JPH11236651A - 耐候性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼管およびその製造方法 - Google Patents
耐候性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼管およびその製造方法Info
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Abstract
ステンレス鋼管とその安価な製造方法を提供する。 【解決手段】9〜15%のCrを含有するマルテンサイト系
ステンレス鋼製で、表面粗さがJIS B 0601に規定される
最大高さRyで50μm以下、表面に残存するミルスケール
の大きさが面積で0.01mm2以下、そのミルスケールの1mm
2視野内における残存面積率が2%以下の鋼管。この鋼管
は、製管工程と熱処理工程を経た後のミルスケール付き
の鋼管表面に、アルミナ製または被処理鋼管と実質同一
鋼製のショット粒を吹き付けてミルスケールを除去する
際に上記の表面性状を確保し、その後酸洗処理を施すこ
となく製品とすることで製造する。
Description
下、単に「油井」という)、各種プラント設備および建
設用構造材料などに使用される鋼管、より詳しくは9〜
15重量%のCrを含有するマルテンサイト系ステンレ
ス鋼からなり、出荷前後の保管中や輸送中における耐候
性(耐発錆性)に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼
管とその製造方法に関する。
管と溶接鋼管がある。そのうちの継目無鋼管の代表的な
製造方法の一つに、マンネスマン−マンドレルミル方式
がある。このマンネスマン−マンドレルミル方式は、寸
法精度と生産性に優れているので、広く利用されてい
る。
定の加工温度に加熱する加熱工程、加熱された素材ビレ
ットを穿孔圧延機(ピアサー)で中空素管に成形する穿
孔圧延工程、中空素管をマンドレルミルで仕上げ用素管
に成形する延伸圧延工程、仕上げ用素管を加熱する再加
熱工程および再加熱された仕上げ用素管をストレッチレ
デューサーで所定の製品寸法に成形する仕上げ圧延工程
からなっている。
は1100〜1300℃、マンドレルミルによる延伸圧
延後の管温度は800〜1000℃、仕上げ用素管の再
加熱温度は850〜1100℃、ストレッチレデューサ
ーによる仕上げ温度は800〜1000℃程度である。
W(電縫溶接)製管法、TIG溶接製管法、レーザ溶接
製管法などによって所定の製品寸法に仕上げられる。
マルテンサイト系ステンレス鋼の鋼管(以下、単に「マ
ルテンサイト系ステンレス鋼管」という)の場合は、所
定の強度を得るために、900℃以上から焼入れし、次
いで600〜750℃で焼戻す熱処理が施される。
鋼管の製造においては、継目無鋼管の場合では各工程で
600〜1300℃、溶接鋼管の場合では熱処理工程で
600〜1000℃の加熱を受けるため、管の内外表面
には不可避的に酸化物スケール(以下、単に「ミルスケ
ール」という)が生成付着する。
ラスト処理後に酸洗処理を施すことにより完全に除去さ
れる。これは、一般に、ミルスケール直下の母材には脱
Cr層が存在しており、この脱Cr層を除去しないと、
所定の耐食性が確保できないので、この脱Cr層まで除
去しているためである。また、ショットブラスト処理後
に酸洗処理を施すのは、ショットブラスト処理または酸
洗処理だけでは、上記のミルスケールと脱Cr層を完全
に除去するのに長時間かかり、生産性が極めて悪いため
である。
酸洗処理は、いずれも多大な工数と費用のかかる方法
で、生産性を低下させ、製品の製造コスト上昇を招くだ
けでなく、作業環境をも悪化させる。
な作業環境を確保する一方、製品の製造コスト低減を図
る観点から、ショットブラスト処理に比べてより多くの
工数と費用がかかる酸洗処理の簡略化に留まらず、酸洗
処理自体を省略することが強く望まれるようになってき
た。
酸洗除去する方法としては、従来から種々の方法が検討
されており、例えば酸洗薬液を調整するなどの方法(例
えば、「鉄と鋼」’79−S1042、’83−S11
02参照)がある。しかし、これらの方法は、処理時間
を短縮することを目的としたものでしかない。
ており、ショット粒に被処理対象と同じ例えば13Cr
系のマルテンサイトステンレス鋼製やアルミナ製のもの
を用いる方法がある。これは、鉄製のショット粒を用い
るとステンレス鋼の表面に鉄製ショット粒の粉砕微細粒
が残存し、酸洗を省略した場合、大気環境中で残存した
鉄製ショット粒の粉砕微細粒を起点にして錆が発生し、
いわゆるもらい錆となって外観が悪化する。また、もら
い錆は孔食などの発生起点となり、実際の使用環境(例
えば、油井管の場合は炭酸ガスや硫化水素を含む高温湿
潤環境)下における腐食を助長するようになるためであ
る。
トステンレス鋼製やアルミナ製のショット粒を用いて
も、9〜15重量%のCrを含有するマルテンサイト系
ステンレス鋼管では、酸洗処理を省略した場合、大気環
境中に放置すると若干の錆のが発生し、酸洗処理を省略
することができないという問題があった。
た耐候性(耐発錆性)を発揮するマルテンサイト系ステ
ンレス鋼管と、この鋼管を安価に製造する方法を提供す
ることにある。
(1)の耐候性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼
管および下記(2)の耐候性に優れたマルテンサイト系
ステンレス鋼管の製造方法にある。
テンサイト系ステンレス鋼からなり、表面粗さがJIS
B 0601に規定される最大高さRyで50μm以
下、表面に残存するミルスケールの大きさが面積で0.
