JPH11246923A - 水素吸蔵合金及びその製造方法 - Google Patents
水素吸蔵合金及びその製造方法Info
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- JPH11246923A JPH11246923A JP5331198A JP5331198A JPH11246923A JP H11246923 A JPH11246923 A JP H11246923A JP 5331198 A JP5331198 A JP 5331198A JP 5331198 A JP5331198 A JP 5331198A JP H11246923 A JPH11246923 A JP H11246923A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水素吸脱温度の低温化を図った水素吸蔵合金
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 Mg系金属からなる水素吸蔵合金と、A
B(TiFe,TiNi又はTiCo),AB2 (Ti
Cr2 ,ZrV2 ,ZrMn2 又はZrMn2 )又はA
B5 (LaNi5 又はMmNi5 )のいずれかからなる
水素吸蔵合金とを複合してなる。
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 Mg系金属からなる水素吸蔵合金と、A
B(TiFe,TiNi又はTiCo),AB2 (Ti
Cr2 ,ZrV2 ,ZrMn2 又はZrMn2 )又はA
B5 (LaNi5 又はMmNi5 )のいずれかからなる
水素吸蔵合金とを複合してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金及び
その製造方法に関し、より詳しくは水素吸蔵温度の低温
化を図ったものである。
その製造方法に関し、より詳しくは水素吸蔵温度の低温
化を図ったものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り水素を吸蔵する特性を有する合金として、いわゆる水
素吸蔵合金が知られており、その代表的なものとして、
従来より水素吸蔵量が多いMg2 Niが使用されてい
る。
り水素を吸蔵する特性を有する合金として、いわゆる水
素吸蔵合金が知られており、その代表的なものとして、
従来より水素吸蔵量が多いMg2 Niが使用されてい
る。
【0003】しかしながら、従来水素吸蔵量が多いMg
2 Niは、水素の吸蔵温度を300℃と高くする必要が
ある、という問題がある。このため、使用に際して貯蔵
タンクの補強等の問題があり、実用的ではない。
2 Niは、水素の吸蔵温度を300℃と高くする必要が
ある、という問題がある。このため、使用に際して貯蔵
タンクの補強等の問題があり、実用的ではない。
【0004】本発明は、上記問題に鑑み、製造が簡易で
且つ水素吸蔵合金の水素吸脱温度の低温化図った水素吸
蔵合金及びその製造方法を提供することを課題とする。
且つ水素吸蔵合金の水素吸脱温度の低温化図った水素吸
蔵合金及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者等は種々の研究を重ねた結果、低温で水を
吸蔵するAB,AB2 やAB5 等の水素吸蔵合金と、高
温で水素吸蔵機能が高いMg2 系金属からなる水素吸蔵
合金との複合化により、低温で吸脱し、実用化を図るこ
とができる水素吸蔵合金及びその製造方法を見出して本
発明を完成した。ここで、本発明で低温とは、50〜1
50℃の範囲をいう。
に、本発明者等は種々の研究を重ねた結果、低温で水を
吸蔵するAB,AB2 やAB5 等の水素吸蔵合金と、高
温で水素吸蔵機能が高いMg2 系金属からなる水素吸蔵
合金との複合化により、低温で吸脱し、実用化を図るこ
とができる水素吸蔵合金及びその製造方法を見出して本
発明を完成した。ここで、本発明で低温とは、50〜1
50℃の範囲をいう。
【0006】かかる知見に基づく、本発明にかかる[請
