JPH11234938A - 高圧回転電機およびその製造方法 - Google Patents
高圧回転電機およびその製造方法Info
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- JPH11234938A JPH11234938A JP10031124A JP3112498A JPH11234938A JP H11234938 A JPH11234938 A JP H11234938A JP 10031124 A JP10031124 A JP 10031124A JP 3112498 A JP3112498 A JP 3112498A JP H11234938 A JPH11234938 A JP H11234938A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高圧回転電機の主絶縁層の耐課電劣化性を向
上するとともに熱伝導性を向上することにある。 【解決手段】 ガラス織布の両面に、マイカに樹脂を含
浸させてなるマイカ層2と高熱伝導性の粒子を含有して
なる高熱伝導性層4とを塗布して絶縁テープを形成し、
絶縁テープを高圧コイルの周囲に巻回した後、周囲から
押圧しながら樹脂を硬化させて、主絶縁層1を形成す
る。
上するとともに熱伝導性を向上することにある。 【解決手段】 ガラス織布の両面に、マイカに樹脂を含
浸させてなるマイカ層2と高熱伝導性の粒子を含有して
なる高熱伝導性層4とを塗布して絶縁テープを形成し、
絶縁テープを高圧コイルの周囲に巻回した後、周囲から
押圧しながら樹脂を硬化させて、主絶縁層1を形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧回転電機に係
わり、特に高圧コイルの主絶縁層の技術に属する。
わり、特に高圧コイルの主絶縁層の技術に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高圧回転電機の高圧コイルは、
互いに絶縁された多数の導体からなり、固定子または回
転子のスロット内に配列されている。これらの導体の外
側には、導体とスロット間を絶縁する主絶縁層が施こさ
れている。この主絶縁層は、ガラス織布のような裏打ち
材と鱗片状のマイカからなるマイカテープを巻回して、
この間隙にエポキシ等の合成樹脂を含浸硬化している。
樹脂を含浸させる方法には、マイカテープを巻回したの
ち含浸する場合やあらかじめマイカテープを含浸してお
く方法がある。
互いに絶縁された多数の導体からなり、固定子または回
転子のスロット内に配列されている。これらの導体の外
側には、導体とスロット間を絶縁する主絶縁層が施こさ
れている。この主絶縁層は、ガラス織布のような裏打ち
材と鱗片状のマイカからなるマイカテープを巻回して、
この間隙にエポキシ等の合成樹脂を含浸硬化している。
樹脂を含浸させる方法には、マイカテープを巻回したの
ち含浸する場合やあらかじめマイカテープを含浸してお
く方法がある。
【0003】この主絶縁層は、高圧回転電機を長期にわ
たり故障無く使用するために、長期間にわたり耐課電劣
化性に優れていることが重要になる。また、コイル導体
は、主絶縁層を介して冷却されるので、主絶縁層は良好
な熱伝導性を有することが重要になる。
たり故障無く使用するために、長期間にわたり耐課電劣
化性に優れていることが重要になる。また、コイル導体
は、主絶縁層を介して冷却されるので、主絶縁層は良好
な熱伝導性を有することが重要になる。
【0004】そこで、熱伝導性を向上させるために、主
絶縁層に高熱伝導性粒子を混入することが行われてい
る。しかし、高熱伝導性粒子を混入すると、これを起点
としてトリー状(樹枝状)に絶縁破壊が進行し、耐課電劣
化性が低下する問題がある。
絶縁層に高熱伝導性粒子を混入することが行われてい
る。しかし、高熱伝導性粒子を混入すると、これを起点
としてトリー状(樹枝状)に絶縁破壊が進行し、耐課電劣
化性が低下する問題がある。
【0005】そこで、トリー状の絶縁破壊の進行を抑制
するため、マイカを含有する樹脂絶縁層と高熱伝導性粒
子を混入した樹脂絶縁層とを交互に積層し、マイカを含
有する樹脂絶縁層でトリー状の絶縁破壊の進行を阻止す
ることが提案されている(特開昭63―110929)。
するため、マイカを含有する樹脂絶縁層と高熱伝導性粒
子を混入した樹脂絶縁層とを交互に積層し、マイカを含
