JPH11228441A - 生体の抗酸化機能増強剤 - Google Patents
生体の抗酸化機能増強剤Info
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- JPH11228441A JPH11228441A JP10054385A JP5438598A JPH11228441A JP H11228441 A JPH11228441 A JP H11228441A JP 10054385 A JP10054385 A JP 10054385A JP 5438598 A JP5438598 A JP 5438598A JP H11228441 A JPH11228441 A JP H11228441A
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Abstract
に活性酸素を消去することができる生体の抗酸化機能増
強剤を提供する。 【解決手段】 植物繊維成分を含有する培地を用いて担
子菌及び/又は子嚢菌の菌糸体を培養し、この培養物か
ら抽出して得られた糖質、蛋白質、水溶性リグニンを主
成分とする。植物繊維成分を含有する培地としては、リ
グニンを含有する植物、特に禾本科植物から調製された
ものが好ましく使用される。
Description
の菌糸体培養物から抽出された生体の抗酸化機能増強剤
に関する。
生存上必要不可欠である。ヒトは進化の過程で細胞内ミ
トコンドリアにおいて、酸化的リン酸化によりATPを
生成しエネルギーを効率よく獲得してきたが、通常にお
いても消費された酸素の数%が反応性の高い活性酸素の
形で生成され、生体にとっては有害な物質となる。
を守るため防御能を有しているが、激しい運動、ある種
の抗癌剤などの薬物、喫煙、放射能又は紫外線照射など
により消去能力を超えるフリーラジカル、特に活性酸素
が生成されると、体を構成している核酸、蛋白質、脂質
などが酸化的傷害を受ける。その結果、生体膜や遺伝子
が損傷され、癌や成人病、あるいは時として重篤な疾病
に関与することが近年の研究で明らかとなってきた。
の通常の酸素より活性な状態にある酸素種を意味し、生
体と関連したものとして、スーパーオキシドラジカル
(O2 -)、過酸化水素水(H2O2)、ヒドロキシラジカル
(・OH)、一重項酸素(1O2 )が挙げられる。
つ原子又は分子のことで、不安定で活性に富んだもので
あり、大部分の活性酸素は、フリーラジカルでもある。
生体におけるフリーラジカルとしては、上記した4種の
活性酸素に加え、ハイポクロライド(HOCl),脂質ヒド
ロペルオキシド(LOOH)、ペルオキシラジカル(LOO
・)、アルコキシラジカル(LO・)、一酸化窒素(NO)
などが挙げられる。
々な代謝過程において生成され、一般的にはその寿命は
短く、生じた局所で作用したり生物毒性を発現すること
が多い。その産生系としては、ミトコンドリアやミクロ
ゾームの電子伝達系、細胞内酸素系、活性化した白血
球、血管内皮細胞などである。
は、スーパーオキシドラジカルである。また、ヒドロキ
シラジカルは最も反応性が高く、遷移金属イオンによる
還元で生じるが、放射線や紫外線の照射によっても生成
し、遺伝子を傷害する。
しては、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD )、パー
オキシダーゼ(グルタチオンパーオキシダーゼ、カタラ
ーゼ)などの酵素があるが、これらの酵素は親水系区画
で作用しており、疎水性環境で起こる脂質過酸化反応を
阻止する可能性は極めて低い。また、スーパーオキシド
ラジカルや過酸化水素水に対する消去酵素はあるが、最
も反応性に富んだヒドロキシラジカルを消去する酵素は
存在しない。
剤が必要となる。細胞内に存在する消去物質として、α
−トコフェロール(ビタミンE)、アスコルビン酸(ビ
タミンC)、カロチン、グルタチオン、ユビキノン、フ
ェノール類、糖類、フラボノイド、メタロチオネイン、
キレーターなどが挙げられる。
ミトコンドリア、細胞質、血液中などに存在し、スーパ
ーオキシドラジカルが生じると、酵素的、あるいは非酵
素的に酸化されて、モノデヒドロアスコルビン酸ラジカ
ルが生成し、不均化反応によりデヒドロアスコルビン酸
となり、グルタチオン(GSH )及びレダクターゼの作用
で、アスコルビン酸に再生される。成人の体内には、約
