JPH11243396A - 音声符号化伝送システム - Google Patents

音声符号化伝送システム

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JPH11243396A
JPH11243396A JP10044819A JP4481998A JPH11243396A JP H11243396 A JPH11243396 A JP H11243396A JP 10044819 A JP10044819 A JP 10044819A JP 4481998 A JP4481998 A JP 4481998A JP H11243396 A JPH11243396 A JP H11243396A
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久 矢島
Shigeaki Suzuki
茂明 鈴木
Yukimasa Sugino
幸正 杉野
Hideaki Ebisawa
秀明 海老沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無音圧縮を行わない既存の伝送網側の音声通
信システムに改良を加えることなく、この伝送網に無音
圧縮伝送網を接続することは困難であった。 【解決手段】 原音声信号の有音区間を符号化処理する
と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
伝送路Aに出力する送信端10と、第1の伝送路Aから
受信した第1の音声符号に基づいて、原音声信号の無音
区間に背景雑音を補間して生成された第2の音声符号を
第2の伝送路Bに出力する中継ノード20と、第2の伝
送路Bから受信した第2の音声符号を復号処理して原音
声信号を再生する受信端30とを備え、送信端10で符
号化処理する際の内部状態と、受信端30で復号処理す
る際の内部状態とを一致させていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号を高能率
に圧縮伝送する音声符号化伝送システムに関し、特に音
声品質を向上させることのできる音声符号化伝送システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声信号の冗長成分を除いて
高能率に符号化する高能率音声符号化技術を用いた音声
信号のディジタル伝送技術が、企業内通信や国際通信な
どの通信コストの低減が強く望まれる分野で盛んに用い
られている。高能率音声符号化方式としては、ITU(Inte
rnational Telecommunications Union)勧告G.726 ADPC
M(Adaptive Differential Pulse Code Modulation:適
応差分パルス符号変調)符号化方式に代表されるような
予測差分符号化方式や、ITU勧告G.728 LD-CELP(Low-De
lay Code Excited Linear Prediction:低遅延型符号励
振線形予測)符号化方式(図21参照)、およびITU勧告
G.729CS-ACELP(Conjugate-Structure Algebraic-Code-E
xcited Linear Prediction:共役構造代数的符号励振線
形予測)符号化方式に代表されるような「合成による分
析(Analysis-by-Synthesis)」に基づく符号化方式など
がある。
【0003】なお、これら符号化方式の詳細について
は、以下の文献を参照されたい。 ・CCITT Recommendation G.726, ■40,32,24,16kbit/s
adaptive differentialpulse code modulation (ADPCM)
■ ・ITU-T Recommendation G.728, ■Coding of speech a
t 16kbit/s using Low-Delay Code Excited Linear Pre
diction(LD-CELP)■ ・ITU-T Recommendation G.729, ■Coding of speech a
t 8kbit/s using conjugate-structure algebraic-code
-excited linear prediction■
【0004】ここで、予測差分符号化方式は、過去の信
号系列から現在の信号を予測し、その予測パラメータと
実際の信号との差分信号を量子化して伝送する方式であ
る。また、「合成による分析」に基づく符号化方式は、
過去、及び現在の音声信号に基づいて分析して得られた
パラメータを用いて、候補として複数パターンの信号の
合成を行い、その中から最も入力音声に近似した信号パ
ターンを選択した上で、選択された合成信号の基となっ
たパラメータを、最適パラメータとして量子化し、伝送
する方式である。
【0005】これらのいずれの方式も、送信側に設けら
れた符号器と、受信側に設けられた復号器とで実現され
ている。そして、現在の入力音声信号成分に基づく所謂
フォワード適応によって得られる符号器のパラメータに
ついては、復号器でその情報を得る手段がない。このた
め、符号器と復号器とが同一のパラメータを保持するた
めには、符号器から復号器に情報を送信する必要があ
る。一方、過去の音声信号に基づく所謂バックワード適
応によって得られるパラメータについては、符号器およ
び復号器の両者が共通のパラメータ算出手段を持つこと
により、符号器および復号器を正常に動作させることが
できる。
【0006】即ち、予測差分符号化方式では、過去の信
号系列を符号器および復号器の内部状態として共有する
ことにより、これに基づいた音声の符号化および復号動
作が実現される。また、「合成による分析」に基づく符
号化方式では、バックワード適応によって得られた送受
信で同一のパラメータの集合を符号器、復号器の内部状
態として共有することにより、これらのパラメータに基
づいた音声の符号化および復号化が実現される。従っ
て、復号器においては、符号器と全く同じ内部状態を保
ちながら音声の復号処理を実行することが前提となる。
逆に、何らかの原因で送信側と受信側とで過去の音声信
号が異なれば、内部状態も一致しなくなり、復号部で再
生される音声の正確さが保証されないおそれがある。
【0007】一方で、通信網においては、電話に代表さ
れる音声以外に、画像やコンピュータデータの伝送とい
った、マルチメディア伝送への要求が高まっている。こ
のような複数のサービスをネットワーク上で総合的に扱
えるように、非同期転送モード(ATM:Asynchronous Tran
sfer Mode)と呼ばれる通信方式が近年、盛んに導入され
つつある。ATM伝送網においては、伝送される情報信号
(音声・画像等)をディジタル符号化し、得られたビッ
ト列をセルと呼ばれる固定長ブロックに分割し、非同期
的に通信路に送出する。これにより、伝送速度の異なる
情報信号を多元的に取り扱うことが可能になる。
【0008】最近では、上述のような一層の高能率化へ
の要求から、ATM網の非同期性・可変速度性といった特
長を生かした無音圧縮技術(音声信号の無音部分を廃棄
して伝送する方式)が併用されるようになりつつある。
この無音圧縮技術は、有音区間の音声品質を損なうこと
なく、伝送路に送出される音声信号の総量を低減するこ
とができ、統計多重効果により、一層高能率な音声伝送
を可能とする。
【0009】しかし、この無音圧縮音声伝送システムで
は、無音時に伝送される音声情報が皆無であるため、高
能率符号化された音声信号である音声符号を受信して復
号する復号器の動作は無音時に不定となる。従って、上
記で述べたバックワード適応が正常に機能しなくなり、
無音状態(トークスパートが“無し”の状態と呼ぶこと
がある)から有音状態(トークスパートが“有り”の状
態と呼ぶことがある)に遷移するときに、音声符号を生
成する符号器の内部状態と、音声符号を復号する復号器
の内部状態とが一致しなくなる。そのため、復号部で
は、たとえ伝送路誤りのない正しい高能率符号が与えら
れたとしても、正しく音声信号を復号できるとは限らな
い。この現象は、しばしば受信端の再生音における不快
な異音、例えばクリック音、発振音等、として表れる。
【0010】図22は、これを解決するための第1の音
声符号化伝送システムの構成を示すブロック図である。
この図は、特開平2−181552号公報に示された構
成図に基づいている。この音声伝送システムは、送信端
60と受信端70とで一対の構成をなす。トークスパー
ト有りの状態、即ち有音区間においては、送信端60は
音声信号を高能率音声符号器601で符号化して、切替
スイッチ604を経由して、伝送路Aに音声符号を送出
する。送信端60の切替スイッチ604はトークスパー
ト無し、即ち無音区間においては伝送路Aに対して何も
送出しないように切り換えられるので、送信端60から
は無音圧縮された音声符号が送出されることになる。音
声検出器603は音声信号の有音/無音を検出して、切
替スイッチ604の切替えを行う。
【0011】一方、受信端70では伝送路Aからの音声
符号を復号器702で音声信号に復号して出力する。無
音圧縮されている間、切替スイッチ705は擬似背景雑
音生成部706側に切り替えられており、受信端70か
らは、話者の背景雑音を模した擬似的な信号(以下、擬
似背景雑音信号という)が出力される。有/無音情報抽
出部707は音声符号に基づいて有音/無音を検出し
て、切替スイッチ705の切替えを行う。
【0012】このシステムでは送信端60に符号器60
1の所定の内部状態を記憶したメモリ630を有し、受
信端70にはこれと同一の内容を格納したメモリ730
を有している。そして、上述のような問題が発生する音
声信号の無音区間から有音区間への遷移時においては、
それを音声検出器603および有/無音情報抽出部70
7が同期して検出し、送信端60においてはメモリ63
0から符号器601に符号化処理のための内部状態の初
期値が設定され、受信端70においてはメモリ730か
ら復号器702に復号処理のための内部状態の初期値が
設定される。
【0013】このように、送信端60及び受信端70と
でトークスパートが検出されるタイミングは同期してお
り、その時点で両者の内部状態は同一の状態にリセット
される。そのため、符号器601と復号器702との内
部状態は音声の有音区間においては常に一致し、トーク
スパート先頭における異音の発生を回避することができ
る。
【0014】このような技術を用いることによって、高
能率符号化を用いた無音圧縮伝送を実現することができ
る。しかし、現在、これまでに構築された無音圧縮を行
わない伝送網が既に存在する。これらの伝送網は多くの
場合、多額な費用を投じてインフラストラクチャーとし
て構築されたものであり、それを直ちに無音圧縮伝送網
に置き換えたり、改良したりすることは経済的に困難で
ある。よって、これら従来の伝送網がカバーする範囲も
包括した大きな網を構築したい場合には、当面は無音圧
縮を行わない網をそのままの状態で、無音圧縮を行う網
に併存させなければならない。
【0015】即ち、無音圧縮を行わない網と無音圧縮を
行う網との併存は、これら2種類の網を中継ノードで接
続することにより実現される。その方法として、図23
及び図24に示す2つの方法がある。これらの図は、無
音圧縮を行う網から無音圧縮を行わない網への伝送を説
明するものである。
【0016】図23は、2種類の網を中継ノードを介し
てタンデム接続する伝送システムの構成図である。この
図において、図22と同一の機能を有する構成要素には
同一の符号を付し、その説明を省略する。このシステム
の送信端60が有する符号器601は無音圧縮を行った
上で、音声符号を伝送路Aに送出する。
【0017】中継ノード80では、伝送路Aから送信端
60の音声符号(有音部のみ)を受信し、これを復号器
802で音声信号に復号する。送信端60の信号は無音
圧縮されているため、復号される音声信号は有音部のみ
となる。この音声信号の無音区間に擬似背景雑音信号を
挿入し、改めて符号器801で符号化して受信端70に
伝送する。
【0018】ここで、送信端60と中継ノード80との
間の音声信号の処理は、例えば、図22にて説明した同
期リセットを用いた無音圧縮伝送方式で行われる。この
ように、中継ノード80で一旦復号し、再度符号化を行
うため、音声符号化処理の立場から見ると、相互に独立
した2つの伝送路A,Bが直列に接続された所謂タンデ
ム接続と称する形態となる。
【0019】一方、図24は、2種類の網を中継ノード
を介してディジタル1リンクにより接続する伝送システ
ムの構成図である。この図において、図23と同一の機
能を有する構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0020】送信端60から伝送路Aに送出された、無
音圧縮された音声符号は、中継ノード80により無音符
号が補充され、伝送路Bを介して受信端70に伝送され
る。送信端60に入力された音声信号は、符号器601
にて高能率符号化される。音声検出器603は、この音
声信号を基に有音/無音(トークスパートの有無)を検
出し、切替スイッチ604を制御する。切替スイッチ6
04は、トークスパート有りの場合のみ、符号器601
からの音声符号を伝送路Aに伝送する。トークスパート
無しの場合には音声符号は廃棄され、伝送路Aには何も
出力されない。これにより伝送路Aには無音圧縮された
音声符号が送出される。
【0021】中継ノード80は、送信端60から伝送路
Aを介して伝送された無音圧縮された音声符号を受信す
る。有/無音情報抽出部807は、伝送路Aからの音声
符号の受信状況を常に監視し、その結果に応じて切替ス
イッチ804を制御する。即ち、伝送路Aから音声符号
が入力された場合は、切替スイッチ804を804b側
に倒して、受信した音声符号をそのまま伝送路Bにリレ
ーする。
【0022】一方、伝送路Aからの信号の受信が検知さ
れなかった場合(即ち無音部と判定された区間)、有/
無音情報抽出部807が切替スイッチ804を擬似背景
雑音生成部806側に切り替えて、無音区間の信号を擬
似背景雑音信号で補充する。なお、遅延器209は、有
/無音情報抽出部807における処理時間だけ伝送路A
からの音声符号を遅延させ、切替スイッチ804を音声
符号の入力に同期して動作させるものである。
【0023】受信端70では、復号器702が伝送路B
からの音声符号を復号し、音声信号を取り出す。無音区
間の信号は、中継ノード80で擬似信号が挿入されるた
め、見掛け上、受信端70には連続した音声信号が入力
しているように見える。
【0024】このように中継ノード80は、音声の有無
によって単にスイッチングのみを実行しているに過ぎな
い。このため、受信端70に伝送される音声符号は、無
音区間こそ中継ノードで補間処理がなされているもの
の、主要な情報となる有音区間については送信端60か
ら送出されたものに他ならない。そして、伝送路A,B
間を通過する信号は、ディジタル信号のまま加工されず
に相手方の網にリレーされることから、この網間伝送方
式をディジタル1リンクと一般的に称している。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たタンデム接続及びディジタル1リンクによる伝送路
A,Bの接続には、以下に述べる問題点がある。即ち、
タンデム接続は、送信端60で無音圧縮された音声符号
を、中継ノード80で音声信号に復号した後に雑音信号
を挿入し、その後、再度符号化して伝送路Bに送出す
る。このため、中継ノード80の符号器801の内部状
態と、受信端70の復号器702の内部状態とは常に一
致し、上述した異音の発生は防止される。
【0026】しかし、中継ノード80では、音声符号に
対して、復号化した後に再度符号化するという処理を行
うため、送信端に入力された音声信号は受信端から出力
されるまでに2回の符号化/復号化処理を受けることに
