JPH11240312A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH11240312A
JPH11240312A JP10159734A JP15973498A JPH11240312A JP H11240312 A JPH11240312 A JP H11240312A JP 10159734 A JP10159734 A JP 10159734A JP 15973498 A JP15973498 A JP 15973498A JP H11240312 A JPH11240312 A JP H11240312A
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JP
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tire
conductive rubber
pneumatic tire
rubber member
rubber
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JP10159734A
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Masahito Hiruma
雅人 比留間
Iwao Suzuki
巌 鈴木
Akio Kusano
亜希夫 草野
Hiroshi Mori
浩 毛利
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/14Anti-skid inserts, e.g. vulcanised into the tread band
    • B60C11/18Anti-skid inserts, e.g. vulcanised into the tread band of strip form, e.g. metallic combs, rubber strips of different wear resistance
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/52Unvulcanised treads, e.g. on used tyres; Retreading
    • B29D2030/526Unvulcanised treads, e.g. on used tyres; Retreading the tread comprising means for discharging the electrostatic charge, e.g. conductive elements or portions having conductivity higher than the tread rubber
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気の放出効果に優れるだけでなく、耐久
性にも優れた空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド部1の少なくともタイヤ半径方
向外方区域に加硫硬化後の固有抵抗率が108 Ω・cm
以上である表層ゴム層を配置してなり、該ゴム表層部の
一部が、固有抵抗率が106 Ω・cm以下のゴム組成物
よりなる導電性ゴム部材2で置換されており、前記導電
性ゴム部材2が、前記ゴム表層部のタイヤ半径方向外方
表面からタイヤ半径方向内方表面にわたって配設されて
なり、前記ゴム表層部のタイヤ半径方向外方表面におい
てタイヤ周方向に不連続である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性の改善され
た帯電防止型空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤの補強剤としては、カーボ
ンブラックを用いるのが一般的であったが、近年、環境
問題に対処すべく、自動車の燃費の改善が要請されてお
り、タイヤの転がり抵抗の低減が課題とされ、ヒステリ
シスロスを発生させる原因となるカーボンブラックの配
合量を減らして、シリカを補強剤として含有したトレッ
ドゴムが開発されている。シリカを配合することによ
り、濡れた路面での制動力(以下、ウエット性とい
う。)が高くなり、転がり抵抗を低減することができ
る。しかしながら、シリカを配合したトレッドゴムは、
カーボンブラックのみを配合したトレッドゴムに比べて
電気抵抗が高く、車体から導電される電気や、ゴム変形
時の内部摩擦等で発生した電気を蓄積してしまうという
問題があった。
【0003】これらの静電気の蓄積という問題を解決す
るために、例えば、英国特許75,722号明細書、英
国特許718,126号明細書には、タイヤの表面部を
導電性ゴム層で被覆した帯電防止型の空気入りタイヤが
提案されている。しかしながら、走行中期から走行末期
にかけて、タイヤの摩耗が進むと導電性が悪化してしま
うという問題があった。
【0004】また、英国特許9,409,453号明細
書には、導電性ゴム部材をタイヤの周方向に設けた帯電
防止型の空気入りタイヤが提案されている。さらに、米
国特許5,518,055号明細書、欧州特許第658
452号明細書には、導電性ゴム部材をタイヤのトレッ
ド部とサイド部の間に配置した帯電防止型の空気入りタ
イヤが提案されている。しかしながら、これらは、図6
に示すように、トレッドゴム10と同じ厚みの導電性ゴ
ム部材20を、トレッド部10で挟み込む構造を採用し
ているため、横方向からの入力に弱く、図7に示すよう
に、導電性ゴム部材20とトレッド部10との境界面で
