JPH11233093A - アルカリ乾電池 - Google Patents

アルカリ乾電池

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JPH11233093A
JPH11233093A JP3139598A JP3139598A JPH11233093A JP H11233093 A JPH11233093 A JP H11233093A JP 3139598 A JP3139598 A JP 3139598A JP 3139598 A JP3139598 A JP 3139598A JP H11233093 A JPH11233093 A JP H11233093A
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JP
Japan
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separator
density layer
low
negative electrode
discharge
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Application number
JP3139598A
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English (en)
Inventor
Hideji Murakami
秀二 村上
Hirohiko Ota
廣彦 太田
Kiyohide Tsutsui
清英 筒井
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高負荷放電特性に優れ且つ間欠放電時の内部
短絡を防止したアルカリ乾電池を提供することにある。 【解決手段】 アルカリ乾電池のセパレータに、ビニロ
ン繊維及びレーヨン繊維からなる高密度層と、同じくビ
ニロン繊維及びレーヨン繊維からなる低密度層とを抄紙
工程で貼り合わせた2層構造のセパレータを使用し、そ
の高密度層の坪量が21〜25g/m2 、低密度層の坪
量が13〜17g/m2 で、セパレータ全体の坪量が3
4〜42g/m2 の範囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ乾電池、
特にそのセパレータの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ乾電池のセパレータは、正極合
剤とゲル状亜鉛負極との間に介在されて電解液を保持
し、両電極を隔離する役割を果たすものであり、アルカ
リ乾電池の高性能、安全性、長期の貯蔵性の向上などの
高品質化の追求とともに、セパレータに対する技術的要
求も高度化している。
【0003】一般に、アルカリ乾電池のセパレータに
は、耐アルカリ性に優れた合成繊維(ビニヨン繊維、ポ
リアミド繊維、ビニロン繊維、ポリオレフィン繊維な
ど)から成る乾式不織布か湿式不織布、又はこれらの合
成繊維に吸液性、保液性の良い耐アルカリ性のある天然
繊維(リンターパルプ、マーセル化木材パルプなど)や
再生繊維(レーヨン繊維)を混ぜた不織布が使用され
る。
【0004】現在、アルカリ乾電池のセパレータとして
利用されている不織布としては、ビニヨン・レーヨン不
織布、ポリアミド不織布、ポリオレフィン・レーヨン不
織布、ビニロン紙、ビニロン・レーヨン紙、ビニロン・
リンターパルプ紙、ビニロン・マーセル化パルプ紙があ
る。
【0005】このうち、ビニロン紙は、不織布と呼ぶよ
り紙と呼ぶことが多い。ビニロン繊維は、アセタール化
されたポリビニルアルコール繊維(難溶解性繊維)に未
アセタール化ポリビニルアルコール繊維(易溶解性繊
維)を配合させ水中に均一分散させた後、湿式(抄紙
機)で製造される。繊維間の接合は、湿紙中の水分が熱
乾燥機によって温水となり易溶解性繊維を溶かし、乾燥
