JPH11248850A - 周波数−波数スペクトル解析方法 - Google Patents

周波数−波数スペクトル解析方法

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JPH11248850A
JPH11248850A JP5360198A JP5360198A JPH11248850A JP H11248850 A JPH11248850 A JP H11248850A JP 5360198 A JP5360198 A JP 5360198A JP 5360198 A JP5360198 A JP 5360198A JP H11248850 A JPH11248850 A JP H11248850A
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JP
Japan
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frequency
wave
wave number
wavenumber
analysis method
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JP5360198A
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English (en)
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Yoichi Sato
洋一 佐藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の地盤構造解析における周波数−波数スペ
クトル解析方法は、波数の探索範囲をレイリー波の観測
点間隔にて限定しているため、最適なレイリー波の波数
又は分散特性が得られないような領域においても波数ス
ペクトルのピークを探索してしまい、それに伴う計算量
の増加により最適な分散特性を得るのに時間がかかり、
能力の大きな演算装置を必要としていた。 【解決手段】波数スペクトルのピークの探索範囲をレイ
リー波の位相速度と周波数にて限定するレイリー波を用
いた地盤構造解析における周波数−波数スペクトル解析
方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤構造解析にお
ける周波数−波数スペクトル解析方法の改良に関する。
特に、地下10m程度までの浅層部の宅地や道路等の地
盤構造解析に好適な周波数−波数スペクトル解析方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】地盤構造の調査方法として、ボーリング
を用いる方法や、反射法などの地震探査法が挙げられ
る。また最近では、常時微動や起振機の振動によるレイ
リー波の位相速度から地盤構造解析を行う方法が提案さ
れている(特再平5−804385号公報)。
【0003】従来からレイリー波の位相速度を求める方
法として周波数−波数スペクトル解析方法がある。これ
は周波数毎に波数の関数である波数スペクトルのピーク
値を取るときの波数を求め、この波数からその周波数に
おける位相速度を算出するものである。このような方法
は、例えば物理探査第49巻第6号の452〜458頁
に開示されている。ここでは深層部の地盤構造を解析す
るため、0.1〜10Hzまでの低周波の振動を検知し
ているとともに、複数の観測点配列でレイリー波を検知
している。そして位相速度を算出する際に、そのレイリ
ー波の波長が各観測点配列において最小観測点間隔の2
倍から最大観測点間隔の4倍の範囲にあるものを地盤構
造解析のためのデータとして採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に低周波の振動
では地下数十m以上の深層部まで通過するため位相速度
は大きく最適な波数は小さな値となり、逆に高周波の振
動では最適な波数は大きな値となる。ところが、上述し
た従来の周波数−波数スペクトル解析方法における波数
スペクトルのピークの探索範囲は、分析する周波数には
関係なく上述したとおり最小観測点間隔の2倍から最大
観測点間隔の4倍の範囲の観測点間隔を必要としている
ため、図4のように探索範囲が広くなってしまうという
問題があった。ここで、波数は2πを波長で割ったもの
としている。
【0005】即ち、明らかに最適なレイリー波の波数又
は分散特性が得られないような領域においても波数スペ
クトルのピークを探索してしまい、それに伴う計算量の
増加により最適な分散特性を得るのに時間がかかり、能
力の大きな演算装置を必要としていた。
【0006】本発明は上記従来の問題を解消しようとす
るものであり、その目的とするところは、簡単な演算装
置でも短時間に最適なレイリー波の分散特性を求める周
波数−波数スペクトル解析方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の周波数−波数スペクトル解析方法
