JPH1123447A - 粒子分析装置及び複数の焦点位置を有するレンズ要素を一体化した複合レンズ - Google Patents
粒子分析装置及び複数の焦点位置を有するレンズ要素を一体化した複合レンズInfo
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- JPH1123447A JPH1123447A JP10076442A JP7644298A JPH1123447A JP H1123447 A JPH1123447 A JP H1123447A JP 10076442 A JP10076442 A JP 10076442A JP 7644298 A JP7644298 A JP 7644298A JP H1123447 A JPH1123447 A JP H1123447A
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Abstract
度の光を分離できる粒子分析装置を提供すること 【構成】 レーザー光源1から出射された光の光路上に
フローセル2,複合レンズ15,第1〜第3検出器16
〜18の順に配置する。複合レンズは、凸レンズ15a
と、レンズ要素15b,15cからなり、各レンズの焦
点距離の長さは異なる。複合レンズが正しい姿勢にある
と、凸レンズに照射された光は第1検出器に結像するの
で、複合レンズの位置決めが行える。フローセル内の粒
子にレーザー光が照射されると、前方散乱光が発生し、
散乱角度の小さい前方小角散乱光は、第1レンズ要素1
5bに照射され、そこにおいて集光されて第2検出器1
7に受光される。散乱角度の大きい前方大角散乱光は、
最外周の第2レンズ要素15cに照射され、そこにおい
て集光されて複合レンズに最も遠い第3検出器18に受
光される。
Description
タに代表される粒子分析装置及び複数の焦点位置を有す
るレンズ要素を一体化した複合レンズに関するもので、
より具体的には前方散乱光の散乱角度情報に基づいて細
胞や血球等の粒子(試料)を分類することのできる装置
に関する。
ルアナライザ、及び、それらを内蔵する粒子分析装置
(血液分析装置)等があり、フローセル内を流れる粒子
や、フローセルから落下する粒子に対して光を照射さ
せ、そのときに発生する前方散乱光や側方散乱光等を検
出し、その検出した光情報に基づいて細胞や血球等の粒
子を分類するようになっている。
類によって散乱角度が異なることが知られている。そこ
で、前方散乱光を散乱角度の異なる複数の領域に分けて
それぞれ集光して測定することにより粒子の分類を行う
装置が提案されている。一例をあげると、特開平8−2
71509があり、これは、白血球に含まれる各細胞を
光学的に検出して含有率の少ない細胞の分類を精度良く
行うための装置である。この公報に開示された装置にお
ける散乱光を検出する構造を示すと、図15及び図1
6,図17のようになっている。
ータに使用されるフローセルの断面図のように、フロー
セル2の内部は鞘状に流れるシース液2aの中心部分に
試料(粒子)の流入する試料管2cが位置し、その先端
部分でシース液に包まれる様に粒子を含んだサンプル流
2bとなって細管部分へ順次供給される構造となってい
る。その細管部分ではレーザー光線aが照射されている
ため、そこを通過した粒子7が散乱源となって、前方散
乱光b,c,d、側方散乱光e,f,g、(図の背面方
向のため図示されていない)及び後方散乱光h,jを生
じさせる。
されたレーザー光はフローセル2を透過後、移動不能に
設置されたオブスキュレータ11で遮光される。そして
前方散乱光b、c、d等は、フローセル2の前方に設置
されたコリメータレンズ3により平行光束にされ、前方
のミラー4に照射される。ミラー4には、中央に孔部4
aが形成されており、前方散乱光のうち散乱角度が小さ
い光は、その孔部4a内を通過し、第1集光レンズ5に
より第1検出器6に集光される。また、前方散乱光のう
ち散乱角度が大きい光は、ミラー4の周囲に照射されそ
こにおいて反射されて光路が90度変更され、第2集光
レンズ5′により第2検出器6′に集光される。それら
第1,第2検出器6,6′は、フォトダイオード等の光
電変換素子により構成され、受光した光の強度に応じた
電気信号に変換し、分析装置9に送る。
い前方小角散乱光強度データを検出し、第2検出器6′
は、散乱角度の大きい前方大角散乱光強度データを検出
する。そして、分析装置9では、入力された各検出信号
から前方小角散乱光強度データ及び前方大角散乱光強度
データを算定して記憶し、かつ前方小角及び前方大角散
乱光強度の2次元座標データを算定する。また、分析装
置9は、算定された前方小角散乱光強度データと前方大
角散乱光強度データを、順次外部の表示装置(図示せ
ず)に出力し、画面上に2次元座標の光強度散乱分布図
(スキャッタグラム)として表示させる。
には以下のような方向性が知られている。すなわち、粒
子の大きさがレーザー光の波長に対して大きい場合は前
方散乱光となり、粒子の大きさがレーザー光の波長と同
程度の場合は前方及び側方散乱光となり、粒子の大きさ
がレーザー光の波長に対して小さい場合は前方、側方及
び後方散乱光となることが知られている。
正確に行うため、図16,図17に示すように前方散乱
光b,c,dに対しては、コリメータレンズ3,孔部付
きのミラー4,集光レンズ5をそれぞれ有する光学系8
と各光強度を検出する検出器6を有している。また同様
に側方散乱光e,f,gに対しても光学系8及び検出器
6を有し、後方散乱光h,iに対しても光学系8と検出
器6を有している。
うなものもある。図示する装置は、上記した孔部付きの
ミラー4により散乱角度の異なる複数の領域に分けるの
ではなく、光ファイバー10を用いて分離するようにし