が進むにつれ難溶解性繊維の交差接触箇所に残り繊維間
を接合する。この繊維はともに親水基を有し、易溶解性
繊維の配合率を小さくすることによって保液性は向上す
る。この紙は単独で用いられる場合が多いが、高保液性
を持つ他の不織布(紙)と併用されることもある。
【0006】また、ビニロン・レーヨン紙は、ビニロン
紙と製造方法は同じであるが、レーヨン繊維を配合させ
た保液性の高いものであり、LR20(単一型)、LR
14(単二型)に単独で使用されている。また、乾式不
織布として製造されたものはセロハンと併用される。
【0007】更に、ビニロン・マーセル化パルプ紙は、
ビニロン紙と製造方法は同じであるが、マーセル化パル
プを配合させたもので、保液性及び耐アルカリ性に優れ
ている。リンターパルプと同じくフィブリル化し緻密性
を必要とする用途に適している。この紙も単独で使用さ
れる。
【0008】ところで、アルカリ乾電池のセパレータ
は、正極合剤とゲル状亜鉛負極の間に介在されて電解液
を保持し、両電極を隔離する役割を果たすものであり、
アルカリ乾電池のセパレータに要求される主な機能とし
て、以下の2点が挙げられる。 1)電解液の保液性に優れ、イオン導電性が良好で電気
抵抗が低いこと。 2)ゲル状亜鉛負極の生成物をセパレータ内に生成させ
ないことによって電池の内部短絡を防ぐ。
【0009】電解液の保液性を高める方法としては、セ
パレータの材質などの選定に、より親水性の優れたもの
を採用したり、繊維径の太い材料の採用により繊維間の
隙間(空隙率)を大きくすること等が挙げられる。レー
ヨン繊維や天然繊維は、繊維自身が電解液で膨潤する点
で優れた保持性をもつと考えられている。
【0010】一方、負極生成物の内部短絡を防ぐ方法と
しては、材料の繊維径を細くしたりα−セルロース成分
の多い天然繊維を混入させることにより、緻密性を上げ
ることが一般的である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電解液
の保液性と緻密性は相反するものであり、通常は、内部
短絡が発生しない程度に緻密性を上げて保液性をある程
度抑えている。このため、電池の保存性、信頼性は確保
されるが、高負荷放電特性や間欠放電特性においては必
ずしも満足し得るレベルとなっていない。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、高負荷放電特性に優れ且つ間欠放電時の内部短絡を
防止したアルカリ乾電池を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、セパレータに厚み方向に密度差を付ける
ようにしたものである。
【0014】(1)請求項1に記載の発明は、正極合剤
とゲル状亜鉛負極との間にセパレータを介在させて両電
極を隔離すると共に該セパレータに電解液を保持させた
アルカリ乾電池において、前記セパレータに、ビニロン
繊維及びレーヨン繊維からなる高密度層と、同じくビニ
ロン繊維及びレーヨン繊維からなる低密度層とを抄紙工
程で貼り合わせた2層構造のセパレータを使用したもの
である。
【0015】このようにすると、正極合剤とゲル状亜鉛
負極との間に介在するセパレータは、その高密度層側が
正極合剤とゲル状亜鉛負極との間を隔離するのに大きく
寄与する一方で、低密度層側が電解液を保持するのに大
きく寄与することから、密度差を付けない従来の単一層
のセパレータを使用した場合よりも、全体として保液率
が上がり、結果的に高負荷放電(1500mA)の連続
放電特性が向上する。
【0016】電解液が40%水酸化カリウム水溶液から
成る場合、前記セパレータにおける40%水酸化カリウ
ム水溶液の保液率は500wt%〜650wt%であり
(請求項4)、ここでの保液率の向上は、従来の保液率
を340wt%としたとき、その約1.5〜1.9倍に
なる。
