JPH11252509A - 動画像のカット点検出装置 - Google Patents
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Abstract
やワイプなどの特殊カット点を含むシーンチェンジを、
高速に且つ高精度で検出する。 【解決手段】 符号化パラメータ抽出部4は、ビデオ信
号多重化復号された情報の中から、符号化モード情報、
動きベクトル及び変換符号化係数を抽出する。瞬時カッ
ト点判定処理部5は、瞬時カット点の前後でシーンが大
幅に変化する性質を利用して、圧縮された動画像データ
中の符号化モード情報に基づいてブロックを分類するこ
とにより、瞬時カット点の判定を行う。特殊カット点判
定処理部7は、動きベクトルの値から算出される動きの
特徴値と、ブロック内の周波数領域の係数から導かれる
予測画像の特徴値と、ある閾値より大きい動きベクトル
を持つブロック数により、ディゾルブを、また動きベク
トルの値から算出される動きの特徴値と、ブロック内の
周波数領域の係数から導かれる予測画像の特徴値によ
り、ワイプを検出する。
Description
ト点検出装置に関し、特に、動画像検索においてシーン
を分類するためのカット点検出を、非常に高速にかつ高
精度で行うことのできるカット点検出装置に関する。
ェンジとしては、瞬時にシーンが変化する瞬時カット点
のほか、ディゾルブやワイプなどの特殊効果によるシー
ンチェンジも含まれる。
成分や動きなどの特徴量の大きな変化を利用するものが
挙げられる。例えば金子、堀による“MPEG動画像の
高速カット検出方式”、情報処理学会全国大会、5N−
2(1997)では、動きベクトルの符号量を用いてフ
レーム間での類似度を定義し、類似度のピークを検出す
ることにより瞬時カット点を検出している。また、中島
による“フレーム間輝度差分と色差相関による圧縮動画
像データからのカット検出”、電子情報通信学会春季大
会、D−501(1994)では、離散的なフレームの
データを用い、フレーム間輝度差分と色差相関の時間的
なピークを組み合わせて瞬時カット点を検出している。
ラッシュシーンの判定については、連続した複数のフレ
ーム間での相関性を調べることで、その判定を行ってい
る。例えば特願平9-041709号では、カット点検出対象の
フレームn(nは正の整数)とフレーム(n−1 )との
相関と、フレーム(n+1 )とフレーム(n−1 )との
相関を取り、前者の2つのフレーム間で瞬時カット点が
存在し、後者の2つのフレーム間では瞬時カット点が存
在しないと判定される場合には、該フレームnはフラッ
シュシーンであると判定している。
ト、ワイプなどの特殊効果は、ある期間持続する遷移で
あるため、輝度の変化やフレーム間差分など、画像領域
でのある特徴値を連続的に観測することで判定すること
ができる。例えば縮小画像を用いる方法として、特願平
8-252333号では、各フレームの輝度成分の画面内アクテ
ィビティからフレーム間のアクティビティの移動平均を
求め、さらに各フレームの色差信号のヒストグラムから
フレーム間の色差ヒストグラムの相関値を求め、これら
の時間的変化がそれぞれに対して設定された閾値を超え
る場合にディゾルブであると判定している。また、これ
とは別に符号化パラメータを用いる例として、新倉、谷
口、外村らによる“MPEG符号化映像データからのシ
ーンチェンジ検出方法の検討”、電子情報通信学会技術
研究報告、IE97−65(1997)では、ディゾル
ブ区間において予測誤差が比較的大きな値となり、且つ
その符号が一定となる性質を利用して、ディゾルブ区間
を検出している。
小画像から行う検出の例として、前出の特願平9-041709
号では、ある区間におけるフレーム間差分値がある閾値
を超えるフレーム数がある閾値より多く、且つその区間
の前後の区間においてフレーム間差分値がある閾値以下
のフレーム数がある閾値より多い場合に、ワイプと判定
している。これに対して、符号化パラメータからワイプ
検出を行う例はこれまで報告がない。