有する樹脂絶縁層でトリー状の絶縁破壊の進行を阻止す
ることが提案されている(特開昭63―110929)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、主絶縁層の絶縁特性の経時劣化が充分に抑
えられず、改善することが要望されている。
来技術では、主絶縁層の絶縁特性の経時劣化が充分に抑
えられず、改善することが要望されている。
【0007】例えば、正弦波50Hz換算値の8.5kV/mmの電
界で課電劣化試験をしたところ、マイカを主体とした主
絶縁層の寿命は2000時間程度であるのに対して、上
述した提案の主絶縁層は500時間で絶縁破壊する。こ
のように、上記提案による方法の主絶縁層の耐課電劣化
特性は劣っている。
界で課電劣化試験をしたところ、マイカを主体とした主
絶縁層の寿命は2000時間程度であるのに対して、上
述した提案の主絶縁層は500時間で絶縁破壊する。こ
のように、上記提案による方法の主絶縁層の耐課電劣化
特性は劣っている。
【0008】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、主絶縁層の絶縁特性の経時劣化を抑えることができ
る耐課電劣化性を向上することにある。
は、主絶縁層の絶縁特性の経時劣化を抑えることができ
る耐課電劣化性を向上することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、鱗片状のマイカに樹脂を含浸したマイカ層と樹脂に
高熱伝導性粒子を混入した高熱伝導性層とを交互に積層
してなる主絶縁層を有する高圧回転電機の製造方法にお
いて、ガラス織布の両面に、鱗片状のマイカに樹脂を含
浸させてなるマイカ層と高熱伝導性の粒子を含有してな
る高熱伝導性層とを塗布して絶縁テープを形成し、絶縁
テープを高圧コイルの周囲に巻回した後、周囲から押圧
しながら樹脂を硬化させて、主絶縁層を形成する。この
ような製造方法により、周囲から押圧しながら樹脂を硬
化させると、高熱伝導性層は高熱伝導性粒子が張り合う
ので粘度が高く、マイカ層の樹脂が圧縮により抜け出る
ので、マイカのVOL%を高くすることができ、高熱伝導性
の低下を減少したマイカ層ができる。単に、マイカ層の
みを加熱圧縮すると樹脂の粘度が下がり、樹脂が過剰に
流れ出てしまい、空気泡が生じ、絶縁性が劣化してしま
う。しかし、以上のような製造方法による絶縁テープの
場合、絶縁特性を劣化させないことが測定から明らかに
なっている。
め、鱗片状のマイカに樹脂を含浸したマイカ層と樹脂に
高熱伝導性粒子を混入した高熱伝導性層とを交互に積層
してなる主絶縁層を有する高圧回転電機の製造方法にお
いて、ガラス織布の両面に、鱗片状のマイカに樹脂を含
浸させてなるマイカ層と高熱伝導性の粒子を含有してな
る高熱伝導性層とを塗布して絶縁テープを形成し、絶縁
テープを高圧コイルの周囲に巻回した後、周囲から押圧
しながら樹脂を硬化させて、主絶縁層を形成する。この
ような製造方法により、周囲から押圧しながら樹脂を硬
化させると、高熱伝導性層は高熱伝導性粒子が張り合う
ので粘度が高く、マイカ層の樹脂が圧縮により抜け出る
ので、マイカのVOL%を高くすることができ、高熱伝導性
の低下を減少したマイカ層ができる。単に、マイカ層の
みを加熱圧縮すると樹脂の粘度が下がり、樹脂が過剰に
流れ出てしまい、空気泡が生じ、絶縁性が劣化してしま
う。しかし、以上のような製造方法による絶縁テープの
場合、絶縁特性を劣化させないことが測定から明らかに
なっている。
【0010】さらに、上記製造方法による、スロットに
挿入された高圧コイルとスロットの内面との間に、マイ
カ層と高熱伝導性層とを交互に積層してなる主絶縁層を
備えてなる高圧回転電機において、マイカ層のマイカ含
有率を50VOL%以上とする。このようにすることによ
り、耐課電劣化性に劣る高熱伝導性層の両側に耐課電劣
化性に優れたマイカ層を配置することができ、高熱伝導
性層にトリー劣化が進展してもそれを阻止するバリアと
なるマイカ層を配置できるので、高圧回転電機の絶縁層
の耐課電劣化性を損なうことなく高熱伝導化を向上でき
る。
挿入された高圧コイルとスロットの内面との間に、マイ
カ層と高熱伝導性層とを交互に積層してなる主絶縁層を
備えてなる高圧回転電機において、マイカ層のマイカ含
有率を50VOL%以上とする。このようにすることによ
