JPH11246802A - 高隠蔽性液状組成物 - Google Patents

高隠蔽性液状組成物

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JPH11246802A
JPH11246802A JP6404798A JP6404798A JPH11246802A JP H11246802 A JPH11246802 A JP H11246802A JP 6404798 A JP6404798 A JP 6404798A JP 6404798 A JP6404798 A JP 6404798A JP H11246802 A JPH11246802 A JP H11246802A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚塗り時の塗膜乾燥時間も短い高隠蔽性液状
組成物を提供する。 【解決手段】 酸化チタンなどの白色顔料30〜70重
量%と、有機溶剤30〜70重量%と、前記溶剤に可溶
でガラス転移点が−33℃〜−70℃であるアクリル系
樹脂5〜20%とからなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、修正液や下塗用絵
の具などのような高い隠蔽性を有する乾燥塗膜を形成す
る高隠蔽性液状組成物に関し、更に詳細には、厚塗り塗
膜乾燥性に優れた高隠蔽性液状組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】高隠蔽性液状組成物は、修正液や下塗用
絵の具などのように、文字や図柄を隠蔽・修正する為に
用いるものである。隠蔽は、高隠蔽性液状組成物に含ま
れる隠蔽材と結合材が、溶剤の蒸発によって固着し、乾
燥した塗膜を形成することによって行われる。
【0003】従来の技術として修正液を一例として説明
する。修正液は隠蔽材と溶剤と前記溶剤に可溶な結合材
を主成分としている。隠蔽材としては、酸化チタンや酸
化亜鉛などのような高い隠蔽性を示す顔料を用いる。溶
剤は、万年筆、水性サインペン等の水性インキの筆跡を
隠蔽する場合、水性インキを溶解しないトルエン、キシ
レン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチ
レン等の有機溶剤を使用する。また油性ボールペン、油
性マーカー等の油性インキによる筆跡や、タイプライタ
ーによる印字、乾式複写機による複写などを隠蔽する場
合、溶剤に油性インキを溶解しない水を使用する。さら
に近年、筆跡の種類によって溶剤を使いわけるといった
煩雑さを解消する為、油性インキに対する溶解性が低い
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロ
ヘキサン等のシクロヘキサン系の有機溶剤を用いてい
る。ここで沸点が、80℃以下の低沸点溶剤を使用する
ことによって、薄塗り塗膜乾燥時間が短い修正液を得る
ことができる。結合材は、有機溶剤を使用する場合、ア
クリル樹脂、ビニルアルキルエーテル樹脂、環化ゴム、
スチレン−ブタジエン共重合体系エラストマー等が用い
られ、水を使用する場合、(メタ)アクリル酸エステル
系樹脂エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体系
樹脂エマルジョン、エチレン酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ン等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】修正液の厚塗り塗膜乾
燥時間を短縮する事である。修正液による修正作業は以
下の段階によって行われる。 (1)誤記部分に修正液を塗布する。 (2)修正液中の溶剤が蒸発して修正液塗膜上に筆記が
可能になる状態まで乾燥する。 (3)誤記を隠蔽している乾燥塗膜上に再筆記を行う。
修正作業を短時間で行う為には、上記段階のうち、
(2)の溶剤が蒸発して塗膜上に筆記が可能になるまで
塗膜が乾燥するに要する時間(塗膜乾燥時間)を短くす
ることが重要である。特に修正液による修正作業は、塗
膜で誤記を隠蔽する為、塗膜厚を厚くすることが多いの
で、厚塗り塗膜乾燥時間を短くすることが重要である。
