JPH11229854A - 内燃機関の触媒活性開始温度検出装置及び触媒劣化検出装置 - Google Patents

内燃機関の触媒活性開始温度検出装置及び触媒劣化検出装置

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JPH11229854A
JPH11229854A JP10033105A JP3310598A JPH11229854A JP H11229854 A JPH11229854 A JP H11229854A JP 10033105 A JP10033105 A JP 10033105A JP 3310598 A JP3310598 A JP 3310598A JP H11229854 A JPH11229854 A JP H11229854A
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catalyst
start temperature
activation start
catalyst activation
internal combustion
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JP10033105A
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Nobuaki Kashiwanuma
信明 栢沼
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度良く触媒活性開始温度を検出するととも
に、触媒暖機過程において精度良く触媒の劣化を判定す
る。 【解決手段】 第1の態様では、酸化還元能力すなわち
触媒作用の小さな金属を電極として有する酸素濃度セン
サ77を触媒より下流側の排気通路に設け、酸素濃度セ
ンサの出力特性がZ特性に変化する時点を検出し、その
時点における触媒温度を触媒活性開始温度とし、その触
媒活性開始温度が所定値よりも高いときに触媒劣化あり
と判定する。また、第2の態様では、触媒活性後にその
反応熱により触媒温度が急激に上昇する時点を検出し、
その時点における触媒温度を触媒活性開始温度とし、そ
の触媒活性開始温度が所定値よりも高いときに触媒劣化
ありと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスを浄化す
べく内燃機関の排気通路に設けられた触媒の活性開始温
度を検出する装置と、その触媒活性開始温度に基づき触
媒の劣化を検出する装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用内燃機関において
は、排気ガス浄化対策として、不完全燃焼成分であるH
C(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)の酸化と、空気
中の窒素と燃え残りの酸素とが反応して生成されるNO
x (窒素酸化物)の還元とを同時に促進する三元触媒が
利用されている。そのような三元触媒による酸化・還元
能力を高めるためには、機関の燃焼状態を示す空燃比
(A/F)を理論空燃比近傍(ウィンドウ)に制御する
必要がある。そのため、機関における燃料噴射制御にお
いては、排気ガス中の残留酸素濃度に基づき空燃比が理
論空燃比よりもリッチかリーンかを感知するO2 センサ
(酸素センサ)を設け、そのセンサ出力に基づいて燃料
量を補正する空燃比フィードバック制御が行われてい
る。
【0003】かかる空燃比フィードバック制御では、酸
素濃度を検出するO2 センサをできるだけ燃焼室に近い
箇所、すなわち触媒コンバータより上流側に設けている
が、そのO2 センサの出力特性のばらつきを補償するた
めに、触媒コンバータより下流側に第2のO2 センサを
更に設けたダブルO2 センサシステムも実現されてい
る。すなわち、触媒下流側では、排気ガスは十分に攪拌
されており、その酸素濃度も三元触媒の作用によりほぼ
平衡状態にあることにより、下流側O2 センサの出力
は、上流側O2 センサの出力よりも緩やかに変化し、従
って混合気全体のリッチ/リーン傾向を示す。ダブルO
2 センサシステムは、触媒上流側O2 センサによるメイ
ン空燃比フィードバック制御に加え、触媒下流側O2
ンサによるサブ空燃比フィードバック制御を実施するも
のであり、メイン空燃比フィードバック制御による空燃
比補正係数を、下流側O2 センサの出力に基づいて修正
することにより、上流側O2 センサの出力特性のばらつ
きを吸収し、空燃比制御精度の向上を図っている。
【0004】以上のような精密な空燃比制御を実施して
も、排気ガスの熱の作用や鉛等の被毒の作用により触媒
が劣化してくると、十分な排気ガス浄化性能を得ること
はできない。そこで、従来より、種々の触媒劣化検出装
置が提案されている。その一つは、触媒下流側O2 セン
サによって暖機後のO2 ストレージ効果(過剰の酸素を
保持し未燃焼排気物の浄化に利用する機能)の低下を検
出することにより、触媒の劣化を診断するものである。
すなわち、触媒の劣化は、結果として暖機後の浄化性能
の低下を誘発するが、この装置は、間接的にO2 ストレ
ージ効果の低下を浄化性能の低下と推定するものであ
り、下流側O2 センサの出力信号を使用して、その軌跡
長、振幅、周波数等を求め、O2 ストレージ効果の低下
を検出し、触媒の劣化を検出する。
【0005】しかし、上記の技術は、O2 ストレージ能
力の低下を利用して間接的に触媒の劣化を検出するもの
であり、精度良く触媒浄化性能を検出するものではな
い。また、HC等の排気エミッションは、触媒の暖機過
程においてかなりの割合が排出されるにもかかわらず、
上記の技術は、触媒の暖機後に触媒劣化判定を行うもの
であるため、大気汚染に対する影響度の大きい暖機過程
の触媒浄化性能が検出されていないこととなる。
【0006】一方、触媒の劣化が進むほど触媒の活性開
始温度が上昇するという知見を利用した触媒劣化検出装
