JPH11245403A - インク滴生成飛翔装置 - Google Patents
インク滴生成飛翔装置Info
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- JPH11245403A JPH11245403A JP4814398A JP4814398A JPH11245403A JP H11245403 A JPH11245403 A JP H11245403A JP 4814398 A JP4814398 A JP 4814398A JP 4814398 A JP4814398 A JP 4814398A JP H11245403 A JPH11245403 A JP H11245403A
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- vibrating
- vibration
- electric field
- ink
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク滴を安定して飛翔させる。
【解決手段】 インクジェット記録装置は、インク3と
接触する振動部材1と、振動部材1を振動させる振動発
生手段2と、電界を発生させる電極9、10と、キャピ
ラリ波がインク3に発生するように振動発生手段2を駆
動する駆動回路13と、画像信号に対応して、キャピラ
リ波が発生したインクがインク滴化しかつインク滴4が
飛翔する方向に電界が作用するように電極9、10に電
圧を印加する電界制御回路60と、を備えている。この
ように、インク滴4が飛翔する方向Eに電界を作用させ
るので、インク滴4を安定に飛翔させることができる。
接触する振動部材1と、振動部材1を振動させる振動発
生手段2と、電界を発生させる電極9、10と、キャピ
ラリ波がインク3に発生するように振動発生手段2を駆
動する駆動回路13と、画像信号に対応して、キャピラ
リ波が発生したインクがインク滴化しかつインク滴4が
飛翔する方向に電界が作用するように電極9、10に電
圧を印加する電界制御回路60と、を備えている。この
ように、インク滴4が飛翔する方向Eに電界を作用させ
るので、インク滴4を安定に飛翔させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴生成飛翔
装置に係り、より詳しくは、インク滴を生成すると共に
生成したインク滴を飛翔させるインク滴生成飛翔装置に
関する。
装置に係り、より詳しくは、インク滴を生成すると共に
生成したインク滴を飛翔させるインク滴生成飛翔装置に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】被印字
面に液滴、特にインク滴を吐出して印字を行うインク滴
生成・飛翔方式の代表的なものとして、ノズルを用いる
方式があり、そのノズル式の記録方式には、従来、オン
デマンド型と連続流型とがある。
面に液滴、特にインク滴を吐出して印字を行うインク滴
生成・飛翔方式の代表的なものとして、ノズルを用いる
方式があり、そのノズル式の記録方式には、従来、オン
デマンド型と連続流型とがある。
【0003】オンデマンド型は、記録情報に対応してノ
ズルから間欠的にインクを吐出させて印字を行う方式
で、代表的なものとして、ピエゾ振動子型とサーマル型
とがある。ピエゾ振動子型は、インク室に付設した圧電
素子にパルス電圧を印加して圧電素子を変形させること
により、インク室内のインク液圧を変化させ、ノズルか
らインク滴を吐出させて、記録紙上にドットを記録する
ものである。サーマル型は、インク室内に設けた加熱素
子によりインクを加熱し、これにより発生したバブルに
よりノズルからインク滴を吐出させて、記録紙上にドッ
トを記録するものである。
ズルから間欠的にインクを吐出させて印字を行う方式
で、代表的なものとして、ピエゾ振動子型とサーマル型
とがある。ピエゾ振動子型は、インク室に付設した圧電
素子にパルス電圧を印加して圧電素子を変形させること
により、インク室内のインク液圧を変化させ、ノズルか
らインク滴を吐出させて、記録紙上にドットを記録する
ものである。サーマル型は、インク室内に設けた加熱素
子によりインクを加熱し、これにより発生したバブルに
よりノズルからインク滴を吐出させて、記録紙上にドッ
トを記録するものである。
【0004】一方、連続流型は、インクに圧力を加えて
ノズルから連続的にインクを吐出させると同時に、ピエ
ゾ振動子などにより振動を加えて吐出インク柱を液滴化
し、さらに液滴に対して選択的に帯電、偏向を行うこと
によって、記録を行うものである。
ノズルから連続的にインクを吐出させると同時に、ピエ
ゾ振動子などにより振動を加えて吐出インク柱を液滴化
し、さらに液滴に対して選択的に帯電、偏向を行うこと
によって、記録を行うものである。
【0005】これらの各方式はいずれも、インクのドロ
ップ径は、主としてノズルの径によって決まる。そし
て、ノズル径を小さくすると、ゴミやチリによるノズル
詰まりや、ノズル部のインク表面の乾燥によるノズル詰
まり、ノズル円周部へのインク残滓の付着によるインク
吐出方向の変化を生じるといった問題が発生する。
ップ径は、主としてノズルの径によって決まる。そし
て、ノズル径を小さくすると、ゴミやチリによるノズル
詰まりや、ノズル部のインク表面の乾燥によるノズル詰
まり、ノズル円周部へのインク残滓の付着によるインク
吐出方向の変化を生じるといった問題が発生する。
【0006】これに対して、ノズルを用いないで、被印
字面にインク滴を吐出して印字を行う記録方式が、いく
つか提案されている。
字面にインク滴を吐出して印字を行う記録方式が、いく
つか提案されている。
【0007】米国特許第4308547号明細書に示さ
れているように、凹状にカーブした球面形状の圧電体シ
ェルをインク中に配置し、この圧電体シェルに電極を介
して電圧を印加するものがある。この方式では、圧電体
シェルからインク中に放射された縦波がインク自由表面
の一点に集められ、インク自由表面からドロップが吐出
される。
れているように、凹状にカーブした球面形状の圧電体シ
ェルをインク中に配置し、この圧電体シェルに電極を介
して電圧を印加するものがある。この方式では、圧電体
シェルからインク中に放射された縦波がインク自由表面
の一点に集められ、インク自由表面からドロップが吐出
される。
【0008】また、特公平6−45233号に示されて
いるように、ガラスなどの基板上に球面状の凹部を設け
て、これを音響レンズとし、基板の裏面に圧電体、およ
びこれに電圧を印加するための電極からなる振動子を形
成して、この振動子をインク中に配置するものがある。
いるように、ガラスなどの基板上に球面状の凹部を設け
て、これを音響レンズとし、基板の裏面に圧電体、およ
びこれに電圧を印加するための電極からなる振動子を形
成して、この振動子をインク中に配置するものがある。
【0009】さらに、特開平3−200199号には、
より安価で、よりシャープに焦点を合わせられるレンズ
として、凹状レンズの代わりに薄膜平板状の位相フレネ
ルレンズを基板上に設けることが示されている。
より安価で、よりシャープに焦点を合わせられるレンズ
として、凹状レンズの代わりに薄膜平板状の位相フレネ
ルレンズを基板上に設けることが示されている。
【0010】縦波をインク自由表面に集束させて、イン
ク自由表面からドロップを吐出させる方式では、ドロッ
プ径は、縦波の集束径にほぼ等しく、その集束径dは、
振動子の駆動周波数をf、レンズのF値をFとすると、
d〜F/fとなる。なお、インク中を伝搬する縦波の波
長をλ、その伝搬速度をvとすると、これらと振動子の
駆動周波数fとの間には、v=f・λの関係がある。
ク自由表面からドロップを吐出させる方式では、ドロッ
プ径は、縦波の集束径にほぼ等しく、その集束径dは、
振動子の駆動周波数をf、レンズのF値をFとすると、
d〜F/fとなる。なお、インク中を伝搬する縦波の波
長をλ、その伝搬速度をvとすると、これらと振動子の
駆動周波数fとの間には、v=f・λの関係がある。
【0011】したがって、例えば、ドロップ径(集束
径)dが15μm程度の非常に小さなインク滴を吐出さ
せようとする場合には、レンズのF値を1とすると、従
来の低粘度・水性インク中の縦波の伝搬速度vは、ほぼ
1500m/秒であるので、振動子の駆動周波数fを約
100MHzというような非常に高い周波数にしなけれ
ばならない。レンズのF値は、種々の問題から著しく小
さくすることは実際上困難であるため、ドロップ径dを
より小さくしようとすると、一般にはより高い周波数で
振動子を駆動することになる。
径)dが15μm程度の非常に小さなインク滴を吐出さ
せようとする場合には、レンズのF値を1とすると、従
来の低粘度・水性インク中の縦波の伝搬速度vは、ほぼ
1500m/秒であるので、振動子の駆動周波数fを約
100MHzというような非常に高い周波数にしなけれ
ばならない。レンズのF値は、種々の問題から著しく小
さくすることは実際上困難であるため、ドロップ径dを
より小さくしようとすると、一般にはより高い周波数で
振動子を駆動することになる。
【0012】このように、100MHz前後の高い周波
数で複数の振動子を駆動しなければならないため、一般
に駆動手段が高価になるというコスト上の問題を生じる
とともに、吸収による発熱によりインク粘度が変化して
ドロップ径が変動したり、記録素子内でインク自体の乾
