JPH11241323A - 防波構造物 - Google Patents
防波構造物Info
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- JPH11241323A JPH11241323A JP10074707A JP7470798A JPH11241323A JP H11241323 A JPH11241323 A JP H11241323A JP 10074707 A JP10074707 A JP 10074707A JP 7470798 A JP7470798 A JP 7470798A JP H11241323 A JPH11241323 A JP H11241323A
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A10/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
- Y02A10/11—Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 海岸部で沖に面して立設される防波構造物に
おいて、高い非越波特性を備えながら、安定性に優れ、
さらに防波構造物本体50を上方に押し上げるように作
用する鉛直波力を低く抑えて、滑動、転倒を防止する。 【解決手段】 沖側壁面10の上部に沖側から到来する
波をはね返すように沖側に傾斜する上部傾斜面11を設
けるとともに、陸側に傾斜する下部傾斜面12を設け
て、前記上部傾斜面11に作用する波圧の上向き分力成
分とこの下部傾斜面12に作用する波圧の下向き分力成
分とを相殺させて、この防波構造物本体50を上方に押
し上げるように作用する鉛直波力を低減する。
おいて、高い非越波特性を備えながら、安定性に優れ、
さらに防波構造物本体50を上方に押し上げるように作
用する鉛直波力を低く抑えて、滑動、転倒を防止する。 【解決手段】 沖側壁面10の上部に沖側から到来する
波をはね返すように沖側に傾斜する上部傾斜面11を設
けるとともに、陸側に傾斜する下部傾斜面12を設け
て、前記上部傾斜面11に作用する波圧の上向き分力成
分とこの下部傾斜面12に作用する波圧の下向き分力成
分とを相殺させて、この防波構造物本体50を上方に押
し上げるように作用する鉛直波力を低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、港湾等に設置され
る防波堤や護岸用の防波構造物に関する。
る防波堤や護岸用の防波構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に、従来の防波構造物を示す。こ
の防波構造物は、海底を掘り下げ、砂41で置換して地
盤改良した上に捨石マウント42を設けることにより基
礎40を形成し、その上に直立型ケーソンからなる防波
構造物本体50が載置されて構成されている。
の防波構造物は、海底を掘り下げ、砂41で置換して地
盤改良した上に捨石マウント42を設けることにより基
礎40を形成し、その上に直立型ケーソンからなる防波
構造物本体50が載置されて構成されている。
【0003】このような防波構造物においては、防波構
造物の陸側に位置する船舶や建築物等を波から守るた
め、波が防波構造物本体50を越えてしまう越波を防止
するのに十分な天端高さ(静水面Sから防波構造物本体
50上面までの高さ)を設定する必要がある。
造物の陸側に位置する船舶や建築物等を波から守るた
め、波が防波構造物本体50を越えてしまう越波を防止
するのに十分な天端高さ(静水面Sから防波構造物本体
50上面までの高さ)を設定する必要がある。
【0004】しかし、天端高さを高くすれば、景観が著
しく阻害されてしまうため、天端高さを抑えながら越波
を防止しうる非越波特性に優れた防波構造物が求められ
ている。そこで、最近では、沖側壁面10を円弧面とす
ることで高い非越波特性を得る防波構造物が提案されて
いる。
しく阻害されてしまうため、天端高さを抑えながら越波
を防止しうる非越波特性に優れた防波構造物が求められ
ている。そこで、最近では、沖側壁面10を円弧面とす
ることで高い非越波特性を得る防波構造物が提案されて
いる。
【0005】図16に、この沖側壁面10を円弧形状と
した防波構造物(以下、「フレア型」の防波構造物とい
う。)示す。このフレア型防波構造物は、この円弧形状
の沖側壁面10によって波を沖側へはね返すことで優れ
た非越波特性を得るものである。
した防波構造物(以下、「フレア型」の防波構造物とい
う。)示す。このフレア型防波構造物は、この円弧形状
の沖側壁面10によって波を沖側へはね返すことで優れ
た非越波特性を得るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなフ
レア型の防波構造物は、沖側壁面10の上部が沖側に傾
斜するように迫り出しているため、防波構造物本体50
の接地面積が小さく、安定性に欠けるという問題があ
る。
レア型の防波構造物は、沖側壁面10の上部が沖側に傾
斜するように迫り出しているため、防波構造物本体50
の接地面積が小さく、安定性に欠けるという問題があ
る。
【0007】また、このフレア型の防波構造物では、沖
側壁面10に衝突する水塊の運動方向をその円弧面10
に沿って強制的に沖向きに変えるために沖側壁面10に
生じる波圧は、このフレア型防波構造物が上部を沖側に
迫り出した形態であるために、この沖側壁面10のいず
れの位置に作用する波圧pも鉛直上向きの分力成分pz
を有し、この和である上向きの鉛直波力Fzが非常に大
きなものとなる。
側壁面10に衝突する水塊の運動方向をその円弧面10
に沿って強制的に沖向きに変えるために沖側壁面10に
生じる波圧は、このフレア型防波構造物が上部を沖側に
迫り出した形態であるために、この沖側壁面10のいず
れの位置に作用する波圧pも鉛直上向きの分力成分pz
を有し、この和である上向きの鉛直波力Fzが非常に大
きなものとなる。
【0008】このような大きな鉛直波力Fzが防波構造
物本体50に作用すれば、この防波構造物本体50を上
方に押し上げるように作用するため、防波構造物本体5
0底面における摩擦抵抗力の減少を招き、防波構造物本
体50は、略水平方向に滑動しやすくなるという問題が
生じる。
物本体50に作用すれば、この防波構造物本体50を上
方に押し上げるように作用するため、防波構造物本体5
0底面における摩擦抵抗力の減少を招き、防波構造物本
体50は、略水平方向に滑動しやすくなるという問題が
生じる。
【0009】また、大きな鉛直波力Fzが作用すれば、
防波構造物本体50の転倒が生じやすくなるという問題
も生じる。
防波構造物本体50の転倒が生じやすくなるという問題
も生じる。
【0010】したがって、このような滑動や転倒を防止
するために、防波構造物本体50の体積や重量を大きく
しなければならず、製作・施工に要するコストが大きく
なってしまう。さらに、防波構造物本体50の体積や重
量が大きくなれば、これを支える基礎40も大型化し、
地盤改良等の施工に要するコストや時間も増大すること
となる。
するために、防波構造物本体50の体積や重量を大きく
しなければならず、製作・施工に要するコストが大きく
なってしまう。さらに、防波構造物本体50の体積や重
量が大きくなれば、これを支える基礎40も大型化し、
地盤改良等の施工に要するコストや時間も増大すること
となる。
【0011】本発明は、上記のような課題に鑑みてなさ
れたものであり、高い非越波特性を備えながら、安定性
に優れ、さらに防波構造物本体を上方に押し上げるよう
