JPH1123467A - 蛍光量測定装置 - Google Patents
蛍光量測定装置Info
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- JPH1123467A JPH1123467A JP18913097A JP18913097A JPH1123467A JP H1123467 A JPH1123467 A JP H1123467A JP 18913097 A JP18913097 A JP 18913097A JP 18913097 A JP18913097 A JP 18913097A JP H1123467 A JPH1123467 A JP H1123467A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 測定対象物の濃度が低くその発する蛍光が微
弱なときも、また、強い励起光では受光部又は計数部の
能力を越える蛍光を発する程濃度が高い場合にも良好に
検量を行うこと。 【解決手段】 励起光を測定対象物12に照射する光源
部10と、この光源部10から照射された励起光に応じ
て測定対象物12から発せられた蛍光を受光する受光部
14と、この受光部14で受光した光子数を計数する計
数部16と、この計数部166による計数結果に応じて
蛍光量を検量する検量部18とを備えている。しかも、
光源部10が、測定対象物に照射する励起光の強度を変
更する照射強度変更機能20を備えている。さらに、検
量部18が、照射強度変更機能20によって変更された
励起光別に測定対象物の濃度を検量する照射強度別検量
機能22を備えた。
弱なときも、また、強い励起光では受光部又は計数部の
能力を越える蛍光を発する程濃度が高い場合にも良好に
検量を行うこと。 【解決手段】 励起光を測定対象物12に照射する光源
部10と、この光源部10から照射された励起光に応じ
て測定対象物12から発せられた蛍光を受光する受光部
14と、この受光部14で受光した光子数を計数する計
数部16と、この計数部166による計数結果に応じて
蛍光量を検量する検量部18とを備えている。しかも、
光源部10が、測定対象物に照射する励起光の強度を変
更する照射強度変更機能20を備えている。さらに、検
量部18が、照射強度変更機能20によって変更された
励起光別に測定対象物の濃度を検量する照射強度別検量
機能22を備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光量測定装置に
係り、特に、測定対象物を蛍光を強く発する物質で標識
しこの蛍光量を測定することで検査対象となる測定対象
物(検体中の試料)の量を測定する蛍光量測定装置に関
する。この蛍光量測定装置は、例えば、医療における臨
床検査分野での免疫検査(抗体抗原反応測定)を行う。
係り、特に、測定対象物を蛍光を強く発する物質で標識
しこの蛍光量を測定することで検査対象となる測定対象
物(検体中の試料)の量を測定する蛍光量測定装置に関
する。この蛍光量測定装置は、例えば、医療における臨
床検査分野での免疫検査(抗体抗原反応測定)を行う。
【0002】
【従来の技術】従来、臨床検査では、検査結果の信頼性
を確保するため、検査ごとに標準物質を設け、その測定
結果と比較して定量や定数を求めている。免疫検査にお
いては、濃度を求めるため、検量線を作成し、検量線図
から定量(濃度測定)を行っている。このような蛍光
(発光)を観察する方法として、フォトンカウンティン
グ法がある。フォトンカウンティング法は、蛍光を発す
る物質に励起光を照射し、この励起光に応じて物質が発
する蛍光の光子数を一定時間カウントするものである。
を確保するため、検査ごとに標準物質を設け、その測定
結果と比較して定量や定数を求めている。免疫検査にお
いては、濃度を求めるため、検量線を作成し、検量線図
から定量(濃度測定)を行っている。このような蛍光
(発光)を観察する方法として、フォトンカウンティン
グ法がある。フォトンカウンティング法は、蛍光を発す
る物質に励起光を照射し、この励起光に応じて物質が発
する蛍光の光子数を一定時間カウントするものである。
【0003】蛍光量測定装置は、マイクロプレート等に
注入された検体(測定対象物)に励起光を照射する光源
と、この励起光に応じて検体の蛍光発生物質から発せら
れた蛍光を受光するセンサ部(PMT,フォトマルチプ
ライヤチューブ)と、このセンサ部から出力される光子
数を一定時間カウントする計数部(カウンタ)と、この
カウンタ出力に応じて検体の濃度を検量する検量部とを
備えている。カウンタは、図19(A)に示すように、
カウンタへの光子の入力パルス51をカウントする。
注入された検体(測定対象物)に励起光を照射する光源
と、この励起光に応じて検体の蛍光発生物質から発せら
れた蛍光を受光するセンサ部(PMT,フォトマルチプ
ライヤチューブ)と、このセンサ部から出力される光子
数を一定時間カウントする計数部(カウンタ)と、この
カウンタ出力に応じて検体の濃度を検量する検量部とを
備えている。カウンタは、図19(A)に示すように、
カウンタへの光子の入力パルス51をカウントする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このセ
ンサ部は、強い光を測定した場合には飽和状態となり、
すると、図19(B)に示すように光子数が多すぎてカ
ウントできない部分52が生じてしまう、という不都合
があった。
ンサ部は、強い光を測定した場合には飽和状態となり、
すると、図19(B)に示すように光子数が多すぎてカ
ウントできない部分52が生じてしまう、という不都合
があった。
【0005】さらに蛍光免疫測定時には、検査精度を向
上させるため、1検査対象に対し200Hz程度の周期
で蛍光測定を繰り返し、光子数を積算しているため、通
常使用しているカウンタは1×107程度までカウント
できるが、このカウンタでは強い蛍光を測定したときに
カウンタがオーバーフローしてしまう、という不都合が
あった。
上させるため、1検査対象に対し200Hz程度の周期
で蛍光測定を繰り返し、光子数を積算しているため、通
常使用しているカウンタは1×107程度までカウント
できるが、このカウンタでは強い蛍光を測定したときに