燥や固化を生じてインクを吐出できなくなることがある
という重大な問題を生じる。
数で複数の振動子を駆動しなければならないため、一般
に駆動手段が高価になるというコスト上の問題を生じる
とともに、吸収による発熱によりインク粘度が変化して
ドロップ径が変動したり、記録素子内でインク自体の乾
燥や固化を生じてインクを吐出できなくなることがある
という重大な問題を生じる。
【0013】上記以外の従来技術として、特開平6−3
40070号において、新規なオンデマンド型の記録方
式が開示されている。これは、本発明と同様に、片持ち
梁構造の梁を曲げ振動で共振させて、ビームの先端に十
分な振幅を発生させ、インクを飛翔させるものであり、
比較的低い励振周波数および低い電圧でインクを吐出で
きるというような本発明と共通の特長を有するが、イン
ク滴は、ビーム先端に設けられたノズルを介して形成さ
れるという原理を用いており、前述したノズル式の各種
記録方式と同様、ドロップ径はノズル径で決定され、ノ
ズル径を小さくすると、ノズル詰まりやノズル円周部へ
のインク残滓の付着によるインク吐出方向の変化を生じ
るといった課題を有する。特開平6−340070号で
は、従来方式に比べノズル詰まりの問題が生じる可能性
を少なくする方式として提案されているが、ドロップ径
がノズル径で決まる以上、根本的な解決とはなり得な
い。
40070号において、新規なオンデマンド型の記録方
式が開示されている。これは、本発明と同様に、片持ち
梁構造の梁を曲げ振動で共振させて、ビームの先端に十
分な振幅を発生させ、インクを飛翔させるものであり、
比較的低い励振周波数および低い電圧でインクを吐出で
きるというような本発明と共通の特長を有するが、イン
ク滴は、ビーム先端に設けられたノズルを介して形成さ
れるという原理を用いており、前述したノズル式の各種
記録方式と同様、ドロップ径はノズル径で決定され、ノ
ズル径を小さくすると、ノズル詰まりやノズル円周部へ
のインク残滓の付着によるインク吐出方向の変化を生じ
るといった課題を有する。特開平6−340070号で
は、従来方式に比べノズル詰まりの問題が生じる可能性
を少なくする方式として提案されているが、ドロップ径
がノズル径で決まる以上、根本的な解決とはなり得な
い。
【0014】さらに別の従来技術として、インクジェッ
ト記録方式ではないものの、振動エネルギーを作用させ
て液体を微粒子化するという点で技術的に類似する、特
開平3−154665号について説明する。これは霧化
装置として提案されているもので、圧電磁器を含む振動
子と、振動子に固着され片持ち梁の形で曲げ振動する振
動部からなり、振動部の一部を液体に漬けて、超音波の
放射により霧状の液滴を発生させるものである。この装
置によれば、ノズルを用いずに微小径のドロップを生成
可能であるが、多数のドロップが、時間的、空間的に制
御されていない状態で生成されるものであり、この構成
ではインクジェット記録装置にはなり得ない。
ト記録方式ではないものの、振動エネルギーを作用させ
て液体を微粒子化するという点で技術的に類似する、特
開平3−154665号について説明する。これは霧化
装置として提案されているもので、圧電磁器を含む振動
子と、振動子に固着され片持ち梁の形で曲げ振動する振
動部からなり、振動部の一部を液体に漬けて、超音波の
放射により霧状の液滴を発生させるものである。この装
置によれば、ノズルを用いずに微小径のドロップを生成
可能であるが、多数のドロップが、時間的、空間的に制
御されていない状態で生成されるものであり、この構成
ではインクジェット記録装置にはなり得ない。
【0015】なお、上記従来技術では、インク滴を安定
に飛翔させることについては考慮されていない。
に飛翔させることについては考慮されていない。
【0016】本発明は、上記事実に鑑み成されたもの
で、インク滴を安定に飛翔させることの可能なインク滴
生成飛翔装置を提供することを目的とする。
で、インク滴を安定に飛翔させることの可能なインク滴
生成飛翔装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明は、インクと接触する振動部材と、前記振動部材を振
動させる振動手段と、電界を発生させる電界発生手段
と、前記インクにキャピラリー波が発生するように前記
振動手段を制御すると共に、所定信号に対応して、該キ
ャピラリー波が発生したインクからインク滴を生成しか
つ滴化したインク滴が飛翔するための電界が発生するよ
うに前記電界発生手段を制御する制御手段と、を備えて
いる。
明は、インクと接触する振動部材と、前記振動部材を振
動させる振動手段と、電界を発生させる電界発生手段
と、前記インクにキャピラリー波が発生するように前記
振動手段を制御すると共に、所定信号に対応して、該キ
ャピラリー波が発生したインクからインク滴を生成しか
つ滴化したインク滴が飛翔するための電界が発生するよ
うに前記電界発生手段を制御する制御手段と、を備えて
いる。
【0018】即ち、振動部材はインクと接触する。振動
手段は振動部材を振動させ、電界発生手段は電界を発生
させる。
手段は振動部材を振動させ、電界発生手段は電界を発生
させる。
【0019】制御手段は、インクにキャピラリー波が発
生するように振動手段を制御すると共に、所定信号に対
応して、該キャピラリー波が発生したインクからインク
滴を生成しかつ滴化したインク滴が飛翔するための電界
が発生するように電界発生手段を制御する。即ち、所定
信号に対応する電界の作用により、インク滴化すると共
に滴化したインク滴が飛翔する。
生するように振動手段を制御すると共に、所定信号に対
応して、該キャピラリー波が発生したインクからインク
滴を生成しかつ滴化したインク滴が飛翔するための電界
が発生するように電界発生手段を制御する。即ち、所定
信号に対応する電界の作用により、インク滴化すると共
に滴化したインク滴が飛翔する。
【0020】このように、インクにキャピラリー波が発
生するように振動部材を振動させると共に、所定信号に
対応してインク滴化して飛翔するように電界を発生させ
るので、インク滴を安定して飛翔させることができる。
生するように振動部材を振動させると共に、所定信号に
対応してインク滴化して飛翔するように電界を発生させ
るので、インク滴を安定して飛翔させることができる。
【0021】ところで、電界発生手段は、インク滴が通
過するための通過部( 開口部でもよく、切り欠け部でも
よい) が設けられかつ該通過部がインク滴の飛翔経路に
位置するように配置された第1の作用電極と該第1の作
用電極からインク滴の飛翔方向に離間した位置に位置す
る第2の作用電極とを含んで構成され、制御手段は、電
界発生手段を制御する際、第1の作用電極と第2の作用
電極とに電圧を印加するようにしてもよい。
過するための通過部( 開口部でもよく、切り欠け部でも
よい) が設けられかつ該通過部がインク滴の飛翔経路に
位置するように配置された第1の作用電極と該第1の作
用電極からインク滴の飛翔方向に離間した位置に位置す
る第2の作用電極とを含んで構成され、制御手段は、電
界発生手段を制御する際、第1の作用電極と第2の作用
電極とに電圧を印加するようにしてもよい。
【0022】このように、電界発生手段を、インク滴が
通過するための通過部が設けられかつ該通過部がインク
滴の飛翔経路に位置するように配置された第1の作用電
極と該第1の作用電極からインク滴の飛翔方向に離間し
た位置に位置する第2の作用電極とを含んで構成するの
で、上記電界を発生させるための第1及び第2の作用電
極の位置精度を確保し易い。
通過するための通過部が設けられかつ該通過部がインク
滴の飛翔経路に位置するように配置された第1の作用電
極と該第1の作用電極からインク滴の飛翔方向に離間し
た位置に位置する第2の作用電極とを含んで構成するの
で、上記電界を発生させるための第1及び第2の作用電
極の位置精度を確保し易い。
【0023】また、電界発生手段は、振動部材の位置に
位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位置に位
置する第2の作用電極とを含んで構成され、制御手段
は、電界発生手段を制御する際、第1の作用電極と第2
の作用電極とに電圧を印加するするようにしてもよい。
位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位置に位
置する第2の作用電極とを含んで構成され、制御手段
は、電界発生手段を制御する際、第1の作用電極と第2
の作用電極とに電圧を印加するするようにしてもよい。
【0024】このように、電界発生手段を、振動部材の
位置に位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位
置に位置する第2の作用電極とを含んで構成するので、
上記電界を発生させるための第1及び第2の作用電極の
位置精度をより確保し易い。
位置に位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位
置に位置する第2の作用電極とを含んで構成するので、
上記電界を発生させるための第1及び第2の作用電極の
位置精度をより確保し易い。
【0025】なお、振動手段は、電圧の印加状態に応じ
て伸縮する伸縮部材と該伸縮部材を挟みかつ該伸縮部材
に電圧を印加するための第1の振動電極及び第2の振動
電極とを含んで構成されると共に、該第1の振動電極及
び該第2の電極の何れか一方が振動部材に固着され、制