01mm2 以下、そのミルスケールの1mm2 視野内に
おける残存面積率が2%以下である耐候性に優れたマル
テンサイト系ステンレス鋼管。
管表面に、アルミナ製または被処理鋼管と実質同一の鋼
製のショット粒を吹き付けることにより、その製造中に
鋼管表面に生成付着したミルスケールを、除去後の鋼管
表面粗さがJIS B 0601に規定される最大高さ
Ryで50mm以下、表面に残存するミルスケールの大
きさが面積で0.01mm2 以下、そのミルスケールの
1mm2 視野内における残存面積率が2%以下になるよ
うに除去し、その後酸洗処理を施すことなく製品とする
上記(1)に記載の耐候性に優れたマルテンサイト系ス
テンレス鋼管の製造方法。
ョットブラスト処理後の鋼管表面性状が大気環境中での
耐候性(耐発錆性)に及ぼす影響を詳細に調査し、その
結果得られた以下の知見に基に上記の発明を完成させ
た。
は、耐食性に影響するだけでなく、耐候性(耐発錆性)
にも大きく影響する。特に、9〜15重量%のCrを含
有するマルテンサイト系ステンレス鋼では、脱Cr層の
Cr濃度がステンレス鋼の不働態皮膜形成に必要な9%
を下回っており、十分な不働態皮膜を形成し得ないため
に、大気環境中に曝露した場合、この脱Cr層が錆の発
生起点となっている。
13Cr系のマルテンサイトステンレス鋼製やアルミナ
製のショット粒を用いてショットブラスト処理を施すこ
とで上記の脱Cr層は除去可能である。しかし、従来の
ショットブラスト処理では、ミルスケールが多く残っい
るだけでなく、処理後の鋼管表面の凹凸が極めて激し
く、大気環境中に曝露すると凹凸部分に塩分や水分が吸
着して錆が発生しやすい。
際、13Cr系のマルテンサイトステンレス鋼製やアル
ミナ製のショット粒を用い、鋼管の表面粗さをJIS
B0601に規定される最大高さRyで50μm以下に
するともに、表面に残存するミルスケールの大きさが面
積で0.01mm2 以下、そのミルスケールの1mm2
視野内における残存面積率を2%以下にした場合には、
酸洗処理を施さずに大気暴露しても錆は発生しておら
ず、実用上問題のないレベルにまで錆の発生を低減させ
得ることを知見した。
が2%以下の試験材を対象に電気化学的な検討を行った
結果、1000ppmのCl- イオンを含む脱気液環境
下におけるアノード分極挙動から十分な不働態保持電流
が観察されるようになり、表面を単に目視観察しただけ
では錆の存在を明確に確認することができず、実用上何
ら問題ないレベルにまで錆の成長が抑制されることが確
認された。
規定される最大高さRyで50μm以下の場合、耐食性
と耐候性に大きく影響を及ぼす孔食電位が飛躍的に向上
し、十分な耐食性が得られることが確認された。
鋼種aを対象に、鋼管の表面粗さ(最大高さRy)が1
000ppmのCl- イオンを含む脱気液環境下での孔
食電位に及ぼす影響を調べた結果の一例を示す図であ
る。この図から明らかなように、ミルスケールの残存面
積率が2%以下で、かつ表面粗さが最大高さRyで50
μm以下の場合、その孔食電位がショットブラスト処理
後に酸洗処理を施してミルスケールを完全除去したもの
と同じレベルにまで急激に向上していることがわかる。
した理由について説明する。なお、合金元素の含有率の
「%」は、「重量%」を表示するものとする。
イト系ステンレス鋼管の提供が目的であるので、その母
