JPH1123724A - 強磁性物体通過センサ - Google Patents
強磁性物体通過センサInfo
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- JPH1123724A JPH1123724A JP18608597A JP18608597A JPH1123724A JP H1123724 A JPH1123724 A JP H1123724A JP 18608597 A JP18608597 A JP 18608597A JP 18608597 A JP18608597 A JP 18608597A JP H1123724 A JPH1123724 A JP H1123724A
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強磁性球体通過センサの設計的な自由度を向
上させ、外部磁界による誤動作を防止する。 【解決手段】 スルーホール4を有するホルダー3に、
永久磁石1と、素子面6への水平磁界を検出する水平感
磁素子2を設け、スルーホール4を通過する強磁性球体
5を検出する。感磁素子2は、永久磁石1の磁極面上に
略平行に配置して強磁性物体が存在しない状態で永久磁
石の磁極面方向の磁界分布により飽和状態になるように
磁気バイアスを与え、強磁性物体の通過時の磁界分布の
変化により強磁性物体の通過を検出する。
上させ、外部磁界による誤動作を防止する。 【解決手段】 スルーホール4を有するホルダー3に、
永久磁石1と、素子面6への水平磁界を検出する水平感
磁素子2を設け、スルーホール4を通過する強磁性球体
5を検出する。感磁素子2は、永久磁石1の磁極面上に
略平行に配置して強磁性物体が存在しない状態で永久磁
石の磁極面方向の磁界分布により飽和状態になるように
磁気バイアスを与え、強磁性物体の通過時の磁界分布の
変化により強磁性物体の通過を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強磁性物体の通過セ
ンサに関し、特に、感磁素子として素子面に対して水平
方向(面方向)の磁界を検出する検出素子を用いた強磁
性物体通過センサに関する。
ンサに関し、特に、感磁素子として素子面に対して水平
方向(面方向)の磁界を検出する検出素子を用いた強磁
性物体通過センサに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明と類似する従来技術としては、例
えば、特開昭60−102585号公報や特開昭61−
199875号公報に記載されているように素子面に対
する垂直磁界を検出するホール素子を用いた金属球検出
装置が知られている。
えば、特開昭60−102585号公報や特開昭61−
199875号公報に記載されているように素子面に対
する垂直磁界を検出するホール素子を用いた金属球検出
装置が知られている。
【0003】図11は、前記公報記載の金属球検出装置
の構成を示す図である。同図において、金属球検出装置
は、金属球50が通過するスルーホール40を有するホ
ルダー部30と、前記ホルダ部30に保持された、永久
磁石10及びホール素子60とこれらの間に設けた強磁
性材料からなるL字状の磁路70により構成されてい
る。
の構成を示す図である。同図において、金属球検出装置
は、金属球50が通過するスルーホール40を有するホ
ルダー部30と、前記ホルダ部30に保持された、永久
磁石10及びホール素子60とこれらの間に設けた強磁
性材料からなるL字状の磁路70により構成されてい
る。
【0004】また、永久磁石10の磁極面及びホール素
子60の素子面とスルーホール40を通過時の金属球5
0との位置関係は、前記磁極面及び前記素子面が金属球
50の中心からの半径方向と垂直になるように金属球5
0とそれぞれ対向する。
子60の素子面とスルーホール40を通過時の金属球5
0との位置関係は、前記磁極面及び前記素子面が金属球
50の中心からの半径方向と垂直になるように金属球5
0とそれぞれ対向する。
【0005】このように、前記公報記載の金属球検出装
置は、素子面に垂直な磁束を検出する感磁素子であるホ
ール素子を用いる方式であるため金属球−永久磁石−検
出素子の配置関係は極端に制約が生じる。すなわち、金
属球の中心点に対して永久磁石面とホール素子面とを9
0°あるいは90°×N(Nは自然数)の角度程度に配
置する必要がある。図11の場合も素子の感磁面は球体
の接線方向、すなわち半径と素子の感磁面とのなす角が
垂直になるように構成されている。また、ホール素子自
体が微少磁界下において、外部の磁界に対しリニアリテ
ィ(直線性)の良い出力特性を示さないことから永久磁
石の磁力を強めるか、あるいは強磁性球体をはさむ永久
磁石−感磁素子間のエアギャップを非常に小さく設定す
る必要がある。
置は、素子面に垂直な磁束を検出する感磁素子であるホ
ール素子を用いる方式であるため金属球−永久磁石−検
出素子の配置関係は極端に制約が生じる。すなわち、金
属球の中心点に対して永久磁石面とホール素子面とを9
0°あるいは90°×N(Nは自然数)の角度程度に配
置する必要がある。図11の場合も素子の感磁面は球体
の接線方向、すなわち半径と素子の感磁面とのなす角が
垂直になるように構成されている。また、ホール素子自
体が微少磁界下において、外部の磁界に対しリニアリテ
ィ(直線性)の良い出力特性を示さないことから永久磁
石の磁力を強めるか、あるいは強磁性球体をはさむ永久
磁石−感磁素子間のエアギャップを非常に小さく設定す
る必要がある。
【0006】また、強磁性薄膜の磁気抵抗素子等を素子
面に設け前記磁気抵抗素子を設けた素子面方向の磁界を
検出する水平磁界感磁素子を用いるようにした強磁性物
体通過センサが本願の出願前に出願(特願平9−496
15号)されている。
面に設け前記磁気抵抗素子を設けた素子面方向の磁界を
検出する水平磁界感磁素子を用いるようにした強磁性物
体通過センサが本願の出願前に出願(特願平9−496
15号)されている。
【0007】この強磁性物体通過センサは、永久磁石と
その近傍を通過する強磁性物体に生じる磁極方向に略一
致する方向の磁界分布を検出するように前記永久磁石、
感磁素子及び強磁性物体の通過部を配設するものであ
り、その一実施の形態として前記感磁素子が永久磁石と
通過部の強磁性物体とにより生じる長い磁路側の磁力線
