JPH11254435A - プリプレグ製造用樹脂フィルムおよびプリプレグ、ならびにそれらの製造方法 - Google Patents
プリプレグ製造用樹脂フィルムおよびプリプレグ、ならびにそれらの製造方法Info
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- JPH11254435A JPH11254435A JP5703298A JP5703298A JPH11254435A JP H11254435 A JPH11254435 A JP H11254435A JP 5703298 A JP5703298 A JP 5703298A JP 5703298 A JP5703298 A JP 5703298A JP H11254435 A JPH11254435 A JP H11254435A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】品質、品位が良好であり、しかも樹脂ロスなど
が少ない成形体を得ることが出来る低樹脂目付プリプレ
グ用広幅極薄樹脂フィルムおよびその製造方法、および
それらを用いた品位良好な低樹脂目付プリプレグを提供
する。 【解決手段】樹脂が離型シート上に幅50cm以上で平均
目付20g/m2 以下、本文中に定義する目付バラツキ1
0%以下で塗布され、かつ、揮発分の含有量が4重量%
以下であることを特徴とするプリプレグ製造用樹脂フィ
ルム、および、それを用いたプリプレグならびにそれら
の製造方法。
が少ない成形体を得ることが出来る低樹脂目付プリプレ
グ用広幅極薄樹脂フィルムおよびその製造方法、および
それらを用いた品位良好な低樹脂目付プリプレグを提供
する。 【解決手段】樹脂が離型シート上に幅50cm以上で平均
目付20g/m2 以下、本文中に定義する目付バラツキ1
0%以下で塗布され、かつ、揮発分の含有量が4重量%
以下であることを特徴とするプリプレグ製造用樹脂フィ
ルム、および、それを用いたプリプレグならびにそれら
の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化樹脂含浸
プリプレグを製造するのに適した樹脂フィルムおよびそ
の樹脂フィルムを用いた樹脂含有率が均一な分布のプリ
プレグに関する。特に、本発明は、繊維目付が50g/m
2 以下の薄物成形体、あるいは樹脂含有率が30%以下
である高繊維含有率の成形体をムラなく均一に作製する
のに適した幅50cm以上のプリプレグ製造用樹脂フィ
ルム、および均一な樹脂目付を有し、樹脂目付が20g/
m2 以下、好ましくは10g/m2 以下であるプリプレグ
に関する。
プリプレグを製造するのに適した樹脂フィルムおよびそ
の樹脂フィルムを用いた樹脂含有率が均一な分布のプリ
プレグに関する。特に、本発明は、繊維目付が50g/m
2 以下の薄物成形体、あるいは樹脂含有率が30%以下
である高繊維含有率の成形体をムラなく均一に作製する
のに適した幅50cm以上のプリプレグ製造用樹脂フィ
ルム、および均一な樹脂目付を有し、樹脂目付が20g/
m2 以下、好ましくは10g/m2 以下であるプリプレグ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来極薄目付の成形体や、高樹脂含有率
の成形体は、フィラメントワインド法やプリプレグ法に
よって、一旦いわゆるAステージやBステージの状態で
製造され、それらを成形することによって得られてい
る。
の成形体は、フィラメントワインド法やプリプレグ法に
よって、一旦いわゆるAステージやBステージの状態で
製造され、それらを成形することによって得られてい
る。
【0003】これらは、通常樹脂量がほぼ目標目付の中
間体を作製し、それらを成形して作製するか、あるいは
成形品の最終目標目付よりは高めの樹脂量の中間体を作
製して、成形段階で樹脂を流動させて絞り出し、目付を
調整することによって製造されてきた。しかしながら、
フィラメントワインド法で目標目付の樹脂量の中間体を
作製すると、樹脂の含浸が均一でなく、成形体にボイド
を多発したり、成形体品位が悪く、力学的特性が不十分
であるなどの改善点を生じた。一方、プリプレグによる
方法では、通常樹脂フィルムを離型紙上に作製し、それ
を繊維に含浸させてプリプレグを作製するが、特に幅が
50cm以上の低目付の樹脂フィルムの作製が困難であ
る上、目付斑により含浸ムラを生じてプリプレグ品位が
好ましくなかった。
間体を作製し、それらを成形して作製するか、あるいは
成形品の最終目標目付よりは高めの樹脂量の中間体を作
製して、成形段階で樹脂を流動させて絞り出し、目付を
調整することによって製造されてきた。しかしながら、
フィラメントワインド法で目標目付の樹脂量の中間体を
作製すると、樹脂の含浸が均一でなく、成形体にボイド
を多発したり、成形体品位が悪く、力学的特性が不十分
であるなどの改善点を生じた。一方、プリプレグによる
方法では、通常樹脂フィルムを離型紙上に作製し、それ
を繊維に含浸させてプリプレグを作製するが、特に幅が
50cm以上の低目付の樹脂フィルムの作製が困難であ
る上、目付斑により含浸ムラを生じてプリプレグ品位が
好ましくなかった。
【0004】この方法を改良し、プリプレグの成形段階
で樹脂を流出させて絞り出す方法では、特公平6−98
627号公報に見られるように、比較的品質、品位が良
好な成形体が得られるが、流出する樹脂がロスになるば
かりでなく、成形に用いる副資材に特殊なものを用いる
必要があるなど経済的な点で改善する必要があった。ま
た、特公平9−31219号公報のようにプリプレグを
作製するときに樹脂を直接糸条に付与する方法も提案さ
れているが、この方法では、使用する樹脂の粘度に制限
があったり、幅方向や糸の長手方向に含浸が均一でな
く、約50cm以上の幅広いものを斑なくつくることが
困難であったり、成形体の特性が向上しないなどの改善
点があった。さらに樹脂を適当な溶媒に溶かして直接炭
素繊維に供給する方法も考えられるが、均一な樹脂含有
率が得られない問題があり、また残存する溶媒が揮発す
る際ボイドを発生したり、それを防ぐための溶媒処置の
工程が必要になるなどの改善点もあった。
で樹脂を流出させて絞り出す方法では、特公平6−98
627号公報に見られるように、比較的品質、品位が良
好な成形体が得られるが、流出する樹脂がロスになるば
