JPH11241030A - 吸水剤組成物及びそれを用いた吸収性物品 - Google Patents

吸水剤組成物及びそれを用いた吸収性物品

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JPH11241030A
JPH11241030A JP4216298A JP4216298A JPH11241030A JP H11241030 A JPH11241030 A JP H11241030A JP 4216298 A JP4216298 A JP 4216298A JP 4216298 A JP4216298 A JP 4216298A JP H11241030 A JPH11241030 A JP H11241030A
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欣也 長砂
Toru Yanase
透 柳瀬
Katsuyuki Wada
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • C08L101/12Compositions of unspecified macromolecular compounds characterised by physical features, e.g. anisotropy, viscosity or electrical conductivity
    • C08L101/14Compositions of unspecified macromolecular compounds characterised by physical features, e.g. anisotropy, viscosity or electrical conductivity the macromolecular compounds being water soluble or water swellable, e.g. aqueous gels

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間消臭機能を良好に持続でき、使用前に
長時間放置していてもその消臭機能の低減がない吸水剤
組成物、ならびに該吸水剤組成物を用いた吸収性物品を
提供する。 【解決手段】 針葉樹木抽出エキスと加圧下非連続吸収
指数が0.80以上の吸水性樹脂とを含む吸水剤組成物で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は吸水剤組成物および該吸水剤組成
物を用いた吸収性物品に関するものであり、さらに詳し
くは、紙オムツや生理用ナプキン、失禁パット等の衛生
材料の吸収体中に用いた場合に特に優れた消臭機能を付
与できる吸水剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、体液を吸収させることを目的とし
て吸水性樹脂が紙オムツや生理用ナプキン、失禁パット
等の衛生材料の構成材料の一つとして幅広く利用されて
いる。
【0003】上記吸水性樹脂としては、例えば、ポリア
クリル酸部分中和物架橋体、澱粉−アクリロニトリルグ
ラフト重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト
重合体の中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重
合体のケン化物、カルボキシメチルセルロース架橋体、
アクリロニトリル共重合体若しくはアクリルアミド共重
合体の加水分解物またはこれらの架橋体、カチオン性モ
ノマーの架橋体、架橋イソブチレンーマレイン酸共重合
体、2ーアクリルアミドー2ーメチルプロパンスルホン
酸とアクリル酸の架橋体等が知られている。
【0004】従来から上記の吸水性樹脂に望まれる吸水
特性としては、体液等の水性液体に接した際の高い吸収
倍率、優れた吸収速度、通液性、膨潤ゲルのゲル強度、
水性液体を含んだ基材から水を吸い上げる吸引量等が唱
えられている。
【0005】またこれらに加え、従来より吸水性樹脂に
消臭、抗菌性の化合物を加えることにより樹脂に付加機
能を持たせる試みも種々検討されている。
【0006】これらの例としては、吸水性樹脂とツバキ
科植物の葉抽出物とからなる吸水剤(特開昭60-158861
号公報)、吸水性樹脂に塩化ベンザルコニウム及び/又
はグルコン酸クロルヘキシジンを含有した樹脂を含む使
い捨ておむつ、(特開昭63-135501号公報)、吸水性樹
脂に揮発性モノテルペン系化合物を主成分としてなる水
性エマルジョンを吸収させて得られるゲル状殺虫剤(特
開平4-139104号公報)、吸水性樹脂に抗菌剤を揮発性溶
剤に溶解もしくは分散させた液を付着させた後に、揮発
性溶剤を除去し、吸水性樹脂表面に抗菌性被膜を設けた
抗菌性樹脂組成物の製造方法(特開平3-59075号公報)
抗菌性を付与したリン酸塩を含有する吸水性樹脂(特開
平5-179053号公報、特開平7-165981号公報)、吸水性樹
脂の内部にゼオライト粒子が分散された消臭性樹脂組成
物(特開平8-176338号公報)等が知られている。
【0007】ところが通常に吸水性樹脂に一般にいう消
臭性のある化合物を添加しただけではまだまだ問題があ
ることが判明した。すなわち本発明者らは吸水性樹脂の
消臭機能をさらに詳しく検討した結果、尿等の液体を吸
収した後時間が経過するにつれその消臭機能が著しく低
下してしまうことを見出した。また樹脂の消臭性能が使
用以前に経時的に低下していく場合があることも見出し
た。またこれまでに比較的消臭機能の優れた吸水性樹脂
は樹脂が着色するため、衛生材料等の使用に制限が加え
られる場合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、尿を吸収してから長時間経過しても消臭機能を良好
に持続でき、使用前に長時間放置していてもその消臭機
能の低減がなく、かつ白色度の高い吸水剤組成物、なら
びに該吸水剤組成物を用いた吸収性物品を提供すること
にある。
【0009】従って本発明は、著しく優れた消臭性能を
長時間において衛生材料に付与できる新規な吸水剤組成
物およびその製造方法を提供するものである。
【0010】
【発明を解決するための手段】本発明者らは長時間にわ
たる安定した消臭性能の付与という観点から鋭意検討し
た結果、特定の化合物と特性の物性を有する吸水性樹脂
を組み合わせた場合、および特定の化合物を担持させた
パウダーと吸水性樹脂を組み合わせた場合に上記目的が
達成できることを見出し本発明を完成させるに到った。
【0011】すなわち請求項1記載の発明の吸水剤組成
物は、針葉樹木抽出エキスと加圧下非連続吸収指数が0.
