JPH11243249A - 半導体レーザダイオード - Google Patents
半導体レーザダイオードInfo
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- JPH11243249A JPH11243249A JP4197198A JP4197198A JPH11243249A JP H11243249 A JPH11243249 A JP H11243249A JP 4197198 A JP4197198 A JP 4197198A JP 4197198 A JP4197198 A JP 4197198A JP H11243249 A JPH11243249 A JP H11243249A
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- laser diode
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- semiconductor laser
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 しきい値を低くできかつ早い高速応答が得ら
れる半導体レーザダイオードを提供する。 【解決手段】 井戸層と障壁層とが交互に積層された多
重量子井戸層を活性層に有する半導体レーザダイオード
であって、井戸層又は障壁層のいずれか一方に、井戸層
における正孔の第1量子化準位と障壁層の価電子帯の上
端との間のエネルギー差が小さくなるようにp型不純物
をドープし、レーザ発振時に各井戸層に略均一にキャリ
アが注入されるようにした。
れる半導体レーザダイオードを提供する。 【解決手段】 井戸層と障壁層とが交互に積層された多
重量子井戸層を活性層に有する半導体レーザダイオード
であって、井戸層又は障壁層のいずれか一方に、井戸層
における正孔の第1量子化準位と障壁層の価電子帯の上
端との間のエネルギー差が小さくなるようにp型不純物
をドープし、レーザ発振時に各井戸層に略均一にキャリ
アが注入されるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザダイ
オード、特に光通信用半導体レーザダイオードに関する
ものである。
オード、特に光通信用半導体レーザダイオードに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた光通信においては、
光ファイバの最小損失波長帯域が1.5μm帯であるこ
とから、1.5μm帯の半導体レーザダイオードが主と
して使用される。特に、活性層に多重量子井戸(MQ
W)構造を採用した分布帰還型(DFB)レーザダイオ
ードは、高速かつ低しきい値電流で、動的シングルモー
ド発振(パルス駆動による単一波長発振)させることが
できるので、高速・長距離通信用の半導体レーザダイオ
ードとして用いられている。
光ファイバの最小損失波長帯域が1.5μm帯であるこ
とから、1.5μm帯の半導体レーザダイオードが主と
して使用される。特に、活性層に多重量子井戸(MQ
W)構造を採用した分布帰還型(DFB)レーザダイオ
ードは、高速かつ低しきい値電流で、動的シングルモー
ド発振(パルス駆動による単一波長発振)させることが
できるので、高速・長距離通信用の半導体レーザダイオ
ードとして用いられている。
【0003】従来の分布帰還型半導体レーザダイオード
は、図4に示すように、例えば、p型のInP基板1上
に、p型InPバッファ層2、量子井戸構造の活性層
3、n型InPクラッド層5、該n型InPクラッド層
5内に周期的に形成されたn型InGaAsP埋め込み
回折格子4、n型InGaAsPキャップ層9、n側電
極12が形成されて構成される。また、p型InPバッ
ファ層2は、p側のクラッド層の機能も合わせ持ち、以
下、p型InPクラッド層2ともいう。また、分布帰還
型半導体レーザダイオードでは、図4に示すようにp型
InPバッファ層2から上に形成されたリッジ部の両側
にp型InP埋め込み層6、n型InPブロック層7及
びp型InPブロック層8とが形成される。尚、n側電
極12は、n型InGaAsPキャップ層9上に形成さ
れたSiO2絶縁膜10においてリッジ部の直上に形成
された開口部を介してn型InGaAsPキャップ層9
にオーミック接触され、InP基板1の下面にはp側電
極11が形成されている。
は、図4に示すように、例えば、p型のInP基板1上
に、p型InPバッファ層2、量子井戸構造の活性層
3、n型InPクラッド層5、該n型InPクラッド層
5内に周期的に形成されたn型InGaAsP埋め込み
回折格子4、n型InGaAsPキャップ層9、n側電
極12が形成されて構成される。また、p型InPバッ
ファ層2は、p側のクラッド層の機能も合わせ持ち、以
下、p型InPクラッド層2ともいう。また、分布帰還
型半導体レーザダイオードでは、図4に示すようにp型
InPバッファ層2から上に形成されたリッジ部の両側
にp型InP埋め込み層6、n型InPブロック層7及
びp型InPブロック層8とが形成される。尚、n側電
極12は、n型InGaAsPキャップ層9上に形成さ
れたSiO2絶縁膜10においてリッジ部の直上に形成
された開口部を介してn型InGaAsPキャップ層9
にオーミック接触され、InP基板1の下面にはp側電
極11が形成されている。
【0004】以上のように構成された従来例の分布帰還
型半導体レーザダイオードにおいて、p側電極11とn
側電極12との間に順方向の電圧を印加すると、活性層
3の両側には、p型InP埋め込み層6とn型InPブ
ロック層7とp型InPブロック層8とn型InPクラ
ッド層とからなる、いわゆるp−n,p−nサイリスタ
構造が形成されているので、電流は活性層3に集中して
流れ、活性層3で光を発生する。活性層3で発生した光
は、すべてが活性層3に閉じ込められるわけではなく、
活性層3の上下にも広がる。また、活性層3の近傍に
は、上述したように、n型InPクラッド層5を介して
周期的に配置されたn型InGaAsPからなる埋め込
み回折格子4が形成されているので、活性層で発生した
光は、活性層と異なる屈折率を有するn型InPクラッ
ド層5と埋め込み回折格子4で生じる周期的な屈折率の
変化によって帰還される。これによって、分布帰還型半
導体レーザダイオードは、埋め込み回折格子4の周期的
な屈折率の変化に対応した単一の波長で発振する。
型半導体レーザダイオードにおいて、p側電極11とn
側電極12との間に順方向の電圧を印加すると、活性層
3の両側には、p型InP埋め込み層6とn型InPブ
ロック層7とp型InPブロック層8とn型InPクラ
ッド層とからなる、いわゆるp−n,p−nサイリスタ
構造が形成されているので、電流は活性層3に集中して
流れ、活性層3で光を発生する。活性層3で発生した光
は、すべてが活性層3に閉じ込められるわけではなく、
活性層3の上下にも広がる。また、活性層3の近傍に
は、上述したように、n型InPクラッド層5を介して
周期的に配置されたn型InGaAsPからなる埋め込
み回折格子4が形成されているので、活性層で発生した
光は、活性層と異なる屈折率を有するn型InPクラッ
ド層5と埋め込み回折格子4で生じる周期的な屈折率の
変化によって帰還される。これによって、分布帰還型半
導体レーザダイオードは、埋め込み回折格子4の周期的
な屈折率の変化に対応した単一の波長で発振する。
【0005】尚、厳密に均一の周期的屈折率変化により
帰還をさせると、その周期に対応した波長よりわずかに
短い波長とわずかに長い波長の2つの波長で発振するこ
とが知られている。そこで、レーザ光出射端面に、例え
ば低反射膜(Rf=1%)をコートし、他方の端面に
は、高反射膜(Rr=80%)をコートすることによ
り、単一波長で発振させることができることが報告され
ている。
帰還をさせると、その周期に対応した波長よりわずかに
短い波長とわずかに長い波長の2つの波長で発振するこ
