JPH11247326A - 免震積層ゴム用耐火被覆 - Google Patents

免震積層ゴム用耐火被覆

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JPH11247326A
JPH11247326A JP5034298A JP5034298A JPH11247326A JP H11247326 A JPH11247326 A JP H11247326A JP 5034298 A JP5034298 A JP 5034298A JP 5034298 A JP5034298 A JP 5034298A JP H11247326 A JPH11247326 A JP H11247326A
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JP
Japan
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seismic isolation
silicone rubber
rubber composition
laminated rubber
isolation laminated
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JP5034298A
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Masami Ogushi
正見 大串
Hideo Niimi
英雄 新見
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Yokohama Rubber Co Ltd
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】免震積層ゴムの変形に十分追随できる優れた柔
軟性を持ち外形がコンパクトにできるとともに、耐熱
性、断熱性に優れ、燃焼時に有毒なガスや煙を発生する
ことが少ない免震積層ゴム用耐火被覆の提供。 【解決手段】シリコーンゴム組成物の硬化物よりなる免
震積層ゴム用耐火被覆。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物等の免震構
造に用いられる支承体の免震積層ゴムの動きに追随でき
る優れた柔軟性をもち、外形がコンパクトにでき、断熱
性、耐熱性、耐火性が良好で、燃焼時に有害なガスや煙
を発生することが少ない免震積層ゴム用耐火被覆に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの基礎免震等に用いられる支
承体は、硬質板とゴム層とを積層して免震構造をとる免
震積層ゴムを、火災等の高温から保護するために、その
側面を免震積層ゴム用耐火被覆で覆っている。この耐火
被覆は、火災時に免震積層ゴム本体の性能が変質しない
よう、建築基準法により高度の耐火性が要求される。従
来このような高レベルの耐火性能に耐えるものとしてセ
ラミック繊維で織った布でセラミックウールを被覆した
セラミックファイバー単味のものが多用されている。図
2に免震積層ゴムの耐火被覆としてセラミックファイバ
ー単味からなる従来の耐火被覆を備えた支承体の1例の
断面図を示す。図2に示すように、支承体10は、免震
構造の本体である免震積層ゴム12と、フランジ18
と、耐火被覆22からなっている。セラミックファイバ
ー単味からなる従来の耐火被覆22は柔軟性に欠け全く
伸びがないため、免震積層ゴム12が地震等の外力によ
り変形した際に変形に追随できるように、形状を、蛇腹
状、または図2に示すように外側に凸状、あるいは内側
に凹状とし、耐火被覆22の長さにゆとりを持たせてい
る。しかし、セラミックファイバー単味であると、型崩
れしやすく、取付け取外しが困難で、免震積層ゴムの変
形に追随できず破断しやすいという問題があった。ま
た、耐火被覆を外側に凸状にすると、免震積層ゴムを設
置している柱が太くなり場所をとるとともに見栄えも悪
