JPH11238924A - スピン依存伝導素子とそれを用いた電子部品および磁気部品 - Google Patents
スピン依存伝導素子とそれを用いた電子部品および磁気部品Info
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- JPH11238924A JPH11238924A JP10039343A JP3934398A JPH11238924A JP H11238924 A JPH11238924 A JP H11238924A JP 10039343 A JP10039343 A JP 10039343A JP 3934398 A JP3934398 A JP 3934398A JP H11238924 A JPH11238924 A JP H11238924A
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Abstract
ピンを利用した電子伝導素子を提供する。極めて大きな
磁気抵抗変化率が室温で得られ、さらに増幅機能を持た
せたスピン依存伝導素子が求められている。 【解決手段】 1層以上の強磁性層3と、少なくとも 1
層が強磁性体からなる 2層以上の電極層1、5と、これ
ら強磁性層3および電極層1、5間に 2重以上の多重ト
ンネル接合を形成するように積層配置された誘電体層
(トンネル層)2、4とを具備し、強磁性層3に離散的
なエネルギー準位が形成されており、かつエネルギー準
位を制御するための電極を有するスピン依存伝導素子で
ある。あるいは、誘電体マトリックス中に分散させた強
磁性微粒子を有するグラニュラー磁性層を介して多重ト
ンネル接合を形成すると共に、グラニュラー磁性層に静
電エネルギーに基づく離散的なエネルギー準位を形成す
る。
Description
ル効果を利用した磁気素子とその応用部品に係り、特に
強磁性体中に形成された離散的なエネルギー準位を外部
から制御するようにしたスピン依存伝導素子とそれを用
いた電子部品および磁気部品に関する。
に巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)が知られてい
る。磁気抵抗効果(MR)とは、ある種の磁性体に磁界
を加えることにより電気抵抗が変化する現象であり、磁
界センサや磁気ヘッドなどに利用されている。例えば、
強磁性体を用いた磁気抵抗効果素子(MR素子)は温度
安定性に優れ、かつ使用範囲が広いというような特徴を
有している。
ーマロイ合金などの薄膜が広く使用されてきた。これを
ハードディスクなどの再生ヘッドに使用することで高密
度磁気記録が達成されている。しかし、パーマロイ薄膜
の磁気抵抗変化率は 2〜3%程度と小さいため、さらなる
高密度記録を達成しようとすると十分な感度が得られな
いという問題があった。
として、磁性金属層と非磁性金属層とを数オングストロ
ームから数十オングストロームのオーダーの周期で交互
に積層した構造を有し、非磁性層を介して相対する磁性
層の磁気モーメントが反平行状態で磁気的に結合した人
工格子膜が、巨大磁気抵抗効果を示す材料として注目さ
れている。例えば、Fe/Cr人工格子膜(Phys. Rev.
Lett.61, 2472(1988))や、Co/Cu人工格子膜(J.Ma
g.Mag. Mater.94, L1(1991)、Phys. Rev. Lett.66, 215
2(1991)) などが見出されている。
う従来のパーマロイ合金薄膜よりも格段に大きな磁気抵
抗変化率を示す。このような巨大磁気抵抗効果は、伝導
を担う電子の散乱が磁性層のスピンの向きに依存するこ
とに起因している。しかしながら、このような金属人工
格子膜は、大きな磁気抵抗効果を得るためには積層数を
多くする必要があるという問題や、飽和磁界(抵抗値が
飽和する磁界)が数テスラ(T) 以上と大きく、このまま
では磁気ヘッドなどへの応用には不向きであるという問
題を有している。
非磁性層/強磁性層のサンドイッチ構造の積層膜を有
し、一方の強磁性層に交換バイアスを及ぼして磁化を固
定し、他方の強磁性層を外部磁界により磁化反転させる
ことにより、 2つの強磁性層の磁化方向の相対角度を変
化させる、いわゆるスピンバルブ膜が開発されている。
しかし、スピンバルブ膜は磁気抵抗変化率が 4〜8%程度
とあまり大きくなく、また積層膜の比抵抗そのものが数
10μΩcmと小さいため、外部磁界を検出するためには比
較的大きな電流を流す必要があるという問題を有してい
る。
向に流す、いわゆる垂直磁気抵抗効果を利用すると、非
常に大きな磁気抵抗効果か得られることが知られている
(Phys. Rev. Lett.66, 3060(1991))。しかし、この場
合には電流パスが小さく、また各層が金属であるために
抵抗が小さく、サブミクロン以下に微細加工をしないと
室温での磁気抵抗効果を測定できないという問題があ
る。
異なり、非磁性金属マトリックス中に磁性超微粒子を分
散させた、いわゆるグラニュラー磁性膜もスピンに依存
した伝導に基づく巨大磁気抵抗効果を示すことが見出さ
れている(Phys. Rev. Lett.68, 3745(1992))。このよ
うなグラニュラー磁性膜は、磁界を加えない状態では磁
