波数分析によりその信号のドッ
プラシフトが求められる。基本波エコーのドップラシフ
トは、サンプルボリュームにおける血流等の流速を表
し、第2高調波エコーのドップラシフトはサンプルボリ
ュームにおける造影剤の流速を表す。一般に、造影剤は
血流と一緒に移動しており、両者の速度は実質的に同一
である。
【0033】基本波エコーの系統のドップラフィルタ1
34には、体内組織等から生じる妨害成分(クラッタ(c
lutter) )を除去するために低域阻止用のウォールフィ
ルタ(wall filter) を設けてある。これに対して、第2
高調波エコーの系統では、第2高調波エコーが造影剤だ
けから生じ体内組織等からは生じないので、ドップラフ
ィルタ134にはクラッタ除去用のウォールフィルタを
必要しない。したがって低域の信号が阻止されないの
で、停止状態をも含めた極低速まで速度検出範囲が広が
る。また、ウォールフィルタが必要としないので、ドッ
プラフィルタ134の構成を簡素化することができる。
【0034】Bモード処理部10およびドップラ処理部
12は画像処理部14に接続されている。画像処理部1
4は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12か
らそれぞれ入力されるデータに基づいて、それぞれBモ
ード画像、ドップラ画像およびドップラシフト画像を生
成するものである。
【0035】画像処理部14は、図7に示すように、バ
ス(bus) 140によって接続された入力データメモリ(d
ata memory) 142、ディジタル・スキャンコンバータ
(digital scan converter)144、画像メモリ146お
よび画像処理プロセッサ(prosessor) 148を備えてい
る。
【0036】Bモード処理部10およびドップラ処理部
12から音線ごとに入力されたBモード画像データおよ
びドップラ画像データは、入力データメモリ142にそ
れぞれ記憶される。また、ドップラ処理部12から入力
されたドップラシフトデータも入力データメモリ142
に記憶される。これらの画像データおよびドップラシフ
トデータは、基本波エコーのものと第2高調波エコーの
ものとがそれぞれ存在する。音線ごとのBモード画像デ
ータおよびドップラ画像データによって、メモリ142
内にそれぞれの音線データ空間が形成される。
【0037】ディジタル・スキャンコンバータ144
は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間
のデータに変換するものである。ディジタル・スキャン
コンバータ144によって変換された画像データは、画
像メモリ146に記憶される。すなわち、画像メモリ1
46は物理空間の画像データを記憶する。
【0038】画像処理プロセッサ148は、入力データ
メモリ142および画像メモリ146のデータについて
それぞれ所定のデータ処理を施すようになっている。デ
ータ処理の一環として、画像処理プロセッサ148は、
入力データメモリ142のドップラシフトデータに基づ
き、サンプルボリュームにおける血流速度等の時間変化
を示す画像を生成し、画像メモリ146に記憶するよう
になっている。
【0039】画像処理部14には表示部16が接続され
ている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。なお、表示部16は、カラー(color)画像が表示
可能なものとなっている。
【0040】以上の送受信部6、Bモード処理部10、
ドップラ処理部12、画像処理部14および表示部16
は制御部18に接続されている。制御部18は、それら
各部に制御信号を与えてその動作を制御するようになっ
ている。また、被制御の各部から各種の報知信号が入力
されるようになっている。
【0041】制御部18の制御の下で、Bモード動作お
よびドップラモード動作が実行される。制御部18には
操作部20が接続されている。操作部20は操作者によ
って操作され、制御部18に所望の指令や情報を入力す
るようになっている。操作部20は、例えばキーボード
(keyboard)やその他の操作具を備えた操作パネル(pane
l) で構成される。
【0042】制御部18は、制御の一環として、第2高
調波エコーを利用したドップラ画像生成の有効化および
無効化を制御するようになっている。制御部18は、本
発明における停止手段の実施の形態の一例である。ま
た、本発明における切換手段の実施の形態の一例であ
る。
【0043】制御部18は、例えば基本波エコーについ
てのドップラシフトを監視し、基本波エコーのドップラ
シフトがPRFの1/4以内にある間は、画像処理部1
4において第2高調波エコーに基づくドップラ画像生成
を行ない、PRFの1/4を越えたときは、第2高調波
エコーに基づく画像生成を行なわないようになってい