かりでなく、成形に用いる副資材に特殊なものを用いる
必要があるなど経済的な点で改善する必要があった。ま
た、特公平9−31219号公報のようにプリプレグを
作製するときに樹脂を直接糸条に付与する方法も提案さ
れているが、この方法では、使用する樹脂の粘度に制限
があったり、幅方向や糸の長手方向に含浸が均一でな
く、約50cm以上の幅広いものを斑なくつくることが
困難であったり、成形体の特性が向上しないなどの改善
点があった。さらに樹脂を適当な溶媒に溶かして直接炭
素繊維に供給する方法も考えられるが、均一な樹脂含有
率が得られない問題があり、また残存する溶媒が揮発す
る際ボイドを発生したり、それを防ぐための溶媒処置の
工程が必要になるなどの改善点もあった。
【0005】樹脂を溶媒に溶かして一旦離型紙上に供給
する方法では、塗工厚みを厚くして塗布した後溶媒を蒸
発させる方法により樹脂フィルムを製造するが、特に5
0cm以上の幅広い離型紙では、幅方向に目付ムラを生
じたり、溶媒濃度の経時変化により長手方向の目付ムラ
を生じやすく、また樹脂フィルムにおける揮発分がたと
えば4%を超えることが多く、溶媒が離型紙に染み込ん
だり、成形時に残存溶媒がボイドとなるなどの問題があ
る。
する方法では、塗工厚みを厚くして塗布した後溶媒を蒸
発させる方法により樹脂フィルムを製造するが、特に5
0cm以上の幅広い離型紙では、幅方向に目付ムラを生
じたり、溶媒濃度の経時変化により長手方向の目付ムラ
を生じやすく、また樹脂フィルムにおける揮発分がたと
えば4%を超えることが多く、溶媒が離型紙に染み込ん
だり、成形時に残存溶媒がボイドとなるなどの問題があ
る。
【0006】また、特開平3−123671号公報に
は、溶融樹脂をダイを用いてアプリケーターロールに供
給し、供給する際に樹脂を延伸する方法によって、厚み
が15μm程度で斑が小さい樹脂フィルムを製造する方
法が知られている。しかしながら、本方法によって幅の
広い樹脂フィルムを得ようとすると幅方向の斑が増大
し、またダイ設備に複雑な改善が必要となる問題があっ
た。
は、溶融樹脂をダイを用いてアプリケーターロールに供
給し、供給する際に樹脂を延伸する方法によって、厚み
が15μm程度で斑が小さい樹脂フィルムを製造する方
法が知られている。しかしながら、本方法によって幅の
広い樹脂フィルムを得ようとすると幅方向の斑が増大
し、またダイ設備に複雑な改善が必要となる問題があっ
た。
【0007】更に、特開平3−123670号公報に
は、リバースロールコーターを用いてロール速度比を制
御することにより、樹脂目付のコントロール方法が提案
されており、厚みが15μm程度のフィルムを作成する
こと、樹脂の中の粒径の大きい粒子をコーティングする
ことが記載されている。しかしながら、幅が広いフィル
ムに於いて極薄で精度の高い樹脂フィルムを得るための
具体的条件については開示されていなかった。
は、リバースロールコーターを用いてロール速度比を制
御することにより、樹脂目付のコントロール方法が提案
されており、厚みが15μm程度のフィルムを作成する
こと、樹脂の中の粒径の大きい粒子をコーティングする
ことが記載されている。しかしながら、幅が広いフィル
ムに於いて極薄で精度の高い樹脂フィルムを得るための
具体的条件については開示されていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、品
質、品位が良好であり、しかも樹脂ロスなどが少ない成
形体を得ることが出来る低樹脂目付プリプレグ用広幅極
薄樹脂フィルムおよびその製造方法、およびそれらを用
いた品位良好な低樹脂目付、たとえば、樹脂目付が20
g/m2 以下、好ましくは10g/m2 以下であるプリプレ
グを提供することにある。特に、本発明は、樹脂含有率
が30重量%以下であるか、繊維目付が50g/m2 以下
のプリプレグに好適に適用される。
質、品位が良好であり、しかも樹脂ロスなどが少ない成
形体を得ることが出来る低樹脂目付プリプレグ用広幅極
薄樹脂フィルムおよびその製造方法、およびそれらを用
いた品位良好な低樹脂目付、たとえば、樹脂目付が20
g/m2 以下、好ましくは10g/m2 以下であるプリプレ
グを提供することにある。特に、本発明は、樹脂含有率
が30重量%以下であるか、繊維目付が50g/m2 以下
のプリプレグに好適に適用される。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のプリプレグ製造
用樹脂フィルムは前記課題を解決するため次の構成を有
する。すなわち、樹脂が離型シート上に幅50cm以上で
平均目付20g/m2 以下、本文中に定義する目付バラツ
キ10%以下で塗布され、かつ、揮発分の含有量が4重
量%以下であることを特徴とするプリプレグ製造用樹脂
フィルムである。かかる樹脂フィルムは、メタリングロ
ールとコーティングロールを有する幅50cm以上のリバ
ースロールコータを用いて離型紙に樹脂を塗布してプリ
プレグ製造用樹脂フィルムを製造するに際して、メタリ
ングロール速度M、コーティングロール速度C、及び、
離型紙速度Pが次の関係式を満たすことを特徴とする、
プリプレグ製造用樹脂フィルムの製造方法により好適に
得ることができる。
用樹脂フィルムは前記課題を解決するため次の構成を有
する。すなわち、樹脂が離型シート上に幅50cm以上で
平均目付20g/m2 以下、本文中に定義する目付バラツ
キ10%以下で塗布され、かつ、揮発分の含有量が4重
量%以下であることを特徴とするプリプレグ製造用樹脂
フィルムである。かかる樹脂フィルムは、メタリングロ
ールとコーティングロールを有する幅50cm以上のリバ
ースロールコータを用いて離型紙に樹脂を塗布してプリ
プレグ製造用樹脂フィルムを製造するに際して、メタリ
ングロール速度M、コーティングロール速度C、及び、
離型紙速度Pが次の関係式を満たすことを特徴とする、
プリプレグ製造用樹脂フィルムの製造方法により好適に
得ることができる。
【0010】0.5≦M/C≦2 ……(1) 0.4≦C/P≦1.5 ……(2) また、本発明のプリプレグは、前記課題を解決するため
に次の構成を有する。すなわち、強化繊維からなるシー
ト状強化材に樹脂が含浸されてなる幅50cm以上のプ
リプレグにおいて、該プリプレグにおける平均樹脂目付
が20g/m2 以下、揮発分含有量が3重量%以下であ