しかし、塗膜乾燥時間は塗膜厚が厚くなる毎に加速度的
に長くなり、乾燥塗膜上に筆記できるまで長時間待たな
くてはならない。厚塗り塗膜乾燥時間が非常に長い原因
は、塗膜表面を皮膜が覆い、溶剤の透過を阻害するから
である。因みに、ここで言う塗膜とは、被塗布面に高隠
蔽性液状組成物を塗布した状態を示し、この塗膜から溶
剤が略完全に無くなった状態を乾燥塗膜と表現する。従
って、塗膜は、溶剤を含んだ状態を言う。そして、この
塗膜が、乾燥塗膜に変化する過程において、塗膜の表面
には、溶剤の蒸発に伴って、塗膜内部より溶剤量の少な
い状態が発生する。この溶剤量の少ない状態は、高隠蔽
性液状組成物のような流動性は示さないものの、乾燥塗
膜のように完全に乾いた状態ではない。本件において、
この中間の状態を皮膜と称する。塗膜が、乾燥塗膜に変
化する過程において、塗膜中の溶剤は、皮膜を透過して
蒸発する。しかし溶剤の透過性は、皮膜の厚みが増す毎
に加速度的に少なくなる。従って、厚塗りした場合に
は、塗膜が乾燥塗膜になるまでに形成される皮膜は、溶
剤がほとんど透過しなくなるまで厚くなる為、塗膜乾燥
時間が非常に長くなる。これに対して、塗膜厚が薄い場
合には、塗膜の表面に皮膜が形成されるが、皮膜の厚み
も薄いわけで、従って、塗膜乾燥時間は短い。一般に、
塗膜乾燥時間を短縮するためには、用いる溶剤として、
その蒸発速度が速いものを用いればよいと考えられてき
た。確かに、厚みが1mm未満程度の薄い塗膜厚の場
合、塗膜乾燥時間は短い。しかし、厚みが1mm以上の
厚い塗膜厚の場合、蒸発速度が速い溶剤を用いた場合、
塗膜表面から蒸発していく溶剤量が多いので皮膜が形成
されやすい。さらに皮膜を透過している溶剤が皮膜表面
に達すると、溶剤は皮膜からすぐに蒸発する為、皮膜中
の溶剤が少なく、皮膜は非常に乾燥している。このよう
に非常に乾燥している皮膜は、皮膜中の分子の運動が少
ない。皮膜を透過する溶剤の量は分子の運動の大きさに
比例するので、非常に乾燥している皮膜を透過する溶剤
量は少なくなる。その結果、厚塗り塗膜乾燥時間が長く
なる。蒸発速度が遅い溶剤を用いた場合、塗膜表面から
蒸発していく溶剤量が少ないので皮膜が形成されにく
い。さらに皮膜を透過している溶剤が皮膜表面に達する
と、溶剤は皮膜からゆっくりと蒸発する為、皮膜に透過
中の溶剤が多く含まれている。このような皮膜は分子の
運動が大きいので溶剤が透過しやすい。しかし溶剤の蒸
発が遅いため乾燥時間が長くなる。よって厚塗り塗膜乾
燥時間が短い修正液を得ることはいまだできなかった。
以上のように、塗膜厚が厚い場合の塗膜乾燥時間を短く
する為には、溶剤が透過しやすい塗膜を形成することが
必要である。本発明は、塗膜厚が厚い場合においても、
塗膜乾燥時間の短い高隠蔽性液状組成物を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、隠蔽材と、有
機溶剤と、結合材とを少なくとも含み、前記結合材が前
記有機溶剤に可溶で且つガラス転移点が−33℃〜−7
0℃のアクリル系樹脂であることを特徴とする高隠蔽性
液状組成物を要旨とするものである。
【0006】以下、本発明の組成について説明する。隠
蔽材は、酸化チタンや酸化亜鉛などの隠蔽性の高い顔料
を用いるが、特に酸化チタンが良好である。酸化チタン
としては、ルチル型、アナターゼ型などの酸化チタンが
使用でき、市販のものとしては、タイトーンR−32、
同SR−1、同R−650、同R−3L、同A−11
0、同A−150、同R−5N、同R−61N、同R−
62N、同R−42(以上、堺化学工業(株)製)、チ
タニックスJRNC、同JR−602、同JR−80
5、同JR−801、同JR−300、同JR−701
(以上、テイカ(株)製)、タイペークR−780、同
R−580、同R−550、同R−930、同A−10
0、同A−220、同CR−58(以上、石原産業
(株)製)、クロノスKR−310、同KR−380、
同KR−480、同KA−10、同KA−20、同KA
−30(以上、チタン工業(株)製)、タイピュアR−
900、同R−931(以上、デュポン・ジャパン・リ
ミテッド社製)などが挙げられる。またこれらの隠蔽材
は単独もしくは2種以上併用して使用可能である。隠蔽
