JPH11245338A - 伸縮性複合フィルム - Google Patents

伸縮性複合フィルム

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JPH11245338A
JPH11245338A JP4981598A JP4981598A JPH11245338A JP H11245338 A JPH11245338 A JP H11245338A JP 4981598 A JP4981598 A JP 4981598A JP 4981598 A JP4981598 A JP 4981598A JP H11245338 A JPH11245338 A JP H11245338A
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JP
Japan
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film
weight
styrene
density
composite film
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Application number
JP4981598A
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English (en)
Inventor
Hideaki Toda
英明 戸田
Hidenori Ishizuka
英紀 石塚
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクルが可能で、有害物質を発生させな
いで焼却が可能な伸縮性の使い捨て紙オムツ等における
ギャザー部材等に使用可能なフィルムの提供。 【解決手段】 (a)密度0.86〜0.90g/cm
3 、メルトインデックス0.1〜50g/10分、重量
平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.8であり、炭
素数4〜8個のα−オレフィンコモノマーを18%以上
含有する低密度ポリエチレン60〜95%及び(b)ポ
リエチレン5〜40%を含有する組成物100部並びに
(c)無機充填剤5〜40部を含有する樹脂組成物から
なるフィルム(A)とスチレン系熱可塑性エラストマー
からなるフィルム(B)を積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性複合フィル
ムに関し、より詳しくは使い捨て紙オムツ等におけるギ
ャザー部材等に使用する伸縮性複合フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ベビー用、大人用の使い捨てオムツ、ギ
ャザー付ナプキン等の伸縮性が要求されるギャザーの部
材として、ポリウレタンフォーム、ポリウレタン系フィ
ルム、ポリウレタン弾性糸、スチレン系エラストマー等
の合成ゴムや天然ゴム等のゴム等、或いはそれらを不織
布等とホットメルト貼合したものが使われている。しか
し、ポリウレタンフォームは、強度が弱い、価格が高
い、各種不織布等と熱接着できない等の問題があり、ポ
リウレタン系フィルムは、一般的に伸縮強度が強すぎ
る、ホットメルト接着性が悪い、ブロッキングし易い、
製膜時に離型紙の使用を必要とする等の問題があり、ポ
リウレタン弾性糸は、ホットメルト接着性が悪い、熱接
着できない等の問題がある。又、天然ゴムは、価格面で
の優位性があるものの、ホットメルト接着性が極めて悪
い、熱接着できない等の問題がある。更に、これら伸縮
部材に共通した欠点として、リサイクルができない、有
害物質発生のために焼却できないという大問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、リサイクル
が可能で、有害物質を発生させないで焼却が可能な伸縮
性の使い捨て紙オムツ等におけるギャザー部材等に使用
可能なフィルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、リサイク
ル及び焼却が可能な素材として、ポリオレフィン系エラ
ストマーに着目し、その一つとして、エチレンとα−オ
レフィンとの共重合体であり、非常に狭い分子量分布と
低い結晶化度に特色がある低密度ポリエチレンエラスト
マーの上記ギャザー部材への適用性について研究を行っ
た。その結果、上記低密度ポリエチレンエラストマー単
独では、フィルムがベト付いて製膜できなかったが、上
記低密度ポリエチレンエラストマーにポリエチレン更に
は無機充填剤を加えることにより、製膜が可能となり、
フィルム製膜時の口開き性及び巻取後のフィルムのブロ
ッキングが改善され、フィルムの伸長歪の増加を抑制で
き、そして、ここで得られたフィルムは上記部材として
要求される物性をほぼ満たしていることを見出だした。
しかし、このフィルムは、伸長時の強度及び歪がやや高
いという問題があり、このフィルムにスチレン系熱可塑
性エラストマーからなるフィルムを積層することにより
それを解決できることを見出だして、本発明を完成し
た。
【0005】すなわち、本発明は、(a)密度が0.8
6〜0.90g/cm3 、メルトインデックスが0.1
〜50g/10分、重量平均分子量/数平均分子量が
1.8〜2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフ
ィンコモノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエ
チレン60〜95重量%及び(b)ポリエチレン5〜4