性超微粒子の性質により、各磁性超微粒子のスピンは互
いに不規則な方向を向いて抵抗が高く、磁界を加えて各
スピンを磁界の方向に揃えると抵抗が低下し、その結果
スピン依存散乱に基ずく磁気抵抗効果が発現する。しか
し、この場合の磁性超微粒子は超常磁性を示すため、飽
和磁界が本質的に非常に大きいという問題を有してい
る。
にする、強磁性トンネル効果に基づく巨大磁気抵抗効果
が見出されている。これは強磁性層/絶縁層/強磁性層
の 3層積層膜からなり、一方の強磁性層の保磁力が他方
の強磁性層の保磁力よりも小さい構造において、両強磁
性層間に電圧を印加してトンネル電流を発生させるもの
である。このとき、保磁力の小さい磁性層のスピンのみ
を反転させると、 2つの強磁性層のスピンが互いに平行
なときと反平行なときでトンネル電流が大きく異なるた
め、巨大磁気抵抗効果が得られる。
が簡単であり、しかも室温で 20%程度の大きな磁気抵抗
変化率が得られるという特徴がある。しかしながら、ト
ンネル効果を発現させるためには絶縁層の厚さを数nm以
下と薄くする必要があり、そのような薄い絶縁層を均質
に、しかも安定して作製することは困難であるため、抵
抗や磁気抵抗変化率のバラツキが大きくなってしまうと
いう問題がある。また、絶縁層の抵抗が高すぎると、こ
れを磁気ヘッドなどに用いるために微細化した場合、一
般に素子の高速動作が得られず、また雑音が増大してS
/N比の大きい素子が得られないなどの問題が予測され
ている。
合を利用した磁気記憶素子も知られている。この場合、
2つの磁性層のうち一方を記録層とし、他方を読出し層
としている。従って、記録、再生のいずれの場合にもス
ピンを反転させる必要があり、そのための磁界印加用電
流源が必要になる。
わゆるスピントランジスタと称するものが知られてい
る。これは金属磁性体/金属非磁性体/金属磁性体の 3
層構造を有している。第1の金属磁性体と金属非磁性体
との間に電圧を印加すると、第2の金属磁性体と金属非
磁性体との間に出力電圧が発生し、かつその出力電圧は
第1および第2の金属磁性体のスピンが互いに平行なと
きと反平行なときとで大きさが同じで符号が逆になると
いうものである(J.Appl. Phys.79. 4727(1996))。しか
し、このスピントランジスタは全て金属でできているた
め、出力電圧がナノボルト程度と非常に小さく、また電
流増幅作用は有していない。
り磁気抵抗効果が増大することが見出されている(J.Phy
s. Soc. Jpn. 66, 1261(1997))。小さな容量をもつ 2重
トンネル接合において、電子を 1個トンネルさせるとE
c =e2 /2Cだけエネルギーが増大し、Cが小さければ
Ec は非常に大きくなり、電子 1個と言えどもトンネル
できない。これをクーロンブロッケードと言う。しか
し、このようなクーロンブロッケード状態でも高次のト
ンネル電流は流れ、これは協同トンネルと呼ばれる。こ
の状態では、抵抗は 2つのトンネル接合抵抗の積に比例
するので、磁気抵抗効果は増大する。
用した素子としては半導体素子が知られており、種々の
電子回路やメモリ素子など、非常に多くの分野で利用さ
れている。しかし、半導体素子は電子の電荷のみを利用
したものであり、電子のスピンは利用していない。
半導体のへテロエピタキシャル層からなる積層膜におい
て、金属層あるいは半導体層に離散的なエネルギー準位
が形成され、そのエネルギー準位を経由してトンネル伝
導する、いわゆる共鳴トンネル効果を利用した素子も知
られている。しかし、これらの素子も電子の電荷のみを
利用したものであり、電子のスピンは利用していない。
までの電子伝導を利用した半導体素子や共鳴トンネル効
果素子は、いずれも電子の電荷のみを利用したものであ
り、電子のスピンは利用していない。
しては、巨大磁気抵抗効果を示すスピンバルブ素子、そ
れを利用した磁気センサ、磁気ヘッド、磁気記憶素子、
あるいは強磁性トンネル接合を利用した磁気ヘッドや磁
気記憶素子などが知られている。これらは磁気抵抗変化
率が 10%未満と小さいために再生感度に限界があり、ま
た出力電圧が小さいという問題を有している。特に、磁
気記憶素子では記録、再生のいずれの場合にもスピンを
反転させる必要があり、そのための磁界印加用の電流源
が必要になるという煩雑さがある。
性体の 3層構造を有する従来の 3端子素子(スピントラ
ンジスタ素子)は、出力電圧が極端に小さく実用化が困
難であり、また電流増幅作用も有していない。
なる電子のスピンを利用した電子伝導素子を提供するも
のであり、しかも磁性体中に形成された離散的エネルギ
ー準位を利用することで、極めて大きな磁気抵抗変化率
が室温で得られ、さらにその離散的エネルギー準位を電
圧によって制御することによって、増幅機能を持たせた
スピン依存伝導素子を提供することを目的としている。
さらには、そのようなスピン依存伝導素子を用いた電子
部品および磁気部品を提供することを目的としている。
粒子を誘電体マトリックス中に分散させたグラニュラー
磁性層と、このグラニュラー磁性層に近接配置された強
磁性層との間にトンネル電流を流す磁気素子に関する研
究を進めた結果、トンネル電流を制御することにより磁
気抵抗を大幅に制御できることを見出した。さらに、こ
