JPH11233455A - 金属シリサイド膜の形成方法及び半導体装置 - Google Patents
金属シリサイド膜の形成方法及び半導体装置Info
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- JPH11233455A JPH11233455A JP3451598A JP3451598A JPH11233455A JP H11233455 A JPH11233455 A JP H11233455A JP 3451598 A JP3451598 A JP 3451598A JP 3451598 A JP3451598 A JP 3451598A JP H11233455 A JPH11233455 A JP H11233455A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的低エネルギーの希ガスイオンによるス
パッタエッチングによってシリコン表面上の自然酸化膜
を除去した際に生じる、シリコン内の希ガス原子を十分
に脱離させる。 【解決手段】 不純物拡散層7の表面上の自然酸化膜
を、50eVのエネルギーを有するArイオンによりス
パッタエッチングして除去する。その後、真空雰囲気中
で400゜C、30秒の熱処理を加えて、不純物拡散層
7内に打ち込まれたAr原子19を脱離させた上で、不
純物拡散層7の表面上にチタン膜を成膜する。上記一連
の工程は、酸素雰囲気にさらすことなく行う。次に、窒
素雰囲気中で、750゜C、30秒の熱処理を加えて、
不純物拡散層7とチタン膜とを反応させて、チタンシリ
サイド膜を形成する。
パッタエッチングによってシリコン表面上の自然酸化膜
を除去した際に生じる、シリコン内の希ガス原子を十分
に脱離させる。 【解決手段】 不純物拡散層7の表面上の自然酸化膜
を、50eVのエネルギーを有するArイオンによりス
パッタエッチングして除去する。その後、真空雰囲気中
で400゜C、30秒の熱処理を加えて、不純物拡散層
7内に打ち込まれたAr原子19を脱離させた上で、不
純物拡散層7の表面上にチタン膜を成膜する。上記一連
の工程は、酸素雰囲気にさらすことなく行う。次に、窒
素雰囲気中で、750゜C、30秒の熱処理を加えて、
不純物拡散層7とチタン膜とを反応させて、チタンシリ
サイド膜を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法及び当該方法により製造される半導体装置に関する
もであり、特に、半導体装置に用いられる金属シリサイ
ド膜の形成方法に関するものである。
方法及び当該方法により製造される半導体装置に関する
もであり、特に、半導体装置に用いられる金属シリサイ
ド膜の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属とシリコンとの化合物である金属シ
リサイド膜は、半導体装置の高耐熱配線材料として、今
日の半導体装置において盛んに用いられている。かかる
金属シリサイド膜を形成する方法としては、(ア)CV
D法又は合金ターゲットを用いたスパッタ法により、直
接に金属シリサイド膜を形成する方法や、(イ)シリコ
ン基板もしくは半導体基板上に形成されたシリコン膜上
に金属膜を成膜したのち、熱処理を加えて金属シリサイ
ド膜を形成する方法がある。特に、上記(イ)の方法
は、基板上のシリコンが露出している部分にのみ、自己
整合的(セルフアライン)に金属シリサイド膜を形成で
きるという特徴を有している。この特徴を利用した例と
して、サリサイドプロセスがある。
リサイド膜は、半導体装置の高耐熱配線材料として、今
日の半導体装置において盛んに用いられている。かかる
金属シリサイド膜を形成する方法としては、(ア)CV
D法又は合金ターゲットを用いたスパッタ法により、直
接に金属シリサイド膜を形成する方法や、(イ)シリコ
ン基板もしくは半導体基板上に形成されたシリコン膜上
に金属膜を成膜したのち、熱処理を加えて金属シリサイ
ド膜を形成する方法がある。特に、上記(イ)の方法
は、基板上のシリコンが露出している部分にのみ、自己
整合的(セルフアライン)に金属シリサイド膜を形成で
きるという特徴を有している。この特徴を利用した例と
して、サリサイドプロセスがある。
【0003】サリサイドプロセスとは、MOSトランジ
スタにおいて、多結晶シリコン膜より成るゲート電極上
と、ソース領域又はドレイン領域であるシリコン基板の
活性領域上とを、同時にセルフアラインで金属シリサイ
ド膜化する技術である。半導体デバイスの微細化・高集
積化が進む中、MOSトランジスタの不純物拡散層のコ
ンタクト抵抗や配線の抵抗の低減を図る上で、このサリ
サイドプロセスは重要な技術であり、特に、CMOSト
ランジスタの活性領域(不純物拡散層)の抵抗がそのデ
バイス性能を左右するロジックデバイスにおいては、重
要な技術である。そこで、サリサイドプロセスを用いる
半導体デバイスとして、MOSトランジスタを一例に取
り、その構造と製造方法について、以下に説明する。
スタにおいて、多結晶シリコン膜より成るゲート電極上
と、ソース領域又はドレイン領域であるシリコン基板の
活性領域上とを、同時にセルフアラインで金属シリサイ
ド膜化する技術である。半導体デバイスの微細化・高集
積化が進む中、MOSトランジスタの不純物拡散層のコ
ンタクト抵抗や配線の抵抗の低減を図る上で、このサリ
サイドプロセスは重要な技術であり、特に、CMOSト
ランジスタの活性領域(不純物拡散層)の抵抗がそのデ
バイス性能を左右するロジックデバイスにおいては、重
要な技術である。そこで、サリサイドプロセスを用いる
半導体デバイスとして、MOSトランジスタを一例に取
り、その構造と製造方法について、以下に説明する。
【0004】サリサイドプロセスを適用したMOSトラ
ンジスタの縦断面図を図44に示す。図44に示すよう
に、素子分離絶縁膜102により分離される、例えばP
型シリコン基板101の各素子形成領域内において、シ
リコン基板101上にゲート絶縁膜103を介して、多
結晶シリコン膜105と金属シリサイド膜(例えば、チ
タンシリサイド膜)111とを重ねて形成したポリサイ
ド構造のゲート電極が形成されている。当該ゲート電極
の両側には酸化シリコンより成るサイドウォール106
が設けられ、それぞれのサイドウォール106と素子分
離絶縁膜102とに挟まれる、シリコン基板101の表
面内にはソース領域又はドレイン領域であるN型の不純
物拡散層107が形成されている。それぞれの不純物拡
散層107内であって、その表面内の浅い領域には、例
えばチタンシリサイド膜(金属シリサイド膜)111が
形成されている。そして、シリコン基板101上は、上
記ゲート電極上および不純物拡散層107上のコンタク
トホール113(図41参照)の部分を除いて、層間絶
縁膜112によって覆われている。各コンタクトホール
の底面である各チタンシリサイド膜111の表面内に
は、チタンシリサイド膜116がそれぞれ形成されてい
る。そして、各コンタクトホール内には、例えば窒化チ
タン膜130より成るバリアメタル層を介して、アルミ
ニウムなどの金属配線117が形成されている。また、
不純物拡散層107と同程度の深さ又はそれより若干深
い領域に、不純物拡散層107と同じ導電型(ここで
は、N型)より成る不純物層120が形成されている。
ンジスタの縦断面図を図44に示す。図44に示すよう
に、素子分離絶縁膜102により分離される、例えばP
型シリコン基板101の各素子形成領域内において、シ
リコン基板101上にゲート絶縁膜103を介して、多
結晶シリコン膜105と金属シリサイド膜(例えば、チ
タンシリサイド膜)111とを重ねて形成したポリサイ
ド構造のゲート電極が形成されている。当該ゲート電極
の両側には酸化シリコンより成るサイドウォール106
が設けられ、それぞれのサイドウォール106と素子分
離絶縁膜102とに挟まれる、シリコン基板101の表
面内にはソース領域又はドレイン領域であるN型の不純
物拡散層107が形成されている。それぞれの不純物拡
散層107内であって、その表面内の浅い領域には、例
えばチタンシリサイド膜(金属シリサイド膜)111が
形成されている。そして、シリコン基板101上は、上
記ゲート電極上および不純物拡散層107上のコンタク
トホール113(図41参照)の部分を除いて、層間絶
縁膜112によって覆われている。各コンタクトホール
の底面である各チタンシリサイド膜111の表面内に
は、チタンシリサイド膜116がそれぞれ形成されてい
る。そして、各コンタクトホール内には、例えば窒化チ
タン膜130より成るバリアメタル層を介して、アルミ
ニウムなどの金属配線117が形成されている。また、
不純物拡散層107と同程度の深さ又はそれより若干深
い領域に、不純物拡散層107と同じ導電型(ここで
は、N型)より成る不純物層120が形成されている。
【0005】次に、図44に示す、サリサイドプロセス
を用いたMOSトランジスタの製造方法を、図30〜図
44の縦断面図を用いて説明する。
を用いたMOSトランジスタの製造方法を、図30〜図
44の縦断面図を用いて説明する。
【0006】まず、図30に示すように、P型のシリコ
ンウエハより成るシリコン基板101の一方の表面上の
所定の領域に素子分離絶縁膜102を形成して、隣接す
るそれぞれの素子形成領域(例えば図30のシリコン基
板101の露出している領域)の分離を行う。次に、図
31に示すように、シリコン基板101上の全面を覆う
ように、後にゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜103
を形成する。
ンウエハより成るシリコン基板101の一方の表面上の
所定の領域に素子分離絶縁膜102を形成して、隣接す
るそれぞれの素子形成領域(例えば図30のシリコン基
板101の露出している領域)の分離を行う。次に、図
31に示すように、シリコン基板101上の全面を覆う
ように、後にゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜103
を形成する。
【0007】続いて、図32に示すように、シリコン酸
化膜103の表面上の全面に、多結晶シリコン膜104
を形成し、当該多結晶シリコン膜104をパターニング
して、図33に示すように、ゲート電極105を形成す
る。次に、図33のシリコン酸化膜103及びゲート電
極105の全面を覆うようにシリコン酸化膜を形成した
後、当該シリコン酸化膜を図34に示すようにパターニ
ングして、ゲート電極105の両側の側壁部にサイドウ
ォール106を形成する。このとき、図34のゲート電
極105とシリコン基板101とに挟まれたシリコン酸
化膜103はゲート絶縁膜として機能するため、以下
「ゲート絶縁膜103」と称す。
化膜103の表面上の全面に、多結晶シリコン膜104
を形成し、当該多結晶シリコン膜104をパターニング
して、図33に示すように、ゲート電極105を形成す
る。次に、図33のシリコン酸化膜103及びゲート電
極105の全面を覆うようにシリコン酸化膜を形成した
後、当該シリコン酸化膜を図34に示すようにパターニ
ングして、ゲート電極105の両側の側壁部にサイドウ
ォール106を形成する。このとき、図34のゲート電
極105とシリコン基板101とに挟まれたシリコン酸
化膜103はゲート絶縁膜として機能するため、以下
「ゲート絶縁膜103」と称す。
【0008】さらに、図35に示すように、サイドウォ
ール106と素子分離絶縁膜102とに挟まれる、シリ
コン基板101の表面内の所定の深さまで、ソース領域
又はドレイン領域であるN型の不純物拡散層107を形
成する。この際、不純物拡散層107の形成は、P(リ
ン)イオン等のイオン注入を行った後、熱処理を行って
イオン注入種を活性化することによって行う。なお、以
下の説明において、不純物拡散層107を「活性領域1
07」とも称す。
ール106と素子分離絶縁膜102とに挟まれる、シリ
コン基板101の表面内の所定の深さまで、ソース領域
又はドレイン領域であるN型の不純物拡散層107を形
成する。この際、不純物拡散層107の形成は、P(リ
ン)イオン等のイオン注入を行った後、熱処理を行って
イオン注入種を活性化することによって行う。なお、以
下の説明において、不純物拡散層107を「活性領域1
07」とも称す。
【0009】次に、例えばチタンより成る金属膜108
を、図36に示すように、例えばスパッタ法を用いてシ
リコン基板101上の全面を被覆するように成膜する。
かかる状態のシリコンウエハに熱処理(1stランプア
ニール処理)を加えて、チタン膜108とチタン膜10
8に接するシリコン(即ち、シリコン基板101の活性
領域107及びゲート電極105を成す多結晶シリコン
膜)とを反応させることにより、図37に示すように、
所定の膜厚のチタンシリサイド膜(金属シリサイド膜)
109を形成する。しかる後に、上記チタン膜108の
内の未反応部分であるチタン膜110のみを選択的に、
図38に示すように除去する。さらに、シリコンウエハ
に熱処理(2ndランプアニール処理)を加えることに
より、図38に示す形成後のチタンシリサイド膜109
をより低抵抗のチタンシリサイド膜111(図39参
照)に変化させる。
を、図36に示すように、例えばスパッタ法を用いてシ
リコン基板101上の全面を被覆するように成膜する。
かかる状態のシリコンウエハに熱処理(1stランプア
ニール処理)を加えて、チタン膜108とチタン膜10
8に接するシリコン(即ち、シリコン基板101の活性
領域107及びゲート電極105を成す多結晶シリコン
膜)とを反応させることにより、図37に示すように、
所定の膜厚のチタンシリサイド膜(金属シリサイド膜)
109を形成する。しかる後に、上記チタン膜108の
内の未反応部分であるチタン膜110のみを選択的に、
図38に示すように除去する。さらに、シリコンウエハ
に熱処理(2ndランプアニール処理)を加えることに
より、図38に示す形成後のチタンシリサイド膜109
をより低抵抗のチタンシリサイド膜111(図39参
照)に変化させる。
【0010】その後に、図40に示すように、シリコン
基板101上の全面を覆うように、PSG膜やBPSG
膜からなる層間絶縁膜112を堆積する。その後、図4
1に示すように、層間絶縁膜112の所定の位置を開孔
して、ゲート電極105上および不純物拡散層107上
のチタンシリサイド膜111に達するコンタクトホール
113を形成する。
基板101上の全面を覆うように、PSG膜やBPSG
膜からなる層間絶縁膜112を堆積する。その後、図4
