JPH11247621A - ガスタービンにおける分割環の冷却構造 - Google Patents

ガスタービンにおける分割環の冷却構造

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JPH11247621A JP5044298A JP5044298A JPH11247621A JP H11247621 A JPH11247621 A JP H11247621A JP 5044298 A JP5044298 A JP 5044298A JP 5044298 A JP5044298 A JP 5044298A JP H11247621 A JPH11247621 A JP H11247621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンにおける動翼の半径方向外周側
に配置された分割環の冷却構造において、冷却効率を一
段と向上するようにした冷却構造を提供することを課題
とする。 【解決手段】 分割環とその外周に配置したインピンジ
メント冷却板との間を周方向に延びる圧力隔板により軸
方向で区画し、それぞれ異なる圧力に調整した複数のキ
ャビティを設けてガスタービンにおける分割環の冷却構
造を構成し、それぞれ異なる圧力に調整された複数のキ
ャビティで軸方向上流と下流で圧力の異なる主流ガスに
対して個々に対応し、上流側における主流ガスの逆流防
止と、下流側における隙間からのもれ空気の最小化によ
り効率の向上を図る様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンにお
いて動翼の半径方向外周側に配置された分割環の冷却構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの全体的な構成は、図7に
概略的に示すように、圧縮機1で空気を圧縮し、燃焼器
2に燃料を投入して燃焼ガスを生成し、同燃焼ガスを主
流ガスとしてタービン3に導入し、発電機4を回転させ
るようになっている。
【0003】この中タービン3は図8に一般的構成を示
すように、交互に配列されたそれぞれ複数列の静翼5と
動翼6とから成り立っており、動翼6の半径方向外周側
は、高温ガスを動翼6と適正な隙間をもって下流側に送
るために周方向に複数の分割数をもった分割環(リング
セグメント又はチィプシールセグメント)10で囲われ
た構造となっている。
【0004】そしてこの分割環10は、燃焼器2から出
る高温の主流ガス15に耐え得る様な冷却構造となって
いるが、従来のガスタービンにおけるこの冷却構造を有
した分割環10の一例を図3及び図4により説明する。
【0005】圧縮機1から抽気した冷却媒体9、もしく
は外部に設けた適宜の供給源から供給された冷却媒体9
をインピンジメント冷却口11を形成したインピンジメ
ント冷却板12を経てキャビティ16に供給し、分割環
10に当接させて強制冷却した後、同分割環10内に設
けられた冷却通路13を通して再度分割環10を冷却
し、分割環後部14より主流ガス15中に放出する様に
なっている。
【0006】なおここで冷却通路13は、断面が円形、
矩形、又は波状等の形状を選択してよく、同冷却通路1
3は軸方向に伸びた複数の孔を周方向略平行に配列して
構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記した
従来のものにあっては、冷却媒体9は高温の主流ガス1
5の逆流を防ぐため、キャビティ16を主流ガス15の
圧力よりも高く保持する必要があり、そのために分割環
外周側のキャビティ16を軸方向上流側の主流ガス15
より相対的に高い圧力にして冷却媒体9を供給してい
る。
【0008】他方、主流ガス15は軸方向下流側では、
前記軸方向上流側に比べて圧力が低下しているので、前
記のように軸方向上流側の主流ガス15との関連で圧力
調整されたキャビティ16内の冷却媒体9では過大な漏
れを消費してしまい、タービン効率の低下を招くことに
なる。
【0009】さらには、冷却通路13内の冷却媒体9
は、冷却による熱交換により軸方向下流側に進むにつれ
自身が昇温されてゆき、分割環下流側では相当な温度上
昇をするため、冷却性能が低下する。
【0010】本発明は従来のものにおける前記した不具
合点を解消し、ガスタービンの分割環における冷却効率
の向上を図るようにした冷却構造を提供することを課題
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、分割環とその外周に配置し
たインピンジメント冷却板との間を周方向に延びる圧力
隔板により軸方向で区画し、それぞれ異なる圧力に調整
した複数のキャビティを設けたガスタービンにおける分
割環の冷却構造を提供するものである。
【0012】即ち本発明によれば、圧力隔板により軸方
