JPH11245364A - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents
平版印刷版の製版方法Info
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- JPH11245364A JPH11245364A JP10052306A JP5230698A JPH11245364A JP H11245364 A JPH11245364 A JP H11245364A JP 10052306 A JP10052306 A JP 10052306A JP 5230698 A JP5230698 A JP 5230698A JP H11245364 A JPH11245364 A JP H11245364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing plate
- plate
- lithographic printing
- solid ink
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- Prior art date
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- Pending
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- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】不要な廃液や廃棄物を生じることなく、良好な
る画質を有し、耐刷性、保水性に優れたデジタル方式に
よる製版方法に適し、ドット太りを伴わずベタ部の抜け
のない印刷物が得られる平版印刷版の製版方法を提供す
るものである。 【解決手段】平版印刷版の表面にアルカリ可溶性樹脂層
を設け、固形インクを使用するインクジェット方式によ
り画像を形成し、アルカリ性溶液で処理した後に固形イ
ンクが印字された印刷版の表面を加熱・加圧する。
る画質を有し、耐刷性、保水性に優れたデジタル方式に
よる製版方法に適し、ドット太りを伴わずベタ部の抜け
のない印刷物が得られる平版印刷版の製版方法を提供す
るものである。 【解決手段】平版印刷版の表面にアルカリ可溶性樹脂層
を設け、固形インクを使用するインクジェット方式によ
り画像を形成し、アルカリ性溶液で処理した後に固形イ
ンクが印字された印刷版の表面を加熱・加圧する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形インクジェッ
ト方式による画像形成を用いた平版印刷版の製版方法に
関するもので、更に詳しくは、画像再現性、印刷性が優
れた固形インクジェット方式による平版印刷版の製版方
法である。
ト方式による画像形成を用いた平版印刷版の製版方法に
関するもので、更に詳しくは、画像再現性、印刷性が優
れた固形インクジェット方式による平版印刷版の製版方
法である。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられているジアゾ化合物や
フォトポリマーによる画像形成方法としては、まず金属
板、紙、積層板、絶縁性基板等の基材上にジアゾ化合物
やフォトポリマー等の感光材料を塗布する。次いで、光
を照射して感光材料に化学変化を生じさせて、現像液に
対する溶解性を変化させる。感光材料は化学変化の種類
によって二つに分類される。光が照射された部分が重合
・硬化して、現像液に対して不溶性になるネガ型と、逆
に光が照射された部分の官能基が変化して、現像液に対
する溶解性を有するようになるポジ型である。何れの場
合にも、現像液による処理後に基材上に残存する、現像
液に不溶の感光材料が画像層、すなわち平版印刷版では
インキ受理層となる。
フォトポリマーによる画像形成方法としては、まず金属
板、紙、積層板、絶縁性基板等の基材上にジアゾ化合物
やフォトポリマー等の感光材料を塗布する。次いで、光
を照射して感光材料に化学変化を生じさせて、現像液に
対する溶解性を変化させる。感光材料は化学変化の種類
によって二つに分類される。光が照射された部分が重合
・硬化して、現像液に対して不溶性になるネガ型と、逆
に光が照射された部分の官能基が変化して、現像液に対
する溶解性を有するようになるポジ型である。何れの場
合にも、現像液による処理後に基材上に残存する、現像
液に不溶の感光材料が画像層、すなわち平版印刷版では
インキ受理層となる。
【0003】平版印刷版は、油脂性のインキを受理する
親油性の画像部分と、インキを受理しない撥油性の非画
像部分からなり、一般に非画像部分は水を受け付ける親
水性部分から構成されている。通常の平版印刷では、水
をインキの両方を版面に供給し、画像部はインキを、非
画像部は水を選択的に受け入れ、画像部上のインキを例
えば紙等の被印刷体に転写させることによって印刷がな
される。
親油性の画像部分と、インキを受理しない撥油性の非画
像部分からなり、一般に非画像部分は水を受け付ける親
水性部分から構成されている。通常の平版印刷では、水
をインキの両方を版面に供給し、画像部はインキを、非
画像部は水を選択的に受け入れ、画像部上のインキを例
えば紙等の被印刷体に転写させることによって印刷がな
される。
【0004】現在、平版印刷版は表面を親水化処理した
アルミニウム板、亜鉛板、紙等の基材上に親油性のイン
ク受理層を設けることにより製造される。これらの中で
は、PS版と呼ばれる表面を親水性処理した金属製支持
体上にジアゾ化合物やフォトポリマー等の感光材料を用
いたものや、紙やプラスチック支持体上にハロゲン化銀
を感光材料として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を利用
し画像形成するものなどが一般的である。
アルミニウム板、亜鉛板、紙等の基材上に親油性のイン