くなるという問題があった。耐火被覆を内側に凹状にす
ると、耐火被覆と免震積層ゴム本体との間に設けられ断
熱効果に大きく寄与する空気層が少なくなるので断熱性
が低下するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情を鑑
みてなされたものであり、その目的は、免震積層ゴムの
変形に十分追随できる優れた柔軟性を持ち、外層形状が
単純化でき、省スペースが可能であり、優れた耐熱性、
断熱性を持つ免震積層ゴム用耐火被覆を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、シ
リコーンゴム組成物の硬化物よりなる免震積層ゴム用耐
火被覆を提供する。
【0005】また、シリコーンゴム組成物の硬化物が、
発泡性シリコーンゴム組成物の硬化物と非発泡性シリコ
ーンゴム組成物の硬化物との積層物である免震積層ゴム
用耐火被覆を提供する。
【0006】さらに、本発明は、シリコーンゴム組成物
の硬化物が発泡硬化したシリコーンゴム組成物発泡体と
非発泡性シリコーンゴム組成物の硬化物とを複合化して
なる免震積層ゴム用耐火被覆を提供する。
【0007】前記非発泡性シリコーンゴム組成物の硬化
物の破断時の伸びが50%以上であるのが好ましい。
【0008】前記発泡性シリコーンゴム組成物の硬化物
が、密度が500kg/m3 以下であるシリコーンゴム
発泡体であるのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、免震積層ゴム用耐火被覆に関し、柔軟性に富
み、高温に曝されても耐火性に優れるシリコーンゴム組
成物の硬化物よりなる被覆であり、特に、柔軟性、断熱
性、耐熱性に優れる非発泡性シリコーンゴム組成物の硬
化物とシリコーンゴム組成物発泡体とを、組み合わせて
用いることを特徴とする。
【0010】図1に、本発明の免震積層ゴム用耐火被覆
(以下、本発明の耐火被覆と記す)を備えた免震積層ゴ
ムの1例の断面図を示す。図1に示すように、支承体1
0は、免震積層ゴム12と、フランジ18と、耐火被覆
13からなっている。
【0011】本発明の耐火被覆13は、その端部がフラ
ンジ18に固定されている。耐火被覆13は、免震積層
ゴム12が火災等の火炎や高温に曝されその性能が損な
われることを防止するために備えられているもので、免
震積層ゴム12の側面を覆うように固定されている。免
震積層ゴム12と耐火被覆13の間には、空気層があ
る。耐火被覆13は、図1の例に示すように、その端部
が、フランジ18に固定されていてもよいが、支承体1
0がフランジ18を介して固定されるコンクリート等か
らなる台座に固定されてもよい。このようにフランジ1
8もしくは台座に固定されていることにより、少なくと
も免震積層ゴム12を外界から完全に遮断している。例
えば、耐火被覆13と免震積層ゴム12との間の空気層
は広くても近接していてもよく、また、支承体10が取
り付けてある台座に耐火被覆13が固定されている場合
は支承体10と台座がかこむ空間全体を被覆していても
よい。
【0012】耐火被覆13は、免震積層ゴム12が火災
等の火炎や高温に曝されその性能が損なわれることを防
止するために、断熱効果を持つ断熱材の機能と、機械的
強度が大きく、伸びも大きく、且つ、耐引火性が高く熱
遮蔽効果のある耐火シートとしての機能の両方の特性を
持つことが好ましい。断熱材としては、熱伝達係数が低
く、且つ、ある程度の厚みを持って熱の伝達を低くし、
さらに断熱効果の大きい空気を内包するものが好適であ
る。断熱材としての形状は、特に限定されず直線状であ
っても蛇腹状であってもよい。ただし、内部に凸状であ
って耐火被覆13と免震積層ゴム12の間に設けられて
いる断熱効果に大きく寄与する空気層がせまくなる形状
は好ましくない。耐火シートとしては、その表面が緻密
で、熱を反射する特性を持ち、高温でも溶融せず耐火性
に優れる組成物が好適である。その形状は、特に限定さ
れず直線状に免震積層ゴム12の側面を覆っても、長さ
