JPH11240035A - 発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置 - Google Patents
発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置Info
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- JPH11240035A JPH11240035A JP10358283A JP35828398A JPH11240035A JP H11240035 A JPH11240035 A JP H11240035A JP 10358283 A JP10358283 A JP 10358283A JP 35828398 A JP35828398 A JP 35828398A JP H11240035 A JPH11240035 A JP H11240035A
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Abstract
泡熱可塑性樹脂シートを得る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂と発泡剤とを溶融・混練す
る押出機1と、押出機1先端に設けられ、押出機1にて
溶融・混練された発泡性熱可塑性樹脂体をシート状に加
工するダイス3と、ダイス3より押し出されたシート状
発泡性熱可塑性樹脂体6aをさらに発泡させて発泡熱可
塑性樹脂シート6とする減圧室4とを備える。減圧室4
を囲む壁面のうち、発泡熱可塑性樹脂シート6の厚み方
向に対向する両壁面12a・13aが、製造される発泡
熱可塑性樹脂シート6の厚みに対応した間隔に設定され
る。
Description
形を行う発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置に関するも
のである。
ートと称することもある)を製造する従来の方法として
は、熱可塑性樹脂と発泡剤とを押出機にて溶融、混練し
た後、ダイスより大気圧中に押し出す方法が知られてい
る。しかしながら、この製造方法にて高発泡シートを得
るには、多量の発泡剤が必要であり、また、高発泡化に
伴って気泡が粗くなり、それに伴ってシートの強度が減
少するといった不具合があった。
として、押出機を出た発泡性熱可塑性樹脂体を減圧装置
中に通すことによって、発泡性熱可塑性樹脂体をさらに
発泡させて高発泡化する方法が実施されている。
脂体を減圧下に曝してさらに発泡させた場合、減圧下の
発泡状態を管理し、シート厚を調整する必要がある。
て、例えば特公昭58−29328号(特許第1199
174号)公報には、減圧室内の数カ所にサイジング用
口金を配置する構成が記載されている。
639854号)公報には、減圧室内に、テンションロ
ーラが具備された構成が記載されている。
れる、一次発泡段階の熱可塑性樹脂を「発泡性熱可塑性
樹脂」と定義し、この発泡性熱可塑性樹脂を減圧下でさ
らに発泡させた、固化後および固化直前の最終的な発泡
状態のものを「発泡熱可塑性樹脂」と定義する。また、
減圧下で発泡されている状態の熱可塑性樹脂は、前者の
「発泡性熱可塑性樹脂」に含める。
た従来の製造装置のように、サイジング用口金やテンシ
ョンローラでシート厚を調整する構成では、これらの部
材が、配設されている個所でのみ部分的に作用するた
め、シートに厚みむらが生じて、シート表面の平滑性が
劣るといった問題があった。
置は、上記課題に鑑み成されたもので、その目的は、厚
みが均一で、表面の平滑性に優れた発泡熱可塑性樹脂シ
ートを得ることが可能な発泡熱可塑性樹脂シートの製造
装置を提供することである。
めに、本発明の請求項1に記載の発泡熱可塑性樹脂シー
トの製造装置は、熱可塑性樹脂と発泡剤とを溶融・混練
する押出機と、該押出機先端に設けられ、押出機にて溶
融・混練された発泡性熱可塑性樹脂体をシート状に加工
するダイスと、該ダイスより押し出された発泡性熱可塑
性樹脂体をさらに発泡させるための減圧室とを備えた発
泡熱可塑性樹脂シートの製造装置において、前記減圧室
を囲む壁面のうち、発泡熱可塑性樹脂シートの厚み方向
に対向する両壁面が、製造される発泡熱可塑性樹脂シー
トの厚みに対応した間隔に設定されることを特徴として
いる。
て溶融・混練され、ダイスよりシート状に押し出され、
減圧室内へと送り出された発泡性熱可塑性樹脂体は、減
圧室内で、減圧室の内壁に接触しながら発泡、冷却され
た後、減圧室から引き取られることとなる。このとき、
得られる発泡熱可塑性樹脂シートは、厚みがこのシート
の厚み方向に対向する両壁面により規制されるので、厚
みむらがほとんどなく、表面が平滑なものとなる。
が壁面に接触しているため、冷却効果などが優れている
といった利点もある。
脂シートの製造装置は、請求項1に記載の構成におい
て、前記減圧室を囲む壁面のうち、少なくとも発泡熱可
塑性樹脂シートの厚み方向に対向する前記両壁面のうち
の一部に、前記ダイスから減圧室内に送り込まれて減圧
室内を移動するシートと壁面との接触面積を小さくする
ための凹凸が形成されていることを特徴としている。
に記載の構成による作用に加え、ダイスから減圧室内に
送り込まれて減圧室内を移動するシート(シート状の発
泡性熱可塑性樹脂体および発泡熱可塑性樹脂シート)
は、減圧室の壁面に接触し、壁面を引きずられるように
して減圧室外へ引き取られるが、少なくとも発泡熱可塑
性樹脂シートの厚み方向に対向する前記両壁面のうちの
一部に、前記シートと壁面との接触面積を小さくするた
めの凹凸が形成されているので、シート表面が傷付けら
れたり、減圧室外への発泡熱可塑性樹脂シートの流れが
摩擦力により停止する事態を抑制することができる。
脂シートの製造装置は、請求項2に記載の構成におい
て、前記凹凸を有する壁面の少なくとも凸部に、テフロ
ンメッキが施されていることを特徴としている。
に記載の構成による作用に加え、減圧室内でのシートの
流れの良さ、および発泡熱可塑性樹脂シートの表面の平
滑性をさらに向上することができる。
脂シートの製造装置は、請求項2に記載の構成におい
て、前記凹凸を形成する凸部の表面が湾曲形状を有する
ことを特徴としている。
に記載の構成による作用に加え、減圧室内でのシートの