材鋼は少なくとも9〜15%のCrを含有するマルテン
サイト系ステンレス鋼とする。これは、Cr含有量が9
%未満では所望の耐食性、具体的には耐炭酸ガス腐食性
が確保できず、逆に15%を超えるとδ−フェライト相
の生成を招いて耐食性(耐SSC性)および熱間加工性
が低下するだけでなく、コスト高になる。
5%以下のC、1%以下のSi、5%以下のMn、8%
以下のNi、7%以下のMo、0.1%以下のTi、
0.1%以下のZr、0.1%以下のNb、0.1%以
下のsol.Alなどの元素を含むものであってもよ
い。
いて》本発明になるマルテンサイト系ステンレス鋼管
は、上記の母材鋼からなり、その表面粗さがJIS B
0601に規定される最大高さRyで50μm以下、
表面に残存するミルスケールの大きさが面積で0.01
mm2 以下、そのミルスケールの1mm2 視野内におけ
る残存面積率が2%以下でなければならない。その理由
は、以下に述べる通りである。
表層部には脱Cr層が存在しているので、大気環境下に
おいてその周囲に錆が発生する。従って、大きな面積の
ミルスケールが残存する表面や、小さな面積のミルスケ
ールでもこれらが数多く集まって残存する表面では、錆
の発生起点が多いために錆の成長が著しく、目視観察で
明確に識別できる錆になる。
の大きさが面積で0.01mm2 以下でも、そのミルス
ケールの1mm2 視野内における残存面積率が2%を超
えると、1000ppmのCl- イオンを含む脱気液環
境下におけるアノード分極挙動からは明確な不働態保持
電流が観察されず、いわゆる活性溶解型の分極曲線とな
る。その結果、残存ミルスケールの周囲の錆の成長が著
しくなり、目視観察で明確に確認できる錆が発生するよ
うになる。
のミルスケールの1mm2 視野内における残存面積率が
2%以下の場合には、アノード分極挙動からは明確な不
働態保持電流が観察され、残存ミルスケール周りに不働
態皮膜が形成されるので、錆の発生起点が少ないのと相
俟ってその成長が抑制される。その結果、目視観察で明
確に確認できる錆が発生しなくなるのである。
1に規定される最大高さRyで50μmを超えると、前
述の図1に示したように、1000ppmのCl- イオ
ンを含む脱気液環境下における孔食電位が著しく低くな
って耐食性が低下し、残存ミルスケール周りの錆の成長
が著しくなって目視観察で明確に確認できる錆が発生す
るようになる。
の表面粗さにすると、孔食電位が著しく高くなって耐食
性が向上し、目視観察で明確に確認できる錆が発生しな
くなるのである。
m超の場合、目視観察で明確に確認できる錆が発生する
のは、大気中に浮遊する塩分や水分が凹部に多く残存す
るようになり、これが錆の発生起点になるためと考えら
れる。
になるのは、アノード方向に電位を掃引すると鋼の溶解
反応が加速される。その時に溶出したFe2+などの金属
イオンが凹部に滞留し、これが加水分解してH+ が生成
し、pHが低下することによって孔食が発生しやすくな
るものと考えられる。
表面粗さをJIS B 0601に規定される最大高さ
Ryで50μm以下、1mm2 視野内におけるミルスケ
ールの残存面積率を2%以下と限定した。
きさを面積で0.01mm2 以下と限定したが、これは
次の理由による。すなわち、ショットブラスト処理によ
って上記の表面性状に脱スケールを行うと、面積が0.