御手段は、振動手段を制御する際、第1の振動電極及び
第2の電極に電圧を印加するようにしてもよい。
て伸縮する伸縮部材と該伸縮部材を挟みかつ該伸縮部材
に電圧を印加するための第1の振動電極及び第2の振動
電極とを含んで構成されると共に、該第1の振動電極及
び該第2の電極の何れか一方が振動部材に固着され、制
御手段は、振動手段を制御する際、第1の振動電極及び
第2の電極に電圧を印加するようにしてもよい。
【0026】また、電界発生手段は、振動部材の位置に
位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位置に位
置する第2の作用電極とを含んで構成され、振動手段
は、第1の作用電極に固着されかつ電圧の印加状態に応
じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧を印加する
ための振動電極と、を含んで構成され、制御手段は、電
界発生手段及び振動手段を制御する際、第1の電極、第
2の電極、及び振動電極に電圧を印加すると共に第1の
電極を一定電位に維持するようにしてもよい。
位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位置に位
置する第2の作用電極とを含んで構成され、振動手段
は、第1の作用電極に固着されかつ電圧の印加状態に応
じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧を印加する
ための振動電極と、を含んで構成され、制御手段は、電
界発生手段及び振動手段を制御する際、第1の電極、第
2の電極、及び振動電極に電圧を印加すると共に第1の
電極を一定電位に維持するようにしてもよい。
【0027】このように、電界発生手段を、振動部材の
位置に位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位
置に位置する第2の作用電極とを含んで構成し、振動手
段を、第1の作用電極に固着されかつ電圧の印加状態に
応じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧を印加す
るための振動電極と、を含んで構成しているので、第1
の作用電極は、電界を発生させるための電極及び振動部
材を振動させるための電極の役割を有する。よって、電
界を発生させるためと振動部材を振動させるために、各
々について電極を備える必要がないので、構成を簡略化
することができる。なお、第1の電極を一定電位に維持
するので、電圧の干渉が発生せず、インク滴を適正に生
成することができる。
位置に位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位
置に位置する第2の作用電極とを含んで構成し、振動手
段を、第1の作用電極に固着されかつ電圧の印加状態に
応じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧を印加す
るための振動電極と、を含んで構成しているので、第1
の作用電極は、電界を発生させるための電極及び振動部
材を振動させるための電極の役割を有する。よって、電
界を発生させるためと振動部材を振動させるために、各
々について電極を備える必要がないので、構成を簡略化
することができる。なお、第1の電極を一定電位に維持
するので、電圧の干渉が発生せず、インク滴を適正に生
成することができる。
【0028】更に、振動部材は導体であり、電界発生手
段は、振動部材に離間した位置に位置する作用電極を含
んで構成され、制御手段は、電界発生手段を制御する
際、振動部材及び作用電極に電圧を印加するようにして
もよい。
段は、振動部材に離間した位置に位置する作用電極を含
んで構成され、制御手段は、電界発生手段を制御する
際、振動部材及び作用電極に電圧を印加するようにして
もよい。
【0029】このように、振動部材を導体とし、電界発
生手段を、振動部材に離間した位置に位置する作用電極
を含んで構成するので、振動部材に電界を発生させる役
割をもたせることができ、特別に電極を追加しなくて
も、電界を発生させることができ、構成を簡略化するこ
とができる。
生手段を、振動部材に離間した位置に位置する作用電極
を含んで構成するので、振動部材に電界を発生させる役
割をもたせることができ、特別に電極を追加しなくて
も、電界を発生させることができ、構成を簡略化するこ
とができる。
【0030】また、振動部材は導体であり、振動手段
は、振動部材に固着されかつ電圧の印加状態に応じて伸
縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧を印加するための
振動電極と、を含んで構成され、制御手段は、振動手段
を制御する際、振動部材及び振動電極に電圧を印加する
ようにしてもよい。
は、振動部材に固着されかつ電圧の印加状態に応じて伸
縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧を印加するための
振動電極と、を含んで構成され、制御手段は、振動手段
を制御する際、振動部材及び振動電極に電圧を印加する
ようにしてもよい。
【0031】このように、振動部材が導体であり、か
つ、振動手段を制御する際、振動部材及び振動電極に電
圧を印加するので、特別に電極を追加しなくても、振動
部材及び振動電極の間に電圧を発生させて伸縮部材の伸
縮により振動部材を振動させることがでる。よって、構
成を簡略化することができる。
つ、振動手段を制御する際、振動部材及び振動電極に電
圧を印加するので、特別に電極を追加しなくても、振動
部材及び振動電極の間に電圧を発生させて伸縮部材の伸
縮により振動部材を振動させることがでる。よって、構
成を簡略化することができる。
【0032】ところで、振動部材を導体とし、電界発生
手段は、振動部材に離間した位置に位置する作用電極を
含んで構成され、振動手段は、振動部材に固着されかつ
電圧の印加状態に応じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部
材に電圧を印加するための振動電極と、を含んで構成さ
れ、制御手段は、電界発生手段及び振動手段を制御する
際、振動部材と作用電極及び振動電極とに電圧を印加す
ると、振動部材と作用電極とに印加する電圧と、振動部
材と振動電極とに印加する電圧と、が相互に干渉して、
電界発生手段及び振動手段を適正に制御することができ
ない。そこで、本発明では、振動部材を一定電位に維持
するようにしている。
手段は、振動部材に離間した位置に位置する作用電極を
含んで構成され、振動手段は、振動部材に固着されかつ
電圧の印加状態に応じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部
材に電圧を印加するための振動電極と、を含んで構成さ
れ、制御手段は、電界発生手段及び振動手段を制御する
際、振動部材と作用電極及び振動電極とに電圧を印加す
ると、振動部材と作用電極とに印加する電圧と、振動部
材と振動電極とに印加する電圧と、が相互に干渉して、
電界発生手段及び振動手段を適正に制御することができ
ない。そこで、本発明では、振動部材を一定電位に維持
するようにしている。
【0033】このように、振動部材を一定電位に維持す
れば、振動部材と作用電極とに印加する電圧と、振動部
材と振動電極とに印加する電圧と、の上記干渉を防止す
ることができ、インク滴を適正に生成することができ
る。
れば、振動部材と作用電極とに印加する電圧と、振動部
材と振動電極とに印加する電圧と、の上記干渉を防止す
ることができ、インク滴を適正に生成することができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0035】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係るインク滴生成飛翔装置を含むインクジェット記録
装置は、図示しないインク室内のインク3に接触する振
動部材1、及び、振動部材1が片持ち梁構造となるよう
に振動部材1を基端5側で支持すると共に振動部材1を
振動させる、本発明の振動手段としての振動発生手段2
を備えている。
に係るインク滴生成飛翔装置を含むインクジェット記録
装置は、図示しないインク室内のインク3に接触する振
動部材1、及び、振動部材1が片持ち梁構造となるよう
に振動部材1を基端5側で支持すると共に振動部材1を
振動させる、本発明の振動手段としての振動発生手段2
を備えている。
【0036】振動発生手段2は、圧電部材11、及び、
圧電部材11を挟みかつ圧電部材11に電圧を印加する
ための一対の電極2E1、2E2により構成されてい
る。なお、電極2E1側が振動部材1を基端5側で支持
する。
圧電部材11を挟みかつ圧電部材11に電圧を印加する
ための一対の電極2E1、2E2により構成されてい
る。なお、電極2E1側が振動部材1を基端5側で支持
する。
【0037】一対の電極2E1、2E2には、基準クロ
ックに対応して振動部材1を所定の周波数で励振させる
ための電圧信号を出力して制御する駆動回路50が接続
されている。
ックに対応して振動部材1を所定の周波数で励振させる
ための電圧信号を出力して制御する駆動回路50が接続
されている。
【0038】振動部材1から離間した位置には、記録媒
体7を担持しかつ搬送する金属ロールである第1電極