とが知られている。そこで、レーザ光出射端面に、例え
ば低反射膜(Rf=1%)をコートし、他方の端面に
は、高反射膜(Rr=80%)をコートすることによ
り、単一波長で発振させることができることが報告され
ている。
【0006】また、従来例の分布帰還型半導体レーザダ
イオードにおいて、活性層3は例えば図5のバンドダイ
アグラムに示すように、井戸層101と障壁層102と
が交互に積層された量子井戸構造を有する。尚、図5に
おいて、103の符号を付して示す層は、波長λg=
1.15μmに相当するバンドギャップエネルギーを有
しかつ500Åの厚さを有するガイド層である。また、
井戸層101は、例えば、厚さ(Lz)75ÅのInG
aAsからなり、障壁層102は、例えば、150Åの
厚さ(Lb)を有しかつ波長λg=1.15μmに相当す
るバンドギャップエネルギーを有するInGaAsPか
らなる。以上のように構成された活性層3において、井
戸層101の厚さとバンドギャップエネルギーとを適当
に組み合わせることにより1.5μm帯のレーザ光が得
られる。
イオードにおいて、活性層3は例えば図5のバンドダイ
アグラムに示すように、井戸層101と障壁層102と
が交互に積層された量子井戸構造を有する。尚、図5に
おいて、103の符号を付して示す層は、波長λg=
1.15μmに相当するバンドギャップエネルギーを有
しかつ500Åの厚さを有するガイド層である。また、
井戸層101は、例えば、厚さ(Lz)75ÅのInG
aAsからなり、障壁層102は、例えば、150Åの
厚さ(Lb)を有しかつ波長λg=1.15μmに相当す
るバンドギャップエネルギーを有するInGaAsPか
らなる。以上のように構成された活性層3において、井
戸層101の厚さとバンドギャップエネルギーとを適当
に組み合わせることにより1.5μm帯のレーザ光が得
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最近では、通信網の発
達により、光通信の分野において、大容量伝送を目的と
してさらに高速応答が可能な半導体レーザダイオードが
求められている。また当然のことながら、低いしきい値
電流で発振させることができる半導体レーザダイオード
が求められている。しかしながら、従来の分布帰還型半
導体レーザダイオードは、上述の要求を満足する十分低
いしきい値電流と十分早い高速応答が得られないという
問題点があった。上述した構成以外にも、障壁層102
を、例えば、波長λg=1.3μmに相当するバンドギ
ャップエネルギーを有するInGaAsPで構成するこ
とも可能であり、障壁層102を、波長λg=1.3μ
mに相当するバンドギャップエネルギーを有するInG
aAsPで構成する方が、低しきい値電流と狭スペクト
ル線幅が得られるという報告もあるが、そのような構成
を取ったとしても上述の要求を十分満足させることはで
きなかった。
達により、光通信の分野において、大容量伝送を目的と
してさらに高速応答が可能な半導体レーザダイオードが
求められている。また当然のことながら、低いしきい値
電流で発振させることができる半導体レーザダイオード
が求められている。しかしながら、従来の分布帰還型半
導体レーザダイオードは、上述の要求を満足する十分低
いしきい値電流と十分早い高速応答が得られないという
問題点があった。上述した構成以外にも、障壁層102
を、例えば、波長λg=1.3μmに相当するバンドギ
ャップエネルギーを有するInGaAsPで構成するこ
とも可能であり、障壁層102を、波長λg=1.3μ
mに相当するバンドギャップエネルギーを有するInG
aAsPで構成する方が、低しきい値電流と狭スペクト
ル線幅が得られるという報告もあるが、そのような構成
を取ったとしても上述の要求を十分満足させることはで
きなかった。
【0008】そこで、本発明は、従来例に比較してしき
い値を低くできかつ早い高速応答が得られる半導体レー
ザダイオードを提供することを目的とする。
い値を低くできかつ早い高速応答が得られる半導体レー
ザダイオードを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来例の半導
体レーザダイオードにおいて、しきい値をある一定以上
低くできない原因と十分な高速応答が得られない原因
を、理論的及び実験的に検討した結果なされたものであ
る。すなわち、本発明に係る第1の半導体レーザダイオ
ード1は、井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量
子井戸層を活性層に有する半導体レーザダイオードであ
って、上記井戸層又は障壁層のいずれか一方に、上記井
戸層における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電
子帯の上端との間のエネルギー差が小さくなるようにp
型不純物をドープしたことを特徴とする。これによっ
て、各井戸層に略均一にキャリアを注入することができ
る。
体レーザダイオードにおいて、しきい値をある一定以上
低くできない原因と十分な高速応答が得られない原因
を、理論的及び実験的に検討した結果なされたものであ
る。すなわち、本発明に係る第1の半導体レーザダイオ
ード1は、井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量
子井戸層を活性層に有する半導体レーザダイオードであ
って、上記井戸層又は障壁層のいずれか一方に、上記井
戸層における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電
子帯の上端との間のエネルギー差が小さくなるようにp
型不純物をドープしたことを特徴とする。これによっ
て、各井戸層に略均一にキャリアを注入することができ
る。
【0010】また、上記第1の半導体レーザダイオード
においては、レーザ発振効率を高くするために、上記障
壁層にp型不純物をドープすることが好ましい。
においては、レーザ発振効率を高くするために、上記障
壁層にp型不純物をドープすることが好ましい。
【0011】また、上記第1の半導体レーザダイオード
においては、上記井戸層をInGaAsで構成しかつ上
記障壁層をInGaAsPで構成した場合、上記井戸層
における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電子帯
の上端との間のエネルギー差が略120meVになるよ
うに、上記p型不純物のドープ量を設定することが好ま
しい。
においては、上記井戸層をInGaAsで構成しかつ上
記障壁層をInGaAsPで構成した場合、上記井戸層
における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電子帯
の上端との間のエネルギー差が略120meVになるよ
うに、上記p型不純物のドープ量を設定することが好ま
しい。
【0012】また、本発明に係る第2の半導体レーザダ
イオードは、互いに平行な複数の量子井戸細線が、障壁
層を挟んで一定の間隔で配列された量子細線層を活性層
に有する半導体レーザダイオードであって、上記量子井
戸細線又は障壁層のいずれか一方に、上記量子井戸細線
における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電子帯
の上端との間のエネルギー差が小さくなるようにp型不
純物をドープしたことを特徴とする。これによって、各
量子井戸細線に略均一にキャリアを注入することができ
る。
イオードは、互いに平行な複数の量子井戸細線が、障壁
層を挟んで一定の間隔で配列された量子細線層を活性層
に有する半導体レーザダイオードであって、上記量子井
戸細線又は障壁層のいずれか一方に、上記量子井戸細線
における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電子帯
の上端との間のエネルギー差が小さくなるようにp型不