れはスピン依存共鳴トンネル効果を起源とするものであ
ることを検証した。本発明はこのような知見および検証
結果に基づくものである。
2重以上の多重トンネル接合によるものである。従っ
て、グラニュラー磁性層を用いた場合以外の、強磁性層
と誘電体層あるいは強磁性層と半導体層からなる多重ト
ンネル接合においても、同様の効果が得られる。スピン
依存共鳴トンネル効果が発現するためには、多重トンネ
ル接合における強磁性体の少なくとも一つに、離散的エ
ネルギー準位が形成されなければならない。
くものであり、強磁性層(あるいはグラニュラー磁性
層)内に生じた離散的エネルギー準泣を外部電圧により
制御する電極を設けたスピン依存伝導素子と、それを用
いた応用部品、応用装置を提供するものである。
存伝導素子は、請求項1に記載したように、 1層以上の
強磁性層と、少なくとも 1層が強磁性体からなる 2層以
上の電極層と、前記強磁性層および電極層間に 2重以上
の多重トンネル接合が形成されるように、前記強磁性層
および電極層と交互に積層配置された誘電体または半導
体からなる 2層以上のトンネル層とを具備し、前記強磁
性層に離散的なエネルギー準位が形成されており、かつ
前記エネルギー準位を制御するための電極を有すること
を特徴としている。
は、請求項2に記載したように、誘電体マトリックス中
に分散させた強磁性微粒子を有し、かつ保磁力を持つ 1
層以上のグラニュラー磁性層と、前記グラニュラー磁性
層との間に 2重以上の多重トンネル接合が形成されるよ
うに、前記グラニュラー磁性層と近接配置された少なく
とも 1層が強磁性体からなる 2層以上の電極層とを具備
し、前記グラニュラー磁性層に静電エネルギーに基づく
離散的なエネルギー準位が形成されており、かつ前記エ
ネルギー準位を制御するための電極を有することを特徴
としている。
に記載したように、前記多重トンネル接合がスピン依存
共鳴トンネル効果を示すことを特徴とするものである。
さらに、請求項4および請求項5に記載したように、前
記強磁性層(あるいはグラニュラー磁性層)と前記強磁
性体からなる電極層のうち、一方のスピンの方向を変化
させることにより、スピン依存共鳴トンネル効果に基づ
く磁気抵抗効果を発現させるものである。さらには、本
発明のスピン依存伝導素子は、請求項7に記載したよう
に、2端子素子構造および3端子素子構造のいずれの構
造とすることもできる。
は、請求項8および請求項9に記載したように、上述し
た本発明スピン依存伝導素子を具備することを特徴とし
ている。同様に、本発明の磁気ヘッドおよび磁気記憶素
子は、請求項10および請求項11に記載したように、
上述した本発明スピン依存伝導素子を具備することを特
徴としている。
態について説明する。
構成および本発明の基本となるスピン依存共鳴トンネル
効果について説明する。なお、以下では簡単のために 2
重トンネル接合について、しかも誘電体を用いた場合に
ついて示す。この結果は多重トンネル接合および半導体
を用いた場合に拡張できることは容易に考察できる。図
1(a)は本発明の第1のスピン依存伝導素子の基本構
成を示す図である。図1(a)に示すスピン依存伝導素
子は、第1の強磁性層1/誘電体層2/第2の強磁性層
3/誘電体層4/第3の強磁性層5からなる積層膜を有
している。この積層膜においては、誘電体層2、4を介
して、 3層の強磁性層1、3、5間に2重トンネル接合
が形成されている。
よび第3の強磁性層1、5は電極層である。なお、後述
するように、トンネル電流の出口側に当る電極層(5)
は強磁性体に限らず、非磁性金属などで構成してもよ
い。また、第2の強磁性層3は2つの薄い誘電体層2、
4、すなわち 2つのトンネル層によって挟まれており、
各誘電体層2、4を介して第1の強磁性層1と第3の強
磁性層5との間にそれぞれトンネル電流が流れるように
構成されている。なお、図中6は電極である。
3が十分に薄い場合には、図1(b)に示すように、量
子効果により第2の強磁性層3にスピンに依存した離散
的なエネルギー準位が形成される。すなわち、第2の強
磁性層3の離散的なエネルギー準位は交換相互作用のた
めにスピン分裂しており、上向きスピン(↑)と下向き
スピン(↓)ではエネルギーが交換エネルギーγの分だ
け異なっている。
磁性層1と第2の強磁性層3との間に電圧を印加すると
共に、第2の強磁性層3と第3の強磁性層5との間に逆
符号の電圧を印加する。すると、薄い誘電体層(トンネ
ル層)2を介して第1の強磁性層1と第2の強磁性層3
との間にトンネル電流が流れる。そして、第1の強磁性
層1と第3の強磁性層5に加えた電圧Vが適当な値のと
き、第2の強磁性層3内の上向きスピン(↑)または下
向きスピン(↓)の離散的エネルギー準位のうちの 1つ
(図1(b)では↑スピン)が第1の強磁性層1の伝導
電子のエネルギーと同じレベル(共鳴状態)になる。
ギー準位のスピンと同じ向きのスピンを持つ第1の強磁
性層1中の伝導電子は、誘電体層2、4により反射され
ることなく、100%の透過率をもって第1の強磁性層1か
ら第3の強磁性層5へトンネル伝導することができる。
一方、それとは反対のスピンを持つ伝導電子は、トンネ
ル伝導することができない。これがスピン依存共鳴トン
ネル効果である。
が伝導に寄与し、しかもその伝導電子の数はスピンによ