カウンタがオーバーフローしてしまう、という不都合が
あった。
【0006】このように、測定対象物から発せられる蛍
光が強い場合には、濃度の検量を行うことができない、
とう不都合があった。このような場合には、光源の光量
を下げると、これに応じて測定対象物からの蛍光強度が
弱まるため、結果的にカウント数を減らすことで対応で
きる。しかしながら、ランプ光量を下げると、蛍光の弱
いもの(免疫測定の場合、低濃度な検体)を定量するこ
とができなくなってしまう。
光が強い場合には、濃度の検量を行うことができない、
とう不都合があった。このような場合には、光源の光量
を下げると、これに応じて測定対象物からの蛍光強度が
弱まるため、結果的にカウント数を減らすことで対応で
きる。しかしながら、ランプ光量を下げると、蛍光の弱
いもの(免疫測定の場合、低濃度な検体)を定量するこ
とができなくなってしまう。
【0007】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、測定対象物の濃度が低くその発する蛍光
が微弱なときも、また、強い励起光では受光部又は計数
部の能力を越える蛍光を発する程濃度が高い場合にも良
好に検量を行うことのできる蛍光量測定装置を提供する
ことを、その目的とする。
改善し、特に、測定対象物の濃度が低くその発する蛍光
が微弱なときも、また、強い励起光では受光部又は計数
部の能力を越える蛍光を発する程濃度が高い場合にも良
好に検量を行うことのできる蛍光量測定装置を提供する
ことを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、励
起光を測定対象物に照射する光源部と、この光源部から
照射された励起光に応じて前記測定対象物から発せられ
た蛍光を受光する受光部と、この受光部で受光した光子
数を計数する計数部と、この計数部による計数結果に応
じて蛍光量を検量する検量部とを備えている。しかも、
光源部は、前記測定対象物に照射する励起光の強度を変
更する照射強度変更機能を備えている。さらに、検量部
は、前記照射強度変更機能によって変更された励起光別
に前記測定対象物の濃度を検量する照射強度別検量機能
を備えた、という構成を採っている。これにより前述し
た目的を達成しようとするものである。
起光を測定対象物に照射する光源部と、この光源部から
照射された励起光に応じて前記測定対象物から発せられ
た蛍光を受光する受光部と、この受光部で受光した光子
数を計数する計数部と、この計数部による計数結果に応
じて蛍光量を検量する検量部とを備えている。しかも、
光源部は、前記測定対象物に照射する励起光の強度を変
更する照射強度変更機能を備えている。さらに、検量部
は、前記照射強度変更機能によって変更された励起光別
に前記測定対象物の濃度を検量する照射強度別検量機能
を備えた、という構成を採っている。これにより前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0009】光源部は、照射強度を変化させて測定対象
物を照射し、検量部は、この複数の照射強度別に当該測
定対象物の濃度を検量する。従って、照射強度の強い側
又は弱い側の一方でのみ測定される濃度の蛍光量であっ
ても、良好に検量される。すなわち、受光部の能力を超
えたダイナミックレンジでの検量が行われる。
物を照射し、検量部は、この複数の照射強度別に当該測
定対象物の濃度を検量する。従って、照射強度の強い側
又は弱い側の一方でのみ測定される濃度の蛍光量であっ
ても、良好に検量される。すなわち、受光部の能力を超
えたダイナミックレンジでの検量が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明による蛍光量測定装置の構
成を示すブロック図である。蛍光量測定装置は、励起光
を測定対象物12に照射する光源部10と、この光源部
10から照射された励起光に応じて前記測定対象物12
から発せられた蛍光を受光する受光部14と、この受光
部14で受光した光子数を計数する計数部16と、この
計数部16による計数結果に応じて蛍光量を検量する検
量部18とを備えている。
成を示すブロック図である。蛍光量測定装置は、励起光
を測定対象物12に照射する光源部10と、この光源部
10から照射された励起光に応じて前記測定対象物12
から発せられた蛍光を受光する受光部14と、この受光
部14で受光した光子数を計数する計数部16と、この
計数部16による計数結果に応じて蛍光量を検量する検
量部18とを備えている。
【0012】しかも、光源部10が、前記測定対象物に
照射する励起光の強度を変更する照射強度変更機能20
を備えている。さらに、検量部18が、前記照射強度変
更機能20によって変更された励起光別に前記測定対象
物の濃度を検量する照射強度別検量機能22を備えた。
本実施形態では、検量部18が、複数の強度の励起光別
に測定対象物の濃度を検量するため、低濃度から高濃度
まで良好に検量することができる。
照射する励起光の強度を変更する照射強度変更機能20
を備えている。さらに、検量部18が、前記照射強度変
更機能20によって変更された励起光別に前記測定対象
物の濃度を検量する照射強度別検量機能22を備えた。
本実施形態では、検量部18が、複数の強度の励起光別
に測定対象物の濃度を検量するため、低濃度から高濃度
まで良好に検量することができる。
【0013】また、ある実施形態では、光源部10が、
前記照射強度変更機能によって照射強度が変更された励
起光を予め濃度が定められた複数の標準液に照射する標
準用照射機能を備える。そして、検量部は、この標準液
から発せられた蛍光の受光量と各標準液で予め定められ
た濃度との相関関係を表す検量線を生成する。試薬や測
定環境によってこの濃度と受光量との関係は微妙に変化
するため、各検査ごとにこの検量線の生成を行ってい
る。そして、この試薬を用いた検査(例えば、同一のマ
イクロプレートの検査)は、この検量線を用いて行う。
前記照射強度変更機能によって照射強度が変更された励
起光を予め濃度が定められた複数の標準液に照射する標
準用照射機能を備える。そして、検量部は、この標準液
から発せられた蛍光の受光量と各標準液で予め定められ
た濃度との相関関係を表す検量線を生成する。試薬や測