(請求項2の第2の作用電極)9が配置されている。振
動部材1と第1電極9との間には、通過部としてのイン
ク滴通過孔30を備えた第2電極(請求項2の第1の作
用電極)10が配置されている。なお、第2電極10
は、インク滴通過孔30中央が振動部材1の先端に対応
する位置に位置するように、配置される。また、インク
滴通過孔30に限定されず、インク滴を通過させるため
の切り欠け部構成としてもよい。
体7を担持しかつ搬送する金属ロールである第1電極
(請求項2の第2の作用電極)9が配置されている。振
動部材1と第1電極9との間には、通過部としてのイン
ク滴通過孔30を備えた第2電極(請求項2の第1の作
用電極)10が配置されている。なお、第2電極10
は、インク滴通過孔30中央が振動部材1の先端に対応
する位置に位置するように、配置される。また、インク
滴通過孔30に限定されず、インク滴を通過させるため
の切り欠け部構成としてもよい。
【0039】第1電極9及び第2電極10には、電圧を
印加する電界制御回路60が接続されている。
印加する電界制御回路60が接続されている。
【0040】なお、駆動回路50と電界制御回路60と
により本発明の制御手段が構成される。
により本発明の制御手段が構成される。
【0041】図2に示すように、振動部材1は、先端部
4が先細り形状(例えば、二等辺三角形)となってい
る。
4が先細り形状(例えば、二等辺三角形)となってい
る。
【0042】次に、本実施の形態の作用を説明する。図
示しないコンピュータが、図3(B)に示すように、画
像信号を電界制御回路9に入力する。なお、基準クロッ
クは、図3(A)に示すように、駆動回路13に入力さ
れる。
示しないコンピュータが、図3(B)に示すように、画
像信号を電界制御回路9に入力する。なお、基準クロッ
クは、図3(A)に示すように、駆動回路13に入力さ
れる。
【0043】画像信号が入力された電界制御回路9は、
図3(C)に示すように、100〜1000[V]の範
囲の電圧信号(出力信号)を第1電極9及び第2電極1
0に出力する。電圧信号の大きさは、インク滴の生成・
飛翔に必要な電界が発生するための大きさである。な
お、電圧信号は、1インク滴の生成・飛翔毎に間欠的に
区切られる。なお、本実施の形態では、インク滴6が記
録媒体7に着弾するまでの所定時間継続して、電界が作
用するように電圧を印加する。なお、瞬間的に高電界が
作用するように高電圧を印加して、インク滴を生成・飛
翔してもよい。これにより、インク滴の飛行時間が短縮
が図られ、ひいては、全体の処理時間の短縮を図ること
ができる。
図3(C)に示すように、100〜1000[V]の範
囲の電圧信号(出力信号)を第1電極9及び第2電極1
0に出力する。電圧信号の大きさは、インク滴の生成・
飛翔に必要な電界が発生するための大きさである。な
お、電圧信号は、1インク滴の生成・飛翔毎に間欠的に
区切られる。なお、本実施の形態では、インク滴6が記
録媒体7に着弾するまでの所定時間継続して、電界が作
用するように電圧を印加する。なお、瞬間的に高電界が
作用するように高電圧を印加して、インク滴を生成・飛
翔してもよい。これにより、インク滴の飛行時間が短縮
が図られ、ひいては、全体の処理時間の短縮を図ること
ができる。
【0044】基準クロックが入力された駆動回路50
は、図3(D)に示すように、振動部材1の後述する飛
翔点52(図4(A)参照)に接触するインク3にキャ
ピラリ波(表面張力波)が発生するための駆動信号を電
極2E1、2E2に出力する。なお、駆動信号は、1イ
ンク滴の生成・飛翔毎に間欠的に区切られる。また、駆
動信号は振動部材1の共振周波数の逆数で求まる周期を
1周期とする波形が少なくとも1つ以上連なった波形信
号を持ち、これらを断続的に印加するバースト波であ
る。なお、バースト波は、図示した三角波に限らず、矩
形波やサイン波等でもよい。また、駆動信号の周波数は
振動部材1が曲げ振動で共振する周波数である。このよ
うに、電極2E1、2E2に駆動信号を印加して圧電部
材11の振動により振動部材1が該周波数で励振される
と先端部4は大きな振幅で振動する。これによって、振
動部材1と接触するインク3は振動の作用を受け、図5
に示すように、振動部材1の表面にキャピラリ波22が
生ずると共に振動部材1の先端部4を覆っているインク
の表面と振動部材1表面との距離(図示のインク厚み)
Lを数μm〜数百μmにすることができる。なお、振動
条件を適正に調整することにより、より安定したキャピ
ラリ波が形成される。
は、図3(D)に示すように、振動部材1の後述する飛
翔点52(図4(A)参照)に接触するインク3にキャ
ピラリ波(表面張力波)が発生するための駆動信号を電
極2E1、2E2に出力する。なお、駆動信号は、1イ
ンク滴の生成・飛翔毎に間欠的に区切られる。また、駆
動信号は振動部材1の共振周波数の逆数で求まる周期を
1周期とする波形が少なくとも1つ以上連なった波形信
号を持ち、これらを断続的に印加するバースト波であ
る。なお、バースト波は、図示した三角波に限らず、矩
形波やサイン波等でもよい。また、駆動信号の周波数は
振動部材1が曲げ振動で共振する周波数である。このよ
うに、電極2E1、2E2に駆動信号を印加して圧電部
材11の振動により振動部材1が該周波数で励振される
と先端部4は大きな振幅で振動する。これによって、振
動部材1と接触するインク3は振動の作用を受け、図5
に示すように、振動部材1の表面にキャピラリ波22が
生ずると共に振動部材1の先端部4を覆っているインク
の表面と振動部材1表面との距離(図示のインク厚み)
Lを数μm〜数百μmにすることができる。なお、振動
条件を適正に調整することにより、より安定したキャピ
ラリ波が形成される。
【0045】なお、先端部を先細り形状にしているの
で、振動部材1の曲げこわさ(慣性モーメント)を先端
部程小さくして先端部の曲げ振動の振幅を大きくするこ
とができる。また、キャピラリ波が発生する領域を制限
することができ、複数のインク滴が飛翔することを防止
する効果が大きい。
で、振動部材1の曲げこわさ(慣性モーメント)を先端
部程小さくして先端部の曲げ振動の振幅を大きくするこ
とができる。また、キャピラリ波が発生する領域を制限
することができ、複数のインク滴が飛翔することを防止
する効果が大きい。
【0046】ところで、本実施の形態では、振動部材1
の材質、形状等の物性を調整することで、飛翔点52を
所定位置にしている。所定位置は、振動部材1の曲げ振
動方向に対して垂直な面においてインク3に波頭2つの
キャピラリ波が形成される位置である。即ち、所定位置
は、図4(A)に示すように、該面における振動方向と
直交する方向の幅Wが以下の式1で与えられるλに対し
てほぼ2λとなる位置である。なお、幅Wは、1.2λ
〜2.4λの範囲(波頭2つのキャピラリ波が形成され
る長さ)となるようにするのが好ましい。
の材質、形状等の物性を調整することで、飛翔点52を
所定位置にしている。所定位置は、振動部材1の曲げ振
動方向に対して垂直な面においてインク3に波頭2つの
キャピラリ波が形成される位置である。即ち、所定位置
は、図4(A)に示すように、該面における振動方向と
直交する方向の幅Wが以下の式1で与えられるλに対し
てほぼ2λとなる位置である。なお、幅Wは、1.2λ
〜2.4λの範囲(波頭2つのキャピラリ波が形成され
る長さ)となるようにするのが好ましい。
【0047】 λ={8πσ/(ρfe2 )}1/3 ×104 (μm)・・・式1 ここで、σは、インク表面張力(mN/m) ρは、インク密度(g/cm3 ) feは、励振周波数(Hz) 上式1は、一般の参考者、例えば、千葉近著「超音波噴
霧」(山海堂)第7章第2節に、キャピラリ波の波長を
与える式として記載されているものである。
霧」(山海堂)第7章第2節に、キャピラリ波の波長を
与える式として記載されているものである。
【0048】また、インク滴の飛翔方向は振動部材1の
先端部の振動する方向とほぼ等しい。図1に示すよう
に、インクの表面張力が振動部材1の振動方向に左右対
称な記録ヘッドでは、左右にインク滴が飛翔する。これ
が不都合な場合には、次のようにして一方向のみに飛翔
さることができる。即ち、例えば、飛翔させない側のイ
ンク室の壁のぬれ性を大きくして表面張力を大きくする
ことにより、インク厚みを厚くしてキャピラリ波の発生
を抑制したり、飛翔させない側の振動部材1の先端部に
インクをはじく性質の材質を付着させる等によりインク
が接触しないようにする。
先端部の振動する方向とほぼ等しい。図1に示すよう
に、インクの表面張力が振動部材1の振動方向に左右対
称な記録ヘッドでは、左右にインク滴が飛翔する。これ
が不都合な場合には、次のようにして一方向のみに飛翔
さることができる。即ち、例えば、飛翔させない側のイ
ンク室の壁のぬれ性を大きくして表面張力を大きくする
ことにより、インク厚みを厚くしてキャピラリ波の発生
を抑制したり、飛翔させない側の振動部材1の先端部に
インクをはじく性質の材質を付着させる等によりインク
が接触しないようにする。
【0049】前述したように振動部材1が励振される
と、上記飛翔点50におけるインクは、図4(B)に示
すように、ある時間tにおいて、2つの波頭24A、2
4Bのキャピラリ波が生成され、次の時間t+Δtにい
て、図6(C)に示すように、インク滴4のもととなる
微小な1つの波頭24C(波頭24Aと波頭24Bとが
合成されたもの)のキャピラリ波が生成され、これを繰