にゆとりを持たせ弛んでいてもよい。耐火被覆13は、
特に限定されないが、一般的には断熱効果の高いある程
度の厚みのある断熱材14と、耐引火性が高く熱遮蔽効
果のある比較的薄い耐火シート16とを備えている。た
だし、図1では、耐火被覆13は、断熱シート14と耐
火シート16の2層を備えているが、本発明ではこれに
限定されるものではなく、断熱材14一層、もしくは耐
火シート16一層、各々単独で耐火被覆13として用い
てもよい。また、断熱材の両面を耐火シートで覆った3
層構造としてもよいし、さらに多層としてもよい。3層
とすると、機械的強度が向上し、取扱も容易となる。
【0013】断熱材14と耐火シート16は、各々独立
であっても、一体化してあってもよい。断熱材14と耐
火シート16が各々独立である場合は、断熱材14と耐
火シート16をそれぞれ別に製造して取り付けることが
できる。このとき、断熱材14と耐火シート16を別々
に製造すると断熱材14と耐火シート16の外面形状が
異なる場合に、取り付けが容易となり好ましい。断熱材
14と耐火シート16が一体化している場合、断熱材1
4と耐火シート16をそれぞれ別に製造して張り合わせ
一体とする、もしくは、断熱材14と耐火シート16を
型成形して製造することで一体とし、取り付けることが
できる。複合化すると、耐火被覆13の製造工程、取付
け工程を簡略化することができる。
【0014】本発明の耐火被覆13は、シリコーンゴム
組成物の硬化物からなるので、非常に柔軟性に富む。従
って、従来の耐火被覆のように蛇腹等の伸びの分だけ折
り畳んだ構造を取る必要がなく、図1の例に示すよう
に、長さにゆとりをもたせることなく真っ直ぐな状態で
あってもよい。しかし、大変形時の伸びに対応するため
に、長さにゆとりをもたせ蛇腹構造をとってもよい。従
来の布伸びしない耐火被覆は、免震積層ゴムの予想され
る最大変形時に対応する伸びの分だけ膜を折り畳む必要
があるが(図2参照)、本発明の耐火被覆は柔軟性に富
むので、蛇腹状に折り畳む場合でも、折り畳む膜の長さ
は従来品より少なくてよく、直線状に張った場合の1.
8倍以下の長さでよい。
【0015】シリコーンゴム組成物の硬化物で断熱材1
4と耐火シート16を製造するには、断熱材14はシリ
コーンゴム組成物の発泡体であるのが好ましく、耐火シ
ート16はシリコーンゴム組成物の非発泡体であるのが
好ましい。耐火シート16がシリコーンゴム組成物の非
発泡体(非発泡性シリコーンゴム組成物を発泡させるこ
となく硬化させたもの)であると、耐熱性が高く耐引火
性も高く、非発泡体の緻密な表面構造により熱の反射率
も高いので好ましい。また、機械的強度を大きくできる
と共に伸びを大きくできるので追随性に優れる。断熱材
14がシリコーンゴム組成物の発泡体であると、熱伝達
係数が低く断熱性に富み、さらには、発泡体に含まれる
空気によりさらに断熱効果が高まるので好ましい。
【0016】本発明の耐火被覆13の厚さは、取り付け
る免震積層ゴム12のゴム層の組成や免震積層ゴム12
と耐火被覆13の間の空気層の幅により異なるが、30
mm以上であることが好ましく、50〜150mmであ
ることがより好ましい。上述のように、非発泡性シリコ
ーンゴム組成物の硬化物よりなる耐火シート16とシリ
コーンゴム組成物発泡体よりなる断熱材14とを一体化
して2層にて耐火被覆13とする場合は、例えば、耐火
シート16と断熱材14との膜厚を全体で100mmと
する場合は、耐火シート16と断熱材14の厚みをそれ
ぞれ10、90mmとするのが好ましい。ただし、前述
したように、本発明では、断熱材14一層、もしくは耐
火シート16一層、各々単独で耐火被覆として用いても
よい。また、断熱材の両面を耐火シートで覆った3層構
造としてもよい。シリコーンゴム組成物の発泡体よりな
る断熱材14一層で耐火被覆13とする場合は、耐火被
覆の厚さは30mm以上であることが好ましく、50〜
100mmとするのがより好ましい。非発泡性シリコー
ンゴム組成物よりなる耐火シート16一層で耐火被覆1