るカット点検出技術は、次のような問題を有している。
まずカット点検出の前処理として縮小画像を作成する方
法では、特に対象となる画像のサイズが大きくなると縮
小画像生成部84での処理コストが無視できなくなり、
全体の検出処理の高速化を実現できないという問題があ
った。例えば、標準TVレベルのサイズを対象とした場
合には、圧縮データを再生するのと同程度の検出時間を
必要としていた。
変化を利用してカット点の検出を行う方法では、復号し
たフレームを保持する必要があり、同様に画像のサイズ
が大きくなると装置コストの増大につながるという問題
があった。
定の対象とするフレームを画像内符号化フレームに限定
する方法等では、これらが時間方向で離散的に配置され
ているために、カメラや物体が動くシーンについてもシ
ーンチェンジとして誤って検出してしまうケースが見ら
れた。
よって得られる符号化パラメータを用いてカット点の検
出を行う方法では、例えば全てのブロックの符号化パラ
メータを抽出する必要があるため、画像のサイズが大き
くなった場合には検出時間の増大を招いていた。例え
ば、標準TVサイズの画像では、圧縮データを再生する
場合の1.4倍程度の速度しか実現できなかった。
よりディゾルブやワイプなどの特殊カット点を検出する
場合には、これらの特殊カット点を精度良く検出するこ
とが困難であり、信頼性の点で問題があった。
よりも大幅に少ない処理で、ディゾルブやワイプなどの
特殊カット点を含むシーンチェンジを、高速に且つ高精
度で検出することのできるカット点検出装置を提供する
ことにある。
に、本発明は、動画像のカット点検出装置において、圧
縮された動画像データを、ビデオ信号多重化復号する手
段と、該手段によって得られたビデオ信号多重化復号情
報から、符号化モード情報、動きベクトル及び変換符号
化係数を少くとも抽出する手段と、該抽出された符号化
モード情報、動きベクトル及び変換符号化係数を用い
て、シーンチェンジの判定を行う手段とを具備した点に
特徴がある。
て、圧縮データの解析レベル、即ち最低限の復号処理で
あるビデオ信号多重化復号から得られる符号化パラメー
タをシーンチェンジの判定に用いることで、高速な処理
を可能とした点に特徴がある。また、本発明は、符号化
パラメータを抽出すべきブロックを時間的及び空間的に
大幅に削減することで、従来の符号化パラメータを用い
るカット点検出装置と比較してより高速なカット点検出
処理を行えるという点に特徴がある。
タに対して複雑な演算処理を施す必要もなく、単純な閾
値処理と積和演算処理程度でカット点の検出を行うこと
ができるため、装置コストを大幅に削減できるという点
に特徴がある。
る瞬時カット点の検出において、時空間的に抽出された
ブロックの符号化モード情報だけを用いて瞬時カットの
判定を行うことを可能とした点に特徴がある。
定された複数の該フレーム群が、時間的に非常に近い距
離に集中する場合に、該フレーム群はフラッシュシーン
の区間に存在すると判定し、瞬時カット点の対象から除
外するようにした点に特徴がある。
定に委ねられていたディゾルブ及びフェードイン、フェ
ードアウトのような特殊効果の検出処理を、符号化パラ
メータから算出される画像の動き情報及び予測誤差情報
により行うことを可能とし、静止シーンや動きの小さい
シーンとの区別を行える点に特徴がある。
域での特徴量の時間的変化によって検出の判定を行って
いたワイプについて、符号化パラメータから算出される
画像の動き情報及び予測誤差情報により検出を行うこと
を可能とし、カメラや物体の動きを持つシーンとの区別
を行える点に特徴がある。
ラメータから、瞬時カット点及びディゾルブ、ワイプを
含む特殊カット点を、非常に高速に、且つ高精度に検出
することが可能となる。
を詳細に説明する。図9のフローチャートにより本発明
の概要を説明する。まず、ステップS1にて、画像が入
力される。ステップS2では、該画像から符号化パラメ
ータが抽出される。ステップS3では、該抽出された符
号化パラメータを用いて、瞬時カット画面であるか否か
