JPH11233306A - Ptcサーミスタ薄膜素子の製造方法 - Google Patents
Ptcサーミスタ薄膜素子の製造方法Info
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- JPH11233306A JPH11233306A JP10034538A JP3453898A JPH11233306A JP H11233306 A JPH11233306 A JP H11233306A JP 10034538 A JP10034538 A JP 10034538A JP 3453898 A JP3453898 A JP 3453898A JP H11233306 A JPH11233306 A JP H11233306A
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- JP
- Japan
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- thin film
- ptc thermistor
- thermistor thin
- substrate
- lower electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 室温での電気抵抗が低減されたPTCサーミ
スタ素子を製造する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明によるPTCサーミスタ薄膜素子
の製造方法は、絶縁性の基板上に下部電極を形成する工
程、前記下部電極上にチタン酸バリウムを主成分とする
薄膜を形成する工程、前記基板を熱処理する工程、およ
び前記薄膜上に上部電極を形成する工程からなり、前記
熱処理工程が、少なくとも1回の急速加熱処理を含む。
スタ素子を製造する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明によるPTCサーミスタ薄膜素子
の製造方法は、絶縁性の基板上に下部電極を形成する工
程、前記下部電極上にチタン酸バリウムを主成分とする
薄膜を形成する工程、前記基板を熱処理する工程、およ
び前記薄膜上に上部電極を形成する工程からなり、前記
熱処理工程が、少なくとも1回の急速加熱処理を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
などとして利用されるチタン酸バリウム系PTCサーミ
スタ薄膜素子の製造方法に関する。
などとして利用されるチタン酸バリウム系PTCサーミ
スタ薄膜素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チタン酸バリウム系セラミクスは、高抵
抗率と高誘電率をもつため、セラミック・フィルタやコ
ンデンサ材料など幅広く利用されている。また、希土類
元素などを微量添加することにより半導体化したチタン
酸バリウム系半導体は、強誘電体相から常誘電体相への
転移点であるキュリー点に対応して抵抗が急激に増加す
るPTC(Positive Temperature Coefficient)特性を
示すことから、PTCサーミスタとしてスイッチング素
子に利用されている。
抗率と高誘電率をもつため、セラミック・フィルタやコ
ンデンサ材料など幅広く利用されている。また、希土類
元素などを微量添加することにより半導体化したチタン
酸バリウム系半導体は、強誘電体相から常誘電体相への
転移点であるキュリー点に対応して抵抗が急激に増加す
るPTC(Positive Temperature Coefficient)特性を
示すことから、PTCサーミスタとしてスイッチング素
子に利用されている。
【0003】さて、近年電子部品の小型化・軽量化の動
きが強まる中で、様々な材料を薄膜化する試みがなされ
ている。チタン酸バリウム系半導体によるPTCサーミ
スタの場合、バルクを用いると熱容量が大きくなるた
め、チップサイズを小さくして、熱容量を下げている。
しかし、加工精度の問題で素子間での特性バラツキが大
きくなったり、機械的強度が不足したりするという問題
がある。PTCサーミスタを薄膜化することによって、
バルクと比較して熱容量の大幅な低減が可能となり、バ
ルクでは実現できなかった高速応答性を有するスイッチ
ング素子を実現することができる。加えて、スイッチン
グ素子を必要とする集積回路上へのモノリシック化が可
能になり、様々な新しい応用が考えられる。
きが強まる中で、様々な材料を薄膜化する試みがなされ
ている。チタン酸バリウム系半導体によるPTCサーミ
