JPH11242980A - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ

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JPH11242980A
JPH11242980A JP32086398A JP32086398A JPH11242980A JP H11242980 A JPH11242980 A JP H11242980A JP 32086398 A JP32086398 A JP 32086398A JP 32086398 A JP32086398 A JP 32086398A JP H11242980 A JPH11242980 A JP H11242980A
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JP
Japan
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spark
diameter
noble metal
groove
internal combustion
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JP32086398A
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English (en)
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Yasushi Kawashima
泰 川島
Nobuo Abe
阿部  信男
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火花発生のための要求電圧が低く,かつ高着
火性を有する長寿命の,内燃機関用のスパークプラグを
提供すること。 【解決手段】 絶縁碍子4の貫通孔41に保持された中
心電極2と,上記絶縁碍子4を保持するハウジング5
と,該ハウジング5に設けられた接地電極3とよりなる
内燃機関用のスパークプラグ10。中心電極2と接地電
極3との間には火花ギャップを有する。また,中心電極
2及び接地電極3の少なくとも一方には貴金属チップ6
を接続している。火花ギャップをGmmとしたとき,
0.2mm≦G<0.4mmであると共に,直径が0.
4mm以上の球形状が存在可能な空間部が火花ギャップ
に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,自動車,コージェネレーショ
ン,ガス圧送用ポンプ等に使用する内燃機関用のスパー
クプラグに関する。
【0002】
【従来技術】コージェネレーション(ガス燃料を用いた
大型発電機),大型空調用のガス圧送用ポンプなどに用
いられる大型のエンジンにおいては,例えばハウジング
のネジ径が18mm,絶縁碍子の直径が14mm,中心
電極の直径が2.5mm,全体長さが115mmとい
う,大型のスパークプラグが用いられる。このようなス
パークプラグにおいては,特にメンテナンス性の向上及
びプラグ交換費用の低減等のため,長寿命プラグが強く
求められている。何故ならば,上記コージェネレーショ
ン,ガス圧送用ポンプに用いる内燃機関は,自動車のご
とく間欠的に運転するものではなく,常時運転し続ける
ものだからである。
【0003】そして,長寿命を確保するためには,火花
放電時の火花ギャップの拡大を抑制し,火花放電に必要
な要求電圧の上昇を抑制しなければならない。そこで,
火花ギャップ拡大の抑制のために,図9に示すごとく,
中心電極2及び接地電極3の先端に耐消耗性に優れた貴
金属材料を放電部材25として使用し,かつ該放電部材
25のサイズを大きくするという手段が一般的にとられ
ている。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,放電部材のサ
イズを大きくした場合には,火花放電着火性能が悪化す
るという問題がある。その原因は以下のように考えられ
る。即ち,図9に示すごとく,火花放電によって混合気
に火炎核7が形成されるが,上記放電部材25が大きい
と該放電部材25の熱容量が大きいために,上記火炎核
7は放電部材25と接触したとき直ちに冷却されてしま
う。そのため,該火炎核7は成長する前に消炎してしま
う。それ故,火炎放電着火性能が悪化する。
【0005】また,上記問題を解決するため,貴金属チ
ップの放電面に溝部を設け,火花放電の起点となるエッ
ヂ効果により,低要求電圧性を確保し,長寿命性を両立
させる手段が提案されている(特開平4−242090
号)。しかし,上記のスパークプラグは,電気絶縁性が
高く火花が飛びにくい,気体燃料を使用する大型エンジ
ンに使用した場合には,上記要求に充分に応えられるも