定環境によってこの濃度と受光量との関係は微妙に変化
するため、各検査ごとにこの検量線の生成を行ってい
る。そして、この試薬を用いた検査(例えば、同一のマ
イクロプレートの検査)は、この検量線を用いて行う。
【0014】この予め濃度が定められた標準液を用いて
検量線を求める実施の形態では、検量部18は、複数の
標準液の照射強度別の検量結果に基づいて当該検量結果
の分布図を照射強度別に作成する分布図作成機能と、こ
の分布図作成機能によって作成された分布図での検量結
果全体を近似する全体近似直線と検量結果の内の一部を
近似する個別近似直線とを算出する直線算出機能とを備
えるとよい。
検量線を求める実施の形態では、検量部18は、複数の
標準液の照射強度別の検量結果に基づいて当該検量結果
の分布図を照射強度別に作成する分布図作成機能と、こ
の分布図作成機能によって作成された分布図での検量結
果全体を近似する全体近似直線と検量結果の内の一部を
近似する個別近似直線とを算出する直線算出機能とを備
えるとよい。
【0015】検量部18はさらに、この直線算出機能の
よって算出された全体近似直線の傾きと個別近似直線の
傾きとに基づいて各検量結果の採否を個別に決定する検
量結果採否決定機能と、この検量結果採否決定機能によ
って照射強度別に特定された検量結果に基づいて照射強
度別に検量線を生成する照射強度別検量線生成機能とを
備える。検量結果採否決定機能が、全体の近似直線の傾
きとその一部の直線の傾きにの相違に基づいて検量結果
の採否を個別に判定するため、直線性の良い検量結果を
確実に抽出することができる。
よって算出された全体近似直線の傾きと個別近似直線の
傾きとに基づいて各検量結果の採否を個別に決定する検
量結果採否決定機能と、この検量結果採否決定機能によ
って照射強度別に特定された検量結果に基づいて照射強
度別に検量線を生成する照射強度別検量線生成機能とを
備える。検量結果採否決定機能が、全体の近似直線の傾
きとその一部の直線の傾きにの相違に基づいて検量結果
の採否を個別に判定するため、直線性の良い検量結果を
確実に抽出することができる。
【0016】すなわち、蛍光が強く発せられたときには
受光部14および計数部16の能力を越えてしまい、こ
のオーバーフローした場合の検量結果の近似直線又は2
点間の直線は傾きが小さくなるため、全体の近似直線と
一部の直線との両傾きの比較によりオーバーフローした
検量結果を抽出することができる。蛍光が微弱な場合に
も受光量と濃度との直線性が失われるため、ある励起光
強度で微弱となる濃度の検量結果を良好に抽出すること
ができる。
受光部14および計数部16の能力を越えてしまい、こ
のオーバーフローした場合の検量結果の近似直線又は2
点間の直線は傾きが小さくなるため、全体の近似直線と
一部の直線との両傾きの比較によりオーバーフローした
検量結果を抽出することができる。蛍光が微弱な場合に
も受光量と濃度との直線性が失われるため、ある励起光
強度で微弱となる濃度の検量結果を良好に抽出すること
ができる。
【0017】より具体的には、例えば、検量結果採否決
定機能は、蛍光量の低い検量結果に基づいて作成した個
別近似直線の傾きが前記全体近似直線の傾きよりも小さ
いときには当該蛍光量の低い検量結果の内低い側の検量
結果を破棄する手段を備える。これにより、受光部の能
力よりも小さい蛍光が発せられる濃度の検量結果を抽出
して破棄することができる。
定機能は、蛍光量の低い検量結果に基づいて作成した個
別近似直線の傾きが前記全体近似直線の傾きよりも小さ
いときには当該蛍光量の低い検量結果の内低い側の検量
結果を破棄する手段を備える。これにより、受光部の能
力よりも小さい蛍光が発せられる濃度の検量結果を抽出
して破棄することができる。
【0018】また、検量結果採否決定機能は、蛍光量の
強い検量結果に基づいて作成した個別近似直線の傾きが
前記全体近似直線の傾きよりも小さいときには当該蛍光
量の強い検量結果の内強い側の検量結果を破棄する手段
を備えるとよい。この場合、受光部及び計数部の能力を
越えた場合の検量結果を抽出して破棄することができ
る。
強い検量結果に基づいて作成した個別近似直線の傾きが
前記全体近似直線の傾きよりも小さいときには当該蛍光
量の強い検量結果の内強い側の検量結果を破棄する手段
を備えるとよい。この場合、受光部及び計数部の能力を
越えた場合の検量結果を抽出して破棄することができ
る。
【0019】これら検量結果を破棄する手段が、傾きの
検査の結果破棄する必要が無いと判断した検量結果は、
小さい側又は大きい側の検量のしきい値となる。このた
め、検量部は、計数部16の計数結果とこのしきい値と
を比較することで、検量に用いる検量線を特定する。
検査の結果破棄する必要が無いと判断した検量結果は、
小さい側又は大きい側の検量のしきい値となる。このた
め、検量部は、計数部16の計数結果とこのしきい値と
を比較することで、検量に用いる検量線を特定する。
【0020】また、標準液の検量結果の良否の判定は、
全体の近似直線の相関係数を求めることでも判定するこ
とができる。相関係数の絶対値が1のときには完全に線
形であるため、例えば相関係数が0.9以上、望ましく
は0.96以上の場合に良好な近似直線であると判定す
ることができる。
全体の近似直線の相関係数を求めることでも判定するこ
とができる。相関係数の絶対値が1のときには完全に線
形であるため、例えば相関係数が0.9以上、望ましく
は0.96以上の場合に良好な近似直線であると判定す
ることができる。
【0021】全体の近似直線の低濃度側と高濃度側に非
線形部分を有する場合には、例えば、まず低濃度側から
傾きによる検査を行うと良い。このとき、最小濃度の検
量結果と第2最小濃度の検量結果とを含む直線の傾きが
全体の近似直線よりも大きくなった場合には、全体の近
似直線が高濃度側に非線形部分を有することで傾きが小
さくなっていると判定できる。このため、この例では、
最小濃度の検量結果と第2最小濃度の検量結果とを含む
直線の傾きが全体の近似直線よりも大きくなった場合に
は、低濃度側の検査を終了して高濃度側の検査を開始す
るようにすると良い。
線形部分を有する場合には、例えば、まず低濃度側から
傾きによる検査を行うと良い。このとき、最小濃度の検
量結果と第2最小濃度の検量結果とを含む直線の傾きが