り、本文中に定義する樹脂目付バラツキが10%以下で
あることを特徴とするプリプレグである。かかるプリプ
レグは、強化繊維からなるシート状強化材に、前記樹脂
フィルムを片面または両面から接触せしめ、加熱加圧す
ることを特徴とするプリプレグの製造方法により好適に
得ることができる。
に次の構成を有する。すなわち、強化繊維からなるシー
ト状強化材に樹脂が含浸されてなる幅50cm以上のプ
リプレグにおいて、該プリプレグにおける平均樹脂目付
が20g/m2 以下、揮発分含有量が3重量%以下であ
り、本文中に定義する樹脂目付バラツキが10%以下で
あることを特徴とするプリプレグである。かかるプリプ
レグは、強化繊維からなるシート状強化材に、前記樹脂
フィルムを片面または両面から接触せしめ、加熱加圧す
ることを特徴とするプリプレグの製造方法により好適に
得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき、詳細に説明
する。
する。
【0012】本発明の樹脂フィルムは、樹脂が離型シー
ト上に幅50cm以上、平均目付20g/m2 以下、好ま
しくは10g/m2 以下であって目付バラツキが10%以
下、好ましくは5%以下に塗布され、かつ、揮発分の含
有量が4重量%以下、好ましくは3重量%以下であるこ
とが必要である。目付バラツキが10%を越えると、プ
リプレグに作製したときに目付斑を生じたり、甚だしい
場合は目付が低い樹脂フィルムを使用した部分で、プリ
プレグの含浸斑やワレを生じる問題がある。これらは、
平均目付が20g/m2 を越える樹脂フィルムでは顕著な
欠点とはならなかったが、平均目付が20g/m2 以下の
低目付樹脂フィルムでプリプレグを作製する場合には大
きな問題となっていた。
ト上に幅50cm以上、平均目付20g/m2 以下、好ま
しくは10g/m2 以下であって目付バラツキが10%以
下、好ましくは5%以下に塗布され、かつ、揮発分の含
有量が4重量%以下、好ましくは3重量%以下であるこ
とが必要である。目付バラツキが10%を越えると、プ
リプレグに作製したときに目付斑を生じたり、甚だしい
場合は目付が低い樹脂フィルムを使用した部分で、プリ
プレグの含浸斑やワレを生じる問題がある。これらは、
平均目付が20g/m2 を越える樹脂フィルムでは顕著な
欠点とはならなかったが、平均目付が20g/m2 以下の
低目付樹脂フィルムでプリプレグを作製する場合には大
きな問題となっていた。
【0013】本発明において樹脂の平均目付および目付
バラツキは次のようにして測定される。
バラツキは次のようにして測定される。
【0014】樹脂の平均目付は、幅方向目付と、長手方
向目付の平均値とした。また、目付バラツキも幅方向目
付バラツキと長手方向バラツキを変動率(CV値)で現
したものの平均値とした。
向目付の平均値とした。また、目付バラツキも幅方向目
付バラツキと長手方向バラツキを変動率(CV値)で現
したものの平均値とした。
【0015】(1)樹脂フィルムの幅方向目付 樹脂フィルムを幅方向に左右均等になるようにサンプリ
ングし、その樹脂目付を重量法で測定する。カットサン
プルの大きさは10cm×10cmである。幅が50c
mの樹脂フィルムでは両端を除きn=4で、1mの樹脂
フィルムでは両端を除きn=9で測定する。
ングし、その樹脂目付を重量法で測定する。カットサン
プルの大きさは10cm×10cmである。幅が50c
mの樹脂フィルムでは両端を除きn=4で、1mの樹脂
フィルムでは両端を除きn=9で測定する。
【0016】(2)樹脂フィルムの長手方向目付 樹脂フィルムの幅方向の中央部を10cmおきにやはり
10cm×10cmの大きさに長さ4.1mにわたって
サンプリングし重量法で測定する。(n=21) 溶融した樹脂を離型紙上に薄膜状に塗布するためには、
ナイフコーター、ブレードコーター、エアブレードコー
ター、リバースロールコーターなどが用いられるが、本
発明において樹脂を薄膜状に斑が少なく塗布するために
は、リバースロールコーターを用いて特定の条件で塗布
することが好ましく、その他のコーターを用いても、最
低粘度が0.1ポイズ以上300ポイズ以下の樹脂を、
幅が50cm以上に斑が少なく塗布することは困難な場
合がある。
10cm×10cmの大きさに長さ4.1mにわたって
サンプリングし重量法で測定する。(n=21) 溶融した樹脂を離型紙上に薄膜状に塗布するためには、
ナイフコーター、ブレードコーター、エアブレードコー
ター、リバースロールコーターなどが用いられるが、本
発明において樹脂を薄膜状に斑が少なく塗布するために
は、リバースロールコーターを用いて特定の条件で塗布
することが好ましく、その他のコーターを用いても、最
低粘度が0.1ポイズ以上300ポイズ以下の樹脂を、
幅が50cm以上に斑が少なく塗布することは困難な場
合がある。
【0017】本発明に用いる樹脂は、下記する方法で測
定した最低粘度が0.1〜300ポイズ、好ましくは1
〜150ポイズである熱硬化性樹脂、好ましくはエポキ
シ樹脂である。
定した最低粘度が0.1〜300ポイズ、好ましくは1
〜150ポイズである熱硬化性樹脂、好ましくはエポキ
シ樹脂である。
【0018】本発明において樹脂粘度は、動的粘弾性法
を用いて測定される。たとえば、動的粘弾性法測定装置
として、レオメトリックス社製RDA−II型装置を用い
た場合次の条件で測定する。ここにおいて、温度上昇に
伴い、樹脂粘度は低下してその後硬化反応を生じ上昇に
転じるが、本発明における粘度とは、下記の条件で測定
したときの最小値を示す粘度である。そのときの樹脂温
度を最低粘度温度とする。なお、後述する実施例では、
レオメトリックス社製RDA−II型装置を用いた。
を用いて測定される。たとえば、動的粘弾性法測定装置
として、レオメトリックス社製RDA−II型装置を用い
た場合次の条件で測定する。ここにおいて、温度上昇に
伴い、樹脂粘度は低下してその後硬化反応を生じ上昇に
転じるが、本発明における粘度とは、下記の条件で測定
したときの最小値を示す粘度である。そのときの樹脂温
度を最低粘度温度とする。なお、後述する実施例では、
レオメトリックス社製RDA−II型装置を用いた。
【0019】操作モード:ダイナミック 振動数3.1
4ラディアン/秒 昇温速度:1.5℃/分 プレート構成:平行板(半径25mm)、ギャップ1.
