JPH11246786A - 有機顔料組成物の製造法 - Google Patents

有機顔料組成物の製造法

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JPH11246786A
JPH11246786A JP10375493A JP37549398A JPH11246786A JP H11246786 A JPH11246786 A JP H11246786A JP 10375493 A JP10375493 A JP 10375493A JP 37549398 A JP37549398 A JP 37549398A JP H11246786 A JPH11246786 A JP H11246786A
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ダフネ・ジエイ・ライス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機顔料組成物の製造法。 【解決手段】 (a)有機顔料を、(1)立体障害され
た及び/または嵩高な第1級アミン、及び(2)有機顔
料が不溶の液体、で処理し、(b)工程(a)からの得
られる表面処理した顔料組成物を、式(I) 【化1】 [式中、Qは有機顔料残基を表し、XはO、S、N
1、−SO2−、−CO−、−Alk−、−Arまたは
これらの組み合わせであり、Yは−OR2、−NR
34、またはHetであり、AlkはC1〜C5アルキレ
ン、C2〜C5アルケニレン、またはC4〜C5アルカジエ
ニレン、或いはこれらの置換誘導基であり、Arはアリ
ーレンであり、R1、R2、R3、及びR4は独立に水素、
1〜C6アルキル、C5〜C7シクロアルキル、C7〜C
16アラルキル、またはC6〜C10アリールであり、He
tは複素環であり、そしてnは1〜4である]を有する
顔料誘導体と混合する、ことを含んでなる顔料組成物の
製造法で解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本発明は、有機顔料を、ある立体障
害された及び/または嵩高な第1級アミン及びある顔料
誘導体で表面処理することにより、改良されたレオロジ
ー性と明色性(brightness)を有する顔料組
成物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】表面処理は、ある助剤例えばロジンまた
は他の樹脂を顔料に適用して、その表面構造、かくして
その物理性及び着色性改変する、ある種の仕上げ法であ
る。例えばW.ハーブスト(Herbst)及びK.フ
ンガー(Hunger)、工業有機顔料(ニューヨー
ク、VCH出版社、1993)、205〜207ペー
ジ。表面処理はインキ、トナー、塗料、コーテイング、
及びプラスチックへの顔料の分散性を改善する特に有用
な方法である。
【0003】顔料分散液の製造におけるアミンまたはア
ミン誘導体の使用は公知である。例えばチェコ国特許第
227779号は、最初に顔料をC12〜C24脂肪酸
の両性スルホネートの存在下に分散させ、ついでこの分
散した顔料を疎水性アルキルアミンまたはエトキシル化
12〜C24脂肪酸で凝集させることによる、有機顔
料を分散させるための2段法を開示している。ヨーロッ
パ特許願第544441号は、顔料を非極性添加剤で処
理し、ある種のロジンアミンまたは多官能性アミンを含
む極性添加剤含有の溶液に分散させるという有機顔料の
分散液を開示している。しかしながら、これらの2つの
特許は、2つの異なる種類の分散剤を使用する2段処理
を必要とする以外、本発明の決定的な特徴である立体障
害された及び/または嵩高な第1級アミンの使用を開示
していない。
【0004】特公平1−305172号は、ステアリル
アミン及びステアリルプロピレンアミンを含むある種の
表面活性剤の存在下におけるインキ中有機顔料分散液を
開示している。しかしながらこの特許は、有機顔料の、
立体障害された及び/または嵩高な第1級アミンでの処
理を開示していない。
【0005】米国特許第4929279号は、ある種の
表面活性剤を顔料の水性スラリーに添加し、ついでこの
処理した顔料を超音波処理に供することにより製造され
る水性分散液を開示している。この表面活性剤は、2つ
の第3級アミノ基、2つの第4級アンモニウム基、また
は第2級アミノ基と第1級アミノ基の組み合わせ基を有
する、狭義に定義されたジアミン群を含む。しかしなが
らこの特許は、本発明の決定的な特徴である有機顔料の
立体障害された及び/または嵩高な第1級アミンでの処
理を開示していない。
【0006】ある種の環置換された顔料誘導体、例えば
スルホンアミド、カルボキサミド、及び複素環含有群
は、顔料の性質を改善することが報告されている。例え
ば米国特許第5457203号、第5453151号、
第5424429号、第5368641号、第5334
727号、第5286863号、第5264032号、
第5229515号、第5194088号、第5145
524号、第5137576号、第4895949号、
第4844742号、第4541872号、第4478
968号、第4455173号、第4439240号、
第4256507号、及び第4310359号。しかし
そのような顔料誘導体は、本発明で必要とされるような
立体障害された及び/または嵩高な第1級アミンと組み
合わせて使用されていない。
【0007】有機顔料のある種の立体障害された及び/
または嵩高な第1級アミンの混合物での表面処理は公知
である。例えば関連米国特許願08/769477号
(1996年12月20日付)は、狭義に定義された第
3級アルキル第1級アミン群の使用を開示している。関
連米国特許願08/769478号(1996年12月
20日付)は、より広い種類の立体障害された及び/ま
たは嵩高な第1級アミンの使用を開示しているが、これ
は更に表面処理中に超音波照射を必要とする。しかしな
がら本発明は、超音波照射を必要としないで、改良され
たレオロジー性及び顔料特性を提供する。
【0008】本発明による立体障害された及び/または
嵩高な第1級アミン及び顔料誘導体を用いる有機顔料の
処理は、高固体コーテイング組成物に使用するのに特に
適当である改良されたレオロジー性及び明色性を有する
顔料組成物を提供する。
【0009】本発明は、(a)有機顔料を、(1)有機
顔料に対して約0.1〜約100重量%の立体障害され
た及び/または嵩高な第1級アミン、及び(2)有機顔
料の重量部当たり約5〜約15重量部の、有機顔料が実
質的に不溶の液体、で処理して、表面処理した顔料組成
物の液体中懸濁液を生成させ、(b)工程(a)からの
表面処理した顔料組成物を、有機顔料に対して約0.1
〜約20重量%の式(I)
【0010】
【化2】
【0011】[式中、Qは有機顔料残基を表し、Xは
O、S、NR1、−SO2−、−CO−、−Alk−、−
Arまたはこれらの化学的に適当な組み合わせであり、
Yは−OR2、−NR34、またはHetであり、Al
kはC1〜C5アルキレン、C2〜C5アルケニレン、また
はC4〜C5アルカジエニレン、或いはこれらの置換誘導
基であり、Arはアリーレンであり、R1、R2、R3
及びR4は独立に水素、C1〜C6アルキル、C5〜C7
クロアルキル、C7〜C16アラルキル、またはC6〜C10
アリールであり、Hetは複素環であり、そしてnは1
〜4である]を有する少なくとも1つの顔料誘導体と混
合し、そして(c)顔料組成物を集める、ことを含んで
なる顔料組成物の製造法に関する。
【0012】本発明は、更に本発明の方法で製造される
顔料組成物及びそのような組成物の、コーテイング、繊
