JPH11245916A - 包材繰出し装置およびその方法 - Google Patents

包材繰出し装置およびその方法

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JPH11245916A
JPH11245916A JP5398998A JP5398998A JPH11245916A JP H11245916 A JPH11245916 A JP H11245916A JP 5398998 A JP5398998 A JP 5398998A JP 5398998 A JP5398998 A JP 5398998A JP H11245916 A JPH11245916 A JP H11245916A
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Ryosuke Tamayama
亮介 玉山
Akira Sakamoto
朗 阪本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰出しローラの運転内容にからわらず、繰出
しローラによる包材の繰出し量に対応して、包材リール
から包材を送り出せるようにする 【解決手段】 繰出しモータ12の回転駆動軸に回転検
出用ロータリーエンコーダ15を設け、この回転検出用
ロータリーエンコーダ15が検出した繰出しローラ5の
回転量に基づいて、包装フィルムリール2の回転量を制
御する。また包装フィルムリール2と繰出しローラ5と
の中間位置にテンションレバー8を設け、このテンショ
ンレバー8の変位に基づき包装フィルムリール2の回転
量を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばフィル
ム,テープなど無端状の包材(包装材料)を包材リール
に巻回しておき、該包材リールから送り出された包材を
繰出しローラで包装作業位置へ繰り出す構成を備えた包
材繰出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のこの種の包材繰出し装置
の概要を示す構成図である。同図に示す従来の包材繰出
し装置は、包材リール101,繰出しローラ102,お
よびテンションユニット103等により構成されてい
る。包材リール101には、無端状の包材100があら
かじめ巻回されており、リール駆動モータ104の回転
駆動力をもってこの包材リール101が回転し、包材1
00を送り出す。
【0003】繰出しローラ102は、一対の駆動側繰出
しローラ102aと従動側繰出しローラ102bからな
り、繰出しモータ105の回転駆動力により駆動側繰出
しローラ102aが回転し、両繰出しローラ102a,
102b間に把持した包材100を所定の包装作業位置
へと繰り出していく。
【0004】テンションユニット103は、装置本体に
支持された固定ローラ106と、支軸108aを中心に
揺動自在で且つばね等の付勢部材107により一方向に
付勢されたテンションレバー108と、このテンション
レバー108に支持されたテンションローラ109とを
有しており、包材リール101と繰出しローラ102の
中間位置に設けられている。
【0005】包材リール101から送り出された包材1
00は、テンションユニット103における固定ローラ
106とテンションローラ109との間にジグザグ状に
巻き掛けられた後、繰出しローラ102へと導かれる。
テンションユニット103は、固定ローラ106とテン
ションローラ109との間に巻き掛けられた包材100
に対し、テンションレバー108の付勢力をもって一定
の張力を作用させて弛みを防止する機能を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述した包材繰
出し装置において、包材リール101からの包材送出量
は、繰出しローラ102による包材繰出し量と等しくな
っていることが望ましい。しかし、包材リール101の
包材巻径が減少していくにしたがい、包材リール101
からの包材送出量は変化していく。
【0007】そこで、従来は、包材リール101の支軸
101aに対してブレーキ110を接離自在に設けてお
き、このブレーキ110を作業員が手作業をもって操作
することにより、包材リール101の回転速度を調整し
ていた。しかし、上記のようなブレーキ110による包
材リール101の回転速度調整では、リール駆動モータ