置も提案されている。特表平6-508414号公報は、触媒下
流側のO2 センサの出力の変動と触媒上流側のO2 セン
サの出力の変動との比を検出し、その比が一定値以下に
低下する時点における触媒温度を求め、その温度を触媒
活性開始温度とみなして触媒劣化判定を行う装置を開示
している。この装置によれば、触媒暖機過程における触
媒浄化性能を検出することが可能となるが、やはり下流
側及び上流側の各O2 センサの出力に基づき間接的にO
2 ストレージ能力を判定し、触媒活性開始を判断してい
るため、検出精度が悪いという問題が残る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる実情に鑑み、本
発明の目的は、排気通路に排気浄化用の触媒を備えた内
燃機関において、従来技術に比してより直接的に精度良
く触媒活性開始を検出してその触媒活性開始時点におけ
る触媒温度を触媒活性開始温度とする触媒活性開始温度
検出装置を提供するとともに、その触媒活性開始温度検
出装置によって検出される触媒活性開始温度に基づき触
媒の劣化を検出する触媒劣化検出装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によれば、排気通路に排気浄化
用の触媒を設けるとともに機関の空燃比を理論空燃比近
傍に制御しうる内燃機関において触媒の活性開始温度を
検出する装置であって、該触媒の温度を検出する触媒温
度検出手段と、該触媒より下流側の排気通路に設けら
れ、酸化還元能力の小さな金属を電極として有する酸素
濃度センサと、該触媒の暖機過程において該触媒の作用
をも含めた前記酸素濃度センサの出力特性が変化する時
点での前記触媒温度検出手段の出力を触媒活性開始温度
と判断する触媒活性開始温度判断手段と、を具備する、
内燃機関の触媒活性開始温度検出装置が提供される。
【0009】上述の如く構成された、本発明の第1の態
様に係る、内燃機関の触媒活性開始温度検出装置におい
ては、酸化還元能力すなわち触媒作用の小さな金属を電
極として有する酸素濃度センサが、触媒より下流側の排
気通路に設けられる。かかる酸素濃度センサは、その上
流にある触媒の作用をも考慮すると、触媒が不活性状態
から活性状態へと変化するときに、排気ガスの空燃比に
対する出力特性が急変し、理論空燃比を境にして出力が
大きく変化するZ字状の特性(いわゆるZ特性)を呈す
るようになる。この装置では、酸素濃度センサの出力特
性がZ特性に変化する時点を検出することにより、精度
良く触媒活性開始が判定され、その触媒活性開始時点に
おける触媒温度が触媒活性開始温度と判断される。そし
て、かかる触媒活性開始温度検出装置を備えた触媒劣化
検出装置においては、上述の如く検出される触媒活性開
始温度が所定値よりも高いときに触媒が劣化していると
判断される。
【0010】また、本発明の第2の態様によれば、排気
通路に排気浄化用の触媒を設けるとともに機関の空燃比
を理論空燃比近傍に制御しうる内燃機関において触媒の
活性開始温度を検出する装置であって、該触媒の温度を
検出する触媒温度検出手段と、該触媒の暖機過程におい
て前記触媒温度検出手段の出力の上昇率が所定値を超え
る時点での前記温度検出手段の出力を触媒活性開始温度
と判断する触媒活性開始温度判断手段と、を具備する、
内燃機関の触媒活性開始温度検出装置が提供される。
【0011】触媒の温度は、活性前は排気ガスの熱によ
り上昇するだけであるが、活性後には更に触媒の反応熱
が加わって急激に上昇するようになる。上述の如く構成
された、本発明の第2の態様に係る、内燃機関の触媒活
性開始温度検出装置においては、触媒温度の上昇率が所
定値を超える時点を検出することにより、精度良く触媒
活性開始が判定され、その触媒活性開始時点における触
媒温度が触媒活性開始温度と判断される。かかる触媒活
性開始温度検出装置を備えた触媒劣化検出装置において
は、上述の如く検出される触媒活性開始温度が所定値よ
りも高いときに触媒が劣化していると判断される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0013】まず、本発明の第1の態様に基づく第1実
施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形
態に係る電子制御式内燃機関の全体概要図である。内燃
機関1は、直列多気筒4ストロークサイクルレシプロガ
ソリン機関であって、車両に搭載されるものである。機
関1は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3を備
えている。シリンダブロック2には、上下方向へ延びる
複数個のシリンダ4が紙面の厚み方向へ並設され、各シ
リンダ4内には、ピストン5が往復動可能に収容されて
いる。各ピストン5は、コネクティングロッド6を介し
共通のクランクシャフト7に連結されている。各ピスト
ン5の往復運動は、コネクティングロッド6を介してク
ランクシャフト7の回転運動に変換される。
【0014】シリンダブロック2とシリンダヘッド3と
の間において、各ピストン5の上側は燃焼室8となって
いる。シリンダヘッド3には、その両外側面と各燃焼室
8とを連通させる吸気ポート9及び排気ポート10がそ
れぞれ設けられている。これらのポート9及び10を開
閉するために、シリンダヘッド3には吸気バルブ11及
び排気バルブ12がそれぞれ略上下方向への往復動可能
に支持されている。また、シリンダヘッド3において、
各バルブ11,12の上方には、吸気側カムシャフト1
3及び排気側カムシャフト14がそれぞれ回転可能に設
けられている。カムシャフト13及び14には、吸気バ
ルブ11及び排気バルブ12を駆動するためのカム15
及び16が取り付けられている。カムシャフト13及び
14の端部にそれぞれ設けられたタイミングプーリ17
及び18は、クランクシャフト7の端部に設けられたタ
イミングプーリ19へタイミングベルト20により連結
されている。
【0015】吸気ポート9には、エアクリーナ31、ス
ロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホル
ド34等を備えた吸気通路30が接続されている。機関
1外部の空気(外気)は、燃焼室8へ向けて吸気通路3
0の各部31,32,33及び34を順に通過する。吸
気マニホルド34には、各吸気ポート9へ向けて燃料を
噴射するインジェクタ40が取付けられている。燃料
は、燃料タンク41に貯蔵されており、そこから燃料ポ
ンプ42によりくみ上げられ、燃料配管43を経てイン
ジェクタ40に供給される。そして、インジェクタ40
から噴射される燃料と吸気通路30内を流れる空気とか
らなる混合気は、吸気バルブ11を介して燃焼室8へ導
入される。
【0016】この混合気に着火するために、シリンダヘ
ッド3には点火プラグ50が取付けられている。点火時
には、点火信号を受けたイグナイタ51が、点火コイル
52の1次電流の通電及び遮断を制御し、その2次電流
が、点火ディストリビュータ53を介して点火プラグ5
0に供給される。
【0017】燃焼した混合気は、排気ガスとして排気バ
ルブ12を介して排気ポート10に導かれる。排気ポー
ト10には、排気マニホルド61、触媒コンバータ62
等を備えた排気通路60が接続されている。触媒コンバ
ータ62には、不完全燃焼成分であるHC(炭化水素)
及びCO(一酸化炭素)の酸化と、空気中の窒素と燃え
残りの酸素とが反応して生成されるNOx (窒素酸化
物)の還元とを同時に促進する三元触媒が収容されてい
る。こうして触媒コンバータ62において浄化された排
気ガスが大気中に排出される。
【0018】機関1には以下の各種センサが取付けられ
ている。シリンダブロック2には、機関1の冷却水の温
度(冷却水温THW)を検出するための水温センサ74
が取付けられている。吸気通路30においてエアクリー
ナ31の近傍には、吸入空気の温度(吸気温THA)を
検出するための吸気温センサ73が取付けられている。
吸気通路30において、スロットルバルブ32の近傍に
は、その軸の回動角度(スロットル開度TA)を検出す
るためのスロットル開度センサ72が設けられている。
サージタンク33には、その内部の圧力(吸気圧PM)
を検出するための吸気圧センサ71が取付けられてい
る。
【0019】ディストリビュータ53には、クランクシ
ャフト7の回転に同期して回転する2個のロータが内蔵
されており、クランクシャフト7の基準位置を検出する
ために一方のロータの回転に基づいてクランク角(C
A)に換算して720°CAごとに基準位置検出用パル
スを発生させるクランク基準位置センサ80が設けら
れ、また、クランクシャフト7の回転速度(機関回転速
度NE)を検出するために他方のロータの回転に基づい
て30°CAごとに回転速度検出用パルスを発生させク
ランク角センサ81が設けられている。
【0020】排気通路60の途中の触媒上流側には、排
気ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンか
を検出するための、いわゆるZ特性を有するO2 センサ
75が取付けられている。O2 センサには、ジルコニア
2 センサとチタリアO2 センサとがあり、以下では、
ジルコニアO2 センサを用いた例を説明するが、チタリ
アO2 センサを用いてもよい。ジルコニアO2 センサ
は、試験管状のジルコニア素子(ZrO2 )の両面に白
金電極を設け、電極の保護のため電極の外側をセラミッ
クスでコーティングしたものであり、内側には酸素濃度
の高い空気を導入するとともに、外側を酸素濃度の低い
排出ガスに接触させるようにして使用される。
【0021】ジルコニア素子は、高温で内外面の酸素濃
度差があると起電力を発生させる性質を有し、酸素濃度
差が大きいほどその起電力は大きくなる。ところで、理
論空燃比よりリッチな混合気が燃焼したときでも、排出
ガス中には若干の酸素が存在するため、十分な起電力は
発生しない。そこで、酸化還元能力すなわち触媒作用を
持つ白金が電極として使用されている。すなわち、リッ
チ混合気が燃焼したときの排出ガスが白金に触れると、
白金の触媒作用により、残存する低濃度のO2は排出ガ
ス中のCOやHCと反応し、排出ガス側電極表面のO2
はほとんどなくなり、両電極表面の酸素濃度差は非常に
大きくなり、約1V程度の起電力が発生する。一方、リ
ーン混合気が燃焼したときには、高濃度のO2 と低濃度
のCO及びHCとがあるため、それらが反応しても余剰
のO2 が排出ガス側電極表面に存在し、両電極表面の酸
素濃度差は小さく、ほとんど起電力は発生しない。した
がって、理論空燃比を境に起電力が大きく変化すること
となる。図2における曲線C1 は、空気過剰率λとO2
センサ出力電圧との関係、すなわちO2 センサの出力特
性(いわゆるZ特性)を示している。
【0022】また、触媒下流側には、酸化還元能力の小
さな金属を電極として有する酸素濃度センサ77が設け
られている。この酸素濃度センサ77は、酸化還元能力
(触媒作用)を持たないか又はその能力が小さい銅、ア
ルミ、鉄等の金属から形成された電極によって、前述し
たO2 センサ75の白金電極を置換したものである。し
たがって、前述の説明から明らかなように、酸素濃度セ
ンサ77では、理論空燃比(λ=1)近傍の空燃比に対
する起電力変化は小さくなる。すなわち、酸素濃度セン
サ77は、排出ガス側電極に触れる排出ガスの空気過剰
率λに対して、図2中の曲線C2 に示すような出力特性
を示す。ところが、酸素濃度センサ77の上流側にある
触媒62の作用を考慮に入れると、触媒が活性化した後
には、O 2 センサにおける排出ガス側白金電極の酸化還
元機能を触媒が果たすこととなる。すなわち、上流側の
触媒の存在までをも考慮した、酸素濃度センサ77の出
力特性は、O2 センサ75の出力特性を示す曲線C1
ほぼ同様の曲線C3 (図2)に示されるものとなる。
【0023】以上のように、酸素濃度センサ77は、触
媒活性前には曲線C2 に示される出力特性を呈する一