求項1]の水素吸蔵合金は、Mg系金属からなる水素吸
蔵合金と、AB,AB2 又はAB5 のいずれかからなる
水素吸蔵合金とを複合してなることを特徴とする。
求項1]の水素吸蔵合金は、Mg系金属からなる水素吸
蔵合金と、AB,AB2 又はAB5 のいずれかからなる
水素吸蔵合金とを複合してなることを特徴とする。
【0007】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、上記Mg系金属からなる水素吸蔵合金がMg2 Ni
であることを特徴とする。
て、上記Mg系金属からなる水素吸蔵合金がMg2 Ni
であることを特徴とする。
【0008】[請求項3]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記ABがAをTiとし、BをFe,Ni,C
o,Mn,Cr等の3d遷移金属、及びこれらを混合し
たものとし、A:Bの組成比が1:1のものであること
を特徴とする。
おいて、上記ABがAをTiとし、BをFe,Ni,C
o,Mn,Cr等の3d遷移金属、及びこれらを混合し
たものとし、A:Bの組成比が1:1のものであること
を特徴とする。
【0009】[請求項4]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記AB2 がAをTi又はZrとし、BをF
e,Ni,Co,Mn等の3d遷移金属、Al、及びこ
れらを混合したものとし、A:Bの組成比が1:2のも
のであることを特徴とする。
おいて、上記AB2 がAをTi又はZrとし、BをF
e,Ni,Co,Mn等の3d遷移金属、Al、及びこ
れらを混合したものとし、A:Bの組成比が1:2のも
のであることを特徴とする。
【0010】[請求項5]の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記AB5 がAをLa又はMmとし、BをF
e,Ni,Co,Mn,Cr等の3d遷移金属、Al、
及びこれらを混合したものとし、A:Bの組成比が1:
5のものであることを特徴とする。
おいて、上記AB5 がAをLa又はMmとし、BをF
e,Ni,Co,Mn,Cr等の3d遷移金属、Al、
及びこれらを混合したものとし、A:Bの組成比が1:
5のものであることを特徴とする。
【0011】[請求項6]の製造方法の発明は、Mg系
金属からなる水素吸蔵合金とAB,AB2 又はAB5 の
いずれかからなる水素吸蔵合金とを、混合粉砕又は溶融
し、Mg系複合水素吸蔵合金を複合化することを特徴と
する。
金属からなる水素吸蔵合金とAB,AB2 又はAB5 の
いずれかからなる水素吸蔵合金とを、混合粉砕又は溶融
し、Mg系複合水素吸蔵合金を複合化することを特徴と
する。
【0012】[請求項7]の製造方法の発明は、Mg系
金属からなる水素吸蔵合金とAB,AB2 又はAB5 の
いずれかからなる水素吸蔵合金とを、溶解炉中不活性ガ
ス雰囲気下で溶解し、溶融した後、冷却してMg系複合
水素吸蔵合金を複合化することを特徴とする。
金属からなる水素吸蔵合金とAB,AB2 又はAB5 の
いずれかからなる水素吸蔵合金とを、溶解炉中不活性ガ
ス雰囲気下で溶解し、溶融した後、冷却してMg系複合
水素吸蔵合金を複合化することを特徴とする。
【0013】
【0014】以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0015】本発明では、Mg系金属からなる水素吸蔵
合金と、AB,AB2 又はAB5 のいずれかからなる水
素吸蔵合金とを、複合してなるものである。ここで、M
g系金属からなる水素吸蔵合金とは、高温域で水素吸蔵
機能が高いMg2 Niに代表される水素吸蔵量が多い金
属をいう。上記Mg2 Ni合金は、吸蔵温度が300℃
の場合に、H/M値が1.3、吸蔵量が3.6/mas
s%、平衡圧が0.5MPaを示すものである。
合金と、AB,AB2 又はAB5 のいずれかからなる水
素吸蔵合金とを、複合してなるものである。ここで、M
g系金属からなる水素吸蔵合金とは、高温域で水素吸蔵
機能が高いMg2 Niに代表される水素吸蔵量が多い金