のではない。
【0006】このように,コージェネレーション,ガス
圧送用ポンプ等における大型の内燃機関に用いられるス
パークプラグについては,従来その長寿命性を充分に確
保することができない。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,火花発生のための要求電圧が低く,かつ
高着火性を有する長寿命の,内燃機関用のスパークプラ
グを提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,絶縁碍子の貫通
孔に保持された中心電極と,上記絶縁碍子を保持するハ
ウジングと,該ハウジングに設けられた接地電極とより
なり,上記中心電極と接地電極との間には火花ギャップ
を有し,かつ上記中心電極及び接地電極の少なくとも一
方には貴金属チップを接続してなる内燃機関用のスパー
クプラグにおいて,上記火花ギャップをGmmとしたと
き, 0.2mm≦G<0.4mm であると共に,直径が0.4mm以上の球形状が存在可
能な空間部が上記火花ギャップに設けられていることを
特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記火花ギャップGは, 0.2mm≦G<0.4mm であると共に,直径が0.4mm以上の球形状が存在可
能な空間部が上記火花ギャップに設けられていることで
ある。
【0010】火花放電によって混合気に形成される火炎
核は,直径0.4mm以上に成長していれば,電極部材
に接触しても消滅しないことが,発明者の実験により確
認されている(比較例2参照)。そこで,貴金属チップ
と相手電極との間に直径0.4mm以上の火炎核が形成
されるためのスペースが必要である。
【0011】上記関係を満足することにより,貴金属チ
ップと相手電極との間に直径0.4mmの火炎核が形成
されるためのスペースが得られ,火花放電が有効に行わ
れる。上記関係を満足しない場合,上記火炎核は,直径
0.4mmに成長する前に相手電極に接触し,冷却され
消滅してしまう。
【0012】また,Gは0.2mm≦G<0.4mmで
ある。Gが0.2mm未満の場合には,上記貴金属チッ
プに溝部等を形成することによっても,貴金属チップと
相手電極との間に直径0.4mm以上の火炎核が形成さ
れるためのスペースを形成することができない。一方,
Gが0.4mm以上の場合には,要求電圧が高くなって
しまう。
【0013】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記スパークプラグは,上記のごとく,貴金属チップと
相手電極との間に直径0.4mmの火炎核が形成される
ためのスペースを有している。そして,上記火炎核は,
直径0.4mm以上であれば,相手電極部材との接触に
よって冷却され消滅することがない(比較例2参照)。
【0014】一方,火花ギャップGは0.2mm≦G<
0.4mmであるため,火花発生のための要求電圧は低
い。従って,本発明によれば,火花発生のための要求電
圧の低下,高着火性を確保することができる。また,長
寿命性を確保するための貴金属チップのサイズも,上記
のような火花ギャップの縮小により,火炎核消滅の問題
を解消しつつ,有効に決定することができる。
【0015】従って本発明によれば,火花発生のための
要求電圧が低く,かつ高着火性を有する長寿命の,内燃
機関用のスパークプラグを提供することができる。
【0016】請求項2に記載の発明のように,上記貴金
属チップは,相手電極との対向面に上記空間部を形成す
るための溝部を有してなり,かつ該溝部の深さをHm
m,溝部の幅をWmm,貴金属チップの直径をDmm,
火花ギャップをGmmとしたとき,これらは, 1.5mm<D≦3.5mm,0.2mm≦G<0.4
mm, H>0.4−G, W>{4×G(0.4−G)}1/2, の関係を満足することが好ましい。
【0017】これにより,直径が0.4mm以上の球形
状が存在可能な空間部を,上記火花ギャップに容易に形
成することができる。即ち,上記のG,H,Wの関係を
満たすことにより,上記貴金属チップと相手電極との間
に直径0.4mm以上の球形状が存在可能な空間部が形
成される。
【0018】この関係は,以下のようにして導き出され
る。まず,上記火炎核が上記貴金属チップの溝部と相手
電極との間で発生した場合を想定する。次いで,溝部開
口部の角,相手電極の対向面及び溝部底部が上記直径
0.4mmの火炎核に接触しない条件を,幾何学的に導
き出したのが,上記の,H,W及びGの関係である。上
記関係を満足することにより,請求項1に記載の発明の
説明で述べたごとく,火花放電が有効に行われる。
【0019】また,貴金属チップの直径を1.5mm<
D≦3.5mmと規定したのは,以下の理由からであ
る。即ち,Dが1.5mm以下の場合には,貴金属チッ