方、触媒活性後には曲線C3 に示される出力特性(Z特
性)を呈することとなる。このことは、酸素濃度センサ
77の出力特性がZ特性に変化する時点を検出すること
により、触媒活性開始時点を知ることができることを意
味している。本発明の第1の態様では、酸素濃度センサ
77の特性変化時点を検出し、その時点での触媒温度を
触媒活性開始温度として検出し、その触媒活性開始温度
が所定値よりも高い場合に触媒が劣化したと判定する。
なお、図1に示されるように、触媒の温度として触媒床
温を検出する温度センサ78が設けられている。
【0024】図3は、本発明の第1実施形態においてE
CU90によって実行される触媒活性開始温度及び劣化
検出ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
このルーチンは、所定の時間周期で実行される。まず、
ステップ102では、触媒暖機過程にあるか否かを判定
する。詳細には、例えば、水温センサ74によって検出
される冷却水温及び触媒床温センサ78によって検出さ
れる触媒床温がそれぞれ所定値より低く、かつ、後述の
ステップ114でセットされるべき触媒暖機完了フラグ
TWC が0(オフ)のとき、触媒暖機過程にあると判定
する。触媒暖機過程にない、すなわち触媒暖機完了後で
あると判定されるときには、本ルーチンを終了し、一
方、触媒暖機過程にあると判定されるときには、ステッ
プ104に進む。
【0025】ステップ104では、酸素濃度センサ77
の出力電圧VO を検出する。次いで、ステップ106で
は、酸素濃度センサ77が触媒活性前の出力特性(図2
の曲線C2 )を呈する状態にあるか、あるいは触媒活性
後の出力特性(Z特性)(図2の曲線C3 )を呈する状
態にあるかを、検出されたVO が所定の判定基準値V OR
より小さいか否かに基づき判定する。すなわち、VO
OR のときには、触媒活性前であるとみなして本ルー
チンを終了し、一方、VO ≧VORのときには、触媒活性
後であるとみなしてステップ108に進む。通常、O2
センサ75の出力電圧に基づき空燃比フィードバック制
御を行う際のリッチ/リーン判定基準値は0.4V〜
0.45Vであるが、上述の判定基準値VORはそれより
小さい0.3V程度にすることが好ましい。触媒が活性
化しても、残存酸素(O2 )及び不完全燃焼ガス(C
O,HC)が存在するため、酸素濃度センサ77の出力
はO2センサの出力より小さくなるためである。なお、
図2の曲線C2 及びC3 から明らかなように、この判定
は排気ガスの空燃比が理論空燃比(λ=1)よりリッチ
であるときに判定可能であるが、O2 センサ75による
空燃比フィードバック制御により、排気ガスはリッチ状
態及びリーン状態を繰り返しているため、本ルーチンの
周期的実行により触媒活性開始は必ず検出される。
【0026】ステップ108では、触媒床温センサ78
によって触媒床温TTWC を検出する。検出された触媒床
温TTWC は、触媒活性開始温度を表している。次いで、
ステップ110では、その触媒活性開始温度TTWC を所
定の判定基準値TR1(例えば、250°C)と比較す
る。TTWC ≧TR1のときには、触媒の劣化に起因して触
媒活性開始温度が高くなっているとみなして、ステップ
112に進み、所定のアラームランプ98(図1参照)
を点灯した後、ステップ114に進む一方、TTW C <T
R1のときには、触媒劣化なしとみなして直接ステップ1
14に進む。最後のステップ114では、触媒暖機完了
フラグFTWC を1(オン)に設定する。かくして、第1
実施形態によれば、触媒暖機過程において、より直接的
に精度良く触媒の活性開始温度及び劣化が検出されるこ
ととなる。
【0027】次に、本発明の第1の態様に基づく第2実
施形態について説明する。前述の第1実施形態では、出
力電圧VO が判定基準値VORと比較されることにより、
酸素濃度センサ77の出力特性の変化が検出された。し
かし、図2における曲線C2から曲線C3 への出力特性
変化は、出力電圧VO が大きく変化するのを検出するこ
とによっても検出することが可能である。そこで、第2
実施形態においては、本ルーチンの今回の走行で検出さ
れた出力電圧VO と、本ルーチンの前回の走行で検出さ
れていた出力電圧VOOとの差が、所定の判定基準値ΔV
ORと比較され、“VO −VOO≧ΔVOR”が成立すると
き、出力特性の変化が起こったと判定される。
【0028】図4は、第2実施形態に係る触媒活性開始
温度及び劣化検出ルーチンの処理手順を示すフローチャ
ートである。同図におけるステップ152、154、1
58、160、162及び164は、第1実施形態に係
る図3におけるステップ102、104、108、11
0、112及び114とそれぞれ同一である。相違する
ステップについて説明すると、ステップ156では、
“VO −VOO≧ΔVOR”が成立するか否かが判定され、
成立するときには、触媒が活性化したとみなされ、ステ
ップ158に進み、一方、不成立のときには、ステップ
166に進む。ステップ166では、次回の判定に備
え、VO がVOOとして記憶され、本ルーチンが終了す
る。
【0029】次に、本発明の第1の態様に基づく第3実
施形態について説明する。前述の第1及び第2実施形態
では、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンのとき
には、たとえ触媒が活性化していても、酸素濃度センサ
の出力が小さいため、活性を検出することができず、し
たがって、活性開始検出がやや遅れる可能性がある。そ
こで、第3実施形態においては、第1又は第2実施形態
と同様に触媒の活性開始温度及び劣化を検出する処理を
行うとともに、触媒床温が所定の温度に達したときに空
燃比を理論空燃比よりもリッチ側に制御するように空燃
比制御を変更する処理を併せて行い、触媒の活性開始温
度及び劣化の検出精度を向上させる。
【0030】図5は、本発明の第3実施形態において、
かかる空燃比制御を実現すべく、ECU90によって実