スタの場合、バルクを用いると熱容量が大きくなるた
め、チップサイズを小さくして、熱容量を下げている。
しかし、加工精度の問題で素子間での特性バラツキが大
きくなったり、機械的強度が不足したりするという問題
がある。PTCサーミスタを薄膜化することによって、
バルクと比較して熱容量の大幅な低減が可能となり、バ
ルクでは実現できなかった高速応答性を有するスイッチ
ング素子を実現することができる。加えて、スイッチン
グ素子を必要とする集積回路上へのモノリシック化が可
能になり、様々な新しい応用が考えられる。
【0004】チタン酸バリウム系半導体によるPTCサ
ーミスタの薄膜化は、主にスパッタ法により行われてい
る。これは、真空蒸着法や化学的気相成長法(CVD
法)では、PTC特性を持たせるために必要な希土類元
素をチタン酸バリウムに微量添加することと、その添加
量を制御することが難しいためである。スパッタ法によ
って、PTC特性を有するチタン酸バリウム系半導体薄
膜を得るには、スパッタ時の基板温度またはスパッタ後
の熱処理温度を少なくとも800℃以上にして、1時間
以上の処理を行う必要があるとされている(例えば、エ
レクトロニク・セラミクス:1987年、9月号、p28〜3
3、および特開平2−77102号公報)。図2は、従
来のPTCサーミスタ薄膜素子の概略構成を示す斜視図
である。11はアルミナ基板であり、この基板上に、S
r、Mn、Yを添加したペロブスカイト型結晶構造のチ
タン酸バリウム薄膜からなるPTCサーミスタ薄膜12
が形成されている。この薄膜12上に、アルミニウム薄
膜からなる櫛形電極対13a、13bが形成されてい
る。チタン酸バリウム薄膜は、スパッタ法によって形成
した後、800℃で6時間の熱処理をして形成されてい
る。
ーミスタの薄膜化は、主にスパッタ法により行われてい
る。これは、真空蒸着法や化学的気相成長法(CVD
法)では、PTC特性を持たせるために必要な希土類元
素をチタン酸バリウムに微量添加することと、その添加
量を制御することが難しいためである。スパッタ法によ
って、PTC特性を有するチタン酸バリウム系半導体薄
膜を得るには、スパッタ時の基板温度またはスパッタ後
の熱処理温度を少なくとも800℃以上にして、1時間
以上の処理を行う必要があるとされている(例えば、エ
レクトロニク・セラミクス:1987年、9月号、p28〜3
3、および特開平2−77102号公報)。図2は、従
来のPTCサーミスタ薄膜素子の概略構成を示す斜視図
である。11はアルミナ基板であり、この基板上に、S
r、Mn、Yを添加したペロブスカイト型結晶構造のチ
タン酸バリウム薄膜からなるPTCサーミスタ薄膜12
が形成されている。この薄膜12上に、アルミニウム薄
膜からなる櫛形電極対13a、13bが形成されてい
る。チタン酸バリウム薄膜は、スパッタ法によって形成
した後、800℃で6時間の熱処理をして形成されてい
る。
【0005】PTCサーミスタ薄膜素子をスイッチング
素子に利用して回路を形成する場合、回路内での電気的
な損失を低減するために、PTCサーミスタ薄膜素子の
室温での電気抵抗値を小さくすることが望まれる。図2
のような構成のPTCサーミスタ薄膜素子の電気抵抗値
を下げるために、基板上に形成するPTCサーミスタ薄
膜の膜厚を厚くするなどの方法が検討されている。とこ
ろが、数10μmの膜厚のチタン酸バリウム薄膜をアル
ミナ基板上に形成しようとすると、薄膜の内部応力によ
って薄膜が基板から剥離してしまうため、薄膜の膜厚
は、最大でも数μm程度にしか形成することができな
い。そのため、PTCサーミスタ薄膜素子の室温での抵
抗値が高くなり、実用上問題があった。
素子に利用して回路を形成する場合、回路内での電気的
な損失を低減するために、PTCサーミスタ薄膜素子の
室温での電気抵抗値を小さくすることが望まれる。図2
のような構成のPTCサーミスタ薄膜素子の電気抵抗値
を下げるために、基板上に形成するPTCサーミスタ薄
膜の膜厚を厚くするなどの方法が検討されている。とこ
ろが、数10μmの膜厚のチタン酸バリウム薄膜をアル
ミナ基板上に形成しようとすると、薄膜の内部応力によ
って薄膜が基板から剥離してしまうため、薄膜の膜厚
は、最大でも数μm程度にしか形成することができな
い。そのため、PTCサーミスタ薄膜素子の室温での抵
抗値が高くなり、実用上問題があった。
【0006】そこで、図1に示すような3層構造のPT
Cサーミスタ薄膜素子を作製し、電極面積を大きくする
ことが考えられる。図1において、1はアルミナ基板を
表す。このアルミナ基板1上に下部電極2が形成されて
いる。そして、この下部電極上にPTCサーミスタ薄膜