流れの良さ、および発泡熱可塑性樹脂シートの表面の平
滑性をさらに向上することができる。
脂シートの製造装置は、請求項1に記載の構成におい
て、前記減圧室を囲む壁部の少なくとも一部が多孔質部
材からなり、この多孔質部材を介して減圧室の減圧が行
われることを特徴としている。
に記載の構成による作用に加え、発泡熱可塑性樹脂シー
トが接触した状態で真空引きを実施できる減圧室を、容
易に実現することができる。
1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
製造装置は、図1(a)に示すように、押出機1、ヘッ
ド部2、ダイス3、減圧室4および引取機5を備えてい
る。減圧室4は、成形部9の内部に形成されている。
に応じて予め設定された温度で、発泡剤と熱可塑性樹脂
とを溶融・混練し、混練物をヘッド部2の方向へと押し
出すものである。押出機1は、発泡剤と熱可塑性樹脂と
の混練を低温で行う必要がある場合は、単軸構造が望ま
しい。
る熱可塑性樹脂が、例えばポリプロピレン系樹脂の場
合、押出機1出口付近における発泡性熱可塑性樹脂体で
あるポリプロピレン系樹脂(混練物)の溶融体の温度が
180℃以下となるように設定される。これは、ポリプ
ロピレン系樹脂の溶融体の温度が180℃を超えるとガ
ス抜けが起こるためである。
れ、通常の押出成形に用いられるスクリーンメッシュを
使用するものである。但し、用いる熱可塑性樹脂が剪断
発熱の著しい樹脂である場合は、スクリーンメッシュを
使用しない。
より押し出された発泡性熱可塑性樹脂体をシート状に加
工するシートダイスである。通常、シートダイスは、温
度調整と圧力調整が可能な構造となっている。このダイ
ス3は樹脂の吐出口となるダイリップ3aを有する。
可塑性樹脂シート6を引き取るものであり、減圧室4の
出口側に配設されている。引取機5は、ベルトなどであ
ってもよいが、好ましくはロールが使用される。ロール
を使用する場合には、発泡熱可塑性樹脂シート6をニッ
プ可能な互いに対向する一対以上のロール5aで構成さ
れている。対をなして対向するロール5a・5a同士
は、それらの間隔を狭める方向、および広げる方向へ移
動可能となっている。例えば、これらロール5a・5a
は、後述する可動上壁部12および可動下壁部13の移
動に伴って移動するように構成されている。なお、上記
ロール5aは、冷却水によって温度を調整し得る構成が
望ましい。
脂シート6の発泡倍率や厚み、樹脂組成などによって適
宜設定されるものであるが、通常は1〜3m/minで
ある。
ート状の発泡性熱可塑性樹脂体(以下、最終発泡状態の
発泡熱可塑性樹脂シート6と区別するために、これをシ
ート状発泡性熱可塑性樹脂体6aとする)、つまり、シ
ート状発泡性熱可塑性樹脂体6aを、減圧下に曝してさ
らに発泡させるものである。この減圧室4は、シート状
発泡性熱可塑性樹脂体6aをさらに発泡させた後に、こ
のシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aを冷却させること
が可能な構造である。
されたシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aを減圧下で発
泡させる領域である発泡ゾーン7となっており、減圧室
4の出口側は、発泡ゾーン7で発泡したシート状発泡性
熱可塑性樹脂体6aを冷却固化する領域である冷却ゾー
ン8となっている。なお、発泡ゾーン7と冷却ゾーン8
とは仕切り板などで厳密に仕切る必要はない。発泡ゾー
ン7は、冷却ゾーン8以上の減圧度とするのが好まし
く、シート状発泡性熱可塑性樹脂体6aを高発泡させた
後に冷却する機能も有している。冷却ゾーン8はシート
状発泡性熱可塑性樹脂体6aを固化させるゾーンであ
る。
に接続された真空ポンプ17にて、発泡ゾーン7および
冷却ゾーン8にそれぞれ設けられた後述する真空引き孔
を有する内壁部14を介して行われる。減圧度の調整
は、調圧弁15と真空破壊弁16とで行われる。なお、
減圧度の調整には、調圧弁15と真空破壊弁16との両
者を併用してもよく、あるいは何れか一方のみを使用し
てもよい。また、ここでは、1つの真空ポンプ17に
て、発泡ゾーン7と冷却ゾーン8とを同時に真空引きす
るようになっているが、冷却ゾーン8にも別途真空ポン
プを設け、両ゾーン7・8の減圧度をそれぞれ別々に調
整できる構成としてもよい。また、真空引きラインの各
々に圧力調整弁を設け、減圧度を調整できる構成とする
ことが好ましい。上記の圧力調整弁としては、通常使用
されるもの、例えば、真空ポンプ17の吸入圧力を圧力
検出器・伝送器を介して弁の開度を変えながら制御する
タイプや、圧力ゲージをモニターしながら自力で圧力制
御するタイプなどが使用可能である。
Hg以上(大気圧との差圧)であるが、用いる熱可塑性
樹脂が、例えばポリプロピレン系樹脂の場合は、200
mmHg程度の差圧(大気圧との差)が必要であり、好
ましくは300mmHg以上、より好ましくは350〜
700mmHgの差圧とすることである。但し、最適な
減圧度は、用いる熱可塑性樹脂や発泡剤によって異な
り、また所望する発泡熱可塑性樹脂シート6の発泡倍率
によっても異なる。
細に説明する。成形部9は、図1(a)と、図1(b)
におけるA−A線矢視断面図である図2(シート状発泡
性熱可塑性樹脂体6aを省略した状態)とに示すよう
に、筐体となる外壁部11の内部に、上下動可能な可動
上壁部12と可動下壁部13とを有している。これら可
動上壁部12、可動下壁部13および外壁部11に囲ま
れた空間が前記の減圧室4となっている。本実施の形態
において、可動上壁部12の下面である壁面12aおよ
び可動下壁部13の上面である壁面13aは平坦面とな
っている。可動上壁部12および可動下壁部13は、減
圧室4側の面に内壁部14を有し、この内壁部14によ
り上記壁面12aおよび壁面13aが形成さている。
動下壁部13を移動させるための可動壁駆動装置23を
備えている。この可動壁駆動装置23を構成するため
に、可動上壁部12の上面には、外壁部11を上下方向
に貫通して設けられた複数のネジ24の下端部が接続さ
れている。これらネジ24における外壁部11から突出
している部分は、スプロケット25に形成された雌ねじ
部(図示せず)に螺着されている。これらスプロケット