【0017】ビニロン繊維を高密度層及び低密度層の2
層について共通に用いる理由は、通常のセパレータに要
求される特性を具備する他に、巻回時に熱融着できる利
点があるためである。また、レーヨン繊維を高密度層及
び低密度層に共に用いる理由は、レーヨン繊維自身が電
解液で膨潤する特性を有すると共に、その繊維径を調整
し又はフィブリル化して緻密性を容易にコントロールで
きること、またマーセル化パルプを用いた場合よりも緻
密性が上がる傾向にあるためである。
【0018】本発明においては、上記の高密度層及び低
密度層の2層が、予め抄紙工程で貼り合わせられ、一枚
の紙として構成されているため、その取り扱いが容易で
ある。
【0019】(2)上記セパレータは、その低密度層が
正極合剤側に位置し、高密度層がゲル状亜鉛負極側に位
置するように配置するのが好ましい(請求項2)。この
ように構成すると、セパレータを構成する高密度層が負
極側の生成物の通過を阻止し、低密度層が放電時に必要
な電解液を保持し高負荷放電特性の向上に寄与する。こ
の高負荷放電特性の向上は、セパレータを高密度層と低
密度層の2層構造とすることにより保液率が上がること
に加えて、その低密度層が正極合剤側に位置することか
ら、正極部における電解液量が増え、高負荷放電の利用
率が上がるためと考えられる。なお、セパレータの配置
関係を逆にして、セパレータの高密度層側に正極合剤が
位置するようにすると、低密度層側の膨潤によりゲル負
極容積が3割程度減少するので、好ましくない。
【0020】(3)上記セパレータは、その高密度層の
坪量が21〜25g/m2 、低密度層の坪量が13〜1
7g/m2 で、セパレータ全体の坪量が34〜42g/
2であるようにするのが好ましい(請求項3)。
【0021】上記のように、セパレータを高密度層と低
密度層の2層構造として保液率を上げることにより、さ
らには低密度層が正極合剤側となるように配置し正極部
の電解液量を増やして高負荷放電の利用率を上げること
により、1500mAの高負荷放電の特性が良くなる。
しかし、これだけでは、間欠放電(3.9Ω5分×2回
/日(Min))特性について不満足のものが現れる。
即ち、間欠放電特性3.9Ω5分×2回/日(Min)
の持続時間(放電濃度)は、内部短絡を早期に起こして
いない目安として通常360分程度が必要であるが、試
作電池のうちの2〜3本は360分の放電時間まで行く
が、あとの残りは途中で内部短絡を起こし、320分ぐ
らいの放電時間で間欠放電が終了してしまう。
【0022】そこで、高密度層側と低密度層側の坪量を
少しづつ上げて行き、どの時点で3.9Ω5分×2回/
日(Min)の間欠放電の異常がなくなるかを調べてみ
ると、高密度層の坪量が21〜25g/m2 、低密度層
の坪量が13〜17g/m2で、セパレータ全体の坪量
が34〜42g/m2 という範囲である場合に、上記間
欠放電3.9Ω5分×2回/日(Min)について放電
時間360分という目安が達成された。このときのセパ
レータにおける40%水酸化カリウム水溶液の保液率も
500wt%〜650wt%(請求項4)の範囲に含ま
れる。
【0023】(4)請求項5記載の発明は、前記ゲル状
亜鉛負極内に入れる顆粒状ポリマーを塊状重合によって
重合されたポリアクリル酸ソーダのポリマーとするもの
である。
【0024】上記間欠放電試験において、試作電池の2
〜3本は360分の放電時間まで行くが、残りの試作電
池が途中で内部短絡を起こしてしまう原因については、
次のように考えられる。即ち、放電の末期になると、負
極側の電解液が不足する。酸化亜鉛が溶解せずに、セパ
レータ内に生成して、それが内部短絡の原因となる。
【0025】そこで、ゲル状亜鉛負極内に入れる顆粒状
ポリマーとして、従来の懸濁重合で作られたポリマーに
代えて、塊状重合によって重合されたポリアクリル酸ソ
ーダのポリマーを用いてみたところ、上記間欠放電3.
9Ω5分×2回/日(Min)について放電時間360