1に示すように、層間絶縁膜112の所定の位置を開孔
して、ゲート電極105上および不純物拡散層107上
のチタンシリサイド膜111に達するコンタクトホール
113を形成する。
【0011】また、この後に、コンタクトホール113
が開孔された位置のシリコン基板101内の不純物拡散
層107と同程度の深さ又はそれより若干深い領域に、
不純物拡散層107と同じ導電型(ここでは、N型)を
成す不純物を注入し、800〜1000°Cの熱処理を
加えて、上記不純物を拡散させて、不純物層120(図
42参照)を形成する。かかる不純物層120は、後述
の金属配線117(図44参照)と活性領域107との
コンタクト抵抗の低減、およびシリコン基板101と活
性領域107とのPN接合における接合リーク電流の低
減を目的としている。但し、この不純物層120は、必
ずしも本MOSトランジスタの必須要素ではない。
が開孔された位置のシリコン基板101内の不純物拡散
層107と同程度の深さ又はそれより若干深い領域に、
不純物拡散層107と同じ導電型(ここでは、N型)を
成す不純物を注入し、800〜1000°Cの熱処理を
加えて、上記不純物を拡散させて、不純物層120(図
42参照)を形成する。かかる不純物層120は、後述
の金属配線117(図44参照)と活性領域107との
コンタクト抵抗の低減、およびシリコン基板101と活
性領域107とのPN接合における接合リーク電流の低
減を目的としている。但し、この不純物層120は、必
ずしも本MOSトランジスタの必須要素ではない。
【0012】次に、図42に示すように、層間絶縁膜1
12上及び露出しているチタンシリサイド膜111上の
全面を覆うように、コンタクト層として、例えばチタン
膜114と、バリア層115として、例えば窒化チタン
(TiN)膜115とを順次に成膜する。続いて、上記
状態のシリコンウエハに窒素雰囲気中で700〜800
°Cの熱処理を加えることにより、チタン膜114はチ
タンシリサイド膜111と反応して(シリサイド化し
て)、図43に示すように、チタンシリサイド膜116
を形成する。この際、上記熱処理によって、チタンシリ
サイド膜116はコンタクトホール113の底部におい
て自己整合的に形成される。なお、この熱処理は窒素雰
囲気中で行うため、層間絶縁膜112に接する部分のチ
タン膜114は窒化され、バリアメタル層である窒化チ
タン膜115と一体化して、図43に示すように窒化チ
タン膜130となる。
12上及び露出しているチタンシリサイド膜111上の
全面を覆うように、コンタクト層として、例えばチタン
膜114と、バリア層115として、例えば窒化チタン
(TiN)膜115とを順次に成膜する。続いて、上記
状態のシリコンウエハに窒素雰囲気中で700〜800
°Cの熱処理を加えることにより、チタン膜114はチ
タンシリサイド膜111と反応して(シリサイド化し
て)、図43に示すように、チタンシリサイド膜116
を形成する。この際、上記熱処理によって、チタンシリ
サイド膜116はコンタクトホール113の底部におい
て自己整合的に形成される。なお、この熱処理は窒素雰
囲気中で行うため、層間絶縁膜112に接する部分のチ
タン膜114は窒化され、バリアメタル層である窒化チ
タン膜115と一体化して、図43に示すように窒化チ
タン膜130となる。
【0013】最後に、アルミニウムなどの金属膜を窒化
チタン膜130の全面に形成した後、当該金属と窒化チ
タン膜130を所定の形状にパターンニングすることに
より、図44に示すように、金属配線117を形成し
て、サリサイド構造を有するMOSトランジスタが完成
する。
チタン膜130の全面に形成した後、当該金属と窒化チ
タン膜130を所定の形状にパターンニングすることに
より、図44に示すように、金属配線117を形成し
て、サリサイド構造を有するMOSトランジスタが完成
する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなサリサイ
ドプロセスでは、金属とシリコンとのシリサイド反応、
即ち、図36に示す金属膜108と不純物拡散層107
との反応、又は、金属膜108とゲート電極105を成
す多結晶シリコン膜(以下、「多結晶シリコン膜10
5」とも称す)との反応を、その界面において均一に進
行させることが重要なポイントとなる。しかしながら、
金属膜108と不純物拡散層107又は多結晶シリコン
膜105とのシリサイド反応は、不純物拡散層107又
は多結晶シリコン膜105の表面上に形成されている自
然酸化膜によって阻害されてしまう。従って、均一なシ
リサイド反応を進行させるためには、即ち、均一な膜厚
を有する金属シリサイド膜を形成するためには、この自
然酸化膜を除去した後に、不純物拡散層107又は多結
晶シリコン膜105の表面上に金属膜108を堆積する
必要性がある。この点は、金属膜114と金属シリサイ
ド膜111とのシリサイド反応についても同様であり、
金属シリサイド膜111の表面上の自然酸化膜を除去し
た後に、金属膜114を堆積する必要がある。
ドプロセスでは、金属とシリコンとのシリサイド反応、
即ち、図36に示す金属膜108と不純物拡散層107
との反応、又は、金属膜108とゲート電極105を成
す多結晶シリコン膜(以下、「多結晶シリコン膜10
5」とも称す)との反応を、その界面において均一に進
行させることが重要なポイントとなる。しかしながら、
金属膜108と不純物拡散層107又は多結晶シリコン
膜105とのシリサイド反応は、不純物拡散層107又
は多結晶シリコン膜105の表面上に形成されている自
然酸化膜によって阻害されてしまう。従って、均一なシ
リサイド反応を進行させるためには、即ち、均一な膜厚
を有する金属シリサイド膜を形成するためには、この自
然酸化膜を除去した後に、不純物拡散層107又は多結
晶シリコン膜105の表面上に金属膜108を堆積する
必要性がある。この点は、金属膜114と金属シリサイ
ド膜111とのシリサイド反応についても同様であり、
金属シリサイド膜111の表面上の自然酸化膜を除去し
た後に、金属膜114を堆積する必要がある。
【0015】そこで、高エネルギーを有するアルゴン
(Ar)等の希ガスイオンを利用したスパッタエッチン
グ法を用いて、上記自然酸化膜を除去するという手法が
広く用いられている。しかしながら、かかるスパッタエ
ッチング法により自然酸化膜は確かに除去できるが、
(a)スパッタエッチング工程においてArイオンがシ
リコン基板に打ち込まれてしまい、かかるArイオン
(原子)が均一な膜厚のシリサイド膜の形成を阻害する
という問題点が生じてしまう。
(Ar)等の希ガスイオンを利用したスパッタエッチン
グ法を用いて、上記自然酸化膜を除去するという手法が
広く用いられている。しかしながら、かかるスパッタエ
ッチング法により自然酸化膜は確かに除去できるが、
(a)スパッタエッチング工程においてArイオンがシ
リコン基板に打ち込まれてしまい、かかるArイオン
(原子)が均一な膜厚のシリサイド膜の形成を阻害する
という問題点が生じてしまう。
【0016】この問題点(a)の解決策の一つとして、
特開平6−120168号公報に提案される先行技術
がある。かかる先行技術には、1200Vの高周波バ
イアスを印加してArスパッタエッチングを行い、その
後、かかるArスパッタエッチングの際にシリコン基板
に打ち込まれたAr原子を、比較的高温での熱処理を加
えて脱離させるという技術が提案されている。この提案
によれば、Ar原子の脱離効果は、その熱処理温度が約
200゜Cから徐々に現われて600゜Cで急激に増大
する旨が提示されている。
特開平6−120168号公報に提案される先行技術
がある。かかる先行技術には、1200Vの高周波バ
イアスを印加してArスパッタエッチングを行い、その
後、かかるArスパッタエッチングの際にシリコン基板
に打ち込まれたAr原子を、比較的高温での熱処理を加
えて脱離させるという技術が提案されている。この提案
によれば、Ar原子の脱離効果は、その熱処理温度が約
200゜Cから徐々に現われて600゜Cで急激に増大
する旨が提示されている。
【0017】スパッタエッチング後の上記熱処理によれ
ば、確かに、シリコン基板内に打ち込まれたAr原子を
脱離することはできる。しかしながら、上記のスパッタ
エッチング条件は、非常に高エネルギーのArイオンを
用いた条件であり、このような高エネルギーのArイオ
ンによるスパッタエッチング法では、(b)Arイオン
のシリコン基板表面への衝突により受けるシリコン基板
表面の損傷は非常に大きいものである。このため、本先
行技術によれば、かかる損傷が均一な膜厚のシリサイ
ド膜の形成を実現するという本来の目的を逆に阻害して
しまうという、別の問題が生じてしまう。かかる観点に
鑑みると、比較的低エネルギーのArイオンにより自然
酸化膜の除去を行うことが好ましいと言えるが、上記先
行技術にはその必要性すら示唆されていない。
ば、確かに、シリコン基板内に打ち込まれたAr原子を
脱離することはできる。しかしながら、上記のスパッタ
エッチング条件は、非常に高エネルギーのArイオンを
用いた条件であり、このような高エネルギーのArイオ
ンによるスパッタエッチング法では、(b)Arイオン
のシリコン基板表面への衝突により受けるシリコン基板
表面の損傷は非常に大きいものである。このため、本先
行技術によれば、かかる損傷が均一な膜厚のシリサイ
ド膜の形成を実現するという本来の目的を逆に阻害して
しまうという、別の問題が生じてしまう。かかる観点に
鑑みると、比較的低エネルギーのArイオンにより自然
酸化膜の除去を行うことが好ましいと言えるが、上記先
行技術にはその必要性すら示唆されていない。
【0018】また、特開平5−136080号公報に提
案される先行技術は、スパッタエッチングの際のスパ
ッタリングの出力を制御することにより、基板中に打ち
込まれるAr原子の量を一定量以下に抑制するという技
術を提示している。
案される先行技術は、スパッタエッチングの際のスパ
ッタリングの出力を制御することにより、基板中に打ち
込まれるAr原子の量を一定量以下に抑制するという技
術を提示している。
【0019】他方、特開平7−161660号公報に提
案される先行技術には、自然酸化膜の除去のためのス
パッタエッチングを比較的低エネルギーのArイオンを
用いて行う技術が提示されている。即ち、先行技術
は、スパッタエッチングを行う際の希ガスエネルギーを
10eV〜100eVの範囲に設定することで、基板の
損傷を防止するという技術を提示している。
案される先行技術には、自然酸化膜の除去のためのス
パッタエッチングを比較的低エネルギーのArイオンを
用いて行う技術が提示されている。即ち、先行技術
は、スパッタエッチングを行う際の希ガスエネルギーを
10eV〜100eVの範囲に設定することで、基板の
損傷を防止するという技術を提示している。
【0020】特に、上記先行技術は、Arイオンが自
然酸化膜のみをエッチングしてシリコン基板にまで打ち
込まれないようにするためのエネルギー条件として、上
記の比較的低エネルギー範囲を提案しており、この点で
有用な技術であると言える。
然酸化膜のみをエッチングしてシリコン基板にまで打ち
込まれないようにするためのエネルギー条件として、上
記の比較的低エネルギー範囲を提案しており、この点で
有用な技術であると言える。
【0021】しかしながら、本願発明者の詳細な研究の
結果によれば、上記低エネルギー範囲内にあるエネルギ
ーを有するArイオンを用いる場合であっても、やは
り、シリコン基板中にArイオンが打ち込まれているこ
とが明らかとなった。この研究結果について、以下に述
べる。
結果によれば、上記低エネルギー範囲内にあるエネルギ
ーを有するArイオンを用いる場合であっても、やは
り、シリコン基板中にArイオンが打ち込まれているこ
とが明らかとなった。この研究結果について、以下に述
べる。
【0022】比較的低エネルギーの範囲内から100e
Vを越える比較的高いエネルギーの範囲内までのエネル
ギーを有するArイオンを用いてスパッタエッチングを
行ったときの、シリコン基板からのArガスの脱ガス量
を昇温脱離法により測定した結果を、図29に示す。こ
こで、昇温脱離法とは、真空雰囲気中に保持した試料を
加熱し、脱離する気体を質量分析計を用いて分析する手
法である。図29中、(a)に示すスペクトルは、50
eVのエネルギーを持つArイオンを用いて、シリコン
基板の表面上に形成された自然酸化膜に対してスパッタ
エッチングを行った場合の測定結果である。このスペク
トルより明らかな通り、50eVのエネルギーという比
較的低エネルギーの範囲内にあるArイオンを用いて自
然酸化膜のスパッタエッチングを行った場合であって
も、Arガスの脱離が観測されており、このことからシ
リコン基板内にArイオンが打ち込まれていることが理
解される。従って、先行技術に提案される比較的低エ
ネルギー範囲内にあるArイオンを用いて自然酸化膜の
スパッタエッチングを行った場合であっても、シリコン
基板内にArイオンが打ち込まれてしまうという上記問
題点(a)は依然として解決されないままである。
Vを越える比較的高いエネルギーの範囲内までのエネル
ギーを有するArイオンを用いてスパッタエッチングを
行ったときの、シリコン基板からのArガスの脱ガス量
を昇温脱離法により測定した結果を、図29に示す。こ
こで、昇温脱離法とは、真空雰囲気中に保持した試料を
加熱し、脱離する気体を質量分析計を用いて分析する手
法である。図29中、(a)に示すスペクトルは、50
eVのエネルギーを持つArイオンを用いて、シリコン
基板の表面上に形成された自然酸化膜に対してスパッタ
エッチングを行った場合の測定結果である。このスペク
トルより明らかな通り、50eVのエネルギーという比
較的低エネルギーの範囲内にあるArイオンを用いて自
然酸化膜のスパッタエッチングを行った場合であって
も、Arガスの脱離が観測されており、このことからシ
リコン基板内にArイオンが打ち込まれていることが理
解される。従って、先行技術に提案される比較的低エ
ネルギー範囲内にあるArイオンを用いて自然酸化膜の
スパッタエッチングを行った場合であっても、シリコン
基板内にArイオンが打ち込まれてしまうという上記問
題点(a)は依然として解決されないままである。
【0023】この点を考慮して、先行技術に提案され
るシリサイド膜の形成方法における上記問題点(a)
を、図45〜図49を用いて、具体的に説明する。な
お、図45〜図49は、図35〜図38に示す工程にお
ける不純物拡散層107近傍(図35中のAP部)の縦