純物をドープしたことを特徴とする。これによって、各
量子井戸細線に略均一にキャリアを注入することができ
る。
【0013】また、本発明に係る第2の半導体レーザダ
イオードにおいては、上記障壁層にp型不純物をドープ
することが好ましい。
イオードにおいては、上記障壁層にp型不純物をドープ
することが好ましい。
【0014】また、本発明に係る第2の半導体レーザダ
イオードにおいて、上記量子井戸細線をInGaAsで
構成し、上記障壁層がInGaAsPで構成する場合、
上記量子井戸細線における正孔の第1量子化準位と上記
障壁層の価電子帯の上端との間のエネルギー差が略12
0meVになるように、上記p型不純物のドープ量を設
定することが好ましい。
イオードにおいて、上記量子井戸細線をInGaAsで
構成し、上記障壁層がInGaAsPで構成する場合、
上記量子井戸細線における正孔の第1量子化準位と上記
障壁層の価電子帯の上端との間のエネルギー差が略12
0meVになるように、上記p型不純物のドープ量を設
定することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて説明するが、ここでは、まず、従来例のレーザダ
イオードを基に行った種々の検討結果について説明した
後、具体的な実施の形態の構成について説明する。本願
出願人は、低いしきい値及び高速応答特性を実現するた
めに、障壁層102のバンドギャップエネルギーを波長
λg=1.15μmに対応させて設定した場合と、波長
λg=1.3μmに対応させて設定した場合では、どち
らが有利であるかを確認する実験を行った。尚、この実
験において、活性層は、図5に示すようにそれぞれIn
GaAsからなる障壁層と井戸層とが交互に積層された
量子井戸構造に形成し、活性層において各層のパラメー
タは以下のように設定した。障壁層102のバンドギャ
ップエネルギーを波長λg=1.15μmに対応するよ
うに設定して作成したレーザダイオード1(以下、LD
1という。)において、井戸層101の厚さLzは75
Å、障壁層102の厚さLbは150Å、ガイド層10
3の厚さLgは500Åに設定した。障壁層102のバ
ンドギャップエネルギーを波長λg=1.3μmに対応
するように設定して作成したレーザダイオード2(LD
2)において、井戸層101の厚さLzは60Å、障壁
層102の厚さLbは150Å、ガイド層103の厚さ
Lgは500Åに設定した。また、上述以外の構造は、
図4に示す構造とし、共振器長は300μm、リッジ部
のストライプ幅は1.5μmとした。また、出力端面の
反射率Rfは、1%とし、他方の端面の反射率Rrは、8
0%とした。さらに、帰還の強さは、埋め込み回折層4
の組成と厚さ、及び回折層4と活性層との間の距離によ
って決定されるが、LD1,2では帰還の強さを表す結
合係数kと共振器長Lとを掛け合わせた、いわゆる規格
化結合定数kLが1となるようにした。以上のように各
パラメータを設定することにより、LD1,2はいずれ
も1.5μm帯でレーザ発振させることができる。
ついて説明するが、ここでは、まず、従来例のレーザダ
イオードを基に行った種々の検討結果について説明した
後、具体的な実施の形態の構成について説明する。本願
出願人は、低いしきい値及び高速応答特性を実現するた
めに、障壁層102のバンドギャップエネルギーを波長
λg=1.15μmに対応させて設定した場合と、波長
λg=1.3μmに対応させて設定した場合では、どち
らが有利であるかを確認する実験を行った。尚、この実
験において、活性層は、図5に示すようにそれぞれIn
GaAsからなる障壁層と井戸層とが交互に積層された
量子井戸構造に形成し、活性層において各層のパラメー
タは以下のように設定した。障壁層102のバンドギャ
ップエネルギーを波長λg=1.15μmに対応するよ
うに設定して作成したレーザダイオード1(以下、LD
1という。)において、井戸層101の厚さLzは75
Å、障壁層102の厚さLbは150Å、ガイド層10
3の厚さLgは500Åに設定した。障壁層102のバ
ンドギャップエネルギーを波長λg=1.3μmに対応
するように設定して作成したレーザダイオード2(LD
2)において、井戸層101の厚さLzは60Å、障壁
層102の厚さLbは150Å、ガイド層103の厚さ
Lgは500Åに設定した。また、上述以外の構造は、
図4に示す構造とし、共振器長は300μm、リッジ部
のストライプ幅は1.5μmとした。また、出力端面の
反射率Rfは、1%とし、他方の端面の反射率Rrは、8
0%とした。さらに、帰還の強さは、埋め込み回折層4
の組成と厚さ、及び回折層4と活性層との間の距離によ
って決定されるが、LD1,2では帰還の強さを表す結
合係数kと共振器長Lとを掛け合わせた、いわゆる規格
化結合定数kLが1となるようにした。以上のように各
パラメータを設定することにより、LD1,2はいずれ
も1.5μm帯でレーザ発振させることができる。
【0016】以上のように構成したLD1の電流に対す
る光出力特性を図6に示し、LD2の電流に対する光出
力特性を図7に示す。図6に示すように、LD1の室温
(25℃)における、CW動作時のしきい値電流I
thは、20mAであり、図7に示すように、LD2の室
温(25℃)における、CW動作時のしきい値電流Ith
は、9mAである。従って、以上の実験によれば、LD
1に比較してLD2の方が、しきい値電流の面で優れて
いるといえる。
る光出力特性を図6に示し、LD2の電流に対する光出
力特性を図7に示す。図6に示すように、LD1の室温
(25℃)における、CW動作時のしきい値電流I
thは、20mAであり、図7に示すように、LD2の室
温(25℃)における、CW動作時のしきい値電流Ith
は、9mAである。従って、以上の実験によれば、LD
1に比較してLD2の方が、しきい値電流の面で優れて
いるといえる。
【0017】次に、LD1とLD2における緩和共振周
波数frの光出力Pに対する依存性を調べた。図8は、
LD1の緩和共振周波数frの光出力Pに対する依存性
を示し、図9は、LD2の緩和共振周波数frの光出力
Pに対する依存性を示す。ここで、図8、図9におい
て、横軸は光出力Pの平方根で表している。この緩和共
振周波数frは、動作帯域を制限するものであり、緩和
共振周波数frの光出力Pに対する依存性が大きい方
が、高速応答が可能であることを示している。すなわ
ち、図8のグラフの傾きfr/P1/2は、2.85GHz
/mW1/2であり、図9のグラフの傾きfr/P1/2は、
4.6GHz/mW1/2であるから、LD2の方がLD
1より高速応答が可能であることが上述の実験では明ら
かになった。
波数frの光出力Pに対する依存性を調べた。図8は、
LD1の緩和共振周波数frの光出力Pに対する依存性
を示し、図9は、LD2の緩和共振周波数frの光出力
Pに対する依存性を示す。ここで、図8、図9におい
て、横軸は光出力Pの平方根で表している。この緩和共
振周波数frは、動作帯域を制限するものであり、緩和
共振周波数frの光出力Pに対する依存性が大きい方
が、高速応答が可能であることを示している。すなわ
ち、図8のグラフの傾きfr/P1/2は、2.85GHz
/mW1/2であり、図9のグラフの傾きfr/P1/2は、
4.6GHz/mW1/2であるから、LD2の方がLD
1より高速応答が可能であることが上述の実験では明ら
かになった。
【0018】以上のように、上述の実験では、障壁層1
02のバンドギャップエネルギーを波長λg=1.15
μmに対応するように設定して作成したLD1は、障壁
層102のバンドギャップエネルギーを波長λg=1.
3μmに対応するように設定して作成したLD2に比較
して、しきい値電流及び高速応答性のいずれの特性にお
いても劣っていることが示された。
02のバンドギャップエネルギーを波長λg=1.15
μmに対応するように設定して作成したLD1は、障壁
層102のバンドギャップエネルギーを波長λg=1.