り、耐課電劣化性に劣る高熱伝導性層の両側に耐課電劣
化性に優れたマイカ層を配置することができ、高熱伝導
性層にトリー劣化が進展してもそれを阻止するバリアと
なるマイカ層を配置できるので、高圧回転電機の絶縁層
の耐課電劣化性を損なうことなく高熱伝導化を向上でき
る。
【0011】また、高熱伝導性層とマイカ層とを略等厚
に塗布してなる絶縁テープを巻回したあと、押しつけ成
形して、マイカ層間の距離は0.1mmから0.2mm程度とし、
高熱伝導性層の厚みを絶縁テープの全体厚の1/2から
3/4の厚みとすることが好ましい。これによれば、高
熱伝導性粒子を含む層の厚さが厚くなりすぎるとトリー
劣化のエネルギーが大きくなり、マイカを高密度に含む
層での進展阻止が困難になるため、マイカ層間の距離は
0.1mmから0.2mm程度が望ましく、絶縁テープ厚の1/2
から3/4を高熱伝導性粒子の層とし、高圧回転電機の
絶縁層の耐課電劣化性を損なうことなく高熱伝導化を向
上できる。
に塗布してなる絶縁テープを巻回したあと、押しつけ成
形して、マイカ層間の距離は0.1mmから0.2mm程度とし、
高熱伝導性層の厚みを絶縁テープの全体厚の1/2から
3/4の厚みとすることが好ましい。これによれば、高
熱伝導性粒子を含む層の厚さが厚くなりすぎるとトリー
劣化のエネルギーが大きくなり、マイカを高密度に含む
層での進展阻止が困難になるため、マイカ層間の距離は
0.1mmから0.2mm程度が望ましく、絶縁テープ厚の1/2
から3/4を高熱伝導性粒子の層とし、高圧回転電機の
絶縁層の耐課電劣化性を損なうことなく高熱伝導化を向
上できる。
【0012】さらに、主絶縁層の少なくとも一方の面に
樹脂を含浸したマイカ層を配置する。これによれば、さ
らに耐課電劣化性を向上させ、高熱伝導化を向上でき
る。
樹脂を含浸したマイカ層を配置する。これによれば、さ
らに耐課電劣化性を向上させ、高熱伝導化を向上でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る高圧
回転電機に用いられるコイルの断面を示している。図1
において、高圧回転電機のコイルは、互いに絶縁して配
列された数本の導体17の束である導体束18を外部と
絶縁するための主絶縁層1に囲まれて形成されている。
て、図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る高圧
回転電機に用いられるコイルの断面を示している。図1
において、高圧回転電機のコイルは、互いに絶縁して配
列された数本の導体17の束である導体束18を外部と
絶縁するための主絶縁層1に囲まれて形成されている。
【0014】各導体17には素線絶縁が施され、この素
線絶縁は、例えば、エポキシ樹脂またはアルキド樹脂の
ような含真樹脂で硬化したガラス繊維層か、または、マ
イカテープ巻回し層またはテレフタル酸アルキド、ポリ
エステルイミド、ポリイミドなどのようなエナメル層か
らなる。
線絶縁は、例えば、エポキシ樹脂またはアルキド樹脂の
ような含真樹脂で硬化したガラス繊維層か、または、マ
イカテープ巻回し層またはテレフタル酸アルキド、ポリ
エステルイミド、ポリイミドなどのようなエナメル層か
らなる。
【0015】主絶縁層1は、本発明に係るプリプレグ
(成形を行う前に樹脂と強化材を混合すること)絶縁テー
プを所定回数巻回し、圧縮加熱して形成される。図2
は、本発明に係るプリプレグ絶縁テープ例の断面図であ
る。図2において、プリプレグ絶縁テープは、0.04mm厚
のガラス織布3の一面に、平均粒径0.13mmの鱗片状の
硬質集成マイカとエポキシ当量178のフェノールノボラ
ックと3%の三フッカホウ素モノエチルアミン錯体マイ
カとからなる耐課電劣化性に優れたマイカ層2を塗布
し、他面にエポキシ当量178のフェノールノボラックと
3%の三フッカホウ素モノエチルアミン錯体と平均粒径
1μmのアルミナ粒子とを混合した高熱伝導性の粒子を
含有してなる樹脂の高熱伝導性層4を塗布して半硬化さ
れて形成されている。すなわち、主絶縁層1は、図3の
ように、マイカ層2と高熱伝導性層4とが積層される構
造となる。
(成形を行う前に樹脂と強化材を混合すること)絶縁テー
プを所定回数巻回し、圧縮加熱して形成される。図2
は、本発明に係るプリプレグ絶縁テープ例の断面図であ
る。図2において、プリプレグ絶縁テープは、0.04mm厚
のガラス織布3の一面に、平均粒径0.13mmの鱗片状の