行される燃料噴射量算出ルーチンの処理手順を示すフロ
ーチャートである。まず、ステップ202では、従来の
制御と同様に、運転状態に応じて燃料噴射量を算出す
る。次いで、ステップ204では、触媒暖機過程にある
か否かを判定し、触媒暖機過程にないときには本ルーチ
ンを終了し、触媒暖機過程にあるときにはステップ20
6に進む。ステップ206では、触媒床温センサ78に
よって触媒床温TTWC を検出する。次いで、ステップ2
08では、検出された触媒床温TTWC を所定の判定基準
値TR0(例えば、200°C)と比較し、TTWC <TR0
のときには本ルーチンを終了する一方、TTWC ≧TR0
ときには空燃比が理論空燃比よりもリッチになるよう
に、ステップ202で算出された燃料噴射量を補正し
て、本ルーチンを終了する。
【0031】次に、本発明の第1の態様に基づく第4実
施形態について説明する。前述の第1、第2及び第3実
施形態では、触媒が破損等してその浄化性能が失われて
いる場合、触媒活性開始を検出することができないた
め、劣化を判定することは不可能となる。そこで、第4
実施形態においては、触媒がたとえある程度劣化してい
ても活性化すべきかなりの高温に触媒床温が達した時点
においても、酸素濃度センサ77の出力電圧VO の判定
基準値VORへの到達(すなわち触媒活性)が検出されて
いない場合、触媒異常と判定し、アラームランプ98を
点灯する。
【0032】図6は、本発明の第4実施形態においてE
CU90によって実行される触媒活性開始温度及び劣化
検出ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
まず、ステップ302では、触媒暖機過程にあるか否か
を判定し、触媒暖機過程にないと判定されるときには、
本ルーチンを終了し、一方、触媒暖機過程にあると判定
されるときには、ステップ304に進む。ステップ30
4では、酸素濃度センサ77の出力電圧VO を検出す
る。次いで、ステップ306では、触媒床温センサ78
によって触媒床温TTWC を検出する。次いで、ステップ
308では、酸素濃度センサ77の出力電圧VO を判定
基準値VORと比較し、VO ≧VOR のとき、すなわち触
媒活性後であるとみなされるときには、ステップ310
に進み、一方、VO <VORのとき、触媒活性前であると
みなされるときには、ステップ312に進む。
【0033】ステップ310では、触媒床温TTWC (こ
の場合、触媒活性開始温度)を判定基準値TR1(例え
ば、250°C)と比較し、TTWC ≧TR1のときには、
触媒の劣化に起因して触媒活性開始温度が高くなってい
るとみなして、ステップ314に進み、アラームランプ
98を点灯した後、ステップ316に進む一方、TTWC
<TR1のときには、触媒劣化なしとみなして直接ステッ
プ316に進む。ステップ316では、触媒暖機完了フ
ラグFTWC を1(オン)に設定する。また、ステップ3
08において触媒活性前であると判定されたときに実行
されるステップ312では、触媒床温TTWC を所定の判
定基準値TR2(例えば、300°C)と比較し、TTWC
≧TR2のときには、触媒の活性開始が検出されないまま
当然活性化しているはずの触媒床温に達したと判断され
るため、触媒異常ありとみなして、ステップ314に進
み、アラームランプ98を点灯した後、ステップ316
に進む一方、TTWC <TR2のときには、本ルーチンを終
了する。
【0034】次に、本発明の第1の態様に基づく第5実
施形態について説明する。今まで説明してきた実施形態
は、シングルO2 センサシステムに本発明の第1の態様
を適用したものであったが、第5実施形態は、ダブルO
2 センサシステムに本発明の第1の態様を適用したもの
である。第1〜第4実施形態では、前述のように、排気
ガスの空燃比が理論空燃比(λ=1)よりリーンである
ときには、触媒が活性化していても、酸素濃度センサ7
7の出力が小さいため、活性状態を正確に判定すること
ができない。そこで、第5実施形態では、触媒下流側に
あるサブO2 センサを利用し、サブO2 センサがリッチ
と判定しているときのみ、触媒の活性検出及び劣化検出
を行うようにして、検出精度を向上させる。
【0035】図7は、第5実施形態に係る電子制御式内
燃機関の全体概要図であり、触媒コンバータ62の下流
側に第2のO2 センサ、すなわちサブO2 センサ76が
設けられている点のみ、図1と相違する。また、図8
は、本発明の第5実施形態においてECU90によって
実行される触媒活性開始温度及び劣化検出ルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。まず、ステップ4
02では、触媒暖機過程にあるか否かを判定し、触媒暖
機過程にないと判定されるときには、本ルーチンを終了
し、一方、触媒暖機過程にあると判定されるときには、
ステップ404に進む。ステップ404では、サブO2
センサ76の出力電圧VS を検出する。次いで、ステッ
プ406では、検出されたVS を所定の判定基準値VSR
(例えば、0.45V)と比較し、VS ≧VSRのとき、
すなわち排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリッチであ
ると判定されるときには、ステップ408に進み、一
方、V S <VSRのとき、すなわち排気ガスの空燃比が理
論空燃比よりリーンであると判定されるときには、ステ
ップ420に進む。
【0036】ステップ408、410、412、41
4、416及び418は、前述した図3におけるステッ
プ104、106、108、110、112及び114
と同様に、触媒の活性開始温度検出及び劣化判定を行う
ステップである。一方、ステップ420では、触媒床温
センサ78によって触媒床温TTWC を検出する。次のス
テップ422では、検出された触媒床温TTWC を前述の
判定基準値TR1(例えば、250°C)と比較する。そ
して、TTWC ≧TR1のとき、すなわち触媒床温が劣化判