0重量%を含有する組成物からなるフィルム(A)とス
チレン系熱可塑性エラストマーからなるフィルム(F)
を積層してなる伸縮性複合フィルムを要旨とする。
【0006】更に、本発明は、(a)密度が0.86〜
0.90g/cm3 、メルトインデックスが0.1〜5
0g/10分、重量平均分子量/数平均分子量が1.8
〜2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコ
モノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエチレン
60〜95重量%及び(b)ポリエチレン5〜40重量
%を含有する組成物100重量部並びに(c)無機充填
剤5〜40重量部を含有する樹脂組成物からなるフィル
ム(B)とスチレン系熱可塑性エラストマーからなるフ
ィルム(F)を積層してなる伸縮性複合フィルムを要旨
とする。
【0007】又、本発明の複合フィルムは、上記α−オ
レフィンコモノマーが1−オクテンであり、かつその含
有量が20〜35重量%であることを特徴とする。又、
本発明複合フィルムは、上記(b)ポリエチレンは、密
度が0.915〜0.925g/cm3 であり、メルト
インデックスが0.5〜10.0g/10分であること
を特徴とする。又、本発明の複合フィルムは、上記スチ
レン系熱可塑性エラストマーは、スチレン含有量が10
〜40重量%であり、メルトフローレイトが0.5〜
8.0g/10分であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の伸縮性複合フィルムを形
成するフィルム(A)は、(a)密度が0.86〜0.
90g/cm3 、メルトインデックスが0.1〜50g
/10分、重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜
2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモ
ノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエチレン6
0〜95重量%及び(b)ポリエチレン5〜40重量%
を含有する組成物からなる。
【0009】更に、本発明の伸縮性複合フィルムを形成
するフィルム(B)は、(a)密度が0.86〜0.9
0g/cm3 、メルトインデックスが0.1〜50g/
10分、重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.
8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモノマ
ーを18重量%以上含有する低密度ポリエチレン60〜
95重量%及び(b)ポリエチレン5〜40重量%を含
有する組成物100重量部並びに(c)無機充填剤5〜
40重量部を含有する樹脂組成物からなる。
【0010】フィルム(A)及びフィルム(B)の
(a)の低密度ポリエチレン(以下、これらを(a)成
分という。)は、密度が0.86〜0.90g/c
3 、メルトインデックスが0.1〜50g/10分、
重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.8であ
り、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモノマーを1
8重量%以上含有するものである。上記のα−オレフィ
ンコモノマーの内でも、1−オクテンが望ましく、又、
その含有量が20〜35重量%のものが特に望ましい。
α−オレフィンコモノマーの含有量が18重量%未満で
は、充分な柔軟性を得られない。(a)成分は、メルト
インデックス(MI:190℃、荷重2.16kg)が
0.1〜50g/10分、望ましくは0.5〜20g/
10分のものが用いられる。MIが0.1g/10分未
満だと、製膜時にトルクが増大して、極端なメルトフラ
クチャーが発生し、50g/10分を超えると、バブル
が不安定となり、フィルムの製膜安定性が悪化する。
(a)成分は、分子量分布の目安となる重量平均分子量
/数平均分子量(Mw/Mn)が1.8〜2.8と小さ
いところに特徴があるが、このようなポリエチレンは、
分子量分布の幅を狭くすることができるメタロセン触媒
を用いて製造したものが好ましい。上記メタロセン触媒
とは、チタン、ジルコニウム、ハフニウム等の遷移金属
をπ電子系のシクロペンタジエニル基又は置換シクロペ
ンタジエニル基等を含有する不飽和環状化合物ではさん
だ構造の化合物であるメタロセンと、アルミニウム化合
物等の助触媒とを組合わせたものである。(a)成分
は、例えばチタノセン、ジルコノセン等のメタロセン
を、助触媒であるアルキルアルミノキサン、アルキルア
ルミニウム、アルミニウムハライド、アルキルアルミニ
ウムルハライド等のアルミニウム化合物で活性化したメ
タロセン触媒の存在下、エチレン及びコモノマーの炭素
数が4〜8個のα−オレフィン、好ましくは1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等、特に好ましく
は1−オクテンを溶液重合することによって製造するこ
とができる。
【0011】フィルム(A)及びフィルム(B)の
(b)成分のポリエチレンは、0.915〜0.950
g/cm3 の密度を有している。このような密度を有す
るポリエチレンには、密度が0.915〜0.925g
/cm3 の、高圧法で得られる低密度ポリエチレン、チ
ーグラー系触媒の存在下、微量の1−ブテン等のα−オ
レフィンと共重合して得られる密度が0.920〜0.