1.5gのアスコルビン酸が含まれているが、その3%が
毎日失われ、また、体内では生合成できないので、ビタ
ミンとして摂取する必要がある。
や過酸化脂質形成の連鎖反応を停止させる上では、α−
トコフェロールが中心的役割を果たす。α−トコフェロ
ールは細胞内では、主に膜内に存在し、疎水性環境で生
じたラジカルと反応し、α−トコフェロキシラジカルを
形成し、アスコルビン酸によってα−トコフェロキシラ
ジカルが還元され、α−トコフェロールとなる。このよ
うにα−トコフェロールは、アスコルビン酸と協動して
フリーラジカルに作用する。
も、紫外線の傷害を受けることなく生育する。これは、
植物の葉などには活性酸素の生成を抑える機構や、消去
する機能が他の生物に比べ非常に高く、活性酸素を消去
する物質を豊富に蓄え持っているからである。例えば、
緑色野菜には、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、
ビタミンE、フラボノイド、カテキンなどの活性酸素を
消去する物質が豊富に含まれており、有色野菜を豊富に
摂取することの重要性がここにある。
酸素は生命維持のための呼吸においてさえ、わずかに生
成されるのであるが、様々な病態に関与するので、それ
らが大量に発生する際には抗酸化物質の摂取が必要であ
り、平時にも有色野菜などの食物から抗酸化物質を摂取
して生体の抗酸化機能を増強しておくことが大切とな
る。
み、人工管理されたビニールハウスなどの弱光下で生育
した野菜には、ビタミンやミネラル含量が露地栽培され
たものに比べ半分以下に低下しており、十分な抗酸化物
質を摂取することが困難となりつつある。
取することにより、生体内に発生するフリーラジカル、
特に活性酸素を、手軽にかつ安全に消去することができ
る生体の抗酸化機能増強剤を提供することにある。
り椎茸等の担子菌類に属する食用茸の菌糸体について種
々研究を重ねた結果、担子菌の菌糸体培養物中の物質
が、フリーラジカルを消去する強い抗酸化作用を有する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
剤は、植物繊維成分を含有する培地を用いて担子菌及び
/又は子嚢菌の菌糸体を培養し、この培養物から抽出し
て得られた糖質、蛋白質、水溶性リグニンを主成分とす
ることを特徴とする。
する培地は、禾本科植物から調製されたものであること
が好ましい。
に含まれるヘミセルロース、リグニンが、担子菌又は子
嚢菌の出すパーオキシターゼ、セルラーゼ等の酵素によ
り酸化分解及び縮合を起して変性した水溶性リグニンに
富む成分に、ヘミセルロースの主成分であるペントース
を主体とした多糖が複雑に結合した物質からなり、以下
の実施例に示すように、電子スピン共鳴(ESR )試験に
おいて、強いフリーラジカル消去活性を示し、フリーラ
ジカルにおいて最も活性の強いヒドロキシラジカルも消
去する。更に、免疫担当細胞のマクロファージは、リポ
多糖などのマイトジェン物質に刺激されるとフリーラジ
カルの一種である一酸化窒素を産出するが、本発明の抗
酸化機能増強剤は、マクロファージから誘導産出された
一酸化窒素も消去する活性を有する。
摂取することにより、生体内におけるフリーラジカルを
消去し、活性酸素が関与する種々の疾病の発現を抑制す
る効果が期待される。また、本発明の抗酸化機能増強剤
は、天然物から得られたものであり、合成化学薬品など
にみられる副作用等の心配がなく、日常生活の中で手軽
に摂取することができる。
は、椎茸、ヒラ茸、マイ茸、エノキ茸、シメジ茸、ヤマ
ブシ茸などの食用茸や、マンネン茸、ブクリョウ、コフ
キサルノコシカケ、カワラ茸などの薬用茸など各種のも
のが挙げられる。また、本発明に用いられる子嚢菌とし
ては、アミガサ茸などが挙げられる。
嚢菌の菌糸体を培養して、その培養物から有効成分を抽
出する。この場合、培地としては、固体培地、液体培地
の何れも使用できるが、植物繊維成分を含有する培地、
好ましくはリグニンを含有する植物から調製された培地
が用いられる。リグニンを含有する植物としては、禾本
科植物、例えばバガス(さとうきびの搾り粕)、トウモ
ロコシの茎葉、小麦ふすま、稲藁、茅などが好ましく用
いられる。この他に、熊笹、竹なども使用できる。ま
た、必要に応じて他の栄養成分として、米糠、乾燥酵
母、イーストエキスなどを添加混合した培地が好ましく
用いられる。
のような植物を主原料とした培地に胞子又は発芽した菌