01mm2 を超えるようなミルスケールが事実上存在し
なくなるだけでなく、面積が0.01mm2 を超えるミ
ルスケールは、1mm2 視野内におけるミルスケールの
残存面積率が2%以下でも、仮にこれが存在すると、そ
のミルスケール周りでの錆成長が進行し、これが起点に
なって他のミルスケール周りでの錆成長を促進させ、最
終的に目視観察で明確に確認できる錆が発生するように
なるためである。
ルスケールは、例えばショットブラスト処理後の鋼管表
面を75倍程度に拡大して顕微鏡観察した場合、ミルス
ケールの除去された部分が灰色であるのに対し、ミルス
ケールは黒色であるので、容易に識別可能である。
のように顕微鏡観察するなどし、1mm2 視野内に残存
している全てのミルスケールの総面積を求め、この総面
積を1mm2 で除した値を100倍することにより求め
られる値である。
のミルスケールとその総面積、およびミルスケールの残
存面積率は、人手により求めることができるが、顕微鏡
観察結果を画像処理して自動的に求めるようにするのが
好ましい。
製管法は、製造された鋼管の寸法精度が大幅な機械切削
加工を必要としな程度の精度が得られればどのような製
管法であってもよく、前述のマンネスマン−マンドレル
ミル方式の他に、マンネスマン−プラグミル方式、マン
ネスマン−アッセルミル方式、マンネスマン−ディシャ
ミル方式およびマンネスマン−ピルガーミル方式などを
挙げることができ、これらの方式であればいずれの方式
であってもよい。
優れることから、マンネスマン−マンドレルミル方式が
多く採用されており、本発明においても上記の本発明に
なるマルテンサイト系ステンレス鋼管は、このマンネス
マン−マンドレルミル方式により製造するのがよい。
ト系ステンレス鋼からなり、連続鋳造法などによって製
造された素材ビレットは、1100〜1300℃に加熱
された後、ピアサーにより穿孔圧延されて中空素管とさ
れ、さらにマンドレルミルにより延伸圧延されて温度が
800〜1150℃の仕上げ圧延用素管とされる。
0〜1100℃に再加熱された後またはそのままストレ
ッチレデューサーにより所定寸法の継目無鋼管に仕上げ
られた後、通常は焼入れ炉で900℃以上に加熱後急冷
する焼入れ処理が施され、引き続いて焼戻し炉で600
℃〜750℃に加熱する焼戻し処理が施される。
ERW(電縫溶接)製管法、TIG溶接製管法、レーザ
溶接製管法のうちいずれの方法によって所定寸法の溶接
鋼管に仕上げられた後、上記と同様の焼入れ処理と焼戻
し処理が施される。
は、通常、外表面で70〜150μm程度、内面で50
〜80μm程度のミルスケールが生成付着しており、し
かも母材の表層部はCr濃度が9%未満の脱Cr層にな
っている。
し処理後の鋼管を脱スケール工程に送り、その表面にシ
ョットブラスト処理を施して表面に生成付着したミルス
ケールを除去すると同時に脱Cr層をも除去し、その後
に酸洗処理を施すことなく製品とする。
鋼管の表面粗さがJIS B 0601に規定される最
大高さRyで50mm以下、表面に残存するミルスケー
ルの大きさが面積で0.01mm2 以下、そのミルスケ
ールの1mm2 視野内における残存面積率が2%以下に
なるように行う必要があることは前述した通りである。
スト処理後の鋼管に酸洗処理を施すことなく製品とする
点が特徴である。このため、ショットブラスト処理に
は、アルミナ製または被処理鋼管と実質同一の鋼製のシ
ョット粒を用いる必要がある。これは、前述したよう
に、通常用いられる鉄製のショット粒を用た場合、処理
後の表面に不可避的に残留する鉄製ショット粒の粉砕微
細粒を起点としてもらい錆が発生するだけでなく、この
もらい錆を起点とした孔食が発生するからである。
さRyで50mm以下、表面に残存する各ミルスケール
の大きさが面積で0.01mm2 以下、そのミルスケー
ルの1mm2 視野内における残存面積率が2%以下の表
面性状は、例えば同一個所に対するショット粒の吹き付
け時間を従来よりも長くするなどすることで得ることが
でき、その具体的な処理条件は何ら限定する必要はな
い。その理由は、ショットブラスト処理の処理条件に
は、除去対象のミルスケールの性状と厚さ、ショット粒
の大きさ、吹き付け密度、吹き付け圧力、吹き付け時
間、および吹き付け角度などがあるが、これらは相互に
密接不可分の関係にあり、いずれか一つが変わると他の
条件が同じでも処理結果が変化するからである。
理鋼管と実質同一の鋼製でも、鉄製のショット粒を用い
た場合と同様に、ミルスケールと同時に母材表面近傍の
脱Cr層も研削される。また、上記のように、同一個所
に対するショット粒の吹き付け時間を従来よりも長くす
るなどする場合は、脱Cr層が従来以上に多く研削除去
され、その相乗効果により錆の発生がより一層抑制され
る。
ンサイト系ステンレス鋼製で、外径192mmの中実丸
