JPH11246971A - 微結晶シリコン系薄膜の作製方法及び作製装置 - Google Patents
微結晶シリコン系薄膜の作製方法及び作製装置Info
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- JPH11246971A JPH11246971A JP10050321A JP5032198A JPH11246971A JP H11246971 A JPH11246971 A JP H11246971A JP 10050321 A JP10050321 A JP 10050321A JP 5032198 A JP5032198 A JP 5032198A JP H11246971 A JPH11246971 A JP H11246971A
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- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
- C23C16/44—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
- C23C16/54—Apparatus specially adapted for continuous coating
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C23C16/24—Deposition of silicon only
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- C23C16/50—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges
- C23C16/505—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges using radio frequency discharges
- C23C16/509—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges using radio frequency discharges using internal electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高品質な微結晶半導体装置を実現し得る微結
晶シリコン系薄膜の製造方法を提供する。 【解決手段】 長尺基板102の法線に直交し、かつ、
長尺基板102との間隔が基板搬送方向の上手側で広
く、下手側で狭くなるように複数の棒状電極104を配
置し、50MHz〜550MHzの放電周波数でグロー
放電を行うことによって微結晶シリコン系薄膜を長尺基
板上に堆積させる。
晶シリコン系薄膜の製造方法を提供する。 【解決手段】 長尺基板102の法線に直交し、かつ、
長尺基板102との間隔が基板搬送方向の上手側で広
く、下手側で狭くなるように複数の棒状電極104を配
置し、50MHz〜550MHzの放電周波数でグロー
放電を行うことによって微結晶シリコン系薄膜を長尺基
板上に堆積させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微結晶シリコン系
薄膜の作製方法及び作製装置に関し、特に光起電力素子
などの大面積でかつエネルギー変換効率が高く、高信頼
性の微結晶シリコン系薄膜を形成する技術に関する。本
発明は、半導体デバイス画像入力用ラインセンサー、撮
像デバイス、電子写真用感光体などに用いられる機能性
微結晶シリコン系薄膜の作製に好適に適用される。
薄膜の作製方法及び作製装置に関し、特に光起電力素子
などの大面積でかつエネルギー変換効率が高く、高信頼
性の微結晶シリコン系薄膜を形成する技術に関する。本
発明は、半導体デバイス画像入力用ラインセンサー、撮
像デバイス、電子写真用感光体などに用いられる機能性
微結晶シリコン系薄膜の作製に好適に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来より、太陽光を電気エネルギーに変
換する光起電力素子である太陽電池は、電卓、腕時計な
どの民生用の小電力電源として広く応用されており、ま
た将来、石油などのいわゆる化石燃料の代替用電力とし
て実用可能な技術として注目されている。
換する光起電力素子である太陽電池は、電卓、腕時計な
どの民生用の小電力電源として広く応用されており、ま
た将来、石油などのいわゆる化石燃料の代替用電力とし
て実用可能な技術として注目されている。
【0003】この太陽電池は機能部分にpn接合の光起
電力を利用した技術であり、該pn接合を構成する半導
体材料としては一般にシリコン、ゲルマニウムが用いら
れている。これらシリコン等の半導体は太陽光を吸収し
電子と正孔の光キャリアを生成し、該光キャリアをpn
接合の内部電界によりドリフトさせ外部に取り出すもの
である。
電力を利用した技術であり、該pn接合を構成する半導
体材料としては一般にシリコン、ゲルマニウムが用いら
れている。これらシリコン等の半導体は太陽光を吸収し
電子と正孔の光キャリアを生成し、該光キャリアをpn
接合の内部電界によりドリフトさせ外部に取り出すもの
である。
【0004】ところで、光エネルギーを起電力に変換す
る効率の点からは単結晶シリコンを用いるのが望ましい
が、単結晶等の結晶質シリコンは間接光学端を有してい
るため光吸収が小さく、単結晶シリコンの太陽電池は入
射太陽光を吸収するために少なくとも50μmの厚さに
しなければならない。
る効率の点からは単結晶シリコンを用いるのが望ましい
が、単結晶等の結晶質シリコンは間接光学端を有してい
るため光吸収が小さく、単結晶シリコンの太陽電池は入
射太陽光を吸収するために少なくとも50μmの厚さに
しなければならない。
【0005】また仮に、多結晶シリコンを用いて生産コ
ストを下げたとしても、間接光学端の問題は解決でき
ず、太陽電池の厚さを減らすことはできない。さらに多
結晶シリコンには粒界その他の問題を合わせ持っている
ため、大面積化及び低コスト化の点からは化学気相成長
法(CVD)により形成した薄膜シリコン太陽電池が有
利とされている。現在、非晶質シリコン太陽電池は民生
用小電力電源として広く普及してきたものの、未だ電力
用素子としては高効率化、安定化の面で問題が残ってい
る。
ストを下げたとしても、間接光学端の問題は解決でき
ず、太陽電池の厚さを減らすことはできない。さらに多
結晶シリコンには粒界その他の問題を合わせ持っている
ため、大面積化及び低コスト化の点からは化学気相成長
法(CVD)により形成した薄膜シリコン太陽電池が有
利とされている。現在、非晶質シリコン太陽電池は民生
用小電力電源として広く普及してきたものの、未だ電力
用素子としては高効率化、安定化の面で問題が残ってい
る。
【0006】近年、微結晶シリコンをキャリア発生層と
して用いた太陽電池として、A.Shah,et.a
l,23th IEEE Photovoltaic
Specialist Conf.(1993)p83
9に技術が開示されている。このような微結晶シリコン
や非晶質シリコンの堆積方法として最も普及しているの
はプラズマCVD法で、シランSiH4 またはジシラン
Si2 H6 を用い、必要に応じて水素ガスで希釈を行い
13.56MHzのRF帯域の高周波でプラズマを発生
させ、プラズマにより成膜ガスを分解して反応性のある
活性種をつくり、基板上に微結晶シリコンや非晶質シリ
コンを堆積させる。特に成膜ガスにホスフィンPH3 、
ジボランB2 H6 、フッ化ボロンBF3 などのドーピン
グガスを混ぜ、成膜することにより、自由に膜のn型ま
たはp型を制御した微結晶シリコン薄膜を形成すること
ができる。
して用いた太陽電池として、A.Shah,et.a
l,23th IEEE Photovoltaic
Specialist Conf.(1993)p83
9に技術が開示されている。このような微結晶シリコン
や非晶質シリコンの堆積方法として最も普及しているの
はプラズマCVD法で、シランSiH4 またはジシラン
Si2 H6 を用い、必要に応じて水素ガスで希釈を行い
13.56MHzのRF帯域の高周波でプラズマを発生
させ、プラズマにより成膜ガスを分解して反応性のある
活性種をつくり、基板上に微結晶シリコンや非晶質シリ
コンを堆積させる。特に成膜ガスにホスフィンPH3 、
ジボランB2 H6 、フッ化ボロンBF3 などのドーピン
グガスを混ぜ、成膜することにより、自由に膜のn型ま
たはp型を制御した微結晶シリコン薄膜を形成すること
ができる。
【0007】しかし、微結晶シリコン系薄膜の問題点と
して、結晶系シリコン太陽電池よりも変換効率が低い。
また、堆積速度が低いということが挙げられる。一般的
に微結晶シリコン薄膜はRFグロー放電を用いて作製さ
れるが、こうした微結晶シリコン薄膜では、結晶質シリ
コンと同様に間接光学端を有しているため光吸収が小さ
く、5μm程度の膜厚が必要となり、作製に多大な時間
を要する。また、前記のA.Shah,et.al,2
3th IEEE PhotovoltaicSpec
ialist Conf.(1993)p839は70
MHzの周波数を用いているが、堆積速度はほぼ1Å/
secであって、なお堆積速度は小さい。
して、結晶系シリコン太陽電池よりも変換効率が低い。
また、堆積速度が低いということが挙げられる。一般的
に微結晶シリコン薄膜はRFグロー放電を用いて作製さ
れるが、こうした微結晶シリコン薄膜では、結晶質シリ
コンと同様に間接光学端を有しているため光吸収が小さ
く、5μm程度の膜厚が必要となり、作製に多大な時間
を要する。また、前記のA.Shah,et.al,2
3th IEEE PhotovoltaicSpec
ialist Conf.(1993)p839は70
MHzの周波数を用いているが、堆積速度はほぼ1Å/
secであって、なお堆積速度は小さい。
【0008】非晶質シリコンにおいては、RFプラズマ
CVD法を改良する方法として、これまでのRF帯域の
高周波放電に対して、周波数を上げて検討した例が報告
されている。
CVD法を改良する方法として、これまでのRF帯域の
高周波放電に対して、周波数を上げて検討した例が報告
されている。
【0009】即ち、90年秋、91年春の応用物理学関
係連合講演会(28p−MF−14、28p−S−4)
では東工大の小田らが周波数144MHzの高周波で放
電を行い、これにより非晶質シリコンを作製して評価し
ている。
係連合講演会(28p−MF−14、28p−S−4)
では東工大の小田らが周波数144MHzの高周波で放
電を行い、これにより非晶質シリコンを作製して評価し
ている。
【0010】一方、連続的に光起電力素子を作製する方
法が米国特許第4400409号にロール・ツー・ロー
ル(Roll to Roll)方式を採用した連続プ
ラズマCVD装置が開示されている。この装置によれ
ば、複数のグロー放電領域を設け、所望の幅の十分長い
フレキシブルな基板、該基板が前記各放電領域を順次通
過する経路に沿って配置し、各グロー放電領域において
必要とされる導電型の半導体層を堆積しつつ、前記基板
を連続的に搬送せしめることによって半導体接合を有す
る素子を連続形成する事ができるとされている。
法が米国特許第4400409号にロール・ツー・ロー
ル(Roll to Roll)方式を採用した連続プ
ラズマCVD装置が開示されている。この装置によれ
ば、複数のグロー放電領域を設け、所望の幅の十分長い
フレキシブルな基板、該基板が前記各放電領域を順次通
過する経路に沿って配置し、各グロー放電領域において
必要とされる導電型の半導体層を堆積しつつ、前記基板
を連続的に搬送せしめることによって半導体接合を有す
る素子を連続形成する事ができるとされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、13.
56MHzのRF放電を利用して微結晶シリコン系薄膜
を作製するならば、次のような問題が依然としてある。 (1)薄膜の基本特性に対して、薄膜トランジスタにお
いては、キャリア移動度が小さいこと、光センサーにお
いては、光導電率と暗導電率との比で定義されるS/N
比が小さいこと、太陽電池においては、光導電率(σ
P)が小さいこと。 (2)生産歩留りに対して、大面積デバイスにおいて
は、膜厚・膜質分布に起因するデバイス特性の分布等に
よる歩留の低下がある。 (3)価格に対して、薄膜デバイスに利用できる高品位
な膜は、成膜速度が小さいため生産能力が上がらず価格
の低減が困難である。 (4)膜厚方向に特性を所望の特性に制御することが困
難である。
56MHzのRF放電を利用して微結晶シリコン系薄膜
を作製するならば、次のような問題が依然としてある。 (1)薄膜の基本特性に対して、薄膜トランジスタにお
いては、キャリア移動度が小さいこと、光センサーにお
いては、光導電率と暗導電率との比で定義されるS/N
比が小さいこと、太陽電池においては、光導電率(σ
P)が小さいこと。 (2)生産歩留りに対して、大面積デバイスにおいて
は、膜厚・膜質分布に起因するデバイス特性の分布等に
よる歩留の低下がある。 (3)価格に対して、薄膜デバイスに利用できる高品位
な膜は、成膜速度が小さいため生産能力が上がらず価格
の低減が困難である。 (4)膜厚方向に特性を所望の特性に制御することが困
難である。
【0012】つまり、大面積微結晶シリコン系薄膜のデ
バイス特性を改良し、同時に歩留を向上させ、且つ、低
価格を実現するためには、微結晶シリコン系薄膜の基本
特性を向上させつつ、同時に、高速に成膜する必要があ
る。また、膜厚方向の特性を容易に制御する方法を確率
することが必要である。
バイス特性を改良し、同時に歩留を向上させ、且つ、低
価格を実現するためには、微結晶シリコン系薄膜の基本
特性を向上させつつ、同時に、高速に成膜する必要があ
る。また、膜厚方向の特性を容易に制御する方法を確率
することが必要である。
【0013】その目的のため、13.56MHzのプラ
ズマCVD法において、原料ガス流量・圧力・投入電力
等の製造条件の改良が一般的に試みられているが、成膜
速度を上げると、アモルファスシリコン化してしまった
り、微結晶シリコン系薄膜特性を低下させると推定され
ている膜内水素の増加、歩留低下を引き起こす異物の発
生等がある。例えば、成膜速度の増加に従い、薄膜の基
本特性である光導電率σP(S/cm)が低下し、結
局、この微結晶シリコン系薄膜の製造方法では、デバイ
ス特性を維持できる成膜速度は概0.2〜2Å/sec
程度である。そのため、RF法では、良質な微結晶シリ
コン系薄膜が作製できる制御パラメータの範囲が狭く、
微結晶シリコン系薄膜の特性を制御することは困難であ
る。
ズマCVD法において、原料ガス流量・圧力・投入電力
等の製造条件の改良が一般的に試みられているが、成膜
速度を上げると、アモルファスシリコン化してしまった
り、微結晶シリコン系薄膜特性を低下させると推定され
ている膜内水素の増加、歩留低下を引き起こす異物の発
生等がある。例えば、成膜速度の増加に従い、薄膜の基
本特性である光導電率σP(S/cm)が低下し、結
局、この微結晶シリコン系薄膜の製造方法では、デバイ
ス特性を維持できる成膜速度は概0.2〜2Å/sec
程度である。そのため、RF法では、良質な微結晶シリ
コン系薄膜が作製できる制御パラメータの範囲が狭く、
微結晶シリコン系薄膜の特性を制御することは困難であ
る。
【0014】即ち、13.56MHzのRF放電での特
徴としては、大面積での成膜は容易に行うことができる
利点はあるが、成膜速度が小さく、また、基板、更には
薄膜自体へのイオンダメージが大きい等の欠点がある。
そのため、アノードとカソードの間に第三の電極を設け
るトライオード法が用いられることがあるが、この場
合、ガスの利用効率が下がり、また、メンテナンス性の
低下をもたらし、生産には向かない。従って、もっぱ
ら、研究に使われているに過ぎない。また、微結晶シリ
コン系薄膜の特性を制御することが難しい。一方、2.