930g/cm3 の、線状低密度ポリエチレン(L−L
DPE)、密度が0.926〜0.940g/cm3
中密度ポリエチレンが含まれるが、これらの中でも、高
圧法で得られる密度が0.915〜0.925g/cm
3 で、メルトインデックス(MI:190℃、荷重2.
16kg)が0.5〜10g/10分の低密度ポリエチ
レンが望ましい。
【0012】フィルム(B)の(c)成分の無機充填剤
としては、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、石
膏、カーボンブラック、マイカ、クレー、カオリン、シ
リカ、ケイソウ土等が挙げられる。これらの中でも、特
にタルク及び炭酸カルシウムが好ましい。これら無機充
填剤は、平均粒子径が0.5〜5μmの粒子状のものが
望ましく、その表面が脂肪酸等の表面処理剤で処理され
たものも使用可能である。
【0013】フィルム(A)を形成する樹脂組成物は、
(a)成分を60〜95重量%及び(b)成分を5〜4
0重量%含有するものである。(a)成分が60重量%
未満では、フィルムの柔軟性が不足し、95重量%を超
えると、インフレーション法による製膜時の開口性、製
膜安定性が悪化する。(b)成分が5重量%未満では、
インフレーション法による製膜時のバブルの安定性が悪
くなり、40重量%を超えると、フィルムを伸長した時
(100%伸長時)の歪みが増大する。
【0014】フィルム(B)を形成する樹脂組成物は、
(a)成分を60〜95重量%及び(b)成分を5〜4
0重量%含有する組成物100重量部並びに(c)無機
充填剤5〜40重量部を含有するものである。(a)成
分が60重量%未満では、フィルムの柔軟性が不足し、
95重量%を超えると、インフレーション法による製膜
時の開口性、製膜安定性が悪化する。(b)成分が5重
量%未満では、インフレーション法による製膜時のバブ
ルの安定性が悪くなり、40重量%を超えると、フィル
ムを伸長した時(100%伸長時)の歪みが増大する。
又、(a)成分及び(b)成分を含有する組成物100
重量部当り、(c)成分が5重量部未満では、開口性、
耐ブロッキング性が悪化し、40重量部を超えると、柔
軟性が不足し好ましくない。
【0015】上記(a)成分及び上記各樹脂組成物は、
上記各成分以外に、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤
等の他の成分を適宜配合することができる。上記(a)
成分又は上記各樹脂組成物は、(a)成分、(b)成
分、(c)成分及び必要に応じて他の成分を添加し、例
えばヘンシェルミキサー又は高速ミキサー等を用いて予
めドライブレンドした後、例えば160〜220℃程度
の加熱下、押出機等を用いて溶融混練して押し出し、ペ
レット化することによって得られる。上記各樹脂組成物
からフィルム(A)又はフィルム(B)とする方法は、
多く行われているT−ダイ押出機を用いる成形方法によ
ってもフラットなフィルムを成形することができるが、
フィルムの縦と横の強度バランス及び薄膜の高速成形性
(生産性の向上)等を考慮すると、チューブ状のフィル
ムを成形する空冷インフレーション成形法が好ましい。
空冷インフレーション成形法は、樹脂温度140〜18
0℃で、ブロー比2.0〜5.0で行うのが望ましい。
【0016】本発明の伸縮性複合フィルムを形成するフ
ィルム(F)は、スチレン系熱可塑性エラストマーから
なる。該エラストマーとしては、スチレンを主体とする
重合体ブロックとブタジエンやイソプレン等の共役ジエ
ンを主体とする重合体ブロックとのブロック共重合体及
びこのブロック共重合体の水素添加物が挙げられる。そ
の具体例としては、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SB
S)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体(SIS)、SBSの水素添加物であるスチレン−エ
チレン−ブテン−スチレンブロック共重合体(SEB
S)、SISの水素添加物であるスチレン−エチレン−
プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等
を挙げることができる。これらの中でも、SBS、SI
S、SEBS、SEPS等の3成分ブロック共重合体が
好ましい。これらのブロック共重合体は、いずれもその
スチレン重合体ブロックの含有量が40重量%以下で、
そのメルトフローレイトが0.5〜8.0g/10分の
ものが望ましい。スチレン重合体ブロックの含有量が4
0重量%を超えると、得られるフィルムが硬く、歪みが
大きくなるので好ましくない。又、そのメルトフローレ
イトが0.5g/10分未満では、メルトフラクチャー
を起こすこととなり、8.0g/10分を超えると、バ
ブルが不安定となるので好ましくない。
【0017】上記スチレン系熱可塑性エラストマーから
フィルム(F)とする方法は、通常のプラスチックフィ
ルムの成形方法に従えば良く、例えば、上記のフィルム
(A)又はフィルム(B)の成形方法と同様にしても良
い。フィルム(F)の厚さは、本発明の複合フィルムの
用途により適宜選択されるが、通常は10〜100μm
である。
【0018】本発明の伸縮性複合フィルムは、上記フィ
ルム(A)又はフィルム(B)(以下、それらの代表と
してのフィルム(A)で説明する。)と、上記フィルム
(F)を積層したものである。両者の積層は、フィルム
(A)とフィルム(F)を接着剤を介して接合するドラ
イラミネーション法、一方のフィルムの上に他方のフィ
ルムの溶融原料樹脂をフィルム状に押出して接合する押
出しコーティング法、フィルム(A)とフィルム(F)
の両溶融原料樹脂を同時にフィルム状に押出して接合す
る共押出しコーティング法等の通常の積層法で行われ
る。本発明の伸縮性複合フィルムは、フィルム(A)と
フィルム(F)のみの2層構造以外に、例えばフィルム
(A)/フィルム(F)/フィルム(A)、フィルム
(F)/フィルム(A)/フィルム(F)、フィルム
(A)/フィルム(F)/フィルム(A)/フィルム
(F)/フィルム(A)等の3層以上の多層構造にして
も良いことは言うまでもない。
【0019】上記複合フィルムの厚さは、その用途によ
り適宜選択され、特定するものではないが、通常は10
〜300μmである。従って、該複合フィルムを構成す
るフィルム(A)とフィルム(F)の各々の厚さは、そ
れらの合計厚さが上記複合フィルムの厚さに対応するよ
うに任意に設定すれば良いが、フィルム(A)の厚さを
フィルム(F)のそれよりも薄くした方が望ましく、通
常フィルム(A)の厚さは5〜50μm、フィルム
(F)の厚さは5〜250μmである。
【0020】本発明の複合フィルムは上記の構成からな
るが、そのもの単独、或いは他の部材と積層して、その
伸縮性を利用できる種々の用途に使用できる。例えば、
更に、上記のスリットした伸縮フィルムにホットメルト
接着剤等を塗布したテープとし、このテープを伸縮した
状態で不織布、織布、プラスチックフィルム又はシー
ト、及びこれらの積層体に接着し、テープの伸縮を緩和
すれば、例えばオムツ等のギャザー部材、伸縮性湿布材
用基材等とすることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。樹脂組成物を調製する際に用いた各成分 (a)成分 (a)−1成分:メタロセン触媒を用いて製造された低
密度ポリエチレン(ダウ ケミカル社製,商品名エンゲ
ージEG8150;MI0.5g/10分,密度0.8
68g/cm3 ,Mw/Mn2.15,1−オクテン含
有量28重量%) (a)−2成分:メタロセン触媒を用いて製造された低
密度ポリエチレン(ダウ ケミカル社製,商品名エンゲ
ージEG8200;MI4.6g/10分,密度0.8
71g/cm3 ,Mw/Mn1.96,1−オクテン含
有量24重量%) (b)成分 (b)−1成分:高圧法低密度ポリエチレン(日本ユニ
カー(株)製,商品名DFD0148;MI6.0g/
10分,密度0.923g/cm3 ) (b)−2成分:高圧法低密度ポリエチレン(日本ユニ
カー(株)製,商品名NUC8506;MI0.8g/
10分,密度0.923g/cm3 ) (c)成分 炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製,商品名PO