属をいう。上記Mg2 Ni合金は、吸蔵温度が300℃
の場合に、H/M値が1.3、吸蔵量が3.6/mas
s%、平衡圧が0.5MPaを示すものである。
【0016】本発明でABからなる水素吸蔵合金とは、
AをTiとし、BをFe,Ni,Co,Mn,Cr等の
3d遷移金属、及びこれらを混合したものとし、A:B
の組成比が1:1のものをいう。例えばTiFe,Ti
Ni又はTiCoを例示することができるが、本発明は
これに限定されるものではない。
AをTiとし、BをFe,Ni,Co,Mn,Cr等の
3d遷移金属、及びこれらを混合したものとし、A:B
の組成比が1:1のものをいう。例えばTiFe,Ti
Ni又はTiCoを例示することができるが、本発明は
これに限定されるものではない。
【0017】本発明でAB2 からなる水素吸蔵合金と
は、AをTi又はZrとし、BをFe,Ni,Co,M
n等の3d遷移金属、Al、及びこれらを混合したもの
とし、A:Bの組成比が1:2のものをいう。例えばT
iCr2 ,ZrV2 ,ZrMn 2 又はZrMn2 のいず
れかより選ばれてなることができるが、本発明はこれに
限定されるものではない。
は、AをTi又はZrとし、BをFe,Ni,Co,M
n等の3d遷移金属、Al、及びこれらを混合したもの
とし、A:Bの組成比が1:2のものをいう。例えばT
iCr2 ,ZrV2 ,ZrMn 2 又はZrMn2 のいず
れかより選ばれてなることができるが、本発明はこれに
限定されるものではない。
【0018】本発明でAB5 からなる水素吸蔵合金と
は、AをLa又はMmとし、BをFe,Ni,Co,M
n,Cr等の3d遷移金属、Al、及びこれらを混合し
たものとし、A:Bの組成比が1:5のものをいう。例
えばLaNi5 又はMmNi5を例示することができる
が、本発明はこれに限定されるものではない。
は、AをLa又はMmとし、BをFe,Ni,Co,M
n,Cr等の3d遷移金属、Al、及びこれらを混合し
たものとし、A:Bの組成比が1:5のものをいう。例
えばLaNi5 又はMmNi5を例示することができる
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0019】ここで、Mg2 Niと上記AB,AB2 又
はAB5 からなる水素吸蔵合金との複合化の配合割合
は、Mg2 Ni:AB=2〜30:1、好ましくは4.5
〜20:1の割合、Mg2 Ni:AB2 =2〜30:1、
好ましくは4.5 〜20:1の割合、Mg2 Ni:AB5 =
4.5 〜20:1、好ましくは10〜20:1の割合で、各々複
合化するのがよい。
はAB5 からなる水素吸蔵合金との複合化の配合割合
は、Mg2 Ni:AB=2〜30:1、好ましくは4.5
〜20:1の割合、Mg2 Ni:AB2 =2〜30:1、
好ましくは4.5 〜20:1の割合、Mg2 Ni:AB5 =
4.5 〜20:1、好ましくは10〜20:1の割合で、各々複
合化するのがよい。
【0020】本発明でMg系金属からなる水素吸蔵合金
と、AB,AB2 又はAB5 からなる水素吸蔵合金とを
複合化させる方法としては、例えばミルによる混合粉砕
の方法により複合化させる方法や、溶融等の方法により
融合化させる複合化させる方法等を挙げることができ
る。
と、AB,AB2 又はAB5 からなる水素吸蔵合金とを
複合化させる方法としては、例えばミルによる混合粉砕
の方法により複合化させる方法や、溶融等の方法により
融合化させる複合化させる方法等を挙げることができ
る。
【0021】ここで、ミルによる混合粉砕による複合化
法を具体的にAB2 水素吸蔵合金としてTiCr2 を用
い、図5を参照して説明する。図5に示すように、Mg
2 Ni(溶製品)及びAB2 (溶製品:TiCr2 )を
それぞれ45μm以下に粉砕し、Mg2 Ni粉末品及び
TiCr2 粉末品とする。その後、直径4mmのステン
レス球と共に遊星ミル用のポットに入れる。該ポットを
遊星ミルに設置した後、アルゴン置換し、該アルゴン雰
囲気下(1気圧)、常温で2時間混合し、Mg系複合化
水素吸蔵合金を得る。ここで、粉砕の粒径や混合時間