分を超える良好な特性の電池が得られた。即ち、請求項
5記載の発明によれば、ゲル状亜鉛負極中に塊状重合に
よって得られたポリマーを入れることにより、高負荷放
電特性がさらに良くなり、間欠放電時の内部短絡を完全
に阻止することができる。
【0026】これは、恐らく、懸濁重合で作られたポリ
マーよりも、塊状重合で作られたポリマーの方が水酸化
カリウム水溶液に溶解しにくいためと思われる。ポリマ
ーが水酸化カリウム水溶液に溶解しにくいということ
は、ゲル状亜鉛負極の粘度が上がりにくくフリーな状態
の水酸化カリウム水溶液が豊富にあるということで、こ
の電解液が放電中にセパレータ内に生成した酸化亜鉛を
溶解させる為に、内部短絡を阻止できると思われる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を実施例
を中心にして説明する。
【0028】本発明の対象とするAMタイプの円筒形ア
ルカリ電池は、図1に示すように、セパレータ原紙を筒
状に平巻きしたセパレータ3の外側に、リング状コアに
成形した正極合剤2が配置され、またそのセパレータ3
の内側にゲル状のゲル状亜鉛負極4が配置され、これに
より同軸構造の発電要素が構成される。そして、この同
軸構造の発電要素は、円筒状正極缶1、ガスケット6及
び負極端子板7から成る円筒状電池ケース内に密封入さ
れる。また、負極合剤4には負極集電棒5が挿入され、
負極端子7に溶接接続される。正極缶1の内面には導電
性皮膜(図示せず)が形成されており、この導電性皮膜
に正極合剤2が接触することで放電性能及び利用率の向
上が図られている。なお、8は隔離剤、9は正極端子、
10はメタラベルである。
【0029】図1のLR6構成図において、電池試験は
全てLR6(単三型)を使用して行った。正極合剤2
は、電解二酸化マンガンと膨張化黒鉛を重量比で20:
1で混合したものを造粒し、形成した。ゲル状亜鉛負極
4は、亜鉛粉/ポリアクリル酸/顆粒状ポリアクリル酸
ソーダ/40%水酸化カリウム水溶液/酸化亜鉛を混合
して使用した。セパレータ3は三重巻きにした後、底部
を熱融着して使用した。
【0030】セパレータ3は正極合剤とゲル状亜鉛負極
との間に介在して電解液を保持し、両電極を隔離する役
目をするものであり、ビニロン繊維及びレーヨン繊維か
らなる高密度層と、同じくビニロン繊維及びレーヨン繊
維からなる低密度層とを抄紙工程で貼り合わせた2層構
造を持つ。この高密度層と低密度層を持つ2層構造セパ
レータを用いてセパレータを加工する際、その高密度層
側にゲル状亜鉛負極を配し、低密度層側に正極合剤を配
して使用した。これを逆にすると低密度層側の膨潤によ
りゲル負極容積が3割程度減少する。
【0031】表1及び表2に、試作したLR6型アルカ
リ電池(試作例No.1〜No.15)におけるセパレ
ータの組成等と放電試験結果とを示す。表中、左側がセ
パレータを構成する高密度層と低密度層の組成、次いで
順に右側が、そのセパレータの全体の坪量(g/c
2 )、セパレータの保液率(wt%)、ゲル負極量指
数(従来のゲル負極量を100としたとき、どれだけの
ゲル負極量が入るかという指数)、1500mAの定電
流高負荷放電(Min)の試験結果、間欠放電3.9Ω
5分×2/日(Min)の試験結果を示す。
【0032】
【表1】
【0033】今回、高密度層と低密度層からなる2層構
造のセパレータを採用するに当たり、まず従来例とし
て、高密度層側には、ビニロン繊維とマーセル化パルプ
とレーヨン繊維とを投入し、低密度層には、ビニロン繊
維とレーヨン繊維とを投入した組合せのものを使用し
た。試作例No.1はこの従来のセパレータの組成を示
すであり、ビニロン繊維とマーセル化パルプで構成され
た単層のものである。その保液率は340wt%、15
00mA(Min)の高負荷放電の持続時間は20.0
分、間欠放電3.9Ω5分×2/日(Min)の放電時
