JPH11229663A - 減衰装置およびこれを用いた制震構造物 - Google Patents

減衰装置およびこれを用いた制震構造物

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JPH11229663A
JPH11229663A JP3781798A JP3781798A JPH11229663A JP H11229663 A JPH11229663 A JP H11229663A JP 3781798 A JP3781798 A JP 3781798A JP 3781798 A JP3781798 A JP 3781798A JP H11229663 A JPH11229663 A JP H11229663A
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JP
Japan
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link
connecting portion
damping
rotatably supported
damping device
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Application number
JP3781798A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Arima
文昭 有馬
Toru Suzuki
亨 鈴木
Norikatsu Takase
憲克 高瀬
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Sumitomo Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微少振動に対して十分な振動抑制効果が得ら
れ、取付け時に周辺部材の特別な加工をする必要がな
く、取付が容易な減衰装置およびこれを用いた制震構造
物を提供する。 【解決手段】 相対変位する2部材のうちの一方の部材
10に回転自在に一端が支持された第1のリンク28の
他端と、他方の部材18に回転自在に一端が支持された
第2のリンク30の他端とを第1の連結部32にて回転
自在に連結し、一方の部材10に回転自在に一端が支持
された第3のリンク34の他端と、他方の部材18に一
端が回転自在に支持された第4のリンク36の他端とを
第2の連結部38にて回転自在に連結したリンク機構に
より増幅機構を構成し、増幅機構の第1の連結部32と
第2の連結部38との間に、減衰手段40の両作動部を
連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の振動を抑
制する減衰装置に関し、特に、より高い振動抑制効果を
得ることができる減衰装置およびこれを用いた制震構造
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、減衰装置は、相対変位する2部材
間に装着され、振動源側の一方の部材から他方の部材に
伝達される振動エネルギーを、熱エネルギー等に変換消
失させることにより、振動抑制効果を達成するように構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の減衰装置は、例えば、微少振動に対して十分な
振動抑制効果が得られないという問題があった。このた
め、半導体工場等において、人の歩行等による微少振動
の抑制は、あまり効果が無かった。また、微少振動に対
応できるように、2部材の変位を増幅する機構を有する
減衰装置も在ったが、その増幅効果は小さく、周辺部材
の加工が必要であったり、取付に手間を要するものであ
った。
【0004】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであり、微少振動に対して十分な振動抑制効
果が得られ、取付け時に周辺部材の特別な加工をする必
要がなく、取付が容易な減衰装置およびこれを用いた制
震構造物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る減衰装置は、相対変位する2部材のう
ちの一方の部材に回転自在に一端が支持された第1のリ
ンクの他端と、他方の部材に回転自在に一端が支持され
た第2のリンクの他端とを第1の連結部にて回転自在に
連結し、一方の部材に回転自在に一端が支持された第3
のリンクの他端と、他方の部材に一端が回転自在に支持
された第4のリンクの他端とを第2の連結部にて回転自
在に連結してリンク機構を構成し、リンク機構の第1の
連結部と第2の連結部との間に、減衰手段の両作動部を
連結したことを特徴とし、第1の連結部と第2の連結部
