JPH11246796A - Pcm用粉体塗料、pcm用粉体塗装方法およびそれによって得られたpcm鋼板 - Google Patents
Pcm用粉体塗料、pcm用粉体塗装方法およびそれによって得られたpcm鋼板Info
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- JPH11246796A JPH11246796A JP7133498A JP7133498A JPH11246796A JP H11246796 A JPH11246796 A JP H11246796A JP 7133498 A JP7133498 A JP 7133498A JP 7133498 A JP7133498 A JP 7133498A JP H11246796 A JPH11246796 A JP H11246796A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高い折り曲げ加工性を得るために塗膜を薄膜化
した場合でも、塗膜の隠蔽性および塗膜の平滑性が良好
である、極めて実用性の高いPCM用粉体塗料、PCM
用粉体塗装方法およびそれによって得られたPCM鋼板
を提供することにある。 【解決手段】PCM用粉体塗料は、膜形成性成分を含有
しており、その体積平均粒子径が3〜30μmに設定さ
れている。このPCM用粉体塗料は、膜形成性成分とし
て、例えば、熱硬化性樹脂と硬化剤を含んでいる。PC
M用粉体塗装方法は、体積平均粒子径が3〜30μmに
設定されたPCM用粉体塗料を、粉体塗装ガンを用いた
静電粉体塗装法にて鋼板に対して吹き付けるものであ
る。PCM鋼板は、鋼板と、鋼板の少なくとも片面に形
成した塗膜からなるPCM鋼板であって、この塗膜が、
体積平均粒子径が3〜30μmに設定されたPCM用粉
体塗料を硬化させてなる塗膜であるものである。
した場合でも、塗膜の隠蔽性および塗膜の平滑性が良好
である、極めて実用性の高いPCM用粉体塗料、PCM
用粉体塗装方法およびそれによって得られたPCM鋼板
を提供することにある。 【解決手段】PCM用粉体塗料は、膜形成性成分を含有
しており、その体積平均粒子径が3〜30μmに設定さ
れている。このPCM用粉体塗料は、膜形成性成分とし
て、例えば、熱硬化性樹脂と硬化剤を含んでいる。PC
M用粉体塗装方法は、体積平均粒子径が3〜30μmに
設定されたPCM用粉体塗料を、粉体塗装ガンを用いた
静電粉体塗装法にて鋼板に対して吹き付けるものであ
る。PCM鋼板は、鋼板と、鋼板の少なくとも片面に形
成した塗膜からなるPCM鋼板であって、この塗膜が、
体積平均粒子径が3〜30μmに設定されたPCM用粉
体塗料を硬化させてなる塗膜であるものである。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、PCM用粉体塗
料、PCM用粉体塗装方法およびそれによって得られた
PCM鋼板に関する。
料、PCM用粉体塗装方法およびそれによって得られた
PCM鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料の静電塗装によるPCM(プレ
コートメタル)化は、家電製品、建材、鋼製製品、車両
部品など多岐にわたって応用されている。PCM化と
は、組み立てられた被塗装物に塗装するのではなく、あ
らかじめシート状の鋼板に塗装するか、あるいはコイル
状の鋼板を巻き戻しながら塗装し、その塗装された鋼板
を所定の構図で切断して成形して製品化する方式を意味
している。このPCM化に際して、有機溶剤を含有しな
いために環境汚染の問題を引き起こさないことや塗装時
に被塗装物上に塗着しなかった塗料の回収再利用が可能
であることなどの利点から、粉体塗料が用いられること
が多い。ところで、この塗装されたPCM鋼板は、塗装
後において複雑な形状に加工されるのが一般的であるた
めに、高い折り曲げ加工性が要求される。加えて、家電
製品には高い塗膜の平滑性も要求される。しかし、高い
折り曲げ加工性を満足させるため、PCM鋼板の塗膜を
薄膜化した場合には、これまでのPCM用粉体塗料を用
いると塗りムラが発生し、塗膜の隠蔽性および塗膜の平
滑性が低下する。
コートメタル)化は、家電製品、建材、鋼製製品、車両
部品など多岐にわたって応用されている。PCM化と
は、組み立てられた被塗装物に塗装するのではなく、あ
らかじめシート状の鋼板に塗装するか、あるいはコイル
状の鋼板を巻き戻しながら塗装し、その塗装された鋼板
を所定の構図で切断して成形して製品化する方式を意味
している。このPCM化に際して、有機溶剤を含有しな
いために環境汚染の問題を引き起こさないことや塗装時
に被塗装物上に塗着しなかった塗料の回収再利用が可能
であることなどの利点から、粉体塗料が用いられること
が多い。ところで、この塗装されたPCM鋼板は、塗装
後において複雑な形状に加工されるのが一般的であるた
めに、高い折り曲げ加工性が要求される。加えて、家電
製品には高い塗膜の平滑性も要求される。しかし、高い
折り曲げ加工性を満足させるため、PCM鋼板の塗膜を
薄膜化した場合には、これまでのPCM用粉体塗料を用
いると塗りムラが発生し、塗膜の隠蔽性および塗膜の平
滑性が低下する。
【0003】一方、PCM鋼板においては、塗膜の隠蔽
性を維持し、高い塗膜の平滑性を得るためには、塗膜の
膜厚を30μm以上、特に白色等の淡色系塗色のときは
50μm以上の厚膜にする必要がある。したがって、こ
れまでのPCM用粉体塗料では、高い折り曲げ加工性と
塗膜の隠蔽性および高い塗膜の平滑性との両立は困難な
ものであった。
性を維持し、高い塗膜の平滑性を得るためには、塗膜の
膜厚を30μm以上、特に白色等の淡色系塗色のときは