25は、外壁部11の上面に回転自在に設けられてい
る。また、外壁部11の上面には、回転可能なハンドル
26が設けられ、このハンドル26によりスプロケット
27を回転可能となっている。上記スプロケット25・
27には、図1(b)にも示すように、例えば歯付きの
ベルト28が掛けられている。なお、このベルト28に
代えてチェーンであってもよい。
記ネジ24、スプロケット25、スプロケット27およ
びベルト28が設けられている。但し、この下面側には
ハンドル26が設けられておらず、上面側のハンドル2
6の回転が図示しない駆動伝達機構により、下面側のス
プロケット27に伝達される。なお、下面側にも上面側
と同様の独立した可動壁駆動装置23が設けられ、可動
上壁部12と可動下壁部13とを個別のハンドル26す
なわち可動壁駆動装置23にて移動させる構成としても
よい。
せると、可動上壁部12および可動下壁部13を同時に
上下動させることができる。この場合、可動上壁部12
と可動下壁部13とは逆方向へ移動する。これにより、
可動上壁部12の壁面12aと可動下壁部13の壁面1
3aとの間隔、即ち発泡熱可塑性樹脂シート6の厚みに
相当する減圧室4の高さが調整可能となる。
部13の移動は、可動上壁部12および可動下壁部13
が発泡熱可塑性樹脂シート6の押出し方向および幅方向
の何れの方向にも傾かず、互いに平行を維持した状態で
行われることが好ましい。
プ3aにおける発泡熱可塑性樹脂シート6の厚み方向の
中心位置に対する、可動上壁部12の壁面12aと可動
下壁部13の壁面13aとの移動距離は、一般には略同
一となっているが、条件によって異なっていてもよい。
上記のねじ式の構成に限らず、例えば油圧シリンダを使
用したもの等、周知の構成を適宜使用可能である。上記
ねじ式の可動壁駆動装置23は小型の製造装置に適し、
油圧シリンダ式のものは大型の製造装置に適する。
部12と可動下壁部13とが設けられた構成としている
が、これらのうちの何れか一方のみが可動なものとして
設けられていてもよい。
における減圧室4の出口側端部には、それぞれブレード
形状のシール部材31が設けられている。これらシール
部材31は、可動上壁部12および可動下壁部13にお
ける例えば左右の一端から他端に渡って設けられてい
る。これらシール部材31は、これらシール部材31・
31間にシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aまたは発泡
熱可塑性樹脂シート6を介在させた状態でそれらの搬送
方向に湾曲あるいは屈曲し、減圧室4を減圧可能にシー
ルするものである。シール部材31は柔らかくかつ可撓
性を有し、例えばゴムにて形成されているものが好まし
く用いられる。
熱可塑性樹脂シート6の両側の厚み方向に設けられてい
てもよい。この厚み方向のシール部材31は外壁部11
に設けられる。さらに、シール部材31は、シート状発
泡性熱可塑性樹脂体6aまたは発泡熱可塑性樹脂シート
6の上または下の幅方向の何れか一方のみに対応して設
けられていてもよい。
は、ダイス3より発泡に適した温度に調整されて押し出
されたシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aを高発泡させ
るためのゾーンであり、このゾーン内は減圧される。発
泡ゾーン7は、連続的な発泡熱可塑性樹脂シート6の製
造動作中において、ダイリップ3aの開口厚さに対し、
一気に両壁面12a・13aの間隔W2 に広がった状態
となる。
を囲む壁の一部、或いは全面に配設された、真空引き孔
を有する部材を介して行われる。
性樹脂体6aの厚み方向に減圧するもの、上記厚み方向
に垂直な方向(幅方向)に減圧するもの、さらにこれら
両方向に減圧するものであってもよく、好ましくは上記
厚み方向に減圧するものである。
における上記幅方向の両端に、直径20mm以下の真空
引き孔を設け、上記厚み方向に減圧することである。真
空引き孔の直径が20mm以上の場合、溶融樹脂などが
詰まり易くなり、この場合には引取機5による発泡熱可
塑性樹脂シート6の引取動作が停止してしまうことにも
なる。
および可動下壁部13の内壁部14が真空引き孔を有す
る部材にて形成されている。この部材としては、特に焼
結合金や多孔性の電鋳殻などの多孔質部材が好ましく用
いられる。
しては、ポーラス電鋳(登録商標)があり、図3(a)
(b)にポーラス電鋳からなる内壁部14の断面を模式
的に示す。ポーラス電鋳において、通気孔Hは裏に大き
く広がる構造をしており、目詰まりが起こり難く、ガス
抜き抵抗も低いといった特徴を有している。ポーラス電
鋳は、モデルにニッケルなどの金属を厚肉メッキするこ
とによって金属反転を行う電鋳型である。
すものに比べ、表側の面が厚肉であるので、表面加工が
容易になり、耐圧強度が上がるなどの利点がある。ポー
ラス電鋳の孔数は、通常3〜7個/cm2 であり、好ま
しくは3〜5個/cm2 である。それ以上では、徐々に
強度に問題が生じる。
は、少なくとも100μm以下、好ましくは50μm以
下、さらに好ましくは30μm以下にすることが必要で
ある。真空引き孔が大きい場合は、用いる熱可塑性樹脂
中の添加剤、溶融樹脂および分解した樹脂が内壁部14
の真空引き孔に詰まり、目的の減圧度を保つために、真
空ポンプ17として、大掛かりなものが必要となる。
は、この内壁部14に埋め込まれた冷却水流路18を流
れる冷却水によって、所定の温度に維持されている。内
壁部14の材料として熱伝導性の高い金属を使用した場
合には、冷却効果が大きくなる。冷却水流路18として
は、発泡ゾーン7全体を一つのラインで冷却するもので
あってもよい。しかしながら、減圧下でのシート状発泡
性熱可塑性樹脂体6aの発泡状態を良好に維持するに
は、各々独立してシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの
幅方向に延びる複数のラインを押出し方向に並ぶように
設けた構成が好ましい。
としては、その温度調整が可能であれば特に制約がな
く、例えば発泡ゾーン7にエアーを吹き込む構成も可能
である。この構成を採用する場合、発泡ゾーン7におい
てエアーの吹き込みに優る真空引きを行えば、減圧室4
全体の減圧度は維持可能である。