硬質集成マイカとエポキシ当量178のフェノールノボラ
ックと3%の三フッカホウ素モノエチルアミン錯体マイ
カとからなる耐課電劣化性に優れたマイカ層2を塗布
し、他面にエポキシ当量178のフェノールノボラックと
3%の三フッカホウ素モノエチルアミン錯体と平均粒径
1μmのアルミナ粒子とを混合した高熱伝導性の粒子を
含有してなる樹脂の高熱伝導性層4を塗布して半硬化さ
れて形成されている。すなわち、主絶縁層1は、図3の
ように、マイカ層2と高熱伝導性層4とが積層される構
造となる。
【0016】図4は、本発明に係る高圧コイル主絶縁層
の成形方法を示している。図4において、加圧ジグ3
0、31、32は、所定の温度になったときに外部から
主絶縁層に向かい圧力を加えることができるようになっ
ている。
の成形方法を示している。図4において、加圧ジグ3
0、31、32は、所定の温度になったときに外部から
主絶縁層に向かい圧力を加えることができるようになっ
ている。
【0017】次に、上述したように形成される主絶縁層
1の効果について説明する。マイカを含有する層だけを
加熱圧縮した場合には、空気泡が生じ、トリー劣化を進
展し、高熱伝導性の低下が生じることがわかっている
が、これに対して、本発明に係るプリプレグ絶縁テープ
を巻回し、マイカ層2と高熱伝導性層4とが積層された
後に、加熱圧縮されると、高熱伝導性層4ではアルミナ
の粒子が張り合うので粘度が高く、樹脂は抜けにくい。
一方、マイカ層2の場合は、圧縮すると樹脂が押し出さ
れてマイカの含有率が高くなる。このように、マイカの
含有率の高いマイカ層が形成できる。
1の効果について説明する。マイカを含有する層だけを
加熱圧縮した場合には、空気泡が生じ、トリー劣化を進
展し、高熱伝導性の低下が生じることがわかっている
が、これに対して、本発明に係るプリプレグ絶縁テープ
を巻回し、マイカ層2と高熱伝導性層4とが積層された
後に、加熱圧縮されると、高熱伝導性層4ではアルミナ
の粒子が張り合うので粘度が高く、樹脂は抜けにくい。
一方、マイカ層2の場合は、圧縮すると樹脂が押し出さ
れてマイカの含有率が高くなる。このように、マイカの
含有率の高いマイカ層が形成できる。
【0018】
【表1】
【0019】表1は、プリプレグ絶縁テープ状態でのマ
イカ、ガラス、樹脂、アルミナの含有量の比率が異なる
実施例1乃至3における加熱圧縮する前後での組成率の
変化と耐課電劣化性の評価結果を示している。表1にお
いて、材料の比率が異なる実施例1乃至3の条件が「成
形時圧縮率」の項目の上に掲げられ、「成形時圧縮率」
の項目には、加熱圧縮した圧縮率が記され、加熱圧縮し
て硬化した後の特性が、「成形時圧縮率」の項目の下に
掲げてある。表1において、「絶縁層のマイカ含有量」
は、テープ中マイカ含有量が加熱圧縮された後の値であ
り、実施例1の場合、20Vol%であった含有量が、加熱圧
縮後に28Vol%となる。「マイカ層部分マイカ含有量」
は、実施例1の場合、36Vol%であった含有量が、加熱圧
縮後に63Vol%となる。「絶縁層中アルミナ含有量」は、
テープ中アルミナ含有量が加熱圧縮された後の値であ
り、実施例1の場合、18Vol%であった含有量が、加熱圧
縮後に25Vol%となる。「絶縁層中ガラス裏打ち材含有
量」は、テープ中ガラス裏打ち材含有量が加熱圧縮され
た後の値であり、実施例1の場合、7Vol%であった含有
量が、加熱圧縮後に9.6Vol%となる。「絶縁層中樹脂含
有量」は、テープ中樹脂含有量が加熱圧縮された後の値
であり、実施例1の場合、55Vol%であった含有量が、加
熱圧縮後に37.4Vol%となる。
イカ、ガラス、樹脂、アルミナの含有量の比率が異なる
実施例1乃至3における加熱圧縮する前後での組成率の
変化と耐課電劣化性の評価結果を示している。表1にお
いて、材料の比率が異なる実施例1乃至3の条件が「成
形時圧縮率」の項目の上に掲げられ、「成形時圧縮率」
の項目には、加熱圧縮した圧縮率が記され、加熱圧縮し
て硬化した後の特性が、「成形時圧縮率」の項目の下に
掲げてある。表1において、「絶縁層のマイカ含有量」
は、テープ中マイカ含有量が加熱圧縮された後の値であ
り、実施例1の場合、20Vol%であった含有量が、加熱圧
縮後に28Vol%となる。「マイカ層部分マイカ含有量」
は、実施例1の場合、36Vol%であった含有量が、加熱圧
縮後に63Vol%となる。「絶縁層中アルミナ含有量」は、