50μm以上の厚膜にする必要がある。したがって、こ
れまでのPCM用粉体塗料では、高い折り曲げ加工性と
塗膜の隠蔽性および高い塗膜の平滑性との両立は困難な
ものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、高い折り曲げ加工性を得るために塗膜を薄膜化
した場合でも、塗膜の隠蔽性および塗膜の平滑性が良好
である、極めて実用性の高いPCM用粉体塗料、PCM
用粉体塗装方法およびそれによって得られたPCM鋼板
を提供しようとすることにある。
課題は、高い折り曲げ加工性を得るために塗膜を薄膜化
した場合でも、塗膜の隠蔽性および塗膜の平滑性が良好
である、極めて実用性の高いPCM用粉体塗料、PCM
用粉体塗装方法およびそれによって得られたPCM鋼板
を提供しようとすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るPCM用粉
体塗料は、膜形成性成分を含有するPCM用粉体塗料で
あり、その体積平均粒子径が3〜30μmに設定された
PCM用粉体塗料である。ここで、このPCM用粉体塗
料は、膜形成性成分として、例えば、熱硬化性樹脂と硬
化剤を含んでいる。さらに、例えば熱硬化性樹脂はポリ
エステル樹脂、硬化剤はブロックイソシアネートであ
る。また、このPCM用粉体塗料は、例えば、顔料を5
〜55重量%の割合で含んでいる。
体塗料は、膜形成性成分を含有するPCM用粉体塗料で
あり、その体積平均粒子径が3〜30μmに設定された
PCM用粉体塗料である。ここで、このPCM用粉体塗
料は、膜形成性成分として、例えば、熱硬化性樹脂と硬
化剤を含んでいる。さらに、例えば熱硬化性樹脂はポリ
エステル樹脂、硬化剤はブロックイソシアネートであ
る。また、このPCM用粉体塗料は、例えば、顔料を5
〜55重量%の割合で含んでいる。
【0006】本発明に係るPCM用粉体塗装方法は、体
積平均粒子径が3〜30μmに設定されたPCM用粉体
塗料を、粉体塗装ガンを用いた静電粉体塗装法にて鋼板
に対して吹き付けるPCM用粉体塗装方法である。本発
明に係るPCM鋼板は、鋼板と、鋼板の少なくとも片面
に形成した塗膜からなるPCM鋼板であって、この塗膜
が、体積平均粒子径が3〜30μmに設定されたPCM
用粉体塗料を硬化させてなる塗膜であるPCM鋼板であ
る。
積平均粒子径が3〜30μmに設定されたPCM用粉体
塗料を、粉体塗装ガンを用いた静電粉体塗装法にて鋼板
に対して吹き付けるPCM用粉体塗装方法である。本発
明に係るPCM鋼板は、鋼板と、鋼板の少なくとも片面
に形成した塗膜からなるPCM鋼板であって、この塗膜
が、体積平均粒子径が3〜30μmに設定されたPCM
用粉体塗料を硬化させてなる塗膜であるPCM鋼板であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】PCM用粉体塗料 本発明のPCM用粉体塗料は、膜形成性成分を含有す
る。膜形成性成分としては熱硬化性樹を用いることがで
きる。熱硬化性樹脂は、室温で固体であるものが好まし
く用いられ、具体的には、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂混合ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂混合ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂などを例示するこ
とができる。
る。膜形成性成分としては熱硬化性樹を用いることがで
きる。熱硬化性樹脂は、室温で固体であるものが好まし
く用いられ、具体的には、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂混合ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂混合ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂などを例示するこ
とができる。
【0008】ここで、ポリエステル樹脂としては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコールなどの多価アルコールと、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバチン酸などのカ
ルボン酸とを常法に従って重合させたものが用いられ
る。
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコールなどの多価アルコールと、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバチン酸などのカ
ルボン酸とを常法に従って重合させたものが用いられ
る。
【0009】また、アクリル樹脂混合ポリエステル樹脂
に用いられるアクリル樹脂としては、例えば、スチレ
ン、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブチ
ル、アクリル酸tert−ブチル、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、2−メチルグリシジ
ルメタクリレートなどのモノマ−などのモノマーを常法
に従って重合させたものが用いられる。これらのアクリ
ル樹脂は上述したポリエステル樹脂に混合して使用され
る。
に用いられるアクリル樹脂としては、例えば、スチレ
ン、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブチ
ル、アクリル酸tert−ブチル、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、2−メチルグリシジ
ルメタクリレートなどのモノマ−などのモノマーを常法
に従って重合させたものが用いられる。これらのアクリ
ル樹脂は上述したポリエステル樹脂に混合して使用され
る。
【0010】さらに、エポキシ樹脂混合ポリエステル樹
脂に用いられるエポキシ樹脂としては、例えば、1分子
内に2個以上のグリシジル基(オキシランを含む)を有
する化合物が好ましく用いられ、具体的には、グリシジ
ルエステル樹脂、ビスフェノールAとエピクロロヒドリ
ンとの縮合反応物や、ビスフェノールFとエピクロロヒ
ドリンとの縮合反応物などのグリシジルエーテル型樹
脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、含ブロ
ムエポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などが用いら
れる。これらのエポキシ樹脂は上述したポリエステル樹
脂に混合して使用される。これらのエポキシ樹脂は、ポ
リエステル樹脂に混合することなく、単独で用いること
もできる。
脂に用いられるエポキシ樹脂としては、例えば、1分子
内に2個以上のグリシジル基(オキシランを含む)を有
する化合物が好ましく用いられ、具体的には、グリシジ
ルエステル樹脂、ビスフェノールAとエピクロロヒドリ
ンとの縮合反応物や、ビスフェノールFとエピクロロヒ
ドリンとの縮合反応物などのグリシジルエーテル型樹
脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、含ブロ
ムエポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などが用いら
れる。これらのエポキシ樹脂は上述したポリエステル樹
脂に混合して使用される。これらのエポキシ樹脂は、ポ
リエステル樹脂に混合することなく、単独で用いること
もできる。
【0011】さらに、フッ素樹脂としては官能基として
水酸基を含有するものが好ましく、フッ素系モノマー、
水酸基含有アルキルモノマーと上述のアクリル樹脂に用
いられるモノマーを常法に従って重合させたものが用い
られる。具体的には、ダイキン工業社製の商品名「ルブ
ロンL−2」を例示することができる。
水酸基を含有するものが好ましく、フッ素系モノマー、
水酸基含有アルキルモノマーと上述のアクリル樹脂に用
いられるモノマーを常法に従って重合させたものが用い
られる。具体的には、ダイキン工業社製の商品名「ルブ
ロンL−2」を例示することができる。
【0012】このような熱硬化性樹脂の中で、高い機械
的強度、折り曲げ加工性の観点から特にポリエステル樹
脂を用いることが好ましい。このポリエステル樹脂は、
硬化性と折り曲げ加工性および塗膜の平滑性の観点か
ら、数平均分子量が2000〜8000で、水酸基価が
25〜100であるものが好ましい。
的強度、折り曲げ加工性の観点から特にポリエステル樹
脂を用いることが好ましい。このポリエステル樹脂は、
硬化性と折り曲げ加工性および塗膜の平滑性の観点か
ら、数平均分子量が2000〜8000で、水酸基価が
25〜100であるものが好ましい。
【0013】上述の熱硬化性樹脂を用いる場合は、一般
に硬化剤が併用される。この硬化剤は膜形成性成分に含
まれるものである。硬化剤としては、利用する熱硬化性
樹脂が有する官能基に応じて公知の種々のものを用いる
ことができ、具体的にはブロックイソシアネート(例え
ば、住友バイエルウレタン社製の商品名「クレランU
I」)、セバチン酸などの脂肪族多価カルボン酸、脂肪
族酸無水物、アミノプラスト樹脂、エポキシ樹脂、トリ
グリシジルイソシアネート、ポリアミド系硬化剤、ヒド
ロキシアルキルアミド(例えば、ロームアンドハース社
製の商品名「プリミドXL552」)、グリコールウリ
ル硬化剤(例えば、サイテック社製の商品名「パウダー
リンク1174」)、アミン系硬化剤、トリグリシジル
イソシアヌレート、ジシアンジアミド、フェノール樹
脂、イミダゾール類およびイミダゾリン類などを例示す
ることができる。特に、熱硬化性樹脂としてポリエステ
ル系樹脂を用いる場合は、高い機械的強度、折り曲げ加
工性の観点からブロックイソシアネートを硬化剤として
用いることが好ましい。
に硬化剤が併用される。この硬化剤は膜形成性成分に含
まれるものである。硬化剤としては、利用する熱硬化性
樹脂が有する官能基に応じて公知の種々のものを用いる
ことができ、具体的にはブロックイソシアネート(例え
ば、住友バイエルウレタン社製の商品名「クレランU
I」)、セバチン酸などの脂肪族多価カルボン酸、脂肪
族酸無水物、アミノプラスト樹脂、エポキシ樹脂、トリ
グリシジルイソシアネート、ポリアミド系硬化剤、ヒド
ロキシアルキルアミド(例えば、ロームアンドハース社
製の商品名「プリミドXL552」)、グリコールウリ
ル硬化剤(例えば、サイテック社製の商品名「パウダー
リンク1174」)、アミン系硬化剤、トリグリシジル
イソシアヌレート、ジシアンジアミド、フェノール樹
脂、イミダゾール類およびイミダゾリン類などを例示す
ることができる。特に、熱硬化性樹脂としてポリエステ
ル系樹脂を用いる場合は、高い機械的強度、折り曲げ加
工性の観点からブロックイソシアネートを硬化剤として
用いることが好ましい。
【0014】なお、熱硬化性樹脂と硬化剤の重量比率
は、硬化性の観点から、60:40〜90:10の範囲
が好ましい。また、上述の熱硬化性樹脂および硬化剤
は、それぞれ2種以上のものを混合して使用されてもよ
い。
は、硬化性の観点から、60:40〜90:10の範囲
が好ましい。また、上述の熱硬化性樹脂および硬化剤