剥離が発生しやすく、一部に剥離が発生すると、この剥
離が周方向に沿って伝搬してタイヤ全体に及び、タイヤ
の耐久性が著しく低下するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事実
に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、静電気の放
出効果に優れるだけでなく、耐久性にも優れた空気入り
タイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、導電性ゴ
ム部材の配置に着目し、鋭意検討の結果、下記の手段に
よって、前記課題が解決できることを見出し、本発明を
完成するに到った。
【0007】すなわち、本発明の空気入りタイヤは下記
の通りである。本発明の空気入りタイヤは、トレッド部
の少なくともタイヤ半径方向外方区域に加硫硬化後の固
有抵抗率が108 Ω・cm以上である表層ゴム層を配置
してなり、該表層ゴム層の一部が、固有抵抗率が106
Ω・cm以下のゴム組成物よりなる導電性ゴム部材で置
換されてなる空気入りタイヤであって、前記導電性ゴム
部材が、前記表層ゴム層のタイヤ半径方向外方表面から
タイヤ半径方向内方表面にわたって配設されてなり、前
記表層ゴム層のタイヤ半径方向外方表面においてタイヤ
周方向に不連続であることを特徴とする。
【0008】本発明の第一の実施の形態にかかる空気入
りタイヤは、トレッド部の少なくともタイヤ半径方向外
方区域に加硫硬化後の固有抵抗率が108 Ω・cm以上
である表層ゴム層を配置してなり、該表層ゴム層の一部
が、固有抵抗率が106 Ω・cm以下のゴム組成物より
なる導電性ゴム部材で置換されてなる空気入りタイヤで
あって、前記導電性ゴム部材が、前記表層ゴム層のタイ
ヤ半径方向外方表面からタイヤ半径方向内方表面にわた
って配設されてなり、前記表層ゴム層のタイヤ半径方向
外方表面においてタイヤ周方向に不連続であり、前記導
電性ゴム部材が、幅0.1〜3.0mmであり、かつ少
なくとも該導電性ゴム部材の一部がタイヤ接地面内に位
置するように配設されている。
【0009】この空気入りタイヤにおいては、前記導電
性ゴム部材が、タイヤ接地面内であってタイヤ幅方向同
一断面内の少なくとも3箇所に配設されてなることが好
ましい。また、前記導電性ゴム部材の周方向長さはタイ
ヤの接地長さ以下が好ましく、タイヤ周長の1/12以
下であることがより好ましい。一方、前記導電性ゴム部
材の幅は0.5〜2.0mmが好ましい。また、前記ト
レッド部を半径方向外方区域に配置された前記表層ゴム
層と、半径方向内方区域に配置された加硫硬化後の固有
抵抗率が106 Ω・cm以下の内層ゴム層との少なくと
も2層構造で形成することもできる。さらに、前記導電
性ゴム部材が加硫硬化後の固有抵抗率が106 Ω・cm
以下のゴムセメントから作製されてなることが好まし
い。
【0010】本発明の第一の実施の形態にかかる空気入
りタイヤは、導電性ゴム部材をトレッドに設けて通電経
路を形成させるにあたり、一の導電性ゴム部材を周方向
に連続して形成させずに周方向に分断し、同一周上の導
電性ゴム部材間にトレッド部を存在させた点にある。こ
れにより、タイヤ横方向の入力が効果的に分散されて導
電性ゴム部材の動きと境界面でのゴムの変形が拘束さ
れ、導電性ゴム部材の剥離を防止することができること
ができ、タイヤの耐久性が向上する。
【0011】本発明の第二の実施の形態にかかる空気入
りタイヤは、トレッド部の少なくともタイヤ半径方向外
方区域に加硫硬化後の固有抵抗率が108 Ω・cm以上
である表層ゴム層を配置してなり、該表層ゴム層の一部
が、固有抵抗率が106 Ω・cm以下のゴム組成物より
なる小径柱状の導電性ゴム部材で置換されてなる空気入
りタイヤであって、前記小径柱状の導電性ゴム部材が、
前記表層ゴム層のタイヤ半径方向外方表面からタイヤ半
径方向内方表面にわたって配設されてなり、前記表層ゴ
ム層のタイヤ半径方向外方表面においてタイヤ周方向に
不連続に点在配設され、好ましくは略均等な間隔にて配
設されている。
【0012】この空気入りタイヤにおいては、前記小径
柱状の導電性ゴム部材が、接地面内に30個以上配設さ
れてなることが好ましい。また、前記小径柱状が略円柱
状であり、その直径が0.1〜3mmであることが好ま
しく、前記略円柱状の直径が0.5〜2.0mmである
ことがより好ましい。また、前記トレッド部を、半径方
向外方区域に配置された前記表層ゴム層と、半径方向内
方区域に配置された加硫硬化後の固有抵抗率が106 Ω
・cm以下の内層ゴム層との少なくとも2層構造で形成
することもできる。さらに、前記導電性ゴム部材が加硫
硬化後の固有抵抗率が106 Ω・cm以下のゴムセメン
トから作製されてなることが好ましい。
【0013】本発明の第二の実施の形態にかかる空気入
りタイヤは、導電性ゴム部材をトレッドに設けて通電経
路を形成させるにあたり、小径柱状の導電性ゴム部材を
互いに略均等な間隔にてタイヤ周方向全体わたりタイヤ
接地面内に多数配置した点に特徴がある。これにより、
第一の実施の形態にかかる空気入りタイヤと同様、タイ
ヤ横方向の入力が効果的に分散されて導電性ゴム部材の
動きと境界面でのゴムの変形が拘束され、導電性ゴム部
材の剥離を防止することができることができ、タイヤの
耐久性が向上する。
【0014】本発明の第三の実施の形態にかかる空気入
りタイヤは、トレッド部の少なくともタイヤ半径方向外
方区域に加硫硬化後の固有抵抗率が108 Ω・cm以上
である表層ゴム層を配置してなり、該表層ゴム層の一部
が、固有抵抗率が106 Ω・cm以下のゴム組成物より
なる導電性ゴム部材で置換されてなる空気入りタイヤで