ている。つまり、フローセル2内の粒子から発せられる
前方散乱光が、光ファイバー10の受光面に照射される
ようにしている。この受光面は、同図(B)に示すよう
に、中心の前方小角散乱光受光用の光ファイバー群10
aと、周囲の前方大角散乱光受光用の光ファイバー群1
0bを配置する。そして、同図(A)に示すように、光
ファイバー群10aの出射側は、第1検出器6に接続
し、光ファイバー群10bの出射側は第2検出器8に接
続する。これにより、光ファイバー10の受光面に照射
された散乱光は、散乱角度に応じて所定の光ファイバー
群により、いずれかの検出器6,8に供給される。な
お、第1,第2検出器6,8の出力は、図6と同様に分
析装置に送られ、所定の信号処理が行われる。
た従来の装置では、以下に示す問題があった。すなわ
ち、図15に示す装置では、各検出器6,6′に受光さ
せるための光学系としてコリメータレンズ3、孔部付き
ミラー4並びに集光レンズ5が必要となり、部品点数が
多いとともに、光学系の調整が高度で煩雑になる。さら
に、専有面積も大きくなり、装置全体の小型化を阻害す
る。また、図16,図17のように分割する領域を増や
し、さらに、側方散乱光及び後方散乱光を検出する装置
では、「検出する散乱光の数−1」だけの孔部付きミラ
ー、検出する散乱光の数と同じ集光レンズが必要とな
り、部品点数の増大を招き、上記した問題がより顕著と
なる。
レンズや集光レンズが不要となり、部品点数としては光
ファイバーだけでよい。しかも、分割する領域が増えて
も、ファイバー束の数が増えるだけで、図15,図1
6,図17のように部品点数の増加や専有面積の増大も
あまりない。しかし、各光ファイバー束の受光面を同心
円上に配置するとともに、反対側の出射口では光ファイ
バー束単位で纏めなければならないので、光ファイバー
の引き回し処理が煩雑で、分割数に限度がある。また、
そもそも光ファイバーの場合には、ロスが大きい。つま
り、光ファイバーを通過中のロスはもちろんのこと、ク
ラッド部分に照射された光は伝送されないため、結局図
2(B)に示す光ファイバー10の受光面に照射された
光のうち、最終的に検知器に到達する光は50%以下と
なり、光の利用効率が悪い。
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、簡単な構成で異なる散乱角度の光を分離することが
でき、光学系の調整も容易に行え、光の利用率も高く、
しかも分割する領域数が増えても、光を分離する光学系
の部品点数も増えず専有面積も大型化を招くことがなく
検出器の増加に伴うスペースの増加にとどめることがで
き、しかも、本発明の要部の構成となる複合レンズの姿
勢あわせを容易かつ正確に行うことができ、測定精度の
高い粒子分析装置及びそれに用いるのに適した複数の焦
点位置を有するレンズ要素を一体化した複合レンズを提
供することにある。
ために、本発明に係る粒子分析装置では、粒子に光を照
射することにより発生する散乱光のうち、異なる散乱角
度のものを分離して検出することにより前記粒子の分類
を行うようにした粒子分析装置において、前記散乱光の
光路を遮るようにして配置された、焦点位置の異なる複
数のリング状のレンズ要素を同心円上に位置させた状態
で一体化された複合レンズと、前記複数のレンズ要素の
焦点位置に応じた前記散乱光の結像位置にそれぞれ配置
された各散乱角度検出用の検出器(実施の形態では、第
1〜第3検出器36〜38)と、前記複数の検出器の検
出出力に基づいて、前記粒子の分類を行う分析手段とを
備えて構成した(請求項1)。この発明は、第4,第5
の実施の形態により実現されている。
生する散乱光のうち、異なる散乱角度のものを分離して
検出することにより前記粒子の分類を行うようにした粒
子分析装置において、前記散乱光の光路を遮るようにし
て配置された、焦点位置の異なる複数のリング状のレン
ズ要素を同心円上に位置させるとともに、中央部に位置
決め要素を設けた状態で一体化された複合レンズと、前
記複数のレンズ要素の焦点位置に応じた前記散乱光の結
像位置にそれぞれ配置された各散乱角度検出用の検出器
(実施の形態では第2,第3検出器17,18)と、前
記位置決め要素を通過した光を検出可能な位置決め用検
出器(実施の形態では、第1検出器16)と、前記複数
の検出器の検出出力に基づいて、前記粒子の分類を行う
分析手段とを備え、かつ、前記位置決め要素は、少なく
とも前記複合レンズの中心と光軸とが一致するととも
に、その光軸に対して前記複合レンズが直交している時
に、前方に設置した前記位置決め用検出器の所定位置
に、所定の光量の光を受光させることができるように構
成してもよい(請求項2)。この発明は第1〜第3の実
施の形態により実現されている。
た結像位置とは、必ずしも焦点位置ではない。すなわ
ち、複合レンズに照射される散乱光は、平行光束ではな
いので、焦点位置に結像はしないからである。但し、散
乱光の発生位置は、フローセル内を流れている粒子であ
ったり、フローセルから落下する粒子であり、いずれに
しても複合レンズとの相対位置関係が既知であるので、
結像位置は一義的に決められる。
の所定位置に照射される。すなわち、散乱角度の小さい
前方小角散乱光は、複合レンズの中央側に位置するリン
グ状のレンズ要素に照射され、散乱角度の大きい前方大
角散乱光は、複合レンズの周囲に位置するレンズ要素に
照射される。そして、各レンズ要素は、焦点位置が異な
るので、各レンズ要素に照射された光は、それぞれ異な
る位置に結像され、検出器で検出される。
ンズの中心に位置決め要素を設けたため、複合レンズの
姿勢が所望の状態になったか否かは、位置決め用検出器
の出力を監視することにより、簡単に判別できる。よっ
て、位置決め・姿勢制御も容易に行える。
光量をいい、係る一定の基準とは、位置決め要素として
