JPH11228354A - 頭部用外用剤 - Google Patents

頭部用外用剤

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JPH11228354A
JPH11228354A JP10041389A JP4138998A JPH11228354A JP H11228354 A JPH11228354 A JP H11228354A JP 10041389 A JP10041389 A JP 10041389A JP 4138998 A JP4138998 A JP 4138998A JP H11228354 A JPH11228354 A JP H11228354A
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agaricus mushroom
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増美 竹井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の原因により生じる薄毛や脱毛症に適用
可能で、脱毛防止作用及び発毛,育毛作用が相乗的に向
上し、且つ頭皮に対し安全性の高い頭部用外用剤を提供
する。 【解決手段】 アガリクス茸(Agaricus blazei Murill)
子実体の抽出物と、セージ(Salvia officinalis
L.),ホップ(Humulus lupulus L.),ローズマリー
Rosmarinus officinalis L.),オトギリソウ(Hyper
icum erectum Thunb.),ハッカ(Mentha arvensis L.
var. piperascens Malinv.),セイヨウハッカ(Mentha
piperita L.),カミツレ(Matricaria chamomilla
L.),アルニカ(Arnica montana L.),タイム(Thymu
s vulgaris L.)の各抽出物より選択される1種又は2
種以上とを、頭部用外用剤基剤に含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱毛防止作用,発
毛効果などの育毛作用が相乗的に向上した頭部用外用剤
に関し、更に詳しくは、アガリクス茸(Agaricus blaze
i Murill)子実体の抽出物と、セージ(Salvia officin
alis L.),ホップ(Humulus lupulus L.),ローズマ
リー(Rosmarinus officinalis L.),オトギリソウ(H
ypericum erectum Thunb.),ハッカ(Mentha arvensis
L. var. piperascens Malinv.),セイヨウハッカ(Me
ntha piperita L.),カミツレ(Matricaria chamomill
a L.),アルニカ(Arnica montana L.),タイム(Thy
mus vulgaris L.)の各抽出物より選択される1種又は
2種以上とを有効成分として含有して成る頭部用外用剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脱毛症は、栄養摂取不良、フケの過剰発
生による頭皮生理機能の低下、頭皮皮下組織,末梢血管
の血流量減少に起因する毛包,毛球部の新陳代謝機能の
低下、及び精神的ストレス等、様々な原因により発生す
る。
【0003】かかる脱毛症を治療,改善するために、エ
ストロン,エストラジオール,エチニルエストラジオー
ル等の卵胞ホルモン、ビタミンE及びその誘導体,セン
ブリ抽出物,ニンニク抽出物,ニンジン抽出物,アロエ
抽出物,セファランチン,塩化カルプロニウム,ミノキ
シジル等の末梢血管血流促進剤、トウガラシチンキ,カ
ンタリスチンキ,ショウキョウチンキ,ハッカ油,l-メ
ントール,カンフル等の局所刺激剤、レゾルシン,サリ
チル酸,乳酸等の角質溶解剤、ピリドキシン及びその誘
導体等の抗脂漏剤、ジンクピリチオン,塩化ベンザルコ
ニウム,塩化ベンゼトニウム,クロルヘキシジン,ヒノ
キチオール等の殺菌剤、パントテン酸及びその誘導体,
胎盤抽出物,ビオチン,ペンタデカン酸グリセリド等の
毛根賦活剤、グリチルリチン酸及びその誘導体,β-グ
リチルレチン酸,アラントイン,アズレン,ε-アミノ
カプロン酸,ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン
A,B2,B12,D等のビタミン剤、システイン,セリ
ン,メチオニン,ロイシン,トリプトファン等のアミノ