に作用する鉛直波力が低く抑えられた防波構造物を提供
することを目的とする。
れたものであり、高い非越波特性を備えながら、安定性
に優れ、さらに防波構造物本体を上方に押し上げるよう
に作用する鉛直波力が低く抑えられた防波構造物を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかる防波構造物は、沖に面して立設され
る防波構造物において、沖側壁面の上部に、沖側に向か
って迫り出すように沖側に傾斜する上部傾斜面が設けら
れ、沖側壁面の下部に、沖側に向かって迫り出すように
陸側に傾斜する下部傾斜面が設けられたものである(請
求項1)。
め、本発明にかかる防波構造物は、沖に面して立設され
る防波構造物において、沖側壁面の上部に、沖側に向か
って迫り出すように沖側に傾斜する上部傾斜面が設けら
れ、沖側壁面の下部に、沖側に向かって迫り出すように
陸側に傾斜する下部傾斜面が設けられたものである(請
求項1)。
【0013】この構成によれば、沖側壁面の上部に設け
られた上部傾斜面が沖側に向かって迫り出すように沖側
に傾斜しているため、沖側壁面に水塊として衝突する波
は沖側にはね返されて越波が阻止される。また、沖側壁
面の下部に設けられた下部傾斜面が沖側に迫り出すよう
に陸側に傾斜しているため、沖側壁面の上部傾斜面に作
用する波圧が有する鉛直上向きの分力成分が、この下部
傾斜面に作用する波圧が有する鉛直下向きの分力成分と
相殺され、この防波構造物本体を上方に押し上げるよう
に作用する鉛直波力が低減される。さらに、この下部傾
斜面は陸側に傾斜しているため防波構造物本体の底面積
が大きくなり、この防波構造物本体の高い安定度が得ら
れる。
られた上部傾斜面が沖側に向かって迫り出すように沖側
に傾斜しているため、沖側壁面に水塊として衝突する波
は沖側にはね返されて越波が阻止される。また、沖側壁
面の下部に設けられた下部傾斜面が沖側に迫り出すよう
に陸側に傾斜しているため、沖側壁面の上部傾斜面に作
用する波圧が有する鉛直上向きの分力成分が、この下部
傾斜面に作用する波圧が有する鉛直下向きの分力成分と
相殺され、この防波構造物本体を上方に押し上げるよう
に作用する鉛直波力が低減される。さらに、この下部傾
斜面は陸側に傾斜しているため防波構造物本体の底面積
が大きくなり、この防波構造物本体の高い安定度が得ら
れる。
【0014】このような沖側壁面によって越波を防止し
ながら、防波構造物の天端高さを低く抑えるためには、
この沖側壁面の上部に設けられた上部傾斜面が、沖側壁
面に水塊として衝突する波を十分にはね返すことが求め
られる。このため、この上部傾斜面は、その沖側への迫
り出しの水平方向の長さDが、沖側壁面の高さBに対す
る比D/Bで、0.2以上となるように構成することが
望ましい(請求項2)。一方、この上部傾斜面が沖側に
過剰に迫り出すと、この上部傾斜面に生じる波圧が高く
なり、また、この上部傾斜面を支えるためにこの防波構
造物本体に求められる強度が非常に大きなものとなって
しまうことから、この上部傾斜面は、上記比D/Bが
1.5以下となるように構成することが望ましい(請求
項2)。
ながら、防波構造物の天端高さを低く抑えるためには、
この沖側壁面の上部に設けられた上部傾斜面が、沖側壁
面に水塊として衝突する波を十分にはね返すことが求め
られる。このため、この上部傾斜面は、その沖側への迫
り出しの水平方向の長さDが、沖側壁面の高さBに対す
る比D/Bで、0.2以上となるように構成することが
望ましい(請求項2)。一方、この上部傾斜面が沖側に
過剰に迫り出すと、この上部傾斜面に生じる波圧が高く
なり、また、この上部傾斜面を支えるためにこの防波構
造物本体に求められる強度が非常に大きなものとなって
しまうことから、この上部傾斜面は、上記比D/Bが
1.5以下となるように構成することが望ましい(請求
項2)。
【0015】ここで、上部傾斜面が設けられる沖側壁面
の上部とは、少なくとも防波構造物に至る波を受ける部
位を含む部分を意味し、その具体的な範囲は適宜設定す
ればよい。具体的には、上部傾斜面は、静水面高さ位置
を含む領域に設けることが好ましい(請求項3)。
の上部とは、少なくとも防波構造物に至る波を受ける部
位を含む部分を意味し、その具体的な範囲は適宜設定す
ればよい。具体的には、上部傾斜面は、静水面高さ位置
を含む領域に設けることが好ましい(請求項3)。
【0016】また、このような沖側壁面は、その少なく
とも一部を平面によって構成してもよい(請求項4)。
このようにすれば、平面部分として構成された沖側壁面
の少なくとも一部を容易に製作できるため、防波構造物
の製作に要するコスト、時間が軽減される。
とも一部を平面によって構成してもよい(請求項4)。
このようにすれば、平面部分として構成された沖側壁面
の少なくとも一部を容易に製作できるため、防波構造物
の製作に要するコスト、時間が軽減される。
【0017】また、この沖側壁面は、全体として沖に向
かって凹の形状となるように構成することが好ましい
(請求項5)。このように構成すれば、この沖側壁面に
沿って運動する水塊の滑らかな運動を阻害する凸面部分
がないため、この沖側壁面に水塊として衝突する波は、
この沖側壁面に沿って滑らかに運動して沖側にはね返さ
れ、優れた非越波特性が得られるとともに、この沖側壁
面に沿って運動する水塊による沖側壁面への衝撃が軽減
される。なお、沖側壁面は、全体として沖に向かって凹
の形状となっていれば、曲面のみから構成しても、平面
のみから構成しても、あるいは、曲面と平面の組み合わ
せによって構成してもよい。
かって凹の形状となるように構成することが好ましい
(請求項5)。このように構成すれば、この沖側壁面に
沿って運動する水塊の滑らかな運動を阻害する凸面部分
がないため、この沖側壁面に水塊として衝突する波は、
この沖側壁面に沿って滑らかに運動して沖側にはね返さ
れ、優れた非越波特性が得られるとともに、この沖側壁
面に沿って運動する水塊による沖側壁面への衝撃が軽減
される。なお、沖側壁面は、全体として沖に向かって凹
の形状となっていれば、曲面のみから構成しても、平面
のみから構成しても、あるいは、曲面と平面の組み合わ
せによって構成してもよい。
【0018】また、この沖側壁面は、上部傾斜面を含む
上側部分を、曲率が連続する曲率連続面として構成する
ことが好ましい(請求項6)。このように構成すれば、
この沖側壁面に沿って運動する水塊の滑らかな運動を阻
害する曲率が不連続な部分がないため、沖側壁面に水塊
として衝突する波は、沖側壁面に沿って滑らかに運動し
て沖側にはね返され、優れた非越波特性が得られるとと
もに、この沖側壁面に沿って運動する水塊により沖側壁
面に作用する波圧の変化が連続するため、この波圧によ
る沖側壁面に発生する応力集中が軽減される。なお、平
面は曲率0の面であるから、曲率連続面は、平面を含ん
でいてもよい。また、沖側壁面の上部傾斜面を含む上側
部分は、沖側壁面のうち、水塊としての波がこの沖側壁
面に沿って運動する部位を含む領域であることが望まし
い。
上側部分を、曲率が連続する曲率連続面として構成する
ことが好ましい(請求項6)。このように構成すれば、
この沖側壁面に沿って運動する水塊の滑らかな運動を阻
害する曲率が不連続な部分がないため、沖側壁面に水塊
として衝突する波は、沖側壁面に沿って滑らかに運動し
て沖側にはね返され、優れた非越波特性が得られるとと
もに、この沖側壁面に沿って運動する水塊により沖側壁
面に作用する波圧の変化が連続するため、この波圧によ
る沖側壁面に発生する応力集中が軽減される。なお、平
面は曲率0の面であるから、曲率連続面は、平面を含ん