ク受理層を設けることにより製造される。これらの中で
は、PS版と呼ばれる表面を親水性処理した金属製支持
体上にジアゾ化合物やフォトポリマー等の感光材料を用
いたものや、紙やプラスチック支持体上にハロゲン化銀
を感光材料として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を利用
し画像形成するものなどが一般的である。
【0005】上記のような感光材料を用いて画像層を形
成する場合に、露光方法が解像性を決定する重要な因子
の一つとなっている。従来は、露光用フィルムを作製
し、次いで紫外光または白色光を使用した密着露光方法
を行うのが主流であった。しかし、コンピュータの進歩
に伴って、コンピュータ情報からのディジタル信号を露
光装置へと送信(コンピュータ・ツゥ・プレート以下C
TPと記述)し、レーザーを用いて直接感光材料を露光
するレーザー直接描画方法が行われるようになってい
る。レーザー直接描画方法は、露光用のフィルムがいら
ずコストが安い、速度が速い、多品種少ロット品での生
産性が高い等の利点がある。
成する場合に、露光方法が解像性を決定する重要な因子
の一つとなっている。従来は、露光用フィルムを作製
し、次いで紫外光または白色光を使用した密着露光方法
を行うのが主流であった。しかし、コンピュータの進歩
に伴って、コンピュータ情報からのディジタル信号を露
光装置へと送信(コンピュータ・ツゥ・プレート以下C
TPと記述)し、レーザーを用いて直接感光材料を露光
するレーザー直接描画方法が行われるようになってい
る。レーザー直接描画方法は、露光用のフィルムがいら
ずコストが安い、速度が速い、多品種少ロット品での生
産性が高い等の利点がある。
【0006】しかしながら、このレーザー直接描画方法
に対応するためには、従来からの感光性平版印刷版(P
S版)は感度を高くしなければ使うことが出来ない。ま
た感度を上げるにしてもジアゾ化合物やフォトポリマー
では、複雑なメカニズムを必要とし生産コストが高くな
るなどの問題があった。また、DTR法による銀塩感材
では感度は高いものの取扱に暗室が必要となることで取
扱性に不便な点があった。
に対応するためには、従来からの感光性平版印刷版(P
S版)は感度を高くしなければ使うことが出来ない。ま
た感度を上げるにしてもジアゾ化合物やフォトポリマー
では、複雑なメカニズムを必要とし生産コストが高くな
るなどの問題があった。また、DTR法による銀塩感材
では感度は高いものの取扱に暗室が必要となることで取
扱性に不便な点があった。
【0007】また、それらのシステムにおいては、露光
後に液体を用いる現像工程や溶出工程を必要とするもの
が大部分である。このため現像工程や溶出工程で使用す
る現像液や溶出液の廃液が出てしまい、環境を汚染する
という問題を有していた。
後に液体を用いる現像工程や溶出工程を必要とするもの
が大部分である。このため現像工程や溶出工程で使用す
る現像液や溶出液の廃液が出てしまい、環境を汚染する
という問題を有していた。
【0008】そこで、廃液が無くCTPにも適合した画
像形成方法であるインクジェット方式を使用して平版印
刷版を作製する方法が過去に各種提案されている。しか
し用いるインクは溶媒として主に水を用いたものは、印
字後の画像部は親油性の成分を含んでいないかごく少量
のため、印刷インキを付着することが難しく、良好な平
版印刷を行うことは出来ないが、ワックス等の熱溶融姓
の固形インクを用いたものでは、インク自身が疎水性の
ため、インクを受理し印刷が可能となる。しかし、被印
字体に接触した時点で固化するため広がりがなく、画像
部が突出した形状となり、通常の平版印刷版と異なる印
刷挙動を示したり、画像部の剥離や尾引きなどによる印
刷性への悪影響が生じることがあった。
像形成方法であるインクジェット方式を使用して平版印
刷版を作製する方法が過去に各種提案されている。しか
し用いるインクは溶媒として主に水を用いたものは、印
字後の画像部は親油性の成分を含んでいないかごく少量
のため、印刷インキを付着することが難しく、良好な平
版印刷を行うことは出来ないが、ワックス等の熱溶融姓
の固形インクを用いたものでは、インク自身が疎水性の
ため、インクを受理し印刷が可能となる。しかし、被印
字体に接触した時点で固化するため広がりがなく、画像
部が突出した形状となり、通常の平版印刷版と異なる印
刷挙動を示したり、画像部の剥離や尾引きなどによる印
刷性への悪影響が生じることがあった。
【0009】それを改良するために、再加熱により平面
化させる工夫(Ronald L.Adams JAP
AN HARDCOPY’93 290−293に記
載)や特開平9−29926号公報に記載の多孔質また
は粒子状形態を備える受像層を設ける方法が提案されて
いる。しかし、再加熱する方法では印字部のドット径が
太り、解像力が低下することで印刷品質も著しく低下す
る。また被印字体である平版印刷版の受像層を特殊な形
状にすることは、コストの向上を招くと共に印刷性への
悪影響が懸念される。さらに多孔質部分への溶融拡散さ
せるため、ドット径の太りも生じることとなる。
化させる工夫(Ronald L.Adams JAP
AN HARDCOPY’93 290−293に記
載)や特開平9−29926号公報に記載の多孔質また
は粒子状形態を備える受像層を設ける方法が提案されて
いる。しかし、再加熱する方法では印字部のドット径が
太り、解像力が低下することで印刷品質も著しく低下す
る。また被印字体である平版印刷版の受像層を特殊な形
状にすることは、コストの向上を招くと共に印刷性への
悪影響が懸念される。さらに多孔質部分への溶融拡散さ
せるため、ドット径の太りも生じることとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
欠点を改良するために、固形インクジェット方式による
平版印刷版の製版方法に関するもので、更に詳しくは、