54GHzのマイクロ波放電では、成膜速度は大きく、
基板へのイオンダメージは無いが、現在の技術では放電
の維持が難しく、制御性が悪い。また、マイクロ波導入
部でのガス分解が大きく、均質な堆積を行うには困難が
伴う。また、光CVD法は、成膜されたa−Si薄膜の
品質はもとより、大面積化においても問題があり、開発
途上の方法である。同様に、ECR−CVD法において
も、基板へのダメージを自由に制御でき、微結晶シリコ
ン系薄膜を高品質化できる可能性があるが、磁場を用い
るので、本質的に均質な膜堆積を行うのは非常に困難で
ある。
徴としては、大面積での成膜は容易に行うことができる
利点はあるが、成膜速度が小さく、また、基板、更には
薄膜自体へのイオンダメージが大きい等の欠点がある。
そのため、アノードとカソードの間に第三の電極を設け
るトライオード法が用いられることがあるが、この場
合、ガスの利用効率が下がり、また、メンテナンス性の
低下をもたらし、生産には向かない。従って、もっぱ
ら、研究に使われているに過ぎない。また、微結晶シリ
コン系薄膜の特性を制御することが難しい。一方、2.
54GHzのマイクロ波放電では、成膜速度は大きく、
基板へのイオンダメージは無いが、現在の技術では放電
の維持が難しく、制御性が悪い。また、マイクロ波導入
部でのガス分解が大きく、均質な堆積を行うには困難が
伴う。また、光CVD法は、成膜されたa−Si薄膜の
品質はもとより、大面積化においても問題があり、開発
途上の方法である。同様に、ECR−CVD法において
も、基板へのダメージを自由に制御でき、微結晶シリコ
ン系薄膜を高品質化できる可能性があるが、磁場を用い
るので、本質的に均質な膜堆積を行うのは非常に困難で
ある。
【0015】以上述べたように、微結晶シリコン系薄膜
デバイスを製造する上で、微結晶シリコン系薄膜を高品
質化させ、デバイス特性を向上させること、膜厚方向の
特性を制御することと、成膜速度に代表される生産性は
同時に満足できないと言う欠点がある。更に、微結晶化
を起こす条件が厳しく、また希望の微結晶膜を作ること
が困難であった。
デバイスを製造する上で、微結晶シリコン系薄膜を高品
質化させ、デバイス特性を向上させること、膜厚方向の
特性を制御することと、成膜速度に代表される生産性は
同時に満足できないと言う欠点がある。更に、微結晶化
を起こす条件が厳しく、また希望の微結晶膜を作ること
が困難であった。
【0016】なお、前述したVHF帯域を用いてRFプ
ラズマCVDを改良する方法(90年秋、91年春の応
用物理学関係連合講演会(28p−MF−14、28p
−S−4)では東工大の小田等、特開平3−64466
号公報等)は非晶質シリコン薄膜であって、微結晶シリ
コン系薄膜に対して言及しておらず、A.Shah,e
t.al,23th IEEE Photovolta
ic Specialist Conf.(1993)
p839についても、条件の最適化がなされておらず、
また、膜厚方向の特性の制御に言及されておらず、本発
明に係る課題の解決には不十分であった。
ラズマCVDを改良する方法(90年秋、91年春の応
用物理学関係連合講演会(28p−MF−14、28p
−S−4)では東工大の小田等、特開平3−64466
号公報等)は非晶質シリコン薄膜であって、微結晶シリ
コン系薄膜に対して言及しておらず、A.Shah,e
t.al,23th IEEE Photovolta
ic Specialist Conf.(1993)
p839についても、条件の最適化がなされておらず、
また、膜厚方向の特性の制御に言及されておらず、本発
明に係る課題の解決には不十分であった。
【0017】本発明の目的を以下に述べる。 (1)成膜用ガスの利用効率を高め、製造コストの低減
とさらに好適な微結晶シリコン系薄膜を容易に作製せし
め、良好な半導体デバイスを得ることができる製造方法
を提供することにある。 (2)微結晶シリコン系薄膜の特性の膜厚方向での制御
を簡易な方法で行うこと。上述の問題点を解決すべく良
質の膜特性を維持し、膜厚方向に膜特性の勾配をもたせ
た堆積膜の形成方法を提供することにある。 (3)高品質で、低コストな微結晶半導体装置を得るこ
とができる作製方法を提供することにある。
とさらに好適な微結晶シリコン系薄膜を容易に作製せし
め、良好な半導体デバイスを得ることができる製造方法
を提供することにある。 (2)微結晶シリコン系薄膜の特性の膜厚方向での制御
を簡易な方法で行うこと。上述の問題点を解決すべく良
質の膜特性を維持し、膜厚方向に膜特性の勾配をもたせ
た堆積膜の形成方法を提供することにある。 (3)高品質で、低コストな微結晶半導体装置を得るこ
とができる作製方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、真空チャ
ンバー内の電極に対向して長尺基板を配置し、長尺基板
を長手方向に連続的に動かしながら、前記電極と基板と
の間でグロー放電を放電させることにより、前記基板上
に微結晶薄膜を堆積する微結晶シリコン系薄膜の作製方
法において、長尺基板の法線に直交し、かつ、長尺基板
との距離が夫々あるいは一部、異なるように複数の棒状
の電極を配置し、50MHz〜550MHzの放電周波
数で放電を行うことによって微結晶シリコン系薄膜を堆
積することを特徴とする微結晶シリコン系薄膜の作製方
法である。
ンバー内の電極に対向して長尺基板を配置し、長尺基板
を長手方向に連続的に動かしながら、前記電極と基板と
の間でグロー放電を放電させることにより、前記基板上
に微結晶薄膜を堆積する微結晶シリコン系薄膜の作製方
法において、長尺基板の法線に直交し、かつ、長尺基板
との距離が夫々あるいは一部、異なるように複数の棒状
の電極を配置し、50MHz〜550MHzの放電周波
数で放電を行うことによって微結晶シリコン系薄膜を堆
積することを特徴とする微結晶シリコン系薄膜の作製方
法である。
【0019】第2の発明は、前記複数の棒状の電極はそ
れぞれ平行に配置されていることを特徴とする。
れぞれ平行に配置されていることを特徴とする。
【0020】第3の発明は、前記複数の棒状の電極は、
前記長尺基板の搬送方向と垂直に配置されていることを
特徴とする。
前記長尺基板の搬送方向と垂直に配置されていることを
特徴とする。
【0021】第4の発明は、前記複数の棒状の電極と長
尺基板との基板電極間距離は、該長尺基板の搬送方向の
上手側で間隔が広く、下手側で狭いことを特徴とする。
尺基板との基板電極間距離は、該長尺基板の搬送方向の
上手側で間隔が広く、下手側で狭いことを特徴とする。
【0022】第5の発明は、前記複数の棒状の電極と長
尺基板との基板電極間距離は、その一部が該長尺基板の
搬送方向に対して周期的に変化していることを特徴とす
る。
尺基板との基板電極間距離は、その一部が該長尺基板の
搬送方向に対して周期的に変化していることを特徴とす
る。
【0023】第6の発明は、真空チャンバー内の電極に
対向して長尺基板を配置し、長尺基板を長手方向に連続
的に動かしながら、前記電極と基板との間でグロー放電
を放電させることにより、前記基板上に微結晶薄膜を堆
積する微結晶シリコン系薄膜の作製装置において、長尺
基板の法線に直交し、かつ、長尺基板との距離が夫々あ
るいは一部、異なるように配置された複数の棒状の電極
を有し、50MHz〜550MHzの放電周波数で放電
を行うことによって微結晶シリコン系薄膜を堆積するこ
とを特徴とする微結晶シリコン系薄膜の作製装置であ
る。
対向して長尺基板を配置し、長尺基板を長手方向に連続
的に動かしながら、前記電極と基板との間でグロー放電
を放電させることにより、前記基板上に微結晶薄膜を堆
積する微結晶シリコン系薄膜の作製装置において、長尺
基板の法線に直交し、かつ、長尺基板との距離が夫々あ
るいは一部、異なるように配置された複数の棒状の電極
を有し、50MHz〜550MHzの放電周波数で放電
を行うことによって微結晶シリコン系薄膜を堆積するこ
とを特徴とする微結晶シリコン系薄膜の作製装置であ
る。
【0024】以下に本発明の作用と共に構成を説明す
る。
る。
【0025】第1の発明によれば、周波数がRFとMW
の間である50MHzから550MHzの周波数帯を用
いることによって、良質な微結晶シリコン系薄膜を得る
ことができる成膜速度を上げることができる。具体的に
は、成膜速度を10Å/sec以上とすることができ
る。
の間である50MHzから550MHzの周波数帯を用
いることによって、良質な微結晶シリコン系薄膜を得る
ことができる成膜速度を上げることができる。具体的に
は、成膜速度を10Å/sec以上とすることができ
る。
【0026】つまり、この周波数帯ではRFよりも周波
数が高いので、プラズマのセルフバイアスは減少し、膜
へのイオンダメージは小さくなる。また、MW法に比
べ、電力導入が容易で放電が維持しやすくなり、制御可
能な範囲が拡大し、良質な薄膜形成が可能である。ま
た、このような周波数帯で膜堆積を行った場合、低パワ
ー密度(パワーに比例して堆積速度が増える領域)で
は、電極(対向電極)と長尺基板との基板電極間距離の
違いによって、膜の特性が異なることが見出された。ま
ず、このような周波数帯ではRFに比べ、低圧力下での
放電維持が容易で電子温度は低く、電子密度は高いの
で、高寿命ラジカル種(SiH3 *、H* )の生成には有
利である。同じ電子密度では、RF法では気相反応が進
み、ポリシランが生成される条件においてもこの周波数
帯ではポリシランが生成されず、膜堆積が可能となる。
また、放電の観測からプラズマで観測される陽光柱はほ
とんど見えず、カソード近傍に発光が観測され、主にカ
ソード近傍で解離が進んでいると考えられる。カソード
近傍で生成されたラジカルは等方的に拡散し、また、拡
散中に親分子(SiH4 、H2 )との衝突過程におい
て、イオン種、短寿命ラジカルの消滅等が起こっている
と考えられ、基板電極間距離が変わることによって、基
板に到達するラジカルの密度、成分が異なると考えられ
る。この事によって、基板電極間距離の違いによって、
膜の特性が異なると考えられる。
数が高いので、プラズマのセルフバイアスは減少し、膜
へのイオンダメージは小さくなる。また、MW法に比
べ、電力導入が容易で放電が維持しやすくなり、制御可
能な範囲が拡大し、良質な薄膜形成が可能である。ま
た、このような周波数帯で膜堆積を行った場合、低パワ
ー密度(パワーに比例して堆積速度が増える領域)で
は、電極(対向電極)と長尺基板との基板電極間距離の
違いによって、膜の特性が異なることが見出された。ま
ず、このような周波数帯ではRFに比べ、低圧力下での
放電維持が容易で電子温度は低く、電子密度は高いの
で、高寿命ラジカル種(SiH3 *、H* )の生成には有
利である。同じ電子密度では、RF法では気相反応が進
み、ポリシランが生成される条件においてもこの周波数
帯ではポリシランが生成されず、膜堆積が可能となる。
また、放電の観測からプラズマで観測される陽光柱はほ
とんど見えず、カソード近傍に発光が観測され、主にカ
ソード近傍で解離が進んでいると考えられる。カソード
近傍で生成されたラジカルは等方的に拡散し、また、拡
散中に親分子(SiH4 、H2 )との衝突過程におい
て、イオン種、短寿命ラジカルの消滅等が起こっている
と考えられ、基板電極間距離が変わることによって、基
板に到達するラジカルの密度、成分が異なると考えられ
る。この事によって、基板電極間距離の違いによって、
膜の特性が異なると考えられる。
【0027】特に微結晶シリコンでは、H* が格子緩
和、格子再配列に重要な役割を果たしており、このラジ
カルと表面拡散しやすいSiH3 *による安定サイトとの
結合によって、微結晶の成長が起こり、これらのラジカ
ルの比などが重要である。
和、格子再配列に重要な役割を果たしており、このラジ
カルと表面拡散しやすいSiH3 *による安定サイトとの
結合によって、微結晶の成長が起こり、これらのラジカ
ルの比などが重要である。
【0028】従って、本周波数帯では、投入パワー、圧
力、基板電極間距離が膜の特性を制御する重要なパラメ
ータとなる。微結晶では、これらのパラメータを制御す
ることによって、粒径、結晶堆積率、水素含有量、応
力、吸収係数等を変えることができる。さらに、SiG
e:HやSiC:Hなどの化合物ではその分解エネルギ
ー差やラジカルの寿命に起因してその組成比をコントロ
ールすることも可能である。
力、基板電極間距離が膜の特性を制御する重要なパラメ
ータとなる。微結晶では、これらのパラメータを制御す
ることによって、粒径、結晶堆積率、水素含有量、応
力、吸収係数等を変えることができる。さらに、SiG
e:HやSiC:Hなどの化合物ではその分解エネルギ
ー差やラジカルの寿命に起因してその組成比をコントロ
ールすることも可能である。
【0029】また、一方、この周波数帯では、波長が短
くなり、電極長と等しくなって、平面電極では、その面
内で定在波が存在し、パワーの低いところ(節)、パワ
ーの強いところ(腹)ができる。また、その位置が、電
極形状、パワー導入位置、プラズマの状態等で変わって
くるので平面電極ではその制御が難しくなる。そこで、
複数の棒状電極に分割することによって、この問題は避
けることができる。
くなり、電極長と等しくなって、平面電極では、その面
内で定在波が存在し、パワーの低いところ(節)、パワ
ーの強いところ(腹)ができる。また、その位置が、電
極形状、パワー導入位置、プラズマの状態等で変わって
くるので平面電極ではその制御が難しくなる。そこで、
複数の棒状電極に分割することによって、この問題は避