104に作用する負荷が過大となり、同モータ104の
寿命を短くするばかりでなく、作業員の手作業による調
整のため高精度な調整ができず、テンションレバー10
8の位置がふらつき、包材100に弛みが生じるおそれ
があった。
【0008】このような従来技術に対して、特開平9−
216608号公報に開示された包装用ウエブ繰り出し
装置は、ウエイトロール(テンションレバーに相当)の
昇降の度合いをウエイトロールセンサで検出し、ウエイ
トロールが目標の位置にくるようにロールホルダー軸
(包材リールに相当)の回転量を可変制御する構成を備
えている。
【0009】同公報に開示された包装用ウエブ繰り出し
装置によれば、ウエイトロール(テンションレバーに相
当)の位置を制御することで、ロールホルダー軸(包材
リールに相当)からの包材送出量を調整し、ウエブ繰出
しロール(繰出しローラに相当)による包材繰出し量と
等しくすることができると説明されている。
【0010】しかし、同公報に開示された包装用ウエブ
繰り出し装置は、ウエブ繰出しロール(繰出しローラに
相当)の駆動制御と、ロールホルダー軸(包材リールに
相当)の駆動制御とが別個の制御系となっており、相互
間で同期がとられておらず、このためウエブ繰出しロー
ル(繰出しローラに相当)を変速運転するような場合、
変速運転の開始直後等にウエイトロール(テンションレ
バーに相当)がハンチングして大きく振れ、包材に作用
する張力が大きく変動してしまうおそれがあった。
【0011】このような包材に対する張力の変動は、包
材に弛みを生じさせたり、また過大な張力の作用により
包材を破断したりする等の原因となる。この発明は、上
述した事情に鑑みてなされたもので、繰出しローラの運
転内容にからわらず、繰出しローラによる包材の繰出し
量に対応して、包材リールから包材を送り出せるように
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、包材を巻回する包材リールと、この包材
リールを回転駆動するリール駆動モータと、包材リール
から送り出された包材を包装作業位置へと繰り出す繰出
しローラと、この繰出しローラを回転駆動する繰出しモ
ータとを備えた包材繰出し装置において、繰出しローラ
の回転量を検出する繰出しローラ回転検出手段と、該繰
出しローラ回転検出手段からの信号に基づき、リール駆
動モータの回転量を制御するリール駆動モータ制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0013】この発明の構成によれば、繰出しローラの
回転量に基づき、リール駆動モータの回転量を制御する
ので、繰出しローラが変速運転したような場合にも、繰
出しローラの回転量の変化に追従してリール駆動モータ
の回転量が調整され、その結果、繰出しローラによる包
材繰出し量に対応した適正量の包材を包材リールから送
り出すことができる。
【0014】またこの発明は、包材リールから送り出さ
れた包材に張力を付与して繰出しローラへ導くととも
に、所定の方向へ移動自在なテンション部材と、テンシ
ョン部材の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出
手段により検出したテンション部材の位置に基づき、所
定サイクルにおけるリール駆動モータの回転量を補正
し、テンション部材の位置をあらかじめ定めた基準位置
に修正するリール回転補正手段とを備えたことを特徴と
する。
【0015】この発明の構成によれば、テンション部材
によって包材に一定の張力が付与されるので、包材のた
るみをなくし適正な状態で繰出しローラへと包材を供給
することができる。しかも、テンション部材の位置を検
出し、該検出したテンション部材の位置に基づき所定サ
イクルにおけるリール駆動モータの回転量を補正するこ
とにより、テンション部材の位置をあらかじめ定めた基
準位置に修正するので、包材に作用する張力を常に一定
に保つことが可能となる。
【0016】例えば、次式に基づいて、所定サイクルに
おけるリール駆動モータの回転量を補正し、テンション
部材の位置をあらかじめ定めた基準位置に修正すること
ができる。 V=(Lf−Lt)/2πR …(1) Lt=(X−Xo)×Tk …(2)
【0017】ここで、 V:補正後の所定サイクルにおけるリール駆動モータの
回転量 Lf:所定サイクルにおける繰出しローラの包材の繰出