間は340〜350分である。3.9Ω5分×2/日
(Min)の間欠放電試験において、内部短絡が起こら
ないと考えられる時点は360分付近という放電時間で
あるので、従来の間欠放電試験結果における340〜3
50分という値は、ほぼこの所望放電時間域にあって、
内部短絡を防いで間欠放電を終了できている値といえ
る。
【0034】表1において、試作例No.2〜No.5
のセパレータは、高密度層側にビニロン繊維とマーセル
化パルプとレーヨン繊維とを投入し、低密度層にはビニ
ロン繊維とレーヨン繊維とを投入した組合せのものを使
用したものである。いずれも高負荷放電1500mA
(Min)の試験結果は従来の20.0分を超えてお
り、高負荷放電特性を約1割ほど向上させることができ
ることが認められる。その理由として、保液率が従来3
40wt%ぐらいしかなかったものを、1.5〜1.9
倍以上に高めることができたので、これにより正極部の
電解液量がかなり増え、高負荷放電の利用率が上がり、
1500mAの高負荷放電特性が良くなっているものと
考えられる。
【0035】いずれにしても、膨潤タイプの二重構造の
セパレータを用い、電解液を極力正極部に持たせること
で、高負荷放電1500mA(Min)の特性を向上さ
せることができる。しかし、試作例No.2〜No.5
と同じ素材を用いたセパレータにおいて坪量をいろいろ
と変化させてみても、ビニロン繊維とマーセル化パルプ
とレーヨン繊維とを投入して抄紙した紙を高密度層側に
使用している限り、どうしても内部短絡が生じてしま
う。即ち、試作例No.1の従来のセパレータの場合、
間欠放電時間が340〜350分とほぼ内部短絡を防い
で間欠放電を終了できていたのに対し、高密度層と低密
度層の2層構造のセパレータを用いた試作例No.2〜
No.5のものでは、せいぜい300分ぐらいまでの放
電時間しか得られない。
【0036】そこで、試作例No.6〜No.13につ
いては、マーセル化パルプを除いて、ビニロン繊維とレ
ーヨン繊維との二重構造としたセパレータを用いた。マ
ーセル化パルプを除くこととしたのは、マーセル化パル
プを除いてその分レーヨン繊維の割合を高めた方が、緻
密性が上がる傾向にあると考えたためである。この結果
を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】試作例No.6〜No.13について説明
すると、高密度層側と低密度層側の坪量を少しづつ上げ
て行き、どの時点で3.9Ω5分×2回/日(Min)
の間欠放電の異常がなくなるかを調べた。
【0039】試作例No.8〜No.13のセパレータ
によれば、間欠放電時間が360分程度のものは得られ
るようになった。この中でも、試作例No.8〜No.
10のもの、即ちセパレータの高密度層の坪量が21〜
25g/m2 、前記低密度層の坪量が13〜17g/m
2 で、セパレータ全体の坪量が34〜42g/m2 の範
囲にあるものは、本発明の実施例として掲げられている
ものであって、1500mA(Min)の高負荷放電の
持続時間が23.5分〜24.5分で、3.9Ω5分×
2/日(Min)の間欠放電が320〜360分の放電
時間という、優れた電池特性を示す。なお、No.2〜
No.13のセパレータは、いずれも40%水酸化カリ
ウム水溶液の保液率が500wt%〜650wt%であ
り、従来のNo.1の保液率より向上している。
【0040】試作例No.11、No.12、No.1
3の電池は、内部短絡が問題にならない程度の間欠放電
時間が得られているが、セパレータの坪量を増やしそれ
だけセパレータが厚くなっているものであり、ゲルの負
極量が極端に少なくなることから、1500mAの高負
荷放電特性が悪くなり、また表2には示されていない他
の10Ω連続放電や75Ω続放電の放電特性も悪化して
いるものである。このことは、セパレータの坪量を増や
しすぎても良くない、ということであり、試作例No.