全体の近似直線よりも大きくなった場合には、全体の近
似直線が高濃度側に非線形部分を有することで傾きが小
さくなっていると判定できる。このため、この例では、
最小濃度の検量結果と第2最小濃度の検量結果とを含む
直線の傾きが全体の近似直線よりも大きくなった場合に
は、低濃度側の検査を終了して高濃度側の検査を開始す
るようにすると良い。
【0022】このように直線性がある検量結果を用いて
検量線を作成し、この検量線の有効範囲を直線性があっ
た検量結果の範囲とすることで、より正確な検量を行う
ことができる。さらに、本実施形態では、複数の照射強
度で測定対象物を照射し、この照射強度別に標準液から
の蛍光を受光して蛍光量を測定するため、照射強度によ
っては検量できない濃度であっても、いずれかの照射強
度で直線性の良い検量線を得ることができる。従って、
低濃度から高濃度まで広い範囲で検体の濃度の測定を行
うことができる
検量線を作成し、この検量線の有効範囲を直線性があっ
た検量結果の範囲とすることで、より正確な検量を行う
ことができる。さらに、本実施形態では、複数の照射強
度で測定対象物を照射し、この照射強度別に標準液から
の蛍光を受光して蛍光量を測定するため、照射強度によ
っては検量できない濃度であっても、いずれかの照射強
度で直線性の良い検量線を得ることができる。従って、
低濃度から高濃度まで広い範囲で検体の濃度の測定を行
うことができる
【0023】
【実施例】図2は本発明の実施例の構成を示すブロック
図である。本実施例による蛍光量測定装置は、受光部と
してのPMT(フォトマルチプライヤチューブ)14
と、計数部としてのカウンタ16と、検量を行う測定・
検量部18と、検体に励起光を照射するランプ11と、
このランプ11及び検体容器(マイクロプレート)を駆
動する装置制御部24とを備えている。前述した光源部
10は、ランプ11と装置制御部24のランプ駆動部分
とを備える。
図である。本実施例による蛍光量測定装置は、受光部と
してのPMT(フォトマルチプライヤチューブ)14
と、計数部としてのカウンタ16と、検量を行う測定・
検量部18と、検体に励起光を照射するランプ11と、
このランプ11及び検体容器(マイクロプレート)を駆
動する装置制御部24とを備えている。前述した光源部
10は、ランプ11と装置制御部24のランプ駆動部分
とを備える。
【0024】図3は標準液28を注入したマイクロプレ
ート26の一例を示す図である。通常の免疫検査では、
検査対象の濃度を定量するに当たり、検査の度に、既知
の濃度の標準液(スタンダード)を測定し、検量線を作
成する。この標準液は、例えば8段階程度の濃度として
いる。図4は各濃度の標準液から発せられた光量(測定
の結果値)とそれぞれの既知濃度との関係を示すグラフ
図であり、測定の結果値をこの既知の濃度値に配置する
ことで、分布図32を生成し、さらに、その測定結果か
ら直線の検量線30を算出する。この検量線を用いるこ
とで、8段階に限らず種々の光量に応じた濃度値を計量
する。
ート26の一例を示す図である。通常の免疫検査では、
検査対象の濃度を定量するに当たり、検査の度に、既知
の濃度の標準液(スタンダード)を測定し、検量線を作
成する。この標準液は、例えば8段階程度の濃度として
いる。図4は各濃度の標準液から発せられた光量(測定
の結果値)とそれぞれの既知濃度との関係を示すグラフ
図であり、測定の結果値をこの既知の濃度値に配置する
ことで、分布図32を生成し、さらに、その測定結果か
ら直線の検量線30を算出する。この検量線を用いるこ
とで、8段階に限らず種々の光量に応じた濃度値を計量
する。
【0025】図5(A)は高濃度側で非線形部分(サチ
リ)が生じた例を示すグラフである。高濃度側34でこ
のようなサチリを生ずるのは、照射強度が強く、標準液
(又は検体中の試料)から発せられる蛍光が強すぎ、P
MT14及びカウンタ16の能力を越えてしまった場合
に生ずる。一方、図5(B)は低濃度側36にサチリが
生じた例を示すグラフ図で、これは、例えば照度強度が
弱く、これに伴い低濃度の標準液から発せられる蛍光が
微弱で、このため、PMTで良好に受光できなくなった
場合に生ずる。
リ)が生じた例を示すグラフである。高濃度側34でこ
のようなサチリを生ずるのは、照射強度が強く、標準液
(又は検体中の試料)から発せられる蛍光が強すぎ、P
MT14及びカウンタ16の能力を越えてしまった場合
に生ずる。一方、図5(B)は低濃度側36にサチリが
生じた例を示すグラフ図で、これは、例えば照度強度が
弱く、これに伴い低濃度の標準液から発せられる蛍光が
微弱で、このため、PMTで良好に受光できなくなった
場合に生ずる。
【0026】本実施例では、このようにランプ11の照
射強度が強い場合には図5(A)に示すような非線形部
分が生じ、一方照射強度を弱くすると場合には低濃度側
で非線形部分が生じてしまうような測定対象物であって
も、PMTやカウンタ16をより高性能なものに変化さ
せたり、または、試薬の量を調整することなく、低濃度
から高濃度までの直線的に精度良く検量するものであ
る。
射強度が強い場合には図5(A)に示すような非線形部
分が生じ、一方照射強度を弱くすると場合には低濃度側
で非線形部分が生じてしまうような測定対象物であって
も、PMTやカウンタ16をより高性能なものに変化さ
せたり、または、試薬の量を調整することなく、低濃度
から高濃度までの直線的に精度良く検量するものであ
る。
【0027】そのため、図5(C)に示すように、低濃
度側ではランプ光量大(励起光を強くした)ときの検量
線30Aを用い、一方、高濃度側ではランプ光量を小
(励起光を弱くした)ときの検量線30Bを用いてる。
このため、PMT14およびカウンタ16の能力を越え
たダイナミックレンジの検量を行うことができる。具体
的には、検査対象の検量に際して、まず、ランプ強度の
強い状態下で測定し、その値がオーバーフローしている
か判断し、オーバーフロー値を示した場合、またはそれ
に近い値の場合はランプ強度を下げて再検査し、先に求
めた検量線から定量する。
度側ではランプ光量大(励起光を強くした)ときの検量
線30Aを用い、一方、高濃度側ではランプ光量を小
(励起光を弱くした)ときの検量線30Bを用いてる。
このため、PMT14およびカウンタ16の能力を越え