80以上の吸水性樹脂とを含むことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明の吸水剤組成物は、
針葉樹木抽出エキスを含む加圧下非連続吸収指数が0.80
以上であることを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明の吸水剤組成物の製造
方法は加圧下非連続吸収指数が0.80以上の吸水性樹脂に
針葉樹木抽出エキスを添加することを特徴としてい
る。
【0014】請求項6記載の発明の吸水剤組成物は針葉
樹木抽出エキスを粉体に担持したパウダーと吸水性樹脂
とを含むことを特徴としている。
【0015】請求項7記載の発明の吸収性物品は吸水性
樹脂と繊維基材の合計量に対する吸水性樹脂の重量比α
が0.3以上である吸収体を含む吸収層、透液性を有する
表面シート、不透液性を有する背面シートを備える吸収
性物品であって、該吸水性樹脂として 針葉樹木抽出エ
キスと加圧下非連続吸収指数が0.80以上の吸水性樹脂よ
りなる吸水剤組成物を用いることを特徴としている。
【0016】請求項8記載の発明の吸水剤組成物は白色
度65以上の加圧下非連続吸収指数が0.80以上の吸水剤組
成物であって、吸水剤組成物2.0gに対して50gの成人尿
を吸収させ37℃で24時間放置した後の膨潤ゲルの尿の臭
気が、標準吸水性樹脂として(株)日本触媒製アクアリ
ックCAW-4を用い同様の操作を行った場合より低減され
てなることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳しく説明する。
【0018】本発明に使用できる吸水性樹脂は加圧下非
連続吸収指数が0.80以上のものである。加圧下非連続吸
収指数とは飽和量より少ない所定量の液を吸収させたゲ
ルを6時間放置した後に特定荷重下においてその飽和吸
収量まで液を吸収させた吸収倍率の、特定荷重下で飽和
吸収量まで液を連続的に吸収させたいわゆる加圧下の吸
収倍率に対する割合で表される。この値が0.80未満の場
合には本発明の化合物と組み合わせた場合でも長時間後
の消臭機能が十分でなく好ましくない。好ましくは加圧
下非連続吸収指数が0.90以上、より好ましくは0.95以上
の樹脂である。
【0019】このような吸水性樹脂は一般に特定の吸水
性樹脂前駆体を特定条件下で表面架橋処理するという製
造方法により得られる。上記の吸水性樹脂前駆体は、好
ましくは平均粒径が 100μm〜600 μmの範囲内、より
好ましくは平均粒径が 100μm〜400 μmの範囲もので
ある。
【0020】吸水性樹脂前駆体は、例えば、水溶液重合
あるいは逆相懸濁重合により合成される。該吸水性樹脂
前駆体としては、具体的には、例えば、ポリアクリル酸
部分中和物架橋体、澱粉−アクリロニトリルグラフト重
合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト重合体の
中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケ
ン化物、アクリロニトリル共重合体若しくはアクリルア
ミド共重合体の加水分解物またはこれらの架橋体、カル
ボキシル基含有架橋ポリビニルアルコール変性物、架橋
イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられ
る。
【0021】上記の吸水性樹脂前駆体は、例えば、(メ
タ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、イタコン酸、β−アクリロイルオキシ
プロピオン酸等の不飽和カルボン酸またはこれらの中和
物から選ばれる1種類以上の単量体を重合若しくは共重
合させた後、該重合体に対して必要により粉砕・分級等
の操作を行い、上記の平均粒径に調整することにより得
られる。上記単量体のうち、(メタ)アクリル酸および
これらの中和物がより好ましい。
【0022】さらに、吸水性樹脂前駆体は、上記単量体
と、該単量体と共重合可能な別の単量体との共重合体で
あってもよい。上記別の単量体としては、具体的には、
例えば、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−
(メタ)アクリロイルプロパンスルホン酸等のアニオン
性不飽和単量体およびその塩;アクリルアミド、メタア
クリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N
−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロ
ピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−ア
クリロイルピペリジン、N−アクリロイルピロリジン等
のノニオン性の親水基含有不飽和単量体;N,N−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、およ
び、これらの四級塩等のカチオン性不飽和単量体等が挙
げられる。
【0023】吸水性樹脂前駆体は、複数の重合性不飽和
基や、複数の反応性基を有する架橋剤と反応または共重
合させることにより、その内部が架橋されていることが
必須となる。 上記の架橋剤としては、具体的には、例
えば、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリン
アクリレートメタクリレート、エチレンオキシド変性ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリア
リルホスフェート、トリアリルアミン、ポリ(メタ)ア
リロキシアルカン、(ポリ)エチレングリコールジグリ
シジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、
エチレンジアミン、ポリエチレンイミン、グリシジル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら架橋剤