維、印刷インキ(インキジェットインキを含む)、プラ
スチックなど(好ましくはコーテイング及び印刷イン
キ)の着色への使用法に関する。
【0013】キナクリドン顔料は、特に適当な有機顔料
である。キナクリドン(ここでは、未置換キナクリド
ン、キナクリドン誘導体、及びその固溶液を含む)は、
技術的に公知の方法で製造できるが、好ましくは種々の
2,5−ジアニリノテレフタル酸前駆体を熱的に閉環し
て製造される。例えばS.S.ラバナ(Labana)
及びL.L.ラバナ、「キナクリドン」、ケミカル・レ
ビュー(Chemical Review)、67、1
〜18(1967)、及び米国特許第3157659
号、第3256285号、第3257405号、及び第
3317539号。適当なキナクリドン顔料は、未置換
でも、(例えば1つまたはそれ以上のアルキル、アルコ
キシ、ハロゲン例えば塩素、または他のキナクリドン顔
料に典型的な置換基で)置換されていてもよい。
【0014】金属フタロシアニン顔料も、適当な有機顔
料である。銅フタロシアニンは好適であるけれども、他
の含金属フタロシアニン例えば亜鉛、コバルト、鉄、ニ
ッケル、他のそのような金属に基づくものも使用でき
る。適当なフタロシアニン顔料は、未置換であり、また
は(例えば1つまたはそれ以上のアルキル、アルコキ
シ、ハロゲン例えば塩素、または他のフタロシアニン顔
料に典型的な置換基で)部分的に置換されていてもよ
い。
【0015】ペリレン、特にペリレン−3,4,9,1
0−テトラカルボン酸のジイミド及び二無水物も、適当
な有機顔料である。適当なペリレン顔料は、未置換で
も、(例えば1つまたはそれ以上のアルキル、アルコキ
シ、ハロゲン例えば塩素、または他のペリレン顔料に典
型的な置換基で)置換されていてもよい。
【0016】他の適当な有機顔料は、ジオキサジン(即
ちトリフェンジオキサジン)、1、4−ジケトピロロピ
ロール、アンスラピリミジン、アンサンスロン、フラバ
ンスロン、インダンスロン、イソインドリン、イソイン
ドリノン、ペリノン、ピランスロン、チオインジゴ、
4,4′−ジアミノ−1,1′−ジアンスラキノニル、
及びアゾ化合物、並びにこれらの置換誘導体を含む。
【0017】有機顔料は、先ず第(a)工程において、
有機顔料が実質的に不溶である液体(a)(1)中の立
体障害された及び/または嵩高な第1級アミン(a)
(1)と混合される。
【0018】適当な立体障害された第1級アミン(a)
(1)は、1つまたはそれ以上の第1級アミノ基がアミ
ン分子の立体的に込んだ領域に位置する、または立体的
に嵩高な脂肪族基に結合しているアミンである。適当な
第1級アミン(a)(1)は、アミノ基が立体的に込ん
だ炭素原子に結合しているものであるけれど、一般にア
ミノ基が結合する残基が立体的に嵩高である限りにおい
て、−CH2−基を含むより立体障害の小さい炭素原子
に結合するアミンを使用することは好適である。即ちそ
のようなアミンのアミノ基は、アミン分子の込んだ領域
に存在するが、依然処理する顔料の表面と相互作用する
ことができる。そのようなアミンはしばしば高度に分岐
している。アミンが立体的に障害されていると考えられ
るかどうかとは関係なく、立体的に嵩高なまたは両方の
そのようなアミンは、それが水性または他の極性媒体中
において顔料表面に吸着されたままでいる十分に疎水的
であることが特徴である。アミン(a)(1)は、勿論
すべてのそのようなアミノ基がアミン分子の立体的に込
んだ領域に位置する限りにおいて2つまたはそれ以上の
アミノ基を含むことができる。
【0019】特に好適な第1級アミン(a)(1)は、
アミノ基が立体的に込んだ炭素原子に直接結合しない
で、上述した意味で立体的に嵩高な基に結合している化
合物である。この種の適当な嵩高な第1級アミンの例
は、デヒドロアビエチルアミン、デヒドロアビエタン−
1−アミン、ジヒドロアビエチルアミン、テトラヒドロ
アビエチルアミン、並びにその2量体、3量体、4量
体、または重合体を含めて、ロジンアミンまたはロジニ
ルアミン及びその誘導体、並びにこれらの混合物であ
る。天然または合成のいずれであってよい適当なアミン
(a)(1)は、遊離のアミンとしてまたは無機もしく
は有機酸のアミン塩として使用することができる。この
種の特に好適なアミンは、式(II)
【0020】
【化3】
【0021】を有するデヒドロアビエチルアミン、及び
その塩、例えば酢酸塩、ギ酸塩、塩酸塩、燐酸塩、及び
スルホン酸塩(多官能性酸の部分エステルを含む)であ
る。デヒドロアビエチルアミン及びその酢酸塩はハーキ
ュレス社(HerchlesInc.、Wilming
ton、Delaware)から入手しうる。
【0022】他の適当な立体障害された及び/または嵩
高なアミン(a)(1)は、式(III)
【0023】
【化4】
【0024】[式中、RaはC5〜C30(シクロ)脂肪族
基(好ましくはC5〜C22脂肪族基)であり、そしてRb
及びRcは独立にC1〜C6アルキル(好ましくはメチ
ル)である]を有する第3級アルキル第1級アミンを含
む。ここに「C〜Cアルキル」とは、炭素数1〜6
の直鎖または分岐鎖脂肪族炭化水素基を表す。C〜C
アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、及びこれらの異性体形であ
る。しかしながら、R及びRはC−NH基に結合
する炭素原子において分岐しているべきでない。本明細
書で使用するような「C〜C30(シクロ)脂肪族
基」とは、炭素数5〜30を有する分岐鎖及び無分岐鎖
の飽和及び不飽和の脂肪族基並びに脂環族基からなるま
たはそれを含む基を意味する。しかしながらRは、好
ましくはC−NH基に直接結合する炭素原子において
分岐しまたは不飽和であるべきでない。適当なC〜C
30(シクロ)脂肪族基は、C〜C30アルキル、C
〜C30アルケニル、C〜C30アルカジエニル、
〜C30アルカトリエニル、並びにその異性体分岐
鎖形、及びC〜Cシクロアルキル、C〜Cシク
ロアルケニル、及びC〜Cシクロアルカジエニルを
含む。適当なC〜C30(シクロ)脂肪族基の例は、
炭素数の合計が高々30であるが限り、主鎖が1つまた
はそれ以上のC〜Cシクロアルキレン、C〜C
シクロアルケニレン、またはC〜Cシクロアルカジ
エニレン基の介在していてもよいアルキル、アルケニ
ル、アルカジエニル、及びアルカトリエニル基を含む。
一般には好適ではないけれど、(シクロ)脂肪族炭素原
子の1つまたはそれ以上がハロゲン(例えば弗素または
塩素)、C〜Cアルコキシ、または随時置換されて
いてもよいC〜C10芳香族炭化水素(好ましくはフ
ェニルまたはナフチル)で置換されていてよい(シク
ロ)脂肪族基を含む。また1つまたはそれ以上の隣って
いない(シクロ)脂肪族炭素原子は、酸素または硫黄原
子或いはNR基(但し、RはC〜Cアルキルま
たはC〜C10アリール)で置換されていてもよい
が、さほど好適でない。R基の1つまたはそれ以上の
隣ってない脂肪族鎖炭素原子が、(得られる基が形式的
な意味において「脂肪族」基でないけれど)ベンゼン環
のような芳香族環で置換されていてさえよい。一般に好
適な第3級アルキル第1級アミンは、R基が炭素数5
〜22の非環式脂肪族基である。R基に対して使用さ
れるような「C〜C30アルキル」とは、炭素数5〜
30のアルキル基、例えばペンチル、ヘキシル、ラウリ
ル(即ちドデシル)、ミリスチル(即ちテトラデシ
ル)、セチル(即ちヘキサデシル)、ステアリル(即ち
オクタデシル)、エイコサニル、ドコサニル、及びこれ
らの異性体を意味する。「C〜C30アルケニル」、
「C〜C30アルカジエニル」、及び「C〜C30
アルカトリエニル」は、それぞれ1つ、2つ、及び3つ