って異なる。従って、第1の強磁性層1と第2の強磁性
層3の磁化が互いに平行なときと反平行なときでは、共
鳴準位を経てトンネルする電子の数が異なる。それゆ
え、例えば第2の強磁性層3の磁化を固定し、第1の強
磁性層1の磁化を反転させれば、両者でトンネル電流が
大きく異なるため、スピン依存共鳴トンネル効果に基づ
く非常に大きな磁気抵抗効果が得られる。第3の強磁性
層5からなる電極層はトンネル電流が流れ得るものであ
ればよく、強磁性体に限らず非磁性金属などからなる電
極層を使用することができる。
し、第1の強磁性層1がエミッタ、第2の強磁性層3が
ベース、第3の強磁性層(あるいは非磁性電極層)5が
コレクタに対応する。すなわち、エミッタ(1)とベー
ス(3)に電圧VEBを印加するとベース電流IB が流
れ,ベース(3)とコレクタ(5)に逆電圧VCBを印加
するとコレクタ電流IC が流れる。コレクタ電流IC は
ベース電流IB よりも大きくなり、電流増幅作用を示
す。
1の強磁性層1のスピンに対して平行および反平行の場
合について説明したが、一般に角度θをなす場合には c
osθに比例したトンネル電流が得られるので、電流値に
よってスピンの相対角度θを検出することができる。こ
のように、バイアス電圧VCBを制御することによって、
スピンの向きを決定することができ、また電流増幅作用
を得ることができる。これらの機能によって、本発明の
スピン依存伝導素子は真の意味でのスピントランジスタ
ということができる。
導体素子における電界効果型トランジスタ(FET)の
ように、第2の強磁性層3にバイアス電圧を印加するた
めの電極を設けた構成とすることもできる。図2はその
ような構成の一例を示している。第2の強磁性層3に
は、バイアス電圧を印加するための電極7が設けられて
いる。このような構成において、第1の強磁性層(第1
の電極層)1と第3の強磁性層(第2の電極層/非磁性
層であってもよい)との間に電圧を印加してトンネル電
流を流し、電極7から第2の強磁性層3にバイアス電圧
を印加して第2の強磁性層3の離散的エネルギー準位を
制御(シフト)することによって、スピン依存共鳴状態
を生じさせることができる。
子において、離散的エネルギー準位を形成する強磁性層
(図1では第2の強磁性層3)は 1層に限られるもので
はなく、例えば図3に示すように中間の強磁性層3を多
層構造(3a、3b、…3n)とすると共に、これら各
強磁性層3a、3b、…3nを誘電体層9と交互に積層
配置して、 3重以上の多重トンネル接合を有する構成と
することもできる。このような構成においても、中間の
強磁性層3の離散的エネルギー準位を制御することとよ
って、スピン依存共鳴状態を生じさせることができる。
いて、強磁性層1、3、5の構成材料は特に限定される
ものではなく、パーマロイに代表されるFe−Ni合
金、強磁性を示すFe、Co、Niおよびそれらを含む
合金、NiMnSb、PtMnSbのようなホイスラー
合金などのハーフメタル、CrO2 、マグネタイト、M
nペロブスカイトなどの酸化物系のハーフメタル、アモ
ルファス合金などの種々の軟磁性材料から、Co−Pt
合金、Fe−Pt合金、遷移金属−希士類合金などの硬
磁性材料まで、種々の強磁性材料を使用することができ
る。
うち、例えば第1の強磁性層1のスピンの方向のみを変
化させるためには、例えば強磁性体の保磁力の差を利用
してもよいし、また反強磁性膜を積層配置して交換結合
により強磁性層の磁化を固定するようにしてもよい。第
2の強磁性層3の厚さは、上述したように量子効果によ
りスピンに依存した離散的なエネルギー準位が形成され
るような厚さ、具体的には 5nm以下程度とする。第1お
よび第3の強磁性層1、5の厚さは特に限定されるもの
ではなく、例えば 0.1〜 100mm程度とすることが好まし
い。
として誘電体層2、4を用いた場合について説明した
が、この誘電体層2、4に代えて半導体層をトンネル層
として使用しても同様なスピン依存伝導素子を構成する
ことができ、また同様な作用・効果が得られる。トンネ
ル層として用いる誘電体および半導体は特に限定される
ものではなく、種々の誘電体材料および半導体材料を使
用することができる。また、トンネル層の厚さは 0.5〜
5nm程度とすることが好ましい。
(または半導体)との 2重以上の多重トンネル接合を有
するスピン依存伝導素子について説明したが、非磁性の
誘電体マトリックス中に強磁性微粒子を分散させたグラ
ニュラー磁性層を用いた場合においても、同様なスピン
依存共鳴トンネル効果を室温で得ることができる。これ
が本発明の第2のスピン依存伝導素子である。
導素子は、強磁性体からなる第1の電極層11/グラニ
ュラー磁性層12/非磁性体からなる第2の電極層13
からなる積層膜を有している。この積層膜において、グ
ラニュラー磁性層12は誘電体マトリックス14中に強
磁性微粒子15を分散させたものであり、このグラニュ
ラー磁性層12は超常磁性を示さず、有限の保磁力を持
つ強磁性体である。このグラニュラー磁性層12を挟ん
で、第1の電極層11と第2の電極層13とが近接配置
されており、第1の電極層11とグラニュラー磁性層1
2およびグラニュラー磁性層12と第2の電極層13と