酸類等、多くの育毛,養毛成分が使用されてきた。
【0004】さらに、主として男性型脱毛症の治療,改
善を目的として、テストステロンから活性型のジヒドロ
テストステロンへの変換を触媒するテストステロン5α-
リダクターゼの活性を阻害するものが、多くスクリーニ
ングされてきた。前記酵素の阻害剤としては、プロゲス
テロン,デオキシコルチコステロン等のステロイド物質
の他、多種の植物の抽出物が知られている。また、オキ
センドロン,スピロノラクトン,酢酸シプロテロン等は
ジヒドロテストステロンがその受容体に結合するのを阻
害するといわれている。
【0005】しかしながら、従来用いられている上記の
育毛,養毛成分やテストステロン5α-リダクターゼ阻害
剤の中には、副作用があるため配合可能な量が制限され
たり、効果が不十分であったり、養毛剤等頭部用外用剤
製剤中での安定性が悪かったり、或いは一定の品質のも
のを得るのが困難であるといった問題を有するものが少
なくなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、男性型脱毛症の他、種々の原因により生じる薄毛や
脱毛症に適用可能で、脱毛防止作用及び発毛,育毛作用
が相乗的に向上し、且つ頭皮に対し安全性の高い頭部用
外用剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討を行ったところ、アガリクス茸(Agaricus blaz
ei Murill)子実体の抽出物と、セージ(Salvia officin
alis L.),ホップ(Humulus lupulus L.),ローズマ
リー(Rosmarinus officinalis L.),オトギリソウ(H
ypericum erectum Thunb.),ハッカ(Mentha arvensis
L. var. piperascens Malinv.),セイヨウハッカ(Me
ntha piperita L.),カミツレ(Matricaria chamomill
a L.),アルニカ(Arnica montana L.),タイム(Thy
mus vulgaris L.)の各抽出物より選択される1種又は
2種以上とを併用することにより、脱毛防止及び発毛,
育毛作用が相乗的に向上することを見いだした。また、
アガリクス茸(Agaricus blazei Murill)子実体の抽出物
及びセージ等の各抽出物はそれぞれ低濃度の配合で十分
有効な作用を示すため、皮膚刺激性,接触感作性といっ
た皮膚への悪影響も見られず、さらに両者とも安定な品
質を示していた。
【0008】アガリクス茸(Agaricus blazei Murill)
は、担子菌類ハラタケ目ハラタケ科ハラタケ属の一種
で、カワリハラタケやヒメマツタケとも呼ばれる。アガ
リクス茸は北米の南東部及び南米に分布し、ブラジル東
南部においては昔から住民が食用としていた茸の一種で
ある。このアガリクス茸の有効性については特にその抗
腫瘍活性について多くの報告がなされている。例えば、
アガリクス茸の子実体或いは菌糸体を水性溶媒で抽出す
ることにより抗腫瘍作用を有する多糖類が得られること
(特開昭55−74797号公報,特開昭55−108
292号公報,特開平1−67194号公報,特開平1
−67195号公報,特開平6−128164号公報
等)、アガリクス茸の子実体から抗腫瘍作用を有する核
酸成分が得られること(特開平1−66127号公
報)、アガリクス茸の熱水抽出残渣から抗腫瘍活性を有
する蛋白多糖体が単離されること(特開平2−7863
0号公報)、アガリクス茸の85%エタノール抽出残渣
から抗腫瘍活性を有する糖蛋白質が得られること(特開
平6−9423号公報)、アガリクス茸子実体中に存在
する抗腫瘍活性を有するエルゴステロール誘導体(特開
平1−246299号公報)等が開示されている。また
アガリクス茸の生理活性として、アガリクス茸子実体抽
出物を有効成分とする肝機能改善剤(特開平2−124
829号公報)、アガリクス茸菌糸体培養抽出物の抗ア
レルギー作用(特開平1−228480号公報)、アガ
リクス茸子実体抽出物の免疫能低下改善作用(特開平7
−258107号公報)等が報告されている。さらに、
アガリクス茸子実体抽出物が毛根活性化作用を有するこ
とについて、すでに開示した(特願平9−26793
7)。
【0009】一方、セージ(Salvia officinalis
L.),ホップ(Humulus lupulus L.),ローズマリー
Rosmarinus officinalis L.),オトギリソウ(Hyper
icum erectum Thunb.),ハッカ(Mentha arvensis L.