あって、前記導電性ゴム部材が、前記トレッド部のタイ
ヤ半径方向外方表面からタイヤ半径方向内方表面にわた
って配設されてなり、前記トレッド部のタイヤ半径方向
外方表面においてタイヤ周方向に不連続であり、かつ、
前記トレッド部のタイヤ半径方向内方においてタイヤ周
方向に連続であるように構成されている。この空気入り
タイヤにおいては、前記導電性ゴム部材の表面露出面積
が、前記導電性ゴム部材が前記トレッド部のタイヤ半径
方向外方表面において周方向に連続して延びていた場合
の表面露出面積の1〜50%であることが好ましい。
【0015】本発明の第三の実施の形態にかかる空気入
りタイヤは、上記のように、固有抵抗率が106 Ω・c
m以下のゴム組成物よりなる導電性ゴム部材を、トレッ
ド部のタイヤ半径方向外方表面においてはタイヤ周方向
に不連続に、かつ、トレッド部のタイヤ半径方向内方に
おいてはタイヤ周方向に連続に配置した点に大きな特徴
がある。
【0016】すなわち、固有抵抗率が106 Ω・cm以
下のゴム組成物よりなる導電性ゴム部材を、トレッド部
のタイヤ半径方向外方表面においてはタイヤ周方向に不
連続に配置したことにより、電気の蓄積を防止するとと
もに、導電性ゴム部材とトレッド部との境界面で、一部
に剥離が発生しても、この剥離が周方向に沿って伝搬す
ることがなく、タイヤの耐久性の低下を防止することが
でき、また、導電性ゴム部材を、トレッド部のタイヤ半
径方向内方においてはタイヤ周方向に連続に配置したこ
とにより、タイヤ内部に帯電した電気を、より逃がしや
すくすることができる。これにより電気の放出効果に優
れるだけでなく、耐久性にも優れる本発明の空気入りタ
イヤが得られたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】〔導電性ゴム組成物〕本発明の導
電性ゴム部材に使用するゴム組成物は、固有抵抗率が1
6 Ω・cm以下のゴム組成物よりなる。すなわち、ト
レッド部に使用する固有抵抗率が108 Ω・cm以上の
ゴム組成物に対して、1/100以下の固有抵抗率を有
するゴム組成物を使用する。固有抵抗率は小さい方が好
ましく、顕著な帯電防止効果を得るためには、103 Ω
・cm以下の固有抵抗率がより好ましい。
【0018】本発明における、固有抵抗率が106 Ω・
cm以下の導電性ゴム部材用のゴム組成物に使用するジ
エン系ゴムは、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブ
タジエンゴム(BR)または天然ゴム(NR)の少なく
とも1種を含むことが耐久性の観点より好ましい。
【0019】また、前記導電性ゴム部材用ゴム組成物に
は、窒素吸着比表面積(N2 SA)が80m2 /g以
上、より好ましくは130m2 /g以上で、かつ、ジブ
チルフタレート吸油量(DBP)が100ml/100
g以上、より好ましくは110cm3 /100g以上の
カーボンブラックを使用することが好ましい。このゴム
組成物では、かかる小粒径でかつ高ストラクチャーのカ
ーボンブラックを使用することで、通電経路を形成する
ゴム層の耐久性を向上させ、タイヤの走行末期まで帯電
防止効果を発揮し得るようにする。ここでN2 SAはA
STM D3037−89に、またDBPはASTM
D24−9014にそれぞれ準拠して求められる値であ
る。
【0020】かかるカーボンブラックの配合量がジエン
系ゴム100重量部に対して40重量部未満では補強性
が十分ではなく、一方100重量部を超えると軟化剤が
少ない場合には加硫後に硬くなり過ぎ、割れ等が発生
し、また軟化剤が多い場合には耐摩耗性が低下する。
【0021】なお、カーボンブラック以外の配合剤とし
ては、ゴム製品において通常用いられる配合剤、例えば
加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、軟化剤、老化防止
剤等が通常用いられる配合量にて適宜配合されている。
【0022】本発明においては、前記導電性ゴム部材は
加硫硬化後の固有抵抗率が106 Ω・cm以下のゴムセ
メントから形成されることが好ましい。ここでゴムセメ
ントには、水を溶媒として用いることも可能であるが、
有機溶媒をベースに得るのが品質安定上好ましい。有機
溶媒としては、ヘキサン、石油エーテル、ヘプタン、テ
トラヒドロフラン(THF)、シクロヘキサン等を挙げ
ることができ、好ましくはヘキサンを挙げることができ
る。ゴムセメントは、表層ゴム層の表面にタイヤ周上に
不連続に形成した切れめに流し込まれて充填される。切
れめは切断手段(カッター等)により形成される。ゴム
セメントに切れめに良好に充填しやすいというメリット
がある。
【0023】〔トレッドゴム組成物〕本発明のトレッド
部に使用するゴム組成物には、タイヤの湿潤路面に対す
る運動性能と低燃費性能とを高い水準で両立させるため
に少なくともシリカを含む充填剤を配合してなり、これ
によりトレッド部1の固有抵抗率は108 Ω・cm以上
となる。
【0024】本発明のトレッド部のゴム組成物に用いら
れるゴム成分としては、合成ゴムまたは天然ゴム(N
R)を単独またはこれらをブレンドして使用することが
できる。合成ゴムとしては、ポリイソプレンゴム(I
R)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジ
エンゴム(SBR)、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴ
ム等が挙げられ、中でも、乳化重合SBR、溶液重合S
BR等のSBRが好ましく、油展SBRが特に好まし
い。
【0025】本発明に用いられる充填剤はカーボンブラ
ックおよびシリカからなる。カーボンブラックとして