3が形成され、さらにこの上に上部電極4が形成されて
いる。下部電極2および上部電極4は、スパッタ法によ
って形成され、電極材料には、チタン酸バリウム膜とオ
ーミック接触を取るため、AlやNiなどの金属が用い
られている。PTCサーミスタ薄膜は、ペロブスカイト
型結晶構造を有するチタン酸バリウム系半導体薄膜から
なり、この薄膜は、スパッタ法を用い、基板温度を80
0℃以上にして形成する、または基板温度を約400℃
に設定して薄膜を形成した後、約800℃で1時間以上
熱処理することによって得られる。ところが、このよう
な方法で、図1の構成のPTCサーミスタを作製しよう
とすると、チタン酸バリウム薄膜の形成時や、前記薄膜
形成後の熱処理時にかかる熱によって、下部電極がチタ
ン酸バリウム薄膜や基板内に拡散したり、酸化されたり
して、薄膜が下部電極と電気的な接続ができなくなると
いう問題が生じた。また、この問題を解決するために、
下部電極を高温での耐久性に優れたPt等で形成した場
合は、PTCサーミスタ薄膜と下部電極間でオーミック
接触がとれないという問題があった。
Cサーミスタ薄膜素子を作製し、電極面積を大きくする
ことが考えられる。図1において、1はアルミナ基板を
表す。このアルミナ基板1上に下部電極2が形成されて
いる。そして、この下部電極上にPTCサーミスタ薄膜
3が形成され、さらにこの上に上部電極4が形成されて
いる。下部電極2および上部電極4は、スパッタ法によ
って形成され、電極材料には、チタン酸バリウム膜とオ
ーミック接触を取るため、AlやNiなどの金属が用い
られている。PTCサーミスタ薄膜は、ペロブスカイト
型結晶構造を有するチタン酸バリウム系半導体薄膜から
なり、この薄膜は、スパッタ法を用い、基板温度を80
0℃以上にして形成する、または基板温度を約400℃
に設定して薄膜を形成した後、約800℃で1時間以上
熱処理することによって得られる。ところが、このよう
な方法で、図1の構成のPTCサーミスタを作製しよう
とすると、チタン酸バリウム薄膜の形成時や、前記薄膜
形成後の熱処理時にかかる熱によって、下部電極がチタ
ン酸バリウム薄膜や基板内に拡散したり、酸化されたり
して、薄膜が下部電極と電気的な接続ができなくなると
いう問題が生じた。また、この問題を解決するために、
下部電極を高温での耐久性に優れたPt等で形成した場
合は、PTCサーミスタ薄膜と下部電極間でオーミック
接触がとれないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題に
鑑み、図1のように、PTCサーミスタ薄膜を下部電極
および上部電極で挟む構成のPTCサーミスタ薄膜素子
を製造するとき、下部電極の材料が、PTCサーミスタ
薄膜や基板中に拡散するのを抑制できる製造方法を提供
することを目的とする。
鑑み、図1のように、PTCサーミスタ薄膜を下部電極
および上部電極で挟む構成のPTCサーミスタ薄膜素子
を製造するとき、下部電極の材料が、PTCサーミスタ
薄膜や基板中に拡散するのを抑制できる製造方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるPTCサー
ミスタの製造方法は、絶縁性の基板上に下部電極を形成
する工程、前記下部電極上にチタン酸バリウムを主成分
とする薄膜を形成する工程、前記基板を熱処理する工
程、および前記薄膜上に上部電極を形成する工程からな
り、前記熱処理工程が、少なくとも1回の急速加熱処理
を含むことを特徴とする。
ミスタの製造方法は、絶縁性の基板上に下部電極を形成
する工程、前記下部電極上にチタン酸バリウムを主成分
とする薄膜を形成する工程、前記基板を熱処理する工
程、および前記薄膜上に上部電極を形成する工程からな
り、前記熱処理工程が、少なくとも1回の急速加熱処理
を含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】下部電極とPTCサーミスタ薄膜
を形成した基板は、電極材料の拡散が抑制され、かつP
TCサーミスタ薄膜が所期の特性を発揮するペロブスカ
イト型結晶構造に転化されるに十分な加熱処理をされる
必要がある。また、電極材料の金属は、PTCサーミス
タ薄膜を作製する際の加熱温度および加熱時間に依存し
て、薄膜中および基板中に拡散する。本発明者らは、上
記の点を考慮した上、薄膜を熱処理する条件について鋭
意検討した結果、前記基板を高温にさらして、急速に加
熱し、加熱した後は速やかに降温することによって、加
熱処理時間を短かくし、電極材料の金属が拡散してしま
う前にPTCサーミスタ薄膜の熱処理を終わらせる方法