3μmに対応するように設定して作成したLD2に比較
して、しきい値電流及び高速応答性のいずれの特性にお
いても劣っていることが示された。
【0019】次に、本発明者は、LD1及びLD2のそ
れぞれについて、しきい値電流Ithと緩和共振周波数f
rの光出力Pに対する依存性fr/P1/2を理論的に計算
した。まず、分布帰還型半導体レーザダイオードは次の
式1を満足するときにレーザ発振する。
れぞれについて、しきい値電流Ithと緩和共振周波数f
rの光出力Pに対する依存性fr/P1/2を理論的に計算
した。まず、分布帰還型半導体レーザダイオードは次の
式1を満足するときにレーザ発振する。
【0020】
【数1】Г・g=αin+2・αth…(式1)
【0021】ここで、Гは光が活性層に閉じ込められる
割合、gは活性層の利得(注入されたキャリア濃度Nに
伴って増加する。)、αinは共振器ロス、αthはしきい
値利得である。また、共振器ロスαinはさらに次の式2
で表される。
割合、gは活性層の利得(注入されたキャリア濃度Nに
伴って増加する。)、αinは共振器ロス、αthはしきい
値利得である。また、共振器ロスαinはさらに次の式2
で表される。
【0022】
【数2】αin=Г・αac+(1−Г)・αce…(式2)
【0023】ここで、αacは活性領域の損失係数、αce
は活性領域外の吸収係数である。以上の式1,2を用い
て計算したГと、αac=92cm-1としかつαce=20
cm-1として求めたαinを表1に示す。尚、表1には実
施の形態1における値も示しているが、実施の形態1の
構成については後述する。
は活性領域外の吸収係数である。以上の式1,2を用い
て計算したГと、αac=92cm-1としかつαce=20
cm-1として求めたαinを表1に示す。尚、表1には実
施の形態1における値も示しているが、実施の形態1の
構成については後述する。
【0024】
【表1】
【0025】表1において、αthの値は、kL、Rf、
Rrのみならず、回折格子の位相にも依存することを考
慮して、前面(出射面)の位相、0,π/4,2π/
4,3π/4,…7π/4と、後面の位相,0,π/
4,2π/4,3π/4,…7π/4との64通りの組
み合わせの平均値で示した。また、gは注入キャリア密
度Nに依存して変化するが、gとNとの関係を示す理論
曲線を図10に示す。また、式1を満足するしきい値密
度をNthとすると、Ithは次の式3で表される。
Rrのみならず、回折格子の位相にも依存することを考
慮して、前面(出射面)の位相、0,π/4,2π/
4,3π/4,…7π/4と、後面の位相,0,π/
4,2π/4,3π/4,…7π/4との64通りの組
み合わせの平均値で示した。また、gは注入キャリア密
度Nに依存して変化するが、gとNとの関係を示す理論
曲線を図10に示す。また、式1を満足するしきい値密
度をNthとすると、Ithは次の式3で表される。
【0026】
【数3】Ith=q・9・Lz・L・W/τc…(式3)
【0027】ここで、qは電子の電荷であり、τcはキ
ャリア寿命である。尚、測定したキャリア寿命τcの値
を表1に示している。以上の値と図10から求めた値、
及び式3を用いてLD2のしきい値電流Ithを計算で求
めると、表1に示すように8.3mAとなり、実験で得
られた値9mAとほぼ一致する。同様に、LD1のしき
い値電流Ithを計算で求めると、表1に示すように7.
6mAとなり、実際の測定値20mAとは大きく異な
る。
ャリア寿命である。尚、測定したキャリア寿命τcの値
を表1に示している。以上の値と図10から求めた値、
及び式3を用いてLD2のしきい値電流Ithを計算で求
めると、表1に示すように8.3mAとなり、実験で得
られた値9mAとほぼ一致する。同様に、LD1のしき
い値電流Ithを計算で求めると、表1に示すように7.
6mAとなり、実際の測定値20mAとは大きく異な
る。
【0028】次に、本発明者は、緩和共振周波数frの
光出力Pに対する依存性fr/P1/2を理論的に計算し
た。以下に計算過程とその結果を説明する。まず、緩和
共振周波数frは、次の式(4)で表される。
光出力Pに対する依存性fr/P1/2を理論的に計算し
た。以下に計算過程とその結果を説明する。まず、緩和
共振周波数frは、次の式(4)で表される。
【0029】
【数4】 fr=(1/2π)√{Pt・dg/dN・vg(1+αin/2αth)/(hν(v/Г))}…式4
【0030】ここで、Ptは、全光出力(前面からの光
出力と後面からの光出力との和)、vgは群速度、hは
プランクの定数、νは光の振動数、vは発光領域の体積
(v=9Lz・W・L)、dg/dNは微分利得であ
り、図8,9のグラフの傾きに対応する。式4を用いて
計算した緩和共振周波数frの光出力Pに対する依存性
fr/P1/2は、表2に示すように、LD2では4.0G
Hzで実測値4.6GHzとよく一致し、LD1では
4.5GHzであり、実測値2.85GHzと大きく異
なっていた。また、表2には、N=Nthにおけるdg/
dNも併せて示している。尚、表2のLD1において、
()内に示す数字については後述する。
出力と後面からの光出力との和)、vgは群速度、hは
プランクの定数、νは光の振動数、vは発光領域の体積
(v=9Lz・W・L)、dg/dNは微分利得であ
り、図8,9のグラフの傾きに対応する。式4を用いて
計算した緩和共振周波数frの光出力Pに対する依存性
fr/P1/2は、表2に示すように、LD2では4.0G
Hzで実測値4.6GHzとよく一致し、LD1では
4.5GHzであり、実測値2.85GHzと大きく異
なっていた。また、表2には、N=Nthにおけるdg/
dNも併せて示している。尚、表2のLD1において、
()内に示す数字については後述する。
【0031】
【表2】
【0032】本発明者は、以上の理論的考察と実験の結
果に基づいてさらに検討をした結果、LD2では理論値
と実験値が一致しているのに対し、LD1では理論値と
実験値が大きく異なっているのは、井戸層101におけ
る正孔の第1量子化準位と障壁層102における価電子
帯の上端とのエネルギー差ΔEvに起因しているのでは
ないかと考えた。すなわち、LD1の井戸層101にお
ける正孔の第1量子化準位と障壁層102における価電
子帯の上端とのエネルギー差ΔEvは、195meVで
あり、LD2における井戸層101における正孔の第1
量子化準位と障壁層102における価電子帯の上端との
エネルギー差ΔEvは、120meVである。LD1の
エネルギー差ΔEvは、熱エネルギーkT(kはボルツ
マン定数であり、Tは絶対温度である。)の7.5倍で
あり、LD2のエネルギー差ΔEvは、熱エネルギーk
Tの4.6倍である。
果に基づいてさらに検討をした結果、LD2では理論値
と実験値が一致しているのに対し、LD1では理論値と
実験値が大きく異なっているのは、井戸層101におけ
る正孔の第1量子化準位と障壁層102における価電子
帯の上端とのエネルギー差ΔEvに起因しているのでは
ないかと考えた。すなわち、LD1の井戸層101にお