8〜No.10が本発明の実施例とする範囲である。な
お、試作例No.12は、見た目では1500mAの高
負荷放電特性が良いようであるが、ゲル負極量指数が9
2であり、亜鉛量が一割程度落ちるので、例えば、他の
10Ωの放電が通常18〜19時間続くべきところが、
17時間ぐらい迄しか続かなくなるものである。
【0041】既に述べたように、試作例No.8〜N
o.13の組成の2層構造セパレータによれば、3.9
Ω5分×2回/日(Min)の間欠放電時間が360分
程度の電池が得られるようになる。但し、試作電池の2
〜3本は360分まで行くが、あとの残りの電池は途中
の320分ぐらいの所で間欠が終了して、内部短絡を起
こしてしまう。
【0042】この理由については、次のように考えられ
る。即ち、放電の末期になると、負極側の電解液が不足
する。酸化亜鉛が溶解せずに、セパレータ内に生成し
て、それが内部短絡の原因となる。
【0043】そこで、ゲル状亜鉛負極中に入れる顆粒状
ポリマーの種類を、塊状重合によって重合されたポリア
クリル酸ソーダのポリマーに変えてみた。即ち、表1及
び表2の電池の場合、顆粒状ポリマーは全て従来より使
用されている懸濁重合で重合されたポリマー(商品名Q
P−3、日本純薬株式会社)であったが、これを塊状重
合で重合されたポリマー(商品名QG−220、日本純
薬株式会社)に置き換えた試作電池(試作例No.7A
〜No.10A)を作製し、その放電試験を行ってみ
た。この結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】表3に示すように、試作例No.8A、N
o.9A、No.10Aのセパレータ(実施例)の坪量
のものについては、3.9Ω5分×2回/日(Min)
の間欠放電時間が360分〜370分もあり、内部短絡
を全く生じなくなった。勿論、1500mAの高負荷放
電も24.5分〜25.0分という高い持続時間を示
し、従来の試作例No.1(表1参照)の持続時間20
分に比べて2割ほど持続時間が長くなった。
【0046】同じように、塊状重合で重合されたポリマ
ー(商品名:サンフレッシュDK−200、三洋化成工
業株式会社)に置き換えた試作電池(試作例No.7B
〜No.10B)について試験してみた。この結果を表
4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】表4から分かるように、試作例No.8
B、No.9B、No.10Bのセパレータ(実施例)
の坪量のものでは、3.9Ω5分×2回/日(Min)
の間欠放電時間が360分〜370分もあり、内部短絡
は全く生じなかった。また、1500mAの高負荷放電
についても、25.5分〜26.0分という高い値を示
し、従来の試作例No.1に比べて2割ほど特性が向上
した。
【0049】間欠放電時間が優れているのは、懸濁重合
で作られたポリマーよりも、塊状重合で作られたポリマ
ーの方が水酸化カリウム溶液に溶解しにくいためと思わ
れる。ポリマーが水酸化カリウム水溶液に溶解しにくい
ということは、ゲル状亜鉛負極の粘度が上がりにくくフ
リーな状態の水酸化カリウム溶液が豊富にあるというこ
とで、この電解液が放電中にセパレータ内に生成した酸
化亜鉛を溶解させる為に、内部短絡を阻止できると思わ
れる。
【0050】表2に戻り、試作例No.14は、セパレ
ータを高密度層と低密度層の二層構造とすることなく、
試作例No.10と同じ全体坪量42g/m2 を持つ単
一層として構成した例である。試作例No.14と試作
例No.10の比較からセパレータに密度差を付けたN
o.10(本実施例)の方が特性的に優れていることが
分かる。
【0051】同様に、試作例No.15は、セパレータ
を高密度層と低密度層の二層構造とすることなく、試作
例No.6と同じ全体坪量28g/m2 を持つ単一層と
して構成した例である。試作例No.15は保液率75
0wt%と非常に高いため1500mA放電の特性は優
れているが、高密度層が無く生成したセパレータ内の酸
化亜鉛を阻止することができないため、間欠放電時間が
220〜280分と非常に低調になっている。
【0052】一方、試作No.6は保液率560wt%
と極端に高くはないため1500mA放電は22.5分
と試作No.15より若干低調であったが、間欠放電時
間は280〜340分と試作No.15に比べて大幅に
特性値が優れる。
【0053】このように、高密度層が緻密性を、低密度
層が保液性を有するセパレータを用い、且つゲル状亜鉛
負極中に塊状重合によるポリマーを用いることにより、
高負荷放電特性及び貯蔵特性に優れた電池を供給でき
る。
【0054】上記はセパレータ原紙を筒状に平巻きした
セパレータについて説明したが、図2に示すように、セ
パレータ原紙をスパイラル巻きしたセパレータ3の形態
についても適用することができる。この図2の電池は、
シート状の正極合剤2、セパレータ3、ゲル状亜鉛負極
4を順次重ね合わせ、これをスパイラル状に巻回して筒