は、窒素吸着比表面積(N2 SA)80m2 /g以上
で、かつジブチルフタレート(DBP)吸油量100c
3 /100g以上の特性を有するものが好ましく使用
できるが、特に限定されるものではない。シリカとして
は沈降法による合成シリカが好ましく使用される。具体
的には、日本シリカ工業(株)製の「ニップシールA
Q」、ドイツデグサ社製の「ULTRASIL VN
3」、「BV3370GR」、ローヌ・プーラン社製の
「RP1165MP」、「Zeosil 165G
R」、「Zeosil 175VP」、PPG社製の
「Hisil 233」、「Hisil 210」、
「Hisil 255」等が挙げられるが、特に限定さ
れるものではない。
【0026】本発明においては、トレッド部のゴム組成
物にシランカップリング剤を配合することが好ましい。
シリカ−ゴム成分間の物理的結合がカーボンブラック−
ゴム成分間の結合に比べて弱いため、タイヤの耐摩耗性
が低下する。そこで、シランカップリング剤は、このシ
リカ−ゴム成分間の結合を強化し、耐摩耗性を確保する
ために使用される。
【0027】シランカップリング剤としては、例えば、
ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフ
ィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラス
ルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テ
トラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチ
ル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−
メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−ニトロプロ
ピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエト
キシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、
3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエ
チルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキ
シシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−
ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリ
エトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバ
モイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチ
ル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィ
ド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾール
テトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベ
ンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシ
リルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリ
メトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド
等が挙げられ、ビス(3−トリエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピ
ルベンゾチアゾールテトラスルフィドなどが好ましい。
【0028】また、ビス(3−ジエトキシメチルシリル
プロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピル
ジメトキシメチルシラン、3−ニトロプロピルジメトキ
シメチルシラン、3−クロロプロピルジメトキシメチル
シラン、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジ
メチオカルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチ
ルシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド等
も挙げることができる。シランカップリング剤の配合量
は、シリカの量に対して5〜20重量%が好ましく、1
0〜15重量%がさらに好ましい。
【0029】充填剤の配合量は、ゴム成分100重量部
に対して、30〜100重量部であり、50〜90重量
部がより好ましい。充填剤のうち、カーボンブラックの
配合量は、ゴム成分100重量部に対して、0〜40重
量部であり、5〜20重量部がより好ましい。充填剤の
うち、シリカの配合量は、ゴム成分100重量部に対し
て、30〜100重量部であり、50〜80重量部がよ
り好ましい。シリカの配合量が30重量部未満では、濡
れた路面での摩擦力が不十分であり、シリカの配合量が
100重量部を超えると、耐摩耗性が不十分となるばか
りか、加工が困難になる。
【0030】本発明のトレッド部のゴム組成物には、本
発明の効果を損なわない範囲において、その他の配合剤
として、ゴム工業で通常用いられる酸化亜鉛、ステアリ
ン酸、老化防止剤、WAX、加硫剤等の成分を適宜配合