を検出するように構成しており、前記感磁素子は微少磁
界に対しても動作する特性を有するために、外部からの
漏洩磁界や意図的な外部からの印加磁界によって誤動作
が誘発される可能性がありうる。
その近傍を通過する強磁性物体に生じる磁極方向に略一
致する方向の磁界分布を検出するように前記永久磁石、
感磁素子及び強磁性物体の通過部を配設するものであ
り、その一実施の形態として前記感磁素子が永久磁石と
通過部の強磁性物体とにより生じる長い磁路側の磁力線
を検出するように構成しており、前記感磁素子は微少磁
界に対しても動作する特性を有するために、外部からの
漏洩磁界や意図的な外部からの印加磁界によって誤動作
が誘発される可能性がありうる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の強磁性球体検出
装置においては、ホール素子等の素子面の垂直磁界を検
出する素子を用いるものは、永久磁石から発せられる磁
界強度の極大値において動作させるように設計する必要
があるので、磁性球体の中心点と結ぶ検出素子面のなす
角度を90°程度(角度α)という特定の角度に設定す
る必要がある。このようにホール素子のような垂直感磁
素子を用いる限り、永久磁石−球体通過穴−検出素子と
いう強磁性球体通過センサの構成要素間における設計的
な自由度は極端に少なくなる。また、ホール素子は、3
0ガウス以下のような微弱磁界に対しては強磁界下で示
すようなリニアリティの良い特性が得られないため、S
極あるいはN極の一方方向のみの磁界の有無に対してス
イッチ動作を行わせることがきわめて困難である。した
がって、永久磁石の磁力を強力にするか、或いは永久磁
石−球体−検出素子間のエアギャップを非常に狭く設定
する必要があるので、通過するべき球体が永久磁石によ
り吸着され易くなる。
装置においては、ホール素子等の素子面の垂直磁界を検
出する素子を用いるものは、永久磁石から発せられる磁
界強度の極大値において動作させるように設計する必要
があるので、磁性球体の中心点と結ぶ検出素子面のなす
角度を90°程度(角度α)という特定の角度に設定す
る必要がある。このようにホール素子のような垂直感磁
素子を用いる限り、永久磁石−球体通過穴−検出素子と
いう強磁性球体通過センサの構成要素間における設計的
な自由度は極端に少なくなる。また、ホール素子は、3
0ガウス以下のような微弱磁界に対しては強磁界下で示
すようなリニアリティの良い特性が得られないため、S
極あるいはN極の一方方向のみの磁界の有無に対してス
イッチ動作を行わせることがきわめて困難である。した
がって、永久磁石の磁力を強力にするか、或いは永久磁
石−球体−検出素子間のエアギャップを非常に狭く設定
する必要があるので、通過するべき球体が永久磁石によ
り吸着され易くなる。
【0009】また、強磁性薄膜の磁気抵抗素子を素子面
に有する感磁素子を用いた強磁性物体通過センサにおい
ては、前記感磁素子は微少磁界に対して動作する反面、
外部からの漏洩磁界や意図的な印加磁界によって誤動作
が誘発される可能性がありうるものであった。
に有する感磁素子を用いた強磁性物体通過センサにおい
ては、前記感磁素子は微少磁界に対して動作する反面、
外部からの漏洩磁界や意図的な印加磁界によって誤動作
が誘発される可能性がありうるものであった。
【0010】本発明の目的は、永久磁石、感磁素子及び
強磁性物体の通過部の相互の位置関係を幅広く設定する
ことを可能とし設計の自由度及び組立の自由度を大幅に
向上させることにある。
強磁性物体の通過部の相互の位置関係を幅広く設定する
ことを可能とし設計の自由度及び組立の自由度を大幅に
向上させることにある。
【0011】本発明の他の目的は、強磁性物体通過セン
サ全体の小型化を実現することにある。
サ全体の小型化を実現することにある。
【0012】本発明の他の目的は、水平磁界感磁素子を
用い外部からの漏洩磁界や意図的な印加磁界による誤動
作を起こすことのないようにする、つまり検出対象の磁
界以外には応答性を抑制することにある。
用い外部からの漏洩磁界や意図的な印加磁界による誤動
作を起こすことのないようにする、つまり検出対象の磁
界以外には応答性を抑制することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の強磁性物体通過
センサは、永久磁石と感磁素子とにより強磁性物体の通
過を検出する強磁性物体通過センサであって、前記感磁
素子は、素子面(感磁材料が設けられている面)に対し
て水平(平行)方向の磁界を検出する素子とし、永久磁
石とその近傍を通過する強磁性物体との間における磁極
方向に略垂直方向の磁界分布を検出するように前記永久
磁石、感磁素子及び強磁性物体の通過部を配設すること
を特徴とする。
センサは、永久磁石と感磁素子とにより強磁性物体の通
過を検出する強磁性物体通過センサであって、前記感磁
素子は、素子面(感磁材料が設けられている面)に対し
て水平(平行)方向の磁界を検出する素子とし、永久磁
石とその近傍を通過する強磁性物体との間における磁極
方向に略垂直方向の磁界分布を検出するように前記永久
磁石、感磁素子及び強磁性物体の通過部を配設すること
を特徴とする。
【0014】また、本発明の強磁性物体通過センサは、
基板と、前記基板の一方の面に素子面を略平行に取り付
けた前記素子面に対する水平方向の磁界を検出する感磁
素子と、前記基板の他方の面に磁極面を略平行に取り付
けた永久磁石とを備えることを特徴とする。
基板と、前記基板の一方の面に素子面を略平行に取り付
けた前記素子面に対する水平方向の磁界を検出する感磁
素子と、前記基板の他方の面に磁極面を略平行に取り付
けた永久磁石とを備えることを特徴とする。
【0015】前記強磁性物体通過センサにおける永久磁
石は、表面磁束密度が3,000ガウス以上の強磁石で
あり、また、感磁素子は、Ni−Fe、Ni−Co又は
Ni−Fe−Coのいずれかの薄膜により形成されるも
のであることを特徴とする。
石は、表面磁束密度が3,000ガウス以上の強磁石で
あり、また、感磁素子は、Ni−Fe、Ni−Co又は
Ni−Fe−Coのいずれかの薄膜により形成されるも
のであることを特徴とする。
【0016】(作用)感磁素子は、強磁性物体が存在し
ない状態において永久磁石自体の磁極面に生じる該磁極
面に略平行方向の磁界成分により飽和領域にバイアスさ
れており、強磁性物体の通過時の磁力線方向の変化によ