画像再現性、印刷性が優れた固形インクジェット方式に
よる平版印刷版の製版方法を提供することにある。
欠点を改良するために、固形インクジェット方式による
平版印刷版の製版方法に関するもので、更に詳しくは、
画像再現性、印刷性が優れた固形インクジェット方式に
よる平版印刷版の製版方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、固形インクを使用するインクジェット方式
により画像を形成して平版印刷版とする製版方法におい
て、固形インクが印字された平版印刷版の表面をアルカ
リ性溶液により処理することを特徴としている。
に本発明は、固形インクを使用するインクジェット方式
により画像を形成して平版印刷版とする製版方法におい
て、固形インクが印字された平版印刷版の表面をアルカ
リ性溶液により処理することを特徴としている。
【0012】第二の発明は、固形インクを使用するイン
クジェット方式により画像を形成して平版印刷版とする
製版方法において、固形インクが印字された平版印刷版
の表面をアルカリ性溶液により処理した後に、該平版印
刷版の少なくとも表面を固形インクの軟化点以上の温度
に加熱すること、及び/または該平版印刷版の表面を加
圧することを特徴としている。
クジェット方式により画像を形成して平版印刷版とする
製版方法において、固形インクが印字された平版印刷版
の表面をアルカリ性溶液により処理した後に、該平版印
刷版の少なくとも表面を固形インクの軟化点以上の温度
に加熱すること、及び/または該平版印刷版の表面を加
圧することを特徴としている。
【0013】また、第三の発明によれば、前記平版印刷
版の親水性表面上に、アルカリ可溶性樹脂からなる層を
有することを特徴としている。
版の親水性表面上に、アルカリ可溶性樹脂からなる層を
有することを特徴としている。
【0014】第四の発明は、固形インクを使用するイン
クジェット方式により画像を形成して平版印刷版とする
製版方法において、親水性表面上にアルカリ可溶性樹脂
層を有する平版印刷版に固形インクを印字した後に、該
平版印刷版の表面をアルカリ性溶液にて処理し、次い
で、該固形インクの一部もしくは全部を除去することを
特徴としている。
クジェット方式により画像を形成して平版印刷版とする
製版方法において、親水性表面上にアルカリ可溶性樹脂
層を有する平版印刷版に固形インクを印字した後に、該
平版印刷版の表面をアルカリ性溶液にて処理し、次い
で、該固形インクの一部もしくは全部を除去することを
特徴としている。
【0015】さらに第五の発明は、前記アルカリ性溶液
が、珪酸塩を含有することを特徴としている。
が、珪酸塩を含有することを特徴としている。
【0016】本発明によれば、固形インクジェット方式
による平版印刷版の製版方法において、珪酸塩を含むア
ルカリ性溶液で処理することにより、用いる印刷版の非
画像部(非印字部)の親水性を向上させ、またあらかじ
めアルカリ可溶性樹脂層を設けておくことで、固形イン
クの受理性の向上が図れると共に、印刷版表面の親水性
を製版するまで長期間に渡り安定に保持でき、また擦過
傷などの発生も防止できる。さらに画像部に付着したイ
ンクの高さを加熱あるいは加圧して低くしたときにドッ
ト径の太りも生じさせることがない。また、アルカリ性
溶液で処理後に固形インクを除去することで、通常の平
版印刷版と同様な印刷条件下で印刷を行うことが可能と
なる。特にアルミ支持体の表面を親水化処理した平版印
刷版を用いる場合には、アルカリ性溶液中に珪酸塩を含
有させることで、より強い親水性の非画像部を得ること
が出来る。
による平版印刷版の製版方法において、珪酸塩を含むア
ルカリ性溶液で処理することにより、用いる印刷版の非
画像部(非印字部)の親水性を向上させ、またあらかじ
めアルカリ可溶性樹脂層を設けておくことで、固形イン
クの受理性の向上が図れると共に、印刷版表面の親水性
を製版するまで長期間に渡り安定に保持でき、また擦過
傷などの発生も防止できる。さらに画像部に付着したイ
ンクの高さを加熱あるいは加圧して低くしたときにドッ
ト径の太りも生じさせることがない。また、アルカリ性
溶液で処理後に固形インクを除去することで、通常の平
版印刷版と同様な印刷条件下で印刷を行うことが可能と
なる。特にアルミ支持体の表面を親水化処理した平版印
刷版を用いる場合には、アルカリ性溶液中に珪酸塩を含
有させることで、より強い親水性の非画像部を得ること
が出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の形態について図を用いて
説明する。図1〜4は本発明の一例を表す概念図であ
る。表面が親水性の支持体1上にアルカリ可溶性樹脂層
2を設けた印刷版3上に固形インクジェット方式のプリ
ンター等により固形インク4を画像様に印字する(図
1)。次いで例えば珪酸カリウム水溶液を含浸させたス
ポンジで版面をハンドエッチングし、固形インク4が付
着していない非画像部のアルカリ可溶性樹脂層2を溶解
除去する(図2)。この後に必要に応じて、印刷版3を
加熱する。加熱されたことで固形インク4は拡散し、ド
ット高さは低くなりまたドット径も大きくなる(図
3)。その後印刷を行うと非画像部上に拡散した部分の
固形インク4は、印刷版3の表面の親水性が高いため接
着力が弱く、容易に剥離し、当初のドット径となる(図
4)。
説明する。図1〜4は本発明の一例を表す概念図であ
る。表面が親水性の支持体1上にアルカリ可溶性樹脂層
2を設けた印刷版3上に固形インクジェット方式のプリ
ンター等により固形インク4を画像様に印字する(図
1)。次いで例えば珪酸カリウム水溶液を含浸させたス
ポンジで版面をハンドエッチングし、固形インク4が付
着していない非画像部のアルカリ可溶性樹脂層2を溶解
除去する(図2)。この後に必要に応じて、印刷版3を
加熱する。加熱されたことで固形インク4は拡散し、ド
ット高さは低くなりまたドット径も大きくなる(図
