JPH11226393A - シート状物及びフィルタ - Google Patents

シート状物及びフィルタ

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JPH11226393A
JPH11226393A JP10032739A JP3273998A JPH11226393A JP H11226393 A JPH11226393 A JP H11226393A JP 10032739 A JP10032739 A JP 10032739A JP 3273998 A JP3273998 A JP 3273998A JP H11226393 A JPH11226393 A JP H11226393A
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Japan
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activated carbon
sheet
filter
present
adsorption
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JP10032739A
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English (en)
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Kazuhiro Ueda
和宏 植田
Ryuzo Tojo
竜三 東條
Eiji Yoshimura
英二 吉村
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気抵抗の上昇なしに、トルエン等の芳香族
炭化水素及ぶn−ブタン等の低分子量脂肪族炭化水素を
効率的に吸着除去できる空気浄化用のシート状物及びフ
ィルタを提供すること。 【解決手段】 BET法で算出される比表面積が500
〜2500m2 /gであり、且つ、、MP法で算出され
る細孔直径6.5Å以下の細孔容積が0.1cc/g以
上である活性炭を含有するシート状物及びかかるシート
状物からなるハニカム構造体又は/及びプリーツ構造体
を含むフィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気浄化、特には
自動車等の排気ガスに好適に用いられる濾材及びフィル
タに関するものであり、詳しくは、空気中や排気ガス中
に含まれる炭化水素類(特に、n−ブタン等の低分子量
脂肪族炭化水素)を効率的に吸着除去することが可能な
濾材又はフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生活環境の変化に伴い生活空間に
存在する微量な悪臭ガスに対する関心が高まっている。
特に自動車室内は小スペースであり、且つ、密閉空間で
あるため、車室内で発生するタバコ煙臭気や外気導入時
に進入してくる排気ガス等のガスによる汚染が深刻な問
題となっている。
【0003】ここで、自動車排気ガス中に含まれる炭化
水素類に着目すると、トルエン等の芳香族系炭化水素と
n−ブタン等の低分子量の脂肪族炭化水素に分けられる
これらの炭化水素の吸着除去に関しては、前者の芳香族
炭化水素に対しては、BET比表面積が500m2 /g
以上の活性炭を用いることにより、効率良く吸着除去で
きるが、後者の低分子量の脂肪族炭化水素に対しては、
有効な吸着除去が方法はなく、特に、低沸点、無極性の
n−ブタンの除去が近年大きな問題となっている。
【0004】上記問題に対して、これまで、n−ブタン
を吸着除去する空気浄化フィルタとして、各種の方法が
提案されている。
【0005】例えば、特許公報第2618581号や特
許公報第2618583号には、直径が18〜500Å
のポアの全ポア容積に対する有孔率が50%以上で、直
径が500Åを越えるポアの全ポア容積に対する有孔率
が20%以下の活性炭、より好ましくは18〜500Å
のメソポアの有孔率が高い活性炭を用いる方法が開示さ
れているが、このような活性炭では、n−ブタンの除去