けることができる。
【0030】以上のことより、いわゆるロールtoロー
ル法にて、複数の棒状電極を設けて、その基板間距離を
変えることによって、膜厚方向に対して容易に微結晶の
特性の制御を行うことが可能となる。
ル法にて、複数の棒状電極を設けて、その基板間距離を
変えることによって、膜厚方向に対して容易に微結晶の
特性の制御を行うことが可能となる。
【0031】第2の発明によれば、複数の棒状の電極を
それぞれ平行に配置することによって、長尺基板の搬送
方向に対して幅方向の各電極によるパワーの入り方が均
等になり、幅方向の膜むらを更に軽減できる。
それぞれ平行に配置することによって、長尺基板の搬送
方向に対して幅方向の各電極によるパワーの入り方が均
等になり、幅方向の膜むらを更に軽減できる。
【0032】第3の発明によれば、複数の棒状の電極を
長尺基板の搬送方向に対して垂直に配置することによっ
て、一つの電極による堆積位置が搬送距離に対して等し
くなるため、真空装置の形状、ガスの流路等の影響によ
る膜むらをより低減できる。
長尺基板の搬送方向に対して垂直に配置することによっ
て、一つの電極による堆積位置が搬送距離に対して等し
くなるため、真空装置の形状、ガスの流路等の影響によ
る膜むらをより低減できる。
【0033】第1の発明で記したように、基板電極間距
離が膜の特性に影響を与える。さて、微結晶シリコン系
薄膜はデバイスを考えるとガラスのような非晶質や、T
COのような多結晶質の上に堆積される。そうした場
合、この界面付近は、非晶質が数十から数百nm存在し
たり、粒径の小さい層ができたりする。このような層は
デバイスグレードのアモルファスシリコンとは違い、品
質の悪い層となっている。こうした層は、縦方向に電子
が走行する太陽電池のようなデバイスを考えた場合、電
気特性を低下させるものと考えられる。このような層が
存在しないか、あっても薄い方が好ましい。そこで、堆
積初期から粒径の大きな良質な微結晶を作製を考えた場
合、以下の過程が重要である。
離が膜の特性に影響を与える。さて、微結晶シリコン系
薄膜はデバイスを考えるとガラスのような非晶質や、T
COのような多結晶質の上に堆積される。そうした場
合、この界面付近は、非晶質が数十から数百nm存在し
たり、粒径の小さい層ができたりする。このような層は
デバイスグレードのアモルファスシリコンとは違い、品
質の悪い層となっている。こうした層は、縦方向に電子
が走行する太陽電池のようなデバイスを考えた場合、電
気特性を低下させるものと考えられる。このような層が
存在しないか、あっても薄い方が好ましい。そこで、堆
積初期から粒径の大きな良質な微結晶を作製を考えた場
合、以下の過程が重要である。
【0034】低密度で均質な結晶核発生 結晶粒径増大 高速な膜厚方向の成長
【0035】まず、について、高密度の結晶核が発生
した場合、その後の過程で、グレインの合体も起こるこ
とが考えられるが、粒径は一つの結晶核が占める面積に
ほぼ制限される。従って、結晶核発生過程では低密度で
発生するような条件が望ましい。また、非晶質の層が堆
積しない条件が望ましい。
した場合、その後の過程で、グレインの合体も起こるこ
とが考えられるが、粒径は一つの結晶核が占める面積に
ほぼ制限される。従って、結晶核発生過程では低密度で
発生するような条件が望ましい。また、非晶質の層が堆
積しない条件が望ましい。
【0036】について、理想的には新たな核発生を引
き起こさず横方向成長をする条件が望ましい。これによ
って、堆積初期から大きな粒径が得られる。
き起こさず横方向成長をする条件が望ましい。これによ
って、堆積初期から大きな粒径が得られる。
【0037】について、微結晶をデバイスに使う場
合、1μm程度の膜厚が必要とされるので、作製時間の
短縮には高速な堆積速度が必要である。微結晶シリコン
系薄膜の結晶が形成された層上では、ある程度堆積速度
を速くしても、下地の結晶性を引き継いで良質の結晶性
を維持できる。
合、1μm程度の膜厚が必要とされるので、作製時間の
短縮には高速な堆積速度が必要である。微結晶シリコン
系薄膜の結晶が形成された層上では、ある程度堆積速度
を速くしても、下地の結晶性を引き継いで良質の結晶性
を維持できる。
【0038】従って、第4の発明のように、複数の棒状
の電極と長尺基板との基板電極間距離を堆積初期にあた
る長尺基板の搬送方向の上手側で広く、下手側で狭くな
るように傾斜させることによって、上記の過程を実現で
きる。
の電極と長尺基板との基板電極間距離を堆積初期にあた
る長尺基板の搬送方向の上手側で広く、下手側で狭くな
るように傾斜させることによって、上記の過程を実現で
きる。
【0039】また、上部から光が入射する太陽電池のよ
うなデバイスを考えた場合、光入射側に近い方では短波
長の光を、遠いほど長波長の光を吸収できるように構成
すれば光を有効に吸収できる。従って、吸収係数は、堆
積するにしたがって小さくなる構成が好ましく、膜堆積
初期にあたる基板搬送方向の上手側では間隔が広く、そ
の後、下手側で狭くなる傾斜とすることによって、この
ような構成のデバイスの作製が実現される。
うなデバイスを考えた場合、光入射側に近い方では短波
長の光を、遠いほど長波長の光を吸収できるように構成
すれば光を有効に吸収できる。従って、吸収係数は、堆
積するにしたがって小さくなる構成が好ましく、膜堆積
初期にあたる基板搬送方向の上手側では間隔が広く、そ
の後、下手側で狭くなる傾斜とすることによって、この
ような構成のデバイスの作製が実現される。
【0040】また、第1の発明で記したように、基板電
極間距離を変えることによって膜の特性を変えることが
できるので、第5の発明のように複数の棒状の電極と長
尺基板との基板電極間距離を基板搬送方向に対して周期
的に変化させることによって、膜の特性を周期的に変化
させることができる。このようにすることによって、ま
ず、吸収係数が周期的に変化し、太陽電池にした場合、
単一の吸収係数の膜より大きなVOCとJSCが両立できる
効果がある。次に、膜の応力が変化し、全体として、基
板と応力差によるはがれに強くなる効果がある。さら
に、曲げや折り曲げ加工に強くすることができる。
極間距離を変えることによって膜の特性を変えることが
できるので、第5の発明のように複数の棒状の電極と長
尺基板との基板電極間距離を基板搬送方向に対して周期
的に変化させることによって、膜の特性を周期的に変化
させることができる。このようにすることによって、ま
ず、吸収係数が周期的に変化し、太陽電池にした場合、
単一の吸収係数の膜より大きなVOCとJSCが両立できる
効果がある。次に、膜の応力が変化し、全体として、基
板と応力差によるはがれに強くなる効果がある。さら
に、曲げや折り曲げ加工に強くすることができる。
【0041】本発明ではこのような効果を有する周期的
に特性が変化する膜を容易に一つの堆積膜の中で実現で
きる。
に特性が変化する膜を容易に一つの堆積膜の中で実現で
きる。
【0042】また、第6の発明に係る装置を用いること
によって、上記のような方法を容易に実現できる。
によって、上記のような方法を容易に実現できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の微結晶シリコン系
薄膜の作製方法について詳しく述べる。
薄膜の作製方法について詳しく述べる。
【0044】(微結晶シリコン系薄膜)まず、光起電力
素子に好適に用いられる微結晶シリコン系薄膜について
述べる。
素子に好適に用いられる微結晶シリコン系薄膜について
述べる。
【0045】微結晶シリコン系薄膜の材料としては、S
i元素を主体にSiGe,SiC,SiSn等のIV族
合金を用いたものが用いられる。
i元素を主体にSiGe,SiC,SiSn等のIV族
合金を用いたものが用いられる。
【0046】また、微結晶シリコン系薄膜として特に好
適に用いられる半導体材料としては、μc−Si:H
(水素化マイクロクリスタルシリコン)、μc−Si:
F,μc−Si:H:F,μc−SiGe:H,μc−
SiGe:F,μc−SiGe:H:F,μc−Si
C:H,μc−SiC:F,μc−SiC:H:F等の
IV族及びIV族合金系微結晶シリコン系半導体材料が
挙げられる。
適に用いられる半導体材料としては、μc−Si:H
(水素化マイクロクリスタルシリコン)、μc−Si:
F,μc−Si:H:F,μc−SiGe:H,μc−
SiGe:F,μc−SiGe:H:F,μc−Si
C:H,μc−SiC:F,μc−SiC:H:F等の
IV族及びIV族合金系微結晶シリコン系半導体材料が
挙げられる。
【0047】また、半導体層は価電子制御及び禁制帯幅
制御を行うことができる。具体的には半導体層を形成す
る際に価電子制御剤又は禁制帯制御剤となる元素を含む
原料化合物を単独で、又は前記堆積膜形成用原料ガス又
は前記希釈ガスに混合して成膜空間内に導入してやれば
良い。
制御を行うことができる。具体的には半導体層を形成す
る際に価電子制御剤又は禁制帯制御剤となる元素を含む
原料化合物を単独で、又は前記堆積膜形成用原料ガス又
は前記希釈ガスに混合して成膜空間内に導入してやれば
良い。
【0048】また、微結晶シリコン系薄膜は、価電子制
御によって、少なくともその一部が、p型及びn型にド
ーピングされ、少なくとも一組のpin接合を形成す
る。そして、pin接合を複数堆積することにより、い
わゆるスタックセルの構成になる。
御によって、少なくともその一部が、p型及びn型にド
ーピングされ、少なくとも一組のpin接合を形成す
る。そして、pin接合を複数堆積することにより、い
わゆるスタックセルの構成になる。
【0049】微結晶シリコン系薄膜を光起電力素子の発
電層として用いる場合、平均粒径は10nmから1μm
が好ましく、結晶堆積率は10%から99%が好まし
く、水素含有量は0.1at%から40at%が好まし
い。
電層として用いる場合、平均粒径は10nmから1μm
が好ましく、結晶堆積率は10%から99%が好まし
く、水素含有量は0.1at%から40at%が好まし
い。
【0050】(微結晶シリコン系薄膜の作製方法)本発
明の微結晶シリコン系薄膜の作製方法では、50MHz
から550MHzの周波数の高周波によって、プラズマ
を生起し、原料ガスを解離、分解して、膜堆積を行う。
明の微結晶シリコン系薄膜の作製方法では、50MHz
から550MHzの周波数の高周波によって、プラズマ
を生起し、原料ガスを解離、分解して、膜堆積を行う。
【0051】具体的には減圧状態にできる堆積室(真空
チャンバー)に原料ガス、希釈ガスなどの材料ガスを導
入し、真空ポンプによって排気しつつ、堆積室の内圧を
一定にして、高周波電源によって発振された高周波を、
ケーブル及び導波管にて堆積室内に設けた棒状電極に導
入して、材料ガスのプラズマを生起させて分解し、基板
上に所望の堆積膜を形成する方法であり、広い堆積条件
で光起電力素子に適用可能な堆積膜を形成することがで
きる。
チャンバー)に原料ガス、希釈ガスなどの材料ガスを導
入し、真空ポンプによって排気しつつ、堆積室の内圧を
一定にして、高周波電源によって発振された高周波を、
ケーブル及び導波管にて堆積室内に設けた棒状電極に導
入して、材料ガスのプラズマを生起させて分解し、基板
上に所望の堆積膜を形成する方法であり、広い堆積条件
で光起電力素子に適用可能な堆積膜を形成することがで
きる。
【0052】堆積室内の基板温度は100〜500℃、
内圧は1.3×10-1〜1.3×102 Pa、高周波パ
ワーは0.05〜50W/cm2 が好ましい範囲として
挙げられる。また、後述の実験例1に示したように高周
波は50〜550MHzが好ましい範囲として挙げられ
る。
内圧は1.3×10-1〜1.3×102 Pa、高周波パ
ワーは0.05〜50W/cm2 が好ましい範囲として
挙げられる。また、後述の実験例1に示したように高周
波は50〜550MHzが好ましい範囲として挙げられ
る。
【0053】本発明の微結晶シリコン系薄膜の作製方法
の特徴とする複数の棒状電極の形状は、実質的に、断面
の長径(長辺の長さ)よりも棒の長さが長い棒が用いら
れる。その断面形状は、円、楕円、直方体等が用いられ
る。また、その材質は、プラズマでの加熱により溶融せ
ず、反応を起こさないことが好ましく、ステンレス等を
用いる。複数の棒状電極の形状は同一である必要はな
く、その本数は、堆積速度と真空容器長、所望の薄膜の
特性に応じて、決められる。また、後述の実験例2及び
3に示すように、基板電極間距離によって、微結晶シリ
コン系薄膜の特性を変えることができることから、基板
電極間距離は、所望の微結晶シリコン系薄膜が得られる
ように、それぞれ、あるいは、一部を変えることが好ま
しく、堆積初期にあたる搬送方向に対して上手では広
く、下手では狭くすることがさらに好ましい。また、特
性の異なった微結晶シリコン系薄膜を堆積するために、
一部を周期的に変化させることが好ましい。基板電極間
距離は、作製条件により好ましい範囲が異なるが、実質
的に工業的に用いることのできる堆積速度、放電の安定
性などを鑑みれば、0.5cmから30cm程度が好ま
しい。各棒状電極に高周波電力を供給する方法は、一つ
の電源から分岐して供給することもできるし、複数の電
源を用いてもよい。この時、各電源の周波数の安定性、
合致度の揃ったものを使うことが好ましく、また、適
時、位相シフター等、周波数を一致させる手段等を用い
ることが好ましい。
の特徴とする複数の棒状電極の形状は、実質的に、断面
の長径(長辺の長さ)よりも棒の長さが長い棒が用いら
れる。その断面形状は、円、楕円、直方体等が用いられ