3)。その後印刷を行うと非画像部上に拡散した部分の
固形インク4は、印刷版3の表面の親水性が高いため接
着力が弱く、容易に剥離し、当初のドット径となる(図
4)。
【0018】また、上述の印字後にアルカリ性溶液に接
触させ、次いで版面を例えば掻き取りブレードにて一定
圧力下で版面を擦ると、突起した固形インクが剥ぎ取ら
れ、固形インクにより保護され溶解させずにいたアルカ
リ可溶性樹脂層が露出し、通常の平版印刷版の画像部膜
厚と同程度の画像部となり、通常の印刷条件下で印刷す
ることが出来る。
触させ、次いで版面を例えば掻き取りブレードにて一定
圧力下で版面を擦ると、突起した固形インクが剥ぎ取ら
れ、固形インクにより保護され溶解させずにいたアルカ
リ可溶性樹脂層が露出し、通常の平版印刷版の画像部膜
厚と同程度の画像部となり、通常の印刷条件下で印刷す
ることが出来る。
【0019】次に固形インクジェット方式について説明
する。一般にインクジェット方式はインクの液滴方式に
より荷電制御方式、電気変換方式に分類され、またイン
クの種類により固形インク方式と液体インク方式とに分
類される。本発明に係わる固体インク方式は熱エネルギ
ーにより印字する直前に固形インクを溶融して使用する
方式であり、その成分は主に炭化水素系ワックス(例え
ば、カルナバワックス)やアミド系ワックスが用いられ
る。他に着色染顔料、必要に応じ添加剤等が用いられ
る。炭化水素系ワックスは良好な親油性を有しているた
め、平版印刷に使用した場合には、形成された画像部に
印刷インキを受理することができる。炭化水素系ワック
スは印刷インキの付着性が良好で耐刷性に優れ、また取
り扱い性、価格の点からも好ましい。また、このワック
スは所定のインクタンクあるいはインクジェットプリン
トヘッドで熱により溶融される。このため一定の融点が
必要であるが、融点が低すぎると画像形成層への定着性
が弱くなり、印刷時の耐刷性が低下するため、本発明で
は融点は70℃以上のものが用いられる。炭化水素系ワ
ックスの好ましい融点は70〜150℃であり、より好
ましくは70〜135℃である。150℃を越えるもの
を用いると含有している染料を変質させ、インク画像の
画質を低下させる等の不都合を生じる恐れがある。
する。一般にインクジェット方式はインクの液滴方式に
より荷電制御方式、電気変換方式に分類され、またイン
クの種類により固形インク方式と液体インク方式とに分
類される。本発明に係わる固体インク方式は熱エネルギ
ーにより印字する直前に固形インクを溶融して使用する
方式であり、その成分は主に炭化水素系ワックス(例え
ば、カルナバワックス)やアミド系ワックスが用いられ
る。他に着色染顔料、必要に応じ添加剤等が用いられ
る。炭化水素系ワックスは良好な親油性を有しているた
め、平版印刷に使用した場合には、形成された画像部に
印刷インキを受理することができる。炭化水素系ワック
スは印刷インキの付着性が良好で耐刷性に優れ、また取
り扱い性、価格の点からも好ましい。また、このワック
スは所定のインクタンクあるいはインクジェットプリン
トヘッドで熱により溶融される。このため一定の融点が
必要であるが、融点が低すぎると画像形成層への定着性
が弱くなり、印刷時の耐刷性が低下するため、本発明で
は融点は70℃以上のものが用いられる。炭化水素系ワ
ックスの好ましい融点は70〜150℃であり、より好
ましくは70〜135℃である。150℃を越えるもの
を用いると含有している染料を変質させ、インク画像の
画質を低下させる等の不都合を生じる恐れがある。
【0020】本発明に用いられる印刷版について説明す
る。その支持体はRC紙などの紙、ポリエチレンテレフ
タレートなどのプラスチィックフィルム、鉄、アルミ、
銅やそれらの合金及びバイメタルなど金属板等所望のも
のを用いることができ、さらにはこれらを貼り合わせた
紙及びプラスチックフィルム等が含まれる。またアルミ
板についてはアルミ元素以外に微量のマンガン、クロ
ム、マグネシウム、鉄、チタン、珪素などを含むアルミ
合金も含まれる。これらの厚さは耐刷性、取り扱い性な
どから0.1mmから0.5mmの範囲が好ましい。こ
れら支持体の表面を親水化したものや親水性の画像受理
層を設けたもの、あるいは製版後エッチング処理により
非画像部が親水性となるものを用いる。受理層として
は、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、ワックス類、P
VA(ポリビニルアルコール)及びその変性物、ラテッ
クス類、アクリル樹脂、フェノール樹脂、など天然ある
いは合成樹脂のバインダーと、スチレンや塩化ビニルな
どのポリマー粒子、フタロシアニン等の有機顔料、シリ
カ、アルミナゾル、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機顔
料等の粒子径0.01〜20μmの有機または無機粒子
を主成分として粒子状形態の層を形成したり、ウレタン
樹脂やポリビニルホルマール樹脂等を多孔質化したもの
や、特開平9−86066号公報、特開平9−8606
7号公報、特開平9−99662号公報に詳述されてい
る直描型平版印刷版及び親水性の画像受理層等を用いる
ことができる。
る。その支持体はRC紙などの紙、ポリエチレンテレフ
タレートなどのプラスチィックフィルム、鉄、アルミ、
銅やそれらの合金及びバイメタルなど金属板等所望のも
のを用いることができ、さらにはこれらを貼り合わせた
紙及びプラスチックフィルム等が含まれる。またアルミ
板についてはアルミ元素以外に微量のマンガン、クロ
ム、マグネシウム、鉄、チタン、珪素などを含むアルミ
合金も含まれる。これらの厚さは耐刷性、取り扱い性な
どから0.1mmから0.5mmの範囲が好ましい。こ
れら支持体の表面を親水化したものや親水性の画像受理
層を設けたもの、あるいは製版後エッチング処理により
非画像部が親水性となるものを用いる。受理層として