でいてもよい。また、沖側壁面の上部傾斜面を含む上側
部分は、沖側壁面のうち、水塊としての波がこの沖側壁
面に沿って運動する部位を含む領域であることが望まし
い。
【0019】さらに、このような曲率連続面は、沖側壁
面の全体にわたって形成されていることが望ましい(請
求項7)。このように構成すれば、この沖側壁面の全体
にわたって、この沖側壁面に沿って運動する水塊を滑ら
かに運動させることができ、防波構造物として、さらに
優れた非越波特性が得られ、沖側壁面の全体にわたって
波圧による応力集中を軽減することができる。
面の全体にわたって形成されていることが望ましい(請
求項7)。このように構成すれば、この沖側壁面の全体
にわたって、この沖側壁面に沿って運動する水塊を滑ら
かに運動させることができ、防波構造物として、さらに
優れた非越波特性が得られ、沖側壁面の全体にわたって
波圧による応力集中を軽減することができる。
【0020】さらにまた、このような曲率連続面の少な
くとも上側部分を、曲率が上部へ向かって漸減するよう
に構成することが好ましい(請求項8)。このように構
成すれば、沖側壁面の上部ほどこの沖側壁面に沿って運
動する水塊の運動方向の変化率が小さくなり、この運動
方向の変化に伴って沖側壁面に作用する波圧が小さくな
る。したがって、作用する波圧の鉛直上向きの分力成分
が大きい沖側壁面の上部に向かって、この沖側壁面に作
用する波圧が漸減することなるため、さらに防波構造物
本体に作用する鉛直波力を低減できる。なお、このよう
に曲率が上部へ向かって漸減する部分は、曲率連続面と
して構成された部分の少なくとも上側部分に形成されて
いればよいが、曲率連続面の全体に形成されていてもよ
い。特に、沖側壁面のうち、水塊としての波がこの沖側
壁面に沿って運動する部位を含む、沖側壁面の上部傾斜
面を含む上側部分が、このような曲率が上部へ向かって
漸減するように構成されていることが望ましい。
くとも上側部分を、曲率が上部へ向かって漸減するよう
に構成することが好ましい(請求項8)。このように構
成すれば、沖側壁面の上部ほどこの沖側壁面に沿って運
動する水塊の運動方向の変化率が小さくなり、この運動
方向の変化に伴って沖側壁面に作用する波圧が小さくな
る。したがって、作用する波圧の鉛直上向きの分力成分
が大きい沖側壁面の上部に向かって、この沖側壁面に作
用する波圧が漸減することなるため、さらに防波構造物
本体に作用する鉛直波力を低減できる。なお、このよう
に曲率が上部へ向かって漸減する部分は、曲率連続面と
して構成された部分の少なくとも上側部分に形成されて
いればよいが、曲率連続面の全体に形成されていてもよ
い。特に、沖側壁面のうち、水塊としての波がこの沖側
壁面に沿って運動する部位を含む、沖側壁面の上部傾斜
面を含む上側部分が、このような曲率が上部へ向かって
漸減するように構成されていることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に、この発明にかかる防波構
造物の第1実施形態を示す。
造物の第1実施形態を示す。
【0022】この防波構造物は、図15に示した従来の
防波構造物と同様に、砂41と捨石マウント42からな
る基礎40の上に防波構造物本体50が設置されること
によって構成されている。また、この防波構造物本体5
0の沖側には、到来する波の勢いを弱めるため、テトラ
ポッド等からなる消波工60が設けられている。なお、
このような基礎40や消波工60は必須ではなく、ま
た、このような構成に限らず、任意の公知の構成として
もよい。
防波構造物と同様に、砂41と捨石マウント42からな
る基礎40の上に防波構造物本体50が設置されること
によって構成されている。また、この防波構造物本体5
0の沖側には、到来する波の勢いを弱めるため、テトラ
ポッド等からなる消波工60が設けられている。なお、
このような基礎40や消波工60は必須ではなく、ま
た、このような構成に限らず、任意の公知の構成として
もよい。
【0023】図2に、この防波構造物本体50の断面形
状を示す。
状を示す。
【0024】同図に示すように、この防波構造物本体5
0は、沖側壁面10の上部に沖側に向かって迫り出すよ
うに沖側に向かって傾斜する上部傾斜面11と、沖側壁
面10の下部に沖側に向かって迫り出すように陸側に傾
斜する下部傾斜面12が設けられている。
0は、沖側壁面10の上部に沖側に向かって迫り出すよ
うに沖側に向かって傾斜する上部傾斜面11と、沖側壁
面10の下部に沖側に向かって迫り出すように陸側に傾
斜する下部傾斜面12が設けられている。
【0025】この上部傾斜面11は、沖側から到来する
波を受けて沖側にはね返すことにより越波を防止する部
分である。このため、この上部傾斜面11は、到来する
波を受けることができるように、海岸に設置される場合
であれば干潮時および満潮時を含めて、常に静水面Sの
高さ位置91を含む領域であって、設計最大波高を有す
る波Wによる引き波時の水面高さ位置92より下側か
ら、沖側壁面10の天端高さ位置にわたって形成されて
いる。なお、設計最大波高とは、この防波構造物が設置
される海域で想定される最大波高をいい、防波構造物の
設計を行うために設定するものである。
波を受けて沖側にはね返すことにより越波を防止する部
分である。このため、この上部傾斜面11は、到来する
波を受けることができるように、海岸に設置される場合
であれば干潮時および満潮時を含めて、常に静水面Sの
高さ位置91を含む領域であって、設計最大波高を有す
る波Wによる引き波時の水面高さ位置92より下側か
ら、沖側壁面10の天端高さ位置にわたって形成されて
いる。なお、設計最大波高とは、この防波構造物が設置
される海域で想定される最大波高をいい、防波構造物の
設計を行うために設定するものである。
【0026】なお、この防波構造物本体50には、沖側
壁面10の上部傾斜面11の上側に鉛直面が存在する
が、この鉛直面は、上述の上部傾斜面11の一部として
波を受けてはね返す機能を果たすものではなく、上部傾
斜面11の最上位置部分が、上部傾斜面11として波を
受けてはね返す際に作用する波圧に耐え、かつ構造物と
して必要な一定の強度を得るために必要な厚みを形成す
るものである。このため、この明細書においては、この
ような略鉛直面の部分は、沖側壁面10に含めないもの
とする。
壁面10の上部傾斜面11の上側に鉛直面が存在する
が、この鉛直面は、上述の上部傾斜面11の一部として
波を受けてはね返す機能を果たすものではなく、上部傾
斜面11の最上位置部分が、上部傾斜面11として波を
受けてはね返す際に作用する波圧に耐え、かつ構造物と
して必要な一定の強度を得るために必要な厚みを形成す
るものである。このため、この明細書においては、この
ような略鉛直面の部分は、沖側壁面10に含めないもの
とする。
【0027】したがって、この第1実施形態にかかる防
波構造物の沖側壁面10は、沖側壁面10に含めないこ
の鉛直面を除けば、上部傾斜面11および下部傾斜面1
2を含めて、その全体が曲率が連続する曲率連続面であ
り、かつ、曲率が上部に向かって漸減する曲面によっ
て、全体として沖に向かって凹の形状となるように構成
されている。
波構造物の沖側壁面10は、沖側壁面10に含めないこ
の鉛直面を除けば、上部傾斜面11および下部傾斜面1
2を含めて、その全体が曲率が連続する曲率連続面であ
り、かつ、曲率が上部に向かって漸減する曲面によっ
て、全体として沖に向かって凹の形状となるように構成
されている。
【0028】このような沖側壁面10が形成されたこの
防波構造物は、沖合から到来し、水塊として沖側壁面1