る。また、その材質は、プラズマでの加熱により溶融せ
ず、反応を起こさないことが好ましく、ステンレス等を
用いる。複数の棒状電極の形状は同一である必要はな
く、その本数は、堆積速度と真空容器長、所望の薄膜の
特性に応じて、決められる。また、後述の実験例2及び
3に示すように、基板電極間距離によって、微結晶シリ
コン系薄膜の特性を変えることができることから、基板
電極間距離は、所望の微結晶シリコン系薄膜が得られる
ように、それぞれ、あるいは、一部を変えることが好ま
しく、堆積初期にあたる搬送方向に対して上手では広
く、下手では狭くすることがさらに好ましい。また、特
性の異なった微結晶シリコン系薄膜を堆積するために、
一部を周期的に変化させることが好ましい。基板電極間
距離は、作製条件により好ましい範囲が異なるが、実質
的に工業的に用いることのできる堆積速度、放電の安定
性などを鑑みれば、0.5cmから30cm程度が好ま
しい。各棒状電極に高周波電力を供給する方法は、一つ
の電源から分岐して供給することもできるし、複数の電
源を用いてもよい。この時、各電源の周波数の安定性、
合致度の揃ったものを使うことが好ましく、また、適
時、位相シフター等、周波数を一致させる手段等を用い
ることが好ましい。
【0054】本発明の微結晶シリコン系薄膜の作製方法
に適した原料ガスとしては、シリコン原子を含有したガ
ス化し得る化合物、ゲルマニウム原子を含有したガス化
し得る化合物、炭素原子を含有したガス化し得る化合
物、及び該化合物の混合ガスを挙げることができる。
に適した原料ガスとしては、シリコン原子を含有したガ
ス化し得る化合物、ゲルマニウム原子を含有したガス化
し得る化合物、炭素原子を含有したガス化し得る化合
物、及び該化合物の混合ガスを挙げることができる。
【0055】シリコン原子を含有するガス化し得る化合
物としては、鎖状または環状シラン化合物が用いられ、
具体的には例えば、SiH4 ,Si2 H6 ,SiF4 ,
SiFH3 ,SiF2 H2 ,SiF3 H,Si3 H8 ,
SiD4 ,SiHD3 ,SiH2 D2 ,SiH3 D,S
iFD3 ,SiF2 D2 ,Si2 D3 H3 ,(SiF
2 )5 ,(SiF2 )6 ,(SiF2 )4 ,Si2 F
6 ,Si3 F8 ,Si2 H2 F4 ,Si2 H3 F3 ,S
iCl4 ,(SiCl2 )5 ,SiBr4 ,(SiBr
2 )5 ,Si2 Cl6 ,SiHCl3 ,SiH2 Br
2 ,SiH2 Cl2 ,Si2 Cl3 F3 などのガス状態
のまたは容易にガス化し得るものが挙げられる。
物としては、鎖状または環状シラン化合物が用いられ、
具体的には例えば、SiH4 ,Si2 H6 ,SiF4 ,
SiFH3 ,SiF2 H2 ,SiF3 H,Si3 H8 ,
SiD4 ,SiHD3 ,SiH2 D2 ,SiH3 D,S
iFD3 ,SiF2 D2 ,Si2 D3 H3 ,(SiF
2 )5 ,(SiF2 )6 ,(SiF2 )4 ,Si2 F
6 ,Si3 F8 ,Si2 H2 F4 ,Si2 H3 F3 ,S
iCl4 ,(SiCl2 )5 ,SiBr4 ,(SiBr
2 )5 ,Si2 Cl6 ,SiHCl3 ,SiH2 Br
2 ,SiH2 Cl2 ,Si2 Cl3 F3 などのガス状態
のまたは容易にガス化し得るものが挙げられる。
【0056】ゲルマニウム原子を含有するガス化し得る
化合物としては、具体的には例えば、GeH4 ,GeD
4 ,GeF4 ,GeFH3 ,GeF2 H2 ,GeF3
H,GeHD3 ,GeH2 D2 ,GeH3 D,Ge2 H
6 ,Ge2 D6 等が挙げられる。
化合物としては、具体的には例えば、GeH4 ,GeD
4 ,GeF4 ,GeFH3 ,GeF2 H2 ,GeF3
H,GeHD3 ,GeH2 D2 ,GeH3 D,Ge2 H
6 ,Ge2 D6 等が挙げられる。
【0057】炭素原子を含有するガス化し得る化合物と
しては、具体的には例えばCH4 ,CD4 ,Cn H2n+2
(nは整数),Cn H2n(nは整数),C2 H2 ,C6
H6,CO2 ,CO等が挙げられる。
しては、具体的には例えばCH4 ,CD4 ,Cn H2n+2
(nは整数),Cn H2n(nは整数),C2 H2 ,C6
H6,CO2 ,CO等が挙げられる。
【0058】窒素含有ガスとしては、N2 ,NH3 ,N
D3 ,NO,NO2 ,N2 Oが挙げられる。
D3 ,NO,NO2 ,N2 Oが挙げられる。
【0059】酸素含有ガスとしては、O2 ,CO,CO
2 ,NO,NO2 ,N2 O,CH3CH2 OH,CH3
OH等が挙げられる。
2 ,NO,NO2 ,N2 O,CH3CH2 OH,CH3
OH等が挙げられる。
【0060】また、価電子制御するためにp型層または
n型層に導入される物質としては周期律表第III族原
子及び第V族原子が挙げられる。
n型層に導入される物質としては周期律表第III族原
子及び第V族原子が挙げられる。
【0061】第III族原子導入用の出発物質として有
効に使用されるものとしては、具体的にはホウ素原子導
入用としては、B2 H6 ,B4 H10,B5 H9 ,B5 H
11,B6 H10,B6 H12,B6 H14等の水素化ホウ素、
BF3 ,BCl3 等のハロゲン化ホウ素等を挙げること
ができる。この他にAlCl3 ,GaCl3 ,InCl
3 ,TlCl3 等も挙げることができる。特にB2 H
6 ,BF3 が適している。
効に使用されるものとしては、具体的にはホウ素原子導
入用としては、B2 H6 ,B4 H10,B5 H9 ,B5 H
11,B6 H10,B6 H12,B6 H14等の水素化ホウ素、
BF3 ,BCl3 等のハロゲン化ホウ素等を挙げること
ができる。この他にAlCl3 ,GaCl3 ,InCl
3 ,TlCl3 等も挙げることができる。特にB2 H
6 ,BF3 が適している。
【0062】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるものとしては、具体的には燐原子導入用とし
ては、PH3 ,P2 H4 等の水素化燐、PH4 I,PF
3 ,PF5 ,PCl3 ,PCl5 ,PBr3 ,PBr
5 ,PI3 等のハロゲン化燐が挙げられる。この他にA
sH3 ,AsF3 ,AsCl3 ,AsBr3 ,As
F5,SbH3 ,SbF3 ,SbF5 ,SbCl3 ,S
bCl5 ,BiH3 ,BiCl3 ,BiBr3 等も挙げ
ることができる。特にPH3 ,PF3 が適している。
使用されるものとしては、具体的には燐原子導入用とし
ては、PH3 ,P2 H4 等の水素化燐、PH4 I,PF
3 ,PF5 ,PCl3 ,PCl5 ,PBr3 ,PBr
5 ,PI3 等のハロゲン化燐が挙げられる。この他にA
sH3 ,AsF3 ,AsCl3 ,AsBr3 ,As
F5,SbH3 ,SbF3 ,SbF5 ,SbCl3 ,S
bCl5 ,BiH3 ,BiCl3 ,BiBr3 等も挙げ
ることができる。特にPH3 ,PF3 が適している。
【0063】また前記ガス化し得る化合物をH2 ,H
e,Ne,Ar,Xe,Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
e,Ne,Ar,Xe,Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0064】次に本発明を想起するにあたった実験を示
す。
す。
【0065】(実験例1)まず、実験に用いたロール・
ツー・ロール法を用いた堆積膜形成装置について説明す
るが、この堆積膜形成装置によって何ら限定されるもの
ではない。
ツー・ロール法を用いた堆積膜形成装置について説明す
るが、この堆積膜形成装置によって何ら限定されるもの
ではない。
【0066】この堆積膜形成装置は図1に示すように真
空容器101からなる。真空容器101には、図示しな
い排気ポンプに他端が接続された排気管107が接続さ
れている。排気管107の途中には、コンダクタンスバ
ルブと真空計109が設けられており、真空容器内の圧
力を所定の圧力に調整できるようになっている。
空容器101からなる。真空容器101には、図示しな
い排気ポンプに他端が接続された排気管107が接続さ
れている。排気管107の途中には、コンダクタンスバ
ルブと真空計109が設けられており、真空容器内の圧
力を所定の圧力に調整できるようになっている。
【0067】堆積膜が形成される帯状の基板102は、
真空容器101の外側にある送りロール111から供給
され、真空容器101の図左側の側壁に取り付けられた
ガスゲート113aを通って真空容器101内に導入さ
れ、真空容器101の図右側の側壁に取り付けられたガ
スゲート113bを通って真空容器101の外側にある
巻取りロール112に巻取られるようになっている。図
示しない駆動モータで巻取りロール112を回転駆動す
ることにより、基板102は送りロール111から連続
的に真空容器101内に供給され、真空容器101内を
基板102の長手方向に沿って連続的に移動し、巻取り
ロール112に巻取られることになる。すなわち、基板
102は図左側から右側方向へ連続的に搬送されること
となる。各ガスゲート113a,113bは、真空を破
らずに基板102を連続的に真空容器101内に搬送し
かつゲートガスを導入できる構造となっており、この真
空容器101を他の真空容器と接続するときの連結部と
もなるものである。また、送りロール111、巻取りロ
ール112は、各ガスゲート113a,113bにそれ
ぞれ接続された真空室内に格納され、基板102が大気
に曝されることのないようになっている。
真空容器101の外側にある送りロール111から供給
され、真空容器101の図左側の側壁に取り付けられた
ガスゲート113aを通って真空容器101内に導入さ
れ、真空容器101の図右側の側壁に取り付けられたガ
スゲート113bを通って真空容器101の外側にある
巻取りロール112に巻取られるようになっている。図
示しない駆動モータで巻取りロール112を回転駆動す
ることにより、基板102は送りロール111から連続
的に真空容器101内に供給され、真空容器101内を
基板102の長手方向に沿って連続的に移動し、巻取り
ロール112に巻取られることになる。すなわち、基板
102は図左側から右側方向へ連続的に搬送されること
となる。各ガスゲート113a,113bは、真空を破
らずに基板102を連続的に真空容器101内に搬送し
かつゲートガスを導入できる構造となっており、この真
空容器101を他の真空容器と接続するときの連結部と
もなるものである。また、送りロール111、巻取りロ
ール112は、各ガスゲート113a,113bにそれ
ぞれ接続された真空室内に格納され、基板102が大気
に曝されることのないようになっている。
【0068】真空容器101の外部に設けられたガスボ
ンベなどのガス供給源から原料ガスを真空容器101の
内部に供給するためのガス供給管110が真空容器10
1に取り付けられている。原料ガスはガス供給管110
から真空容器101へ導入され、排気管107を経て排
気されることになる。
ンベなどのガス供給源から原料ガスを真空容器101の
内部に供給するためのガス供給管110が真空容器10
1に取り付けられている。原料ガスはガス供給管110
から真空容器101へ導入され、排気管107を経て排
気されることになる。
【0069】真空容器101内の基板102の裏面側
(プラズマ106に対向しない側)には、基板102を
加熱するための輻射熱を発生する一群のランプヒーター
103が設けられている。104は棒状電極、105は
マッチング回路を内蔵する高周波電源である。
(プラズマ106に対向しない側)には、基板102を
加熱するための輻射熱を発生する一群のランプヒーター
103が設けられている。104は棒状電極、105は
マッチング回路を内蔵する高周波電源である。
【0070】次にこの堆積膜形成装置による微結晶シリ
コン系薄膜の堆積について説明する。
コン系薄膜の堆積について説明する。
【0071】まず、図示しない排気ポンプにより真空容
器101内を排気し、前記排気ポンプを作動させなが
ら、ガス供給管110より真空容器101内にそれぞれ
所定の原料ガス及び希釈ガスを導入する。ランプヒータ
ー103を動作させ、図示しない駆動モーターにより巻
取りロール112を回転駆動して帯状の基板102を連
続的に移動させる。このようにすることにより、真空容
器101内を連続的に移動する基板102は加熱され
る。
器101内を排気し、前記排気ポンプを作動させなが
ら、ガス供給管110より真空容器101内にそれぞれ
所定の原料ガス及び希釈ガスを導入する。ランプヒータ
ー103を動作させ、図示しない駆動モーターにより巻
取りロール112を回転駆動して帯状の基板102を連
続的に移動させる。このようにすることにより、真空容
器101内を連続的に移動する基板102は加熱され
る。
【0072】この状態で、マッチング回路を内蔵する高
周波電源105からケーブルまたは導波管を通して棒状
電極104に高周波を導入する。グロー放電が発生して
プラズマ106が生成し、該プラズマの作用によって原
料ガスが分解し、連続的に移動している基板102の表
面に堆積膜が形成される。
周波電源105からケーブルまたは導波管を通して棒状
電極104に高周波を導入する。グロー放電が発生して
プラズマ106が生成し、該プラズマの作用によって原
料ガスが分解し、連続的に移動している基板102の表
面に堆積膜が形成される。