ける正孔の第1量子化準位と障壁層102における価電
子帯の上端とのエネルギー差ΔEvは、195meVで
あり、LD2における井戸層101における正孔の第1
量子化準位と障壁層102における価電子帯の上端との
エネルギー差ΔEvは、120meVである。LD1の
エネルギー差ΔEvは、熱エネルギーkT(kはボルツ
マン定数であり、Tは絶対温度である。)の7.5倍で
あり、LD2のエネルギー差ΔEvは、熱エネルギーk
Tの4.6倍である。
【0033】従って、LD1では、p型クラッド層を介
して注入される正孔は、195meVの障壁を順次乗り
越えて中の井戸層に注入されるので、各井戸層に均一に
正孔が分布していないことが予想される。そこで、この
不均一性をもたらすであろうエネルギー差ΔEv=19
5meVと井戸内に注入された正孔間の反発するクーロ
ンポテンシャルを考慮して、実測されたしきい値電流I
th=20mAにおける正孔の井戸間の分布を求め、その
分布に基づいて、dg/dN及びfr/P1/2を計算する
と、dg/dN=2.2GHz/mW1/2、fr/P1/2
=2.7GHz/mW1/2となり、実測値に近い値を示
した。ここで、dg/dN=2.2GHz/mW1/2、
fr/P1/2=2.7GHz/mW1/2は、表2において
()内に示している。
して注入される正孔は、195meVの障壁を順次乗り
越えて中の井戸層に注入されるので、各井戸層に均一に
正孔が分布していないことが予想される。そこで、この
不均一性をもたらすであろうエネルギー差ΔEv=19
5meVと井戸内に注入された正孔間の反発するクーロ
ンポテンシャルを考慮して、実測されたしきい値電流I
th=20mAにおける正孔の井戸間の分布を求め、その
分布に基づいて、dg/dN及びfr/P1/2を計算する
と、dg/dN=2.2GHz/mW1/2、fr/P1/2
=2.7GHz/mW1/2となり、実測値に近い値を示
した。ここで、dg/dN=2.2GHz/mW1/2、
fr/P1/2=2.7GHz/mW1/2は、表2において
()内に示している。
【0034】以上の結果から、LD1では、井戸層10
1における正孔の第1量子化準位と障壁層102におけ
る価電子帯の上端とのエネルギー差ΔEvが大きいこと
から、井戸層間でキャリアの分布が異なり、このため
に、理論値と実測値の間に不一致、言い換えると理論的
に予想された低いしきい値電流Ithと良好な高速応答性
が得られないことがわかった。これに対して、LD2で
は、エネルギー差ΔEvが比較的小さいことから、各井
戸層に均一にキャリアが分布し、理論値と実測値とが略
一致し、LD1に比較して低いしきい値電流Ithと良好
な高速応答性が実現される。
1における正孔の第1量子化準位と障壁層102におけ
る価電子帯の上端とのエネルギー差ΔEvが大きいこと
から、井戸層間でキャリアの分布が異なり、このため
に、理論値と実測値の間に不一致、言い換えると理論的
に予想された低いしきい値電流Ithと良好な高速応答性
が得られないことがわかった。これに対して、LD2で
は、エネルギー差ΔEvが比較的小さいことから、各井
戸層に均一にキャリアが分布し、理論値と実測値とが略
一致し、LD1に比較して低いしきい値電流Ithと良好
な高速応答性が実現される。
【0035】そこで、本発明者は、以上の実験検討及び
理論的考察に基づいて、LD1において、実効的にエネ
ルギー差ΔEvを小さくするために、通常は不純物をド
ープしないで形成される井戸層にp型不純物をドープす
ればよいと考え、本発明を完成させたものである。尚、
LD1の井戸層101には不純物はドープされていない
が、実際には、例えば、Znが1×1018/cm3ドー
プされたp型クラッド層から、Znが拡散して井戸層1
01には1×1017/cm3程度入っている。以下、本
発明に係る具体例について説明する。
理論的考察に基づいて、LD1において、実効的にエネ
ルギー差ΔEvを小さくするために、通常は不純物をド
ープしないで形成される井戸層にp型不純物をドープす
ればよいと考え、本発明を完成させたものである。尚、
LD1の井戸層101には不純物はドープされていない
が、実際には、例えば、Znが1×1018/cm3ドー
プされたp型クラッド層から、Znが拡散して井戸層1
01には1×1017/cm3程度入っている。以下、本
発明に係る具体例について説明する。
【0036】実施の形態1.図1は、本発明に係る実施
の形態1の半導体レーザダイオードにおける活性層のバ
ンドダイヤグラムである。本実施の形態1の半導体レー
ザダイオードは、上述のLD1においてアンドープの井
戸層101に代えて、1.5×1018/cm3のp型不
純物がドープされた井戸層131を設けたことを特徴と
し、これ以外はLD1と同様に構成される。
の形態1の半導体レーザダイオードにおける活性層のバ
ンドダイヤグラムである。本実施の形態1の半導体レー
ザダイオードは、上述のLD1においてアンドープの井
戸層101に代えて、1.5×1018/cm3のp型不
純物がドープされた井戸層131を設けたことを特徴と
し、これ以外はLD1と同様に構成される。
【0037】このように、井戸層131に1.5×10
18/cm3のp型不純物をドープすることにより、正孔
の擬フェルミエネルギーを75meVだけ下げることが
でき、その結果、井戸層における正孔の第1量子化準位
と障壁層102の価電子帯の上端との間のエネルギー差
ΔEvを実効的に75meVだけ下げることができる。
この場合の、図10と式3を用いてしきい値電流Ithを
求め、図10と式4とを用いて緩和共振周波数frの光
出力Pの平方根に対する依存性fr/P1/2を求めた結果
を、前記表1と表2に示す。表1に示すように、本実施
の形態1の半導体レーザダイオードは、LD1,2に比
較して、しきい値電流Ithを低くできかつ高速応答性を
良好にできる。
18/cm3のp型不純物をドープすることにより、正孔
の擬フェルミエネルギーを75meVだけ下げることが
でき、その結果、井戸層における正孔の第1量子化準位
と障壁層102の価電子帯の上端との間のエネルギー差
ΔEvを実効的に75meVだけ下げることができる。
この場合の、図10と式3を用いてしきい値電流Ithを
求め、図10と式4とを用いて緩和共振周波数frの光
出力Pの平方根に対する依存性fr/P1/2を求めた結果
を、前記表1と表2に示す。表1に示すように、本実施
の形態1の半導体レーザダイオードは、LD1,2に比
較して、しきい値電流Ithを低くできかつ高速応答性を
良好にできる。
【0038】また、一般に井戸層にp型不純物をドープ
すると、活性領域外の吸収係数αacが大きくなるといわ
れている。しかしながら、本実施の形態1において、し
きい値密度Nthは、表2に示すように、1.6×1018
/cm3であり、これに1.5×1018/cm3を加えて
も、3.1×1018/cm3である。従って、従来のL
D2とほぼ等しい。すなわち、井戸層に1.5×1018
/cm3のp型不純物をドープしても活性領域外の吸収
係数αacは、従来と同等に保てる。