の炭素−炭素二重結合を有する対応する不飽和基に相当
する。「C〜Cシクロアルキル」とは、炭素数5〜
8の脂環族炭化水素基を示す。C〜Cシクロアルキ
ルの例はシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、及びシクロオクチルである。「C〜Cシクロ
アルケニル」及び「C〜Cシクロアルカジエニル」
は、それぞれ1つ及び2つの炭素−炭素二重結合を有す
る対応する不飽和基に相当する。「C〜Cシクロア
ルキレン」、「C〜Cシクロアルケニレン」、また
は「C〜Cシクロアルカジエニレン」は対応する2
官能性脂環族基を意味する。「C〜Cアルコキシ」
とは、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖アルキルオキシ
基に関する。C〜Cアルコキシの例は、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブチロキシ、ペンチロキシ、ヘ
キシロキシ、及びこれらの異性体形である。「C〜C
10芳香族炭化水素」は、フェニル及び1または2−ナ
フチル、並びにC〜Cアルキル、C〜Cアルコ
キシ、またはハロゲンで置換されたフェニル及びナフチ
ル基を意味する。適当なハロゲンの例は弗素、塩素、及
び臭素である。適当な第3級アルキル第1級アミンは、
ローム・アンド・ハース社(Rhom and Haa
s社、ペンシルバニア州フィラデルフィア)からプリメ
ーヌ(PREMENE)名で市販されている。
【0025】表面処理工程(a)においては、立体障害
された及び/または嵩高な第1級アミン(a)(1)以
外の他の添加剤、特に表面活性剤も、随時の成分として
含有させることができる。この適当な表面活性剤は、技
術的に公知の非イオン性、カチオン性、両性、及びアニ
オン性表面活性剤を含む。そのような他の表面活性剤
は、用いるならば、好ましくはカルボキシレート、スル
ホネート、ホスフェート、またはホスホネート基を、遊
離の酸としてまたはアルカリ金属、アルカリ土類金属、
もしくはアンモニウム塩(特にナトリウムまたはカリウ
ム塩)として含有するアニオン性表面活性剤である。特
に好適なアニオン性表面活性剤は、スルホサクシネー
ト、スルホサクシナメート、及びこれらの誘導体であ
る。他の適当なアニオン性分散剤は、ネオデカン酸、N
−メチル−N−オレイルタウリン酸ナトリウム、スルホ
ン化脂肪族ポリエステル、及び芳香族スルホネート分散
剤を含む。適当な非イオン性表面活性剤は、エトキシル
化脂肪酸及びアミド、エトキシル化アルコール、エトキ
シル化アルキルフェノール、及びグリコールエステルを
含む。適当なカチオン性表面活性剤は、エトキシル化及
び/またはプロポキシル化アミン、ジアミン、及び第4
級アンモニウム塩を含む。適当な両性及び双生イオン性
表面活性剤は、アミンオキシド及びベタイン誘導体を含
む。勿論表面活性剤の混合物も適当である。
【0026】上述した表面活性剤以外の更なる添加剤
は、ウッド・レジン、例えばアビエチン酸及びその塩、
脂環族酸及びその酸、及び種々の重合体分散剤を含む。
【0027】表面処理工程(a)は、有機顔料が実質的
に不溶であり、本発明の方法で用いる条件下に適当な安
定である液体(a)(2)中で行われる。好適な液体
(a)(2)は、水、水と混和しうる有機液体(例えば
メタノール、または他の低級脂肪族アルコール)、或い
はこれらの混合物を含む。立体障害された及び/または
嵩高な第1級アミン(a)(1)が液体(a)(2)中
に少なくとも部分的に不溶であることは望ましいが、必
ずしも必要ではない。表面活性剤及び他のそのような随
意の成分は、しばしば液体(a)(2)に溶解するが、
溶解性は本質的な特徴でない。適当な液体(a)(2)
の例は、水及び/または例えば低級脂肪族アルコール例
えばメタノール、ケトン及びケトアルコール例えばアセ
トン、メチルエチルケトン、及びジアセトンアルコー
ル、アミド例えばジメチルホルムアミド及びジメチルア
セトアミド、エーテル例えばテトラヒドロフラン及びジ
オキサン、アルキレングリコール及びトリオール例えば
エチレングリコール及びグリセロール、及び他の技術的
に公知の他のそのような有機液体を含めて、水と混和し
うる有機液体である。他の有機液体も使用できるが、一
般にそれほど好適でない。
【0028】表面処理工程(a)は、一般に粗顔料を化
学合成してから最初に単離した後に行われる。しかしな
がら、最終の製造反応混合物を、既に立体障害された及
び/または嵩高な第1級アミン(a)(1)の少なくと
も一部分並びに他の添加剤が添加された液体(a)
(2)中へ投入することは、しばしば有利である。第2
の変化において、表面処理工程(a)はこの投入工程の
一部として行われる。
【0029】表面処理を行う温度は、一般に厳密でない
が、普通約5〜約300℃(好ましくは約25〜約20
0℃)に維持される。温度に対する上限は使用する液体
の沸点によってしばしば決定されるけれど、加圧してよ
り高い温度下に表面処理を行うことはしばしば有利であ
る。またより低い温度でさえ、混合物を超音波に供する
ことにより、改良された結果を達成することも時に可能
である。
【0030】ついで工程(a)からの処理された有機顔
料を、工程(b)において顔料誘導体と混合する。好適
な乾式混合法を使用するならば、最初に例えば濾過、遠
心分離、及び更には傾斜によって液体(a)(2)を除
去することが必要である。乾燥は、一般に望ましいけれ
ど、時には必ずしも必要でない。混合工程(b)は、液
体(a)(2)または更に工程(a)で使用したものと
異なる非溶媒液体の存在下に行うことも可能である。
【0031】顔料誘導体(b)は式(I) Q−[X−Y] (I) [式中、Qは有機顔料残基を表し、Xは1つ又はそれ以
上のO、S、NR1(但しR1は水素、C1〜C6アルキ
ル、C5〜C7シクロアルキル、C7〜C16アラルキル、
またはC6〜C10アリール)、−SO2−、−CO−、−
Alk−、−Ar−または2つもしくはそれ以上のその
ような化学的に適当な組み合わを含み、Yは−OR
2(好ましくはカルボン酸又はスルホン酸エステルとし
て)、−NR34(好ましくはカルボキサミド又はスル
ホンアミドとして)または複素環であり、但しR2
3、及びR4は独立に水素、C1〜C6アルキル、C5
7シクロアルキル、C7〜C16アラルキル、またはC6
〜C10アリールであり、そしてnは1〜4である]を有
する化合物である。
【0032】顔料誘導体中に存在しうるAlk基は、C
1〜C5アルキレン、C2〜C5アルケニレン、もしくはC
4〜C5アルカジエニレン、またはこれらの置換された誘
導体であってよい。「C1〜C5アルキレン」とは、炭素
数1〜5の直鎖または分岐鎖の2官能性脂肪族炭化水素
を意味する。C1〜C5アルキレンの例は、メチレン、エ
チレン、プロピレン、ブチレン、及びペンチレンであ
り、これらのそれぞれは随時置換されていてもよい。
「C2〜C5アルケニレン」とは、炭素数2〜5及び1つ
の主鎖の炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分岐鎖
の2官能性脂肪族炭化水素を意味する。C〜Cアル
ケニレンの例は、エテニレン(即ちビニレン)、プロペ
ニレン、ブテニレン、及びペンテニレンであり、これら
のそれぞれは随時置換されていてもよい。「C〜C
アルカジエニレン」とは、炭素数4または5及び2つの
主鎖の炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分岐鎖の
2官能性脂肪族炭化水素を意味する。C〜Cアルカ
ジエニレンの例は、ブブタジエニレン及びペンタジエニ