り返されることになる。
と、上記飛翔点50におけるインクは、図4(B)に示
すように、ある時間tにおいて、2つの波頭24A、2
4Bのキャピラリ波が生成され、次の時間t+Δtにい
て、図6(C)に示すように、インク滴4のもととなる
微小な1つの波頭24C(波頭24Aと波頭24Bとが
合成されたもの)のキャピラリ波が生成され、これを繰
り返されることになる。
【0050】ところで、図5に示すように、電圧が印加
された第1電極9及び第2電極10との間の電界によ
り、インク3に発生したキャピラリ波22の波頭24に
は電荷の片寄りが生じ、かつ、この状態で波頭24がち
ぎれてインク滴6が生成され、第1電極9に向かって飛
翔し、記録媒体5上に到達(印字)する。
された第1電極9及び第2電極10との間の電界によ
り、インク3に発生したキャピラリ波22の波頭24に
は電荷の片寄りが生じ、かつ、この状態で波頭24がち
ぎれてインク滴6が生成され、第1電極9に向かって飛
翔し、記録媒体5上に到達(印字)する。
【0051】なお、図4(A)の飛翔点52は上記説明
のために示したものであり、振動部材1表面に特に設け
られる必要はない。インク滴吐出点は振動部材1の材
質、形状サイズ、振動発生手段2の励振条件等により、
振動部材1の先端部の所定の一点に定まるよう設計され
るものである。ただし、諸条件が多少変動してもインク
滴吐出点が変動するのを防ぐ目的で、インク滴吐出点に
濡れ性を調整する表面処理等を施すことは有効である。
のために示したものであり、振動部材1表面に特に設け
られる必要はない。インク滴吐出点は振動部材1の材
質、形状サイズ、振動発生手段2の励振条件等により、
振動部材1の先端部の所定の一点に定まるよう設計され
るものである。ただし、諸条件が多少変動してもインク
滴吐出点が変動するのを防ぐ目的で、インク滴吐出点に
濡れ性を調整する表面処理等を施すことは有効である。
【0052】以上説明したように本実施の形態では、振
動部材1の先端表面においてキャピラリ波が形成されて
いるインク3を、電界の作用により、インク滴化しかつ
滴化したインク滴を飛翔させるので、高速かつ安定なイ
ンク滴飛翔が実現する。
動部材1の先端表面においてキャピラリ波が形成されて
いるインク3を、電界の作用により、インク滴化しかつ
滴化したインク滴を飛翔させるので、高速かつ安定なイ
ンク滴飛翔が実現する。
【0053】なお、インク滴の安定飛翔の効果を高める
ためには、第2電極10を可能な限り振動部際1に接近
させることが好ましい。具体的には記録媒体5の存在を
考慮して100μmから5mmの範囲で設定する。
ためには、第2電極10を可能な限り振動部際1に接近
させることが好ましい。具体的には記録媒体5の存在を
考慮して100μmから5mmの範囲で設定する。
【0054】また、前述した実施の形態によれば、ノズ
ルなしで、微小滴が生成され、かつ、インク目詰まりが
なく、高画質記録可能な記録ヘッドの実現が可能とな
る。
ルなしで、微小滴が生成され、かつ、インク目詰まりが
なく、高画質記録可能な記録ヘッドの実現が可能とな
る。
【0055】より具体的に説明すると、キャピラリ波を
利用するので低周波による駆動ができ、かつ、キャピラ
リ波を生成する振動を片持ち梁の曲げ振動の共振モード
で実現しているので、小さな入力エネルギでも振動部材
の先端は十分に大きな振幅を有し低電力で駆動すること
ができる。さらに、エネルギ効率の高い圧電材料を採用
できるので低電力で駆動することができる。従って、エ
ネルギー効率がよく、使用可能なインクの物性範囲も広
がる。
利用するので低周波による駆動ができ、かつ、キャピラ
リ波を生成する振動を片持ち梁の曲げ振動の共振モード
で実現しているので、小さな入力エネルギでも振動部材
の先端は十分に大きな振幅を有し低電力で駆動すること
ができる。さらに、エネルギ効率の高い圧電材料を採用
できるので低電力で駆動することができる。従って、エ
ネルギー効率がよく、使用可能なインクの物性範囲も広
がる。
【0056】さらに、記録ヘッドと記録媒体7の間の電
界でインク滴の飛翔を制御するので、振動エネルギの利
用は安定なキャピラリ波が形成されればそれでよく、過
剰に印加する必要はないので、振動エネルギ利用方式の
従来の問題点であった発熱の問題も発生することはない
以上説明した実施の形態では、インク滴通過孔30を備
えた第2電極10を、振動部材1に接近させるようにし
ているが、本発明はこれに限定されず、インク滴通過孔
30を省略した第2電極10を振動部材1の記録媒体7
側面に配置するようにしてもよい。このように、第2電
極10を振動部材1の記録媒体7側面に配置すれば、位
置精度をより確保しやすいという利点がある。なお、振
動部材1を導体とし、電界制御回路60は、振動部材1
及び第1電極9に電圧を印加するようにしてもよい。即
ち、振動部材1に第2電極の役割を持たすようにしても
よい。これにより、構成部品を減らすことができ、構成
を簡略化することができる。
界でインク滴の飛翔を制御するので、振動エネルギの利
用は安定なキャピラリ波が形成されればそれでよく、過
剰に印加する必要はないので、振動エネルギ利用方式の
従来の問題点であった発熱の問題も発生することはない
以上説明した実施の形態では、インク滴通過孔30を備
えた第2電極10を、振動部材1に接近させるようにし
ているが、本発明はこれに限定されず、インク滴通過孔
30を省略した第2電極10を振動部材1の記録媒体7
側面に配置するようにしてもよい。このように、第2電
極10を振動部材1の記録媒体7側面に配置すれば、位
置精度をより確保しやすいという利点がある。なお、振
動部材1を導体とし、電界制御回路60は、振動部材1
及び第1電極9に電圧を印加するようにしてもよい。即
ち、振動部材1に第2電極の役割を持たすようにしても
よい。これにより、構成部品を減らすことができ、構成
を簡略化することができる。
【0057】また、前述した実施の形態では、振動発生
手段2を、圧電部材11と、該圧電部材を挟む一対の電
極2E1、2E2とにより構成しているが、本発明はこ
れに限定されず、振動部材1を導体とし、振動発生手段
2を、該振動部材1に固着する圧電部材11と、圧電部
材11を振動部材1とにより挟む電極2E2と、により
構成し、駆動回路50は、振動部材1及び電極2E2に
電圧を印加するようにしてもよい。即ち、振動部材1に
電極2E1の役割を持たすようにしてもよい。これによ
り、構成部品を減らすことができ、構成を簡略化するこ
とができる。
手段2を、圧電部材11と、該圧電部材を挟む一対の電
極2E1、2E2とにより構成しているが、本発明はこ
れに限定されず、振動部材1を導体とし、振動発生手段
2を、該振動部材1に固着する圧電部材11と、圧電部
材11を振動部材1とにより挟む電極2E2と、により
構成し、駆動回路50は、振動部材1及び電極2E2に
電圧を印加するようにしてもよい。即ち、振動部材1に
電極2E1の役割を持たすようにしてもよい。これによ
り、構成部品を減らすことができ、構成を簡略化するこ
とができる。
【0058】ところで、振動部材1を導体とし、振動発
生手段2を、該振動部材1に固着する圧電部材11と、
圧電部材11を振動部材1とにより挟む電極2E2と、
により構成し、電界制御回路60は、振動部材1及び第
1電極9に電圧を印加し、駆動回路50は、振動部材1
及び電極2E2に電圧を印加するようにしてもよい。こ
の場合、振動部材1と第1電極9に印加する電圧と、振
動部材1と電極2E2に印加する電圧と、が相互に干渉
して、電界発生制御及び振動制御を適正に行うことがで
きない。そこで、振動部材1を一定電位に維持するよう
にしてもい。これにより、構成を簡略化することができ
ると共に電界発生制御及び振動制御を適正に行うことが
できる。
生手段2を、該振動部材1に固着する圧電部材11と、
圧電部材11を振動部材1とにより挟む電極2E2と、
により構成し、電界制御回路60は、振動部材1及び第
1電極9に電圧を印加し、駆動回路50は、振動部材1
及び電極2E2に電圧を印加するようにしてもよい。こ
の場合、振動部材1と第1電極9に印加する電圧と、振
動部材1と電極2E2に印加する電圧と、が相互に干渉
して、電界発生制御及び振動制御を適正に行うことがで
きない。そこで、振動部材1を一定電位に維持するよう
にしてもい。これにより、構成を簡略化することができ
ると共に電界発生制御及び振動制御を適正に行うことが
できる。
【0059】ところで、振動部材1は振動発生手段2の
振動を曲げ振動に変換可能であり、先端部近傍にキャピ
ラリ波生成に十分な振幅を発生可能な部材であればよ
く、材質等は特に限定されない。例えば、SUS、N
i、Al、Fe、Ti、Cr、Au、Mo、TiW等、
あるいはそれらの各種合金、又は、SiO2 、SiO
N、SiN、AlNや、Al2 O3 などの各種無機材
料、またシアノアクリレート系樹脂、エポキシ系樹脂、
フッ素系樹脂などの各種樹脂も用いることができる。中
でも加工性や価格等の面から、SUS、Ni等の金属材
料、ポリイミド樹脂、PET、エポキシ樹脂、シアノア
クリレート樹脂等の高分子材料が好適である。
振動を曲げ振動に変換可能であり、先端部近傍にキャピ
ラリ波生成に十分な振幅を発生可能な部材であればよ
く、材質等は特に限定されない。例えば、SUS、N
i、Al、Fe、Ti、Cr、Au、Mo、TiW等、
あるいはそれらの各種合金、又は、SiO2 、SiO