の間に、それぞれトンネル電流が流れるように構成され
ている。すなわち、グラニュラー磁性層12と電極層1
1、13との間には 2重トンネル接合が形成されてい
る。
ず強磁性体で構成してもよい。すなわち、第1および第
2の電極層11、13のうち、少なくとも第1の電極層
11を強磁性体で構成すればよい。また、電極層11、
13とグラニュラー磁性層12とは直接積層配置するこ
とに限らず、それらの間にトンネル電流が流れる程度の
厚さの絶縁膜を介在させてもよい。
性層12に設けた電極16を通して、第1の電極層(強
磁性体)11とグラニュラー磁性層12との間に電圧V
EBを印加する。そして、グラニュラー磁性層12と第2
の電極層(非磁性体)13との間に逆符号の電圧VCBを
印加する。ここで、グラニュラー磁性層12中の強磁性
微粒子15の大きさは十分に小さく、また周囲を誘電体
マトリックス14によって囲まれているため、クーロン
ブロッケード効果によって強磁性微粒子15のエネルギ
ー準位は、静電エネルギーEc =e2 /2C(eは電子の
電荷、Cは粒子の容量)のために、図4(b)に示すよ
うに量子化されて離散的になる。
に、適当な値のバイアス電圧VCBを印加すると、グラニ
ュラー磁性層と第1の電極層(強磁性層)11との間に
共鳴トンネル準位が形成される。そして、共鳴状態にあ
るときは磁気抵抗が小さく、共鳴から外れるとクーロン
ブロッケード効果により大きな磁気抵抗効果が得られ
る。よって、電極16により磁性粒子の静電エネルギー
準位を共鳴状態からはずすように制御し、例えばグラニ
ュラー磁性層12の磁化を固定し、強磁性層11の磁化
を反転させれば、両者でトンネル電流が大きく異なるた
め、非常に大きな磁気抵抗効果が得られる。
ルギー準位を共鳴状態によるように制御するとクーロン
ブロッケード効果が消失し、磁気抵抗効果は減少する。
このように、電極16に加える電圧を制御することで、
磁気抵抗効果を制御できるという新しい機能を持たせる
ことができる。
述した第1のスピン依存伝導素子と同様に、強磁性層1
1とグラニュラー磁性層12とのスピンの相対角度を検
出することができる。また、図5に示すように、表面に
絶縁層19を有する基板18上に形成したグラニュラー
磁性層12にバイアス電圧を印加するための電極17を
設けた構造とすることもできる。すなわち、第1の電極
層11と第2の電極層13との間に電圧を印加してトン
ネル電流を流し、電極17からグラニュラー磁性層12
にバイアス電圧を印加してグラニュラー磁性層12中の
離散的エネルギー準位を制御することにより、共鳴状態
を生じさせることができる。この際、グラニュラー磁性
層12は図6に示すように、単一の強磁性微粒子で量子
ドットを形成しているものであってもよい。図4に示し
た素子についても同様である。
子において、グラニュラー磁性層は1層に限られるもの
ではなく、グラニュラー磁性層と強磁性層とをさらに多
層積層した積層膜を適用することも可能である。このよ
うな構成においても、グラニュラー磁性層の離散的エネ
ルギー準位を制御することとよって、スピン依存共鳴状
態を生じさせることができる。
おいて、グラニュラー磁性層12は超常磁性を示さず、
有限の保磁力を有する強磁性体であるため、従来のグラ
ニュラーGMR材料のような飽和磁界が大きいという問
題はない。また、グラニュラー磁性層12は誘電体マト
リックス14中に磁性微粒子15を分散させているた
め、誘電体層をもつ強磁性トンネル接合に比べて電気抵
抗が小さく、さらにグラニュラー磁性層12の電流パス
方向(膜厚方向あるいは膜面内方向)の長さ、磁性微粒
子15の体積充填率、大きさ、分散状態などを制御する
ことによって、電気抵抗を適当な値に制御できるという
特徴を有してる。このため、応用に応じてスピン依存伝
導素子の電気抵抗を容易に調整することができる。
に超常磁性体でなく、有限の保磁力を持つ必要がある。
誘電体マトリックス中に磁性微粒子を分散させたグラニ
ュラー磁性材料では、バルクに比べて一般に保磁力がか
なり小さくなるので、それを防ぐために、磁性微粒子1
5には特に磁気異方性の大きいCo、Co−Pt合金、
Fe−Pt合金、遷移金属一希土類合金などを用いるこ
とが望ましい。また、トンネル障壁を一定にする意味か
ら、これらの磁性微粒子15は層状に配列していること
が望ましい。これらは 2層以上に配列させてもよい。
ラー磁性材料を使用する場合には、グラニュラー磁性層
の両端部に一対の硬磁性膜を隣接配置し、この硬磁性膜
からバイアス磁界を印加することによりスピンを固定し
てもよい。バイアス磁界印加膜としては硬磁性膜に限ら
ず、FeMnやIrMnなどの反強磁性膜を使用するこ
ともできる。
子15の粒径は、超常磁性にならない程度の大きさ、具
体的には 1nm以上とすることが望ましい。ただし、あま
り磁性微粒子15が大きいと粒子間隔が増大するため、
磁性微粒子7の粒径は10nm以下程度とすることが好まし
い。磁性微粒子15の間隔は、それらの間でトンネル電
流が流れるように 5nm以下程度とすることが好ましい。
Al2 O3 、SiO2 、MgO、ΜgF2 、Bi
2 O3 、AlN、CaF2 などの種々の誘電体材料を使
用することができ、このような誘電体膜中に上記したよ