との間に、張力を与える与軸力装置を併設してもよい。
【0006】また、前記したリンク機構の第1の連結部
に回転自在に一端が支持された第5のリンクの他端と、
第2の連結部に回転自在に一端が支持された第6のリン
クの他端とを第3の連結部にて回転自在に連結し、前記
第1の連結部に回転自在に一端が支持された第7のリン
クの他端と、前記第2の連結部に一端が回転自在に支持
された第8のリンクの他端とを第4の連結部にて回転自
在に連結してもう1つのリンク機構を構成し、前記もう
1つのリンク機構の第3の連結部と第4の連結部との間
に、減衰手段の両作動部を連結したことを特徴とし、第
3の連結部と第4の連結部との間に、張力を与える与軸
力装置を併設してもよい。
【0007】本発明に係る制震構造物は、前記の減衰装
置を建築構造物の空間に設置することを特徴とし、上下
のスラブ床間に減衰装置を設置するように構成してもよ
い。
【0008】前記のように構成された本発明によれば、
4個のリンクを連結したリンク機構により増幅機構を構
成し、減衰力を増幅するようにしたので、微少振動でも
高い振動抑制効果を得ることができ、さらに4個のリン
クを連結したリンク機構により増幅率を大きくすること
ができる。また、取付けも容易に行え、既存構造物の制
震改修も容易に行える。
【0009】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1は本発明に係る減衰装置の一実施形態
の概略全体構成図であり、同図において、構造物は、下
層階の床面10、梁12、梁12の上部に固定された複
数の根太14、根太14の上部に敷設された上層階の床
パネル16から構成されている。そして、3本の梁12
を連結する連結梁18が固定されている。床面10は、
相対変位する2部材の一方を構成し、梁12に固定され
た連結梁18が、相対変位する2部材の他方を構成して
いる。床面10には取付部材20が溶接、ねじ止め等に
より固着されており、この取付部材20には2個のピン
22、23が突設されている。また、連結梁18にも取
付部材24が同様に溶接、ねじ止め等により固着されて
おり、この取付部材24には、2個のピン26、27が
突設されている。
【0010】取付部材20のピン22には、第1のリン
ク28の一端が回転自在に支持されており、取付部材2
4のピン26には、第2のリンク30の一端が回転自在
に支持されている。そして、第1のリンク28の他端
と、第2のリンク30の他端とが連結部材32のピン3
3、33に回転自在に連結され、第1の連結部となって
いる。また、取付部材20のピン23には、第3のリン
ク34の一端が回転自在に支持されており、取付部材2
4のピン27には、第4のリンク36の一端が回転自在
に支持されている。そして、第3のリンク34の他端
と、第4のリンク36の他端とが連結部材38のピン3
3、33に回転自在に連結され、第2の連結部となって
いる。
【0011】4つのリンク28、30、34、36は平
行四辺形状に連結されてリンク機構を構成し、リンク2
8とリンク34との間の挟角およびリンク30とリンク
36との間の挟角は鋭角とされ、取付部材20と取付部
材24との間の上下方向の変位は、連結部材32と連結
部材38との間の水平方向の変位に増幅される増幅機構
が構成される。第1の連結部である連結部材32と、第
2の連結部である連結部材38との間に減衰手段40お
よび与軸力装置52の両作動部を連結してある。
【0012】ここで、図2を参照して連結部材32、3
8を詳細に説明する。図2は図1の減衰手段40、与軸
力装置52の周辺を示す要部斜視図である。連結部材3
2、38は、リンク28、30および34、36が連結
される垂直方向の腕部32a、32a、38a、38
a、と、水平方向の腕部32b、32b、38b、38
bとが延設されている。そして、垂直方向の腕部32
a、32aにはリンク28、30がピン33、33によ
り連結され、垂直方向の腕部38a、38aにはリンク
34、36がピン33、33により連結されている。
【0013】ここで、減衰手段40について、その要部
断面図である図3を参照して詳細に説明する。減衰手段
40は、シリンダ・ピストン構造からなり、シリンダ4
2内でピストン44により分割された2つの室46、4
6に収容される粘性体48が外付け連通管50を介して
流動するように構成したものである。一方の室にはバッ
ファ室42cを設けてあり、ピストン44はシリンダ4
2内を摺動可能である。図3において、ピストンロッド
45の外端(左端)が一方の作動部45aであり、シリ
ンダ42の基部(右端)が他方の作動部42aである。
作動部45aおよび作動部42aが、それぞれ連結部材
32、38に連結されている。参照符号42bはエア抜
きである。