し量 X:検出したテンション部材の現在位置 Xo:テンション部材の基準位置 Tk:テンション部材の基準位置に対する変位量を、包
材リールからの包材の送出量に換算する係数 Lt:テンション部材を検出した位置から基準位置に戻
すために必要とする包材リールからの包材の送出量 R:包材リールの包材巻径(半径) である。
【0018】テンション部材の位置Xが検出されれば、
(2)式により、テンション部材を現在位置Xから基準
位置Xoに戻すために必要とする包材リールの包材送出
量Ltを算出できる。そして、この包材送出量Ltと、
補正前に設定してあった所定サイクルにおける包材リー
ルからの包材送出量Lf、および包材リールの包材巻径
Rに基づき、(1)式により、次サイクルでのリール駆
動モータの回転量(補正後の回転量)Vを算出すること
ができる。
【0019】包材リールの包材巻径Rは、繰出しローラ
を停止させた状態にて、包材リールを所定量回転させ、
該包材リールの回転量に対応するテンション部材の変位
量を検出し、該検出した変位量から包材リールの回転に
よる包材の送出または巻取り量を算出することにより、
該包材の送出または巻取り量および包材リールの回転量
に基づいて算出することができる。
【0020】すなわち、包材の送出または巻取り量L12
は、例えば次式(3)で算出することができ、さらに
(4)式により包材リールの包材巻径Rを算出すること
ができる。 L12=(X2−X1)×Tk …(3) R=L12/2πn …(4) X1:包材リールを回転する前のテンション部材の位置 X2:包材リールを回転した後のテンション部材の位置 n:包材リールの回転量
【0021】さて、既述したように包材リールの包材巻
径は、包材の送り出しに伴い暫時減少していく。そこ
で、本発明では、基準位置に対するテンション部材の所
定サイクルにわたる平均変位が、あらかじめ定めた値を
越えたとき、テンション部材の平均変位に基づき、前記
包材リールの包材巻径Rを再計算することが好ましい。
【0022】このように包材巻径Rを再計算することに
より、実際の包材巻径の減少に伴う包材送出量の演算誤
差を修正することができる。この再計算は、テンション
部材の所定サイクルにわたる平均変位に基づいて行うよ
うにしているので、外乱などによるテンション部材の突
発的な揺動に影響されることなく、適正に包材巻径Rを
算出することができる。
【0023】なお、この明細書において、包材(包装材
料)には、リールに巻回された無端状の各種包装用供給
材料を含んでいる。例えば、物品を包装する包装フィル
ムに限らず、包装フィルムに融着される開封用のテープ
(開封テープ)も包材に含まれる。この場合、包材リー
ルを開封テープリールと称することもある。
【0024】また、この発明において、テンション部材
には、包材リールから送り出された包材に張力を付与し
て繰出しローラへ導く各種の付勢手段が含まれる。例え
ば、支点を中心に揺動するテンションレバー、自重によ
り包材に張力を付与するダンサローラ、特開平9−21
6608号公報に開示されたウエイトロールが、テンシ
ョン部材に相当する。また、テンション部材の位置を検
出する位置検出手段としては、例えば、ロータリーエン
コーダや各種の変位センサが適用できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明の
実施形態に係る包材繰出し装置の全体構造を示す構成図
である。同図に示す包材繰出し装置は、無端状の包装フ
ィルム(包材)1を供給するための包装フィルムリール
(包材リール)2を備えている。
【0026】無端状の包装フィルム1は、包装フィルム
リール2に巻回されており、同リール2と一体に回転駆
動軸3に着脱される。回転駆動軸3は、リール駆動モー
タ4によって回転駆動される。この実施形態では、リー
ル駆動モータ4としてサーボモータを用いており、高精
度な回転速度制御を可能としている。そして、回転駆動
軸に装着された包装フィルムリール2は、リール駆動モ
ータ4の回転駆動力により回転し、巻回してある包装フ
ィルム1を送り出していく。
【0027】包装フィルムリール2から送り出される包
装フィルム1の供給経路上には、繰出しローラ5が設け
てある。さらに、包装フィルムリール2と繰出しローラ
5との間には、テンションユニット6が設けてある。
【0028】テンションユニット6は、包装フィルムリ
ール2から送り出された包装フィルム1の供給経路上に