断面を模式的に表した拡大図である。
るシリサイド膜の形成方法における上記問題点(a)
を、図45〜図49を用いて、具体的に説明する。な
お、図45〜図49は、図35〜図38に示す工程にお
ける不純物拡散層107近傍(図35中のAP部)の縦
断面を模式的に表した拡大図である。
【0024】図45に示すように、不純物拡散層10
7、即ち、シリコン基板101の露出している表面は自
然酸化膜118によって覆われている(なお、図35で
は、図面の煩雑化を避けるために、自然酸化膜118の
図示化は省略している)。
7、即ち、シリコン基板101の露出している表面は自
然酸化膜118によって覆われている(なお、図35で
は、図面の煩雑化を避けるために、自然酸化膜118の
図示化は省略している)。
【0025】次に、自然酸化膜118に対して、例えば
Arイオンを用いたスパッタエッチングングを行い、自
然酸化膜118を除去する(図46)。このとき、図4
6に示すように、不純物拡散層107内にはAr原子1
19が打ち込まれてしまう。
Arイオンを用いたスパッタエッチングングを行い、自
然酸化膜118を除去する(図46)。このとき、図4
6に示すように、不純物拡散層107内にはAr原子1
19が打ち込まれてしまう。
【0026】続いて、その内部にAr原子119を有す
る不純物拡散層107の表面上にチタン膜(金属膜)1
08を成膜し(図47)、熱処理を加えてチタン膜10
8と不純物拡散層107内のシリコンとを反応させ、図
48に示すように、不純物拡散層107上にチタンシリ
サイド膜(金属シリサイド膜)109を形成する。この
とき、不純物拡散層107内にAr原子119が含まれ
ているため、チタン膜108と不純物拡散層107内の
シリコンとの反応の均一な進行が阻害されてしまい、形
成されるチタンシリサイド膜109の膜厚は、図48に
示すように、不均一なものになってしまう。
る不純物拡散層107の表面上にチタン膜(金属膜)1
08を成膜し(図47)、熱処理を加えてチタン膜10
8と不純物拡散層107内のシリコンとを反応させ、図
48に示すように、不純物拡散層107上にチタンシリ
サイド膜(金属シリサイド膜)109を形成する。この
とき、不純物拡散層107内にAr原子119が含まれ
ているため、チタン膜108と不純物拡散層107内の
シリコンとの反応の均一な進行が阻害されてしまい、形
成されるチタンシリサイド膜109の膜厚は、図48に
示すように、不均一なものになってしまう。
【0027】次に、図48に示す未反応のチタン膜11
0を除去し、図49即ち図38に示す状態のシリコンウ
エハを得る。
0を除去し、図49即ち図38に示す状態のシリコンウ
エハを得る。
【0028】なお、上述の説明では、不純物拡散層10
7について述べたが、図35〜図38の工程において、
多結晶シリコン膜105の表面内にチタンシリサイド膜
109を形成する場合についても同様の説明が適用でき
る。
7について述べたが、図35〜図38の工程において、
多結晶シリコン膜105の表面内にチタンシリサイド膜
109を形成する場合についても同様の説明が適用でき
る。
【0029】また、シリサイド反応は、図30〜図44
に示すプロセスフローにおいて、不純物拡散層107上
の金属シリサイド膜109の形成工程だけではなく、コ
ンタクトプロセスにおいても利用されている(図42〜
図43に相当)。かかる場合のシリサイド反応の一例
を、図50〜図54を用いて具体的に説明する。なお、
図50〜図54は、図41〜図43に示す工程における
不純物拡散層107近傍(図41中のBP部)の縦断面
を模式的に表す拡大図である。
に示すプロセスフローにおいて、不純物拡散層107上
の金属シリサイド膜109の形成工程だけではなく、コ
ンタクトプロセスにおいても利用されている(図42〜
図43に相当)。かかる場合のシリサイド反応の一例
を、図50〜図54を用いて具体的に説明する。なお、
図50〜図54は、図41〜図43に示す工程における
不純物拡散層107近傍(図41中のBP部)の縦断面
を模式的に表す拡大図である。
【0030】まず、コンタクトプロセスにおいてコンタ
クトホール113の開口が終了した時点のシリコンウエ
ハの状態(図41の状態に相当)を図50に示す。図5
0に示すように、シリコン基板101の表面内には、不
純物拡散層107及びサリサイドプロセスによって形成
されたチタンシリサイド膜(金属シリサイド膜)111
が形成されている。但し、前工程で打ち込まれたAr原
子119(図49参照)の図示化は省略している。この
とき、コンタクトホール113の底面を成すチタンシリ
サイド膜111の表面には、自然酸化膜128が形成さ
れている(なお、図41では、図面の煩雑化を避けるた
めに、かかる自然酸化膜128の図示化は省略してい
る)。
クトホール113の開口が終了した時点のシリコンウエ
ハの状態(図41の状態に相当)を図50に示す。図5
0に示すように、シリコン基板101の表面内には、不
純物拡散層107及びサリサイドプロセスによって形成
されたチタンシリサイド膜(金属シリサイド膜)111
が形成されている。但し、前工程で打ち込まれたAr原
子119(図49参照)の図示化は省略している。この
とき、コンタクトホール113の底面を成すチタンシリ
サイド膜111の表面には、自然酸化膜128が形成さ
れている(なお、図41では、図面の煩雑化を避けるた
めに、かかる自然酸化膜128の図示化は省略してい
る)。
【0031】次に、不純物層120を形成した後(図5
1)、Arイオンを用いるスパッタエッチングを行い、
自然酸化膜128を除去する(図52)。このとき、図
52に示すように、チタンシリサイド膜111内にはA
r原子121が打ち込まれてしまう。
1)、Arイオンを用いるスパッタエッチングを行い、
自然酸化膜128を除去する(図52)。このとき、図
52に示すように、チタンシリサイド膜111内にはA
r原子121が打ち込まれてしまう。
【0032】続いて、図53に示すように、チタン膜1
14と窒化チタン膜115とを順次に成膜し、熱処理を
加えることにより、チタン膜114とチタンシリサイド
膜111とを反応させ、チタンシリサイド膜(金属シリ
サイド膜)116を形成する(図54)。このとき、チ
タンシリサイド膜111内に含まれるAr原子121が
チタン膜114とチタンシリサイド膜111との反応の
均一な進行を阻害するため、チタンシリサイド膜116
は、図54に示すように、膜厚が不均一になってしま
う。
14と窒化チタン膜115とを順次に成膜し、熱処理を
加えることにより、チタン膜114とチタンシリサイド
膜111とを反応させ、チタンシリサイド膜(金属シリ
サイド膜)116を形成する(図54)。このとき、チ
タンシリサイド膜111内に含まれるAr原子121が
チタン膜114とチタンシリサイド膜111との反応の
均一な進行を阻害するため、チタンシリサイド膜116
は、図54に示すように、膜厚が不均一になってしま
う。
【0033】なお、上述の説明では、コンタクトホール
113内の金属シリサイド膜111について述べたが、
図42〜図43の工程において、ゲート電極105上の
金属シリサイド膜111の表面内にチタンシリサイド膜
116を形成する場合についても同様の説明が適用でき
る。
113内の金属シリサイド膜111について述べたが、
図42〜図43の工程において、ゲート電極105上の
金属シリサイド膜111の表面内にチタンシリサイド膜
116を形成する場合についても同様の説明が適用でき
る。
【0034】このような膜厚が不均一な金属シリサイド
膜(例えば、図54に示すチタンシリサイド膜111,
116)は、(c)図44に示す金属配線117と不純
物拡散層107又はゲート電極105とのコンタクト抵
抗の増大をもたらし、また、(d)シリコン基板101
と不純物拡散層107とのPN接合のリーク電流を増加
させてしまう。
膜(例えば、図54に示すチタンシリサイド膜111,
116)は、(c)図44に示す金属配線117と不純
物拡散層107又はゲート電極105とのコンタクト抵
抗の増大をもたらし、また、(d)シリコン基板101
と不純物拡散層107とのPN接合のリーク電流を増加
させてしまう。
【0035】また、金属シリサイド膜111,116内
にAr原子119,121が残留したままの状態では、
後工程での熱処理によって金属シリサイド膜の凝集が起
こりやすくなるため、上記問題点(c),(d)は深刻
なものとなる。極端な場合には、金属シリサイド膜11
1,116において、(e)電気経路の断線が生じる場
合も起こりうる。
にAr原子119,121が残留したままの状態では、
後工程での熱処理によって金属シリサイド膜の凝集が起
こりやすくなるため、上記問題点(c),(d)は深刻
なものとなる。極端な場合には、金属シリサイド膜11
1,116において、(e)電気経路の断線が生じる場
合も起こりうる。
【0036】このように、シリコン基板に打ち込まれる
Ar原子は、上記問題点(c)〜(e)のような半導体
デバイスの動作について重要な支障をきたす起因となっ
ている。そこで、かかるAr原子を除去することが当面
の課題として浮上してくるのである。
Ar原子は、上記問題点(c)〜(e)のような半導体
デバイスの動作について重要な支障をきたす起因となっ
ている。そこで、かかるAr原子を除去することが当面
の課題として浮上してくるのである。
【0037】ところが、上記先行技術に提案される、
Ar原子を脱離させるための熱処理条件は、上述のよう
に比較的高エネルギーのArイオンを用いてスパッタエ
ッチングを行う場合の条件であり、既述のように、10
0eV以下の比較的低エネルギーを有するArイオンを
用いた場合については何ら言及されていないのである。
このため、当該先行技術が提案している技術的情報だ
けでは、上述した課題を解決するための有効な手段をも
たらさないのである。
Ar原子を脱離させるための熱処理条件は、上述のよう
に比較的高エネルギーのArイオンを用いてスパッタエ
ッチングを行う場合の条件であり、既述のように、10
0eV以下の比較的低エネルギーを有するArイオンを
用いた場合については何ら言及されていないのである。
このため、当該先行技術が提案している技術的情報だ
けでは、上述した課題を解決するための有効な手段をも
たらさないのである。
【0038】しかも、当該先行技術に提案される熱処
理の条件は、集積化・微細化が進む今日のLSIにおい
て採用し難いものである。なぜならば、シリコン基板内
の活性領域の形成後の製造工程においてLSIに加える
熱処理が、先行技術に提案される600゜Cのように
高温である場合、たとえ浅い接合を形成したとしても、
かかる熱処理によって当該接合中のドーパントの拡散が
生じてしまい、結果的に接合が深くなってしまうという
問題が生じるからである。従って、製造工程における総
熱量(サーマルバジェット)の低減化の必要性の観点か
ら見れば、当該先行技術は、100eV以下の比較的
低エネルギーを有するArイオンを用いた場合において
も採用し難い技術であると言える。
理の条件は、集積化・微細化が進む今日のLSIにおい
て採用し難いものである。なぜならば、シリコン基板内
の活性領域の形成後の製造工程においてLSIに加える
熱処理が、先行技術に提案される600゜Cのように
高温である場合、たとえ浅い接合を形成したとしても、
かかる熱処理によって当該接合中のドーパントの拡散が
生じてしまい、結果的に接合が深くなってしまうという
問題が生じるからである。従って、製造工程における総
熱量(サーマルバジェット)の低減化の必要性の観点か
ら見れば、当該先行技術は、100eV以下の比較的
低エネルギーを有するArイオンを用いた場合において
も採用し難い技術であると言える。
【0039】これに対して、先行技術には、比較的高
エネルギーと考えられるArイオンによるスパッタエッ
チングを用いており、上記先行技術と同様にシリコン
基板にArイオンが打ち込まれるという現象の認識を有
しているが、そのための解決方法としては、スパッタエ
ッチングの出力を制御してAr原子がシリコン基板内へ
打ち込まれる量を一定量以下に制御して、打ち込まれた
Ar原子がその後のデバイスに与える影響をできる限り
少なくするという技術で以て対処するに止まっており、
Ar原子の脱離方法の検討の必要性については、何ら提
案も示唆もなされていない。
エネルギーと考えられるArイオンによるスパッタエッ
チングを用いており、上記先行技術と同様にシリコン
基板にArイオンが打ち込まれるという現象の認識を有
しているが、そのための解決方法としては、スパッタエ
ッチングの出力を制御してAr原子がシリコン基板内へ
打ち込まれる量を一定量以下に制御して、打ち込まれた
Ar原子がその後のデバイスに与える影響をできる限り
少なくするという技術で以て対処するに止まっており、
Ar原子の脱離方法の検討の必要性については、何ら提
案も示唆もなされていない。
【0040】他方、上記先行技術には、確かに比較的
低エネルギーの希ガスイオンによるスパッタエッチング
の必要性については教示されてはいるものの、比較的低
エネルギーのArイオンによるスパッタエッチングを用
いる場合においても、シリコン基板にArイオンが打ち
込まれるという現象及びそれに伴うAr原子の脱離方法
の検討の必要性については、提案もなければ、示唆さえ
もなされていないのである。
低エネルギーの希ガスイオンによるスパッタエッチング
の必要性については教示されてはいるものの、比較的低
エネルギーのArイオンによるスパッタエッチングを用
いる場合においても、シリコン基板にArイオンが打ち
込まれるという現象及びそれに伴うAr原子の脱離方法
の検討の必要性については、提案もなければ、示唆さえ
もなされていないのである。
【0041】そこで、本発明は、自然酸化膜を除去する
ために比較的低エネルギーのArイオンによるスパッタ
エッチングを用いる場合においても、シリコン基板内に
希ガスイオンが打ち込まれてしまうという問題点の発見
を基礎として、そこから更に生ずる上記問題点(a)〜
(e)を全て克服しようとするものである。即ち、本発
明は、金属シリサイド膜形成の前工程として、比較的低
エネルギーの希ガスイオンによるスパッタエッチングを
行った場合において、シリコン内部に打ち込まれた希ガ
ス原子の脱離効果が確実に得られる製造方法を新たに提
案することを、第1の目的とする。
ために比較的低エネルギーのArイオンによるスパッタ
エッチングを用いる場合においても、シリコン基板内に
希ガスイオンが打ち込まれてしまうという問題点の発見