することができる。本発明のトレッド部のゴム組成物
は、ロール、インターナルミキサー、バンバリーミキサ
ー等の混練機を用いて混練することにより得られ、成形
加工後、加硫を行ない、トレッド部等に用いられる。
【0031】〔タイヤの構造〕次に、本発明の空気入り
タイヤの構造について具体的に説明する。図1は、本発
明の空気入りタイヤの好適実施形態の一例を示す断面斜
視図である。図1に示すように、この形態の空気入りタ
イヤでは、導電性ゴム部材2が、固有抵抗率108 Ω・
cm以上のトレッド部1に路面からその幅方向の少なく
とも1箇所において実質上該トレッド部1の全厚みにわ
たり周方向に延びて存在し、該導電性ゴム部材2により
トレッド部1が幅方向に分離されている。本発明におい
ては、前記導電性ゴム部材2がその幅0.1〜3.0m
m、好ましくは0.5〜2.0mmにてタイヤ周上に不
連続に延び、かつ少なくとも該導電性ゴム部材2の一部
がタイヤ接地面内に位置するように配設されてなること
が重要である。図1に示す本好適実施態様においては、
1本の導電性ゴム部材2をタイヤ中央線に対し左右対称
に均等に分けた配列となっている。
【0032】前記導電性ゴム部材2の幅が0.1mm未
満であると加硫時のゴム流れにより通電層が遮断され十
分な導電性が得られない可能性がある。一方、3.0m
mを超えるとタイヤの転がり抵抗が悪化し、また偏摩耗
の発生を促進させることになる。また、前記導電性ゴム
部材2は、タイヤ周上に不連続に延びることにより、タ
イヤ横方向の入力が効果的に分散され、導電性ゴム部材
2の動きと、導電性ゴム部材2とトレッド部1との境界
面でのゴムの変形とが拘束され、該導電性ゴム部材2の
剥離を防止することができる。さらに、少なくとも前記
導電性ゴム部材2の一部がタイヤ接地面内に位置するこ
とにより、常に帯電防止効果を得ることができる。
【0033】ここで、「タイヤ接地面」とは、タイヤを
適用リムに装着し、規定の空気圧とし、静止した状態で
平板に対し垂直に置き、規定の質量を加えたときのタイ
ヤ接触面をいい、JATMA規格において、1996年
度JATMA YEAR BOOKに従い、該タイヤを
標準リムに装着し、適用サイズ・プライレーティングに
おける最大負荷能力およびこれに対応する空気圧(最大
空気圧)を基準とする。使用地又は製造地において、T
RA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規
格に従う。
【0034】この実施形態においては、図2および図3
に示すように、固有抵抗率108 Ω・cm以上のトレッ
ド部が幅方向同一断面内において少なくとも3箇所で前
記導電性ゴム部材により幅方向に分離されてなる部分を
タイヤ接地面内に有するようにすることで、帯電防止効
果の確実性を高めることができる。また、前記導電性ゴ
ム部材の周方向長さがタイヤの接地長さ以下、特には前
記導電性ゴム部材の周方向長さがタイヤ周長の1/12
以下とすることにより、横方向の入力をより効果的に分
散させて導電性ゴム部材の剥離防止効果を高めることが
できる。ここで、「タイヤ接地長さ」とは、タイヤを適
用リムに装着し、規定の空気圧とし、静止した状態で平
板に対し垂直に置き、規定の質量を加えたときのタイヤ
接触面における軸方向と直角方向の最大直径距離をい
う。JATMA規格においては前述の基準に従う。TR
A、ETRTO規格も同様である。
【0035】さらに、本発明においては、図4(a)に
示すようにトレッド部をタイヤ半径方向外方区域に配置
された固有抵抗率108 Ω・cm以上の表層ゴム層3
と、半径方向内方区域に配置された加硫硬化後の固有抵
抗率が106 Ω・cm以下の内層ゴム層4との少なくと
も2層構造で形成し、導電性ゴム部材2が実質上表層ゴ
ム層3の厚みにわたり周方向に延びるようにすることが
できる。また、内層ゴム層4の加硫硬化後の固有抵抗率
が106 Ω・cm以下であっても、比較的大きい場合
は、導通を図る上で、図4(b)に示すように、導電性
ゴム部材2が、実質上表層ゴム層3と内層ゴム層4との
全厚みにわたり周方向に延びるようすることが好まし
く、前記と同様の本発明の効果を得ることができる。さ
らに、図4(c)に示すように、一部の導電性ゴム部材
2を実質上表層ゴム層3と内層ゴム層4との全厚みにわ
たり配置することもできる。
【0036】図10は、本発明の空気入りタイヤの好適
実施形態の他の一例を示す断面斜視図である。図10に
示すように、この形態の空気入りタイヤは、固有抵抗率
10 8 Ω・cm以上のトレッド部1の表層ゴム層が、該
表層ゴム層の表面から実質上その全厚みにわたり延びる
固有抵抗率106 Ω・cm以下の小径柱状の導電性ゴム
部材2を互いに略均等な間隔にてタイヤ周方向全体わた
り接地面内に30個以上有している。前記小径柱状が略
円柱状であり、その直径が0.1〜3mmであることが
好ましく、より好ましくは該直径が0.5〜2.0mm
である。略円柱状の導電性ゴム部材2の直径が0.1m
m以上であれば導電性ゴム部材をセメント状にして充填
する際の充填不良を生ずることがなく、導電性ゴム部材
がトレッドの全幅にわたり確実に充填される。また、
3.0mm以下であればタイヤの転がり抵抗が悪化する
こともない。
【0037】図10に示す空気入りタイヤにおいては、
前記小径柱状の導電性ゴム部材2を互いに略均等な間隔
にてタイヤ周方向全体わたり接地面内に30個以上設け
ることにより、該導電性ゴム部材2に対するタイヤ横方
向の入力が効果的に分散され、導電性ゴム部材2の動き
と、導電性ゴム部材2とトレッド部1との境界面でのゴ
ムの変形とが拘束され、該導電性ゴム部材2の剥離を防
止することができる。かかる導電性ゴム部材2が接地面