テープ中アルミナ含有量が加熱圧縮された後の値であ
り、実施例1の場合、18Vol%であった含有量が、加熱圧
縮後に25Vol%となる。「絶縁層中ガラス裏打ち材含有
量」は、テープ中ガラス裏打ち材含有量が加熱圧縮され
た後の値であり、実施例1の場合、7Vol%であった含有
量が、加熱圧縮後に9.6Vol%となる。「絶縁層中樹脂含
有量」は、テープ中樹脂含有量が加熱圧縮された後の値
であり、実施例1の場合、55Vol%であった含有量が、加
熱圧縮後に37.4Vol%となる。
【0020】実施例1乃至3のように、マイカを20Vo
l%以上含む層と高熱伝導の充填材である高熱伝導性粒子
を15Vol%以上含む層とからなるプリプレグ絶縁テープ
を巻回し、厚みが圧縮前の厚みの80%ないし70%に
なるように押しつけ成形をして体積を小さくしている。
l%以上含む層と高熱伝導の充填材である高熱伝導性粒子
を15Vol%以上含む層とからなるプリプレグ絶縁テープ
を巻回し、厚みが圧縮前の厚みの80%ないし70%に
なるように押しつけ成形をして体積を小さくしている。
【0021】また、加熱圧縮後、マイカを50Vol%以上
含む層と高熱伝導の充填材を含む層が交互に配置され、
プリプレグ絶縁テープの全厚が0.1mmないし0.2mmで、高
熱伝導の粒子を含む充填材層の厚みは、全絶縁層厚の1
/2から3/4とされている。 このように、本発明に
係るプリプレグ絶縁テープを加熱圧縮することにより、
マイカ層のマイカ含有量が実施例1乃至3で、50Vol%以
上となり、課電劣化寿命が正弦波50Hz換算値の8.5kV
/mmにおいて2000時間以上、熱伝導性が0.4W/
mK以上の優れた特性を得られる効果がある。
含む層と高熱伝導の充填材を含む層が交互に配置され、
プリプレグ絶縁テープの全厚が0.1mmないし0.2mmで、高
熱伝導の粒子を含む充填材層の厚みは、全絶縁層厚の1
/2から3/4とされている。 このように、本発明に
係るプリプレグ絶縁テープを加熱圧縮することにより、
マイカ層のマイカ含有量が実施例1乃至3で、50Vol%以
上となり、課電劣化寿命が正弦波50Hz換算値の8.5kV
/mmにおいて2000時間以上、熱伝導性が0.4W/
mK以上の優れた特性を得られる効果がある。
【0022】また、高熱伝導性層4の厚さが厚くなる
と、トリー劣化のエネルギーが大きくなり、マイカを高
密度に含むバリア層であるマイカ層2での進展阻止が困
難になるため、マイカ層間の距離は0.1mmから0.2mm程度
が望ましく、絶縁テープの全厚の1/2から3/4を高
熱伝導性層4とするのが望ましい。
と、トリー劣化のエネルギーが大きくなり、マイカを高
密度に含むバリア層であるマイカ層2での進展阻止が困
難になるため、マイカ層間の距離は0.1mmから0.2mm程度
が望ましく、絶縁テープの全厚の1/2から3/4を高
熱伝導性層4とするのが望ましい。
【0023】また、マイカの粒子径は0.1mm〜2m
mのものがトリー劣化の進展を阻止する効果が大きい。
mのものがトリー劣化の進展を阻止する効果が大きい。
【0024】次に、実施例4について説明する。実施例
4は、実施例1乃至3の主絶縁層の内面と外面に、耐課
電劣化性に優れたマイカ層を巻回している。
4は、実施例1乃至3の主絶縁層の内面と外面に、耐課
電劣化性に優れたマイカ層を巻回している。
【0025】実施例4の具体的な例としては、コイル導
体近傍の最内層に、0.04mmのガラス織布の上に平均粒径
0.13mmの鱗片状の硬質集成マイカをエポキシ当量178
のフェノールノボラックと3%の三フッカホウ素モノエ
チルアミン錯体とを塗布したテープを巻回し、その外側
に表1の実施例1の構成になるプリプレグ絶縁テープを
巻回し、更にその外側に最内層と同じプリプレグテープ
を巻回している。その後、温度を上昇し、角部も押すこ
とができる図4の加圧ジグ30、31、32を最外層の
プリプレグテープの外側に配置し、所定の温度になった
時に加圧する。この場合絶縁層の熱伝導率は0.52W
/mK、正弦波50Hz換算値で8.5kV/mmの電界を課電した
時の寿命は3000時間が得られている。
体近傍の最内層に、0.04mmのガラス織布の上に平均粒径
0.13mmの鱗片状の硬質集成マイカをエポキシ当量178
のフェノールノボラックと3%の三フッカホウ素モノエ
チルアミン錯体とを塗布したテープを巻回し、その外側