var. piperascens Malinv.),セイヨウハッカ(Mentha
piperita L.),カミツレ(Matricaria chamomilla
L.),アルニカ(Arnica montana L.),タイム(Thymu
s vulgaris L.)の各抽出物より選択される1種又は2
種以上については、テストステロン5α-リダクターゼ阻
害活性を有することが開示されている(特公平6−47
554号公報)。
【0010】今回本発明者は、アガリクス茸子実体の溶
媒抽出物と、セージ(Salvia officinalis L.),ホッ
プ(Humulus lupulus L.),ローズマリー(Rosmarinus
officinalis L.),オトギリソウ(Hypericum erectum
Thunb.),ハッカ(Mentha arvensis L. var. piperas
cens Malinv.),セイヨウハッカ(Mentha piperita
L.),カミツレ(Matricaria chamomilla L.),アルニ
カ(Arnica montana L.),タイム(Thymus vulgaris
L.)の各抽出物より選択される1種又は2種以上とを併
用して頭部用外用剤基剤に含有させることにより、脱毛
防止作用及び発毛,育毛作用が相乗的に向上することを
見いだし、本発明を完成するに至った。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いるアガリクス茸(Aga
ricus blazei Murill)は、すでに広く知られており、工
業技術院生命工学工業技術研究所に寄託番号、生命研菌
寄第4731号として寄託されている。
【0012】アガリクス茸の子実体から抽出物を得る場
合、子実体はそのまま用いてもよいが、細切,乾燥,粉
砕等した後に用いてもよい。またアガリクス茸子実体の
抽出に用いる溶媒としては、水、メタノール,エタノー
ル,イソプロパノール,イソブタノール,n-ヘキサノー
ル,メチルアミルアルコール,2-エチルブタノール,n-
オクチルアルコールなどのアルコール類、グリセリン,
エチレングリコール,エチレングリコールモノメチルエ
ーテル,エチレングリコールモノエチルエーテル,プロ
ピレングリコール,プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,ト
リエチレングリコール,1,3-ブチレングリコール,ヘキ
シレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、
アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブチルケト
ン,メチル-n-プロピルケトンなどのケトン類、酢酸エ
チル,酢酸イソプロピルなどのエステル類、エチルエー
テル,イソプロピルエーテル,n-ブチルエーテル等のエ
ーテル類などの極性溶媒が好適なものとして挙げられ、
これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、
生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等も
用いることができる。さらに、前記溶媒に界面活性剤を
添加して用いることもできる。
【0013】抽出方法としては、室温,冷却又は加温し
た状態で抽出溶媒に浸漬して抽出する方法、抽出溶媒中
でホモジネートする方法、水蒸気蒸留等の蒸留法を用い
て抽出する方法、生のアガリクス茸を直接圧搾して抽出
物を得る圧搾法等が例示され、これらの方法を単独で又
は2種以上を組み合わせて抽出を行う。
【0014】抽出の際のアガリクス茸子実体と溶媒との
比率は特に限定されるものではないが、アガリクス茸子
実体1に対して溶媒0.5〜1,000重量倍、特に抽
出操作や効率の点で0.5〜100重量倍が好ましい。
また、抽出温度は、常圧下で5℃程度から溶剤の沸点以
下の範囲とするのが便利であり、抽出時間は抽出温度な
どによって異なるが、2時間〜2週間の範囲とするのが
好ましい。
【0015】また、このようにして得られたアガリクス
茸子実体抽出物は、抽出物をそのまま用いることもでき
るが、毛根活性化作用を損なわない範囲内で脱臭,脱
色,濃縮等の精製操作を加えたり、さらにはカラムクロ
マトグラフィー等を用いて分画物として用いてもよい。
これらの抽出物や精製物、分画物は、これらから溶媒を
除去することによって乾固物としたり、凍結乾燥するこ
ともでき、さらにアルコールなどの溶媒に可溶化した形
態、或いは乳剤の形態で頭部用外用剤に添加することが
できる。
【0016】これらのアガリクス茸子実体抽出物の頭部
用外用剤への配合量は、調製方法により毛根活性化作用
が異なるので一概には定められないが、おおむね0.0
001〜10重量%の濃度範囲とするのが適切である。
【0017】一方、セージ(Salvia officinalis L.)