内に30個未満では十分な導電性を確保することができ
ない。
【0038】さらに、本発明においては、図11に示す
ようにトレッド部をタイヤ半径方向外方区域に配置され
た固有抵抗率108 Ω・cm以上の表層ゴム層3と、半
径方向内方区域に配置された加硫硬化後の固有抵抗率が
106 Ω・cm以下の内層ゴム層4との少なくとも2層
構造で形成し、導電性ゴム部材2が、実質上表層ゴム層
3と内層ゴム層4との全厚みにわたり周方向に延びるよ
うにすることで、前記と同様の本発明の効果を得ること
ができる。また、図4(a)の場合と同様、導電性ゴム
部材2が実質上表層ゴム層3の厚みにわたり周方向に延
びるようにすることもできる。さらに、図4(c)の場
合と同様、一部の導電性ゴム部材2が実質上表層ゴム層
3の厚みにわたり周方向に延びるようにすることもでき
る。
【0039】図12(a)は、本発明の空気入りタイヤ
の好適実施形態のさらに他の一例を示す断面斜視図であ
る。また、図12(b)は、その空気入りタイヤの導電
性ゴム部材の断面斜視図である。図12(a)に示すよ
うに、タイヤのトレッド部1においては、図12(b)
に示す櫛歯状の導電性ゴム部材2が、トレッド部1の周
方向に沿って延びるように埋設されている。図12
(b)の櫛歯状の導電性ゴム部材2は、トレッド部1の
周方向に沿って延びる基部5とこれより突出してなる凸
部6とからなり、凸部6の頭部端面7がトレッド部1の
表面から露出している。
【0040】図12に示す空気入りタイヤにおいては、
導電性ゴム部材2が、トレッド部を構成する表層ゴム層
のタイヤ半径方向外方表面においては、タイヤ周方向に
不連続であり、かつ、表層ゴム層のタイヤ半径方向内
方、好ましくは、内方表面近傍においては、タイヤ周方
向に連続であることが重要である。また、凸部同士は、
不連続に配置されていれば特に制限はなく、凸部同士の
間隔は、不均等でもよいが、均等な間隔で配置されてい
ることが好ましい。
【0041】また、トレッド部の剥離防止の観点から、
前記導電性ゴム部材の表面露出面積(頭部端面5の面
積)が、前記導電性ゴム部材が前記表層ゴム層のタイヤ
半径方向外方表面において周方向に連続して延びていた
場合の表面露出面積の1〜50%であることが好まし
い。前記導電性ゴム部材の表面露出面積が、1%未満で
は、帯電防止効果が不十分であり、50%を超えると、
耐剥離性が不十分となる。
【0042】また、本発明においては、図13に示すよ
うにトレッド部をタイヤ半径方向外方区域に配置された
固有抵抗率108 Ω・cm以上の表層ゴム層3と、半径
方向内方区域に配置された加硫硬化後の固有抵抗率が1
6 Ω・cm以下の内層ゴム層4との少なくとも2層構
造で形成し、導電性ゴム部材2を、実質上表層ゴム層3
と内層ゴム層4との全厚みにわたり配置することで、前
記と同様の本発明の効果を得ることができる。また、図
4(a)の場合と同様、導電性ゴム部材2を実質上表層
ゴム層3の厚みにわたり配置することもできる。さら
に、図4(c)の場合と同様、一部の導電性ゴム部材2
が実質上表層ゴム層3の厚みにわたり配置することもで
きる。
【0043】
【実施例】以下に、本発明を実施例、従来例および比較
例に基づき具体的に説明する。下記の表1、2に示す配
合処方に従い、空気入りラジアルタイヤのトレッドゴム
および導電性ゴム部材に用いるゴム組成物をそれぞれ調
整した。導電性ゴム部材に用いるゴム組成物はゴムセメ
ントにした。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】得られた導電性ゴムを図1〜4、図6に示
すようにしてトレッド部1に導電性ゴム部材2として適
用し、サイズ185/65R14の空気入りラジアルタ
イヤを試作した。
【0047】(実施例1)図1に示すように、1本の導
電性ゴム部材2をタイヤ中央線に対し左右対称に均等に
分けてトレッドの厚みにわたり周方向に配置した。この
導電性ゴム部材2の幅が1mmであり、各々の周方向長
さは150mm(外周の1/12)である。
【0048】(実施例2)図2に示すように、導電性ゴ
ム部材2を3列にわたりタイヤ中央線およびその左右対
称に均等に分けてトレッドの厚みにわたり周方向に配置
した。この導電性ゴム部材2の幅は1mmであり、各々
の周方向長さは中央が150mm(外周の1/12)、
左右が75mm(外周の1/24)である。
【0049】(実施例3)図3に示すように、図2の場
合に比しさらに導電性ゴム部材の分散を高めた例であ
り、導電性ゴム部材2を3列にわたりタイヤ中央線およ
びその左右対称に均等に分けてトレッドの厚みにわたり
周方向に千鳥状配置した。この導電性ゴム部材2の幅が
1mmであり、各々の周方向長さは75mm(外周の1
/24)である。
【0050】(実施例4)図4(c)に示すように、表
層ゴム層と内層ゴム層との2層からなる、いわゆるキャ
ップ/べース構造のトレッドにおいて、中央の導電性ゴ
ム部材2はべース層下面まで達し、また左右の導電性ゴ
ム部材2はキャップ層の下面(べース層の表面)まで達
するよう配置してある。
【0051】(従来例)図5に示すように、導電性ゴム
部材2を挿入しない他は前記実施例1と同様のタイヤの
例である。
【0052】(比較例1)図6に示すように、幅5mm
の導電性ゴム部材をタイヤ中央にて周方向に連続して形
成せしめた他は前記実施例1と同様のタイヤの例であ
る。
【0053】これらのタイヤの抵抗値(電気抵抗値)
は、次のようにして求めた。即ち、GERMAN AS
SOCIATION OF RUBBER INDUS
TRYのWdK 110 シート3に準拠してヒューレ
ットパッカード(HEWLETT PACKARD)社
製モデルHP4339Aのハイレジスタンスメーターを
