JPH11252204A - 2端末間における通信方法および該2端末間に介在されるアダプタ - Google Patents

2端末間における通信方法および該2端末間に介在されるアダプタ

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JPH11252204A
JPH11252204A JP10049760A JP4976098A JPH11252204A JP H11252204 A JPH11252204 A JP H11252204A JP 10049760 A JP10049760 A JP 10049760A JP 4976098 A JP4976098 A JP 4976098A JP H11252204 A JPH11252204 A JP H11252204A
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data
communication
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irda
piafs
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JP10049760A
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Hiroshi Shimoyamada
博 下山田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2端末間に介在されるアダプタの部品点数を
減少させる。 【解決手段】 通信アダプタ26は、一方DTE23と
他方DTE24との間に介在される。一方DTE23か
ら他方DTE24へデータを送信する場合、通信アダプ
タ26は、IrDAプロトコルに基づいて一方DTE2
3から送信されたIrDAフレームを受信して、該Ir
DAフレーム内にある前記データの一部分を第1バッフ
ァ内のデータ記憶領域に記憶させる。また通信アダプタ
26は、前記データ記憶領域に記憶された前記データの
一部分を含むPIAFSフレームを構築して、PIAF
Sプロトコルに基づき前記PHS端末27と伝送路28
とを介して、前記PIAFSフレームをTA_P29に
送信する。かつ、TA_P29で前記PIAFSフレー
ムが誤りなく受信されたことが確認されるまで、前記デ
ータの一部分をデータ記憶領域47内に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、再送制御処理を用
いた通信規約に基づいて伝送対象のデータを送信および
受信する2つの端末間における通信方法、および前記通
信方法に好適に用いられるアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2つのデータ端末装置(Data Ter
minal Equipment;以後、「DTE」と略称する)は、
いわゆる公衆回線網を介して、処理対象のデータを相互
に伝送する。前記各DTEを前記公衆回線網に接続する
ために、通信端末やコンピュータ用のモデムが用いられ
る。前記通信端末は、たとえば、PHS(PersonalHand
yphone System)端末、または携帯電話端末である。さ
らに、前記通信端末と前記データ端末装置との間には、
いわゆる通信アダプタが介在される。近年、前記DTE
と前記通信アダプタとの間の接続に、赤外線通信を用い
ることが、考えられている。
【0003】図12は、従来技術のPIAFSアダプタ
1の電気的構成を説明するためのブロック図である。P
IAFSアダプタ1は、PHS端末3と前記2つのデー
タ端末装置のうちの一方DTE4との間に介在される。
PIAFSアダプタ1は、IrDA通信部5とPIAF
S通信部6とを含む。IrDA通信部5はIrDA処理
部7とIrDA用送受信バッファ8とを含む。PIAF
S通信部6は、PIAFS処理部9とPIAFS用送受
信バッファ10とを含む。PHS端末3は、内部インタ
フェイス11を介して、PIAFS処理部9に接続され
る。一方DTE4は、内部インタフェイス12を介し
て、IrDA処理部7に接続される。
【0004】IrDA処理部7は、IrDA処理部7自
身と一方DTE4との間で、IrDA用送受信バッファ
8を用いて、IrDAプロトコルに基づき赤外線を用い
たシリアル通信を行う。PIAFS処理部9は、PHS
端末3および前記公衆回線網を介し、PIAFS処理部
9自身と前記2つのDTEのうちの他方DTEとの間
で、PIAFS用送受信バッファを用いて、PIAFS
プロトコルに基づくデータ通信を行う。
【0005】前記IrDA(Infrared DATA Associatio
n)プロトコルは、赤外線通信の標準の通信プロトコル
である。前記PIAFS(Personal Handyphone system
Internet access Forum standard)プロトコルは、デー
タ通信のためのPHSの通信プロトコルである。前記I
rDAプロトコルおよび前記PIAFSプロトコルが規
定する送信手順では、概略的にはどちらも、伝送対象の
データが複数のブロックに分割され、前記各ブロックに
制御データがそれぞれ付加されて複数のフレームが構成
され、前記フレームが順次送信される。また前記IrD
Aおよび前記PIAFSプロトコルは、どちらも、誤り
訂正処理に、再送制御(Automaticrepeat request:以
後、ARQと略称する)処理を用いている。また、前記
IrDAプロトコルのフレーム構成は、ハイレベル・デ
ータリンク制御手順(Highlevel Data Link Control Pr
ocedures:HDLC)に準じた構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記IrDAプロトコ
ルは、一方DTE4との間の前記シリアル通信をエラー
フリーで行うことを、目的の1つとしている。このた
め、IrDA処理部7は、ARQ処理を用いかつエラー
フリーを保証するために、以下のように動作する必要が
ある。IrDA処理部7が一方DTE4から送信される
複数のフレームを受信する場合、IrDA処理部7は、
受信した前記フレームをIrDA用送受信バッファ8内
に一旦記憶させて、複数の前記フレームが予め定める順
序で揃うまで、複数の前記フレームをIrDA用送受信
バッファ8から出力させない。予め定める順序とは、た
とえば、前記フレームにそれぞれ定められるフレーム番
号の大小順である。また、IrDA処理部7が一方DT
E4に複数のフレームを送信する場合、IrDA処理部
7は、一方DTE4が前記各フレームが誤りなく前記他
方DTEで受信されたことをそれぞれ確認するまで、前
記各フレームをIrDA用送受信バッファ8内に記憶し
続ける。さらに、前記PIAFSプロトコルも、前記他
方DTEとの間の前記データ通信をエラーフリーで行う
ことを、目的の1つとしている。このため、PIAFS
処理部9も、ARQ処理を用いかつエラーフリーを保証
するために、上述のIrDA処理部7の動作と同様の動
作をする必要がある。
【0007】また、IrDA処理部7とPIAFS処理
部9との間でも、データをエラーフリーで送受する必要
がある。これは、以下の理由からである。PHS端末3
が一方データ端末装置4に接続するための接続条件、い
わゆるDTEインタフェイスは、従来、RS232Cや
PIMCIAを用いることを想定して設計されている。
このため、PIAFSアダプタ1とPHS端末3と一方
DTE4とから構成される通信端末装置においても、P
HS端末3の内部インタフェイス11から一方DTE4
の内部インタフェイス12までの間の区間でデータに誤
りが生じることは、想定されていない。ゆえに、内部イ
ンタフェイス11,12には、常に誤りのないデータが
入出力すると見なされている。前記区間内で行われるデ
ータ通信のうちで、IrDAおよびPIAFS処理部
7,9間のデータの送受は、誤り訂正処理が行われてい
ない。したがって、前記区間でデータの誤りを生じさせ
ないため、IrDA処理部7とPIAFS処理部9との
間で、データ通信をエラーフリーで行う必要があるので
ある。
【0008】IrDA処理部7とPIAFS処理部9と
の間のデータ伝送をエラーフリーで行うためには、Ir
DA通信部5とPIAFS通信部6とが相互に独立して
動作しなければならない。このために,前記IrDAプ
ロトコルに関する処理のための各種の演算を行う中央演
算処理装置(以後、「CPU」と略称する)と、前記P
IAFSプロトコルに関する処理のための各種の演算を
行うCPUとが、IrDAおよびPIAFS処理部7,
9内に、それぞれ個別に備えられる必要がある。また、
IrDAおよびPIAFS処理部9は、IrDA用およ
びPIAFS用送受信バッファ8,10を、それぞれ個
別に備える必要がある。さらに前記2つのDTE間で双
方向通信を行う場合、IrDA用およびPIAFS用送
受信バッファ8,10は、送信バッファと受信バッファ
とにそれぞれ分離する必要があることがある。
【0009】上記説明した問題点は、通信プロトコルの
誤り訂正処理がARQ処理であるならば、IrDAおよ
びPIAFSプロトコルに限らず他の通信プロトコルで
も起こる。すなわち、複数の端末間に介在される通信ア
ダプタが、各端末とそれぞれARQ処理を用いた通信プ
ロトコルに基づいたデータ通信を個別に行う場合、該通
信アダプタは前記各端末とのデータ通信をそれぞれ行う
複数の通信部を備える。この場合に、前記各通信部は、
前記各端末へのデータの送信を制御するCPUと、該デ
ータの送信に用いる送信バッファと、前記各端末からの
データの受信を制御するCPUと、該データの受信に用
いる受信バッファとを、それぞれを備える必要がある。
ゆえに、前記通信アダプタは、前記通信部の数を越える
数のCPUおよびバッファ、すなわち2個以上のCPU
と2個以上のバッファとを備えることになる。
【0010】これらのことから、前記通信アダプタの部
品点数が増加するので、前記通信アダプタの小型化およ
び前記通信アダプタの製造コストの削減が困難になる。
また、前記通信アダプタを内蔵する装置、たとえば通信
装置や情報処理装置を製造する場合も、該装置の小型化
および該装置の製造コストの削減が、困難になる。さら
に、複数の前記CPUと複数の前記バッファを備えるた
めに、前記通信アダプタの消費電力が増加しやすい。こ
のため、前記通信アダプタおよび前記装置を駆動させる
電力を電池によって供給する場合、電池の消耗が激しく
なり易い。
【0011】本発明の目的は、複数の端末間に介在され
て、各端末とアダプタとの間でARQ処理を用いた通信
プロトコルに基づくデータ通信を行う場合に、前記各デ
ータ通信に用いられるバッファおよびCPUを共有化す
ることが可能なアダプタおよび前記アダプタを用いた通
信方法を、提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、再送制御処理
を用いた第1通信規約に基づいて、伝送対象のデータを
順次送信する1次側端末と、再送制御処理を用いた第2
通信規約に基づいて前記データを受信可能な2次側端末
との2端末間における通信方法であって、前記1次側端
末と前記2次側端末との間に、単一のデータ記憶手段を
含むアダプタが介在され、前記アダプタは、前記第1通
信規約に基づいて、前記一次側端末が送信した前記デー
タを受信し、受信した前記データ内の誤りのある部分を
前記1次側端末に再送させて該データ内の誤りのない部
分だけを前記データ記憶手段に記憶させ、前記第2通信
規約に基づいて、前記データ記憶手段内に記憶された前
記データを前記2次側端末に送信し、かつ、前記データ
が前記2次側端末に誤りなく受信されたことを確認する
まで、前記データ記憶手段内の前記データを保持するこ
とを特徴とする2端末間における通信方法である。
【0013】本発明に従えば、上述の通信方法を用いて
前記1次側端末から前記2次側端末へ伝送対象のデータ
が伝送される場合、まず、前記1次側端末から前記アダ
プタに与えられた前記データ内の誤りがない部分だけ
が、前記データ記憶手段に記憶される。前記データ内の
誤りのある部分は、前記アダプタで破棄され、かつ、前
記アダプタが再送を要求するので、前記1次側端末から
再送される。再送された前記部分に誤りがなければ、前
記部分が前記データ記憶手段に記憶される。この結果、
前記データ記憶手段内に、誤りのない前記データが記憶
される。次いで前記データは、前記データ記憶手段に保
持されたまま、前記2次側端末に順次的に送信される。
前記データは、前記2次側端末で前記データが誤りなく
受信されたことを前記アダプタが確認して初めて、前記
データ記憶手段から消去される。
【0014】この結果、前記データ記憶手段は、前記1
次側端末と前記アダプタとの間の通信処理において、い
わゆる受信バッファとして働き、同時に、前記アダプタ
と前記2次側端末との間の通信処理において、いわゆる
送信バッファとして働く。このため、上述の通信方法を
用いる場合、前記アダプタ内で、前記送信バッファと前
記受信バッファとを1つの前記データ記憶手段で実現す
ることができる。
【0015】本発明は、再送制御処理を用いた第1通信
規約に基づいて、伝送対象のデータを送信する1次側端
末と、再送制御処理を用いた第2通信規約に基づいて前
記データを受信可能な2次側端末との2端末間に介在さ
れるアダプタであって、前記第1通信規約に基づいて、
前記1次側端末が送信した前記データを受信する1次側
通信手段と、前記1次側通信手段が受信したデータを記
憶するデータ記憶手段と、前記第2通信規約に基づい
て、前記データ記憶手段内に記憶された前記データを前
記2次側端末に送信する2次側通信手段と、前記1次側
通信手段が受信した前記データ内の誤りのない部分だけ
を前記データ記憶手段に記憶させて該データ内の誤りの
ある部分を前記1次側端末に再送させ、さらに、前記2
次側通信手段が送信した前記データが前記2次側端末に
誤りなく受信されたことが確認されるまで、前記データ
記憶手段に前記送信されたデータを保持させる記憶制御
手段とを含むことを特徴とする2端末間に介在されるア
ダプタである。