すると、活性領域外の吸収係数αacが大きくなるといわ
れている。しかしながら、本実施の形態1において、し
きい値密度Nthは、表2に示すように、1.6×1018
/cm3であり、これに1.5×1018/cm3を加えて
も、3.1×1018/cm3である。従って、従来のL
D2とほぼ等しい。すなわち、井戸層に1.5×1018
/cm3のp型不純物をドープしても活性領域外の吸収
係数αacは、従来と同等に保てる。
【0039】また、図10に示したように、実施の形態
1の半導体レーザダイオード及びLD1は、LD2に比
較して、同一のキャリア濃度で大きい利得が得られる。
これは、実施の形態1の半導体レーザダイオード及びL
D1では、Lz=75Åであり、LD2では、Lz=60
Åであることによるものである。また、状態密度は、1
/Lzに比例するので、実施の形態1及びLD1の方が
状態密度が小さくなるので、少しのキャリアの注入で正
孔に対する擬フェルミレベルはより速く下方にシフト
し、利得はより急激に増加する。従って、Lzを大きく
すれば、より低いしきい値電流でかつ高速応答が可能と
なる。しかし、発振波長を1.5μm帯に保つために
は、バンドギャップエネルギーを大きくする必要があ
る。InGaAsP系の材料で得られる最大のバンドギ
ャップエネルギーEgは、InPのEg=1.35eVで
ある。障壁層にInPを用いて1.5μm帯の半導体レ
ーザダイオードを構成した場合、Lz=110μmにで
きる。この場合、井戸層における正孔の第1量子化準位
と障壁層102における価電子帯の上端とのエネルギー
差ΔEvは、354meVであるので、これを実効的に
120meVにするためには、1.3×1019/cm3
のp型不純物を井戸層にドープすればよい。この場合、
井戸層にp型不純物をドーピングすること及びLzを大
きくすることにより、αinは約121cm-1と大きくな
るが、利得を正にするキャリア濃度が小さくなること及
びキャリアの増加に対する利得の増加の割合が、大きく
なることにより、しきい値電流を低くでき高速化が図れ
る。
1の半導体レーザダイオード及びLD1は、LD2に比
較して、同一のキャリア濃度で大きい利得が得られる。
これは、実施の形態1の半導体レーザダイオード及びL
D1では、Lz=75Åであり、LD2では、Lz=60
Åであることによるものである。また、状態密度は、1
/Lzに比例するので、実施の形態1及びLD1の方が
状態密度が小さくなるので、少しのキャリアの注入で正
孔に対する擬フェルミレベルはより速く下方にシフト
し、利得はより急激に増加する。従って、Lzを大きく
すれば、より低いしきい値電流でかつ高速応答が可能と
なる。しかし、発振波長を1.5μm帯に保つために
は、バンドギャップエネルギーを大きくする必要があ
る。InGaAsP系の材料で得られる最大のバンドギ
ャップエネルギーEgは、InPのEg=1.35eVで
ある。障壁層にInPを用いて1.5μm帯の半導体レ
ーザダイオードを構成した場合、Lz=110μmにで
きる。この場合、井戸層における正孔の第1量子化準位
と障壁層102における価電子帯の上端とのエネルギー
差ΔEvは、354meVであるので、これを実効的に
120meVにするためには、1.3×1019/cm3
のp型不純物を井戸層にドープすればよい。この場合、
井戸層にp型不純物をドーピングすること及びLzを大
きくすることにより、αinは約121cm-1と大きくな
るが、利得を正にするキャリア濃度が小さくなること及
びキャリアの増加に対する利得の増加の割合が、大きく
なることにより、しきい値電流を低くでき高速化が図れ
る。
【0040】以上のように、実施の形態1の半導体レー
ザダイオードは、井戸層131にp型不純物をドープす
ることにより、井戸層131の幅を比較的大きく保った
状態で、井戸層131の第1量子化準位と障壁層102
の価電子帯の上端のエネルギー差ΔEvを小さくできる
のでしきい値電流を低くでき、高速応答性をよくでき
る。
ザダイオードは、井戸層131にp型不純物をドープす
ることにより、井戸層131の幅を比較的大きく保った
状態で、井戸層131の第1量子化準位と障壁層102
の価電子帯の上端のエネルギー差ΔEvを小さくできる
のでしきい値電流を低くでき、高速応答性をよくでき
る。
【0041】実施の形態2.図2は実施の形態2の半導
体レーザダイオードの活性層の構成を示すバンドダイア
グラムである。本実施の形態2の半導体レーザダイオー
ドは、上述のLD1においてアンドープの障壁層102
に代えて、p型不純物がドープされた障壁層132を用
い、かつアンドープのガイド層103に代えて、p型不
純物がドープされたガイド層133を用いて構成し、障
壁層132及びガイド層133の各p型不純物濃度を、
井戸層101のホール濃度が1.5×1018/cm3に
なるように設定したことを特徴とする。尚、具体的に
は、例えば、障壁層132のp型不純物濃度は{(1/
2)×(1.5×1018)}/cm3に設定し、ガイド
層133のp型不純物濃度は{(75/100)×
(1.5×1018)}/cm3に設定する。
体レーザダイオードの活性層の構成を示すバンドダイア
グラムである。本実施の形態2の半導体レーザダイオー
ドは、上述のLD1においてアンドープの障壁層102
に代えて、p型不純物がドープされた障壁層132を用
い、かつアンドープのガイド層103に代えて、p型不
純物がドープされたガイド層133を用いて構成し、障
壁層132及びガイド層133の各p型不純物濃度を、
井戸層101のホール濃度が1.5×1018/cm3に
なるように設定したことを特徴とする。尚、具体的に
は、例えば、障壁層132のp型不純物濃度は{(1/
2)×(1.5×1018)}/cm3に設定し、ガイド
層133のp型不純物濃度は{(75/100)×
(1.5×1018)}/cm3に設定する。
【0042】このように、障壁層132とガイド層13
3にそれぞれ、p型不純物をドープすることにより、障
壁層132とガイド層133の価電子帯に励起された正
孔は、エネルギーの低い井戸層の価電子帯に集まる。こ
こで、井戸層の正孔濃度は、障壁層132の不純物濃度
とガイド層133の不純物濃度に対応した濃度となる。
本実施の形態2では、井戸層101の正孔濃度は、1.
5×1018/cm3になるように、障壁層132及びガ
イド層133の各p型不純物濃度が設定されるので、正
孔の擬フェルミエネルギーを75meVだけ下げること
ができ、その結果、井戸層101における正孔の第1量
子化準位と障壁層132の価電子帯の上端との間のエネ
ルギー差ΔEvを実効的に75meVだけ下げることが
できる。従って、本実施の形態2の半導体レーザダイオ
ードは、実施の形態1と同様の作用効果を有する。
3にそれぞれ、p型不純物をドープすることにより、障
壁層132とガイド層133の価電子帯に励起された正
孔は、エネルギーの低い井戸層の価電子帯に集まる。こ
こで、井戸層の正孔濃度は、障壁層132の不純物濃度
とガイド層133の不純物濃度に対応した濃度となる。
本実施の形態2では、井戸層101の正孔濃度は、1.