向で区画した複数のキャビティは、それぞれ異なる圧力
に調整されるので、軸方向上流と下流で圧力の異なる主
流ガスに対して個々に、かつ適切に対応し、上流側では
主流ガスの逆流防止を行い、また下流側では隙間からの
もれ空気を最小として効率の向上を図る様にしたもので
ある。
【0013】また本発明は、前記複数のキャビティのそ
れぞれは、分割環を下流に向かって外周側から内周側に
貫通する分割環冷却孔を通して軸方向に異なる位置で動
翼先端側に開放したガスタービンにおける分割環の冷却
構造を提供するものである。
【0014】即ち本発明によれば、各キャビティはそれ
ぞれ下流に向かって外周側から内周側に貫通する分割環
冷却孔により軸方向に異なる位置で動翼先端側に開放し
ているので、各キャビティを出てから動翼先端側に向け
て開放されるまでの分割環冷却孔の距離は短縮され、冷
却媒体が温まらないうちに動翼先端に開放されるので、
動翼の冷却効果を高めるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1、図2に基づいて説明する。なお前記した従来のもの
と同一の部分については図面中に同一の符号を付して示
し、重複する説明は出来るだけ省略して本実施の形態に
固有の点について重点的に説明する。
【0016】10は分割環で、動翼先端との隙間をシー
ルするように動翼先端に近接して配置されており、図1
および図2では周方向で複数に分割されたものの中一つ
を代表として抜き出して示している。
【0017】12はインピンジメント冷却板で、分割環
10に対して適当な間隔を離して分割環10の外周側に
同心状に配列される様に遮熱環19で支持されており、
板面に多数設けられたインピンジメント冷却口11を経
て前記分割環10との間冷却媒体を受け入れるキャビテ
ィを形成している。
【0018】18は前記分割環10の表面に周方向に延
びて設けられた溝で、同溝18には頂面をインピンジメ
ント冷却板12と当接した圧力隔板17が嵌められ、前
記分割環10とインピンジメント冷却板12との間に形
成されるキャビティを上流側キャビティ16aと下流側
キャビティ16bとに区画している。
【0019】なお、圧力隔板17は前記分割環10及び
インピンジメント冷却板12と同様に、円周方向で複数
に分割して構成されてもよく、その場合には周方向の接
合部は微小の隙間を残して端面を接合し、微小の漏れが
有ってもよいが、図4に示す様に端部接合面を互いに断
面方向に切り込んで重ね接合し、密封度を向上すること
もできる。
【0020】また、圧力隔板17の内周側は前記したよ
うに溝18と嵌合し、これに対向する外周側は図3に示
すように逆L字型としているが、同圧力隔板17はこの
形状に限定されるものではなく、T字型等その他の形状
を選択してもよいことは勿論である。
【0021】前記上流側キャビティ16aの内部は、冷
却通路13aを経て動翼6先端部の上流側半分の範囲に
開口し、また、下流側キャビティ16bの内部は冷却通
路13bを経て軸方向とほぼ平行に延びて動翼6の後流
に開口しているので、冷却通路13a及び13bそれぞ
れの距離は分割環10及び動翼6先端の軸方向長さに対
して十分に短いものとなる。
【0022】なおここで後方の冷却通路13bは、前方
の冷却通路13aに対して平行状に延ばして設けること
により、動翼6先端後流側部分をめがけて開口し、前方
の冷却通路13aと同様に動翼6先端面を直接的にフィ
ルム冷却する構造とすることもできる。
【0023】また、上流側キャビティ16aと下流側キ
ャビティ16bそれぞれのインピンジメント冷却板12
には、多数のインピンジメント冷却口11が設けられて
いるが、前記上流側キャビティ16aに開口するインピ
ンジメント冷却口11と下流側キャビティ16bに開口
するインピンジメント冷却口11とは、その開口径の大
きさ、形状、開口数を互いに相違しており、上流側キャ
ビティ16a内は下流側キャビティ16bより高い圧力
であり、かつ同上流側キャビティ16a内圧力は上流側
主流ガス15aを上回り、また下流側キャビティ16b
内圧力は下流側主流ガス15bを上回るように調整され
ている。
【0024】本実施の形態は前記の様に構成されている
ので、冷却媒体9はインピンジメント冷却板12のイン
ピンジメント穴11を通過し、上流側キャビティ16a
及び下流側キャビティ16bを形成する分割環10をイ
ンピンジメント冷却したのち軸方向に延びた複数列の分
割環冷却通路13a及び13bを通過することにより、
分割環10を再度冷却し、最終的に主流ガス15中に放
出される。
【0025】そしてこの分割環冷却構造を構成した上流
側キャビティ16a及び下流側キャビティ16b内に供
給される冷却媒体9の圧力が、インピンジメント冷却口
11の開口径の大きさ、形状、開口数等を調整すること
により、前記した様に上流側キャビティ16aでは上流
側燃焼ガス15aの圧力より相対的に若干高くし、また