【0016】本発明に従えば、前記アダプタは、前記1
次側端末から前記2次側端末へ前記データを伝送するた
めの通信システムを構成するために、上述の1次側端末
と2次側端末との間に介在された場合、上述のように動
作する。この結果、前記データ記憶手段は、前記1次側
端末と前記アダプタとの間の通信処理において、いわゆ
る受信バッファとして働き、同時に、前記アダプタと前
記2次側端末との間の通信処理において、いわゆる送信
バッファとして働く。これによって、前記アダプタは、
前記送信バッファと前記受信バッファとを、1つのデー
タ記憶手段で実現することができる。ゆえに、前記アダ
プタの部品点数が従来技術のアダプタよりも減少する。
また、前記アダプタは、前記データ記憶手段が1つしか
ないので、前記データ記憶手段を制御するための記憶制
御手段も1つだけ備えれば良い。ゆえに、前記アダプタ
の部品点数をさらに減少させることができる。したがっ
て、前記アダプタの小型化と、前記アダプタの製造コス
トの削減と、前記アダプタの消費電力の削減とを、容易
に行うことができる。
【0017】本発明は、前記記憶制御手段は、さらに、
前記データ内の前記データ記憶手段に記憶された部分の
データ量が、前記データ記憶手段の記憶容量以上である
場合、前記データ内の前記1次側通信手段が新たに受信
した一部分を前記1次側端末に全て再送させることを特
徴とする。
【0018】本発明に従えば、前記記憶制御手段は、請
求項1で説明した動作の他に、さらに上述の動作を行
う。この結果、前記データ記憶手段が満杯で前記データ
の新たな一部分を記憶させる空きがない場合、前記新た
な一部分は誤りの有無に拘わらず前記1次側端末から全
て再送される。これは以下の理由からである。本発明の
アダプタの前記データ記憶手段は、前記1次側および2
次側通信手段の両方に用いられる。このため、たとえば
前記2次側通信手段と前記2次側端末との間の通信処理
が失敗した場合に、前記アダプタ内で前記データの一部
分が輻輳して、前記データ記憶手段が満杯になることが
ある。この場合、前記データ記憶手段が前記1次側通信
装置が受信した前記新たな一部分を記憶することは、困
難になる。この場合に、前記記憶制御手段が上述の処理
をすることによって、前記新たな一部分が失われること
を、未然に防止することができる。したがって、前記デ
ータの一部分が輻輳する場合でも、確実に前記データを
前記1次側端末から前記2次側端末に伝送することがで
きる。
【0019】本発明は、前記データの前記1次側端末か
ら単位時間あたりに送信される部分のデータ量が予め定
める基準データ量未満になる時点からの経過時間を計時
して、前記経過時間が予め定める基準時間になる時点
で、予め定める基準信号を出力する基準信号出力手段を
さらに含み、前記記憶制御手段は、前記データの前記デ
ータ記憶手段に記憶された一部分内の前記2次側端末に
送信されていない部分のデータ量が予め定める基準デー
タ量以上になる時点と、前記基準信号出力手段が前記基
準信号を出力する時点とにそれぞれ、前記送信されてい
ない部分を前記2次側通信手段に与えて送信させること
を特徴とする。
【0020】本発明に従えば、前記記憶制御手段は、上
述のように動作する。これによって、前記2次側通信手
段は、前記送信されていない部分のデータ量が予め定め
る基準データ量以上になる場合だけでなく、前記基準信
号が出力された場合にも、前記2次側端末に前記送信さ
れていない部分を送信することができる。これは、以下
の理由からである。
【0021】再送制御処理を用いた通信規約に基づくデ
ータ通信では、一般的に、伝送対象のデータを複数の部
分、いわゆるブロックに分けて、これら前記部分を1つ
ずつ送信することが多い。また、前記1次側端末は、前
記各部分の送出タイミングを、たとえば操作者にキーボ
ードを操作させて定めることがある。これらのことによ
って、前記部分が、離散的に前記アダプタに与えられる
ことがある。この場合に、前記記憶制御手段が上述の動
作を行うと、前記1次側端末が前記部分のうちの1つを
送出する時点から次の1つを送出する時点までの時間に
拘わらず、前記2次側通信手段が前記部分のうちの1つ
を前記2次側端末に送出した時点から次の1つを送出す
る時点までの時間が、予め定める時間以下に常に保たれ
る。この結果、前記1次側端末から前記部分が離散的に
与えられても、前記2次側端末は違和感なく前記アダプ
タからの前記部分を受取ることができる。
【0022】本発明は、前記データの前記1次側通信手
段が受信した一部分を、一次的に記憶する補助記憶手段
をさらに含み、前記一次側通信手段は、前記データの前
記1次側端末から送信された新たな一部分の受信に並行
して、前記補助記憶手段に記憶された前記一部分の誤り
検出を行うことを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、前記1次側通信手段は、
前記新たな一部分の受信と、前記誤り検出とを、並行し
て行う。この結果、前記伝送対象のデータが複数の部分
に分割されてかつ前記部分が連続して前記1次側端末か
ら前記1次側通信手段に送出される場合も、前記誤り検
出をリアルタイムに行うことができる。
【0024】本発明は、前記データ記憶手段は、前記第
1および前記第2通信規約のうちのいずれか一方の通信
規約のデータフォーマットで、前記データを記憶するこ
とを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、前記アダプタのデータ記
憶手段は、前記いずれか一方の通信規約のデータフォー
マットに基づいて、前記データを記憶する。これによっ
て、たとえば前記第1通信規約のデータフォーマットに
基づいてデータが記憶される場合、前記1次側通信手段
が受信した前記データ内の誤りのない部分をそのままデ
ータ記憶手段に記憶させることができる。またたとえ
ば、前記いずれか一方の通信規約が前記第2通信規約で
ある場合、前記データ記憶手段に記憶されたデータを前
記2次側端末にそのまま送信することができる。したが
って、前記1次側通信手段または前記2次側通信手段の
処理が、簡略化される。
【0026】また、前記データ記憶手段が前記いずれか
一方の通信規約のデータフォーマットに基づいて前記デ
ータを記憶する場合、前記アダプタの設計が容易にな
る。これは、以下の理由からである。現行の一般的な通
信アダプタは、1次側および2次側端末のうちのいずれ
か一方端末とは前記再送制御処理を用いた通信規約に基
づいてデータを送受し、1次側および2次側端末のうち
のいずれか他方端末とは前記再送制御処理を用いない通
信規約に基づいてデータを送受することが多い。前記一
般的な通信アダプタの内部のバッファは、前記再送制御
処理を用いた通信規約のデータフォーマットに基づいて
データを記憶していることが多い。このため、前記一般
的な通信アダプタの機能を拡張させて本発明のアダプタ
を実現する場合、前記一般的な通信アダプタ内の前記い
ずれか他方端末とのデータの送受に関する構成を、再送
制御処理を用いる通信規約に基づいてデータの送受を行
う構成に変更すれば良い。このように、前記データ記憶
手段が上述のように前記データを記憶するならば、前記
一般的な通信アダプタ内の前記いずれか一方端末とのデ
ータの送受に関する構成を変更する必要がない。したが
って、前記アダプタの設計が容易になるのである。
【0027】本発明は、前記第1および前記第2通信規
約のうちのいずれか一方の通信規約は、パーソナル・ハ
ンディホン・システム・インターネット・アクセス・フ
ォーム・スタンダード・プロトコルであり、前記第1お
よび前記第2通信規約のうちのいずれか他方の通信規約
は、インフラレッド・データ・アソシエーション・プロ
トコルであることを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、前記アダプタは、第1お
よび第2通信規約として、PIAFSとIrDAとを用
いている。この結果、前記アダプタは、前記1次側端末
および前記2次側端末と、それぞれいわゆるコードレス
で接続される。ゆえに、前記1次側端末および前記2次
側端末と前記アダプタとの接続が容易になる。したがっ
て前記アダプタが携帯可能である場合、または前記アダ
プタが携帯可能な装置に内蔵されている場合、前記アダ
プタまたは前記携帯可能な装置の可搬性と、それの利便
性とを、損なうことが防止される。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある2端末間における通信方法を用い、かつ本発明の実
施の一形態である通信アダプタ26を用いた通信システ
ム21を示すブロック図である。通信システム21は、
2つのデータ端末装置(以後、「DTE」と略称する)
23,24を、公衆回線網を介して接続し、2つのDT
E23,24に、伝送対象のデータを、相互にエラーフ
リーで伝送させるための通信系である。本実施形態の通
信システム21は、公衆回線網として、PHSの公衆回
線網とサービス総合デジタル網(Integrated Services
Digital Network:以後、「ISDN」と略称する)と
を用いている。
【0030】通信システム21は、2つのDTE23,
24の他に、通信アダプタ26、PHS端末27、伝送
路28、およびPIAFS対応ターミナルアダプタ(以
後、TA_Pと略称する)29を含む。伝送路28は、
PHSの公衆回線網の無線伝送路の部分31と、PHS
基地局32と、ISDNの公衆回線網33とを含む。通
信アダプタ26とPHS端末27とは、通信端末装置3
4を構成する。PHS端末27と、伝送路28とは、デ
ータ伝送回線35を構成する。通信アダプタ26とPH
S端末27とは、たとえば、接続用ケーブルと接続用コ
ネクタとを用いて接続される。PHS端末27とPHS
基地局32との間は、PHSの公衆回線網の無線伝送路
の部分31によって接続される。PHS基地局32とT
A_P39との間は、ISDNの公衆回線網33によっ
て接続される。
【0031】通信アダプタ26は、一方DTE23との
間の接続条件、すなわちDTEインタフェイスとして、
いわゆるIrDAインタフェイスを持つ。すなわち、通
信アダプタ26と一方DTE26とは、通信プロトコル
としてIrDAプロトコルを用いた赤外線通信によるデ
ータ通信を行う。また、通信アダプタ26は、他方DT
E24との接続条件を、いわゆるPIAFSインタフェ
イスにしている。ゆえに、通信アダプタ26とTA_P
29とは、伝送路28を介して、通信プロトコルとして
PIAFSプロトコルを用いたデータ通信を行う。TA
_P29は、他方DTE24との間の接続条件、すなわ
ちDTEインタフェイスとして、RS232Cインタフ
ェイスを持つ。ゆえに、TA_P29は、他方DTE2
4と、いわゆるRS232C通信ケーブルおよびRS2
32C接続ボードを介して、接続される。IrDAプロ
トコルとPIAFSプロトコルとは、どちらも、誤り訂
正処理に、ARQ処理を用いている。
【0032】前記IrDAおよび前記PIAFSプロト
コルが規定する2つのデータ端末間のデータ通信の送信
手順は、概略的にはどちらも、以下の通りである。送信
側の通信端末は、まず、伝送対象のデータを複数のブロ
ックに分割し、次いで、各ブロックに制御データをそれ
ぞれ付加する。この結果、複数のフレームが構成され
る。前記ブロックの最大のデータ量、および、前記フレ
ームのデータフレームフォーマット、前記制御データの
詳細は、IrDAおよびPIAFSプロトコルにそれぞ
れ規定されている。送信側の通信端末は、複数の前記フ
レームをフレーム番号の順序で順番に送信する。前記フ
レーム番号は各フレームに1つずつ割振られるものであ
り、1から予め定めるモジュロ数まで1つずつ増加し、
モジュロ数に達すると、再び1に戻る。受信側の通信端
末は、前記フレームを1つ受信するたびにそのフレーム
に誤り検出処理を施し、誤りが検出されない場合、前記
フレームのフレーム番号を前記送信側の通信端末に返送
する。前記送信側の通信端末は、送信した全ての前記フ
レームのうちでフレーム番号が返送されない前記フレー
ムを、再び送信する。以後、IrDAプロトコルに基づ
いて作成されたフレームをIrDAフレームと称し、P
IAFSプロトコルに基づいて作成されたフレームをP
IAFSフレームと称する。
【0033】これらのことによって、一方DTE23と
通信アダプタ26との間のデータ通信は、前記IrDA
プロトコルのARQ処理によって、エラーフリーが保証
されている。またこれらのことによって、通信アダプタ
26とTA_P29との間のデータ通信は、PIAFS
プロトコルのARQ処理によって、エラーフリーが保証
されている。すなわち、通信アダプタ26は、2方向の
ARQ制御を持つ通信アダプタであり、1次側のARQ
制御がPIAFSで2次側のARQ制御がIrDAであ
る。
【0034】以上の構成を用い、通信システム21は、
一方DTE23と他方DTE23との間で、双方向通信
を行う。双方向通信のうちで、一方DTE23から他方
DTEへ伝送対象のデータを送信することを「一方向通
信」と称し、他方DTE24から一方DTE23へ伝送
対象のデータを送信することを「他方向通信」と称す
る。通信システム21は、常に双方向通信を行なうが、
一方DTE23と他方DTEとの間で実際に送受しなけ
ればならないデータは、一方向通信および他方向通信の
少なくとも一方で送信されば良いので、一方向通信およ
び他方向通信のうちのいずれか一方では、前記送受しな
ければならないデータが送信されないこともある。
【0035】図2は、通信アダプタ26の概略的な電気
的構成を表すブロック図である。通信アダプタ26は、
通信制御部41と単一のメモリ42とを含む。メモリ4
2のメモリ空間内には、第1および第2バッファ43,
44が設定される。通信制御部41内には、第1および
第2中央演算処理回路(以後、「CPU」と略称する)
45,46が含まれる。通信制御部41は、第1および
第2バッファ43,44を用い、前記IrDAおよび前
記PIAFSプロトコルに基づいて、1次側および他方
DTE23,24間のデータ通信を、制御する。第1C
PU45と第1バッファ43とは、前記一方向通信に用