なる。そのため量子化誤差が蓄積し、受信端70から出
力される音声信号の品質が劣化するという問題があっ
た。この音声品質の劣化は、高いビットレート(l6kbit
/s以上)では、ほとんど気にならない程度であるが、圧
縮率が高くなればなるほどその劣化傾向は顕著になる。
特に、音声伝送システムは低ビットレートであるため、
この音声品質の劣化は無視することができない。
【0027】一方、ディジタル1リンクによる接続で
は、全く事情は逆である。この場合には受信端70に伝
送される有音部における音声符号は、送信端60におい
て生成された音声符号と同一であるため、量子化誤差の
蓄積による音声信号の品質劣化は防止される。しかし、
送信端60の符号器601の内部状態と、受信端70の
復号器702の内部状態とでは、無音状態から有音状態
に遷移するタイミングで一般に不一致となる。
【0028】即ち、音声符号自体は同じであるのに、そ
の符号化/復号化処理において内部状態が異なるため、
復号器702で復号される音声信号は符号器601で意
図した信号とは異なるものとなり、上述した異音が発生
し得るという問題がある。この異音の発生は、受信者に
不快感を与えるのみならず、通常、トークスパートの先
頭で発生するため、通話内容の理解度を著しく低下させ
るという問題があった。
【0029】以上の問題により、従来は、無音圧縮を行
わない既存の伝送網側の音声通信システムに改良を加え
ることなく、この伝送網に無音圧縮伝送網を接続するこ
とは困難であった。
【0030】本発明は、このような問題を解決し、無音
圧縮を行わない既存の伝送網に無音圧縮を行った伝送網
を接続した音声符号化伝送システムにおいて、高品質な
音声伝送を可能とする音声符号化伝送システムを提供す
ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1の音声符号化伝
送システムは、原音声信号の有音区間を符号化処理する
と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
伝送路に出力する送信端と、第1の伝送路から受信した
第1の音声符号に基づいて、原音声信号の無音区間に背
景雑音を補間して生成された第2の音声符号を第2の伝
送路に出力する中継ノードと、第2の伝送路から受信し
た第2の音声符号を復号処理して原音声信号を再生する
受信端とを備える音声符号化伝送システムにおいて、送
信端は、背景雑音を模した第1の擬似信号を生成する送
信側背景雑音生成手段と、原音声信号の無音区間に第1
の擬似信号を挿入する送信側背景雑音挿入手段と、送信
側背景雑音挿入手段によって得られた音声信号を符号化
する送信側符号化手段と、送信側符号化手段で符号化さ
れた音声符号の無音区間を圧縮して、第1の音声符号を
生成する送信側音声符号生成手段とを備え、中継ノード
は、第1の音声符号を復号化する中継側復号化手段と、
背景雑音を模した第2の擬似信号を生成する中継側背景
雑音生成手段と、中継側復号化手段で復号化された音声
信号の無音区間に第2の擬似信号を挿入する中継側背景
雑音挿入手段と、中継側背景雑音挿入手段によって得ら
れた音声信号を符号化する中継側符号化手段と、中継側
符号化手段で符号化された音声符号を第1の音声符号の
無音区間に挿入して、第2の音声符号を生成する中継側
音声符号生成手段とを備えることを特徴とする。
【0032】請求項2の音声符号化伝送システムは、原
音声信号の有音区間を符号化処理すると共に無音圧縮し
て生成された第1の音声符号を第1の伝送路に出力する
送信端と、第1の伝送路から受信した第1の音声符号に
基づいて、原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して
生成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中
継ノードと、第2の伝送路から受信した第2の音声符号
を復号処理して原音声信号を再生する受信端とを備える
音声符号化伝送システムにおいて、送信端は、背景雑音
を模した第1の擬似信号を生成する送信側背景雑音生成
手段と、原音声信号の無音区間に第1の擬似信号を挿入
する送信側背景雑音挿入手段と、送信側背景雑音挿入手
段によって得られた音声信号を符号化する送信側符号化
手段と、送信側符号化手段で符号化された音声符号の無
音区間を圧縮して、第1の音声符号を生成する送信側音
声符号生成手段とを備え、中継ノードは、第1の音声符
号を復号化する中継側復号化手段と、背景雑音を模した
第2の擬似信号を生成する中継側背景雑音生成手段と、
第2の擬似信号を符号化する中継側符号化手段と、中継
側符号化手段で符号化された擬似符号を第1の音声符号
の無音区間に挿入して、第2の音声符号を生成する中継
側音声符号生成手段とを備え、中継側符号化手段は、中
継側復号化手段の内部パラメータを入力して、この内部
パラメータを用いて中継側復号化手段と同等の内部状態
を保持していることを特徴とする。
【0033】請求項3の音声符号化伝送システムは、原
音声信号の有音区間を符号化処理すると共に無音圧縮し
て生成された第1の音声符号を第1の伝送路に出力する
送信端と、第1の伝送路から受信した第1の音声符号に
基づいて、原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して
生成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中
継ノードと、第2の伝送路から受信した第2の音声符号
を復号処理して原音声信号を再生する受信端とを備える
音声符号化伝送システムにおいて、送信端は、背景雑音
を模した第1の擬似信号を生成する送信側背景雑音生成
手段と、原音声信号の無音区間に第1の擬似信号を挿入
する送信側背景雑音挿入手段と、送信側背景雑音送信手
段によって得られた音声信号を符号化する送信側符号化
手段と、送信側符号化手段で符号化された音声符号の無
音区間を圧縮して、第1の音声符号を生成する送信側音
声符号生成手段とを備え、中継ノードは、背景雑音を模
した第2の擬似信号を生成する中継側背景雑音生成手段
と、第1の音声符号を復号化すると共に、第2の擬似信
号を符号化する補間信号生成手段と、補間信号生成手段
で符号化された擬似符号を第1の音声符号の無音区間に
挿入して、第2の音声符号を生成する中継側音声符号生
成手段とを備え、補間信号生成手段は、復号化処理と符
号化処理とで共通した内部状態を保持していることを特
徴とする。
【0034】請求項4の音声符号化伝送システムは、原
音声信号の有音区間を符号化処理すると共に無音圧縮し
て生成された第1の音声符号を第1の伝送路に出力する
送信端と、第1の伝送路から受信した第1の音声符号に
基づいて、原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して
生成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中
継ノードと、第2の伝送路から受信した第2の音声符号
を復号処理して原音声信号を再生する受信端とを備える
音声符号化伝送システムにおいて、送信端は、背景雑音
を模した第1の擬似符号を生成する送信側背景雑音生成
手段と、第1の擬似符号を復号化する送信側復号化手段
と、送信側復号化手段で復号化された擬似信号を原音声
信号の無音区間に挿入する送信側背景雑音挿入手段と、
送信側背景雑音挿入手段によって得られた音声信号を符
号化する送信側符号化手段と、送信側符号化手段で符号
化された音声符号の無音区間を圧縮して、第1の音声符
号を生成する送信側音声符号生成手段とを備え、中継ノ
ードは、背景雑音を模した第2の擬似符号を生成する中
継側背景雑音生成手段と、第1の音声符号の無音区間に
第2の擬似符号を挿入して、第2の音声符号を生成する
中継側音声符号生成手段とを備え、送信側復号化手段
は、送信側符号化手段で符号化された音声符号を入力し
て、有音区間についてはこの音声符号を復号化すると共
に、無音区間については第2の擬似符号を復号化してい
ることを特徴とする。
【0035】請求項5の音声符号化伝送システムは、原
音声信号の有音区間を符号化処理すると共に無音圧縮し
て生成された第1の音声符号を第1の伝送路に出力する
送信端と、第1の伝送路から受信した第1の音声符号に
基づいて、原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して
生成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中
継ノードと、第2の伝送路から受信した第2の音声符号
を復号処理して原音声信号を再生する受信端とを備える
音声符号化伝送システムにおいて、送信端は、背景雑音
を模した第1の擬似符号を生成する送信側背景雑音生成
手段と、第1の擬似符号を復号化する送信側復号化手段
と、原音声信号を符号化する送信側符号化手段と、送信
側符号化手段で符号化された音声符号の無音区間を圧縮
して、第1の音声符号を生成する送信側音声符号生成手
段とを備え、中継ノードは、背景雑音を模した第2の擬
似符号を生成する中継側背景雑音生成手段と、第1の音
声符号の無音区間に第2の擬似符号を挿入して、第2の
音声符号を生成する中継側音声符号生成手段とを備え、
送信側符号化手段は、送信側復号化手段の内部パラメー
タを入力して、この内部パラメータを用いて送信側復号
化手段と同等の内部状態を保持していることを特徴とす
る。
【0036】請求項6の音声符号化伝送システムは、原
音声信号の有音区間を符号化処理すると共に無音圧縮し
て生成された第1の音声符号を第1の伝送路に出力する
送信端と、第1の伝送路から受信した第1の音声符号に
基づいて、原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して
生成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中
継ノードと、第2の伝送路から受信した第2の音声符号
を復号処理して原音声信号を再生する受信端とを備える
音声符号化伝送システムにおいて、送信端は、背景雑音
を模した第1の擬似信号を生成する送信側背景雑音生成
手段と、第1の擬似信号に基づく内部状態を保持しつつ
原音声信号を符号化する送信側符号化手段と、送信側符
号化手段で符号化された音声符号の無音区間を圧縮し
て、第1の音声符号を生成する送信側音声符号生成手段
とを備え、中継ノードは、背景雑音を模した第2の擬似
符号を生成する中継側背景雑音生成手段と、第1の音声
符号の無音区間に第2の擬似符号を挿入して、第2の音
声符号を生成する中継側音声符号生成手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0037】請求項7の音声符号化伝送システムは、原
音声信号の有音区間を符号化処理すると共に無音圧縮し
て生成された第1の音声符号を第1の伝送路に出力する
送信端と、第1の伝送路から受信した第1の音声符号に
基づいて、原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して
生成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中
継ノードと、第2の伝送路から受信した第2の音声符号
を復号処理して原音声信号を再生する受信端とを備える
音声符号化伝送システムにおいて、送信端は、原音声信
号を符号化する送信側符号化手段と、送信側符号化手段
で符号化された音声符号の無音区間を圧縮して、第1の
音声符号を生成する送信側音声符号生成手段とを備え、
中継ノードは、第1の音声符号を復号化して音声信号を
生成する中継側復号化手段と、背景雑音を模した擬似信
号を生成する中継側背景雑音生成手段と、中継側復号化
手段で生成された音声信号の無音区間に擬似信号を挿入
する中継側背景雑音挿入手段と、中継側背景雑音挿入手
段によって得られた音声信号を符号化する中継側符号化
手段と、中継側符号化手段で符号化された音声符号を、
第1の音声符号の無音区間および無音から有音に切り替
わった直後の遷移区間に挿入して、第2の音声符号を生
成する中継側音声符号生成手段とを備えることを特徴と
する。
【0038】請求項8において、中継ノードは、遷移区
間をカウントするタイマを更に備え、中継側音声符号生
成手段では、タイマのカウント値に基づいて、遷移区間
の終了タイミングを決定していることを特徴とする。
【0039】請求項9において、中継ノードは、中継側
復号化手段の内部状態と中継側符号化手段の内部状態と
を比較する比較手段を更に備え、中継側音声符号生成手
段では、比較手段の比較結果に基づいて、遷移区間の終
了タイミングを決定していることを特徴とする。
【0040】請求項10において、中継ノードは、遷移
区間をカウントするタイマと、中継側復号化手段の内部
状態と中継側符号化手段の内部状態とを比較する比較手
段と、タイマのカウント値および比較手段の比較結果に
基づいて遷移区間の終了タイミングを判定する判定手段
とを更に備え、中継側音声符号生成手段では、判定手段
の判定結果に基づいて、遷移区間の終了タイミングを決
定していることを特徴とする。
【0041】請求項11において、送信側背景雑音生成
手段及び中継側背景雑音生成手段は、無音区間の背景雑
音を模したディジタル信号を疑似音声として生成してい
ることを特徴とする。
【0042】請求項12において、送信側背景雑音生成
手段及び中継側背景雑音生成手段は、所定のディジタル
信号を蓄積したメモリであることを特徴とする。
【0043】請求項13において、送信側背景雑音生成
手段及び中継側背景雑音生成手段は、ランダム信号発生
器であることを特徴とする。
【0044】請求項14において、原音声信号の無音区
間の開始を示す同期信号を送信端から中継ノードに伝送
させる同期信号伝送手段を更に備え、中継ノードは、同
期信号を受信して、送信側背景雑音生成手段と中継側背
景雑音生成手段とを同期させていることを特徴とする。
【0045】請求項15において、送信端は、原音声信
号の無音区間に重畳させる識別パターンを発生させる識
別パターン発生手段を更に備え、中継ノードは、識別パ
ターンを認識して、送信側背景雑音生成手段と中継側背
景雑音生成手段とを同期させていることを特徴とする。
【0046】請求項16の音声符号化伝送システムは、
原音声信号の有音区間を符号化処理すると共に無音圧縮
して生成された第1の音声符号を第1の伝送路に出力す
る送信端と、第1の伝送路から受信した第1の音声符号
に基づいて、原音声信号の無音区間に背景雑音を補間し
て生成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する
中継ノードと、第2の伝送路から受信した第2の音声符
号を復号処理して原音声信号を再生する受信端とを備え
る音声符号化伝送システムにおいて、送信端は、擬似背
景雑音発生用の第1のパラメータ信号を生成する送信側
パラメータ生成手段と、第1のパラメータ信号に基づく
内部状態を保持しつつ原音声信号を符号化する送信側符
号化手段と、送信側符号化手段で符号化された音声符号
の無音区間を圧縮して、第1の音声符号を生成する送信
側音声符号生成手段とを備え、中継ノードは、擬似背景
雑音発生用の第2のパラメータ信号を生成する中継側パ
ラメータ生成手段と、第2のパラメータ信号に基づいて
擬似符号を生成する中継側符号化手段と、第1の音声符
号の無音区間に擬似符号を挿入して、第2の音声符号を
生成する中継側音声符号生成手段とを備えることを特徴
とする。
【0047】請求項17において、送信側パラメータ生
成手段及び中継側パラメータ生成手段は、所定のディジ
タル信号を蓄積したメモリであることを特徴とする。
【0048】請求項18において、送信側パラメータ生
成手段及び中継側パラメータ発生手段は、ランダム符号
発生器であることを特徴とする。
【0049】請求項19において、送信端は、原音声信