3とする場合も、耐火被覆の厚さは30mm以上である
ことが好ましく、50〜100mmとするのがより好ま
しい。また、シリコーンゴム組成物の発泡体よりなる断
熱材の両面を非発泡性シリコーンゴム組成物の硬化物よ
りなる耐火シートで覆った3層構造にて耐火被覆13と
する場合は、全厚さを30mm以上、好ましくは発泡体
の厚さを20mm以上とし、非発泡体の厚さは、耐火被
覆の外側の非発泡体の厚さを10mm以上、内側の非発
泡体の厚さを1.0mm以上としてもよい。耐火被覆1
3と免震積層ゴム12との間に設けられる空気層の幅
は、断熱性を考慮して、10mm以上が好ましく、30
mm以上とするのがより好ましい。
【0017】本発明に用いる非発泡性シリコーンゴム組
成物は、硬化してゴム弾性を有するシリコーンゴムとな
り得るシリコーンゴム組成物であれば特に限定されな
い。このようなシリコーンゴム組成物としては、ビニル
基含有ジオルガノポリシロキサンとシリカ微粉末を主成
分として有機過酸化物の存在下に硬化する有機過酸化物
硬化型シリコーンゴム組成物、ビニル基含有ジオルガノ
ポリシロキサンとケイ素原子結合水素原子含有オルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンとシリカ微粉末を主成分
として白金系触媒の存在下に硬化する付加反応硬化型シ
リコーンゴム組成物、ケイ素原子結合水酸基もしくは加
水分解性基含有ジオルガノポリシロキサンとシリカ微粉
末と加水分解性基含有オルガノシランを主成分として縮
合反応触媒の存在下に硬化する縮合反応硬化型シリコー
ンゴム組成物等が例示される。
【0018】このようなシリコーンゴム組成物には、本
発明の特徴を損なわない範囲において、シリコーンゴム
組成物に添加されることが公知の添加剤を含有してよ
い。このような添加剤としては、硬化促進剤、難燃剤、
着色剤、耐熱剤、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止
剤、離型剤、熱伝導改良剤、揺変性付与剤、充填剤用分
散剤、反応制御剤、接着性付与剤、シランカップリング
剤、可塑剤、タレ防止剤、防腐剤、防黴剤、殺虫剤等が
挙げられる。
【0019】上記非発泡性シリコーンゴム組成物は、上
記成分をバンバリーミキサ、ニーダーミキサー等の混練
り機で混練し、必要に応じて加熱することにより製造す
ることができる。製造されたシリコーンゴム組成物は、
注型成形、金型加圧成形、押出成形等の種々の方法で成
形することができる。
【0020】本発明に用いる非発泡性シリコーンゴム組
成物は、耐火性、断熱性に優れるので、免震積層ゴムの
性能が損なわれず、地震に伴う火災の発生後の余震等に
も十分免震積層ゴムの機能を維持することができる。ま
た、本発明に用いる非発泡性シリコーンゴム組成物の硬
化物の破断時の伸びは、50%以上であるのが好まし
い。このような柔軟性を有すると、免震積層ゴムの剪断
歪みが250%以上変位しても、免震積層ゴムの変位に
追従することができる。このような非発泡性シリコーン
ゴム組成物の硬化物は、免震積層ゴム用耐火被覆そのも
のとしても、また、免震積層ゴム用耐火被覆の耐火シー
トとしても、好適である。
【0021】本発明に用いる発泡性シリコーンゴム組成
物は、発泡しつつ硬化してシリコーンゴム発泡体になり
得るシリコーンゴム組成物である。シリコーンゴム発泡
体は、内部に微細なセルを有し、密度が500kg/m
3以下が好ましく、80〜500kg/m3 がより好ま
しい。このような発泡性シリコーンゴム組成物の一つ
は、例えば、前記非発泡性シリコーンゴム組成物に発泡
剤を配合した組成物であって、加熱硬化時に発泡剤の熱
分解により発生するガスにより発泡体を得るシリコーン
ゴム組成物である。ここで使用される非発泡性シリコー
ンゴム組成物としては、加熱硬化型のシリコーンゴム組
成物であればよく、特に限定されない。発泡剤として
は、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、アゾジカルボ