たダイナミックレンジの検量を行うことができる。具体
的には、検査対象の検量に際して、まず、ランプ強度の
強い状態下で測定し、その値がオーバーフローしている
か判断し、オーバーフロー値を示した場合、またはそれ
に近い値の場合はランプ強度を下げて再検査し、先に求
めた検量線から定量する。
【0028】次に、この複数の検量線の生成の手法を図
6乃至図10のフローチャート及び図12乃至図17の
グラフを用いて説明する。
6乃至図10のフローチャート及び図12乃至図17の
グラフを用いて説明する。
【0029】図6に示すように、試薬の特性や、経験的
なものから最適なランプ強度(印加電圧)が判っている
場合には、まず、この最適ランプ強度で、既知濃度(8
段階程度)の資料を測定し、それぞれの蛍光値を記録す
る(S1)。最適なランプ強度が不明の場合には、中間
的なランプ強度を用いるか、または、図9に示す処理を
から開始する。
なものから最適なランプ強度(印加電圧)が判っている
場合には、まず、この最適ランプ強度で、既知濃度(8
段階程度)の資料を測定し、それぞれの蛍光値を記録す
る(S1)。最適なランプ強度が不明の場合には、中間
的なランプ強度を用いるか、または、図9に示す処理を
から開始する。
【0030】最適なランプ強度による標準液の測定結果
に基づいて、図11に示すような縦軸・蛍光値、横軸・
濃度の分布図を作成する(S2)。次いで、1のデータ
群から、最小二乗法を用いて符号1Aで示す近似直線を
引き(S3)、その相関係数を求める(S4)。相関
は、統計的手法での各値の従属性の度合いを示す値で、
−1から1までの値を取り、1または−1であれば完全
に線形となる。また、0のときには相関がない。本実施
例では、この相関係数が0.96〜1.0の範囲にある
か否かを確認し(S5)、相関係数が0.96を越えた
場合には当該近似曲線1Aを検量線とする(S6)。
に基づいて、図11に示すような縦軸・蛍光値、横軸・
濃度の分布図を作成する(S2)。次いで、1のデータ
群から、最小二乗法を用いて符号1Aで示す近似直線を
引き(S3)、その相関係数を求める(S4)。相関
は、統計的手法での各値の従属性の度合いを示す値で、
−1から1までの値を取り、1または−1であれば完全
に線形となる。また、0のときには相関がない。本実施
例では、この相関係数が0.96〜1.0の範囲にある
か否かを確認し(S5)、相関係数が0.96を越えた
場合には当該近似曲線1Aを検量線とする(S6)。
【0031】一方、相関係数が0.96より少ない場合
には、その直線の傾きを求める。図7に示すように、ま
ず、図12の符号1Aで示す近似直線aの傾きa1を算
出する。そして、図12の符号3で示す最低濃度のデー
タと、2番目に低濃度のデータ4の2点間を直線2Aで
結びその傾きa2を求める(S12)。この傾きa2が近
似直線aの傾きa1と10%以内の違いであった場合に
は、また、近似直線aの傾きより大きかった場合には
(S3)、現在の最小濃度を第1のしきい値に設定す
る。
には、その直線の傾きを求める。図7に示すように、ま
ず、図12の符号1Aで示す近似直線aの傾きa1を算
出する。そして、図12の符号3で示す最低濃度のデー
タと、2番目に低濃度のデータ4の2点間を直線2Aで
結びその傾きa2を求める(S12)。この傾きa2が近
似直線aの傾きa1と10%以内の違いであった場合に
は、また、近似直線aの傾きより大きかった場合には
(S3)、現在の最小濃度を第1のしきい値に設定す
る。
【0032】一方、図12に例示するように、直線2A
の傾きa2が直線1Aの傾きa1より小さい場合には、最
低濃度のデータ3を削除する(S15)。そして、この
最低濃度のデータ3を削除した残りのデータ群から、図
13に示すように、新たな分布図を作成する(S1
6)。そして、この新たな分布図に基づいて、再度近似
直線を算出する。この例では、図13の符号1Bで示す
近似直線が得られる。そして、この符号1Bで示す近似
直線aの傾きa1を算出し(S11)、さらに、直線2
Bを算出する(S12)。この場合にも、直線2Bの傾
きa2は直線1Bの傾きa1よりも小さいため、最低濃度
のデータ4を削除する。このステップS11〜S16に
至る処理を直線の相関係数が0.9を越えるまで繰り返
す。
の傾きa2が直線1Aの傾きa1より小さい場合には、最
低濃度のデータ3を削除する(S15)。そして、この
最低濃度のデータ3を削除した残りのデータ群から、図
13に示すように、新たな分布図を作成する(S1
6)。そして、この新たな分布図に基づいて、再度近似
直線を算出する。この例では、図13の符号1Bで示す
近似直線が得られる。そして、この符号1Bで示す近似
直線aの傾きa1を算出し(S11)、さらに、直線2
Bを算出する(S12)。この場合にも、直線2Bの傾
きa2は直線1Bの傾きa1よりも小さいため、最低濃度
のデータ4を削除する。このステップS11〜S16に
至る処理を直線の相関係数が0.9を越えるまで繰り返
す。
【0033】最低濃度のデータ4を削除して新たに最低
側の2点間の直線を算出すると、図14に示すように、
新たな近似直線1Cの傾きa1と直線2Cの傾きa2とで
は、直線2Cの傾きが大きくなる。これは、近似直線1
Cは図14に示すように高濃度側で生じている非線形部
分の影響で傾きが小さくなっているためである。この図
14に示すような状態になった場合にも(S13)、現
在の最小濃度データ5を第1のしきい値に設定して、図
8に示す符号Bに進み、高濃度側の処理に移行する
側の2点間の直線を算出すると、図14に示すように、
新たな近似直線1Cの傾きa1と直線2Cの傾きa2とで
は、直線2Cの傾きが大きくなる。これは、近似直線1
Cは図14に示すように高濃度側で生じている非線形部
分の影響で傾きが小さくなっているためである。この図
14に示すような状態になった場合にも(S13)、現
在の最小濃度データ5を第1のしきい値に設定して、図
8に示す符号Bに進み、高濃度側の処理に移行する
【0034】次いで、図15に示すように、最高濃度の
データ7と2番目に高濃度のデータ8の2点間を直線2
Dで結び、その傾きを求める(S21)。次いで、この
直線2Dの傾きa3と近似直線1Dの傾きa1とを比較し