【0014】つぎに、図2を参照して与軸力装置52に
ついて説明する。連結部材32および38の水平方向の
腕部32b、32bと38b、38bとの間には、引っ
張りバネ52a、52aが調節部材52b、52bを介
して張設されている。このように、与軸力装置52は、
リンク機構の連結部材32、38間に減衰手段40と併
設され、両連結部材32、38を引き寄せる様に構成さ
れている。そして、そのバネ力は調節部材52b、52
bにより調節可能となっている。この与軸力装置52の
張力によりリンク機構からなる増幅機構に変形を与え、
本発明の減衰装置は所定の位置に固定される。与軸力装
置は前記のように、第1、第2の連結部である連結部材
32、38間に減衰手段40と併設されているが、減衰
手段40のシリンダ内に引っ張りバネを内蔵して併設す
るように構成してもよい。
【0015】なお、本実施形態では、取付部材20のピ
ン22、23および取付部材24のピン26、27は、
それぞれ別の位置としてリンク28、34、30、36
を取り付け、また、連結部材32、38とリンク28、
30、34、36とは別のピン33、33により取り付
けたが、ピン22、23を1点に、ピン26、27も1
点に、さらにピン33、33も1点にて連結するように
構成し、全体を平行四辺形に構成しても実質的に同等で
ある。
【0016】つぎに、図4を参照して本実施形態の動作
について説明する。図4は、図1の正面図と実質的に同
等の概略構成図であり、A点、B点はそれぞれ図1の取
付部材24、取付部材20と実質的に同等であり、C
点、D点はそれぞれ図1の連結部材32、連結部材38
と実質的に同等である。そして、A点、C点間にリンク
30があり、C点、B点間にリンク28があり、A点、
D点間にリンク36があり、D点、B点間にリンク34
がある。また、C点、D点間に減衰手段40が位置して
いる。
【0017】A点、B点間の垂直距離を2H、A点と減
衰手段40までの垂直距離およびB点と減衰手段40ま
での垂直距離をそれぞれHとする。C点、D点間の水平
距離を2L、A点、B点を結ぶ垂直方向の中心線とC点
との間の水平距離をL、前記中心線とD点との間の水平
距離をLとする。また、C点、D点を結ぶ水平方向の中
心線と変位後のリンクとの交差角をθとする。そして、
A点、B点間の垂直方向の変位(縮み)をxとし、この
ときのC点、D点間の水平方向の伸びをδとすると、三
平方の定理よりL+H=(l+(δ/2))
(H−(x/2))であり、変形するとδ=−2L+
√(4L−(x−4xH))となり、(dδ/d
t)=(−2x+4H)/(2√(4L−(x−4
xH)))×(dx/dt)となる。
【0018】減衰装置単体の減衰係数をcとすると、A
−B軸方向の減衰力Cはtan θ=(H−(x/2))/
(L+(δ/2))であるから、C=(−2x+4H)
/(2√(4L−(x−4xH)))×tan θ×c
×(dx/dt)となる。
【0019】これを整理すると、C=(H−(xH−
(x/4)))/(L+(xH−(x/4)))
×c×(dx/dt)となる。
【0020】xの変位が十分に小さいことを考えると、
C≒(H/L)×c×(dx/dt)となり、(H/
L)が1より十分大であるため変位xは増幅して減衰手
段40に伝達され、減衰力Cは大幅に増幅することにな
る。
【0021】このように、4個のリンクを平行四辺形状
に連結したリンク機構により増幅機構を構成し、減衰手
段40の減衰力を増幅するようにしたので、相対変位す
る2部材間のA−B方向の変位が小さくても、C−D方
向の減衰力を増幅でき、より高い振動抑制効果を得るこ
とができるのである。また、構造物には、取付部材2
0、24を固定するだけでリンクおよび減衰手段40を
取付けできるので、取付に際し、周辺部材の大幅な加工
を必要としない。
【0022】図5は、本発明に係る減衰装置の他の実施
形態の要部構成図を示し、同図において、相対変位する
2部材54、56間には、リンク機構より構成される増
幅機構が設けられている。すなわち、一方の部材54よ
り回転自在に4本のリンク58の一端が支持され、他方
の部材56より回転自在に4本のリンク60の一端が支
持され、前記した8本のリンクの他端が2本の水平リン
ク62、62により回転自在に連結されている。そし
て、2本の水平リンク62、62間に減衰手段64の両
作動部が連結されている。
【0023】この実施形態の場合も、前記した実施形態
と同様に、相対変位する2部材間の変位を複数のリンク
58、60により増幅し、減衰手段64の減衰力を増幅
するので、微少振動の場合も高い振動抑制効果を得るこ
とができる。そして、2部材54、56間の変位はそれ
ぞれ4本のリンク58、60により分担されるため、面
外剛性を高めることができ、作動が安定するという効果
がある。