N、SiN、AlNや、Al2 O3 などの各種無機材
料、またシアノアクリレート系樹脂、エポキシ系樹脂、
フッ素系樹脂などの各種樹脂も用いることができる。中
でも加工性や価格等の面から、SUS、Ni等の金属材
料、ポリイミド樹脂、PET、エポキシ樹脂、シアノア
クリレート樹脂等の高分子材料が好適である。
【0060】なお、振動発生手段2は圧電部材以外にも
駆動回路から入力される電圧信号に応じて振動を発生す
るものであればよく、磁歪材料、機械式アクチュエー
タ、静電力を応用したアクチュエータ等を適用可能であ
るが、圧電材料は、インクジェットプリンタの機能材料
としても広く使われており、高度な製造技術が確立して
いるので最適である。圧電材料としては、水晶、PZ
T、チタン酸バリウムBaTiO3 、ニオブ酸鉛PbN
b2 O6 、ビスマスゲルマネイトBi12GeO20、ニオ
ブ酸リチウムLiNbO3 、タンタル酸リチウムLiT
aO3 などの多結晶体や単結晶体、またはZnOやAl
Nなどの圧電薄膜、またはポリ尿素、PVDF(ポリフ
ッ化ビニリデン)やPVDFの共重合体などの圧電性高
分子、またはPZTなどの無機圧電物質と圧電性高分子
との複合体などを用いることができる。なお、振動発生
手段2を構成する圧電材料自体で振動部材を形成しても
よい。
駆動回路から入力される電圧信号に応じて振動を発生す
るものであればよく、磁歪材料、機械式アクチュエー
タ、静電力を応用したアクチュエータ等を適用可能であ
るが、圧電材料は、インクジェットプリンタの機能材料
としても広く使われており、高度な製造技術が確立して
いるので最適である。圧電材料としては、水晶、PZ
T、チタン酸バリウムBaTiO3 、ニオブ酸鉛PbN
b2 O6 、ビスマスゲルマネイトBi12GeO20、ニオ
ブ酸リチウムLiNbO3 、タンタル酸リチウムLiT
aO3 などの多結晶体や単結晶体、またはZnOやAl
Nなどの圧電薄膜、またはポリ尿素、PVDF(ポリフ
ッ化ビニリデン)やPVDFの共重合体などの圧電性高
分子、またはPZTなどの無機圧電物質と圧電性高分子
との複合体などを用いることができる。なお、振動発生
手段2を構成する圧電材料自体で振動部材を形成しても
よい。
【0061】なお、振動部材1を変質、腐食、異物付着
等から保護する目的で、金、白金、パラジウム、ロジウ
ム等の金属及びPTFE等の薄膜で表面を被覆すること
は効果的である。
等から保護する目的で、金、白金、パラジウム、ロジウ
ム等の金属及びPTFE等の薄膜で表面を被覆すること
は効果的である。
【0062】振動部材1は均一な厚みの板状に限らず、
棒状、錘形状等さまざまな形状での設計が可能である
が、振動の安定性、ドロップ飛翔方向の安定性、インク
保持の安定性において、少なくとも先端部近傍4を薄板
状に設計することが好ましい。
棒状、錘形状等さまざまな形状での設計が可能である
が、振動の安定性、ドロップ飛翔方向の安定性、インク
保持の安定性において、少なくとも先端部近傍4を薄板
状に設計することが好ましい。
【0063】さらに、振動部材1は、必ずしも単一材
料、単一部材から構成される必要はなく、複数の材料、
部材からなる複合構造であってもよい。また、物性(密
度、ヤング率等)が部材の位置によって徐々に変化して
いる傾斜材料を用いることも、複数の異なる性能を両立
させる方法として有効である。
料、単一部材から構成される必要はなく、複数の材料、
部材からなる複合構造であってもよい。また、物性(密
度、ヤング率等)が部材の位置によって徐々に変化して
いる傾斜材料を用いることも、複数の異なる性能を両立
させる方法として有効である。
【0064】なお、振動部材1の先端部は、二等辺三角
形状であるが、本発明はこれに限定されず、図6(A)
に示すように、上記幅Wの四角形状、図6(B)に示す
ように、上記幅Wの部分を有し、先端になる程急激に細
くなる形状、図6(C)に示すように、上記幅Wの部分
を有し、先端になる程緩やかに細くなる形状を採用して
もよい。
形状であるが、本発明はこれに限定されず、図6(A)
に示すように、上記幅Wの四角形状、図6(B)に示す
ように、上記幅Wの部分を有し、先端になる程急激に細
くなる形状、図6(C)に示すように、上記幅Wの部分
を有し、先端になる程緩やかに細くなる形状を採用して
もよい。
【0065】また、図7(A)〜図7(D)に示すよう
に、先細った先端に、上記幅Wの部分を有する所定形状
(円や矩形)の部分を有する振動部材を採用してもよ
い。 〔実施例1〕図8は本発明の第1実施例を示す構成図で
ある。振動部材1は薄板形状をしており、正面から見た
形状は図2に示した様に先端を二等辺三角形の形状にし
た。振動部材1はエレクトロフォーミングで形成された
およそ7μm厚のニッケル薄片からなる。
に、先細った先端に、上記幅Wの部分を有する所定形状
(円や矩形)の部分を有する振動部材を採用してもよ
い。 〔実施例1〕図8は本発明の第1実施例を示す構成図で
ある。振動部材1は薄板形状をしており、正面から見た
形状は図2に示した様に先端を二等辺三角形の形状にし
た。振動部材1はエレクトロフォーミングで形成された
およそ7μm厚のニッケル薄片からなる。
【0066】振動発生手段2は、ジルコン酸チタン酸鉛
(PZT)からなる、請求項4の伸縮部材としての薄膜
圧電部材11と、これに電圧を印加するための、請求項
4の第1及び第2の振動電極としての電極からなり、圧
電部材11を電極で挟持するよう構成される。振動発生
手段2は振動部材1と一体化され記録ヘッドの支持部材
に支持される。PZTからなる薄膜圧電部材11は分極
処理が施されており、電極間に電圧が印加されたときに
歪みを生じ交番電圧の印加により振動する。インク室1
3はインク室壁14A、14B、インク滴通過孔を有す
る側壁15、支持基板16で形成される。インク室壁1
4A、14B、インク滴通過孔を有する側壁15、支持
基板16は全て同一の材料で作製することが望ましく、
一体形成による方法、または、個別に形成してから接着
する方法のいずれかで作製することができる。材質はセ
ラミックまたはプラスチックが好ましい。
(PZT)からなる、請求項4の伸縮部材としての薄膜
圧電部材11と、これに電圧を印加するための、請求項
4の第1及び第2の振動電極としての電極からなり、圧
電部材11を電極で挟持するよう構成される。振動発生
手段2は振動部材1と一体化され記録ヘッドの支持部材
に支持される。PZTからなる薄膜圧電部材11は分極
処理が施されており、電極間に電圧が印加されたときに
歪みを生じ交番電圧の印加により振動する。インク室1
3はインク室壁14A、14B、インク滴通過孔を有す
る側壁15、支持基板16で形成される。インク室壁1
4A、14B、インク滴通過孔を有する側壁15、支持
基板16は全て同一の材料で作製することが望ましく、
一体形成による方法、または、個別に形成してから接着
する方法のいずれかで作製することができる。材質はセ
ラミックまたはプラスチックが好ましい。
【0067】側壁15の記録媒体7と対向する表面には
第2電極10が薄膜形成技術により作製され、電界制御
回路60に接続される。電界制御回路60は画像信号に
対応して第1電極9と第2電極10の間に100〜10
00ボルトの範囲の電圧パルスを印加することにより、
インク滴6が飛翔する記録ヘッドと記録媒体7間の空間
に電界を生成させる。
第2電極10が薄膜形成技術により作製され、電界制御
回路60に接続される。電界制御回路60は画像信号に
対応して第1電極9と第2電極10の間に100〜10
00ボルトの範囲の電圧パルスを印加することにより、
インク滴6が飛翔する記録ヘッドと記録媒体7間の空間
に電界を生成させる。
【0068】インク3は、市販の油性インクを用いた。
表面張力σ=40mN/m、密度=1.07g/c
m3 、粘度=1.3mPa・sである。
表面張力σ=40mN/m、密度=1.07g/c
m3 、粘度=1.3mPa・sである。
【0069】図8では図示を省略した駆動回路50によ
り振動発生手段2に印加された駆動信号は、周波数=1
92kHz、バースト数=8、励振電圧=20Vp−p
(最高最低振幅)、波形=サイン波、である。
り振動発生手段2に印加された駆動信号は、周波数=1
92kHz、バースト数=8、励振電圧=20Vp−p
(最高最低振幅)、波形=サイン波、である。
【0070】電界制御回路60が第1電極9、第2電極
10の間に印可した信号は、電圧=250V、パルス幅
=80μsの矩形電圧パルスである。
10の間に印可した信号は、電圧=250V、パルス幅
=80μsの矩形電圧パルスである。
【0071】飛翔したインク滴6の直径は22μmで、
記録媒体7上の平均ドット径は38μmであった。ま
た、1インク滴を吐出してから次のインク滴を吐出でき
る間隔は、およそ12kHzであった。 〔実施例2〕図9は本発明の第2実施例を示す構成図で
ある。振動部材1は12μm厚のポリイミドフィルムと
記録媒体7と対向する表面に蒸着形成された、請求項
3、5の第1の作用電極としての金薄膜からなる。金薄
膜は電界制御回路60に接続されて第2電極10として
機能する。また同時に振動発生手段2の請求項5の伸縮
部材としての圧電部材11とも接続しており、振動発生
手段2を励振するための電極2E1としても機能するも
のである。第2電極10は安定な電界を形成しかつ圧電
部材11に安定な励振信号を印加するためにアース電位
に保たれる。なお、電極2E2は、請求項3、5の第2