ン酸アミド等のアゾ化合物、 N,N- ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン等のニトロソ化合物、ベンゼンスルホ
ニルヒドラジッド(BSH) 等のスルホニルヒドラジッド化
合物等が挙げられる。これらの発泡剤の配合量は、非発
泡性シリコーンゴム組成物100重量部に対して3〜1
0重量部が好ましく、3〜6重量部が特に好ましい。3
重量部未満では発泡が十分ではなく、10重量部を超え
ると発泡が激しすぎて発泡セル荒れが起こるので好まし
くない。このような発泡剤は、非発泡性シリコーンゴム
組成物に添加され混練されて用いられる。
【0022】本発明に使用される他の発泡性シリコーン
ゴム組成物は、1分子中に2個以上のケイ素原子結合水
酸基を含有するジオルガノポリシロキサン、ビニル基含
有ジオルガノポリシロキサン、1分子中に2個以上のケ
イ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジエン
ポリシロキサン、場合によってはアルコール類と、白金
化合物あるいは有機スズ化合物とを含有する組成物であ
る。このような組成物は、通常、液状であり、2液型の
組成物である。2液を混合することにより、室温または
加熱下で反応が起こり、水素ガスを発生しながら、発泡
して硬化する。普通に得られるその発泡倍率は、2〜1
5倍である。尚、この液状の発泡性シリコーンゴム組成
物には、流動性を調節したり、発泡体の強度を向上させ
るために、各種の充填剤を配合してもよい。このような
充填剤としては、沈降シリカ、煙霧質シリカ、これらの
シリカをジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラ
ザン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等の有機ケ
イ素化合物で疎水化処理したもの、焼成シリカ、煙霧質
二酸化チタン、カーボンブラック等の補強充填剤が例示
される。
【0023】上記2種の発泡性シリコーンゴム組成物に
は、本発明の特徴を損なわない範囲において、シリコー
ンゴム組成物に添加されることが公知の添加剤を含有し
てよい。このような添加剤としては、例えば、硬化促進
剤、難燃剤、着色剤、耐熱剤、老化防止剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、離型剤、熱伝導改良剤、揺変性付与
剤、充填剤用分散剤、反応制御剤、接着性付与剤、シラ
ンカップリング剤、可塑剤、タレ防止剤、防腐剤、殺菌
剤、防黴剤、殺虫剤、溶剤等が挙げられる。
【0024】上記2種の発泡性シリコーンゴム組成物
は、上記成分を、ニーダーミキサー等の混練り機で混練
し、あるいはプラネタリーミキサー等の混合機で混合
し、必要に応じて加熱することにより製造することがで
きる。製造されたシリコーンゴム組成物は、注型成形等
の種々の方法で成形することができ、所望の形状の硬化
物を得ることができる。
【0025】本発明に用いる発泡性シリコーンゴム組成
物は、硬化して柔軟性、断熱性、耐熱性に優れた発泡体
となる。このような発泡性シリコーンゴム組成物の発泡
体は、単独でも耐火性に優れるという効果を有する。こ
のような発泡性シリコーンゴム組成物の発泡体は、単独
で免震積層ゴム用耐火被覆としても好適であるし、ま
た、免震積層ゴム用耐火被覆を構成する耐火シートと一
体化して断熱材として用いるのにも好適である。
【0026】本発明の耐火被覆の製造方法としては、前
記非発泡性シリコーンゴム組成物の硬化物と、前記発泡
性シリコーンゴム組成物の硬化物とを別々に成形、硬化
させ、得られた2種の硬化物を接着せずに重ねあわせて
作製する方法、前述の2種の硬化物を接着剤を介して張
り合わせて積層化して作製する方法、非発泡性シリコー
ンゴム組成物の硬化物をシート状に成形し、シート端部
を型枠で囲い、このシートの上に発泡性シリコーンゴム
組成物を注入し、必要に応じて加熱して発泡させ、非発