を基礎として、そこから更に生ずる上記問題点(a)〜
(e)を全て克服しようとするものである。即ち、本発
明は、金属シリサイド膜形成の前工程として、比較的低
エネルギーの希ガスイオンによるスパッタエッチングを
行った場合において、シリコン内部に打ち込まれた希ガ
ス原子の脱離効果が確実に得られる製造方法を新たに提
案することを、第1の目的とする。
【0042】更に、本発明は、上記の脱離効果が完全に
得られる製造方法を提供することを第2の目的とする。
得られる製造方法を提供することを第2の目的とする。
【0043】更に、本発明は、シリサイド反応の阻害要
因たる希ガス原子の排除と共に、必要十分な熱量を用い
た熱処理により、既に形成された不純物拡散層内の不純
物が必要以上に拡散することを有効に防止する製造方法
を提供することを、第3の目的とする。
因たる希ガス原子の排除と共に、必要十分な熱量を用い
た熱処理により、既に形成された不純物拡散層内の不純
物が必要以上に拡散することを有効に防止する製造方法
を提供することを、第3の目的とする。
【0044】更に、本発明は、上記第1ないし第3の目
的の実現と同時に、上記金属シリサイド膜の形成方法を
用いて製造される、より集積化・超微細化された半導体
装置を提供することを、第4の目的とする。
的の実現と同時に、上記金属シリサイド膜の形成方法を
用いて製造される、より集積化・超微細化された半導体
装置を提供することを、第4の目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明に係る金属シリサイド膜の形成方法は、金属とシリコ
ンとを反応させて金属シリサイド膜を形成する方法であ
って、比較的低エネルギーを有する希ガスイオンを用い
てスパッタエッチングを行い、前記シリコンの表面上の
自然酸化膜を除去する工程と、前記自然酸化膜を除去し
た後の前記シリコンの前記表面に対して、200゜C以
上の温度範囲内の温度で第1熱処理を加える工程と、前
記第1熱処理を加えた後の前記シリコンの前記表面上に
前記金属の膜を成膜する工程と、前記金属膜の成膜後の
前記シリコンに対して第2熱処理を行って前記金属シリ
サイド膜を形成する工程とを備えることを特徴とする。
明に係る金属シリサイド膜の形成方法は、金属とシリコ
ンとを反応させて金属シリサイド膜を形成する方法であ
って、比較的低エネルギーを有する希ガスイオンを用い
てスパッタエッチングを行い、前記シリコンの表面上の
自然酸化膜を除去する工程と、前記自然酸化膜を除去し
た後の前記シリコンの前記表面に対して、200゜C以
上の温度範囲内の温度で第1熱処理を加える工程と、前
記第1熱処理を加えた後の前記シリコンの前記表面上に
前記金属の膜を成膜する工程と、前記金属膜の成膜後の
前記シリコンに対して第2熱処理を行って前記金属シリ
サイド膜を形成する工程とを備えることを特徴とする。
【0046】(2)請求項2記載の発明に係る金属シリ
サイド膜の形成方法は、請求項1記載の金属シリサイド
膜の形成方法であって、前記第1熱処理は、特に、40
0゜C以上の温度範囲内の温度で行うことを特徴とす
る。
サイド膜の形成方法は、請求項1記載の金属シリサイド
膜の形成方法であって、前記第1熱処理は、特に、40
0゜C以上の温度範囲内の温度で行うことを特徴とす
る。
【0047】(3)請求項3記載の発明に係る金属シリ
サイド膜の形成方法は、請求項1記載の金属シリサイド
膜の形成方法であって、前記第1熱処理は、200゜C
以上、400゜C近傍以下の温度範囲内の温度で行うこ
とを特徴とする。
サイド膜の形成方法は、請求項1記載の金属シリサイド
膜の形成方法であって、前記第1熱処理は、200゜C
以上、400゜C近傍以下の温度範囲内の温度で行うこ
とを特徴とする。
【0048】(4)請求項4記載の発明に係る金属シリ
サイド膜の形成方法は、請求項1乃至3のいずれかに記
載の金属シリサイド膜の形成方法であって、前記比較的
低エネルギーとは、100eV以下の範囲内のエネルギ
ーであることを特徴とする。
サイド膜の形成方法は、請求項1乃至3のいずれかに記
載の金属シリサイド膜の形成方法であって、前記比較的
低エネルギーとは、100eV以下の範囲内のエネルギ
ーであることを特徴とする。
【0049】(5)請求項5記載の発明に係る半導体装
置は、請求項1乃至4記載のいずれかの金属シリサイド
膜の形成方法を用いて製造される。
置は、請求項1乃至4記載のいずれかの金属シリサイド
膜の形成方法を用いて製造される。
【0050】
【発明の実施の形態】(着眼点)既述のように、100
eV以下の比較的低エネルギーを有するArイオンを用
いたスパッタエッチングにより自然酸化膜を除去する場
合においても、Ar原子がシリコン基板内に打ち込まれ
てしまう。そこで、上記スパッタエッチング後にシリコ
ン基板内に打ち込まれたAr原子を脱離させるための処
理が新たに必要となる。ところが、既述した通り、先行
技術,はそのような解決方法を何ら提示していない
し、そもそも、打ち込まれたAr原子をシリコン基板か
ら脱離する必要性があることをも認識していない。他
方、先行技術は、比較的高エネルギー下での希ガスイ
オンによるスパッタエッチングにおいては、希ガスイオ
ンがシリコン基板内に打ち込まれてしまうことを問題と
して認識しており、そのために高温での熱処理を提案し
ている。そこで、本件の場合においても先行技術が提
案するような熱処理工程をスパッタエッチング工程終了
後に新たに導入することが、解決策として考えられる。
しかしながら、当該先行技術は、あくまでも比較的高
エネルギー下でのスパッタエッチングの場合であり、そ
こでの熱処理条件がそのまま妥当するかは全くの未知数
であると言え、しかも、そもそも、比較的低エネルギー
の場合にもそのような熱処理工程を追加するという方法
が問題解決に有効か否かも不明である。
eV以下の比較的低エネルギーを有するArイオンを用
いたスパッタエッチングにより自然酸化膜を除去する場
合においても、Ar原子がシリコン基板内に打ち込まれ
てしまう。そこで、上記スパッタエッチング後にシリコ
ン基板内に打ち込まれたAr原子を脱離させるための処
理が新たに必要となる。ところが、既述した通り、先行
技術,はそのような解決方法を何ら提示していない
し、そもそも、打ち込まれたAr原子をシリコン基板か
ら脱離する必要性があることをも認識していない。他
方、先行技術は、比較的高エネルギー下での希ガスイ
オンによるスパッタエッチングにおいては、希ガスイオ
ンがシリコン基板内に打ち込まれてしまうことを問題と
して認識しており、そのために高温での熱処理を提案し
ている。そこで、本件の場合においても先行技術が提
案するような熱処理工程をスパッタエッチング工程終了
後に新たに導入することが、解決策として考えられる。
しかしながら、当該先行技術は、あくまでも比較的高
エネルギー下でのスパッタエッチングの場合であり、そ
こでの熱処理条件がそのまま妥当するかは全くの未知数
であると言え、しかも、そもそも、比較的低エネルギー
の場合にもそのような熱処理工程を追加するという方法
が問題解決に有効か否かも不明である。
【0051】かかる観点を踏まえて、本願発明者は、比
較的低エネルギーの希ガスイオンによるスパッタエッチ
ングの場合にも、エッチング後に熱処理を施すことがシ
リコン基板内に打ち込まれた希ガスイオン原子を脱離す
るのに有効であろうとの前提の下で、上記希ガスイオン
のエネルギー範囲とシリコン基板内に打ち込まれた希ガ
ス原子の脱離のための熱処理条件との相関を探求すべ
く、研究を行った。以下には、Arイオンを用いて比較
的低エネルギーでスパッタエッチングを行ったときの研
究結果について説明する。
較的低エネルギーの希ガスイオンによるスパッタエッチ
ングの場合にも、エッチング後に熱処理を施すことがシ
リコン基板内に打ち込まれた希ガスイオン原子を脱離す
るのに有効であろうとの前提の下で、上記希ガスイオン
のエネルギー範囲とシリコン基板内に打ち込まれた希ガ
ス原子の脱離のための熱処理条件との相関を探求すべ
く、研究を行った。以下には、Arイオンを用いて比較
的低エネルギーでスパッタエッチングを行ったときの研
究結果について説明する。
【0052】図29は、比較的低エネルギーの範囲内の
エネルギーを有するArイオンでスパッタエッチングを
行った場合に、シリコン基板からのArガスの脱ガス量
を昇温脱離法により測定した結果である。ここで、昇温
脱離法とは、真空雰囲気中に保持した試料を加熱し、脱
離する気体を質量分析計を用いて分析する手法である。
エネルギーを有するArイオンでスパッタエッチングを
行った場合に、シリコン基板からのArガスの脱ガス量
を昇温脱離法により測定した結果である。ここで、昇温
脱離法とは、真空雰囲気中に保持した試料を加熱し、脱
離する気体を質量分析計を用いて分析する手法である。
【0053】図29中、(a)に示すスペクトルは、比
較的低エネルギーである50eVのエネルギーを持つA
rイオンを用いて、シリコン基板の表面上に形成された
自然酸化膜に対してスパッタエッチングを行った場合の
測定結果である。図29(a)について説明を加える
と、シリコン基板内から脱離するAr原子は基板温度が
約100゜C位から観測され始めるが、その量(以下、
「Ar脱ガス量」と称す)は極めて少ない。基板温度の
上昇に伴いAr脱ガス量は増加し、200゜C以上の温
度範囲内の温度において効果的なAr脱離効果を呈すよ
うになる。そして、400゜C以上の温度範囲内の温度
では、完全にシリコン基板内に残留するAr原子を脱離
させることができる。なお、以下の説明において、図2
9(a)に示す300°C近傍にそのピークを有するス
ペクトルを「第1スペクトル」と称す。
較的低エネルギーである50eVのエネルギーを持つA
rイオンを用いて、シリコン基板の表面上に形成された
自然酸化膜に対してスパッタエッチングを行った場合の
測定結果である。図29(a)について説明を加える
と、シリコン基板内から脱離するAr原子は基板温度が
約100゜C位から観測され始めるが、その量(以下、
「Ar脱ガス量」と称す)は極めて少ない。基板温度の
上昇に伴いAr脱ガス量は増加し、200゜C以上の温
度範囲内の温度において効果的なAr脱離効果を呈すよ
うになる。そして、400゜C以上の温度範囲内の温度
では、完全にシリコン基板内に残留するAr原子を脱離
させることができる。なお、以下の説明において、図2
9(a)に示す300°C近傍にそのピークを有するス
ペクトルを「第1スペクトル」と称す。
【0054】従って、比較的低エネルギーな範囲内にあ
る50eVのエネルギーを有するArイオンを用いてス
パッタエッチングにより自然酸化膜を除去する場合に
は、スパッタエッチング後に、シリコン基板に対して2
00゜C以上の温度範囲の温度で熱処理を行えば、シリ
コン基板内に打ち込まれたAr原子を脱離させることが
可能であり、特に、400゜C以上の温度範囲内の温度
で熱処理をする場合には、十分なAr脱離効果を得るこ
とができるとの認識に至った。
る50eVのエネルギーを有するArイオンを用いてス
パッタエッチングにより自然酸化膜を除去する場合に
は、スパッタエッチング後に、シリコン基板に対して2
00゜C以上の温度範囲の温度で熱処理を行えば、シリ
コン基板内に打ち込まれたAr原子を脱離させることが
可能であり、特に、400゜C以上の温度範囲内の温度
で熱処理をする場合には、十分なAr脱離効果を得るこ
とができるとの認識に至った。
【0055】但し、400゜C以上の温度範囲内の温度
による熱処理の場合、以下の点に留意する必要がある。
即ち、集積化・微細化の度合いが一層進行している近年
のLSIにおいて、シリコン基板上に形成される活性領
域(例えば、図44に示す不純物拡散層107)の深さ
(膜厚)は、次第に浅くなる傾向にある。かかる浅い接
合を有する高性能LSIを製造するためには、上記活性
領域の形成後の製造工程においてLSIに加える総熱量
(サーマルバジェット)を減らすことが非常に重要であ
る。なぜならば、たとえ浅い接合を形成したとしても、
後工程における熱処理によって、当該接合中のドーパン
トの拡散が生じてしまい、結果的に接合が深くなってし
まうという問題が生じるからである。この点を考慮する
と、シリコン基板内に打ち込まれたArイオン原子を脱
離させるための熱処理温度は、200゜C以上、400
゜C近傍(400゜C及びそれより少し高い温度、例え
ば600゜C)以下の温度範囲内の温度として設定する
ことが好ましいとも言える。
による熱処理の場合、以下の点に留意する必要がある。
即ち、集積化・微細化の度合いが一層進行している近年
のLSIにおいて、シリコン基板上に形成される活性領
域(例えば、図44に示す不純物拡散層107)の深さ
(膜厚)は、次第に浅くなる傾向にある。かかる浅い接
合を有する高性能LSIを製造するためには、上記活性
領域の形成後の製造工程においてLSIに加える総熱量
(サーマルバジェット)を減らすことが非常に重要であ
る。なぜならば、たとえ浅い接合を形成したとしても、
後工程における熱処理によって、当該接合中のドーパン
トの拡散が生じてしまい、結果的に接合が深くなってし
まうという問題が生じるからである。この点を考慮する
と、シリコン基板内に打ち込まれたArイオン原子を脱
離させるための熱処理温度は、200゜C以上、400
゜C近傍(400゜C及びそれより少し高い温度、例え
ば600゜C)以下の温度範囲内の温度として設定する
ことが好ましいとも言える。
【0056】次に、上記で得られた熱処理条件が適用可
能であり、スパッタエッチング時のArイオンによるシ
リコン基板の表面の損傷を十分抑制できる、比較的低エ
ネルギーであるArイオンのエネルギー範囲の規定につ
いて言及する。
能であり、スパッタエッチング時のArイオンによるシ
リコン基板の表面の損傷を十分抑制できる、比較的低エ
ネルギーであるArイオンのエネルギー範囲の規定につ
いて言及する。
【0057】Arイオンのエネルギーが50eVの場合
は図29(a)に示す通りであるが、そのエネルギーを
増加させた場合、100eV近傍までのエネルギー範囲
内のArイオンのエネルギーを用いたスパッタエッチン
グの場合の昇温脱離法の測定結果は、図29(a)と同
様に上記第1スペクトルのみを有する測定スペクトルが
得られた。更に、Arイオンのエネルギーを増加させる
と、600゜C近傍にそのピークを有するスペクトル
(以下、「第2スペクトル」と称する)が観測され始
め、150eVのエネルギーのArイオンを用いた場合
には、図29(b)に示すように、第2スペクトルのピ
ーク値は第1スペクトルのそれと同程度の大きさになる