フィラー150B;平均粒子径2.2μm)フィルム(F)を形成するスチレン系熱可塑性エラスト
マー f−1:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体エラストマー(デキサコポリマー社製,商品名VE
CTOR8550D,スチレンブロック含有量30重量
%,MFR2.1g/10分・190℃,密度0.94
g/cm3 ) f−2:スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体エラストマー(デキサコポリマー社製,商品名VE
CTOR4211,スチレンブロック含有量30重量
%,MFR2.6g/10分・190℃,ショアー硬度
JIS A 60)
【0022】(実施例1) (1)樹脂組成物の製造 (a)−1成分83重量部、(b)−1成分17重量部
及び(c)成分10重量部をスーパーフローター(カワ
タ(株)製、型式SFC−50)を用いてドライブレン
ドした後、2軸混練押出機(日本製鋼所(株)製、型式
TEX−30)を用いて175℃で溶融混練して、樹脂
組成物ペレットを得た。 (2)複合フィルムの製造 (1)で得られた樹脂組成物を得られる複合フィルムの
外層及び内層になるように、又、スチレン系熱可塑性エ
ラストマーとしてのf−1を得られる複合フィルムの中
間層になるように、それぞれ下記の空冷インフレーショ
ン3層製膜装置に下記の条件で供給して、厚さ50μ
m、折径600mm(ブローアップ比2.5)のチュー
ブ状複合フィルムを製造すると共に、長さ60mの紙管
に巻き取り、試料フィルムを得た。得られた試料フィル
ムの物性を下記の測定方法で測定し、それらの結果を表
2に示した。なお、表2のフィルム製膜加工性は、上記
インフレーション製膜時に、バブルが安定しており、破
膜が無く、口開き性が良好なものを◎とし、バブルが安
定しており、破膜は無いが、僅かに口開きしにくい部分
があるものを○とし、製膜できないものを×とした。
【0023】製膜装置 ・押出機 外層 プラコー社製 50mm径 中間層 プラコー社製キーフェル 45mm径 内層 モダンマシナリー社製 50mm径 ・ダイ 150mm径スパイラルダイ ・製膜条件及びサンプル使用 製膜温度 140〜180℃ 引取速度 10m/分 外層/中間層/内層厚さ比 1/2/1フィルムの物性の測定方法 50%伸長時強度:JIS L1096に準拠し、下
記の機器及び条件で測定した。 使用機器:ストログラフW(東洋精機(株)製) 測定サンプルサイズ:25mm×150mm チャック間隔:100mm 引張速度:300mm/分 測定雰囲気:23℃,50%RH 100%伸長時強度:JIS L1096に準拠し、
と同条件で測定した。 150%伸長時強度及び2サイクル歪:JIS L1
096に準拠し、と同条件で測定した。 ブロッキング度:紙管に巻き取ったフィルムの内、比
較的外側部分をカッターで横方向(TD)に切断してフ
ラットシートとした。このシートの積層体を、55mm
(TD)×200mm(MD)の大きさに切断してブロ
ッキング度測定用の試料とした。次に、200mm(T
D)×300mm(MD)の大きさのガラス板の上に6
0mm×180mm×90μmのコピー用紙を置き、そ
の上に上記試料を一枚ずつ20枚、重ね合わせた後、そ
の上に180mm×200mm×8mmの大きさで、重
さ830gのガラス板、更に重さ5kgの重しを乗せ、
45℃のギヤーオーブン中に7日間保管し、この紙管に
巻き取った原反フィルムの内、比較的外側部分をカッタ
ーで横方向(TD)に切断して、2枚重ねのサンプルを
得、このサンプルを150mm(MD)×25mm(T
D)に切り出し、剥離強度用サンプルとした。このサン
プルを180度方向に引張り、その剥離強度をJIS
L1096に準拠して以下の条件で3回測定し、その平
均値を剥離強度とし、その値をブロッキング度の尺度と
した。 使用機器:ストログラフW(東洋精機(株)製) 試験片サイズ:55mm×200mm チャック間隔:50mm 引張速度:300mm/分 不織布との熱接着性:2枚の厚さ15μmのPETフ