00mm。
4ラディアン/秒 昇温速度:1.5℃/分 プレート構成:平行板(半径25mm)、ギャップ1.
00mm。
【0020】樹脂の最低粘度が0.1ポイズより低い
と、樹脂フィルムが均一に作製されず、流れを生じた
り、はじきを生じる問題を発生する。また、離型体の裏
面やセパレーターに樹脂が付着する問題がある。一方、
300ポイズを超えると、やはりフィルムが均一に作成
されない上に、樹脂をコーティングロールから離型紙に
転写する際、転写斑を生じて均一な樹脂フィルムが得ら
れなくなる上、プリプレグを作製したときのタックやド
レープが不足して、良好な成形体が得られない。なお、
コーティング時の温度を上昇させることによって、上述
のような問題を防ごうとすると、熱硬化性樹脂の場合、
硬化を開始するので安定したコーティングが困難であ
る。
と、樹脂フィルムが均一に作製されず、流れを生じた
り、はじきを生じる問題を発生する。また、離型体の裏
面やセパレーターに樹脂が付着する問題がある。一方、
300ポイズを超えると、やはりフィルムが均一に作成
されない上に、樹脂をコーティングロールから離型紙に
転写する際、転写斑を生じて均一な樹脂フィルムが得ら
れなくなる上、プリプレグを作製したときのタックやド
レープが不足して、良好な成形体が得られない。なお、
コーティング時の温度を上昇させることによって、上述
のような問題を防ごうとすると、熱硬化性樹脂の場合、
硬化を開始するので安定したコーティングが困難であ
る。
【0021】本発明の樹脂フィルムは、樹脂を、リバー
スロールコーターを用いてコーティングする際、特定の
条件を採用することによって得られる。
スロールコーターを用いてコーティングする際、特定の
条件を採用することによって得られる。
【0022】すなわち、リバースロールコータにおける
メタリングロール速度Mとコーティングロール速度C、
及び離型紙速度Pが下記の関係を満たすよう設定するの
である。
メタリングロール速度Mとコーティングロール速度C、
及び離型紙速度Pが下記の関係を満たすよう設定するの
である。
【0023】0.5≦M/C≦2 ……(1) 0.4≦C/P≦1.5 ……(2) より好ましくは、次の関係を満たすように設定するのが
よい。
よい。
【0024】0.5≦M/C≦1.2 ……(3) 0.4≦C/P≦1.2 ……(4) まず、メタリングロール速度Mとコーティングロール速
度Cの比を2以下、好ましくは1.2以下で0.5以上
とする必要がある。M/Cが2を越えるとフィルムの目
付斑が増加する問題がある。またM/Cが0.5未満で
あると、極薄フィルムを得るための条件設定が困難とな
り、目付斑が増加するほか、著しい場合にはコーティン
グロールとメタリングロールのクリアランスを保つこと
が出来ず、ロールの破損を生じる可能性が出てくる。
度Cの比を2以下、好ましくは1.2以下で0.5以上
とする必要がある。M/Cが2を越えるとフィルムの目
付斑が増加する問題がある。またM/Cが0.5未満で
あると、極薄フィルムを得るための条件設定が困難とな
り、目付斑が増加するほか、著しい場合にはコーティン
グロールとメタリングロールのクリアランスを保つこと
が出来ず、ロールの破損を生じる可能性が出てくる。
【0025】通常、リバースロールコータにおけるメタ
リングロールとコーティングロールの速度比M/Cは、
例えば原崎著「コーティング方式」(槙書店 1988
年1版6刷P.89)に示すように0.35以下で使用
されるが、本発明ではこれらと異なる条件設定が用いら
れる。
リングロールとコーティングロールの速度比M/Cは、
例えば原崎著「コーティング方式」(槙書店 1988
年1版6刷P.89)に示すように0.35以下で使用
されるが、本発明ではこれらと異なる条件設定が用いら
れる。
【0026】一方、C/Pは、1.5以下、好ましくは
1.2以下とする。C/Pが1.5を超えて低目付の樹
脂フィルムを作製しようとすると、コーティングロール
とメタリングロールの間隔を狭く設定する必要があるた
め、異物などがロール間隔に挟まり樹脂フィルムに筋状
の未塗布部を生じ、プリプレグで欠点になる可能性があ
る、幅が1mm以上の樹脂が塗られていない筋状欠点が
増大する他、ロール間隔が接近しすぎて破損に繋がる危
険が生じる。またC/Pは0.4以上で塗布する必要が
ある。0.4未満であると、樹脂を離型紙に転写する際
の樹脂を延伸する抵抗が増加するため、巻き取りが不均
一になって甚だしい場合は離型紙の破壊を生じるほか、
樹脂が転写されるときに斑を生じ易くなる。ここで、離
型紙速度Pは、バックアップロールの速度とニップ圧
力、巻取張力によって制御し、所定のC/P比の条件を
得ることが出来る。
1.2以下とする。C/Pが1.5を超えて低目付の樹
脂フィルムを作製しようとすると、コーティングロール
とメタリングロールの間隔を狭く設定する必要があるた
め、異物などがロール間隔に挟まり樹脂フィルムに筋状
の未塗布部を生じ、プリプレグで欠点になる可能性があ
る、幅が1mm以上の樹脂が塗られていない筋状欠点が
増大する他、ロール間隔が接近しすぎて破損に繋がる危
険が生じる。またC/Pは0.4以上で塗布する必要が
ある。0.4未満であると、樹脂を離型紙に転写する際
の樹脂を延伸する抵抗が増加するため、巻き取りが不均
一になって甚だしい場合は離型紙の破壊を生じるほか、
樹脂が転写されるときに斑を生じ易くなる。ここで、離
型紙速度Pは、バックアップロールの速度とニップ圧
力、巻取張力によって制御し、所定のC/P比の条件を
得ることが出来る。
【0027】より好ましいC/Pの範囲は、0.5〜
0.9である。
0.9である。
【0028】リバースロールコータにおけるコーティン
グロール速度Cと離型紙の速度Pの比は、やはり上記成
著に示すところでは通常0.4以下で使用されるが、本
発明ではこれらと異なる条件設定が用いられる。
グロール速度Cと離型紙の速度Pの比は、やはり上記成
著に示すところでは通常0.4以下で使用されるが、本
発明ではこれらと異なる条件設定が用いられる。
【0029】塗布する樹脂目付の設定は、上述のロール
条件において、樹脂を溶媒を用いず最低粘度温度より1
0℃高い温度以下、最低粘度温度より50℃低い温度以
上で溶融し、メタリングロールとコーティングロールの
クリアランスを所定量に設定し、目的の樹脂目付のフィ
ルムを得ることが出来る。最低粘度温度より10℃高い
温度を超えて溶融しコーティングすると、熱硬化性樹脂
の場合、硬化反応の影響で樹脂粘度が不安定となり、経
時変化を防ぐことが困難になる。一方、最低粘度温度よ
り50℃低い温度未満でコーティングすると、粘度が高
すぎ、温度斑などによる粘度斑を生じるため本発明の斑
の少ない樹脂フィルムを作製することが困難になる。
条件において、樹脂を溶媒を用いず最低粘度温度より1
0℃高い温度以下、最低粘度温度より50℃低い温度以