定のための基準温度に達してしまったときには、ステッ
プ418に進み、触媒暖機完了フラグFTWC を1(オ
ン)に設定した後、本ルーチンを終了する。一方、T
TWC <TR1のときには、そのまま本ルーチンを終了す
る。
【0037】次に、本発明の第1の態様に基づく第6実
施形態について説明する。前述の第5実施形態において
は、サブO2 センサ76及び触媒劣化判定用の酸素濃度
センサ77が備えられている。ところで、酸素濃度セン
サ77は、触媒活性化後においては、触媒と一体となっ
て、排気ガスの空燃比に対して、O2 センサと同様の出
力特性を呈するようになる。そこで、第6実施形態にお
いては、触媒活性化後、酸素濃度センサ77が、空燃比
フィードバック制御用のサブO2 センサとして使用さ
れ、サブO2 センサ76が削除される。これにより、コ
ストダウンが図られる。なお、ダブルO2 センサシステ
ムによる空燃比フィードバック制御は、周知のため、こ
こではその説明を省略する。
【0038】次に、本発明の第1の態様に基づく第7実
施形態について説明する。前記した第5実施形態(図
7)において、触媒劣化判定用の酸素濃度センサ77
は、前述のように、O2 センサにおける白金電極を、触
媒作用を奏することのない金属により形成された電極
に、置き換えただけのものである。そこで、第7実施形
態においては、図9に示されるように、絶縁帯により排
気ガス側電極を分割し、一方の電極を白金で形成し、他
方の電極を触媒作用のない金属で形成したセンサを使用
することにより、空燃比フィードバック制御用のサブO
2 センサ76の機能と、触媒劣化判定用の酸素濃度セン
サ77の機能とを一つのセンサで実現する。
【0039】以上、本発明の第1の態様に係る実施形態
について説明してきたが、メイン空燃比制御用のセンサ
として、O2 センサ75に代え、空燃比をリニアに検出
可能な空燃比センサ(全域空燃比センサ、リニアA/F
センサなどと呼ばれる)を使用する内燃機関にも、本発
明は適用可能である。また、理論空燃比近傍に制御され
る運転領域を有するリーンバーンエンジン(希薄燃焼機
関)に対しても、劣化検出時に理論空燃比に制御される
ならば、本発明を適用可能である。
【0040】次に、本発明の第2の態様に基づく第8実
施形態について説明する。触媒の温度は、活性前は排気
ガスの熱により上昇するだけであるが、活性後には更に
触媒の反応熱が加わって急激に上昇するようになる。第
8実施形態では、触媒温度の上昇率が所定値を超える時
点を検出し、その時点における触媒温度すなわち触媒活
性開始温度に基づき触媒の劣化を判定する。
【0041】図10は、第8実施形態に係る電子制御式
内燃機関の全体概要図であり、酸素濃度センサ77が設
けられていないという点のみ、図1と相違する。また、
図11は、本発明の第8実施形態においてECU90に
よって実行される触媒活性開始温度及び劣化検出ルーチ
ンの処理手順を示すフローチャートである。このルーチ
ンは、時間Pの周期で実行される。
【0042】まず、ステップ502では、触媒暖機過程
にあるか否かを判定する。詳細には、例えば、水温セン
サ74によって検出される冷却水温及び触媒床温センサ
78によって検出される触媒床温がそれぞれ所定値より
低く、かつ、後述のステップステップ514でセットさ
れるべき触媒暖機完了フラグFTWC が0(オフ)のと
き、触媒暖機過程にあると判定する。触媒暖機過程にな
い、すなわち触媒暖機完了後であると判定されるときに
は、本ルーチンを終了し、一方、触媒暖機過程にあると
判定されるときには、ステップ504に進む。
【0043】ステップ504では、本ルーチンの前回の
走行により検出された触媒床温TTW C を他の変数TTWCO
として記憶する。次いで、ステップ506では、触媒床
温センサ78によって現在の触媒床温TTWC を検出す
る。次いで、ステップ508では、触媒床温の上昇率
“(TTWC −TTWCO)/P”を所定の判定基準値ΔT
(例えば、1°C/sec)と比較し、“(TTWC −T
TWCO)/P<ΔT”のとき、すなわち触媒活性前である
と判定されるときには、本ルーチンを終了し、一方、
“(TTWC −TTWCO)/P≧ΔT”のとき、すなわち触
媒活性後であると判定されるときには、ステップ510
に進む。
【0044】ステップ510では、現在の触媒床温T
TWC を触媒活性開始温度とみなして、TTWC を所定の判
定基準値TR1(例えば、250°C)と比較する。T
TWC ≧T R1のときには、触媒の劣化に起因して触媒活性
開始温度が高くなっていると判断されるため、ステップ
512に進み、アラームランプ98を点灯した後、ステ
ップ514に進む一方、TTWC <TR1のときには、触媒
劣化なしとみなして直接ステップ514に進む。最後の
ステップ514では、触媒暖機完了フラグFTWC を1
(オン)に設定する。かくして、第8実施形態によれ
ば、触媒床温の上昇率に基づき、精度良く触媒の活性開
始温度及び劣化が検出されることとなる。
【0045】次に、本発明の第2の態様に基づく第9実
施形態について説明する。前述の第8実施形態において
は、触媒床温の上昇率が1回でも判定基準値以上となる
と、触媒が活性化したと判定されてしまうため、誤判定
をする可能性がある。そこで、第9実施形態において
は、上昇率が基準値以上となっていることが複数回(例
えば、5回)連続して検出されたときに、初めて基準値
以上となった時点での触媒床温を触媒活性開始温度とす
ることにより、検出精度を向上させる。
【0046】図12は、本発明の第9実施形態において
ECU90によって実行される触媒活性開始温度及び劣
化検出ルーチンの処理手順を示すフローチャートであ
る。まず、ステップ602、604及び606は、前述
の図11におけるステップ502、504及び506と
同じである。次いで、ステップ608は、図11のステ
ップ508と同じ判定処理を行うが、触媒活性前である
と判定されるときには、ステップ610に進み、所定の
カウンタCTTWCを0に初期化した後、本ルーチンを終了