ィルムの間に、試料フィルムと市販のポリプロピレン製
不織布(目付重量24g/m2 )又は市販のポリエステ
ル製不織布(目付重量25g/m2 )を挟み、安田精機
製作所性のヒートシーラーを使用し、50℃のシリコー
ンゴム上で、下記の条件にてヒートシールし、以下の条
件で熱接着性を測定した。 ヒートシール条件 温度:140 ℃,時間:1秒,圧力:2kg/cm2 シール幅:25mm(熱接着性測定時は15mmにカット) シール厚さ:9mm 熱接着性測定条件 使用機器:ストログラフW(東洋精機(株)製) 試験片サイズ:55mm×200mm チャック間隔:30mm 引張速度:500mm/分 測定雰囲気:23℃,50%RH
【0024】(実施例2〜5)表1に示す各成分を表1
に示す割合で用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂
組成物を得た。得られた樹脂組成物及び表1に示すスチ
レン系熱可塑性エラストマーを用いて実施例1と同様に
して複合フィルムを得、それらのフィルムについて物性
を測定し、それらの結果を表2に示した。
【0025】(実施例6)表1に示す各成分を表1に示
す割合で用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂組成
物を得た。得られた樹脂組成物及び表1に示すスチレン
系熱可塑性エラストマーを用いて空冷インフレーション
法により製膜を行ったが、インフレーションフィルムを
二枚分けせずにチューブ状のまま離型紙を挟みながら巻
き取り、厚さ100μmの複合フィルムを得た。そのフ
ィルムについて物性を測定し、それらの結果を表2に示
した。
【0026】(比較例1)実施例1で用いたスチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体エラストマー
は、インフレーション製膜が困難なため、Tダイ製膜法
にて離型紙と併用で、厚さ50μmの単層フィルムを得
た。このフィルムの離型紙を取り去り、フィルム同志を
重ね合わせた上に、コピー用紙を乗せ、その上で重さ5
00gのローラーを移動させた後、剥離強度(ブロッキ
ング度)を測定し、その結果を表2に示した。剥離強度
以外の物性については実施例1と同様にして測定し、そ
れらの結果を表2に示した。
【0027】(比較例2)アジペート系熱可塑性ポリウ
レタンエラストマー(ショアー硬度JIS A87,溶
融開始温度192℃)60重量部、エチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体ゴム(プロピレン含有量27重量
%,ヨウ素価12gI2 /100g,ムーニ粘度ML1+
8 ・20℃;51)20重量部及び高圧法低密度ポリエ
チレン(密度0.923g/cm3 ,MI0.8g/1
0分・190℃)20重量部を2軸混練機で溶融混練
し、熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を得た。この樹脂
組成物を原料とし、空冷インフレーション製膜装置を用
いて、厚さ30μm、折径600mmのポリウレタン単
層フィルムを得た。このフィルムについて実施例1と同
様にして物性を測定し、それらの結果を表2に示した。
【0028】(比較例3)小児用オムツのウエストギャ
ザー等に使用されている市販の厚さ1.5mmのポリエ
ステル系ウレタンフォームについて実施例1と同様にし
て物性を測定し、それらの結果を表2に示した。
【0029】(参考例)実施例1で用いた樹脂組成物を
用いて、空冷インフレーション製膜装置を用いて、厚さ
50μm、折径600mmの単層フィルムを得た。この
フィルムについて実施例1と同様にして物性を測定し、
それらの結果を表2に示した。
【0030】
【表1】
【表2】 表2から明らかなように、本発明に係る樹脂組成物から
安定して伸縮性フィルムを製膜することができ、又、得
られた複合フィルムは、伸縮性フィルムに要求される伸
長強度、歪み及び破断強度、伸度を満たしていると共
に、剥離強度(開口性)、ブロッキング度、更には不織
布との熱接着性も優れているという効果を示す。