上で溶融し、メタリングロールとコーティングロールの
クリアランスを所定量に設定し、目的の樹脂目付のフィ
ルムを得ることが出来る。最低粘度温度より10℃高い
温度を超えて溶融しコーティングすると、熱硬化性樹脂
の場合、硬化反応の影響で樹脂粘度が不安定となり、経
時変化を防ぐことが困難になる。一方、最低粘度温度よ
り50℃低い温度未満でコーティングすると、粘度が高
すぎ、温度斑などによる粘度斑を生じるため本発明の斑
の少ない樹脂フィルムを作製することが困難になる。
【0030】本発明に於いて、コーティング時の樹脂粘
度は、1〜2000ポイズ、好ましくは、10〜800
ポイズとするのがよい。2000ポイズを超えると、特
に10g/m2 以下の目付で均一な目付の樹脂フィルムを
作製することが困難になる。また1ポイズ未満であると
樹脂が付着しない部分、いわゆる、塗工斑を生じ好まし
くない。
度は、1〜2000ポイズ、好ましくは、10〜800
ポイズとするのがよい。2000ポイズを超えると、特
に10g/m2 以下の目付で均一な目付の樹脂フィルムを
作製することが困難になる。また1ポイズ未満であると
樹脂が付着しない部分、いわゆる、塗工斑を生じ好まし
くない。
【0031】この際、樹脂原料は3本ロールによるすり
つぶし、濾過その他の方法により、樹脂の硬化物、粗大
粒子、異物を含まないように調整し、上述の条件を適用
することによって、幅が1mm以上の樹脂が塗られてい
ない筋状欠点を5本/m幅以上、好ましくは3本以上有
していない樹脂フィルムを得ることが出来る。
つぶし、濾過その他の方法により、樹脂の硬化物、粗大
粒子、異物を含まないように調整し、上述の条件を適用
することによって、幅が1mm以上の樹脂が塗られてい
ない筋状欠点を5本/m幅以上、好ましくは3本以上有
していない樹脂フィルムを得ることが出来る。
【0032】好ましくは 本発明の樹脂フィルムは、適
切な離型力と表面張力を有する離型シート上に作製され
る。これらは、代表的には表面に離型処理がなされた離
型紙やプラスチックフィルムであり、離型処理はシリコ
ーン処理が好ましい。樹脂が付着する面に離型処理がな
されておれば良いが、裏面にも、表面と異なる離型力の
離型処理を施しても良い。
切な離型力と表面張力を有する離型シート上に作製され
る。これらは、代表的には表面に離型処理がなされた離
型紙やプラスチックフィルムであり、離型処理はシリコ
ーン処理が好ましい。樹脂が付着する面に離型処理がな
されておれば良いが、裏面にも、表面と異なる離型力の
離型処理を施しても良い。
【0033】本発明に使用する樹脂は、熱硬化性樹脂が
好ましく、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポ
リイミド樹脂などであるが、更に好ましくはエポキシ樹
脂を用いる。
好ましく、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポ
リイミド樹脂などであるが、更に好ましくはエポキシ樹
脂を用いる。
【0034】これらに用いるエポキシ樹脂としては、例
えば、2官能樹脂であるビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペン
タジエン型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂あ
るいはこれらの組み合わせが好適に用いられる。
えば、2官能樹脂であるビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペン
タジエン型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂あ
るいはこれらの組み合わせが好適に用いられる。
【0035】これらに用いる3官能以上の多官能性エポ
キシ樹脂としては、例えば、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、テ
トラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシ
ジルアミノフェノール、テトラグリシジルアミンのよう
なグリシジルアミン型エポキシ樹脂、テトラキス(グリ
シジルオキシフェニル)エタンやトリス(グリシジルオ
キシ)メタンのようなグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂あるいはこれらの組み合わせが好適に用いられる。
キシ樹脂としては、例えば、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、テ
トラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシ
ジルアミノフェノール、テトラグリシジルアミンのよう
なグリシジルアミン型エポキシ樹脂、テトラキス(グリ
シジルオキシフェニル)エタンやトリス(グリシジルオ
キシ)メタンのようなグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂あるいはこれらの組み合わせが好適に用いられる。
【0036】これらに用いる硬化剤としては、ジアミノ
ジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホンのよう
な芳香族アミン、脂肪族アミン、イミダゾール誘導体、
ジシアンジアミド、テトラメチルグアニジン、チオ尿素
付加アミン、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物のよう
なカルボン酸無水物、カルボン酸ヒドラジド、カルボン
酸アミド、ポリフェノール化合物、ノボラック樹脂、ポ
リメルカプタン、三フッ化ホウ素エチルアミン錯体のよ
うなルイス酸錯体などがあげられる。
ジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホンのよう
な芳香族アミン、脂肪族アミン、イミダゾール誘導体、
ジシアンジアミド、テトラメチルグアニジン、チオ尿素
付加アミン、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物のよう
なカルボン酸無水物、カルボン酸ヒドラジド、カルボン
酸アミド、ポリフェノール化合物、ノボラック樹脂、ポ
リメルカプタン、三フッ化ホウ素エチルアミン錯体のよ
うなルイス酸錯体などがあげられる。
【0037】また、これらの硬化剤をマイクロカプセル
化したものも、プリプレグの保存安定性を高めるため
に、好適に用いることができる。
化したものも、プリプレグの保存安定性を高めるため
に、好適に用いることができる。
【0038】これらの硬化剤には、硬化活性を高めるた
めに適当な硬化促進剤を組み合わせることができる。好
ましい例としては、ジシアンジアミドに、3-(3,4-