の作用電極に対応する。
記録媒体7上の平均ドット径は38μmであった。ま
た、1インク滴を吐出してから次のインク滴を吐出でき
る間隔は、およそ12kHzであった。 〔実施例2〕図9は本発明の第2実施例を示す構成図で
ある。振動部材1は12μm厚のポリイミドフィルムと
記録媒体7と対向する表面に蒸着形成された、請求項
3、5の第1の作用電極としての金薄膜からなる。金薄
膜は電界制御回路60に接続されて第2電極10として
機能する。また同時に振動発生手段2の請求項5の伸縮
部材としての圧電部材11とも接続しており、振動発生
手段2を励振するための電極2E1としても機能するも
のである。第2電極10は安定な電界を形成しかつ圧電
部材11に安定な励振信号を印加するためにアース電位
に保たれる。なお、電極2E2は、請求項3、5の第2
の作用電極に対応する。
【0072】実施例1の構成では振動部材1と第2電極
10の位置合わせを必要とするが、本実施例は第2電極
10を振動部材1と一体化して作製することができるの
で、位置精度を確保しやすいという利点がある。
10の位置合わせを必要とするが、本実施例は第2電極
10を振動部材1と一体化して作製することができるの
で、位置精度を確保しやすいという利点がある。
【0073】インク3は、実施例1と同じインクを用い
た。振動発生手段2に印加した信号は、周波数=254
kHz、バースト数=15、励振電圧=10Vp−p
(最高最低振幅)、波形=サイン波、である。
た。振動発生手段2に印加した信号は、周波数=254
kHz、バースト数=15、励振電圧=10Vp−p
(最高最低振幅)、波形=サイン波、である。
【0074】電界制御回路60が第1電極9、第2電極
10の間に印可した信号は、電圧=200V、パルス幅
=100μsの矩形状電圧パルスである。
10の間に印可した信号は、電圧=200V、パルス幅
=100μsの矩形状電圧パルスである。
【0075】飛翔したインク滴6の直径は15μmで、
記録媒体7上の平均ドット径は32μmであった。ま
た、1インク滴を吐出してから次のインク滴を吐出でき
る間隔は、およそ10kHzであった。 〔実施例3〕図10は本発明の第3実施例を示す構成図
である。振動部材1は5μm厚のステンレスフィルムを
エキシマレーザで高精度に加工したものである。本実施
例は、振動部材1が第2電極10と振動発生手段2の電
極2E1の一方を兼ねる構成となっている。振動部材1
のインク室側の表面にPZTからなる、請求項7、8の
伸縮部材としての圧電部材11を形成し、さらに圧電部
材を励振するための電極(請求項7、8の振動電極)を
形成した。振動部材1(第2電極10)は安定な電界を
形成しかつ圧電部材11に安定な励振信号を印加するた
めにアース電位に保たれる。なお、電極9は、請求項
6、8の作用電極に対応する。
記録媒体7上の平均ドット径は32μmであった。ま
た、1インク滴を吐出してから次のインク滴を吐出でき
る間隔は、およそ10kHzであった。 〔実施例3〕図10は本発明の第3実施例を示す構成図
である。振動部材1は5μm厚のステンレスフィルムを
エキシマレーザで高精度に加工したものである。本実施
例は、振動部材1が第2電極10と振動発生手段2の電
極2E1の一方を兼ねる構成となっている。振動部材1
のインク室側の表面にPZTからなる、請求項7、8の
伸縮部材としての圧電部材11を形成し、さらに圧電部
材を励振するための電極(請求項7、8の振動電極)を
形成した。振動部材1(第2電極10)は安定な電界を
形成しかつ圧電部材11に安定な励振信号を印加するた
めにアース電位に保たれる。なお、電極9は、請求項
6、8の作用電極に対応する。
【0076】本実施例では、振動部材1を水平に配置し
インク3を振動部材1の下方に蓄える構成としたので、
インク滴6を安定に記録媒体7側のみに吐出させる構成
を取ることができた。
インク3を振動部材1の下方に蓄える構成としたので、
インク滴6を安定に記録媒体7側のみに吐出させる構成
を取ることができた。
【0077】インク3は、市販の水性インクを用いた。
表面張力σ=38mN/m、密度=1.12g/c
m3 、粘度=2.3mPa・sである。
表面張力σ=38mN/m、密度=1.12g/c
m3 、粘度=2.3mPa・sである。
【0078】振動発生手段2に印加した信号は、周波数
=343kHz、バースト数=20、励振電圧=9Vp
−p(最高最低振幅)、波形=サイン波、である。
=343kHz、バースト数=20、励振電圧=9Vp
−p(最高最低振幅)、波形=サイン波、である。
【0079】電界制御回路60が第1電極9、第2電極
10の間に印可した信号は、電圧=300V、パルス幅
=50μsの矩形電圧パルスである。
10の間に印可した信号は、電圧=300V、パルス幅
=50μsの矩形電圧パルスである。
【0080】飛翔したインク滴6の直径は20μmで、
記録媒体7として用いたコピー用紙上の平均ドット径は
35μmであった。また、1インク滴を吐出してから次
のインク滴を吐出できる間隔は、およそ18kHzであ
った。
記録媒体7として用いたコピー用紙上の平均ドット径は
35μmであった。また、1インク滴を吐出してから次
のインク滴を吐出できる間隔は、およそ18kHzであ
った。
【0081】なお、薄板状の金属片を高精度で形成する
方法としては、エッチング、放電加工、レーザ切断、エ
レクトロフォーミング等従来公知の各種加工技術を適用
可能である。
方法としては、エッチング、放電加工、レーザ切断、エ
レクトロフォーミング等従来公知の各種加工技術を適用
可能である。
【0082】
【発明の効果】本発明は、インクにキャピラリー波が発
生するように振動部材を振動させると共に、所定信号に
対応してインク滴化して飛翔するように電界を発生させ
るので、インク滴を安定して飛翔させることができる、
という効果を有する。
生するように振動部材を振動させると共に、所定信号に
対応してインク滴化して飛翔するように電界を発生させ
るので、インク滴を安定して飛翔させることができる、
という効果を有する。
【0083】本発明は、電界発生手段を、インク滴が通
過するための通過部が設けられかつ該通過部がインク滴
の飛翔経路に位置するように配置された第1の作用電極
と該第1の作用電極からインク滴の飛翔方向に離間した
位置に位置する第2の作用電極とを含んで構成するの
で、上記電界を発生させるための第1及び第2の作用電
極の位置精度を確保し易い、という効果を有する。
過するための通過部が設けられかつ該通過部がインク滴
の飛翔経路に位置するように配置された第1の作用電極
と該第1の作用電極からインク滴の飛翔方向に離間した
位置に位置する第2の作用電極とを含んで構成するの
で、上記電界を発生させるための第1及び第2の作用電
極の位置精度を確保し易い、という効果を有する。
【0084】本発明は、電界発生手段を、振動部材の位
置に位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位置
に位置する第2の作用電極とを含んで構成するので、上
記電界を発生させるための第1及び第2の作用電極の位
置精度をより確保し易い。
置に位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位置
に位置する第2の作用電極とを含んで構成するので、上
記電界を発生させるための第1及び第2の作用電極の位
置精度をより確保し易い。
【0085】本発明は、電界発生手段を、振動部材の位
置に位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位置
に位置する第2の作用電極とを含んで構成し、振動手段
を、第1の作用電極に固着されかつ電圧の印加状態に応
じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧を印加する
ための振動電極と、を含んで構成しているので、第1の
作用電極は、電界を発生させるための電極及び振動部材
を振動させるための電極の役割を有する。よって、電界
を発生させるためと振動部材を振動させるために、各々
について電極を備える必要がないので、構成を簡略化す
ることができる、という効果を有する。
置に位置する第1の作用電極と振動部材に離間した位置
に位置する第2の作用電極とを含んで構成し、振動手段
を、第1の作用電極に固着されかつ電圧の印加状態に応
じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧を印加する
ための振動電極と、を含んで構成しているので、第1の
作用電極は、電界を発生させるための電極及び振動部材
を振動させるための電極の役割を有する。よって、電界
を発生させるためと振動部材を振動させるために、各々
について電極を備える必要がないので、構成を簡略化す
ることができる、という効果を有する。
【0086】本発明は、振動部材を導体とし、電界発生
手段を、振動部材に離間した位置に位置する作用電極を
含んで構成するので、振動部材に電界を発生させる役割
をもたせることができ、特別に電極を追加しなくても、
電界を発生させることができ、構成を簡略化することが
できる、という効果を有する。
手段を、振動部材に離間した位置に位置する作用電極を
含んで構成するので、振動部材に電界を発生させる役割
をもたせることができ、特別に電極を追加しなくても、
電界を発生させることができ、構成を簡略化することが
できる、という効果を有する。