る。なお、基本波エコーに基づくドップラ画像生成は変
更なく維持される。また、Bモード画像の生成も変更し
ない。
【0044】さらに詳しく説明すれば、基本波エコーに
ついて、例えば図8に示すようなドップラシフトの時間
変化が得られたとすると、期間Pではドップラシフトが
+PRF/4を越えており、他の期間では±PRF/4
以内となっている。
【0045】このとき、第2高調波エコーのドップラシ
フトは、同一流速に関し基本波エコーのドップラシフト
の2倍になることにより、その時間変化は図9に示すよ
うになる。すなわち、期間Pにおいて+PRF/2を越
え、アリアジングによる折り返しが−PRF/2側に生
じる。このため、期間Pの第2高調波エコーは流速を表
す信号として利用するには不適当である。
【0046】そこで、期間Pすなわち基本波エコーのド
ップラシフトがPRFの1/4を越えた期間では、第2
高調波エコーに基づくドップラ画像生成を無効化し、誤
った流速観測が行なわれないようにする。なお、第2高
調波エコーにおけるアリアジングは、第2高調波エコー
のドップラシフトが±PRF/2を越えたことで検出す
るようにしても良いのは勿論である。ただし、第2高調
波エコーは造影剤の無いところからは発生せず、これに
対して基本波エコーは造影剤の有無に関わらず発生する
ので、基本波エコーによるのが、第2高調波エコーのア
リアジングの可能性を確実に検出できる点で好ましい。
【0047】(動作)本装置の動作を説明する。操作者
は超音波プローブ2を被検体4の所望の個所に当接し、
操作部20を操作して、例えばBモードとドップラモー
ドを併用した撮像を行う。操作者は、また、操作部20
を操作して被検体4におけるサンプルボリュームの位置
および大きさを設定する。
【0048】制御部18による制御の下で、Bモードと
ドップラモードが時分割で行われる。すなわち、例えば
ドップラモードのスキャンを数回行う度にBモードのス
キャンを1回行う割合で、Bモードとドップラモードの
混合スキャンを行う。音線が、マイクロバルーン造影剤
40が存在する領域を走査したとき、エコーには第2高
調波成分が含まれる。
【0049】Bモードにおいては、送受信部6は、超音
波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部を走査
して逐一そのエコーを受信する。Bモード処理部10
は、送受信部6から入力される基本波エコーと第2高調
波エコーにつき、それぞれ、対数増幅回路102で対数
増幅し包絡線検波回路104で包絡線検波してAスコー
プ信号を求め、それに基づいて音線ごとのBモード画像
データを形成する。
【0050】画像処理部14は、Bモード処理部10か
ら入力される音線ごとのBモード画像データを入力デー
タメモリ142に記憶する。これによって、入力データ
メモリ142内に、Bモード画像データについての音線
データ空間が、基本波エコーと第2高調波エコーについ
てそれぞれ形成される。
【0051】ドップラモードにおいては、送受信部6は
超音波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部を
走査して逐一そのエコーを受信する。その際、1音線当
たり複数回の超音波の送波とエコーの受信が行われる。
【0052】ドップラ処理部12は、送受信部6から入
力される基本波エコーと第2高調波エコーにつき、それ
ぞれ、直交検波回路120で直交検波し、MTIフィル
タ122でMTI処理し、自己相関回路124で自己相
関を求め、自己相関結果から、平均流速演算回路126
で平均流速を求め、分散演算回路128で分散を求め、
パワー演算回路130でパワーを求める。
【0053】これらの算出値は、それぞれ、例えば血流
等の平均流速とその分散およびドップラ信号のパワーを
音線ごとに表すドップラ画像データとなる。なお、MT
Iフィルタ122でのMTI処理は1音線当たりの複数
回のエコー受信信号を用いて行われる。
【0054】ドップラ処理部12は、また、送受信部6
から入力される基本波エコーと第2高調波エコーにつ
き、それぞれ、直交検波回路120で直交検波し、サン
プルホールド回路132でサンプルホールドし、ドップ
ラフィルタ134でフィルタリングし、周波数分析回路
136で周波数分析してドップラシフトを求める。
【0055】画像処理部14は、ドップラ処理部12か
ら入力される音線ごとのドップラ画像データを入力デー
タメモリ142に記憶する。これによって、入力データ
メモリ142内に、ドップラ画像データについての音線
データ空間が、基本波エコーと第2高調波エコーについ
てそれぞれ形成される。画像処理部14は、また、基本
波エコーと第2高調波エコーについて、ドップラシフト
データをそれぞれ入力データメモリ142記憶する。
【0056】画像処理プロセッサ148は、入力データ