の判断がなされる。この判断が否定の時にはステップS
4に進み、肯定の時にはステップS9に進む。ステップ
S4では、特殊カット画面であるディゾルブ画面を検出
したか否かの判断がなされる。この判断が肯定の時には
ステップS5に進んでその旨が登録される。前記ステッ
プS4の判断が否定の時にはステップS6に進んでワイ
プ画面を検出したか否かの判断がなされる。この判断が
肯定の時にはステップS7に進んでその旨が登録され
る。その後、ステップS8に進む。
テップS9に進んでフラッシュを検出したか否かの判断
がなされる。この判断が否定の時にはステップS10に
進んで、瞬時カット画面であると登録される。該ステッ
プS9の判断が肯定の時にはステップS8に進む。ステ
ップS8では、画像入力が最終のフレームであるか否か
の判断がなされ、この判断が否定の時には、ステップS
1に戻って、次のフレームの画像が入力される。この発
明は、前記ステップS2で抽出された符号化パラメータ
を用いて、ステップS3、S4、S6、およびS9の処
理をするようにした点に特徴がある。
ック図を参照して、詳細に説明する。なお、本実施形態
では、汎用動画像符号化の国際標準であるMPEGによ
って圧縮された動画像データからのカット点検出方法に
ついて説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、他の圧縮方法により圧縮された符号化データに対
しても、同様な処理によりカット点の検出を行うことが
できる。
レームで1つの画面群単位をなし、Iピクチャ又はPピ
クチャの現れる周期は3であるとする。また、ある画面
群単位の先頭のBピクチャは、直前の画面群単位からの
予測を使えるものとする。これらの条件は、一般的なM
PEGフォーマットの一つである。
に入力されると、対象フレーム抽出部2で判定に用いら
れるフレームのみを取り出せるように、フレームの開始
コードと時間参照値を基に圧縮データが読み飛ばされ
る。さらに、該フレームに対して、対象スライス抽出部
3で判定に用いられるブロックが属する領域のみを取り
出せるように、スライスの開始コードを基に圧縮データ
が読み飛ばされる。例えば、図3(a) (b) に示すよう
に、前記対象フレーム抽出部2で抽出されるフレームは
後方の参照フレームに近いBピクチャ(B1 、B4 、B
7 、B10、…)とし、前記対象スライス抽出部3で抽出
される領域は該Bピクチャに属するスライスを垂直方向
に間引いて得られる領域S1 〜S5 とすることができ
る。
ット点検出に必要な符号化パラメータを抽出するため
に、該ブロックは符号化パラメータ抽出部4に入力され
る。
ータ抽出部4の構成と動作を説明する。図2は該符号化
パラメータ抽出部4の一具体例を示すブロック図であ
る。該符号化パラメータ抽出部4は、符号化モード抽出
部11と、符号化モードパラメータ算出部12と、動き
ベクトル値抽出/変換処理部13と、動きベクトルパラ
メータ算出部14と、符号化ブロックパターン抽出部1
5と、予測誤差情報抽出部16とから構成されている。
きたブロックを、予測符号化モードの種類よって分類す
る。そして、符号化モードパラメータ算出部12におい
て、順方向予測符号化モードを持つブロック数Nfwd
と、逆方向予測符号化モードを持つブロック数Nbwd を
数える。
部13は前記ブロックを可変長復号する。該可変長復号
で得られるベクトル値は左隣のベクトル値との差分値で
あるため、該動きベクトル値抽出/変換処理部13はさ
らに該差分値を正規のベクトル値に変換する。この差分
値は、フレームの最左端のブロック、この場合ではスラ
イスの先頭で初期化されるため、本発明のようにスライ
ス単位で間引き処理を行っても、正確なベクトル値を再
現できる。
トルパラメータ算出部14において該領域に対して積算
され、該領域全体での動きベクトルの平均値及び分散が
出力される。これらは、順方向及び逆方向の、x成分
(水平方向)及びy方向(垂直方向)に対して、下記の
式(1) 〜(4) のように、Mmvfx、Mmvfy、Mmvbx、Mmv