は、レイリー波を用いた地盤構造解析における周波数−
波数スペクトル解析方法であって、波数スペクトルのピ
ークの探索範囲をレイリー波の位相速度と周波数にて限
定する方法である。
【0008】ここで、周波数−波数スペクトル解析方法
としてはCaponの方法が多く用いられる。波数スペ
クトルとは、例えば波数空間と時間のフーリエ変換の形
などで表されるものであり、角振動数と波数の関数であ
る。また、ピークはこの関数の最大値であり、適当に角
振動数や波数を動かすことで求められる。
【0009】通常の地盤の浅層部を伝搬するレイリー波
の位相速度は40〜400m/s程度であり、またこの
レイリー波の周波数は5〜150Hz程度であるので、
これによって波数スペクトルのピークの探索範囲を限定
すると効率的に最適な分散特性を求めることができるの
で好ましい。また、浅層部とはせいぜい地下20mまで
で、一般的には地下約10mまでのところである。
【0010】レイリー波の振動源については特に限定し
ない。例えば、工場や自動車又は風等による定常的な常
時微動であっても、起振機であってもよい。
【0011】また請求項2記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法は、請求項1記載の周波数−波数スペクトル
解析方法であって、前記レイリー波の位相速度を40〜
400m/sとする方法である。
【0012】ここで、宅地等の調査では非常に柔らかい
地盤や硬い地盤を考えなくてもよく、また地盤の硬さは
レイリー波の位相速度を支配的に決定するものであるの
で、通常の地盤の浅層部を伝搬するレイリー波の位相速
度は40〜400m/s程度で限定することができる。
【0013】位相速度が40m/s未満となる地盤又は
地層は極端に軟弱なものであり、宅地等通常のところで
は存在しないと考えてよい。また、400m/sを越え
る、例えば岩盤などからなる地盤又は地層は、住宅等の
建物の重量が影響する地下数mまでに存在する場合がほ
とんどない。
【0014】また請求項3記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法は、請求項1又は2記載の周波数−波数スペ
クトル解析方法であって、前記周波数を5〜150Hz
とする方法である。
【0015】ここで、宅地等の調査では10m程度まで
の浅層部の地盤構造を調べればよく、また調査したい地
盤の深さはレイリー波の周波数を支配的に決定するもの
であるので、浅層部を伝搬するレイリー波の周波数は5
〜150Hz程度で限定することができる。周波数が5
Hz未満であると極端に深いところまで調査することに
なり好ましくない。また、150Hzを越えると極表層
部しか調査できなくなるが、通常は建物の基礎の根入れ
深さ等を考えると特には必要ない。
【0016】また請求項4記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法は、請求項1から3記載の周波数−波数スペ
クトル解析方法であって、周波数毎における波数スペク
トルのピークの探索ステップ数を100〜1000とす
る方法である。
【0017】ここで、探索ステップとは最適な波数又は
分散特性を求める際の波数値の変動回数である100未
満とすると、周波数毎の最適な波数は変化幅の非常に大
きな階段状の値をとり、真値との誤差が大きくなるので
好ましくない。また、探索ステップを1000より大き
くすると計算量が多くなるので好ましくない。
【0018】
【作用】請求項1記載の周波数−波数スペクトル解析方
法によれば、レイリー波の位相速度と周波数にて、波数
スペクトルのピークの探索範囲を限定することができる
ので、計算量が少なくなり効率的に最適なレイリー波の
分散特性を求めることができる。
【0019】また請求項2記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法によれば、通常の硬さの地盤を想定した必要
範囲内で波数スペクトルのピークを探索することができ
るので、効率的に最適なレイリー波の分散特性を求める
ことができる。
【0020】また請求項3記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法によれば、地盤の浅層部を想定した必要範囲
内で波数スペクトルのピークを探索することができるの
で、効率的に最適なレイリー波の分散特性を求めること
ができる。
【0021】また請求項4記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法によれば、誤差を少なく且つ計算量を抑える
ことができ、効率的に最適なレイリー波の分散特性を求
めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明の実施
例1を図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明