レンであり、これらのそれぞれは随時置換されていても
よい。これらのC〜Cアルキレン、C〜Cアル
ケニレン、またはC〜Cアルカジエニレン基は、1
つまたはそれ以上の置換基、例えばC〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキ
ル、C〜Cシクロアルコキシ、C〜C10アリー
ル、C〜C10アリーロキシ、C〜C アラルキ
ル、C〜C16アラルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲ
ン、ニトリル、カルボキシルまたはそのアミド、スルホ
ニル(例えばアルキル及びアリールスルホニルまたはス
ルホキシル及びそのアミド)基或いはこれらの組み合わ
せで置換されていてもよい。
【0033】顔料誘導体(b)に存在しうるAr基は、
ヘテロアリーレン基を含めてアリーレン基であってよ
い。但しこのアリーレン基の1つまたはそれ以上は、そ
れぞれ全体の環の大きさが4〜7である限りにおいて、
化学的に適当な具合にO、S、またはNで置換されてい
てもよい。適当なアリーレン基は、1つまたはそれ以上
の環原子がC〜Cアルキル、C〜Cアルコキ
シ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアル
コキシ、C〜C10アリール、C〜C10アリーロ
キシ、C〜C16アラルキル、C〜C16アラルコ
キシ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトリル、カルボキシル
またはそのアミド、スルホニル(例えばアルキル及びア
リールスルホニルまたはスルホキシル及びそのアミド)
基或いはこれらの組み合わせで置換されていてもよい。
好適なアリーレン基は、C〜C10アリーレン基、特
に種々のオルト及び1、8−置換パターンを有するオル
トーフェニレン及びナフタレンである。好適なC〜C
10アリーレン基は、上述した置換基で置換された誘導
体、及びそれよりも好適でないけれど、上述したように
環置換されていても、1つまたはそれ以上のO、S、及
びNから選択される環ヘテロ原子を含有していてもよい
〜C10アリーレン基の1または2対の隣る環原子
が更なる芳香族環(例えばベンゼンまたは芳香族複素環
同族体)と融合したポリ芳香族誘導体(例えばアンスラ
セン、フェナンスレンなど)で置換された誘導体も含
む。
【0034】Het基は、1つまたはそれ以上の環ヘテ
ロ原子(N、O、及びSから選択)を含む複素環族基、
好ましくは芳香族複素環である。適当な芳香族複素環基
は、1つまたはそれ以上の環ヘテロ原子を含み且つ環原
子において結合基Xに結合する芳香族種である。そのよ
うな芳香族複素環基の例は、ピロール、イミダゾール、
ピラゾール、ピロジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダ
ジン、トリアジン、フラン、チオフェン、イソキサゾー
ル、イソチアゾール、及びフラザンまたはこれらの、1
つまたはそれ以上の環原子がC〜Cアルキル、C
〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C
シクロアルコキシ、C〜C10アリール、C
10アリーロキシ、C〜C16アラルキル、C
16アラルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトリ
ル、カルボキシルまたはそのアミド、スルホニル(例え
ばアルキル及びアリールスルホニルまたはスルホキシル
及びそのアミド)基或いはこれらの組み合わせで置換さ
れている誘導体を含む。上述のHet基のいくつか、例
えばフランは低度の芳香属性を示すかも知れないけれ
ど、そのような化合物は高々1つの水素原子または置換
基が各環原子に結合する場合、本発明の目的に対する芳
香族複素環として考慮することができる。一般にはさほ
ど好適でないけれど、適当な芳香族複素環基は、上述し
たように環置換されていても、1つまたはそれ以上の
O、S、及びNから選択される環ヘテロ原子を含有して
いてもよい1または2対の隣る環原子が更なる芳香族環
(例えばベンゼンまたは芳香族複素環同族体)と融合し
たポリ芳香族誘導体を含む。適当なそのようなポリ芳香
族複素環基の例は、インドール、イソインドール、及び
インドラジン(即ちピロールのベンゾ誘導体)、カルバ
ゾール(即ちピロールのジベンゾ誘導体)、インダゾー
ル、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、及
びキノラジン(即ちピリジンのベンゾ誘導体)、キナゾ
リン、イソキノリン、シンノリン、プリン、ベンゾフラ
ン及びイソベンゾフラン(即ちフランのベンゾ誘導
体)、フェノキサジン、ベンゾチアジン、ナフトチオフ
ェン、及びチアンスレン、並びにこれらの環置換された
誘導体に基づくものを含む。特に好適な芳香族複素環基
はピラゾール(特に1−窒素原子で結合基Xに結合する
3,5−ジメチルピラゾール)、ピリジン、フラン、及
びチオフェンに由来するものである。一般にそれほど好
適でないけれど、Hetは5〜8員環を有する既知の非
芳香族複素環基、例えばR及びRが一緒になって、
随時1つまたは更なるヘテロ原子(例えばO、S、また
はN)及び(複素環が芳香族でない限りにおいて)1つ
またはそれ以上の二重結合を含んでいてよい2官能性脂
肪族基である場合に形成されるものであってよい。
【0035】顔料誘導体(b)の定義において使用され
るような「C〜Cアルキル」及び「C〜Cアル
コキシ」とは、アミン(a)(1)に関して上述したも
のと同一の意味を有する。「C〜Cシクロアルキ
ル」は、炭素数5〜7の脂環族炭化水素基である。C
〜Cシクロアルキルの例は、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、及びシクロヘプチルである。「C〜C
クロアルコキシ」とは、炭素数5〜7のシクロアルキロ
キシ基を意味する。C〜Cシクロアルキロキシの例
は、シクロペンチロキシ、シクロヘキシロキシ、及びシ
クロヘプチロキシである。「C〜C10アリール」と
は、フェニル及び1または2−ナフチル、並びに本明細
書で定義するようなアルキル、アルコキシ、ハロゲン、
シアノで置換されたフェニル及びナフチル基を示す。
「C〜C10アリーロキシ」とは、アリール部分が
「アリール」に対して上述したように随時置換されてい
てよいフェノキシ及び1または2−ナフチロキシを示
す。「C〜C16アラルキル」とは、炭素原子の全数
が7〜16であるようにC〜C10アリールで置換さ
れたC〜Cアルキルを意味する。C〜C16アラ
ルキルの例は、ベンジル、フェネチル、及びナフチルメ
チルである。「C〜C16アラルコキシ」とは、炭素
原子の全数が7〜16であるようなC〜C10アリー
ルで置換されたC〜Cアルコキシを意味する。C
〜C16アラルコキシの例はベンジロキシである。ハロ
ゲンの例は弗素、塩素、臭素、及びヨウ素である。
【0036】好適な顔料誘導体(b)は、キナクリドン
スルホン酸及びその塩またはキナクリドンスルホンアミ
ド、例えばキナクリドン(ジエチルアミノプロピル)ス
ルホンアミド、キナクリドンビス(ジエチルアミノプロ
ピル)スルホンアミド、及び2−フタルイミドメチルキ
ナクリドンを含む。
【0037】得られる顔料混合物は、工程(c)におい
て技術的に公知の方法で集められる。好適には濾過と続
く洗浄により集められる。技術的に公知の他の捕集法、
例えば遠心分離または更に簡単な傾斜も適当であるが、
一般にさほど好適ではない。ついで顔料組成物を、使用
のためにまたは最終用途に先立つ更なる処理のために乾