ジクロロフェニル)-1,1-ジメチル尿素(DCMU)
等の尿素誘導体あるいはイミダゾール誘導体を硬化促進
剤として組み合わせる例、カルボン酸無水物やノボラッ
ク樹脂に第三アミンを硬化促進剤として組み合わせる例
などが挙げられる。
めに適当な硬化促進剤を組み合わせることができる。好
ましい例としては、ジシアンジアミドに、3-(3,4-
ジクロロフェニル)-1,1-ジメチル尿素(DCMU)
等の尿素誘導体あるいはイミダゾール誘導体を硬化促進
剤として組み合わせる例、カルボン酸無水物やノボラッ
ク樹脂に第三アミンを硬化促進剤として組み合わせる例
などが挙げられる。
【0039】また、これらエポキシ樹脂と硬化剤、ある
いはそれらの一部を予備反応させた物を組成物中に配合
することもできる。この方法は、粘度調節や保存安定性
向上に有効である場合がある。
いはそれらの一部を予備反応させた物を組成物中に配合
することもできる。この方法は、粘度調節や保存安定性
向上に有効である場合がある。
【0040】以上の構成要素に加えて樹脂の粘度制御や
プリプレグの取扱い性制御を目的に熱可塑性樹脂を配合
しても構わない。エポキシ樹脂との相溶性、複合材料物
性へ悪影響を及ぼさない等の理由から、好ましい例とし
ては、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、
ポリエチレンオキサイド、ポリメチルメタアクリレー
ト、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルスルホ
ン、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド等
がある。また、これらの樹脂を2種類以上混合しても構
わない。また添加剤として、ゴム粒子、可溶性のゴム、
コアシェル構造のゴムなどを含むことが出来る。これら
は、少なくとも母体樹脂に一部溶解しているか、溶解せ
ず粒子状で存在するが、本発明では筋のない品位良好な
プリプレグを得るために、粒子が存在する場合、実質的
に粒径約50μm以上のものは含まれないように予め粒
子を粉砕しておくか、溶解させておくことが好ましい。
プリプレグの取扱い性制御を目的に熱可塑性樹脂を配合
しても構わない。エポキシ樹脂との相溶性、複合材料物
性へ悪影響を及ぼさない等の理由から、好ましい例とし
ては、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、
ポリエチレンオキサイド、ポリメチルメタアクリレー
ト、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルスルホ
ン、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド等
がある。また、これらの樹脂を2種類以上混合しても構
わない。また添加剤として、ゴム粒子、可溶性のゴム、
コアシェル構造のゴムなどを含むことが出来る。これら
は、少なくとも母体樹脂に一部溶解しているか、溶解せ
ず粒子状で存在するが、本発明では筋のない品位良好な
プリプレグを得るために、粒子が存在する場合、実質的
に粒径約50μm以上のものは含まれないように予め粒
子を粉砕しておくか、溶解させておくことが好ましい。
【0041】本発明において、樹脂原料に揮発分の少な
いものを選択して使用するか、揮発分を除いた上で使用
し、樹脂を調整する工程、フイルムを製造する工程、プ
リプレグ化工程に於いて低揮発性の原料や溶媒を使用し
ないことによって、樹脂フィルム中の揮発分が4重量%
以下、好ましくは3重量%以下とし、得られた樹脂フィ
ルムの吸湿を防ぎながらプリプレグ工程で使用し、さら
に、得られたプリプレグの吸湿を防ぐことによって、プ
リプレグ中の揮発分を3重量%以下、好ましくは2重量
%以下とすることが必要である。この様な方法によらな
い場合、最終的なプリプレグの中に揮発分が残存し、成
形体のボイドが増加したり、品位が低下したりする問題
を生じる。
いものを選択して使用するか、揮発分を除いた上で使用
し、樹脂を調整する工程、フイルムを製造する工程、プ
リプレグ化工程に於いて低揮発性の原料や溶媒を使用し
ないことによって、樹脂フィルム中の揮発分が4重量%
以下、好ましくは3重量%以下とし、得られた樹脂フィ
ルムの吸湿を防ぎながらプリプレグ工程で使用し、さら
に、得られたプリプレグの吸湿を防ぐことによって、プ
リプレグ中の揮発分を3重量%以下、好ましくは2重量
%以下とすることが必要である。この様な方法によらな
い場合、最終的なプリプレグの中に揮発分が残存し、成
形体のボイドが増加したり、品位が低下したりする問題
を生じる。
【0042】また、強化繊維からなるシート状強化材と
しては、強化繊維を一方向に複数本引き揃えてシート状
としたものや、強化繊維を製織した織物を用いることが
できる。強化繊維としては、その力学的特性から炭素繊
維を用いることが好ましい。
しては、強化繊維を一方向に複数本引き揃えてシート状
としたものや、強化繊維を製織した織物を用いることが
できる。強化繊維としては、その力学的特性から炭素繊
維を用いることが好ましい。
【0043】本発明で得られた目付20g/m2 以下、幅
50cm以上の樹脂フィルムは、フィルム化工程と連続し
ているかまたは切り離されたプリプレグ化工程におい
て、強化繊維からなるシート状強化材に対し、上下また
は上、下のいずれかから合わせるように供給し、加熱、
加圧することで、樹脂を繊維に含浸させ一体化したプリ
プレグとする。この際の加熱温度は、先の樹脂の最低粘
度に対して、+50〜−40℃とすることが好ましい。
また、圧力は圧力付与の機構により、一概に決定できな
いが、比較的低圧力を2段以上に付与することが、一段
で高圧力を付与するより好ましい。好ましい圧力の付与
方法は、3段階で計算線圧で0.5〜30kg/cm、
好ましくは1〜15kg/cmの範囲である。圧力が低
すぎたり、温度が低すぎると、樹脂が含浸不足になる
上、繊維のギャップなどの欠点を生じることがある。一
方プリプレグに過大な圧力を付与すると、繊維の毛羽を
生じる上、樹脂目付のバラツキが増加する傾向にある。
50cm以上の樹脂フィルムは、フィルム化工程と連続し
ているかまたは切り離されたプリプレグ化工程におい
て、強化繊維からなるシート状強化材に対し、上下また
は上、下のいずれかから合わせるように供給し、加熱、
加圧することで、樹脂を繊維に含浸させ一体化したプリ
プレグとする。この際の加熱温度は、先の樹脂の最低粘
度に対して、+50〜−40℃とすることが好ましい。
また、圧力は圧力付与の機構により、一概に決定できな
いが、比較的低圧力を2段以上に付与することが、一段
で高圧力を付与するより好ましい。好ましい圧力の付与
方法は、3段階で計算線圧で0.5〜30kg/cm、
好ましくは1〜15kg/cmの範囲である。圧力が低