は、単独で用いてもよく、また、2種類以上を混合して
用いてもよい。上記例示の化合物のうち、複数の重合性
不飽和基を有する化合物を架橋剤として用いることがよ
り好ましい。
【0024】架橋剤の使用量は、上記単量体の合計量に
対して 0.01モル%〜2モル%の範囲内が好ましく、0.0
3モル%〜0.2モル%の範囲内がより好ましい。架橋剤の
使用量が 0.01モル%よりも少ない場合には、後述する
表面架橋処理をおこなって加圧下非連続吸収指数が0.80
以上の特性を得にくい場合があるので注意を有する。
【0025】また、上記重合開始時には、例えば、過硫
酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等の
ラジカル重合開始剤、或いは、紫外線や電子線等の活性
エネルギー線等を用いることができる。また、酸化性ラ
ジカル重合開始剤を用いる場合には、例えば、亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、L−ア
スコルビン酸等の還元剤を併用してレドックス重合を行
っても良い。これら重合開始剤の使用量は、 0.001モル
%〜2モル%の範囲内が好ましく、0.01モル%〜 0.5モ
ル%の範囲内がより好ましい。
【0026】また重合時に単量体に炭酸塩、アゾ化合物
等の発泡剤や不活性気体等を含有させ、得られる吸水性
樹脂前駆体を多孔質構造にして、比表面積を増加させる
手法も好ましい。
【0027】上記吸水性樹脂前駆体は、所定形状に造粒
されていてもよく、また、球状、鱗片状、不定形破砕
状、顆粒状等の種々の形状であってもよい。さらに、吸
水性樹脂前駆体は、1次粒子であってもよく、また、1
次粒子の造粒体であってもよい。
【0028】上記の吸水性樹脂前駆体は、一般にその加
圧下非連続吸収指数が本発明における範囲を満たしてい
ない。このため、表面架橋剤を用いることにより、該吸
水性樹脂前駆体の表面近傍の架橋密度を内部よりも高く
する必要がある。つまり、吸水性樹脂前駆体の表面近傍
を特定の表面架橋剤を用いて架橋させることにより本発
明に使用可能なベースポリマーとしての吸水性樹脂が得
られる。
【0029】即ち、本発明にかかる吸水性樹脂は好まし
くは前記した水溶液重合によって得られる吸水性樹脂前
駆体、即ち、平均粒径が 100μm〜600 μmの範囲内、
より好ましくは平均粒径が 100μm〜400 μmの範囲内
のものとなるように重合、分級等の操作により調整して
得られたものを表面架橋剤の存在下に加熱処理すること
により得られる。
【0030】上記の表面架橋剤としては吸水性樹脂前駆
体の有する官能基たとえば酸性基と反応し得る官能基を
有するものであり、通常、該用途に用いられている公知
の架橋剤が例示される。
【0031】吸水性樹脂前駆体の官能基が例えばカルボ
キシル基である場合には、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、ジプロピレングリコール、2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタジオール、ポリプロピレングリ
コール、グリセリン、ポリグリセリン、2−ブテン−
1,4−ジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2
−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサ
ノール、トリメチロールプロパン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、ポリオキシプロピレン、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロック共重合体、ペン
タエリスリトール、ソルビトールなどの多価アルコール
化合物;エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リエチレンジグリシジルエーテル、グリセロールポリグ
リシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエー
テル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル、グリシド−ル等の
多価エポキシ化合物;エチレンジアミン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ポリアリルアミ
ン、ポリエチレンイミン等の多価アミン化合物;2,4
−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート等の多価イソシアネート化合物;1,2−エチ
レンビスオキサゾリン等の多価オキサゾリン化合物;
1,3−ジオキソラン−2−オン、4−メチル−1,3
−ジオキソラン−2−オン、4,5−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−1,3−ジオ
キソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−1,3−
ジオキソラン−2−オン、1,3−ジオキサン−2−オ
ン、4−メチル−1,3−ジオキサン−2−オン、4,
6−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−オン、1,3
−ジオキソパン−2−オン等のアルキレンカーボネート
化合物;エピクロロヒドリン、エピブロムヒドリン、α
−メチルエピクロロヒドリン等のハロエポキシ化合物;
亜鉛、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、
ジルコニウム等の水酸化物及び塩化物等の多価金属化合
物;γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