うな磁性微粒子15を分散させることでグラニュラー磁
性層12が得られる。なお、上記した酸化膜、窒化膜、
フッ化膜などでは、それぞれの元素の欠損が一般的に存
在するが、そのような誘電体膜であっても何等問題はな
い。
磁性層12との間で保磁力に大小関係を有していればよ
く、例えばパーマロイに代表されるFe−Ni合金、強
磁性を示すFe、Co、Niおよびそれらを含む合金、
NiMnSb、PtMnSbのようなホイスラー合金な
どのハーフメタル、CrO2 、マグネタイト、Mnペロ
ブスカイトなどの酸化物系のハーフメタル、アモルファ
ス合金などの種々の軟磁性材料から、Co−Pt合金、
Fe−Pt合金、遷移金属−希士類合金などの硬磁性材
料まで、種々の強磁性材料を使用することができる。
ドにエネルギーギャップが存在するので、一方向のスピ
ンを持つ電子しか伝導に寄与しない。従って、このよう
な材料を強磁性層11として使用することで、より大き
な磁気抵抗効果を得ることができる。なお、第2の電極
層13に強磁性体を使用する場合、第1の電極層(強磁
性体)11と必ずしも同じ材料である必要はなく、グラ
ニュラー磁性層12と保磁力の違いがあればよい。
層を介して配置した 2つの強磁性層を有し、これら強磁
性層の磁化を互いに反平行となるように結合させた積層
膜であってもよい。このような反平行に結合させた積層
膜によれば、強磁性層から磁束が外部に漏れることを防
ぐことができ、好ましい形態ということができる。この
ような反平行に結合した強磁性層を得るためには、強磁
性層と非磁性層とを交互に積層し、交換結合や静磁結合
を利用すればよい。
層した積層膜を、強磁性層11として用いることもでき
る。この場合には、熱や光照射によりスピンを反転させ
ることができるため、磁界が不要になるという特徴があ
る。すなわち、例えば光や熱で記録し、バイアス電圧を
印加することで読み出す、新しいメモリなどが実現でき
る。このような積層膜に用いる半導体としては、B20構
造のFeSi合金やβ−FeSi2 、GaAsなどを用
いることができる。
1は、それぞれ膜面内に一軸磁気異方性を有することが
望ましい。これによって、急峻な磁化反転を起こすこと
ができると共に、磁化状態を安定して保持することがで
きる。これらは特に磁気記憶素子に適用する場合に有効
である。また、グラニュラー磁性層12および強磁性層
11の膜厚は 0.5〜 100nmの範囲とすることが好まし
い。このうち、グラニュラー磁性層12の膜厚はできる
だけ薄い方が好ましいが、作製上均一な膜厚を維持する
ことができ、またトンネル電流に対して悪影響を及ぼさ
ない膜厚であればよく、例えば50nm以下であればよい。
第1および第2のスピン依存伝導素子を 3端子素子とし
て利用する場合について主として説明したが、本発明の
スピン依存伝導素子は 2端子素子とすることもできる。
例えば、図1〜図3に示したスピン依存伝導素子および
図4〜図5に示したスピン依存伝導素子において、第1
および第2の電極層間(強磁性層間あるいは強磁性層と
非磁性層間)に電圧を印加し、その間の電流を測定すれ
ば、印加電圧が適当な値のときにスピン依存共鳴状態を
生じさせることができる。このように、本発明のスピン
依存伝導素子は2端子素子構造および 3端子素子構造の
いずれにも適用可能である。
伝導素子は電流増幅作用を有し、かつバイアス電圧が半
導体トランジスタに比べて非常に小さく、従って省電力
化できる。また、基本的に金属を用いているので、伝導
電子の数が半導体に比べて圧倒的に多い。よって、素子
サイズが微細化してもキャリアの数が多いので問題ない
というような特徴を有する。本発明のスピン依存伝導素
子は、磁気抵抗効果型磁気ヘッド、磁界センサ、磁気記
憶素子などの磁気抵抗効果を利用した磁気部品および電
子部品に限らず、半導体を用いたトランジスタと同様の
機能を有することから、半導体が用いられてきた種々の
電子部品や電子装置に適用することが可能である。ま
た、半導体トランジスタなどの従来の半導体素子と組み
合わせて使用することも可能である。
的な素子構造について、図7および図8を参照して、 3
端子素子を例として説明する。なお、図7および図8で
はグラニュラー磁性層を用いたスピン依存伝導素子を示
したが、強磁性層に離散的エネルギー準位が形成される
スピン依存伝導素子も同様な素子構造とすることができ
る。
伝導電子は、基板21上に導体層22、強磁性層23
(23a、23b)、グラニュラー磁性層24および金
属層25が順に積層されている。すなわち、グラニュラ
ー磁性層24が強磁性層23aとゲート電極25とによ
り挟まれた構造を有している。
にバイアス磁界を印加し、その保磁力を小さくする機能
をもたせたものであり、特に形成しなくてもよい。導体
層22はそれに流す電流の向きを変えることによって、
強磁性層23のスピンの向きを制御する役割を有する。
グラニュラー磁性層24には 2つの電極26、27によ
りバイアス電圧が印加されるようになっている。なお、
図中28は絶縁膜、29は保護膜を兼ねた絶縁膜であ
る。なお、電極26、26′および電極27、27′は
それぞれ一方のみであってもよい。
サイズが小さく、そのためクーロンブロッケード効果に
よって静電エネルギーに基づく離散的エネルギー準位が