が有効であることを見いだした。その好ましい加熱条件
は、前記基板を最高温度900〜1500℃で、かつ昇
温および降温時間を含む処理時間0.5〜5分間で加熱
処理するものである。上記した処理時間は、上記最高温
度における前記金属の拡散速度に制限されている。した
がって、1回の処理では加熱が不十分で、得られるPT
Cサーミスタ薄膜の特性が良好でない場合がある。この
場合は、上記条件での加熱処理を数回繰り返すとよい。
例えば、電極材料にNiを用いた場合は、900℃で3
00秒間の加熱処理を1回行えば十分であるが、150
0℃では30秒間の加熱処理を5回行うのがよい。ま
た、Alを用いた場合は900℃で30秒間の加熱処理
を20回するのが好適である。
を形成した基板は、電極材料の拡散が抑制され、かつP
TCサーミスタ薄膜が所期の特性を発揮するペロブスカ
イト型結晶構造に転化されるに十分な加熱処理をされる
必要がある。また、電極材料の金属は、PTCサーミス
タ薄膜を作製する際の加熱温度および加熱時間に依存し
て、薄膜中および基板中に拡散する。本発明者らは、上
記の点を考慮した上、薄膜を熱処理する条件について鋭
意検討した結果、前記基板を高温にさらして、急速に加
熱し、加熱した後は速やかに降温することによって、加
熱処理時間を短かくし、電極材料の金属が拡散してしま
う前にPTCサーミスタ薄膜の熱処理を終わらせる方法
が有効であることを見いだした。その好ましい加熱条件
は、前記基板を最高温度900〜1500℃で、かつ昇
温および降温時間を含む処理時間0.5〜5分間で加熱
処理するものである。上記した処理時間は、上記最高温
度における前記金属の拡散速度に制限されている。した
がって、1回の処理では加熱が不十分で、得られるPT
Cサーミスタ薄膜の特性が良好でない場合がある。この
場合は、上記条件での加熱処理を数回繰り返すとよい。
例えば、電極材料にNiを用いた場合は、900℃で3
00秒間の加熱処理を1回行えば十分であるが、150
0℃では30秒間の加熱処理を5回行うのがよい。ま
た、Alを用いた場合は900℃で30秒間の加熱処理
を20回するのが好適である。
【0010】チタン酸バリウム系半導体薄膜は、スパッ
タ法、真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、イオンプレーテ
ィング法、CVD法、プラズマCVD法、メッキ法、ゾ
ルゲル法等によって形成することができる。また、上部
電極および下部電極は、真空蒸着法、印刷法、メッキ
法、スパッタ法を用いて形成することができる。PTC
サーミスタ薄膜とオーミック接触を取ることができる電
極材料には、Al、Ni、Cu、Au、In、Ag、H
g、GaおよびZnの単体、またはこれらの合金を用い
ることができる。加熱方法としては、ランプヒータを用
いる方法が、迅速な昇温降温が容易であることから好ま
しい。
タ法、真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、イオンプレーテ
ィング法、CVD法、プラズマCVD法、メッキ法、ゾ
ルゲル法等によって形成することができる。また、上部
電極および下部電極は、真空蒸着法、印刷法、メッキ
法、スパッタ法を用いて形成することができる。PTC
サーミスタ薄膜とオーミック接触を取ることができる電
極材料には、Al、Ni、Cu、Au、In、Ag、H
g、GaおよびZnの単体、またはこれらの合金を用い
ることができる。加熱方法としては、ランプヒータを用
いる方法が、迅速な昇温降温が容易であることから好ま
しい。
【0011】
【実施例】以下、本発明のPTCサーミスタ薄膜素子の
製造方法について、具体的な実施例を挙げて説明する。 《実施例1》図1に示すような構成のPTCサーミスタ
薄膜素子を作製した。下地基板1として、5mm×10
mmのアルミナ基板を用意した。この基板1上にスパッ
タ法によって厚さ0.2μmのニッケル下部電極2を形
成した。このときの基板温度は150℃であった。次
に、セラミックターゲットを用いたrfマグネトロンス
パッタ法によって前記下部電極2上にPTCサーミスタ
薄膜3を形成した。このとき、ターゲット組成は、Ba
0.77Sr0.23Y0.002Mn0.007O3+αで、成膜時の基板
温度は350℃、導入ガスはArとO2の混合ガス(A
r/O2=9.5/0.5)、真空度は1Pa、rfパ
ワーは150W、成膜時間は1時間であった。得られた
PTCサーミスタ薄膜の膜厚は2μmであった。
製造方法について、具体的な実施例を挙げて説明する。 《実施例1》図1に示すような構成のPTCサーミスタ
薄膜素子を作製した。下地基板1として、5mm×10