は、それぞれ2種以上のものを混合して使用されてもよ
い。
【0015】また、塗膜の隠蔽性や折り曲げ加工性や塗
膜の平滑性、さらに塗膜物性の観点から、粉体塗料10
0重量部に対して膜形成性成分は45〜95重量部含有
することが好ましい。なお、膜形成性成分として熱可塑
性樹脂を用いることもできる。
膜の平滑性、さらに塗膜物性の観点から、粉体塗料10
0重量部に対して膜形成性成分は45〜95重量部含有
することが好ましい。なお、膜形成性成分として熱可塑
性樹脂を用いることもできる。
【0016】本発明のPCM用粉体塗料は、顔料を5〜
55重量%含んでもよい。5重量%以下では塗膜の隠蔽
性に劣り、55重量%以上では塗膜の折り曲げ加工性や
塗膜の平滑性が低下する。具体的な顔料として、二酸化
チタン、弁柄、黄色酸化鉄、カーボンブラック、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリド
ン系顔料、アゾ系顔料などの着色顔料、タルク、シリ
カ、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウムなどの体質顔
料などを例示することができる。
55重量%含んでもよい。5重量%以下では塗膜の隠蔽
性に劣り、55重量%以上では塗膜の折り曲げ加工性や
塗膜の平滑性が低下する。具体的な顔料として、二酸化
チタン、弁柄、黄色酸化鉄、カーボンブラック、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリド
ン系顔料、アゾ系顔料などの着色顔料、タルク、シリ
カ、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウムなどの体質顔
料などを例示することができる。
【0017】また、本発明のPCM用粉体塗料は上述の
膜形成性成分および顔料以外に各種添加剤を含んでもよ
い。具体的には、ジメチルシリコーンやメチルシリコー
ンなどのシリコーン類およびアクリルオリゴマーなどの
表面調整剤、ベンゾインやベンゾイン誘導体などのベン
ゾイン類に代表される発泡防止剤、硬化促進剤(または
硬化触媒)、可塑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、顔料分
散剤、難燃剤、流動付与剤などを例示することができ
る。
膜形成性成分および顔料以外に各種添加剤を含んでもよ
い。具体的には、ジメチルシリコーンやメチルシリコー
ンなどのシリコーン類およびアクリルオリゴマーなどの
表面調整剤、ベンゾインやベンゾイン誘導体などのベン
ゾイン類に代表される発泡防止剤、硬化促進剤(または
硬化触媒)、可塑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、顔料分
散剤、難燃剤、流動付与剤などを例示することができ
る。
【0018】ここで、流動付与剤としては、例えば、日
本アエロジル社製の商品名「AEROSIL 13
0」、同「AEROSIL 200」、同「AEROS
IL 300」、同「AEROSIL R−972」、
同「AEROSIL R−812」、同「AEROSI
L R−812S」、同「二酸化チタンT−805」、
同「二酸化チタンP−25」、同「Aluminium
Oxide C」、塩野義製薬社製の商品名「カープ
レックスFPS−1」などを例示することができる。
本アエロジル社製の商品名「AEROSIL 13
0」、同「AEROSIL 200」、同「AEROS
IL 300」、同「AEROSIL R−972」、
同「AEROSIL R−812」、同「AEROSI
L R−812S」、同「二酸化チタンT−805」、
同「二酸化チタンP−25」、同「Aluminium
Oxide C」、塩野義製薬社製の商品名「カープ
レックスFPS−1」などを例示することができる。
【0019】このような流動付与剤の添加量は、付与さ
れる効果と塗膜の平滑性および塗着効率の観点から、粉
体塗料中で0.05〜2.0重量%に設定されるのが好
ましい。
れる効果と塗膜の平滑性および塗着効率の観点から、粉
体塗料中で0.05〜2.0重量%に設定されるのが好
ましい。
【0020】なお、本発明のPCM用粉体塗料を摩擦荷
電法により帯電させて塗装する場合、摩擦帯電性を付与
するための帯電制御剤を含んでもよい。このような帯電
制御剤として、例えば、酸化アルミなどの無機微粒子、
または窒素化合物系の有機微粒子などを用いることがで
きるが、帯電性および粉体流動性をより高めることがで
きる点で酸化アルミニウムの微粒子を用いるのが好まし
い。
電法により帯電させて塗装する場合、摩擦帯電性を付与
するための帯電制御剤を含んでもよい。このような帯電
制御剤として、例えば、酸化アルミなどの無機微粒子、
または窒素化合物系の有機微粒子などを用いることがで
きるが、帯電性および粉体流動性をより高めることがで
きる点で酸化アルミニウムの微粒子を用いるのが好まし
い。
【0021】このような帯電制御剤の添加量は、付与さ
れる効果と塗着効率の観点から、粉体塗料中で0.03
〜1.0重量%に設定されるのが好ましい。
れる効果と塗着効率の観点から、粉体塗料中で0.03
〜1.0重量%に設定されるのが好ましい。
【0022】本発明のPCM用粉体塗料は、従来からの
粉体塗料の製造方法に加えて微粒子化を行う工程を経て
製造することができる。具体的には、上述の膜形成性成
分、さらに顔料と他の添加剤とを所定の割合で混合し、
これを溶融混練して冷却した後に粗粉砕する。これによ
り得られた粗粉砕粒子をさらに微粉砕した後、分級機を
用いて微小粒子と粗大粒子を必要に応じて取り除く。
粉体塗料の製造方法に加えて微粒子化を行う工程を経て
製造することができる。具体的には、上述の膜形成性成