燥する。
【0038】本発明の顔料は、非常に耐水性、耐油性、
耐酸性、耐石灰性、耐アルカリ性、耐溶媒性、過剰塗り
に対する堅牢性、過剰噴霧に対する堅牢性、昇華に対す
る堅牢性、耐熱性、及び耐加硫性であり、更に非常に良
好な着色収率を与え、且つ(例えばプラスチック材料
へ)容易に分散しうる。本発明による顔料は、その光安
定性及び易動性のために、多くの異なる顔料の用途に適
当である。例えば本発明によって製造される顔料は、光
堅牢性の顔料着色系に対する着色剤として(または2つ
もしくはそれ以上の着色剤の1つとして)使用できる。
【0039】本発明の顔料は、他の材料との顔料着色混
合物、顔料着色処方物、塗料、印刷インキ、及び着色紙
に適当である。ここに「他の材料との混合物」とは、例
えば無機白色顔料、例えば二酸化チタン(ルタイル)、
セメント、または他の無機顔料との混合物を含むと理解
すべきである。顔料処方物の例は、有機液体とのフラッ
シュ・ペーストまたは水、分散剤、及び適当ならば保存
剤とのペースト及び分散液を含む。本発明の顔料が使用
できる塗料の例は、例えば物理的にまたは酸化的に乾燥
するラッカー、ストービング・エナメル、反応性塗料、
2成分塗料、溶媒または水に基づく塗料、耐候性コーテ
イング用の乳化塗料、及び水性塗料を含む。印刷インキ
は、紙、織物、及びトタンの印刷に使用するのに公知の
ものを含む。
【0040】本発明の顔料は、高分子材料、特に合成高
分子物質に色を与えるためにも使用することができる。
そのような合成高分子物質の例は、プラスチック材料、
例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、及びポリプロ
ピオン酸ビニル;ポリオレフィン、例えばポリエチレン
及びポリプロピレン;高分子量ポリアミド;アクリレー
ト、メタクリレート、アクリロニトリル、アクリルアミ
ド、ブタジエン、またはスチレンの重合体及び共重合
体;ポリウレタン;及びポリカーボネートを含む。他の
適当な高分子物質は、天然起源のもの、例えばゴム;化
学的改変で得られるもの、例えば酢酸セルロース、酪酸
セルロース、ビスコース;または合成的に製造されるも
の、例えば重合体、重付加生成物、及び重縮合物を含
む。本発明の顔料で着色できる材料は、成形品、フィル
ム、及び繊維を含めて、いずれか所望の形態または形を
していてよい。
【0041】次の実施例は本発明の方法を更に詳細に説
明する。上に記述した本発明は、その精神または範囲の
いずれにおいてもこれらの実施例によって限定されるこ
とはない。同業者は、以下の工程条件を知られるように
変化させて使用できることを容易に理解しよう。実施例
中断らない限り、温度は摂氏で表示し、すべてのパーセ
ントは重量%である。
【0042】
【実施例】キナクリドン 断る場合を除いて、キナクリドン、2,9−ジメチルキ
ナクリドン、及び2,9−ジクロロキナクリドンは、米
国特許第3342828号に記述された方法で製造し、
反応混合物をメタノールに投入することにより粗プレス
ケーキ形で得た。得られる粗顔料を集めたが、調整また
は表面処理をしなかった。
【0043】立体障害された及び嵩高な第1級アミン 実施例では、次の本発明による立体障害された及び嵩高
な第1級アミンを使用した。
【0044】アミンA ハーキュレス社(Hercul
es Inc.,Wilmington,Delawa
re)からアミンDアセテート(AmineD Ace
tate)として入手できるデヒドロアビエチルアミン
アセテート アミンB ロ−ム・アンド・ハース社(Rohm an
d Haas Co.,Philadelphia,P
A)からプリメーヌ(PRIMENE)JM−Tとし
て入手できる第3級C16〜C22アミン 溶媒に基づく塗料試験 断らない限り、溶媒に基づく塗料試験は、一般的なアル
キドメラミン塗料形を用いて行った。顔料分散液は、ア
ロプラツ(AROPLAZ)1453−X−50アル
キド樹脂[ライヒホールド・ケミカルズ社(Reich
hold Chemicals Inc.)]33%,
キシレン63%、及び顔料4%の混合物を用いて製造し
た。これは顔料対結合剤比が4:33及び全固体含量が
37%であった。アロプラツ1452−X−50アルキ
ド樹脂2.3%及びレシメーヌ(RESIMENE
717[モンサント社(Monsanto Co.)]
6.5%を添加して、顔料対結合剤比を1:10に減じ
た。全固体含量は40%となった。マストーン(mas
stone)及び透明性は、それぞれ湿ったフィルム厚
さ152μm及び38μmで適用し、室温で30分間及
び121℃で30分間フラッシュしたフィルムを用いて
行った。
【0045】アンダートーン(undertone)の
色合いの塗料は、顔料対結合剤比が4:33を有する上
述した分散液にアロプラツ1453−X−50アルキド
樹脂30%、キシレン20%、ヌオスパーゼ(NUOS
PERSE)657[フェルズ・アメリカ(Huel
s America)]5%、及びTI−ピュア(PU
RE)R−960TiO顔料[デユポン(DuPo
nt)]から製造した分散液31%、アロプラツ145
3−X−50アルキド樹脂21%及びレシメーヌ717
の7%を添加して製造し、その結果物は、顔料対結合剤
比が1:2、全固体含量は50%、及びTiO対顔料
比は90:10となった。色の測定は、湿ったフィルム
厚さ76μmで適用し、室温で30分間及び121℃で
30分間フラッシュしたフィルムを用いて行った。
【0046】メタリック塗料は、アルミニウムペースト
[シルバーライン・マニュファクチユアリング社(Si
lberline Manufacturing C
o.)から5251ARとして入手できる]、アロプラ
ツ1453−X−50アルキド樹脂、及びレシメーヌ7
17メラミン樹脂を、顔料対結合剤比を1:9、アルミ
ニウム対顔料比を20:80、及び全固体含量を41%
となるような量で用いることにより、顔料対結合剤比が
4:33を有する上述した分散液から製造した。色の測
定は、湿ったフィルム厚さ76μmで適用し、室温で3
0分間及び121℃で30分間フラッシュしたフィルム
を用いて行った。
【0047】レオロジー性の決定実施例に従って製造し
た顔料濃厚物の粘度を、溶媒に基づく塗料系において、
ブルークフィールド法で決定した。粘度は、次のスケー
ルに従って評価した。ここに高い方の値は低粘度、即ち
良好なレオロジー性を示す。
【0048】 薄い液体 5 液体 4 厚い液体 3 流動しにくい 2 非常に流動しにくい 1 レオロジー試験のいくつかにおいては、次の市販の顔料
を対照基準として使用した。
【0049】基準A バイエル社(Bayer Cor
p.)からキンド(QUINDO)マジェンタRV−
6832として入手できる2,9−ジメチルキナクリド
ン 基準B チバ・スペシャルテイー・ケミカルズ(Cib
a Specialty Chemicals)からモ
ナストラル(MONASTRAL)マジェンタRT−
343−Dとして入手できる2,9−ジクロロキナクリ
ドン 実施例1〜8 ジメチルキナクリドン及びその固溶液 実施例1(対照例) 表面活性剤を使用するが、立体障害されたまたは嵩高な
第1級アミンまたは顔料誘導体を使用しないで、2,9
−ジメチルキナクリドンを製造した。
【0050】粗2,9−ジメチルキナクリドンのプレス
ケーキ(206g、100%顔料60.0gに相当)を
水800gに再スラリー化し、pHを9.0に調節し
た。このスラリーを、実験室用のパ−ル反応器中で2時
間140〜145℃に加熱した。混合物を60℃まで冷
却し、pHを燐酸で3.8に調節した。アニオン性スル
ホサクシネート表面活性剤2.6g及び石油留分35.