効率が不十分であり、要求性能を満たすものは得られて
いない。
【0006】また、1975年に日本化学会誌No.7
の「活性炭充テン層によるn−ブタンの吸着ならびに脱
着」と題する論文に、常温空気中における活性炭充填層
によるn−ブタンの吸着・脱着に関して、吸着・脱着に
およぼす活性炭の比表面積、細孔分布などの影響につい
て実験され、平衡吸着量は比表面積にほぼ比例して増大
すると記載されているが、現時点では、高比表面積の活
性炭を使用するだけでは、n−ブタンの吸着除去性に限
界があることが明らかとなっている。
【0007】上記の通り、n−ブタン等の低分子量の炭
化水素に対しては、従来の活性炭では、吸着・除去性能
が不十分であり、そのため、活性炭の使用量を増加する
ことにより対応していたが、逆に活性炭の使用量を増加
すると、通気抵抗が上昇するという問題を生じ、使用量
の増加にも限界を生じていた。特に、カーエアコン等に
用いられるフィルタは、冷房能力との兼ね合いから、通
気抵抗を上昇させないことが重要な課題となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に鑑みてなされたものであって、芳香族炭化水素等の
除去は当然のこととして、空気浄化等に用いるに際し、
特に、n−ブタン等の低分子の脂肪族炭化水素をも効率
的に除去し得る濾材、フィルタを提供することを目的と
するものである。
【0009】本発明者は、上記課題を解決するために、
n−ブタンの吸着除去性に関し、トルエン等の芳香族炭
化水素の吸着除去性を維持しつつ、n−ブタンの吸着除
去性を向上させるために、活性炭のマイクロポアを解析
する手法を用いて、活性炭の各細孔径と細孔容積及び細
孔径分布とn−ブタンの吸着除去性に関して鋭意検討し
た結果、驚いたことに、活性炭の使用量を増加させなく
ても、MP法で算出される特定の細孔容積を高容積にす
ることにより、n−ブタンの吸着容量を向上し得ること
を見出した。
【0010】本発明は、上記の知見に基づいて、さらに
重ねて検討することにより完成したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記の
I及びIIを満たす活性炭を含有することを特徴とするシ
ート状物を提供するものである。 I.BET法で算出される比表面積が500〜2500
2 /gであること II.MP法で算出される細孔直径6.5Å以下の細孔容
積が0.1cc/g 以上であること
【0012】本発明のシート状物の好ましい実施態様
は、前記活性炭を混抄した紙からなるシート状物であ
る。
【0013】本発明のシート状物の好ましい実施態様
は、前記活性炭を添着した不織布からなるシート状物で
ある。
【0014】本発明のシート状物の好ましい実施態様
は、空気浄化用のシート状物である。
【0015】また、本発明は、上記のシート状物からな
るハニカム構造体又は/及びプリーツ構造体を含むフィ
ルタを提供するものである。
【0016】本発明のフィルタの好ましい実施態様は、
空気浄化用のフィルタである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のシート状物に用いられる
活性炭は、BET法で算出される比表面積が500〜2
500m2 /gであることが必要である。BET法で算
出される比表面積が、500〜2500m2 /gであれ
ば、トルエン等の芳香族炭化水素を効率的に吸着除去で
きるからである。なお、BET法で算出される比表面積
が、500m2 /g未満の場合は、吸着サイトが少なす
ぎて、有効的な吸着性能が発現されず、また、2500
2 /gを越える場合は、活性炭の嵩密度が極端に小さ
くなり、不織布中の含有率が低下したり、固着化のため
のバインダー量が増加し、活性炭の有効率が低下する恐
れを生じる。
【0018】一般的に、活性炭等の吸着剤の比表面積の
解析法としては、BET法、ラングミュア法、tプロッ
ト法、DRK法等があるが、本願では、BET法により
算出された比表面積とトルエン等の芳香族系炭化水素の
間に良好な相関関係ががあることから、BET法を採用
した。
【0019】BET(BRUNAUER EMMETT TELLER)法とはラ