分、さらに顔料と他の添加剤とを所定の割合で混合し、
これを溶融混練して冷却した後に粗粉砕する。これによ
り得られた粗粉砕粒子をさらに微粉砕した後、分級機を
用いて微小粒子と粗大粒子を必要に応じて取り除く。
【0023】このような工程を経て製造された本発明の
PCM用粉体塗料は、体積平均粒子径が3〜30μm、
好ましくは10〜30μm、より好ましくは20〜30
μmである。なお、本発明で用いられる体積平均粒子径
は一般的に粉体塗料の分野で用いられているレーザー光
散乱法による粒子径測定装置によって決定することがで
きる。
PCM用粉体塗料は、体積平均粒子径が3〜30μm、
好ましくは10〜30μm、より好ましくは20〜30
μmである。なお、本発明で用いられる体積平均粒子径
は一般的に粉体塗料の分野で用いられているレーザー光
散乱法による粒子径測定装置によって決定することがで
きる。
【0024】前記体積平均粒子径が3μm未満の場合
は、塗料製造工程が複雑化する場合が多く、また、被塗
装物に対する粉体塗料の塗着効率が低下するおそれがあ
る。逆に、前記体積平均粒子径が30μmを超える場合
は、薄膜時に塗りムラが発生し、塗膜の隠蔽性および塗
膜の平滑性が低下する。
は、塗料製造工程が複雑化する場合が多く、また、被塗
装物に対する粉体塗料の塗着効率が低下するおそれがあ
る。逆に、前記体積平均粒子径が30μmを超える場合
は、薄膜時に塗りムラが発生し、塗膜の隠蔽性および塗
膜の平滑性が低下する。
【0025】PCM用粉体塗装方法 本発明のPCM用粉体塗装方法は、体積平均粒子径が3
〜30μmに設定された粉体塗料を、粉体塗装ガンを用
いた静電粉体塗装法にて鋼板に対して吹き付けるPCM
用粉体塗装方法である。
〜30μmに設定された粉体塗料を、粉体塗装ガンを用
いた静電粉体塗装法にて鋼板に対して吹き付けるPCM
用粉体塗装方法である。
【0026】本発明のPCM用粉体塗装方法に用いられ
る粉体塗料は、体積平均粒子径が3〜30μmに設定さ
れている。このような粉体塗料としては上述のPCM用
粉体塗料を用いることができる。
る粉体塗料は、体積平均粒子径が3〜30μmに設定さ
れている。このような粉体塗料としては上述のPCM用
粉体塗料を用いることができる。
【0027】本発明のPCM粉体塗装方法は粉体塗装ガ
ンを用いた静電粉体塗装法を利用する。粉体塗装ガンと
してはコロナ帯電型塗装ガンまたは摩擦帯電型塗装ガン
を挙げることができる。コロナ帯電型塗装ガンは粉体塗
料をコロナ放電処理して吹き付けるものであり、また、
摩擦帯電型塗装ガンは、粉体塗料を摩擦帯電処理して吹
き付けるものである。
ンを用いた静電粉体塗装法を利用する。粉体塗装ガンと
してはコロナ帯電型塗装ガンまたは摩擦帯電型塗装ガン
を挙げることができる。コロナ帯電型塗装ガンは粉体塗
料をコロナ放電処理して吹き付けるものであり、また、
摩擦帯電型塗装ガンは、粉体塗料を摩擦帯電処理して吹
き付けるものである。
【0028】また、本発明のPCM用粉体塗装方法に用
いられる被塗装物は、PCMに用いられる鋼板であれ
ば、特に限定されるものではない。本発明のPCM用粉
体塗装方法では、通常、被塗装物をアースし、この被塗
装物に対して粉体塗装ガンを用いてPCM用粉体塗料を
吹き付ける。
いられる被塗装物は、PCMに用いられる鋼板であれ
ば、特に限定されるものではない。本発明のPCM用粉
体塗装方法では、通常、被塗装物をアースし、この被塗
装物に対して粉体塗装ガンを用いてPCM用粉体塗料を
吹き付ける。
【0029】この際、粉体塗装ガンからのPCM用粉体
塗料の吐出量は、50〜200g/分に設定するのが好
ましい。また、粉体塗装ガンのガン部分の先端から被塗
装物までの距離は、塗着効率の観点から、150〜40
0mmに設定するのが好ましい。
塗料の吐出量は、50〜200g/分に設定するのが好
ましい。また、粉体塗装ガンのガン部分の先端から被塗
装物までの距離は、塗着効率の観点から、150〜40
0mmに設定するのが好ましい。
【0030】コロナ帯電型塗装ガンからPCM用粉体塗
料を吐出させて塗装する際には、コロナ放電処理により
粉体塗料を構成する成分に加える荷電圧は、−50〜−
100KV、さらに塗着効率と外観の観点から、−60
〜−80KVに設定するのが好ましい。
料を吐出させて塗装する際には、コロナ放電処理により
粉体塗料を構成する成分に加える荷電圧は、−50〜−
100KV、さらに塗着効率と外観の観点から、−60
〜−80KVに設定するのが好ましい。
【0031】一方、摩擦帯電型塗装ガンからPCM用粉
体塗料を吐出させて塗装する際には、粉体塗料の内部発
生電流値は、塗着効率と外観の観点から、1.0〜8.
0μAになるよう摩擦帯電処理するのが好ましい。
体塗料を吐出させて塗装する際には、粉体塗料の内部発
生電流値は、塗着効率と外観の観点から、1.0〜8.
0μAになるよう摩擦帯電処理するのが好ましい。
【0032】本発明のPCM用粉体塗装方法の、静電塗
装ライン化による工業的実施では、例えば、未塗装の鋼
板を設置しかつアースをするための、アースが取られた
導電性水平ベルトコンベアを、塗装室に敷設し、塗装室
上部にガンを設置する。ここで塗装パターン幅は50〜
500mm、ガンの運行スピードは1〜30m/分、コ
ンベアスピードは1〜50m/分の範囲が好ましく、目
的に合わせてこれらの範囲から適した条件を選択すれば
よい。このようにして得られた鋼板は170〜260℃
で所定の時間焼き付けられる。工業的実施では焼き付け
炉投入から排出までを5分間以内の時間で処理すること
が好ましい。
装ライン化による工業的実施では、例えば、未塗装の鋼
板を設置しかつアースをするための、アースが取られた