ーアミノプロピルトリエトキシシラン等のシランカップ
リング剤;等より選ばれる1種または2種以上のものが
例示できる。好ましくは多価アルコ−ル化合物、多価ア
ミン化合物、多価エポキシ化合物、及びアルキレンカ−
ボネ−ト化合物から選ばれる少なくとも1種を含むもの
である。
【0032】表面架橋剤の使用量は、用いる化合物やそ
れらの組み合わせ等にもよるが、吸水性樹脂前駆体の固
形分 100重量部に対して、0.001重量部〜5重量部の範囲
内が好ましく、 0.01重量部〜1重量部の範囲内がより好
ましい。上記の表面架橋剤を用いることにより、吸水性
樹脂前駆体、つまり、吸水性樹脂の表面近傍の架橋密度
を内部よりも高くすることができ本発明の樹脂に必要な
加圧下非連続吸収指数を高めることができる。表面架橋
剤の使用量が10重量部を越える場合には、不経済となる
ばかりか、吸水性樹脂における最適な架橋構造を形成す
る上で、表面架橋剤の量が過剰となるため、吸収倍率が
低下し好ましくない。また、表面架橋剤の使用量が 0.0
01重量部未満の場合には、吸水性樹脂における加圧下非
連続吸収指数が向上しにくい場合がある。
【0033】吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを混合す
る際には、溶媒として水を用いることが好ましい。水の
使用量は、吸水性樹脂前駆体の種類や粒径等にもよる
が、吸水性樹脂前駆体の固形分 100重量部に対して、0
を越え、20重量部以下が好ましく、 0.5重量部〜10重量
部の範囲内がより好ましい。
【0034】また、吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを
混合する際には、必要に応じて、溶媒として親水性有機
溶媒を用いてもよい。上記の親水性有機溶媒としては、
例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアル
コール等の低級アルコール類;アセトン等のケトン類;
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;N,
N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジメチルスル
ホキシド等のスルホキシド類等が挙げられる。親水性有
機溶媒の使用量は、吸水性樹脂前駆体の種類や粒径等に
もよるが、吸水性樹脂前駆体の固形分 10重量部に対し
て、20重量部以下が好ましく、 0.1重量部〜10重量部の
範囲内がより好ましい。
【0035】吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを混合す
る際には、例えば、上記の親水性有機溶媒中に吸水性樹
脂前駆体を分散させた後、表面架橋剤を混合してもよい
が、混合方法は、特に限定されるものではない。種々の
混合方法のうち、必要に応じて水および/または親水性
有機溶媒に溶解させた表面架橋剤を、吸水性樹脂前駆体
に直接、噴霧若しくは滴下して混合する方法が好まし
い。また、水を用いて混合する場合には、水に不溶な微
粒子状の粉体や、界面活性剤等を共存させてもよい。
【0036】吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを混合す
る際に用いられる混合装置は、両者を均一かつ確実に混
合するために、大きな混合力を備えていることが好まし
い。上記の混合装置としては、例えば、円筒型混合機、
二重壁円錐型混合機、V字型混合機、リボン型混合機、
スクリュー型混合機、流動型炉ロータリーデスク型混合
機、気流型混合機、双腕型ニーダー、内部混合機、粉砕
型ニーダー、回転式混合機、スクリュー型押出機等が好
適である。
【0037】吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤とを混合し
た後、加熱処理を行い、吸水性樹脂前駆体の表面近傍を
架橋させる。上記加熱処理の処理温度は、用いる表面架
橋剤にもよるが、 40℃以上250℃以下が好ましい。処理
温度が 40℃未満の場合には、均一な架橋構造が形成さ
れず、従って、加圧下非連続吸収指数が本発明の範囲に
入る吸水性樹脂を得ることができないことがある。処理
温度が 250℃を越える場合には、吸水性樹脂の劣化を引
き起こし、吸水性樹脂の性能が低下する場合があり注意
を要する。
【0038】上記の加熱処理は、通常の乾燥機または加
熱炉を用いて行うことができる。上記の乾燥機として
は、例えば、溝型混合乾燥機、ロータリー乾燥機、デス
ク乾燥機、流動層乾燥機、気流型乾燥機、赤外線乾燥機
等が挙げられる。
【0039】本発明の吸水剤組成物は上記により得られ
た加圧下非連続吸収指数が0.80以上の吸水性樹脂に 針
葉樹木抽出エキスを添加させることにより得られる。
【0040】本発明に用いることのできる 針葉樹木抽
出エキスとは、針葉樹のチップを水蒸気蒸留等を行うこ
とにより得られる精油、留出水等をさし、針葉樹木に含
まれる単一成分のみを取り出したものではなく、さまざ
まな成分がトータル的に存在しているものである。これ
らの抽出エキスのなかでもわずかに着色しているか、ほ
とんど着色のない液を用いるのが、最終製品である吸水
剤組成物の白色度を向上させることができ好ましい。本
発明に好ましく用いることのできる針葉樹とはヒノキ、
ヒバ、スギ、ツガ、トドマツ、カラマツ、エゾマツ、ア
カマツ、モミ等を例示することができる。好ましくはヒ
ノキ、ヒバの抽出エキス、より好ましくはヒバ油、ヒバ
留出水である。特に青森ヒバより抽出されたものは本発
明に特に好適に使用される。
【0041】これらの針葉樹木抽出エキスの使用量は、
目的とする消臭機能によっても異なるがその添加量は吸
水性樹脂固形分 100重量部に対して、0.01〜20重量部の
範囲が好ましい。
【0042】またこれらの針葉樹木抽出エキスの添加方
法としては、上記加圧下非連続吸収指数が0.80以上の吸
水性樹脂を用いる場合には所望の量の針葉樹木抽出エキ