ングミュア法の単分子層吸着を多分子層吸着に拡張した
理論式であり、分子は積み重なって無限に吸着しうるも
のとされ、上記の比表面積を有する活性炭であれば、ト
ルエン等の芳香族系炭化水素の効率的な吸着除去が可能
である。
【0020】なお、本発明におけるBET法は、具体的
には、沸点−195.8℃における窒素ガスの吸着等温
線から求めたものであり(さらに詳細な内容は、例えば
慶伊富長著「吸着」共栄出版に記載の通りである。)、
下記の式により計算される。 S=s×vm/22,400×NA S :比表面積(cm2 /g) s :吸着分子1個が吸着側表面を被覆する面積(cm
2 ) vm:吸着側表面に単分子層を形成するのに必要な吸着
量(cc/g) NA:アボガドロ数
【0021】本発明のシート状物に用いられる活性炭
は、MP法で算出される細孔直径6.5Å以下の細孔容
積が0.1cc/g以上であることが必要である。好ま
しくは0.15cc/g以上である。MP法で算出され
る細孔直径6.5Å以下の細孔容積が0.1cc/g以
上であれば、n−ブタン等低分子量脂肪族炭化水素が効
率的に吸着・除去することができるからである。なお、
細孔容積が0.1cc/g以下では吸着サイトが少なす
ぎて、有効的な吸着性能が発現されない。
【0022】MP(MICROPORE)法はマイクロポア分布を
定量化することができる解析法である。一般的に、活性
炭の細孔直径及び細孔容積の解析法としては、MP(MIC
ROPORE) 法、CI(CRANSTON-INKLEY)法等があるが、本
願では、毛管凝縮が起こらないマイクロポアの解析によ
り適している、MP法を採用した。
【0023】なお、本発明おけるMP法は、具体的に
は、DE BOER の式(J.C.P.BROEKHOFF,J.H.DE BOER,J.CA
TALYSIS 9,15(1967))を用いて相対圧から吸着層の厚み
を算出し、吸着層の厚みと沸点−195.8℃における
窒素ガスの吸着量との相関図(t曲線)を作成し、この
相関図の各点での接線の傾きの変化量から各区間毎の表
面積を算出し、この表面積の変化量から細孔容積を求め
た(さらに詳細な内容は、例えば、近藤連一,大門正機
「表面」12,377(1974)やR.SH.MIKHAIL,S.BRUNAUER,E.E.
BODOR 「JOURNAL OF COLLOID AND INTERFACE SCIENCE」
26,45-53(1968)に記載の通りである。)。
【0024】一般的に、活性炭を含有させたフィルタ形
状としては、被処理流体を、平行流で吸着除去するハニ
カム構造体と直交流で吸着除去するプリーツ構造体が挙
げられるが、例えば、カーエアコン用等に用いられる場
合には、より低通気抵抗性が要求されるので、ハニカム
構造体が好ましい。
【0025】本発明のシート状物は、活性炭を混抄した
紙又は活性炭を添着した不織布であることが好ましい。
上記のハニカム構造体やプリーツ構造体に用いられる構
成材料としては、フィルタの製造時や使用時の要求性能
として、形態安定性や対振動性により優れている方が好
ましいからである。
【0026】以下、本発明のシート状物の内容につい
て、より具体的に説明するが、本発明は、以下の内容に
特に限定されるものではない。なお、上記の活性炭を混
抄した紙や活性炭を添着した不織布を、ハニカム構造体
に用いる場合とプリーツ構造体に用いる場合では、要求
される構成が幾分異なるので、両者の構造体別に説明す
る。
【0027】まず、ハニカム構造体のシート状物につい
て、以下に説明する。
【0028】本発明のハニカム構造体用のシート状物の
厚みは、0.01〜1.5mmが好ましく、0.1〜
1.0mmがより好ましい。0.05mm未満では、ハ
ニカムの加工成形が困難になり、1.5mmを越える場
合は、通気抵抗が高くなるためである。
【0029】本発明のハニカム構造体用のシート状物の
目付量は、30〜500g/m2 が好ましく、50〜2
00g/m2 がより好ましい。30g/m2 未満では、
脱臭性能が低く、500g/m2 を越える場合は、紙厚
が厚くなり、ハニカム構造体にした時の通気抵抗が高く
なるためである。
【0030】本発明のハニカム構造体用のシート状物の