0に衝突する波は、この沖側壁面10に沿って上方に運
動させ、沖側に傾斜した上部傾斜面11に沿ってこの防
波構造物本体50より沖側の海面にはね返すことで越波
を阻止することができるようになっている。
防波構造物は、沖合から到来し、水塊として沖側壁面1
0に衝突する波は、この沖側壁面10に沿って上方に運
動させ、沖側に傾斜した上部傾斜面11に沿ってこの防
波構造物本体50より沖側の海面にはね返すことで越波
を阻止することができるようになっている。
【0029】この防波構造物が、このような沖側壁面1
0によって越波を防止しながら、防波構造物の天端高さ
を低く抑えるためには、この沖側壁面10の上部に設け
られた上部傾斜面11が、沖側壁面10に水塊として衝
突する波を十分にはね返すことが求められる。このた
め、この上部傾斜面11は、その沖側への迫り出しの水
平方向の長さDが、沖側壁面10の高さBに対する比D
/Bで、0.2以上であることが望ましい。一方、この
上部傾斜面11が沖側に過剰に迫り出すと、この上部傾
斜面11に生じる波圧が高くなり、また、この上部傾斜
面11を支えるためにこの防波構造物本体50に求めら
れる強度が非常に大きくなってしまうことから、前記比
D/Bは、1.5以下程度に抑えることが望ましい。
0によって越波を防止しながら、防波構造物の天端高さ
を低く抑えるためには、この沖側壁面10の上部に設け
られた上部傾斜面11が、沖側壁面10に水塊として衝
突する波を十分にはね返すことが求められる。このた
め、この上部傾斜面11は、その沖側への迫り出しの水
平方向の長さDが、沖側壁面10の高さBに対する比D
/Bで、0.2以上であることが望ましい。一方、この
上部傾斜面11が沖側に過剰に迫り出すと、この上部傾
斜面11に生じる波圧が高くなり、また、この上部傾斜
面11を支えるためにこの防波構造物本体50に求めら
れる強度が非常に大きくなってしまうことから、前記比
D/Bは、1.5以下程度に抑えることが望ましい。
【0030】また、水塊としての波が沖側にはね返され
るときに沖側壁面10に沿って運動すれば、沖側壁面1
0には、その法線方向に波圧pが作用することとなる
が、この沖側壁面10に作用する波圧pのうち、上部傾
斜面11に作用する波圧pは鉛直上向きの分力成分pz
を有するため、この分力成分pzの和は防波構造物本体
50を上方に持ち上げるように作用する上向きの鉛直波
力Fz 'をなす。一方、下部傾斜面12に作用する波圧p
は鉛直下向きの分力成分pzを有するため、この分力成
分pzの和は前記上向きの鉛直波力Fz 'を相殺するよう
に作用する下向きの鉛直波力Fz ''をなす。
るときに沖側壁面10に沿って運動すれば、沖側壁面1
0には、その法線方向に波圧pが作用することとなる
が、この沖側壁面10に作用する波圧pのうち、上部傾
斜面11に作用する波圧pは鉛直上向きの分力成分pz
を有するため、この分力成分pzの和は防波構造物本体
50を上方に持ち上げるように作用する上向きの鉛直波
力Fz 'をなす。一方、下部傾斜面12に作用する波圧p
は鉛直下向きの分力成分pzを有するため、この分力成
分pzの和は前記上向きの鉛直波力Fz 'を相殺するよう
に作用する下向きの鉛直波力Fz ''をなす。
【0031】このように、この防波構造物は、陸側に傾
斜する下部傾斜面を有するため、上部傾斜面11に作用
する波圧による上向きの鉛直波力Fz 'が、この下部傾斜
面12に作用する下向きの鉛直波力Fz ''に相殺され、
結果として、この防波構造物本体50を持ち上げるよう
に作用する上向きの鉛直波力を低減することができる。
斜する下部傾斜面を有するため、上部傾斜面11に作用
する波圧による上向きの鉛直波力Fz 'が、この下部傾斜
面12に作用する下向きの鉛直波力Fz ''に相殺され、
結果として、この防波構造物本体50を持ち上げるよう
に作用する上向きの鉛直波力を低減することができる。
【0032】この防波構造物が、このように上向きの鉛
直波力を低減するためには、上向きの鉛直波力Fz 'が作
用する上部傾斜面11の沖側への迫り出しの水平方向長
さDに対して、下向きの鉛直波力Fz ''が作用する下部
傾斜面12も一定の沖側への迫り出しの水平方向長さを
有することが求められる。このため、これら上部傾斜面
11が下部傾斜面12より沖側へ迫り出した部分の長さ
bは0.5D以下であることが望ましい。なお、防波構
造物本体の接地面積を増大させ、高い安定性を得るため
にもこの長さbは小さいことが望ましく、さらに、下部
傾斜面12は上部傾斜面11より沖側へ迫り出すように
構成してもよい。
直波力を低減するためには、上向きの鉛直波力Fz 'が作
用する上部傾斜面11の沖側への迫り出しの水平方向長
さDに対して、下向きの鉛直波力Fz ''が作用する下部
傾斜面12も一定の沖側への迫り出しの水平方向長さを
有することが求められる。このため、これら上部傾斜面
11が下部傾斜面12より沖側へ迫り出した部分の長さ
bは0.5D以下であることが望ましい。なお、防波構
造物本体の接地面積を増大させ、高い安定性を得るため
にもこの長さbは小さいことが望ましく、さらに、下部
傾斜面12は上部傾斜面11より沖側へ迫り出すように
構成してもよい。
【0033】また、この防波構造物の沖側壁面10は、
曲率が連続する凹曲面によって構成されているため、こ
の沖側壁面10に水塊として衝突する波を、この沖側壁
面10に沿って滑らかに運動させて沖側にはね返すこと
ができることから、優れた非越波特性を得ることができ
る。さらに、この沖側壁面10には、凸面部分や曲率が
不連続な部分がないため、この沖側壁面10に沿って運
動する水塊による沖側壁面10への衝撃や応力集中を軽
減することができる。
曲率が連続する凹曲面によって構成されているため、こ
の沖側壁面10に水塊として衝突する波を、この沖側壁
面10に沿って滑らかに運動させて沖側にはね返すこと
ができることから、優れた非越波特性を得ることができ
る。さらに、この沖側壁面10には、凸面部分や曲率が
不連続な部分がないため、この沖側壁面10に沿って運
動する水塊による沖側壁面10への衝撃や応力集中を軽
減することができる。
【0034】さらにまた、沖側壁面10が、曲率が上部
に向かって漸減する曲率連続面として構成されているた
め、作用する波圧の鉛直上向きの分力成分が大きい沖側
壁面の上部に向かって、この沖側壁面10に沿って運動
する水塊の運動方向の変化に伴ってこの沖側壁面10に
作用する波圧が小さくなり、さらに防波構造物本体に作
用する鉛直波力を低減できる。
に向かって漸減する曲率連続面として構成されているた
め、作用する波圧の鉛直上向きの分力成分が大きい沖側
壁面の上部に向かって、この沖側壁面10に沿って運動
する水塊の運動方向の変化に伴ってこの沖側壁面10に
作用する波圧が小さくなり、さらに防波構造物本体に作
用する鉛直波力を低減できる。
【0035】次に、この第1実施形態にかかる防波構造
物の非越波特性について縮尺モデル実験により検討す
る。なお、以下の説明においては、便宜のため、この実
施形態にかかる防波構造物を、下部傾斜面(フーチン
グ)12が形成された防波構造物として、「フーチング
付きフレア型」の防波構造物と呼ぶ。
物の非越波特性について縮尺モデル実験により検討す
る。なお、以下の説明においては、便宜のため、この実
施形態にかかる防波構造物を、下部傾斜面(フーチン
グ)12が形成された防波構造物として、「フーチング
付きフレア型」の防波構造物と呼ぶ。
【0036】図10に、この実験に用いた装置を示す。
同図に示すように、この実験は、2次元造波水槽(長さ
20.0m,高さ1.2m,幅0.6m)内に設けた1