いられ、第2CPU46と第2バッファ44とは、前記
他方向通信に用いられる。
【0036】第1および第2CPU45,46は、休止
している間も,通信アダプタ26内の各種部品がそれぞ
れ発生させる複数の割込みを、それぞれ受信可能であ
る。前記割込みは、たとえば予め定めるパルスである。
さらに、通信アダプタ26内には、通信アダプタ26全
体の現在の状態を第1および第2CPU45,46がそ
れぞれ知るために、前記現在の状態を常に記憶するレジ
スタが備えられる。第1CPU45は、休止中または前
記一方向通信以外のものに関する処理を実行している間
に、予め定める複数の割込みのうちのいずれか1つを受
付けると、前記一方向通信のための制御処理を開始す
る。第2CPU46は、休止中または他方向通信以外の
ものに関する処理を実行している間に、予め定める複数
の割込みのうちのいずれか1つを受付けると、前記他方
向通信のための制御処理を開始する。
【0037】通信アダプタ26の動作モードには、コマ
ンドモードと、エスケープモードと、オンラインモード
とがある。通信アダプタ26の動作モードがコマンドモ
ードおよびエスケープモードのうちのいずれか一方モー
ドである場合、一方DTE23とPHS端末27との間
だけで伝送対象のデータが送受される。通信アダプタ2
6の動作モードがオンラインモードである場合、一方D
TE23と他方DTE24との間で伝送対象のデータが
送受される。通信アダプタ26を動作させるための電力
が通信アダプタ26に供給され始めた時点では、通信ア
ダプタ26の動作モードは、初期状態として、コマンド
モードまたはエスケープモードになっている。第1およ
び第2CPU45,46は、どちらも、コマンドまたは
エスケープモードからオンラインモードへの切換え、お
よびオンラインモードからコマンドまたはエスケープモ
ードへの復帰を、制御することができる。
【0038】図3は、PIAFSフレームFPのフォー
マットを表す図である。PIAFSフレームFPは、全
体で640ビットである。PIAFSフレームFPのビ
ット列は、複数のフィールド51〜57に分けられ、各
フィールド51〜57が表すべきデータがそれぞれ定義
されている。このうちで、6番目の576ビットのフィ
ールド56が、いわゆるPIAFSユーザデータを表
す。すなわち、前記伝送対象のデータを複数に分割した
前記ブロックのうちの1つは、6番目のフィールド56
に記憶される。
【0039】先頭の4ビットのフィールド51は、フレ
ーム識別子(FI)を表す。2番目の6ビットのフィー
ルド52は、前記フレーム番号(FFI)を表す。3番
目の6ビットのフィールド53は、要求フレーム番号
(FBI)を表す。4番目の16ビットのフィールド5
4は、このPIAFSフレームFPがいわゆる継続フレ
ームであるか否かを表す。5番目の7ビットのフィール
ド55は、6番目のフィールド56内の全てのビットの
うちで、前記PIAFSユーザデータを実際に表すため
に用いられるビットの数、すなわち前記PIAFSユー
ザーデータの実際のデータ長を表す。これは、PIAF
SフレームFP全体のデータ長は予め決まっているの
で、前記6番目のフィールド内のビットのうちで、実際
にPIAFSユーザデータを表すのに用いられないビッ
トも、いわゆるNULLデータとして、PIAFSフレ
ームFP内に残るからである。7番目の32ビットのフ
ィールド57は、いわゆるフレームチェックシーケンス
(Frame Check Sequence;以後「FCS」と略称する)
を表し、実際にはたとえばCRC(Cyclic RedundancyC
heck:巡回冗長検査)符号を表す。前記フレーム識別子
と前記フレーム番号と前記要求フレーム番号と前記継続
フレーム情報と前記データ長とは、PIAFSヘッダ情
報を構成する。
【0040】以下に、前記IrDAフレームの構成を、
具体的に説明する。前記IrDAフレームは、IrLA
Pフレームの先頭にいわゆるBOF(Beginning Of Fra
me)を付加し、前記IrLAPフレームの末尾にいわゆ
るEOF(End Of Frame)を付加して構成される。前記
BOFおよび前記EOFは、それぞれ1オクテット以上
のビット、すなわち8ビット以上のビットから構成され
る。IrLAP(Infrared Link Access Protocol)
は、前記IrDAプロトコルの階層構造のうちのデータ
リンク層に相当するプロトコルであり、HDLCの半二
重手順に基づくコネクション型のものである。
【0041】前記IrLAPフレームのうちの先頭の1
バイト分のビットは、いわゆるアドレスフィールドであ
る。前記IrLAPフレームのうちの前記アドレスフィ
ールドに続く1バイト分のビットは、いわゆる制御フィ
ールドである。前記IrLAPフレームのうちの末尾の
複数バイト分のビットは、いわゆるFCSである。前記
IrLAPフレームのうちで前記アドレスフィールドと
前記制御フィールドと前記FCS以外の部分は、いわゆ
る情報フィールドである。前記情報フィールドの複数の
ビットは、いわゆるIrDAヘッダ情報とIrDAユー
ザデータとを表す。前記IrDAヘッダ情報には、その
IrDAフレームがいわゆるレスポンスフレームである
か否かを示すデータが含まれる。前記IrDAユーザデ
ータは、前記伝送対象のデータの一部分である。
【0042】図4(A)は、第1バッファ43のメモリ
構成を示す図である。第1バッファ43のメモリ空間
は、データ記憶領域47、IrDA受信領域48、およ
びIrDAヘッダ記憶領域49に分けられており、さら
にデータ記憶領域47はn個のセレクタS(1)〜S
(n)に分けられている。nは2以上の自然数であり、
前記PIAFSプロトコルのいわゆるモジュラ数と等し
い。1〜nのうちの任意の数字を、i,jで表す。各セ
レクタS(1)〜S(n)は、それぞれ80バイトであ
る。各セレクタS(1)〜S(n)は、それぞれ、通信
アダプタ26から他方DTE24に送信されるPIAF
Sフレームを、記憶する。IrDA受信領域48は、一
方DTE23から送信されたIrDAフレームのうちの
いわゆるUフレームおよびSフレーム内の前記IrDA
ユーザデータを、記憶する。IrDAヘッダ記憶部49
は、一方DTE23から送信されたIrDAフレーム内
のIrDAヘッダ情報を、記憶する。
【0043】図4(B)は、任意の単一のセレクタS
(i)のメモリ空間の具体的な構成を示すビットマップ
である。セレクタS(i)のメモリ空間は、PIAFS
フレームと同じように、複数の小領域R1〜R7に分割
されている。小領域R1〜R6は、それぞれ、前記PI
AFSフレームのフレーム識別子、フレーム番号、要求
フレーム番号、継続、データ長、およびPIAFSユー
ザデータを記憶する。小領域R7は、PIAFSフレー
ムではCRC符号に相当するが、実際にはCRC符号は
記憶されずに、いわゆる未使用の状態のままである。6
番目の小領域R6を、以後、ユーザデータ記憶部R6と
称することがある。ユーザデータ記憶部R6は、一方D
TE23から他方DTE24への伝送対象のデータを構
成する複数のブロックのうちのいずれか1つを、記憶す
る。すなわち、一方DTE23から通信アダプタ26に
与えられたIrDAフレームに含まれる前記ブロック
は、ユーザデータ記憶部R6に記憶される。セレクタS
(i)内のユーザデータ記憶部R6は、前記セレクタS
(i)のうちで、該セレクタS(i)の先頭から4バイ
ト目のビットを先頭とし、前記先頭から7バイト目のビ
ットを末尾とする領域である。第2バッファ44のメモ
リ空間の具体的な構成は、第1バッファ43のメモリ空
間の具体的な構成と比較して、後述の第1および第2補
助バッファがさらに加えられる点が異なり、他は等し
い。
【0044】図5は、通信アダプタ26のうちの前記一
方向通信に関する第1の構成を、具体的に示すブロック
図である。通信アダプタ26は、前記第1の構成とし
て、第1CPU45の他に、Ir送受部61、IrDA
デフレーミング部62、第1DMA(Direct Memory Ac
cess)63、第2DMA64、CRC計算部65、UA
RT(Universal Asyncronous Reciever and Transmitt
er)66、およびPIAFS送信タイミング管理部67
を含む。IrDAデフレーミング部62は、第1アドレ
スレジスタ71、第1制御レジスタ72、第1内部UA
RT73、および第1内部CRC計算部74を含む。第
1DMA63はセレクタ更新タイマ75を含む。IrD
Aデフレーミング部62と第1DMA63とは、IrD
A受信部77を構成する。第2DMA64とCRC計算
部65とUART66とPIAFS送信タイミング管理
部67とは、PIAFS送信部78を構成する。
【0045】IrDAデフレーミング部62、第1DM
A63、第2DMA64、UART66、およびPIA
FS送信タイミング管理部67は、内部バスライン68
を介して第1CPU45とそれぞれ接続されており、第
1CPU45との間で相互にデータおよび制御信号を、
それぞれ送受することできる。また、CRC計算部65
と、UART66と、PIAFS送信タイミング管理部
67とは、PHS端末接続用バスライン69を介してP
HS端末27とそれぞれ接続されており、PHS端末2
7との間で相互にデータおよび制御信号を、それぞれ送
受することできる。Ir送受部61は、赤外線を放射す
る発光素子と、赤外線を受光する受光素子とを含む。
【0046】図6は、通信アダプタ26の前記第1の構
成が前記IrDAフレームを分解する手順、および前記
第1の構成が前記PIAFSフレームを構築する手順
を、説明するための図である。図5と図6とを併せて、
前記双方向通信が行われる場合の前記一方向送信に関す
る通信システム21の挙動を説明する。
【0047】一方DTE23と他方DTE24との間の
双方向通信が行われていない間、通信アダプタの動作モ
ードは、コマンドモードまたはエスケープモードになっ
ている。前記双方向通信を行うために、一方DTE23
は、最初に、PHS端末27を制御するための制御デー
タを、IrDAプロトコルに基づいて、電気的な信号で
ある複数のIrDAフレームに変換する。前記IrDA
フレーム内のIrDAユーザデータは、前記制御デー
タ、すなわちいわゆるATコマンドである。前記ATコ
マンドは、モデムや網制御回路を制御するための標準的
な制御用コマンドである。次いで、一方DTE23は、
次いで前記各IrDAフレームを、IrDAプロトコル
に基づいて、順次赤外線信号に変換して放射する。前記
赤外線信号は、予め定める長さの時間内に断続的に放射
される赤外線である。たとえば、前記時間を細分した区
間それぞれが、前記IrDAフレームを構成する複数の
ビットに個別に対応し、かつ各区間内に赤外線をパルス
状に放射するか全く放射しないかが、各区間に対応する
各ビットが「0」および「1」のどちらであるかに応答
して定められる。
【0048】Ir送受部61は、一方DTE23から放
射された前記赤外線信号を順次的に受光し、IrDAプ
ロトコルに基づいて、前記赤外線信号を、IrDAフレ
ームに戻す。このIrDAフレームは、Ir送受部61
からIrDAデフレーミング部62に、1つずつ与えら
れる。
【0049】IrDAデフレーミング部62は、まず、
Ir送受部61から与えられた単一のIrDAフレーム
81、すなわち今までIr送受部61から出力されたI
rDAフレームのうちで最新のIrDAフレーム81か
ら、BOF63とEOF64とを取除いて、IrLAP
フレーム62を抽出する。次いで、IrLAPフレーム
82の先頭の1バイト分のビット、すなわちアドレスフ
ィールド85に割当てられたビットが取出され、第1ア
ドレスレジスタ71に記憶される。続いて、IrLAP
フレーム82の2番目の1バイト分のビット、すなわち
制御フィールド86に割当てられたビットが取出され、
第1制御レジスタ72に記憶される。
【0050】さらに続いて、第1内部UART73は、
IrLAPフレーム82のうちの情報フィールド87内
のビット列を、IrDAヘッダ情報89とIrDAユー
ザデータ90とに分け、IrDAヘッダ情報89とIr
DAユーザデータ90とを、それぞれD/H信号と共
に、第1DMA63に転送する。この場合、IrDAヘ
ッダ情報89を構成する複数のビットおよびIrDAユ
ーザデータ90を構成する複数のビットは、それぞれシ
リアルビット列を構成しているので、前記複数のビット
が1バイトずつ順次転送される。前記D/H信号は、該
D/H信号と共に送信されたシリアルビット列を、第1
バッファ43内の3つの領域47〜49のどの領域に記
憶させるかを指定するものである。
【0051】第1DMA63は、前記シリアルビット列
を、第1バッファ43内の前記D/H信号によって指定
された位置に、1バイトずつパラレルに、DMA方式で
転送して記憶させる。この際、IrDAヘッダ情報89
は、動作モードに拘わらず、常にIrDAヘッダ領域4
9に記憶される。また、IrDAユーザデータ90は、
動作モードがコマンドモードまたはエスケープモードで
ある場合、IrDA受信領域48に記憶される。第1D
MA63は、第1バッファ43のどの領域に何バイトの
データを記憶させたのかを、第1CPU45に通知す
る。
【0052】第1内部CRC計算部74は、IrLAP
フレーム82の末尾のFCS88、すなわちCRC符号
を用いて、IrDAフレーム81の誤り検出処理を行
う。第1内部CRC計算部74が誤り検出処理を終了し
た時点で、IrDAデフレーミング部62は、IrDA
フレーム81が受信されたことを示すIrDA受信完了
割込みを発生させて、第1CPU45に与える。
【0053】第1CPU45は、前記IrDA受信完了
割込みに応答して、IrDA受信処理とPHS端末制御
処理とを行う。前記IrDA受信処理は、概略的には、
前記誤り検出処理の検出結果に応答して、最新のIrD
Aフレーム81を第1バッファ43に記憶させるか否か
を定め、さらに、前記検出結果に応答して、誤りのある
IrDAフレーム81の再送要求を行う処理である。前
記PHS端末制御処理は、UART66を用いて、PH
S端末27に発着信処理や回線の接続・切断処理を行わ
せる処理である。これらの処理が実行されることよっ