ことが確認できた。更に、Arイオンのエネルギーを増
加させ、250eV,350eVのエネルギーを用いた
場合の測定結果をそれぞれ図29の(c),(d)に示
す。このように、Arイオンのエネルギーが高エネルギ
ーになるにつれて、図29の(b)〜(d)に示すよう
に、第2スペクトルが顕著に観測される。
は図29(a)に示す通りであるが、そのエネルギーを
増加させた場合、100eV近傍までのエネルギー範囲
内のArイオンのエネルギーを用いたスパッタエッチン
グの場合の昇温脱離法の測定結果は、図29(a)と同
様に上記第1スペクトルのみを有する測定スペクトルが
得られた。更に、Arイオンのエネルギーを増加させる
と、600゜C近傍にそのピークを有するスペクトル
(以下、「第2スペクトル」と称する)が観測され始
め、150eVのエネルギーのArイオンを用いた場合
には、図29(b)に示すように、第2スペクトルのピ
ーク値は第1スペクトルのそれと同程度の大きさになる
ことが確認できた。更に、Arイオンのエネルギーを増
加させ、250eV,350eVのエネルギーを用いた
場合の測定結果をそれぞれ図29の(c),(d)に示
す。このように、Arイオンのエネルギーが高エネルギ
ーになるにつれて、図29の(b)〜(d)に示すよう
に、第2スペクトルが顕著に観測される。
【0058】このように、第2スペクトルが観測される
エネルギー範囲内のArイオンを用いる場合には、シリ
コン基板に打ち込まれたAr原子を完全に脱離するため
には、図29の(b)〜(d)から理解されるように、
750゜C以上の熱処理が必要となり、上述したサーマ
ルバジェットの観点からみて、かかる温度範囲での熱処
理は好ましくないと考える。
エネルギー範囲内のArイオンを用いる場合には、シリ
コン基板に打ち込まれたAr原子を完全に脱離するため
には、図29の(b)〜(d)から理解されるように、
750゜C以上の熱処理が必要となり、上述したサーマ
ルバジェットの観点からみて、かかる温度範囲での熱処
理は好ましくないと考える。
【0059】従って、(ア)図29に示す評価結果と、
(イ)比較的高エネルギーのArイオンを用いた場合の
Ar脱離の熱処理条件を開示している先行技術におけ
る結果、即ち、Ar脱離効果はその熱処理温度が約20
0゜Cから徐々に現われて600゜Cで急激に増大する
という結果とを考慮して判断すると、第2スペクトルが
観測されないエネルギー、即ち、100eV以下の範囲
内のエネルギーを「比較的低エネルギー」と定義すれ
ば、かかる比較的低エネルギーを有するArイオンを用
いたスパッタエッチング後に、上記温度範囲(200゜
C以上、好ましくは200゜C〜400゜C近傍で40
0゜Cよりも高めの温度)の熱処理を施すことによりA
r脱離効果を得ることができると言える。
(イ)比較的高エネルギーのArイオンを用いた場合の
Ar脱離の熱処理条件を開示している先行技術におけ
る結果、即ち、Ar脱離効果はその熱処理温度が約20
0゜Cから徐々に現われて600゜Cで急激に増大する
という結果とを考慮して判断すると、第2スペクトルが
観測されないエネルギー、即ち、100eV以下の範囲
内のエネルギーを「比較的低エネルギー」と定義すれ
ば、かかる比較的低エネルギーを有するArイオンを用
いたスパッタエッチング後に、上記温度範囲(200゜
C以上、好ましくは200゜C〜400゜C近傍で40
0゜Cよりも高めの温度)の熱処理を施すことによりA
r脱離効果を得ることができると言える。
【0060】このように、100eV以下の範囲内のエ
ネルギーを用いてスパッタエッチングを行う場合にも、
スパッタエッチング後に熱処理を行う方法がシリコン基
板内に打ち込まれたAr原子を脱離させるために有効で
あり、特に、上記熱処理温度としては200゜C以上に
設定する、好ましくは400゜Cよりも若干高めに熱処
理温度を設定するのがことが好ましいという、結論に至
った。
ネルギーを用いてスパッタエッチングを行う場合にも、
スパッタエッチング後に熱処理を行う方法がシリコン基
板内に打ち込まれたAr原子を脱離させるために有効で
あり、特に、上記熱処理温度としては200゜C以上に
設定する、好ましくは400゜Cよりも若干高めに熱処
理温度を設定するのがことが好ましいという、結論に至
った。
【0061】なお、スパッタエッチングには、上記Ar
イオン以外に、ネオン(Ne)やキセノン(Xe)等の
希ガスを用いても良い。
イオン以外に、ネオン(Ne)やキセノン(Xe)等の
希ガスを用いても良い。
【0062】(実施の形態1)以下に、実施の形態1に
係る半導体装置の製造方法の一例として、サリサイド構
造を有するMOSトランジスタの製造方法について説明
する。
係る半導体装置の製造方法の一例として、サリサイド構
造を有するMOSトランジスタの製造方法について説明
する。
【0063】(シリコン基板の準備工程〜不純物拡散層
の形成工程)まず、図1に示すように、P型のシリコン
ウエハより成るシリコン基板1の一方の表面上の所定の
領域に、素子分離絶縁膜2を形成し、隣接するそれぞれ
の素子形成領域(例えば図1のシリコン基板1の表面が
露出している領域)の分離を行う。
の形成工程)まず、図1に示すように、P型のシリコン
ウエハより成るシリコン基板1の一方の表面上の所定の
領域に、素子分離絶縁膜2を形成し、隣接するそれぞれ
の素子形成領域(例えば図1のシリコン基板1の表面が
露出している領域)の分離を行う。
【0064】次に、図2に示すように、シリコン基板1
上の全面を覆うように、後にゲート絶縁膜となるべきシ
リコン酸化膜3を形成する。
上の全面を覆うように、後にゲート絶縁膜となるべきシ
リコン酸化膜3を形成する。
【0065】続いて、図3に示すように、シリコン酸化
膜3の表面上の全面に、多結晶シリコン膜4を形成し、
当該多結晶シリコン膜4をパターニングして、図4に示
すように、ゲート電極5を形成する。なお、以下の説明
において、ゲート電極5をその材料面から捉えて、「多
結晶シリコン膜5」とも称す。
膜3の表面上の全面に、多結晶シリコン膜4を形成し、
当該多結晶シリコン膜4をパターニングして、図4に示
すように、ゲート電極5を形成する。なお、以下の説明
において、ゲート電極5をその材料面から捉えて、「多
結晶シリコン膜5」とも称す。
【0066】次に、図4のシリコン酸化膜3及びゲート
電極5の全面を覆うようにシリコン酸化膜(図示せず)
を形成した後、当該シリコン酸化膜及びシリコン酸化膜
3を図5に示すようにパターニングして、ゲート電極5
の両側の側壁部にサイドウォール6を形成する。なお、
図5のゲート電極5とシリコン基板1とに挟まれたシリ
コン酸化膜3をその機能面から捉えて、以下の説明にお
いて、「ゲート絶縁膜3」とも称す。
電極5の全面を覆うようにシリコン酸化膜(図示せず)
を形成した後、当該シリコン酸化膜及びシリコン酸化膜
3を図5に示すようにパターニングして、ゲート電極5
の両側の側壁部にサイドウォール6を形成する。なお、
図5のゲート電極5とシリコン基板1とに挟まれたシリ
コン酸化膜3をその機能面から捉えて、以下の説明にお
いて、「ゲート絶縁膜3」とも称す。
【0067】さらに、図6に示すように、サイドウォー
ル6と素子分離絶縁膜2とに挟まれたシリコン基板1の
表面内の所定の深さまで、ソース領域又はドレイン領域
となるN型の不純物拡散層7を形成する。この際、不純
物拡散層7の形成は、P(リン)イオン等のイオン注入
を行った後、熱処理を行ってイオン注入種を活性化する
ことによって行うため、以下の説明において、不純物拡
散層7を「活性領域7」とも称す。
ル6と素子分離絶縁膜2とに挟まれたシリコン基板1の
表面内の所定の深さまで、ソース領域又はドレイン領域
となるN型の不純物拡散層7を形成する。この際、不純
物拡散層7の形成は、P(リン)イオン等のイオン注入
を行った後、熱処理を行ってイオン注入種を活性化する
ことによって行うため、以下の説明において、不純物拡
散層7を「活性領域7」とも称す。
【0068】(実施の形態1の第1の本質)さて、次
に、不純物拡散層7の表面内及び多結晶シリコン膜5の
表面内に金属シリサイド膜を形成する工程に移る。但
し、不純物拡散層7の表面及び多結晶シリコン膜5の表
面には自然酸化膜が形成されており、当該自然酸化膜を
除去した後に、図7に示すように、シリコン基板1上に
金属膜8を堆積しなければならない必要性については、
既述の通りである。
に、不純物拡散層7の表面内及び多結晶シリコン膜5の
表面内に金属シリサイド膜を形成する工程に移る。但
し、不純物拡散層7の表面及び多結晶シリコン膜5の表
面には自然酸化膜が形成されており、当該自然酸化膜を
除去した後に、図7に示すように、シリコン基板1上に
金属膜8を堆積しなければならない必要性については、
既述の通りである。
【0069】そこで、本実施の形態1の第1の本質であ
る、図6に示す工程から図9に示す金属シリサイド膜9
を形成する工程までを、図6〜図9に加え、図16〜図
22を用いて、以下に詳述する。なお、図16は図6に
おけるA部の模式的な拡大図であり、図17〜図22も
上記A部のみを抽出し、図7〜図9に示す工程に従って
A部が変化していく様子を模式的に描いた拡大図であ
る。また、以下の説明では、主に、図6のA部、即ち、
不純物拡散層7についての説明を進めるが、多結晶シリ
コン膜5についても同様の説明が適用できる。
る、図6に示す工程から図9に示す金属シリサイド膜9
を形成する工程までを、図6〜図9に加え、図16〜図
22を用いて、以下に詳述する。なお、図16は図6に
おけるA部の模式的な拡大図であり、図17〜図22も
上記A部のみを抽出し、図7〜図9に示す工程に従って
A部が変化していく様子を模式的に描いた拡大図であ
る。また、以下の説明では、主に、図6のA部、即ち、
不純物拡散層7についての説明を進めるが、多結晶シリ
コン膜5についても同様の説明が適用できる。
【0070】(自然酸化膜の除去工程S1)図6に示す
不純物拡散層7の表面(即ち、シリコン基板1の表面)
は、同図A部の拡大図である図16に示すように、自然
酸化膜18(図6における図示化は、その煩雑化を避け
るため省略している)によって覆われている。そこで、
例えば50eVのエネルギーを持つアルゴン(Ar)イ
オンを用いてスパッタエッチングを行い、自然酸化膜1
8を除去する(図17)。なお、上記スパッタエッチン
グは、例えば1mTorrのAr雰囲気中で、図6に示
す状態のシリコンウエハに100Wの高周波を加えるこ
とによって実施する。なお、上記スパッタエッチング
は、Arの代わりにネオン(Ne)やキセノン(Xe)
等の希ガスを用いても良い。
不純物拡散層7の表面(即ち、シリコン基板1の表面)
は、同図A部の拡大図である図16に示すように、自然
酸化膜18(図6における図示化は、その煩雑化を避け
るため省略している)によって覆われている。そこで、
例えば50eVのエネルギーを持つアルゴン(Ar)イ
オンを用いてスパッタエッチングを行い、自然酸化膜1
8を除去する(図17)。なお、上記スパッタエッチン
グは、例えば1mTorrのAr雰囲気中で、図6に示
す状態のシリコンウエハに100Wの高周波を加えるこ
とによって実施する。なお、上記スパッタエッチング
は、Arの代わりにネオン(Ne)やキセノン(Xe)
等の希ガスを用いても良い。
【0071】このとき、不純物拡散層7の表面上の自然
酸化膜18は、図17に示すように除去されるものの、
不純物拡散層7(シリコン基板1)内にはAr原子19
が打ち込まれてしまう。50eVという比較的低エネル
ギーのArイオンを用いるときでさえ、シリコン基板1
中へのAr原子の打ち込みがあることは、図29(a)
の上述の測定結果の示すところである。
酸化膜18は、図17に示すように除去されるものの、
不純物拡散層7(シリコン基板1)内にはAr原子19
が打ち込まれてしまう。50eVという比較的低エネル
ギーのArイオンを用いるときでさえ、シリコン基板1
中へのAr原子の打ち込みがあることは、図29(a)
の上述の測定結果の示すところである。
【0072】(Ar原子の脱離工程S2;第1熱処理)
このように、シリコン基板1中に打ち込まれたAr原子
19は、図18に示すように、例えば、真空雰囲気中に
おける400゜C、30秒の熱処理により、完全に除去
することができる(図19)。
このように、シリコン基板1中に打ち込まれたAr原子
19は、図18に示すように、例えば、真空雰囲気中に
おける400゜C、30秒の熱処理により、完全に除去
することができる(図19)。
【0073】ここで、本工程S2における熱処理は、本
実施の形態1の本質的な構成要素であり、後述する金属
シリサイド膜の形成工程S4における熱処理とは、その
目的が異なる。従って、本工程S2におけるAr原子の
脱離のための熱処理を「第1熱処理」と呼び、後述の工
程S4におけるシリサイド反応のための熱処理を「第2
熱処理」と呼ぶことにより、その区別をする。
実施の形態1の本質的な構成要素であり、後述する金属
シリサイド膜の形成工程S4における熱処理とは、その
目的が異なる。従って、本工程S2におけるAr原子の
脱離のための熱処理を「第1熱処理」と呼び、後述の工
程S4におけるシリサイド反応のための熱処理を「第2
熱処理」と呼ぶことにより、その区別をする。
【0074】本第1熱処理は、図29の(a)に示され
る結果、即ち、50eVのエネルギーを持つArイオン
によってスパッタエッチングを行った場合において、2
00゜C以上の温度範囲内の温度、特に400゜C以上
の温度範囲内の温度にシリコンウエハを加熱するときに
は、Ar原子のシリコン基板1からの脱離が十分に達成
できるという測定結果に、基づいている。しかも、図2
9の(a)が示すところ、200°C〜400°Cの範
囲内の温度での熱処理であれば十分にAr原子を脱離す
ることができるので、本実施の形態1では、第1熱工程
の熱処理温度は400゜Cに設定している。このため、
過度の熱量を加えず(サーマルバジェットの抑制)、A
r原子のシリコン基板1からの脱離に必要十分な熱処理
としているため、既に形成されている不純物拡散層7内
の不純物が必要以上に拡散することを有効に防止するこ
とができる。
る結果、即ち、50eVのエネルギーを持つArイオン
によってスパッタエッチングを行った場合において、2
00゜C以上の温度範囲内の温度、特に400゜C以上
の温度範囲内の温度にシリコンウエハを加熱するときに
は、Ar原子のシリコン基板1からの脱離が十分に達成
できるという測定結果に、基づいている。しかも、図2
9の(a)が示すところ、200°C〜400°Cの範