等の植物抽出物は、これら植物を抽出溶媒中に浸漬して
得る。抽出には、各植物の花,葉,茎,根等の各部分及
び全草を用いることができる。これら植物はそのまま抽
出処理してもよいが、抽出効率を上げるためには、細
切,粉砕等した後抽出するか、抽出溶媒中でホモジネー
トすることが好ましい。抽出溶媒としては極性溶媒が好
ましく、水の他、メタノール,エタノール,プロパノー
ル,イソプロパノール,ブタノール等の低級アルコール
類、プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,
1,3-ブチレングリコール,グリセリン等の多価アルコー
ル類、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル
類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセト
ン,エチルメチルケトン等のケトン類などが好ましいも
のとして挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択
して用いる。また、リン酸緩衝液や生理食塩水,リン酸
緩衝生理食塩水も良好に用いることができる。テストス
テロン5α-リダクターゼ阻害活性の点からは、エタノー
ルによる抽出が特に好ましい。抽出温度としては5〜5
0℃程度、抽出時間としては4時間〜1週間程度が適切
である。
【0018】上記の植物抽出物は、そのまま頭部用外用
剤の基剤に添加してもよいが、濃縮,乾固したものを水
や極性溶媒に再度溶解したり、テストステロン5α-リダ
クターゼ阻害活性を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩
等の精製処理を行った後に添加してもよい。また、濃
縮,乾固した後、或いは精製処理を行った後に、凍結乾
燥して粉末状として添加してもよい。
【0019】また上記植物抽出物の頭部用外用剤におけ
る配合量は、やはり抽出物のテストステロン5α-リダク
ターゼ阻害活性により異なるが、0.0001〜10重
量%程度とすることが適切である。
【0020】本発明に係る頭部用外用剤においては、有
効成分であるアガリクス茸子実体抽出物及びセージ(Sa
lvia officinalis L.),ホップ(Humulus lupulus
L.),ローズマリー(Rosmarinus officinalis L.),
オトギリソウ(Hypericum erectum Thunb.),ハッカ
Mentha arvensis L. var. piperascens Malinv.),
セイヨウハッカ(Mentha piperita L.),カミツレ(Ma
tricaria chamomilla L.),アルニカ(Arnica montana
L.),タイム(Thymus vulgaris L.)の各抽出物より
選択される1種又は2種以上の他に、さらに発毛、養毛
促進効果を高めるため、エストロン,エストラジオー
ル,エチニルエストラジオール等の卵胞ホルモン、ビタ
ミンE及びその誘導体,センブリ抽出物,ニンニク抽出
物,ニンジン抽出物,アロエ抽出物,セファランチン,
塩化カルプロニウム,ミノキシジル等の末梢血管血流促
進剤、トウガラシチンキ,カンタリスチンキ,ショウキ
ョウチンキ,ハッカ油,l-メントール,カンフル等の局
所刺激剤、レゾルシン,サリチル酸,乳酸等の角質溶解
剤、ピリドキシン及びその誘導体等の抗脂漏剤、ジンク
ピリチオン,塩化ベンザルコニウム,塩化ベンゼトニウ
ム,クロルヘキシジン,ヒノキチオール等の殺菌剤、パ
ントテン酸及びその誘導体,胎盤抽出物,ビオチン,ペ
ンタデカン酸グリセリド等の毛根賦活剤、グリチルリチ
ン酸及びその誘導体,β-グリチルレチン酸及びその誘
導体,アラントイン,アズレン,ε-アミノカプロン
酸,ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミンA,B2,
12,D等のビタミン剤、システイン,セリン,メチオ
ニン,ロイシン,トリプトファン等のアミノ酸類等を同
時に配合することができる。
【0021】さらに本発明の効果を損なわない範囲内
で、油脂類,低級アルコール類,多価アルコール類,界
面活性剤,保湿剤,防菌防黴剤,紫外線吸収剤,香料,
色素類,顔料等、通常頭部用外用剤に一般的に使用され
る原料や添加剤を含有させることができる。
【0022】本発明に係る頭部用外用剤は、ローション
剤,乳剤,ゲル剤,クリーム,軟膏等の形態で提供する
ことができる。また、ヘアーローション,ヘアートニッ
ク,ヘアーミルク,ヘアージェル,ヘアークリーム,ヘ
アーパック,ヘアートリートメント,ヘアーシャンプ
ー,ヘアーリンスといった形態の頭部用化粧料としても
提供される。
【0023】
【実施例】さらに、実施例により本発明の特徴を詳細に
説明する。まず、本発明の実施例に使用したアガリクス
茸子実体抽出物及びセージ等の植物抽出物の製造例を以