by、及びVmvfx、Vmvfy、Vmvbx、Vmvbyが定義され
る。
トルの分散を表し、fは順方向、bは逆方向、xは水平
方向、yは垂直方向を表す。
平成分の平均値を表し、Vmvbyは逆方向動きベクトルの
垂直成分の分散を表す。また、絶対値がある閾値(例え
ば4)より大きい順方向動きベクトルを持つブロック数
をNfmc 、絶対値がある閾値(例えば2)より大きい逆
方向動きベクトルを持つブロック数をNbmc とする。さ
らに、動きベクトルの成分が(0,0)でない順方向動
きベクトルを持つブロック数をNmvf 、逆方向ベクトル
を持つブロック数をNmvb とする。
において、それらに属するサブブロックの符号化/非符
号化を表わす符号化パラメータが、符号化ブロックパタ
ーン抽出部15に入力される。該符号化ブロックパター
ン抽出部15で抽出された値は該領域に対して積算さ
れ、該領域全体での符号化輝度サブブロック数Sy及び
符号化色差サブブロック数Scが数えられる。
において、DCT係数に関する符号化パラメータが予測
誤差情報抽出部16へ入力される。ここでは、可変長復
号されたDCT係数に関する符号化パラメータを用い
て、該領域に属するi番目の符号化サブブロック31に
対して図4のように直流成分を除く非零係数(レベル)
のブロック当たりの絶対値累積和BLi の該サブブロッ
ク全体での総和及び非零係数が存在する周波数帯域BR
i (サブブロックの最後の非零係数までの0ラン数+非
零係数の個数)の該サブブロック全体での総和を求め、
これを下式(5) 及び(6) に示すように該符号化サブブロ
ック数Nsbc で除することにより、該領域に属するサブ
ブロックの平均レベルABL及び平均ラン長ABRを求
める。
サブブロック数Sy、色差符号化サブブロック数Sc又
はSy+Scのいずれかを用いることができる。以上の
符号化パラメータが抽出されると、前記フレームはこれ
らの符号化パラメータと共に、図1の各カット点判定処
理部5、6に入力される。最初に瞬時カット点判定処理
部5、そして後処理としてのフラッシュ判定処理部6に
入力される。
の直後の参照フレーム(フレーム内符号化画像又はフレ
ーム間順方向予測画像)で瞬時カットが起きた場合、順
方向から予測が多く行われ、逆方向からの予測は殆ど行
われない。したがって、符号化モードパラメータ算出部
12で得られたNfwd 及びNbwd に対し、下記の式(7)
に示すようにNfwd がある閾値Tha1 (例えば、該フレ
ーム内の全ブロック数の35%等)より大きく、Nbwd
がある閾値Tha2 (例えば、該フレーム内の全ブロック
数の10%等)より小さい場合、該フレームnの直後の
参照フレームが瞬時カット点候補であると判定できる。 Nfwd >Tha1 かつNbwd <Tha2 …(7) そして、フラッシュ判定処理部6により直前の該フレー
ムn−1 により瞬時カット点が検出されていなければ、
フレームnは瞬時カット点として検出される。同様にし
て、図5(b) のように、該フレームnまたは直前のBピ
クチャに瞬時カット点が存在する場合、逆方向からの予
測が多く行われ、順方向からの予測は殆ど行われない。
したがって、下記の式(8) のように、Nbwd が閾値Tha
3 (例えば該フレーム内の全ブロック数の30%など)
より大きく、Nfwd がTha4 (例えば全ブロック数の5
%など)より小さい場合、該フレームn又は直前のBピ
クチャが瞬時カット点であると判定できる。 Nbwd >Tha3 かつNfwd <Tha4 …(8) そして、フラッシュ判定処理部6により直前の該フレー
ムn−1 により瞬時カット点が検出されていなければ、
フレームn又は直前のBピクチャは瞬時カット点として
検出される。このとき、どちらのBピクチャでシーンチ
ェンジが起こったかを明確化するには、図5(c) のよう
に、I又はPに挟まれた2つのBピクチャを対象フレー
ムとして瞬時カット点検出を行う。
BピクチャB2において、B1で順方向予測が多く行わ
れるが、逆方向予測が殆ど行われず、逆にB2で順方向