は、配合組成や配合割合によって適宜変更し、何等限定
されるものではない。
法を具体的にAB2 水素吸蔵合金としてTiCr2 を用
い、図5を参照して説明する。図5に示すように、Mg
2 Ni(溶製品)及びAB2 (溶製品:TiCr2 )を
それぞれ45μm以下に粉砕し、Mg2 Ni粉末品及び
TiCr2 粉末品とする。その後、直径4mmのステン
レス球と共に遊星ミル用のポットに入れる。該ポットを
遊星ミルに設置した後、アルゴン置換し、該アルゴン雰
囲気下(1気圧)、常温で2時間混合し、Mg系複合化
水素吸蔵合金を得る。ここで、粉砕の粒径や混合時間
は、配合組成や配合割合によって適宜変更し、何等限定
されるものではない。
【0022】また、溶融による複合化法は、例えばM
g,La,Niを材料とした場合には、Mg2 Ni:L
aNi5 (10:1)のモル比になるように、アルミナ
坩堝に入れる。高周波真空溶解炉中、−25mmHgの
アルゴン雰囲気下1000℃まで昇温し、Mg,La,
Niを溶解させ溶融させる。その後水冷式の金型中に流
し込む。本発明方法によれば、溶解・溶融した後、常圧
にて鋳込みを行うので、平衡状態図に沿った組織ができ
る。この結果、人為的に組織を形成するような従来技術
にかかる減圧溶射等とはその方法が異なる。
g,La,Niを材料とした場合には、Mg2 Ni:L
aNi5 (10:1)のモル比になるように、アルミナ
坩堝に入れる。高周波真空溶解炉中、−25mmHgの
アルゴン雰囲気下1000℃まで昇温し、Mg,La,
Niを溶解させ溶融させる。その後水冷式の金型中に流
し込む。本発明方法によれば、溶解・溶融した後、常圧
にて鋳込みを行うので、平衡状態図に沿った組織ができ
る。この結果、人為的に組織を形成するような従来技術
にかかる減圧溶射等とはその方法が異なる。
【0023】次に、50℃での以下に示す各試料の水素
吸蔵率を測定した。Mg系水素吸蔵合金としてMg2 N
iを用い、複合化の低温水素吸蔵合金として、AB系合
金の場合としてTiFeを用い、AB2 の場合としてT
iCr2 を用い、AB5 の場合としてLaNi5 を用い
た。また、Mg2 Ni単独物を比較として用いた。その
結果を、「表1」に示す。尚、「表1」中、「測定値/
計算容量(吸蔵率)%」は、Mg2 NiH4 /M値1.
33を100%として算出した。また、吸蔵量(mas
s%)は、吸蔵した水素の質量/(試料の質量+吸蔵し
た水素の質量)×100とした。50℃での測定は、図
6に示すように、サンプル15をサンプル管14中に入
れ、リザーバ13を介して系内に入れる水素を3MPa
として、一度に入れて測定した。尚、図中符号11は第
1のバルブ、12は第2のバルブを図示する。
吸蔵率を測定した。Mg系水素吸蔵合金としてMg2 N
iを用い、複合化の低温水素吸蔵合金として、AB系合
金の場合としてTiFeを用い、AB2 の場合としてT
iCr2 を用い、AB5 の場合としてLaNi5 を用い
た。また、Mg2 Ni単独物を比較として用いた。その
結果を、「表1」に示す。尚、「表1」中、「測定値/
計算容量(吸蔵率)%」は、Mg2 NiH4 /M値1.
33を100%として算出した。また、吸蔵量(mas
s%)は、吸蔵した水素の質量/(試料の質量+吸蔵し
た水素の質量)×100とした。50℃での測定は、図
6に示すように、サンプル15をサンプル管14中に入
れ、リザーバ13を介して系内に入れる水素を3MPa
として、一度に入れて測定した。尚、図中符号11は第
1のバルブ、12は第2のバルブを図示する。
【0024】
【表1】
【0025】「表1」に示すように、水素吸蔵率におい
て、Mg2 Ni単独物に比べて、ABの複合化物は約4.
8 倍、AB2 の複合化物は約6倍、AB5 の複合化物は
約3.6 倍も50℃での向上があることが確認された。ま
た、水素吸蔵量においても、Mg2 Ni単独物に比べ
て、ABの複合化物は約4.2 倍、AB2 の複合化物は5
倍、AB5 の複合化物は約2倍も50℃での向上がある
ことが確認された。
て、Mg2 Ni単独物に比べて、ABの複合化物は約4.