/20のスロープ72上に、種々の形状の沖側壁面10
を備えた防波構造物本体50の縮尺モデルを設置し、設
置水深hを変化させながら、造波装置71により形成し
た種々の波高を有する波をこの縮尺モデルに入射して、
越波の有無を目視確認することで越波が生じる限界天端
高さhcを求めた。なお、この実験では消波工60を設
けず、到来する波を直接に防波構造物本体50に衝突さ
せた。
同図に示すように、この実験は、2次元造波水槽(長さ
20.0m,高さ1.2m,幅0.6m)内に設けた1
/20のスロープ72上に、種々の形状の沖側壁面10
を備えた防波構造物本体50の縮尺モデルを設置し、設
置水深hを変化させながら、造波装置71により形成し
た種々の波高を有する波をこの縮尺モデルに入射して、
越波の有無を目視確認することで越波が生じる限界天端
高さhcを求めた。なお、この実験では消波工60を設
けず、到来する波を直接に防波構造物本体50に衝突さ
せた。
【0037】図11に、この実験に用いたフーチング付
きフレア型、フレア型、直立型の各モデルの沖側壁面1
0の断面形状を示す。同図に示すように、各モデルと
も、沖側壁面高さB=22.5cmと共通にし、さら
に、フーチング付きフレア型とフレア型については、沖
側壁面高さBに対する掘り込みの深さ(えぐれ深さ)D
の比D/Bの値をフーチング付きフレア型は0.53、
フレア型では0.5とほぼ等しい値にして実験条件が対
等なものとなるようにしている。
きフレア型、フレア型、直立型の各モデルの沖側壁面1
0の断面形状を示す。同図に示すように、各モデルと
も、沖側壁面高さB=22.5cmと共通にし、さら
に、フーチング付きフレア型とフレア型については、沖
側壁面高さBに対する掘り込みの深さ(えぐれ深さ)D
の比D/Bの値をフーチング付きフレア型は0.53、
フレア型では0.5とほぼ等しい値にして実験条件が対
等なものとなるようにしている。
【0038】図12に、実験結果を示す。同図中の各プ
ロットは、波形勾配H0/L0=0.036のもと、波高
H0=8.0cm〜14.0cmの種々の波が、各モデ
ルの沖側壁面に入射した場合の相対設置水深h/H0に
対する限界天端高さhc/H0を示したものである。上述
したように、限界天端高さhcとは、入射する波を越波
させないために必要な静水面Sから天端までの沖側壁面
の高さであるから、同図においては、縦軸の値が小さい
下側ほど非越波特性が優れていることを示している。
ロットは、波形勾配H0/L0=0.036のもと、波高
H0=8.0cm〜14.0cmの種々の波が、各モデ
ルの沖側壁面に入射した場合の相対設置水深h/H0に
対する限界天端高さhc/H0を示したものである。上述
したように、限界天端高さhcとは、入射する波を越波
させないために必要な静水面Sから天端までの沖側壁面
の高さであるから、同図においては、縦軸の値が小さい
下側ほど非越波特性が優れていることを示している。
【0039】この図に示す実験結果から、同図中●で示
すフーチング付きフレア型モデルと□で示すフレア型モ
デルが、○で示す直立型モデルに対して非越波特性に優
れていることが分かる。このことから、フーチング付き
フレア型モデルおよびフレア型モデルは、両者に共通す
る沖側壁面10の上部に設けられた傾斜面が水塊として
衝突する波の運動方向を沖側にはね返すことによって優
れた非越波特性が得られているものと推察される。
すフーチング付きフレア型モデルと□で示すフレア型モ
デルが、○で示す直立型モデルに対して非越波特性に優
れていることが分かる。このことから、フーチング付き
フレア型モデルおよびフレア型モデルは、両者に共通す
る沖側壁面10の上部に設けられた傾斜面が水塊として
衝突する波の運動方向を沖側にはね返すことによって優
れた非越波特性が得られているものと推察される。
【0040】また、実験結果から、フーチング付きフレ
ア型モデルがフレア型モデルより多少優れているがほぼ
同等の非越波特性を有していることがわかる。このこと
から、両者が相違する沖側壁面10の下部の形状が沖側
に向かって迫り出しているか否かは、非越波特性に関し
ては大きな影響を与えないものであると推察される。
ア型モデルがフレア型モデルより多少優れているがほぼ
同等の非越波特性を有していることがわかる。このこと
から、両者が相違する沖側壁面10の下部の形状が沖側
に向かって迫り出しているか否かは、非越波特性に関し
ては大きな影響を与えないものであると推察される。
【0041】次に、このフーチング付きフレア型の防波
構造物に作用する鉛直波力について、上記と同様に図1
0に示した2次元造波水槽70と、図11に示したフー
チング付きフレア型、フレア型、直立型の断面形状の縮
尺モデルを用いた実験によって検討する。
構造物に作用する鉛直波力について、上記と同様に図1
0に示した2次元造波水槽70と、図11に示したフー
チング付きフレア型、フレア型、直立型の断面形状の縮
尺モデルを用いた実験によって検討する。
【0042】この実験では、沖側壁面10の複数の高さ
位置に圧力センサを設けた縮尺モデルにより、沖側壁面
10に作用する波圧分布を得て、この波圧分布から各高
さ位置の波圧の鉛直方向成分のみを積分することで各モ
デルに作用する鉛直波力を求めた。
位置に圧力センサを設けた縮尺モデルにより、沖側壁面
10に作用する波圧分布を得て、この波圧分布から各高
さ位置の波圧の鉛直方向成分のみを積分することで各モ
デルに作用する鉛直波力を求めた。
【0043】図13に、波圧の測定結果の一例を示す。
同図において、縦軸は、静水面高さSを0とした測定位
置Zを沖側壁面高さBで無次元して示したものであり、
横軸は、その測定位置に作用する波圧の平均値Pを水の
密度ρ、重力加速度gおよび波高H0で無次元化して示
したものである。また、図10と同様に、●はフーチン
グ付きフレア型モデル、□はフレア型モデル、○は直立
側モデルの実測結果である。
同図において、縦軸は、静水面高さSを0とした測定位
置Zを沖側壁面高さBで無次元して示したものであり、
横軸は、その測定位置に作用する波圧の平均値Pを水の
密度ρ、重力加速度gおよび波高H0で無次元化して示
したものである。また、図10と同様に、●はフーチン
グ付きフレア型モデル、□はフレア型モデル、○は直立
側モデルの実測結果である。
【0044】なお、同図に示す実験結果は、水深h=1
5.0cm、波形勾配H0/L0=0.036という条件
のもと、波高H0=14.0cmと設定した場合の波圧
分布である。ここでは、波高H0を変えて複数回の実験
を行い、各モデルごとに、種々の波高H0の波に対する
波圧分布を得た。
5.0cm、波形勾配H0/L0=0.036という条件
のもと、波高H0=14.0cmと設定した場合の波圧
分布である。ここでは、波高H0を変えて複数回の実験
を行い、各モデルごとに、種々の波高H0の波に対する
波圧分布を得た。
【0045】このようにして得られた種々の波高H0の
波に対する波圧分布から、それぞれの高さ位置における
沖側壁面10の勾配を考慮することにより波圧の鉛直方
向の分力成分を得て、これを沖側壁面10の全体にわた
って積分することにより、その防波構造物本体50に作
用する鉛直波力Fzが各条件ごとに得られる。
波に対する波圧分布から、それぞれの高さ位置における
沖側壁面10の勾配を考慮することにより波圧の鉛直方
向の分力成分を得て、これを沖側壁面10の全体にわた
って積分することにより、その防波構造物本体50に作
用する鉛直波力Fzが各条件ごとに得られる。
【0046】図14に、鉛直波力Fzの測定結果を示
す。同図において、縦軸は、上述の積分計算によって得