号の無音区間の開始を示す同期信号を送出する同期信号
送出手段を更に備え、中継ノードは、同期信号を受信し
て、送信側パラメータ生成手段及び中継側パラメータ発
生手段とを同期させていることを特徴とする。
【0050】請求項20において、送信端は、原音声信
号の無音区間に重畳させる識別パターンを発生させる識
別パターン発生手段を更に備え、中継ノードは、識別パ
ターンを認識して、送信側パラメータ生成手段及び中継
側パラメータ発生手段とを同期させていることを特徴と
する。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る音声符号化伝
送システムの好適な実施形態について添付図面を参照し
て説明する。
【0052】実施の形態1.図1は、実施の形態1に係
る音声符号化伝送システムの構成を示すブロック図であ
る。図1において、10は原音声信号の有音区間を符号
化すると共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を
伝送路A(第1の伝送路)に出力する送信端、20は伝
送路Aから受信した第1の音声符号に基づいて、原音声
信号の無音区間に対応する音声符号を補間して生成され
た第2の音声符号を伝送路B(第2の伝送路)に出力す
る中継ノード、30は伝送路Bから受信した第2の音声
符号を復号処理して原音声信号を再生する受信端であ
る。
【0053】また、101は入力された音声信号を所定
のアルゴリズムに基づいて高能率符号化する符号器(送
信側符号化手段)、103は送信端1の動作モードを制
御するための制御信号1Aを出力する音声検出器、10
4は符号器101で符号化された音声符号を圧縮して、
第1の音声符号を生成する切替スイッチ(送信側音声符
号生成手段)、105は原音声信号の無音区間に背景雑
音信号(第1の擬似信号)を挿入する切替スイッチ(送
信側背景雑音挿入手段)、106はこの背景雑音信号を
擬似的に発生させる擬似背景雑音生成部(送信側背景雑
音生成手段)である。
【0054】さらに、201は入力された音声信号を所
定のアルゴリズムに基づいて高能率符号化する符号器
(中継側符号化手段)、202は送信端10から送られ
た第1の音声符号を復号化する復号器(中継側復号化手
段)、204は復号器202で復号化された音声信号の
無音区間に背景雑音信号(第2の擬似信号)を挿入する
切替スイッチ(中継側背景雑音挿入手段)、206はこ
の背景雑音信号を擬似的に発生させる擬似背景雑音生成
部(中継側背景雑音生成手段)である。
【0055】さらにまた、207は伝送路Aからの音声
符号の受信状況を常に監視し、その結果に応じて制御信
号を出力する有/無音情報抽出部、209は遅延器、2
14は符号器201で符号化された音声符号を第1の音
声符号の無音区間に挿入して、第2の音声符号を生成す
る切替スイッチ(中継側音声符号生成手段)、205は
符号器201で符号化された音声符号を用いて、第1の
音声符号の無音区間を補間する切替スイッチ、302は
第2の音声符号を復号化する復号器である。
【0056】なお、擬似背景雑音生成部106,206
は、無音区間の背景雑音を模したディジタル信号を擬似
音声として生成していることが望ましい。
【0057】次に、この音声伝送システムの動作につい
て説明する。送信端10は原音声信号を高能率に符号化
した音声符号を生成する。この音声符号は、音声検出器
103の判定結果により、有音区間では伝送路Aに送出
され、無音区間では伝送路Aに送出されない。このよう
に、送信端10ではいわゆる無音圧縮が行われており、
伝送路Aは無音圧縮された音声符号の伝送路である。一
方、受信端30が接続された伝送路Bは、無音圧縮され
ていない音声符号が伝送される伝送路である。そして、
中継ノード20はこれら2つの伝送路を接続して、送信
端10からの音声符号を伝送路Aから受け取り、無音区
間の擬似音声符号を挿入して伝送路Bに出力する。受信
端30はこの音声符号を復号して音声信号を出力する。
【0058】送信端10において、音声検出器103
は、入力された原音声信号を基に有音区間・無音区間の
識別を行い、その結果に基づいて送信端10の動作モー
ドを制御するための制御信号1Aを出力する。音声検出
器103で「有音」と判定された場合には、切替スイッ
チ105を105B側に、切替スイッチ104を104
B側に倒す。これにより、送信端10に入力された原音
声信号は符号器101に入力され、高能率符号化された
後、切替スイッチ104を経由して伝送路Aに出力され
る。
【0059】一方、音声検出器103で「無音」と判定
された場合は、切替スイッチ105を105A側に、切
替スイッチ104を104A側に倒す。これにより、擬
似背景雑音生成部106から出力された擬似背景雑音信
号が符号器101に入力される。但し、符号器101の
出力である擬似背景雑音信号が符号化された信号は、切
替スイッチ104によって遮断されるため、伝送路Aに
は何も出力されない。
【0060】ここで、擬似背景雑音生成部106につい
て説明する。音声検出器103の判定が「有音」から
「無音」に遷移するタイミングで、音声検出器103
は、擬似背景雑音生成部106の初期化を制御するため
の初期化信号1Bを出力する。擬似背景雑音生成部10
6にはこの初期化信号1Bが入力され、擬似背景雑音生
成部106は初期化信号1Bの入力タイミングで内部状
態をリセットする。この動作は、以下に述べる中継ノー
ド20における擬似背景雑音生成部206と同期した動
作を実現するために必須である。
【0061】中継ノード20では、送信端10から無音
圧縮されて送出され、伝送路Aを介して伝送された第1
の音声符号を受信する。有/無音情報抽出部207は、
伝送路Aからの第1の音声符号の受信状況を常に監視
し、その結果に応じて切替スイッチ204,205,2
14を制御するための制御信号2Aを出力する。即ち、
伝送路Aから音声符号が入力された場合は、有音区間と
判定して、切替スイッチ204を204B側に、切替ス
イッチ205を205B側に、切替スイッチ214を2
14B側にそれぞれ倒す。
【0062】中継ノード20で受信した第1の音声符号
は、遅延器209及びスイッチ214を経由してそのま
ま伝送路Bにリレーされる。また第1の音声符号は、ス
イッチ205を経由して復号器202にも与えられる。
復号器202は入力された第1の音声符号に基づき復号
処理を実行し、音声信号を復号する。復号された音声信
号は、切替スイッチ204を経由して符号器201に供
給される。符号器201は入力された音声信号に基づい
て符号化処理を実行する。
【0063】ここで、送信端10の符号器101と、中
継ノード20の符号器201とでは、入力される信号に
それぞれ原音声信号と、復号器202で復号された復号
音声信号という違いはあるものの、音声の性質は極めて
近似したものである。従って、音声信号の性質を数値化
したものに相当する送信端10の符号器101の内部状
態と、中継ノード20の符号器201の内部状態とは、
極めて近似したものとなる。
【0064】一方、有/無音情報抽出部207におい
て、伝送路Aからの信号の受信が検知されなかったと
き、即ち「無音」と判定された区間においては、切替ス
イッチ204を204A側に、切替スイッチ205を2
05A側に、切替スイッチ214を214A側に、それ
ぞれ倒す。
【0065】擬似背景雑音生成部206の出力信号は、
スイッチ204を経由して符号器201に入力される。
符号器201は入力された擬似背景雑音信号に基づいて
符号化処理を実行し、擬似背景雑音符号を出力する。符
号器201から出力された擬似背景雑音符号は、スイッ
チ214を経由して伝送路Bに送出される。
【0066】この一連の動作により、無音区間の信号を
擬似背景雑音信号で補充することができる。ここで、遅
延器209は有/無音情報抽出部207における処理お
よび符号器201における処理に掛かる時間だけ、伝送
路Aから受信して伝送路Bに送出される音声符号を遅延
させている。この遅延動作によって、遅延器209から
出力される有声区間の音声符号と、符号器201から出
力される擬似背景雑音符号との同期が実現される。
【0067】また、有/無音情報抽出部207の判定が
「有音」から「無音」に遷移するタイミングで、有/無
音情報抽出部207は、擬似背景雑音生成部206の初
期化を制御するための初期化信号2Bを出力する。擬似
背景雑音生成部206にはこの初期化信号2Bが入力さ
れ、擬似背景雑音生成部206は初期化信号2Bの入力
タイミングで内部状態をリセットする。
【0068】なお、擬似背景雑音生成部206は、送信
端10の擬似背景雑音生成部106と同一の動作を実現
するものであり、上述した初期化動作についても、送信
端10の擬似背景雑音生成部106と同一である。初期
化動作は伝送路Aからの音声信号入力の有無、ひいては
送信端10の音声検出器103の判定信号に同期して行
われるため、送信端10の符号器101と中継ノード2
0の符号器201とは、同じタイミングで同一の擬似背
景雑音信号が供給されることになる。
【0069】さらに、有音区間において、送信端10の
符号器101の内部状態と中継ノード20の符号器20
1の内部状態とはほぼ一致しているため、無音区間にお
いてこれらの符号器101,201から出力される擬似
背景雑音符号も極めて近似した値を取ることができる。
【0070】また、符号器201から出力された擬似背
景雑音符号は、切替スイッチ205を経由して復号器2
02にも供給される。復号器202は入力された擬似背
景雑音符号を基に復号処理を実行する。この動作によ
り、送信端10の符号器101の内部状態と、中継ノー
ド20の復号器202の内部状態とは常に同一に保持さ
れる。このため、再び「有音」と判定され、復号器20
2に伝送路Aからの音声符号が入力されても、内部状態
が送受で一致しているため、音声の復号を正常に実現す
ることができる。
【0071】受信端30では、中継ノード20から伝送
路Bを介して連続して伝送され、無音区間が擬似背景雑
音符号で補間された第2の音声符号を受信する。復号器
302は入力された第2の音声符号を基に復号処理を行
い、音声信号に復号して受信端30から出力する。
【0072】ここで、受信端30に入力される第2の音
声符号は、有音区間では送信端10の符号器101の出
力であるため、有音区間においては、送信端10の符号
器101の内部状態と、受信端30の復号器302の内
部状態とは一致する。また無音区間において受信端30
に入力される第2の音声符号は、中継ノード20の符号
器201の出力であるため、中継ノード20の符号器2
01の内部状態と、受信端30の復号器302の内部状
態とは一致する。上述したように、無音区間においても
送信端10の符号器101の内部状態と、中継ノード2
0の符号器201の内部状態とを一致させているため、
受信端30からの見掛け上、あたかも送信端10から無
音圧縮されていない音声符号を直接受信しているかの如
き効果を得ることができる。
【0073】以上述べた通り、送信端10の符号器10
1の内部状態と、受信端30の復号器302の内部状態
との一致が常に図られているため、内部状態の不整合に
起因して耳障りな音声が復号されるおそれは回避され
る。
【0074】実施の形態2.次に、実施の形態2につい
て、図2を参照しながら説明する。本実施の形態は、実
施の形態1の音声符号化伝送システムにおける中継ノー
ド20に改良を加えて中継ノード21としたものであ
る。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分につ
いては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0075】中継ノード21は、送信端10から無音圧
縮されて送出され、伝送路Aを介して伝送された第1の
音声符号を受信する。有/無音情報抽出部207は、伝
送路Aからの音声符号の受信状況を常に監視し、その結
果に応じて切替スイッチ214を制御する制御信号2A
を出力する。
【0076】即ち、伝送路Aから音声符号が入力された
場合は、有音区間と判定して、切替スイッチ214を2
14B側に倒す。中継ノード21で受信した第1の音声
符号は、スイッチ214を経由してそのまま伝送路Bに
リレーされる。また第1の音声符号は、同時に復号器2
02にも供給される。復号器202は入力された第1の
音声符号に基づき復号処理を実行する。
【0077】ここで、送信端10の符号器101と、中
継ノード21の復号器202とでは、有音部については
共に同一の音声符号に基づいた適応処理がなされるた
め、送信端符号器101の内部状態と、中継符号器20
1の内部状態とは、一致した値に保たれている。
【0078】次に、有/無音情報抽出部207の判定が
「有音」から「無音」に遷移するタイミングで、有/無
音情報抽出部207は、擬似背景雑音生成部206の初
期化を制御する初期化信号2Bを出力する。擬似背景雑
音生成部206は、この初期化信号2Bを受信したタイ
ミングで内部状態をリセットし、擬似背景雑音信号の送
出を開始する。
【0079】なお、擬似背景雑音生成部206は、送信
端10の擬似背景雑音生成部106と同一の動作を実現
するものであり、上記初期化動作についても、送信端1
0の擬似背景雑音生成部106と同一である。初期化動
作は伝送路Aからの音声信号入力の有無、ひいては送信
端10の音声検出器103の判定信号に同期して行われ
るため、送信端10の符号器101、及び中継ノード2
1の符号器201へは、同じタイミングで同一の擬似背
景雑音信号を供給することができる。
【0080】同時に、初期化信号2Bは符号器201及
び復号器202にも供給される。初期化信号2Bを受信
した復号器202は、内部パラメータを符号器201に
送出し、動作を停止する。符号器201は、初期化信号
2Bにより復号器202から内部パラメータを受取り、
これに基づいて、擬似背景雑音生成部206から供給さ
れる擬似背景雑音信号の符号化処理を開始する。
【0081】ここで、有音区間において、送信端10の
符号器101と中継ノード21の復号器202とで一致
させた内部状態が、中継ノード21の符号器201にそ
のまま継承されているため、互いに直接情報のやり取り
がないにも係わらず、無音区間において、送信端10の
符号器101と中継ノード21の符号器201との両者
から出力される擬似背景雑音符号は一致する。
【0082】有/無音情報抽出部207において、伝送
路Aからの信号が「無音」と判定された区間において
は、切替スイッチ214を214A側に倒す。擬似背景
雑音生成部206の出力信号を受けて、符号器201か
ら出力された擬似背景雑音符号は、スイッチ214を経
由して伝送路Aへ送出される。この一連の動作により、
無音区間の信号を擬似背景雑音信号で補充することがで
きる。
【0083】最後に、有/無音情報抽出部207の判定
が「無音」から「有音」に遷移するタイミングで、有/
無音情報抽出部207から、制御信号2Cを出力する。
制御信号2Cを受信した符号器201は、内部パラメー
タを復号器202へ送出し、動作を停止する。復号器2
02は、制御信号2Cにより符号器201から内部パラ
メータを受け取り、これに基づいて、伝送路Aから受信
した第1の音声符号の復号処理を開始する。これらの一
連の動作により、無音区間で送信端10の符号器101
と中継ノード21の復号器202との間で情報のやり取
りがなかったにも係わらず、内部状態は同一に保たれて
いるため、復号処理を正常に再開することができる。
【0084】受信端30では、中継ノード21から伝送
路Bを介して連続して伝送され、無音区間が擬似背景雑
音符号で補間された第2の音声符号を受信する。復号器
302は入力された第2の音声符号を基に復号処理を行
い、音声信号に復号して受信端30から出力する。
【0085】ここで、受信端30に入力される第2の音
声符号は、有音区間では送信端10の符号器101の出