【0031】
【発明の効果】本発明の複合フィルムは、使い捨てオム
ツのギャザー等の部材に要求される物性を保持している
こと以外に、無臭であることから手術用ドレープ等の医
療用部材として有効であると共に、滑りにくいことから
滑り止め材、指パッチ材等に使用可能であり、剥離強度
(開口性)、ブロッキング度が小さいことから、製品を
一定の環境下で長期間保管することができる。又、不織
布との熱接着強度も優れている。そして、複合フィルム
の一方のフィルムはインフレーション法で安定して製膜
することができると共に、製膜時のチューブの口開き性
も良好である。
【0032】更に、本発明のフィルムは、不良品、不要
となった成形品のリサイクルが可能であり、有害物質を
発生せずに焼却することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)密度が0.86〜0.90g/c
    3 、メルトインデックスが0.1〜50g/10分、
    重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.8であ
    り、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモノマーを1
    8重量%以上含有する低密度ポリエチレン60〜95重
    量%及び(b)ポリエチレン5〜40重量%を含有する
    組成物からなるフィルム(A)とスチレン系熱可塑性エ
    ラストマーからなるフィルム(F)を積層してなる伸縮
    性複合フィルム。
  2. 【請求項2】 (a)密度が0.86〜0.90g/c
    3 、メルトインデックスが0.1〜50g/10分、
    重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.8であ
    り、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモノマーを1
    8重量%以上含有する低密度ポリエチレン60〜95重
    量%及び(b)ポリエチレン5〜40重量%を含有する
    組成物100重量部並びに(c)無機充填剤5〜40重
    量部を含有する樹脂組成物からなるフィルム(B)とス
    チレン系熱可塑性エラストマーからなるフィルム(F)
    を積層してなる伸縮性複合フィルム。
  3. 【請求項3】 上記α−オレフィンコモノマーが1−オ
    クテンであり、かつその含有量が20〜35重量%であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の伸縮性
    複合フィルム。
  4. 【請求項4】 上記(b)ポリエチレンは、密度が0.
    915〜0.925g/cm3 であり、メルトインデッ
    クスが0.5〜10.0g/10分であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の伸縮性
    複合フィルム。
  5. 【請求項5】 上記スチレン系熱可塑性エラストマー
    は、スチレン含有量が10〜40重量%であり、メルト
    フローレイトが0.5〜8.0g/10分であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    伸縮性複合フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188890A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Asahi Kasei Chemicals Corp 多層フィルム
WO2016167242A1 (ja) * 2015-04-15 2016-10-20 日東電工株式会社 伸縮性フィルムおよびそれを含む物品
CN107531916A (zh) * 2015-04-15 2018-01-02 日东电工株式会社 伸缩性膜以及包含其的制品

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