【0073】次に本発明者らの行った実験について、説
明する。
明する。
【0074】図1に示した堆積膜形成装置を用い、帯状
の基板上に微結晶シリコン系薄膜を成膜した。基板10
2としてはステンレス(SUS430BA:幅20cm
×長さ50m×厚さ0.2mm)を用いた。真空容器1
01の排気ポンプとして、ロータリーポンプとメカニカ
ルブースタポンプ及びターボ分子ポンプを用いた。
の基板上に微結晶シリコン系薄膜を成膜した。基板10
2としてはステンレス(SUS430BA:幅20cm
×長さ50m×厚さ0.2mm)を用いた。真空容器1
01の排気ポンプとして、ロータリーポンプとメカニカ
ルブースタポンプ及びターボ分子ポンプを用いた。
【0075】まず、送りロール111、巻取りロール1
12をそれぞれ格納している真空室と真空容器101と
をロータリーポンプで荒引きし、続いてメカニカルブー
スターポンプにより、圧力が約1.3×10-1Paにな
るまで排気した。ランプヒーター103により基板の表
面の温度を300℃に保持し、次にターボ分子ポンプに
て約2.7×10-3Pa以下まで排気した。真空度が約
2.7×10-3Paになったら、不図示のガスボンベか
ら不図示のマスフローコントローラーを介して、400
sccmのH2 ガスをパージガスとしてガス供給管11
0と前記真空室に設けられた不図示の導管とから導入
し、真空計109の示度が6.7×10-1Paとなるよ
うにそれぞれの排気管107に取り付けられたバタフラ
イバルブ108を調整しつつ、ターボ分子ポンプで2時
間排気した。
12をそれぞれ格納している真空室と真空容器101と
をロータリーポンプで荒引きし、続いてメカニカルブー
スターポンプにより、圧力が約1.3×10-1Paにな
るまで排気した。ランプヒーター103により基板の表
面の温度を300℃に保持し、次にターボ分子ポンプに
て約2.7×10-3Pa以下まで排気した。真空度が約
2.7×10-3Paになったら、不図示のガスボンベか
ら不図示のマスフローコントローラーを介して、400
sccmのH2 ガスをパージガスとしてガス供給管11
0と前記真空室に設けられた不図示の導管とから導入
し、真空計109の示度が6.7×10-1Paとなるよ
うにそれぞれの排気管107に取り付けられたバタフラ
イバルブ108を調整しつつ、ターボ分子ポンプで2時
間排気した。
【0076】その後、不図示のガスボンベからマスフロ
ーコントローラー(不図示)を介して、ガス供給管11
0より以下に示す条件でSiH4 、H2 の各ガスを導入
し、真空計の示度が1.3×10-1〜1.3×102 P
aになるようにバタフライバルブ108を調整した。ま
ず、0.5時間にわたって上記ガスを流し、その後ガス
を流したまま、高周波電源105より実効値が13.5
6MHz〜1000MHzの高周波電力を棒状電極10
4に印加し、プラズマ106を生起させ、基板102上
に長さ40mにわたって堆積膜を形成した。そのとき、
基板102の搬送速度は14cm/minとした。
ーコントローラー(不図示)を介して、ガス供給管11
0より以下に示す条件でSiH4 、H2 の各ガスを導入
し、真空計の示度が1.3×10-1〜1.3×102 P
aになるようにバタフライバルブ108を調整した。ま
ず、0.5時間にわたって上記ガスを流し、その後ガス
を流したまま、高周波電源105より実効値が13.5
6MHz〜1000MHzの高周波電力を棒状電極10
4に印加し、プラズマ106を生起させ、基板102上
に長さ40mにわたって堆積膜を形成した。そのとき、
基板102の搬送速度は14cm/minとした。
【0077】 <実験条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 13.56MHz〜1000MHz パワー : 0.05〜50W/cm2 反応室圧力 : 1.3×10-1〜1.3×102 Pa 基板電極間距離 : 0.5から30cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 7μm 堆積速度 : 10Å/sec 電極形状 : φ5×25cm
【0078】堆積膜形成後、冷却させて基板102を取
り出し、基板102の幅方向について、堆積膜の形成さ
れた基板102の一部を切り出した。
り出し、基板102の幅方向について、堆積膜の形成さ
れた基板102の一部を切り出した。
【0079】周波数の影響を調べるため、周波数を変化
させ、堆積速度が一定なるように、高周波電力、圧力、
基板電極間距離を調整して実験を行ったものについて、
以下の評価を行った。また、基板102の幅方向の膜特
性の分布を図2〜図5に示した。
させ、堆積速度が一定なるように、高周波電力、圧力、
基板電極間距離を調整して実験を行ったものについて、
以下の評価を行った。また、基板102の幅方向の膜特
性の分布を図2〜図5に示した。
【0080】<評価内容> 1.目視及び光学顕微鏡観察 2.吸収係数の評価は分光光度計(日立製作所製 U4
000型)にて透過率を測定し、微結晶シリコン系薄膜
の吸収係数の波長依存性を測定した。 3.平均粒径の評価は透過電子顕微鏡像(日本電子製
JEM−4000EXによる)より結晶の断面を観測
し、画像処理によって各結晶粒界を決定し、その像より
表面近傍で基板に平行な方向の平均粒径を求めた。 4.結晶堆積率の評価はレーザーラマン分光器(日本分
光製 NRS200C)により、ラマン散乱スペクトル
を測定し、520cm-1付近の結晶からの鋭い信号と4
80cm-1付近の非晶質からのブロードな信号の強度比
より結晶堆積率を求めた。 5.水素含有量の評価は、フーリエ変換赤外吸収法(F
TIR法)により、赤外吸収スペクトルを測定し、20
00cm-1付近の吸収より、水素含有量を求めた。
000型)にて透過率を測定し、微結晶シリコン系薄膜
の吸収係数の波長依存性を測定した。 3.平均粒径の評価は透過電子顕微鏡像(日本電子製
JEM−4000EXによる)より結晶の断面を観測
し、画像処理によって各結晶粒界を決定し、その像より
表面近傍で基板に平行な方向の平均粒径を求めた。 4.結晶堆積率の評価はレーザーラマン分光器(日本分
光製 NRS200C)により、ラマン散乱スペクトル
を測定し、520cm-1付近の結晶からの鋭い信号と4
80cm-1付近の非晶質からのブロードな信号の強度比
より結晶堆積率を求めた。 5.水素含有量の評価は、フーリエ変換赤外吸収法(F
TIR法)により、赤外吸収スペクトルを測定し、20
00cm-1付近の吸収より、水素含有量を求めた。
【0081】その結果、周波数が50MHz未満では、
高周波電力、基板電極間距離、圧力を変えても、所望の
堆積速度で膜堆積を行った場合、アモルファスシリコン
であった。またその表面を目視及び光学顕微鏡で観察し
たところ、白く曇った表面で、表面が荒れた状態であっ
た。また、真空容器内部にはポリシランが観測され、ポ
リシランが膜中に取り込まれた結果、このような膜にな
ったと考えられる。
高周波電力、基板電極間距離、圧力を変えても、所望の
堆積速度で膜堆積を行った場合、アモルファスシリコン
であった。またその表面を目視及び光学顕微鏡で観察し
たところ、白く曇った表面で、表面が荒れた状態であっ
た。また、真空容器内部にはポリシランが観測され、ポ
リシランが膜中に取り込まれた結果、このような膜にな
ったと考えられる。
【0082】周波数が550MHz超では、まず、放電
が突然消えることが観測された。また、高周波電力、基
板電極間距離、圧力を変えても、所望の堆積速度で膜堆
積を行った場合、幅方向で膜特性の不均一(10%以
上)が観測された。また、不均一が現れる状況が、基板
長さ方向で異なり、長尺の基板に微結晶シリコン系薄膜
を堆積する場合、品質を維持することは困難であった。
が突然消えることが観測された。また、高周波電力、基
板電極間距離、圧力を変えても、所望の堆積速度で膜堆
積を行った場合、幅方向で膜特性の不均一(10%以
上)が観測された。また、不均一が現れる状況が、基板
長さ方向で異なり、長尺の基板に微結晶シリコン系薄膜
を堆積する場合、品質を維持することは困難であった。
【0083】(実験例2)実験例1と同じ装置、及び同
じ手順にて、基板と電極との距離を変えて、微結晶シリ
コン系薄膜の特性がどのように変化するか調べた。実験
条件を以下に示す。
じ手順にて、基板と電極との距離を変えて、微結晶シリ
コン系薄膜の特性がどのように変化するか調べた。実験
条件を以下に示す。
【0084】<実験条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 10W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離 : 0.5から30cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 7μm 電極形状 : φ5×25cm
【0085】その結果、基板電極間距離が0.5cmの
時は、明らかにアモルファスシリコンとなった。基板電
極間距離が30cm以上では、堆積速度が遅くなり、実
質的に想定の膜厚を堆積することが困難であった。
時は、明らかにアモルファスシリコンとなった。基板電
極間距離が30cm以上では、堆積速度が遅くなり、実
質的に想定の膜厚を堆積することが困難であった。
【0086】結果を図6〜図9に示す。これらの図に示
すように、基板電極間距離を変化させることによって、
微結晶シリコン系薄膜の特性が変化することが分かっ
た。
すように、基板電極間距離を変化させることによって、
微結晶シリコン系薄膜の特性が変化することが分かっ
た。
【0087】(実験例3)実験例1と同じ装置、及び同
じ手順にて、堆積初期に基板と電極との距離を変えて、
その後、同一の条件で堆積することによって、堆積初期
の条件によって微結晶シリコン系薄膜の特性がどのよう
に変化するか調べるために、光電変換素子を作製した。
光電変換素子はpin型の太陽電池とした。基板上にn
型アモルファスシリコン層を堆積し、その後、i型微結
晶シリコン層を堆積し、p型微結晶シリコン層を堆積し
た。n型層及びp型層は図1の装置を用い、高周波電源
にRF(13.56MHz)電源を用い、堆積した。そ
れぞれの条件を以下に示す。 <堆積初期の条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 50W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離 : 0.5から30cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 300nm
じ手順にて、堆積初期に基板と電極との距離を変えて、
その後、同一の条件で堆積することによって、堆積初期
の条件によって微結晶シリコン系薄膜の特性がどのよう
に変化するか調べるために、光電変換素子を作製した。
光電変換素子はpin型の太陽電池とした。基板上にn
型アモルファスシリコン層を堆積し、その後、i型微結
晶シリコン層を堆積し、p型微結晶シリコン層を堆積し
た。n型層及びp型層は図1の装置を用い、高周波電源
にRF(13.56MHz)電源を用い、堆積した。そ
れぞれの条件を以下に示す。 <堆積初期の条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 50W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離 : 0.5から30cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 300nm
【0088】<その後の同一の条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 50W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離 : 5cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 6.7μm 電極形状 : φ5×25cm
【0089】<n型層の条件> SiH4 : 5SCCM H2 : 50SCCM PH3 /H2 (5%): 0.1SCCM RFパワー : 0.1W/cm2 反応室圧力 : 1.1×102 Pa 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 30nm
【0090】<p型層の条件> SiH4 : 5SCCM H2 : 200SCCM BF3 /H2 (5%): 0.1SCCM RFパワー : 3W/cm2 反応室圧力 : 2.0×102 Pa 基板温度 : 200℃ 堆積膜厚 : 20nm
【0091】こうして作製した光電変換素子をまず、透
過電子顕微鏡(日本電子製 JEM−4000EX)に
より結晶の断面を観測し、堆積初期の部分よりアモルフ
ァスシリコンと思われる部分の膜厚を評価した。その結
果を図10に示す。さらに、この素子を用いて、初期光
電変換効率(光起電力/入射光電力)、光劣化試験を以
下のようにして行った。その結果を表1に示す。 ・初期光電変換効率の測定は、作製した太陽電池を、A
M−1.5(100mW/cm2 )光照射下に設置し
て、V−I特性を測定することにより得られる。 ・光劣化試験は、予め初期光電変換効率を測定しておい
た太陽電池を、湿度50%、温度25℃の環境に設置
し、AM−1.5光を500時間照射後の、AM−1.