は、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、ワックス類、P
VA(ポリビニルアルコール)及びその変性物、ラテッ
クス類、アクリル樹脂、フェノール樹脂、など天然ある
いは合成樹脂のバインダーと、スチレンや塩化ビニルな
どのポリマー粒子、フタロシアニン等の有機顔料、シリ
カ、アルミナゾル、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機顔
料等の粒子径0.01〜20μmの有機または無機粒子
を主成分として粒子状形態の層を形成したり、ウレタン
樹脂やポリビニルホルマール樹脂等を多孔質化したもの
や、特開平9−86066号公報、特開平9−8606
7号公報、特開平9−99662号公報に詳述されてい
る直描型平版印刷版及び親水性の画像受理層等を用いる
ことができる。
【0021】特に印刷適性の面から、アルミ板の表面を
砂目立て、陽極酸化したものは好適に用いられる。アル
ミ表面を親水化する方法としては、アルミ表面の脱脂処
理の後にアルミ表面をボール研磨、ブラシ研磨、ホーニ
ング研磨、バフ研磨等の機械的処理、硫酸、塩酸、硝
酸、シュウ酸、リン酸、ホウ酸等の酸による化学的処
理、電解などの電気化学的処理をすることにより、金属
表面を砂目立てを行う。さらに、硫酸、硝酸、シュウ酸
などの酸で表面を電気化学的に処理し、酸化アルミ皮膜
を形成する陽極酸化処理を施す。なお陽極酸化処理後に
できた微小のマイクロポアをアルカリ金属珪酸塩などの
親水性物質や水蒸気などで封じる親水化処理を施しても
良い。さらには、固形インクの受理性や非画像部の親水
性をより良くするために、上述の画像受理層をアルミ表
面に塗布して作製しても良い。
砂目立て、陽極酸化したものは好適に用いられる。アル
ミ表面を親水化する方法としては、アルミ表面の脱脂処
理の後にアルミ表面をボール研磨、ブラシ研磨、ホーニ
ング研磨、バフ研磨等の機械的処理、硫酸、塩酸、硝
酸、シュウ酸、リン酸、ホウ酸等の酸による化学的処
理、電解などの電気化学的処理をすることにより、金属
表面を砂目立てを行う。さらに、硫酸、硝酸、シュウ酸
などの酸で表面を電気化学的に処理し、酸化アルミ皮膜
を形成する陽極酸化処理を施す。なお陽極酸化処理後に
できた微小のマイクロポアをアルカリ金属珪酸塩などの
親水性物質や水蒸気などで封じる親水化処理を施しても
良い。さらには、固形インクの受理性や非画像部の親水
性をより良くするために、上述の画像受理層をアルミ表
面に塗布して作製しても良い。
【0022】本発明のアルカリ可溶性樹脂層は、一般的
に言うアルカリ可溶性樹脂で、後述のアルカリ性溶液に
溶解するものである。このような素材の例としては、ス
チレン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニル等と、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸等のカルボン酸基含有モノマーある
いは酸無水物基含有モノマーとの共重合体や、メタクリ
ル酸アミド、ビニルピロリドン、フェノール性水酸基、
スルホン酸基、スルホンアミド基、スルホンイミド基を
有するモノマーを含有する共重合体、フェノール樹脂、
部分ケン化酢酸ビニル樹脂、キシレン樹脂、ビニルアセ
タール樹脂などが挙げられる。
に言うアルカリ可溶性樹脂で、後述のアルカリ性溶液に
溶解するものである。このような素材の例としては、ス
チレン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニル等と、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸等のカルボン酸基含有モノマーある
いは酸無水物基含有モノマーとの共重合体や、メタクリ
ル酸アミド、ビニルピロリドン、フェノール性水酸基、
スルホン酸基、スルホンアミド基、スルホンイミド基を
有するモノマーを含有する共重合体、フェノール樹脂、
部分ケン化酢酸ビニル樹脂、キシレン樹脂、ビニルアセ
タール樹脂などが挙げられる。
【0023】前記アルカリ可溶性樹脂層の形成方法とし
ては、任意の溶媒で希釈された樹脂塗液をロール塗布、
カーテン塗布、ホエラー塗布、バー塗布、スプレー塗
布、電着塗布などで支持体上に塗設し、乾燥させ溶剤を
除去することで形成出来る。上記樹脂層の厚みは、固形
インク印字後の非画像部での除去性を勘案して6μm以
下が好ましく、さらに好ましくは3μm以下である。
ては、任意の溶媒で希釈された樹脂塗液をロール塗布、
カーテン塗布、ホエラー塗布、バー塗布、スプレー塗
布、電着塗布などで支持体上に塗設し、乾燥させ溶剤を
除去することで形成出来る。上記樹脂層の厚みは、固形
インク印字後の非画像部での除去性を勘案して6μm以
下が好ましく、さらに好ましくは3μm以下である。
【0024】本発明において用いられるアルカリ性溶液
は、水を主溶媒としたアルカリ溶液であり、無機あるい
は有機のアルカリ性化合物を含有するものである。用い
られるアルカリ性化合物としては珪酸アルカリ金属塩、
アルカリ金属水酸化物、リン酸および炭酸アルカリ金属
およびアンモニウム塩、アミン類、アミノアルコール類
等が挙げられ、またこれらを2種以上組み合わせて使用
することも出来る。これらのなかで特に、珪酸ナトリウ
ム、珪酸カリウムなどの珪酸塩化合物は、砂目立て及び
陽極酸化処理等で親水化処理されたアルミ支持体の印刷
版の親水性をさらに向上させることが出来るので好まし
い。また、溶解性を高めるためや消泡の目的でアルコー
ル類や界面活性剤等を適宜添加してもよい。また、PS
版のポジタイプ用の現像液として市販されているものも
使用することが出来る。
は、水を主溶媒としたアルカリ溶液であり、無機あるい
は有機のアルカリ性化合物を含有するものである。用い
られるアルカリ性化合物としては珪酸アルカリ金属塩、
アルカリ金属水酸化物、リン酸および炭酸アルカリ金属