8 倍、AB2 の複合化物は約6倍、AB5 の複合化物は
約3.6 倍も50℃での向上があることが確認された。ま
た、水素吸蔵量においても、Mg2 Ni単独物に比べ
て、ABの複合化物は約4.2 倍、AB2 の複合化物は5
倍、AB5 の複合化物は約2倍も50℃での向上がある
ことが確認された。
【0026】
【実施例】以下、本発明の効果を示す実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0027】[実施例1]図5に示したように、Mg2
Ni(溶製品)及びAB5 (溶製品:LaNi5)をそ
れぞれ45μm以下に粉砕し、Mg2 Ni粉末品及びL
aNi5 粉末品とした後、配合比がMg2 Ni/LaN
i5 (20/1)となるように、直径4mmのステンレ
ス球と共に遊星ミル用のポットに入れ、該ポットを遊星
ミルに設置した後、アルゴン置換し、該アルゴン雰囲気
下(1気圧)で2時間混合し、ミル粉砕によるMg系複
合化水素吸蔵合金(20/1複合品)を得た。同様にし
て配合比がMg2 Ni/LaNi5 (10/1)となる
Mg系複合化水素吸蔵合金(10/1複合品)を得た。
これらの水素吸蔵曲線(150℃)を測定した。比較と
して、Mg2 Ni(溶製品)単独のもの、Mg2 Ni
(溶製品)を遊星ミルで粉砕したもの、並びに、Mg2
Ni(溶製品)とAB5 (溶製品:LaNi5 )とを粉
砕せずに単に混合したもの(10/1混合品)を用い
て、水素吸蔵曲線を測定した。図1に150℃での上記
試験品の水素吸蔵曲線を示す。図1に示すように、Mg
2 Ni(溶製品)単独のものよりは、粉砕したもののほ
うがmass%が向上するが、Mg2 Ni(溶製品)及
びAB5 (溶製品:LaNi5 )を単に混合したもの
(10/1混合品)を用いた場合には、Mg2 Ni(溶
製品)の粉砕したものより、mass%が低下してい
る。これに対して、複合化したものは、mass%の顕
著な向上が見られた。図2に、Mg2 Ni溶製品(30
0℃)とMg2 Ni溶製品(150℃)とMg2 Ni溶
製品の粉砕品(150℃)の水素吸蔵曲線を示すが、3
00℃の場合に比べて150℃の場合には、mass%
の顕著な低下が見られている。よって、本発明の複合化
品の低温(150℃)での実用化が高いことが立証され
る。
Ni(溶製品)及びAB5 (溶製品:LaNi5)をそ
れぞれ45μm以下に粉砕し、Mg2 Ni粉末品及びL
aNi5 粉末品とした後、配合比がMg2 Ni/LaN
i5 (20/1)となるように、直径4mmのステンレ
ス球と共に遊星ミル用のポットに入れ、該ポットを遊星
ミルに設置した後、アルゴン置換し、該アルゴン雰囲気
下(1気圧)で2時間混合し、ミル粉砕によるMg系複
合化水素吸蔵合金(20/1複合品)を得た。同様にし
て配合比がMg2 Ni/LaNi5 (10/1)となる
Mg系複合化水素吸蔵合金(10/1複合品)を得た。
これらの水素吸蔵曲線(150℃)を測定した。比較と
して、Mg2 Ni(溶製品)単独のもの、Mg2 Ni
(溶製品)を遊星ミルで粉砕したもの、並びに、Mg2
Ni(溶製品)とAB5 (溶製品:LaNi5 )とを粉
砕せずに単に混合したもの(10/1混合品)を用い
て、水素吸蔵曲線を測定した。図1に150℃での上記
試験品の水素吸蔵曲線を示す。図1に示すように、Mg
2 Ni(溶製品)単独のものよりは、粉砕したもののほ
うがmass%が向上するが、Mg2 Ni(溶製品)及
びAB5 (溶製品:LaNi5 )を単に混合したもの
(10/1混合品)を用いた場合には、Mg2 Ni(溶
製品)の粉砕したものより、mass%が低下してい
る。これに対して、複合化したものは、mass%の顕
著な向上が見られた。図2に、Mg2 Ni溶製品(30
0℃)とMg2 Ni溶製品(150℃)とMg2 Ni溶
製品の粉砕品(150℃)の水素吸蔵曲線を示すが、3
00℃の場合に比べて150℃の場合には、mass%
の顕著な低下が見られている。よって、本発明の複合化
品の低温(150℃)での実用化が高いことが立証され
る。
【0028】[実施例2]図5に示したように、Mg2
Ni(溶製品)及びAB5 (溶製品:LaNi5)をそ
れぞれ45μm以下に粉砕し、Mg2 Ni粉末品及びL
aNi5 粉末品とした後、配合比がMg2 Ni/LaN
i5 (10/1)となるように、直径4mmのステンレ
ス球と共に遊星ミル用のポットに入れ、該ポットを遊星
ミルに設置した後、アルゴン置換し、該アルゴン雰囲気
下(1気圧)で2時間混合し、Mg系複合化水素吸蔵合
金(10/1複合品)を得た。同様にして、AB5 の代
わりにAB2 (TiCr2 )及びAB(TiFe)を用