【0024】図6を参照して本発明のさらに他の実施形
態を説明する。図6は本発明に係る減衰装置のさらに他
の実施形態の要部斜視図である。相対変位する一方の部
材66に一端が回転可能に支持された第1のリンク68
と、他方の部材67に一端が回転可能に支持された第2
のリンク69とは第1の連結部70にて回転可能に連結
されている。また、一方の部材66に一端が回転可能に
支持された第3のリンク71と、他方の部材67に一端
が回転可能に支持された第4のリンク72とは第2の連
結部73にて回転可能に連結されている。このように4
本のリンク68、69、71、72により構成されたリ
ンク機構により第1の増幅機構が構成される。
【0025】つぎに、第1の連結部70、第2の連結部
73を相対変位する2部材とする第2のリンク機構が構
成される。すなわち、第1の連結部70に一端が回転可
能に支持された第5のリンク74と、第2の連結部73
に一端が回転可能に支持された第6のリンク75とは第
3の連結部76にて回転可能に連結されている。また、
第1の連結部70に一端が回転可能に支持された第7の
リンク77と、第2の連結部73に一端が回転可能に支
持された第8のリンク78とは第4の連結部79にて回
転可能に連結されている。このように、4本のリンク7
4、75、77、78により構成されたリンク機構によ
り第2の増幅機構は構成される。そして、第2の増幅機
構の第3の連結部76と第4の連結部79との間に減衰
手段80の両作動部が連結されている。
【0026】相対変位する2部材66、67間の距離を
Eとし、第1、第2の連結部70、73間の距離をFと
し、減衰手段80の第3、第4の連結部76、79間の
距離をGとしたとき、第1の増幅機構による速度の増幅
率は、前記した実施形態と同様に(E/F)となり、
第2の増幅機構による速度の増幅率は同様に(F/G)
となり、全体として両増幅率の積(E/F)×(F
/G)=(E/G)の増幅率が得られる。このよう
に本実施形態では、さらに大きな増幅率が得られるので
ある。
【0027】図7、8を参照して本発明のさらに他の実
施形態を説明する。図7は本発明に係る減衰装置のさら
に他の実施形態の正面図、図8(a)は、図7の動作説
明のための概略構成図、図8(b)は、図8(a)の部
分拡大図である。構造物82は、柱体84、84、梁8
6、86より構成されており、構造物に固着された取付
部材88、88、88に本発明の減衰装置90、90が
連結されている。この減衰装置90、90は前記した実
施形態の減衰装置と実質的に同等なので、詳細な説明は
省略するが、それぞれ4本のリンク92と減衰手段9
4、94とから構成されている。なお、図7の実施形態
では、2つの減衰装置90、90をダブルブレース構造
として配置しているが、1つの減衰装置をシングルブレ
ース構造として配置してもよい。
【0028】本実施形態では、減衰装置90、90は傾
斜状態にブレースとして設置されており、この場合の減
衰力について、図7の一方の減衰装置90について簡略
化した説明図である図8を参照して説明する。図8にお
いて、矩形状の構造物82の対角線上には減衰装置90
が連結されている。対角線と水平線との交差角をαと
し、構造物82に地震等の振動が加わったときの矩形の
変形を、上部梁においてyとすると、減衰力Cの水平力
Chおよび鉛直力Cvは、前記した実施形態を参考にし
て、 Ch=C×(cos α)×(dy/dt) =(H/L)×c×(cos α)×(dy/dt) Cv=C×(cos α)×(sin α)×(dy/dt) =(H/L)×c×(cos α)×(sin α)×(dy/dt)となり、 前記実施形態と同様に、(H/L)が十分に大であるた
め、減衰力Cの水平力Chおよび鉛直力Cvは大幅に増
幅されることが分かる。また、減衰装置90、90は取
付部材88、88、88を固着するだけで、容易に取り
付けすることができる。
【0029】前記した実施形態では、減衰手段として粘
性体を使用したシリンダ・ピストン構造の例を示した
が、本発明はこれに限定されず、種々のものを用いるこ
とができる。例えば、免震装置として通常、使用される
積層ゴム、鉛プラグ入り積層ゴム、高減衰ゴム等の減衰
手段を用いることができる。
【0030】さらに、図9に示される減衰コマ96を用
いるようにしてもよい。図9は減衰手段の他の実施形態
の断面図である。この減衰コマ96について、以下説明
する。取付部材98には、ねじ部99が形成され、ねじ
部にボールベアリング100を介して案内ナット102
が回転自在に螺合されている。もう1つの取付部材10
4はケーシング106に固着され、ケーシング内に案内
ナット102がボールベアリング108を介して回転自
在に支持されている。案内ナット102には円盤上の回
転コマ110が固着されており、回転コマ110の周囲