て(S22)、a3が小さい場合には、最高濃度のデー
タ7を削除する(S23)。さらに、図16に示すよう
に、先のデータから最高濃度のデータを削除した残りの
データを使用して上述した手法により近似直線1E・相
関係数・傾きa1を求め(S24,S25)、直線2E
の傾きa2と比較する。この作業は、相関係数が0.9
6〜1.0の範囲に収まるようになるまで繰り返す(S
26)。すると、図17に示すように、相関係数の高い
近似直線を得ることができ、この近似直線は、中央検量
線30となる。この場合、測定可能な範囲は、最高濃度
データ9の蛍光値である第1のしきい値30aから、最
低濃度データ5の蛍光値である第2のしきい値30bの
間となる。
データ7と2番目に高濃度のデータ8の2点間を直線2
Dで結び、その傾きを求める(S21)。次いで、この
直線2Dの傾きa3と近似直線1Dの傾きa1とを比較し
て(S22)、a3が小さい場合には、最高濃度のデー
タ7を削除する(S23)。さらに、図16に示すよう
に、先のデータから最高濃度のデータを削除した残りの
データを使用して上述した手法により近似直線1E・相
関係数・傾きa1を求め(S24,S25)、直線2E
の傾きa2と比較する。この作業は、相関係数が0.9
6〜1.0の範囲に収まるようになるまで繰り返す(S
26)。すると、図17に示すように、相関係数の高い
近似直線を得ることができ、この近似直線は、中央検量
線30となる。この場合、測定可能な範囲は、最高濃度
データ9の蛍光値である第1のしきい値30aから、最
低濃度データ5の蛍光値である第2のしきい値30bの
間となる。
【0035】図9は最小ランプ強度での検量線を生成す
る処理を例示するフローチャートである。まず、最小ラ
ンプ強度で標準液を測定する(S31)。次いで、縦軸
・蛍光値、横軸・濃度の分布図を作成し、最小二乗法を
用いて近似直線bを算出する(S32)。さらに、この
近似直線bの相関係数を求める(S33)。この相関係
数が0.96〜1.0の範囲にあるか否かを確認し(S
34)、範囲内の場合には、これを高濃度側検量線とし
て利用する(S40)。相関係数が0.96より少ない
場合にはその直線の傾きb1を求める(S35)。
る処理を例示するフローチャートである。まず、最小ラ
ンプ強度で標準液を測定する(S31)。次いで、縦軸
・蛍光値、横軸・濃度の分布図を作成し、最小二乗法を
用いて近似直線bを算出する(S32)。さらに、この
近似直線bの相関係数を求める(S33)。この相関係
数が0.96〜1.0の範囲にあるか否かを確認し(S
34)、範囲内の場合には、これを高濃度側検量線とし
て利用する(S40)。相関係数が0.96より少ない
場合にはその直線の傾きb1を求める(S35)。
【0036】さらに、最低濃度のデータと、2番目に低
濃度のデータの2点間を直線で結び、その傾きb2を求
める(S36)。この傾きb2と近似直線bの傾きb2と
を比較して(S37)、近似直線の傾きの10%よりも
小さい場合には、最低濃度のデータを削除する(S3
8)。1のデータ群から最低濃度のデータを削除した残
りのデータを使用して、新たな分布図を作成し(S3
9)、近似直線・相関係数・傾きを求める。この作業を
傾きが10%以下になるまで続け、その直線を高濃度側
検量線とする。
濃度のデータの2点間を直線で結び、その傾きb2を求
める(S36)。この傾きb2と近似直線bの傾きb2と
を比較して(S37)、近似直線の傾きの10%よりも
小さい場合には、最低濃度のデータを削除する(S3
8)。1のデータ群から最低濃度のデータを削除した残
りのデータを使用して、新たな分布図を作成し(S3
9)、近似直線・相関係数・傾きを求める。この作業を
傾きが10%以下になるまで続け、その直線を高濃度側
検量線とする。
【0037】図10は最小ランプ強度での検量線を生成
する処理を例示するフローチャートである。まず、最大
ランプ強度で標準液を測定し(S41)、各濃度のデー
タ群の分布図を作成し、近似直線cを算出する(S4
2)。図9に示した場合と同様に、相関係数が0.96
〜1.0の範囲にあった場合は、これを低濃度側検量線
として利用する(S42,S44,S50)。相関係数
が0.96より少ない場合は、その直線cの傾きc1を
求める(S45)。
する処理を例示するフローチャートである。まず、最大
ランプ強度で標準液を測定し(S41)、各濃度のデー
タ群の分布図を作成し、近似直線cを算出する(S4
2)。図9に示した場合と同様に、相関係数が0.96
〜1.0の範囲にあった場合は、これを低濃度側検量線
として利用する(S42,S44,S50)。相関係数
が0.96より少ない場合は、その直線cの傾きc1を
求める(S45)。
【0038】その後、最低濃度側のデータを処理する
(図示せず)。すなわち、最低濃度のデータと、2番目
に低濃度のデータの2点間を直線で結び、その傾きを求
める。この傾きがaの傾きと5%以内の違いであった場
合には、最高濃度側の処理を行う。傾きがaの傾きより
小さい場合には、最低濃度のデータを削除する。この削
除の後、その残りのデータ群から近似直線・相関係数・
傾きを求め、この作業を、相関係数が0.9を越えるま
で繰り返す。
(図示せず)。すなわち、最低濃度のデータと、2番目
に低濃度のデータの2点間を直線で結び、その傾きを求
める。この傾きがaの傾きと5%以内の違いであった場
合には、最高濃度側の処理を行う。傾きがaの傾きより
小さい場合には、最低濃度のデータを削除する。この削
除の後、その残りのデータ群から近似直線・相関係数・
傾きを求め、この作業を、相関係数が0.9を越えるま
で繰り返す。
【0039】次に、最高濃度のデータと2番目に高濃度
のデータの2点間を直線で結び、その傾きc2を求める
(S46)。この傾きc2が近似直線cの傾きc1より小
さい場合は、最高濃度のデータを削除する(S48)。
先のデータから最高濃度のデータを削除した残りのデー
タを使って近似直線・相関係数・傾きを求める。この作
業は、傾きの違いが10%以下になるまで続け、その直
線を低濃度側検量線とする。
のデータの2点間を直線で結び、その傾きc2を求める
(S46)。この傾きc2が近似直線cの傾きc1より小
さい場合は、最高濃度のデータを削除する(S48)。
先のデータから最高濃度のデータを削除した残りのデー