て、TA_P29とPHS端末27とが、伝送路28を
介して接続される。PHS端末27とTA_P29とが
接続された場合、第1CPU45は、通信アダプタ26
の動作モードを、前記いずれか一方モードから、オンラ
インモードに切換える。
【0054】PHS端末27にATコマンドが与えられ
た後、第1CPU45は、UART66とPHS端末2
7との間の信号の送受を監視する。前記信号の送受状態
が、PHS端末27が伝送路28を介してTA_P29
に接続された場合に特有な予め定める状態になった場
合、第1CPU内の前記信号の送受を検出していた回路
は、PHS端末とTA_P29とが接続されたことを示
すPIAFS初期設定割込みを発生させる。前記PIA
FS初期設定割込みに応答して、第1CPU45は、T
A_P29との間で、いわゆるPIAFS同期シーケン
ス、たとえばPIAFSプロトコルに基づいた同期確立
およびネゴシェーションを行う。この結果、一方DTE
23と他方DTE24で、データ通信が可能になる。
【0055】通信アダプタの動作モードがオンラインモ
ードになると、一方DTE23は、一方DTE23から
他方DTE24へ伝送するべき第1伝送対象データを、
IrDAプロトコルに基づいて、複数のIrDAフレー
ムに変換する。前記IrDAフレーム81のIrDAユ
ーザデータ90は、前記第1伝送対象データの少なくと
も一部分、すなわち前記第1伝送対象データを構成する
複数のブロックのうちの1つである。次いで、一方DT
E23は、前記各IrDAフレームを、IrDAプロト
コルに基づいて、順次赤外線信号に変換して放射する。
この時点での前記第1の構成の動作のうちで、Ir送受
部61とIrDAデフレーミング部62との動作は、動
作モードがコマンドモードまたはエスケープモードの場
合の動作と等しい。
【0056】IrDAデフレーミング部62は、一方D
TE23から新たなIrDAフレームを受信してその誤
り訂正処理を行うたびに、前記IrDA受信完了割込み
を発生させる。第1CPU45は、前記IrDA受信完
了割込みに応答して、前記IrDA受信動作を行う。ま
た第1CPU45は、上記場合、さらに、IrDAフレ
ーム71に誤りがないならば、第1DMA63に、転送
先指示信号を与える。前記転送先指示信号は、IrDA
ユーザデータ90を、データ記憶領域47内のどのセレ
クタS(i)に記憶させるかを、指定するものである。
この際、IrDAユーザーデータは、データ記憶領域4
7内の空きセレクタのうちのいずれか1つに記憶され
る。空きセレクタとは、データを何も記憶していないセ
レクタ、またはスターテスが「受信データなし」である
IrDAユーザデータを記憶するセレクタである。
【0057】第1DMA63は、前記シリアルビット列
を、第1バッファ43内の前記D/H信号および転送先
指示信号によって指定された位置に、1バイトずつパラ
レルに、DMA方式で転送して記憶させる。この場合、
IrDAヘッダ情報89は、動作モードに拘わらず、常
にIrDAヘッダ領域49に記憶される。またこの場
合、IrDAユーザデータ90は、動作モードがオンラ
インモードであるならば、データ記憶領域47内の前記
転送先指示信号によって指定されたいずれか1つのセレ
クタS(i)に記憶される。第1DMA63は、第1バ
ッファのどのセレクタに何バイトのデータを記憶させた
のかを、第1CPU45に通知する。
【0058】各セレクタS(1)〜S(n)の内部構成
は前記PIAFSフレームと同じ構成になっているの
で、IrDAユーザデータ90は、前記いずれか1つの
セレクタS(i)内のユーザデータ記憶部R6に記憶さ
れる。この際、単一のIrDAユーザデータ90が、1
つのセレクタS(i)のユーザデータ記憶部R6に記憶
される。各ユーザデータ記憶部S(1)〜S(n)にそ
れぞれ記憶されたIrDAユーザデータが、それぞれ、
各PIAFSフレームのPIAFSユーザデータ91と
なる。PIAFSユーザデータ91は、それぞれ、前述
の第1伝送対象データのブロックに相当する。
【0059】第1DMA63は、以下の第1および第2
の時点にセレクタ更新割込みを発生させて、第1CPU
45に与える。前記第1の時点は、IrDAユーザデー
タを記憶されるべきセレクタを、前記転送先指示信号に
よって現在指定されているいずれか1つのセレクタS
(i)から、該いずれか1つのセレクタの次のセレクタ
S(i+1)へ、変更する時点である。セレクタの変更
は、たとえば、前記いずれか1つのセレクタS(i)の
ユーザデータ記憶部R6内のPIAFSユーザデータ9
0のデータ長が、PIAFSプロトコルで定義されるP
IAFSユーザデータの最大のデータ長になったときに
起こる。前記第2の時点は、一方DTE23から通信ア
ダプタ26に単位時間当たりに送信されるデータのデー
タ量が予め定める閾値以下になった時点から、予め定め
る基準時間が経過した時点である。
【0060】前記単位時間当たりに送信されるデータ量
は,第1CPU45が監視している。第1CPU45
は、前記単位時間当たりに送信されるデータ量が前記閾
値以下になった時点から、セレクタ更新タイマ75を動
作させる。セレクタ更新タイマ75は、前記時点からの
経過時間が前記基準時間になると満了する。セレクタ更
新タイマ75が満了した時点で、第1DMA63は、前
記第2の時点がきたものと見なす。前記セレクタ更新タ
イマ75は、IrDAユーザデータを記憶させるべきセ
レクタが満了前に変更された場合、変更された時点でリ
セットされて、経過時間を0時間に戻す。また、前記デ
ータ量が前記閾値以上になった時点で、第1CPU45
は、セレクタ更新タイマ75を停止させる。前記閾値と
前記基準時間とは、通信アダプタ26の開発時に、適切
な値が設定される。
【0061】第1CPU45は、前記セレクタ更新割込
みに応答して、第1内部CRC計算部74の誤り検出処
理の結果を参照し、IrDAフレーム81に誤りがない
場合、すなわちIrLAPフレーム82が有効である場
合、PIAFSプロトコルに基づいて、PIAFSヘッ
ダ情報92を作成する。PIAFSヘッダ情報92は、
第1CPU45から前記いずれか1つのセレクタS
(i)に与えられて、該いずれか1つのセレクタS
(i)の1番目〜5番目の小領域R1〜R5に記憶され
る。この結果、前記いずれか1つのセレクタにS
(i)、PIAFSフレームから前記CRC符号だけを
除いたものが、記憶される。以後、PIAFSフレーム
から前記CRC符号だけを除いたものを、「PIAFS
仮フレーム」と称する。
【0062】PIAFS送信タイミング管理部67は、
PHS端末27から通信アダプタ26に与えられる制御
信号に基づいて、通信アダプタ26からPHS端末27
にPIAFSフレームを与えるタイミングを制御する。
具体的には、PIAFS送信タイミング管理部67は、
前記制御信号に応答して、新たなPIAFSフレームの
供給を要求するPIAFS送信割込みを周期的に生成し
て、第1CPU45に与える。第1CPU45は、前記
PIAFS送信割込みに応答して、第2DMA64に、
転送元指示信号を与える。前記転送元指示信号は、第1
バッファ43内に記憶される全てのPIAFSユーザデ
ータのうちで、今回の送出対象のPIAFSユーザデー
タが記憶されたセレクタを、第2DMA64に指定する
ためのものである。第2DMA64は、前記転送元指示
信号によって指定されたいずれか1つのセレクタS
(j)の先頭から、1バイトずつ76バイトのデータを
読出し、CRC計算部65に与える。この結果、CRC
計算部65には、前記送出対象のPIAFSユーザデー
タを含むPIAFS仮フレーム93が、与えられる。
【0063】CRC計算部65は、PIAFS仮フレー
ム93に基づいてCRC符号94を作成して、PIAF
S仮フレーム93の末尾に付加する。この結果、PIA
FSフレーム95が構築される。PIAFSフレーム9
5は、PHS端末接続用バスライン69を介して、PH
S端末27に与えられる。この結果、PHS端末27
は、与えられたPIAFSフレーム95を、PIAFS
プロトコルに基づいて送信する。したがって、通信アダ
プタ26から他方DTE24へ、前記第1伝送対象デー
タのブロックが、前記PIAFSプロトコルに基づい
て、送信される。
【0064】TA_P29は、送信されたPIAFSフ
レームを順次受信すると、受信したPIAFSフレーム
をPIAFSプロトコルに基づいてそれぞれ分解し、得
られたPIAFSユーザデータを他方DTE24にそれ
ぞれ与える。前記得られたPIAFSユーザデータを全
て集めると、前記第1伝送対象データになる。以上のこ
とが行われた結果、一方DTE23から他方DTE24
へ、前記第1伝送対象データが送信されるのである。ま
た、第1CPU45は、前記第1伝送対象データを構成
するブロックを、第1バッファ43内のデータ記憶領域
47に、どのように記憶させ、前記ブロックをデータ記
憶領域47からどのように削除するかを制御するため
の、記憶制御手段として働いている。以上で、一方向通
信に関する通信システム21の挙動の説明を終了する。
【0065】図7は、通信アダプタ26のうちの前記他
方向通信に関する第2の構成を具体的に示すブロック図
である。通信アダプタ26は、前記第2の構成として、
第2CPU46と第2バッファ44とIr送受部61の
他に、第3DMA101、CRCチェック部102、P
IAFS受信タイミング管理部103、第4DMA10
4、およびIrDAフレーミング部105を含む。Ir
DAフレーミング部105は、第2アドレスレジスタ1
07、第2制御レジスタ108、第2内部UART10
9、および第2内部CRC計算部110を含む。
【0066】第2バッファ44のメモリ空間は、前述し
たように、第1および第2補助バッファ111,11
2、データ記憶領域113、IrDA受信領域114、
ならびにIrDAヘッダ領域115に分けられている。
さらに、データ記憶領域113は、前述したように、複
数のセレクタS(1)〜S(n)に分けられている。第
2バッファ44のデータ記憶領域113、IrDA受信
領域114、およびIrDAヘッダ領域115の具体的
な構成は、第1バッファ43のデータ記憶領域47、I
rDA受信領域48、およびIrDAヘッダ領域49と
等しい。第1および第2補助バッファ111,112、
ならびに各セレクタS(1)〜S(n)は、それぞれ、
単一のPIAFSフレームをそのまま記憶することがで
きる。
【0067】CRCチェック部102、PIAFS受信
タイミング管理部103、第4DMA104、およびI
rDAフレーミング部105は、内部バスライン116
を介して第2CPU46とそれぞれ接続されており、第
2CPU46との間で相互にデータおよび制御信号を、
それぞれ送受することできる。また、第3DMA101
と、CRCチェック部102と、PIAFS受信タイミ
ング管理部103とは、PHS端末接続用バスライン1
17を介してPHS端末27とそれぞれ接続されてお
り、PHS端末27との間で相互にデータおよび制御信
号を、それぞれ送受することできる。
【0068】図8は、通信アダプタ26の前記第2の構
成が前記PIAFSフレームを分解する手順と、前記第
2の構成が前記IrDAフレームを構築する手順とを、
説明するための図である。図7と図8とを併せて、前記
双方向通信のうちの前記他方向送信に関する通信システ
ム21の挙動を、説明する。また前記挙動は、すでに通
信アダプタ26と、TA_P29とが、伝送路28を介
して接続され、通信アダプタ26の動作モードがオンラ
インモードになっている時点から、説明する。
【0069】通信アダプタ26の動作モードがオンライ
ンモードになった後、TA_P29とUART66との
間で、PIAFS同期シーケンスに拘わる予め定める信
号の送受が行われる。第2CPU46の一部分は、TA
_P29とUART66との間の信号の送受を監視し
て、前記予め定める信号の送受が検出された場合に、P
IAFS初期設定割込みを発生させる。第2CPU46
は、前記PIAFS初期設定割込みに応答して、TA_
P29との間で、PIAFS同期シーケンス、すなわち
PIAFSプロトコルに基づいた同期確立およびネゴシ
ェーションを行う。この結果、一方DTE23と他方D
TE24との間で、他方DTE24から一方DTE23
へ送信するべき第2伝送対象データの送受が可能にな
る。また、前記ネゴシェーションによって、前記第2伝
送対象データの送受に関する各種のパラメータが設定さ
れる。前記パラメータのうちで、TA_P29から送出
されたPIAFSフレームの受信の制御タイミングは、
PIAFS受信タイミング管理部103に記憶される。
【0070】PIAFS同期シーケンス終了後、他方D
TE24は、前記第2伝送対象データを、TA_P29
に与える。TA_P26は、前記第2伝送対象データを
PIAFSプロトコルに基づいて複数のPIAFSフレ
ームに変換し、前記PIAFSフレームをPIAFSプ
ロトコルに基づいた送信手順で順次送信する。前記PI
AFSフレームは伝送路28を介してPHS端末27に
与えられ、PHS端末27からPHS端末接続用バスラ
イン69を介して第3DMA101に、1つずつ与えら
れる。第3DMA101は、前記PIAFSフレーム1
21が1つ与えられるたびに、該PIAFSフレーム1
21をそのままシリアル/パラレル変換して、第1およ
び第2補助バッファ111,112のうちのいずれか一
方の補助バッファにDMA方式で転送して、記憶させ
る。第1および第2補助バッファ111,112は、前
記いずれか一方の補助バッファとして、交互に選ばれ
る。
【0071】PIAFS受信タイミング管理部103
は、PIAFSフレーム121の受信が完了するたび
に、PIAFS受信完了割込みを発生させて、第2CP
U46に与える。第2CPU46は、前記PIAFS受
信完了割込みを受付けるたびに、CRCチェック部10
2と第2バッファ44とを用いて、PIAFS受信処理
を行う。前記PIAFS受信処理は、第1および第2補
助バッファ111,112のうちのいずれか一方に記憶
され、かつ受信が完了しているPIAFSフレーム、す
なわち最新のPIAFSフレーム121を、処理対象と
する。PIAFS受信処理が行われる場合、CRCチェ
ック部102は最新のPIAFSフレーム121の誤り