のケーシング内には粘性流体112が封入されている。
粘性流体112は高粘度の流体が用いられている。
【0031】図9に示される減衰手段である減衰コマ9
6を使用した実施形態の場合、取付部材98、104間
に変位が生じると、ねじ部99、ボールベアリング10
0を介して案内ナット102が回転され、案内ナットに
固定された回転コマ110が粘性流体112内を回転す
る。このときの粘性抵抗力によりエネルギーが吸収さ
れ、振動を抑制することができる。この減衰コマの場
合、変位を案内ナット102により増速させているた
め、高い振動抑制効果がある。このため、この減衰コマ
を図1の減衰手段40や、図7の減衰手段94に代替し
た場合は、さらに高い振動抑制効果を得ることができ
る。
【0032】減衰手段のさらに他の実施形態として、減
衰棒114の例を図10を参照して説明する。取付部材
116にはねじ部117が形成され、ねじ部にボールベ
アリング118を介して案内ナット120が回転自在に
螺合されている。案内ナット120に回転内筒122が
固着されている。もう一方の取付部材124は固定外筒
126に固着されており、固定外筒内に案内ナット12
0および回転内筒122がボールベアリング128、1
28を介して回転自在に支持されている。回転内筒12
2と固定外筒126との間に粘性流体130が封入され
ている。
【0033】図10に示される減衰手段である減衰棒1
14を使用した実施形態の場合、取付部材116、12
4間に変位が生じると、ねじ部117、ボールベアリン
グ118を介して案内ナット120が回転され、案内ナ
ットに固定された回転内筒122が粘性流体130内を
回転する。このときの粘性抵抗力によりエネルギーが吸
収され、振動を抑制することができる。この減衰棒の場
合も、変位を案内ナットにより増速させているため、高
い振動抑制効果がある。このため、この減衰棒114を
図1の減衰手段40や、図7の減衰手段94に代替した
場合も、前記した減衰コマ96の場合と同様に、さらに
高い振動抑制効果を得ることができる。
【0034】図11〜13を参照して、本発明に係る減
衰装置を用いた制震構造物の実施形態について説明す
る。図11は本発明に係る減衰装置を用いた制震構造物
の一実施形態の一部を省略した状態の要部構成図、図1
2は他の実施形態の要部構成図、図13はさらに他の実
施形態の要部構成図である。図11は本発明に係る減衰
装置を用いた制震構造物を超高層建築構造物140に適
用した形態を示し、超高層建築構造物140は複数の梁
材141、複数の柱材142より構成され、梁材141
と柱材142とで形成された空間に対角に減衰装置14
3が設置されている。減衰装置は前記した図1、5、6
に示される減衰装置と同等のものが使用され、地震動お
よび強風に対する構造物の振動抑制を行うものである。
すなわち、地震動等により梁材141と柱材142間に
変位が生じると、この変位はリンク機構により増幅され
て減衰装置143の減衰手段に伝達され、大きな減衰力
を得ることができ、高い振動抑制効果を得ることができ
る。
【0035】図12は本発明の減衰装置を、建築構造物
の空間である上下のスラブ床間に設置する形態を示して
いる。建築構造物150のスラブ床151、152間に
減衰装置153が設置されており、減衰装置153は間
仕切壁154、154により被覆されている。この形態
においても、地震動等によるスラブ床間の振動はリンク
機構により増幅されて減衰手段に伝達され、高い振動抑
制効果を得ることができる。
【0036】図13は本発明の減衰装置を、塔状の建築
構造物に適用した形態を示しており、塔状の建築構造物
160は水平部材161と柱部材162とから構成さ
れ、基礎163上に構築されている。そして、基礎16
3と水平部材162間に、また水平部材162、162
間に減衰装置164が設置されている。この形態におい
ても建築構造物の地震等による変位は、減衰装置164
のリンク機構により増幅されて減衰手段に伝達されるの
で、大きな減衰力が得られ、曲げ型振動抑制により高い
振動抑止効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リンク機構より構成した増幅機構により、2部材間の微
少な変位を増幅させて減衰手段に伝達させるため、減衰
力を増幅でき、より高い振動抑制効果を得ることができ
る。また、取付けに際し、周辺部材の加工を特に必要と
せず、取付が容易に行える。このため、既存構造物の制
震改修も容易に行える、という効果を奏する。この減衰
装置を建築構造物の空間に設置することにより、容易に
制震構造物とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る減衰装置の一実施形態の概略全体