プの消耗が早く,長寿命性を確保できない。一方,Dが
3.5mmを超える場合には,火花ギャップ拡大が抑制
されるが,使用中に電極径に比例して要求電圧が上昇
し,溝部設置の効果が減少する。また,貴金属の使用量
も増加し,コストアップが大きくなるという問題がある
ためである(実施形態例2参照)。
【0020】次に,請求項3の発明のように,上記貴金
属チップは,Ir又はIr合金からなることが好まし
い。この場合には,Ir又はIr合金の高融点性を十分
に発揮することにより,上記貴金属チップの消耗を一層
抑制し,スパークプラグの長寿命化を図ることができ
る。
【0021】次に,請求項4の発明のように,上記Ir
合金は,IrとPt,Pd,Rh,Ru,Niのいずれ
か1種以上の金属とからなることが好ましい。この場合
には,特に高温における耐酸化性が発揮され,上記貴金
属チップの消耗を一層抑制し,スパークプラグの長寿命
化を図ることができる。
【0022】次に,請求項5の発明のように,上記溝部
は,十字状,I字状,Y字状,曲線状のいずれかに形成
してあることが好ましい(図6参照)。この場合には,
エッヂ効果がより有効に発揮され,要求電圧の低下を確
保することができる。
【0023】請求項6の発明は,絶縁碍子の貫通孔に保
持された中心電極と,上記絶縁碍子を保持するハウジン
グと,該ハウジングに設けられた接地電極とよりなり,
上記中心電極と接地電極との間には火花ギャップを有
し,かつ上記中心電極及び接地電極の少なくとも一方に
は貴金属チップを接続してなる内燃機関用のスパークプ
ラグにおいて,上記火花ギャップをGmmとしたとき, 0.2mm≦G<0.4mm であると共に,直径が0.4mm以上の球形状が存在可
能な空間部が上記火花ギャップに設けられていることを
特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある。
【0024】本発明において最も注目すべきことは,上
記火花ギャップGは, 0.2mm≦G<0.4mm であると共に,直径が0.4mm以上の球形状が存在可
能な空間部が上記火花ギャップに設けられていることで
ある。
【0025】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記スパークプラグは,上記のごとく,中心電極と接地
電極との間に直径0.4mmの火炎核が形成されるため
のスペースを有している。そのため,請求項1の発明と
同様の理由から,火花放電が有効に行われる。一方,火
花ギャップGは0.2mm≦G<0.4mmであるた
め,火花発生のための要求電圧は低い。
【0026】従って本発明によれば,火花発生のための
要求電圧が低く,かつ高着火性を有する長寿命の,内燃
機関用のスパークプラグを提供することができる。
【0027】請求項7に記載の発明のように,上記中心
電極は,上記接地電極との対向面に上記空間部を形成す
るための溝部を有してなり,かつ該溝部の深さをHm
m,溝部の幅をWmm,中心電極の直径をDmm,火花
ギャップをGmmとしたとき,これらは, 1.5mm<D≦3.5mm,0.2mm≦G<0.4
mm, H>0.4−G, W>{4×G(0.4−G)}1/2, の関係を満足することが好ましい。
【0028】これにより,直径が0.4mm以上の球形
状が存在可能な空間部を,上記火花ギャップに容易に形
成することができる。即ち,上記のG,H,Wの関係を
満たすことにより,上記中心電極と接地電極との間に直
径0.4mm以上の球形状が存在可能な空間部が形成さ
れる。
【0029】この関係は,上記請求項2における貴金属
チップのG,H,Wの関係式と同様の方法で導き出され
る。上記関係を満足することにより,請求項6に記載の
発明の説明で述べたごとく,火花放電が有効に行われ
る。また,中心電極の直径Dを1.5mm<D≦3.5
mmと規定したのは,上記請求項2における貴金属チッ
プの直径Dの場合と同様の理由からである。
【0030】次に,請求項8の発明のように,上記溝部
は,十字状,I字状,Y字状,曲線状のいずれかに形成
してあることが好ましい(図6参照)。この場合には,
エッヂ効果がより有効に発揮され,要求電圧の低下を確
保することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる内燃機関用のスパークプラ
グにつき,図1〜図3を用いて説明する。本例の内燃機
関用のスパークプラグ10は,コージェネレーション等
の大型エンジンに用いられる大型のスパークプラグであ
って,図1に示すごとく,絶縁碍子4の貫通孔41に保
持された中心電極2と,上記絶縁碍子4を保持するハウ
ジング5と,該ハウジング5に設けられた接地電極3と
を有する。
【0032】また,上記中心電極2には貴金属チップ6
を接合している。そして,上記中心電極2の貴金属チッ