検出処理を行う。さらに第2CPU46は、前記誤り検
出処理の検出結果に基づいて、最新のPIAFSフレー
ム121を第2バッファ44から破棄させるか、最新の
PIAFSフレーム121をデータ記憶領域113また
はIrDA受信バッファ114に記憶させる。最新のP
IAFSフレーム121のCRC符号は、データ記憶領
域113に記憶されなくても良い。
【0072】最新のPIAFSフレーム121は、通信
アダプタ26の動作モードがコマンド用いてまたはエス
ケープモードである場合、IrDA受信領域114に記
憶される。また最新のPIAFSフレーム121は、通
信アダプタ26の動作モードがオンラインモードである
場合、データ記憶領域113内の空きセレクタのうちの
1つに、記憶される。空きセレクタとは、PIAFSフ
レームが記憶されていないセレクタ、およびスターテス
が「受信データなし」であるPIAFSフレームを記憶
するセレクタの、いずれかである。
【0073】第2CPU46は、第2バッファ44内の
PIAFSフレーム内のPIAFSユーザデータ、すな
わち前記第2伝送対象データの一部分を第2DTE24
に送信するために、第4DMA104に転送元指定信号
を与える。前記転送元指定信号は、第2バッファ44内
の全てのPIAFSユーザデータのうちで今回の送出対
象となるPIAFSユーザデータが記憶された領域と、
第2バッファ内部のIrDAヘッダ情報126が記憶さ
れた領域とを、第4DMA104に指定するためのもの
である。
【0074】第4DMA104は、前記転送元指定信号
によって指定された2つの領域から、前記送出対象のP
IAFSユーザデータおよびIrDAヘッダ情報を、読
出す。前記送出対象のPIAFSユーザデータは、動作
モードがコマンドまたはエスケープモードである場合、
IrDA受信領域114から読出され、動作モードがオ
ンラインモードである場合、データ記憶領域113から
読出される。前記送出対象のPIAFSユーザデータ
が、そのまま単一のIrDAユーザデータ127として
用いられる。IrDAヘッダ情報126は、前記送出対
象のPIAFSユーザデータを第1DTE23に送信す
る際に付加するべきものである。IrDAヘッダ情報1
26は、予め第2CPU46によって作成されてIrD
Aヘッダ領域115に記憶されており、該IrDAヘッ
ダ領域115から読出される。前記送出対象のPIAF
Sユーザデータ126と前記IrDAヘッダ情報とは、
送出対象の情報フィールド128を構成する。
【0075】さらに第2CPU46は、送出対象の情報
フィールド128を含むIrDAフレーム136のアド
レスフィールド129の値と、該IrDAフレーム13
6の制御フィールド130の値とを、定める。アドレス
および制御フィールド129,130の値は、第2CP
U46からIrDAフレーミング部105に与えられ
て、第2アドレスレジスタ107および第2制御レジス
タ108にそれぞれ記憶される。
【0076】IrDAフレーミング部105は、まず第
2アドレスレジスタ107および第2制御レジスタ10
8からアドレスフィールド129の値および情報フィー
ルド129の値を読出し、これらの値を送出対象の情報
フィールド128の先頭に付加する。この結果、IrL
APフレームの仮フレーム131が構築される。さら
に、仮フレーム131の末尾に、第2内部CRC計算部
110が仮フレーム131に基づいて作成したCRC符
号132が付加されて、IrLAPフレーム133が構
築される。最後に、IrLAPフレーム133の先頭お
よび末尾に、BOF134およびEOF135がそれぞ
れ付加される。これによって、前記送出対象の情報フィ
ールド128を含むIrDAフレーム136が完成す
る。完成したIrDAフレーム136は、第2内部UA
RT109によって、IrDAフレーミング部105か
ら送出されて、Ir送受部61に与えられる。
【0077】Ir送受部61は、電気的なデジタル信号
であるIrDAフレーム136が与えられるたびに、I
rDAプロトコルに基づいて、該IrDAフレーム13
6を赤外線信号に変換して、前記赤外線信号を一方DT
E23に向かって放射する。この結果、一方DTE23
は、前記赤外線信号を順次的に受光し、IrDAプロト
コルに基づいて前記赤外線信号をIrDAフレームに戻
す。このIrDAフレームをIrDAプロトコルに基づ
いて分解して得られたIrDAユーザデータを全て集め
ると、前記第2伝送対象データが得られる。また、第2
CPU46は、前記第2伝送対象データを構成するブロ
ックを、第2バッファ44内のデータ記憶領域113
に、どのように記憶させ、前記ブロックをデータ記憶領
域113からどのように削除するかを制御するための、
記憶制御手段として働いている。以上で、他方向送信に
関する通信システム21の挙動の説明を終了する。
【0078】図9は、コマンドおよびエスケープモード
のうちのいずれか一方モードが選択されるときの第1C
PU45の動作を表すフローチャートである。すなわち
このフローチャートは、前記いずれか一方モードが選ば
れるときに第1CPU45が実行するべき前記一方向通
信の制御プログラムを示す。この場合、一方DTE23
から与えられる前記IrDAフレームは、いわゆるUフ
レームまたはSフレームである。また、前記一方向通信
では、一方DTE23とIrDA受信部とは、一方DT
E23がいわゆる1次局でIrDA受信部がいわゆる2
次局であるとして、IrDAプロトコルに基づいて、デ
ータを送受する。
【0079】通信アダプタ26を動作させるための電力
が供給され始めた時点、または通信アダプタ26がオン
ラインモードである場合に一方DTE23から前記いず
れか一方モードになることが要求された時点に、前記制
御プログラムが開始され、ステップa1からステップa
2に進む。第1CPU45は、まずステップa2で、第
1DMA63またはIrDAデフレーミング部62に、
IrDA受信バッファとして、IrDA受信領域48を
指定する。IrDA受信バッファは、すなわち、Ir送
受部61から出力される最新のIrDAフレーム81内
のIrDAユーザデータ90を記憶させるべき記憶手段
である。
【0080】第1CPU45は、ステップa3で、Ir
DAデフレーミング部62から、前記IrDA受信完了
割込みが与えられることを待つ。前記IrDA受信完了
割込みが与えられると、いわゆる割込み処理によって第
1CPU45は、前記IrDA受信完了割込みを受付け
る。前記IrDA受信完了割込みの受付に応答して、ス
テップa3からステップa4に進む。
【0081】第1CPU45は、ステップa4で、第1
内部CRC計算部74の最新の誤り検出処理の検出結果
を参照して、最新のIrDAフレームに誤りがあるか否
かを、判定する。誤りがある場合、ステップa4からス
テップa5に進む。誤りがない場合、ステップa4から
ステップa6に進む。ステップa5では、第1CPU4
5は、前記最新のIrDAフレームを破棄する。この結
果、通信アダプタ26内から、前記最新のIrDAフレ
ームが全て削除される。ステップa5の処理終了後、ス
テップa5からステップa3に戻り、IrDA受信完了
割込みが与えられることを、再び待つ。
【0082】ステップa6では、第1CPU45は、I
rDAヘッダ領域49に記憶された前記最新のIrDA
フレームのIrDAヘッダ情報の解析処理と、制御レジ
スタ72に記憶された前記最新のIrDAフレームの制
御フィールドの値の解析処理とを行う。次いで、第1C
PU45は、ステップa7で、前記2つの解析処理の解
析結果に基づいて、前記最新のIrDAフレームに対応
するいわゆるレスポンスフレームを作成して、Ir送受
部61に該レスポンスフレームの送出を要求する。この
結果、Ir送受部61は、前記レスポンスフレームを、
一方DTE23に送信する。
【0083】前記レスポンスフレームは、前記最新のI
rDAフレームのフレーム番号を含む。すなわちIrD
Aプロトコルでは、通信アダプタ26に誤りなく受信さ
れたIrDAフレームのフレーム番号が一方DTE23
に返され、誤りがあるIrDAフレームのフレーム番号
は返されない。ゆえに、一方DTE23は、レスポンス
フレームによって返されたフレーム番号のIrDAフレ
ームは、通信アダプタ26に誤りなく受信され、フレー
ム番号が返されないIrDAフレームは、送信時に誤り
が生じたので再送する必要があると、分かる。ステップ
a4〜a7の処理が、コマンドモードとエスケープモー
ドとにおける前記IrDA受信処理に相当する。
【0084】次いで、第1CPU45は、ステップa8
で、IrDA受信領域48に記憶される全ての前記Ir
DAユーザデータの中の1つを選び、選んだいずれか1
つのIrDAユーザデータを1バイトずつ順次読出す。
前記いずれか1つのIrDAユーザデータは、たとえ
ば、該IrDAユーザデータが含まれていたIrDAフ
レームのフレーム番号が、前回のステップa8の処理で
選ばれたIrDAフレームのフレーム番号の次の番号で
あるものである。次いで、第1CPU45は、読出され
た前記IrDAユーザデータを解析する。次いで、第1
CPU45は、通信アダプタの動作モードをオンライン
モードに切換えるか否かを判定する。具体的には、第1
CPU45は、この判定は、PHS端末27とUART
66との間の信号の送受の状態に基づき、前記信号の送
受の状態が、PHS端末27とTA_P29とが伝送路
28を介して接続された場合に特有の状態になっていな
ければ、コマンドまたはエスケープモードをそのまま保
ち、前記特有の状態になっていれば、オンラインモード
に切換えると、判定する。オンラインモードに切換えな
い場合、ステップa9からステップa10に進む。
【0085】第1CPU45は、ステップa9で、前記
IrDAユーザデータの解析結果に基づいて、前記Ir
DAユーザデータの内容に基づいた予め定めるPIAF
S処理を、実行する。この結果、前記IrDAユーザデ
ータ内に含まれていたATコマンドが、UART66に
与えられる。前記ATコマンドは、PHS端末27に、
発着信処理や回線の接続・切断処理を行わせるためのも
のである。この結果、PHS端末27は、PHSの公衆
回線網との間で、発着信処理や回線の接続・切断処理を
行う。ステップa8,a10の処理は、前記PHS端末
制御処理に相当する。ステップa9の処理終了後、ステ
ップa9からステップa3に戻り、IrDA受信完了割
込みが与えられることを、再び待つ。
【0086】第1CPU45は、PHS端末27とUA
RT66との間の信号の送受の状態が、前記特有の状態
になると、動作モードをオンラインモードに切換える。
これに応答して、ステップa9からステップa11に進
み、当該フローチャートの処理動作を終了する。以上
で、前記いずれか一方モードが選択される場合の第1C
PU45の動作の説明を終了する。
【0087】図10は、前記オンラインモードが選択さ
れるときの第1CPU45の動作を表すフローチャート
である。すなわちこのフローチャートは 前記オンライ
ンモードが選ばれるときに第1CPU45が実行する一
方向通信の制御プログラムを示す。この場合、一方DT
E23から与えられる前記IrDAフレームは、いわゆ
るIフレームである。またこのとき、一方DTE23と
通信アダプタ26とは、一方DTEが1次局となり通信
アダプタ26が2次局としてデータを送受する。また、
通信アダプタ26とTA_P29とは、通信アダプタ2
6が1次局となりTA_P29が2次局となって、デー
タを送受する。
【0088】図9のフローチャートのステップa9で、
オンラインモードに切換わることが選択された場合、図
9のフローチャートの処理動作の終了後に、図10のフ
ローチャートの処理動作が開始されて、ステップb1か
らステップb2に進む。第1CPU45は、まずステッ
プb2で、第1DMA63またはIrDAデフレーミン
グ部62に、前述したIrDA受信バッファとして、デ
ータ記憶領域47を指定する。
【0089】第1CPU45は、ステップb3で、予め
定める複数の割込みのうちのいずれか1つが与えられる
ことを待つ。前記複数の割込みは、PIAFS初期設定
割込み、前記IrDA受信完了割込み、セレクタ更新割
込み、PIAFS送信割込み、およびPIAFS受信完
了割込みである。いずれか1つの割込みが与えられる
と、次いでステップb4で、第1CPU45は、通信ア
ダプタ26の現在の状態を記憶する前記レジスタの記憶
内容を参照して、与えられた前記いずれか1つの割込み
が何であるかを、判定する。前記いずれか1つの割込み
が前記PIAFS初期設定割込みである場合、ステップ
b4からステップb5に進む。前記いずれか1つの割込
みが前記セレクタ更新割込みである場合、ステップb4
からステップb6に進む。前記いずれか1つの割込みが
前記IrDA受信完了割込みである場合、ステップb4
からステップb8に進む。前記いずれか1つの割込みが
前記PIAFS送信完了割込みである場合、ステップb
4からステップb14に進む。前記いずれか1つの割込
みが前記PIAFS受信完了割込みである場合、ステッ
プb4からステップb15に進む。
【0090】前記PIAFS初期設定割込みは、PHS
端末27とTA_P29とが伝送路28を介して接続さ
れた時点で、発生する。この場合、ステップb5で、第
1CPU45は、TA_P29との間で、PIAFSプ
ロトコルに基づく同期確立およびネゴシェーションを行
う。この結果、通信アダプタ26とTA_P29との間
で、PIAFSプロトコルに基づいたデータ通信が可能
になる。以上の処理が終了すると、ステップb5からス
テップb19に進む。
【0091】前記セレクタ更新割込みは、現在、前記転
送先指示信号によって指定されるいずれか1つのセレク
タS(i)内のIrDAユーザデータのデータ長が、P
IAFSプロトコルで定められるPIAFSユーザデー
タの最大のデータ長になった場合、および、セレクタ更
新タイマ75が計時する時間が前記基準時間に達した場
合に、発生する。この場合、第1CPU45は、ステッ
プb6で、第1DMA63から、セレクタ値と、前記い
ずれか1つのセレクタS(i)内の前記IrDAユーザ
データのデータ長とを、取得する。前記セレクタ値は、
全てのセレクタS(1)〜S(n)のうちで前記いずれ