導電性水平ベルトコンベアを、塗装室に敷設し、塗装室
上部にガンを設置する。ここで塗装パターン幅は50〜
500mm、ガンの運行スピードは1〜30m/分、コ
ンベアスピードは1〜50m/分の範囲が好ましく、目
的に合わせてこれらの範囲から適した条件を選択すれば
よい。このようにして得られた鋼板は170〜260℃
で所定の時間焼き付けられる。工業的実施では焼き付け
炉投入から排出までを5分間以内の時間で処理すること
が好ましい。
【0033】PCM鋼板 本発明によるPCM鋼板は、鋼板と、鋼板の少なくとも
片面に形成した塗膜からなり、この塗膜が体積平均粒径
3〜30μmに設定されたPCM用粉体塗料を硬化させ
てなる塗膜からなるPCM鋼板である。このPCM鋼板
は、上述したPCM用粉体塗料を用いたPCM用粉体塗
装方法で形成することができる。
片面に形成した塗膜からなり、この塗膜が体積平均粒径
3〜30μmに設定されたPCM用粉体塗料を硬化させ
てなる塗膜からなるPCM鋼板である。このPCM鋼板
は、上述したPCM用粉体塗料を用いたPCM用粉体塗
装方法で形成することができる。
【0034】本発明によるPCM鋼板の塗膜の膜厚は塗
色によって異なるが、白色等の淡色系塗色は平均膜厚1
5〜40μm、黒色等の濃色系塗色は平均膜厚15〜3
0μmにすることができる。塗膜がこれらの膜厚以上に
なれば、PCM鋼板の折り曲げ加工性が向上しない。こ
こで、淡色系塗色とは色度測定器で測定したL*a*b*
表色系色度のL*の値の平均値が70以上のものであ
り、濃色系塗色とは平均値が70未満のものである。ま
た、塗膜の平滑性については、本発明によるPCM鋼板
の塗膜の平均Ra値は0.6以下であることが好まし
い。
色によって異なるが、白色等の淡色系塗色は平均膜厚1
5〜40μm、黒色等の濃色系塗色は平均膜厚15〜3
0μmにすることができる。塗膜がこれらの膜厚以上に
なれば、PCM鋼板の折り曲げ加工性が向上しない。こ
こで、淡色系塗色とは色度測定器で測定したL*a*b*
表色系色度のL*の値の平均値が70以上のものであ
り、濃色系塗色とは平均値が70未満のものである。ま
た、塗膜の平滑性については、本発明によるPCM鋼板
の塗膜の平均Ra値は0.6以下であることが好まし
い。
【0035】なお、平均膜厚とは、PCM鋼板内で20
カ所測定した膜厚の平均値であり、平均L値とは、PC
M鋼板内で色度測定器を用いて20カ所測定したL*値
の平均値である。また、平均Ra値とはPCM鋼板内で
表面粗さ形状測定器を用いて20カ所測定したRa値の
平均値である。
カ所測定した膜厚の平均値であり、平均L値とは、PC
M鋼板内で色度測定器を用いて20カ所測定したL*値
の平均値である。また、平均Ra値とはPCM鋼板内で
表面粗さ形状測定器を用いて20カ所測定したRa値の
平均値である。
【0036】
【実施例】実施例1 濃色系塗色のPCM用粉体塗料の製造 ファインディックM−8076 60.0重量部 (大日本インキ化学工業社製ポリエステル樹脂) クレランUI 20.0重量部 (住友バイエルウレタン社製ブロックイソシアネート) 二酸化チタン 20.0重量部 カーボンブラック 1.5重量部 炭酸カルシウム 5.0重量部 ベンゾイン 0.3重量部 イルガノックス1010 0.5重量部 (チバガイギー社製酸化防止剤) CF−1056 0.1重量部 (東芝シリコーン社製シリコーン系表面調整剤)
【0037】上記成分を原料として、混合機スーパーミ
キサー(日本スピンドル社製)を用いて約3分間混合
し、さらに溶融混練機コニーダー(ブス社製)を用いて
約100℃で溶融混練した。その後、得られた溶融混練
物を室温まで冷却して粉砕機アトマイザー(不二パウダ
ル社製)を用いて粗粉砕し、さらに微粉砕機ジェットミ
ルIDS−2型(日本ニューマチック工業社製)を用い
て微粉砕した。得られた粉体を気流分級機DS−2型
(日本ニューマチック工業社製)を用いて分級し、微小
粒子と粗大粒子を除去した。これにより、体積平均粒子
径が25μmに決定された、濃色系塗色であるグレー色
のポリエステル樹脂系PCM用粉体塗料を得た。
キサー(日本スピンドル社製)を用いて約3分間混合
し、さらに溶融混練機コニーダー(ブス社製)を用いて
約100℃で溶融混練した。その後、得られた溶融混練
物を室温まで冷却して粉砕機アトマイザー(不二パウダ
ル社製)を用いて粗粉砕し、さらに微粉砕機ジェットミ
ルIDS−2型(日本ニューマチック工業社製)を用い
て微粉砕した。得られた粉体を気流分級機DS−2型
(日本ニューマチック工業社製)を用いて分級し、微小
粒子と粗大粒子を除去した。これにより、体積平均粒子
径が25μmに決定された、濃色系塗色であるグレー色
のポリエステル樹脂系PCM用粉体塗料を得た。
【0038】なお、体積平均粒径および粒度分布は、粒
度分析計マイクロトラックHRAX−100(日機装社
製)を用いて測定した値である。この測定に際しては、
解析プログラムとしてMICRO TRAC D.H.
S. X100 DataHandling Syst
em SD−9300PRO−100(日機装社製)を
用い、測定条件として”Particle Trans
parency”を”reflect”に設定した。ま
た、測定試料はサンプルビンにポリオキシエチレン(1
0)オクチルフェニルエーテル0.1重量%水溶液50
gと測定対象である粉体塗料0.5gとを加え、このサ
ンプル瓶を超音波洗浄機SILENTSONIC UT
−105(シャープ社製)により超音波振動させた水中
に3分間浸漬させた粉体塗料分散水を用いた。
度分析計マイクロトラックHRAX−100(日機装社
製)を用いて測定した値である。この測定に際しては、
解析プログラムとしてMICRO TRAC D.H.