6aの表面の全面あるいはほぼ全面が発泡ゾーン7の内
壁部14に接触するので、内壁部14の温度がシート状
発泡性熱可塑性樹脂体6aに十分に伝わり、温度調整効
果が高くなっている。
ト状発泡性熱可塑性樹脂体6aは、発泡ゾーン7に位置
する内壁部14に接触しながら引きずられるため、接触
面積が大きいとシート6a表面に傷を付けたり、流れ難
くなったりする。
4の表面、即ち壁面12a・13aには、図3(a)
(b)に示すように、小さい凸部21が多数形成されて
いる。同図(a)(b)に示す凸部21は、表面が湾曲
面となり、各々独立した形状となっている。このような
凸部21が設けられた結果として、壁面12a・13a
は凹凸構造を有するものとなっている。この凹凸構造に
より、壁面12a・13aに凹凸を付けることで、壁面
12a・13aとシート状発泡性熱可塑性樹脂体6a
(例えばシート状発泡性ポリプロピレン系樹脂体)との
接触面積を小さくし、シート状発泡性熱可塑性樹脂体6
aを滑り易くしている。即ち、壁面12a・13aは、
シート状発泡性熱可塑性樹脂体6a(例えばシート状発
泡性ポリプロピレン系樹脂体)との接触面積を小さくす
るために、平坦面ではなく、高さが不均一な面であれば
よい。
シート状発泡性熱可塑性樹脂体6aとの接触面積を、凹
凸なしの場合の10%以上、80%以下とすることが好
ましい。接触面積が10%未満では、シート状発泡性熱
可塑性樹脂体6aと壁面12a・13aとの接触面積が
小さ過ぎるため、シート状発泡性熱可塑性樹脂体6aを
十分に冷却し難い。また、接触面積が80%よりも大き
い場合には、シート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの引き
取りが困難となることがある。
または凸部21を有する壁面12a・13aにメッキ処
理、例えばテフロンメッキを施すことである。これによ
り、シート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの流れがさらに
良好となり、その表面に傷を付けたりする虞れがさらに
なくなる。
よる凹凸模様は一例であり、この模様については特に制
約がなく、例えばしぼ模様、梨地模様が好適に使用され
る。この凹凸模様の形成およびメッキ処理は、発泡ゾー
ン7の壁面12a・13aに加えて、発泡ゾーン7を囲
む外壁部11(図2参照)の側壁面にも行うとさらに好
ましいものの、これらの一部のみに行ってもよい。ま
た、真空引きに多孔質部材を用いる場合、発泡ゾーン7
の内壁を形成する金属面と多孔質部材の両方に凹凸模様
の形成およびメッキ処理を行うことが好ましいものの、
形成箇所はどちらか一方だけでもかまわない。
なる凸部21を有する構成を示したが、凸部21は、図
4(a)(b)に示すように、同一の大きさのものが並
設されている構成であってもよい。さらに、凸部21の
形状としては、表面が湾曲したもの(図3(a)、図4
(a))が好ましいものの、これに限らずほぼ角錐形も
しくは円錐形(図4(b))のものであってもよい。
えばテフロンメッキ処理とを行うことにより、シート状
発泡性熱可塑性樹脂体6aと壁面12a・13aとの見
かけの摩擦係数kは、0.4以下とすることが好まし
い。ここで、見かけの摩擦係数kとは、以下の式で定義
される値である。
(壁面12a(または壁面13a)の面積)×見かけ摩
擦係数k=引張り力 また、上記見かけの摩擦係数kは、好ましくは0.35
以下、さらに好ましくは0.32以下である。これは、
上記見かけの摩擦係数kが0.4より大きい場合、引取
機5による発泡熱可塑性樹脂シート6の引き取りが停止
してしまう場合があることによる。
いて厚み方向に発泡した発泡熱可塑性樹脂シート6を冷
却固化させるゾーンである。冷却ゾーン8における真空
引きするための構成は、前記発泡ゾーン7の場合と同様
であり、真空引き孔を有する部材を介して真空引きが行
われるようになっている。この真空引き孔を有する部材
としては、ここでも多孔質部材が望ましく、その場合
の、真空引き孔径の条件や配置条件、好適に用いられる
材料などは、発泡ゾーン7にて記載したものと同じであ
る。但し、冷却ゾーン8では、真空引き孔の数は発泡ゾ
ーン7の場合よりも少なくてもよい。また、多孔質部材
としてポーラス電鋳を用いる場合、ポーラス電鋳の孔数
はどのようなものであってもよいものの、好ましくは3
個/cm2以下である。
度を低くする(大気圧に近い圧力とする)ことが好まし
い。このようにした場合には、引取機5による発泡熱可
塑性樹脂シート6の引き取りが容易になるという利点が
得られる。
シート6の表面の全面あるいはほぼ全面が冷却ゾーン8
に位置する内壁部14に接触するので、内壁部14の温
度が発泡熱可塑性樹脂シート6に十分に伝わり、冷却効
果が高くなっている。
ゾーン7と同様に、発泡熱可塑性樹脂シート6は引きず
られることとなるので、その内壁に例えば凸部21によ
る凹凸が形成されている。そして、さらに望ましくは、
これにメッキ処理が施されている。
としては、その温度調整が可能であれば特に制約はな
く、例えば冷却ゾーン8にエアーを吹き込む構成も可能
である。この構成を採用する場合、冷却ゾーン8におい
てエアーの吹き込みに優る真空引きを行えば、減圧室4
全体の減圧度は維持可能である。特に、この構成を採用
した場合、発泡熱可塑性樹脂シート6と内壁との接触が
緩和され、発泡熱可塑性樹脂シート6の引き取りがより
容易になるといった利点もある。
脂シート6の中心温度が、ダイス3出口でのシート状発
泡性熱可塑性樹脂体6aの中心温度より50℃以上低く
することが好ましい。これによって、減圧下で発泡熱可
塑性樹脂シート6の厚み方向に成長した気泡を維持する
ことが可能となる。
脂シートの製造装置を用いた場合、以下に示す方法で発
泡熱可塑性樹脂シート6を得ることができる。
とを溶融、混練した後、この混練物をダイス3より、シ
ート状発泡性熱可塑性樹脂体6aとして、シート状に押
し出す。このとき、製造装置は、図5(a)に示すよう
に、予め、可動壁駆動装置23により可動上壁部12が
上昇しかつ可動下壁部13が降下した状態に可動上壁部
12および可動下壁部13を配置し、壁面12a・13
aの間隔をシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの厚みよ