設けてあり、先端にテンションローラ7を装着したテン
ションレバー(テンション部材)8と、装置本体に装着
した固定ローラ9とを備えている。テンションレバー8
は、支軸10を中心に揺動自在となっており、且つ、ば
ね等の付勢手段11によって一方向(図示反時計方向)
に常時付勢されている。
【0029】包装フィルムリール2から送り出された包
装フィルム1は、テンションローラ7および固定ローラ
9の間にジグザグ状に巻掛けられた後、繰出しローラ5
へと導かれる。ここで、テンションローラ7および固定
ローラ9の間に巻掛けられた包装フィルム1は、テンシ
ョンレバー8に作用する付勢力によって一定の張力で引
っ張られ、弛みが防止される。
【0030】繰出しローラ5は、一対の駆動側繰出しロ
ーラ5aおよび従動側繰出しローラ5bからなり、駆動
側繰出しローラ5aが繰出しモータ12の回転駆動力を
受けて回転する。繰出しモータ12にはサーボモータを
用いており、高精度な回転速度制御を可能としている。
繰出しローラ5は、包装フィルムリール2から送り出さ
れてきた包装フィルム1を把持して、図示しない包装装
置の包装作業位置へと繰り出す。
【0031】上述した構成の包材繰出し装置において、
繰出しモータ12の回転駆動軸には、回転検出用ロータ
リーエンコーダ(繰出しローラ回転検出手段)15が設
けてある。この回転検出用ロータリーエンコーダ15
は、駆動側繰出しローラ5aの回転量を検出し、その検
出信号を後述するコントローラ20へ出力している。ま
た、テンションレバー8の支軸10には、位置検出用ロ
ータリーエンコーダ(位置検出手段)16が設けてあ
る。この位置検出用ロータリーエンコーダ16は、テン
ションレバー8の位置(この実施形態では揺動位置)を
検出し、その検出信号を後述するコントローラ20へ出
力する。
【0032】図2はリール駆動モータ4の制御系を示す
ブロック図である。リール駆動モータ4は、コントロー
ラ(リール駆動モータ制御手段)20により回転量を自
動制御されている。このコントローラ20は、既述した
ように回転検出用ロータリーエンコーダ15からの検出
信号を入力しており、この検出信号に基づいて、リール
駆動モータ4の回転量を制御している。
【0033】すなわち、コントローラ20は、初期設定
により駆動側繰出しローラ5aの半径R’および包装フ
ィルムリール2の巻径Rを記憶しており、これら駆動側
繰出しローラ5aの半径R’と包装フィルムリール2の
巻径Rとの比に応じて、次式に基づきリール駆動モータ
4の回転量Nを制御する。 N=(R’/R)N’ …(5) N’:駆動側繰出しローラの回転量
【0034】なお、包装フィルムリール2の巻径Rは、
後述する再計算処理により修正されると、その修正後の
値に適時書き換えられる。図2において、21はコント
ローラ20からの制御信号をD/A変換してリール駆動
モータ4に送出するためのD/A変換器である。
【0035】さらに、コントローラ20は、位置検出用
ロータリーエンコーダ16からの検出信号を所定サイク
ルごとに入力し、同検出信号からテンションレバー8の
揺動角度を読み取るとともに、該揺動角度に基づいて所
定サイクルにおける包装フィルムリール2の回転量を補
正している。
【0036】すなわち、繰出しローラ5の回転量に比例
してリール駆動モータ4の回転量を制御しても、僅かな
がら包装フィルムリール2からの包装フィルム送出量
と、繰出しローラ5による包装フィルム1の繰出し量と
の間に誤差が生じることは避けられない。そして、その
誤差はテンションレバー8の変位となって現れる。例え
ば、繰出しローラ5からの包装フィルム繰出し量に比
べ、包装フィルムリール2からの包装フィルム送出量が
多いと、テンションレバー8は図1の反時計方向に変位
する。一方、繰出しローラ5からの包装フィルム繰出し
量に比べ、包装フィルムリール2からの包装フィルム送
出量が少ないと、テンションレバー8は図1の時計方向
に変位する。
【0037】そこで、この実施形態では、あらかじめテ
ンションレバー8の基準位置Xoを設定しておき、コン
トローラ20が位置検出用ロータリーエンコーダ16か
らの検出信号により所定サイクルごとにテンションレバ
ー8の揺動位置Xを読み取り、(2)式に基づいてテン
ションレバー8を揺動位置Xから基準位置Xoへ戻すた
めに必要とする包装フィルムリール2からの包装フィル
ム送出量Ltを算出するようにしてある。