か1つのセレクタS(i)がどれであるかを表す値であ
る。
【0092】次いで第1CPU45は、ステップb7
で、前記セレクタ値と前記データ長とに基づいて、前記
PIAFSヘッダ情報を作成し、作成した前記PIAF
Sヘッダ情報を、前記いずれか1つのセレクタS(i)
に記憶させる。この結果、前記いずれか1つのセレクタ
S(i)に、前記IrDAユーザデータをPIAFSユ
ーザデータとしたPIAFS仮フレームが記憶される。
さらに、第1CPU45は、前記いずれか1つのセレク
タS(i)に記憶されている前記PIAFS仮フレーム
のステータスを、「送信データあり(仮)」にする。以
上の処理が終了すると、ステップb7からステップb1
9に進む。
【0093】前記IrDA受信完了割込みは、前記最新
の単一のIrDAフレームの受信が完了し、かつ該最新
のIrDAフレームの誤り検出処理が終了した場合に発
生する。この場合、第1CPU45は、ステップb8
で、第1内部CRC計算部74の最新の誤り検出処理の
検出結果を参照して、前記最新のIrDAフレームに誤
りがあるか否かを判定する。誤りがない場合、ステップ
b8からステップb9に進み、第1CPU45は、デー
タ記憶領域47に空きセレクタがあるか否かを判定す
る。空きセレクタがない場合、すなわちデータ記憶領域
47が満杯である場合、ステップb9からステップb1
0に進む。データ受信領域47に空きセレクタがある場
合、ステップb9からステップb11に進む。また、最
新のIrDAフレームに誤りがある場合、データ記憶領
域47が満杯であるか否かに拘わらず、ステップb8か
らステップb10に進む。
【0094】ステップb10では、第1CPU45は、
データ記憶領域47に記憶される全てのPIAFS仮フ
レームのうちで、スターテスが「送信データあり
(仮)」であるPIAFS仮フレーム、すなわち前記最
新のIrDAフレームのIrDAユーザデータが含まれ
ている前記PIAFS仮フレームを、データ記憶領域4
7から削除する。さらに第1CPU45は、転送先指示
信号によって、第1DMA63に、前記最新のIrDA
フレームの次にIr送受部61から出力されるIrDA
フレームのIrDAユーザデータを記憶するべきセレク
タを、削除した前記PIAFS仮フレームが記憶されて
いたセレクタに戻すように、指示する。以上の処理が終
了すると、ステップb10からステップb19に進む。
【0095】ステップb11では、第1CPU45は、
データ記憶領域47に記憶される全てのPIAFS仮フ
レームのうちで、スターテスが「送信データあり
(仮)」であるPIAFS仮フレーム、すなわち前記最
新のIrDAフレームのIrDAユーザデータが含まれ
ている前記PIAFS仮フレームのスターテスを、「送
信データあり(仮)」から「送信データあり」に変更す
る。この結果、前記PIAFS仮フレームは、前記第1
伝送対象データの少なくとも1つのブロックを含むもの
と見なされる。
【0096】次いでステップb12で、第1CPU45
は、IrDAヘッダ領域49に記憶された前記最新のI
rDAフレームのヘッダ情報の解析処理と、前記制御レ
ジスタ72に記憶された前記最新のIrDAの制御フィ
ールドの値の解析処理とを行う。次いで、第1CPU4
5は、ステップb7で、前記2つの解析処理の解析結果
に基づいて、最新のIrDAフレームに対応するレスポ
ンスフレームを作成して、Ir送受部61に該レスポン
スフレームの送出を要求する。この結果、第1CPU4
5は、前記レスポンスフレームを第1DTE23に送信
する。
【0097】次いでステップb12で、第1CPU45
は、全ての空きセレクタのうちで、前記Ir送受部61
から次に与えられるIrDAフレームのIrDAユーザ
データを記憶するべきいずれか1つのセレクタを選択す
る。第1CPU45は、ステップb13で、選択された
前記いずれか1つのセレクタを、新たな転送先指示信号
によって、第1DMA63に指示する。以上の処理が終
了すると、ステップb13からステップb19に進む。
すなわち、ステップb6〜b13の処理は、オンライン
モードにおける前記IrDA受信処理である。前記Ir
DA受信処理において、第1バッファ43内のデータ記
憶領域47は、IrDA受信部77およびIrDA送信
部200から構成されるIrDA通信部に、いわゆる受
信バッファとして、用いられている。
【0098】前記PIAFS送信割込みは、PHS端末
27とTA_P29との間でデータの送受が開始された
後に、1つのPIAFSフレームを送信する間に1回ず
つ、周期的に発生する。前記PIAFS送信割込みの出
力周期は、たとえば、20m秒である。この場合、第1
CPU45は、ステップb14で、データ記憶領域47
に記憶され、かつ、スターテスが「送信データあり」で
あるPIAFS仮フレームのうちのいずれか1つを、前
記今回の送出対象のPIAFSユーザデータを含む仮フ
レームとして、選択する。この場合、今まで送信したP
IAFSフレームのうちで、TA_P29からのレスポ
ンスフレームによってフレーム番号が返されていないP
IAFSフレームがある場合、前記フレーム番号が返さ
れていないPIAFSフレームの構築に用いられたPI
AFS仮フレームを、選択する。また、今まで送信した
PIAFSフレームのフレーム番号が全て返されている
場合、今まで送信したPIAFSフレームのうちの最新
のもののフレーム番号の次のフレーム番号のPIAFS
仮フレームを、選択する。さらに第1CPU45は、選
択された前記PIAFS仮フレームが記憶されたセレク
タを、読出し対象のセレクタとすることを、新たな転送
元指示信号によって、第2DMA64に指示する。以上
の処理が終了すると、ステップb11からステップb1
9に進む。
【0099】PIAFS受信完了割込みは、PIAFS
受信部119に、PHS端末27を介して、TA_P2
9からのPIAFSフレームが与えられ、CRCチェッ
ク部101のCRCチェック処理が終了した場合に、発
生する。この場合、双方向通信が行われているならば、
最新の前記PIAFSフレームは、PIAFS送信部7
8が送信したPIAFSフレームに対するレスポンスフ
レーム、および、他方DTE24から一方DTE24へ
の第2伝送対象データの一部分を含むもののどちらかで
ある。前記最新のPIAFSフレームは、第1および第
2補助バッファ111,112のうちのいずれか一方に
記憶される。
【0100】第1CPU45は、まずステップb15
で、CRCチェック部101の最新の誤り検出処理の検
出結果を参照して、前記最新のPIAFSフレームに誤
りがあるか否かを判定する。さらに,第1CPU45
は、前記最新のPIAFSフレームのPIAFSヘッダ
情報を前記いずれか一方の補助バッファから読出して、
前記PIAFSヘッダ情報の解析処理を行う。前記最新
のPIAFSフレームに誤りがある場合、前記解析処理
の結果に拘わらず、ステップb15からステップb16
に進み、前記最新のPIAFSフレームを破棄する。ま
た前記最新のPIAFSフレームに誤りがなく、かつ、
前記最新のPIAFSフレームがレスポンスフレームで
はない場合、該最新のPIAFSフレームは、前記第2
伝送対象データの一部分を含むものである。この場合、
ステップb15からステップb17に進み、レスポンス
フレーム以外の他のフレームに関する処理を行う。前記
処理は、たとえば、後述の図11の、ステップc5〜c
11である。また前記最新のPIAFSフレームに誤り
がなく、かつ、前記最新のPIAFSフレームがレスポ
ンスフレームである場合、ステップb15からステップ
b18へ進む。
【0101】第1CPU45は、ステップb18で、前
記最新のPIAFSフレームによって返されたフレーム
番号のPIAFSフレームを構築するために用いたPI
AFS仮フレームのスターテスを、「送信データなし」
にする。この結果、前記PIAFS仮フレームが記憶さ
れたセレクタは、空きセレクタになる。すなわち、ステ
ップb6,b7,b14〜b17の処理は、前記第1伝
送対象データを、通信アダプタ26から第2DTE24
へ送信するPIAFS送信処理である。前記PIAFS
送信処理において、第1バッファ43内のデータ記憶領
域47は、PIAFS送信部78およびPIAFS受信
部119から構成されるPIAFS通信部に、送信バッ
ファとして、用いられている。
【0102】ステップb19では、第1CPU45は、
通信アダプタ26の動作モードを、オンラインモードか
ら、コマンドまたはエスケープモードに戻すか否かを判
定する。この判定は、具体的には、たとえば、一方DT
E23から通信アダプタ26の動作モードをコマンドモ
ードまたはエスケープモードに戻すことが指示されたこ
とに応答して発生する割込み、または、PHS端末27
とUART66との間の信号の送受の状態がPHS端末
27とTA_P29との間の回線が切断された場合の状
態になっていることに応答して発生する割込みが、第1
CPU45に与えられているか否かを判定する。前記2
つの割込みのうちのいずれか一方が与えられていない場
合、ステップb19からステップb3に戻り、前述した
5種類の割込みのいずれか1つが発生することを待つ。
前記割込みが与えられた場合、ステップb19からステ
ップb20に進み、当該フローチャートの処理動作を、
終了する。この後、通信アダプタの動作状態は、再びコ
マンドまたはエスケープモードに戻る。以上で、前記オ
ンラインモードが選択されるときの第1CPU45の動
作の説明を終了する。
【0103】図11は、前記オンラインモードが選択さ
れるときの第2CPU46の動作を表すフローチャート
である。すなわちこのフローチャートは 前記オンライ
ンモードが選ばれるときに第2CPU46が実行する他
方向通信の制御プログラムを示す。この場合、他方DT
E24と通信アダプタ26とは、他方DTE24が1次
局となり通信アダプタ26が2次局となって、データを
送受する。また、通信アダプタ26とTA_P29と
は、通信アダプタ26が1次局となりTA_P29が2
次局となって、データを送受する。
【0104】PHS端末27とUART66との間の信
号の送受の状態が、PHS端末27とTA_P29とが
伝送路28を介して接続された場合に特有な状態になる
と、通信アダプタ26の動作モードは、コマンドモード
およびエスケープモードのうちのいずれか一方モードか
ら、オンラインモードに切換えられる。この切換えに応
答して、図10のフローチャートの処理動作が開始され
て、ステップc1からステップc2に進む。
【0105】第2CPU46は、ステップc2で、予め
定める複数の割込みのうちのいずれか1つが与えられる
ことを待つ。前記複数の割込みは、PIAFS初期設定
割込み、前記PIAFS受信完了割込み、転送完了割込
み、前記IrDA送信割込み、および前記IrDA受信
完了割込みである。いずれか1つの割込みが与えられる
と、次いでステップc3で、第2CPU46は、通信ア
ダプタ26の現在の状態を記憶する前記レジスタの記憶
内容を参照して、与えられた前記いずれか1つの割込み
が何であるかを、判定する。前記いずれか1つの割込み
が前記PIAFS初期設定割込みである場合、ステップ
c3からステップc4に進む。前記いずれか1つの割込
みが前記PIAFS受信完了割込みである場合、ステッ
プc3からステップc5に進む。前記いずれか1つの割
込みが前記転送完了割込みである場合、ステップc3か
らステップc12に進む。前記いずれか1つの割込みが
前記IrDA送信完了割込みである場合、ステップc3
からステップc13に進む。前記いずれか1つの割込み
が前記IrDA受信完了割込みである場合、ステップc
3からステップc14に進む。
【0106】前記PIAFS初期設定割込みは、PHS
端末27とTA_P29とが伝送路28を介して接続さ
れた時点で、発生する。この場合、ステップc4で、第
2CPU46は、TA_P29との間で、PIAFSプ
ロトコルに基づく同期確立およびネゴシェーションを行
う。この結果、通信アダプタ26とTA_P29との間
で、PIAFSプロトコルに基づいたデータ通信が可能
になる。以上の処理が終了すると、ステップc4からス
テップc20に進む。
【0107】前記PIAFS受信完了割込みが与えられ
るのは、最新の単一のPIAFSフレーム121の受信
が完了し、かつ該最新のPIAFSフレーム121の誤
り検出処理が終了した場合である。この場合、第2CP
U46は、ステップc5で、CRCチェック部101の
最新の誤り検出処理の検出結果を参照して、最新のPI
AFSフレームに誤りがあるか否かを判定する。誤りが
ない場合、ステップc5からステップc6に進み、第2
CPU46は、データ記憶領域111に空きセレクタが
あるか否かを、判定する。空きセレクタがない場合、す
なわちデータ記憶領域111が満杯である場合、ステッ
プc6からステップc7に進む。データ記憶領域111
に空きセレクタがある場合、ステップc6からステップ
c8に進む。また、最新のPIAFSフレームに誤りが
ある場合、データ記憶領域111が一杯であるか否かに
拘わらず、ステップc5からステップc7に進む。ステ
ップc7では、第2CPU46は、第1および第2補助
バッファ111,112のうちのいずれか一方から、前
記最新のPIAFSフレームを破棄する。ステップc7
の処理が終了すると、ステップc7からステップc20
に進む。
【0108】最新のPIAFSフレーム121に誤りが
ない場合、第2CPU46は、まずステップc8で、前
記いずれか一方の補助バッファから、最新のPIAFS
フレームを、該最新のPIAFSフレームの先頭から1
バイトずつ読出し、読出した前記PIAFSフレームの
PIAFSヘッダ情報の解析処理を行う。次いで、第2
CPU46は、ステップc9で、前記解析処理の解析結
果に基づいて、前記最新のPIAFSフレームに対応す
るレスポンスフレームを作成して、PIAFS送信部7
8に該レスポンスフレームの送出を要求する。この結
果、PIAFS送信部78は、前記レスポンスフレーム
を、PHS端末27からTA_P29に送信する。次い
でステップc10で、第2CPU46は、まずデータ記
憶領域113内の空きセレクタのうちのいずれか1つの
セレクタS(i)を選ぶ。次いで第2CPU46は、最