5光照射下での光電変換効率の低下率(光劣化試験後の
光電変換効率/初期光電変換効率)により行った。
過電子顕微鏡(日本電子製 JEM−4000EX)に
より結晶の断面を観測し、堆積初期の部分よりアモルフ
ァスシリコンと思われる部分の膜厚を評価した。その結
果を図10に示す。さらに、この素子を用いて、初期光
電変換効率(光起電力/入射光電力)、光劣化試験を以
下のようにして行った。その結果を表1に示す。 ・初期光電変換効率の測定は、作製した太陽電池を、A
M−1.5(100mW/cm2 )光照射下に設置し
て、V−I特性を測定することにより得られる。 ・光劣化試験は、予め初期光電変換効率を測定しておい
た太陽電池を、湿度50%、温度25℃の環境に設置
し、AM−1.5光を500時間照射後の、AM−1.
5光照射下での光電変換効率の低下率(光劣化試験後の
光電変換効率/初期光電変換効率)により行った。
【0092】
【表1】
【0093】以上の結果より基板電極間距離を変えるこ
とによって、堆積初期の非晶質層や結晶粒の小さい層の
堆積を抑えることができることが分かる。また、このよ
うな層の存在が光電変換素子のようなデバイスの特性を
低下させることが分かった。
とによって、堆積初期の非晶質層や結晶粒の小さい層の
堆積を抑えることができることが分かる。また、このよ
うな層の存在が光電変換素子のようなデバイスの特性を
低下させることが分かった。
【0094】
【実施例】以下、本発明の微結晶シリコン系薄膜の作製
方法の実施例について詳細に説明するが、本発明はこれ
らによって何ら限定されるものではない。
方法の実施例について詳細に説明するが、本発明はこれ
らによって何ら限定されるものではない。
【0095】(実施例1)図1の棒状電極105に代え
て、図11に示すように(但し、図11は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して配置し、長尺基板202と各電極204と
の基板電極間距離を一部、異なるようにした。このよう
にして、以下に示すような条件で、微結晶シリコン系薄
膜を作製した。長尺基板としてはステンレス(SUS4
03BA:幅20cm×長さ50m×厚さ0.2mm)
上に酸化亜鉛(ZnO)を1μm堆積した基板を用い
た。微結晶シリコン系薄膜の作製手順は、実験例1と同
様である。
て、図11に示すように(但し、図11は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して配置し、長尺基板202と各電極204と
の基板電極間距離を一部、異なるようにした。このよう
にして、以下に示すような条件で、微結晶シリコン系薄
膜を作製した。長尺基板としてはステンレス(SUS4
03BA:幅20cm×長さ50m×厚さ0.2mm)
上に酸化亜鉛(ZnO)を1μm堆積した基板を用い
た。微結晶シリコン系薄膜の作製手順は、実験例1と同
様である。
【0096】<成膜条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 10W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離(基板搬送上手から): 3cm×10
本、5cm×10本、10cm×10本、5cm×10
本、4cm×10本 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
本、5cm×10本、10cm×10本、5cm×10
本、4cm×10本 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
【0097】(比較例1−1)図16のように(但し、
図16は概念を示した図であって実際の実験条件とは必
ずしも一致していない)平板型の電極1004を用い、
実施例1と同様の条件で、微結晶シリコン系薄膜を作製
した。尚、電極1004の長さは5m、基板電極間距離
は基板搬送上手から3cm〜5cmとした。
図16は概念を示した図であって実際の実験条件とは必
ずしも一致していない)平板型の電極1004を用い、
実施例1と同様の条件で、微結晶シリコン系薄膜を作製
した。尚、電極1004の長さは5m、基板電極間距離
は基板搬送上手から3cm〜5cmとした。
【0098】(比較例1−2)図17のように(但し、
図17は概念を示した図であって実際の実験条件とは必
ずしも一致していない)複数の棒状電極1104を用
い、実施例1と同様の条件で、微結晶シリコン系薄膜を
作製した。尚、基板電極間距離は50本の棒状電極のす
べてを3cmと同じ距離にし、電極電極間距離(棒の中
心軸上の中心から中心までの水平方向の距離)は10c
mとした。
図17は概念を示した図であって実際の実験条件とは必
ずしも一致していない)複数の棒状電極1104を用
い、実施例1と同様の条件で、微結晶シリコン系薄膜を
作製した。尚、基板電極間距離は50本の棒状電極のす
べてを3cmと同じ距離にし、電極電極間距離(棒の中
心軸上の中心から中心までの水平方向の距離)は10c
mとした。
【0099】まず、10時間、プラズマ放電を維持し、
プラズマの状態を目視で観察した。その結果、実施例1
及び比較例1−2では、終始安定であったが、比較例1
−1では、プラズマの偏りや、一部、濃いところが発生
したり、さらに、放電の間に、その位置が突然変化する
現象が見られた。
プラズマの状態を目視で観察した。その結果、実施例1
及び比較例1−2では、終始安定であったが、比較例1
−1では、プラズマの偏りや、一部、濃いところが発生
したり、さらに、放電の間に、その位置が突然変化する
現象が見られた。
【0100】膜厚の分布を測定したところ、所定の10
μmに対して、実施例1及び比較例1−2では、幅方
向、基板長手方向に対しても、15%以内に収まってい
るのに対して、比較例1−1では、15%以上の分布が
あった。
μmに対して、実施例1及び比較例1−2では、幅方
向、基板長手方向に対しても、15%以内に収まってい
るのに対して、比較例1−1では、15%以上の分布が
あった。
【0101】吸収係数、平均粒径、結晶堆積率、水素含
有量の分布を評価したところ、実施例1及び比較例1−
2では、幅方向、基板長手方向ともに15%以内に収ま
っていたが、比較例1−1では、アモルファスの部分が
存在し、15%以上であった。
有量の分布を評価したところ、実施例1及び比較例1−
2では、幅方向、基板長手方向ともに15%以内に収ま
っていたが、比較例1−1では、アモルファスの部分が
存在し、15%以上であった。
【0102】実施例1と比較例1−2について吸収係
数、平均粒径、結晶堆積率、水素含有量の深さ方向のプ
ロファイルを評価した。評価方法を以下に示す。
数、平均粒径、結晶堆積率、水素含有量の深さ方向のプ
ロファイルを評価した。評価方法を以下に示す。
【0103】(吸収係数) ・吸収係数のバンドプロファイルが変化しているか調べ
るために、化学的・機械的研摩法(CMP)によって一
定の膜厚を研摩し、分光光度計(日立製作所製U400
0型)にてその薄膜の透過率を測定することにより、吸
収係数の深さ方向の変化を評価した。この吸収係数は、
吸収係数が膜内で分布しているとした場合、その平均的
な値になっていて、膜厚の変化に伴って、どのように変
化するかを観測することによって、吸収係数の分布を見
積もることができる。
るために、化学的・機械的研摩法(CMP)によって一
定の膜厚を研摩し、分光光度計(日立製作所製U400
0型)にてその薄膜の透過率を測定することにより、吸
収係数の深さ方向の変化を評価した。この吸収係数は、
吸収係数が膜内で分布しているとした場合、その平均的
な値になっていて、膜厚の変化に伴って、どのように変
化するかを観測することによって、吸収係数の分布を見
積もることができる。
【0104】(平均粒径) ・平均粒径の評価は透過電子顕微鏡(日本電子製 JE
M−4000EX)により結晶の断面を観測し、画像処
理によって各結晶粒界を決定し、その像より基板に平行
な方向の平均粒径の深さ方向の変化を評価した。
M−4000EX)により結晶の断面を観測し、画像処
理によって各結晶粒界を決定し、その像より基板に平行
な方向の平均粒径の深さ方向の変化を評価した。
【0105】(結晶堆積率) ・結晶堆積率の評価はまず、基板を鋭角に150°以上
に塑性変形させると、多結晶のZnOの壁界面と共に、
微結晶シリコン層の断面が得られた。その断面を顕微レ
ーザーラマン分光器(日本分光製 NRS200C)に
より、レーザービームのスポットを絞り込み、1μmの
分解能でラマン散乱スペクトルを測定し、520cm-1
付近の結晶からの鋭い信号と480cm-1付近の非晶質
からのブロードな信号の強度比より結晶堆積率の深さ方
向の変化を評価した。
に塑性変形させると、多結晶のZnOの壁界面と共に、
微結晶シリコン層の断面が得られた。その断面を顕微レ
ーザーラマン分光器(日本分光製 NRS200C)に
より、レーザービームのスポットを絞り込み、1μmの
分解能でラマン散乱スペクトルを測定し、520cm-1
付近の結晶からの鋭い信号と480cm-1付近の非晶質
からのブロードな信号の強度比より結晶堆積率の深さ方
向の変化を評価した。
【0106】(水素含有量) ・水素含有量の評価は、二次イオン質量分析法により、
その深さ方向のプロファイルを得た。
その深さ方向のプロファイルを得た。
【0107】これらの評価結果を説明する。 <吸収係数について>比較例1−2では、吸収係数は単
調に減少した。堆積初期にあたる部分が吸収係数が小さ
く(その厚さは200nm程度)、その後、ほぼ一定の
吸収係数を仮定したモデルによく一致する。実施例1で
は、吸収係数は増加したり減少したりした。つまり、吸
収係数が大きい層と小さい層が膜厚方向に積層されてい
ることが分かった。
調に減少した。堆積初期にあたる部分が吸収係数が小さ
く(その厚さは200nm程度)、その後、ほぼ一定の
吸収係数を仮定したモデルによく一致する。実施例1で
は、吸収係数は増加したり減少したりした。つまり、吸
収係数が大きい層と小さい層が膜厚方向に積層されてい
ることが分かった。
【0108】<平均粒径について>結果を表2に示す。
比較例1−2では、基板から200nm付近までは、非
晶質層の存在と徐々に平均粒径は増加しているが、その
後、表面近傍まで、ほぼ一定の平均粒径であった。実施
例1では、堆積初期の状態は比較例1−2とほぼ等しか
ったが、その後、平均粒径は深さ方向に増加したり減少
したり、変化していた。それぞれの断面の一部を図18
に示す。比較例1−2では、図18(a)のように、ほ
とんど変化がないが、実施例1は図18(b)のよう
に、粒径が変化している部分(A−A’とB−B’)が
あった。
比較例1−2では、基板から200nm付近までは、非
晶質層の存在と徐々に平均粒径は増加しているが、その
後、表面近傍まで、ほぼ一定の平均粒径であった。実施
例1では、堆積初期の状態は比較例1−2とほぼ等しか
ったが、その後、平均粒径は深さ方向に増加したり減少
したり、変化していた。それぞれの断面の一部を図18
に示す。比較例1−2では、図18(a)のように、ほ
とんど変化がないが、実施例1は図18(b)のよう
に、粒径が変化している部分(A−A’とB−B’)が
あった。
【0109】
【表2】
【0110】<結晶堆積率について>結果を表3に示
す。比較例1−2では、表面近傍まで、ほぼ一定の結晶
堆積率であった。実施例1では、結晶堆積率は、増加し
たり減少したり、変化していた。
す。比較例1−2では、表面近傍まで、ほぼ一定の結晶
堆積率であった。実施例1では、結晶堆積率は、増加し
たり減少したり、変化していた。
【0111】
【表3】
【0112】<水素含有量について>結果を図19に示
す。比較例1−2では、基板から200nm付近までは
水素含有量の多い層が存在し、その後、徐々に水素含有
量は減少しているが、その後、表面近傍までほぼ一定の
水素含有量であった。実施例1では、堆積初期の状態は
比較例1−2とほぼ等しかったが、その後、水素含有量
は増加したり減少したり、変化していた。
す。比較例1−2では、基板から200nm付近までは
水素含有量の多い層が存在し、その後、徐々に水素含有
量は減少しているが、その後、表面近傍までほぼ一定の
水素含有量であった。実施例1では、堆積初期の状態は
比較例1−2とほぼ等しかったが、その後、水素含有量
は増加したり減少したり、変化していた。
【0113】以上より、実施例1の方法により、膜厚方
向に対して容易に微結晶の特性の制御を行うことが可能
となることが分かる。
向に対して容易に微結晶の特性の制御を行うことが可能
となることが分かる。
【0114】(実施例2)図1の棒状電極105に代え
て、図12に示すように(但し、図12は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して、さらに各電極は平行に配置し、長尺基板
202と各電極204との基板電極間距離を一部、異な
るようにした。このようにして、以下に示すような条件
で、微結晶シリコン系薄膜を作製した。長尺基板として
はステンレス(SUS403BA:幅20cm×長さ5
0m×厚さ0.2mm)上に酸化亜鉛(ZnO)を1μ
m堆積した基板を用いた。微結晶シリコン系薄膜の作製
手順は、実験例1と同様である。
て、図12に示すように(但し、図12は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して、さらに各電極は平行に配置し、長尺基板
202と各電極204との基板電極間距離を一部、異な
るようにした。このようにして、以下に示すような条件
で、微結晶シリコン系薄膜を作製した。長尺基板として
はステンレス(SUS403BA:幅20cm×長さ5