5×1018/cm3になるように、障壁層132及びガ
イド層133の各p型不純物濃度が設定されるので、正
孔の擬フェルミエネルギーを75meVだけ下げること
ができ、その結果、井戸層101における正孔の第1量
子化準位と障壁層132の価電子帯の上端との間のエネ
ルギー差ΔEvを実効的に75meVだけ下げることが
できる。従って、本実施の形態2の半導体レーザダイオ
ードは、実施の形態1と同様の作用効果を有する。
【0043】また、実施の形態2の半導体レーザダイオ
ードでは、井戸層にp型不純物をドープすることなく、
井戸層のキャリア濃度を所定の値に設定しているので、
井戸層に不純物準位が形成されることがないので、電子
の不純物準位への遷移による発光(レーザ発振に寄与し
ない発光)がない。この電子の不純物準位への遷移によ
り発生する光の波長は、直接遷移による発光波長と異な
るため、レーザ発振に寄与することはなく損失となるも
のであるので、実施の形態2の半導体レーザダイオード
では、実施の形態1に比較して損失を少なくでき、レー
ザ発振効率を高くできる。
ードでは、井戸層にp型不純物をドープすることなく、
井戸層のキャリア濃度を所定の値に設定しているので、
井戸層に不純物準位が形成されることがないので、電子
の不純物準位への遷移による発光(レーザ発振に寄与し
ない発光)がない。この電子の不純物準位への遷移によ
り発生する光の波長は、直接遷移による発光波長と異な
るため、レーザ発振に寄与することはなく損失となるも
のであるので、実施の形態2の半導体レーザダイオード
では、実施の形態1に比較して損失を少なくでき、レー
ザ発振効率を高くできる。
【0044】実施の形態3.図3は、本発明に係る実施
の形態3の半導体レーザダイオードの構成を模式的に示
す斜視図である。本実施の形態3の半導体レーザダイオ
ードは、図3に示すように活性層に量子井戸細線(Qw
ire)を用いることにより、低しきい値化及び高速応
答化を図ったものである。実施の形態3の半導体レーザ
ダイオードにおいて、p型クラッド層2とn型クラッド
層5の間に形成された活性層200は、厚さLz=15
6Å、幅Ly=156ÅのInGaAsからなる複数の
量子井戸細線201が、互いに平行になるようにかつ一
定の間隔(156Å)で規則的に配列されてなる。ここ
で、実施の形態3の活性層200において、量子井戸細
線201の間に形成されているものは、InGaAsP
からなる障壁層202であって、そのバンドギャップエ
ネルギーは、波長に換算してλg=1.15μmになる
ように設定される。以上のように構成された半導体レー
ザダイオードは、1.5μm帯でレーザ発振させること
ができる。
の形態3の半導体レーザダイオードの構成を模式的に示
す斜視図である。本実施の形態3の半導体レーザダイオ
ードは、図3に示すように活性層に量子井戸細線(Qw
ire)を用いることにより、低しきい値化及び高速応
答化を図ったものである。実施の形態3の半導体レーザ
ダイオードにおいて、p型クラッド層2とn型クラッド
層5の間に形成された活性層200は、厚さLz=15
6Å、幅Ly=156ÅのInGaAsからなる複数の
量子井戸細線201が、互いに平行になるようにかつ一
定の間隔(156Å)で規則的に配列されてなる。ここ
で、実施の形態3の活性層200において、量子井戸細
線201の間に形成されているものは、InGaAsP
からなる障壁層202であって、そのバンドギャップエ
ネルギーは、波長に換算してλg=1.15μmになる
ように設定される。以上のように構成された半導体レー
ザダイオードは、1.5μm帯でレーザ発振させること
ができる。
【0045】本実施の形態3では、実施の形態1と同様
の原理に基づいて、量子井戸細線201を構成するIn
GaAsに1.1×1018/cm3のp型不純物をドー
プしている。これによって、量子井戸細線201におけ
る正孔の第1量子化準位と障壁層202の価電子帯の上
端との間のエネルギー差ΔEvを小さくすることができ
るので、各量子井戸細線201に均一にキャリアを注入
することができ、低しきい値電流化及び高速応答化が図
れる。尚、量子井戸細線201にp型不純物をドープし
ない場合の、量子井戸細線における正孔の第1量子化準
位と障壁層202の価電子帯の上端との間のエネルギー
差ΔEvは、191meVである。
の原理に基づいて、量子井戸細線201を構成するIn
GaAsに1.1×1018/cm3のp型不純物をドー
プしている。これによって、量子井戸細線201におけ
る正孔の第1量子化準位と障壁層202の価電子帯の上
端との間のエネルギー差ΔEvを小さくすることができ
るので、各量子井戸細線201に均一にキャリアを注入
することができ、低しきい値電流化及び高速応答化が図
れる。尚、量子井戸細線201にp型不純物をドープし
ない場合の、量子井戸細線における正孔の第1量子化準
位と障壁層202の価電子帯の上端との間のエネルギー
差ΔEvは、191meVである。
【0046】以上の実施の形態3では、量子井戸細線2
01を構成するInGaAsにp型不純物をドープし
て、量子井戸細線201における正孔の第1量子化準位
と障壁層202の価電子帯の上端との間のエネルギー差
ΔEvを小さくした。しかしながら、本発明はこれに限
らず、実施の形態2と同様に、量子井戸細線201をア
ンドープとし、障壁層202にp型不純物をドープし
て、障壁層202の価電子帯に励起された正孔を、エネ
ルギーの低い量子井戸細線201の価電子帯に集めるこ
とにより、量子井戸細線201における正孔の第1量子
化準位と障壁層202の価電子帯の上端との間のエネル
ギー差ΔEvを小さくするように構成してもよい。以上
のようにしても実施の形態3と同様の効果を有する。
01を構成するInGaAsにp型不純物をドープし
て、量子井戸細線201における正孔の第1量子化準位
と障壁層202の価電子帯の上端との間のエネルギー差
ΔEvを小さくした。しかしながら、本発明はこれに限
らず、実施の形態2と同様に、量子井戸細線201をア
ンドープとし、障壁層202にp型不純物をドープし
て、障壁層202の価電子帯に励起された正孔を、エネ
ルギーの低い量子井戸細線201の価電子帯に集めるこ
とにより、量子井戸細線201における正孔の第1量子
化準位と障壁層202の価電子帯の上端との間のエネル
ギー差ΔEvを小さくするように構成してもよい。以上
のようにしても実施の形態3と同様の効果を有する。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る第1の半導体レーザダイオード1は、上記井戸層又は
障壁層のいずれか一方に、p型不純物をドープして上記
井戸層における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価
電子帯の上端との間のエネルギー差を小さくしているの
で、レーザ発振時に各井戸層に略均一にキャリアを注入
することができ、低いしきい値と高速応答が得られる。
る第1の半導体レーザダイオード1は、上記井戸層又は
障壁層のいずれか一方に、p型不純物をドープして上記
井戸層における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価
電子帯の上端との間のエネルギー差を小さくしているの
で、レーザ発振時に各井戸層に略均一にキャリアを注入
することができ、低いしきい値と高速応答が得られる。
【0048】また、上記第1の半導体レーザダイオード
において、上記障壁層にp型不純物をドープすることに
より、レーザ発振効率を高くすることができる。
において、上記障壁層にp型不純物をドープすることに
より、レーザ発振効率を高くすることができる。
【0049】また、上記第1の半導体レーザダイオード
においては、上記井戸層をInGaAsで構成しかつ上
記障壁層をInGaAsPで構成し、しかも上記井戸層
における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電子帯
の上端との間のエネルギー差が略120meVになるよ
うに、上記p型不純物のドープ量を設定することによ
り、優れた発振特性と低いしきい値及び高速応答が得ら
れる。
においては、上記井戸層をInGaAsで構成しかつ上
記障壁層をInGaAsPで構成し、しかも上記井戸層
における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電子帯
の上端との間のエネルギー差が略120meVになるよ
うに、上記p型不純物のドープ量を設定することによ
り、優れた発振特性と低いしきい値及び高速応答が得ら
れる。
【0050】また、本発明に係る第2の半導体レーザダ
イオードは、互いに平行な複数の量子井戸細線が、障壁
層を挟んで一定の間隔で配列された量子細線層を活性層
に有する半導体レーザダイオードであって、上記量子井
戸細線又は障壁層のいずれか一方に、p型不純物をドー
プして、上記量子井戸細線における正孔の第1量子化準
位と上記障壁層の価電子帯の上端との間のエネルギー差
を小さくすることができる。これによって、各量子井戸
細線に略均一にキャリアを注入することができ、低いし
きい値と高速応答が得られる。
イオードは、互いに平行な複数の量子井戸細線が、障壁