予測が殆ど行われないが、逆方向予測が多く行われた場
合には、B2が瞬時カット点であると判定できる。これ
に対して、B1およびB2が共に、逆方向予測が多く行
われるが順方向予測が殆ど行われなかった場合には、B
1が瞬時カット点であると判定する。
時カット点が検出された場合には、該フレームはフラッ
シュ区間にあるとみなされ、瞬時カット点の対象から除
外される。従って、この後の特殊カット点判定処理部7
にも移行しない。
判定処理部6を経て瞬時カット点と判定されたフレーム
は、検出カット点登録処理部8で、その時間コードが登
録される。
ト点として検出されなかったフレームは、特殊カット点
判定処理部7に送られる。該特殊カット点判定処理部7
は、図6に示されているように、パラメータ評価部20
と、サブ処理としてのディゾルブ判定処理部21、第1
のワイプ判定処理部22、及び第2のワイプ判定処理部
23を有している。
を参照して説明する。図7は該動作を説明するためのフ
ローチャート、図8はワイプ画面の説明図である。
タ評価部20には、ディゾルブ/ワイプ判定に必要な共
通要素として、動きベクトルパラメータ算出部14によ
り得られた動きベクトルの平均値Mmv及び分散Vmvと、
予測誤差情報に関するパラメータABL及びABR、す
なわち、サブブロックの平均レベルABL及び平均ラン
長ABRが入力される。また、逆方向動きベクトルを持
つブロック数Nbmc がディゾルブに対して有意な判定要
素として入力され、該Nbmc に加えて順方向ベクトルに
関するNfmc がワイプに対して有意な判定要素として入
力される。
ラメータを閾値処理により評価し、各サブ処理(ディゾ
ルブ判定、第1のワイプ判定、第2のワイプ判定)の条
件に合致する該フレームをそれらの各サブ処理の判定処
理部21〜23に移行する。ここで、該フレームのパラ
メータがどのサブ処理の条件にも合致しなかった場合に
は、次のフレーム入力処理へ移行する。
小さい動きベクトルがランダムに発生することが予想さ
れる。さらに、徐々にシーンが遷移するディゾルブで
は、動き補償予測が効果的に行われることが予想され
る。したがって、パラメータ評価部20は、図7のステ
ップS21に示されているように、該フレームにおける
動きベクトルのx方向に関する平均値Mmvfx、Mmvbxが
ある閾値Thd1 (例えば絶対値が2など)より小さく、
分散Vmvfxがある閾値Thd2 (例えば50など)より大
きい場合、さらにABL及びABRがそれぞれある閾値
Thd3 (例えば2.5)及びThd4 (例えば15など)
より小さい場合に、該フレームをディゾルブ判定処理部
21へ送出する。
いはフレーム全体で小さい動きを持つシーンにおいても
見られる傾向であるため、ディゾルブ判定処理部21で
は、平坦な静止シーン/小さな動きシーンと、ディゾル
ブとを区別する。
では、動きの分布状況が変化しないと考えられるため、
ディゾルブ判定処理部21に入力された該ディゾルブ候
補フレーム数Fd を観測すると、逆方向動きベクトルを
持つブロック数Nbmc が大きい値を持続する。これに対
して、新しいシーンが合成されることによって動きの分
布状況が変化するディゾルブでは、該Nbmc に何らかの
変化が見られる(例えば急激に減少するなど)。
ために、該フレームはディゾルブ判定処理部21に入る
と、図7のステップS31に示されているように、ディ
ゾルブ候補フレーム数Fd のカウンタが増やされ、これ
がある閾値THD1(例えば5)を超えた場合(ステッ
プS32の判断が肯定)に、ステップS33に進んで、
Nbmc の時間変化が評価される。Fd がTHD1を超え
ないうちは(ステップS32の判断が否定)、ステップ
S35に進んで新たなフレーム入力処理に移る。ここ
で、ワイプ候補フレーム数のカウンタFw1およびFw2は
クリアされる。なお、図中のは全て図9のへ進む。
また、Fd は該フレームがディゾルブ判定処理部21に
入力されなかった場合にはクリアされる。
ーム群に対して、それらのNbmc が大きな値で持続する
場合(ステップS34の判断が否定)は、平坦な静止シ