活性炭含有量は、50〜85%が好ましく、より好まし
くは60〜85%である。活性炭含有率が50%以下で
は脱臭性能が低く、85%以上では活性炭の脱落が多く
なるためである。
【0031】以下、ハニカム構造体のシート状物とし
て、活性炭を混抄した紙と活性炭を添着した不織布に分
けて説明する。
【0032】本発明のハニカム構造体用の活性炭を混抄
した紙は、例えば、活性炭と支持繊維とバインダーから
なるスラリーを作製し、ワイヤー上で濾過し、乾燥ドラ
イヤーで乾燥して作成される。
【0033】本発明のハニカム構造体用の活性炭を混抄
した紙に用いられる活性炭の粒径は、1〜200μmが
好ましく、10〜50μmがより好ましい。1μm未満
では抄紙するのが困難であり、200μmを越える場合
は紙厚が厚くなり、ハニカム構造体にした時の通気抵抗
が高くなるためである。
【0034】本発明のハニカム構造体用の活性炭を混抄
した紙に用いられる支持繊維としては、特に限定される
ものではないが、例えば、マニラ麻、NBKP、アラミ
ド繊維、アクリル繊維等を叩解したフィブリル化繊維、
ポリエステル、ポリアクリルニトリル、レーヨン、ガラ
ス繊維、セラミック繊維、炭素繊維、活性炭素繊維等が
挙げられる。また、上記の支持繊維の繊維長は、3〜2
0mmであることが好ましい。
【0035】本発明のハニカム構造体用の活性炭を混抄
した紙に用いられるバインダーとしては、特に限定され
るものではなく、例えば、酢ビ系、アクリル系、塩ビ
系、ポリオレフィン系の樹脂や、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレン、ポリエステル−ポリエチレン、ポリ
プロピレン−ポリエチレン等の熱融着性樹脂が挙げられ
る。中でも、活性炭の6.5Å以下の細孔容積の低下を
避けるためには、水膨潤性の繊維状又は粉末状ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレン、ポリエステル−ポリエチ
レン、ポリプロピレン−ポリエチレン等の熱融着性樹脂
が好ましい。特に、紙力の観点から、繊維状ポリビニル
アルコールがより好ましい。
【0036】一方、本発明のハニカム構造体用の活性炭
を添着した不織布は、例えば、ポリエステル、ポリエチ
レン、レーヨン等からなる乾式、湿式不織布に活性炭を
分散した添着液を添着乾燥して作成する。また、上記の
活性炭を混抄した紙に、さらに活性炭を添着して乾燥し
ても良い。水に活性炭とバインダーを混合し、ディッピ
ング法、コーティング法等で添着乾燥し、活性炭添着不
織布を作製する。
【0037】本発明のハニカム構造体用の活性炭を添着
した不織布に用いられる活性炭の粒径は、100μm以
下が好ましく、40μm以下がより好ましい。100μ
mを越える場合は紙厚が厚くなり、ハニカム構造体にし
た時の通気抵抗が高くなるからである。
【0038】本発明のハニカム構造体用の活性炭を添着
した不織布に用いられる活性炭の添着量は、15〜40
0g/m2 が好ましく、25〜160g/m2 がより好
ましい。15g/m2 未満では脱臭性能が低く、160
g/m2 を越える場合は紙厚が厚くなり、ハニカム構造
体にした時の通気抵抗が高くなるからである。
【0039】本発明のハニカム構造体用の活性炭を添着
した不織布に用いられるバインダーとしては、特に限定
されるものではなく、例えば、酢ビ系、アクリル系、塩
ビ系等の樹脂、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレンオ
キサイド、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソ
ーダ、グァーガム、キサンタンガム等が挙げられる。中
でも、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレンオキサイ
ド、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ、
グァーガム、キサンタンガム等は、活性炭の6.5Å以
下の細孔容積が低下を避けるため好ましい。
【0040】本発明のハニカム構造体を含むフィルタ