し、一方、触媒活性後であると判定されるときには、ス
テップ612に進む。
【0047】ステップ612では、CTTWC=0が成立す
るか否かを判定し、CTTWC=0のとき、すなわち初めて
触媒活性が検出されたときには、ステップ614に進
み、そのときの触媒床温TTWC を変数TASに代入して記
憶し、ステップ616に進む一方、CTTWC≠0のときに
は、直ちにステップ616に進む。ステップ616で
は、カウンタCTTWCの値をインクリメントし、次のステ
ップ618では、CTTWCが所定の回数NC (例えば、
5)に達したか否かを判定し、CTTWC≠NC のときには
本ルーチンを終了し、一方、CTTWC=NC のときにはス
テップ620に進む。ステップ620、622及び62
4では、TASを触媒活性開始温度として、図11のステ
ップ510、512及び514と同様の処理を行う。か
くして、NC 回連続して触媒床温の上昇率が基準値を超
えたときのみ、触媒活性開始と判定されるため、信頼性
が向上する。
【0048】次に、本発明の第2の態様に基づく第10
実施形態について説明する。前述の第8及び第9実施形
態においては、触媒床温の上昇率に関する判定基準値Δ
Tは、固定値であった。しかし、触媒活性化後に触媒の
温度の上昇率を急激に増大せしめる反応熱は、触媒に流
入する排気ガスの流量が大きいほど、また、排気ガスの
温度が高いほど、多く発生する。そこで、排気ガスの流
量及び/又は温度に応じて判定基準値ΔTを可変にし、
より正確に活性開始を検出することが好ましい。第10
実施形態においては、機関負荷として吸気圧センサ71
によって検出される吸気圧PMと、クランク角センサ8
1の出力に基づき算出される機関回転速度NEとを、排
気ガスの流量及び温度を間接的に反映する量として採用
し、図13に示されるようなマップを準備し、吸気圧P
Mと回転速度NEとに応じて判定基準値ΔTを可変に
し、触媒活性の判定精度を向上させる。具体的には、図
11のステップ508又は図12のステップ608にお
いて使用されるΔTが、その時点における吸気圧PMと
回転速度NEとに応じて図13のマップに基づき決定さ
れる。
【0049】また、更には、暖機増量、加速増量等が行
われておらず、理論空燃比へのフィードバック制御が行
われている条件下でのみ、触媒活性開始温度の検出及び
触媒劣化の判定を行うようにすれば、処理の精度が更に
向上する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
精度良く触媒活性開始温度を検出することが可能になる
とともに、触媒暖機過程において精度良く触媒劣化を検
出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子制御式内燃機
関の全体概要図である。
【図2】空気過剰率とセンサ出力電圧との関係を説明す
るための特性図である。
【図3】本発明の第1実施形態においてECUによって
実行される触媒活性開始温度及び劣化検出ルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態においてECUによって
実行される触媒活性開始温度及び劣化検出ルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態においてECUによって
実行される燃料噴射量算出ルーチンの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明の第4実施形態においてECUによって
実行される触媒活性開始温度及び劣化検出ルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第5実施形態に係る電子制御式内燃機
関の全体概要図である。
【図8】本発明の第5実施形態においてECUによって
実行される触媒活性開始温度及び劣化検出ルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第7実施形態に係る、空燃比フィード
バック制御用と触媒劣化判定用とに併用可能なセンサを
説明するための模式的な図である。
【図10】本発明の第8実施形態に係る電子制御式内燃
機関の全体概要図である。
【図11】本発明の第8実施形態においてECUによっ
て実行される触媒活性開始温度及び劣化検出ルーチンの
処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第9実施形態においてECUによっ
て実行される触媒活性開始温度及び劣化検出ルーチンの
処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第10実施形態に係る、吸気圧PM
と回転速度NEとに応じて触媒床温上昇率に関する判定
基準値ΔTを定めるマップを示す図である。
【符号の説明】
1…直列多気筒4ストロークサイクルレシプロガソリン
機関 2…シリンダブロック 3…シリンダヘッド 4…シリンダ 5…ピストン 6…コネクティングロッド 7…クランクシャフト 8…燃焼室 9…吸気ポート 10…排気ポート 11…吸気バルブ 12…排気バルブ 13…吸気側カムシャフト 14…排気側カムシャフト 15…吸気側カム 16…排気側カム 17,18,19…タイミングプーリ 20…タイミングベルト 30…吸気通路 31…エアクリーナ 32…スロットルバルブ 33…サージタンク 34…吸気マニホルド 40…インジェクタ 41…燃料タンク 42…燃料ポンプ 43…燃料配管 50…点火プラグ 51…イグナイタ 52…点火コイル 53…点火ディストリビュータ 60…排気通路 61…排気マニホルド 62…触媒コンバータ 71…吸気圧センサ 72…スロットル開度センサ 73…吸気温センサ 74…水温センサ 75…メインO2 センサ 76…サブO2 センサ 77…酸素濃度センサ 78…触媒床温センサ 80…クランク基準位置センサ 81…クランク角センサ 90…機関ECU 98…アラームランプ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路に排気浄化用の触媒を設けると