およびアンモニウム塩、アミン類、アミノアルコール類
等が挙げられ、またこれらを2種以上組み合わせて使用
することも出来る。これらのなかで特に、珪酸ナトリウ
ム、珪酸カリウムなどの珪酸塩化合物は、砂目立て及び
陽極酸化処理等で親水化処理されたアルミ支持体の印刷
版の親水性をさらに向上させることが出来るので好まし
い。また、溶解性を高めるためや消泡の目的でアルコー
ル類や界面活性剤等を適宜添加してもよい。また、PS
版のポジタイプ用の現像液として市販されているものも
使用することが出来る。
【0025】上述のアルカリ性溶液による印刷版の処理
は、スポンジや不織布、脱脂綿等にアルカリ性溶液を含
浸させて版面を軽くこするハンドエッチング処理や、ア
ルカリ性溶液を貯留した槽に、印刷版を一定時間浸漬す
ることなどで行うことが出来る。さらには、市販のエッ
チングコンバーター、感光性平版印刷版の自動現像装置
など一定の搬送速度でアルカリ性溶液と接触させる処理
が出来る装置を用いることも可能である。
は、スポンジや不織布、脱脂綿等にアルカリ性溶液を含
浸させて版面を軽くこするハンドエッチング処理や、ア
ルカリ性溶液を貯留した槽に、印刷版を一定時間浸漬す
ることなどで行うことが出来る。さらには、市販のエッ
チングコンバーター、感光性平版印刷版の自動現像装置
など一定の搬送速度でアルカリ性溶液と接触させる処理
が出来る装置を用いることも可能である。
【0026】また、固形インクを除去する方法として
は、版面にアルカリ性溶液を接触させ、引き続いて弾性
を有する部材からなるブレード、スクイージー等で版面
を擦ることで広範囲に均一に除去することが出来る。こ
のような行程を連続的に行う装置、例えば特開平5−1
34475号、特開平7−104480号、特開平8−
262740号公報等に記載の掻き取りブレードを有す
る処理装置であれば特に有効に除去することが出来る。
これ以外にも、特願平10−24983号に記載の転写
体を用いる方法や、アルカリ可溶性樹脂は溶解せず固形
インクのみを溶解する溶剤、例えば低沸点のパラフィン
系炭化水素、トルエン、キシレン等を用いて溶解除去し
たり、粘着テープ等を貼付し剥がして除去することが出
来る。
は、版面にアルカリ性溶液を接触させ、引き続いて弾性
を有する部材からなるブレード、スクイージー等で版面
を擦ることで広範囲に均一に除去することが出来る。こ
のような行程を連続的に行う装置、例えば特開平5−1
34475号、特開平7−104480号、特開平8−
262740号公報等に記載の掻き取りブレードを有す
る処理装置であれば特に有効に除去することが出来る。
これ以外にも、特願平10−24983号に記載の転写
体を用いる方法や、アルカリ可溶性樹脂は溶解せず固形
インクのみを溶解する溶剤、例えば低沸点のパラフィン
系炭化水素、トルエン、キシレン等を用いて溶解除去し
たり、粘着テープ等を貼付し剥がして除去することが出
来る。
【0027】本発明における印刷版の加熱は、用いる固
形インクの軟化点以上の温度とすることであり、固形イ
ンクが流動化する温度である。この温度は用いる固形イ
ンクを例えばホットプレート上に乗せ、徐々に加温し、
流動化し始める温度を見極めればよい。また予め固形イ
ンクの物性が判明しているときには、その融点を軟化点
と置き換えることもできる。本発明では融点が70℃以
上の固形インクを用いることが好ましいから、加熱する
場合の設定温度も70℃〜200℃の範囲で設定すれば
よい。また、加熱方法としては、例えば温度設定された
オーブンで印刷版を一定時間加熱することや市販のラミ
ネーターのようにロールで搬送しながらヒータで加熱す
る装置を用いれば簡便に行うことができる。
形インクの軟化点以上の温度とすることであり、固形イ
ンクが流動化する温度である。この温度は用いる固形イ
ンクを例えばホットプレート上に乗せ、徐々に加温し、
流動化し始める温度を見極めればよい。また予め固形イ
ンクの物性が判明しているときには、その融点を軟化点
と置き換えることもできる。本発明では融点が70℃以
上の固形インクを用いることが好ましいから、加熱する
場合の設定温度も70℃〜200℃の範囲で設定すれば
よい。また、加熱方法としては、例えば温度設定された
オーブンで印刷版を一定時間加熱することや市販のラミ
ネーターのようにロールで搬送しながらヒータで加熱す
る装置を用いれば簡便に行うことができる。
【0028】また印刷版表面への加圧は、例えばゴムや
金属等から成るロールによる加圧が、画像をなしている
固形インクを擦過せず、印刷版方向へ加圧出来るので好
ましく、そのときの加圧力も20kg/cm2以下が好
ましい。上述の様に市販のラミネーターであれば、加熱
しながら加圧出来るので好適に用いることが出来る。
金属等から成るロールによる加圧が、画像をなしている
固形インクを擦過せず、印刷版方向へ加圧出来るので好
ましく、そのときの加圧力も20kg/cm2以下が好
ましい。上述の様に市販のラミネーターであれば、加熱
しながら加圧出来るので好適に用いることが出来る。
【0029】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0030】実施例1、2 比較例1 厚さ0.24mmのアルミ板をアルカリ液で脱脂後に回
転ブラシにより砂目立て、さらに電解研磨処理を施し、
次いで陽極酸化処理を行って親水性の表面を有する印刷
版Aを得た。
転ブラシにより砂目立て、さらに電解研磨処理を施し、
次いで陽極酸化処理を行って親水性の表面を有する印刷
版Aを得た。
【0031】この印刷版Aの親水性の画像形成層上に、
表1の組成の塗液を膜厚2μmとなるように塗設し、印
刷版Bを作製した。
表1の組成の塗液を膜厚2μmとなるように塗設し、印
刷版Bを作製した。
【0032】
【表1】
【0033】印刷版A、Bに、融点が77℃のパラフィ
ンワックスを主成分とする固形インクを用いてインクジ