タを使って近似直線・相関係数・傾きを求める。この作
業は、傾きの違いが10%以下になるまで続け、その直
線を低濃度側検量線とする。
【0040】図18はこの3つの検量線を用いて検量を
行う処理の一例を示すフローチャートである。まず、標
準液を3つの照射強度で測定する(S51)。次いで、
中央検量線、高濃度側検量線、低濃度側検量線を算出
し、中央検量線の第1のしきい値および第2のしきい値
を算出する(S52)。さらに、測定対象物となる検体
中の試料の蛍光値kを測定する(S53)。この蛍光値
kと第1及び第2のしきい値とを比較し、検量線を選択
する(S54)
行う処理の一例を示すフローチャートである。まず、標
準液を3つの照射強度で測定する(S51)。次いで、
中央検量線、高濃度側検量線、低濃度側検量線を算出
し、中央検量線の第1のしきい値および第2のしきい値
を算出する(S52)。さらに、測定対象物となる検体
中の試料の蛍光値kを測定する(S53)。この蛍光値
kと第1及び第2のしきい値とを比較し、検量線を選択
する(S54)
【0041】この蛍光値kが第2のしきい値を越えてい
る場合には、光濃度側検量線で定量し、濃度を計算する
(S55)。一方、第1のしきい値以上第2のしきい値
以下の場合には、中央検量線で定量し、濃度計算を行う
(S56)。蛍光値kが第1のしきい値を下回った場合
には、低濃度側検量線で定量し、濃度計算を行う(S5
7)。次いで、定量結果を出力する。
る場合には、光濃度側検量線で定量し、濃度を計算する
(S55)。一方、第1のしきい値以上第2のしきい値
以下の場合には、中央検量線で定量し、濃度計算を行う
(S56)。蛍光値kが第1のしきい値を下回った場合
には、低濃度側検量線で定量し、濃度計算を行う(S5
7)。次いで、定量結果を出力する。
【0042】また、中央検量線での定量を行い、その範
囲を超えた蛍光値が出力された場合に、照度を変更して
照射し、高濃度又は低濃度の検量線を用いて測定するよ
うにしてもよい。
囲を超えた蛍光値が出力された場合に、照度を変更して
照射し、高濃度又は低濃度の検量線を用いて測定するよ
うにしてもよい。
【0043】上述したように本実施形態によると、濃度
測定においてのダイナミックレンジを広げることができ
る。また、ランプ強度を可変にすることで解決したた
め、従来と同様の機器構成とすることができ、このた
め、低コストで実現できる
測定においてのダイナミックレンジを広げることができ
る。また、ランプ強度を可変にすることで解決したた
め、従来と同様の機器構成とすることができ、このた
め、低コストで実現できる
【0044】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、光源部が、照射強度を変化させて
測定対象物を照射し、検量部は、この複数の照射強度別
に当該測定対象物の濃度を検量するため、強い励起光で
は受光部が受光できなくなる程強い蛍光を発する場合で
あっても弱い励起光によって受光することができ、一
方、弱い励起光では測定対象物の発する蛍光が微弱であ
る場合には、強い励起光での受光により検量することが
できるため、受光部のダイナミックレンジを越えて検量
を行うことができ、さらに、濃度の低い場合にも良好に
検量することができる従来にない優れた蛍光量測定装置
を提供することができる。
ので、これによると、光源部が、照射強度を変化させて
測定対象物を照射し、検量部は、この複数の照射強度別
に当該測定対象物の濃度を検量するため、強い励起光で
は受光部が受光できなくなる程強い蛍光を発する場合で
あっても弱い励起光によって受光することができ、一
方、弱い励起光では測定対象物の発する蛍光が微弱であ
る場合には、強い励起光での受光により検量することが
できるため、受光部のダイナミックレンジを越えて検量
を行うことができ、さらに、濃度の低い場合にも良好に
検量することができる従来にない優れた蛍光量測定装置
を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】標準液を注入したマイクロプレートの一例を示
す説明図である。
す説明図である。
【図4】蛍光値の分布例を示す分布図である。
【図5】濃度と蛍光値の関係を示すグラフ図であり、図
5(A)はランプ光量が大きい場合の一例を示す図で、
図5(B)はランプ光量が小さい場合の一例を示す図
で、図5(C)は複数のランプ強度による検量線を合成
した例を示す図である。
5(A)はランプ光量が大きい場合の一例を示す図で、
図5(B)はランプ光量が小さい場合の一例を示す図
で、図5(C)は複数のランプ強度による検量線を合成
した例を示す図である。
【図6】最適ランプ強度による検量線算出の例を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】最低濃度側の非線形部分のデータを削除する処
理を示すフローチャートである。
理を示すフローチャートである。
【図8】最高濃度側の非線形部分のデータを削除する処
理を示すフローチャートである。
理を示すフローチャートである。
【図9】最小ランプ強度による検量線算出の例を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図10】最大ランプ強度による検量線算出の例を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図11】図6に示すフローチャートによる初期状態を
示す分布図である。
示す分布図である。
【図12】図7に示す処理による直線1Aと直線2Aの
関係を示す分布図である。
関係を示す分布図である。
【図13】図7に示す処理による直線1Bと直線2Bの
関係を示す分布図である。
関係を示す分布図である。
【図14】図7に示す処理による直線1Cと直線3Cの
関係を示す分布図である。
関係を示す分布図である。
【図15】図8に示す処理による直線1Dと直線2Dの
関係を示す分布図である。
関係を示す分布図である。
【図16】図8に示す処理による直線1Eと直線2Eの
関係を示す分布図である。
関係を示す分布図である。
【図17】図6乃至図8に示す処理によって算出された
検量線の一例を示す分布図である。
検量線の一例を示す分布図である。