下に示す。
【0024】[製造例1〜製造例4]表1に示した抽出
溶媒を用いて、アガリクス茸子実体抽出物を調製した。
乾燥したアガリクス茸子実体を粉砕し、その10重量倍
の抽出溶媒を添加して、20℃で3日間浸漬した後濾過
して得た濾液を、アガリクス茸子実体抽出物(製造例1
〜製造例4)とした。
【表1】
【0025】[製造例5〜製造例13]表2に示す植物
を細切し、表2中の各溶媒中に20℃で3日間浸漬して
抽出を行った。抽出物を濾過して得た濾液をセージ等の
抽出物(製造例5〜製造例13)とした。
【表2】
【0026】上記の製造例を用いて、アガリクス茸子実
体抽出物とセージ等の植物抽出物を併用した場合の発毛
促進作用を検討した。C57/Blackマウス背部を
バリカンで2×4cmの大きさに毛刈りし、脱毛フォーム
で処理して完全に除毛し、24時間経過後より、表3に
示す各試料溶液を1日1回0.1mlずつ20日間連続塗
布した。試験最終日に発毛した毛を全て抜き取り、その
総重量を測定した。試験は一群10匹で行い、平均値を
算出して表4に示した。その際、溶媒の50重量%エタ
ノール水溶液のみを塗布した群を対照とした。
【表3】
【0027】
【表4】 表4より明らかなように、製造例1〜製造例4のアガリ
クス茸子実体抽出物及び製造例5〜製造例13の植物抽
出物は、それぞれ単独で塗布した群においても対照と比
較して有意な発毛促進を示すが、これらを併用した場
合、発毛量は顕著に増加していた。
【0028】[実施例1〜実施例4] 養毛ローション 表5に示したアガリクス茸子実体抽出物及び植物抽出物
を用いて、下記の処方により養毛ローションを調製し
た。 (処方) (1)エタノール 50.00(重量%) (2)ビタミンB6 0.10 (3)アガリクス茸子実体抽出物 0.05 (4)植物抽出物 0.50 (5)1,3-ブチレングリコール 2.50 (6)香料 0.10 (7)精製水 46.75 製法:(1)〜(6)を順次(7)に添加,混合し、均一とす
る。
【表5】
【0029】実施例1〜実施例4について使用試験を行
い、養毛効果を評価した。その際、前記実施例1及び実
施例2において、アガリクス茸子実体抽出物を精製水に
代替したものを比較例1及び比較例2、実施例3及び実
施例4において植物抽出物を精製水に代替したものを比
較例3及び比較例4とし、さらにアガリクス茸子実体抽
出物及び植物抽出物の双方を精製水に代替したものを比
較例5として同様に試験を行った。使用試験は、薄毛や
脱毛の気になる男女パネラー20名を1群とし、実施例
及び比較例のそれぞれを各群にブラインドにて1日2
回、6ヶ月間連続して使用させ、薄毛や脱毛症状の改善
状況と、使用時の刺激感の有無について評価して行っ
た。薄毛や脱毛症状の改善状況は、使用試験開始前及び
終了後の毛髪の状態を写真撮影により表6に示す判定基
準に従って評価して点数化し、20名の平均値を算出し
た。使用時の刺激感については、「感じない;0点」,
「微妙に感じる;1点」,「少し感じる;2点」,「は
っきりと感じる;3点」,「非常に感じる;4点」とし
て点数化し、20名の平均値を求めた。以上の結果は表
7にまとめて示した。
【表6】
【0030】
【表7】 表7において明らかなように、本発明の実施例使用群で
は、各群でほとんどのパネラーにおいて全体的な生毛以
上の発毛及び毛髪成長が認められており、さらに硬毛を
認めたパネラーも相当数存在するなど、非常に良好な脱
毛症状及び薄毛の改善が見られていた。これに対し、ア
ガリクス茸子実体抽出物又は植物抽出物のいずれか一方
のみを含有する比較例1〜比較例4塗布群では、脱毛症
状及び薄毛の改善は認められたが、その程度は各実施例
塗布群に比べ小さいものであった。アガリクス茸子実体
抽出物,植物抽出物のいずれをも含有しない比較例5塗
布群では、毛髪の状態に有意な変化は認められなかっ
た。
【0031】また使用時の刺激感については、本発明の
実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例5塗布群のい
ずれにおいても、特に問題となる刺激感は認められてい
なかった。
【0032】続いて、本発明の他の実施例の処方を示
す。
【0033】 [実施例5] 頭部用クリーム (1)流動パラフィン 15.00(重量%) (2)ワセリン 15.00 (3)ミツロウ 2.00 (4)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 3.00 (5)グリセリン 5.00 (6)カルボキシビニルポリマー 0.10 (7)キサンタンガム 0.10 (8)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.10 (9)精製水 59.10 (10)水酸化ナトリウム 0.05 (11)アガリクス茸子実体抽出物(製造例1) 0.25 (12)オトギリソウ抽出物(製造例8) 0.15 (13)カミツレ抽出物(製造例11) 0.15 製法;(1)〜(3)の油相を加熱溶解し、80℃とする。一
