JPH11249243A - 輝尽性蛍光体プレート及び輝尽性蛍光体パネル - Google Patents

輝尽性蛍光体プレート及び輝尽性蛍光体パネル

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JPH11249243A
JPH11249243A JP10050399A JP5039998A JPH11249243A JP H11249243 A JPH11249243 A JP H11249243A JP 10050399 A JP10050399 A JP 10050399A JP 5039998 A JP5039998 A JP 5039998A JP H11249243 A JPH11249243 A JP H11249243A
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sealing
phosphor layer
film
plate
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哲 本田
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武彦 庄子
Manabu Watabe
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Masahito Ito
仁人 伊藤
Masaaki Murayama
真昭 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画質の輝尽性蛍光体プレートを提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 輝尽性蛍光体層13が形成された輝尽性
蛍光体シート14と、輝尽性蛍光体シート14全体を封
止する封止フィルム(封止材)15,15′とからなる輝
尽性蛍光体プレート10であって、輝尽性蛍光体層13
と、封止フィルム15との間に、間隙Sを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体層が
形成された輝尽性蛍光体シートと、該輝尽性蛍光体シー
ト全体を封止する封止材とからなる輝尽性蛍光体プレー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像のような放射線画像は病気診断
用などに多く用いられている。このX線画像を得るため
に被写体を通過したX線を蛍光体(蛍光スクリーン)に照
射し、これにより可視光を生じさせてこの可視光を通常
の写真をとるときと同じように銀塩を使用したフィルム
に照射して現像した、いわゆる放射線写真が利用されて
いる。しかし、近年、銀塩を塗布したフィルムを使用し
ないで蛍光体から直接画像を取り出す方法が工夫される
ようになった。
【0003】この方法としては被写体を透過した放射線
を蛍光体に吸収せしめ、しかる後この蛍光体を例えば光
又は熱エネルギーで励起することによりこの蛍光体が上
記吸収により蓄積している放射線エネルギーを蛍光とし
て放射せしめ、この蛍光を検出し画像化する方法があ
る。
【0004】具体的には、例えば米国特許3,859,527号
及び特開昭55-12144号公報などに記載されているような
輝尽性蛍光体を用いる放射線画像変換方法が知られてい
る。この方法はプレート上に輝尽性蛍光体層を形成した
輝尽性蛍光体プレートを使用するもので、この輝尽性蛍
光体プレートの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射
線を当てて被写体各部の放射線透過密度に対応する放射
線エネルギーを蓄積させて、その後に輝尽性蛍光体層を
可視光線、赤外線などの電磁波(励起光)で時系列的に励
起することにより、該輝尽性蛍光体層中に蓄積されてい
る放射線エネルギーを輝尽発光として放出させ、この光
の強弱による信号をたとえば光電変換し、電気信号を得
て、この信号を感光フィルムなどの記録材料、CRTなど
の表示装置上に可視像として再生するものである。