プ6と接地電極3との間には火花ギャップGを有する。
上記火花ギャップGは,0.2mm≦G<0.4mmで
あると共に,直径0.4mmの球形状が存在可能な空間
部を有している。上記中心電極2に設けた貴金属チップ
6には,相手電極である接地電極3との対向面に,図
2,図3に示すごとく,上記空間部を形成するための,
十字状の溝部61を有している。
【0033】また,図2,図3に示すごとく,該溝部6
1の深さをHmm,溝部61の幅をWmm,貴金属チッ
プ6の直径をDmm,火花ギャップをGmmとしたと
き,これらは, 1.5mm<D≦3.5mm,0.2mm≦G<0.4
mm, H>0.4−G, W>{4×G(0.4−G)}1/2, の関係を満足している。
【0034】本例における貴金属チップ6の製造方法
は,以下に示す通りである。即ち,まず,Irを主成分
とし,これにPtを添加した貴金属粉末を調合し,混合
溶解したものを熱間鍛造することにより,微細結晶の貴
金属合金を形成する。次に,上記合金の素材を温間溝ロ
ールにより直径方向に押圧力を加えて減径しながら圧延
線材とする。
【0035】次に,上記圧延線材に再結晶温度近傍にお
いて熱処理を施した後,引き抜きダイスを用いて引き抜
き加工を施して,貴金属チップに必要な所定の直径の線
材とする。次いで,この線材をカッターにより直径方向
に線切りし,円柱状の小片とする。そして,この貴金属
合金の小片に,ヘッダを用いて十字状の溝部61を形成
する。これにより図3に示すごとく,十字状の溝部61
を有する貴金属チップ6が得られる。
【0036】次に,作用効果につき述べる。本例のスパ
ークプラグ10において,上記貴金属チップ6の形状及
び火花ギャップは上述の関係を有している。そのため,
貴金属チップ6と相手電極である接地電極3との間に直
径0.4mmの火炎核7が形成されるための,スペース
が得られる(図2参照)。それ故,上記火炎核7が,接
地電極3との接触によって冷却され消滅するということ
がない。従って,本例によれば,より効果的に上記要求
電圧の低下,高着火性の要求に応えることができる。
【0037】また,上記Ir合金は,Irと上記Ptと
からなるため,特に高温における耐酸化性が発揮され,
上記貴金属チップ6の消耗を一層抑制し,スパークプラ
グ10は長寿命となる。
【0038】従って本発明によれば,火花発生のための
要求電圧が低く,かつ高着火性を有する長寿命の内燃機
関用のスパークプラグ10を提供することができる。
【0039】実施形態例2 本例は,具体例を示すもので,内燃機関用のスパークプ
ラグ10の貴金属チップ6の直径Dと,要求電圧との関
係について測定した(図4)。評価は,以下の運転条件
下で使用した後の,スパークプラグ10について行っ
た。即ち,2000cc,4サイクルのエンジンを使用
し,その運転条件は,エンジン回転数2000rpm,
全負荷にて行った。
【0040】上記スパークプラグ10は次のようであ
る。上記スパークプラグ10は,実施形態例1に示した
ものである。そして,その貴金属チップ6は,図3に示
すごとく,高さ2mmの円柱状のチップに,幅Wが0.
4mm,深さHが0.7mmの十字状の溝部61を形成
したものである。上記溝部61の底部は断面U字状とし
た。また,その材質はIr−10Rh合金を用いた。ま
た,火花ギャップGのテスト当初における初期値は,
0.3mmとした。
【0041】上記条件の下に,貴金属チップ6の直径を
1.0mm〜3.5mmの間で,0.5mmおきに設定
を変えて測定を行った。上記測定の結果を,図4に示
す。同図より,貴金属チップ6の直径Dが小さい場合に
要求電圧は高く,一方,直径Dが大きくなると一旦要求
電圧は低くなるが,再び要求電圧が高くなることが分
る。
【0042】火花ギャップGの拡大が仮に無いとすれ
ば,直径Dが小さいほど,火花放電が容易となり,要求
電圧も低下する。しかし,上述のごとく貴金属チップ6
の直径Dが小さい場合に要求電圧は高くなるのは,測定
前の耐久運転による火花ギャップGの拡大の効果が,電
極の細径化の効果より大きいためと考えられる。一方,
直径Dが大きい場合,火花ギャップGの拡大は抑制され
るが,電極径の効果で要求電圧が上昇してしまう。
【0043】ところで,上記要求電圧が30KVを超え
ると,使用中に失火等の不具合が発生するおそれがあ
る。そのため,このような不具合を防ぐためには,図4
から分かるように,貴金属チップ6の直径Dを1.5m
m〜3.5mmの範囲で設定する必要がある。
【0044】実施形態例3 本例は,実施形態例1に示したスパークプラグ10につ
いて,溝部61の深さH,溝部61の幅W,貴金属チッ
プ6の直径D及び火花ギャップGを本発明の関係を満た
す範囲で種々に変えて,着火限界テストを行った。即
ち,第1のサンプルは,H=0.1mm,W=0.35
mm,D=1.5mm,G=0.3mmとした。また,