の周波数−波数スペクトル解析方法を用いて宅地の地盤
構造の解析を行うためのシステムを示す説明図である。
図1においてこのシステムは、機器の制御及び波数スペ
クトルのピークから分散特性を求めるコントローラ1
と、コントローラ1からの制御信号に基づき地盤表面4
に振動を発生させる起振機2と、伝搬した振動波を検知
する振動検出器3とから構成される。ここで振動検出器
3は、起振機2を通る直線上に25cm間隔で9個配設
されている。
【0023】次に、コントローラ1における波数スペク
トルのピークの算出について説明する。コントローラ1
では、まず9個の振動検出器3より送られてきた振動波
からレイリー波を検出し、このレイリー波の位相速度を
算出する。位相速度は各周波数毎に波数スペクトルのピ
ークを求め、その角周波数をピーク位置を示す波数スペ
クトルの絶対値で割ることから求められる。ここで、図
2に波数スペクトルの変化の一例を示す。
【0024】Caponの方法による波数スペクトルの
推定方法は図3に従う。図3中の
【数1】 は、9箇所の観測点で得られる振動信号である。
【数2】 は周波数に依存するフィルタベクトルであり、E[・]
は・の平均値、・* は・の複素共役とする。フィルタベ
クトルの形は今回用いたCaponの方法では
【数3】 である。ここで、Rは
【数4】 を(j,l)成分とするクロススペクトル密度行列であ
る。また、
【数5】 であり、
【数6】 は観測点の位置ベクトル、
【数7】 は伝搬信号の波数ベクトルを探索するための波数ベクト
ルである。
【0025】次に各周波数における波数スペクトルのピ
ークの探索位置の限定方法について述べる。ここで、従
来技術での条件
【数8】 (λは波長)を用いると、本実施例では最小観測点間隔
が0.25m、最大観測点間隔2mであり、波数k=2
π/λより、結局
【数9】 となる。この従来技術による探索範囲を図4に示す。
【0026】ところが、本実施例では調査対象が宅地で
あるため、地下10m程度までの浅層部を調べれば十分
なので、レイリー波の位相速度vを予め40〜400m
/sと限定している。即ち、位相速度が40m/s未満
となるような非常に軟弱な地盤又は地層や、位相速度が
400mを越えるような非常に強硬な地盤又は地層は浅
層部に存在しないとしている。
【0027】ここで上述の通り、位相速度を限定する
と、
【数10】 また、v=fλ=2πf/kより[数10]は
【数11】 ここで、分析する周波数fを適当に設定すれば探索範囲
は図5となり、探索する範囲を限定することができる。
【0028】さらに、分析する周波数fを5〜150H
zとすると、探索範囲は図6となり、同様に計算する範
囲を限定することができる。周波数fが5Hz未満であ
ると極端に深いところまで調査することになる。ところ
が実施例における調査対象は宅地であり、住宅など比較
的軽量な建物を建てることを想定しているのでそこまで
の調査は不必要である。また、周波数fが150Hzを
越えると、地下数cm程度までの極表層部しか調査でき
ない。このように、計算範囲を限定することで効率的に
最適なレイリー波の波数を求めることができる。
【0029】また、本実施例では各周波数毎に波数を変
化させていき波数スペクトルのピークを求めているが、
その際、波数の変化回数である探索ステップ数を500
とした。即ち、波数の変化量は、[数11]より波数k
の上限値と下限値から差を求め、この差を探索ステップ
数(500)で割ることによって求めている。そしてこ
の操作を測定対象とする全ての周波数に対して繰り返す
ことで、各周波数におけるレイリー波の分散特性を求め
る。
【0030】本実施例における周波数と最適波数の関係
を示すグラフを図7に、レイリー波の位相速度と周波数
の関係を図8に示す。またこの図に示される通り、本実
施例によって略連続した分散曲線が得られることが判
る。
【0031】比較例として探索ステップ数を10とした
ときのレイリー波の最適波数と分散特性を図9に示す。
この図で示される通り、周波数と最適波数のグラフは階
段状であり、また分散特性は正確に得ることができな
い。
【0032】図10は、探索ステップ数を5000とし
たときの分散特性を基準として、探索ステップ数を変え
たときの分散特性との差を各周波数で計算し合計したも
のである。この図から、探索ステップ数を増すと誤差が
減少することが判る。ただし、探索ステップ数を増やし
すぎるとそれに伴い計算量も増加するので、探索ステッ
プ数は100〜1000程度が好ましい。
【0033】そしてコントローラ1は、算出されたレイ
リー波の位相速度と等しい位相速度が計算できるような
地盤構造を逆問題として解くことで地層構造の推定を行
う。本実施例において逆問題の解法としては一般化逆行
列を用いる方法を用いた。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の周波数−波数スペクトル