【0005】この放射線像記録再生方法によれば、従来
の放射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射
線写真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線
量で情報量の豊富な放射線画像を得ることができるとい
う利点がある。
【0006】このような輝尽性蛍光体は、放射線を照射
した後、励起光を照射すると輝尽発光を示す輝尽性蛍光
体であるが、実用上では、波長が400〜900nmの範囲にあ
る励起光によって300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示
す輝尽性蛍光体が一般的に利用される。
【0007】そして、輝尽性蛍光体層の保護のために、
図6に示すように、輝尽性蛍光体層3が形成されたプラ
スチックフィルム2を積層された二枚の封止フィルム
(封止材)5,5′の三辺をヒートシール等の手法で接着
してなる袋内に挿入し、内部を脱気しながら開口部をヒ
ートシール等の手法で封止(真空封止)した輝尽性蛍光体
プレート1が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示す構
成の輝尽性蛍光体プレート1には、以下のような問題点
がある。
【0009】(1) 内部が脱気されているので、封止フィ
ルム5と、輝尽性蛍光体層3とが密着しやすい。又、長
期間使用すると、封止フィルム5,5′を透過した水蒸
気により輝尽性蛍光体層3の表面がぬれ、封止フィルム
5と密着しやすい。
【0010】一方、輝尽性蛍光体層3に輝尽励起光を照
射して放射線画像を読み取る際に、封止フィルム5を透
過した輝尽励起光は輝尽性蛍光体層3に吸収され、輝尽
発光を生じるが、図7(a)に示すように、輝尽励起光Bの
一部は、輝尽蛍光体層3で反射し、封止フィルム5へ向
かう。
【0011】封止フィルム5と輝尽性蛍光体層3とが密
着していると、輝尽性蛍光体層3で反射した輝尽励起光
Bは封止フィルム5内で平面方向に伝搬し、その一部は
別の部位の輝尽性蛍光体層3表面に到達し、そこを励起
するので、読取画像の鮮鋭性等が低下するなど画質が低
下する。
【0012】(2) 封止フィルムを透過した水蒸気によ
り、輝尽性蛍光体が分解し、画像劣化を生じる。 (3) 輝尽性蛍光体プレート1を構成するプラスチックフ
ィルム2,封止フィルム5,5′は剛性がなく、繰返し折
り曲げられることにより、輝尽性蛍光体層3が割れたり
して、耐久性がない。
【0013】又、剛性がないことにより、画像読取装置
での取り扱いが困難である。本発明は、上記問題点に鑑
みてなされたもので、その第1の課題は、高画質の輝尽
性蛍光体プレートを提供することにある。
【0014】第2の課題は、高耐湿性の輝尽性蛍光体プ
レートを提供することにある。第3の課題は、高耐久性
で、画像読取装置での取り扱いが容易な輝尽性蛍光体パ
ネルを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、輝尽性蛍光体層が形成された輝尽性
蛍光体シートと、該輝尽性蛍光体シート全体を封止する
封止材とからなる輝尽性蛍光体プレートであって、前記
輝尽性蛍光体シートの前記輝尽性蛍光体層と、前記封止
材との間に、間隙を形成したことを特徴とする輝尽性蛍
光体プレートである。
【0016】間隙を設けることにより、輝尽性蛍光体層
と封止部材とが、密着せずに、不連続となり、輝尽性蛍
光体層の表面で反射した輝尽励起光の多くは封止材に向
かい、封止材の外に出る。
【0017】従って、輝尽性蛍光体層で反射した輝尽励
起光のうち、輝尽性蛍光体層に再入射する輝尽励起光は
少なくなり、読取画像の画質が低下しない。この発明
で、輝尽性蛍光体層と封止材との間に形成される間隙の
一例としては、請求項2記載のように、輝尽性蛍光体層
の封止材との対向面、封止材の輝尽性蛍光体層との対向
面のうち、少なくともどちらか一方の面に微小突起を設
ける構成がある。
【0018】この微小突起の設ける方法としては、エン