力であるため、有音区間においては、送信端10の符号
器101の内部状態と、受信端30の復号器302の内
部状態とは一致する。また無音区間において受信端30
に入力される第2の音声符号は中継ノード21の符号器
201の出力であるため、中継ノード21の符号器20
1の内部状態と、受信端30の復号器302の内部状態
とは一致する。
【0086】上記で説明したように、無音区間において
も送信端10の符号器101の内部状態と、中継ノード
21の符号器201の内部状態とを一致させているた
め、受信端30からの見掛け上、あたかも送信端10か
ら無音圧縮されていない音声符号を直接受信しているか
の如き効果を得ることができる。
【0087】以上述べた通り、送信端10の符号器10
1の内部状態と、受信端30の復号器302の内部状態
との一致は常に図られているため、内部状態の不整合に
起因する耳障りな音声を復号するおそれは回避される。
さらに、中継ノード21において符号器201が動作す
るのは無音区間のみであり、復号器202が動作するの
は有音区間のみであるため、これらが同時に処理を実行
することはなく、プロセッサの負荷削減によるコストの
低減および消費電力の低減が実現される。
【0088】実施の形態3.次に、実施の形態3につい
て、図3,4を参照しながら説明する。本実施の形態
は、実施の形態1の音声符号化伝送システムにおいて、
その中継ノード20に改良を加えて中継ノード22とし
たものである。ここで、208は送信端10から送られ
た第1の音声符号を符号化すると共に背景雑音信号(第
2の擬似信号)を符号化する補間信号発生器(補間信号
生成手段)である。なお、実施の形態1と同一又は同等
な構成部分については同一符号を付し、その説明を省略
する。
【0089】中継ノード22は、送信端10から無音圧
縮されて送出され、伝送路Aを介して伝送された第1の
音声符号を受信する。有/無音情報抽出部207は、伝
送路Aからの音声符号の受信状況を常に監視し、その結
果に応じて切替スイッチ214を制御する制御信号2A
を出力する。また、有/無音情報抽出部207の判定が
「有音」から「無音」に遷移するタイミングで、有/無
音情報抽出部207から、擬似背景雑音生成部206の
初期化を制御する初期化信号2Bを出力する。
【0090】擬似背景雑音生成部206は、この初期化
信号2Bを受信したタイミングで内部状態をリセット
し、擬似背景雑音信号の送出を開始する。なお、擬似背
景雑音生成部206は、送信端10の擬似背景雑音生成
部106と同一の動作を実現するものであり、上記初期
化動作についても、送信端10の擬似背景雑音生成部1
06と同一である。初期化動作は伝送路Aからの音声信
号入力の有無、ひいては送信端音声検出器103の判定
信号に同期して行われるため、送信端10の符号器10
1、及び補間信号発生器208には、同じタイミングで
同一の擬似背景雑音信号が供給される。ここまでの動作
は、実施の形態1とほぼ同一である。
【0091】次に、補間信号発生器208の具体的な構
成について、図4を参照しながら説明する。同図に示す
補間信号発生器208は、高能率音声符号化方式にITU
勧告G.728を適用したものである。図4と図21とを比
較して判る通り、これはITU勧告G.728に基づく符号器に
切替スイッチ421,422,423が追加されたもの
である。
【0092】ITU勧告G.728 LD-CELP方式や、同G.729 CS
-ACELP方式に代表される「合成による分析」に基づく音
声符号化方式においては、最適な音声符号の選択のため
に、想定される音声符号の候補全てに対して復号処理を
行い、これらを入力された音声信号と逐一比較すると共
に、入力音声信号に最も近似した合成信号を選択し、そ
の合成信号の基となった音声符号を最適符号として復号
器に伝送する。この方式の符号器は、この復号処理を実
現するために、通常ローカルデコーダと呼ばれる復号器
に相当する機能を備えている。そして、図4に示す機能
ブロック420は、ローカルデコーダに相当する部分で
ある。
【0093】有/無音情報抽出部207において、伝送
路Aからの信号が「有音」と判定された区間において
は、制御信号2Aにより、切替スイッチ421を421
B側に、切替スイッチ422を422B側に、切替スイ
ッチ423を423B側に、それぞれ倒す。この時、ロ
ーカルデコーダ部420は伝送路Aからの信号を入力と
して、通常の復号動作を行う。
【0094】この動作の目的は、バックワード型利得適
応部410およびバックワード型合成フィルタ適応部4
11を動作させて、利得乗算器404および合成フィル
タ405の内部状態を、送信端符号器101の内部状態
と常に一致させた状態に保つためにあり、復号された音
声信号を得るためではない。
【0095】ここで、合成フィルタ405の出力経路、
即ち復号された音声信号の出力経路はスイッチ423で
遮断されているため、このローカルデコーダ420の出
力は、他の機能ブロックから参照されることはない。ま
た、補間信号発生器208において、ローカルデコーダ
420以外の機能ブロック、即ちPCM伸長部401、
ベクトルバッファ部402、加算器406、聴覚重み付
けフィルタ407および最小自乗誤差探索部408は、
入力すべき信号がないため停止状態を保持する。
【0096】有/無音情報抽出部207において、伝送
路Aからの信号が無音区間と判定された区間において
は、制御信号2Aにより、切替スイッチ421を421
A側に、切替スイッチ422を422A側に、切替スイ
ッチ423を423A側に、それぞれ倒す。この時の補
間信号発生器208の構造は、符号器の構造と全く同一
となる。その動作も、符号器のそれと全く同一である。
即ち、疑似背景雑音発生部206から出力される疑似背
景雑音信号を入力として、ローカルデコーダで合成され
た合成音声信号の候補から最も近似した合成信号を選択
し、その合成信号の元となった背景雑音符号を最適符号
として、補間信号発生器208から出力する。
【0097】ここで、有音区間において利得乗算器40
4および合成フィルタ405の内部状態は、送信端符号
器101の内部状態と一致させており、また、無音区間
においても疑似背景雑音生成部206から入力される信
号は、送信端10の疑似背景雑音生成部106と全く同
一であるため、補間信号発生器208から出力される疑
似背景雑音符号は、送信端符号器101から出力される
(但し切替スイッチ104により伝送路Aには出力され
ない)疑似背景雑音符号と全く同一となる。これら一連
の動作により、無音区間において送信端符号器101
と、補間信号発生器208とは、直接信号のやり取りが
なかったにも係わらず、内部状態の一致は常に保たれて
いる。
【0098】受信端30では、中継ノード22から伝送
路Bを介して連続して伝送され、無音区間が擬似背景雑
音符号で補間された第2の音声符号を受信する。復号器
302は入力された第2の音声符号を基に復号処理を行
い、音声信号に復号して受信端30から出力する。
【0099】ここで、受信端30に入力される第2の音
声符号は、有音区間では送信端10の符号器101の出
力であるため、有音区間においては、送信端10の符号
器101の内部状態と、受信端30の復号器302の内
部状態とは一致する。また無音区間において、受信端3
0に入力される第2の音声符号は補間信号発生器208
の出力であるため、補間信号発生器208の内部状態
と、受信端復号器302の内部状態とは一致する。
【0100】上記で説明したように、無音区間において
も送信端符号器101の内部状態と、補間信号発生器2
08の内部状態を一致させているため、受信端30から
の見掛け上、あたかも送信端10から無音圧縮されてい
ない音声符号を直接受信しているかの如き効果を得るこ
とができる。
【0101】以上述べた通り、送信端符号器101の内
部状態と、受信端復号器302の内部状態との一致は常
に図られているため、内部状態の不整合に起因する耳障
りな音声を復号するおそれは回避される。さらに、中継
ノード22において追加する機能ブロックが少なくて済
み、経済的に高品質な音声伝送を実現することができ
る。
【0102】実施の形態4.次に、実施の形態4につい
て、図5を参照しながら説明する。本実施の形態におい
て、実施の形態1の音声符号化伝送システムにおける送
信端10および中継ノード20に改良を加えて、送信端
11および中継ノード23としたものである。
【0103】ここで、102は符号器101で高能率符
号化された音声符号を音声信号に復号する復号器(送信
側復号化手段)、112は疑似背景雑音信号が高能率符
号化方式で符号化された符号(第1の擬似信号)を発生
させる擬似背景雑音生成部(送信側背景雑音生成手
段)、114は復号器102への入力を切り替えるスイ
ッチ、212は疑似背景雑音信号が高能率符号化方式で
符号化された符号(第2の擬似符号)を発生させる擬似
背景雑音生成部(中継側背景雑音生成手段)である。な
お、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については
同一符号を付し、その説明を省略する。
【0104】この音声伝送システムは、上記実施の形態
1に係る音声符号化伝送システムにおける中継ノード2
0に実施した改良を、送信端11に適用することによっ
て、上記課題を解決した高品質な音声伝送を可能とする
音声符号化伝送システムを構築しようとするものであ
る。
【0105】次に、本実施の形態に係る音声符号化伝送
システムの動作について説明する。送信端11におい
て、音声検出器103は、入力された原音声信号を基に
有音区間・無音区間の識別を行い、その結果に基づいて
送信端11の動作モードを制御する制御信号1Aを出力
する。音声検出器103で「有音」と判定された場合
は、切替スイッチ114を114B側に、切替スイッチ
105を105B側に、切替スイッチ104を104B
側に、それぞれ倒す。これにより、送信端11に入力さ
れた音声信号は、切替スイッチ105を経由して符号器
101に入力され、高能率符号化された後、切替スイッ
チ104を経由して伝送路Aに出力される。
【0106】また同時に、符号器101から出力された
入力音声が高能率符号化された音声符号は、切替スイッ
チ114を経由して復号器102にも供給される。復号
器102は、符号器101からの音声信号を入力とし
て、通常の復号動作を行う。この動作の目的は、復号器
102の内部状態を、送信端符号器101の内部状態と
常に一致させた状態に保つためにあり、復号された音声
信号を得るためではない。そして、得られた復号音声信
号が他の機能ブロックに出力されるのを阻止するよう
に、切替スイッチ115が切り替えられる。
【0107】音声検出器103の判定が「有音」から
「無音」に遷移するタイミングで、音声検出器103
は、擬似背景雑音生成部112の初期化を制御する初期
化信号1Bを出力する。擬似背景雑音生成部112は、
この初期化信号1Bを受信したタイミングで内部状態を
リセットする。この動作は、実施の形態1で説明したも
のと全く同一目的でなされるものである。
【0108】音声検出器103で「無音」と判定された
場合は、切替スイッチ114を14A側に、切替スイッ
チ105を105A側に、切替スイッチ104を104
B側に、それぞれ倒す。これにより、擬似背景雑音生成
部112から出力された擬似背景雑音符号は、切替スイ
ッチ114を経由して復号器102に入力され、復号処
理された後、得られた復号擬似背景雑音信号は切替スイ
ッチ105を経由して、符号器101に出力される。符
号器101は、復号器102で復号された擬似背景雑音
信号を入力として、通常の符号化動作を行う。この動作
の目的は、符号器101の内部状態を、復号器102の
内部状態と常に一致した状態に保つためにあり、符号化
された音声信号を得るためではない。そして、得られた
音声符号が伝送路Aに出力されるのを阻止するように、
切替スイッチ104が切り替えられる。これら一連の動
作により、符号器101の内部状態と、復号器102の
内部状態は、常に一致した状態に保たれる。
【0109】ここで、符号器101と復号器102とで
は、入力される信号にそれぞれ、原音声信号と、符号器
101でいったん符号化された音声符号という違いはあ
るものの、音声の性質はきわめて似通ったものである。
従って、音声信号の性質を数値化したものに相当する符
号器101の内部状態と、復号器102の内部状態と
は、極めて近似した値に保持される。
【0110】中継ノード23は、送信端11から伝送路
Aを介して伝送された無音圧縮された第1の音声符号を
受信する。有/無音情報抽出部207は、伝送路Aから
の第1の音声符号の受信状況を常に監視し、その結果に
応じて切替スイッチ214を制御する制御信号2Aを出
力する。即ち、伝送路Aから第1の音声符号が入力され
た場合は、有音区間と判定して、切替スイッチ214を
214B側に倒す。中継ノード23で受信した第1の音
声符号は、スイッチ214を経由してそのまま伝送路B
にリレーされる。
【0111】一方、有/無音情報抽出部207におい
て、伝送路Aからの信号の受信が検知されなかったと
き、即ち「無音」と判定された区間においては、制御信
号2Aによって、切替スイッチ214を214A側に倒
す。擬似背景雑音信号が符号化されたデータが補充さ
れ、伝送路Bに出力される。勿論、実施例1と同様に、
有/無音情報抽出部207の判定が「有音」から「無
音」に遷移するタイミングで、有/無音情報抽出部20
7から、擬似背景雑音生成部212の初期化を制御する
初期化信号2Bを出力する。擬似背景雑音生成部212
は、この初期化信号2Bを受信したタイミングで状態を
リセットする。
【0112】受信端30では、中継ノード23から伝送
路Bを介して連続して伝送され、無音区間が擬似背景雑
音符号で補間された第2の音声符号を受信する。復号器
302は入力された第2の音声符号を基に復号処理を行
い、音声信号に復号して受信端30から出力する。
【0113】ここで、受信端30に入力される第2の音
声符号は、有音区間では送信端11の符号器101の出
力であるため、有音区間においては、送信端11の符号
器101の内部状態と、受信端30の復号器302の内
部状態は一致する。また、無音区間において受信端30
に入力される第2の音声符号は中継ノード23の擬似背
景雑音生成部212の出力である。先に説明したよう
に、中継ノード23の擬似背景雑音生成部212の出力
は、送信端11の擬似背景雑音生成部112の出力と一
致しているため、受信端30からの見掛け上、あたかも
送信端11から無音圧縮されていない擬似背景雑音符号
を直接受信しているかの如き効果を得ることができる。
【0114】しかも、「無音」から「有音」に遷移し復
号器302に入力される第2の音声符号が符号器101
の出力信号に切り替わっても、送信端11の符号器10
1の内部状態と、受信端30の復号器302の内部状態
は極めてよく一致しているため、復号器302から出力
される信号から、内部状態の相違による異音の発生を防
止することができる。
【0115】以上述べた通り、送信端11の符号器10
1の内部状態と、受信端30の復号器302の内部状態
との一致は常に図られているため、内部状態の不整合に
起因する耳障りな音声を復号するおそれは回避される。
また、中継ノード23において追加する機能ブロックが
少なくて済み、経済的に高品質な音声伝送を実現するこ
とができる。
【0116】実施の形態5.次に、実施の形態5につい
て、図6を参照しながら説明する。本実施の形態は、実
施の形態4で示した送信端11に対して、実施の形態2
で示した中継ノード21における改良を加えて送信端1
2としたものである。なお、実施の形態4と同一又は同
等な構成部分については同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0117】送信端12において、音声検出器103
は、入力された原音声信号を基に有音区間・無音区間の
識別を行い、その結果に基づいて送信端12の動作モー