りも広げた状態としておく。
熱可塑性樹脂体6aは、減圧室4を経て引取機5に到達
させ、引取機5により引き取り可能な状態とする。この
とき、対向するロール5aは、シート状発泡性熱可塑性
樹脂体6aの厚みにあわせて、間隔を狭めた状態となっ
ている。
の連続的な押出しを行いながら、可動壁駆動装置23に
より、図5(b)に示すように、壁面12a・13a同
士の間隔がW1 まで狭まるように可動上壁部12およ
び可動下壁部13を移動させる。上記の間隔W1 は、減
圧室4を減圧していない状態において、ダイス3から押
し出されたシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの厚みに
対応するものである。この状態では、シール部材31の
端部がシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの表面に十分
に達し、減圧室4の出口を覆うので、減圧室4が減圧可
能な状態となる。このとき、シール部材31は、シート
状発泡性熱可塑性樹脂体6aの移動方向側へ湾曲あるい
は折曲した状態で、シート状発泡性熱可塑性樹脂体6a
の表面と接することができる。
mmHg以上の減圧量で減圧するとともに、可動壁駆動
装置23により、図1(a)に示すように、壁面12a
・13a同士の間隔がW2 まで広がるように可動上壁部
12および可動下壁部13を移動させる。上記の間隔W
2 は、製造する発泡熱可塑性樹脂シート6の所望する厚
みに対応するものであり、この間隔W2 は任意に変更可
能である。なお、上記減圧量の上限は、700mmHg
以下とすることが好ましい。このような設定とした場合
には、減圧室4からの発泡熱可塑性樹脂シート6の引き
取りを円滑に行うことができる。
可塑性樹脂体6aは発泡ゾーン7を通過することでさら
に発泡し、発泡熱可塑性樹脂シート6となる。この発泡
熱可塑性樹脂シート6は、続く冷却ゾーン8を通過する
ことで、冷却固化され、その後引取機5によって引き取
られる。なお、連続して発泡熱可塑性樹脂シート6を製
造する場合には、減圧室4を上記のように減圧するとと
もに、壁面12a・13aの間隔をW2 に固定した状態
での製造動作が連続して行われる。
動装置23により、発泡熱可塑性樹脂シート6の連続製
造時における壁面12a・13aの間隔W2 を任意に設
定できるので、所望の厚みの発泡熱可塑性樹脂シート6
を製造可能である。したがって、種々の厚みの発泡熱可
塑性樹脂シート6の製造に対応可能であり、高い汎用性
を備えたものとなっている。
壁部12の壁面12aと可動下壁部13の壁面13aと
の間隔は、減圧室4の減圧開始前であってシート状発泡
性熱可塑性樹脂体6aが減圧により発泡していない厚み
が薄いときに狭め、減圧室4の減圧開始後であってシー
ト状発泡性熱可塑性樹脂体6aが減圧により発泡して厚
みが厚くなるとき、即ち発泡熱可塑性樹脂シート6とな
るときに広げることができる。したがって、減圧室4の
減圧開始前と開始後とにおいて、壁面12a・13aと
シート状発泡性熱可塑性樹脂体6aあるいは発泡熱可塑
性樹脂シート6との間隔、即ちシール部材31とシート
状発泡性熱可塑性樹脂体6aあるいは発泡熱可塑性樹脂
シート6とのシート状発泡性熱可塑性樹脂体6a(シー
ト6)厚み方向の位置関係をほぼ一定に保持することが
できる。
よる減圧可能なシール状態を維持しながら、シール部材
31の押圧力により発泡熱可塑性樹脂シート6の表面が
傷付けられ、あるいは発泡熱可塑性樹脂シート6の気泡
が押し潰される事態を防止することができる。この結
果、表面状態が良好であり、かつ減圧による気泡成長の
効果が十分に得られ、厚み方向に十分に気泡が成長した
発泡熱可塑性樹脂シート6を容易に得ることができる。
ダイリップ3aが、図6に示すように、減圧室4の入口
部分に突出している構成としてもよい。このような構造
とすれば、図5(b)に示したように壁面12a・13
aの間隔を狭くした状態において、ダイス3、即ちダイ
リップ3aから押し出されたシート状発泡性熱可塑性樹
脂体6aの一部が、例えば可動上壁部12あるいは可動
下壁部13とダイス3との間の隙間に入り込み、シート
状発泡性熱可塑性樹脂体6aの引き出しに支障を来す事
態を防止することができる。
して使用可能な熱可塑性樹脂としては特に制限はなく、
一般に押出成形や射出成形に使用される樹脂が適用され
る。例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミド、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、およびこれら各樹脂の共重合体などである。特にポ
リプロピレン系樹脂を用いることが好ましい。ポリプロ
ピレン系樹脂としては、単独重合体、ブロック共重合
体、またはランダム共重合体の何れであっても良い。さ
らに、これらと他のオレフィン樹脂とを混合したもので
もよい。この場合、混合するポリオレフィン樹脂として
は、ポリエチレン、ポリブテンなど、炭素数10以下の
ポリオレフィンが好ましく、ポリエチレン樹脂がより好
ましい。また、ポリプロピレン系樹脂と他のポリオレフ
ィン樹脂とを混合する場合、ポリプロピレンの割合は5
0wt%以上とする。
ては、溶融強度の改良されたプロピレン系重合体を上げ
ることができる。このようなプロピレン系重合体は例え
ば分子量の異なる成分を多段で重合する方法、特定の触
媒系を用いる方法、またはプロピレン系重合体に架橋な
どの後処理を行う方法などによって得られる。この中で
も、分子量の異なる成分を多段で重合する方法が生産性
の面から好ましい。
剤、顔料、帯電防止剤、酸化防止剤など、通常使用され
る各種添加剤を含有してもよい。本発明に適用される発
泡剤については特に制限はなく、物理発泡剤、化学発泡
剤など各種発泡剤を用いることができる。
置は、図7および図8に示す構成であってもよい。この
製造装置は、成形部9の減圧室4を形成する上壁部と下
壁部が、前部側の固定上壁部41および固定下壁部42
と後部側の可動上壁部12および可動下壁部13とから
なっている。固定上壁部41と固定下壁部42との互い
に対向する壁面41a・42a間は、発泡ゾーン7とな
っている。壁面41a・42aは、発泡ゾーン7の入口