ボス加工や、塗布や蒸着等の手法で輝尽性蛍光体層を成
膜する際の成膜条件により輝尽性蛍光体層の表面の粗さ
を制御する方法、PTFE(四弗化エチレン樹脂)、PMMA(メ
チルメタクリレート樹脂)、シリカ(無水けい酸)等の粒
子を散布する方法、PTFE、PMMA、シリカ等の粒子を含む
層を塗布する方法、輝尽性蛍光体層に面する封止材をPT
FE、PMMA、シリカ等の粒子を含むアンチブロッキング性
のフィルムを貼る方法等があるが限定するものではな
い。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明で、前記封止材は、水蒸気と酸素とを透過しに
くい材質であることを特徴とする輝尽性蛍光体プレート
である。
【0020】封止材を水蒸気を透過しにくい材質とする
ことにより、輝尽性蛍光体層と封止材とがぬれて、密着
するのを防止し、密着による画像劣化を防止する。更
に、水蒸気により輝尽性蛍光体が分解し、画像が劣化す
るのを防止する。
【0021】又、酸素を透過しにくい材質の封止材を用
いることで、輝尽性蛍光体層の酸化を防止し、着色等の
変質劣化を防止する。水蒸気や酸素を透過しにくい材質
の封止材の一例としては、アルミナやシリカを蒸着した
多層フィルムがあるが限定するものではない。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明の前記輝尽性蛍光体層の前記封止
材との対向面、前記封止材の前記輝尽性蛍光体層との対
向面のうち、少なくともどちらか一方の面に、疎水化処
理を施すことを特徴とする輝尽性蛍光体プレートであ
る。
【0023】輝尽性蛍光体層の封止材との対向面、封止
材の輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少なくともどち
らか一方の面に、疎水化処理を施すことにより、輝尽性
蛍光体層と封止材とが密着せず、画像が向上する。
【0024】疎水処理の例としては、ふっ素樹脂やシリ
コン系樹脂などの撥水性材料でのコーティングがある。
封止形態としては、請求項5記載の発明のように、フィ
ルム真空封止、フィルムラミネート封止、スキンパック
封止、ガラス封止がある。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれかに記載の発明での輝尽性蛍光体プレートの輝尽
性蛍光体層側の面と反対側の面に、剛性の高い支持体ト
レーを設けたことを特徴とする輝尽性蛍光体パネルであ
る。
【0026】輝尽性蛍光体層側の面と反対側の面に、剛
性の高い支持体トレーを設けたことにより、輝尽性蛍光
体プレートの剛性が向上し、高耐久性で、画像読取装置
での取り扱いが容易となる。
【0027】プレートの材質としては、Al(アルミニウ
ム)あるいはAl-Mg(マグネシウム),Al-Si(ケイ素)等の合
金板、樹脂板、繊維/樹脂コンポジット板、Al/発泡樹
脂、ハニカム板等の反り,うねりが無く、変形時の復元
性が良好な高剛性のものが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】(1) 全体構成 先ず、図1を用いて、輝尽性蛍光体パネル11の全体構
成を説明する。図1は本発明の一実施の形態例の輝尽性
蛍光体パネルの断面構成図である。
【0029】輝尽性蛍光体パネル11は、大別して輝尽
性蛍光体プレート10と、剛性の高い支持体である支持
体トレー20とからなっている。輝尽性蛍光体プレート
10は、プラスチックフィルム12上に形成された輝尽
性蛍光体層13が形成された輝尽性蛍光体シート14
と、この輝尽性蛍光体シート14を封止する二枚の封止
フィルム(封止材)15,15′とからなっている。
【0030】本実施の形態例では、積層した二枚の封止
フィルム(封止材)15,15′の三辺をヒートシール等
の手法で接着してなる袋内に輝尽性蛍光体シート14を
挿入し、更に、内部を脱気しながら袋の開口部をヒート
シール等の手法で接着した(真空封止)。
【0031】そして、輝尽性蛍光体層13の封止フィル