形成されている。このような構造において、電極27と
電極26の間(または電極27′と電極26′の間)に
電圧を印加するとトンネル電流が流れる。そして、ゲー
ト電極25にバイアス電圧を印加すると、グラニュラー
磁性層24の静電エネルギー準位を制御擦ることができ
る。
ると、前述したようにグラニュラー磁性層24に形成さ
れた離散的エネルギー準位がシフトし、強磁性層23の
伝導電子のエネルギーと異なるように設定できる。そし
て、強磁性層23のスピンを反転させることによって、
大きな磁気抵抗効果が得られる。一方、離散的エネルギ
ー準位を強磁性層23の伝道電子のエネルギーと同レベ
ルに制御すると共鳴トンネル効果が生じ、このとき磁気
抵抗は大きく減少する。すなわち、外部磁界を印加する
ことなく、バイアス電圧を印加するだけで、トンネル電
流の大きさからスピンの向きを判定することができる。
基板面に対して垂直方向に積層した素子構造であるが、
図8に示すように、グラニュラー磁性層24を少なくと
も一方が強磁性体からなる電極(30a、30b)で挟
み、それらが基板面に対してプラーナ型に配置された構
造とすることも可能である。この場合、基板21表面に
は絶縁層31を形成し、この絶縁層31を介してグラニ
ュラー磁性層24を形成する。このグラニュラー磁性層
24上には薄い絶縁層32を介して電極33を形成し、
電極33と基板21との間にバイアス電圧を印加する。
これは半導体トランジスタでいうところのFETに相当
する。
当なバイアス電圧を印加するとグラニュラー磁性層24
に形成された離散的エネルギー準位がシフトし、上述し
たように強磁性層(30a)の伝導電子のエネルギーと
異なるとき大きくスピンに依存したトンネル電流が流れ
る。そして、強磁性層30aとグラニュラー磁性層24
のうち、保磁力の小さい方のスピンを反転させることに
よって大きな磁気抵抗効果が得られる。なお、図8では
導体34に電流を流して、強磁性層30aのスピンを反
転させる構造になっている。図中35は絶縁層である。
すなわち、外部磁場を印加することなく、電極33にバ
イアス電圧を印加するだけで、トンネル電流の大きさか
らスピンの向きを判定することができる。
は、従来の磁気抵抗効果素子と同様に、磁気ヘッドや磁
気センサとして利用することができ、さらには磁気記憶
素子の記憶情報(スピン情報)読み出しに利用すること
ができる。また、本発明のスピン依存伝導素子を磁気記
憶素子に用いる場合には、強磁性層(あるいはグラニュ
ラー磁性膜)に書き込みを行う必要があるが、それは強
磁性層(あるいはグラニュラー磁性層)に対して絶縁層
を介して導体を近接させ、それに流す電流の向きにより
スピンの向きを制御し、それを1,0とすればよい。こ
のようにして、本発明の磁気部品が構成される。また同
様に、本発明のスピン依存伝導素子を用いて、従来半導
体が用いられてきた種々の電子部品を構成することがで
きる。
磁性材料または非磁性材料からなる下地層、または非磁
性体のオーバーコー卜層などを設けてもよい。また、本
発明のスピン依存伝導素子は典型的には薄膜状であり、
分子線エピタキシー(MBE)法、各種スパッタ法、蒸
着法など通常の薄膜形成装置を用いて作製することがで
きる。さらに、本発明に係わる積層膜を成膜するための
基板としては、ガラス、セラミックス、金属、半導体な
どの単結晶体および多結晶体など、任意のものを用いる
ことができる。特に、Si基板を用いれば、例えばゲー
ト電極を形成し易いなど、従来の半導体技術を利用する
ことができる。
価結果について説明する。
を作製した。薄膜は全てスパッタ法を用い成膜した。ま
ず、熱酸化Si基板21上に導体層22としてCu膜を
成膜し、引き続き強磁性層23b、23a膜としてそれ
ぞれ20nm厚のFeおよび10nm厚のCo80Pt20を形成し
た。次に、この強磁性層23上に膜厚10nmのグラニュラ
ー磁性層24を形成し、さらに電極27、27′として
Au膜、アルミナ絶縁膜28、電極26、26′として
Au膜、ゲート電極25としてCo9 Fe合金膜、保護
膜29としてアルミナ絶縁膜をそれぞれ成膜した。な
お、図7に示した素子構造はリフトオフ法を用いて作製
した。
とSiO2 をターゲットとして、Arガス圧2mTorr、基
板バイアス400Wの条件下で、Co80Pt20とSiO2 を
同時スパッタして作製した。得られた膜は、SiO2 中
にCo80Pt20合金粒子が約 50%の割合で層状に分散し
たグラニュラー構造になっていることを、膜断面の透過
型電子顕微鏡観察により確認した。Co80Pt20合金粒
子の粒径は約 5nm、粒子間距離は約 1.5nmであった。ま
た、試料振動型磁力計を用いて磁化測定を行った結果、
保磁力は 600Oe と大きく、また明瞭なヒステリシスが
得られ、超常磁性的挙動は観測されなかった。
ントランジスタ)を以下のようにして評価した。まず、
2つの電極26、27間に電圧を印加してグラニュラー
磁性層24を流れる電流Ic を測定し、同時にゲート電
極25にバイアス電圧VG を印加し、グラニュラー磁性
層24をトンネルして金属層(磁性膜)25に流れる電
流IC をバイアス電圧の関数として測定した。また、そ
の際に導体層22に電流を流し、その向きを変えること