り飽和領域から非飽和領域に切り替わることにより前記
強磁性物体を検出する。
ない状態において永久磁石自体の磁極面に生じる該磁極
面に略平行方向の磁界成分により飽和領域にバイアスさ
れており、強磁性物体の通過時の磁力線方向の変化によ
り飽和領域から非飽和領域に切り替わることにより前記
強磁性物体を検出する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の強磁性物
体通過センサの一実施の形態を示す図である。
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の強磁性物
体通過センサの一実施の形態を示す図である。
【0018】図1を参照すると、本実施の形態は、球体
が通過可能なスルーホール4を有するホルダ部3と、前
記ホルダ部3に取り付けられ、好適には表面磁束密度
3,000〜4,000ガウス程度の着磁強度を有する
永久磁石1と、磁気を検知する磁気抵抗材料等が設けら
れた水平磁界を検出できる感磁素子面(素子面)6を有
する感磁素子2、例えば異方向性磁気抵抗効果を示すA
MR(An Isotropic Magneto resistace Element:アン
アイソトロピック マグネット レジスタンスエレメ
ント)素子、あるいはこのAMR素子にパルス整形処理
回路などを組み合わせた素子等により構成される。
が通過可能なスルーホール4を有するホルダ部3と、前
記ホルダ部3に取り付けられ、好適には表面磁束密度
3,000〜4,000ガウス程度の着磁強度を有する
永久磁石1と、磁気を検知する磁気抵抗材料等が設けら
れた水平磁界を検出できる感磁素子面(素子面)6を有
する感磁素子2、例えば異方向性磁気抵抗効果を示すA
MR(An Isotropic Magneto resistace Element:アン
アイソトロピック マグネット レジスタンスエレメ
ント)素子、あるいはこのAMR素子にパルス整形処理
回路などを組み合わせた素子等により構成される。
【0019】ここで、ホルダ部3におけるスルーホール
4と永久磁石1と感磁素子2との配置関係は、永久磁石
1の磁極面が、当該磁極面の中心部とスルーホール4の
中心部とを結ぶ直線と直角になるようにし、また、感磁
素子2は永久磁石1の上面側に素子面6が上方を向くよ
うに基板7上に取り付けることで配置する。また、感磁
素子及び永久磁石との位置関係の精度を向上させるため
に、後述する実施例に示すように両者を基板7の表裏に
一体的に設けると好適である。
4と永久磁石1と感磁素子2との配置関係は、永久磁石
1の磁極面が、当該磁極面の中心部とスルーホール4の
中心部とを結ぶ直線と直角になるようにし、また、感磁
素子2は永久磁石1の上面側に素子面6が上方を向くよ
うに基板7上に取り付けることで配置する。また、感磁
素子及び永久磁石との位置関係の精度を向上させるため
に、後述する実施例に示すように両者を基板7の表裏に
一体的に設けると好適である。
【0020】また、同図の構成では、感磁素子2は、前
記素子面6の中心部が磁極面の中心部とスルーホール4
の中心部とを結ぶ前記直線から右方向にずれた点に位置
するように取り付けられている。これは、前記感磁素子
2は垂直方向の磁界は検知できないからである。
記素子面6の中心部が磁極面の中心部とスルーホール4
の中心部とを結ぶ前記直線から右方向にずれた点に位置
するように取り付けられている。これは、前記感磁素子
2は垂直方向の磁界は検知できないからである。
【0021】図2は、磁性球体5がスルーホール部4を
通過している状態と磁性球体5が通過していない状態に
おける永久磁石が発する磁力線9の分布を示す模式図で
ある。
通過している状態と磁性球体5が通過していない状態に
おける永久磁石が発する磁力線9の分布を示す模式図で
ある。
【0022】磁性球体5がスルーホール部4を通過して
いる状態では、図2(a)に示すように、永久磁石1と
これに接近した磁性体球5とにより、磁性体球5には磁
極N、Sが発生する。この場合の磁力線分布の特徴は、
磁力線が磁性球体5と永久磁石1との間に真上方向に集
中して生じる。この磁力線は感磁素子面6に対しては直
角方向であるから感磁素子はこの磁界を検出できない。
いる状態では、図2(a)に示すように、永久磁石1と
これに接近した磁性体球5とにより、磁性体球5には磁
極N、Sが発生する。この場合の磁力線分布の特徴は、
磁力線が磁性球体5と永久磁石1との間に真上方向に集
中して生じる。この磁力線は感磁素子面6に対しては直
角方向であるから感磁素子はこの磁界を検出できない。
【0023】磁性球体5の通過前後の状態では、磁力線
9は永久磁石1単独の磁極N、S間の磁力線分布とな
り、図2(b)に示すように永久磁石1の上部において
は曲線を描くようになるので、永久磁石1の上面近傍に
おいては素子面方向の磁界成分Hxが発生する。この状
態では感磁素子は磁界成分Hxを検出して出力を変化さ
せる。
9は永久磁石1単独の磁極N、S間の磁力線分布とな
り、図2(b)に示すように永久磁石1の上部において
は曲線を描くようになるので、永久磁石1の上面近傍に
おいては素子面方向の磁界成分Hxが発生する。この状
態では感磁素子は磁界成分Hxを検出して出力を変化さ
せる。
【0024】図3(a)(b)は、それぞれ永久磁石単
独の磁力線分布及び永久磁石と強磁性物体とが隣接した
場合における磁力線分布を、有限要素法によりコンピュ
ータ解析した結果を示すものである。模式的に描いた図
2(a)、(b)と分布形態がほぼ一致していることが
分かる。
独の磁力線分布及び永久磁石と強磁性物体とが隣接した
場合における磁力線分布を、有限要素法によりコンピュ
ータ解析した結果を示すものである。模式的に描いた図
2(a)、(b)と分布形態がほぼ一致していることが
分かる。
【0025】図4は、本発明の強磁性物体通過センサに
おける感磁素子の配置位置を変更した他の実施の形態を
示す図である。図4(a)は、ホルダ部3上のスルーホ
ール4と永久磁石1との配置関係として、図1の構成と
同様であるが感磁素子2を永久磁石1の上面近傍におい
て前記直線と反対方向にずらしたものである。また、図
4(b)は、永久磁石1の位置を、その磁極面と当該磁
石の中心部とスルーホール4の中心部とを結ぶ直線との
なす角度が直角からずれた位置とし、感磁素子2はほぼ