は、例えば、上記のハニカム構造体用の活性炭を混抄し
た紙や活性炭を添着した不織布を用いてハニカム加工し
て作成する。ハニカムの形状としては、片段ボールを積
層したコルゲート型や不織布を交互に接着し、引き延ば
した展張型が挙げられる。フィルタ枠を必要としないコ
ルゲート型がより好ましい。
【0041】本発明のハニカム構造体を含むコルゲート
型フィルタの波ピッチは、1.5〜10mmが好まし
く、2.0〜8.0mmがより好ましい。
【0042】本発明のハニカム構造体を含むコルゲート
型フィルタの波高さは、0.6〜8.0mmが好まし
く、0.8〜6.0mmがより好ましい。
【0043】上記ハニカムの波ピッチ及び波高さは、管
状通路の太さを決定するものであり、例えば、細い管状
通路の場合には、通気抵抗が大きくなるが、空気中の被
吸着ガスの管壁への移動速度も大きくなるため、除去に
必要なハニカム層長を短くする事ができる。このよう
に、一般的には、主にフィルタの使用目的等を勘案し、
決定される。
【0044】次に、プリーツ構造体のシート状物に関し
て、以下に説明する。
【0045】一般的に、プリーツ構造体用のシート状物
は、直交流で悪臭ガスを吸着除去するため、ハニカム構
造体用シート状物とは異なり、低通気抵抗の不織布が必
要とされる。従って、低通気抵抗を実現するために、活
性炭の粒径が高粒径である程好ましい。また、高粒径活
性炭を用いたシート状物としては、湿式抄紙等により作
製できる活性炭を混抄した紙と、活性炭を接着性繊維で
固着し、不織布で挟み込んだ活性炭を添着した不織布等
が挙げられる。
【0046】以下、プリーツ構造体のシート状物とし
て、活性炭を混抄した紙と活性炭を添着した不織布に分
けて説明する。
【0047】本発明のプリーツ構造体用の活性炭を混抄
した紙に用いられる活性炭の粒径は、50〜1000μ
mが好ましく、100〜300μmがより好ましい。5
0μm未満では通気抵抗が高くなり、1000μmを越
える場合は抄紙が困難になるからである。
【0048】本発明のプリーツ構造体用の活性炭を混抄
した紙の目付量は、30〜300g/m2 が好ましく、
50〜200g/m2 がより好ましい。30g/m2
満では脱臭性能が低く、300g/m2 を越える場合は
混抄紙の通気抵抗が高くなるからである。
【0049】本発明のプリーツ構造体用の活性炭を混抄
した紙の活性炭の含有量は、40〜80%が好ましく、
より好ましくは50〜70%である。活性炭含有率が4
0%以下では脱臭性能が低く、80%以上では活性炭の
脱落が多くなるからである。
【0050】本発明のプリーツ構造体用の活性炭を混抄
した紙に用いられる支持繊維としては、特に限定される
ものではなく、例えば、マニラ麻、NBKP、アラミド
繊維、アクリル繊維等を叩解したフィブリル化繊維、ポ
リエステル、ポリアクリルニトリル、レーヨン、ガラス
繊維、セラミック繊維、炭素繊維、活性炭素繊維等の単
繊維等が挙げられる。中でも、ポリエステル、ポリアク
リルニトリル、レーヨン、ガラス繊維、セラミック繊
維、炭素繊維、活性炭素繊維等の単繊維は、通気抵抗を
低く抑える点から好ましい。また、支持繊維の繊維長
は、3〜20mmが好ましい。
【0051】本発明のプリーツ構造体用の活性炭を混抄
した紙に用いられるバインダーとしては、特に限定され
るものではなく、例えば、酢ビ系、アクリル系、塩ビ
系、ポリオレフィン系の樹脂や、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレン、ポリエステル−ポリエチレン、ポリ
プロピレン−ポリエチレン等の熱融着性繊維が挙げられ
る。中でも、活性炭の6.5Å以下の細孔容積の低下を
避けるためには、水膨潤性の繊維状及び粉末状ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレン、ポリエステル−ポリエチ
レン、ポリプロピレン−ポリエチレンの熱融着性繊維が
好ましい。
【0052】一方、本発明のプリーツ構造体用の活性炭
を添着した不織布に用いられる活性炭の粒径は、50〜
5000μmが好ましく、100〜2000μmがより
好ましい。50μm未満では通気抵抗が高くなり、50