構成図である。
【図2】図1の減衰手段、与軸力装置の周辺を示す要部
斜視図である。
【図3】減衰手段の要部断面図である。
【図4】図1の動作説明のための概略構成図である。
【図5】本発明に係る減衰装置の他の実施形態の要部斜
視図である。
【図6】本発明に係る減衰装置のさらに他の実施形態の
要部斜視図である。
【図7】本発明に係る減衰装置のさらに他の実施形態の
正面図である。
【図8】(a)は、図7の動作説明のための概略構成図
である。(b)は、図8(a)の部分拡大図である。
【図9】減衰手段の他の実施形態の断面図である。
【図10】減衰手段のさらに他の実施形態の断面図であ
る。
【図11】本発明に係る減衰装置を用いた制震構造物の
一実施形態の一部を省略した状態の要部構成図である。
【図12】本発明に係る減衰装置を用いた制震構造物の
他の実施形態の要部構成図である。
【図13】本発明に係る減衰装置を用いた制震構造物の
さらに他の実施形態の要部構成図である。
【符号の説明】
10 床面 12 梁 14 根太 16 床パネル 18 連結梁 20、24 取付部材 22、23、26、27 ピン 28、30、34、36 リンク 32、38 連結部材 33 ピン 40、64、80、94 減衰手段 42 シリンダ 42a、45a 作動部 42c バッファ室 44 ピストン 45 ピストンロッド 46、46 室 48 粘性体 50 連通管 52 与軸力装置 52a 引っ張りバネ 52b 調節部材 54、56 相対変位する2部材 58,60 リンク 62,62 水平リンク 66、67 相対変位する2部材 68、69、71、72、74、75、77、78 リ
ンク 70、73、76、79 連結部 82 構造物 84、84 柱体 86、86 梁 88、88、88 取付部材 90、90 減衰装置 92 リンク 96 減衰コマ 98、104 取付部材 99 ねじ部 100、108 ボールベアリング 102 案内ナット 106 ケーシング 110 回転コマ 112 粘性流体 114 減衰棒 116、124 取付部材 118、128 ボールベアリング 120 案内ナット 122 回転内筒 126 固定外筒 130 粘性流体 140、150、160 建築構造物 141 梁材 142 柱材 143、153、164 減衰装置 151、152 スラブ床 154 間仕切壁 161 水平部材 162 柱部材 163 基礎
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16F 15/02 F16F 15/02 F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対変位する2部材のうちの一方の部材
    に回転自在に一端が支持された第1のリンクの他端と、
    他方の部材に回転自在に一端が支持された第2のリンク
    の他端とを第1の連結部にて回転自在に連結し、前記一
    方の部材に回転自在に一端が支持された第3のリンクの
    他端と、前記他方の部材に一端が回転自在に支持された
    第4のリンクの他端とを第2の連結部にて回転自在に連
    結してリンク機構を構成し、前記リンク機構の第1の連
    結部と第2の連結部との間に、減衰手段の両作動部を連
    結したことを特徴とする減衰装置。
  2. 【請求項2】 第1の連結部と第2の連結部との間に、
    張力を与える与軸力装置を併設した請求項1記載の減衰
    装置。
  3. 【請求項3】 リンク機構の第1の連結部に回転自在に
    一端が支持された第5のリンクの他端と、第2の連結部
    に回転自在に一端が支持された第6のリンクの他端とを
    第3の連結部にて回転自在に連結し、前記第1の連結部
    に回転自在に一端が支持された第7のリンクの他端と、
    前記第2の連結部に一端が回転自在に支持された第8の
    リンクの他端とを第4の連結部にて回転自在に連結して
    もう1つのリンク機構を構成し、前記もう1つのリンク
    機構の第3の連結部と第4の連結部との間に、減衰手段
    の両作動部を連結したことを特徴とする請求項1記載の
    減衰装置。
  4. 【請求項4】 第3の連結部と第4の連結部との間に、
    張力を与える与軸力装置を併設した請求項3記載の減衰
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の減衰装置を建築
    構造物の空間に設置することを特徴とする制震構造物。
  6. 【請求項6】 上下のスラブ床間に減衰装置を設置する
    ことを特徴とする請求項5記載の制震構造物。
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