すぎたり、温度が低すぎると、樹脂が含浸不足になる
上、繊維のギャップなどの欠点を生じることがある。一
方プリプレグに過大な圧力を付与すると、繊維の毛羽を
生じる上、樹脂目付のバラツキが増加する傾向にある。
【0044】これらの条件を選択することによって、本
発明の樹脂フィルムを用いて樹脂目付バラツキが10%
以下のプリプレグを得ることが出来る。
発明の樹脂フィルムを用いて樹脂目付バラツキが10%
以下のプリプレグを得ることが出来る。
【0045】なお、プリプレグの樹脂目付のバラツキは
次のように測定される。
次のように測定される。
【0046】プリプレグの幅方向に樹脂フィルムの幅方
向目付と同様のサンプリング間隔でプリプレグをサンプ
リングし、プリプレグ重量を測定する。その後マトリッ
クス樹脂を溶解する能力のある有機溶媒の抽出液で樹脂
分を除き、残留繊維重量を測定し、プリプレグ重量から
差し引いて樹脂目付を求める。この測定を長手方向に1
mおきに3点繰り返し、平均値と変動率(CV値)を求
める。この変動率をプリプレグの樹脂目付ばらつきと称
する。
向目付と同様のサンプリング間隔でプリプレグをサンプ
リングし、プリプレグ重量を測定する。その後マトリッ
クス樹脂を溶解する能力のある有機溶媒の抽出液で樹脂
分を除き、残留繊維重量を測定し、プリプレグ重量から
差し引いて樹脂目付を求める。この測定を長手方向に1
mおきに3点繰り返し、平均値と変動率(CV値)を求
める。この変動率をプリプレグの樹脂目付ばらつきと称
する。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明する。
説明する。
【0048】実施例1〜7、比較例1〜4 フェノールノボラック型エポキシ樹脂35部、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂65部に、ジシアンジアミド4
部、3(3,4−ジクロロフェニル)1,1’ジメチル
尿素5部を均一に配合し、最低粘度を20ポイズ、最低
粘度温度120℃に調整したエポキシ樹脂を70℃で融
解し、離型紙上に、3ロールタイプのリバースロールコ
ーターを用い、コーティングロール速度Cと、離型紙速
度Pとの比、およびコーティングロール速度Cとメタリ
ングロール速度Mとの比を表1に示すとおり変更してコ
ーティングを実施し、塗工幅100cmの樹脂フィルム
を作成した。なお、ここで離型紙の速度は、10〜25
m/分に保った。
ノールA型エポキシ樹脂65部に、ジシアンジアミド4
部、3(3,4−ジクロロフェニル)1,1’ジメチル
尿素5部を均一に配合し、最低粘度を20ポイズ、最低
粘度温度120℃に調整したエポキシ樹脂を70℃で融
解し、離型紙上に、3ロールタイプのリバースロールコ
ーターを用い、コーティングロール速度Cと、離型紙速
度Pとの比、およびコーティングロール速度Cとメタリ
ングロール速度Mとの比を表1に示すとおり変更してコ
ーティングを実施し、塗工幅100cmの樹脂フィルム
を作成した。なお、ここで離型紙の速度は、10〜25
m/分に保った。
【0049】ここで得られた樹脂フィルムの特性を表1
に示す。なお、コーティング時の樹脂粘度は800ポイ
ズであった。また樹脂フィルムの揮発分は各条件で測定
し1〜2.5重量%であった。
に示す。なお、コーティング時の樹脂粘度は800ポイ
ズであった。また樹脂フィルムの揮発分は各条件で測定
し1〜2.5重量%であった。
【0050】
【表1】 比較例5 コーティング時の温度を60℃と変更した以外は実施例
6と同様にして樹脂フィルムを作成した。このときの樹
脂粘度は、2200ポイズであった。樹脂の平均目付は
10〜12g/m2 と短時間で変動するとともに目付バラ
ツキが10%以上に増加し、コーティング状態が不安定
となった。
6と同様にして樹脂フィルムを作成した。このときの樹
脂粘度は、2200ポイズであった。樹脂の平均目付は
10〜12g/m2 と短時間で変動するとともに目付バラ
ツキが10%以上に増加し、コーティング状態が不安定
となった。
【0051】比較例6 エポキシ樹脂の分子量を変更し、コーティング温度を9
0℃とすることにより、コーティング時の粘度を0.5
ポイズに調整した以外は実施例6と同様にして樹脂フィ
ルムを作成した。コーティングした樹脂に斑点状の樹脂
の未塗工部分を生じた。また長時間コーティングする
と、樹脂が部分硬化する問題を生じた。
0℃とすることにより、コーティング時の粘度を0.5
ポイズに調整した以外は実施例6と同様にして樹脂フィ
ルムを作成した。コーティングした樹脂に斑点状の樹脂
の未塗工部分を生じた。また長時間コーティングする
と、樹脂が部分硬化する問題を生じた。
【0052】実施例8 実施例6で得た樹脂フィルムを繊度0.2g/m、フィ
ラメント数3000の炭素繊維を一方向に引き揃えたシ
ート状物の下面から供給して、上面からは片面のみに離
型剤処理した離型紙を供給し、炭素繊維目付30g/
m2 、幅100cmのプリプレグを作製した。加熱温度
は120℃とし、加圧は計算線圧で最大部分で10kg
/cmとし3段で加圧したところ樹脂目付バラツキ5
%、樹脂含有率25重量%の品位良好なプリプレグを得
た。
ラメント数3000の炭素繊維を一方向に引き揃えたシ
ート状物の下面から供給して、上面からは片面のみに離
型剤処理した離型紙を供給し、炭素繊維目付30g/
m2 、幅100cmのプリプレグを作製した。加熱温度
は120℃とし、加圧は計算線圧で最大部分で10kg
/cmとし3段で加圧したところ樹脂目付バラツキ5
%、樹脂含有率25重量%の品位良好なプリプレグを得
た。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、品質、品位が良好であ
り、しかも樹脂ロスなどが少ない成形体を得ることが出
来る低樹脂目付プリプレグ用広幅極薄樹脂フィルム、お
よびそれを用いて品位良好な低樹脂目付プリプレグを得
ることができる。
り、しかも樹脂ロスなどが少ない成形体を得ることが出
来る低樹脂目付プリプレグ用広幅極薄樹脂フィルム、お
よびそれを用いて品位良好な低樹脂目付プリプレグを得
ることができる。
【図1】本発明の樹脂フィルムを製造するに好適な装置
の一例を示す概略図である。
の一例を示す概略図である。
41:離型紙アンワインダー 42:離型紙 43:解舒した離型紙 44:バックアップロール 45:コーティングロール 48:樹脂フィルム巻取体 50:樹脂融解ロール 51:メタリングロール 57:ローラー間スリット 60:樹脂フィルム
Claims (14)
- 【請求項1】樹脂が離型シート上に幅50cm以上で平均
目付20g/m2 以下、本文中に定義する目付バラツキ1
0%以下で塗布され、かつ、揮発分の含有量が4重量%
以下であることを特徴とするプリプレグ製造用樹脂フィ