【0087】本発明は、振動部材が導体であり、かつ、
振動手段を制御する際、振動部材及び振動電極に電圧を
印加するので、特別に電極を追加しなくても、振動部材
及び振動電極の間に電圧を発生させて伸縮部材の伸縮に
より振動部材を振動させることがでる。よって、構成を
簡略化することができる、という効果を有する。
振動手段を制御する際、振動部材及び振動電極に電圧を
印加するので、特別に電極を追加しなくても、振動部材
及び振動電極の間に電圧を発生させて伸縮部材の伸縮に
より振動部材を振動させることがでる。よって、構成を
簡略化することができる、という効果を有する。
【0088】本発明は、振動部材を一定電位に維持すれ
ば、振動部材と作用電極とに印加する電圧と、振動部材
と振動電極とに印加する電圧と、の上記干渉を防止する
ことができ、インク滴を適正に生成することができる、
という効果を有する。
ば、振動部材と作用電極とに印加する電圧と、振動部材
と振動電極とに印加する電圧と、の上記干渉を防止する
ことができ、インク滴を適正に生成することができる、
という効果を有する。
【図1】本実施の形態に係るインクジェット記録装置の
概略図である。
概略図である。
【図2】振動部材の形状を示した図である。
【図3】本実施の形態のタイミングチャートである。
【図4】(A)は、振動部材の先端部の飛翔点の位置を
示した図であり、(B)は、図4(A)のX1−X2断
面における所定時間における様子を示した図であり、
(C)は、図4(A)のX1−X2断面における図4
(B)から更に所定時間経過したときの様子を示した図
である。
示した図であり、(B)は、図4(A)のX1−X2断
面における所定時間における様子を示した図であり、
(C)は、図4(A)のX1−X2断面における図4
(B)から更に所定時間経過したときの様子を示した図
である。
【図5】インク滴が生成・飛翔する際の様子を示した図
である。
である。
【図6】振動体の変形例を示した図である。
【図7】振動体の更に他の変形例を示した図である。
【図8】第1実施例に係るインクジェット記録装置の概
略図である。
略図である。
【図9】第2実施例に係るインクジェット記録装置の概
略図である。
略図である。
【図10】第3実施例に係るインクジェット記録装置の
概略図である。
概略図である。
1 振動部材 2 振動発生手段(振動手段) 11 圧電部材(伸縮部材) 20E1、20E2 電極 60 電界制御回路(制御手段) 50 駆動回路(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平潟 進 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 大木 靖 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 インクと接触する振動部材と、 前記振動部材を振動させる振動手段と、 電界を発生させる電界発生手段と、 前記インクにキャピラリー波が発生するように前記振動
手段を制御すると共に、所定信号に対応して、該キャピ
ラリー波が発生したインクからインク滴を生成しかつ滴
化したインク滴が飛翔するための電界が発生するように
前記電界発生手段を制御する制御手段と、 を備えたインク滴生成飛翔装置。 - 【請求項2】 前記電界発生手段は、前記インク滴が通
過するための通過部が設けられかつ該通過部が前記イン
ク滴の飛翔経路に位置するように配置された第1の作用
電極と該第1の作用電極から前記インク滴の飛翔方向に
離間した位置に位置する第2の作用電極とを含んで構成
され、 前記制御手段は、前記電界発生手段を制御する際、前記
第1の作用電極と前記第2の作用電極とに電圧を印加す
る、 ことを特徴とする請求項1記載のインク滴生成飛翔装
置。 - 【請求項3】 前記電界発生手段は、前記振動部材の位
置に位置する第1の作用電極と前記振動部材に離間した
位置に位置する第2の作用電極とを含んで構成され、 前記制御手段は、前記電界発生手段を制御する際、前記
第1の作用電極と前記第2の作用電極とに電圧を印加す
る、 ことを特徴とする請求項1記載のインク滴生成飛翔装
置。 - 【請求項4】 前記振動手段は、電圧の印加状態に応
じて伸縮する伸縮部材と該伸縮部材を挟みかつ該伸縮部
材に電圧を印加するための第1の振動電極及び第2の振
動電極とを含んで構成されると共に、該第1の振動電極
及び該第2の電極の何れか一方が前記振動部材に固着さ
れ、 前記制御手段は、前記振動手段を制御する際、前記第1
の振動電極及び前記第2の電極に電圧を印加する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に
記載の記載のインク滴生成飛翔装置。 - 【請求項5】 前記電界発生手段は、前記振動部材の位
置に位置する第1の作用電極と前記振動部材に離間した
位置に位置する第2の作用電極とを含んで構成され、 前記振動手段は、前記第1の作用電極に固着されかつ電
圧の印加状態に応じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材
に電圧を印加するための振動電極と、を含んで構成さ
れ、 前記制御手段は、前記電界発生手段及び前記振動手段を
制御する際、前記第1の電極、前記第2の電極、及び前
記振動電極に電圧を印加すると共に前記第1の電極を一
定電位に維持する、 ことを特徴とする請求項1記載のインク滴生成飛翔装
置。 - 【請求項6】 前記振動部材は導体であり、 前記電界発生手段は、前記振動部材に離間した位置に位
置する作用電極を含んで構成され、 前記制御手段は、前記電界発生手段を制御する際、前記
振動部材及び前記作用電極に電圧を印加する、 ことを特徴とする請求項1記載のインク滴生成飛翔装
置。 - 【請求項7】 前記振動部材は導体であり、 前記振動手段は、前記振動部材に固着されかつ電圧の印
加状態に応じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧
を印加するための振動電極と、を含んで構成され、 前記制御手段は、前記振動手段を制御する際、前記振動
部材及び前記振動電極に電圧を印加する、 ことを特徴とする請求項1記載のインク滴生成飛翔装
置。 - 【請求項8】 前記振動部材は導体であり、 前記電界発生手段は、前記振動部材に離間した位置に位
置する作用電極を含んで構成され、 前記振動手段は、前記振動部材に固着されかつ電圧の印
加状態に応じて伸縮する伸縮部材と、該伸縮部材に電圧
を印加するための振動電極と、を含んで構成され、 前記制御手段は、前記電界発生手段及び前記振動手段を
制御する際、前記振動部材と前記作用電極及び前記振動
電極とに電圧を印加すると共に前記振動部材を一定電位
に維持する、 ことを特徴とする請求項1記載のインク滴生成飛翔装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4814398A JPH11245403A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | インク滴生成飛翔装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4814398A JPH11245403A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | インク滴生成飛翔装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11245403A true JPH11245403A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12795139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4814398A Pending JPH11245403A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | インク滴生成飛翔装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11245403A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002036551A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-02-05 | Eastman Kodak Co | インク滴の噴射方向を制御することができるドロップ・オン・デマンド・インク・ジェット・プリンタおよび方法 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP4814398A patent/JPH11245403A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002036551A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-02-05 | Eastman Kodak Co | インク滴の噴射方向を制御することができるドロップ・オン・デマンド・インク・ジェット・プリンタおよび方法 |
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