00μmを越える場合は吸着速度が小さくなるため逆に
脱臭効率が低下するからである。
【0053】本発明のプリーツ構造体用の活性炭を添着
した不織布に用いられる活性炭の目付量は、15〜50
0g/m2 が好ましく、50〜400g/m2 がより好
ましい。15g/m2 未満では脱臭性能が低く、500
g/m2 を越える場合は不織布の通気抵抗が高くなるか
らである。
【0054】本発明のプリーツ構造体用の活性炭を添着
した不織布に用いられる接着性繊維としては、特に限定
されるものではなく、例えば、酢ビ系、アクリル系、塩
ビ系、ポリオレフィン系等の樹脂が挙げられる。中で
も、活性炭の6.5Å以下の細孔容積が低下を避けるた
めには、ポリエチレン、ポリエステル−ポリエチレン、
ポリプロピレン−ポリエチレンの熱融着性繊維が好まし
く、特に、スチレン、ブタジエン、イソプレン、ブテ
ン、プロピレン、エチレンの6種類の成分の内、少なく
とも2成分からなる共重合体を含む合成ゴム系の繊維状
ホットメルト接着剤はより好ましい。上記接着性繊維の
塗布量は、2〜40g/m2 が好ましく、5〜20g/
2がより好ましい。2g/m2 が未満では活性炭の脱
落が多くなり、40g/m2を越える場合は通気抵抗が
高くなるからである。
【0055】本発明のプリーツ構造体用の活性炭を添着
した不織布に用いられる高粒径活性炭と接着性繊維を挟
み込んだ活性炭脱落防止用の不織布としては、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリエステル−ポリエチレン、ポ
リプロピレン−ポリエチレン、ポリプロピレン等の乾式
不織布が好ましい。上記乾式不織布の目付量は、10〜
150g/m2 が好ましく、20〜80g/m2 がより
好ましい。10g/m2 未満では活性炭の脱落が多くな
り、150g/m2 を越える場合は通気抵抗が高くな
る。
【0056】本発明のシート状物からなるプリーツ構造
体を含むフィルタのプリーツ山高さは、5〜100mm
が好ましく、プリーツ山ピッチは、2〜100mmが好
ましい。
【0057】以下、実施例により、本発明をより具体的
に説明するが、以下の実施例は本発明を何等制限するも
のではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更す
ることはすべて本発明の技術範囲に包含される。
【0058】
【実施例】下記の実施例において用いられた測定法法以
下の通りである。
【0059】1.臭気除去性能 空気浄化フィルタを70mm×70mmのアクリル製カ
ラム内に設置して、該カラムに悪臭臭気を含有する空気
(温度25℃、相対湿度50%)を空塔線速度100c
m/secで流した。悪臭臭気はトルエン100ppm
とn−ブタン100ppmで実施した。その時の空気浄
化フィルタの入口側及ぶ出口側のガス濃度を炭化水素計
(島津製作所┷製)で測定し、除去率が0%になるまで
実施し、平衡吸着量を算出した。その結果を表1に示
す。 脱臭除去率(%)=(1−(Gi−Go)/Gi)×1
00 但し、Gi:入口ガス濃度 Go:出口ガス濃度
【0060】2.通気抵抗 空気浄化フィルタを70mm×70mmのアクリル製カ
ラム内に設置して、該カラムに温度25℃、相対湿度5
0%の空気を空塔線速度100cm/secで流した。
空気浄化フィルタの入口側及び出口側の通気抵抗を測定
した。その結果を表1に示す。
【0061】(実施例1)BET比表面積1350m2
/g、MP法で算出される細孔直径6.5Å以下の細孔
容積が0.16cc/g、平均粒子径20μmの活性炭
60%、支持繊維としてマニラ麻パルプ30%、バイン
ダーとしてポリビニルアルコール10%の組成でスラリ
ーを作製し、ヤンキー型湿式抄紙機にて目付重量100
g/m2 、厚み0.3mmの活性炭含有不織布を作製し
た。この活性炭含有不織布をフルート部、ライナー部に
使用して、波ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片
段ボールを35段積層して高さ70mm、横70mm、
層長10mmのハニカム状空気浄化フィルタを作製し
た。
【0062】(比較例1)BET比表面積1350m2