囲内の温度での熱処理であれば十分にAr原子を脱離す
ることができるので、本実施の形態1では、第1熱工程
の熱処理温度は400゜Cに設定している。このため、
過度の熱量を加えず(サーマルバジェットの抑制)、A
r原子のシリコン基板1からの脱離に必要十分な熱処理
としているため、既に形成されている不純物拡散層7内
の不純物が必要以上に拡散することを有効に防止するこ
とができる。
【0075】(金属膜の成膜工程S3)次に、図20又
は図7に示すように、例えば50nmの膜厚のチタン
(Ti)より成る金属膜8を、例えばスパッタ法を用い
てシリコン基板1上の全面を被覆するように成膜する。
なお、金属膜8は、チタンに限られず、例えば、コバル
ト(Co)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、ジ
ルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)等であっても
良い。この際、上記工程S1から本工程S3までの一連
の工程は、大気にさらすことなく、即ち、シリコン基板
1の表面が再度酸化されない雰囲気中で連続して行うこ
とが重要である。
は図7に示すように、例えば50nmの膜厚のチタン
(Ti)より成る金属膜8を、例えばスパッタ法を用い
てシリコン基板1上の全面を被覆するように成膜する。
なお、金属膜8は、チタンに限られず、例えば、コバル
ト(Co)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、ジ
ルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)等であっても
良い。この際、上記工程S1から本工程S3までの一連
の工程は、大気にさらすことなく、即ち、シリコン基板
1の表面が再度酸化されない雰囲気中で連続して行うこ
とが重要である。
【0076】(金属シリサイド膜の形成工程S4;第2
熱処理)次に、かかる状態のシリコンウエハに、例えば
窒素雰囲気中で、750゜C、30秒の熱処理(1st
ランプアニール処理)を加えて、チタン膜8と不純物拡
散層7とを反応させることにより、図8又は図21に示
すように、チタンシリサイド膜(金属シリサイド膜)9
を形成する。
熱処理)次に、かかる状態のシリコンウエハに、例えば
窒素雰囲気中で、750゜C、30秒の熱処理(1st
ランプアニール処理)を加えて、チタン膜8と不純物拡
散層7とを反応させることにより、図8又は図21に示
すように、チタンシリサイド膜(金属シリサイド膜)9
を形成する。
【0077】しかる後に、図8又は図21に示す、上記
チタン膜8のうちの未反応部分であるチタン膜10のみ
を選択的に、硫酸と過酸化水素水の混合液を用いたウエ
ットエッチングにより、図9又は図22に示すように除
去する。
チタン膜8のうちの未反応部分であるチタン膜10のみ
を選択的に、硫酸と過酸化水素水の混合液を用いたウエ
ットエッチングにより、図9又は図22に示すように除
去する。
【0078】さらに、シリコンウエハに熱処理(2nd
ランプアニール処理)を加えることにより、形成したチ
タンシリサイド膜9をより低抵抗のチタンシリサイド膜
11(図10参照)に変化させる。ここで、上記の1s
tランプアニール処理及び2ndランプアニール処理は
共に、不純物拡散層7(即ち、シリコン基板1)とチタ
ン膜8とのシリサイド反応のための熱処理であることか
ら、上記2つのランプアニール処理を総称して「第2熱
処理」と定義することができる。
ランプアニール処理)を加えることにより、形成したチ
タンシリサイド膜9をより低抵抗のチタンシリサイド膜
11(図10参照)に変化させる。ここで、上記の1s
tランプアニール処理及び2ndランプアニール処理は
共に、不純物拡散層7(即ち、シリコン基板1)とチタ
ン膜8とのシリサイド反応のための熱処理であることか
ら、上記2つのランプアニール処理を総称して「第2熱
処理」と定義することができる。
【0079】なお、上記工程S1〜工程S4までは、不
純物拡散層7についてのみ説明したが、多結晶シリコン
膜5についても同様の作用があるため、不純物拡散層7
及び多結晶シリコン膜5を、その組成面から「シリコ
ン」と定義することにより、上記工程S1〜工程S4は
「金属とシリコンとを反応させて金属シリサイド膜を形
成する工程」であると言うことができる。
純物拡散層7についてのみ説明したが、多結晶シリコン
膜5についても同様の作用があるため、不純物拡散層7
及び多結晶シリコン膜5を、その組成面から「シリコ
ン」と定義することにより、上記工程S1〜工程S4は
「金属とシリコンとを反応させて金属シリサイド膜を形
成する工程」であると言うことができる。
【0080】(上記工程S1〜工程S4による効果)本
実施の形態1に係る、上記工程S1〜工程S4の金属シ
リサイド膜の形成方法によれば、以下の効果が得られ
る。
実施の形態1に係る、上記工程S1〜工程S4の金属シ
リサイド膜の形成方法によれば、以下の効果が得られ
る。
【0081】(i)上述のように、400゜Cという必
要十分な温度で熱処理を行うことにより、シリコン内に
打ち込まれたAr原子を、シリコン内から十分に(ほぼ
完全に)脱離させることができる。
要十分な温度で熱処理を行うことにより、シリコン内に
打ち込まれたAr原子を、シリコン内から十分に(ほぼ
完全に)脱離させることができる。
【0082】(ii)更に、スパッタエッチングを50
eVという比較的低エネルギーのArイオンを用いて行
っているので、Arイオンの衝突がシリコンの表面に与
える損傷を十分に抑制することができる。
eVという比較的低エネルギーのArイオンを用いて行
っているので、Arイオンの衝突がシリコンの表面に与
える損傷を十分に抑制することができる。
【0083】(iii)また、上述のシリコン基板の準
備工程から上記工程S2までにおいて、不純物拡散層7
のイオン注入後の熱処理工程と、上記第1熱処理(工程
S2)との2回の熱処理工程を行っているが、不純物拡
散層7のイオン注入後の熱処理工程を省略して、第1熱
処理(工程S2)によって、イオン注入種の活性化を兼
ねることも可能である。この場合、熱処理工程の削減に
よる、サーマルバジェットの低減を図ることができる。
備工程から上記工程S2までにおいて、不純物拡散層7
のイオン注入後の熱処理工程と、上記第1熱処理(工程
S2)との2回の熱処理工程を行っているが、不純物拡
散層7のイオン注入後の熱処理工程を省略して、第1熱
処理(工程S2)によって、イオン注入種の活性化を兼
ねることも可能である。この場合、熱処理工程の削減に
よる、サーマルバジェットの低減を図ることができる。
【0084】(層間絶縁膜の形成工程〜コンタクトホー
ル形成工程)その後に、図11に示すように、シリコン
基板1上の全面を覆うように、PSG膜やBPSG膜か
らなる層間絶縁膜12を堆積し、図12に示すように、
層間絶縁膜12の所定の位置を開孔して、ゲート電極5
上および不純物拡散層7上のチタンシリサイド膜11に
達するコンタクトホール13を形成する。
ル形成工程)その後に、図11に示すように、シリコン
基板1上の全面を覆うように、PSG膜やBPSG膜か
らなる層間絶縁膜12を堆積し、図12に示すように、
層間絶縁膜12の所定の位置を開孔して、ゲート電極5
上および不純物拡散層7上のチタンシリサイド膜11に
達するコンタクトホール13を形成する。
【0085】(不純物層20の形成工程)図12に示す
チタンシリサイド膜11の表面は、同図B部の拡大図で
ある図23に示すように、自然酸化膜28によって覆わ
れている。かかる状態において、コンタクトホール13
が開孔された位置の半導体基板1の表面内の不純物拡散
層7と同程度の深さ又はそれより若干深い領域に、不純
物拡散層7と同じ導電型(ここでは、N型)の不純物を
自己整合的に注入し、800゜C〜1000°Cの熱処
理を加えて、上記不純物を拡散させて、不純物層20
(図13又は図24参照)を形成する場合もある。この
不純物層20は、後述する金属配線17(図15参照)
とシリコン(5,7)との間のコンタクト抵抗を低減
し、また、シリコン基板1と不純物拡散層7とのPN接
合における接合リーク電流を低減する効果を有し、自己
整合作用を持って形成されることからSAC(Self-Ali
gned Contact)と呼ばれている。但し、本工程は本実施
の形態1の必須の構成要素ではないが、上記の効果が得
られることから、MOSトランジスタにおいて不純物層
20を備えることは好ましい形態と言える。
チタンシリサイド膜11の表面は、同図B部の拡大図で
ある図23に示すように、自然酸化膜28によって覆わ
れている。かかる状態において、コンタクトホール13
が開孔された位置の半導体基板1の表面内の不純物拡散
層7と同程度の深さ又はそれより若干深い領域に、不純
物拡散層7と同じ導電型(ここでは、N型)の不純物を
自己整合的に注入し、800゜C〜1000°Cの熱処
理を加えて、上記不純物を拡散させて、不純物層20
(図13又は図24参照)を形成する場合もある。この
不純物層20は、後述する金属配線17(図15参照)
とシリコン(5,7)との間のコンタクト抵抗を低減
し、また、シリコン基板1と不純物拡散層7とのPN接
合における接合リーク電流を低減する効果を有し、自己
整合作用を持って形成されることからSAC(Self-Ali
gned Contact)と呼ばれている。但し、本工程は本実施
の形態1の必須の構成要素ではないが、上記の効果が得
られることから、MOSトランジスタにおいて不純物層
20を備えることは好ましい形態と言える。
【0086】(本実施の形態1の第2の本質)次に、コ
ンタクトホール13(図12参照)を通じて、ゲート電
極5と、ソース領域又はドレイン領域である不純物拡散
層7とに金属配線を形成する工程(コンタクト工程)に
ついて説明する。この工程は、図13に示すように、シ
リコン(5,7)上の金属シリサイド膜11(チタンシ
リサイド膜11)と金属膜14との界面をシリサイド化
する工程であり、その内容は基本的に上記工程S1〜工
程S4と同様である。
ンタクトホール13(図12参照)を通じて、ゲート電
極5と、ソース領域又はドレイン領域である不純物拡散
層7とに金属配線を形成する工程(コンタクト工程)に
ついて説明する。この工程は、図13に示すように、シ
リコン(5,7)上の金属シリサイド膜11(チタンシ
リサイド膜11)と金属膜14との界面をシリサイド化
する工程であり、その内容は基本的に上記工程S1〜工
程S4と同様である。
【0087】そこで、かかる金属シリサイド膜形成工程
を、本実施の形態の第2の本質として捉え、図12に示
す工程から図14に示す金属シリサイド膜16が形成さ
れる工程までを、図12〜図14に加え、図23〜図2
8を用いて以下に詳述する。なお、図23は図12にお
けるB部の模式的な拡大図であり、図24〜図28も上
記B部のみを抽出し、図12〜図14に示す工程に従っ
てをB部が変化していく様子を模式的に描いた拡大図で
ある。また、以下の説明では、主に、図12のB部につ
いての説明を進めるが、多結晶シリコン膜5上の金属シ
リサイド膜11についても同様の説明が適用できる。
を、本実施の形態の第2の本質として捉え、図12に示
す工程から図14に示す金属シリサイド膜16が形成さ
れる工程までを、図12〜図14に加え、図23〜図2
8を用いて以下に詳述する。なお、図23は図12にお
けるB部の模式的な拡大図であり、図24〜図28も上
記B部のみを抽出し、図12〜図14に示す工程に従っ
てをB部が変化していく様子を模式的に描いた拡大図で
ある。また、以下の説明では、主に、図12のB部につ
いての説明を進めるが、多結晶シリコン膜5上の金属シ
リサイド膜11についても同様の説明が適用できる。
【0088】(自然酸化膜の除去工程S5)上述のよう
に、図12に示すチタンシリサイド膜11の表面は、同
図B部の拡大図である図23に示すように、自然酸化膜
28によって覆われている。上記不純物層20の形成工
程後の状態(図24)に対して、上記工程S1と同様
に、例えば50eVのエネルギーを持つArイオンを用
いてスパッタエッチング(例えば1mTorrのAr雰
囲気中でシリコンウエハに100Wの高周波を加える)
を行い、自然酸化膜28を除去する(図25)。
に、図12に示すチタンシリサイド膜11の表面は、同
図B部の拡大図である図23に示すように、自然酸化膜
28によって覆われている。上記不純物層20の形成工
程後の状態(図24)に対して、上記工程S1と同様
に、例えば50eVのエネルギーを持つArイオンを用
いてスパッタエッチング(例えば1mTorrのAr雰
囲気中でシリコンウエハに100Wの高周波を加える)
を行い、自然酸化膜28を除去する(図25)。
【0089】このとき、図25に示すように、チタンシ
リサイド膜11の表面上の自然酸化膜28(図24参
照)は除去されるものの、チタンシリサイド膜11内に
はAr原子21が打ち込まれる。
リサイド膜11の表面上の自然酸化膜28(図24参
照)は除去されるものの、チタンシリサイド膜11内に
はAr原子21が打ち込まれる。
【0090】(Ar原子の脱離工程S6;第1熱処理)
このようにチタンシリサイド膜11内に打ち込まれたA
r原子21は、上記工程S2の第1熱処理と同様にAr
原子21のチタンシリサイド膜11内からの脱離に必要
十分な熱処理、即ち、真空雰囲気中における例えば40
0゜C、30秒の熱処理により、図26に示すように完
全に除去することができる。
このようにチタンシリサイド膜11内に打ち込まれたA
r原子21は、上記工程S2の第1熱処理と同様にAr
原子21のチタンシリサイド膜11内からの脱離に必要
十分な熱処理、即ち、真空雰囲気中における例えば40
0゜C、30秒の熱処理により、図26に示すように完
全に除去することができる。
【0091】(金属膜の成膜工程S7)次に、コンタク
ト層である金属膜14、例えば200オングストローム
の膜厚のチタン膜と、バリアメタル層15、例えば10
00オングストロームの膜厚の窒化チタン膜(TiN)
とを、図27又は図13に示すように順次に成膜する。
この際、上記工程S5から本工程S7までの一連の工程
は、大気にさらすことなく、即ち、チタンシリサイド膜
111の表面が再度酸化されない雰囲気中で連続して行
うことが重要であることは、上記工程S1〜工程S3と
同様である。
ト層である金属膜14、例えば200オングストローム
の膜厚のチタン膜と、バリアメタル層15、例えば10