糸を接種して行う。固体培地の場合は、水分が60〜80%
となるように調整し、常法に従い高圧蒸気滅菌した後、
菌糸又は胞子を接種し、例えば温度が18〜25℃に空調さ
れた培養室で3〜6ケ月間培養する。こうして菌糸体が
蔓延した培地は、温度処理室に移して変温処理を行うこ
とが好ましい。変温処理は、例えば最初に30〜34℃で24
〜48時間加温し、次に低温室に移して3〜5日間処理す
る。その後培養室に移すと子実体の発生が始まるが、こ
の時点で培養を終了し、培養物を破砕機で破砕する。
く破砕し、通気培養もしくは振とう培養により、好まし
くは20〜25℃の温度で2週間〜2ケ月間程度培養を行
う。培養は培地中に菌糸体が蔓延した状態で終了する。
して菌糸体を自己消化させると共に培養物を抽出する。
その好ましい方法として、固体培地の場合は培養が終了
した培養物を破砕し、必要に応じて少量の水を加え、40
〜90℃で3〜6時間処理し菌糸体の酵素反応を進め自己
消化させる。次いで、この破砕物を50℃以上の温水又は
熱水に浸潤させ、有効成分を抽出する。抽出は、例えば
1.2 kg/cm2の蒸気圧下で120 ℃というような加圧高温下
で行うこともできる。抽出方法の好ましい態様を挙げる
と、上記破砕物800gに対して、約4L(リットル)の水
を加え、70℃に加温して4〜16時間抽出する。なお、抽
出方法は、抽出液を12〜16時間循環させる方法や、ある
いは4〜6時間撹拌させる方法等が好ましく採用され
る。こうして得られた抽出懸濁液を、好ましくは濾過又
は遠心分離して濾液又は上清を採取し、菌糸体の代謝産
物及び菌糸体細胞中に含有される有効成分を得る。
〜90℃で3〜6時間処理し、菌糸体を自己消化させ、液
状の懸濁培養物を得る。次いで、必要に応じて少量の水
を加え、50℃以上、場合によっては高圧条件下(例えば
1.2kg/cm2 の蒸気圧下)に加熱し、抽出物を得る。抽出
物は、必要に応じて濾過又は遠心分離して濾液又は上清
を採取し、有効成分を得る。
で得られた抽出液を、そのまま又は濃縮して、液体のま
ま製品化することもできるが、上記抽出液を凍結乾燥す
ることにより粉末化することもできる。この抽出液から
得られた粉末は、後述する実施例に示すように、糖質、
蛋白質、及び水溶性リグニンを主成分とするものであ
り、抗酸化作用を有することが確認された。
で得られた抽出液又はその乾燥粉末を、更に精製して水
溶性リグニンに富む成分にしたものであってもよく、そ
れによって抗酸化作用がより高い製品にすることができ
る。この精製方法としては、例えば次のような方法が採
用される。
れた褐色の粉末を、10%濃度の水溶液にして、アルコー
ル濃度80%となるようにエチルアルコールを加え、沈殿
物を得る。得られた沈殿物を再び水に溶かし、カラムク
ロマトによるゲル濾過を行って精製する。この場合、ゲ
ル濾過にはアガロースゲルあるいはデキストランゲルな
どが使用される。
の粉末について分析した結果、次のような分子量及び組
成を有するものであることが確認された。 分子量:20万〜200 万 化学組成 糖質:20〜30% 蛋白質:8〜10% 水溶性リグニン:50〜70%
出物(粉末)について安全性を試験した結果は次の通り
である。 (A)急性毒性(LD50mg/kg) 経口7日間投与 マウス 雄:19600 雌:17700 ラット 雄:16400 雌:15600 腹腔内投与 マウス 雄:5500 雌:4920 ラット 雄:2490 雌:2270 (B)亜急性毒性(mg/kg)、最大無作用量 マウス 雄:6740 雌9100 ラット 雄:3840 雌7910
与量は、経口摂取において成人1日当り1〜10gであ
る。投与量がこれよりも少ないと、生体内における抗酸
化活性が十分に得られず、投与量がこれよりも多いと、
軟便又は腹部膨満感が生じることがある。ただし、投与
量が上記より多くても安全性には問題ない。
養) バガス80%、脱脂米糠20%を配合し水分を70%となるよ
うに調製して固体培地を作り、常法に従って殺菌し、こ
れに椎茸の種菌を接種した。培地を22〜24℃に温度調整
した室内で4ケ月間培養し、培地中に菌糸体が蔓延した
後、温度処理室に移して32〜34℃で24時間加温し、次い
で10℃の低温室で5日間処理した。その後培養室で2日
間培養し、培地を破砕機で2回破砕した。破砕した培地
を50℃で4時間処理し自己消化を促進させた後、タンク