い、Mg系複合化水素吸蔵合金(10/1複合品)を得
た。これらの水素吸蔵曲線(150℃)を測定した。比
較として、Mg2 Ni(溶製品)単独のものを用いて、
水素吸蔵曲線を測定した。図3に150℃での上記試験
品の水素吸蔵曲線を示す。
Ni(溶製品)及びAB5 (溶製品:LaNi5)をそ
れぞれ45μm以下に粉砕し、Mg2 Ni粉末品及びL
aNi5 粉末品とした後、配合比がMg2 Ni/LaN
i5 (10/1)となるように、直径4mmのステンレ
ス球と共に遊星ミル用のポットに入れ、該ポットを遊星
ミルに設置した後、アルゴン置換し、該アルゴン雰囲気
下(1気圧)で2時間混合し、Mg系複合化水素吸蔵合
金(10/1複合品)を得た。同様にして、AB5 の代
わりにAB2 (TiCr2 )及びAB(TiFe)を用
い、Mg系複合化水素吸蔵合金(10/1複合品)を得
た。これらの水素吸蔵曲線(150℃)を測定した。比
較として、Mg2 Ni(溶製品)単独のものを用いて、
水素吸蔵曲線を測定した。図3に150℃での上記試験
品の水素吸蔵曲線を示す。
【0029】[実施例3]Mg,Ni,LaをMg2 N
i:LaNi5 (10:1)のモル比になるように、ア
ルミナ坩堝に入れ、高周波真空溶解炉中、−25mmH
gのアルゴン雰囲気下1000℃まで昇温し、溶解す
る。その後水冷式の金型中に流し込み、溶融によるMg
系複合化水素吸蔵合金を得た。得られた溶製品の組成
は、LaNi9. 5 Mg9 であった。この溶製品の水素吸
蔵曲線(150℃)を測定した。Mg2 Ni(溶製品)
単独の水素吸蔵合金、Mg2 Ni(溶製品)を遊星ミル
で粉砕して複合化した粉砕複合水素吸蔵合金を参考とし
た。図4に150℃での上記試験品の水素吸蔵曲線を示
す。溶融複合水素吸蔵合金の場合には、粉砕複合水素吸
蔵合金よりもmass%の顕著な向上が見られた。
i:LaNi5 (10:1)のモル比になるように、ア
ルミナ坩堝に入れ、高周波真空溶解炉中、−25mmH
gのアルゴン雰囲気下1000℃まで昇温し、溶解す
る。その後水冷式の金型中に流し込み、溶融によるMg
系複合化水素吸蔵合金を得た。得られた溶製品の組成
は、LaNi9. 5 Mg9 であった。この溶製品の水素吸
蔵曲線(150℃)を測定した。Mg2 Ni(溶製品)
単独の水素吸蔵合金、Mg2 Ni(溶製品)を遊星ミル
で粉砕して複合化した粉砕複合水素吸蔵合金を参考とし
た。図4に150℃での上記試験品の水素吸蔵曲線を示
す。溶融複合水素吸蔵合金の場合には、粉砕複合水素吸
蔵合金よりもmass%の顕著な向上が見られた。
【0030】
【発明の効果】以上、実施例と共に説明したように、本
発明によれば、低温(50℃)においても良好な水素吸
蔵特性を示す複合化物を得ることができ、例えば水素吸
収剤等の水素貯蔵用として実用化を図ることができる。
発明によれば、低温(50℃)においても良好な水素吸
蔵特性を示す複合化物を得ることができ、例えば水素吸
収剤等の水素貯蔵用として実用化を図ることができる。
【図1】水素吸蔵合金の水素吸蔵曲線を示す図である。
【図2】水素吸蔵合金の水素吸蔵曲線を示す図である。
【図3】水素吸蔵合金の水素吸蔵曲線を示す図である。
【図4】水素吸蔵合金の水素吸蔵曲線を示す図である。
【図5】水素吸蔵合金の工程図である。
【図6】水素吸蔵合金の水素吸蔵量を測定する概略図で
ある。
ある。
11 第1のバルブ 12 第2のバルブ 13 リザーバ 14 サンプル管 15 サンプル
Claims (7)
- 【請求項1】 Mg系金属からなる水素吸蔵合金と、A
B,AB2 又はAB 5 のいずれかからなる水素吸蔵合金
とを複合してなることを特徴とする水素吸蔵合金。 - 【請求項2】 請求項1において、上記Mg系金属から
なる水素吸蔵合金がMg2 Niであることを特徴とする
水素吸蔵合金。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、上記ABがA
をTiとし、BをFe,Ni,Co,Mn,Cr等の3
d遷移金属、及びこれらを混合したものとし、A:Bの
組成比が1:1のものであることを特徴とする水素吸蔵
合金。 - 【請求項4】 請求項1又は2において、上記AB2 が
AをTi又はZrとし、BをFe,Ni,Co,Mn等
の3d遷移金属、Al、及びこれらを混合したものと
し、A:Bの組成比が1:2のものであることを特徴と
する水素吸蔵合金。 - 【請求項5】 請求項1又は2において、上記AB5 が
AをLa又はMmとし、BをFe,Ni,Co,Mn,
Cr等の3d遷移金属、Al、及びこれらを混合したも
のとし、A:Bの組成比が1:5のものであることを特