ーンまたはフレーム全体で動きの小さいシーン、そうで
ない場合(ステップS34の判断が肯定)は、ディゾル
ブ期間であると判定することができる。ただし、Fdが
THD1を大きく上回った場合には、ディゾルブ期間と
は判定されない(ステップS33が肯定)。
ルブと判定された該フレーム群は、検出カット点登録処
理部8(図1参照)に送られ、ディゾルブ終了後の該フ
レームの時間コードが登録される。ディゾルブと判定さ
れなかった場合には、新たなフレーム入力処理(図9の
ステップS1)に戻る。
4つの動きベクトルの平均値Mmvのうちいずれかがある
閾値Thw1 (例えば絶対値が10など)より大きく、か
つ4つの分散Vmvのうちいずれかがある閾値Thw2 (例
えば100など)よりも大きい場合(ステップS22の
判断が肯定)には、第1のワイプ判定処理部22へ進
む。前記2つの条件は同時には満たされないが、4つの
Vmvのうちいずれかがある閾値Thw3 (例えば50な
ど)より大きい場合(ステップS23の判断が肯定)に
は、該フレームは第2のワイプ判定処理部23へ、それ
ぞれ移行する。
ワイプ判定処理部22で検出されるワイプは、同図の
(a) または(b) のタイプであり、第2のワイプ判定処理
部23で検出されるワイプは、同図の(c) のタイプであ
る。
フレーム全体での物体の動き等が存在する場合、動きベ
クトルの平均値及び分散が共に大きい性質を示す。した
がって、図8の(a) や (b)のような大きなベクトルの現
れるワイプとの区別を行うために、第1のワイプ判定処
理部22において以下の処理を行う。
全体で動き補償予測が効果的に行われるため、予測誤差
のフレーム平均は一般に小さいと見なせる。一方、ワイ
プでは新たなシーンが現れるために、動き補償が効果的
に利用できる領域は限定され、その結果予測誤差のフレ
ーム平均が大きくなる。従って、該フレームのABRが
Thw4 (例えば10など)より大きい場合(ステップS
41の判断が肯定)にはワイプ候補であると判定し、そ
うでない場合にはカメラまたは物体の動きシーンである
と判定することができる。そして、ワイプ候補となった
フレームの数Fw1がある閾値THW1(例えば10また
は11)に達した場合(ステップS43の判断が肯定)
に、該フレーム群はワイプ期間に存在すると判定する。
なお、さらに、Fw1がTHW1を大きく超えた場合には
ワイプ期間とは判定されない(ステップS44)。
部分的に動くシーンでは、動きベクトルの分散が大きく
なる性質を示す。したがって、第2のワイプ判定処理部
23では、図8の(c) のような大きなベクトルの現れな
いワイプとこれらのシーンを区別するために、以下の処
理を行う。
報のフレーム平均が大きくなることを用いて、ABL及
びABRを閾値Thw5 (例えば2.5)およびThw6
(例えば12)によって閾値処理(ステップS51)
し、ワイプ候補となるフレームを選択する。
動きの分布が異なるため、ある連続したフレーム群に対
して有意なベクトルをもつブロック数を観察すると、そ
れらは減少または増加の傾向を示す。これに対して、静
止シーンまたはフレームの一部の動きシーンでは、連続
したフレーム群の有意ベクトルをもつブロック数は、大
きい値または小さい値で変化が殆どない。したがって、
第2のワイプ判定処理部23でワイプとの候補となった
Fw 2枚のフレームがある閾値THW3(例えば5)を
超え(ステップS53の判断が肯定)、それらのNfmc
とNbmc が大きい値または小さい値で持続する場合には
静止シーンであり、Nfmc とNbmc が共に増加または減
少の傾向を示す場合(ステップS55の判断が肯定)に
は、該フレーム群はワイプ期間に存在すると判定でき
る。一方、ステップS55の判断が否定の場合には、静
止シーンまたはフレームの一部の動きシーンであると判
定する。なお、第1のワイプ判定処理部22と同様に、
Fw2がTHW3を大きく超えた場合には、ワイプ期間と
は判定されない(ステップS54)。
のワイプ判定処理部23においてワイプと判定されたフ