に詰め、60℃の温水を循環させながら16時間抽出した。
得られた懸濁液を珪藻土のフィルターケーキで予備濾過
し、更にメンブランフィルターで濾過除菌後、濃縮し、
凍結乾燥により褐色の粉末を得た。
35%、蛋白質:12%、水溶性リグニン:35%、無機質:
13%であった。なお、それぞれの成分分析は、糖質がフ
ェノール硫酸法、蛋白質がセミミクロケルダール法、水
溶性リグニンがアセチルブロマイド法、無機質が直接灰
化法により行った。
活性を測定した。 2,2−ジフェニル−1−ピクリルヒドラジル(DPPH)
ラジカルの消去活性 常磁性共鳴の標準試料として安定で最もよく用いられる
DPPHラジカルに対する消去活性を測定した。反応液は、
100 μlのエチルアルコールに30μM(マイクロモル)
のDPPHを溶解し、1ml当り 2.5mgの本粉末試料水溶
液 100μlを混合する。1分後に磁場掃引を開始し、
「ラジカルモニターFR-30 」(商品名、日本電子製)を
用いて電子スピン共鳴(ESR )の測定を行った。対照と
して試料溶液の代りに水 100μlを加えた時のシグナル
強度を測定した。その結果を図1に示す。図1(a)
は、水を加えた時の ESR(対照)を示し、図1(b)
は、試料液のESR を示す。この結果、椎茸菌糸体培養抽
出物には、DPPHラジカルの消去活性があることが確認さ
れた。
消去活性について ESRで測定した。ただし、試料溶液は
以下のように調製した。ジエチレントリアミノペンタ酢
酸(Diethlene triaminopenta aceticacid,DETAPAC) 1
mM(ミリモル)と硫酸第一鉄1mMとの混合溶液50μ
lと、5,5−ジメチル−1−ピロリン−N−酸化物
(5,5-Dimethyl-1-pyrroline-N-oxide,DMPO)の100 倍
希釈液50μlと、試料溶液(本粉末試料2.5mg/ml H
2O)50μlとを混合する。そして、この混合液に過酸化
水素水の10000 倍希釈液50μlを添加した後、60秒後に
磁場掃引を開始し、と同様に測定した。その結果を図
2に示す。図2(a)は、水を加えたときのヒドロキシ
ラジカルの ESRを示し、図2(b)は、本試料液のESR
を示す。この結果、椎茸菌糸体培養抽出物には、反応性
の強いヒドロキシラジカルも消去する作用があることが
確認された。
ンジヌクレオチドリン酸(Nicotineamide adeninedinuc
leotidephosphate,NADPH )・チトクロームC還元酵
素、キサンチン酸化酵素、アルデヒド酸化酵素及び NAD
PH酸化酵素などの酵素反応によって生成される。生成し
たスーパーオキシドは、SOD により毒性の低い三重項酵
素(3O2 )と過酸化水素水へ変化する。そこで、スーパ
ーオキシドの消去活性について、SOD 標準液で検量線を
作成し、検体中の消去活性を測定した。
緩衝液50μl、5.5 mM DATAPAC−リン酸緩衝液35μ
l、DMPO 15μl、0.4 単位/mlキサンチンオキシダ
ーゼ−リン酸塩緩衝液50μl、及び試験溶液50μl又は
SOD標準溶液50μlを混合したもの2種類を用意した
後、ESR 装置にセットし、40秒後に掃引を開始し、Mn2+
(内部標準)のピーク高と測定シグナルのピーク高の比
を求めた。SOD 標準液検量線より試験溶液で得た値を内
挿し、検体中の消去活性を、チトクロームCの還元を50
%抑制するのに必要な SODの量を1単位として求めた結
果、椎茸菌糸体培養抽出物は、6.9 ×103 単位/gであ
った。
アミノ酸の一種であるアルギニンを基質として、サイト
カイン類によって刺激誘導され一酸化窒素を産出する。
産出された一酸化窒素は、マクロファージに取り込まれ
た細菌を殺菌したり、癌細胞を殺傷する作用を示す。一
方では、重症の感染症や進行癌等で免疫系の亢進が続く
と過剰に一酸化窒素が産出され、炎症をもたらすと共
に、ラジカルとしての傷害作用を及ぼす。ところで、グ
ラム陰性細菌の外膜成分であるリポ多糖は、様々な生物
毒性や生理活性を示すことが知られているが、その一つ
にマクロファージを活性化することがある。そこで、以
下の手順によりマクロファージによる一酸化窒素産出に
及ぼす影響について調査した。
J774.1細胞(理化学研究所、細胞銀行より入手可能)を
用いた。このJ774.1細胞懸濁液を、96ウェルのマイクロ
プレートに1ウェル当り 100μlずつ播種し、10%牛胎