【0038】 Lt=(X−Xo)×Tk …(2) ここで、Tkはテンションレバー8の基準位置に対する
変位量(X−Xo)を、包装フィルムリール2からの包
装フィルム送出量に換算する係数であり、あらかじめ実
験により求めておく。
【0039】続いて、コントローラ20は、(1)式に
基づいて、次サイクルにおけるリール駆動モータ4の回
転量Vを算出し、この回転量Vに合わせてリール駆動モ
ータ4の回転量を補正する。 V=(Lf−Lt)/2πR …(1) ここで、Lfは所定サイクルにおける繰出しローラ5の
包装フィルム繰出し量であり、Rは包装フィルムリール
2の巻径(半径)である。
【0040】このような補正を行うことで、テンション
レバー8の位置が安定し、包装フィルム1の弛みや過度
の張力作用による破断などの弊害を回避することができ
る。さて、包装フィルムリール2の巻径Rは、始動前の
初期設定において算出し、あらかじめコントローラ20
に記憶しておく。
【0041】すなわち、繰出しローラ5の停止状態にお
いて、包装フィルムリール2を所定量nだけ回転させ、
該包装フィルムリール2の回転量nに対応するテンショ
ンレバー8の変位量(X2−X1)をコントローラ20が
検出し、該検出した変位量(X2−X1)から包装フィル
ムリール2の回転による包装フィルム1の送出または巻
取り量L12を(3)式により算出する。
【0042】 L12=(X2−X1)×Tk …(3) X1:包装フィルムリール2を回転する前のテンション
レバー8の位置 X2:包装フィルムリール2を回転した後のテンション
レバー8の揺動位置
【0043】次いで、包装フィルム1の送出または巻取
り量L12と、包装フィルムリール2の回転量nとに基づ
き、包装フィルムリール2の巻径Rをコントローラ20
が(4)式により算出して記憶する。 R=L12/2πn …(4)
【0044】既述したように包装フィルムリール2の巻
径Rは、包装フィルム1の送り出しにしたがい暫時減少
していく。そこで、本実施形態では、基準位置Xoに対
するテンションレバー8の所定サイクルにわたる平均変
位が、あらかじめ定めた値を越えたとき、該テンション
レバー8の平均変位に基づき、コントローラ20が包装
フィルムリール2の巻径Rを再計算して書き換えるよう
にしてある。。
【0045】すなわち、コントローラ20は、位置検出
用ロータリーエンコーダ16からの検出信号により所定
の複数サイクルにわたるテンションレバー8の揺動位置
を記憶し、基準位置に対する平均変位Xtを算出する。
そして、この平均変位Xtが、あらかじめ定めた値を越
えたとき、(6)式により包装フィルムリール2の巻径
Rを再計算する。 R=Ro×Lf/(Lf−Xt×Tk) …(6) Ro:再計算前の巻径
【0046】次に、上述した包材繰出し装置の制御動作
を図3および図4のフローチャートを参照して更に具体
的に説明する。図3は、コントローラの初期設定動作を
示すフローチャートである。初期設定動作において、ま
ずコントローラ20は、位置検出用ロータリーエンコー
ダ16からの検出信号により、テンションレバー8の現
在位置X1を読み取り(S1)、テンションレバー8が
揺動可能範囲の中央位置より時計方向(図1)に揺動し
た位置にあるか否かを識別し(S2)、時計方向に揺動
した位置にあれば、リール駆動モータ4を1/2回転だ
け正転させる(S3)。一方、反時計方向に揺動した位
置にあった場合は、リール駆動モータ4を1/2回転だ
け逆転させる(S4)。
【0047】そして、回転後のテンションレバー8の位
置X2を読み取り(S5)、回転前後におけるテンショ
ンレバー8の変位量(X2−X1)が零となっていないか
確認し(S6)、零となっていなければ、既述の
(3)、(4)式により、包装フィルムリール2の巻径
Rを算出する(S7)。テンションレバー8の変位量
(X2−X1)が零の場合は、包装フィルム1のセッティ
ング等に問題のあることが予想されるため、エラー信号
を出力して(S8)、オペレータにその旨を知らせる。
【0048】さらに、算出した包装フィルムリール2の
巻径Rがあらかじめ設定してある許容範囲内のものか否
かを確認する(S9)。算出した包装フィルムリール2
の巻径Rが許容範囲を越える場合は、上述の演算処理に
誤動作のあったことが予想されるため、この場合もエラ
ー信号を出力して(S10)、オペレータにその旨を知
らせる。
【0049】算出した包装フィルムリール2の巻径Rが