ェットプリンター(日立工機製、JOLT)で画像を出
力した。この画像を反射濃度計により10%網点部、ベ
タ部の網点濃度を測定したところ、印刷版Aでは12
%、93%、印刷版Bでは12%、96%であった。ベ
タ部の画像の高さを測定したところ、印刷版Aでは35
μm、印刷版Bでは28μmの高さであった。
ンワックスを主成分とする固形インクを用いてインクジ
ェットプリンター(日立工機製、JOLT)で画像を出
力した。この画像を反射濃度計により10%網点部、ベ
タ部の網点濃度を測定したところ、印刷版Aでは12
%、93%、印刷版Bでは12%、96%であった。ベ
タ部の画像の高さを測定したところ、印刷版Aでは35
μm、印刷版Bでは28μmの高さであった。
【0034】印字された印刷版A、Bを表2に示すアル
カリ性溶液を処理液として投入したエッチングコンバー
ター(三菱製紙製、OH−33)により、アルカリ浸漬
処理を行った。
カリ性溶液を処理液として投入したエッチングコンバー
ター(三菱製紙製、OH−33)により、アルカリ浸漬
処理を行った。
【0035】
【表2】
【0036】引き続きこの印刷版A、Bを77℃に加熱
したオーブンに入れ、加熱処理を行った。表面温度が常
温に下がった後に各印刷版のベタ部の高さを測定したと
ころ、印刷版Aで15μm、印刷版Bで8μmあった。
したオーブンに入れ、加熱処理を行った。表面温度が常
温に下がった後に各印刷版のベタ部の高さを測定したと
ころ、印刷版Aで15μm、印刷版Bで8μmあった。
【0037】上記の如く処理を行った印刷版A、B(実
施例)と、印字後にアルカリ浸漬処理及び加熱処理を行
わなかった印刷版A(比較例)をオフセット印刷機(東
京航空計器製、トーコーモデル2000CD)を用いて
印刷を行った。印刷開始して100枚目の印刷物の網点
濃度を測定したところ、印刷版Aでは10%網点部は1
5%、ベタ部100%、印刷版Bでは10%網点部では
14%、ベタ部100%であり、ベタ部のインキ乗りが
良好な印刷物が得られた。比較例の印刷版では、10%
網点部は30%、ベタ部94%であり、ベタ部に白抜け
が目立った。以降印刷を続けたところ、比較例1の印刷
版では3万枚付近で画像の一部が欠落すると共に、非画
像部の一部に地汚れが発生した印刷物が得られた。印刷
版Aでは地汚れの発生は見られなかったが、5万枚付近
で画像の一部欠落は見られた。印刷版Bでは6万枚まで
印刷しても開始後と同様に良好な印刷物が得られた。
施例)と、印字後にアルカリ浸漬処理及び加熱処理を行
わなかった印刷版A(比較例)をオフセット印刷機(東
京航空計器製、トーコーモデル2000CD)を用いて
印刷を行った。印刷開始して100枚目の印刷物の網点
濃度を測定したところ、印刷版Aでは10%網点部は1
5%、ベタ部100%、印刷版Bでは10%網点部では
14%、ベタ部100%であり、ベタ部のインキ乗りが
良好な印刷物が得られた。比較例の印刷版では、10%
網点部は30%、ベタ部94%であり、ベタ部に白抜け
が目立った。以降印刷を続けたところ、比較例1の印刷
版では3万枚付近で画像の一部が欠落すると共に、非画
像部の一部に地汚れが発生した印刷物が得られた。印刷
版Aでは地汚れの発生は見られなかったが、5万枚付近
で画像の一部欠落は見られた。印刷版Bでは6万枚まで
印刷しても開始後と同様に良好な印刷物が得られた。
【0038】実施例2、比較例2 実施例1の印刷版A、Bを、製造後1ヶ月間外気に暴露
後、実施例1と同様に印字し、アルカリ性溶液により処
理を行った(実施例2)。印刷版Aの内でアルカリ性溶
液による処理を行わなかったもの(比較例2)を含めて
印刷を行ったところ、比較例2の印刷版は印刷直後から
地汚れが発生して良好な印刷物を得ることが出来なかっ
たが、実施例2の印刷版では、いずれも良好に印刷出来
た。実施例2の印刷版を一端印刷機から外して、100
℃で10分加熱して再度印刷機に掛けて、印刷を再開し
たところ印刷版Aでは地汚れの発生が見られたが、印刷
版Bでは地汚れの発生は見られなかった。
後、実施例1と同様に印字し、アルカリ性溶液により処
理を行った(実施例2)。印刷版Aの内でアルカリ性溶
液による処理を行わなかったもの(比較例2)を含めて
印刷を行ったところ、比較例2の印刷版は印刷直後から
地汚れが発生して良好な印刷物を得ることが出来なかっ
たが、実施例2の印刷版では、いずれも良好に印刷出来
た。実施例2の印刷版を一端印刷機から外して、100
℃で10分加熱して再度印刷機に掛けて、印刷を再開し
たところ印刷版Aでは地汚れの発生が見られたが、印刷
版Bでは地汚れの発生は見られなかった。
【0039】実施例3 実施例1と同様に印字及びアルカリ性溶液による処理を
行った印刷版Bを、キシレンを用いて固形インクを除去
した。除去した後の印刷版Bのベタ部の膜厚は2μmで
あった。
行った印刷版Bを、キシレンを用いて固形インクを除去
した。除去した後の印刷版Bのベタ部の膜厚は2μmで
あった。
【0040】この印刷版を実施例1と同様に印刷し、印
刷開始後の印刷物の網点濃度を測定した。10%網点で
は12%、ベタ部では100%であり、ベタ部のインキ
乗りの良好な印刷物が得られた。
刷開始後の印刷物の網点濃度を測定した。10%網点で
は12%、ベタ部では100%であり、ベタ部のインキ
乗りの良好な印刷物が得られた。
【0041】
【発明の効果】固形インクを使用するインクジェット方
式により画像を形成して平版印刷版とする製版方法にお
いて、固形インクが印字された平版印刷版の表面をアル
カリ性溶液により処理することで、用いる平版印刷版の
親水性を向上させることができ、また平版印刷版にアル
カリ可溶性樹脂層を設けておけば、製版及び印刷に用い
るまで長期に渡って親水性を保持することや、固形イン
クの受理性も向上するので印刷性能が格段に向上する。
さらに、平版印刷版の表面をアルカリ性溶液により処理
した後に、加熱・加圧することで固形インクの膜厚を下
げながらも印字されたドット径を広げることがない。ま