メモリ142のBモード画像データとドップラ画像デー
タをディジタル・スキャンコンバータ144でぞれぞれ
走査変換して画像メモリ146に書き込む。その際、ド
ップラ画像データを、流速に分散を加えたCFM(color
flow mapping)画像用の画像データおよびパワードップ
ラ画像用の画像データとしてそれぞれ書き込む。
【0057】画像処理プロセッサ148は、基本波エコ
ーおよび第2高調波エコーによるそれぞれの、Bモード
画像、CFM画像およびパワードップラ画像を別々な領
域に書き込む。基本波エコーによるBモード画像は、走
査面における体内組織の断層像を示すものとなる。第2
高調波エコーによるBモード画像は、走査面におけるマ
イクロバルーン造影剤40の広がりを示すものとなる。
【0058】基本波エコーによるCFM画像は、音線走
査面における血流速度等の2次元分布を示す画像とな
る。第2高調波エコーによるCFM画像は、音線走査面
におけるマイクロバルーン造影剤40の流速の2次元分
布を示す画像となる。基本波エコーおよび第2高調波エ
コーによるそれぞれのパワードップラ画像は、音線走査
面における血流等および造影剤流の存在をそれぞれ示す
画像となる。
【0059】画像処理プロセッサ148は、また、入力
データメモリ142に記憶されたドップラシフトデータ
から、ドップラシフトの時間変化すなわち流速の時間変
化を示す画像(以下、流速画像という)を、基本波エコ
ーと第2高調波エコーについてそれぞれ生成し、その画
像データを画像メモリ146に書き込む。その際、両画
像は流速および時間のスケール(scale) を共通にして画
像メモリ146に書き込む。
【0060】このとき、前述のような制御により、第2
高調波エコーがアリアジングを生じる期間については、
第2高調波エコーによる画像の生成を停止するので、基
本波エコーに基づき例えば図10の(a)に示す流速画
像が得られるとき、第2高調波エコーに基づく流速画像
は例えば図10の(b)に示すように、期間Pの流速す
なわちPRF/4に相当する流速を越える流速を表示す
る画像がないものとなる。
【0061】このような画像ではあるが、図10の
(b)に示した流速画像は±PRF/4以内に相当する
流速範囲では、0を含む極低速までの流速を示すものと
なる。これに対して、図10の(a)に示した基本波エ
コーに基づく流速画像は、期間Pにおける流速を示す画
像を有するものの、±PRF/4に相当する流速範囲以
内では0を含む極低速までは表示しきれない。
【0062】そこで、第2高調波エコーによる流速画像
に基本波エコーによる流速画像の期間Pの部分を組み合
わせて、例えば図11に示すような合成流速画像を形成
する。これによって、流速を極低速まで表示し、しかも
第2高調波エコーのアリアジングに影響されない流速画
像を得ることができる。なお、それに代えて、第2高調
波エコーによる流速画像に基本波エコーによる流速画像
の全部を重ね合わせても、同様な画像を得ることができ
る。
【0063】操作者は、操作部20を操作して上記のよ
うな流速画像を表示部16に表示させ、表示画像に基づ
いてサンプルボリュームにおける血流等の流速を観測す
る。第2高調波エコーの上記の特質により、極低速まで
の流速を精密に観測することが可能となる。
【0064】操作者は、また、操作部20を操作してB
モード画像ないしドップラ画像を表示部16に表示させ
る。すなわち、例えば図12に示すように、組織の断層
像160と造影剤分布像162との合成画像、および、
組織の断層像160とCFM像164との合成画像を1
画面中に並べて表示させる。これにより、造影剤像およ
びCFM像を、組織に対する位置関係が明確な状態で比
較観察することができる。造影剤分布像162は、組織
の断層像160とは別な色で表示するのが、識別を容易
にする点で好ましい。CFM像164はもともとカラー
表示であるから、組織の断層像160からの識別は容易
である。
【0065】CFM像164は、基本波エコーによるも
のと第2高調波エコーによるものをどちらか選択して表
示させることができる。基本波エコーによるものは、血
流等の動態を示すものとなる。第2高調波エコーによる
ものは、造影剤の動態を示すものとなる。もっとも、造
影剤が血流全体に広がっている場合は、両者は実質的に
同じものとなる。
【0066】そこで、前述と同様の制御により、第2高
調波エコーにアリアジングが生じない間は、第2高調波
エコーによるCFM像を表示し、第2高調波エコーにア
リアジングが生じるようになったら基本波エコーによる
CFM像を表示を表示するようにする。このようにし
て、それぞれの場合に最適な状態のCFM像の得ること
ができる。また、パワードップラ像についても同様な表
示を行なうことができる。なお、その場合、2つの態様
の画像は、それぞれ表示色を変えることが識別を容易に
する点で好ましい。