前記直線上に素子面6が位置するように配置としたもの
である。更に、図4(c)は、スルーホール4と永久磁
石1との配置関係は図4(b)と略同様とし、感磁素子
2は、素子面6が前記直線上からずれた点に位置するよ
うに配置したものである。
おける感磁素子の配置位置を変更した他の実施の形態を
示す図である。図4(a)は、ホルダ部3上のスルーホ
ール4と永久磁石1との配置関係として、図1の構成と
同様であるが感磁素子2を永久磁石1の上面近傍におい
て前記直線と反対方向にずらしたものである。また、図
4(b)は、永久磁石1の位置を、その磁極面と当該磁
石の中心部とスルーホール4の中心部とを結ぶ直線との
なす角度が直角からずれた位置とし、感磁素子2はほぼ
前記直線上に素子面6が位置するように配置としたもの
である。更に、図4(c)は、スルーホール4と永久磁
石1との配置関係は図4(b)と略同様とし、感磁素子
2は、素子面6が前記直線上からずれた点に位置するよ
うに配置したものである。
【0026】本発明の強磁性物体通過センサは、基本的
には強磁性球体が存在しない状態における永久磁石の磁
極面と平行方向の磁界成分を水平磁界検出素子で検知す
る方式であるため、感磁素子面は磁性物体に対向させる
必要はなく、感磁素子面が前記磁極面と平行方向の磁界
成分が検出できる位置に配設するのみで球体の通過を検
出することが可能となっている。
には強磁性球体が存在しない状態における永久磁石の磁
極面と平行方向の磁界成分を水平磁界検出素子で検知す
る方式であるため、感磁素子面は磁性物体に対向させる
必要はなく、感磁素子面が前記磁極面と平行方向の磁界
成分が検出できる位置に配設するのみで球体の通過を検
出することが可能となっている。
【0027】したがって、図4に示す配置関係以外にも
適宜の位置関係を選択して設定することが可能である。
例えば、図4のほかにスルーホール4に対し感磁素子及
び永久磁石の両者及び相互の相対的位置関係を左右及び
前後(ホルダ3の厚み方向)にずらしたり、感磁素子と
永久磁石との距離Dを適宜変更することが可能である。
また、感磁素子の素子面と感磁素子中心点とスルーホー
ルの中心点間を結ぶ直線とのなす角αも適宜変更するこ
とが可能であり、90°以外の任意の角度にすることが
できる。また、永久磁石の磁極面と前記感磁素子の感磁
素子面とが平行していることは必ずしも必要でない。
適宜の位置関係を選択して設定することが可能である。
例えば、図4のほかにスルーホール4に対し感磁素子及
び永久磁石の両者及び相互の相対的位置関係を左右及び
前後(ホルダ3の厚み方向)にずらしたり、感磁素子と
永久磁石との距離Dを適宜変更することが可能である。
また、感磁素子の素子面と感磁素子中心点とスルーホー
ルの中心点間を結ぶ直線とのなす角αも適宜変更するこ
とが可能であり、90°以外の任意の角度にすることが
できる。また、永久磁石の磁極面と前記感磁素子の感磁
素子面とが平行していることは必ずしも必要でない。
【0028】次に、本実施の形態に適用される感磁素子
の特性及び該感磁素子を用いた動作について説明する。
の特性及び該感磁素子を用いた動作について説明する。
【0029】感磁素子2は、素子面に対して水平(平
行)な磁界成分に応じて電気抵抗値が変化するものであ
り、単一素子当たりの抵抗値Rは次式のとおりであり、
信号磁界Hxに応じて変化する。
行)な磁界成分に応じて電気抵抗値が変化するものであ
り、単一素子当たりの抵抗値Rは次式のとおりであり、
信号磁界Hxに応じて変化する。
【0030】 R=Ro+ΔRMAX{1−(Hx/Ho)2} ここで、Roは初期抵抗値、ΔRMAXは抵抗値の最大
変化量、Hoは素子の困難軸方向の飽和磁界を示すもの
で、Ho=4πMt/W+HK(W:素子パターンの幅、
t:膜厚、M:飽和磁化、HK:異方性磁界)で表され
る。
変化量、Hoは素子の困難軸方向の飽和磁界を示すもの
で、Ho=4πMt/W+HK(W:素子パターンの幅、
t:膜厚、M:飽和磁化、HK:異方性磁界)で表され
る。
【0031】そして、感磁素子は、図2の磁界分布に示
されるHx方向の磁界の強弱により感磁素子の抵抗値変
化が効果的に起こるように永久磁石及び球体(スルーホ
ール)との相対関係を決定され、Hx方向の磁界が強ま
った時に当該磁界を検知し感磁素子の出力信号が大きく
なり、逆に弱まった時には小さくなる。このような特性
を示す感磁素子の磁気抵抗材料としては、パーマロイ
(Ni−Fe)、Ni−Co又はNi−Fe−Co合金
等が用いられる。
されるHx方向の磁界の強弱により感磁素子の抵抗値変
化が効果的に起こるように永久磁石及び球体(スルーホ
ール)との相対関係を決定され、Hx方向の磁界が強ま
った時に当該磁界を検知し感磁素子の出力信号が大きく
なり、逆に弱まった時には小さくなる。このような特性
を示す感磁素子の磁気抵抗材料としては、パーマロイ
(Ni−Fe)、Ni−Co又はNi−Fe−Co合金
等が用いられる。
【0032】図5(a)は、本実施の形態の感磁素子の
磁界飽和特性を示すものである。磁界強度が微少磁界X
3以上で完全に飽和し、Y6レベルの磁界検出出力を発
生する特性を示す。
磁界飽和特性を示すものである。磁界強度が微少磁界X
3以上で完全に飽和し、Y6レベルの磁界検出出力を発
生する特性を示す。
【0033】本実施の形態では、この感磁素子の特性に
より、強磁性物体がスルーホールを通過していない状態
における永久磁石の磁極面から曲線を描くような前記磁
力線を検出する。つまり、磁極面と平行方向の磁界Hx
を検出して前記飽和特性の電圧を出力するように動作す
る。また、強磁性物体がスルーホールを通過時の状態に
おいては、永久磁石の磁極面からは強力な磁力線が感磁
素子の素子面に垂直に生じるがこのような磁界には感磁
素子は検出動作を示すことがない。
より、強磁性物体がスルーホールを通過していない状態
における永久磁石の磁極面から曲線を描くような前記磁
力線を検出する。つまり、磁極面と平行方向の磁界Hx
を検出して前記飽和特性の電圧を出力するように動作す
る。また、強磁性物体がスルーホールを通過時の状態に
おいては、永久磁石の磁極面からは強力な磁力線が感磁
素子の素子面に垂直に生じるがこのような磁界には感磁
素子は検出動作を示すことがない。
【0034】このために、強磁性物体がスルーホールを
通過していない通常時においては、感磁素子は、その下
部に隣接した永久磁石の磁界Hxにより飽和領域に磁気