あらかじめ設定してある許容範囲内に納まっていた場合
は、続いてテンションレバー8を始動位置(基準位置)
まで揺動させる動作を実行する。
【0050】テンションレバー8を始動位置(基準位
置)まで揺動させるには、既述の(2)式を用いてテン
ションレバー8の現在位置X2から基準位置Xoまで変
位させるために必要な包装フィルム1の送出量(Ltに
相当)を算出し(S11)、さらに、式(1)からリー
ル駆動モータ4の回転量を算出する(S12)。ここ
で、式(2)には、同式のXに代えてテンションレバー
8の現在位置X2を代入する。
【0051】このようにして、テンションレバー8を始
動位置(基準位置)まで揺動するために必要となるリー
ル駆動モータ4の回転量を算出した後、同モータを算出
した回転量だけ正転または逆転する。このとき、あらか
じめテンションレバー8の現在位置を確認しておき(S
13)、基準位置より時計方向(図1)に揺動した位置
にある場合はリール駆動モータ4を正転させ(S1
4)、一方、基準位置より反時計方向(図1)に揺動し
た位置にある場合はリール駆動モータ4を逆転させる
(S15)。
【0052】最後に、テンションレバー8の現在位置を
読み取り(S16)、基準位置を中心とする許容範囲内
にあるか否かを確認し(S17)、許容範囲内にあるこ
とを確認した場合は、初期設定動作を終了する(S1
8)。一方、許容範囲にテンションレバー8が位置して
いないときは、上述した基準位置への移動処理に誤動作
のあったことが予想されるため、エラー信号を出力して
(S19)、オペレータにその旨を知らせる。
【0053】上述の初期設定が完了した後、繰出しロー
ラ5の始動タイミングに合わせて、コントローラ20が
繰出しローラ5の回転速度を検出し、既述した(5)式
に基づきリール駆動モータ4の回転量を制御するととも
に、所定サイクルごとに同モータ4の回転量を補正しな
がら、包材繰出し装置の運転が実行される。
【0054】図4はコントローラによるリール駆動モー
タの回転量補正動作を示すフローチャートである。繰出
しローラ5の回転速度に比例してリール駆動モータ4が
回転を始めると、コントローラ20はあらかじめ定めて
あるレバー位置の読み取りタイミングに合わせて(S2
2)、テンションレバー8の位置を読み取る(S2
3)。
【0055】そして、読み取ったテンションレバー8の
位置が、あらかじめ設定してある基準位置を中心とする
許容範囲内にあるか否かを確認し、許容範囲に納まって
いる場合は、次サイクルでの包装フィルム1の送出量を
現在の送出量のままに設定して(S25)、(1)式に
基づきリール駆動モータ4の回転量を計算する(S2
7)。
【0056】一方、読み取ったテンションレバー8の位
置が、あらかじめ設定してある基準位置を中心とする許
容範囲をはずれていた場合は、(2)式に基づき、テン
ションレバー8を現在位置から基準位置へ戻すために必
要とする包装フィルム1の送出量を算出し(S26)、
この算出した包装フィルム送出量により、(1)式に基
づきリール駆動モータ4の回転量を計算する(S2
7)。リール駆動モータ4の回転量を算出した後、該回
転量で次サイクルを回転させるべく、リール駆動モータ
4に制御信号を出力する(S28)。
【0057】続いて、コントローラ20はあらかじめ定
めてある巻径Rの再計算タイミングに合わせて(S2
9)、テンションレバー8の基準位置に対する平均変位
を算出する(S30)。そして、この平均変位があらか
じめ定めた値を越えたとき(S31)、(6)式により
包装フィルムリール2の巻径Rを再計算して(S3
2)、巻径Rの値を書き換える。
【0058】図5はこの発明の他の実施形態に係る包材
繰出し装置の全体構造を示す構成図である。なお、図5
において先に示した図1と同一部分または相当する部分
には同一符号を付し、その部分の詳細な説明は省略す
る。
【0059】同図に示す包材繰出し装置は、包装フィル
ムリール2(包材リール)から送り出された包装フィル
ム(包材)1に対し、開封テープリール(包材リール)
31から送り出された開封テープ(包材)30を、ヒー
タユニット32により融着した後、繰出しローラ5へと
導く構成となっている。
【0060】包装フィルムリール2から送り出された包
装フィルム1は、既述した実施形態と同様、テンション
ローラ7に巻き掛けられ、テンションレバー8に作用す
る付勢力により一定の張力で引っ張られて、弛みが防止