ム15との対向面、封止フィルム15の輝尽性蛍光体層
13との対向面のうち、少なくともどちらか一方の面に
微小突起(図1では、輝尽性蛍光体層13の表面に微小
突起13a)を設け、輝尽性蛍光体シート14の輝尽性
蛍光体層13と封止フィルム15との間に間隙Sを形成
した。
【0032】更に、輝尽性蛍光体層13の封止フィルム
15との対向面、封止フィルム15の輝尽性蛍光体層1
3との対向面のうち、少なくともどちらか一方の面に
は、疎水化処理を施した。
【0033】輝尽性蛍光体プレート10の輝尽性蛍光体
層13側の面と反対側の面(本実施の形態例では封止フ
ィルム15′側の面)には、X線吸収率が高い重金属のシ
ート21を介して剛性の高い支持体トレー20が設けら
れている。
【0034】(2) 輝尽性蛍光体層 輝尽性蛍光体層13は、バインダーと輝尽性蛍光体粒子
とから構成される。「輝尽性蛍光体」とは、最初の光ま
たは高エネルギー放射線が照射された後に、光的、熱
的,機械的、科学的または電気的等の刺激(輝尽励起)に
より、最初の光または高エネルギー放射線の照射量に対
応した輝尽発光を示す蛍光体をいうが、実用的な面から
は、光刺激(輝尽励起)により輝尽発光を示す蛍光体が好
ましく、波長が500nm以上、1μm以下の輝尽励起光によ
って輝尽発光を示す蛍光体が好ましい。
【0035】輝尽性蛍光体の具体例としては、以下のよ
うなものがある。 1. 特開平2-58593号公報に記載の一般式 aBaX2・(1-a)BaY2 : bEu2+ (式中、X,Yは、それぞれ、F,Cl,Br,Iの少なくとも1種を
表し、X≠Yであり、a,bは、0<a<1、10-5<b<10-1
満たす数を表す。)で表される輝尽性蛍光体。
【0036】2. 特開昭61-72087号公報に記載の一般式 MIX・aMIIX′2・bMIIIX″3:cA (但し、MIは、Li,Na,K,Rb,Csの少なくとも1種のアルカ
リ金属を表し、MIIは、Be,Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Cu,Niの
少なくとも1種の2価の金属を表し、MIIIは、Sc,Y,La,C
e,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Al,Ga,In
の少なくとも1種の3価の金属を表し、X,X′,X″は、F,C
l,Br,Iの少なくとも1種のハロゲンを表し、Aは、Eu,Tb,
Ce,Tm,Dy,Pr,Ho,Nd,Yb,Er,Gd,Lu,Sm,Y,Tl,Na,Ag,Cu,Mg
の少なくとも1種の金属を表し、a,b,cは、0≦a<0.5、0
≦b<0.5、0≦c<0.2を満たす数を表す。)で表されるア
ルカリハイドロイド輝尽性蛍光体。
【0037】3. 特開昭55-12145号公報に記載の一般式 (Ba1-x(MI)x)FX:yA (但し、MIは、Mg,Ca,Sr,Zn,Cdの少なくとも1種を表し、
Xは、Cl,Br,Iの少なくとも1種を表し、Aは、Eu,Tb,Ce,T
m,Dy,Pr,Ho,Nd,Yb,Erの少なくとも1種を表し、x,yは、0
≦x<0.6、0≦y<0.2を満たす数を表す。)で表される輝
尽性蛍光体。
【0038】4. 特開昭55-160078号公報に記載の一般式 MIFX・xA:yLn (但し、MIは、Mg,Ca,Ba,Sr,Zn,Cdの少なくとも1種を表
し、AはBeO,MgO,CaO,SrO,BaO,ZnO,Al2O3,Y2O3,La2O3,In
2O3,SiO2,TiO2,ZrO2,GeO2,SnO2,Nb2O5,Ta2O5,ThO2の少
なくとも1種を表し、Lnは、Eu,Tb,Ce,Tm,Dy,Pr,Ho,Nd,Y
b,Er,Sm,Gdの少なくとも1種を表し、XはCl,Br,Iの少な
くとも1種を表し、x,yは、5×10-5≦x≦0.5、0<y≦0.2
を満たす数を表す。)で表される輝尽性蛍光体。
【0039】(3) 封止フィルム 封止フィルム15,15′の材質は、画像性能を低下さ
せず、水蒸気と酸素とを透過しにくい材質、例えば、ア
ルミナ、あるいはシリカを蒸着した多層フィルムとし
た。