0gを含む水性乳化液を添加し、得られた混合物を45
℃で3時間撹拌し、ついで固体成分を濾過により集め、
水洗した。湿ったプレスケーキを60℃の炉で夜通し乾
燥して、貧弱なレオロジー性を有するマジェンタ(即ち
赤紫)対照顔料62.4gを得た。粘度の結果を表1に
示す。
【0051】実施例2(対照例) 立体障害されたまたは嵩高な第1級アミンを使用する
が、顔料誘導体または表面活性剤を使用しないで、2,
9−ジメチルキナクリドンを製造した。
【0052】粗2,9−ジメチルキナクリドンのプレス
ケーキ(206g、100%顔料60.0gに相当)を
水800gに再スラリー化し、pHを4.0に調節し
た。アミンA3.0gを含む水溶液を添加し、30分間
撹拌した。このスラリーを、pH9.2に調節し、実験
室用のパール反応器中で更に2時間140〜145℃に
加熱した。混合物を室温まで冷却し、固体成分を濾過に
より集め、水洗した。ついで湿ったプレスケーキを60
℃の炉で夜通し乾燥して、対照実施例1の顔料より僅か
にだけ良好なレオロジー性を有するマジェンタ対照顔料
64.0gを得た。粘度の結果を表1に示す。
【0053】この対照顔料を用いて製造した高固体で、
アクリル熱硬化性の、溶媒に基づく塗料は、対照実施例
1の顔料を用いて製造した塗料と比べて、色合いにおい
て増大した色度と増大した金属明色性を示した。
【0054】実施例3 立体障害されたた及び/または嵩高な第1級アミン、表
面活性剤、及び顔料誘導体を使用して、2,9−ジメチ
ルキナクリドンを製造した。
【0055】対照実施例1にしたがって製造した2,9
−ジメチルキナクリドンを、キナクリドンビス(ジエチ
ルアミノプロピル)スルホンアミド(米国特許第431
0359号に記述された一般法で製造)10重量%と乾
式混合した。得られた顔料は、対照実施例1の顔料より
も良好なレオロジー性を示した。粘度の結果を表1に示
す。
【0056】実施例4 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン、及び
顔料誘導体を使用するが、表面活性剤を使用しないで
2,9−ジメチルキナクリドンを製造した。
【0057】対照実施例2にしたがって製造した2,9
−ジメチルキナクリドンを、キナクリドンビス(ジエチ
ルアミノプロピル)スルホンアミド10重量%と乾式混
合した。得られた顔料は、対照実施例2の顔料よりも良
好なレオロジー性を示した。粘度の結果を表1に示す。
【0058】 表1 高固体で、アクリル熱硬化性の、溶媒に基づく塗
料中の、2,9−ジメチルキナクリドン顔料に対する粘
度 試験試料 粘度 基準A 1 実施例1(対照例) 1 実施例2(対照例) 1〜2 実施例3 2〜3 実施例4 3 実施例5(対照例) 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミンを使用
するが、顔料誘導体を使用しないで2,9−ジメチルキ
ナクリドン(95重量%)及び2,9−ジメトキシキナ
クリドン(5重量%)の固溶液を製造した。
【0059】80℃に加熱したポリ燐酸(燐酸112
%)445gに、添加速度の調節によって温度を100
℃以下に維持しながら、(15分間かけて)2,5−ジ
(4−メトキシアニリノ)テレフタル酸5g及び(30
分間かけて)2,5−ジ(4−メチルアニリノ)テレフ
タル酸95gを連続的に添加した。この反応混合物を4
時間120〜125℃に加熱した。溶融物を95℃まで
冷却し、外部からの冷却と溶融物の添加速度の制御によ
り温度を60℃以下に維持しながら、メタノール840
g中へゆっくりと注いだ。スラリーを1時間還流温度に
加熱し、60℃以下に冷却し、水で希釈し、ついで固体
成分を濾過により集め、酸がなくなるまで水洗した。得
られたプレスケーキを水中に再スラリー化し、ついでこ
のスラリーを50%水酸化ナトリウム95gで処理し、
90℃に2時間加熱した。スラリーを冷却した後、固体
成分を濾過により集め、アルカリがなくなるまで水洗
し、水で再びスラリー化した。スラリーのpHを4.1
に調節した後、アミンA4.6gを含む水溶液を添加
し、スラリーを30分間撹拌した。ついでスラリーをp
H9.0に調節し、2時間撹拌し、更に2時間実験室用
パール反応器中で140〜145℃に加熱した。この混
合物を室温まで冷却させ、固体成分を濾過により集め、
水洗した。湿ったプレスケーキを60℃の炉で夜通し乾
燥して、対照顔料85.3gを得た。粘度の結果を表2
に示す。
【0060】上述のように製造した溶媒に基づく塗料
は、実施例1の対照2,9−ジメチルキナクリドン顔料
を用いて製造した顔料と比べて、より透明性のマストー
ン、より綺麗な色合、及び増大した金属明色性を示し
た。
【0061】実施例6 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン及び顔
料誘導体を使用して、2,9−ジメチルキナクリドン
(95重量%)及び2,9−ジメトキシキナクリドン
(5重量%)の固溶液を製造した。
【0062】対照実施例5にしたがって製造した固溶液
顔料を、2−フタルイミドメチルキナクリドン(米国特
許第3275637号に記述された一般法で製造)5重
量%と乾式混合した。得られた顔料は、対照実施例5の
顔料よりも非常に良好なレオロジー性を示した。粘度の
結果を表2に示す。
【0063】表2 固溶液顔料に対する粘度 試験試料 粘度 実施例5(対照例) 1〜2 実施例6 4 実施例7(対照例) 表面活性剤を使用するが、立体障害された及び/または
嵩高な第1級アミンまたは顔料誘導体を使用しないで、
2,9−ジメチルキナクリドン(90重量%)及びキナ
クリドン(10重量%)の固溶液を製造した。
【0064】85℃に加熱したポリ燐酸(燐酸112
%)286gに、添加速度の調節によって温度を110
℃以下に維持しながら、(5分間かけて)2,5−ジア
ニリノテレフタル酸6.5g及び(20分間かけて)
2,5−ジ(4−メチルアニリノ)テレフタル酸58.
5gを連続的に添加した。この反応混合物を2時間12
0〜125℃に加熱した。溶融物を90℃まで冷却し、
水800g中へゆっくりと注いだ。得られたスラリーを
1時間撹拌し、ついで固体成分を濾過により集め、酸が
なくなるまで水洗した。得られたプレスケーキを水中に
再スラリー化し、ついでこのスラリーを50%水酸化ナ
トリウム58.5gで処理し、90℃に1時間加熱し
た。スラリーを冷却した後、固体成分を濾過により集
め、アルカリがなくなるまで水洗し、水で再びスラリー
化した。スラリーのpHを9.1に調節し、実験室用パ
ール反応器中で140〜145℃に2時間加熱した。つ
いでスラリーを室温まで冷却し、pHを3.6に調節し
た。アニオン性スルホサクシネート表面活性剤2.2g
及び石油留分28.0gを含む水性乳化液を添加し、得
られた混合物を室温で3時間撹拌した。固体成分を濾過
により集め、水洗した。湿ったプレスケーキを60℃の
炉で夜通し乾燥して、マジェンタ対照顔料を得た。
【0065】実施例8(対照例) 表面活性剤及び顔料誘導体を使用するが、立体障害され
た及び/または嵩高な第1級アミンを使用しないで、
2,9−ジメチルキナクリドン(90重量%)及びキナ
クリドン(10重量%)の固溶液を製造した。
【0066】対照例7にしたがって製造した固溶液顔料
をキナクリドン(ジエチルアミノプロピル)スルホンア
ミド10重量%と乾式混合した。
【0067】上述のように製造した溶媒に基づく塗料
は、より深いマストーン、より弱い且つ非常に鈍い色
合、及び非常に増大した金属明色性を示し、実施例7の
対照顔料で製造した塗料に比べて、低粘度を有した。即
ち顔料誘導体の使用はレオロジー性を改善するが、色性
を悪くした。
【0068】実施例9(対照例) 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン及び表
面活性剤を使用するが、顔料誘導体を使用しないで、
2,9−ジメチルキナクリドン(90重量%)及びキナ
クリドン(10重量%)の固溶液を製造した。
【0069】85℃に加熱したポリ燐酸(燐酸112
%)286gに、添加速度の調節によって温度を110
℃以下に維持しながら、(5分間かけて)2,5−ジア
ニリノテレフタル酸6.5g及び(20分間かけて)
2,5−ジ(4−メチルアニリノ)テレフタル酸58.