バイアスが印加されている状態にあるから、外部からの
磁界に対するノイズマージンを高めることができ、意図
的な磁界の印加等に対する誤動作を防止することが可能
である。また、強磁性物体が通過していない通常時にお
いて、スルーホール方向からの強磁性物体の疑似的通過
を起こさせるような磁界の印加に対しても感磁素子はこ
れを検出することがない。
通過していない通常時においては、感磁素子は、その下
部に隣接した永久磁石の磁界Hxにより飽和領域に磁気
バイアスが印加されている状態にあるから、外部からの
磁界に対するノイズマージンを高めることができ、意図
的な磁界の印加等に対する誤動作を防止することが可能
である。また、強磁性物体が通過していない通常時にお
いて、スルーホール方向からの強磁性物体の疑似的通過
を起こさせるような磁界の印加に対しても感磁素子はこ
れを検出することがない。
【0035】本実施の形態において使用する感磁素子と
しては、例えば、特公平7−78528号公報に記載さ
れているような磁界に対するスイッチング特性を有する
集積化感磁素子を使用すると好適である。同公報記載の
感磁素子は、2素子あるいは4素子、または必要に応じ
てこれら素子と集積回路(IC)との複合化素子として
構成されている。
しては、例えば、特公平7−78528号公報に記載さ
れているような磁界に対するスイッチング特性を有する
集積化感磁素子を使用すると好適である。同公報記載の
感磁素子は、2素子あるいは4素子、または必要に応じ
てこれら素子と集積回路(IC)との複合化素子として
構成されている。
【0036】図6(a)は、感磁素子をICと集積化し
た前記公報記載の集積化感磁素子のモールド後の片側3
端子構成の具体的構造を示す図である。同図に示すよう
に、感磁素子は、強磁性体材料を使用した磁気抵抗体の
薄膜を素子面に所定の形状にパターニングすることによ
り形成されている。通常、磁気抵抗体は4つに分割され
ブリッジを構成するように配置接続されている。また、
感磁素子の薄膜は、感磁素子の抵抗値変化がパルス電圧
として出力されるように波形整形回路の集積回路の基盤
上に形成され互いに電気的に配線されている。
た前記公報記載の集積化感磁素子のモールド後の片側3
端子構成の具体的構造を示す図である。同図に示すよう
に、感磁素子は、強磁性体材料を使用した磁気抵抗体の
薄膜を素子面に所定の形状にパターニングすることによ
り形成されている。通常、磁気抵抗体は4つに分割され
ブリッジを構成するように配置接続されている。また、
感磁素子の薄膜は、感磁素子の抵抗値変化がパルス電圧
として出力されるように波形整形回路の集積回路の基盤
上に形成され互いに電気的に配線されている。
【0037】図6(b)は、パルス波形整形回路自体の
等価回路を示す図である。磁気抵抗体11〜14からな
るブリッジに電源端子17、19が接続されており、ブ
リッジの中点の出力はヒステリシス特性を与えるための
帰還抵抗16を有するコンパレータ15に接続され、端
子18からパルス電圧が出力されるように構成されてい
る。ここでブリッジを構成する磁気抵抗の一つ(例えば
11)の抵抗値は予め小さく設定する。前記構成により
強磁性物体の通過によって出力電圧が“0”(Hig
h)→“1”(Low)→“0”(High)となるよ
うな感磁スイッチが構成される。
等価回路を示す図である。磁気抵抗体11〜14からな
るブリッジに電源端子17、19が接続されており、ブ
リッジの中点の出力はヒステリシス特性を与えるための
帰還抵抗16を有するコンパレータ15に接続され、端
子18からパルス電圧が出力されるように構成されてい
る。ここでブリッジを構成する磁気抵抗の一つ(例えば
11)の抵抗値は予め小さく設定する。前記構成により
強磁性物体の通過によって出力電圧が“0”(Hig
h)→“1”(Low)→“0”(High)となるよ
うな感磁スイッチが構成される。
【0038】本実施の形態においては、このような集積
化感磁素子を用いることにより、ヒステリシス特性によ
り、磁気的な外乱及びノイズ等に対し一層の誤動作防止
機能を向上させることができる。
化感磁素子を用いることにより、ヒステリシス特性によ
り、磁気的な外乱及びノイズ等に対し一層の誤動作防止
機能を向上させることができる。
【0039】本実施の形態の永久磁石としては、その強
度が3,000ガウスから4,000ガウスの表面磁束
密度のものが好適である。このような永久磁石を使用す
ることにより、強磁性物体が存在しない状態において永
久磁石上面近傍に感磁面に検出出力を発生するのに充分
なHx方向の磁界を確実に生じさせることができ、永久
磁石と感磁素子とのエアギャップ、あるいは取り付け精
度の制約条件に余裕ができセンサの組立精度をラフにす
ることが可能となる。これは感磁素子として水平磁界感
磁素子を使いその磁界飽和特性を利用できるからであ
る。
度が3,000ガウスから4,000ガウスの表面磁束
密度のものが好適である。このような永久磁石を使用す
ることにより、強磁性物体が存在しない状態において永
久磁石上面近傍に感磁面に検出出力を発生するのに充分
なHx方向の磁界を確実に生じさせることができ、永久
磁石と感磁素子とのエアギャップ、あるいは取り付け精
度の制約条件に余裕ができセンサの組立精度をラフにす
ることが可能となる。これは感磁素子として水平磁界感
磁素子を使いその磁界飽和特性を利用できるからであ
る。
【0040】つまり、本発明における感磁素子の特性は
図5(a)に示すようにX3以上の磁界強度によりほぼ
飽和する特性を示し、また、本発明の感磁素子と永久磁
石との組み合わせは前記感磁素子を飽和特性に部分にバ
イアスすることができるからである。一方、従来例のよ
うなホール素子等の垂直磁界感磁素子を用いたものは、
図5(b)に示すような磁界強度に比例して出力が変動
する特性を示すので素子の取り付け位置の影響が大き
く、図6(b)のようなコンパレータ回路を用いても閾
値の設定が困難であり、結果として、永久磁石から素子
面への磁界強度を狭い範囲に制限される。
図5(a)に示すようにX3以上の磁界強度によりほぼ
飽和する特性を示し、また、本発明の感磁素子と永久磁
石との組み合わせは前記感磁素子を飽和特性に部分にバ
イアスすることができるからである。一方、従来例のよ
うなホール素子等の垂直磁界感磁素子を用いたものは、
図5(b)に示すような磁界強度に比例して出力が変動