層を挟んで一定の間隔で配列された量子細線層を活性層
に有する半導体レーザダイオードであって、上記量子井
戸細線又は障壁層のいずれか一方に、p型不純物をドー
プして、上記量子井戸細線における正孔の第1量子化準
位と上記障壁層の価電子帯の上端との間のエネルギー差
を小さくすることができる。これによって、各量子井戸
細線に略均一にキャリアを注入することができ、低いし
きい値と高速応答が得られる。
【0051】また、本発明に係る第2の半導体レーザダ
イオードにおいて、上記障壁層にp型不純物をドープす
ることにより、レーザ発振効率を高くすることができ
る。
イオードにおいて、上記障壁層にp型不純物をドープす
ることにより、レーザ発振効率を高くすることができ
る。
【0052】また、本発明に係る第2の半導体レーザダ
イオードにおいて、上記量子井戸細線をInGaAsで
構成しかつ上記障壁層をInGaAsPで構成して、し
かも、上記量子井戸細線における正孔の第1量子化準位
と上記障壁層の価電子帯の上端との間のエネルギー差が
略120meVになるように、上記p型不純物のドープ
量を設定することにより、優れた発振特性と低いしきい
値及び高速応答が得られる。
イオードにおいて、上記量子井戸細線をInGaAsで
構成しかつ上記障壁層をInGaAsPで構成して、し
かも、上記量子井戸細線における正孔の第1量子化準位
と上記障壁層の価電子帯の上端との間のエネルギー差が
略120meVになるように、上記p型不純物のドープ
量を設定することにより、優れた発振特性と低いしきい
値及び高速応答が得られる。
【図1】 本発明に係る実施の形態1の半導体レーザダ
イオードにおける活性層のエネルギーダイアグラムであ
る。
イオードにおける活性層のエネルギーダイアグラムであ
る。
【図2】 本発明に係る実施の形態2の半導体レーザダ
イオードにおける活性層のエネルギーダイアグラムであ
る。
イオードにおける活性層のエネルギーダイアグラムであ
る。
【図3】 本発明に係る実施の形態3の半導体レーザダ
イオードの構成を模式的に示す斜視図である。
イオードの構成を模式的に示す斜視図である。
【図4】 従来例の半導体レーザダイオードの構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】 従来例の半導体レーザダイオードの活性層の
エネルギーダイアグラムである。
エネルギーダイアグラムである。
【図6】 従来例の半導体レーザダイオード(LD1)
における、電流に対する光出力特性を示すグラフであ
る。
における、電流に対する光出力特性を示すグラフであ
る。
【図7】 従来例の半導体レーザダイオード(LD2)
における、電流に対する光出力特性を示すグラフであ
る。
における、電流に対する光出力特性を示すグラフであ
る。
【図8】 従来例の半導体レーザダイオード(LD1)
における、光出力に対する緩和共振周波数特性を示すグ
ラフである。
における、光出力に対する緩和共振周波数特性を示すグ
ラフである。
【図9】 従来例の半導体レーザダイオード(LD2)
における、光出力に対する緩和共振周波数特性を示すグ
ラフである。
における、光出力に対する緩和共振周波数特性を示すグ
ラフである。
【図10】 実施の形態1、LD1及びLD2の各半導
体レーザダイオードにおける、キャリア密度に対する最
大利得を示すグラフである。
体レーザダイオードにおける、キャリア密度に対する最
大利得を示すグラフである。
1 p型のInP基板、2 p型InPクラッド層、3
量子井戸構造の活性層、4 n型InGaAsP埋め
込み回折格子、5 n型InPクラッド層、6p型In
P埋め込み層、7 n型InPブロック層7、8 p型
InPブロック層、9 n型InGaAsPキャップ
層、 101,131 井戸層、102,132,20
2 障壁層、103,133 ガイド層、201 量子
井戸細線。
量子井戸構造の活性層、4 n型InGaAsP埋め
込み回折格子、5 n型InPクラッド層、6p型In
P埋め込み層、7 n型InPブロック層7、8 p型
InPブロック層、9 n型InGaAsPキャップ
層、 101,131 井戸層、102,132,20
2 障壁層、103,133 ガイド層、201 量子
井戸細線。
Claims (6)
- 【請求項1】 井戸層と障壁層とが交互に積層された多
重量子井戸層を活性層に有する半導体レーザダイオード
であって、 上記井戸層又は障壁層のいずれか一方に、上記井戸層に
おける正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電子帯の
上端との間のエネルギー差が小さくなるようにp型不純
物をドープしたことを特徴とする半導体レーザダイオー
ド。 - 【請求項2】 上記障壁層にp型不純物をドープした請
求項1記載の半導体レーザダイオード。 - 【請求項3】 上記井戸層がInGaAsからなりかつ
上記障壁層がInGaAsPからなり、上記井戸層にお
ける正孔の第1量子化準位と上記障壁層の価電子帯の上
端との間のエネルギー差が略120meVになるよう
に、上記p型不純物のドープ量を設定した請求項1又は
2に記載の半導体レーザダイオード。 - 【請求項4】 互いに平行な複数の量子井戸細線が、障
壁層を挟んで一定の間隔で配列された量子細線層を活性
層に有する半導体レーザダイオードであって、 上記量子井戸細線又は障壁層のいずれか一方に、上記量
子井戸細線における正孔の第1量子化準位と上記障壁層
の価電子帯の上端との間のエネルギー差が小さくなるよ
うにp型不純物をドープしたことを特徴とする半導体レ
ーザダイオード。 - 【請求項5】 上記障壁層にp型不純物をドープした請
求項4記載の半導体レーザダイオード。 - 【請求項6】 上記量子井戸細線がInGaAsからな
りかつ上記障壁層がInGaAsPからなり、上記量子
井戸細線における正孔の第1量子化準位と上記障壁層の
価電子帯の上端との間のエネルギー差が略120meV
になるように、上記p型不純物のドープ量を設定した請
求項4又は5に記載の半導体レーザダイオード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4197198A JPH11243249A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 半導体レーザダイオード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4197198A JPH11243249A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 半導体レーザダイオード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11243249A true JPH11243249A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12623091
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4197198A Pending JPH11243249A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 半導体レーザダイオード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11243249A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6774389B2 (en) | 2002-01-17 | 2004-08-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Optical semiconductor device |
| US7006545B2 (en) * | 2000-10-02 | 2006-02-28 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Semiconductor laser device and optical fiber amplifier using the same |
-
1998
- 1998-02-24 JP JP4197198A patent/JPH11243249A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7006545B2 (en) * | 2000-10-02 | 2006-02-28 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Semiconductor laser device and optical fiber amplifier using the same |
| US6774389B2 (en) | 2002-01-17 | 2004-08-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Optical semiconductor device |
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