児血清(FBS)を含むRPMI1640培地を1ウェル当リ100μl
ずつ添加した(計200 μl/ウェル)。
ポ多糖)を1μg/ml、インターフェロン−γ(商品
名「リコンビナントマウスインターフェロン−γ」、和
光純薬工業製)を100 単位/ml及び試料(実施例1で
得た椎茸菌糸体培養抽出物)を0〜500 μg/mlの濃
度で添加した。
の一酸化窒素産出を増強するサイトカインであることが
知られているので、ここではリポ多糖を 1.0μg/ml
として、インターフェロン−γを100 単位/mlの条件
でJ774.1細胞からの一酸化窒素産出を増強させた上で、
本試料(椎茸菌糸体培養抽出物)の影響をみた。
を、5.0 %CO2 インキュベーター(37℃)中で3日間培
養した。
ェル当り100 μl採取し、別の96ウェルマイクロプレー
トに移し、グレイス(Greiss)試薬( 0.1%ナフチルエ
チレンジアミド・2HCl、2.5 %リン酸、1%スルファニ
ルアミド) 100μl/ウェルを添加して室温で10分間放
置した後、マイクロプレートリーダーでA540 を測定し
た。別に NaNO2を用いてGreiss 試薬で発色させた検量
線から試料中の窒素酸化物を算出した。なお、マクロフ
ァージは活性化されると一酸化窒素を産出するが、一酸
化窒素は不安定で容易に酸化されて亜硝酸イオン(N
O2 -)になるので、実際にはこの亜硝酸イオンをGreiss
試薬で測定する。
物)を添加しない場合(リポ多糖1.0μg/ml、イン
ターフェロン−γ 100単位/mlのみ)のJ774.1細胞か
らの亜硝酸イオン産出量は、20nM/mlであった。こ
れに対して、本試料(椎茸菌糸体培養物)を 7.8μg/
ml〜 500μg/ml添加すると、図3に示すように、
用量依存性的に一酸化窒素産出を抑制した。この結果、
椎茸菌糸体培養物は、マクロファージからの過剰に誘導
産出された一酸化窒素ラジカルを消去する作用があるこ
とが確認された。
00rpm、30分間で遠沈除去した後、再び水に溶かし、
5℃で4倍量のエチルアルコールを80%濃度となるよう
に加え、生じた沈殿を回収して再び水に溶かし、凍結乾
燥した。
液(pH6.5 )に溶解し、「セファデックスG-200 」
(商品名、ファルマシア社製)のカラムでゲル濾過を行
った。溶出は同緩衝液で行い、280 nmの波長に吸光度
を指標として、ボイド(void)画分を集め、減圧濃縮
後、水で透析し、凍結乾燥した。
%、水溶性リグニン58%であった。精製物質についてス
ーパーオキシド消去活性を測定したところ、1.6 ×105
単位/gであり、精製前に比べ20倍高い活性が得られ
た。また、この精製物質のヒドロキシラジカルの消去活
性についての ESR測定の結果を図4に示した。
菌の固体培養) トウモロコシの茎を水洗いし乾燥した後、破砕し、米糠
を重量比で2割加え、水分を70%となるように調製して
固体培地を作り、殺菌後、実施例1と同様にして、椎茸
の菌糸を培養し、培養抽出物を得た。得られた抽出物
は、糖質40%、蛋白質12%、水溶性リグニン35%、無機
質12%であった。この抽出物は、DPPHラジカルに対し
て、実施例1の培養抽出物と同様の消去活性を示した。
固体培養) 熊笹の葉、茎をよく洗い乾燥して破砕し、米糠を重量比
で2割に混ぜて固体培地を作り、実施例1と同様にし
て、椎茸の菌糸を培養し、培養抽出物を得た。この抽出
物は、DPPHラジカルに対して、実施例1の培養抽出物と
同様の消去活性を示した。
固体培養) 茅、稲藁、竹を洗浄乾燥後、破砕して、それぞれに米糠
を重量比で2割に混ぜて各種の固体培地を作り、これら
の個体培地に、実施例1と同様にして、椎茸の菌糸を培
養し、培養抽出物を得た。得られたそれぞれの抽出物
は、DPPHラジカルに対して、実施例1の培養抽出物と同
様の消去活性を示した。
固体培養) 実施例1と同様にして調製した、バガスと脱脂米糠を
9:1の割合で配合した固体培地に、マンネン茸の菌糸
を培養して、実施例1と同様にして培養抽出液を得た。
この抽出液を凍結乾燥した粉末の成分は、糖質28%、蛋
白質15%、水溶性リグニン38%、無機質14%であった。
この粉末試料は、以下に示すように、DPPHラジカル、ス
ーパーオキシドラジカル、一酸化窒素ラジカルを消去し
た。
方法により測定した結果、図5に示すように、椎茸菌糸
体培養抽出物と同様の消去活性が得られた。