されている。一方、開封テープリール31と繰出しロー
ラ5の間にもテンションユニット33が設けてあり、リ
ール駆動モータ38の回転駆動に伴い、開封テープリー
ル31から送り出された開封テープ30が、テンション
ローラ34に巻き掛けられ、テンションレバー35に作
用する付勢力により一定の張力で引っ張られて、弛みが
防止されている。
【0061】そして、開封テープリール30に張力を付
与するテンションレバー35の支軸36にも、位置検出
用ロータリーエンコーダ(位置検出手段)37が設けて
ある。
【0062】図6は、図5に示した包材繰出し装置にお
ける各リール駆動モータの制御系を示すブロック図であ
る。同図に示すように、各リール駆動モータ4,38
は、コントローラ(リール駆動モータ制御手段)20,
40により回転量を自動制御されている。これらのコン
トローラ20,40は、既述した実施形態と同様、回転
検出用ロータリーエンコーダ15からの検出信号を入力
しており、この検出信号に基づいて、リール駆動モータ
4,38の回転量を制御している。
【0063】さらに、各コントローラ20,40は、そ
れぞれ位置検出用ロータリーエンコーダ16,37から
の検出信号を所定サイクルごとに入力し、同検出信号か
らテンションレバー8,35の揺動角度を読み取るとと
もに、該揺動角度に基づいて所定サイクルにおける包装
フィルムリール2および開封テープリール31の回転量
を補正している。その他、各コントローラ20,40
は、先の実施形態におけるコントローラ20と同様の初
期設定動作、並びに巻径Rの再計算動作を行う。これら
各コントローラ20,40の機能については、先の実施
形態におけるコントローラ20と同じであるため、ここ
で詳細な説明は省略する。
【0064】このように、各リール駆動モータ4,38
の回転量をコントローラ20,40により制御すること
で、包装フィルム1および開封テープ30の張力をほぼ
一定に保つことができるため、包装フィルム1に開封テ
ープ30を融着した際、各包材の張力差による皺の発生
を防止できる。
【0065】なお、図5に示した包材繰出し装置に対
し、図7に示すように、一台のコントローラ50で、包
装フィルム1および開封テープ30の各リール駆動モー
タ4,38を制御することも可能である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、繰出しローラの回転量に基づき、前記リール駆動モ
ータの回転量を制御するようにしたので、繰出しローラ
の運転内容にからわらず、繰出しローラによる包材の繰
出し量に対応して、包材リールから包材を送り出すこと
ができる。さらに、包材に張力を付与するテンション部
材の位置を検出し、該テンション部材の位置をあらかじ
め定めた基準位置に修正するように、リール駆動モータ
の回転量を補正することで、一層安定して適正量の包材
を包材リールから送り出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る包材繰出し装置の全
体構造を示す構成図である。
【図2】図1におけるリール駆動モータの制御系を示す
ブロック図である。
【図3】図2に示したコントローラの初期設定動作を示
すフローチャートである。
【図4】図2に示したコントローラによるリール駆動モ
ータの回転量補正動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の他の実施形態に係る包材繰出し装置
を示す構成図である。
【図6】図5におけるリール駆動モータの制御系を示す
ブロック図である。
【図7】図5におけるリール駆動モータの他の制御系を
示すブロック図である。
【図8】従来の包材繰出し装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1:包装フィルム 2:包装フィルムリール 3:回転駆動軸 4:リール駆動モータ 5:繰出しローラ 6:テンションユニット 7:テンションローラ 8:テンションレバー 12:繰出しモータ 15:回転検出用ロータリーエンコーダ 16:位置検出用ロータリーエンコーダ 20:コントローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包材を巻回する包材リールと、この包材
    リールを回転駆動するリール駆動モータと、前記包材リ
    ールから送り出された包材を包装作業位置へ繰り出す繰