第2のサンプルは,H=0.2mm,W=0.4mm,
D=3.5mm,G=0.2mmとした。
【0045】評価に当っては,実施形態例2と同じエン
ジンを使用した。その運転条件は,エンジン回転数10
00rpmを無負荷で行った。上記条件の下,上記第
1,第2のサンプルについて着火限界空気比の測定を行
った。上記着火限界空気比とは,燃料の燃焼に必要な理
論空気量Aに対する実際の供給空気量Bの割合B/Aの
ことをいい,この値が大きいほど希薄燃焼が可能となり
着火性が向上する。なお,運転開始より5分間で失火が
発生した場合着火しなかったものとみなした。
【0046】測定の結果,第1,第2いずれのサンプル
も着火限界空気比が1.4という良好な結果が得られ
た。
【0047】比較例1 本例は,上記実施形態例3に対し,貴金属チップが本発
明の関係を満足しない仕様となして,着火限界テストを
行った。即ち,第1のサンプルは,H=0.2mm,W
=0.3mm,D=2.6mm,G=0.3mmとし
た。また,第2のサンプルは,H=0.2mm,W=
0.35mm,D=2.6mm,G=0.2mmとし
た。
【0048】評価方法その他の条件は実施形態例3と同
様である。測定の結果,第1,第2いずれのサンプルも
着火限界空気比が1.3と低い結果が得られた。
【0049】比較例2 本例は,図5に示すごとく,従来の円柱の貴金属チップ
の直径Dと,初期火花ギャップGを種々に変えて上記着
火限界空気比について測定した。評価に当っては,実施
形態例2と同じエンジンを使用した。その運転条件は,
エンジン回転数1000rpmを無負荷で行った。
【0050】また,貴金属チップの材質は,Irに10
wt%Rhを添加したものを使用した。なお,この貴金
属チップには,溝部は形成されていない。上記条件の
下,上記貴金属チップの直径Dが,1.0mm,2.0
mm,3.0mmのものについて,着火限界空気比の測
定を行った。なお,運転開始より5分間で失火が発生し
た場合には,着火しなかったものとみなした。
【0051】上記測定の結果を,図5に示す。同図よ
り,火花ギャップが,0.4mm以上であれば,貴金属
チップの直径Dや火花ギャップの影響を特に受けずに,
着火限界空気比を,1.4と良好な値に保つことができ
ることが分る。
【0052】実施形態例4 本例は,図6に示すごとく,実施形態例1における貴金
属チップ6の溝部61の形状を,十字状(A),I字状
(B),Y字状(C)若しくは,曲線状(D)としたも
のである。また,溝部61の底部の構造は,V字状
(A),U字状(B),角形状(C)とした例である。
上記曲線状(D)の場合は,3つの円柱状突起619を
設けることにより,曲線状の溝部61が形成されてい
る。その他は,実施形態例1と同様である。
【0053】これらの形状は,溝部を形成した部分にお
ける角部,即ち相手電極と対向する面の角部が,特に,
火花放電の起点となるエッヂ効果を十分に発揮する。従
って,本例の内燃機関用のスパークプラグにおいても,
低要求電圧性,高着火性が確保されるという効果を有す
る。
【0054】なお,U字状等の端部の構造は,上記十字
状等の溝部の形状とは関係なく,任意に選択することが
できる。その他は実施形態例1と同様の作用効果を有す
る。
【0055】実施形態例5 本例は,図7,図8に示すごとく,実施形態例1におけ
る貴金属チップ6の溝部61の代りに,上記貴金属チッ
プ6の中央に凹部62を設けた例である。また,凹部6
2の構造は,断面コ字状(図8(A)),V字状(図8
(B)),U字状(図8(C))とした。その他は,実
施形態例1と同様である。
【0056】これらの形状によっても,実施形態例4と
同様にエッヂ効果を十分に発揮する。従って,本例の内
燃機関用のスパークプラグにおいても,低要求電圧性,
高着火性が確保されるという効果を有する。その他は実
施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0057】実施形態例6 本例は,貴金属チップ6を設けずに,中心電極に溝部或
いは凹部を直接設けることにより,上記火花ギャップG
が,0.2mm≦G<0.4mmであると共に,直径が
0.4mm以上の球形状が存在可能な空間部を上記中心
電極と接地電極との間に形成した例である。その他は,
実施形態例1と同様である。
【0058】この場合にも,上記の各実施形態例と同様
に火花発生のための要求電圧が低く,かつ高着火性を有
する長寿命の,内燃機関用のスパークプラグを提供する
ことができる。その他,実施形態例1と同様の作用効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,内燃機関用のスパーク
プラグ。
【図2】実施形態例1にかかる,貴金属チップの溝寸法
と火花ギャップとの関係の説明図。