た結果、本試料のスーパーオキシドラジカル消去活性は
4.3 ×104 単位/gであった。
一酸化窒素誘導産出において、同様の実験を行ったとこ
ろ、本試料は図6に示すように、椎茸菌糸体培養抽出物
と同様に一酸化窒素ラジカルを消去する作用があること
が得られた。
体培養) 熊笹の色素、香りをエチルアルコールで抽出した繊維残
渣を破砕したものに米糠を重量比で1割に混合して調製
した固体培地にマンネン茸の菌糸を培養して実施例1と
同様に方法で抽出した。得られた抽出液を凍結乾燥した
ものは、糖質30%、蛋白質15%、水溶性リグニン35%
(31〜42%)、無機イオン10%、その他10%であった。
本試料は以下に示すように、DPPHラジカル、スーパーオ
キシドラジカル、一酸化窒素ラジカルを消去した。
方法で試験した結果、2.5mg/mlで実施例1と同様のラジ
カル消去活性が得られた。
験を行った結果、本試料のスーパーオキシドラジカル消
去活性は5.2 ×104 単位/gであった。
る一酸化窒素産出誘導実験において、本試料は実施例6
と同様の一酸化窒素ラジカルの消去活性が得られた。
養) 水1L(リットル)に対し、ミキサーで細かく破砕した
バガス60g、乾燥オカラ20g、米糠20g、イーストエキ
ス2gを加え、常法に従い高圧蒸気滅菌を行った液体培
地に椎茸の菌糸を接種した。23℃で3週間通気培養した
後、培養液を60℃で1時間、80℃で2時間加温し、菌糸
の酵素による自己消化反応を進行させると共に代謝物を
抽出させた。培養液は3000rpmで30分間遠心分離し、
沈殿物を除き、褐色の液を得た。
%、蛋白質16%、水溶性リグニン35%、その他11%であ
った。本試料についてDPPHラジカルに対する影響を調査
した結果、実施例1と同様のラジカル消去活性が得られ
た。更に、SOD 様活性について実施例1で示した方法で
試験した結果、本試料のスーパーオキシドラジカル消去
活性は5.1 ×103 単位/gであった。
体培養) 熊笹の色素、香りをエチルアルコールで抽出した繊維残
渣をミキサーで細かく破砕したものを水1Lに対し90
g、米糠10g、イーストエキス5gを加え、常法に従い
高圧蒸気滅菌を行った液体培地にマンネン茸の菌糸を接
種して、23℃で2週間通気培養を行った。培養物は、実
施例7と同様の方法で加熱、遠心処理し、濃褐色の液を
得た。この抽出液を凍結乾燥したものは、糖質33%、蛋
白質18%、水溶性リグニン40%、その他9%であった。
本試料は、DPPHラジカル、ヒドロキシラジカルの消去活
性(この結果は図7に示す)が得られた。また、SOD 様
活性は8.5 ×104 単位/gであった。
固体培養) バガス65%、小麦ふすま20%、米糠10%、乾燥イースト
5%を配合し、水分70%となるように調整して固体培地
を作り、常法に従い殺菌した。この固体培地にヤマブシ
茸の菌糸を接種し、以下実施例1で示した方法により菌
糸体を培養して得られた抽出物は、糖質43%、蛋白質12
%、水溶性リグニン28%、無機物10%、その他7%であ
った。本試料は、実施例1と同様にDPPHラジカル、ヒド
ロキシラジカルを消去する活性を示した。本試料のSOD
様活性は、4.5 ×103 単位/gであった。
サ茸の固体培養) 稲藁を水洗し、乾燥して破砕したものを40%、バガス30
%、小麦ふすま15%、米糠10%、乾燥イースト5%を配
合し、水分70%となるように調整して固体培地を作り、
常法に従い殺菌した。この固体培地にアミガサ茸の菌糸
を培養し、以下実施例1で示した方法により得られた抽
出物は、糖質46%、蛋白質16%、水溶性リグニン26%、
その他12%であった。本試料は、10.0mg/mlの濃度
で、実施例1と同様にDPPHラジカルを消去した。
培養) 実施例1と同様のバガス・米糠培地にヒラ茸の菌糸を培
養して得られた抽出物は、実施例1と同様にDPPHラジカ
ルを消去した。
培養) 実施例1と同様のバガス・米糠培地にマイ茸の菌糸を培
養して得られた抽出物は、実施例1と同様にDPPHラジカ
ルを消去した。
能増強剤は、植物繊維成分を含有する培地を用いて担子
菌及び/又は子嚢菌の菌糸体を培養し、この培養物から
抽出して得られた糖質、蛋白質、水溶性リグニンを主成
分とするもので、電子スピン共鳴(ESR )試験におい
て、強いフリーラジカル消去活性を示し、フリーラジカ
ルにおいて最も活性の強いヒドロキシラジカルも消去す