られた鉛直波力Fzを水の密度ρ、重力加速度g、波高
H0および沖側壁面高さBで無次元化して示したもので
あり、横軸は、水深hと波高H0の比によって実験条件
を表している。
す。同図において、縦軸は、上述の積分計算によって得
られた鉛直波力Fzを水の密度ρ、重力加速度g、波高
H0および沖側壁面高さBで無次元化して示したもので
あり、横軸は、水深hと波高H0の比によって実験条件
を表している。
【0047】この図に示す実験結果から、同図中●で示
すフーチング付きフレア型モデルに作用する鉛直波力
は、□で示すフレア型モデルに作用する鉛直波力の1/
2以下となっていることが分かる。これは、フーチング
付きフレア型モデルは、フレア型モデルと異なり、沖側
壁面10に下部に設けられた下部傾斜面12が陸側に傾
斜しているため、この下部傾斜面12に作用する波圧が
下向きの分力成分を有することとなり、上部傾斜面11
に作用する波圧の上向きの分力成分を相殺して、これら
の和となる鉛直波力Fzを低減させているためであると
考えられる。
すフーチング付きフレア型モデルに作用する鉛直波力
は、□で示すフレア型モデルに作用する鉛直波力の1/
2以下となっていることが分かる。これは、フーチング
付きフレア型モデルは、フレア型モデルと異なり、沖側
壁面10に下部に設けられた下部傾斜面12が陸側に傾
斜しているため、この下部傾斜面12に作用する波圧が
下向きの分力成分を有することとなり、上部傾斜面11
に作用する波圧の上向きの分力成分を相殺して、これら
の和となる鉛直波力Fzを低減させているためであると
考えられる。
【0048】なお、○で示す直立型モデルの沖側壁面1
0は鉛直面であるため当然に鉛直波力Fzは作用してい
ない。
0は鉛直面であるため当然に鉛直波力Fzは作用してい
ない。
【0049】以上の実験から分かるように、この第1実
施形態にかかるフーチング付きフレア型の防波構造物に
よれば、沖側壁面10の上部に設けられた沖側に傾斜す
る上部傾斜面11が波をはね返すため、従来の直立型防
波構造物と比較して格段に優れた非越波特性を有してい
る。したがって、低い天端高さで越波を防止することが
できる。
施形態にかかるフーチング付きフレア型の防波構造物に
よれば、沖側壁面10の上部に設けられた沖側に傾斜す
る上部傾斜面11が波をはね返すため、従来の直立型防
波構造物と比較して格段に優れた非越波特性を有してい
る。したがって、低い天端高さで越波を防止することが
できる。
【0050】また、このフーチング付きフレア型の防波
構造物は、沖側壁面10の下部に設けられた陸側に傾斜
する下部傾斜面12が、非越波特性を悪化させることな
く、この下部傾斜面12に作用する波圧の下向き成分に
よって上部傾斜面11に作用する波圧の上向き成分を相
殺するため、同程度の非越波特性を備えたフレア型の防
波構造物と比較して、防波構造物本体50に作用する鉛
直波力Fzを低減することができる。したがって、防波
構造物本体50の滑動や転倒を防止しながら、防波構造
物本体50の軽量化を図ることができ、ひいては必要な
基礎40を小さくしてコストや時間を低減することがで
きる。
構造物は、沖側壁面10の下部に設けられた陸側に傾斜
する下部傾斜面12が、非越波特性を悪化させることな
く、この下部傾斜面12に作用する波圧の下向き成分に
よって上部傾斜面11に作用する波圧の上向き成分を相
殺するため、同程度の非越波特性を備えたフレア型の防
波構造物と比較して、防波構造物本体50に作用する鉛
直波力Fzを低減することができる。したがって、防波
構造物本体50の滑動や転倒を防止しながら、防波構造
物本体50の軽量化を図ることができ、ひいては必要な
基礎40を小さくしてコストや時間を低減することがで
きる。
【0051】なお、このフーチング付きフレア型の防波
構造物は、下部傾斜面12が陸側に傾斜しているため、
フレア型の防波構造物と比較して、防波構造物本体50
下面の接地面積が大きくできる点からも、安定性に優れ
ている。
構造物は、下部傾斜面12が陸側に傾斜しているため、
フレア型の防波構造物と比較して、防波構造物本体50
下面の接地面積が大きくできる点からも、安定性に優れ
ている。
【0052】第2実施形態(図3) 以下の実施形態の説明においては、第1実施形態と同様
の作用効果を奏する構成部分には、第1実施形態と同一
の符号を付して、その説明を省略する。
の作用効果を奏する構成部分には、第1実施形態と同一
の符号を付して、その説明を省略する。
【0053】この第2実施形態は、傾斜角度の異なる複
数の平面111,112,121,122,123によ
って、沖側壁面10を構成したものである。この沖側壁
面10を構成する複数の平面のうち、平面111,11
2が沖側に傾斜する上部傾斜面11をなし、平面12
1,122,123が陸側に傾斜する下部傾斜面12を
なしている。
数の平面111,112,121,122,123によ
って、沖側壁面10を構成したものである。この沖側壁
面10を構成する複数の平面のうち、平面111,11
2が沖側に傾斜する上部傾斜面11をなし、平面12
1,122,123が陸側に傾斜する下部傾斜面12を
なしている。
【0054】このように、沖側壁面10を複数の平面の
組み合わせによって構成すれば、防波構造物本体50を
鉄筋コンクリート等で構成する場合、平面部分には鉄筋
の曲げ加工が不要であり、また、コンクリートを成型す
る際に平面からなる型枠を用いることができるため、容
易に製作することができ、製作コストや時間の低減を図
ることができる。
組み合わせによって構成すれば、防波構造物本体50を
鉄筋コンクリート等で構成する場合、平面部分には鉄筋
の曲げ加工が不要であり、また、コンクリートを成型す
る際に平面からなる型枠を用いることができるため、容
易に製作することができ、製作コストや時間の低減を図
ることができる。
【0055】また、沖側壁面10を複数の平面のみから
形成すれば、沖側壁面10は、その曲率が不連続となる
が、この実施形態に示すように、全体として沖に向かっ
て凹の形状の凸面部分を有しない構成とすることができ
る。
形成すれば、沖側壁面10は、その曲率が不連続となる
が、この実施形態に示すように、全体として沖に向かっ
て凹の形状の凸面部分を有しない構成とすることができ
る。
【0056】第3実施形態(図4) この実施形態は、沖側壁面10の上部傾斜面11を1つ
の平面113によって、下部傾斜面12を同じく1つの
平面124によって、それぞれ構成したものである。こ
のように、沖側壁面10を2つの平面のみから構成すれ
ば、この防波構造物本体50を特に容易に製作すること
ができる。
の平面113によって、下部傾斜面12を同じく1つの
平面124によって、それぞれ構成したものである。こ
のように、沖側壁面10を2つの平面のみから構成すれ
ば、この防波構造物本体50を特に容易に製作すること
ができる。
【0057】第4実施形態(図5) この実施形態は、3つの平面部114,115,125
と、これらの間を曲率が連続するようにつなぐ2つの曲
面141,142によって沖側壁面10を構成したもの
である。これらのうち、沖側に傾斜する平面114、1
15、曲面141および曲面142の上部が上部傾斜面
11をなし、陸側に傾斜する平面125および曲面14
2の下部が下部傾斜面12をなしている。
と、これらの間を曲率が連続するようにつなぐ2つの曲
面141,142によって沖側壁面10を構成したもの
である。これらのうち、沖側に傾斜する平面114、1
15、曲面141および曲面142の上部が上部傾斜面
11をなし、陸側に傾斜する平面125および曲面14