から出口にかけてその間隔が漸次広がるように、緩やか
に湾曲あるいは傾斜している。壁面41a・42aの間
隔は、入口側がW1 に設定され、出口側がW3 に設定さ
れている。この間隔W3 は、例えば製造頻度の高い幾つ
かの厚みの発泡熱可塑性樹脂シート6のうち、最も薄い
ものの厚みに対応している。したがって、この場合、こ
の最も薄い厚みの発泡熱可塑性樹脂シート6を製造する
とき、間隔W3 は間隔W2 と等しくなる。なお、前述の
ように、間隔W2 は、製造する発泡熱可塑性樹脂シート
6の所望する厚みに対応するものである。
熱可塑性樹脂体6aは、発泡ゾーン7において減圧下に
曝されることで、この壁面41a・42aの形状に沿っ
て緩やかに厚み方向に発泡する。そして、発泡ゾーン7
の終端部において上記の間隔W3 の厚みとなり、冷却ゾ
ーン8の入口において上記の間隔W2 の厚みとなる。
に対向する壁面12a・13aは、冷却ゾーン8となっ
ている。これら壁面12a・13aは、前述のとおり、
平坦面であり、かつ可動壁駆動装置23に駆動されて、
互いの接近方向および離間方向に移動可能である。
動上壁部12と可動下壁部13の動作、シール部材31
の動作および減圧動作等は、前記の図1(a)(b)に
示した製造装置の場合と同様であり、図7の状態は図1
(a)の状態に対応し、図8(a)および図8(b)の
状態はそれぞれ図5(a)および図5(b)の状態に対
応する。
次広がった構成により、ダイス3から押し出されたシー
ト状発泡性熱可塑性樹脂体6aが円滑に案内され、引取
機5による引き取りを良好に行うことができる。その
他、壁面12a・13aが可動であること、およびシー
ル部材31を設けていることによる機能等は、前述のと
おりである。
置は、さらに図9および図10に示す構成であってもよ
い。この製造装置は、図9に示すように、成形部9の内
部であって減圧室4の前段に温度調整ゾーン51を備え
ている。温度調整ゾーン51を形成する固定上壁部52
と固定下壁部53は、熱伝導性の高い金属からなる内壁
部57を有している。この内壁部57の内部もしくは外
側には、温度調整流体が流れる温度調整媒体流路54が
設けられている。
出されたシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの表面温度
を、所定の温度域内に調整するためのゾーンである。即
ち、上記の温度調整媒体流路54からの熱により、シー
ト状発泡性熱可塑性樹脂体6aは予め定める設定温度に
温められる。この温度調整ゾーン51により、発泡ゾー
ン7における発泡時の温度を調整することが可能とな
り、より安定的に発泡熱可塑性樹脂シート6を製造する
ことができる。
や発泡剤に応じて決定され、この熱可塑性樹脂が例えば
結晶性樹脂の場合、使用樹脂の結晶化温度以上、ダイス
3出口におけるシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの温
度以下に設定される。
ン系樹脂を用いた場合、温度調整ゾーン51は、130
℃〜180℃内に設定され、この設定温度の±2℃程度
の範囲に属するようにシート状発泡性熱可塑性樹脂体6
aの表面温度を調整する。
は、上記の温度調整流体流路54に限るものではなく、
一般に温度調整が可能で、内壁部57を設定温度に保持
させ得る構成であれば、特に制約はない。
の表面全体が内壁部57に接触する方が、シート状発泡
性熱可塑性樹脂体6aの表面温度を正確に調整し得るた
め、温度調整ゾーン51の両内壁部57の壁面52a・
53aの間隔は、ダイス3より押し出されたシート状発
泡性熱可塑性樹脂体6aの厚みとほぼ同じW1 程度であ
ることが望ましく、できれば壁面52a・53aの間隔
の調整が可能な構成とすることが望ましい。但し、必ず
しも温度調整ゾーン51の内壁にシート状発泡性熱可塑
性樹脂体6aの全面が接触する構成である必要はない。
(b)に示すように、温度調整ゾーン51を備える成形
部9とダイス3とを離して設けるとともに、温度調整ゾ
ーン51の入口に、少なくとも一対のロール55・55
を設け、ダイス3から押し出されたシート状発泡性熱可
塑性樹脂体6aが上記ロール55・55を介して温度調
整ゾーン51に取り込まれる構成としてもよい。また、
この製造装置においては、図10(b)に示すように、
温度調整ゾーン51の入口のシート幅方向の両側に、シ
ート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの幅を調整するための
一対のカッター56・56が設けられていてもよい。
は、減圧室4に入る前のシート状発泡性熱可塑性樹脂体
6aの厚みを調整することが可能となり、これによって
シート状発泡性熱可塑性樹脂体6aを温度調整ゾーン5
1内に引き込み易くなる。
能な構成であることが望ましく、設定温度は、用いる熱
可塑性樹脂や発泡剤、発泡熱可塑性樹脂シート6の厚み
などによって適宜設定されるものである。但し、ダイス
3出口でのシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aの温度以
下であり、温度調整ゾーン51の設定温度以上であるこ
とが好ましい。
も設ける必要はないが、下記の点から設けることが望ま
しい。即ち、上記カッター56・56でシート状発泡性
熱可塑性樹脂体6aのシート幅を温度調整ゾーン51内
の通路幅に合わせて切断することにより、シート状発泡
性熱可塑性樹脂体6aを温度調整ゾーン51内に引き込
み易くなる。
置は、図11(a)(b)に示す構成であってもよい。
この製造装置は、ヘッド部2を介して押出機1より押し
出された発泡性熱可塑性樹脂体をシート状発泡性熱可塑
性樹脂体6aに加工するダイス3、即ちシートダイスに
代えて、サーキュラーダイス61を備えている。このサ
ーキュラーダイス61は、ヘッド部2を介して押出機1
より押し出された発泡性熱可塑性樹脂体を筒状発泡性熱
可塑性樹脂体6bに加工するものである。
サーキュラーダイス61を介して大気中に押し出された
筒状発泡性熱可塑性樹脂体6bをその押し出し方向に切
断して、展開されたシート状発泡性熱可塑性樹脂体6a
に切り開くカッター62が設けられている。従って、筒
状発泡性熱可塑性樹脂体6bは、カッター62により切
り開かれてシート状発泡性熱可塑性樹脂体6aとなり、