ピンホールを用いたもののように、基準値自体が0より
大きい所定の値の場合もあれば、検出器にピンホール付
きのフォトダイオードを用い、かつ、位置決め要素とし
て凸レンズを用いた場合のように、基準値が0となりそ
の0よりも大きいか否か(受光があるか否か)を判断す
る場合も含む。
要素をより具体的に限定するとすれば、以下のようにす
ることができる。すなわち、まず、位置決め要素として
は、請求項2の条件を満たすものであれば各種のものを
用いることができるが、例えば凸レンズとしたり、ピン
ホールとすることができる。
でもよいが、フレネルレンズから構成するようにする
と、設計並びに製造が容易に行え、取り扱いも簡便とな
るので好ましい。
しては、例えば焦点距離の異なる複数のレンズ要素を接
合するようにしたり、主軸の異なる複数のレンズ要素を
接合するようにしたり、それらを組み合わせるようにす
るなどの他、各種の構造を採ることができる。
及びまたは位置決め要素とレンズ要素の境界部分を環状
のマスク材で覆うようにしてもよい。このようにマスク
材で覆うと、安定した組成のレンズ要素の部分の光に基
づいて集光されるので、検出器で検出した信号に雑音成
分が乗りにくくなり、より高精度な測定が可能となる。
セルと、前記複合レンズの間の所定位置に、光源から出
射した直接光を遮光する遮光部材を設け、かつ、前記遮
光部材は、前記位置決め要素を用いて前記複合レンズの
調整を行う際には待避可能としてもよい。つまり、測定
時には光量の大きい光源からの直接光と前方散乱光が一
緒に検出器に受光されると、前方散乱光の情報が打ち消
されてしまう。そこで通常フローサイトメータでは、所
定位置に遮光部材を設置し直接光が複合レンズに照射し
ないようにしている。一方、複合レンズの姿勢を調整し
ている時には、複合レンズの中央の位置決め要素に光を
照射しなければならないが、上記遮光部材を設置してお
くと位置決め要素に光を照射できない。そこで、遮光部
材を待避可能にし、複合レンズの調整時には、遮光部材
を待避させ、位置決め要素に光を照射可能とすることに
より、位置決めと測定をともに確実に行えるようにする
とよい。
イドレールなどに取り付け、そのスライドレールに沿っ
て移動させるようにしてもよい。この場合には、モータ
などの駆動手段に連結し、自動的に行うことができる。
また、手動により設置位置から取り外すようにしてもよ
い。この手動による取り外しの一例を示すと、例えば遮
光部材を複合レンズの装着用のホルダに着脱自在に取り
付け可能とし、位置決め時にはホルダから取り外し、測
定時にはホルダに装着することにより対応できる。な
お、本発明では、直接光の光路上には、位置決め要素が
位置しているので、直接光の広がりが位置決め要素より
も小さい場合には、レンズ要素には直接光が照射される
ことなく前方散乱光が照射されることがないので、たと
え直接光の光強度が大きい場合であっても必ずしも遮光
部材が必要となるわけではない。
例えば、主軸が平行にずれている複数のレンズ要素を同
心円状に配置し一体化することができる(請求項3)。
そして、前記複数のレンズ要素が同心円状に配置された
中央部に位置決め要素を設けるとなおよい(請求項
4)。さらには、前記レンズ要素と前記位置決め要素の
境界部分をマスク材で覆うようにするとより好ましい
(請求項5)。
を同心円状に配置し、中央部に位置決め要素を設け、前
記レンズ要素と前記位置決め要素の境界部分をマスク材
で覆うように構成することもできる(請求項6)。
前記複数のレンズ要素の境界部分をマスク材で覆うよう
にしてもよい(請求項7)。さらには、焦点距離の異な
る複数のレンズ要素を同心円状に配置し、中央部に位置
決め要素を設け、前記複数のレンズ要素の境界部分をマ
スク材で覆うようにしてもよい(請求項8)。
求項9),ピンホール(請求項10)等により実現する
ことができる。さらに、前記レンズ要素はフレネルレン
ズにより実現することができる(請求項11)。
15の一例を示している。同図に示すように、本例で
は、中心に位置決め要素としての凸レンズ15aを有
し、その周囲に同心円状に2つのリング上の第1,第2
のレンズ要素15b,15cを位置させた状態で接合し
一体化することにより複合レンズ15が形成されてい
る。
は、いずれもフレネルレンズを適宜形状に切断して形成
している。そして、係る凸レンズ15a並びに両レンズ
要素15b,15cを嵌め合わすとともに、接合面を接
着一体化することにより、1枚の複合レンズ15を形成
するようにしている。さらに、凸レンズ15aと第1,
第2レンズ要素15b,15cは、それぞれ焦点位置が
異なるようにしている。これにより、同一の物点から発
せられた光は、凸レンズ15a並びに第1,第2レンズ
要素15b,15cにて集光されるが、結像される位置
は異なる。そして、焦点位置を異ならせる具体的な構造
としては、各レンズ要素15a〜15cを異なる焦点距
離のものを用いたり、主軸が異なるようにすることによ
り実現できる。
明に係る粒子分析装置(フローサイトメータ)の前方散
乱光に関する一実施の形態を示している。同図に示すよ
うに、レーザー光源1から出射された光の光路上にフロ
ーセル2,複合レンズ15の順に配置している。なお、
図示省略するが、レーザー光源1の出射側には、集光レ
ンズが配置され、フローセル2の設置位置で収束するよ
うになっている。また、フローセル2内の粒子にレーザ
ー光が照射されると、前方散乱光が発生する。そして、
その前方散乱光の進路の中心(光軸)と複合レンズ15
の中心とを一致させている。しかも、その光軸と、複合
レンズ15とは直交するように配置する。
15a〜15cは、その焦点距離が中央の凸レンズ15
aが最も短く、最外周の第2レンズ要素15cが最も長
くなるようにしている。但し、各要素15a〜15cの
主軸は一致させている。これにより、同一の物点から出