2の下部が下部傾斜面12をなしている。
【0058】このように、この沖側壁面11の大部分
が、複数の平面によって構成された場合であっても、こ
れら複数の平面間を曲率が連続するように曲面でつなぐ
ことによって、沖側壁面10を凸面部分を有することな
く、かつ、曲率が連続した曲率連続面として構成するこ
とができる。
が、複数の平面によって構成された場合であっても、こ
れら複数の平面間を曲率が連続するように曲面でつなぐ
ことによって、沖側壁面10を凸面部分を有することな
く、かつ、曲率が連続した曲率連続面として構成するこ
とができる。
【0059】第5実施形態(図6) この実施形態は、下部傾斜面12を平面126で構成し
たものである。このように構成しても、この防波構造物
本体50は、沖側平面10が平面部を有するために容易
に製作することができる。
たものである。このように構成しても、この防波構造物
本体50は、沖側平面10が平面部を有するために容易
に製作することができる。
【0060】第6実施形態(図7) この実施形態は、上部傾斜面11を平面116で構成し
たものである。このように構成しても、この防波構造物
本体50は、第5実施形態と同様に、沖側平面10が平
面部を有するために容易に製作することができる。
たものである。このように構成しても、この防波構造物
本体50は、第5実施形態と同様に、沖側平面10が平
面部を有するために容易に製作することができる。
【0061】第7実施形態(図8) この実施形態は、上部傾斜面11と下部傾斜面12との
間に鉛直平面部13を設けたものである。このように沖
側壁面10は、上部傾斜面11と下部傾斜面12以外の
沖側、陸側のいずれにも傾斜しない鉛直面部分を備えた
構成とすることもできる。
間に鉛直平面部13を設けたものである。このように沖
側壁面10は、上部傾斜面11と下部傾斜面12以外の
沖側、陸側のいずれにも傾斜しない鉛直面部分を備えた
構成とすることもできる。
【0062】第8実施形態(図9) この実施形態は、沖側壁面10に、下部傾斜面12の下
部から下側にわたる凸面部分15を形成したものであ
る。このように沖側壁面10には、部分的にこのような
沖側に向かう凸面部分15を有していてもよい。このよ
うな構成であっても、この防波構造物は、上部傾斜面1
1によって波をはね返して優れた非越波特性が得られる
とともに、下部傾斜面12には下向きの分力成分を有す
る波圧が作用するため、防波構造物本体50を上方に押
し上げようとする鉛直波力を低減することはできる。ま
た、この沖側壁面10は、その全体が曲率連続面となっ
ており、かつ、上部傾斜面11を含む沖側壁面10の上
側部分、具体的には、上部傾斜面11と下部傾斜面12
のうち凸部15を除く部分は、曲率が上部に向かって漸
減するように構成されているから、特に優れた非越波特
性を得ることができる。
部から下側にわたる凸面部分15を形成したものであ
る。このように沖側壁面10には、部分的にこのような
沖側に向かう凸面部分15を有していてもよい。このよ
うな構成であっても、この防波構造物は、上部傾斜面1
1によって波をはね返して優れた非越波特性が得られる
とともに、下部傾斜面12には下向きの分力成分を有す
る波圧が作用するため、防波構造物本体50を上方に押
し上げようとする鉛直波力を低減することはできる。ま
た、この沖側壁面10は、その全体が曲率連続面となっ
ており、かつ、上部傾斜面11を含む沖側壁面10の上
側部分、具体的には、上部傾斜面11と下部傾斜面12
のうち凸部15を除く部分は、曲率が上部に向かって漸
減するように構成されているから、特に優れた非越波特
性を得ることができる。
【0063】このような実施形態は、特に水深の深い海
域等に設けることで、下部傾斜面12が沖側に大きく迫
り出すことによって防波構造物50の体積や接地面積の
過剰な増大を防止することができるため、特に水深の深
い海域等に設けることが好ましい。
域等に設けることで、下部傾斜面12が沖側に大きく迫
り出すことによって防波構造物50の体積や接地面積の
過剰な増大を防止することができるため、特に水深の深
い海域等に設けることが好ましい。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、沖側壁
面の上部に設けられた上部傾斜面によって、沖側壁面に
水塊として衝突する波が沖側にはね返されるため、優れ
た非越波特性を得ることができる。また、この上部傾斜
面に作用する波圧の鉛直上向き成分が、この沖側壁面の
下部に設けられた下部傾斜面に作用する波圧の鉛直下向
きの分力成分と相殺されるため、この防波構造物本体を
上方に押し上げるように作用する鉛直波力が低減され
る。このため、防波構造物本体の滑動や転倒を抑えなが
ら、防波構造物本体の小型・軽量化を図り、製作・施工
コストを低減することができ、さらに、必要な基礎を小
さくして地盤改良に要するコスト・手間を軽減すること
ができる。さらにまた、この下部傾斜面は陸側に傾斜し
ているため、防波構造物本体の接地面積が大きくなり、
この防波構造物本体の高い安定度を得ることができる。
面の上部に設けられた上部傾斜面によって、沖側壁面に
水塊として衝突する波が沖側にはね返されるため、優れ
た非越波特性を得ることができる。また、この上部傾斜
面に作用する波圧の鉛直上向き成分が、この沖側壁面の
下部に設けられた下部傾斜面に作用する波圧の鉛直下向
きの分力成分と相殺されるため、この防波構造物本体を
上方に押し上げるように作用する鉛直波力が低減され
る。このため、防波構造物本体の滑動や転倒を抑えなが
ら、防波構造物本体の小型・軽量化を図り、製作・施工
コストを低減することができ、さらに、必要な基礎を小
さくして地盤改良に要するコスト・手間を軽減すること
ができる。さらにまた、この下部傾斜面は陸側に傾斜し
ているため、防波構造物本体の接地面積が大きくなり、
この防波構造物本体の高い安定度を得ることができる。
【0065】また、波をはね返す上部傾斜面を、静水面
を含む領域に設ければ、到来する波の多くをこの上部傾
斜面で受けることができ、さらに非越波特性に優れたも
のとできる。
を含む領域に設ければ、到来する波の多くをこの上部傾
斜面で受けることができ、さらに非越波特性に優れたも
のとできる。
【0066】また、沖側壁面の少なくとも一部を平面に
よって構成すれば、この平面部分を容易に製作できるた
め、防波構造物の製作に要するコストや時間を軽減する
ことができる。
よって構成すれば、この平面部分を容易に製作できるた
め、防波構造物の製作に要するコストや時間を軽減する
ことができる。
【0067】また、沖側壁面を沖に向かって凹の形状と
して構成し、あるいは曲率連続面として構成すれば、沖
側壁面に水塊として衝突する波は、沖側壁面に沿って滑
らかに運動して沖側にはね返されるため、さらに優れた
非越波特性が得られるとともに、この沖側壁面に沿って
運動する水塊による沖側壁面への衝撃や応力集中を軽減
することができる。
して構成し、あるいは曲率連続面として構成すれば、沖
側壁面に水塊として衝突する波は、沖側壁面に沿って滑
らかに運動して沖側にはね返されるため、さらに優れた
非越波特性が得られるとともに、この沖側壁面に沿って
運動する水塊による沖側壁面への衝撃や応力集中を軽減
することができる。
【0068】さらに、沖側壁面を、曲率が上部へ向かっ
て漸減するように構成すれば、沖側壁面の上部に向かっ
て沖側壁面に作用する波圧が漸減するため、特に、防波
構造物本体に作用する鉛直波力を低減することができ
る。
て漸減するように構成すれば、沖側壁面の上部に向かっ