    出しローラと、この繰出しローラを回転駆動する繰出し
    モータと、を備えた包材繰出し装置において、 前記繰出しローラの回転量を検出する繰出しローラ回転
    検出手段と、 該繰出しローラ回転検出手段からの信号に基づき、前記
    リール駆動モータの回転量を制御するリール駆動モータ
    制御手段と、を備えたことを特徴とする包材繰出し装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の包材繰出し装置におい
    て、 前記包材リールから送り出された包材に張力を付与して
    前記繰出しローラへ導くとともに、所定の方向へ移動自
    在なテンション部材と、 前記テンション部材の位置を検出する位置検出手段と、 該位置検出手段により検出したテンション部材の位置に
    基づき、所定サイクルにおける前記リール駆動モータの
    回転量を補正し、前記テンション部材の位置をあらかじ
    め定めた基準位置に修正するリール回転補正手段と、を
    備えたことを特徴とする包材繰出し装置。
  3. 【請求項3】 包材を巻回する包材リールと、この包材
    リールを回転駆動するリール駆動モータと、前記包材リ
    ールから送り出された包材を包装作業位置へ繰り出す繰
    出しローラと、この繰出しローラを回転駆動する繰出し
    モータと、を備えた包材繰出し装置において、 前記繰出しローラの回転量を検出するとともに、該繰出
    しローラの回転量に基づき、前記リール駆動モータの回
    転量を制御することを特徴とする包材繰出し方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の包材繰出し方法におい
    て、 所定方向に移動自在で且つ一方向に付勢されたテンショ
    ン部材に、前記包材リールから送り出された包材を巻き
    掛け、該テンション部材により一定の張力を付与しなが
    ら前記繰出しローラへと包材を導くとともに、 前記テンション部材の位置を検出し、 該検出したテンション部材の位置に基づき、所定サイク
    ルにおける前記リール駆動モータの回転量を補正するこ
    とにより、前記テンション部材の位置をあらかじめ定め
    た基準位置に修正することを特徴とする包材繰出し方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の包材繰出し方法におい
    て、 次式に基づき所定サイクルにおける前記リール駆動モー
    タの回転量を補正し、前記テンション部材の位置をあら
    かじめ定めた基準位置に修正することを特徴とする包材
    繰出し方法 V=(Lf−Lt)/2πR Lt=(X−Xo)×Tk ここで、 V:補正後の所定サイクルにおけるリール駆動モータの
    回転量 Lf:所定サイクルにおける繰出しローラの包材の繰出
    し量 X:検出したテンション部材の現在位置 Xo:テンション部材の基準位置 Tk:テンション部材の基準位置に対する変位量を、包
    材リールからの包材の送出量に換算する係数 Lt:テンション部材を検出した位置から基準位置に戻
    すために必要とする包材リールからの包材の送出量 R:包材リールの包材巻径(半径)
  6. 【請求項6】 請求項5記載の包材繰出し方法におい
    て、 前記繰出しローラを停止させた状態にて、前記包材リー
    ルを所定量回転させ、該包材リールの回転量に対応する
    前記テンション部材の変位量を検出し、該検出した変位
    量から前記包材リールの回転による包材の送出または巻
    取り量を算出し、該包材の送出または巻取り量および前
    記包材リールの回転量に基づいて、前記包材リールの包
    材巻径Rを算出することを特徴とする包材繰出し方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の包材繰出し方法
    において、 前記基準位置に対する前記テンション部材の所定サイク
    ルにわたる平均変位が、あらかじめ定めた値を越えたと
    き、前記テンション部材の平均変位に基づき、前記包材
    リールの包材巻径Rを再計算することを特徴とする包材
    繰出し方法。
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