5gを連続的に添加した。この反応混合物を2時間12
0〜125℃に加熱した。溶融物を90℃まで冷却し、
アミンAの50%水溶液6.5gを含む水800g中へ
ゆっくりと注いだ。得られたスラリーを1時間撹拌し、
ついで固体成分を濾過により集め、酸がなくなるまで水
洗した。得られたプレスケーキを水中に再スラリー化
し、ついでこのスラリーを50%水酸化ナトリウム5
8.5gで処理し、90℃に1時間加熱した。スラリー
を冷却し、固体成分を濾過により集め、アルカリがなく
なるまで水洗し、水で再びスラリー化した。このスラリ
ーのpHを4に調節し、5分間撹拌し、ついでpHを
9.1に調節し、実験室用パール反応器中で140〜1
45℃に2時間加熱した。ついでスラリーを室温まで冷
却し、pHを3.6に調節した。アニオン性スルホサク
シネート表面活性剤1.8g及び石油留分28.0gを
含む水性乳化液を添加し、得られた混合物を室温で3時
間撹拌した。固体成分を濾過により集め、水洗した。湿
ったプレスケーキを60℃の炉で夜通し乾燥して、マジ
ェンタ対照顔料54.2を得た。
【0070】上述のように製造した溶媒に基づく塗料
は、実施例7の対照顔料で製造した塗料と比べて、より
深いマストーン、僅かにより明色性で僅かにより黄色か
かった色合、及び増大した金属明色性を示し、より高い
粘度を有した。
【0071】実施例10 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン、表面
活性剤、及び顔料誘導体を使用して、2,9−ジメチル
キナクリドン(90重量%)及びキナクリドン(10重
量%)の固溶液を製造した。
【0072】対照例9にしたがって製造した固溶液顔料
をキナクリドン(ジエチルアミノプロピル)スルホンア
ミド10重量%と乾式混合した。
【0073】上述のように製造した溶媒に基づく塗料
は、実施例7(アミン及び顔料誘導体無使用)の対照顔
料で製造した塗料と比べて、より深いマストーン、より
弱く且つより鈍い色合、及び僅かに減少した金属明色性
を示し、僅かに低い粘度を有し;実施例8(顔料誘導体
使用、アミン無使用)の対照顔料で製造した塗料と比べ
て、より深いマストーン、より明色性で僅かにより黄色
かかった色合、及び非常に増大した金属明色性を示し、
僅かに高い粘度を有し;そして実施例9(アミン使用、
顔料誘導体無使用)の対照顔料で製造した塗料と比べ
て、僅かにより深いマストーン、僅かにより青色かかっ
た色合、及び僅かに増大した金属明色性を示し、非常に
低粘度を有した。
【0074】実施例7〜10のデータは、本発明による
アミン及び顔料誘導体の両方の使用が色とレオロジー性
の双方を改善するということを示す。
【0075】実施例11 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン、表面
活性剤、及び顔料誘導体を使用して、2,9−ジメチル
キナクリドン(90重量%)及びキナクリドン(10重
量%)の固溶液を製造した。
【0076】対照例9にしたがって製造した固溶液顔料
をキナクリドンビス(ジエチルアミノプロピル)スルホ
ンアミド10重量%と乾式混合した。
【0077】水に基づく建築用コーテイングは、対照実
施例9顔料で製造した塗料と比べて、増大した明色性を
示した。
【0078】実施例12 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン、表面
活性剤、及び顔料誘導体を使用して、2,9−ジメチル
キナクリドン(90重量%)及びキナクリドン(10重
量%)の固溶液を製造した。
【0079】対照例9にしたがって製造した固溶液顔料
を2−フタルイミドメチルキナクリドン5重量%と乾式
混合した。
【0080】上述のように製造した溶媒に基づく塗料
は、実施例7の対照顔料で製造した塗料と比べて、非常
に深いマストーン、より弱く且つ僅かにより鈍い色合、
及び僅かに赤色の金属性を示し、非常に低い粘度を有し
た。
【0081】実施例13(対照例) 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン(投入
工程後に添加)及び表面活性剤を使用するが、顔料誘導
体を使用しないで2,9−ジメチルキナクリドン(90
重量%)及びキナクリドン(10重量%)の固溶液を製
造した。
【0082】85℃に加熱したポリ燐酸(燐酸112
%)286gに、添加速度の調節によって温度を110
℃以下に維持しながら、(5分間かけて)2,5−ジア
ニリノテレフタル酸6.5g及び(20分間かけて)
2,5−ジ(4−メチルアニリノ)テレフタル酸58.