ビレットを準備した。そして、これらの中実丸ビレット
を回転炉床式の加熱炉で1100〜1200℃に加熱し
てからピアサーに供して外径192mm、肉厚16m
m、長さ6650mmの中空素管に成形し、引き続いて
この中空素管をマンドレルミルにより外径151mm、
肉厚6.5mmの仕上げ圧延用素管に成形した。次い
で、仕上げ圧延用素管を1100℃に再加熱してからス
トレッチレデューサーに供して外径63.5mm、肉厚
5.5mmに仕上げた後切断し、長さ12mの継目無鋼
管を得た。
に60分間加熱保持後空冷する焼入れ処理を施し、次い
で650℃に30分間加熱保持後空冷する焼戻し処理を
施してミルスケール付きの継目無鋼管を得た。なお、鋼
No. cとdの鋼管については加熱保持後水冷する焼入れ
処理を施すことができるが、本実施例では加熱保持後空
冷する焼入れ処理を施した。
無鋼管の内外面に、アルミナ製のショット粒を用いたシ
ョットブラスト処理を施してその表面に付着したミルス
ケールを除去するとともに、その表面性状を種々調整し
た後、下記の耐食性試験に供した。
理後の鋼管に、体積%で「5%沸酸+10%硝酸」の温
度が室温の混酸水溶液中に3分間浸漬する酸洗処理を施
すことにより、従来と同じ酸洗処理材を製造し、耐食性
試験に供した。
錆模擬試験》人工海水を100倍の水で希釈した水溶液
中に供試鋼管を浸漬後取り出して乾燥処理し、その内外
表面に塩分を付着させた後、温度が50℃、相対湿度が
98%の雰囲気中に1週間暴露し、この暴露後の鋼管表
面を目視観察して目視で明確に確認できる変色部、すな
わち錆(赤錆)の発生の有無とその発生面積率を調べ
た。
従来と同じ酸洗処理材を基準とし、錆(赤錆)の発生面
積率が酸洗処理材よりも大きい場合を不芳「×」、小さ
い場合を良好「○」とした。
は、ショットブラスト処理後の表面粗さ(最大高さR
y)と1mm2 視野内におけるミルスケールの残存面積
率とを併せて示した。
で50mm以下、かつ各ミルスケールの大きさが面積
0.01mm2 以下で、そのミルスケールの1mm2 視
野内における残存面積率が2%以下である本発明例の鋼
管(試番1〜4、6、8および10)は、従来例の酸洗
処理材(試番5、7、9および11)と同等以上の耐候
性を示した。
内における残存面積率が2%以下でも、表面粗さがRy
で50mm超、および表面粗さがRyで50mm以下で
も、ミルスケールの1mm2 視野内における残存面積率
が2%超である比較例の鋼管(試番12〜17)は、い
ずれも目視で明確に確認できる錆の発生面積率が5%以
上と多く、従来例の酸洗処理材(試番5、7、9および
11)よりも耐候性が劣っていた。
優れたマルテンサイト系ステンレス鋼管を提供すること
ができる。また、その鋼管はショットブラスト処理後に
酸洗処理を施すことなく製造できるので、生産性が向上
し、製品の製造コスト低減が図れるだけでなく、作業環
境をも向上させることができる。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】Cr含有量が9〜15重量%のマルテンサ
イト系ステンレス鋼からなり、表面粗さがJIS B
0601に規定される最大高さRyで50μm以下、表
面に残存するミルスケールの大きさが面積で0.01m
m2 以下、そのミルスケールの1mm2 視野内における
残存面積率が2%以下であることを特徴とする耐候性に
優れたマルテンサイト系ステンレス鋼管。 - 【請求項2】製管工程と熱処理工程を経た後の鋼管表面
に、アルミナ製または被処理鋼管と実質同一の鋼製のシ
ョット粒を吹き付けることにより、その製造中に鋼管表
面に生成付着したミルスケールを、除去後の鋼管表面粗
さがJIS B 0601に規定される最大高さRyで
50mm以下、表面に残存するミルスケールの大きさが
面積で0.01mm2 以下、そのミルスケールの1mm
2 視野内における残存面積率が2%以下になるように除
去し、その後酸洗処理を施すことなく製品とすることを
特徴とする請求項1に記載の耐候性に優れたマルテンサ
イト系ステンレス鋼管の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP03992798A JP3567717B2 (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | マルテンサイト系ステンレス鋼管およびその製造方法 |
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| JPH11236651A true JPH11236651A (ja) | 1999-08-31 |
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