ロール55・55により減圧室4内に取り込まれる。
り開く手段としては、上記カッター62に限定されるこ
となく、上記切り開き処理が可能な手段であればよい。
記温度調整ゾーン51を備えている。この前記温度調整
ゾーン51の機能は前述の通りである。さらに、温度調
整ゾーン51の入口には前述のロール55およびカッタ
ー56が設けられ、シート状発泡性熱可塑性樹脂体6a
を減圧室4に取り込む上で好ましい構成となっているも
のの、これらは必須のものではない。
イス3および減圧室4が水平方向に一直線上に配置され
た構成となっているが、これに代えて、ダイス3を押出
し方向が下向きとなるように配置するとともに、この押
出し方向の延長線上に減圧室4を配置する構成としても
よい。
た発泡熱可塑性樹脂シート6の気泡形状を観察した結果
を示す。この観察の結果、発泡倍率は2.5倍以上であ
って、得られた発泡熱可塑性樹脂シート6の厚み方向断
面において、シート6の両表面から全厚みの20%を超
え、かつシート6の両側面からシート幅の15%を超え
る内部位置に存在する気泡形状は、下記条件式(1)お
よび(2)を満足することがわかった。
向の平均気泡径、Dは発泡熱可塑性樹脂シート6の押出
し方向の平均気泡径、Eは発泡熱可塑性樹脂シート6の
シート幅方向の平均気泡径である。
説明する。本実施例では、熱可塑性樹脂として、ポリプ
ロピレンとポリエチレンとの混合物を用い、その混合比
は、ポリプロピレン:ポリエチレン=70:30wt%
とした。また、発泡剤および発泡助剤として、重曹/ア
ゾジカルボン酸アミド/酸化亜鉛の重量比が9/0.5
/0.5である複合発泡剤の30wt%マスターバッチ
(ポリエチレンベース)を3.5重量部添加した。
には、図1に示した装置を使用した。この装置における
各部の設定を表1に示す。
装置を用いて製造された発泡熱可塑性樹脂シート6の断
面を観察し、気泡径を測定したところ、上記した条件
(条件式(1)(2))を満たしていることが確認でき
た。その結果を表2に示す。比較例には、実施例と同じ
樹脂組成、発泡剤、押出機1およびダイス3を使用し、
大気中に押し出された発泡熱可塑性樹脂シートの断面観
察結果を示す。
に、発泡熱可塑性樹脂シートの厚み方向、押出し方向お
よび幅方向の、各気泡に対する接線の最大接線間隔を採
用した。
方向の平均気泡径)/(発泡熱可塑性樹脂シートの厚み
方向の平均気泡径)、即ちD/Cは、次の方法で測定し
た。
らシート幅の15%を超える内部位置において、20
(シート幅方向)cm×20(押出し方向)cmの領域
を選び、この領域内の3箇所で、シートの押出し方向と
厚み方向に平行な断面と、シートの幅方向と厚み方向に
平行な断面とを有するサンプルを切り出した。次に、こ
れら各サンプルについて、発泡熱可塑性樹脂シートの両
表面(表裏面)から全厚みの20%を超える内部位置に
当たる領域におけるシートの押出し方向に平行な断面の
顕微鏡拡大写真を撮影した。この写真から、発泡熱可塑
性樹脂シートの1mm2 の正方形領域内に存在する気泡
のうちの半数以上の各気泡について、c(厚み方向の
径)とd(押出し方向の径)を図12に示した方法で測
定した。こうして得られた全ての領域毎のc1 、c2 、
…、cn 並びにd1 、d2 、…、dnの値から、c、d
の平均値であるC、Dを得、さらにD/Cを得た。ここ
で、n≧30である。
の平均気泡径)/(発泡熱可塑性樹脂シートの厚み方向
の平均気泡径)、即ちE/Cは、次の方法で測定した。
泡熱可塑性樹脂シートの両表面(表裏面)から全厚みの
20%を超える内部位置に当たる領域におけるシートの
幅方向に平行な断面の顕微鏡拡大写真を撮影した。この
写真から、発泡熱可塑性樹脂シートの1mm2 の正方形
領域内に存在する気泡のうちの半数以上の各気泡につい
て、c(厚み方向の径)とe(幅方向の径)を図12に
示した方法で測定した。こうして得られた全ての領域毎
のc1 、c2 、…、cn 並びにe1 、e2 、…、en の
値から、c、eの平均値であるC、Eを得、さらにE/
Cを得た。ここで、n≧30である。
15%を超える内部が20cmの長さに満たない場合に
は、適宜上記の面積が400cm2 となるようにサンプ
リングを行い、上記と同様にしてD/C、E/Cを求め
る。
滑性は、中心線平均表面粗さRaで評価した。中心線平
均表面粗さRaは、JIS B0601に準じて測定し
た。但し、測定条件は、カットオフ値0.8mm、測定
長さ10mm、駆動速度0.3mm/Sであり、5点の
測定値の平均値である。
樹脂シート6は、発泡倍率が高く、厚みが厚いことが確
認できた。
の発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置は、熱可塑性樹脂
と発泡剤とを溶融・混練する押出機と、該押出機先端に
設けられ、押出機にて溶融・混練された発泡性熱可塑性
樹脂体をシート状に加工するダイスと、該ダイスより押
し出された発泡性熱可塑性樹脂体をさらに発泡させるた
めの減圧室とを備えた発泡熱可塑性樹脂シートの製造装
置において、前記減圧室を囲む壁面のうち、発泡熱可塑
性樹脂シートの厚み方向に対向する両壁面が、製造され
る発泡熱可塑性樹脂シートの厚みに対応した間隔に設定
される構成である。
滑性に優れた発泡熱可塑性樹脂シートを得ることができ
るという効果を奏する。
脂シートの製造装置は、請求項1に記載の構成におい
て、前記減圧室を囲む壁面のうち、少なくとも発泡熱可
塑性樹脂シートの厚み方向に対向する前記両壁面のうち
の一部には、前記ダイスから減圧室内に送り込まれて減
圧室内を移動するシートと壁面との接触面積を小さくす
るための凹凸が形成されている構成である。
効果に加え、減圧室内でシート表面が傷付けられたり、
減圧室外への発泡熱可塑性樹脂シートの流れが摩擦力に
より停止する事態を抑制することができるという効果を
奏する。
脂シートの製造装置は、請求項2に記載の構成におい
て、前記凹凸を有する壁面の少なくとも凸部に、テフロ
ンメッキが施されている構成である。
効果に加え、減圧室内でのシートの流れの良さ、および
発泡熱可塑性樹脂シートの表面の平滑性をさらに向上す
ることができるという効果を奏する。
脂シートの製造装置は、請求項2に記載の構成におい
て、前記凹凸を形成する凸部の表面が湾曲形状を有する
構成である。