5gを連続的に添加した。この反応混合物を2時間12
0〜125℃に加熱した。溶融物を90℃まで冷却し、
水800g中へゆっくりと注いだ。得られたスラリーを
1時間撹拌し、ついで固体成分を濾過により集め、酸が
なくなるまで水洗した。得られたプレスケーキを水中に
再スラリー化し、ついでこのスラリーを50%水酸化ナ
トリウム58.5ggで処理し、90℃に1時間加熱し
た。スラリーを冷却した後、固体成分を濾過により集
め、アルカリがなくなるまで水洗した。132.5g部
分(100%顔料の25.5gに相当)を水で再びスラ
リー化し、アミンA2.7gを含む水溶液を添加した。
このスラリーをpH4に調節し、30分間撹拌し、つい
でpH10.5に調節し、更に2時間実験室用パール反
応器中で140〜145℃に加熱した。スラリーを室温
まで冷却し、pH3.6に調節した。アニオン性スルホ
サクシネート表面活性剤0.8g及び石油留分12.5
gを含む水性乳化液を添加し、得られた混合物を室温で
3時間撹拌した。固体成分を濾過により集め、水洗し
た。湿ったプレスケーキを60℃の炉で夜通し乾燥し
て、マジェンタ対照顔料25.4gを得た。
【0083】実施例14 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン(投入
工程後添加)、表面活性剤、及び顔料誘導体を使用し
て、2,9−ジメチルキナクリドン(90重量%)及び
キナクリドン(10重量%)の固溶液を製造した。
【0084】対照例13にしたがって製造した固溶液顔
料をキナクリドン(ジエチルアミノプロピル)スルホン
アミド10重量%と乾式混合した。
【0085】上述のように製造した溶媒に基づく塗料
は、実施例13の対照顔料で製造した塗料と比べて、僅
かに深いマストーン、僅かに弱く且つ僅かに鈍い色合、
及び僅かに強く且つ僅かに鈍い金属性を示し、非常に低
い粘度を有した。
【0086】実施例15〜18 実施例15(対照例) 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミンを使用
するが、顔料誘導体を使用しないで、2,9−ジクロロ
キナクリドンを製造した。
【0087】粗2,9−ジクロロキナクリドンのプレス
ケーキ(270g、100%顔料90.0gに相当)を
水900gに再スラリー化し、pHを3.3に調節し
た。アミンA4.0gの水溶液を添加し、スラリーを3
0分間撹拌した。ついでスラリーのpHを9.2に調節
し、2時間撹拌し、更に2時間実験室用パール反応器中
で140〜145℃に加熱した。混合物を室温まで冷却
し、得られたスラリーを濾過し、水洗した。湿ったプレ
スケーキを60℃の炉で夜通し乾燥して、マジェンタ対
照顔料93.0gを得た。粘度の結果を表3に示す。
【0088】実施例16 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミンを使用
して、2,9−ジクロロキナクリドンを製造した。
【0089】対照実施例15に従って製造した2,9−
ジクロロキナクリドンをキナクリドンビス(ジエチルア
ミノプロピル)スルホンアミド10重量%と乾式混合し
た。得られた顔料は、基準B(市販の2,9−ジクロロ
キナクリドン)よりも良好なレオロジー性を示した。粘
度の結果を表3に示す。
【0090】実施例17(対照例) 本発明による第3級アミンを使用するが、顔料誘導体を
使用しないで、2,9−ジクロロキナクリドンを製造し
た。
【0091】粗2,9−ジクロロキナクリドンのプレス
ケーキ(300g、100%顔料100.0gに相当)
を水690gに再スラリー化した。アミンB18gを添
加した後、スラリーを実験室用パール反応器中で2時間
140〜145℃に加熱した。混合物を室温まで冷却
し、得られたスラリーを濾過し、水洗した。湿ったプレ
スケーキを60℃の炉で夜通し乾燥して、マジェンタ対
照顔料115gを得た。粘度の結果を表3に示す。
【0092】実施例18 立体障害された及び/または嵩高な第1級アミン及び顔
料誘導体を使用して、2,9−ジクロロキナクリドンを
製造した。
【0093】対照実施例17に従って製造した2,9−
ジクロロキナクリドンをキナクリドンビス(ジエチルア
ミノプロピル)スルホンアミド10重量%と乾式混合し
た。得られた顔料は、基準B(市販の2,9−ジクロロ
キナクリドン)よりも僅かに良好なレオロジー性を示し
た。粘度の結果を表3に示す。
【0094】表3 高固体の、アクリル熱硬化性の、
溶媒に基づく塗料中における2,9−ジクロロキナクリ
ドンに対する粘度 試験試料 粘度 基準B 2〜3 実施例15(対照例) 3〜4 実施例16 4 実施例17(対照例) 1 実施例18 3〜4 なお本発明の特徴及び態様は以下の通りである。
【0095】1.(a)有機顔料を、(1)有機顔料に
対して約0.1〜約100重量%の立体障害された及び
/または嵩高な第1級アミン、及び(2)有機顔料の重
量部当たり約5〜約15重量部の、有機顔料が実質的に
不溶の液体、で処理して、表面処理した顔料組成物の液
体中懸濁液を生成させ、(b)工程(a)からの表面処
理した顔料組成物を、有機顔料に対して約0.1〜約2
0重量%の式(I) Q−[X−Y] (I) [式中、Qは有機顔料残基を表し、XはO、S、N
1、−SO2−、−CO−、−Alk−、−Ar−また
はこれらの化学的に適当な組み合わせであり、Yは−O
2、−NR34、またはHetであり、AlkはC1
5アルキレン、C2〜C5アルケニレン、またはC4〜C
5アルカジエニレン、或いはこれらの置換誘導基であ
り、Arはアリーレンであり、R1、R2、R3、及びR4
は独立に水素、C1〜C6アルキル、C5〜C7シクロアル
キル、C7〜C16アラルキル、またはC6〜C10アリール
であり、Hetは複素環であり、そしてnは1〜4であ
る]を有する少なくとも1つの顔料誘導体と混合し、そ
して(c)顔料組成物を集める、ことを含んでなる顔料
組成物の製造法。
【0096】2.工程(a)において有機顔料を、有機
顔料に対して5〜29重量%の立体障害された及び/ま
たは嵩高な第1級アミンで処理する、上記1の方法。
【0097】3.アミン(a)(1)がロジンアミン、
ロジニルアミン、またはこれらの誘導体である、上記1
の方法。
【0098】4.アミン(a)(1)がデヒドロアビエ
チルアミンである、上記1の方法。
【0099】5.アミン(a)(1)が式
【0100】
【化5】
【0101】[式中、RaはC5〜C30(シクロ)アルキ
ル基であり、そしてRb及びRcは独立にC1〜C6アルキ
ルである]の第3級アルキル第1級アミンである、上記
1の方法。
【0102】6.アミン(a)(1)が式
【0103】
【化6】
【0104】[式中、RaはC5〜C22脂肪族基であり、
そしてRb及びRcはメチルである]の第3級アルキル第
1級アミンである、上記1の方法。
【0105】7.有機顔料の重量部当たり6〜12重量
部の液体(a)(2)を使用する、上記1の方法。
【0106】8.有機顔料が実質的に不溶の液体(a)
(2)が水、水と混和する有機液体、またはその混合物
である、上記1の方法。
【0107】9.工程(a)からの表面処理した顔料組
成物を、工程(b)において有機顔料に対して6〜12
重量%の顔料誘導体で処理する、上記1の方法。
【0108】10.顔料誘導体(b)がキナクリドンス
ルホン酸またはその塩或いはキナクリドン(ジエチルア
ミノプロピル)スルホンアミド、キナクリドンビス(ジ
エチルアミノプロピル)スルホンアミド、または2−フ
タルイミドメチルキナクリドンである、上記1の方法。
【0109】11.顔料組成物を、工程(c)において
濾過により集める、上記1の方法。
【0110】12.上記1の方法で製造した顔料組成
物。
【0111】13.上記1の方法で製造した顔料組成物
を顔料として含む顔料で着色したコーテイング組成物。
【0112】14.上記1の方法で製造した顔料組成物
を顔料として含む顔料で着色した印刷インキ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・ジエイ・グリーン アメリカ合衆国サウスカロライナ州29464 マウントプレザント・ガストンゲイト2728

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)有機顔料を、 (1)有機顔料に対して約0.1〜約100重量%の立
    体障害された及び/または嵩高な第1級アミン、及び
    (2)有機顔料の重量部当たり約5〜約15重量部の、
    有機顔料が実質的に不溶の液体、で処理して、表面処理
    した顔料組成物の液体中懸濁液を生成させ、(b)工程
    (a)からの表面処理した顔料組成物を、有機顔料に対
    して約0.1〜約20重量%の式(I) 【化1】 [式中、Qは有機顔料残基を表し、 XはO、S、NR、−SO−、−CO−、−Alk
    −、−Ar−またはこれらの化学的に適当な組み合わせ
    であり、 Yは−OR、−NR、またはHetであり、 AlkはC1〜C5アルキレン、C2〜C5アルケニレン、
    またはC4〜Cアルカジエニレン、或いはこれらの置
    換誘導基であり、 Arはアリーレンであり、 R1、R2、R3、及びR4は独立に水素、C1〜C6アルキ
    ル、C5〜C7シクロアルキル、C7〜C16アラルキル、
    またはC6〜C10アリールであり、 Hetは複素環であり、そしてnは1〜4である]を有
    する少なくとも1つの顔料誘導体と混合し、そして
    (c)顔料組成物を集める、ことを含んでなる顔料組成
    物の製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法で製造した顔料組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1の方法で製造した顔料組成物を
    顔料として含む顔料で着色したコーテイング組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1の方法で製造した顔料組成物を
    顔料として含む顔料で着色した印刷インキ。
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