ドを制御する制御信号1Aを出力する。音声検出器10
3で「有音」と判定された場合は、切替スイッチ104
を104B側に倒す。これにより、送信端12に入力さ
れた音声信号は、符号器101に入力され、高能率符号
化された後、切替スイッチ104を経由して伝送路Aに
出力される。
【0118】次に、音声検出器103の判定が「有音」
から「無音」に遷移するタイミングで、音声検出器10
3は、擬似背景雑音生成部112の初期化を制御する初
期化信号1Bを出力する。擬似背景雑音生成部112
は、この初期化信号1Bを受信したタイミングで内部状
態をリセットし、擬似背景雑音符号(第1の擬似符号)
の送出を開始する。
【0119】なお、擬似背景雑音生成部112は、中継
ノード23の擬似背景雑音生成部212と同一の動作を
実現するものであり、上記初期化動作についても、中継
ノード23の擬似背景雑音生成部212と同一である。
初期化動作は伝送路Aからの音声信号入力の有無、ひい
ては送信端12の音声検出器103の判定信号に同期し
て行われるため、送信端12の復号器102、及び中継
ノード23の切替スイッチ214へは、同じタイミング
で同一の擬似背景雑音符号を供給することができる。
【0120】同時に、初期化信号1Bは符号器101及
び復号器102にも供給される。初期化信号1Bを受信
した符号器101は、内部パラメータを復号器102に
送出し、動作を停止する。復号器102は、初期化信号
2Bにより符号器101から内部パラメータを受取り、
これに基づいて、擬似背景雑音生成部112から供給さ
れる擬似背景雑音符号の復号化処理を開始する。
【0121】最後に、音声検出器103の判定が「無
音」から「有音」に遷移するタイミングで、音声検出器
103から、制御信号1Cを出力する。制御信号1Cを
受信した復号器102は、内部パラメータを符号器10
1へ送出し、動作を停止する。符号器101は、制御信
号1Cにより復号器102から内部パラメータを受取
り、これに基づいて、原音声信号の符号化処理を開始す
る。これらの一連の動作により、符号器101の内部状
態と、復号器102の内部状態とは、常に一致した状態
に保たれるため、符号化処理を正常に再開することがで
きる。
【0122】中継ノード23においては、実施の形態4
で示した動作と同一の動作を行う。さらに、受信端30
では、中継ノード23から伝送路Bを介して連続して伝
送され、無音区間が擬似背景雑音符号で補間された第2
の音声符号を受信する。復号器302は入力された第2
の音声符号を基に復号処理を行い、音声信号に復号して
受信端30から出力する。
【0123】ここで、受信端30に入力される第2の音
声符号は、有音区間では送信端12の符号器101の出
力であるため、有音区間においては、送信端12の符号
器101の内部状態と、受信端30の復号器302の内
部状態とは一致する。また無音区間において受信端30
に入力される第2の音声符号は中継ノード23の擬似背
景雑音生成部212の出力である。先に説明したよう
に、中継ノード23の擬似背景雑音生成部212の出力
は、送信端12の擬似背景雑音生成部112の出力と一
致しているため、受信端30からの見掛け上、あたかも
送信端12から無音圧縮されていない音声符号を直接受
信しているかの如き効果を得ることができる。
【0124】以上述べた通り、送信端12の符号器10
1の内部状態と、受信端30の復号器302の内部状態
との一致は常に図られているため、内部状態の不整合に
起因する耳障りな音声を復号するおそれは回避される。
さらに、送信端12において符号器101が動作するの
は無音区間のみであり、復号器102が動作するのは有
音区間のみであるため、これらが同時に処理を実行する
ことはなく、プロセッサの負荷削減によるコストの低減
および消費電力の低減が実現される。また、中継ノード
23において追加する機能ブロックが少なくて済み、経
済的に高品質な音声伝送を実現することができる。
【0125】実施の形態6.次に、実施の形態6につい
て、図7,8を参照しながら説明する。本実施の形態
は、実施の形態4で示した送信端11に対して、実施の
形態3で示した中継ノード22における改良を加えて送
信端13としたものである。ここで、108は実施の形
態3における補間信号発生器208と同等の機能を有す
る内部状態保持機能付き符号器(送信側符号化手段)で
ある。なお、実施の形態4と同一又は同等な構成部分に
ついては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0126】まず、内部状態保持機能付き符号器108
の動作を、図8を参照しながら説明する。これは、内部
状態保持機能付き符号器108の具体的な構成を示すた
め、一例として高能率音声符号化方式にITU勧告G.728を
適用したものである。図8と図4とを比較して判る通
り、これは実施の形態3における補間信号発生器208
の構造と何ら変わる点はない。このため、各機能ブロッ
クの説明は省略する。
【0127】次に、図7を用いて、実施の形態6の音声
伝送システムの動作について説明する。音声検出器10
3において、伝送路Aからの信号が「有音」と判定され
た区間においては、制御信号1Aにより、切替スイッチ
421を421B側に、切替スイッチ422を422B
側に、切替スイッチ423を423B側に、それぞれ倒
す。この時の内部状態保持機能付き符号器108の構造
および動作は、実施の形態1における符号器101の構
造および動作と同一である。即ち、入力された原音声信
号を入力として、ローカルデコーダで合成された合成音
声信号の候補から最も近似した合成信号を選択し、その
合成信号の元となった背景雑音符号を最適符号として、
内部状態保持機能付き符号器108から出力する。この
出力信号が伝送路Aに送出される。
【0128】音声検出器103において、伝送路Aから
の信号が「無音」と判定された区間においては、制御信
号1Aにより、切替スイッチ421を421A側に、切
替スイッチ422を422A側に、切替スイッチ423
を423A側に、それぞれ倒す。ローカルデコーダ部4
20は擬似背景雑音生成部112からの信号を入力とし
て、通常の復号動作を行う。この動作の目的は、バック
ワード型利得適応部410、及びバックワード型合成フ
ィルタ適応部411を動作させて、利得乗算器404、
合成フィルタ405の内部状態を、受信端復号器302
の内部状態と、常に一致させた状態に保つためにあり、
復号された音声信号を得るためではない。
【0129】ここで、合成フィルタ405の出力、即ち
復号された音声信号の出力経路はスイッチ423で遮断
されているため、このローカルデコーダ420の出力
は、他の機能ブロックから参照されることはない。ま
た、内部状態保持機能付き符号器108において、ロー
カルデコーダ420以外の機能ブロック、即ちPCM伸
長部401、ベクトルバッファ部402、加算器40
6、聴覚重み付けフィルタ407、最小自乗誤差探索部
408は、入力すべき信号がないため停止させておく。
【0130】中継ノード23においては、実施の形態4
で示した動作と同一の動作を行う。さらに、受信端30
では、中継ノード23から伝送路Bを介して連続して伝
送され、無音区間が擬似背景雑音符号で補間された第2
の音声符号を受信する。復号器302は入力された第2
の音声符号を基に復号処理を行い、音声信号に復号して
受信端30から出力する。
【0131】ここで、受信端30に入力される第2の音
声符号は、有音区間では送信端13の内部状態保持機能
付き符号器108の出力であるため、有音区間において
は、送信端13の内部状態保持機能付き符号器108の
内部状態と、受信端30の復号器302の内部状態は一
致する。また無音区間において受信端30に入力される
第2の音声符号は、中継ノード23の擬似背景雑音生成
部212の出力である。これは送信端13の擬似背景雑
音生成部112の出力と同一であるため、送信端13の
内部状態保持機能付き符号器108の内部状態と、受信
端30の復号器302の内部状態は一致する。以上のよ
うに、受信端30からの見掛け上、あたかも送信端13
から無音圧縮されていない音声符号を直接受信している
かの如き効果を得ることができる。
【0132】以上述べた通り、送信端13の内部状態保
持機能付き符号器108の内部状態と、受信端30の復
号器302の内部状態との一致は常に図られているた
め、内部状態の不整合に起因する耳障りな音声を復号す
るおそれは回避される。さらに、中継ノード23におい
て追加する機能ブロックが少なくて済み、経済的に高品
質な音声伝送を実現することができる。
【0133】実施の形態7.次に、実施の形態7につい
て、図9〜11を参照しながら説明する。本実施の形態
は、実施の形態6で示した送信端13に対して、実施の
形態3で示した中継ノード22における改良を加えて、
送信端14としたものである。また、実施の形態6で示
した中継ノード23に改良を加えて、中継ノード24と
したものである。
【0134】ここで、110は実施の形態6における送
信端13の内部状態保持機能付き符号器108に改良を
加えた内部状態保持機能付き符号器(送信側符号化手
段)、111は擬似背景雑音発生用パラメータ生成部
(送信側パラメータ生成手段)、211は擬似背景雑音
発生用パラメータ生成部(中継側パラメータ生成手
段)、210は実施の形態6における符号器の一部機能
を有する簡易符号器である。なお、実施の形態6と同一
又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0135】まず、内部状態保持機能付き符号器110
の動作を、図10を参照しながら説明する。これは、内
部状態保持機能付き符号器110の具体的な構成を示す
ため、一例として高能率音声符号化方式にITU勧告G.728
を適用したものである。図10と図8とを比較して判る
通り、これは実施の形態6における内部状態保持機能付
き符号器108の構造と、切替スイッチ421の位置が
異なる以外はほぼ同一である。このため、各機能ブロッ
クの説明は省略する。
【0136】また、符号化方式にITU勧告G.728 LD-CELP
方式を用いた場合、擬似背景雑音発生用パラメータ生成
部111から出力される信号の一つの例として、合成フ
ィルタ駆動のための励振信号を用いる。LD-CELP音声符
号化方式に基づく復号器においては、丁度人間の発生機
構をモデル化した構造となっている。即ち人間の声帯音
源に相当する励振信号を駆動源として用い、人間の声道
情報をモデル化した合成フィルタによって調音し、音声
を合成する構造となっている。音声符号として、励振信
号をベクトル量子化した波形コードブックを用いてい
る。擬似背景雑音発生用パラメータ生成部111は、量
子化される前の励振信号を何らかの手段で発生させる機
能ブロックである。
【0137】次に、図9を用いて、実施の形態7の音声
伝送システムの動作について説明する。音声検出器10
3において、音声信号が「有音」と判定された区間にお
いては、制御信号1Aにより、切替スイッチ421を4
21B側に、切替スイッチ422を422B側に、切替
スイッチ423を423B側に、それぞれ倒す。この時
の内部状態保持機能付き符号器110の構造および動作
は、実施の形態1における通常の符号器101の構造お
よび動作と同一となる。即ち、入力された原音声信号を
入力として、ローカルデコーダで合成された合成音声信
号の候補から最も近似した合成信号を選択し、その合成
信号の元となった背景雑音符号を最適符号として、内部
状態保持機能付き符号器110から出力する。この出力
信号が伝送路Aに送出される。
【0138】音声検出器103において、音声信号が
「無音」と判定された区間においては、制御信号1Aに
より、切替スイッチ421を421A側に、切替スイッ
チ422を422A側に、切替スイッチ423を423
A側に、それぞれ倒す。ローカルデコーダ部420は擬
似背景雑音発生用パラメータ生成部111から出力され
る励振信号(第1のパラメータ信号)を入力とし、この
信号を用いて復号動作を行う。この復号処理は通常の復
号処理から丁度逆量子化手段403を飛ばしたものと同
じである。
【0139】この動作の目的は、バックワード型利得適
応部410、及びバックワード型合成フィルタ適応部4
11を動作させて、利得乗算器404、合成フィルタ4
05の内部状態を、受信端復号器302の内部状態と、
常に一致させた状態に保つためにあり、復号された音声
信号を得るためではない。そして、合成フィルタ405
の出力、即ち復号された音声信号の出力経路はスイッチ
423で遮断されているため、このローカルデコーダ4
20の出力は、他の機能ブロックから参照されることは
ない。また、内部状態保持機能付き符号器110におい
て、ローカルデコーダ420以外の機能ブロック、即ち
PCM伸長部401、ベクトルバッファ部402、加算
器406、聴覚重み付けフィルタ407、最小自乗誤差
探索部408は、入力とすべき信号がないため停止させ
ておく。
【0140】中継ノード24において、送信端14と同
じ擬似背景雑音発生用パラメータ生成部211を備えて
おり、送信端14の擬似背景雑音発生用パラメータ生成
部111と、同期して動作する。この方法は、実施の形
態1における擬似背景雑音生成部106,206と同様
な手法を用いることによって実現される。中継ノード2
4において欠落した無音区間の音声符号を補間するた
め、擬似背景雑音発生用パラメータ生成部211から出
力された励振信号(第2のパラメータ信号)を符号化す
る機能を有する簡易符号器210によって、擬似背景雑
音符号が補間される。
【0141】次に、簡易符号器210の構造を図11に
示す。ベクトルバッファ431において時間的に連続す
る励振信号を5サンプル分蓄積してベクトル化し、加算
器434に出力する。一方、波形コードブックに蓄積さ
れたすべての符号の候補について逆量子化器432にお
いて逆量子化を行って励振信号の候補を生成する。これ
ら励振信号候補のすべてに対して加算器434に入力
し、入力された励振信号との自乗誤差をとり、その中か
らもっとも近似した励振信号候補を生成した符号を、最
適符号として出力する。これにより、LD-CELP方式に基
づく符号と同等の擬似背景雑音符号を生成することがで
きる。
【0142】さらに、受信端30では、中継ノード24
から伝送路Bを介して連続して伝送され、無音区間が擬
似背景雑音符号で補間された第2の音声符号を受信す
る。復号器302は入力された第2の音声符号を基に復
号処理を行い、音声信号に復号して受信端30から出力
する。
【0143】ここで、受信端30に入力される第2の音
声符号は、有音区間では送信端14の内部状態保持機能
付き符号器110の出力であるため、有音区間において
は、送信端14の内部状態保持機能付き符号器110の
内部状態と、受信端30の復号器302の内部状態は一
致する。また無音区間において受信端30に入力される
第2の音声符号は、中継ノード24の擬似背景雑音発生
用パラメータ生成部211の出力である。これは送信端
14の擬似背景雑音発生用パラメータ生成部111の出
力と同一であるため、送信端14の内部状態保持機能付
き符号器110の内部状態と、受信端30の復号器30
2の内部状態は一致する。以上のように、受信端30か
らの見掛け上、あたかも送信端14から無音圧縮されて
いない音声符号を直接受信しているかの如き効果を得る
ことができる。
【0144】以上述べた通り、送信端14の内部状態保
持機能付き符号器110の内部状態と、受信端30の復
号器302の内部状態との一致は常に図られているた
め、内部状態の不整合に起因する耳障りな音声を復号す
るおそれは回避される。さらに、中継ノード24におい
て追加する機能ブロックが少なくて済み、経済的に高品
質な音声伝送を実現することができる。
【0145】実施の形態8.以下、実施の形態8につい
て、図12〜14を参照しながら説明する。本実施の形
態において、実施の形態1の音声符号化伝送システムに