射された光は、各要素15a〜15cを通過することに
より集光されるが、その結像位置は異なる。具体的に
は、いずれも複合レンズ15の中心線(光軸)上に結像
されるが、凸レンズ要素15aの結像位置が最も複合レ
ンズ15側になり、第2レンズ要素15cが複合レンズ
15から最も離れた位置に結像される。
出器16,第2検出器17,第3検出器18の順に配置
している。この時、各検出器16〜18並びに複合レン
ズ15の中心が同一線上に位置するようになっている。
つまり、レーザー光源1から出射された光の光路の中心
軸上に、各検出器16〜18の受光面の光軸が一致する
ように配置されている。そして、第1検出器16は、焦
点距離が最も短い凸レンズ要素15aを通過した光の結
像位置に配置される。第2検出器17は、焦点距離が中
間の第1レンズ要素15bを通過した光の結像位置に配
置される。第3検出器18は、焦点距離が最も長い第2
レンズ要素15cを通過した光の結像位置に配置され
る。
イオード(PD)その他の光電変換素子により構成され
る。そして、各検出器16〜18の出力は、分析装置9
に与えられ、そこにおいて粒子の分析が行われる。さら
に、第1検出器16は、受光面の中心に一致するように
ピンホールを設け、中心からずれた光は検出しないよう
にしている。また、第2,第3検出器17,18の出力
に基づく分析結果が、出力装置19に出力される。な
お、異なる散乱角度からの信号に基づいて行う分析・分
類処理は従来と同様に行えるため、その詳細な説明を省
略する。
た測定手順について説明する。測定に先立ち、複合レン
ズ15の姿勢を調整する位置決め処理と、その位置決め
処理が終了後に行う実際の分析・分類処理がある。そし
て、位置決め処理は、測定の都度行ってもよい。また、
何回かに1回の割合で定期的あるいは不定期に調整を行
うようにしてもよい。
供給しない状態で行う。散乱源がないので、レーザー光
源1から出射されるレーザー光は、フローセル2をその
まま通過し、その多くは複合レンズ15の中央の位置決
め要素たる凸レンズ15aに照射され、所定位置に結像
する。この時の結像位置は、複合レンズ15がフローセ
ル2,レーザー光源1に対して前後方向にずれた位置に
あると、第1検出器16の受光面で結像しない。また、
前後方向の位置があっていても、光が複合レンズ15
(凸レンズ15a)の中心に照射されないと、第1検出
器16の設置位置では結像するものの、複合レンズ15
のずれ方向・距離に応じて第1検出器16の受光面の中
心から位置ずれをした位置に結像する。すると、本形態
では、第1検出器16の受光面の前面には、ピンホール
が設けられており中心軸に一致する光のみが通過するこ
とができるので、上記のように位置ずれをした光はピン
ホールを通過できず、第1検出器16に受光面には到達
しない。同様に、光が複合レンズ15(凸レンズ15
a)の中心に照射されたとしても、複合レンズ15が傾
いているとすると、光は凸レンズ15aの中心に斜めに
照射されることになり、そこで屈折して第1検出器16
の受光面の中心からずれた位置に結像する。よって、ピ
ンホールにより遮光され第1検出器16の受光面に照射
されない。
軸上にあり、かつ、直交するように設置されており、し
かも、前後方向の位置が所望の状態になるように設置さ
れると、凸レンズ15aで結像される光が、第1検出器
16の受光面に照射される。その結果、第1検出器16
の出力を監視しながら、複合レンズ15の姿勢を調整す
る。そして、第1検出器16の出力がON(受光あ)の
時が、複合レンズ15が正しい状態で設置されたことに
なるので、その状態に複合レンズ15の姿勢を保持し、
位置決め処理を終了する。
ズ15aの径を比較的大きく表示したが、位置決め処理
を行うためには、第1検出器16の中心軸上に光が結像
するか否かを判断できればよいので、凸レンズ15aの
径も小さくすることができる。そして、後述する実際の
測定の際には、試料の吸光度を測定する場合を除き、そ
の凸レンズ15aの部分に照射される光は使用されない
ので、測定時の光の有効利用の観点からも凸レンズ15
aの径は小さい方が好ましい。
サイトメータ内の所定位置に設置されたホルダーなどに
固定されるため、おおよその位置並びに姿勢はあってお
り、しかも、少なくとも1つの方向(例えば光軸に対す
る前後方向など)の位置決めはできている場合がある。
係る場合に、残りの方向に対する調整を行うことにな
る。
器16として、ピンホール付きのフォトダイオードを用
いた例を説明したが、本発明はこれに限ることはなく、
例えば、位置検出フォトダイオード(PSD:posi
tion sensitive detector)等
を用い、受光面の中心で結像されているか否かを判断す
るようにしてもよい。
ても位置決めができるため、あえて試料を供給しないで
行ったが、試料を供給しながら位置決めしてももちろん
かまわない。なお、上記した説明の方法を用いた方が、
散乱がないため、より多くの光を位置決め用として利用
できるので好ましい。
出力を用いて行う。つまり、図からも明らかなように、
散乱角度の小さい前方小角散乱光(例えば1,5度から
10度)は、第1レンズ要素15bに照射され、そこに
おいて集光されて複合レンズ15から2番目に位置する
第2検出器17に受光される。さらに、散乱角度の大き
い前方大角散乱光(例えば10度から15度)は、最外
周の第2レンズ要素15cに照射され、そこにおいて集
光されて複合レンズ15に最も遠い第3検出器18に受
光される。
複数の異なる散乱角度の領域を分離して集光することが
できる。つまり、従来であれば、孔部付きのミラーやコ
リメートレンズや複数個の集光レンズにより構成された
光学系が、1個の複合レンズで構成することができ、構
成が簡略化されるとともに、占有面積も小さくてすみ、