【図18】複数の検量線を選択する処理の一例を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図19】従来の光子のカウントを示す説明図であり、
図19(A)は通常の状態を示す図で、図19(B)は
飽和した状態を示す図である。
図19(A)は通常の状態を示す図で、図19(B)は
飽和した状態を示す図である。
10 光源部 11 ランプ 12 測定対象物(検体中の試料) 14 受光部(PMT) 16 計数部(カウンタ) 18 検量部 20 照射強度変更機能 22 照射強度別検量機能
Claims (4)
- 【請求項1】 励起光を測定対象物に照射する光源部
と、この光源部から照射された励起光に応じて前記測定
対象物から発せられた蛍光を受光する受光部と、この受
光部で受光した光子数を計数する計数部と、この計数部
による計数結果に応じて蛍光量を検量する検量部とを備
えた蛍光量測定装置において、 前記光源部が、前記測定対象物に照射する励起光の強度
を変更する照射強度変更機能を備え、 前記検量部が、前記照射強度変更機能によって変更され
た励起光別に前記測定対象物の濃度を検量する照射強度
別検量機能を備えたことを特徴とする蛍光量測定装置。 - 【請求項2】 前記光源部が、前記照射強度変更機能に
よって照射強度が変更された励起光を予め濃度が定めら
れた複数の標準液に照射する標準用照射機能を備え、 前記検量部が、前記複数の標準液の照射強度別の検量結
果に基づいて当該検量結果の分布図を照射強度別に作成
する分布図作成機能と、この分布図作成機能によって作
成された分布図での検量結果全体を近似する全体近似直
線と検量結果の内の一部を近似する個別近似直線とを算
出する直線算出機能とを備える共に、 この直線算出機能のよって算出された全体近似直線の傾
きと個別近似直線の傾きとに基づいて各検量結果の採否
を個別に決定する検量結果採否決定機能と、この検量結
果採否決定機能によって照射強度別に特定された検量結
果に基づいて照射強度別に検量線を生成する照射強度別
検量線生成機能とを備えたことを特徴とする請求項1記
載の蛍光量測定装置。 - 【請求項3】 前記検量結果採否決定機能が、蛍光量の
低い検量結果に基づいて作成した個別近似直線の傾きが
前記全体近似直線の傾きよりも小さいときには当該蛍光
量の低い検量結果の内低い側の検量結果を破棄する手段
を備えたことを特徴とする請求項2記載の蛍光量測定装
置。 - 【請求項4】 前記検量結果採否決定機能が、蛍光量の
強い検量結果に基づいて作成した個別近似直線の傾きが
前記全体近似直線の傾きよりも小さいときには当該蛍光
量の強い検量結果の内強い側の検量結果を破棄する手段
を備えたことを特徴とする請求項2記載の蛍光量測定装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18913097A JPH1123467A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 蛍光量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18913097A JPH1123467A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 蛍光量測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1123467A true JPH1123467A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16235912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18913097A Withdrawn JPH1123467A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 蛍光量測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1123467A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003508746A (ja) * | 1999-08-31 | 2003-03-04 | シーエムイー テレメトリックス インク. | 分光装置を較正する方法 |
| JP2012128354A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Olympus Corp | 蛍光観察装置 |
| JP2013072727A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Shimadzu Corp | 分光蛍光光度計 |
| WO2013146244A1 (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-03 | テルモ株式会社 | センシング装置及びセンシング方法 |
| TWI464388B (zh) * | 2012-08-17 | 2014-12-11 | Wistron Corp | 光校正裝置、生物檢測校正系統及其操作方法 |
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| JP2022509803A (ja) * | 2018-12-06 | 2022-01-24 | 大連海事大学 | マルチレベル光強度刺激に基づく単一微細藻類細胞の活性検出装置及び方法 |
| WO2026048989A1 (ja) * | 2024-08-30 | 2026-03-05 | 積水メディカル株式会社 | 測定装置、測定方法、およびプログラム |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP18913097A patent/JPH1123467A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
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