    ともに機関の空燃比を理論空燃比近傍に制御しうる内燃
    機関において触媒の活性開始温度を検出する装置であっ
    て、 該触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、 該触媒より下流側の排気通路に設けられ、酸化還元能力
    の小さな金属を電極として有する酸素濃度センサと、 該触媒の暖機過程において該触媒の作用をも含めた前記
    酸素濃度センサの出力特性が変化する時点での前記触媒
    温度検出手段の出力を触媒活性開始温度と判断する触媒
    活性開始温度判断手段と、 を具備する、内燃機関の触媒活性開始温度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記触媒活性開始温度判断手段は、該触
    媒の暖機過程において前記酸素濃度センサの出力が所定
    値を超える時点での前記触媒温度検出手段の出力を触媒
    活性開始温度と判断するものである、請求項1に記載の
    内燃機関の触媒活性開始温度検出装置。
  3. 【請求項3】 O2 センサを有し該O2 センサの出力を
    基準値と比較することにより理論空燃比への空燃比フィ
    ードバック制御を行う内燃機関に対して適用され、前記
    触媒活性開始温度判断手段における前記所定値が前記基
    準値より小さな値である、請求項2に記載の内燃機関の
    触媒活性開始温度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記触媒活性開始温度判断手段は、該触
    媒の暖機過程において前記酸素濃度センサの出力の変化
    量が所定値を超える時点での前記触媒温度検出手段の出
    力を触媒活性開始温度と判断するものである、請求項1
    に記載の内燃機関の触媒活性開始温度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記触媒温度検出手段の出力が所定温度
    に達したときに空燃比をリッチに制御する手段を更に具
    備する、請求項1に記載の内燃機関の触媒活性開始温度
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記触媒活性開始温度判断手段によって
    触媒活性開始温度の判断がなされないまま前記触媒温度
    検出手段の出力が所定温度に達したとき触媒に異常があ
    ると判断する手段を更に具備する、請求項1に内燃機関
    の触媒活性開始温度検出装置。
  7. 【請求項7】 触媒より下流の排気通路に空燃比制御用
    のO2 センサを備える内燃機関に対して適用され、前記
    触媒活性開始温度判断手段は、該O2 センサがリッチと
    判定しているときのみ触媒活性開始温度の判断を行う、
    請求項1に記載の内燃機関の触媒活性開始温度検出装
    置。
  8. 【請求項8】 前記酸素濃度センサが、触媒活性化後、
    空燃比フィードバック制御用のセンサとして使用され
    る、請求項1に記載の内燃機関の触媒活性開始温度検出
    装置。
  9. 【請求項9】 触媒より下流の排気通路に空燃比制御用
    のO2 センサを備える内燃機関に対して適用され、前記
    酸素濃度センサは、該O2 センサの排気側電極を分割し
    て一部を酸化還元能力の小さな金属で置換することによ
    り形成されている、請求項1に記載の内燃機関の触媒活
    性開始温度検出装置。
  10. 【請求項10】 排気通路に排気浄化用の触媒を設ける
    とともに機関の空燃比を理論空燃比近傍に制御しうる内
    燃機関において触媒の活性開始温度を検出する装置であ
    って、 該触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、 該触媒の暖機過程において前記触媒温度検出手段の出力
    の上昇率が所定値を超える時点での前記温度検出手段の
    出力を触媒活性開始温度と判断する触媒活性開始温度判
    断手段と、 を具備する、内燃機関の触媒活性開始温度検出装置。
  11. 【請求項11】 前記触媒活性開始温度判断手段は、前
    記上昇率が所定値を超える状態が所定時間連続して検出
    されたときに前記上昇率が所定値を初めて超えた時点で
    の前記温度検出手段の出力を触媒活性開始温度と判断す
    る、請求項10に記載の内燃機関の触媒活性開始温度検
    出装置。
  12. 【請求項12】 前記所定値が、排気流量に応じて変更
    される、請求項10に記載の内燃機関の触媒活性開始温
    度検出装置。
  13. 【請求項13】 前記所定値が、排気温度に応じて変更
    される、請求項10に記載の内燃機関の触媒活性開始温
    度検出装置。
  14. 【請求項14】 前記触媒活性開始温度判断手段は、理
    論空燃比へのフィードバック制御が実行されているとき
    のみ触媒活性開始温度の判断を行う、請求項10に記載
    の内燃機関の触媒活性開始温度検出装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項14までのいずれ
    か1項に記載の触媒活性開始温度検出装置と、該触媒活
    性開始温度検出装置によって検出される触媒活性開始温
    度が所定値よりも高いとき触媒が劣化していると判断す
    る触媒劣化判断手段と、を具備する、内燃機関の触媒劣
    化検出装置。
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Cited By (3)

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