する特性を示すので素子の取り付け位置の影響が大き
く、図6(b)のようなコンパレータ回路を用いても閾
値の設定が困難であり、結果として、永久磁石から素子
面への磁界強度を狭い範囲に制限される。
【0041】このように本発明では、感磁素子に対しあ
る一定以上の磁界が得られる条件が満たされればよく、
制約条件が少ないので極めて広い範囲に永久磁石及び感
磁素子の取り付けマージンが許容される。
る一定以上の磁界が得られる条件が満たされればよく、
制約条件が少ないので極めて広い範囲に永久磁石及び感
磁素子の取り付けマージンが許容される。
【0042】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図7は、本実施例の構成を示す図で
ある。図7(a)は、ホルダの上面側からみた図面であ
り、図7(b)は、前記ホルダの右下側面からみた透視
図である。
て詳細に説明する。図7は、本実施例の構成を示す図で
ある。図7(a)は、ホルダの上面側からみた図面であ
り、図7(b)は、前記ホルダの右下側面からみた透視
図である。
【0043】ホルダ部3にはスルーホール4の近傍から
ホルダ端部に至る溝8を設けており、該溝8のスルーホ
ール4の近傍に、基板7と、前記基板7のスルーホール
4側の面に素子面を略平行に取り付けた該素子面に対す
る水平方向の磁界を検出する感磁素子2と、前記基板7
のスルーホール4と反対側の面に磁極面を略平行に取り
付けた永久磁石1とを一体化して備える強磁性物体セン
サブロックを設けた構成を採用している。
ホルダ端部に至る溝8を設けており、該溝8のスルーホ
ール4の近傍に、基板7と、前記基板7のスルーホール
4側の面に素子面を略平行に取り付けた該素子面に対す
る水平方向の磁界を検出する感磁素子2と、前記基板7
のスルーホール4と反対側の面に磁極面を略平行に取り
付けた永久磁石1とを一体化して備える強磁性物体セン
サブロックを設けた構成を採用している。
【0044】本実施例では、被検出物体の強磁性球体と
して直径11mmの球体、磁石は表面磁束密度3,00
0〜4,000ガウスの永久磁石を用いる。空間ギャッ
プが0.5〜1.0mmの位置に表面磁界を感知する感
磁素子(磁界検知センサ)として、基本的には図6の構
成を持つMRSM76あるいはMRSS95(NEC
製)を使用し、素子面(図6(b)の11〜14に示す
磁気抵抗素子部)とスルーホールは完全には面対向せ
ず、前記角度αとして90°以外の適宜の角度になるよ
うにしている。ここで90°を除外する理由は、90°
の場合には強磁性物体の通過/非通過に間の感磁素子の
出力の差がもっとも小さくなるためである。
して直径11mmの球体、磁石は表面磁束密度3,00
0〜4,000ガウスの永久磁石を用いる。空間ギャッ
プが0.5〜1.0mmの位置に表面磁界を感知する感
磁素子(磁界検知センサ)として、基本的には図6の構
成を持つMRSM76あるいはMRSS95(NEC
製)を使用し、素子面(図6(b)の11〜14に示す
磁気抵抗素子部)とスルーホールは完全には面対向せ
ず、前記角度αとして90°以外の適宜の角度になるよ
うにしている。ここで90°を除外する理由は、90°
の場合には強磁性物体の通過/非通過に間の感磁素子の
出力の差がもっとも小さくなるためである。
【0045】図8(a)は、図6に示されるような感磁
素子の集積化MRセンサを用いた磁界−出力特性を示す
図である。図8(a)では磁界強度を規格化して表示し
ているが、集積化MRセンサは、通常、数十ガウスとい
う小さな磁界で動作する。しかし、本実施例のように永
久磁石と接近配置とすることにより、常時、感磁素子に
対する磁気バイアスを与えることになり、本来検出すべ
き磁界ではない外部からのノイズ的な磁界に対して応答
することがないようにその閾値を高めるこが可能であ
る。つまり、図8(c)の配置構成で感磁素子2に対す
る磁気バイアスを与えることにより、感磁素子単体のヒ
ステリシス特性の図8(a)の閾値(H1、H2)から図
8(b)の閾値(H1’、H2’)に変更し、強磁性物体
の非通過状態ではハイレベルVH状態、強磁性物体の通
過状態ではローレベルVL状態とすることでノイズマー
ジンを向上させている。
素子の集積化MRセンサを用いた磁界−出力特性を示す
図である。図8(a)では磁界強度を規格化して表示し
ているが、集積化MRセンサは、通常、数十ガウスとい
う小さな磁界で動作する。しかし、本実施例のように永
久磁石と接近配置とすることにより、常時、感磁素子に
対する磁気バイアスを与えることになり、本来検出すべ
き磁界ではない外部からのノイズ的な磁界に対して応答
することがないようにその閾値を高めるこが可能であ
る。つまり、図8(c)の配置構成で感磁素子2に対す
る磁気バイアスを与えることにより、感磁素子単体のヒ
ステリシス特性の図8(a)の閾値(H1、H2)から図
8(b)の閾値(H1’、H2’)に変更し、強磁性物体
の非通過状態ではハイレベルVH状態、強磁性物体の通
過状態ではローレベルVL状態とすることでノイズマー
ジンを向上させている。
【0046】図8(c)、(d)は、外部磁界発生源5
0に対する感磁素子への影響を説明する図であり、たと
えば、同図(d)のような構成に感磁素子2を永久磁石
1と組み合わせた場合は、強磁性物体がスルーホール部
を通過しない状態でも外部からの図8(a)のH2以上
の磁界に対し感磁素子1は動作し、強磁性物体の通過と
誤検出するのに対し、本実施例の配置構成の図8(c)
によれば、感磁素子背面近傍に永久磁石を配置すること
によって、おおよそH2’=5*H2の程度に外部磁界に
対する感度を改善することができ、誤検出動作を防止す
ることができるようになる。なお、本実施例では磁性物
体の存在しない初期状態においてあらかじめ永久磁石1
により強磁界を与えているため出力電圧レベルはハイレ
ベルVHであり、強磁性物体通過時のみローレベルVLに
なるが、論理レベルが反転するだけで回路設計上問題は
ない。
0に対する感磁素子への影響を説明する図であり、たと
えば、同図(d)のような構成に感磁素子2を永久磁石
1と組み合わせた場合は、強磁性物体がスルーホール部
を通過しない状態でも外部からの図8(a)のH2以上
の磁界に対し感磁素子1は動作し、強磁性物体の通過と
誤検出するのに対し、本実施例の配置構成の図8(c)
によれば、感磁素子背面近傍に永久磁石を配置すること