/g、MP法で算出される細孔直径6.5Å以下の細孔
容積が0.05cc/g、平均粒子径20μmの活性炭
を用いて、その他は実施例1に準じて、ハニカム状空気
浄化フィルタを作製した。
【0063】(実施例2)BET比表面積1350m2
/g、MP法で算出される細孔直径6.5Å以下の細孔
容積が0.14cc/g、平均粒子径200μmの活性
炭を接着性繊維を吹きかけながら、繊維径35μmのポ
リエステル不織布(30g/m2 、厚み0.1mm)で
挟み込み、活性炭不織布を作製した。接着性繊維はスチ
レン、ブタジエン、イソプレン、プロピレン、エチレン
の4成分からなる繊維状ホットメルト接着剤(繊維径5
0μm、塗布量10g/m2 )を使用した。活性炭量は
150g/m2 であった。この活性炭不織布をヒダ山間
隔5mmで高さ70mm、横70mm、層長10mmの
プリーツ状空気浄化フィルタを作製した。
【0064】(比較例2)BET比表面積1350m2
/g、MP法で算出される細孔直径6.5Å以下の細孔
容積が0.03cc/g、平均粒子径200μmの活性
炭を用いて、その他は実施例2に準じて、プリーツ状空
気浄化フィルタを作製した。
【0065】
【表1】
【0066】表1に示されるように実施例1、2の空気
浄化フィルタはn−ブタン、トルエンの吸着除去性に優
れた性能を発揮した。比較例1、2はトルエンの吸着除
去性は優れているが、n−ブタンの吸着除去性に劣る。
実施例1と比較例1の通気抵抗を同一であるが、n−ブ
タンの吸着除去性に差異が見られた。実施例2と比較例
2の通気抵抗を同一であるが、n−ブタンの吸着除去性
に差異が見られた。
【0067】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
通気抵抗の上昇なしに、トルエン等の芳香族炭化水素及
ぶn−ブタン等の低分子量脂肪族炭化水素を効率的に吸
着除去できる空気浄化フィルタを提供することができ
た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のI及びIIを満たす活性炭を含有す
    ることを特徴とするシート状物。 I.BET法で算出される比表面積が500〜2500
    2 /gであること II.MP法で算出される細孔直径6.5Å以下の細孔容
    積が0.1cc/g以上であること
  2. 【請求項2】 前記活性炭を混抄した紙からなることを
    特徴とする請求項1のシート状物。
  3. 【請求項3】 前記活性炭を添着した不織布からなるこ
    とを特徴とする請求項1のシート状物。
  4. 【請求項4】 空気浄化用であることを特徴とする請求
    項1乃至3に記載のシート状物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3に記載のシート状物から
    なるハニカム構造体又は/及びプリーツ構造体を含むこ
    とを特徴とするフィルタ。
  6. 【請求項6】 空気浄化用であることを特徴とする請求
    項5に記載のフィルタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021476A (ja) * 2005-03-24 2007-02-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス浄化装置及び排ガス処理方法
JP2009034641A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Toyobo Co Ltd 脱臭浄化フィルタ
WO2021162076A1 (ja) * 2020-02-14 2021-08-19 フタムラ化学株式会社 ペル及びポリフルオロアルキル化合物捕集個人曝露測定用サンプラー
JP2021128156A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ペル及びポリフルオロアルキル化合物捕集個人曝露測定用サンプラー

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