しかも調整も容易となる。しかも、分離する領域の数が
増加しても、レンズ要素の数を増やすだけでよいので、
大型化することもない。さらに、レンズで集光するだけ
であるので、前方散乱光のほぼ全部を各検出器に受光さ
せることができ、光の利用率も高く、微小な光であって
も確実に検出することができる。
散乱光の場合について示している。本実施の形態では、
上記した第1の実施の形態と相違して、各要素15a〜
15cの主軸を異ならせている。これにより、各要素1
5a〜15cを通過して集光される光は、それぞれの主
軸上の所定位置に結像されるので、異なる散乱角度の領
域毎に分離できる。
央は、位置決め要素たる凸レンズ15aとなり、主軸A
はレーザー光源1から照射される光の光軸と一致してお
り、その延長上に第1検出器16が設置される。
は、第1レンズ要素15bに照射され、そこにおいて集
光されて主軸Aに対して図中下方に位置ずれした主軸B
上の所定位置に配置された第2検出器17に受光され
る。さらに、散乱角度の大きい前方大角散乱光は、最外
周の第2レンズ要素15cに照射され、そこにおいて集
光されて主軸Aに対して図中上方に位置ずれした主軸C
上の所定位置に配置された第3検出器18に受光され
る。
8の出力は、図2と同様に分析装置に与えられる。そし
て、第1検出器16の出力に基づいて複合レンズ15の
位置決めが行われる。また、第2,第3検出器17,1
8の出力に基づいてフローセル2内の粒子の分析・分類
が行われる。
5cの焦点距離を等しくしているので、図示したように
各検出器16〜18は、複合レンズ15から等距離だけ
離れた位置に設置されるが、本発明はこれに限ることは
なく、焦点距離を異ならせてももちろんよい。なお、そ
の他の構成並びに作用効果は、上記した第1の実施の形
態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
び後方散乱光を利用したフローサイトメータに本発明を
実施した態様を示している。同図においてレーザー光源
1から発せられた照射光aは、後方散乱光を分離するた
めの複合レンズの中心部分を通過してフローセル2の散
乱源である粒子7に照射され、前方散乱光b、c、d、
側方散乱光e、f、g及び後方散乱光h、iを得てい
る。各散乱光は、それぞれの方向に1つずつ配置された
複合レンズ15により分離され、それぞれの検出器6に
より光の強度が検出される構造となっている。またレー
ザー光源1からフローセル2を通過した直接光は位置決
めのための検出器6aにて検出されるごとく構成されて
いる。本実施の形態は、図16,図17に示したフロー
サイトメータの従来例に本発明の複合レンズ15を適用
した例である。前記従来例では検出すべき散乱光の数が
増加するにつれてコリメータレンズ3、ミラー4及び集
光レンズ5からなる光学系8の数が増加し、装置の小型
化を阻害する要因となっていたが、本発明の複合レンズ
15を用いるならば、光学系8を1つの複合レンズに置
き換えることが可能となり、小型で安価なフローサイト
メータの供給を可能とすることができる。さらには従来
はコリメータレンズ3、ミラー4及び集光レンズ5それ
ぞれの光軸を調整する必要があったものが、複合レンズ
15単体の調整を行えばすみ、装置を用いた測定が極め
て容易となるメリットを有している。さらには複合レン
ズをモールドで製作する場合には、1枚の複合レンズの
中でのレンズ要素ごとの焦点位置のばらつきを本質的に
無くすことができる。
られる複合レンズ15の製造方法の一例を示している。
第2の実施の形態では、第1,第2レンズ要素15b,
15cの焦点距離は等しくし、主軸のみが異なるように
している。従って、図中二点鎖線で示すように、大きな
フレネルレンズからなる母レンズ20を用意し、その母
レンズ20の主軸から所定距離ずらした位置に中径のリ
ング状に繰り抜くことにより、第1レンズ要素15bを
形成する。この第1レンズ要素15bの主軸は、母レン
ズ20の主軸であるので、リングの中心O1 に対して図
中左側にずれた位置となる。また母レンズ20の主軸か
ら上記第1レンズ要素15bと反対側に所定距離ずらし
た位置に大径のリング状に繰り抜くことにより、第2レ
ンズ要素15cを形成する。この第2レンズ要素15c
の主軸は、母レンズ20の主軸であるので、リングの中
心O2 に対して図中右側にずれた位置となる。従って、
第1レンズ要素15bと第2レンズ要素15cの主軸は
それぞれ中心から所定距離だけ離れた位置となり、しか
も両レンズ要素15b,15cのずれ方向は逆になる。
このように1枚の大きなフレネルレンズの適宜位置を繰
り抜くことにより、複数のレンズ要素を製造することが
でき、それらを接合することにより容易に複合レンズを
製造できる。そして、係る製造プロセスは、接合するレ
ンズ要素の数が増加するにつれて、同一の焦点距離のレ
ンズ要素を作る上で効果的となる。なお、このように必
ずしも1枚のフレネルレンズから各レンズ要素を製造す
る必要がないのはもちろんである。
る複数の領域に照射された光をそれぞれその領域ごとに
焦点させる機能を持たせることを目的とするため、フレ
ネルレンズなど、装置の設計に合った焦点距離を有する
複数のレンズを複数枚用意し、それらのレンズから所定
の形状・面積を有するように複数枚切断またはくり抜い
てレンズ要素を成形し、それらのレンズ要素を一体的
に、平面状に接合させることで製造することができる。
用意した複数のレンズの焦点距離はそれぞれ異なる距離
であってもよく、レンズ要素の主軸は、一致させる設計
としても、ずらした設計であってもよい。このような成
形により、限られたスペースにおいてコンパクトに光学
系ユニットを製造することができる。
は、上述の方法のほか、予め各レンズ要素ごとあるいは
それらを組み合わせて一体にした金型の表面を作成し、