下流側キャビティ16bでは、圧力の低下した下流側燃
焼ガス15b圧力よりわずかに高く維持した状態で設定
することが可能となったことにより、分割環10の上流
側キャビティ16aでは主流燃焼ガス15aの逆流の懸
念がなく、また、下流側キャビティ16bでは各部隙間
からのもれ空気を最小限にとどめることができる。
【0026】なお、上流側キャビティ16a及び下流側
キャビティ16b内から、分割環10の板厚を貫通して
設けられた冷却通路13a及び13bを通して冷却媒体
9を案内することにより、分割環10を冷却し、かつ、
この冷却媒体9をタービン動翼6先端に向けて吹き出す
ことによってタービン動翼6の冷却効果も望めるもので
ある。
【0027】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0028】たとえば、前記実施の形態においては、イ
ンピンジメント冷却板12と分割環10との間には、単
数の隔壁17を配設し、上流側キャビティ16aと下流
側キャビティ16bに区画したものを示したが、複数の
隔壁17で区画して多数のキャビティを形成してよいこ
とは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上本発明によれば、分割環とその外周
に配置したインピンジメント冷却板との間を周方向に延
びる圧力隔板により軸方向で区画し、それぞれ異なる圧
力に調整した複数のキャビティを設けてガスタービンに
おける分割環の冷却構造を構成しているので、圧力隔板
により軸方向上流と下流で区画された各キャビティは、
それぞれ異なる圧力に調整されて圧力の異なる主流ガス
に対して個々に、かつ適切に対応可能となり、上流側で
は主流ガスの逆流防止を行い、また下流側では隙間から
のもれ空気を最小としてガスタービンの効率を一段と向
上することができたものである。
【0030】また請求項2に記載の発明によれば、前記
複数のキャビティのそれぞれは、分割環を下流に向かっ
て外周側から内周側に貫通する分割環冷却孔を通して軸
方向に異なる位置で動翼先端側に開放してガスタービン
における分割環の冷却構造を構成しているので、上流側
及び下流側の各キャビティから軸方向に異なる位置で動
翼先端側に開放する分割環冷却孔は、各キャビティを出
てから動翼先端側に向けて開放されるまでの分割環冷却
孔の距離は短縮されて冷却媒体が温まらないうちに動翼
先端側に開放されるので、動翼先端部をフィルム冷却
し、ガスタービン冷却効率を一段と向上することができ
たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るガスタービンにお
ける分割環の冷却構造を一部破断して示す斜視図であ
る。
【図2】本実施形態の分割環の冷却構造の側面断面図で
ある。
【図3】本実施形態の分割環の冷却構造の要部である圧
力隔板によるキャビティ分割を示す説明図である。
【図4】図3に示す圧力隔板の分割部の接合状態を示す
説明図である。
【図5】従来のガスタービンにおける分割環の冷却構造
を一部破断して示す斜視図である。
【図6】従来の分割環の冷却構造の側面断面図である。
【図7】ガスタービンの全体的な構成を概略的に示す説
明図である。
【図8】タービン部の一般的構成を概略的に示す説明図
である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 燃焼器 3 タービン 4 発電機 5 静翼 6 動翼 9 冷却媒体 10 分割環 11 インピンジメント冷却口 12 インピンジメント冷却板 13 冷却通路 14 分割環後部 13a 冷却通路 13b 冷却通路 15 主流ガス 15a 上流側主流ガス 15b 下流側主流ガス 16 キャビティ 16a 上流側キャビティ 16b 下流側キャビティ 17 圧力隔板 18 溝 19 遮熱環

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割環とその外周に配置したインピンジ
    メント冷却板との間を周方向に延びる圧力隔板により軸
    方向で区画し、それぞれ異なる圧力に調整した複数のキ
    ャビティを設けたことを特徴とするガスタービンにおけ
    る分割環の冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記複数のキャビティのそれぞれは、分
    割環を下流に向かって外周側から内周側に貫通する分割
    環冷却孔を通して軸方向に異なる位置で動翼先端側に開
    放したことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン
    における分割環の冷却構造。
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