によって、おおよそH2’=5*H2の程度に外部磁界に
対する感度を改善することができ、誤検出動作を防止す
ることができるようになる。なお、本実施例では磁性物
体の存在しない初期状態においてあらかじめ永久磁石1
により強磁界を与えているため出力電圧レベルはハイレ
ベルVHであり、強磁性物体通過時のみローレベルVLに
なるが、論理レベルが反転するだけで回路設計上問題は
ない。
【0047】図9は、本実施例の強磁性物体通過センサ
の出力波形及び信号処理例を示すものである。感磁素子
1の出力は、強磁性物体が存在しない場合はバイアス用
永久磁石1の磁界によってハイレベルVHに固定されて
いる。また、強磁性物体が通過すると磁力線の方向に変
化し水平磁界感磁素子が動作してその通過時のみ出力電
圧をローレベルVLに変化する。この感磁素子のディジ
タル出力はカウンタIC等の計数回路等により積算処理
を行い、表示部に表示される。
の出力波形及び信号処理例を示すものである。感磁素子
1の出力は、強磁性物体が存在しない場合はバイアス用
永久磁石1の磁界によってハイレベルVHに固定されて
いる。また、強磁性物体が通過すると磁力線の方向に変
化し水平磁界感磁素子が動作してその通過時のみ出力電
圧をローレベルVLに変化する。この感磁素子のディジ
タル出力はカウンタIC等の計数回路等により積算処理
を行い、表示部に表示される。
【0048】図10は、永久磁石の磁極面の形状を平面
及び曲面として形成した場合のそれぞれの磁力線の分布
の変化を示す図である。スルーホール及び永久磁石の配
置関係、永久磁石の磁化強度等によっては、強磁性物体
がスルーホールを通過時において永久磁石に吸着される
虞があるので、これを防止するように配慮することが必
要な場合がある。特に、永久磁石が非常に強力、かつ、
構造設計的に永久磁石とスルーホールの位置が非常に近
い場合には、図9(b)のように永久磁石1の磁極面を
凸形状(球面状又は円筒側面状)とすることにより、強
磁性物体が永久磁石の磁力により引かれスルーホール部
の通過が阻害されることを防ぐ効果がある。
及び曲面として形成した場合のそれぞれの磁力線の分布
の変化を示す図である。スルーホール及び永久磁石の配
置関係、永久磁石の磁化強度等によっては、強磁性物体
がスルーホールを通過時において永久磁石に吸着される
虞があるので、これを防止するように配慮することが必
要な場合がある。特に、永久磁石が非常に強力、かつ、
構造設計的に永久磁石とスルーホールの位置が非常に近
い場合には、図9(b)のように永久磁石1の磁極面を
凸形状(球面状又は円筒側面状)とすることにより、強
磁性物体が永久磁石の磁力により引かれスルーホール部
の通過が阻害されることを防ぐ効果がある。
【0049】前述の実施の形態においては、強磁性物体
として球体を示して説明したが、被検出強磁性物体は必
ずしも球体である必要はなく、永久磁石単独の磁界分布
及び永久磁石とこれにより磁極が生じた強磁性物体の磁
界分布が前述のような傾向に発生するものであるのであ
れば、これを分析、測定することによりどのような形状
の強磁性物体でも上述の構成および原理に基づき本発明
の強磁性物体通過センサを構成することができる。
として球体を示して説明したが、被検出強磁性物体は必
ずしも球体である必要はなく、永久磁石単独の磁界分布
及び永久磁石とこれにより磁極が生じた強磁性物体の磁
界分布が前述のような傾向に発生するものであるのであ
れば、これを分析、測定することによりどのような形状
の強磁性物体でも上述の構成および原理に基づき本発明
の強磁性物体通過センサを構成することができる。
【0050】また、水平磁界の感磁素子として、実施例
ではAMR効果を有する素子のみを挙げたが、GMR
(Giant Magneto Resistance:巨大磁気抵抗)およびC
MR(Colossal Magneto Resistance:巨大磁気抵抗)
効果を有する素子を使用することも可能である。
ではAMR効果を有する素子のみを挙げたが、GMR
(Giant Magneto Resistance:巨大磁気抵抗)およびC
MR(Colossal Magneto Resistance:巨大磁気抵抗)
効果を有する素子を使用することも可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明の強磁性物体通過センサによれ
ば、感磁素子の素子面に対し水平(素子面)方向の磁界
検出型素子を用いることにより、感磁素子の配置上の制
限が少なくなるから、強磁性球体の通過位置等に対する
感磁素子の配置位置の許容範囲を広げることができ、設
計マージンを格段に拡大することができる。
ば、感磁素子の素子面に対し水平(素子面)方向の磁界
検出型素子を用いることにより、感磁素子の配置上の制
限が少なくなるから、強磁性球体の通過位置等に対する
感磁素子の配置位置の許容範囲を広げることができ、設
計マージンを格段に拡大することができる。
【0052】また、微小磁界に対し高感度を示す水平感
磁型の素子を用い、さらに永久磁石の単独の磁界成分
と、永久磁石と強磁性物体が作り出す磁界成分とを検出
磁界として利用するものであるから、永久磁石、スルー
ホール及び感磁素子の取り付けマージン、選択の幅を広
げることが可能である。
磁型の素子を用い、さらに永久磁石の単独の磁界成分
と、永久磁石と強磁性物体が作り出す磁界成分とを検出
磁界として利用するものであるから、永久磁石、スルー
ホール及び感磁素子の取り付けマージン、選択の幅を広
げることが可能である。
【0053】特に、感磁素子に近接して永久磁石を配置
し感磁素子に磁界バイアスを与える構成を採用している
ので、外部からのノイズ的乃至意図的な磁界の印加に対
する誤動作が防止できる。
し感磁素子に磁界バイアスを与える構成を採用している
ので、外部からのノイズ的乃至意図的な磁界の印加に対
する誤動作が防止できる。
【0054】
【図1】本発明の強磁性物体通過センサの一実施の形態
を示す上面図である。
を示す上面図である。
【図2】強磁性球体の有無とそれにともない永久磁石が
つくりだす磁力線の向きの変化を示す図である。
つくりだす磁力線の向きの変化を示す図である。
【図3】永久磁石と強磁性球体との間の磁力線の分布を
計算により算出した例を示す図である。
計算により算出した例を示す図である。
【図4】本発明の強磁性物体通過センサの他の実施の形
態を示す上面図である。