材の使用量は、高隠蔽性液状組成物全量に対して30〜
70重量%が好ましい。
【0007】有機溶剤は、結合剤の溶解と、隠蔽材の分
散と、蒸発による結合剤と隠蔽材との固着との為に使用
するもので、具体的にはシクロペンタン(同:49
℃)、メチルシクロペンタン(同:72℃)、メチルシ
クロヘキサン(沸点:101℃)、エチルシクロヘキサ
ン(同:132℃)等のシクロパラフィン系有機溶剤、
ノルマルヘキサン(同:69℃)、イソヘキサン(同:
60℃)ノルマルオクタン(同:126℃)等のパラフ
ィン系溶剤が挙げられる。特に、沸点が40℃〜80℃
の有機溶剤を全溶剤に対して10重量%〜100重量%
使用すると、厚塗り塗膜乾燥時間及び薄塗り塗膜乾燥時
間をさらに短くすることができるので好ましい。因み
に、沸点が40℃未満の有機溶剤は液体として取り扱う
ことが困難であるので、高隠蔽性液状組成物の溶剤とし
ては好ましくない。これらの有機溶剤は単独もしくは2
種以上併用して使用可能である。有機溶剤の使用量は、
高隠蔽性液状組成物全体の30〜70重量%が好まし
い。
【0008】前記溶剤に可溶でガラス転移点が−33℃
〜−70℃であるアクリル系樹脂は、隠蔽材と被塗布面
とを固着するために使用するものである。アクリル系樹
脂はアクリル酸やメタクリル酸の誘導体を主成分とする
重合樹脂であるが、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘
導体の他に、これに共重合可能なスチレン、ビニルトル
エンなどのようなモノマーを副成分とした共重合樹脂も
含む。ガラス転移点は、高分子物質がガラス状からゴム
状に変化する温度である。ガラス転移点が低い樹脂ほど
高分子物質の主鎖や側鎖の分子数が多い、または側鎖に
分岐がある等、立体障害が大きい傾向がある。アクリル
系樹脂のガラス転移点は、構成されるアクリル系樹脂モ
ノマーのホモポリマーのガラス転移温度とその重量分率
から数1によって算出される。
【0009】
【数1】
【0010】ここでTgとは樹脂のガラス転移点であ
り、絶対温度に換算して計算する。Tgiはモノマーi
のホモポリマーのガラス転移点であり、絶対温度に換算
して計算する。Wiはモノマーiの重量分率である。n
は構成されるアクリル系樹脂モノマーの種類数である。
使用できるアクリル系樹脂モノマーはメチルアクリレー
ト(ホモポリマーのガラス転移点:8℃)、エチルアク
リレート(同:−22℃)、イソプロピルアクリレート
(同:−5℃)、ノルマルブチルアクリレート(同:−
54℃)、2−エチルヘキシルアクリレート(同:−8
5℃)、メチルメタクリレート(同:105℃)、エチ
ルメタクリレート(同:65℃)、イソプロピルメタク
リレート(同:81℃)、ステアリルメタクリレート
(同:−100℃)、アルキルメタクリレート(同:−
62℃)、2−エチルヘキシルメタクリレート(同:−
10℃)、ノルマルブチルメタクリレート(同:20
℃)、イソブチルメタクリレート(同:67℃)、トリ
ブチルメタクリレート(同:107℃)、ノルマルヘキ
シルメタクリレート(同:−5℃)、ラウリルメタクリ
レート(同:−65℃)などが挙げられる。またこれら
に共重合可能なその他のモノマーはスチレン、ビニルト
ルエン等が挙げられる。ホモポリマーのガラス転移点
は、温度変化よる比容積の変化を測定し、比容積が急激
に増加した変化点における温度として求められる。本発
明に使用するガラス転移点が−33℃〜−70℃である
アクリル系樹脂は、上記アクリル系樹脂モノマー及びこ
れに共重合可能なその他のモノマーを、上述した高分子
物質のガラス転移点の算出式に従って、適宜選択し、定
法に則り重合を行うことによって得ることができる。ア
クリル系樹脂のTgが−32℃以上であると、厚塗り塗
膜乾燥時間が長くなって本発明の目的を達成することが
できず、アクリル系樹脂のTgが−70℃未満であると
乾燥塗膜の強度が弱く筆記することができない。ガラス
転移点が−33℃〜−70℃であるアクリル系樹脂の使
用量は、高隠蔽性液状組成物全体における使用量より、
乾燥塗膜中の樹脂と顔料の体積比である顔料体積濃度の
方が重要である。顔料体積濃度は数2によって算出され
る。
【0011】
【数2】