【0067】第2高調波エコーのアリアジングを基本波
エコーのドップラシフトに基づいて検出する場合、送受
波のビームフォーミングを制御することにより、相対的
に太いビームで送波を行ない、相対的に太いビームでの
基本波エコーの受波と、相対的に細い(1/2〜1/3
程度)複数のビームでの、第2高調波エコーのマルチビ
ーム受波(例えば、2音線同時受波)を行ない、太いビ
ームでの基本波エコーを第2高調波エコーのアリアジン
グ検出に用い、細いマルチビームで受波した第2高調波
エコーを用いて画像生成するようにしても良い。これ
は、空間分解能の良い画像を得る点で好ましい。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、パルスドップラ法を実行するに当たり、折り返し
現象に影響されずに第2高調波エコーによる撮像を行な
う超音波撮像方法および装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置における送受
信部のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置におけるフィ
ルタの通過帯域の概念図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置による音線走
査の概念図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置におけるBモ
ード処理部のブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置におけるドッ
プラ処理部のブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置における画像
処理部のブロック図である。
【図8】ドップラシフトの時間変化の一例を示すグラフ
である。
【図9】ドップラシフトの時間変化の一例を示すグラフ
である。
【図10】流速画像の一例を示す模式図である。
【図11】流速画像の一例を示す模式図である。
【図12】本発明の実施の形態の一例の装置における表
示画像の模式図である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ 4 被検体 40 マイクロバルーン造影剤 6 送受信部 10 Bモード処理部 12 ドップラ処理部 14 画像処理部 16 表示部 18 制御部 20 操作部 612,614 フィルタ 120 直交検波回路 122 MTIフィルタ 124 自己相関回路 126 平均流速演算回路 128 分散演算回路 130 パワー演算回路 132 サンプルホールド回路 134 ドップラフィルタ 136 周波数分析回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2高調波エコーを生じる造影剤を注入
    した被検体に超音波を送波し、パルスドップラ法により
    前記送波した超音波の第2高調波エコーを利用して画像
    生成を行なう超音波撮像方法であって、 前記第2高調波エコーにアリアジングを生じる状態では
    前記第2高調波エコーの利用を停止する、ことを特徴と
    する超音波撮像方法。
  2. 【請求項2】 第2高調波エコーを生じる造影剤を注入
    した被検体に超音波を送波し、パルスドップラ法により
    前記送波した超音波の基本波エコーおよび第2高調波エ
    コーを利用して画像生成を行なう超音波撮像方法であっ
    て、 前記第2高調波エコーにアリアジングを生じる状態では
    前記第2高調波エコーの利用を停止し前記基本波エコー
    の利用に切り換える、ことを特徴とする超音波撮像方
    法。
  3. 【請求項3】 第2高調波エコーを生じる造影剤を注入
    した被検体に超音波を送波し、パルスドップラ法により
    前記送波した超音波の第2高調波エコーを利用して画像
    生成を行なう超音波撮像装置であって、 前記第2高調波エコーにアリアジングを生じる状態では
    前記第2高調波エコーの利用を停止する停止手段、を具
    備することを特徴とする超音波撮像装置。
  4. 【請求項4】 第2高調波エコーを生じる造影剤を注入
    した被検体に超音波を送波し、パルスドップラ法により
    前記送波した超音波の基本波エコーおよび第2高調波エ
    コーを利用して画像生成を行なう超音波撮像装置であっ
    て、 前記第2高調波エコーにアリアジングを生じる状態では
    前記第2高調波エコーの利用を停止し前記基本波エコー
    の利用に切り換える切換手段、を具備することを特徴と
    する超音波撮像装置。
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