泡性シリコーンゴム組成物の硬化物と、前記発泡性シリ
コーンゴム組成物の硬化物とを、複合化して作製する方
法等が例示される。
【0027】本発明の耐火被覆は、上述の発泡性シリコ
ーンゴム組成物の発泡体を含むので、柔軟性に優れ、さ
らに断熱性、耐熱性にも優れるという効果を有する。特
に、柔軟性については、免震積層ゴムの剪断歪みの変位
250%を満足するために、耐火被覆の破断時の伸びが
50%以上であるのが好ましい。断熱性、耐熱性につい
ては、発泡性、非発泡性のシリコーンゴム組成物の硬化
物よりなる耐火被覆を厚み100mmのシートとしシー
ト片面を1030℃に加熱して2時間経過後、シートの
反対側の面の表面温度が200℃以下、特に150℃以
下であるのが好ましい。
【0028】免震積層ゴム12は、硬質板とゴム層と
が、繰り返し単位として積層されたものである。硬質板
は、免震積層ゴム12内に安定板として用いるもので、
従来公知の各種鋼板等が使用でき、特に限定されるもの
ではないが、例えば、一般構造用鋼板、冷間圧延鋼板等
が用いられる。ゴム層としては、加硫ゴム、熱可塑性エ
ラストマー、熱硬化性エラストマー等が用いられ、特
に、高減衰特性を有する公知のゴムが用いられる。免震
積層ゴム12の型状や構造は、施工される構造物の大き
さや型状、施工場所に応じて種々のものがあり、特に限
定されないが、建物用の場合には円柱状であるのが一般
的である。また、ゴム層と硬質板の厚さ、大きさおよび
形状は、免震積層ゴム12が適用される用途に応じて適
宜決定されるものであり、特に限定されない。免震積層
ゴム12の上面と下面のゴム層もしくは硬質板の表面に
は、鋼板のフランジ18がネジ等により固着され、該フ
ランジには固定用ボルト穴が設けられ、このボルト穴を
介して構造物に接合される。
【0029】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明する。尚、実施例中、耐火被覆の伸び、耐火被覆
の免震積層ゴムへの追従性、および、耐火被覆の断熱性
は、次に示す測定法に従って測定した。 1.耐火被覆の伸び 試験体の上面フランジと下面フランジに剪断方向の外力
を与え変形させ、耐火被覆が破断に至った時の耐火被覆
の伸びを測定し、その値を百分率で表した。単位はパー
セント(%)である。 2.耐火被覆の免震積層ゴムへの追従性 試験体の上面フランジと下面フランジに剪断方向の外力
を与えて変形させ、耐火被覆の変形を目視にて測定評価
した。◎印は耐火被覆は免震積層ゴムの変形に完全に追
従していた、×印は耐火被覆は免震積層ゴムの変形に追
従可能であったことを示す。 3.耐火被覆の断熱性 試験体の耐火被覆の外面に火炎を当て1030℃に加熱
し2時間経過後の免震積層ゴム表面の温度を測定した。
単位は〔℃〕である。
【0030】(実施例1)両末端メチルビニルシロキシ
基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共
重合体生ゴム100重量部に、比表面積200m2 /g
のヒュームドシリカ40重量部を加えて均一に混合した
後、加硫剤として2,5−ジメチル−2,5−ビス(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.5重量部を加えて混
合して、シリコーンゴム組成物を調製した。このシリコ
ーンゴム組成物の破断時の伸びは400%であった。こ
の組成物をカレンダーロールで圧延した後、180℃の
加熱炉に連続的に通して、厚さ5mm、幅1mのシリコ
ーンゴムシートを作製した。次に、このシリコーンゴム
シートの表面を、#240のサンドペーパーで軽く研磨
し、その後、シートの端部を囲むように、高さ100m
m、幅20mmの金属枠を置き、流れ止めとした。発泡
性シリコーンゴム組成物として、水素ガスを発生しつつ
硬化する東レ・ダウコーニング・シリコーン社製SE1
900を用い、SE1900のA液とB液を重量比で
1:1に混合した混合液を、この金属枠内に流し込ん