おける送信端10および中継ノード20に改良を加え
て、送信端15および中継ノード25としたものであ
る。ここで、213は送信端15から出力された第1の
音声信号が「無音」から「有音」に切り替わった直後の
遷移区間をカウントするタイマである。なお、実施の形
態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0146】次に、実施の形態8の動作を説明する。送
信端15において、音声検出器103は、入力された原
音声信号を基に有音区間・無音区間の識別を行い、その
結果に基づいて送信端15の動作モードを制御する制御
信号1Aを出力する。音声検出器103で「有音」と判
定された場合は、切替スイッチ104を104B側に倒
す。これにより、送信端15に入力された原音声信号は
符号器101に入力され、高能率符号化された後、切替
スイッチ104を経由して伝送路Aに出力される。
【0147】一方、音声検出器103で「無音」と判定
された場合は、切替スイッチ104を104A側に倒
す。このとき、符号器101から出力される音声符号は
切替スイッチ104で遮断され、伝送路Aには何も出力
されない。また、「無音」状態から「有音」状態へ遷移
したことを音声検出器103が検出したタイミングで、
符号器101を初期化するための初期化信号1Bを符号
器へ出力する。符号器101はこの初期化信号1Bを受
信したタイミングで、内部状態の初期化動作を実行す
る。
【0148】本実施の形態に関し、中継ノード25の動
作は、有/無音情報抽出部207から出力される制御信
号の状態によって、3つのモードを有している。この動
作モードについて、図13に基づいて説明する。図13
は送信端15の符号器101に入力される原音声信号の
波形図である。縦軸は信号レベル、横軸は時間を表して
いる。有音/無音情報抽出部207は、送信端15の音
声検出器103の動作を反映する伝送路Aからの音声符
号の受信状況を常に監視し、その結果動作モードに対応
した3つの区間に区分し、中継ノード25の動作を制御
する。
【0149】第1に、中継ノード25に人力された高能
率音声符号から、トークスパートが検出されない期間
(無音区間)をモード1とする。第2に、中継ノード25
に入力された高能率音声符号から、トークスパートが検
出され始めてから数10msec〜数100msecの間(遷移
期間、又は過渡期間と称する)をモード2とする。第3
に、モード2以降、引続きトークスパートが検出される
間をモード3とする。有音/無音情報抽出部207、及
びタイマ213は、以上述べた動作モード判定結果を反
映した制御信号2A,2Fを出力し、中継ノード25の
各機能ブロックに供給する。
【0150】ここで、モード2の継続時間(遷移期間)
として数10msec〜100msecという値を提示したが、
この値の根拠は以下の経験則によっている。まず前提条
件として、高能率符号化方式としてITU勧告G.728(LD-CE
LP方式)を用い、中継ノード25の符号器201の内部
状態と、受信端30の復号器302の内部状態とが全く
異なっているものとする。この前提条件の基で符号器2
01と復号器302とで伝送路を介して符号化/復号を
行う。LD-CELP方式で使用するフィルタはすべて安定性
が保証されているので、送受の内部状態は送受で同一に
なる方向に次第に収束していく。
【0151】そのまま符号化/復号を継続する内、異音
の発生するおそれがなくなる程度にまで内部状態が十分
一致する。モード遷移から内部状態の十分一致するまで
に要する時間が、数10msec〜100msecである。もち
ろん、使用する高能率符号化方式によって、この値は変
化することが予想されることはいうまでもなく、それぞ
れの符号化方式に応じた遷移期間の設定を行うことは重
要である。
【0152】図14は、以上説明した各モードの遷移を
まとめたモード遷移図である。3つのモード間の遷移
は、矢印で示した方向のみ許されており、それ以外の遷
移は禁止された遷移であるか、または物理的にあり得な
い遷移である。
【0153】次に、各モード別に中継ノード25の動作
を説明する。まず、モード1、即ち有音/無音情報抽出
部207において「無音」と判定された区間において
は、切替スイッチ205を205A側に、切替スイッチ
214を214Aに、それぞれ倒す。この時、擬似背景
雑音生成部206側の出力信号は、切替スイッチ205
を経由して符号器201に入力される。符号器201は
入力された擬似背景雑音信号に基づき符号化処理を実行
し、擬似背景雑音符号を出力する。符号器201から出
力された擬似背景雑音符号は、切替スイッチ214を経
由して伝送路Aへ送出される。この一連の動作により、
無音区間の信号を擬似背景雑音信号で補充することがで
きる。そしてこの時、復号器202は入力信号を失うた
め、動作を停止させる。
【0154】モード1からモード2に遷移するとき、即
ち、有音/無音情報抽出部207において、音声符号が
検知されはじめたとき、復号器202にリセット信号2
Bを発行する。有音/無音情報抽出部207の動作は音
声検出器103の動作を忠実に反映していることから、
これは送信端15の符号器101の初期化と同期して実
行される。
【0155】モード2においては、切替スイッチ205
を205Bに倒し、切替スイッチ214は214Aに接
続したままとする。中継ノード25で受信した音声符号
は、復号器202に供給される。符号器202は入力さ
れた音声符号に基づいて復号処理を実行し、音声信号を
復号する。復号された音声信号は、切替スイッチ205
を経由して、符号器201に供給される。符号器201
は入力された音声信号に基づき符号化処理を実行する。
この音声符号は、切替スイッチ214を経由して伝送路
Bに出力される。即ち、中継ノード25においてタンデ
ム接続を行ったのと同じ形となる。
【0156】モード3においては、タイマ213からの
制御信号2Fを受信した切替スイッチ214が214B
側に倒れる。また、切替スイッチ205は205B側に
接続したままとする。中継ノード25で受信した音声符
号は、切替スイッチ214を経由してそのまま伝送路B
にリレーされる。また当該音声符号は、復号器202に
も供給される。復号器202は入力された音声符号に基
づき復号処理を実行し、音声信号を復号する。復号され
た音声信号は、切替スイッチ205を経由して符号器2
01に供給される。符号器201は入力された音声信号
に基づき符号化処理を実行する。
【0157】ここで、送信端15の符号器101と、中
継ノード25の符号器201とでは、入力される信号に
それぞれ原音声信号と、復号器202で復号された復号
音声信号という違いはあるものの、音声の性質はきわめ
て似通ったものである。従って、音声信号の性質を数値
化したものに相当する、送信端符号器101の内部状態
と、中継符号器201の内部状態とは、極めて近似した
値に保持される。
【0158】本実施の形態において、モード1からいき
なりモード3に遷移させた場合について考察する。取り
敢えず、送信端符号器101と中継復号器202の内部
状態、及び中継符号器201の内部状態と受信端復号器
302の内部状態とは、それぞれ一致していることが保
障されている。ところが、送信端符号器101と受信端
復号器302の内部状態については、その一致について
は全く保証されない。従ってモード1からモード3に一
足飛びに遷移すると、ちょうど従来例で示したディジタ
ル1リンクの形と同様になり、内部状態の不一致に起因
する異音発生を引き起こす。ここで、モード1からモー
ド3に遷移する間に遷移区間としてモード2を設けるこ
とにより、送信端符号器101の内部状態と受信端復号
器302の内部状態とが十分一致するため、この段階で
モード3に遷移させても異音の発生を回避することが可
能となる。
【0159】この実施の形態に係る音声符号化伝送シス
テムは、音声の品質劣化を引き起こすことが知られてい
るタンデム接続を許す期間を無音状態から有音状態に遷
移する過渡期のわずかな時間に制限し、大部分のトーク
スパートは1リンクの符号化/復号で接続することによ
って、品質劣化を回避することができ、高能率音声符号
化方式の性能をフルに引き出すことが可能となる。ま
た、中継ノードでのプロセッサの処理負荷、及びハード
ウエア規模の低減が可能となる。なお、本実施の形態で
は、高能率符号化方式にITU勧告G.728 LD−CELP方式を
適用したシステムについて述べたが、本発明の適用例が
この符号化方式に限定されるということを示している訳
ではなく、過去の符号化/復号結果を利用する、あらゆ
る音声符号化方式に適用できることは容易に推察でき
る。
【0160】実施の形態9.以下、実施の形態9につい
て、図15を参照しながら説明する。本実施の形態にお
いて、実施の形態8で示した中継ノード25に対して、
タイマ213を比較器(比較手段)215に置き換え
て、中継ノード26としたものである。ここで、比較器
215は、復号器202の内部状態と符号器201の内
部状態とを数値的に比較するものである。なお、実施の
形態8と同一又は同等な構成部分については同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0161】次に、中継ノード26の動作を説明する。
まず、モード1、即ち有音/無音情報抽出部207にお
いて「無音」と判定された区間においては、切替スイッ
チ205を205A側に、切替スイッチ214を214
A側に、それぞれ倒す。この時、擬似背景雑音生成部2
06側の出力信号は、切替スイッチ205を経由して符
号器201に入力される。符号器201は入力された擬
似背景雑音信号に基づき符号化処理を実行し、擬似背景
雑音符号を出力する。符号器201から出力された擬似
背景雑音符号は、切替スイッチ214を経由して伝送路
Aへ送出される。この一連の動作により、無音区間の信
号を擬似背景雑音信号で補充することができる。そして
この時、復号器202は入力信号を失うため、動作を停
止させる。
【0162】モード1からモード2に遷移するとき、即
ち、有音/無音情報抽出部207において、音声符号が
検知されはじめたとき、復号器202にリセット信号2
Bを発行する。有音/無音情報抽出部207の動作は音
声検出器103の動作を忠実に反映していることから、
これは送信端15の符号器101の初期化と同期して実
行される。
【0163】モード2においては、切替スイッチ205
を205Bに倒し、切替スイッチ214は214Aに接
続したままとする。中継ノード25で受信した音声符号
は、復号器202に供給される。符号器202は入力さ
れた音声符号に基づいて復号処理を実行し、音声信号を
復号する。復号された音声信号は、切替スイッチ205
を経由して、符号器201に供給される。符号器201
は入力された音声信号に基づき符号化処理を実行する。
この音声符号は、切替スイッチ214を経由して伝送路
Bに出力される。即ち、中継ノード25においてタンデ
ム接続を行ったのと同じ形となる。
【0164】モード3においては、符号器201の内部
パラメータと復号器202の内部パラメータとが比較器
215に与えられる。比較器215では、これらの内部
パラメータが所定のレベル内で一致しているか判定し、
このレベル内で一致している場合に制御信号2Dを切替
スイッチ214に出力する。そして、この制御信号2F
を受信した切替スイッチ214が214B側に倒れる。
また、切替スイッチ205は205B側に接続したまま
とする。
【0165】中継ノード25で受信した音声符号は、切
替スイッチ214を経由してそのまま伝送路Bにリレー
される。また当該音声符号は、復号器202にも供給さ
れる。復号器202は入力された音声符号に基づき復号
処理を実行し、音声信号を復号する。復号された音声信
号は、切替スイッチ205を経由して符号器201に供
給される。符号器201は入力された音声信号に基づき
符号化処理を実行する。
【0166】ここで、送信端15の符号器101と、中
継ノード25の符号器201とでは、入力される信号に
それぞれ原音声信号と、復号器202で復号された復号
音声信号という違いはあるものの、音声の性質はきわめ
て似通ったものである。従って、音声信号の性質を数値
化したものに相当する、送信端符号器101の内部状態
と、中継符号器201の内部状態とは、極めて近似した
値に保持される。
【0167】以上のように、モード2からモード3への
遷移タイミングの決定を比較器215の判定結果によっ
て制御することにより、送信端15の符号器101の内
部状態と、受信端30の復号器302の内部状態とをよ
り確実に一致させることができ、異音の発生するおそれ
を更に減少させる効果がある。
【0168】実施の形態10.以下、実施の形態10に
ついて、図16を参照しながら説明する。本実施の形態
において、実施の形態8で示した中継ノード25に対し
て、比較器(比較手段)215と判定回路(判定手段)
216とを追加して、中継ノード27としたものであ
る。ここで、比較器215は、復号器202の内部状態
と符号器201の内部状態とを数値的に比較するもので
あり、判定回路216は、タイマ213から出力された
制御信号2Fと比較器215から出力された制御信号2
Dとに基づいて、モード3への遷移タイミングを判定す
るものである。なお、実施の形態8と同一又は同等な構
成部分については同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0169】次に、中継ノード27の動作を説明する。
まず、モード1、即ち有音/無音情報抽出部207にお
いて「無音」と判定された区間においては、切替スイッ
チ205を205A側に、切替スイッチ214を214
A側に、それぞれ倒す。この時、擬似背景雑音生成部2
06側の出力信号は、切替スイッチ205を経由して符
号器201に入力される。符号器201は入力された擬
似背景雑音信号に基づき符号化処理を実行し、擬似背景
雑音符号を出力する。符号器201から出力された擬似
背景雑音符号は、切替スイッチ214を経由して伝送路
Aへ送出される。この一連の動作により、無音区間の信
号を擬似背景雑音信号で補充することができる。そして
この時、復号器202は入力信号を失うため、動作を停
止させる。
【0170】モード1からモード2に遷移するとき、即
ち、有音/無音情報抽出部207において、音声符号が
検知されはじめたとき、復号器202にリセット信号2
Bを発行する。有音/無音情報抽出部207の動作は音
声検出器103の動作を忠実に反映していることから、
これは送信端15の符号器101の初期化と同期して実
行される。
【0171】モード2においては、切替スイッチ205
を205Bに倒し、切替スイッチ214は214Aに接
続したままとする。中継ノード25で受信した音声符号
は、復号器202に供給される。符号器202は入力さ
れた音声符号に基づいて復号処理を実行し、音声信号を
復号する。復号された音声信号は、切替スイッチ205
を経由して、符号器201に供給される。符号器201
は入力された音声信号に基づき符号化処理を実行する。
この音声符号は、切替スイッチ214を経由して伝送路
Bに出力される。即ち、中継ノード25においてタンデ
ム接続を行ったのと同じ形となる。
【0172】モード3においては、符号器201の内部
パラメータと復号器202の内部パラメータとが比較器
215に与えられる。比較器215では、これらの内部
パラメータが所定のレベル内で一致しているか判定し、
このレベル内で一致している場合に制御信号2Dを判定
回路216に出力する。また、タイマ213では、モー
ド3への遷移タイミングをカウントし、所定のカウント
値で制御信号2Fを判定回路216に出力する。
【0173】判定回路216では、これらの制御信号2
D,2Fの入力を受け付けて、両者の制御信号2D,2
Fが入力された場合に、制御信号2Eを切替スイッチ2
14に出力する。そして、この制御信号2Eを受信した