徴とする水素吸蔵合金。 - 【請求項6】 Mg系金属からなる水素吸蔵合金とA
B,AB2 又はAB5のいずれかからなる水素吸蔵合金
とを、混合粉砕又は溶融し、Mg系複合水素吸蔵合金を
複合化することを特徴とする水素吸蔵合金の製造方法。 - 【請求項7】 Mg系金属からなる水素吸蔵合金とA
B,AB2 又はAB5のいずれかからなる水素吸蔵合金
とを、溶解炉中不活性ガス雰囲気下で溶解し、溶融した
後、冷却してMg系複合水素吸蔵合金を複合化すること
を特徴とする水素吸蔵合金の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5331198A JPH11246923A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 水素吸蔵合金及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5331198A JPH11246923A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 水素吸蔵合金及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11246923A true JPH11246923A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12939186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5331198A Withdrawn JPH11246923A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 水素吸蔵合金及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11246923A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2918389A1 (fr) * | 2007-07-06 | 2009-01-09 | Saft Groupe Sa | Matiere active negative pour accumulateur nickel metal hudrure |
| CN108467956A (zh) * | 2018-03-22 | 2018-08-31 | 燕山大学 | 一种Si/La15Fe2Ni72Mn7B2Mo2复合储氢合金材料的制备方法 |
| CN111041277A (zh) * | 2020-01-10 | 2020-04-21 | 苏州明德新能源技术有限公司 | 一类用于催化有机储氢液体吸氢和放氢的稀土纳米储氢合金及其制备方法 |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP5331198A patent/JPH11246923A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| FR2918389A1 (fr) * | 2007-07-06 | 2009-01-09 | Saft Groupe Sa | Matiere active negative pour accumulateur nickel metal hudrure |
| EP2014779A1 (fr) * | 2007-07-06 | 2009-01-14 | Saft Groupe S.A. | Matière active négative pour accumulateur nickel metal hydrure |
| CN108467956A (zh) * | 2018-03-22 | 2018-08-31 | 燕山大学 | 一种Si/La15Fe2Ni72Mn7B2Mo2复合储氢合金材料的制备方法 |
| CN108467956B (zh) * | 2018-03-22 | 2019-11-01 | 燕山大学 | 一种Si/La15Fe2Ni72Mn7B2Mo2复合储氢合金材料的制备方法 |
| CN111041277A (zh) * | 2020-01-10 | 2020-04-21 | 苏州明德新能源技术有限公司 | 一类用于催化有机储氢液体吸氢和放氢的稀土纳米储氢合金及其制备方法 |
| CN111041277B (zh) * | 2020-01-10 | 2021-09-10 | 苏州明德新能源技术有限公司 | 一类用于催化有机储氢液体吸氢和放氢的稀土纳米储氢合金及其制备方法 |
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