00オングストロームの膜厚の窒化チタン膜(TiN)
とを、図27又は図13に示すように順次に成膜する。
この際、上記工程S5から本工程S7までの一連の工程
は、大気にさらすことなく、即ち、チタンシリサイド膜
111の表面が再度酸化されない雰囲気中で連続して行
うことが重要であることは、上記工程S1〜工程S3と
同様である。
【0092】(金属シリサイド膜の形成工程S8;第2
熱処理)次に、かかる状態のシリコンウエハに対して、
例えば窒素雰囲気中で700゜C〜800°Cの熱処理
(ランプアニール処理)を加えて、チタン膜14とチタ
ンシリサイド膜11とをシリサイド反応させることによ
り、図28又は図14に示すように、チタンシリサイド
膜16(金属シリサイド膜16)を形成する。この熱処
理によって、チタンシリサイド膜16はコンタクトホー
ル13の底部において自己整合的に形成される。また、
この熱処理は窒素雰囲気中で行うため、層間絶縁膜12
に接する部分のチタン膜14は窒化され、バリアメタル
層である窒化チタン膜15と一体化して、図28又は図
14に示すように窒化チタン膜30となる。
熱処理)次に、かかる状態のシリコンウエハに対して、
例えば窒素雰囲気中で700゜C〜800°Cの熱処理
(ランプアニール処理)を加えて、チタン膜14とチタ
ンシリサイド膜11とをシリサイド反応させることによ
り、図28又は図14に示すように、チタンシリサイド
膜16(金属シリサイド膜16)を形成する。この熱処
理によって、チタンシリサイド膜16はコンタクトホー
ル13の底部において自己整合的に形成される。また、
この熱処理は窒素雰囲気中で行うため、層間絶縁膜12
に接する部分のチタン膜14は窒化され、バリアメタル
層である窒化チタン膜15と一体化して、図28又は図
14に示すように窒化チタン膜30となる。
【0093】ここで、上記ランプアニール処理は、シリ
サイド反応のための熱処理という、上記工程S4におけ
る第2熱処理と同様の機能を有することから、当該ラン
プアニール処理を含めて、「第2熱処理」を定義し直す
ことができる。
サイド反応のための熱処理という、上記工程S4におけ
る第2熱処理と同様の機能を有することから、当該ラン
プアニール処理を含めて、「第2熱処理」を定義し直す
ことができる。
【0094】また、上記工程S5〜工程S8までは、不
純物拡散層7上のチタンシリサイド膜11(金属シリサ
イド膜11)についてのみ説明したが、多結晶シリコン
膜5上のチタンシリサイド膜11についても同様の作用
がある。また、その作用は、上記工程S1〜工程S4に
おける金属とシリコンとの作用と同様であるため、金属
シリサイド膜11を含めてより広い意味で「シリコン」
という概念を定義することにする。このとき、上記工程
S5〜工程S8は、「金属とシリコンとを反応させて金
属シリサイド膜を形成する工程」であると言うことがで
きる。
純物拡散層7上のチタンシリサイド膜11(金属シリサ
イド膜11)についてのみ説明したが、多結晶シリコン
膜5上のチタンシリサイド膜11についても同様の作用
がある。また、その作用は、上記工程S1〜工程S4に
おける金属とシリコンとの作用と同様であるため、金属
シリサイド膜11を含めてより広い意味で「シリコン」
という概念を定義することにする。このとき、上記工程
S5〜工程S8は、「金属とシリコンとを反応させて金
属シリサイド膜を形成する工程」であると言うことがで
きる。
【0095】なお、上記工程S5〜工程S8において
は、不純物拡散層7上又は多結晶シリコン膜5上にチタ
ンシリサイド膜11(金属シリサイド膜11)が存在す
る場合について説明を行ったが、上記金属シリサイド膜
11が不純物拡散層7上又は多結晶シリコン膜5上に存
在せず、不純物拡散層7又は多結晶シリコン膜5に対し
て直接にコンタクト層14及びバリアメタル層15を介
してコンタクトを取る場合についても、上記工程S5〜
工程S8は有効である。
は、不純物拡散層7上又は多結晶シリコン膜5上にチタ
ンシリサイド膜11(金属シリサイド膜11)が存在す
る場合について説明を行ったが、上記金属シリサイド膜
11が不純物拡散層7上又は多結晶シリコン膜5上に存
在せず、不純物拡散層7又は多結晶シリコン膜5に対し
て直接にコンタクト層14及びバリアメタル層15を介
してコンタクトを取る場合についても、上記工程S5〜
工程S8は有効である。
【0096】(上記工程S5〜工程S8による効果)本
実施の形態1に係る、上記工程S5〜工程S8の金属シ
リサイド膜の形成方法によれば、上記(i)〜(ii)
と同様の効果が得られる。
実施の形態1に係る、上記工程S5〜工程S8の金属シ
リサイド膜の形成方法によれば、上記(i)〜(ii)
と同様の効果が得られる。
【0097】(iv)また、上述の不純物層20の形成
工程から上記工程S6までにおいて、不純物層20のイ
オン注入後の熱処理工程と、上記第1熱処理(工程S
6)との2回の熱処理工程を行っているが、不純物層2
0のイオン注入後の熱処理工程を省略して、第1熱処理
(工程S6)によって、イオン注入種の活性化を兼ねる
ことも可能である。この場合、熱処理工程の削減によ
る、サーマルバジェットの低減を図ることができる。
工程から上記工程S6までにおいて、不純物層20のイ
オン注入後の熱処理工程と、上記第1熱処理(工程S
6)との2回の熱処理工程を行っているが、不純物層2
0のイオン注入後の熱処理工程を省略して、第1熱処理
(工程S6)によって、イオン注入種の活性化を兼ねる
ことも可能である。この場合、熱処理工程の削減によ
る、サーマルバジェットの低減を図ることができる。
【0098】(金属配線の形成工程〜MOSトランジス
タの完成)最後に、アルミニウムなどの金属膜を窒化チ
タン膜30上の全面に形成した後、当該金属膜及び窒化
チタン膜30を所定の形状にパターンニングすることに
より、金属配線17を形成し、図15に示すように、サ
リサイド構造を有するMOSトランジスタが完成する。
タの完成)最後に、アルミニウムなどの金属膜を窒化チ
タン膜30上の全面に形成した後、当該金属膜及び窒化
チタン膜30を所定の形状にパターンニングすることに
より、金属配線17を形成し、図15に示すように、サ
リサイド構造を有するMOSトランジスタが完成する。
【0099】なお、本実施の形態1に係る金属シリサイ
ド膜の形成方法は、上記MOSトランジスタの製造に限
られるものではなく、金属とシリコンとを反応させて金
属シリサイド膜を形成する場合に広く適用できることは
言うまでもない。
ド膜の形成方法は、上記MOSトランジスタの製造に限
られるものではなく、金属とシリコンとを反応させて金
属シリサイド膜を形成する場合に広く適用できることは
言うまでもない。
【0100】上述の本実施の形態1に係る金属シリサイ
ド膜の形成方法は、上記(i)〜(iv)の効果を有す
るため、当該方法を用いて製造される半導体装置は、以
下のような効果を発揮する。
ド膜の形成方法は、上記(i)〜(iv)の効果を有す
るため、当該方法を用いて製造される半導体装置は、以
下のような効果を発揮する。
【0101】(v)まず、上記(i)及び(ii)の効
果により、金属膜とシリコンとのシリサイド反応が、従
来の金属シリサイド膜の形成方法のようにシリコン中の
Ar原子により阻害されることが全く無いため、膜厚の
均一な金属シリサイド膜が形成可能である。従って、本
実施の形態1に係る金属シリサイド膜の形成方法を用い
て製造される半導体装置は、金属配線17と不純物拡散
層7又はゲート電極5とのコンタクト抵抗の低減化を図
ることができ、また、シリコン基板1と不純物拡散層7
とのPN接合のリーク電流をも低減できる。
果により、金属膜とシリコンとのシリサイド反応が、従
来の金属シリサイド膜の形成方法のようにシリコン中の
Ar原子により阻害されることが全く無いため、膜厚の
均一な金属シリサイド膜が形成可能である。従って、本
実施の形態1に係る金属シリサイド膜の形成方法を用い
て製造される半導体装置は、金属配線17と不純物拡散
層7又はゲート電極5とのコンタクト抵抗の低減化を図
ることができ、また、シリコン基板1と不純物拡散層7
とのPN接合のリーク電流をも低減できる。
【0102】(vi)また、上記(i)の効果により、
シリコン内にAr原子が存在しないため、金属シリサイ
ド膜の形成後の熱処理工程において、従来の金属シリサ
イド膜の形成方法のように、シリコン内のAr原子に起
因する金属シリサイド膜の凝集が起こることは全く無
い。この点で、本実施の形態1に係る金属シリサイド膜
は、従来の金属シリサイド膜と比較して、耐熱性に優
れ、安定な膜であると言える。従って、本実施の形態1
に係る金属シリサイド膜の形成方法を用いて製造される
半導体装置は、上記(v)の効果を確実に発揮できると
言える。
シリコン内にAr原子が存在しないため、金属シリサイ
ド膜の形成後の熱処理工程において、従来の金属シリサ
イド膜の形成方法のように、シリコン内のAr原子に起
因する金属シリサイド膜の凝集が起こることは全く無
い。この点で、本実施の形態1に係る金属シリサイド膜
は、従来の金属シリサイド膜と比較して、耐熱性に優
れ、安定な膜であると言える。従って、本実施の形態1
に係る金属シリサイド膜の形成方法を用いて製造される
半導体装置は、上記(v)の効果を確実に発揮できると
言える。
【0103】(vii)更に、本実施の形態1に係る第
1熱処理の温度範囲は、過度の熱量を加えることなく、
Ar原子のシリコンからの脱離に必要十分な熱処理とし
ているため、既に形成されている不純物拡散層内の不純
物が必要以上に拡散して上記不純物拡散層の領域が増大
すること及び抵抗が増加することを、有効に防止するこ
とができる。更に、上記(iii)及び(iv)の効果
と相俟って、本実施の形態1に係る金属シリサイド膜の
形成方法を用いて製造される半導体装置は、その製造工
程(特に、熱処理工程)に起因する上記のような性能劣
化が無く、より一層の微細化・高集積化を可能とする半
導体装置であると言える。
1熱処理の温度範囲は、過度の熱量を加えることなく、
Ar原子のシリコンからの脱離に必要十分な熱処理とし
ているため、既に形成されている不純物拡散層内の不純
物が必要以上に拡散して上記不純物拡散層の領域が増大
すること及び抵抗が増加することを、有効に防止するこ
とができる。更に、上記(iii)及び(iv)の効果
と相俟って、本実施の形態1に係る金属シリサイド膜の
形成方法を用いて製造される半導体装置は、その製造工
程(特に、熱処理工程)に起因する上記のような性能劣
化が無く、より一層の微細化・高集積化を可能とする半
導体装置であると言える。
【0104】(viii)また、本実施の形態1に係る
半導体装置は、上記(iii)及び(iv)の効果によ
り、工程数が削減されるため、低コストに製造できる半
導体装置であると言える。
半導体装置は、上記(iii)及び(iv)の効果によ
り、工程数が削減されるため、低コストに製造できる半
導体装置であると言える。
【0105】
【発明の効果】(1)請求項1記載の発明によれば、第
1熱処理は、200゜C以上の温度範囲内の温度での熱
処理を加える工程であるため、シリコンの表面上の自然
酸化膜を除去するためのスパッタエッチングの際に上記
シリコン内に打ち込まれる希ガスイオン(原子)を除去
することができるという効果を有する。
1熱処理は、200゜C以上の温度範囲内の温度での熱
処理を加える工程であるため、シリコンの表面上の自然
酸化膜を除去するためのスパッタエッチングの際に上記
シリコン内に打ち込まれる希ガスイオン(原子)を除去
することができるという効果を有する。
【0106】更に、金属とシリコンとの均一なシリサイ
ド反応を阻害する希ガス原子が存在しないため、膜厚の
均一な金属シリサイド膜を形成することができるという
効果が得られる。
ド反応を阻害する希ガス原子が存在しないため、膜厚の
均一な金属シリサイド膜を形成することができるという
効果が得られる。
【0107】(2)請求項2記載の発明によれば、上記
第1熱処理は、特に、400゜C以上の温度範囲内の温
度での熱処理であるため、上述のようなシリコン内に打
ち込まれる希ガスイオン(原子)を十分に除去すること
ができるという効果を有する。
第1熱処理は、特に、400゜C以上の温度範囲内の温
度での熱処理であるため、上述のようなシリコン内に打
ち込まれる希ガスイオン(原子)を十分に除去すること
ができるという効果を有する。
【0108】更に、金属とシリコンとの均一なシリサイ
ド反応を阻害する希ガス原子が全く存在しないため、膜
厚の非常に均一な金属シリサイド膜を形成することがで
きるという効果が得られる。
ド反応を阻害する希ガス原子が全く存在しないため、膜
厚の非常に均一な金属シリサイド膜を形成することがで
きるという効果が得られる。
【0109】(3)請求項3記載の発明によれば、上記
第1熱処理は、200゜C以上、400゜C近傍以下の
温度範囲内の温度での熱処理であるため、上記(1)と
同様の効果を得ることができる。
第1熱処理は、200゜C以上、400゜C近傍以下の
温度範囲内の温度での熱処理であるため、上記(1)と
同様の効果を得ることができる。
【0110】更に、400゜C近傍以下の温度範囲内で
の熱処理であるため、半導体装置に不要な熱量を加える
ことがない。従って、半導体装置の不純物拡散層内の不
純物が不必要に拡散することを有効に防止することがで
きるという効果を内包している。
の熱処理であるため、半導体装置に不要な熱量を加える
ことがない。従って、半導体装置の不純物拡散層内の不
純物が不必要に拡散することを有効に防止することがで
きるという効果を内包している。
【0111】(4)請求項4記載の発明によれば、上記
自然酸化膜を、100eV以下の低エネルギーの希ガス
イオンを用いるスパッタエッチングにより除去するた
め、シリコンの表面が希ガスイオンの衝突により損傷を
十分抑制することができる。従って、シリコンの表面の
上記損傷によって、金属膜とシリコンとのシリサイド反
応が阻害されず、膜厚の均一な金属シリサイド膜を形成
することができるという効果を有する。
自然酸化膜を、100eV以下の低エネルギーの希ガス
イオンを用いるスパッタエッチングにより除去するた
め、シリコンの表面が希ガスイオンの衝突により損傷を
十分抑制することができる。従って、シリコンの表面の
上記損傷によって、金属膜とシリコンとのシリサイド反
応が阻害されず、膜厚の均一な金属シリサイド膜を形成
することができるという効果を有する。
【0112】(5)請求項5記載の発明に係る半導体装
置によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の金属シ