切替スイッチ214が214B側に倒れる。また、切替
スイッチ205は205B側に接続したままとする。
【0174】中継ノード25で受信した音声符号は、切
替スイッチ214を経由してそのまま伝送路Bにリレー
される。また当該音声符号は、復号器202にも供給さ
れる。復号器202は入力された音声符号に基づき復号
処理を実行し、音声信号を復号する。復号された音声信
号は、切替スイッチ205を経由して符号器201に供
給される。符号器201は入力された音声信号に基づき
符号化処理を実行する。
【0175】ここで、送信端15の符号器101と、中
継ノード25の符号器201とでは、入力される信号に
それぞれ原音声信号と、復号器202で復号された復号
音声信号という違いはあるものの、音声の性質はきわめ
て似通ったものである。従って、音声信号の性質を数値
化したものに相当する、送信端符号器101の内部状態
と、中継符号器201の内部状態とは、極めて近似した
値に保持される。
【0176】以上のように、モード2からモード3への
遷移タイミングの決定を、この判定部の判定結果によっ
て制御することにより、送信端15の符号器101の内
部状態と、受信端30の復号器302の内部状態とをよ
り確実に一致させることができる。その結果、異音の発
生するおそれを減少させつつ、タンデム時間が長時間に
及んで音声品質が低下するのを防止することができる。
【0177】実施の形態11.図17は、実施の形態1
〜6,8〜10における擬似背景雑音生成部106,2
06、実施の形態7における擬似背景雑音発生用パラメ
ータ生成部111,211の構造の一例を詳細に記した
ものである。補間信号は同図に示す巡回型のメモリに格
納されている。擬似背景雑音信号シーケンスはサンプル
単位(あるいは、擬似背景雑音符号についてはフレーム
単位)でメモリ空間の所定のアドレスに順番に格納され
ている。擬似背景雑音信号出力時は、アドレスポインタ
が示すサンプルを出力し、ポインタを1アドレス分進め
る。
【0178】メモリを巡回型にすることにより、あらゆ
る長さの無音区間にも対応することができるが、メモリ
サイズを小さくすると、巡回メモリによる周期性により
擬似背景雑音信号に特定の周波数の信号成分が乗ってし
まう弊害が出るため、メモリサイズは十分に大きくすべ
きである。ここで、これら擬似背景雑音生成部106,
206または擬似背景雑音発生用パラメータ生成部11
1,211が初期化信号2Bを受信したときは、ポイン
タの位置をアドレス0に設定し直す。この動作によっ
て、送信端10〜15と中継ノード20〜27の擬似背
景雑音生成部106,206間で、無音圧縮による断絶
状態が発生しても、両端で同期した動作を実現すること
ができる。
【0179】実施の形態12.図18は実施の形態1〜
6,8〜10における擬似背景雑音生成部106,20
6、実施の形態7における擬似背景雑音発生用パラメー
タ生成部111,211の構造の一例を詳細に記したも
のであり、441は白色雑音発生部(ランダム信号発生
器)、442はフィルタである。白色雑音発生部441
は、通常の音声通信において生じる背景雑音の成分が、
白色性(ランダム性)が強いことに着目して、無音区間
に補間する背景雑音信号を乱数発生器の出力信号で擬似
的に実現しようというものである。乱数の発生方法は、
例えばPNパターンによる方法、剰余を取る方法などが
ある。
【0180】ここで、これらの擬似背景雑音生成部10
6,206または擬似背景雑音発生用パラメータ生成部
111,211が初期化信号2Bを受信したときは、こ
の乱数発生器の初期値である種(seed)として、送
信端10〜15、中継ノード20〜27の両者にあらか
じめ設定しておいた値を与える。この動作によって、送
信端10〜15と中継ノード20〜27の擬似背景雑音
信号生成部106,206間で、無音圧縮による断絶状
態が発生しても、両端で同期した動作を実現することが
できる。また、乱数発生器の出力端に、自然な背景雑音
の周波数特性に近い特性を持つフィルタ442(例え
ば、1/f特性を持つフィルタなど)を挿入することに
より、より違和感の無い擬似背景雑音信号を得ることが
できる。
【0181】実施の形態13.次に、実施の形態13に
ついて、図19を参照しながら説明する。本実施の形態
は、実施の形態1に示した送信端10の音声検出器10
3と中継ノード20の有音/無音情報抽出部207との
間にシグナリングチャネル(同期信号送出手段)103
A(たとえば、ISDNのDチャネル等)を接続したも
のである。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部
分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0182】実施の形態1で説明した通り、有音区間及
び無音区間の判定基準として、音声符号の有無を調べる
方法がある。例えば、伝送路AがATMネットワークで
ある場合、送信端10から送信されるセルが来なかった
ら無音区間に遷移したと判定するのも一つのやり方であ
る。
【0183】ところが、ATM網内で、ネットワーク特
有の劣化要因であるセル廃棄が発生した場合、中継ノー
ド20で誤って無音区間と認識してしまうおそれがあ
る。これを回避するために、送信端10の音声検出器1
03と中継ノード20の有音/無音情報抽出部207と
の間にシグナリングチャネル103Aを接続する。そし
て、有音区間から無音区間に遷移したことを知らせる情
報を、このシグナリングチャネル103Aを用いて送信
端10から中継ノード20へ別途通知することによっ
て、無音遷移の誤認識を防止する上でより高品質な音声
伝送を実現することができる。
【0184】なお、実施の形態2〜9においても、送信
端10〜15の音声検出器103と中継ノード21〜2
7の有音/無音情報抽出部207との間にシグナリング
チャネル103Aを接続して、送信端10〜15から中
継ノード21〜27へ情報を別途通知する本方式が適用
できることはいうまでもない。
【0185】実施の形態14.次に、実施の形態14に
ついて、図20を参照しながら説明する。本実施の形態
は、実施の形態1で示した送信端10に対して、識別パ
ターン生成部(識別パターン発生手段)217を追加し
て、送信端16としたものである。ここで、識別パター
ン生成部217は、有音区間の最終であることを示すシ
グナリング伝送用符号パターンを生成するものである。
なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分について
は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0186】本実施の形態は、有音区間から無音区間に
遷移したことを、送信端10から中継ノード20へ知ら
せるシグナリングの伝送方法に改良を加えたものであ
る。本実施の形態においては、このシグナリング情報を
インチャネルで伝送する。即ち、送信端10において、
音声検出器103が有音区間から無音区間に遷移したこ
とを検出したタイミングで、最終の音声符号の伝送後、
切替スイッチ104を104C側に切替る。この切替え
によって、識別パターン生成部217で生成されたシグ
ナリング伝送用符号パターンが中継ノード20に送出さ
れる。シグナリング伝送用符号パターンの送出後、切替
スイッチ104を104A側に切替え、シグナリング伝
送用符号パターンの送出を停止する。
【0187】中継ノード20の有音/無音情報抽出部2
07は、伝送路Aから入力される信号を常に監視し、こ
のシグナリング伝送用符号パターンを認識したタイミン
グで、「有音」から「無音」に遷移したことを知らせる
制御信号2Aを出力する。この方式を用いることによ
り、無音遷移の誤認識を防ぎ、高品質な音声伝送を実現
することができるのはもとより、信号方式を変更するこ
となく、機能ブロックの追加だけで実現できるという利
点がある。
【0188】なお、実施の形態2〜9においても、送信
端10〜15に識別パターン生成部217を追加して、
シグナリング情報をインチャネルで伝送する本方式が適
用できることはいうまでもない。
【0189】
【発明の効果】本発明による音声符号化伝送システムで
あれば、タンデム接続による音声品質の劣化を回避する
ことができ、、送信端で符号化処理する際の内部状態
と、受信端で復号処理する際の内部状態との一致が常に
図られているため、内部状態の不整合に起因する異音や
耳障り感を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る音声符号化伝送システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態2に係る音声符号化伝送システムの
構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態3に係る音声符号化伝送システムの
構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態3に係る補間信号発生器の構成を詳
細に示すブロック図である。
【図5】実施の形態4に係る音声符号化伝送システムの
構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態5に係る音声符号化伝送システムの
構成を示すブロック図である。
【図7】実施の形態6に係る音声符号化伝送システムの
構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態6に係る内部状態保持機能付き符号
器の構成を詳細に示すブロック図である。
【図9】実施の形態7に係る音声符号化伝送システムの
構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態7に係る内部状態保持機能付き符
号器の構成を詳細に示すブロック図である。
【図11】実施の形態7に係る簡易符号器の構成を詳細
に示すブロック図である。
【図12】実施の形態8に係る音声符号化伝送システム
の構成を示すブロック図である。
【図13】実施の形態8に係る送信端の符号器に入力さ
れる原音声信号の波形図である。
【図14】実施の形態8に係る動作モード間の遷移を示
す状態遷移図である。
【図15】実施の形態9に係る音声符号化伝送システム
の構成を示すブロック図である。
【図16】実施の形態10に係る音声符号化伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図17】実施の形態11に係る擬似背景雑音信号発生
部の構成を示す図である。
【図18】実施の形態12に係る擬似背景雑音信号発生
部の構成を示す図である。
【図19】実施の形態13に係る音声符号化伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図20】実施の形態14に係る音声符号化伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図21】符号化方式の一例であるITU-T勧告G.728 LD-
CELP音声符号化方式のシステム構成を示すブロック図で
ある。
【図22】従来の音声符号化伝送システムの構成を示す
ブロック図である。
【図23】従来のタンデム接続による音声符号化伝送シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図24】従来のディジタル1リンク接続による音声符
号化伝送システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜16…送信端、20〜27…中継ノード、30…受
信端、101…符号器(送信側符号化手段)、102…
復号器(送信側復号化手段)、103A…シグナリング
チャネル(同期信号伝送手段)、104…切替スイッチ
(送信側音声符号生成手段)、105…切替スイッチ
(送信側背景雑音挿入手段)、106,112…擬似背
景雑音生成部(送信側背景雑音生成手段)、108,1
10…内部状態保持機能付き符号器(送信側符号化手
段)、111…擬似背景雑音発生用パラメータ生成部
(送信側パラメータ生成手段)、201…符号器(中継
側符号化手段)、202…復号器(中継側復号化手
段)、204…切替スイッチ(中継側背景雑音挿入手
段)、206,212…擬似背景雑音生成部(中継側背
景雑音生成手段)、208…補間信号発生器(補間信号
生成手段)、210…簡易符号器(中継側符号化手
段)、211…擬似背景雑音発生用パラメータ生成部
(中継側パラメータ生成手段)、213…タイマ、21
4…切替スイッチ(中継側音声符号生成手段)、215
…比較器(比較手段)、216…判定回路(判定手
段)、217…識別パターン生成部(識別パターン発生
手段)、A…伝送路(第1の伝送路)、B…伝送路(第
2の伝送路)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老沢 秀明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原音声信号の有音区間を符号化処理する
    と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
    伝送路に出力する送信端と、 前記第1の伝送路から受信した第1の音声符号に基づい
    て、前記原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して生
    成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中継
    ノードと、 前記第2の伝送路から受信した第2の音声符号を復号処
    理して前記原音声信号を再生する受信端とを備える音声
    符号化伝送システムにおいて、 前記送信端は、 背景雑音を模した第1の擬似信号を生成する送信側背景
    雑音生成手段と、 前記原音声信号の無音区間に前記第1の擬似信号を挿入
    する送信側背景雑音挿入手段と、 前記送信側背景雑音挿入手段によって得られた音声信号
    を符号化する送信側符号化手段と、 前記送信側符号化手段で符号化された音声符号の無音区
    間を圧縮して、前記第1の音声符号を生成する送信側音
    声符号生成手段とを備え、 前記中継ノードは、 前記第1の音声符号を復号化する中継側復号化手段と、 背景雑音を模した第2の擬似信号を生成する中継側背景
    雑音生成手段と、 前記中継側復号化手段で復号化された音声信号の無音区
    間に前記第2の擬似信号を挿入する中継側背景雑音挿入
    手段と、 前記中継側背景雑音挿入手段によって得られた音声信号
    を符号化する中継側符号化手段と、 前記中継側符号化手段で符号化された音声符号を前記第
    1の音声符号の無音区間に挿入して、前記第2の音声符
    号を生成する中継側音声符号生成手段とを備えることを
    特徴とする音声符号化伝送システム。
  2. 【請求項2】 原音声信号の有音区間を符号化処理する
    と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
    伝送路に出力する送信端と、 前記第1の伝送路から受信した第1の音声符号に基づい
    て、前記原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して生
    成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中継
    ノードと、 前記第2の伝送路から受信した第2の音声符号を復号処
    理して前記原音声信号を再生する受信端とを備える音声
    符号化伝送システムにおいて、 前記送信端は、 背景雑音を模した第1の擬似信号を生成する送信側背景
    雑音生成手段と、 前記原音声信号の無音区間に前記第1の擬似信号を挿入