に表1の実施例1の構成になるプリプレグ絶縁テープを
巻回し、更にその外側に最内層と同じプリプレグテープ
を巻回している。その後、温度を上昇し、角部も押すこ
とができる図4の加圧ジグ30、31、32を最外層の
プリプレグテープの外側に配置し、所定の温度になった
時に加圧する。この場合絶縁層の熱伝導率は0.52W
/mK、正弦波50Hz換算値で8.5kV/mmの電界を課電した
時の寿命は3000時間が得られている。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主絶縁層の絶縁特性の経時劣化を抑えることができる耐
課電劣化性を向上でき、かつ主絶縁層の熱伝導性を向上
することができる。
主絶縁層の絶縁特性の経時劣化を抑えることができる耐
課電劣化性を向上でき、かつ主絶縁層の熱伝導性を向上
することができる。
【図1】本発明に係る高圧回転電機の主絶縁層の一実施
形態の断面図である。
形態の断面図である。
【図2】本発明に係るプリプレグ絶縁テープの一実施形
態の断面を説明する図である。
態の断面を説明する図である。
【図3】本発明に係る主絶縁層の断面図である。
【図4】本発明に係る主絶縁層の成形方法を示す図であ
る。
る。
1 主絶縁層 2 マイカ層 3 ガラス繊維層 4 高熱伝導性層 17 導体 18 導体束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾畑 功治 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 天城 滋夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 武内 良三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 福士 慶滋 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 森川 慶一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 角田 智也 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (7)
- 【請求項1】 スロットに挿入された高圧コイルと前記
スロットの内面との間に、鱗片状のマイカに樹脂を含浸
したマイカ層と樹脂に高熱伝導性粒子を混入した高熱伝
導性層とを交互に積層してなる主絶縁層を備えてなる高
圧回転電機において、 前記マイカ層のマイカ含有率が50VOL%以上であること
を特徴とする高圧回転電機。 - 【請求項2】 請求項1に記載の高圧回転電機におい
て、前記高熱伝導性層とは高熱伝導性粒子を30Vol%以
上含む層であることを特徴とする高圧回転電機。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の高圧回転電機
において、前記主絶縁層の課電劣化寿命が、正弦波50Hz
換算値の8.5kV/mmにおいて2000時間以上、熱伝
導性が0.4W/mK以上の特性を有することを特徴と
する高圧回転電機。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の高圧回転
電機において、前記主絶縁層の少なくとも一方の面に前
記マイカ層が配置されていることを特徴とする高圧回転
電機。 - 【請求項5】 鱗片状のマイカに樹脂を含浸したマイカ
層と樹脂に高熱伝導性粒子を混入した高熱伝導性層とを
交互に積層してなる主絶縁層を有する高圧回転電機の製
造方法において、 ガラス織布の両面に、鱗片状のマイカに樹脂を含浸させ
てなるマイカ層と高熱伝導性の粒子を含有してなる高熱
伝導性層とを塗布して絶縁テープを形成し、該絶縁テー
プを高圧コイルの周囲に巻回した後、周囲から押圧しな
がら前記樹脂を硬化させて、前記主絶縁層を形成するこ
とを特徴とする高圧回転電機の製造方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、前記マ
イカ層と前記高熱伝導性層とを略等厚に塗布して前記絶
縁テープを形成し、押しつけ成形した後の前記絶縁テー
プの全体厚が0.1mmないし0.2mmで、前記高熱伝導層の厚
みが前記絶縁テープ厚みの1/2ないし3/4であるこ
とを特徴とする高圧回転電機の製造方法。 - 【請求項7】 請求項5に記載の方法において、前記絶