方(4)〜(9)の水相成分を混合,加熱溶解し、80℃とす
る。水相に油相を攪拌しながら加え、ホモジナイザーに
より均一に乳化し、冷却後30℃にて(10)を添加,混合
後、(11)〜(13)を添加し、均一に混合する。
【0034】 [実施例6] 頭部用ゲル剤 (1)カルボキシビニルポリマー 0.7(重量%) (2)ポリビニルピロリドン 2.0 (3)グリセリン 5.0 (4)水酸化ナトリウム 0.2 (5)エタノール 20.0 (6)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.1 (7)アガリクス茸子実体抽出物(製造例2) 0.2 (8)ハッカ抽出物(製造例9) 1.0 (9)精製水 70.8 製法:(1)を(3)と(9)の一部に分散する。これに(2),
(5)〜(8)を(9)の残部に溶解して加え、次いで(4)を加え
て増粘させる。
【0035】 [実施例7] セットローション (1)ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体 5.00(重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (3)香料 0.10 (4)アガリクス茸子実体抽出物(製造例3) 0.01 (5)エタノール 30.00 (6)ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン変性 0.50 ジメチルポリシロキサン (7)グリセリン 2.00 (8)アルニカ抽出物(製造例12) 0.25 (9)精製水 62.04 製法:(1)〜(4)を(5)に順次添加して溶解する。一方(6)
〜(9)の水相を混合,溶解し、前記溶液に加えて混合
し、均一とする。
【0036】 [実施例8] ヘアリキッド (1)エタノール 50.00(重量%) (2)ポリオキシプロピレン(40P.O.)ブチルエーテル 20.00 (3)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 1.00 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.15 (5)アガリクス茸子実体抽出物(製造例4) 0.10 (6)ホップ抽出物(製造例6) 0.50 (7)タイム抽出物(製造例13) 1.00 (8)香料 0.10 (9)青色1号(1%水溶液) 0.10 (10)精製水 27.05 製法:(1)に(2)〜(10)の成分を順次添加して溶解し、均
一化する。
【0037】 [実施例9] ウォーターグリース (1)カルボキシビニルポリマー 0.5(重量%) (2)グリセリン 50.0 (3)精製水 38.5 (4)ポリオキシエチレン(20E.O.)オクチルドデシル 0.2 エーテル (5)水酸化ナトリウム 0.1 (6)エタノール 10.0 (7)アガリクス茸子実体抽出物(製造例1) 0.2 (8)アガリクス茸子実体抽出物(製造例3) 0.2 (9)セージ抽出物(製造例5) 0.2 (10)香料 0.1 製法:(1)を(2)と(3)の一部に分散する。これに(4),
(6)〜(10)を(3)の残部に溶解して加え、次いで(5)を加
えて増粘させる。
【0038】 [実施例10] ヘアーフォーム (原液処方) (1)シリコーン油 5.00(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 1.00 (3)ジプロピレングリコール 7.00 (4)カチオン化セルロース 3.00 (5)精製水 67.00 (6)エタノール 15.00 (7)アガリクス茸子実体抽出物(製造例2) 0.25 (8)ローズマリー抽出物(製造例7) 1.50 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.15 (10)香料 0.10 (充填処方) 原液 90.0 液化石油ガス 10.0 製法:(1)を(2)と(3)の溶解物に添加し、ホモジナイザ
ーで均一に乳化する。これを(4),(6)〜(10)を(5)に溶
解した中に添加,混合して均一とし、これを原液とす
る。充填は缶に原液を充填し、バルブを装着した後、液
化石油ガスを充填して行う。