    する送信側背景雑音挿入手段と、 前記送信側背景雑音挿入手段によって得られた音声信号
    を符号化する送信側符号化手段と、 前記送信側符号化手段で符号化された音声符号の無音区
    間を圧縮して、前記第1の音声符号を生成する送信側音
    声符号生成手段とを備え、 前記中継ノードは、 前記第1の音声符号を復号化する中継側復号化手段と、 背景雑音を模した第2の擬似信号を生成する中継側背景
    雑音生成手段と、 前記第2の擬似信号を符号化する中継側符号化手段と、 前記中継側符号化手段で符号化された擬似符号を前記第
    1の音声符号の無音区間に挿入して、前記第2の音声符
    号を生成する中継側音声符号生成手段とを備え、 前記中継側符号化手段は、前記中継側復号化手段の内部
    パラメータを入力して、この内部パラメータを用いて前
    記中継側復号化手段と同等の内部状態を保持しているこ
    とを特徴とする音声符号化伝送システム。
  3. 【請求項3】 原音声信号の有音区間を符号化処理する
    と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
    伝送路に出力する送信端と、 前記第1の伝送路から受信した第1の音声符号に基づい
    て、前記原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して生
    成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中継
    ノードと、 前記第2の伝送路から受信した第2の音声符号を復号処
    理して前記原音声信号を再生する受信端とを備える音声
    符号化伝送システムにおいて、 前記送信端は、 背景雑音を模した第1の擬似信号を生成する送信側背景
    雑音生成手段と、 前記原音声信号の無音区間に前記第1の擬似信号を挿入
    する送信側背景雑音挿入手段と、 前記送信側背景雑音送信手段によって得られた音声信号
    を符号化する送信側符号化手段と、 前記送信側符号化手段で符号化された音声符号の無音区
    間を圧縮して、前記第1の音声符号を生成する送信側音
    声符号生成手段とを備え、 前記中継ノードは、 背景雑音を模した第2の擬似信号を生成する中継側背景
    雑音生成手段と、 前記第1の音声符号を復号化すると共に、前記第2の擬
    似信号を符号化する補間信号生成手段と、 前記補間信号生成手段で符号化された擬似符号を前記第
    1の音声符号の無音区間に挿入して、前記第2の音声符
    号を生成する中継側音声符号生成手段とを備え、 前記補間信号生成手段は、復号化処理と符号化処理とで
    共通した内部状態を保持していることを特徴とする音声
    符号化伝送システム。
  4. 【請求項4】 原音声信号の有音区間を符号化処理する
    と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
    伝送路に出力する送信端と、 前記第1の伝送路から受信した第1の音声符号に基づい
    て、前記原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して生
    成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中継
    ノードと、 前記第2の伝送路から受信した第2の音声符号を復号処
    理して前記原音声信号を再生する受信端とを備える音声
    符号化伝送システムにおいて、 前記送信端は、 背景雑音を模した第1の擬似符号を生成する送信側背景
    雑音生成手段と、 前記第1の擬似符号を復号化する送信側復号化手段と、 前記送信側復号化手段で復号化された擬似信号を前記原
    音声信号の無音区間に挿入する送信側背景雑音挿入手段
    と、 前記送信側背景雑音挿入手段によって得られた音声信号
    を符号化する送信側符号化手段と、 前記送信側符号化手段で符号化された音声符号の無音区
    間を圧縮して、前記第1の音声符号を生成する送信側音
    声符号生成手段とを備え、 前記中継ノードは、 背景雑音を模した第2の擬似符号を生成する中継側背景
    雑音生成手段と、 前記第1の音声符号の無音区間に前記第2の擬似符号を
    挿入して、前記第2の音声符号を生成する中継側音声符
    号生成手段とを備え、 前記送信側復号化手段は、前記送信側符号化手段で符号
    化された音声符号を入力して、有音区間についてはこの
    音声符号を復号化すると共に、無音区間については前記
    第2の擬似符号を復号化していることを特徴とする音声
    符号化伝送システム。
  5. 【請求項5】 原音声信号の有音区間を符号化処理する
    と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
    伝送路に出力する送信端と、 前記第1の伝送路から受信した第1の音声符号に基づい
    て、前記原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して生
    成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中継
    ノードと、 前記第2の伝送路から受信した第2の音声符号を復号処
    理して前記原音声信号を再生する受信端とを備える音声
    符号化伝送システムにおいて、 前記送信端は、 背景雑音を模した第1の擬似符号を生成する送信側背景
    雑音生成手段と、 前記第1の擬似符号を復号化する送信側復号化手段と、 前記原音声信号を符号化する送信側符号化手段と、 前記送信側符号化手段で符号化された音声符号の無音区
    間を圧縮して、前記第1の音声符号を生成する送信側音
    声符号生成手段とを備え、 前記中継ノードは、 背景雑音を模した第2の擬似符号を生成する中継側背景
    雑音生成手段と、 前記第1の音声符号の無音区間に前記第2の擬似符号を
    挿入して、前記第2の音声符号を生成する中継側音声符
    号生成手段とを備え、 前記送信側符号化手段は、前記送信側復号化手段の内部
    パラメータを入力して、この内部パラメータを用いて前
    記送信側復号化手段と同等の内部状態を保持しているこ
    とを特徴とする音声符号化伝送システム。
  6. 【請求項6】 原音声信号の有音区間を符号化処理する
    と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
    伝送路に出力する送信端と、 前記第1の伝送路から受信した第1の音声符号に基づい
    て、前記原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して生
    成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中継
    ノードと、 前記第2の伝送路から受信した第2の音声符号を復号処
    理して前記原音声信号を再生する受信端とを備える音声
    符号化伝送システムにおいて、 前記送信端は、 背景雑音を模した第1の擬似信号を生成する送信側背景
    雑音生成手段と、 前記第1の擬似信号に基づく内部状態を保持しつつ前記
    原音声信号を符号化する送信側符号化手段と、 前記送信側符号化手段で符号化された音声符号の無音区
    間を圧縮して、前記第1の音声符号を生成する送信側音
    声符号生成手段とを備え、 前記中継ノードは、 背景雑音を模した第2の擬似符号を生成する中継側背景
    雑音生成手段と、 前記第1の音声符号の無音区間に前記第2の擬似符号を
    挿入して、前記第2の音声符号を生成する中継側音声符
    号生成手段とを備えることを特徴とする音声符号化伝送
    システム。
  7. 【請求項7】 原音声信号の有音区間を符号化処理する
    と共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1の
    伝送路に出力する送信端と、 前記第1の伝送路から受信した第1の音声符号に基づい
    て、前記原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して生
    成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中継
    ノードと、 前記第2の伝送路から受信した第2の音声符号を復号処
    理して前記原音声信号を再生する受信端とを備える音声
    符号化伝送システムにおいて、 前記送信端は、 前記原音声信号を符号化する送信側符号化手段と、 前記送信側符号化手段で符号化された音声符号の無音区
    間を圧縮して、前記第1の音声符号を生成する送信側音
    声符号生成手段とを備え、 前記中継ノードは、 前記第1の音声符号を復号化して音声信号を生成する中
    継側復号化手段と、 背景雑音を模した擬似信号を生成する中継側背景雑音生
    成手段と、 前記中継側復号化手段で生成された音声信号の無音区間
    に前記擬似信号を挿入する中継側背景雑音挿入手段と、 前記中継側背景雑音挿入手段によって得られた音声信号
    を符号化する中継側符号化手段と、 前記中継側符号化手段で符号化された音声符号を、前記
    第1の音声符号の無音区間および無音から有音に切り替
    わった直後の遷移区間に挿入して、前記第2の音声符号
    を生成する中継側音声符号生成手段とを備えることを特
    徴とする音声符号化伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記中継ノードは、前記遷移区間をカウ
    ントするタイマを更に備え、 前記中継側音声符号生成手段では、前記タイマのカウン
    ト値に基づいて、前記遷移区間の終了タイミングを決定
    していることを特徴とする請求項7記載の音声符号化伝
    送システム。
  9. 【請求項9】 前記中継ノードは、前記中継側復号化手
    段の内部状態と前記中継側符号化手段の内部状態とを比
    較する比較手段を更に備え、 前記中継側音声符号生成手段では、前記比較手段の比較
    結果に基づいて、前記遷移区間の終了タイミングを決定
    していることを特徴とする請求項7記載の音声符号化伝
    送システム。
  10. 【請求項10】 前記中継ノードは、前記遷移区間をカ
    ウントするタイマと、前記中継側復号化手段の内部状態
    と前記中継側符号化手段の内部状態とを比較する比較手
    段と、前記タイマのカウント値および前記比較手段の比
    較結果に基づいて前記遷移区間の終了タイミングを判定
    する判定手段とを更に備え、 前記中継側音声符号生成手段では、前記判定手段の判定
    結果に基づいて、前記遷移区間の終了タイミングを決定
    していることを特徴とする請求項7記載の音声符号化伝
    送システム。
  11. 【請求項11】 前記送信側背景雑音生成手段及び前記
    中継側背景雑音生成手段は、無音区間の背景雑音を模し
    たディジタル信号を疑似音声として生成していることを
    特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記
    載の音声符号化伝送システム。
  12. 【請求項12】 前記送信側背景雑音生成手段及び前記
    中継側背景雑音生成手段は、所定のディジタル信号を蓄
    積したメモリであることを特徴とする請求項1から請求
    項10のいずれか一項に記載の音声符号化伝送システ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記送信側背景雑音生成手段及び前記
    中継側背景雑音生成手段は、ランダム信号発生器である
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一
    項に記載の音声符号化伝送システム。
  14. 【請求項14】 前記原音声信号の無音区間の開始を示
    す同期信号を前記送信端から前記中継ノードに伝送させ
    る同期信号伝送手段を更に備え、 前記中継ノードは、前記同期信号を受信して、前記送信
    側背景雑音生成手段と前記中継側背景雑音生成手段とを
    同期させていることを特徴とする請求項1から請求項1
    0のいずれか一項に記載の音声符号化伝送システム。
  15. 【請求項15】 前記送信端は、前記原音声信号の無音
    区間に重畳させる識別パターンを発生させる識別パター
    ン発生手段を更に備え、 前記中継ノードは、前記識別パターンを認識して、前記
    送信側背景雑音生成手段と前記中継側背景雑音生成手段
    とを同期させていることを特徴とする請求項1から請求
    項10のいずれか一項に記載の音声符号化伝送システ
    ム。
  16. 【請求項16】 原音声信号の有音区間を符号化処理す
    ると共に無音圧縮して生成された第1の音声符号を第1
    の伝送路に出力する送信端と、 前記第1の伝送路から受信した第1の音声符号に基づい
    て、前記原音声信号の無音区間に背景雑音を補間して生
    成された第2の音声符号を第2の伝送路に出力する中継
    ノードと、 前記第2の伝送路から受信した第2の音声符号を復号処
    理して前記原音声信号を再生する受信端とを備える音声
    符号化伝送システムにおいて、 前記送信端は、 擬似背景雑音発生用の第1のパラメータ信号を生成する
    送信側パラメータ生成手段と、 前記第1のパラメータ信号に基づく内部状態を保持しつ
    つ前記原音声信号を符号化する送信側符号化手段と、 前記送信側符号化手段で符号化された音声符号の無音区
    間を圧縮して、前記第1の音声符号を生成する送信側音
    声符号生成手段とを備え、 前記中継ノードは、 擬似背景雑音発生用の第2のパラメータ信号を生成する
    中継側パラメータ生成手段と、 前記第2のパラメータ信号に基づいて擬似符号を生成す
    る中継側符号化手段と、 前記第1の音声符号の無音区間に前記擬似符号を挿入し
    て、前記第2の音声符号を生成する中継側音声符号生成
    手段とを備えることを特徴とする音声符号化伝送システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記送信側パラメータ生成手段及び前
    記中継側パラメータ生成手段は、所定のディジタル信号
    を蓄積したメモリであることを特徴とする請求項16記
    載の音声符号化伝送システム。
  18. 【請求項18】 前記送信側パラメータ生成手段及び前
    記中継側パラメータ発生手段は、ランダム符号発生器で
    あることを特徴とする請求項16記載の音声符号化伝送
    システム。
  19. 【請求項19】 前記送信端は、前記原音声信号の無音
    区間の開始を示す同期信号を送出する同期信号送出手段
    を更に備え、 前記中継ノードは、前記同期信号を受信して、前記送信
    側パラメータ生成手段及び前記中継側パラメータ発生手
    段とを同期させていることを特徴とする請求項16記載
    の音声符号化伝送システム。
  20. 【請求項20】 前記送信端は、前記原音声信号の無音
    区間に重畳させる識別パターンを発生させる識別パター
    ン発生手段を更に備え、 前記中継ノードは、前記識別パターンを認識して、前記
    送信側パラメータ生成手段及び前記中継側パラメータ発
    生手段とを同期させていることを特徴とする請求項16
    記載の音声符号化伝送システム。
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