【図3】実施形態例1にかかる,貴金属チップの斜視
図。
【図4】実施形態例2にかかる,貴金属チップの直径と
要求電圧との関係を示す図。
【図5】比較例2にかかる,貴金属チップの直径と着火
性の関係を示す図。
【図6】実施形態例4にかかる,各種形状の貴金属チッ
プの平面図及びB−B線,C−C線,D−D線,E−E
線矢視の各断面図。
【図7】実施形態例5にかかる,各種形状の貴金属チッ
プの斜視図。
【図8】実施形態例5にかかる,各種形状の貴金属チッ
プの平面図及びF−F線,G−G線,H−H線矢視の各
断面図。
【図9】従来例にかかるスパークプラグの,火花ギャッ
プにおける火炎核の発生状態を示す説明図。
【符号の説明】
10...スパークプラグ, 2...中心電極, 3...接地電極, 4...絶縁碍子, 5...ハウジング, 6...貴金属チップ, 61...溝部, 7...火炎核,

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁碍子の貫通孔に保持された中心電極
    と,上記絶縁碍子を保持するハウジングと,該ハウジン
    グに設けられた接地電極とよりなり,上記中心電極と接
    地電極との間には火花ギャップを有し,かつ上記中心電
    極及び接地電極の少なくとも一方には貴金属チップを接
    続してなる内燃機関用のスパークプラグにおいて,上記
    火花ギャップをGmmとしたとき,0.2mm≦G<
    0.4mmであると共に,直径が0.4mm以上の球形
    状が存在可能な空間部が上記火花ギャップに設けられて
    いることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記貴金属チップ
    は,相手電極との対向面に上記空間部を形成するための
    溝部を有してなり,かつ該溝部の深さをHmm,溝部の
    幅をWmm,貴金属チップの直径をDmm,火花ギャッ
    プをGmmとしたとき,これらは, 1.5mm<D≦3.5mm,0.2mm≦G<0.4
    mm, H>0.4−G, W>{4×G(0.4−G)}1/2, の関係を満足することを特徴とする内燃機関用のスパー
    クプラグ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記貴金属チ
    ップは,Ir又はIr合金からなることを特徴とする内
    燃機関用のスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記Ir合金は,I
    rとPt,Pd,Rh,Ru,Niのいずれか1種以上
    の金属とからなることを特徴とする内燃機関用のスパー
    クプラグ。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか一項において,
    上記溝部は,十字状,I字状,Y字状,曲線状のいずれ
    かに形成してあることを特徴とする内燃機関用のスパー
    クプラグ。
  6. 【請求項6】 絶縁碍子の貫通孔に保持された中心電極
    と,上記絶縁碍子を保持するハウジングと,該ハウジン
    グに設けられた接地電極とよりなり,上記中心電極と接
    地電極との間には火花ギャップを有してなる内燃機関用
    のスパークプラグにおいて,上記火花ギャップをGmm
    としたとき, 0.2mm≦G<0.4mm であると共に,直径が0.4mm以上の球形状が存在可
    能な空間部が上記火花ギャップに設けられていることを
    特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記中心電極は,上
    記接地電極との対向面に上記空間部を形成するための溝
    部を有してなり,かつ該溝部の深さをHmm,溝部の幅
    をWmm,中心電極の直径をDmm,火花ギャップをG
    mmとしたとき,これらは, 1.5mm<D≦3.5mm,0.2mm≦G<0.4
    mm, H>0.4−G, W>{4×G(0.4−G)}1/2, の関係を満足することを特徴とする内燃機関用のスパー
    クプラグ。
  8. 【請求項8】 請求項7において,上記溝部は,十字
    状,I字状,Y字状,曲線状のいずれかに形成してある
    ことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009295427A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Furuya Kinzoku:Kk スパークプラグ用電極チップの放電面への溝加工方法

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