レーム群は、検出カット点登録処理部8に移行し、ワイ
プ終了後のフレームの時間コードが登録される(図9の
ステップS7)。
た動画像データから、最低限の復号処理であるビデオ信
号多重化復号のみで抽出される符号化パラメータだけを
用いて瞬時カット点検出、及びディゾルブやワイプなど
の特殊カットを検出できるので、カット点検出に伴う処
理時間を大幅に削減できるという効果がある。また、各
種カット点の符号化パラメータレベルでの統計的な性質
を検出に利用しているため、精度の高い検出が可能とな
る。
時間として再生と同程度の時間を要していた標準TVレ
ベルのサイズの画像を用いた場合では、縮小画像を利用
してカット点を検出する方法と比較して、本発明は再生
の6倍以上の速度を実現し、精度についても比較手法と
同等又はそれ以上の検出率を達成することができた。ま
た、本発明は、抽出した符号化パラメータに対して複雑
な演算処理を施す必要もなく、単純な閾値処理と積和演
算処理程度でカット点の検出を行うことができるため、
装置コストを大幅に削減できるようになる。
である。
示すブロック図である。
及び空間的間引きの説明図である。
パラメータの説明図である。
示すブロック図である。
フローチャートである。
ある。
スライス抽出部、4…符号化パラメータ抽出部、5…瞬
時カット点判定処理部、6…フラッシュ判定処理部、7
…特殊カット点判定処理部、8…検出カット点登録処理
部、11…符号化モード抽出部、12…符号化モードパ
ラメータ算出部、13…動きベクトル値抽出/変換処理
部、14…動きベクトルパラメータ算出部、15…符号
化ブロックパターン抽出部、16…予測誤差情報抽出
部、20…パラメータ評価部、21…ディゾルブ判定処
理部、22…第1のワイプ判定処理部、23…第2のワ
イプ判定処理部、31…i番目の符号化サブブロック。
Claims (15)
- 【請求項1】 動画像のカット点検出装置において、 圧縮された動画像データを、ビデオ信号多重化復号する
手段と、 該手段によって得られたビデオ信号多重化復号情報か
ら、符号化モード情報、動きベクトル及び変換符号化係
数を少くとも抽出する手段と、 該抽出された符号化モード情報、動きベクトル及び変換
符号化係数を用いて、シーンチェンジの判定を行う手段
とを具備したことを特徴とする動画像のカット点検出装
置。 - 【請求項2】 請求項1の動画像のカット点検出装置に
おいて、 判定の対象となるフレーム数を時間的に間引く手段をさ
らに具備したことを特徴とする動画像のカット点検出装
置。 - 【請求項3】 請求項1または2の動画像のカット点検
出装置において、 各フレームで符号化パラメータを抽出する領域を空間的
に間引くようにしたことを特徴とする動画像のカット点
検出装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの動画像のカッ
ト点検出装置において、 瞬時カット点の前後でシーンが大幅に変化する性質を利
用して、圧縮された動画像データ中の符号化モード情報
に基づいてブロックを分類することにより、瞬時カット
点の判定を行うようにしたことを特徴とする動画像のカ
ット点検出装置。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかの動画像のカッ
ト点検出装置において、 入力されたフレーム間双方向予測符号化画像について、
順方向フレーム間符号化モードを持つブロック数がある
閾値より大きく、逆方向フレーム間符号化モードを持つ
ブロック数がある閾値より小さい場合に、その入力フレ
ームの後に瞬時カット点が存在すると判定するようにし
たことを特徴とする動画像のカット点検出装置。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかの動画像のカッ
ト点検出装置において、 入力されたフレーム間双方向予測符号化画像について、
順方向フレーム間符号化モードを持つブロック数がある
閾値より小さく、逆方向フレーム間符号化モードを持つ