【0012】ここでPVCとは顔料容積濃度、Wiとは
隠蔽材の使用重量、ρiとは隠蔽材iの密度、Waとは
樹脂の使用重量、ρaとは樹脂の密度、nとは隠蔽材の
種類数である。
【0013】顔料体積濃度は40〜75%が好ましい。
これは顔料体積濃度が40%未満であると乾燥塗膜がベ
ト付き、乾燥塗膜に重ねた紙等が貼り付く為、作業性が
悪いからである。また顔料体積濃度が76%以上である
と乾燥塗膜の強度が弱く、筆記すると乾燥塗膜が塗布面
から剥がれてしまい、筆記することができないためであ
る。
【0014】尚、上記した成分の他に、隠蔽力を向上さ
せるために、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウムなど
の体質顔料を併用しても良い。また、皮膜の硬度を低下
させて、乾燥時間を更に短縮することも可能であり、こ
のために、樹脂や着色剤に対する溶解性の低い、メチル
アセチルリシノレート等の液状可塑剤を併用することも
できる。その他、被塗布面と色調を合わせるために着色
顔料を、顔料の分散安定性の為に分散剤や沈降防止剤
を、塗布性能を更に良好にするためにフロー向上剤やレ
ベリング剤をというように、各種添加剤を適宜添加する
ことができる。
【0015】
【作用】高隠蔽性液状組成物を厚塗りした場合、ガラス
転移点が−33℃〜−70℃のアクリル系樹脂を使用す
ることによって、塗膜乾燥時間が短縮されるのは以下の
作用によると考えられる。ガラス転移点が−33℃〜−
70℃のアクリル系樹脂は、ガラス転移点が−32℃以
上のアクリル系樹脂に比べ、側鎖の分子数が多い、側鎖
に分岐がある等、立体障害が大きいアクリル系樹脂であ
る。するとこのようなアクリル系樹脂を使用した修正液
は、空隙が多い皮膜を形成する。よって皮膜に覆われて
いる塗膜中の溶剤は、皮膜の空隙を通過して蒸発され
る。以上によって高隠蔽性液状組成物中の溶剤が透過し
やすい塗膜を形成することができる。特にガラス転移点
が−33℃〜−70℃のアクリル系樹脂と、沸点が40
℃〜80℃の有機溶剤とを使用すると、厚塗り塗膜乾燥
時間も薄塗り膜乾燥時間も短くすることができる。つま
り、塗膜表面からから蒸発していく溶剤量が多いので皮
膜が形成されやすいが、空隙が多い皮膜を形成している
ので溶剤は皮膜を透過する為、厚塗り塗膜乾燥時間が短
く、薄塗り塗乾燥時間も短い修正液となる。よって本発
明の高隠蔽性液状組成物は、十分な隠蔽性を持つと共
に、塗膜厚が厚い場合においても塗膜乾燥時間が短く、
迅速に修正作業を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例として修正液を用いて
例示するが、本発明は、実施例に限定されるものではな
い。表1、表2の数値は「重量部」を示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】上記、製造実施例1〜6及び製造比較例1
〜6のアクリル系樹脂の製造は以下のように行なった。
撹拌機、チッ素ガス導入口、温度計、還流コンデンサー
を設備した500mlの反応容器に上記表1、2に示し
た物質を仕込み、チッ素ガス気流中、80℃にて7時間
撹拌しながら重合した。
【0021】 実施例1 チタニックスJR−800(テイカ(株)製、ルチル型チタン)36重量部 メチルシクロヘキサン(フィリップス石油(株)製) 19重量部 シクロペンタン(丸善石油化学(株)製) 20重量部 製造実施例1によって得たアクリル系樹脂溶液 16重量部 ミズカシルP−80(水沢化学工業(株)製、微細シリカ) 8重量部 ホモゲノールL−18(花王(株)、分散剤) 0.9重量部 上記成分をボールミルにて24時間分散処理して修正液
を得た。
【0022】 実施例2 タイトーンR62N(堺化学(株)製、ルチル型チタン) 48重量部 イソヘキサン(丸善石油化学(株)製) 20重量部 メチルシクロヘキサン(フィリップス石油(株)製) 9重量部 製造実施例2によって得たアクリル系樹脂溶液 13重量部 ミズカシルP−80(前述) 8重量部 MA−100(三菱化成工業(株)製、カーボンブラック)0.05重量部 ホモゲノールL−18(前述) 0.9重量部 上記成分を実施例1と同様になして修正液を得た。