【0040】尚、水蒸気透過率は、2.0g/m2・day以下で
あることが好ましく、吸湿等による輝尽性蛍光体層13
の性能劣化を防止する点で、0.5 g/m2・dayであること
が特に好ましい。
【0041】更に、酸素透過率は、4.0 cc/m2・day以下
であることが好ましく、輝尽性蛍光体層13の着色等の
品質劣化を防止する点で、0.5 cc/m2・dayであることが
好ましい。
【0042】(4) 微小突起 輝尽性蛍光体層13の表面に微小突起を形成する手法と
しては、以下のような手法がある。
【0043】 エンボス加工を施す。 プラスチックフィルム12上に形成する輝尽性蛍光
体層13の塗布、あるいは蒸着などの成膜条件により輝
尽性蛍光体層の表面の粗さを制御する。
【0044】 輝尽性蛍光体層13の表面にPTFE、PMM
A、シリカ等の粒子を散布する。 輝尽性蛍光体層13上にPTFE、PMMA、シリカ等の粒
子を含む層を塗布する。 又、封止フィルム15の輝尽性蛍光体層13の対向面に
微小突起を形成する手法としては、以下のような手法が
ある。
【0045】 エンボス加工を施す。 封止フィルム15にPTFE、PMMA、シリカ等の粒子を
散布する。 封止フィルム15にPTFE、PMMA、シリカ等の粒子を
含む層を塗布する。
【0046】 封止フィルム15にPTFE、PMMA、シリ
カ等の粒子を含むアンチブロッキング性のフィルムを貼
る。そして、輝尽性蛍光体層13の封止フィルム15と
の対向面、封止フィルム15の輝尽性蛍光体層13との
対向面のうち、少なくともどちらか一方の面の平均あら
さ(Ra:μm)を下記のように設定した。
【0047】0.1μm ≦ Ra ≦ 5.0μm ここで、Ra<0.1μm の場合は、輝尽性蛍光体層13と
封止フィルム15とが密着し、間隙Sが形成されず、
又、 5.0μm<Ra の場合は、光が散乱して画像劣化とな
る。
【0048】(5) 真空封止での真空度 真空度を10〜400Torrとした。
【0049】ここで、10Torr以下であると、簡単な真空
封止装置では困難で、製造工程に時間がかかり、400Tor
r以上では、封止フィルム15,15′にたるみが生じ、
光が散乱して画像劣化となる。
【0050】(6)疎水処理 ふっ素樹脂やシリコン樹脂等の撥水性材料でコーティン
グした。 (7) シート シート21の主な材質として、X線の吸収率が高いPb
(鉛)や、W(タングステン)を用いた。
【0051】又、Pbシートの加工性を向上させるため、
Sn(すず), Sb(アンチモン)をそれぞれ0.1〜10%を含有
させたものが加工性の点で好ましい。 (8) 支持体トレー 支持体トレー20の材質としては、Al(アルミニウム)あ
るいはAl-Mg(マグネシウム),Al-Si(ケイ素)等の合金
板、樹脂板、繊維/樹脂コンポジット板、Al/発泡樹脂、
ハニカム板等の反り,うねりが無く、変形時の復元性が
良好な高剛性のものを用いた。
【0052】(9) 貼り合わせ 支持体トレー20とシート21との貼り合わせ、シート
21と封止フィルム15′との貼りわせは、両面接着シ
ート、接着剤等で行なった。
【0053】このような構成の輝尽性蛍光体パネル11
では、下記のような効果を得ることができる。
【0054】(1) 図7(b)に示すように、封止フィルム
15と輝尽性蛍光体層13との間に間隙Sがある場合、
輝尽性蛍光体層13と封止フィルム15とが、密着せ
ず、不連続となり、そのため輝尽性蛍光体層13の表面
で反射した輝尽励起光Bの多くは封止フィルム15に向
かい、封止フォルム15の外に出る。
【0055】従って、輝尽性蛍光体層13で反射した輝
尽励起光Bのうち、輝尽性蛍光体層13に再入射する輝
尽励起光Bは少なくなり、読取画像の画質が低下しな
い。 (2) 封止フィルム15,15′を水蒸気が透過しにくい
材質とすることにより、輝尽性蛍光体層13と封止材1
5とがぬれて、密着するのを防止し、密着による画像劣
化を防止する。
【0056】又、水蒸気により輝尽性蛍光体層13の輝
尽性蛍光体が分解し、画像が劣化するのを防止できる。