使用し、図8のようにして測定した。図8中、11はタ
イヤ、12は鋼板、13は絶縁板、14はハイレジスタ
ンスメーターであり、絶縁板13上の鋼板12とタイヤ
11のリムとの間に1000Vの電流を流して測定し
た。
【0054】また、導電性ゴム部材2の固有抵抗率は、
次のようにして求めた。即ち、円盤形状のサンプルを作
製し、半径:r=2.5cm、厚さ:t=0.2cmの
部分の電気抵抗値Rを、図9に示すアドバンス社製絶縁
抵抗試験箱を用いて測定し、次式により固有抵抗率ρを
計算した。 ρ=(a/t)R 式中、aは断面積(=π×r2 )、tは厚さである。な
お、図9中、Aは主電極、Bは対電極、Cはガード電
極、tは試料の厚さを示す。
【0055】ドラム試験にて、内圧2.0kg、負荷4
20kgの下で速度を次第に上げていき、導電性ゴム部
材の境界面で剥離が発生したときの速度と距離を測定
し、従来例を10として指数評価した。数値が大なる程
結果が良好である。得られた結果を下記の表3に併記す
る。
【0056】
【表3】
【0057】次に、上記表1、2に示す配合処方に従い
調整したトレッドゴムおよび導電性ゴム部材に用いるゴ
ム組成物を用い、この導電性ゴムを図10、11および
図6に示すようにしてトレッド部1に導電性ゴム部材
2、20として適用し、サイズ185/65R14の空
気入りラジアルタイヤを試作した。
【0058】(実施例5)図10に示すように、トレッ
ド部1の表層ゴム層が、該表層ゴム層の表面から実質上
その全厚みにわたり延びる直径1mmの略円柱状の導電
性ゴム部材2を互いに略均等な間隔にてタイヤ周方向全
体わたり接地面内に40個有する。
【0059】(実施例6)図11に示すように、キャッ
プ/べ一ス構造のトレッドにおいて、トレッド部1の表
層ゴム層が、該キャップ層表面から実質上その全厚みに
わたり延びる直径1mmの略円柱状の導電性ゴム部材2
を互いに略均等な間隔にてタイヤ周方向全体わたりべ一
ス層下面まで接地面内に40個有する。
【0060】これらのタイヤの抵抗値(電気抵抗値)、
導電層2の固有抵抗率は、上記方法により測定した。耐
久性は、供試タイヤを実車に装着し、R80mで0.4
〜0.5Gの横Gの条件下にて円旋回させ、20周後の
導電性ゴム部材のトレッド部との境界面での剥離の有無
を調へた。明らかに剥離が発生している場合を耐久性
×、剥離なしの場合を耐久性○とした。得られた結果を
表4に併記する。
【0061】
【表4】
【0062】次に、下記の表5に示す配合処方に従っ
て、混練配合を行い、トレッドゴム組成物、導電性のゴ
ム組成物を調整した。
【0063】
【表5】
【0064】(実施例7)得られたトレッドゴム組成
物、導電性のゴム組成物を用いて、図12に示す構造の
トレッド部を有するサイズ185/65R14のタイヤ
を試作した。導電性ゴム部材の幅は、2mmであり、表
面露出面積は35%である。
【0065】(比較例2)得られたトレッドゴム組成物
を用いて、導電性ゴム部材を有しない、サイズ185/
65R14のタイヤを試作した。
【0066】(比較例3)得られたトレッドゴム組成
物、導電性のゴム組成物を用いて、図6に示す構造のト
レッド部を有するサイズ185/65R14のタイヤを
試作した。導電性ゴム部材の幅は、2mmであり、表面
露出面積は35%である。
【0067】これらのタイヤの電気抵抗値は、上記の方
法により行った。電気抵抗値の測定は、走行前の新品の
タイヤと2万km走行後のタイヤについて行った。ま
た、剥離発生の有無は目視にて確認した。結果を表6に
示す。
【0068】
【表6】
【0069】表6に表されるように、本発明の空気入り
タイヤは、新品時においては、電気抵抗値が導電性ゴム
部材を有しない場合の半分以下であり、また、走行試験
後においても剥離の発生が見られないことが分かる。
【0070】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤは、上記のよう
な構成としたことにより、使用初期から使用末期まで、
電気の放出性に優れており、電気を蓄積することがな
い。これにより、スパークの防止を図るとともに、車内
ラジオの雑音を減少することができる。さらに、タイヤ
横方向の入力が効果的に分散されてトレッド部と導電性
ゴム部材との剥離が防止され、これにより耐久性が著し
く向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の空気入りタイヤの好適実施形態の一
例を示す断面斜視図である。
【図2】 本発明の空気入りタイヤの好適実施形態の他
の一例を示す断面斜視図である。
【図3】 本発明の空気入りタイヤの好適実施形態の他
の一例を示す断面斜視図である。
【図4】 (a)は、導電性ゴム部材が表層ゴム層の厚
みにわたり配置された本発明の空気入りタイヤの好適実
施形態の他の一例を示す断面斜視図であり、(b)は、
導電性ゴム部材が表層ゴム層と内層ゴム層との全厚みに
わたり配置された本発明の空気入りタイヤの好適実施形
態の他の一例を示す断面斜視図である。(c)は、一部
の導電性ゴム部材が、表層ゴム層と内層ゴム層との全厚
みにわたり配置された本発明の空気入りタイヤの好適実
施形態の他の一例を示す断面斜視図である。
【図5】 従来例の空気入りタイヤのトレッド部を模式
的に示す断面斜視図である。
【図6】 比較例で用いた空気入りタイヤのトレッド部
を模式的に示す断面斜視図である。
【図7】 比較例で用いた空気入りタイヤのトレッド部
の剥離発生の様子を模式的に示す断面斜視図である。
【図8】 実施例で使用した固有抵抗率測定装置の概略
図である。
【図9】 固有抵抗率の測定法を示す説明図である。
【図10】 本発明の空気入りタイヤの好適実施形態の