スが添加されるように、針葉樹木抽出エキスを水性液や
各種有機溶剤等に溶解、又は分散させたものを、吸水性
樹脂に直接、噴霧若しくは滴下してもよいが針葉樹木抽
出エキスをあらかじめ各種の無機または有機の粉体に担
持させたパウダーをそのまま混合する方法が、その消臭
機能を最大限に発揮させることができ好ましい。また針
葉樹木抽出エキスをあらかじめ各種の無機または有機の
粉体に担持させたパウダーを用いた場合には、上述した
吸水性樹脂の加圧下非連続吸収指数によらず優れた消臭
機能を付与できこの点からも針葉樹木抽出エキスをあら
かじめ各種の無機または有機の粉体に担持させたパウダ
ーを用いることが好ましい。
【0043】本発明の針葉樹木抽出エキスを担持させる
のに好適に用いられる無機または有機の粉体としては、
例えば、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、クレー、タルク、リ
ン酸カルシウム、リン酸バリウム、珪酸またはその塩、
粘土、珪藻土、シリカゲル、ゼオライト、ベントナイ
ト、カオリン、ヒドロキシアパタイト、ハイドロタルサ
イト、バーミュキュライト、パーライト、イソライト、
活性白土、ケイ砂、ケイ石、ストロンチウム鉱石、蛍
石、ボーキサイド、等の無機粉体;ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロ
ン、メラミン樹脂、ポリメチルメタクリレート、デンプ
ン、デキストリン、シクロデキストリン、セルロース、
エチルセルロース、木粉、活性炭、茶の葉等の有機粉体
等が例示でき、これらのうち1種または2種類以上を使
用することができる。好ましくはデンプン、デキストリ
ンである。
【0044】これらの無機または有機の粉体の内、特に
好ましくは粒子径が微細な粒子が好ましい。その粒子径
は100μm以下、好ましくは50μm以下、さらに好
ましくは10μm以下のものが使用できる。またこれら
の無機または有機の粉体のなかでもわずかに着色してい
るか、ほとんど着色のない粉体を用いることにより最終
製品である吸水剤組成物の白色度を向上させることがで
き好ましい。
【0045】針葉樹木抽出エキスを無機または有機の粉
体とを混合する際には、針葉樹木抽出エキスを単独で混
合してもよいが、針葉樹木抽出エキスを水や各種有機溶
剤との溶液にした後混合してもよい。本発明において、
水不溶性粒子状化合物と架橋剤を混合するには、水不溶
性粒子状化合物に、架橋剤を、例えば、水溶液、親水性
有機溶媒溶液、混合溶媒溶液あるいは分散液として、噴
霧するかもしくは滴下した上、混合するのが一般的であ
る。
【0046】その量は、先述したように針葉樹木抽出エ
キスの使用量が吸水性樹脂固形分 100重量部に対して、
0.01〜10重量部の範囲になるようにすれば好ましく、一
般に無機または有機の粉体が100重量部当り、針葉樹木
抽出エキスが1重量部〜500重量部、好ましくは5重量
部〜50重量部である。無機または有機の粉体の割合が50
0重量部を越えると混合物がスラリー状となりやすく、
吸水性樹脂と混合した時点で反応や吸収が始まり、その
消臭機能を経時的に安定に保つことが困難な場合があ
る。また針葉樹木抽出エキスの割合が1重量部に満たな
い場合は、改質すべき吸水性樹脂に対して針葉樹木抽出
エキスを担持した無機または有機の粉体の樹脂中の割合
が大きくなり、得られる吸水剤組成物は吸水特性に劣る
ものとなり易い。
【0047】本発明において吸水性樹脂と針葉樹木抽出
エキス、または針葉樹木抽出エキスと無機または有機の
粉体、または吸水性樹脂と針葉樹木抽出エキスを担持さ
せた無機または有機の粉体とを混合する場合に使用する
装置としては、通常の装置でよく、例えば、円筒型混合
機、スクリュー型混合機、スクリュー型押出機、タービ
ュライザー、ナウター型混合機、V型混合機、リボン型
混合機、双腕型ニーダー、流動式混合機、気流型混合
機、回転円盤型混合機、ロールミキサー、転動式混合機
などを挙げることができ、混合の際の速度は高速、低速
を問わない。
【0048】本発明において吸水性樹脂と針葉樹木抽出
エキスとを混合した後、必要により水、水蒸気、または
水と親水性有機溶媒からなる水性液等を添加してもよ
い。この場合に使用される水の量は、吸水性樹脂の種類
や粒度によってその最適量は異なるが、通常、吸水性樹
脂の固形分100重量部に対して、10重量部以下、好
ましくは1〜5重量部の範囲である。また使用される親
水性有機溶媒の量は、同様に通常、吸水性樹脂の固形分
100重量部に対して、10重量部以下、好ましくは
0.1〜5重量部の範囲である。
【0049】以上の製造方法により得られる吸水剤組成
物は、 針葉樹木抽出エキスを含み加圧下非連続吸収指
数が0.80以上のものであり、また 針葉樹木抽出エキス
を粉体に担持したパウダーと吸水性樹脂とを含むもので
あり、また 白色度65以上の加圧下非連続吸収指数が0.8
0以上の吸水剤組成物であって、吸水剤組成物2.0gに対
して50gの成人尿を吸収させ37℃で24時間放置した後の
膨潤ゲルの尿の臭気が、標準吸水性樹脂として(株)日
本触媒製アクアリックCAW-4を用い同様の操作を行った
場合より低減されてなるものである。
【0050】このような本発明の吸水剤組成物は尿を吸
収してから長時間経過しても消臭機能を良好に持続で
き、使用前に長時間放置していてもその消臭機能の低減
がない非常に優れた性能を示すものであり、樹脂の着色
もないため衛生材料等に非常に広範囲に使用できるもの
である。
【0051】さらに本発明の吸収性物品は 吸水性樹脂
と繊維基材の合計量に対する吸水性樹脂の重量比αが0.
3以上である吸収体を含む吸収層、透液性を有する表面
シート、不透液性を有する背面シートを備える吸収性物
品であって、該吸水性樹脂として針葉樹木抽出エキスと
加圧下非連続吸収指数が0.80以上の吸水性樹脂とを含む
吸水剤組成物を用いることを特徴とする。吸水性樹脂と
繊維基材との合計量に対する吸水性樹脂の重量比αが0.