0m×厚さ0.2mm)上に酸化亜鉛(ZnO)を1μ
m堆積した基板を用いた。微結晶シリコン系薄膜の作製
手順は、実験例1と同様である。
【0115】<成膜条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 10W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離(基板搬送上手から): 3cm×10
本、5cm×10本、5cm×10本、5cm×10
本、5cm×10本 電極が基板搬送方向となす角: 70° 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
本、5cm×10本、5cm×10本、5cm×10
本、5cm×10本 電極が基板搬送方向となす角: 70° 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
【0116】(実施例3)各電極が平行でない以外は、
実施例2と同様にして微結晶シリコン系薄膜を作製し
た。
実施例2と同様にして微結晶シリコン系薄膜を作製し
た。
【0117】膜厚の幅方向の分布を実施例1と同様に評
価したところ、実施例2では10%以内に収まっていた
が、実施例3では13%であった。また、吸収係数、平
均粒径、結晶堆積率、水素含有量の幅方向の分布を評価
したところ、実施例2では10%以内に収まっていた
が、実施例3では13%であった。
価したところ、実施例2では10%以内に収まっていた
が、実施例3では13%であった。また、吸収係数、平
均粒径、結晶堆積率、水素含有量の幅方向の分布を評価
したところ、実施例2では10%以内に収まっていた
が、実施例3では13%であった。
【0118】以上の結果から、複数の棒状の電極をそれ
ぞれ平行に配置することによって、膜厚の幅方向のむら
を軽減できることが分かる。
ぞれ平行に配置することによって、膜厚の幅方向のむら
を軽減できることが分かる。
【0119】(実施例4)図1の棒状電極105に代え
て、図13に示すように(但し、図13は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して、さらに各電極は平行で、長尺基板202
の搬送方向に対して垂直に配置し、長尺基板202と各
電極204との基板電極間距離を一部、異なるようにし
た。このようにして、以下に示すような条件で、微結晶
シリコン系薄膜を作製した。長尺基板としてはステンレ
ス(SUS403BA:幅20cm×長さ50m×厚さ
0.2mm)上に酸化亜鉛(ZnO)を1μm堆積した
基板を用いた。微結晶シリコン系薄膜の作製手順は、実
験例1と同様である。
て、図13に示すように(但し、図13は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して、さらに各電極は平行で、長尺基板202
の搬送方向に対して垂直に配置し、長尺基板202と各
電極204との基板電極間距離を一部、異なるようにし
た。このようにして、以下に示すような条件で、微結晶
シリコン系薄膜を作製した。長尺基板としてはステンレ
ス(SUS403BA:幅20cm×長さ50m×厚さ
0.2mm)上に酸化亜鉛(ZnO)を1μm堆積した
基板を用いた。微結晶シリコン系薄膜の作製手順は、実
験例1と同様である。
【0120】<成膜条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 10W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離(基板搬送上手から): 3cm×10
本、5cm×10本、5cm×10本、5cm×10
本、5cm×10本 電極が基板搬送方向となす角: 90° 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
本、5cm×10本、5cm×10本、5cm×10
本、5cm×10本 電極が基板搬送方向となす角: 90° 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
【0121】膜厚の幅方向の分布を実施例1と同様に評
価したところ、実施例4では8%以内に収まっており、
実施例2よりも更に均一性が高かった。また、吸収係
数、平均粒径、結晶堆積率、水素含有量の幅方向の分布
を評価したところ、実施例4では8%以内に収まってお
り、実施例2よりも更に均一性が高かった。
価したところ、実施例4では8%以内に収まっており、
実施例2よりも更に均一性が高かった。また、吸収係
数、平均粒径、結晶堆積率、水素含有量の幅方向の分布
を評価したところ、実施例4では8%以内に収まってお
り、実施例2よりも更に均一性が高かった。
【0122】以上の結果から、複数の棒状の電極を基板
搬送方向に直交して配置することによって、膜厚の幅方
向のむらを更に軽減できることが分かる。
搬送方向に直交して配置することによって、膜厚の幅方
向のむらを更に軽減できることが分かる。
【0123】(実施例5)図1の棒状電極105に代え
て、図14に示すように(但し、図14は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して配置し、長尺基板202と電極204との
基板電極間距離を基板搬送上手側で広く、基板搬送下手
側で狭くなるようにした。このようにして、以下に示す
ような条件で、微結晶シリコン系薄膜を作製した。長尺
基板としてはステンレス(SUS403BA:幅20c
m×長さ50m×厚さ0.2mm)上に酸化亜鉛(Zn
O)を1μm堆積した基板を用いた。微結晶シリコン系
薄膜の作製手順は、実験例1と同様である。
て、図14に示すように(但し、図14は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して配置し、長尺基板202と電極204との
基板電極間距離を基板搬送上手側で広く、基板搬送下手
側で狭くなるようにした。このようにして、以下に示す
ような条件で、微結晶シリコン系薄膜を作製した。長尺
基板としてはステンレス(SUS403BA:幅20c
m×長さ50m×厚さ0.2mm)上に酸化亜鉛(Zn
O)を1μm堆積した基板を用いた。微結晶シリコン系
薄膜の作製手順は、実験例1と同様である。
【0124】<成膜条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 10W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離(基板搬送上手から): 15cm×5
本、12cm×5本、10cm×5本、8cm×10
本、6cm×10本、4cm×15本電極が基板搬送方
向となす角: 90° 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
本、12cm×5本、10cm×5本、8cm×10
本、6cm×10本、4cm×15本電極が基板搬送方
向となす角: 90° 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
【0125】(実施例6)基板電極間距離を50本の棒
状電極のすべてを4cmと同じ距離にした以外は、実施
例5と同様にして、微結晶シリコン系薄膜を作製した。
状電極のすべてを4cmと同じ距離にした以外は、実施
例5と同様にして、微結晶シリコン系薄膜を作製した。
【0126】実施例5と実施例6について、実施例1と
同様に吸収係数、平均粒径、結晶堆積率、水素含有量の
深さ方向のプロファイルを評価した。これらの評価結果
を以下に説明する。
同様に吸収係数、平均粒径、結晶堆積率、水素含有量の
深さ方向のプロファイルを評価した。これらの評価結果
を以下に説明する。
【0127】<吸収係数について>実施例6では、吸収
係数は単調に減少した。堆積初期にあたる部分が吸収係
数が小さく(その厚さは200nm程度)、その後、ほ
ぼ一定の吸収係数を仮定したモデルによく一致する。実
施例5では、吸収係数は単調に増加した。つまり、堆積
されるにつれ、吸収係数が徐々に大きくなっていること
が分かった。
係数は単調に減少した。堆積初期にあたる部分が吸収係
数が小さく(その厚さは200nm程度)、その後、ほ
ぼ一定の吸収係数を仮定したモデルによく一致する。実
施例5では、吸収係数は単調に増加した。つまり、堆積
されるにつれ、吸収係数が徐々に大きくなっていること
が分かった。
【0128】<平均粒径について>結果を表4に示す。
実施例6では、基板から200nm付近までは、非晶質
層の存在と徐々に平均粒径は増加しているが、その後、
表面近傍まで、ほぼ一定の平均粒径であった。実施例5
では、堆積初期の状態に非晶質層の存在は見られず、そ
の後、平均粒径は表面近傍に向かって単調に減少してい
た。
実施例6では、基板から200nm付近までは、非晶質
層の存在と徐々に平均粒径は増加しているが、その後、
表面近傍まで、ほぼ一定の平均粒径であった。実施例5
では、堆積初期の状態に非晶質層の存在は見られず、そ
の後、平均粒径は表面近傍に向かって単調に減少してい
た。
【0129】
【表4】
【0130】<結晶堆積率について>結果を表5に示
す。実施例6では、表面近傍まで、ほぼ一定の結晶堆積
率であった。実施例5では、結晶堆積率は表面近傍に向
かって単調に減少していた。
す。実施例6では、表面近傍まで、ほぼ一定の結晶堆積
率であった。実施例5では、結晶堆積率は表面近傍に向
かって単調に減少していた。
【0131】
【表5】
【0132】<水素含有量について>結果を図20に示
す。実施例6では、基板から200nm付近までは水素
含有量の多い層が存在し、その後、徐々に水素含有量は
減少しているが、その後、表面近傍までほぼ一定の水素
含有量であった。実施例5では、堆積初期の状態はほぼ
一定の水素含有量であったが、その後、水素含有量は表
面近傍に向かって増加していた。
す。実施例6では、基板から200nm付近までは水素
含有量の多い層が存在し、その後、徐々に水素含有量は
減少しているが、その後、表面近傍までほぼ一定の水素
含有量であった。実施例5では、堆積初期の状態はほぼ
一定の水素含有量であったが、その後、水素含有量は表
面近傍に向かって増加していた。
【0133】以上より、実施例5の方法により、膜厚方
向に対して容易に吸収係数が減少するような微結晶シリ
コン系薄膜を作製することが可能となることが分かる。
向に対して容易に吸収係数が減少するような微結晶シリ
コン系薄膜を作製することが可能となることが分かる。
【0134】さらに実験例3と同じように光電変換素子
を作製した。p型層、n型層の条件は実験例3と同様で
ある。この素子を用いて、初期光電変換効率、光劣化試
験を行い、評価した。その結果を表6に示す。
を作製した。p型層、n型層の条件は実験例3と同様で
ある。この素子を用いて、初期光電変換効率、光劣化試
験を行い、評価した。その結果を表6に示す。
【0135】
【表6】
【0136】表6中の値は、実施例6を1.00とした
相対値である。以上のように、基板電極間距離を基板搬
送上手側で広く、基板搬送下手側で狭くなるように配置
した複数の棒状電極を用いて作製した微結晶シリコン系
薄膜を用いることにより、より優れた光電変換素子が得
られることが分かった。
相対値である。以上のように、基板電極間距離を基板搬
送上手側で広く、基板搬送下手側で狭くなるように配置
した複数の棒状電極を用いて作製した微結晶シリコン系
薄膜を用いることにより、より優れた光電変換素子が得
られることが分かった。
【0137】(実施例7)図1の棒状電極105に代え
て、図15に示すように(但し、図15は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して配置し、長尺基板202と電極204との
基板電極間距離を一部周期的に変化するようにした。こ
のようにして、以下に示すような条件で、微結晶シリコ
ン系薄膜を作製した。長尺基板としてはステンレス(S
US403BA:幅20cm×長さ50m×厚さ0.2
mm)上に酸化亜鉛(ZnO)を1μm堆積した基板を
用いた。微結晶シリコン系薄膜の作製手順は、実験例1
と同様である。
て、図15に示すように(但し、図15は概念を示した
図であって実際の実験条件とは必ずしも一致していな
い)複数の棒状電極204を長尺基板202の法線に対
して直交して配置し、長尺基板202と電極204との
基板電極間距離を一部周期的に変化するようにした。こ
のようにして、以下に示すような条件で、微結晶シリコ
ン系薄膜を作製した。長尺基板としてはステンレス(S
US403BA:幅20cm×長さ50m×厚さ0.2
mm)上に酸化亜鉛(ZnO)を1μm堆積した基板を
用いた。微結晶シリコン系薄膜の作製手順は、実験例1
と同様である。
【0138】<成膜条件> 原料ガス(SiH4 ): 50SCCM 希釈ガス(H2 ) : 2000SCCM 高周波周波数 : 200MHz パワー : 10W/cm2 反応室圧力 : 2.7×101 Pa 基板電極間距離(基板搬送上手から): 15cm×5
本、12cm×5本、4cm×10本、8cm×10
本、4cm×10本、8cm×10本電極が基板搬送方
向となす角: 90° 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
本、12cm×5本、4cm×10本、8cm×10
本、4cm×10本、8cm×10本電極が基板搬送方
向となす角: 90° 電極電極間距離(棒の中心軸上の中心から中心までの水
平方向の距離): 10cm 基板温度 : 300℃ 堆積膜厚 : 10μm
【0139】実施例7について、実施例1と同様に吸収