だ。室温下、約2分で発泡は完了したが、さらに10分
間放置した後、金属枠を取り除いた。厚さ5mmのシリ
コーンゴムシートと、厚さ約100mmの発泡シリコー
ンゴムシートが一体化した幅約950mmの複合シート
が得られた。発泡シリコーンゴムシートの密度は330
kg/m3 であった。図2に示すように、外径720m
m、厚さ20mmの上面、下面のフランジに高さ264
mm、外径600mmの免震積層ゴムを組み付け、上記
の複合シートを上面、下面のフランジに取付け、試験体
を作製した。免震積層ゴムと耐火被覆との間の空気層の
幅は50mmとした。この試験体を用いて、上記の方法
で耐火被覆の物性試験(耐火被覆の伸び、耐火被覆の免
震積層ゴムへの追従性、および、耐火被覆の断熱性)を
測定し、その測定結果を表1に示した。
【0031】(比較例1)セラミックブランケット(イ
ビデン製、厚さ50mm)をセラミック繊維でなる布
(イビデン製、厚さ2mm)で被覆した耐火被覆を免震
積層ゴムの表面を囲うように、空気層の幅が50mmに
なりたわみのないように垂直に取付け実施例1と同様に
評価した。 (比較例2)比較例1と同様のセラミックブランケット
とセラミック繊維からなる耐火被覆を、図2に表す如く
積層ゴムに向かって外に凸状に取付け評価した。
【0032】
【0033】
【発明の効果】本発明の免震積層ゴム用耐火被覆は、シ
リコーンゴム組成物の硬化物よりなるので、柔軟性、耐
熱性、断熱性に優れ、そのため蛇腹構造等をとらなくて
も免震積層ゴムの変形に追従することができる。また、
耐火被覆が被覆する免震積層ゴムを火災等の高温から防
御することができる。また、耐火性にも優れるので、耐
火被覆が被覆する免震積層ゴムを火災等の火炎から防御
することができる。本発明の耐火被覆は柔軟性に優れ蛇
腹構造を取らなくてもよいので、本発明の耐火被覆を取
り付けた免震積層ゴム全体の占めるスペースをコンパク
トにすることができる。さらに、成形性にも優れるの
で、たとえ蛇腹構造をとっても小さな凹凸構造を有する
耐火被覆とすることもできる。本発明の耐火被覆はシリ
コーンゴムベースなので、火災等により燃焼しても、人
体に有害なガス、煙が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の耐火被覆を取り付けた免震ゴムの断
面図である。
【図2】 従来のセラミックファイバー単味からなる耐
火被覆をとりつけた免震ゴムの断面図である。
【符号の説明】
10 支承体 12 免震ゴム 13 耐火被覆 14 発泡性シリコーンゴム組成物の発泡体よりなる断
熱材 16 非発泡性シリコーンゴム組成物の硬化物よりなる
耐火シート 18 フランジ 20 セラミックファイバーよりなる耐火被覆
フロントページの続き (72)発明者 新見 英雄 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーンゴム組成物の硬化物よりなる免
    震積層ゴム用耐火被覆。
  2. 【請求項2】前記シリコーンゴム組成物の硬化物が、発
    泡性シリコーンゴム組成物の硬化物と非発泡性シリコー
    ンゴム組成物の硬化物との積層物である請求項1に記載
    の免震積層ゴム用耐火被覆。
  3. 【請求項3】前記シリコーンゴム組成物の硬化物が、発
    泡性シリコーンゴム組成物の硬化物と非発泡性シリコー
    ンゴム組成物の硬化物とを複合化してなる請求項1に記
    載の免震積層ゴム用耐火被覆。
  4. 【請求項4】前記非発泡性シリコーンゴム組成物の硬化
    物の破断時の伸びが50%以上である請求項2または3
    に記載の免震積層ゴム用耐火被覆。
  5. 【請求項5】前記発泡性シリコーンゴム組成物の硬化物
    が、密度が500kg/m3 以下のシリコーンゴム発泡
    体である請求項2または3に記載の免震積層ゴム用耐火
    被覆。
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