効果に加え、減圧室内でのシートの流れの良さ、および
発泡熱可塑性樹脂シートの表面の平滑性をさらに向上す
ることができる。
脂シートの製造装置は、請求項1に記載の構成におい
て、前記減圧室を囲む壁部の少なくとも一部が多孔質部
材からなり、この多孔質部材を介して減圧室の減圧が行
われる構成である。
効果に加え、発泡熱可塑性樹脂シートが接触した状態で
真空引きを実施できる減圧室を、容易に実現できるとい
う効果を奏する。
発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置を示す概略の縦断面
図、図1(b)は、同平面図である。
である。
および冷却ゾーンにおいて多孔質部材として使用可能な
ポーラス電鋳の形状およびその表面の凹凸加工を示す概
略の縦断面図、図3(b)は、図3(a)に示した構造
の他の例を示す概略の縦断面図である。
他の例を示す概略の縦断面図、図4(b)は、図3
(a)に示した凹凸加工のさらに他の例を示す概略の縦
断面図である。
おいて、シート状発泡性熱可塑性樹脂体の押出し開始時
の状態を示す概略の縦断面図、図5(b)は、図5
(a)に示した状態の後であって、減圧室の減圧開始前
の状態を示す概略の縦断面図である。
ップが減圧室内に突出しているダイスを備えた例を示す
概略の縦断面図である。
製造装置の他の例を示す概略の縦断面図である。
て、シート状発泡性熱可塑性樹脂体の押出し開始時の状
態を示す概略の縦断面図、図8(b)は、図8(a)に
示した状態の後であって、減圧室の減圧開始前の状態を
示す概略の縦断面図である。
製造装置のさらに他の例を示す概略の縦断面図である。
可塑性樹脂シートの製造装置のさらに他の例を示す概略
の縦断面図、図10(b)は、同平面図である。
可塑性樹脂シートの製造装置のさらに他の例を示す概略
の縦断面図、図11(b)は、同平面図である。
造装置により製造された発泡熱可塑性樹脂シートの気泡
径の測定方法の説明図である。
樹脂体) 6b 筒状発泡性熱可塑性樹脂体(発泡性熱可塑性樹脂
体) 7 発泡ゾーン 8 冷却ゾーン 9 成形部 11 外壁部 12 可動上壁部 12a 壁面 13 可動下壁部 13a 壁面 14 内壁部 18 冷却水流路 21 凸部 23 可動壁駆動装置 31 シール部材 61 サーキュラーダイス 62 カッター
Claims (5)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂と発泡剤とを溶融・混練する
押出機と、該押出機先端に設けられ、押出機にて溶融・
混練された発泡性熱可塑性樹脂体をシート状に加工する
ダイスと、該ダイスより押し出された発泡性熱可塑性樹
脂体をさらに発泡させるための減圧室とを備えた発泡熱
可塑性樹脂シートの製造装置において、 前記減圧室を囲む壁面のうち、発泡熱可塑性樹脂シート
の厚み方向に対向する両壁面が、製造される発泡熱可塑
性樹脂シートの厚みに対応した間隔に設定されることを
特徴とする発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項2】前記減圧室を囲む壁面のうち、少なくとも
発泡熱可塑性樹脂シートの厚み方向に対向する前記両壁
面のうちの一部には、前記ダイスから減圧室内に送り込
まれて減圧室内を移動するシートと壁面との接触面積を
小さくするための凹凸が形成されていることを特徴とす
る請求項1に記載の発泡熱可塑性樹脂シートの製造装
置。 - 【請求項3】前記凹凸を有する壁面の少なくとも凸部に
は、テフロンメッキが施されていることを特徴とする請
求項2に記載の発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項4】前記凹凸を形成する凸部の表面が湾曲形状
を有することを特徴とする請求項2に記載の発泡熱可塑
性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項5】前記減圧室を囲む壁部の少なくとも一部が
多孔質部材からなり、この多孔質部材を介して減圧室の
減圧が行われることを特徴とする請求項1に記載の発泡
熱可塑性樹脂シートの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35828398A JP3930989B2 (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-16 | 発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-361371 | 1997-12-26 | ||
| JP36137197 | 1997-12-26 | ||
| JP35828398A JP3930989B2 (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-16 | 発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11240035A true JPH11240035A (ja) | 1999-09-07 |
| JP3930989B2 JP3930989B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=26580763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35828398A Expired - Lifetime JP3930989B2 (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-16 | 発泡熱可塑性樹脂シートの製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3930989B2 (ja) |
-
1998
- 1998-12-16 JP JP35828398A patent/JP3930989B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3930989B2 (ja) | 2007-06-13 |
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