mmのアルミナ基板を用意した。この基板1上にスパッ
タ法によって厚さ0.2μmのニッケル下部電極2を形
成した。このときの基板温度は150℃であった。次
に、セラミックターゲットを用いたrfマグネトロンス
パッタ法によって前記下部電極2上にPTCサーミスタ
薄膜3を形成した。このとき、ターゲット組成は、Ba
0.77Sr0.23Y0.002Mn0.007O3+αで、成膜時の基板
温度は350℃、導入ガスはArとO2の混合ガス(A
r/O2=9.5/0.5)、真空度は1Pa、rfパ
ワーは150W、成膜時間は1時間であった。得られた
PTCサーミスタ薄膜の膜厚は2μmであった。
【0012】そして、得られた基板を加熱装置内のラン
プヒータの下に設置し、酸素を導入した。ランプヒータ
を点灯することによって、基板は6秒間で1200℃に
加熱された。この状態をさらに30秒間保持した。そし
て、ランプヒータを切って、空冷し、6秒間で基板を室
温まで冷却した。この一連の処理を10回施した。その
後、真空蒸着法によって厚さ0.2μmのアルミニウム
上部電極4を形成して、PTCサーミスタ薄膜素子を作
製した。なお、それぞれの薄膜は、金属マスクを用いて
それぞれ所望のパターンに形成した。また、上部電極と
下部電極が対向している部分の面積は25mm2であっ
た。得られたPTCサーミスタ薄膜素子の各温度に対す
る抵抗値を測定した。その結果を図3に示す。
プヒータの下に設置し、酸素を導入した。ランプヒータ
を点灯することによって、基板は6秒間で1200℃に
加熱された。この状態をさらに30秒間保持した。そし
て、ランプヒータを切って、空冷し、6秒間で基板を室
温まで冷却した。この一連の処理を10回施した。その
後、真空蒸着法によって厚さ0.2μmのアルミニウム
上部電極4を形成して、PTCサーミスタ薄膜素子を作
製した。なお、それぞれの薄膜は、金属マスクを用いて
それぞれ所望のパターンに形成した。また、上部電極と
下部電極が対向している部分の面積は25mm2であっ
た。得られたPTCサーミスタ薄膜素子の各温度に対す
る抵抗値を測定した。その結果を図3に示す。
【0013】《比較例1》実施例1と同様にして、アル
ミナ基板1上に、下部電極2およびPTCサーミスタ薄
膜3を作製した。PTCサーミスタ薄膜3は、製膜後、
酸素を導入した電気炉中で9時間加熱処理した。このと
き基板温度が、徐々に上昇するように設定し、その昇温
速度は、200℃/hrであった。基板温度が800℃
になるまで昇温させたのち、この温度でさらに1時間加
熱処理した。この後、室温まで徐々に冷却した。そし
て、実施例1と同様にして、PTCサーミスタ薄膜3上
に、上部電極4を形成して、PTCサーミスタ薄膜素子
を作製した。得られたPTCサーミスタ薄膜素子は、下
部電極が拡散してしまったため、素子の抵抗値を測定す
ることができなかった。
ミナ基板1上に、下部電極2およびPTCサーミスタ薄
膜3を作製した。PTCサーミスタ薄膜3は、製膜後、
酸素を導入した電気炉中で9時間加熱処理した。このと
き基板温度が、徐々に上昇するように設定し、その昇温
速度は、200℃/hrであった。基板温度が800℃
になるまで昇温させたのち、この温度でさらに1時間加
熱処理した。この後、室温まで徐々に冷却した。そし
て、実施例1と同様にして、PTCサーミスタ薄膜3上
に、上部電極4を形成して、PTCサーミスタ薄膜素子
を作製した。得られたPTCサーミスタ薄膜素子は、下
部電極が拡散してしまったため、素子の抵抗値を測定す
ることができなかった。
【0014】《比較例2》図2に示すような構成のPT
Cサーミスタ薄膜素子を作製した。下地基板として、5
mm×10mmのアルミナ基板11を用いた。そして、
実施例1と同様にして、厚み2μmのPTCサーミスタ
薄膜12を作製した。次に、比較例1と同様にして加熱
処理した。その後、得られた薄膜上に、金属マスクを用
いて櫛形電極対13a、13bを形成してPTCサーミ
スタ薄膜素子を作製した。櫛形電極対は、真空蒸着法に
よって形成した厚み0.2μmのアルミニウム薄膜であ
り、櫛形電極対の電極間隔は80μmで、その歯の数は
各10本、歯の長さは5mm、幅は0.5mmであっ
た。得られたPTCサーミスタ薄膜素子の各温度に対す
る抵抗値を測定した。その結果を図3に示す。図3よ
り、本発明による製造方法で作製したPTCサーミスタ
薄膜素子は、従来の構成のPTCサーミスタ薄膜素子と
比較して、良好なPTC特性を示し、かつ室温での低抵
抗化が可能となった。
Cサーミスタ薄膜素子を作製した。下地基板として、5
mm×10mmのアルミナ基板11を用いた。そして、