ブロック数がある閾値より大きい場合に、その入力フレ
ームまたはそれ以前で、参照フレーム以後に瞬時カット
点が存在すると判定するようにしたことを特徴とする動
画像のカット点検出装置。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかの動画像のカッ
ト点検出装置において、 瞬時カット点であると判定された2つのフレーム間の時
間的な距離がある閾値より小さい場合に、それらの瞬時
カット点はフラッシュシーンであると判定し、瞬時カッ
ト点の対象から除外することを特徴とする動画像のカッ
ト点検出装置。 - 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかの動画像のカッ
ト点検出装置において、 入力されたフレームについて、動きベクトルの値から算
出される動きの特徴値と、ブロック内の周波数領域の係
数から導かれる予測画像の特徴値と、ある閾値より大き
い動きベクトルを持つブロック数により、ディゾルブを
検出する手段を具備したことを特徴とする動画像のカッ
ト点検出装置。 - 【請求項9】請求項8の動画像のカット点検出装置にお
いて、 入力されたフレームの動きベクトルの平均値がある閾値
より小さく、分散がある閾値より大きく、ブロック内に
おける非零係数のブロック当たりの平均値及び非零係数
が存在する周波数帯域から定義される予測誤差がある閾
値より小さい場合に、ある閾値より大きい動きベクトル
を持つブロック数がある閾値より大きい場合に平坦な静
止シーン又は動きの小さいシーンとし、ある閾値より小
さい場合にディゾルブの候補であると判定することを特
徴とする動画像のカット点検出装置。 - 【請求項10】請求項8の動画像のカット点検出装置に
おいて、 ディゾルブの候補となったフレームが連続してある閾値
よりも多く現れた場合に、その区間でディゾルブが存在
すると判定することを特徴とする動画像のカット点検出
装置。 - 【請求項11】請求項1〜3のいずれかの動画像のカッ
ト点検出装置において、 入力されたフレームについて、動きベクトルの値から算
出される動きの特徴値と、ブロック内の周波数領域の係
数から導かれる予測画像の特徴値により、ワイプを検出
する手段を具備したことを特徴とする動画像のカット点
検出装置。 - 【請求項12】請求項11の動画像のカット点検出装置
において、 入力されたフレームの動きベクトルの平均値及び分散が
共にある閾値より大きい場合に、ブロック内における非
零係数が存在する周波数帯域のブロック当たりの平均値
がある閾値より小さい場合にカメラの動きのあるシーン
とし、ある閾値より大きい場合にワイプの候補であると
判定することを特徴とする動画像のカット点検出装置。 - 【請求項13】請求項11の動画像のカット点検出装置
において、 入力されたフレームの動きベクトルの平均値及び分散の
少くとも一方がある閾値より小さい場合で、かつ該分散
が他の閾値より大きい場合であって、ブロック内におけ
る非零係数のブロック当たりの平均値及び非零係数が存
在する周波数帯域から定義される予測誤差がある閾値よ
り大きい場合にワイプの候補であると判定することを特
徴とする動画像のカット点検出装置。 - 【請求項14】請求項12または13の動画像のカット
点検出装置において、 ワイプの候補となったフレーム
が連続してある閾値よりも多く現れた場合に、その区間
でワイプが存在すると判定することを特徴とする動画像
のカット点検出装置。 - 【請求項15】請求項12または13の動画像のカット
点検出装置において、 ワイプの候補となったフレーム
がある閾値より大きい動きベクトルを持つブロック数
が、ある連続したフレーム区間内で増加又は減少する変
化をする場合に、その区間でワイプが存在すると判定
し、該ブロック数がある区間内で増加又は減少する変化
をしない場合に、静止しているシーンと判定することを
特徴とする動画像のカット点検出装置。
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