る。更に、マクロファージから誘導産出された一酸化窒
素も消去する活性を有している。したがって、本発明の
抗酸化機能増強剤を摂取することにより、生体内で産生
するフリーラジカルを消去し、活性酸素が関与する種々
の疾病の発現を抑制する効果が期待される。また、本発
明の抗酸化機能増強剤は、天然物から得られたものであ
り、合成化学薬品などにみられる副作用等の心配がな
く、日常生活の中で手軽に摂取することができる。
PH消去活性についてのESR測定結果を示す図表であ
り、(a)は対照として、試料の代りに水を加えた場合
を示し、(b)は試料を2.5 mg/ml加えた場合を示
す。
ドロキシラジカル消去活性についてのESR測定結果を
示す図表であり、(a)は対照として、試料の代りに水
を加えた場合を示し、(b)は試料を2.5 mg/ml加
えた場合を示す。
る一酸化窒素の抑制率を示す図表である。
物)のヒドロキシラジカル消去活性についてのESR測
定結果を示す図表である。
物)のDPPH消去活性についてのESR測定結果を示す図
表である。
物)による一酸化窒素の抑制率を示す図表である。
して得られた培養物抽出物)のヒドロキシラジカル消去
活性についてのESR測定結果を示す図表である。
Claims (2)
- 【請求項1】 植物繊維成分を含有する培地を用いて担
子菌及び/又は子嚢菌の菌糸体を培養し、この培養物か
ら抽出して得られた糖質、蛋白質、水溶性リグニンを主
成分とすることを特徴とする生体の抗酸化機能増強剤。 - 【請求項2】 前記植物繊維成分を含有する培地が、禾
本科植物から調製されたものである請求項1記載の生体
の抗酸化機能増強剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05438598A JP3284097B2 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 生体の抗酸化機能増強剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05438598A JP3284097B2 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 生体の抗酸化機能増強剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11228441A true JPH11228441A (ja) | 1999-08-24 |
| JP3284097B2 JP3284097B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=12969229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05438598A Expired - Lifetime JP3284097B2 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 生体の抗酸化機能増強剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3284097B2 (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2006265179A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Noda Shokukin Kogyo Kk | 抗高血圧剤及び飲食品 |
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| EP2616088A4 (en) * | 2010-09-16 | 2013-07-31 | Metsaentutkimuslaitos | FUNGAL EXTRACTS AND USES THEREOF |
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-
1998
- 1998-02-19 JP JP05438598A patent/JP3284097B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
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