係数、平均粒径、結晶堆積率、水素含有量の深さ方向の
プロファイルを評価した。これらの評価結果を以下に説
明する。
係数、平均粒径、結晶堆積率、水素含有量の深さ方向の
プロファイルを評価した。これらの評価結果を以下に説
明する。
【0140】<吸収係数について>実施例7では、吸収
係数は増加したり減少したり周期的に繰り返した。つま
り、堆積されるにつれ、吸収係数が周期的に変化してい
ることが分かった。
係数は増加したり減少したり周期的に繰り返した。つま
り、堆積されるにつれ、吸収係数が周期的に変化してい
ることが分かった。
【0141】<平均粒径について>結果を表7に示す。
実施例7では、堆積初期の状態に非晶質層の存在は見ら
れず、その後、平均粒径は表面近傍に向かって増加した
り減少したり、周期的に変化していた。
実施例7では、堆積初期の状態に非晶質層の存在は見ら
れず、その後、平均粒径は表面近傍に向かって増加した
り減少したり、周期的に変化していた。
【0142】
【表7】
【0143】<結晶堆積率について>結果を表8に示
す。実施例7では、結晶堆積率は表面近傍に向かって増
加したり減少したり、周期的に変化していた。
す。実施例7では、結晶堆積率は表面近傍に向かって増
加したり減少したり、周期的に変化していた。
【0144】
【表8】
【0145】<水素含有量について>結果を先の実施例
6と併せて図21に示す。実施例7では、堆積初期の状
態はほぼ一定の水素含有量であったが、その後、水素含
有量は表面近傍に向かって増加したり減少したり、周期
的に変化していた。
6と併せて図21に示す。実施例7では、堆積初期の状
態はほぼ一定の水素含有量であったが、その後、水素含
有量は表面近傍に向かって増加したり減少したり、周期
的に変化していた。
【0146】以上より、実施例7の方法により、膜厚方
向に対して容易に吸収係数が周期的に変化するような微
結晶シリコン系薄膜を作製することが可能となることが
分かる。
向に対して容易に吸収係数が周期的に変化するような微
結晶シリコン系薄膜を作製することが可能となることが
分かる。
【0147】さらに実験例3と同じように光電変換素子
を作製した。p型層、n型層の条件は実験例3と同様で
ある。この素子を用いて、初期光電変換効率、光劣化試
験を行い、評価した。その結果を先の実施例6と併せて
表9に示す。
を作製した。p型層、n型層の条件は実験例3と同様で
ある。この素子を用いて、初期光電変換効率、光劣化試
験を行い、評価した。その結果を先の実施例6と併せて
表9に示す。
【0148】
【表9】
【0149】表9中の値は、実施例6を1.00とした
相対値である。以上のように、基板電極間距離を一部周
期的に変化するように配置した複数の棒状電極を用いて
作製した微結晶シリコン系薄膜を用いることにより、よ
り優れた光電変換素子が得られることが分かった。
相対値である。以上のように、基板電極間距離を一部周
期的に変化するように配置した複数の棒状電極を用いて
作製した微結晶シリコン系薄膜を用いることにより、よ
り優れた光電変換素子が得られることが分かった。
【0150】
【発明の効果】本発明の微結晶シリコン系薄膜の作製方
法によれば、微結晶シリコン系薄膜の特性の膜厚方向で
の制御を簡易な方法で行うことができる。そして、良質
の膜特性を維持し、膜厚方向に膜特性の勾配をもたせた
堆積膜を形成することができる。また、かかる堆積膜を
用いることにより、高品質で、低コストな微結晶半導体
装置を得ることが可能になる。
法によれば、微結晶シリコン系薄膜の特性の膜厚方向で
の制御を簡易な方法で行うことができる。そして、良質
の膜特性を維持し、膜厚方向に膜特性の勾配をもたせた
堆積膜を形成することができる。また、かかる堆積膜を
用いることにより、高品質で、低コストな微結晶半導体
装置を得ることが可能になる。
【図1】ロール・ツー・ロール堆積装置の模式図であ
る。
る。
【図2】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系薄
膜における周波数と吸収係数の関係を示す特性分布図で
ある。
膜における周波数と吸収係数の関係を示す特性分布図で
ある。
【図3】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系薄
膜における周波数と平均粒径の関係を示す特性分布図で
ある。
膜における周波数と平均粒径の関係を示す特性分布図で
ある。
【図4】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系薄
膜における周波数と結晶堆積率の関係を示す特性分布図
である。
膜における周波数と結晶堆積率の関係を示す特性分布図
である。
【図5】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系薄
膜における周波数と水素含有量の関係を示す特性分布図
である。
膜における周波数と水素含有量の関係を示す特性分布図
である。
【図6】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系薄
膜における基板電極間距離と吸収係数の関係を示す図で
ある。
膜における基板電極間距離と吸収係数の関係を示す図で
ある。
【図7】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系薄
膜における基板電極間距離と平均粒径の関係を示す図で
ある。
膜における基板電極間距離と平均粒径の関係を示す図で
ある。
【図8】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系薄
膜における基板電極間距離と結晶堆積率の関係を示す図
である。
膜における基板電極間距離と結晶堆積率の関係を示す図
である。
【図9】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系薄
膜における基板電極間距離と水素含有量の関係を示す図
である。
膜における基板電極間距離と水素含有量の関係を示す図
である。
【図10】本発明の実験例で作製した微結晶シリコン系
薄膜における基板電極間距離と非晶質層の厚さの関係を
示す図である。
薄膜における基板電極間距離と非晶質層の厚さの関係を
示す図である。
【図11】本発明の実施例1で用いた装置における棒状
電極の配置を説明するための概念図である。
電極の配置を説明するための概念図である。
【図12】本発明の実施例2で用いた装置における棒状
電極の配置を説明するための概念図である。
電極の配置を説明するための概念図である。
【図13】本発明の実施例4で用いた装置における棒状
電極の配置を説明するための概念図である。
電極の配置を説明するための概念図である。
【図14】本発明の実施例5で用いた装置における棒状
電極の配置を説明するための概念図である。
電極の配置を説明するための概念図である。
【図15】本発明の実施例7で用いた装置における棒状
電極の配置を説明するための概念図である。
電極の配置を説明するための概念図である。
【図16】比較例1−1で用いた装置における電極の配
置を説明するための概念図である。
置を説明するための概念図である。
【図17】比較例1−2で用いた装置における棒状電極
の配置を説明するための概念図である。
の配置を説明するための概念図である。
【図18】実施例1及び比較例1−2で作製した微結晶
シリコン系薄膜の断面模式図である。
シリコン系薄膜の断面模式図である。
【図19】微結晶シリコン系薄膜の水素含有量の深さ分
布を示す図である。
布を示す図である。
【図20】微結晶シリコン系薄膜の水素含有量の深さ分
布を示す図である。
布を示す図である。
【図21】微結晶シリコン系薄膜の水素含有量の深さ分
布を示す図である。
布を示す図である。
101 真空容器 102,202,1002,1102 長尺基板 103 ヒーター 104,204,1104 棒状電極 105,205,1005,1105 高周波電源 106,206,1006,1106 プラズマ 107 排気管 108 コンダクタンスバルブ 109 圧力計 110 ガス導入管 111 送り出しロール 112 巻き取りロール 113a,113b ガスゲート 1004 平板電極 1007 プラズマ高密度領域
Claims (6)
- 【請求項1】 真空チャンバー内の電極に対向して長尺
基板を配置し、長尺基板を長手方向に連続的に動かしな
がら、前記電極と基板との間でグロー放電を放電させる
ことにより、前記基板上に微結晶薄膜を堆積する微結晶
シリコン系薄膜の作製方法において、 長尺基板の法線に直交し、かつ、長尺基板との距離が夫
々あるいは一部、異なるように複数の棒状の電極を配置
し、50MHz〜550MHzの放電周波数で放電を行
うことによって微結晶シリコン系薄膜を堆積することを
特徴とする微結晶シリコン系薄膜の作製方法。 - 【請求項2】 前記複数の棒状の電極はそれぞれ平行に
配置されていることを特徴とする請求項1に記載の微結
晶シリコン系薄膜の作製方法。 - 【請求項3】 前記複数の棒状の電極は、前記長尺基板
の搬送方向と垂直に配置されていることを特徴とする請
求項1に記載の微結晶シリコン系薄膜の作製方法。 - 【請求項4】 前記複数の棒状の電極と長尺基板との基
板電極間距離は、該長尺基板の搬送方向の上手側で間隔
が広く、下手側で狭いことを特徴とする請求項1に記載
の微結晶シリコン系薄膜の作製方法。 - 【請求項5】 前記複数の棒状の電極と長尺基板との基
板電極間距離は、その一部が該長尺基板の搬送方向に対
して周期的に変化していることを特徴とする請求項1に
記載の微結晶シリコン系薄膜の作製方法。 - 【請求項6】 真空チャンバー内の電極に対向して長尺
基板を配置し、長尺基板を長手方向に連続的に動かしな
がら、前記電極と基板との間でグロー放電を放電させる
ことにより、前記基板上に微結晶薄膜を堆積する微結晶
シリコン系薄膜の作製装置において、 長尺基板の法線に直交し、かつ、長尺基板との距離が夫
々あるいは一部、異なるように配置された複数の棒状の
電極を有し、50MHz〜550MHzの放電周波数で
放電を行うことによって微結晶シリコン系薄膜を堆積す
ることを特徴とする微結晶シリコン系薄膜の作製装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10050321A JPH11246971A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 微結晶シリコン系薄膜の作製方法及び作製装置 |
| EP99104194A EP0942473A3 (en) | 1998-03-03 | 1999-03-02 | Process for forming a microcrystalline silicon series thin film and apparatus suitable for practicing said process |
| US09/261,499 US6645573B2 (en) | 1998-03-03 | 1999-03-03 | Process for forming a microcrystalline silicon series thin film and apparatus suitable for practicing said process |
| CNB991059441A CN1147007C (zh) | 1998-03-03 | 1999-03-03 | 形成微晶硅系列薄膜的工艺和适于实施所述工艺的装置 |
| US10/656,130 US20040045505A1 (en) | 1998-03-03 | 2003-09-08 | Process for forming a microcrystalline silicon series thin film and apparatus suitable for practicing said process |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10050321A JPH11246971A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 微結晶シリコン系薄膜の作製方法及び作製装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11246971A true JPH11246971A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12855650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10050321A Pending JPH11246971A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 微結晶シリコン系薄膜の作製方法及び作製装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US6645573B2 (ja) |
| EP (1) | EP0942473A3 (ja) |
| JP (1) | JPH11246971A (ja) |
| CN (1) | CN1147007C (ja) |
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2003
- 2003-09-08 US US10/656,130 patent/US20040045505A1/en not_active Abandoned
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