3未満の場合は吸水性樹脂の使用量が比較的少なく、消
臭機能が十分に発揮されないことがある。また、液不透
過性シートが、蒸気を透過する性質を備えていた場合に
従来臭いの問題が発生することがあったが本発明の吸水
剤組成物を用いることにより優れた消臭機能付与するこ
とができ通気性の良い液不透過性シートを問題なく用い
ることができる。
【0052】このような吸収性物品としては、具体的に
は、近年成長の著しい大人用紙オムツをはじめ、子供用
オムツや生理用ナプキン、いわゆる失禁パット等の衛生
材料等が挙げられそれらに特に限定されるものではない
が、吸収性物品の中に存在する吸水剤組成物が非常に優
れた消臭機能を有し、使用するまでに消臭機能が低減す
るということはなく、さらにその使用中にも非常に優れ
た消臭機能を発揮し、装着している本人、介護の人々の
負担を大きく低減することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明の吸水剤組成物は尿を吸収してか
ら長時間経過しても消臭機能を良好に持続でき、使用前
に長時間放置していてもその消臭機能の低下がない新規
な吸水剤組成物である。この原因については明らかでは
ないが、特定の加圧下非連続吸収指数の値を有する吸水
性樹脂は、尿を吸収しても長時間膨潤ゲルの表面状態が
常に安定しているため、または針葉樹木抽出エキスをあ
らかじめ各種の無機または有機の粉体に担持させたもの
は吸水性樹脂の表面状態によらず粒子表面外に針葉樹木
抽出エキスを存在させることができるため、両者とも針
葉樹木抽出エキスの周辺への移行が、長時間妨げること
なく効率よく起こり、優れた消臭機能を長時間付与でき
るためではないかと考えられる。
【0054】また、上記本発明の吸収性物品は、本発明
の吸水剤を含みその優れた消臭機能を付与できるため、
紙オムツや生理用ナプキン、大人用失禁パット、大人用
オムツ等の衛生材料等に特に好適に用いることができ、
その加圧下吸収倍率も長時間にわたり安定していること
より、長時間にわたって優れた吸収特性を維持できるも
のとなりうる。
【0055】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。なお、吸水性樹脂の諸性能は、以
下の方法で測定した。
【0056】(a)吸収倍率 吸水性樹脂(または吸水剤組成物)0.2gを不織布製の
袋(60mm×60mm)に均一に入れ、0.9重量%塩化ナトリ
ウム水溶液(生理食塩水)中に浸漬した。60分後に袋を
引き上げ、遠心分離機を用いて 250Gで3分間水切りを
行った後、袋の重量W1 (g)を測定した。また、同
様の操作を吸水剤を用いないで行い、そのときの重量W
0 (g)を測定した。そして、これら重量W1、W0
から、次式、 吸収倍率 (g/g)=(重量W1(g) −重量W0(g))/
吸水性樹脂の重量(g) に従って吸収倍率 (g/g)を算出した。
【0057】(b )加圧下吸収倍率 先ず、加圧下吸収倍率の測定に用いる測定装置につい
て、図1を参照しながら、以下に簡単に説明する。
【0058】図1に示すように、測定装置は、天秤1
と、この天秤1上に載置された所定容量の容器2と、外
気吸入パイプ3と、導管4と、ガラスフィルタ6と、こ
のガラスフィルタ6上に載置された測定部5とからなっ
ている。上記の容器2は、その頂部に開口部2aを、そ
の側面部に開口部2bをそれぞれ有しており、開口部2
aに外気吸入パイプ3が嵌入される一方、開口部2bに
導管4が取り付けられている。また、容器2には、所定
量の生理食塩水11(塩化ナトリウム0.9重量%の水溶
液)が入っている。外気吸入パイプ3の下端部は、生理
食塩水11中に没している。上記のガラスフィルタ6は
直径70mmに形成されている。そして、容器2およびガ
ラスフィルタ6は、導管4によって互いに連通してい
る。また、ガラスフィルタ6の上部は、外気吸入パイプ
3の下端に対してごく僅かに高い位置になるようにして
固定されている。上記の測定部5は、濾紙7と、支持円
筒8と、この支持円筒8の底部に貼着された金網9と、
重り10とを有している。そして、測定部5は、ガラス
フィルタ6上に、濾紙7、支持円筒8(つまり、金網
9)がこの順に載置されると共に、支持円筒8内部、即
ち、金網9上に重り10が載置されてなっている。支持
円筒8は、内径60mmに形成されている。金網9は、ス
テンレスからなり、400メッシュ(目の大きさ38μ
m)に形成されている。そして、金網9上に所定量の吸
水性樹脂(または吸水剤組成物)が均一に撒布されるよ
うになっている。重り10は、金網9、即ち、吸水性樹
脂に対して、20 g/cm2の荷重を均一に加えることがで
きるように、その重量が調整されている。
【0059】上記構成の測定装置を用いて加圧下吸収倍
率を測定した。測定方法について以下に説明する。
【0060】先ず、容器2に所定量の生理食塩水11を
入れる、容器2に外気吸入パイプ3を嵌入する、等の所
定の準備動作を行った。次に、ガラスフィルタ6上に濾
紙7を載置した。一方、これら載置動作に並行して、支
持円筒内部、即ち、金網9上に吸水性樹脂(または吸水
剤組成物) 0.9gを均一に撒布、この吸水性樹脂上に重
り10を載置した。
【0061】次いで、濾紙7上に、金網9、つまり、吸
水性樹脂および重り10を載置した上記支持円筒8を載
置した。
【0062】そして、濾紙7上に支持円筒8を載置した