新のPIAFSフレームを、前記いずれか一方の補助バ
ッファから前記いずれか1つのセレクタS(i)に、転
送させる。この時点では、前記最新のPIAFSフレー
ムのスターテスは、「受信データあり」であるステップ
c5〜c10の処理が、前記PIAFS受信処理に相当
する。前記PIAFS受信処理において、第2バッファ
44内のデータ記憶領域111は、前記PIAFS通信
部に、受信バッファとして用いられている。
【0109】さらに第2CPU46は、ステップc11
で、前記最新のPIAFSフレーム内のPIAFSユー
ザデータのデータ長を取得する。前記データ長は、前記
いずれか1つのセレクタS(i)の先頭から3バイト目
の部分を読取ることで取得することができる。さらに第
2CPU46は、動作モードがオンラインモードである
場合、データ記憶領域113に記憶される全てのPIA
FSフレーム内のPIAFSユーザデータを、予め定め
る順序でIrDAフレーミング部105に送信するため
に、該全てのPIAFSフレームのうちのいずれか1つ
を、今回の送出対象のIrDAユーザデータを含むもの
として、選ぶ。前記予め定める順序は、たとえば、各P
IAFSフレームに定義されるフレーム番号の順であ
る。前記全てのPIAFSフレーム内のPIAFSユー
ザデータを前記フレーム番号の順で並べた場合、他方D
TE24から一方DTE23への前記第2伝送対象デー
タを、復元することができる。さらに第2CPU46
は、ステップc11で、前記いずれか1つのPIAFS
フレームが記憶されたセレクタS(i)と、該セレクタ
S(i)内の読出すべき部分とを指定するための新たな
転送元指定信号を生成して、前記データ長と前記新たな
転送元指定信号とを第4DMA104に与える。以上の
処理が終了すると、ステップc11からステップc20
に進む。
【0110】前記転送完了割込みは、前記転送元指定信
号によって指定された前記セレクタS(i)内の指定さ
れた部分を、第4DMA104がIrDAフレーミング
部105に転送し終わった時点に、出力される。前記転
送完了割込みを受付けた場合、第2CPU46は、まず
ステップc12で、前記セレクタS(i)内のPIAF
Sフレームのスターテスを、「受信データ無し(仮)」
に変更する。この結果、IrDAフレーミング部105
は、前記指定された部分、すなわち前記セレクタS
(i)から読出されたPIAFSユーザデータをIrD
Aユーザデータとした新たな単一のIrDAフレームを
作成する。以上の処理が終了すると、ステップc12か
らステップc20に進む。
【0111】前記IrDA送信完了割込みは、IrDA
フレーミング部105が単一のIrDAフレームをIr
送受部61を介して一方DTE23に送信し終わった時
点で発生する。前記IrDA送信完了割込みを受付ける
と、第2CPU46は、ステップc11で、第2CPU
46内部に備えられるタイマを起動させて、前記時点か
ら予め定める長さの禁止時間が経過することを待つ。前
記禁止時間が経過した後、ステップc15からステップ
c20に進む。この結果、前記時点から前記禁止時間が
経過するまで、新たなIrDAフレームの送信が禁止さ
れる。
【0112】前記IrDA受信完了割込みは、IrDA
受信部77にIr送受部61を介して一方DTE23か
らの最新のIrDAフレームが与えられ、第1内部CR
C検査計算74のCRCチェック処理が終了した場合
に、発生する。この場合、双方向通信が行われているな
らば、前記最新のIrDAフレームは、IrDA送信部
200が送信したPIAFSフレームに対応するレスポ
ンスフレーム、および、前記第2伝送対象データの一部
分を含むものの、どちらかである。前記最新のIrDA
フレームは、第1バッファのデータ記憶領域47のうち
の空きセレクタに記憶される。第2CPU46は、まず
ステップc14で、第1内部CRC計算部74の最新の
誤り検出処理の検出結果を参照して、前記最新のIrD
Aフレームに誤りがあるか否かを判定する。誤りがある
場合、ステップc14からステップc15に進み、第2
CPU46は、前記最新のIrDAフレームを前記デー
タ記憶領域47から破棄する。誤りがない場合、ステッ
プc14からステップc16に進む。
【0113】第2CPU46は、ステップc16で、前
記最新のIrDAフレームのIrDAヘッダ情報を、第
1バッファ43のIrDAヘッダ情報領域49から読出
して、前記IrDAヘッダ情報の解析処理を行う。この
解析処理の結果、前記最新のIrDAフレームがレスポ
ンスフレームであるか否かが分かる。前記最新のIrD
Aフレームがレスポンスフレームである場合、第2CP
U46は、前記レスポンスフレームが示すフレーム番号
によって、今までに一方DTE23に送信された前記I
rDAフレームが、一方DTE23で正常に受信された
か否かを確認する。前記レスポンスフレームによって受
信の成否を確認可能なIrDAフレームは、今までに送
信されたIrDAフレームのうちで、前記レスポンスフ
レームに対応するIrDAフレームよりも前に送信され
たものである。一般的に、前記レスポンスフレームによ
って返されるフレーム番号は、今までに送信されたIr
DAフレームのうちの最新のもののフレーム番号から、
往復応答遅延フレーム数、いわゆるRTFだけ溯った番
号よりも若いものになる。
【0114】前記最新のIrDAフレームがレスポンス
フレームではない場合、該最新のIrDAフレームは、
一方DTE23から他方DTE24への前記第1伝送対
象データの一部分を含むものである。この場合、ステッ
プc16からステップc17に進み、レスポンスフレー
ム以外の他のフレームに関する処理を行う。前記処理
は、たとえば、前述した図10のステップb9〜b13
である。前記最新のIrDAフレームがレスポンスフレ
ームであり、該レスポンスフレームによって、前記受信
の成否が確認可能なIrDAフレームが誤りなく受信さ
れたことが確認される場合、ステップc16からステッ
プc18へ進む。ステップc18では、前記受信の成否
が確認可能なIrDAフレームを構築するために用いた
PIAFSフレームのスターテスを「受信データなし」
にする。この結果、前記PIAFSフレームが記憶され
たセレクタは、空きセレクタになる。
【0115】前記最新のIrDAフレームがレスポンス
フレームであり、該レスポンスフレームによって、前記
受信の成否が確認可能なIrDAフレームに誤りがある
場合、ステップc16からステップc19へ進む。第2
CPU46は、ステップc19で、前記受信の成否が確
認されたIrDAフレームを、Ir送受部61によっ
て、一方DTE23に送信させる。この際、前記IrD
AフレームがIrDAフレーミング部105または図示
しない記憶手段に保存されていない場合、第2CPU4
6は、第4DMA104によって、前記IrDAフレー
ムの形成に用いられたPIAFSユーザデータをIrD
Aフレーミング部105に転送させて、IrDAフレー
ミング部105に前記IrDAフレームと同じIrDA
フレームを作成させて、該IrDAフレームを送信させ
る。
【0116】次いでステップc20で、第2CPU46
は、IrDAフレーミング部105に送信待ちのIrD
Aフレームがあるかどうかを調べ、ある場合には該Ir
DAフレームをIr送受部61を介して一方DTE23
に送信する。前記送信待ちのIrDAフレームは、ステ
ップc20の処理を開始する時点でIrDAフレーミン
グ部105が既に作成し終わっていて、未だ送信してい
ないものである。以上の処理が終了すると、ステップc
20からステップc21に進む。すなわち、ステップb
14〜b20の処理が、通信アダプタ26から一方DT
E23へ前記第2伝送対象データを送信する前記IrD
A送信処理に相当する。前記IrDA送信処理におい
て、第2バッファ44内のデータ記憶領域111は、前
記IrDA通信部に、送信バッファとして用いられてい
る。
【0117】ステップc21では、第2CPU46は、
通信アダプタ26の動作モードを、オンラインモードか
ら、コマンドまたはエスケープモードに戻すか否かを判
定する。この判定は、具体的には、たとえば、通信アダ
プタ26の動作モードをコマンドまたはエスケープモー
ドに戻すことが一方DTE23から指示されたことに応
答して発生する割込みが、または、PHS端末27とU
ART66との間の信号の送受の状態がPHS端末27
とTA_P29との間の回線が切断された場合に特有な
状態になっていることに応答して発生する割込みが、第
2CPU46に与えられているか否かを判定する。前記
割込みが与えられていない場合、ステップc21からス
テップc2に戻り、前述した5種類の割込みのいずれか
1つが発生することを待つ。前記割込みが与えられた場
合、ステップc21からステップc22に進み、当該フ
ローチャートの処理動作を、終了する。この後、通信ア
ダプタの動作状態は、再びコマンドまたはエスケープモ
ードに戻る。以上で、前記オンラインモードが選択され
るときの第2CPU46の動作の説明を終了する。
【0118】上述する一方DTE23と他方DTE24
との間の双方向通信を、従来技術のIrDAインタフェ
イスを備えたPIAFSアダプタを用いて行う場合、従
来技術で述べたように、前記PIAFSアダプタは、I
rDA通信部とPIAFS通信部それぞれが、2つのバ
ッファをそれぞれ個別に備える必要があった。図10、
図11で説明したように、本実施形態の通信アダプタ2
6では、第1バッファ43内のデータ記憶領域47が、
前記IrDA通信部の受信バッファと前記PIAFS通
信部の送信バッファとを兼ね、前記第2バッファ44内
のデータ記憶領域119が、前記PIAFS通信部の受
信バッファと、前記IrDA通信部の送信バッファと
を、兼ねている。ゆえに、従来技術の前記PIAFSア
ダプタと比較して、本実施形態の通信アダプタは、バッ
ファの数が半分になっている。
【0119】また、上述の説明では、前記第1の構成に
拘わる第1CPU45と、前記第2の構成に拘わる第2
CPU46とが別個のものになっているが、これら2つ
のCPU45,46を、1つのCPUに兼用させてもよ
い。
【0120】これらのことから、本実施形態の通信アダ
プタ26は、従来技術の前記PIAFSアダプタと比較
して、部品点数が減少している。この結果、通信アダプ
タ26は、前記PIAFSアダプタと比較して、通信ア
ダプタ26の小型化と、通信アダプタ26の製造コスト
の削減と、通信アダプタの消費電力の削減とを、容易に
行うことができる。したがって、たとえば、通信アダプ
タ26は、携帯用の装置として用いるのに適している。
さらに、通信アダプタ26は、従来技術の前記PIAF
Sアダプタと比較して、消費電力が削減されている。こ
の結果、通信アダプタ26を駆動するための電力を、電
池によって供給する場合、電池の消耗を抑えることがで
きるので、電池の寿命が従来技術の前記PIAFSアダ
プタと比較して、さらに携帯用の装置に用いるのに適す
る。
【0121】さらに、上述の図10で説明するように、
第1CPU45は、前記第1伝送対象データの一部を含
む最新のIrDAフレームが受信された場合、受信の時
点でデータ記憶領域47が満杯であるならば、ステップ
b9の処理によって、前記最新のIrDAフレームに誤
りがあるか否かに拘わらず、該最新のIrDAフレーム
に対応するレスポンスフレームを一方DTE23に返さ
ない。これによって、前記最新のIrDAフレームに誤
りがなくても、前記最新のIrDAフレームが一方DT
E23から再送される。また同様に、第2CPU46
は、上述の図11で説明するように、前記第2伝送対象
データの一部を含む最新のPIAFSフレームが受信さ
れた場合、受信の時点でデータ記憶領域113が満杯で
あるならば、ステップc6の処理によって、前記最新の
PIAFSフレームに誤りがあるか否かに拘わらず、該
フレームに対応するレスポンスフレームをTA_P29
に返さない。これによって、前記最新のPIAFSフレ
ームに誤りがなくても、前記最新のPIAFSフレーム
がTA_P29から再送される。
【0122】この結果、たとえば通信アダプタ26内で
データが輻輳したためにデータ記憶手段47,113が
満杯になった場合、最新のIrDAおよびPIAFSフ
レームが記憶できずに失われることを、それぞれ防止す
ることができる。前記データの輻輳は、一方向送信で
は、たとえば、前記PIAFS通信部と他方DTE24
との間のデータ通信に誤りが頻繁に生じる場合に起こり
易く、他方向送信では、たとえば、前記IrDA通信部
と一方DTE23との間のデータ通信に頻繁に誤りが生
じる場合に起こり易い。すなわち、通信アダプタ26か
ら伝送対象データの一部を含むフレームを送出するため
のデータ通信に頻繁に誤りが生じる場合に、起こる。本
実施形態の通信アダプタ26は、前記場合でも、一方D
TE23と他方DTE24との間で、前記伝送対象デー
タを確実に送受することができる。
【0123】また、第1CPU45は、いずれか1つの
セレクタS(i)に記憶されたIrDAユーザデータの
データ長が予め定める前記最大のデータ長になった時点
だけでなく、セレクタ更新タイマ75が満了した時点に
も、前記PIAFSフレームの構築を開始する。これ
は、以下の理由からである。前記第1伝送対象データの
一部を含む複数のPIAFSフレームは、一方DTE2
3から通信アダプタ26へ連続的に与えられることが望
ましいが、一方DTE23から通信アダプタ26に離散
的に与えられることもある。これは、一方DTE23
が、たとえば操作者がキーボードを操作するたびに、前
記PIAFSフレームを1つずつ送出する場合に起こ
る。前記PIAFSフレームが離散的に通信アダプタ2
6に与えられる場合、前記いずれか1つのセレクタS
(i)に記憶されたIrDAユーザデータのデータ長が
前記最大のデータ長になる前記第1の時点よりも、セレ
クタ更新タイマ75が満了する前記第2の時点のほうが
早い。このため、IrDAフレームが通信アダプタ26
から送出されるタイミングが、常に予め定める時間未満
になる。この結果、通信アダプタは、第2DTE24
は、前記PIAFSフレームが連続的に与えられる場合
と同様に、違和感なく通信アダプタ26からのIrDA
フレームを受信することができるのである。