リサイド膜の形成方法により製造されるため、上記
(1)乃至(4)と同様の効果を得ることができる。
置によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の金属シ
リサイド膜の形成方法により製造されるため、上記
(1)乃至(4)と同様の効果を得ることができる。
【0113】更に、不純物拡散層内の不純物の不要な拡
散を有効に防止することが可能であるため、より一層の
微細化・高集積化に対しても、その製造工程に起因する
性能劣化がない半導体装置の実現が可能である。
散を有効に防止することが可能であるため、より一層の
微細化・高集積化に対しても、その製造工程に起因する
性能劣化がない半導体装置の実現が可能である。
【図1】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図3】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図4】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図5】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図6】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図7】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図8】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図9】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図10】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図11】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図12】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図13】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図14】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図15】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図16】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面A部の拡大図である。
を示す、縦断面A部の拡大図である。
【図17】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面A部の拡大図である。
を示す、縦断面A部の拡大図である。
【図18】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面A部の拡大図である。
を示す、縦断面A部の拡大図である。
【図19】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面A部の拡大図である。
を示す、縦断面A部の拡大図である。
【図20】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面A部の拡大図である。
を示す、縦断面A部の拡大図である。
【図21】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面A部の拡大図である。
を示す、縦断面A部の拡大図である。
【図22】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面A部の拡大図である。
を示す、縦断面A部の拡大図である。
【図23】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面B部の拡大図である。
を示す、縦断面B部の拡大図である。
【図24】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面B部の拡大図である。
を示す、縦断面B部の拡大図である。
【図25】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面B部の拡大図である。
を示す、縦断面B部の拡大図である。
【図26】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面B部の拡大図である。
を示す、縦断面B部の拡大図である。
【図27】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面B部の拡大図である。
を示す、縦断面B部の拡大図である。
【図28】 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程
を示す、縦断面B部の拡大図である。
を示す、縦断面B部の拡大図である。
【図29】 Arによるスパッタエッチング後のシリコ
ン基板中に含まれるAr原子を、昇温脱離法により測定
したスペクトル図である。
ン基板中に含まれるAr原子を、昇温脱離法により測定
したスペクトル図である。
【図30】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図31】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図32】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図33】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図34】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図35】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図36】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図37】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図38】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図39】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図40】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図41】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図42】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図43】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図44】 従来の半導体装置の製造工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図45】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面AP部の拡大図である。
面AP部の拡大図である。
【図46】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面AP部の拡大図である。
面AP部の拡大図である。
【図47】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面AP部の拡大図である。
面AP部の拡大図である。
【図48】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面AP部の拡大図である。
面AP部の拡大図である。
【図49】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面AP部の拡大図である。
面AP部の拡大図である。
【図50】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面BP部の拡大図である。
面BP部の拡大図である。
【図51】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面BP部の拡大図である。
面BP部の拡大図である。
【図52】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面BP部の拡大図である。
面BP部の拡大図である。
【図53】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面BP部の拡大図である。
面BP部の拡大図である。
【図54】 従来の半導体装置の製造工程を示す、縦断
面BP部の拡大図である。
面BP部の拡大図である。
1 シリコン基板、7 不純物拡散層、8 金属膜(チ
タン膜)、11 金属シリサイド膜(チタンシリサイド
膜)、14 金属膜(チタン膜)、16 金属シリサイ
ド膜(チタンシリサイド膜)、18 自然酸化膜、19
Ar原子、21 Ar原子、28 自然酸化膜。
タン膜)、11 金属シリサイド膜(チタンシリサイド
膜)、14 金属膜(チタン膜)、16 金属シリサイ
ド膜(チタンシリサイド膜)、18 自然酸化膜、19
Ar原子、21 Ar原子、28 自然酸化膜。
Claims (5)
- 【請求項1】 金属とシリコンとを反応させて金属シリ
サイド膜を形成する方法であって、 比較的低エネルギーを有する希ガスイオンを用いてスパ
ッタエッチングを行い、前記シリコンの表面上の自然酸
化膜を除去する工程と、 前記自然酸化膜を除去した後の前記シリコンの前記表面
に対して、200゜C以上の温度範囲内の温度で第1熱
処理を加える工程と、 前記第1熱処理を加えた後の前記シリコンの前記表面上
に前記金属の膜を成膜する工程と、 前記金属膜の成膜後の前記シリコンに対して第2熱処理
を行って前記金属シリサイド膜を形成する工程とを備え
ることを特徴とする、金属シリサイド膜の形成方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の金属シリサイド膜の形成
方法であって、 前記第1熱処理は、特に、400゜C以上の温度範囲内
の温度で行うことを特徴とする、金属シリサイド膜の形
成方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の金属シリサイド膜の形成
方法であって、 前記第1熱処理は、200゜C以上、400゜C近傍以
下の温度範囲内の温度で行うことを特徴とする、金属シ
リサイド膜の形成方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の金属
シリサイド膜の形成方法であって、 前記比較的低エネルギーとは、100eV以下の範囲内
のエネルギーであることを特徴とする、金属シリサイド
膜の形成方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4記載のいずれかの金属シ
リサイド膜の形成方法を用いて製造される、半導体装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3451598A JPH11233455A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 金属シリサイド膜の形成方法及び半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3451598A JPH11233455A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 金属シリサイド膜の形成方法及び半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11233455A true JPH11233455A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12416413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3451598A Pending JPH11233455A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 金属シリサイド膜の形成方法及び半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11233455A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100691099B1 (ko) | 2005-12-29 | 2007-03-12 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 반도체 소자의 실리사이드막 형성 방법 |
| JP2019132923A (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | 日本電信電話株式会社 | 光デバイス |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP3451598A patent/JPH11233455A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100691099B1 (ko) | 2005-12-29 | 2007-03-12 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 반도체 소자의 실리사이드막 형성 방법 |
| JP2019132923A (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | 日本電信電話株式会社 | 光デバイス |
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