その金型を用いて圧縮成型、ICM成形(インジェクシ
ョン・コンプレッション・モールド)あるいは射出成形
などの技法で製造することもできる。図6〜図8によ
り、その製造の一例を次に示す。
モールドAから円状に切断またはくり抜いてモールド
A’を成型する(図6参照)。また、モールドA’を組
み入れることができる程度の孔が設けられた環状のモー
ルドB’を、フレネルレンズBを成型できるモールドB
から切断またはくり抜いて成形する(図7参照)。さら
に、モールドA’をモールドB’に組み入れることによ
り、モールド表面を成形することができる(図8参
照)。モールドAとモールドBは同一のものであっても
よいし、異なる焦点距離または異なる主軸を有するフレ
ネルレンズを成形するためのモールドであってもよい。
複合レンズ15の改良を図ったものである。すなわち、
この形態でも第1,第2レンズ要素15b,15cの2
つの領域を分離検出するものである。そして、隣接する
レンズ要素間の接合領域並びに凸レンズ15aと第1レ
ンズ要素15b間の接合領域を、リング状のマスク材2
2で覆うようにしている。このマスク材22は、各要素
15a〜15cを接合した後、その接合部位を光学的に
不透明な材質を装着することにより形成される。そし
て、具体的には、所定の薄膜を蒸着・スパッタした後パ
ターニングしたり、所定のインク等を塗布したり、テー
プ材等を張り付けることにより実現できる。
では、光が乱反射などして所定の検出器に正しく集光で
きなかったりして雑音成分となるおそれがある。しか
し、本形態のように、マスク材22を設けることによ
り、正常なレンズ要素部分のみを光が透過するので、所
望の状態で検出器に受光させることができる。そして、
係るマスク材22を設けた複合レンズ15は、上記した
いずれの実施の形態にも適用できる。
め要素として凸レンズ15aを用いた例を説明したが、
本発明はこれに限ることはなく、例えば複合レンズ15
の中心にピンホールを設け、そのピンホールを位置決め
要素として使用するようにしてもよい。
合レンズ15の中心とレーザー光源1から出射される光
の光軸とが一致しないと、係る光はピンホールを通過で
きず、第1検出器の受光面に照射されない。また、複合
レンズ15が斜めに配置されると、ピンホールを通過す
る光の光量が減少し、第1検出器16の出力が小さくな
ったり、さらには傾斜角度が大きくなると、ピンホール
を通過できなくなる。よって、第1検出器の出力を監視
することにより、複合レンズ15の姿勢制御が行える。
具体的には、光量が一定の値以上となった時や、光量が
最大になった時に位置決めが行われたと判定することが
できる。但し、このピンホールを用いた場合には、光軸
方向に沿った前後方向の位置ずれには対応できない。よ
って、係る前後方向の位置決めが不要な場合には、複合
レンズの中央にピンホールを設けるといった簡単な構成
で形成できるというメリットが生じる。
2個のレンズ要素を組み合わせて複合レンズを構成した
が、使用するレンズ要素は3個以上でもよい。また、レ
ンズ要素ひいては複合レンズは、上記した各実施の形態
では、フレネルレンズを用いて構成したが、本発明はこ
れに限ることはなく、凸レンズなどの通常のレンズを用
いて構成することもできる。
実施の形態において、フローセルと複合レンズの間の所
定位置に、遮光部材たるオブスキュレータ(図15に示
した符合11と同様の機能のもの)を設置し、レーザー
光源1から出射した直接光をそこにおいて遮光するよう
にしてもよい。但し、そのオブスキュレータは、移動可
能となっており、通常の測定の際には、直接光の光路上
に位置するが、複合レンズの姿勢の調整を行う際には、
その光路上から待避させ、レーザー光源1からの直接光
が、位置決め要素15aに入射可能としている。また、
遮光部材としては、従来のオブスキュレータのようなも
のに限らず、複合レンズ15に直接または間接的に取り
付けるものであってもよく、その構造は任意である。
ズの姿勢調整を行った後の実際の測定中にも直接光をオ
ブスキュレータで遮断することなく、フローセルと前記
複合レンズ間の適当な位置に集光レンズを配置し第1検
出器16の出力を検出するならば、フローセル内を流れ
ている粒子の吸光度が測定可能となる。
別の実施の形態を示している。図1に示す実施の形態と
の相違は、位置決め機構を設けていない点である。そし
て、具体的には以下の通りである。同図に示すように、
本例では、同心円状に3つのレンズ要素35a,35
b,35cを位置させた状態で接合し一体化することに
より複合レンズ35が形成されている。すなわち、中央
の第1レンズ要素35aは、円板状であり、その周囲に
は2つのリング状の第2,第3レンズ要素35b,35
cが位置されている。
は、いずれもフレネルレンズを適宜形状に切断して形成
している。そして、係るレンズ要素35a〜35cを嵌
め合わすとともに、接合面を接着一体化することによ
り、1枚の複合レンズ35を形成するようにしている。
さらに、第1〜第3レンズ要素35a〜35cは、それ
ぞれ焦点位置が異なるようにしている。これにより、同
一の物点から発せられた光は、各レンズ要素35a〜3
5cにて集光されるが、結像される位置は異なる。そし
て、焦点位置を異ならせる具体的な構造としては、各レ
ンズ要素35a〜35cを異なる焦点距離のものを用い
たり、主軸が異なるようにすることにより実現できる。
発明に係る粒子分析装置(フローサイトメータ)の第4
の実施の形態を示している。同図に示すように、レーザ
ー光源1から出射された光の光路上にフローセル2,複
合レンズ15の順に配置している。フローセル2内の粒
子にレーザー光が照射されると、前方散乱光が発生す
る。そして、その前方散乱光の進路の中心と複合レンズ
35の中心とを一致させている。
ズ要素35a〜35cは、その焦点距離が中央の第1レ