更に、酸素を透過しにくい材質の封止フィルム15,1
5′材を用いることで、輝尽性蛍光体層13の酸化を防
止し、着色等の変質劣化を防止できる。
【0057】(3) 輝尽性蛍光体層13の封止フィルム1
5との対向面、封止フィルム15の輝尽性蛍光体層13
との対向面のうち、少なくともどちらか一方の面に、疎
水化処理を施すことにより、輝尽性蛍光体層13と封止
フィルム15とが密着せず、画質が向上する。
【0058】(4) 輝尽性蛍光体パネル11の輝尽性蛍光
体層13側の面と反対側の面に、剛性の高い支持体トレ
ー20を設けた輝尽性蛍光体パネル11としたことによ
り、剛性が向上し、高耐久性で、画像読取装置での取り
扱いが容易となる。
【0059】尚、本発明は上記実施の形態例に限定する
ものではない。上記実施の形態例では、輝尽性蛍光体シ
ート14の封止方法として、真空封止方法で説明を行な
ったが、他に、輝尽性蛍光体シート14をラミネートフ
ィルムで封止する方法や、スキンパックフィルムで封止
する方法でもよい。
【0060】更には、図2に示すように、輝尽性蛍光体
シート14を封止材としての二枚のガラス板25,2
5′ではさみ、周囲の隙間を接着剤や低融点ガラス26
で封止してもよい。
【0061】
【実施例】本願発明者は、本発明の効果を確認するため
に、以下の項目を変化させた場合の輝尽性蛍光体パネル
の画質及び耐久性を評価した。
【0062】(1) 輝尽性蛍光体層の種類 … BFI:Eu、BF
(Br,I):Eu (2) 成膜方法 … バインダー分散散布、真空蒸着 (3) 封止形態 … フィルム真空封止、スキンパック封
止、ラミネート封止、ガラス封止 (4) 封止フィルム … ベースフィルム(PET)のみ、ベー
スフィルム(PET)+アルミナ蒸着、ベースフィルム(PET)+
シリカ蒸着、ガラス (5) 微小突起の形成方法 … 処理なし、封止フィルム内
面のフィルムが微粒子マット化フィルム、微粒子を封止
フィルム内面に塗布、微粒子マット化フィルムを輝尽性
蛍光体層表面に貼り合わせる、微粒子を輝尽性蛍光体層
表面に散布、封止フィルム内面のフィルムをエンボス加
工、輝尽性蛍光体層の表面をエンボス加工、微粒子を輝
尽性蛍光体層表面に塗布、塗布蛍光体粒子の凹凸、蒸着
膜の蛍光体結晶形 (6) 微粒子突起による表面粗さ … 0.0,0.2,0.5,1.0,3.
5,7.0(μm) (7) 真空封止真空度 … 50,100,200,350,500(Torr) (8) 疎水化処理 … 処理なし、シランカップリング剤を
散布 (9) シート … 純鉛、鉛+5%すず+2%アンチモン添加、
鉛+5%すず添加、タングステン分散シート (10) 支持体トレー … カーボン繊維強化樹脂板、Al-Mg
合金板、Alハニカム板、Alハニカム板、Al+発泡樹脂複
合板、ポリカーボネート樹脂板、塩化ビニル樹脂板 (11) 輝尽性蛍光体プレート10とシート21と支持体
トレーとの貼り合わせ方法 … 両面接着シート(不織布
ベース、PETベース)、エポキシ接着剤 (12) 画質 … 鮮鋭度指数、プレート構造による画像ざ
らつき指数 (13) 耐久性 …耐用指数 図3〜図5に示すように、本発明の構成とすることで、
読取画像の画質、及び、耐久性が向上していることを確
認した。
【0063】又、比較例1〜4は、間隙形成手段を有しれ
おらず、輝尽性蛍光体層と封止フィルムとが密着し、両
者は不連続となっていない。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1及び請求項
2記載の発明の輝尽性蛍光体プレートによれば、輝尽性
蛍光体層と封止材との間に間隙を形成したことにより、
輝尽性蛍光体層と封止部材とが、密着せずに、不連続と
なり、輝尽性蛍光体層の表面で反射した輝尽励起光の多
くは封止材に向かい、封止材の外に出る。
【0065】従って、輝尽性蛍光体層で反射した輝尽励
起光のうち、輝尽性蛍光体層に再入射する輝尽励起光は
少なくなり、読取画像の画質が向上する。請求項3記載
の発明の輝尽性蛍光体プレートによれば、封止材を水蒸
気を透過しにくい材質とすることにより、輝尽性蛍光体