た、アルカリ性溶液で処理後に固形インクを除去するこ
とで、通常の平版印刷版と同様な印刷条件下で印刷を行
うことが可能となる。特にアルミ支持体の表面を親水化
処理した平版印刷版を用いる場合には、アルカリ性溶液
中に珪酸塩を含有させることで、より強い親水性の非画
像部を得ることが出来る。以上の述べてきたように本発
明によれば、固形インクを用いるインクジェット方式に
よる製版でも、一般の平版印刷版と同様な印刷条件で印
刷することができ、かつ良好な印刷品質の印刷物を得る
ことが出来る。
式により画像を形成して平版印刷版とする製版方法にお
いて、固形インクが印字された平版印刷版の表面をアル
カリ性溶液により処理することで、用いる平版印刷版の
親水性を向上させることができ、また平版印刷版にアル
カリ可溶性樹脂層を設けておけば、製版及び印刷に用い
るまで長期に渡って親水性を保持することや、固形イン
クの受理性も向上するので印刷性能が格段に向上する。
さらに、平版印刷版の表面をアルカリ性溶液により処理
した後に、加熱・加圧することで固形インクの膜厚を下
げながらも印字されたドット径を広げることがない。ま
た、アルカリ性溶液で処理後に固形インクを除去するこ
とで、通常の平版印刷版と同様な印刷条件下で印刷を行
うことが可能となる。特にアルミ支持体の表面を親水化
処理した平版印刷版を用いる場合には、アルカリ性溶液
中に珪酸塩を含有させることで、より強い親水性の非画
像部を得ることが出来る。以上の述べてきたように本発
明によれば、固形インクを用いるインクジェット方式に
よる製版でも、一般の平版印刷版と同様な印刷条件で印
刷することができ、かつ良好な印刷品質の印刷物を得る
ことが出来る。
【図1】本発明の一例を表す概念図
【図2】本発明の一例を表す概念図
【図3】本発明の一例を表す概念図
【図4】本発明の一例を表す概念図
1 支持体 2 アルカリ可溶性樹脂層 3 印刷版 4 固形インク
Claims (5)
- 【請求項1】 固形インクを使用するインクジェット方
式により画像を形成して平版印刷版とする製版方法にお
いて、固形インクが印字された平版印刷版の表面をアル
カリ性溶液により処理することを特徴とする平版印刷版
の製版方法。 - 【請求項2】 固形インクを使用するインクジェット方
式により画像を形成して平版印刷版とする製版方法にお
いて、固形インクが印字された平版印刷版の表面をアル
カリ性溶液により処理した後に、該平版印刷版の少なく
とも表面を固形インクの軟化点以上の温度に加熱するこ
と、及び/または該平版印刷版の表面を加圧することを
特徴とする平版印刷版の製版方法。 - 【請求項3】 前記平版印刷版の親水性表面上に、アル
カリ可溶性樹脂からなる層を有することを特徴とする請
求項1または2記載の平版印刷版の製版方法。 - 【請求項4】 固形インクを使用するインクジェット方
式により画像を形成して平版印刷版とする製版方法にお
いて、親水性表面上にアルカリ可溶性樹脂層を有する平
版印刷版に固形インクを印字した後に、該平版印刷版の
表面をアルカリ性溶液にて処理し、次いで、該固形イン
クの一部もしくは全部を除去することを特徴とする平版
印刷版の製版方法。 - 【請求項5】 前記アルカリ性溶液が、珪酸塩を含有す
ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の平版
印刷版の製版方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10052306A JPH11245364A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 平版印刷版の製版方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10052306A JPH11245364A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 平版印刷版の製版方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11245364A true JPH11245364A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12911114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10052306A Pending JPH11245364A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 平版印刷版の製版方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11245364A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6739260B2 (en) * | 2001-05-17 | 2004-05-25 | Agfa-Gevaert | Method for the preparation of a negative working printing plate |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP10052306A patent/JPH11245364A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6739260B2 (en) * | 2001-05-17 | 2004-05-25 | Agfa-Gevaert | Method for the preparation of a negative working printing plate |
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