ンズ要素35aが最も短く、最外周の第3レンズ要素3
5cが最も長くなるようにしている。但し、各レンズ要
素35a〜35cの主軸は一致させている。これによ
り、同一の物点から出射された光は、各レンズ要素35
a〜35cを通過することにより集光されるが、その結
像位置は異なる。具体的には、いずれも複合レンズ35
の中心線上に結像されるが、第1レンズ要素35aの結
像位置が最も複合レンズ35側になり、第3レンズ要素
35cが複合レンズ35から最も離れた位置に結像され
る。
出器36,第2検出器37,第3検出器38の順に配置
している。このとき、各検出器36〜38並びに複合レ
ンズ35の中心が同一線上に位置するようになってい
る。そして、第1検出器36は、焦点距離が最も短い第
1レンズ要素35aを通過した光の結像位置に配置され
る。第2検出器37は、焦点距離が中間の第2レンズ要
素35bを通過した光の結像位置に配置される。第3検
出器38は、焦点距離が最も長い第3レンズ要素35c
を通過した光の結像位置に配置される。
素子により構成される。そして、各検出器36〜38の
出力は、分析装置9に与えられ、そこにおいて粒子の分
析が行われる。そして、分析結果が、出力装置39に出
力される。なお、異なる散乱角度からの信号に基づいて
行う分析・分類処理は従来と同様に行えるため、その詳
細な説明を省略する。
に、散乱角度の小さい前方小角散乱光は、中央の第1レ
ンズ要素35aに照射され、そこにおいて集光されて複
合レンズ35に最も近い第1検出器36に受光される。
また、散乱角度の中くらいの前方中角散乱光は、第2レ
ンズ要素35bに照射され、そこにおいて集光されて複
合レンズ35から2番目に位置する第2検出器37に受
光される。さらに、散乱角度の大きい前方大角散乱光
は、最外周の第3レンズ要素35cに照射され、そこに
おいて集光されて複合レンズ35に最も遠い第3検出器
38に受光される。
複数の異なる散乱角度の領域を分離して集光することが
できる。つまり、従来であれば、孔部付きのミラーやコ
リメートレンズや複数個の集光レンズにより構成された
光学系が、1個の複合レンズで構成することができ、構
成が簡略化されるとともに、占有面積も小さくてすみ、
しかも調整も容易となる。しかも、分離する領域の数が
増加しても、レンズ要素の数を増やすだけでよいので、
大型化することもない。さらに、レンズで集光するだけ
であるので、前方散乱光のほぼ全部を各検出器に受光さ
せることができ、光の利用率も高く、微小な光であって
も確実に検出することができる。
している。本実施の形態では、上記した第4の実施の形
態と相違して、各レンズ要素35a〜35cの主軸を異
ならせている。これにより、各レンズ要素35a〜35
cを通過して集光される光は、それぞれの主軸上の所定
位置に結像されるので、異なる散乱角度の領域毎に分離
できる。
乱光は、中央の第1レンズ要素35aに照射され、そこ
において集光されて主軸A上の所定位置に配置された第
1検出器36に受光される。また、散乱角度の中くらい
の前方中角散乱光は、第2レンズ要素35bに照射さ
れ、そこにおいて集光されて主軸Aに対して図中下方に
位置ずれした主軸B上の所定位置に配置された第2検出
器37に受光される。さらに、散乱角度の大きい前方大
角散乱光は、最外周の第3レンズ要素35cに照射さ
れ、そこにおいて集光されて主軸Aに対して図中上方に
位置ずれした主軸C上の所定位置に配置された第3検出
器38に受光される。
8の出力は、図11と同様に分析装置に与えられ、フロ
ーセル2内の粒子の分離が行われる。また、上記した例
では、各レンズ要素35a〜35cの焦点距離を等しく
しているので、図示したように各検出器36〜38は、
複合レンズ35から等距離だけ離れた位置に設置される
が、本発明はこれに限ることはなく、焦点距離を異なら
せてももちろんよい。なお、その他の構成並びに作用効
果は、上記した第4の実施の形態と同様であるので、そ
の詳細な説明を省略する。
いられる複合レンズ35の製造方法の一例を示してい
る。第5の実施の形態では、各レンズ要素35a〜35
cの焦点距離は等しくし、主軸のみが異なるようにして
いる。従って、図中二点鎖線で示すように、大きなフレ
ネルレンズからなる母レンズ40を用意し、その母レン
ズ40の主軸を中心として小さな円板状に繰り抜くこと
により第1レンズ要素35aを形成する。また母レンズ
40の主軸から所定距離ずらした位置に中径のリング状
に繰り抜くことにより、第2レンズ要素35bを形成す
る。この第2レンズ要素35bの主軸は、母レンズ40
の主軸であるので、リングの中心O1 に対して図中左側
にずれた位置となる。また母レンズ40の主軸から上記
第2レンズ要素35bと反対側に所定距離ずらした位置
に大径のリング状に繰り抜くことにより、第3レンズ要
素35cを形成する。この第3レンズ要素35cの主軸
は、母レンズ40の主軸であるので、リングの中心O2
に対して図中右側にずれた位置となる。従って、第1レ
ンズ要素35aの主軸は、円板の中心位置となり、第2
レンズ要素35bと第3レンズ要素35cの主軸はそれ
ぞれ中心から所定距離だけ離れた位置となり、しかも両
レンズ要素35b,35cのずれ方向は逆になる。この
ように1枚の大きなフレネルレンズの適宜位置を繰り抜
くことにより、複数のレンズ要素を製造することがで
き、それらを接合することにより容易に複合レンズを製
造できる。なお、このように必ずしも1枚のフレネルレ
ンズから各レンズ要素を製造する必要がないのはもちろ
んである。
り、複合レンズ35の改良を図ったものである。すなわ
ち、この例でも第1〜第3レンズ要素35a〜35cの
3つの領域を分離検出するものである。そして、隣接す
るレンズ要素間の接合領域を、リング状のマスク材42
で覆うようにしている。このマスク材42は、レンズ要