縁テープが樹脂にマイカを20Vol%以上含む層と樹脂に
高熱伝導性粒子を15Vol%以上含む層からなる絶縁テー
プを押しつけ成形して厚みが20%ないし30%減少す
るようにすることを特徴とする高圧回転電機の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10031124A JPH11234938A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 高圧回転電機およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10031124A JPH11234938A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 高圧回転電機およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11234938A true JPH11234938A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12322685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10031124A Pending JPH11234938A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 高圧回転電機およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11234938A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001016965A1 (en) * | 1999-08-27 | 2001-03-08 | Hitachi, Ltd. | Insulating material, electric winding, and method of manufacture thereof |
| US6746758B2 (en) | 2002-02-25 | 2004-06-08 | Hitachi, Ltd. | Insulating material and electric machine winding and method for manufacturing the same |
| JP2006296129A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Hitachi Ltd | 電機子巻線 |
| JP2008502775A (ja) * | 2004-06-15 | 2008-01-31 | シーメンス パワー ジェネレーション インコーポレイテッド | 樹脂含浸絶縁テープの圧縮 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP10031124A patent/JPH11234938A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001016965A1 (en) * | 1999-08-27 | 2001-03-08 | Hitachi, Ltd. | Insulating material, electric winding, and method of manufacture thereof |
| US6746758B2 (en) | 2002-02-25 | 2004-06-08 | Hitachi, Ltd. | Insulating material and electric machine winding and method for manufacturing the same |
| JP2008502775A (ja) * | 2004-06-15 | 2008-01-31 | シーメンス パワー ジェネレーション インコーポレイテッド | 樹脂含浸絶縁テープの圧縮 |
| JP2006296129A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Hitachi Ltd | 電機子巻線 |
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