解析方法によれば、レイリー波の位相速度と周波数に
て、波数スペクトルのピークの探索範囲を限定すること
ができるので、計算量が少なくなり効率的に最適なレイ
リー波の分散特性を求めることができる。従って、簡単
な演算装置でも短時間でレイリー波の最適な分散特性を
求めることができる。さらには、正確に地盤構造の解析
を行うことができる。
【0035】また請求項2記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法によれば、通常の硬さの地盤を想定した必要
範囲内で波数スペクトルのピークを探索することができ
るので、効率的に最適なレイリー波の分散特性を求める
ことができる。従って、簡単な演算装置でも短時間でレ
イリー波の最適な分散特性を求めることができる。さら
には、正確に地盤構造の解析を行うことができる。
【0036】また請求項3記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法によれば、地下10mぐらいまでの地盤を想
定した必要範囲内で波数スペクトルのピークを探索する
ことができるので、効率的に最適なレイリー波の分散特
性を求めることができる。従って、簡単な演算装置でも
短時間でレイリー波の最適な分散特性を求めることがで
きる。さらには、正確に地盤構造の解析を行うことがで
きる。
【0037】また請求項4記載の周波数−波数スペクト
ル解析方法によれば、誤差を少なく且つ計算量を抑える
ことができ、効率的に最適な分散特性を求めることがで
きる。従って、簡単な演算装置でも短時間でレイリー波
の最適な分散特性を求めることができる。さらには、正
確に地盤構造の解析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数−波数スペクトル解析方法を用
いたシステムを示す説明図である。
【図2】波数スペクトルの変化の一例を示すグラフであ
る。
【図3】Caponの方法による波数スペクトルの推定
方法を示す説明図である。
【図4】従来技術における波数スペクトルのピークの探
索範囲を示すグラフである。
【図5】本発明における波数スペクトルのピークの探索
範囲を示す説明図である。
【図6】本発明における波数スペクトルのピークの探索
範囲を示すグラフである。
【図7】実施例1における周波数と最適波数の関係を示
すグラフである。
【図8】実施例1におけるレイリー波の位相速度と周波
数の関係を示すグラフである。
【図9】比較例における最適周波数と分散特性を示すグ
ラフである。
【図10】探索ステップ数による分散特性の誤差の変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 起振機 3 振動検出器 4 地盤表面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レイリー波を用いた地盤構造解析における
    周波数−波数スペクトル解析方法であって、 波数スペクトルのピークの探索範囲をレイリー波の位相
    速度と周波数にて限定することを特徴とする周波数−波
    数スペクトル解析方法。
  2. 【請求項2】前記レイリー波の位相速度を40〜400
    m/sとすることを特徴とする請求項1記載の周波数−
    波数スペクトル解析方法。
  3. 【請求項3】前記周波数を5〜150Hzとすることを
    特徴とする請求項1又は2記載の周波数−波数スペクト
    ル解析方法。
  4. 【請求項4】周波数毎における波数スペクトルのピーク
    の探索ステップ数を100〜1000とすることを特徴
    とする請求項1から3記載の周波数−波数スペクトル解
    析方法。
JP5360198A 1998-03-05 1998-03-05 周波数−波数スペクトル解析方法 Pending JPH11248850A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338256A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Railway Technical Res Inst 表面波位相速度検出システム、及び表面波の位相速度検出方法
CN103424778A (zh) * 2013-07-22 2013-12-04 浙江省工程地震研究所 一种对敲法瑞雷波勘探方法
CN104216003A (zh) * 2014-09-20 2014-12-17 中国地质大学(北京) 多道瞬态瑞雷波探测方法
CN112394353A (zh) * 2020-11-30 2021-02-23 中国舰船研究设计中心 一种基于波陡函数判分的海浪波数谱重构方法
CN114063159A (zh) * 2020-08-10 2022-02-18 中国石油化工股份有限公司 一种地震面波速度确定方法及装置

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