態を示す上面図である。
【図5】感磁素子の磁界強度に対する出力特性を示す図
である。
である。
【図6】集積回路基盤上に形成された集積化感磁素子の
モールド封止後の斜視図及び集積回路の等価回路例を示
す図である。
モールド封止後の斜視図及び集積回路の等価回路例を示
す図である。
【図7】本発明の一実施例を示す上面図及び斜め側面図
である。
である。
【図8】水平磁界感磁素子と永久磁石との異なる配置関
係と外部磁界に対する感度比較を説明する図である。
係と外部磁界に対する感度比較を説明する図である。
【図9】本発明の強磁性物体通過センサの出力波形と信
号処理を示す図である。
号処理を示す図である。
【図10】永久磁石の磁極面の形態と強磁性球体との間
に生じる磁力線分布を示す図である。
に生じる磁力線分布を示す図である。
【図11】従来例の金属球検出装置を示す図である。
1、10、70 永久磁石 2 水平磁界感磁素子 3、30 スルーホール部を有するホルダ 4、40 スルーホール 6 素子面 7 基板 8 溝 9 磁力線 5、50 強磁性球体 11〜14 ブリッジ回路を構成する感磁素子 15 コンパレータ 16 帰還抵抗 17、19 電源端子 18 出力端子 20 水平磁界感磁素子 60 垂直磁界感磁素子(ホール素子)
Claims (7)
- 【請求項1】 永久磁石と感磁素子とにより強磁性物体
の通過を検出する強磁性物体通過センサにおいて、 前記感磁素子は、素子面に対して水平方向の磁界を検出
する素子とし、永久磁石とその近傍を通過する強磁性物
体との間の永久磁石の磁極面に平行方向に略一致する方
向の磁界分布を検出するように前記永久磁石、感磁素子
及び強磁性物体の通過部を配設することを特徴とする強
磁性物体通過センサ。 - 【請求項2】 感磁素子の素子面の中心と通過する強磁
性物体の中心点を通る直線は、前記感磁素子の素子面と
のなす角が90°以下であることを特徴とする請求項1
記載の強磁性物体通過センサ。 - 【請求項3】 基板と、前記基板の一方の面に素子面を
略平行に取り付けた前記素子面に対する水平方向の磁界
を検出する感磁素子と、前記基板の他方の面に磁極面を
略平行に取り付けた永久磁石とを備えることを特徴とす
る強磁性物体通過センサ。 - 【請求項4】 前記永久磁石と前記感磁素子とは、前記
永久磁石の磁極面の中心と前記感磁素子の素子面の中心
とが一致しないように位置することを特徴とする請求項
3記載の強磁性物体通過センサ。 - 【請求項5】 前記永久磁石は、表面磁束密度が3,0
00ガウス以上の強磁石であることを特徴とする請求項
1、2、3又は4記載の強磁性物体通過センサ。 - 【請求項6】 前記感磁素子は、Ni−Fe、Ni−C
o又はNi−Fe−Coのいずれかの薄膜により形成さ
れることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
の強磁性物体通過センサ。 - 【請求項7】 前記感磁素子は、Ni−Fe、Ni−C
o又はNi−Fe−Coのいずれかの薄膜を半導体集積
回路のシリコン基盤上に形成され、感磁素子と半導体集
積回路とが電気的に接続されて集積化感磁素子として構
成されることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
記載の強磁性物体通過センサ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18608597A JPH1123724A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 強磁性物体通過センサ |
| TW087108582A TW360799B (en) | 1997-06-27 | 1998-05-29 | A sensor for detecting a ferromagnetic object |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18608597A JPH1123724A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 強磁性物体通過センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1123724A true JPH1123724A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16182120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18608597A Pending JPH1123724A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 強磁性物体通過センサ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1123724A (ja) |
| TW (1) | TW360799B (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009109304A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Uchihashi Estec Co Ltd | 磁性物の検出方法 |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP18608597A patent/JPH1123724A/ja active Pending
-
1998
- 1998-05-29 TW TW087108582A patent/TW360799B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009109304A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Uchihashi Estec Co Ltd | 磁性物の検出方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| TW360799B (en) | 1999-06-11 |
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