実施例1と同様にして、厚み2μmのPTCサーミスタ
薄膜12を作製した。次に、比較例1と同様にして加熱
処理した。その後、得られた薄膜上に、金属マスクを用
いて櫛形電極対13a、13bを形成してPTCサーミ
スタ薄膜素子を作製した。櫛形電極対は、真空蒸着法に
よって形成した厚み0.2μmのアルミニウム薄膜であ
り、櫛形電極対の電極間隔は80μmで、その歯の数は
各10本、歯の長さは5mm、幅は0.5mmであっ
た。得られたPTCサーミスタ薄膜素子の各温度に対す
る抵抗値を測定した。その結果を図3に示す。図3よ
り、本発明による製造方法で作製したPTCサーミスタ
薄膜素子は、従来の構成のPTCサーミスタ薄膜素子と
比較して、良好なPTC特性を示し、かつ室温での低抵
抗化が可能となった。
【0015】
【発明の効果】上記のように、本発明の製造方法によれ
ば、優れたPTC特性を有するPTCサーミスタ薄膜素
子を提供することができる。
ば、優れたPTC特性を有するPTCサーミスタ薄膜素
子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるPTCサーミスタ薄
膜素子の概略構成を示す斜視図である。
膜素子の概略構成を示す斜視図である。
【図2】従来のPTCサーミスタ薄膜素子の概略構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】実施例のPTCサーミスタ薄膜素子と従来のP
TCサーミスタ薄膜素子の抵抗−温度特性を示す図であ
る。
TCサーミスタ薄膜素子の抵抗−温度特性を示す図であ
る。
1 下地基板 2 下部電極 3 PTCサーミスタ薄膜 4 上部電極 11 下地基板 12 PTCサーミスタ薄膜 13a、13b 櫛形電極
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁性の基板上に下部電極を形成する工
程、前記下部電極上にチタン酸バリウムを主成分とする
PTCサーミスタ薄膜を形成する工程、前記基板を熱処
理する工程、および前記薄膜上に上部電極を形成する工
程からなり、前記熱処理工程が、少なくとも1回の急速
加熱処理を含むことを特徴とするPTCサーミスタ薄膜
素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記熱処理工程が、前記基板を最高温度
900〜1500℃、かつ昇温および降温を含む処理時
間0.5〜5分間で加熱処理する工程からなる請求項1
記載のPTCサーミスタ薄膜素子の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10034538A JPH11233306A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | Ptcサーミスタ薄膜素子の製造方法 |
| US09/250,731 US6462643B1 (en) | 1998-02-16 | 1999-02-16 | PTC thermistor element and method for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10034538A JPH11233306A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | Ptcサーミスタ薄膜素子の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11233306A true JPH11233306A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12417077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10034538A Pending JPH11233306A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-17 | Ptcサーミスタ薄膜素子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11233306A (ja) |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP10034538A patent/JPH11233306A/ja active Pending
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