素35a〜35cを接合した後、その接合部位を光学的
に不透明な材質を装着することにより形成される。そし
て、具体的には、所定の薄膜を蒸着・スパッタした後パ
ターニングしたり、所定のインク等を塗布したり、テー
プ材等を張り付けることにより実現できる。このようす
ると、接合部分では、光が乱反射などして所定の検出器
に正しく集光できなかったりして雑音成分となるおそれ
があるが、マスク材42を設けることにより、正常なレ
ンズ要素部分のみを光が透過するので、所望の状態で検
出器に受光させることができる。そして、係るマスク材
42を設けた複合レンズ35は、上記したいずれの実施
の形態にも適用できる。
も3個のレンズ要素を組み合わせて複合レンズを構成し
たが、使用するレンズ要素は2個でもよくあるいは4個
以上でもよい。また、レンズ要素ひいては複合レンズ
は、上記した各実施の形態では、フレネルレンズを用い
て構成したが、本発明はこれに限ることはなく、凸レン
ズなどの通常のレンズを用いて構成することもできる。
は、焦点位置の異なる複数のレンズ要素を接合一体化し
て1個の複合レンズを製造し、その複合レンズによって
散乱角度の異なる光を分離し、各検出器に振り分けるこ
とができる。しかも、1枚の複合レンズという単体で行
えるので、部品点数の削減並びに光学系の調整も容易に
行える。さらに、レンズで集光されるだけであるので、
光の利用率も高くなる。さらにまた、分割する領域数が
増えても、レンズ要素が増えるだけで、部品としては1
個の複合レンズでよく、光を分離する光学系の部品点数
も増えず専有面積も大型化を招くことがなく検出器の増
加に伴うスペースの増加にとどめることができる。
ピンホールなどの位置決め要素を設けた場合には、その
位置決め要素を光が正常に通過するか否かにより、複合
レンズが正しい位置・姿勢になっているか否かを判断で
き、位置決め処理を簡単かつ正確に行うことができる。
る。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
の1)である。
の2)である。
の3)である。
る。
る。
態を示す図である。
態を示す図である。
る。
る。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
の1)である。
の2)である。
の3)である。
る。
る。
態を示す図である。
態を示す図である。
る。
態の要部を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 粒子に光を照射することにより発生する
散乱光のうち、異なる散乱角度のものを分離して検出す
ることにより前記粒子の分類を行うようにした粒子分析
装置において、 前記散乱光の光路を遮るようにして配置された、焦点位
置の異なる複数のリング状のレンズ要素を同心円上に位
置させた状態で一体化された複合レンズと、 前記複数のレンズ要素の焦点位置に応じた前記散乱光の
結像位置にそれぞれ配置された各散乱角度検出用の検出
器と、 前記複数の検出器の検出出力に基づいて、前記粒子の分
類を行う分析手段とを備えたことを特徴とする粒子分析
装置。 - 【請求項2】 粒子に光を照射することにより発生する
散乱光のうち、異なる散乱角度のものを分離して検出す
ることにより前記粒子の分類を行うようにした粒子分析
装置において、 前記散乱光の光路を遮るようにして配置された、焦点位
置の異なる複数のリング状のレンズ要素を同心円上に位
置させるとともに、中央部に位置決め要素を設けた状態
で一体化された複合レンズと、 前記複数のレンズ要素の焦点位置に応じた前記散乱光の
結像位置にそれぞれ配置された各散乱角度検出用の検出
器と、 前記位置決め要素を通過した光を検出可能な位置決め用
検出器と、 前記複数の検出器の検出出力に基づいて、前記粒子の分
類を行う分析手段とを備え、 かつ、前記位置決め要素は、少なくとも前記複合レンズ
の中心と光軸とが一致するとともに、その光軸に対して
前記複合レンズが直交している時に、前方に設置した前
記位置決め用検出器の所定位置に、所定の光量の光を受
光させることができるものであることを特徴とする粒子
分析装置。 - 【請求項3】 主軸が平行にずれている複数のレンズ要
素を同心円状に配置し一体化したことを特徴とする複合
レンズ。 - 【請求項4】 前記複数のレンズ要素が同心円状に配置
された中央部に位置決め要素を設けたことを特徴とする
請求項3に記載の複合レンズ。 - 【請求項5】 前記レンズ要素と前記位置決め要素の境
界部分をマスク材で覆うようにしたことを特徴とする請
求項3または4に記載の複合レンズ。 - 【請求項6】 焦点距離の異なる複数のレンズ要素を同
心円状に配置し、 中央部に位置決め要素を設け、 前記レンズ要素と前記位置決め要素の境界部分をマスク
材で覆うようにしたことを特徴とする複合レンズ。 - 【請求項7】 前記複数のレンズ要素の境界部分をマス
ク材で覆うようにしたことを特徴とする請求項3ないし
6のいずれか1項に記載の複合レンズ。 - 【請求項8】 焦点距離の異なる複数のレンズ要素を同
心円状に配置し、 中央部に位置決め要素を設け、 前記複数のレンズ要素の境界部分をマスク材で覆うよう
にしたことを特徴とする複合レンズ。 - 【請求項9】 前記位置決め要素が、凸レンズであるこ
とを特徴とする請求項4ないし8のいずれか1項に記載
の複合レンズ。 - 【請求項10】 前記位置決め要素が、ピンホールであ
ることを特徴とする請求項4ないし8のいずれか1項に
記載の複合レンズ。 - 【請求項11】 前記レンズ要素がフレネルレンズであ
ることを特徴とする請求項3ないし10のいずれか1項
に記載の複合レンズ。
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