時点から、60分間にわたって吸水性樹脂が吸収した生理
食塩水11の重量W2 (g)を、天秤1を用いて測定
した。そして、上記の重量W2 から、次式、 加圧下吸収倍率 (g/g)=重量W2(g) /吸水性樹脂の
重量(g) に従って、吸収開始から60分後の加圧下吸収倍率 (g/g)
を算出した。
【0063】(c)加圧下非連続吸収指数 上記加圧下吸収倍率の項に記載した構成の測定装置を用
いて加圧下非連続吸収指数を測定した。測定方法につい
て以下に説明する。まず支持円筒8内部、即ち、金網9
上に吸水性樹脂(または吸水剤組成物) 0.9gを均一に
撒布する。別途用意したシャーレの中に13.5gの生理食
塩水を加え、そのうえに荷重をかけないで吸水性樹脂を
散布した金網を置き、シャーレ中の生理食塩水を樹脂に
吸収させることにより15倍膨潤のゲルを形成させ6時間
放置させる。
【0064】4時間後この膨潤した吸水性樹脂上に重り
10を載置した。次に、ガラスフィルタ6上に濾紙7を
載置した。次いで、濾紙7上に、金網9、つまり、吸水
性樹脂および重り10を載置した上記支持円筒8を載置
した。
【0065】そして、濾紙7上に支持円筒8を載置した
時点から、60分間にわたって吸水性樹脂が吸収した生理
食塩水11の重量W3 (g)を、天秤1を用いて測定し
た。そして、上記の重量W3 から、次式、 加圧下非連続吸収指数=[(重量W3(g) +13.5)/吸水
性樹脂の重量(g)/加圧下の吸収倍率(g/g)] に従って、加圧下非連続吸収指数を算出した。
【0066】(d)消臭テスト 成人10人より集めた人尿50mlを蓋付きの120mlのポリプ
ロピレンカップに加えそこに吸水性樹脂(または吸水剤
組成物)24102.0gを添加することにより膨潤ゲルをを形
成させた。人尿は排泄後2時間以内のものを用いた。こ
の容器に蓋をし、膨潤ゲルを37℃に保った。1時間、お
よび24時間後に蓋を開け、カップの上部から約3cmの位
置から成人10名のパネラーが臭いをかぐことにより、消
臭効果を判定した。
【0067】1:(無臭), 2:(ほとんど気にならな
い臭い), 3:(感知できるが許容できる臭い),
4:(強い臭い), 5:(強烈な臭い)という判定基準
で各人5段階で得点を記載し平均値を求めた。なお標準
品として選んだ(株)日本触媒製アクアリックCA-W4の
消臭テスト結果は4であった。
【0068】(e) 白色度 日本電色工業(株)社製SZ-Σ(シグマ)80 型COLOUR M
EASURING SYSTEMを用い、標準白板によりXYZ値を校
正した後、吸水剤組成物の色測定を行ない、いわゆるハ
ンター白度( Z/1.18)を求めて白色度とした。 〔参考例1〕75モル%の中和率を有するアクリル酸ナ
トリウムの水溶液5500g(単量体濃度33%)に、
ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキ
シドの平均付加モル数8)4.48gを溶解し反応液とし
た。次に、この反応液を窒素ガス雰囲気下で30分間脱気
した。次いで、シグマ型羽根を2本有する内容積10L
のジャケット付きステンレス製双腕型ニーダーに蓋を付
けて形成した反応器に、上記反応液を供給し、反応液を
30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応
液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム 2.46gおよびL
−アスコルビン酸0.10gを添加したところ、凡そ1分後
に重合が開始した。そして、30℃〜80℃で重合を行い、
重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出し
た。得られた含水ゲル状重合体は、その径が約5mmに細
分化されていた。この細分化された含水ゲル状重合体を
50メッシュの金網上に広げ、 150℃で90分間熱風乾燥し
た。次いで、乾燥物を振動ミルを用いて粉砕し、さらに
20メッシュの金網で分級することにより、平均粒径 280
μmの不定形破砕状の吸水性樹脂前駆体(a)を得た。
【0069】得られた吸水性樹脂前駆体(a) 100重量
部に、プロピレングリコール1重量部と、エチレングリ
コールジグリシジルエーテル 0.05重量部と、水3重量
部と、イソプロピルアルコール1重量部とからなる表面
架橋剤を混合した。上記の混合物を210℃で45分間加熱
処理することにより吸水性樹脂(1)を得た。この吸水
性樹脂(1)の加圧下吸収倍率は34(g/g)、加圧下非連
続吸収指数は0.91であった。
【0070】〔参考例2〕参考例1においてポリエチレ
ングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均
付加モル数8)を1.98gに変更して得られた吸水性樹脂
前駆体(b)100重量部に、グリセリン0.5重量部と、水2
重量部と、イソプロピルアルコール1重量部とからなる
表面架橋剤を混合した。上記の混合物を190℃で50分間
加熱処理することにより、吸水性樹脂(2)を得た。こ
の吸水性樹脂(2)の加圧下吸収倍率は30(g/g)、加圧下
非連続吸収指数は0.67であった。
【0071】〔実施例1〕参考例1で得られた吸水性樹
脂(1)100重量部にヒバ油をデキストリンに20%担
持させたパウダー2重量部を混合し、吸水剤組成物
(1)を得た。吸水剤組成物(1)の諸物性、消臭機能