によって、強磁性層23のスピンの向きを変えた。
なお、ここでは強磁性層23とグラニュラー磁性層24
のスピンは互いに平行である。VG が適当な値に達した
ときIC が急増しており、共鳴トンネル電流が流れたこ
とを示している。
るIC の変化を抵抗変化として表したものである。外部
磁界により抵抗が大きく変化し、その変化率すなわち磁
気抵抗変化率(飽和磁場下における抵抗に対する抵抗変
化の比)△R/Rs は、 45%と非常に大きいことが分か
る。一方、VG =11mVのときの磁気抵抗変化率は 15%で
あった。これは本発明のスピン依存伝導素子を磁気ヘッ
ド、磁気センサ、磁気記憶素子などに適用できることを
示していると共に、ゲート電圧によって磁気抵抗を制御
できることを示している。
存伝導素子によれば、電気抵抗を広い範囲で制御するこ
とができ、かつ小さな磁場で大きい磁気抵抗変化率を容
易に得ることができる。従って、本発明のスピン依存伝
導素子を用いることによって、出力電圧の大きい高感度
の磁気ヘッドや磁界センサなどを構成することが可能に
なる。また、磁気記憶素子として利用すれば、外部磁界
を印加することなく記憶情報を読み出すことができ、か
つ高速で出力の大きい不揮発性の固体磁気メモリを提供
することができる。さらに、本発明のスピン依存伝導素
子は電流増幅機能を有することから、従来の半導体を用
いた種々の電子部品や電子装置に適用することができ
る。
成および強磁性 2重トンネル接合のスピン依存共鳴トン
ネル効果を説明するための図である。
成を模式的に示す図である。
式的に示す図である。
成およびグラニュラー磁性層と強磁性層とからなる 2重
共鳴トンネル接合のスピン依存共鳴トンネル効果を説明
するための図である。
成を模式的に示す図である。
他の構成を模式的に示す図である。
子素子(スピントランジスタ)の一構成例を示す断面図
である。
子素子(スピントランジスタ)の他の構成例を示す断面
図である。
ランジスタ)のバイアス電圧VG に対するトンネル電流
IC の変化の測定結果を示す図である。
トランジスタ)の磁気抵抗変化率の磁界依存性を示す図
である。
Claims (11)
- 【請求項1】 1層以上の強磁性層と、少なくとも 1層
が強磁性体からなる2層以上の電極層と、前記強磁性層
および電極層間に 2重以上の多重トンネル接合が形成さ
れるように、前記強磁性層および電極層と交互に積層配
置された誘電体または半導体からなる 2層以上のトンネ
ル層とを具備し、 前記強磁性層に離散的なエネルギー準位が形成されてお
り、かつ前記エネルギー準位を制御するための電極を有
することを特徴とするスピン依存伝導素子。 - 【請求項2】 誘電体マトリックス中に分散させた強磁
性微粒子を有し、かつ保磁力を持つ 1層以上のグラニュ
ラー磁性層と、前記グラニュラー磁性層との間に 2重以
上の多重トンネル接合が形成されるように、前記グラニ
ュラー磁性層と近接配置された少なくとも 1層が強磁性
体からなる 2層以上の電極層とを具備し、 前記グラニュラー磁性層に静電エネルギーに基づく離散
的なエネルギー準位が形成されており、かつ前記エネル
ギー準位を制御するための電極を有することを特徴とす
るスピン依存伝導素子。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のスピン依
存伝導素子において、 前記多重トンネル接合はスピン
依存共鳴トンネル効果を示すことを特徴とするスピン依
存伝導素子。 - 【請求項4】 請求項3記載のスピン依存伝導素子にお
いて、 前記強磁性層と前記強磁性体からなる電極層のうち、一
方のスピンの方向を変化させることにより、前記スピン
依存共鳴トンネル効果に基づく磁気抵抗効果を発現させ
ることを特徴とするスピン依存伝導素子。 - 【請求項5】 請求項3記載のスピン依存伝導素子にお
いて、 前記グラニュラー磁性層と前記強磁性体からなる電極層
のうち、一方のスピンの方向を変化させることにより、
前記スピン依存共鳴トンネル効果に基づく磁気抵抗効果
を発現させることを特徴とするスピン依存伝導素子。 - 【請求項6】 請求項1または請求項3記載のスピン依
存伝導素子において、 前記多重トンネル接合は電流増
幅作用を有することを特徴とするスピン依存伝導素子。 - 【請求項7】 請求項1または請求項3記載のスピン依
存伝導素子において、 2端子素子構造または3端子素
子構造を有することを特徴とするスピン依存伝導素子。 - 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
記載のスピン依存伝導素子を具備することを特徴とする
電子部品。 - 【請求項9】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
記載のスピン依存伝導素子を具備することを特徴とする
磁気部品。 - 【請求項10】 請求項1ないし請求項7のいずれか1
項記載のスピン依存伝導素子を具備することを特徴とす
る磁気ヘッド。 - 【請求項11】 請求項1ないし請求項7のいずれか1
項記載のスピン依存伝導素子を具備することを特徴とす
る磁気記憶素子。
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