て沖側壁面に作用する波圧が漸減するため、特に、防波
構造物本体に作用する鉛直波力を低減することができ
る。
【図1】本発明にかかる防波構造物の第1実施形態を示
す全体斜視図である。
す全体斜視図である。
【図2】同第1実施形態(フーチング付きフレア型)の
断面構成図である。
断面構成図である。
【図3】同第2実施形態の断面構成図である。
【図4】同第3実施形態の断面構成図である。
【図5】同第4実施形態の断面構成図である。
【図6】同第5実施形態の断面構成図である。
【図7】同第6実施形態の断面構成図である。
【図8】同第7実施形態の断面構成図である。
【図9】同第8実施形態の断面構成図である。
【図10】非越波特性の実験装置の説明図である。
【図11】実験に用いた各モデルの沖側壁面10の断面
比較図である。
比較図である。
【図12】各実験モデルの非越波特性の実験結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図13】各モデルの沖側壁面10に作用する波圧測定
結果の一例を示すグラフである。
結果の一例を示すグラフである。
【図14】各モデルに作用する鉛直波力の実験結果を示
すグラフである。
すグラフである。
【図15】従来の防波構造物(直立型)の施工態様を示
す断面構成図である。
す断面構成図である。
【図16】従来の防波構造物(フレア型)を示す断面構
成図である。
成図である。
10 沖側壁面 11 上部傾斜面 12 下部傾斜面 40 基礎 50 防波構造物本体 60 消波工
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 知和 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 中岡 威博 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 杉井 謙一 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 濱崎 義弘 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内
Claims (8)
- 【請求項1】 沖に面して立設される防波構造物におい
て、沖側壁面の上部に、沖側に向かって迫り出すように
沖側に傾斜する上部傾斜面が設けられ、沖側壁面の下部
に、沖側に向かって迫り出すように陸側に傾斜する下部
傾斜面が設けられたことを特徴とする防波構造物。 - 【請求項2】 前記沖側壁面が、前記沖側壁面高さBと
前記上部傾斜面の迫り出しの水平方向長さDとの比D/
Bが0.2以上1.5以下となるように構成された請求
項1記載の防波構造物。 - 【請求項3】 前記上部傾斜面が、静水面高さ位置を含
む領域に設けられた請求項1または2記載の防波構造
物。 - 【請求項4】 前記沖側壁面の少なくとも一部が、平面
によって構成された請求項1〜3のうちいずれかに記載
の防波構造物。 - 【請求項5】 前記沖側壁面が、全体として、沖に向か
って凹の形状に構成された請求項1〜4のうちいずれか
に記載の防波構造物。 - 【請求項6】 前記上部傾斜面を含む前記沖側壁面の上
側部分が、曲率が連続する曲率連続面として構成された
請求項1〜5のうちいずれかに記載の防波構造物。 - 【請求項7】 前記曲率連続面が、前記沖側壁面の全体
にわたって形成された請求項6記載の防波構造物。 - 【請求項8】 前記曲率連続面の少なくとも上側部分
が、曲率が上部へ向かって漸減するように構成された請
求項6または7記載の防波構造物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10074707A JPH11241323A (ja) | 1997-12-26 | 1998-03-23 | 防波構造物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36107897 | 1997-12-26 | ||
| JP9-361078 | 1997-12-26 | ||
| JP10074707A JPH11241323A (ja) | 1997-12-26 | 1998-03-23 | 防波構造物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11241323A true JPH11241323A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=26415889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10074707A Pending JPH11241323A (ja) | 1997-12-26 | 1998-03-23 | 防波構造物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11241323A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011252335A (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-15 | Kobe Steel Ltd | 防波構造物 |
| JP2012062750A (ja) * | 2011-11-21 | 2012-03-29 | Shuzo Yamashita | 防潮提 |
| JP2017227065A (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 株式会社神戸製鋼所 | 新規護岸のパラメータ導出方法 |
| JP2020026671A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 上部曲面護岸の設計波圧導出方法、上部曲面護岸の設計方法及び上部曲面護岸の作製方法 |
| KR102575063B1 (ko) * | 2023-03-28 | 2023-09-06 | 주식회사 태정엔지니어링 | 블록 및 이를 이용한 구조물 |
-
1998
- 1998-03-23 JP JP10074707A patent/JPH11241323A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011252335A (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-15 | Kobe Steel Ltd | 防波構造物 |
| JP2012062750A (ja) * | 2011-11-21 | 2012-03-29 | Shuzo Yamashita | 防潮提 |
| JP2017227065A (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 株式会社神戸製鋼所 | 新規護岸のパラメータ導出方法 |
| JP2020026671A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 上部曲面護岸の設計波圧導出方法、上部曲面護岸の設計方法及び上部曲面護岸の作製方法 |
| KR102575063B1 (ko) * | 2023-03-28 | 2023-09-06 | 주식회사 태정엔지니어링 | 블록 및 이를 이용한 구조물 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011016 |