ルム。 - 【請求項2】樹脂が離型シート上に幅50cm以上で平均
目付10g/m2 以下、本文中に定義する目付バラツキ1
0%以下で塗布され、かつ、揮発分の含有量が3重量%
以下であることを特徴とするプリプレグ製造用樹脂フィ
ルム。 - 【請求項3】前記樹脂は、本文中に定義する最低粘度が
0.1〜300ポイズの熱硬化性樹脂である請求項1ま
たは2のプリプレグ製造用樹脂フィルム。 - 【請求項4】前記樹脂がエポキシ樹脂である請求項1〜
3のいずれかに記載のプリプレグ製造用樹脂フィルム。 - 【請求項5】幅1mm以上の筋状欠点の個数が樹脂フィ
ルム幅当たり5本/m未満である請求項1〜4のいずれ
かに記載のプリプレグ製造用樹脂フィルム。 - 【請求項6】強化繊維からなるシート状強化材に樹脂が
含浸されてなる幅50cm以上のプリプレグであって、
該プリプレグにおける平均樹脂目付が20g/m2 以下、
揮発分含有量が3重量%以下であり、本文中に定義する
樹脂目付バラツキが10%以下であることを特徴とする
プリプレグ。 - 【請求項7】平均樹脂目付が10g/m2 以下であり、揮
発分含有量が2重量%以下であることを特徴とする請求
項6のプリプレグ。 - 【請求項8】前記樹脂は最低粘度が0.1〜300ポイ
ズの熱硬化性樹脂であって、プリプレグの樹脂含有率が
30重量%以下であることを特徴とする請求項6または
7のプリプレグ。 - 【請求項9】前記樹脂は最低粘度が0.1〜300ポイ
ズの熱硬化性樹脂であって、プリプレグの繊維目付が5
0g/m2 以下であることを特徴とする請求項6または7
のプリプレグ。 - 【請求項10】メタリングロールとコーティングロール
を有する幅50cm以上のリバースロールコータを用いて
離型紙に樹脂を塗布してプリプレグ製造用樹脂フィルム
を製造するに際して、メタリングロール速度M、コーテ
ィングロール速度C、及び、離型紙速度Pが次の関係式
を満たすことを特徴とする、プリプレグ製造用樹脂フィ
ルムの製造方法。 0.5≦M/C≦2 ……(1) 0.4≦C/P≦1.5 ……(2) - 【請求項11】メタリングロール速度M、コーティング
ロール速度C、及び離型紙速度Pが次の関係式を満たす
ことを特徴とする、請求項10のプリプレグ製造用樹脂
フィルムの製造方法。 0.5≦M/C≦1.2 ……(3) 0.4≦C/P≦1.2 ……(4) - 【請求項12】前記樹脂は、最低粘度が0.1〜300
ポイズの熱硬化性樹脂であり、コーティング時の樹脂粘
度は1〜2000ポイズであり、かつ、得られる樹脂フ
ィルムは平均目付20g/m2 以下、本文中に定義する目
付けバラツキ10%以下である、請求項10または11
のプリプレグ製造用樹脂フィルムの製造方法。 - 【請求項13】前記平均目付が10g/m2 以下である、
請求項12のプリプレグ製造用樹脂フィルムの製造方
法。 - 【請求項14】強化繊維からなるシート状強化材に、請
求項1または2に記載の樹脂フィルムを片面または両面
から接触せしめ、加熱加圧することを特徴とするプリプ
レグの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5703298A JPH11254435A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | プリプレグ製造用樹脂フィルムおよびプリプレグ、ならびにそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5703298A JPH11254435A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | プリプレグ製造用樹脂フィルムおよびプリプレグ、ならびにそれらの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11254435A true JPH11254435A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13044111
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5703298A Pending JPH11254435A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | プリプレグ製造用樹脂フィルムおよびプリプレグ、ならびにそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11254435A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005255927A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Toho Tenax Co Ltd | 熱可塑性樹脂プリプレグとその製造方法 |
| JP2005264146A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-29 | Toray Ind Inc | 強化繊維プリプレグ製造用樹脂フィルム、強化繊維プリプレグおよび強化繊維プリプレグ製造用樹脂フィルムの製造方法 |
| JP2006212803A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Toray Ind Inc | 強化繊維プリプレグ製造用樹脂フィルムの製造方法および製造装置 |
| JP2008031222A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Matsushita Electric Works Ltd | プリプレグとその製造方法並びにプリント配線板 |
| JP2011132389A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Toray Ind Inc | シート状プリプレグおよびその製造方法 |
| JP2013221136A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-10-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | プリプレグ |
| JP2022150747A (ja) * | 2021-03-26 | 2022-10-07 | 帝人株式会社 | プリプレグ、プリプレグの製造方法、スリットプリプレグ、積層基材及び繊維強化複合材料 |
-
1998
- 1998-03-09 JP JP5703298A patent/JPH11254435A/ja active Pending
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