S. X100 DataHandling Syst
em SD−9300PRO−100(日機装社製)を
用い、測定条件として”Particle Trans
parency”を”reflect”に設定した。ま
た、測定試料はサンプルビンにポリオキシエチレン(1
0)オクチルフェニルエーテル0.1重量%水溶液50
gと測定対象である粉体塗料0.5gとを加え、このサ
ンプル瓶を超音波洗浄機SILENTSONIC UT
−105(シャープ社製)により超音波振動させた水中
に3分間浸漬させた粉体塗料分散水を用いた。
【0039】比較例1 微粉砕機による粉砕を行わないこと以外は、実施例1と
同じ手順により、体積平均粒子径が40μmに決定され
た、濃色系塗色であるグレー色のポリエステル樹脂系P
CM用粉体塗料を得た。
同じ手順により、体積平均粒子径が40μmに決定され
た、濃色系塗色であるグレー色のポリエステル樹脂系P
CM用粉体塗料を得た。
【0040】実施例2 PCM用粉体塗装方法およびそ
れによって得られた濃色系PCM鋼板被塗装物として、
600mm×300mmで厚さが0.8mmであるリン
酸処理鋼板平板(以下、鋼板という)を、鋼板の平面が
塗装方向に対して垂直になるように、鋼板を、アースが
取られた導電性水平ベルトコンベアに設置した。コロナ
帯電塗装ガンPG−1(GEMA社製)のガンヘッド先
端部から鋼板までの距離が300mmとなるように塗装
ガンを設置し、鋼板を一定のコンベア移動速度で移動し
ながら実施例1で得られたPCM用粉体塗料を、設定膜
厚20〜25μmとして塗装した。なお、塗装条件は以
下の通りとした。 水平ベルトコンベア移動速度 3.0m/分 塗装ガン印加電圧 −80KV
れによって得られた濃色系PCM鋼板被塗装物として、
600mm×300mmで厚さが0.8mmであるリン
酸処理鋼板平板(以下、鋼板という)を、鋼板の平面が
塗装方向に対して垂直になるように、鋼板を、アースが
取られた導電性水平ベルトコンベアに設置した。コロナ
帯電塗装ガンPG−1(GEMA社製)のガンヘッド先
端部から鋼板までの距離が300mmとなるように塗装
ガンを設置し、鋼板を一定のコンベア移動速度で移動し
ながら実施例1で得られたPCM用粉体塗料を、設定膜
厚20〜25μmとして塗装した。なお、塗装条件は以
下の通りとした。 水平ベルトコンベア移動速度 3.0m/分 塗装ガン印加電圧 −80KV
【0041】次に、得られた鋼板を230℃の熱風式焼
き付け乾燥炉内で2分間焼き付け硬化させ、PCM鋼板
を得た。このPCM鋼板の塗膜について実際の塗膜の膜
厚、平均Ra値、平均L値、隠蔽性のばらつき、折り曲
げ加工性について評価した。これらの評価結果を表1に
示す。なお、評価方法は以下の通りである。
き付け乾燥炉内で2分間焼き付け硬化させ、PCM鋼板
を得た。このPCM鋼板の塗膜について実際の塗膜の膜
厚、平均Ra値、平均L値、隠蔽性のばらつき、折り曲
げ加工性について評価した。これらの評価結果を表1に
示す。なお、評価方法は以下の通りである。
【0042】<実際の塗膜の膜厚>電磁膜厚計LX−2
00(ケット科学研究所社製)を用いて、塗装された鋼
板内の20カ所について膜厚を測定した。平均膜厚はそ
の20カ所の測定膜厚の平均値とした。 <塗膜の平均Ra値>表面粗さ測定器サーフコム470
A(東京精密社製)を用いて、カットオフ2.5mmの
測定条件にて、塗装された鋼板内の20カ所についてR
a値を測定し、その平均値を求め平均Ra値とした。な
お、Ra値が0.6以下の場合は塗膜の平滑性が良好で
ある。 <塗膜の平均L値、塗膜の隠蔽性のばらつき>色度測定
器SMカラーコンピュータSM−7(スガ試験機社製)
を用いて、測定条件を反射で塗装された鋼板内の20カ
所についてL値を測定し、その平均値を平均L値、その
最大値と最小値の差を隠蔽性のばらつきとして求めた。
なお、このばらつきの値が0.40以下の場合は塗膜の
隠蔽性が良好である。(JISZ 8722−4−2準
拠) <折り曲げ加工性>塗装された鋼板を、何も挟まずに直
接180度折り曲げた際に、その屈曲部位に発生する塗
膜の割れを目視とルーペにて評価した。 ◎ …ルーペでも割れが観察されない ○…目視では割れが観察されないが、ルーペでは、微小
な割れが観察される
00(ケット科学研究所社製)を用いて、塗装された鋼
板内の20カ所について膜厚を測定した。平均膜厚はそ
の20カ所の測定膜厚の平均値とした。 <塗膜の平均Ra値>表面粗さ測定器サーフコム470
A(東京精密社製)を用いて、カットオフ2.5mmの
測定条件にて、塗装された鋼板内の20カ所についてR
a値を測定し、その平均値を求め平均Ra値とした。な
お、Ra値が0.6以下の場合は塗膜の平滑性が良好で
ある。 <塗膜の平均L値、塗膜の隠蔽性のばらつき>色度測定
器SMカラーコンピュータSM−7(スガ試験機社製)
を用いて、測定条件を反射で塗装された鋼板内の20カ
所についてL値を測定し、その平均値を平均L値、その
最大値と最小値の差を隠蔽性のばらつきとして求めた。
なお、このばらつきの値が0.40以下の場合は塗膜の
隠蔽性が良好である。(JISZ 8722−4−2準
拠) <折り曲げ加工性>塗装された鋼板を、何も挟まずに直
接180度折り曲げた際に、その屈曲部位に発生する塗
膜の割れを目視とルーペにて評価した。 ◎ …ルーペでも割れが観察されない ○…目視では割れが観察されないが、ルーペでは、微小
な割れが観察される
【0043】実施例3 設定膜厚を30〜40μmとした以外は実施例2と同じ
手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表1に示す。
手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表1に示す。
【0044】比較例2 PCM用粉体塗料として比較例1で得られたものを用い
た以外は実施例2と同じ手順によりPCM鋼板を得た。
評価結果を表1に示す。
た以外は実施例2と同じ手順によりPCM鋼板を得た。
評価結果を表1に示す。
【0045】比較例3 PCM用粉体塗料として比較例1で得られたものを用
い、設定膜厚30〜40μmとした以外は実施例2と同
じ手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表1に示
す。
い、設定膜厚30〜40μmとした以外は実施例2と同
じ手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表1に示
す。
【0046】
【表1】
【0047】実施例4 淡色系塗色のPCM用粉体塗料
の製造 カーボンブラックの配合量を0.1重量部としたこと以
外は実施例1と同じ手順によりPCM用粉体塗料を製造
した。これにより、体積平均粒子径が25μmに決定さ
れた、淡色系塗色である白色のポリエステル樹脂系PC
M用粉体塗料を得た。
の製造 カーボンブラックの配合量を0.1重量部としたこと以
外は実施例1と同じ手順によりPCM用粉体塗料を製造
した。これにより、体積平均粒子径が25μmに決定さ
れた、淡色系塗色である白色のポリエステル樹脂系PC
M用粉体塗料を得た。
【0048】実施例5 PCM用粉体塗装方法およびそ
れによって得られた淡色系PCM鋼板PCM用粉体塗料
として実施例4で得られたものを用い、設定膜厚を30
〜40μmにした以外は実施例2と同じ手順によりPC