【0023】 実施例3 クロノスKR−380N(チタン工業(株)製、ルチル型チタン)36重量部 シクロペンタン(前述) 29重量部 メチルシクロヘキサン(前述) 10重量部 製造実施例3によって得たアクリル系樹脂溶液 16重量部 ミズカシルP−80(前述) 8重量部 MA−100(前述) 0.04重量部 ホモゲノールL−18(前述) 0.9重量部 上記成分を実施例1と同様になして修正液を得た。
【0024】 実施例4 チタニックスJR−300(テイカ(株)製、ルチル型チタン)48重量部 シクロペンタン(前述) 29重量部 製造実施例4によって得たアクリル系樹脂溶液 13重量部 ミズカシルP−80(前述) 8重量部 ホモゲノールL−18(前述) 0.9重量部 上記成分を実施例1と同様になして修正液を得た。
【0025】 実施例5 チタニックスJR−800(前述) 36重量部 イソヘキサン(前述) 39重量部 製造実施例5によって得たアクリル系樹脂溶液 16重量部 ミズカシルP−80(前述) 8重量部 MA−100(前述) 0.05重量部 ホモゲノールL−18(前述) 0.9重量部 上記成分を実施例1と同様になして修正液を得た。
【0026】 実施例6 クロノスKR−380N(前述) 48重量部 シクロペンタン(前述) 25重量部 メチルシクロヘキサン(前述) 4重量部 製造実施例6によって得たアクリル系樹脂溶液 13重量部 ミズカシルP−80(前述) 8重量部 MA−100(前述) 0.05重量部 ホモゲノールL−18(前述) 0.9重量部 上記成分を実施例1と同様になして修正液を得た。
【0027】比較例1〜6 実施例1〜6においてそれぞれアクリル系樹脂の製造実
施例1〜6のアクリル系樹脂溶液の代わりに、アクリル
系樹脂の製造比較例1〜6のアクリル系樹脂溶液を使用
した他は実施例1〜6とそれぞれ同様になして修正液を
得た。
【0028】以下、実施例1〜6、比較例1〜6により
得た修正液を使用し、薄塗り塗膜乾燥時間、厚塗り塗膜
乾燥時間、耐筆記性について試験を行った。試験結果を
表4、5に示す。因みに、実施例1〜6、比較例1〜6
により得た修正液は、全て良好な隠蔽性を示すものであ
った。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】*1薄塗り塗膜乾燥時間:上記修正液を上
質紙上に0.05mmのアプリケーターを用いて塗布
し、市販の油性ボールペン(ぺんてる(株)製、BK7
0)で塗布部分上に筆記できるまでの時間を測定した。 *2厚塗り塗膜乾燥時間:上記修正液を上質紙上に1m
mのアプリケーターを用いて塗布し、市販の油性ボール
ペン(ぺんてる(株)製、BK70)で塗布部分上に筆
記できるまでの時間を測定した。 ※3耐筆記性:上記修正液を上質紙上に0.05mmの
アプリケーターを用いて塗布し、塗膜が乾燥後、市販の
油性ボールペン(ぺんてる(株)製、BK70)で乾燥
塗膜上に筆記し、乾燥塗膜の状態を観察した。 ○:乾燥塗膜が剥がれる等なく、正常に筆記できている
状態。 ×:乾燥塗膜が剥がれる等、正常に筆記できない状態。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
高隠蔽性液状組成物は十分な隠蔽性を有しているととも
に、塗膜の厚さが厚い場合の塗膜乾燥性に優れているの
で、修正液や下塗用絵の具として実用上優れた品質を有
している。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】修正液の厚塗り塗膜乾
燥時間を短縮する事である。修正液による修正作業は以
下の段階によって行われる。 (1)誤記部分に修正液を塗布する。 (2)修正液中の溶剤が蒸発して修正液塗膜上に筆記が
可能になる状態まで乾燥する。 (3)誤記を隠蔽している乾燥塗膜上に再筆記を行う。 修正作業を短時間で行う為には、上記段階のうち、
(2)の溶剤が蒸発して塗膜上に筆記が可能になるまで
塗膜が乾燥するに要する時間(塗膜乾燥時間)を短くす
ることが重要である。特に修正液による修正作業は、塗
膜で誤記を隠蔽する為、塗膜厚を厚くすることが多いの
で、厚塗り塗膜乾燥時間を短くすることが重要である。
しかし、塗膜乾燥時間は塗膜厚が厚くなる毎に加速度的
に長くなり、乾燥塗膜上に筆記できるまで長時間待たな