層と封止材とがぬれて、密着するのを防止し、密着によ
る画像劣化を防止する。
【0066】更に、水蒸気により輝尽性蛍光体が分解
し、画像が劣化するのを防止できる。又、酸素を透過し
にくい材質の封止材を用いることで、輝尽性蛍光体層の
酸化を防止し、着色等の変質劣化を防止できる。
【0067】請求項4及び請求項5記載の発明の輝尽性
蛍光体プレートによれば、輝尽性蛍光体層の封止材との
対向面、封止材の輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少
なくともどちらか一方の面に、疎水化処理を施すことに
より、輝尽性蛍光体層と封止材とが密着せず、画像が向
上する。
【0068】請求項6記載の発明の輝尽性蛍光体パネル
によれば、輝尽性蛍光体プレートの輝尽性蛍光体層側の
面と反対側の面に、剛性の高い支持体トレーを設けたこ
とにより、剛性が向上し、高耐久性で、画像読取装置で
の取り扱いが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例の輝尽性蛍光体パネル
の断面構成図である。
【図2】他の実施の形態例の輝尽性蛍光体パネルの断面
構成図である。
【図3】実施例での実験結果を示す図である。
【図4】実施例での実験結果を示す図である。
【図5】実施例での実験結果を示す図である。
【図6】従来の輝尽性蛍光体プレートの断面構成図であ
る。
【図7】問題点と本発明の効果を説明する図である。
【符号の説明】
10 輝尽性蛍光体プレート 11 輝尽性蛍光体パネル 12 プラスチックフィルム 13 輝尽性蛍光体層 14 輝尽性蛍光体シート 15,15′ 封止フィルム(封止材) 20 支持体トレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 仁人 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 村山 真昭 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝尽性蛍光体層が形成された輝尽性蛍光
    体シートと、該輝尽性蛍光体シート全体を封止する封止
    材とからなる輝尽性蛍光体プレートであって、 前記輝尽性蛍光体シートの前記輝尽性蛍光体層と、前記
    封止材との間に、間隙を形成したことを特徴とする輝尽
    性蛍光体プレート。
  2. 【請求項2】 前記輝尽性蛍光体層の前記封止材との対
    向面、前記封止材の前記輝尽性蛍光体層との対向面のう
    ち、少なくともどちらか一方の面に微小突起を設け、前
    記間隙を形成することを特徴とする請求項1記載の輝尽
    性蛍光体プレート。
  3. 【請求項3】 前記封止材は、水蒸気と酸素とを透過し
    にくい材質であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の輝尽性蛍光体プレート。
  4. 【請求項4】 前記輝尽性蛍光体層の前記封止材との対
    向面、前記封止材の前記輝尽性蛍光体層との対向面のう
    ち、少なくともどちらか一方の面に、疎水化処理を施す
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載輝尽
    性蛍光体プレート。
  5. 【請求項5】 前記封止材の封止形態は、フィルム真空
    封止、フィルムラミネート封止、スキンパック封止、ガ
    ラス封止のうちのいずれかであることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の輝尽性蛍光体プレート。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の輝尽
    性蛍光体プレートの輝尽性蛍光体層側の面と反対側の面
    に、剛性の高い支持体トレーを設けたことを特徴とする
    輝尽性蛍光体パネル。
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