M鋼板を得た。評価結果を表2に示す。
れによって得られた淡色系PCM鋼板PCM用粉体塗料
として実施例4で得られたものを用い、設定膜厚を30
〜40μmにした以外は実施例2と同じ手順によりPC
M鋼板を得た。評価結果を表2に示す。
【0049】実施例6 PCM用粉体塗料として実施例4で得られたものを用
い、設定膜厚を40〜50μmとした以外は実施例2と
同じ手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表2に示
す。
い、設定膜厚を40〜50μmとした以外は実施例2と
同じ手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表2に示
す。
【0050】比較例4 微粉砕機による粉砕を行わないこと以外は、実施例4と
同じ手順により、体積平均粒子径が40μmに決定され
た、淡色系塗色である白色のポリエステル樹脂系PCM
用粉体塗料を得た。
同じ手順により、体積平均粒子径が40μmに決定され
た、淡色系塗色である白色のポリエステル樹脂系PCM
用粉体塗料を得た。
【0051】比較例5 PCM用粉体塗料として比較例4で得られたものを用
い、設定膜厚を30〜40μmとした以外は実施例2と
同じ手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表2に示
す。
い、設定膜厚を30〜40μmとした以外は実施例2と
同じ手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表2に示
す。
【0052】比較例6 PCM用粉体塗料として比較例4で得られたものを用
い、設定膜厚を40〜50μmとした以外は実施例2と
同じ手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表2に示
す。
い、設定膜厚を40〜50μmとした以外は実施例2と
同じ手順によりPCM鋼板を得た。評価結果を表2に示
す。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明によるPCM用粉体塗料は、体積
平均粒径が3〜30μmに設定されているため、塗膜を
薄膜化した場合でも、高い折り曲げ加工性と塗膜の隠蔽
性および高い塗膜の平滑性を両立させることができる。
平均粒径が3〜30μmに設定されているため、塗膜を
薄膜化した場合でも、高い折り曲げ加工性と塗膜の隠蔽
性および高い塗膜の平滑性を両立させることができる。
【0055】特に、淡色系塗色においては、これまで、
塗装膜厚を50μm以上の厚膜にしなければ塗膜の隠蔽
性が確保できなかったところを、本発明によるPCM用
粉体塗料を用いることで40μm以下の薄膜にしても、
塗膜の隠蔽性および高い塗膜の平滑性を維持することが
可能となり、折り曲げ加工性が極めて良好なPCM鋼板
が得られるようになる。
塗装膜厚を50μm以上の厚膜にしなければ塗膜の隠蔽
性が確保できなかったところを、本発明によるPCM用
粉体塗料を用いることで40μm以下の薄膜にしても、
塗膜の隠蔽性および高い塗膜の平滑性を維持することが
可能となり、折り曲げ加工性が極めて良好なPCM鋼板
が得られるようになる。
【0056】本発明によるPCM用粉体塗装方法は、薄
膜化によって、粉体塗装ラインでの粉体塗料の使用量を
低減できるため、PCM鋼板の製造コストを抑制するこ
とが可能であり、近年の無公害、省資源指向に適合して
いる。
膜化によって、粉体塗装ラインでの粉体塗料の使用量を
低減できるため、PCM鋼板の製造コストを抑制するこ
とが可能であり、近年の無公害、省資源指向に適合して
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 5/03 C09D 5/03 175/06 175/06
Claims (11)
- 【請求項1】膜形成性成分を含有するPCM用粉体塗料
であって、体積平均粒子径が3〜30μmに設定された
PCM用粉体塗料。 - 【請求項2】膜形成性成分が熱硬化性樹脂と硬化剤から
なる請求項1記載のPCM用粉体塗料。 - 【請求項3】前記熱硬化性樹脂がポリエステル樹脂であ
り、前記硬化剤がブロックイソシアネートであることを
特徴とする請求項2記載のPCM用粉体塗料。 - 【請求項4】顔料を5〜55重量%含有することを特徴
とする請求項1ないし3記載のPCM用粉体塗料。 - 【請求項5】体積平均粒子径が3〜30μmに設定され
た粉体塗料を、粉体塗装ガンを用いた静電粉体塗装法に
て鋼板に対して吹き付けるPCM用粉体塗装方法。 - 【請求項6】前記塗装ガンが、コロナ放電処理可能なコ
ロナ帯電型塗装ガンである、請求項5記載のPCM用粉
体塗装方法。 - 【請求項7】前記塗装ガンが、摩擦帯電可能な摩擦帯電
型塗装ガンである、請求項5記載のPCM用粉体塗装方
法。 - 【請求項8】鋼板と、鋼板の少なくとも片面に形成した
塗膜からなるPCM鋼板であって、前記塗膜が、体積平
均粒子径が3〜30μmに設定されたPCM用粉体塗料
を硬化させてなる塗膜であるPCM鋼板。 - 【請求項9】前記塗膜の平均膜厚が15〜40μmであ
る請求項8記載のPCM鋼板。 - 【請求項10】前記塗膜の平均L値が70未満でありか
つ平均膜厚が15〜30μmである請求項8記載のPC
M鋼板。 - 【請求項11】前記塗膜の平均Ra値が0.6以下であ
る請求項8ないし10記載のPCM鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7133498A JPH11246796A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | Pcm用粉体塗料、pcm用粉体塗装方法およびそれによって得られたpcm鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7133498A JPH11246796A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | Pcm用粉体塗料、pcm用粉体塗装方法およびそれによって得られたpcm鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11246796A true JPH11246796A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=13457532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7133498A Pending JPH11246796A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | Pcm用粉体塗料、pcm用粉体塗装方法およびそれによって得られたpcm鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11246796A (ja) |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP7133498A patent/JPH11246796A/ja active Pending
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