【0124】また、第2バッファ44は、第1および第
2補助バッファ111,112を備えている。これによ
って、PIAFS受信部119は、最新のPIAFSフ
レームの誤り検出と、次のPIAFSフレームの受信と
を、平行して行うことができる。ゆえに、IrDAプロ
トコルのような禁止区間がなく、フレームが連続して与
えられるプロトコルに基づいた通信において、フレーム
の誤り検出をリアルタイムに行うことができる。
【0125】第1および第2バッファ43,44は、P
IAFSフレームやその仮フレームを記憶するかわり
に、IrDAフレームやその仮フレームを記憶してもよ
く、伝送対象データのブロックだけを記憶してもよい。
通信アダプタ26の第1および第2バッファ43,44
は、どちらも、PIAFSプロトコルのデータフォーマ
ットで、伝送対象データのブロック、すなわちユーザデ
ータを記憶させている。これによって、PIAFS送信
部67は、TA_P29から再送が要求されるPIAF
Sフレームを、新たに構築する必要がなくなる。したが
って、容易にPIAFSフレームの再送を行うことがで
きる。また、前記第1および第2バッファ43,44が
PIAFSプロトコルのデータフォーマットで伝送対象
データを記憶する場合、従来技術の前記PIAFSアダ
プタの機能を拡張させて通信アダプタ26を設計するな
らば、PIAFSプロトコルに関する構成を変更する必
要がない。したがって、通信アダプタ26の設計が容易
になるのである。また、IrDAプロトコルに変わっ
て、他の通信プロトコルを用いる場合も、IrDAプロ
トコルに関する構成だけを他の通信プロトコルに関する
構成に置換えれば良いので、この場合の設計変更が容易
になる。
【0126】本実施形態の通信アダプタ26は、本発明
のアダプタの例示であり、上述した通信方法は、本発明
の通信方法の例示である。本発明のアダプタおよび通信
方法は、主要な動作が等しければ、他の様々な形で実現
することができる。特に通信アダプタ26内の各部の詳
細な動作は、同じ処理結果が得られれば、これに限らず
他の動作によって実現されてもよい。たとえば、通信ア
ダプタ26は、PIAFSプロトコルとIrDAプロト
コルとを用いて、一方DTE23と他方DTE24との
間でデータを送受させる。データの送受に用いる通信プ
ロトコルは、PIAFSプロトコルおよびIrDAプロ
トコルに限らず、ARQ処理を用いた誤り訂正を行う通
信プロトコルであるならば、何でも良い。また、通信ア
ダプタ26が用いる2つのプロトコルは、同じものあっ
てもよく、異なるものであっても良い。また、通信アダ
プタ26は、独立した装置として実現されてもよく、P
HS端末27または一方DTE23に内蔵されてもよ
い。
【0127】さらにまた、通信アダプタ26の前記Ir
DA通信部は、複数のDTEとの間でIrDAプロトコ
ルに基づいたデータ通信を行っても良く、通信アダプタ
26の前記PIAFS通信部は、複数のDTEとの間で
PIAFSプロトコルに基づいたデータ通信を行っても
良い。この結果、通信システム21では、1つのDTE
から送信されたデータが複数のDTEが受信されてもよ
く、複数のDTEから送信されたデータが1つのDTE
に受信されてもよく、複数のDTEから送信されたデー
タが複数のDTEに受信されてもよい。さらにまた、通
信アダプタ26は、前記一方向通信および前記他方向通
信のうちのいずれか一方を、単独で行っても良く、この
場合に、前記一方向通信および前記他方向通信のうちの
いずれか他方に拘わる構成が、通信アダプタ26から除
かれても良い。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、本発明の
2端末間における通信方法を用いて1次側端末から2次
側端末へデータを送信する場合、1次側端末と2次側端
末との間に、単一のデータ記憶手段を含むアダプタが介
在される。前記データ記憶手段は、1次側端末から送信
されたデータを一旦記憶すると、該データが2次側端末
に送達されたことが確認されるまで、保持し続ける。こ
れによって、前記データ記憶手段は、前記1次側端末と
前記アダプタとの間の通信処理における受信バッファ
と、前記アダプタと前記2次側端末との間の通信処理に
おける送信バッファとを兼ねることができる。
【0129】また本発明によれば、アダプタは単一のデ
ータ記憶手段を備え、1次側端末から2次側端末に、上
記通信方法を用いてデータを送信するために、介在され
る。前記データ記憶手段は、前記送信バッファと前記受
信バッファと兼ねる。このため、前記アダプタの小型化
と、前記アダプタの製造コストの削減と、前記アダプタ
の消費電力の削減とを、容易に行うことができる。
【0130】さらにまた本発明によれば、前記アダプタ
内に、前記データ記憶手段を制御するための前記記憶制
御手段が備えられる。前記記憶制御手段は、前記データ
記憶手段が満杯であるならば、前記データ内の前記1次
側端末から与えられる新たな一部分を、該一部分の誤り
に有無に拘わらず、再送させる。この結果、前記データ
の一部分が輻輳する場合でも、確実に伝送対象の前記デ
ータを前記1次側端末から前記2次側端末に伝送するこ
とができる。
【0131】また本発明によれば、前記記憶制御手段
は、前記データ内の、前記データ記憶手段内に記憶さ
れ、かつ、送信されていない部分のデータ量が予め定め
る基準データ量以上になる場合だけでなく、前記データ
の前記1次側端末から単位時間あたりに送信される部分
のデータ量が予め定める基準データ量未満になる時点か
らの経過時間が基準時間になる場合にも、前記送信され
ていない部分を前記2次側端末に送信させる。この結
果、前記データが複数の部分に分けられてかつ前記各部
分が前記1次側端末から離散的に送信されても、前記2
次側端末は違和感なく前記アダプタからの前記部分を受
信することができる。
【0132】さらにまた本発明によれば、前記アダプタ
内には、前記データが複数の部分に分けられてかつ前記
各部分1次側端末から順次送信される場合、前記各部分
をそのまま一次的に記憶する補助記憶手段がさらに備え
られる。この結果、前記アダプタは、前記場合でも、前
記誤り検出をリアルタイムに行うことができる。
【0133】また本発明によれば、前記データ記憶手段
は、前記アダプタが用いる2つの通信規約のうちのいず
れか一方の通信規約のデータフォーマットに基づいて、
前記データを記憶する。これによって、従来の一般的な
通信アダプタの機能を拡張させて前記アダプタを実現す
る場合、前記アダプタの設計が容易になる。
【0134】さらにまた本発明によれば、前記アダプタ
は、前記第1および前記第2通信規約として、PIAF
SとIrDAとを用いている。この結果、前記アダプタ
が携帯可能である場合、または前記アダプタが携帯可能
な装置に内蔵されている場合、前記アダプタまたは前記
携帯可能な装置の可搬性および利便性を、損なうことが
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である通信アダプタ26
を用いた通信システム21の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】通信アダプタ26の概略的な電気的構成を示す
ブロック図である。
【図3】通信システム21で送受されるPIAFSフレ
ームの構成を示す図である。
【図4】通信アダプタ26内の第1バッファ43の構成
を示す図と、第1バッファ43内のいずれか1つのセレ
クタS(i)の構成を示すビットマップとである。
【図5】通信アダプタ26内の、一方DTE23から他
方DTE24へ第1の伝送対象のデータを送信するため
の、第1の構成を示すブロック図である。
【図6】前記第1の構成がIrDAフレームを分解する
手順と、前記第1の構成がPIAFSフレームを構築す
る手順を説明するための図である。
【図7】通信アダプタ26内の、他方DTE24から一
方DTE23へ第2の伝送対象のデータを送信するため
の、第2の構成を示すブロック図である。
【図8】前記第2の構成がPIAFSフレームを分解す
る手順と、前記第2の構成がIrDAフレームを構築す
る手順を説明するための図である。
【図9】通信アダプタ26がコマンドおよびエスケープ
モードのうちのいずれか一方で動作する場合の、通信ア
ダプタ26内の第1CPU45の動作を説明するための
フローチャートである。
【図10】通信アダプタ26がオンラインモードで動作
する場合の、通信アダプタ26内の第1CPU45の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図11】通信アダプタ26がオンラインモードで動作
する場合の、通信アダプタ26内の第2CPU46の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図12】従来技術のPIAFSアダプタ1の概略的な
電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21 通信システム 23 一方DTE 24 他方DTE 26 通信アダプタ 27 PHS端末 29 TA_P 43 第1バッファ 44 第2バッファ 45 第1CPU 46 第2CPU 75 セレクタ更新タイマ 77 IrDA受信部 78 PIAFS送信部 119 PIAFS受信部 200 IrDA送信部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再送制御処理を用いた第1通信規約に基
    づいて、伝送対象のデータを順次送信する1次側端末
    と、再送制御処理を用いた第2通信規約に基づいて前記
    データを受信可能な2次側端末との2端末間における通
    信方法であって、前記1次側端末と前記2次側端末との
    間に、単一のデータ記憶手段を含むアダプタが介在さ
    れ、 前記アダプタは、前記第1通信規約に基づいて、前記一
    次側端末が送信した前記データを受信し、受信した前記
    データ内の誤りのある部分を前記1次側端末に再送させ
    て該データ内の誤りのない部分だけを前記データ記憶手
    段に記憶させ、前記第2通信規約に基づいて、前記デー
    タ記憶手段内に記憶された前記データを前記2次側端末
    に送信し、かつ、前記データが前記2次側端末に誤りな
    く受信されたことを確認するまで、前記データ記憶手段
    内の前記データを保持することを特徴とする2端末間に
    おける通信方法。
  2. 【請求項2】 再送制御処理を用いた第1通信規約に基
    づいて、伝送対象のデータを送信する1次側端末と、再
    送制御処理を用いた第2通信規約に基づいて前記データ
    を受信可能な2次側端末との2端末間に介在されるアダ
    プタであって、 前記第1通信規約に基づいて、前記1次側端末が送信し
    た前記データを受信する1次側通信手段と、 前記1次側通信手段が受信したデータを記憶するデータ
    記憶手段と、 前記第2通信規約に基づいて、前記データ記憶手段内に
    記憶された前記データを前記2次側端末に送信する2次
    側通信手段と、 前記1次側通信手段が受信した前記データ内の誤りのな
    い部分だけを前記データ記憶手段に記憶させて該データ
    内の誤りのある部分を前記1次側端末に再送させ、さら
    に、前記2次側通信手段が送信した前記データが前記2
    次側端末に誤りなく受信されたことが確認されるまで、
    前記データ記憶手段に前記送信されたデータを保持させ
    る記憶制御手段とを含むことを特徴とする2端末間に介
    在されるアダプタ。
  3. 【請求項3】 前記記憶制御手段は、さらに、前記デー
    タ内の前記データ記憶手段に記憶された部分のデータ量
    が、前記データ記憶手段の記憶容量以上である場合、前
    記データ内の前記1次側通信手段が新たに受信した一部
    分を前記1次側端末に全て再送させることを特徴とする
    請求項2記載の2端末間に介在されるアダプタ。
  4. 【請求項4】 前記データの前記1次側端末から単位時
    間あたりに送信される部分のデータ量が予め定める基準
    データ量未満になる時点からの経過時間を計時して、前
    記経過時間が予め定める基準時間になる時点で、予め定
    める基準信号を出力する基準信号出力手段をさらに含
    み、 前記記憶制御手段は、前記データの前記データ記憶手段
    に記憶された一部分内の前記2次側端末に送信されてい
    ない部分のデータ量が予め定める基準データ量以上にな
    る時点と、前記基準信号出力手段が前記基準信号を出力
    する時点とにそれぞれ、前記送信されていない部分を前
    記2次側通信手段に与えて送信させることを特徴とする
    請求項2記載の2端末間に介在されるアダプタ。
  5. 【請求項5】 前記データの前記1次側通信手段が受信
    した一部分を、一次的に記憶する補助記憶手段をさらに
    含み、 前記一次側通信手段は、前記データの前記1次側端末か
    ら送信された新たな一部分の受信に並行して、前記補助
    記憶手段に記憶された前記一部分の誤り検出を行うこと
    を特徴とする請求項2記載の2端末間に介在されるアダ
    プタ。
  6. 【請求項6】 前記データ記憶手段は、前記第1および
    前記第2通信規約のうちのいずれか一方の通信規約のデ
    ータフォーマットで、前記データを記憶することを特徴
    とする請求項2記載の2端末間に介在されるアダプタ。
  7. 【請求項7】 前記第1および前記第2通信規約のうち
    のいずれか一方の通信規約は、パーソナル・ハンディホ
    ン・システム・インターネット・アクセス・フォーム・
    スタンダード・プロトコルであり、 前記第1および前記第2通信規約のうちのいずれか他方
    の通信規約は、インフラレッド・データ・アソシエーシ
    ョン・プロトコルであることを特徴とする請求項2記載
    の2端末間に介在されるアダプタ。
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