を表1にまとめた。
【0072】〔実施例2〕参考例1で得られた吸水性樹
脂(1)100重量部にヒバ油をデンプンに20%担持さ
せたパウダー1重量部を混合し、吸水剤組成物(2)を得
た。吸水剤組成物(2)の諸物性、消臭機能を同様に表
1にまとめた。
【0073】〔実施例3〕参考例1で得られた吸水性樹
脂(1)100重量部にヒバ油0.4重量部を混合し、吸水剤
組成物(3)を得た。吸水剤組成物(3)の諸物性、消臭
機能を同様に表1にまとめた。
【0074】〔実施例4〕参考例1で得られた吸水性樹
脂(1)100重量部にヒバ油をデキストリンに20%担
持させたパウダー2重量部を混合し、ポリエチレンの袋
に入れ3カ月間放置し吸水剤組成物(4)を得た。吸水
剤組成物(4)の諸物性、消臭機能を表1にまとめた。
【0075】〔実施例5〕参考例2で得られた吸水性樹脂
(2)100重量部にヒバ油をデキストリンに20%担持さ
せたパウダー2重量部を混合し、吸水剤組成物(5)を得
た。吸水剤組成物(5)の諸物性、消臭機能を表1にま
とめた。
【0076】〔比較例1〕参考例2で得られた吸水性樹
脂(2)100重量部にヒバ油0.4重量部を混合し、比較用
吸水剤組成物(1)を得た。比較用吸水剤組成物(1)
の諸物性、消臭機能を表1にまとめた。
【0077】〔比較例2〕参考例1で得られた吸水性樹脂
(1)100重量部にヒノキチオール0.5重量部を混合し、
比較用吸水剤組成物(2)を得た。比較用吸水剤組成物
(2)の諸物性、消臭機能を表1にまとめた。
【0078】〔比較例3〕参考例1で得られた吸水性樹脂
(1)100重量部に緑茶乾留エキスからなる市販の消臭剤
2重量部を混合し、比較用吸水剤組成物(3)を得た。比
較用吸水剤組成物(3)の諸物性、消臭機能を表1にま
とめた。
【0079】〔比較例4〕参考例2で得られた吸水性樹脂
(2)100重量部に緑茶乾留エキスからなる市販の消臭剤
2重量部を混合し、比較用吸水剤組成物(4)を得た。比
較用吸水剤組成物(4)の諸物性、消臭機能を表1にま
とめた。
【0080】〔比較例5〕参考例1で得られた吸水性樹脂
(1)100重量部に活性炭0.5重量部を混合し、比較用吸
水剤組成物(5)を得た。比較用吸水剤組成物(5)の諸
物性、消臭機能を表1にまとめた。
【0081】〔比較例6〕参考例1で得られた吸水性樹脂
(1)100重量部に活性炭0.5重量部を混合し、ポリエチ
レンの袋に入れ3カ月間放置し比較用吸水剤組成物(6)
を得た。比較用吸水剤組成物(6)の諸物性、消臭機能
を表1にまとめた。
【0082】〔比較例7〕参考例1で得られた吸水性樹脂
(1)100重量部に鉄クロロフィリンナトリウム0.5重量
部を混合し比較用吸水剤組成物(7)を得た。比較用吸
水剤組成物(7)の諸物性、消臭機能を表1にまとめ
た。
【0083】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】吸水性樹脂が示す性能の一つである加圧下吸収
倍率の測定に用いる測定装置の概略の断面図である。
【符号の説明】
1 天秤 2 容器 3 外気吸入パイプ 4 導管 5 測定部 6 ガラスフィルター 7 濾紙 8 支持円筒 9 金網 10 重り 11 生理食塩水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 9/04 C08K 9/04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針葉樹木抽出エキスと加圧下非連続吸収指
    数が0.80以上の吸水性樹脂とを含む吸水剤組成物。
  2. 【請求項2】針葉樹木抽出エキスが粉体に担持されたも
    のである請求項1記載の吸水剤組成物。
  3. 【請求項3】吸水性樹脂固形分 100重量部に対して、針
    葉樹木抽出エキスが0.01〜20重量部の範囲である請求項
    1記載の吸水剤組成物。
  4. 【請求項4】針葉樹木抽出エキスを含む加圧下非連続吸
    収指数が0.80以上の吸水剤組成物。
  5. 【請求項5】加圧下非連続吸収指数が0.80以上の吸水性
    樹脂に針葉樹木抽出エキスを添加することを特徴とする
    吸水剤組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】針葉樹木抽出エキスを粉体に担持したパウ
    ダーと吸水性樹脂とを含む吸水剤組成物。
  7. 【請求項7】吸水性樹脂と繊維基材の合計量に対する吸
    水性樹脂の重量比αが0.3以上である吸収体を含む吸収
    層、透液性を有する表面シート、不透液性を有する背面
    シートを備える吸収性物品であって、該吸水性樹脂とし
    て針葉樹木抽出エキスと加圧下非連続吸収指数が0.80以
    上の吸水性樹脂とを含む吸水剤組成物を用いることを特
    徴とする吸収性物品。
  8. 【請求項8】白色度65以上の加圧下非連続吸収指数が0.
    80以上の吸水剤組成物であって、吸水剤組成物2.0gに対
    して50gの成人尿を吸収させ37℃で24時間放置した後の
    膨潤ゲルの尿の臭気が、標準吸水性樹脂として(株)日
    本触媒製アクアリックCAW-4を用い同様の操作を行った
    場合より低減されてなる吸水剤組成物。
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