【0039】 [実施例11] ヘアーシャンプー (1)ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリル硫酸 30.00(重量%) エステルナトリウム塩(30重量%水溶液) (2)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 10.00 (30重量%水溶液) (3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.00 (4)グリセリン 1.00 (5)デヒドロ酢酸ナトリウム 0.20 (6)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.25 (7)精製水 53.55 (8)アガリクス茸子実体抽出物(製造例4) 0.50 (9)オトギリソウ抽出物(製造例8) 0.20 (10)セイヨウハッカ抽出物(製造例10) 0.20 (11)香料 0.10 製法:(7)を70℃に加熱し、(1)〜(6)を加え均一に溶
解した後冷却し、30℃で(8)〜(11)を添加,混合し、
均一とする。
【0040】 [実施例12] ヘアリンス (1)シリコーン油 3.0(重量%) (2)流動パラフィン 1.0 (3)セタノール 1.5 (4)ステアリルアルコール 1.0 (5)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7 (6)グリセリン 3.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (8)精製水 88.3 (9)アガリクス茸子実体抽出物(製造例2) 0.3 (10)セージ抽出物(製造例5) 0.2 (11)ホップ抽出物(製造例6) 0.2 (12)タイム抽出物(製造例13) 0.5 (13)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分及び(5)〜(8)の水相成分をそ
れぞれ混合,溶解して70℃に加熱する。水相に油相を
添加して乳化し、冷却後30℃にて(9)〜(13)を順次添
加,混合して均一とする。
【0041】上記の本発明の実施例1〜実施例12は、
いずれも安定性は良好であり、25℃で6カ月間保存し
た場合にも、色,臭いの変化や相分離、析出物,沈降物
の出現といった状態の変化は全く認められなかった。ま
た、男性パネラーによる48時間の背部閉塞貼付試験の
結果、皮膚刺激性は全く認められなかった。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、男
性型脱毛症の他、種々の原因により生じる薄毛や脱毛症
に適用可能で、脱毛防止作用及び発毛,育毛作用が相乗
的に向上し、且つ頭皮に対し安全性の高い頭部用外用剤
を提供することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アガリクス茸(Agaricus blazei Muril
    l)子実体の抽出物と、セージ(Salvia officinalis
    L.),ホップ(Humulus lupulus L.),ローズマリー
    Rosmarinus officinalis L.),オトギリソウ(Hyper
    icum erectum Thunb.),ハッカ(Mentha arvensis L.
    var. piperascens Malinv.),セイヨウハッカ(Mentha
    piperita L.),カミツレ(Matricaria chamomilla
    L.),アルニカ(Arnica montana L.),タイム(Thymu
    s vulgaris L.)の各抽出物より選択される1種又は2
    種以上とを含有して成る、頭部用外用剤。
  2. 【請求項2】 アガリクス茸(Agaricus blazei Muril
    l)子実体の抽出物が、極性溶媒による抽出物であるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の頭部用外用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006219407A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 毛乳頭細胞増殖促進剤及び育毛剤
ES2259935A1 (es) * 2005-04-15 2006-10-16 Alfonso Iglesias Garcia Formula basal cosmetica a base de killay y jaboncillo junto con romero, tomillo y salvia, procedimiento de obtencion y usos de esta formula en productos de jabonieria, perfumeria y cosmeticos.
ES2482868A1 (es) * 2013-02-01 2014-08-04 Rosario GARCÍA RODRÍGUEZ Champú con efecto regenerador capilar y método de preparación
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