他の一例を示す断面斜視図である。
【図11】 本発明の空気入りタイヤの好適実施形態の
他の一例を示す断面斜視図である。
【図12】 (a)は、本発明の空気入りタイヤの好適
実施形態のさらに他の一例を示す断面斜視図であり、
(b)は、その空気入りタイヤの導電性ゴム部材の断面
斜視図である。
【図13】 本発明の空気入りタイヤの好適実施形態の
他の一例を示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1,10 トレッド部 2,20 導電性ゴム部材 3 表層ゴム層 4 内層ゴム層 5 基部 6 凸部 7 頭部端面 11 タイヤ 12 鋼板 13 絶縁板 14 ハイレジスタンスメーター

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部の少なくともタイヤ半径方向
    外方区域に加硫硬化後の固有抵抗率が108 Ω・cm以
    上である表層ゴム層を配置してなり、該表層ゴム層の一
    部が、固有抵抗率が106 Ω・cm以下のゴム組成物よ
    りなる導電性ゴム部材で置換されてなる空気入りタイヤ
    であって、 前記導電性ゴム部材が、前記表層ゴム層のタイヤ半径方
    向外方表面からタイヤ半径方向内方表面にわたって配設
    されてなり、前記表層ゴム層のタイヤ半径方向外方表面
    においてタイヤ周方向に不連続であることを特徴とする
    空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記導電性ゴム部材が、幅0.1〜3.
    0mmであり、かつ少なくとも該導電性ゴム部材の一部
    がタイヤ接地面内に位置するように配設されてなる請求
    項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記導電性ゴム部材が、タイヤ接地面内
    であってタイヤ幅方向同一断面内の少なくとも3箇所に
    配設されてなる請求項1または2に記載の空気入りタイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】 前記導電性ゴム部材の周方向長さがタイ
    ヤの接地長さ以下である請求項1から3までのいずれか
    一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記導電性ゴム部材の周方向長さがタイ
    ヤ周長の1/12以下である請求項1から4までのいず
    れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記導電性ゴム部材の幅が0.5〜2.
    0mmである請求項1から5までのいずれか一項に記載
    の空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記トレッド部が半径方向外方区域に配
    置された前記表層ゴム層と、半径方向内方区域に配置さ
    れた加硫硬化後の固有抵抗率が106 Ω・cm以下の内
    層ゴム層との少なくとも2層構造で形成されてなる請求
    項1から6までのいずれか一項に記載の空気入りタイ
    ヤ。
  8. 【請求項8】 前記導電性ゴム部材が加硫硬化後の固有
    抵抗率が106 Ω・cm以下のゴムセメントからなる請
    求項1から7までのいずれか一項に記載の空気入りタイ
    ヤ。
  9. 【請求項9】 前記導電性ゴム部材が、小径柱状のゴム
    部材であって、前記表層ゴム層のタイヤ半径方向外方表
    面からタイヤ半径方向内方表面にわたって配設されてな
    り、前記表層ゴム層のタイヤ半径方向外方表面において
    点在するように配設されてなることを特徴とする請求項
    1に記載の空気入りタイヤ。
  10. 【請求項10】 前記小径柱状の導電性ゴム部材が、接
    地面内に30個以上配設されてなる請求項9に記載の空
    気入りタイヤ。
  11. 【請求項11】 前記小径柱状が略円柱状であり、その
    直径が0.1〜3mmである請求項10に記載の空気入
    りタイヤ。
  12. 【請求項12】 前記略円柱状の直径が0.5〜2.0
    mmである請求項11に記載の空気入りタイヤ。
  13. 【請求項13】 前記トレッド部が半径方向外方区域に
    配置された前記表層ゴム層と、半径方向内方区域に配置
    された加硫硬化後の固有抵抗率が106 Ω・cm以下の
    内層ゴム層との少なくとも2層構造で形成されてなる請
    求項9から12までのいずれか一項に記載の空気入りタ
    イヤ。
  14. 【請求項14】 前記導電性ゴム部材が加硫硬化後の固
    有抵抗率が106 Ω・cm以下のゴムセメントからなる
    請求項9から13までのいずれか一項に記載の空気入り
    タイヤ。
  15. 【請求項15】 前記導電性ゴム部材が、前記トレッド
    部のタイヤ半径方向内方において、少なくともタイヤ周
    方向に連続であることを特徴とする請求項1から14ま
    でのいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  16. 【請求項16】 前記導電性ゴム部材の表面露出面積
    が、前記導電性ゴム部材が前記トレッド部のタイヤ半径
    方向外方表面において周方向に連続して延びていた場合
    の表面露出面積の1〜50%である請求項15に記載の
    空気入りタイヤ。
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