形の発電要素を構成し、これを缶1に収容した構成とな
っている。なお、11は負極リード板、12は絶縁底
板、15はリード、16は封口板、17は正極キャップ
兼正極端子、18は絶縁ガスケット、20は安全弁であ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0056】(1)請求項1〜請求項5記載の発明によ
れば、アルカリ乾電池のセパレータに、ビニロン繊維及
びレーヨン繊維からなる高密度層と、同じくビニロン繊
維及びレーヨン繊維からなる低密度層とを抄紙工程で貼
り合わせた2層構造のセパレータを使用し、セパレータ
を構成する高密度層が負極側の生成物の通過を阻止し、
低密度層が放電時に必要な電解液を保持するようにした
ので、密度差を付けないで単一層で構成した従来のセパ
レータを使用した場合よりも保液率が上がり、結果的に
電池の高負荷放電特性を向上させることができる。
【0057】(2)請求項2記載の発明によれば、低密
度層が正極合剤側に位置し、高密度層がゲル状亜鉛負極
側に位置するようにセパレータを配置しているので、電
解液を極力正極部に持たせた膨潤タイプのセパレータを
構成することができる。即ち、セパレータを高密度層と
低密度層の2層構造とすることにより保液率が上がるこ
とに加えて、その低密度層が正極合剤側に位置すること
から、正極部における電解液量が増え、高負荷放電の利
用率が上がるため、高負荷放電特性を更に向上させるこ
とができる。
【0058】(3)請求項3記載の発明によれば、上記
セパレータの高密度層の坪量が21〜25g/m2 、低
密度層の坪量が13〜17g/m2 で、セパレータ全体
の坪量が34〜42g/m2 であるように設定したの
で、間欠放電特性3.9Ω5分×2回/日(Min)に
ついて、その間欠放電の異常がなくなる360分という
目安が達成される。従って、高負荷放電特性及び貯蔵特
性に優れた電池を提供することができる。
【0059】(4)請求項4記載の発明によれば、セパ
レータにおける40%水酸化カリウム水溶液の保液率を
500wt%〜650wt%の範囲としたので、従来よ
り高負荷放電特性を向上させることができる。
【0060】(5)請求項5に記載の発明によれば、ゲ
ル状亜鉛負荷極中のの顆粒状ポリマーに、塊状重合によ
る顆粒状ポリマーを使用したので、従来の懸濁重合で作
られたポリマーを用いた場合よりも、さらに高負荷放電
と間欠放電の持続時間を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアルカリ乾電池の断面
図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係るアルカリ乾電池の
断面図である。
【符号の説明】
1 正極缶 2 正極合剤 3 セパレータ 4 ゲル状亜鉛負極 5 負極集電棒 6 封口ガスケット 7 負極端子板 8 隔離剤 9 正極端子 10 メタラベル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極合剤とゲル状亜鉛負極との間にセパ
    レータを介在させて両電極を隔離すると共に該セパレー
    タに電解液を保持させたアルカリ乾電池において、前記
    セパレータに、ビニロン繊維及びレーヨン繊維からなる
    高密度層と、同じくビニロン繊維及びレーヨン繊維から
    なる低密度層とを抄紙工程で貼り合わせた2層構造のセ
    パレータを使用したことを特徴とするアルカリ乾電池。
  2. 【請求項2】 前記セパレータは、その低密度層が正極
    合剤側に位置し、高密度層がゲル状亜鉛負極側に位置す
    るように配置したことを特徴とする請求項1記載のアル
    カリ乾電池。
  3. 【請求項3】 前記セパレータは、その高密度層の坪量
    が21〜25g/m2 、前記低密度層の坪量が13〜1
    7g/m2 で、セパレータ全体の坪量が34〜42g/
    2 であることを特徴とする請求項1又は2記載のアル
    カリ乾電池。
  4. 【請求項4】 前記電解液が40%水酸化カリウム水溶
    液から成り、前記セパレータにおける40%水酸化カリ
    ウム水溶液の保液率が500wt%〜650wt%であ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載のアルカリ
    乾電池。
  5. 【請求項5】 前記ゲル状亜鉛負極内の顆粒状ポリマー
    が塊状重合によって重合されたポリアクリル酸ソーダの
    ポリマーであることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載のアルカリ乾電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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