くてはならない。厚塗り塗膜乾燥時間が非常に長い原因
は、塗膜表面を皮膜が覆い、溶剤の透過を阻害するから
である。因みに、ここで言う塗膜とは、被塗布面に高隠
蔽性液状組成物を塗布した状態を示し、この塗膜から溶
剤が完全に無くなった状態を乾燥塗膜と表現する。従っ
て、塗膜は、溶剤を含んだ状態を言う。そして、この塗
膜が、乾燥塗膜に変化する過程において、塗膜の表面に
は、溶剤の蒸発に伴って、塗膜内部より溶剤量の少ない
状態が発生する。この溶剤量の少ない状態は、高隠蔽性
液状組成物のような流動性は示さないものの、乾燥塗膜
のように完全に乾いた状態ではない。本件において、こ
の中間の状態を皮膜と称する。塗膜が、乾燥塗膜に変化
する過程において、塗膜中の溶剤は、皮膜を透過して蒸
発する。しかし溶剤の透過性は、皮膜の厚みが増す毎に
加速度的に少なくなる。従って、厚塗りした場合には、
塗膜が乾燥塗膜になるまでに形成される皮膜は、溶剤が
ほとんど透過しなくなるまで厚くなる為、塗膜乾燥時間
が非常に長くなる。これに対して、塗膜厚が薄い場合に
は、塗膜の表面に皮膜が形成されるが、皮膜の厚みも薄
いわけで、従って、塗膜乾燥時間は短い。一般に、塗膜
乾燥時間を短縮するためには、用いる溶剤として、その
蒸発速度が速いものを用いればよいと考えられてきた。
確かに、厚みが1mm未満程度の薄い塗膜厚の場合、塗
膜乾燥時間は短い。しかし、厚みが1mm以上の厚い塗
膜厚の場合、蒸発速度が速い溶剤を用いた場合、塗膜表
面から蒸発していく溶剤量が多いので皮膜が形成されや
すい。さらに皮膜を透過している溶剤が皮膜表面に達す
ると、溶剤は皮膜からすぐに蒸発する為、皮膜中の溶剤
が少なく、皮膜は非常に乾燥している。このように非常
に乾燥している皮膜は、皮膜中の分子の運動が少ない。
皮膜を透過する溶剤の量は分子の運動の大きさに比例す
るので、非常に乾燥している皮膜を透過する溶剤量は少
なくなる。その結果、厚塗り塗膜乾燥時間が長くなる。
蒸発速度が遅い溶剤を用いた場合、塗膜表面から蒸発し
ていく溶剤量が少ないので皮膜が形成されにくい。さら
に皮膜を透過している溶剤が皮膜表面に達すると、溶剤
は皮膜からゆっくりと蒸発する為、皮膜に透過中の溶剤
が多く含まれている。このような皮膜は分子の運動が大
きいので溶剤が透過しやすい。しかし溶剤の蒸発が遅い
ため乾燥時間が長くなる。よって厚塗り塗膜乾燥時間が
短い修正液を得ることはいまだできなかった。以上のよ
うに、塗膜厚が厚い場合の塗膜乾燥時間を短くする為に
は、溶剤が透過しやすい塗膜を形成することが必要であ
る。本発明は、塗膜厚が厚い場合においても、塗膜乾燥
時間の短い高隠蔽性液状組成物を提供することを課題と
する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】有機溶剤は、結合剤の溶解と、隠蔽材の分
散と、蒸発による結合剤と隠蔽材との固着との為に使用
するもので、具体的にはシクロペンタン(沸点:49
℃)、メチルシクロペンタン(同:72℃)、メチルシ
クロヘキサン(:101℃)、エチルシクロヘキサン
(同:132℃)等のシクロパラフィン系有機溶剤、ノ
ルマルヘキサン(同:69℃)、イソヘキサン(同:6
0℃)ノルマルオクタン(同:126℃)等のパラフィ
ン系溶剤が挙げられる。特に、沸点が40℃〜80℃の
有機溶剤を全溶剤に対して10重量%〜100重量%使
用すると、厚塗り塗膜乾燥時間及び薄塗り塗膜乾燥時間
をさらに短くすることができるので好ましい。因みに、
沸点が40℃未満の有機溶剤は液体として取り扱うこと
が困難であるので、高隠蔽性液状組成物の溶剤としては
好ましくない。これらの有機溶剤は単独もしくは2種以
上併用して使用可能である。有機溶剤の使用量は、高隠
蔽性液状組成物全体の30〜70重量%が好ましい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隠蔽材と、有機溶剤と、結合材とを少な
    くとも含み、前記結合材が前記有機溶剤に可溶で且つガ
    ラス転移点が−33℃〜−70℃のアクリル系樹脂であ
    ることを特徴とする高隠蔽性液状組成物。
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