JPH11254692A - インクジェット・プリントヘッド用インク溶剤塗布システム - Google Patents

インクジェット・プリントヘッド用インク溶剤塗布システム

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JPH11254692A
JPH11254692A JP11006601A JP660199A JPH11254692A JP H11254692 A JPH11254692 A JP H11254692A JP 11006601 A JP11006601 A JP 11006601A JP 660199 A JP660199 A JP 660199A JP H11254692 A JPH11254692 A JP H11254692A
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wiper
applicator
solvent
wipers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磨損を与えずにプリントヘッドをクリーニン
グするプリントヘッド拭取りシステムを設けてプリント
ヘッドの寿命の延長化を助長すること。 【解決手段】 ワイパー90,92,94,96と、ワ
イパー90,92,94,96を、プリントヘッド7
0,72,74,76からインク残査をクリーニングす
るべく塗布位置および拭取り位置の間で回転運動および
並進運動ができるように支持する支持台85と、ワイパ
ー90,92,94,96を塗布位置へ移動させる際、
当該ワイパーに接触するように配置されるインク溶剤1
05含浸のインク溶剤アプリケータ100と、を備えて
成り、そして、支持台85が、前記回転運動および前記
並進運動の両運動を組合せてワイパー90,92,9
4,96をアプリケータ100から逸らしつつ移動さ
せ、ワイパー90,92,94,96上に溶剤を保持す
るようにした拭取りシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、概して、インク
ジェット印刷メカニズムに関し、より詳細には、インク
ジェット・プリントヘッドをクリーニングするためワイ
パーシステムを用いてインクジェット用インク溶剤を付
与するインク溶剤塗布システムに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷メカニズムは、しば
しば、「ペン」と呼ばれるカートリッジを使用し、これ
は、本明細書では液体着色剤の液滴(一般に「イン
ク」)をページ上に射出するものである。各ペンは、極
小ノズルで形成されたプリントヘッドを備えており、当
該プリントヘッドを通してインク液滴が発射される。画
像を印刷するには、当該プリントヘッドをページを横断
させながら前後に進ませ、その移動と共に所望のパター
ンにインク液滴を射出する。プリントヘッド内の特定の
インク射出メカニズムは、ピエゾ電気または熱方式のプ
リントヘッド技術を用いる様式のような、熟練した当業
者に周知の、様々な各種様式を採用してよい。例えば、
初期の2つの熱式インク射出メカニズムが、米国特許N
o.5,278,584およびNo.4,683,48
1に示されている。熱式システムでは、インクチャンネ
ルと蒸発チャンバーを包含している障壁層を、ノズルオ
リフィス板と基盤層の間に配置する。この基盤層は、典
型的には、直線的に配列された、抵抗体のような、ヒー
タ素子群を備えており、これが付勢されて蒸発チャンバ
ー内部でインクを加熱する。加熱されると、付勢された
抵抗体に結合したノズルからインク滴が射出される。プ
リントヘッドがページを横切って移動する際に抵抗体群
を選択的に付勢することにより、インクを印刷媒体上に
射出して所望の画像(例えば、画、チャートまたは文
書)を形成するのである。
【0003】プリントヘッドをクリーニングし、かつ保
護するために、典型的には、「サービスステーション」
機構をプリンタ架台に支持して、保守に際しプリントヘ
ッドをステーション上で移動できるようにしてある。保
管している間、もしくは印刷していない期間中、前記サ
ービスステーションは、通常、プリントヘッドノズルを
汚れおよび乾燥から実質的に密閉するところのキャップ
形成(capping)システムを具備している。キャ
ップには、プリントヘッド上を真空に引く排気ユニット
に接続するなどして、始動を容易化できるように設計し
たものもある。動作中は、プリントヘッドのクロッグ
(詰まりもの)は、吐き出し操作(spitting)
として知られている工程において各々のノズルを通して
多数のインク滴を発射させて定期的にクリーニングし、
廃棄インクは、サービスステーションの「スピツーン」
(spittoon)容器部分に回収する。吐き出し、
脱キャップ操作後、また時には印刷中、ほとんどのサー
ビスステーションは、インク残査、並びにプリントヘッ
ドに堆積した何らかの紙埃またはその他の屑を除去する
べくプリントヘッドの表面を拭き取るエラストマー製ワ
イパーを備えている。拭き取り操作は、通常、プリント
ヘッドとワイパーの相対運動によって、例えば、ワイパ
ーに対してプリントヘッドを移動するか、プリントヘッ
ドに対してワイパーを動かすか、またはプリントヘッド
とワイパーの両方を移動させて行う。
【0004】プリント画像の鮮明度とコントラストを改
善するため、最近の研究は、インク自体を改善すること
に集中してきた。比較的黒ずんだブラックと比較的鮮明
なカラーに対して、より速く、より耐水性のある印刷を
実現するため、顔料をベースとしたインクが開発され
た。これらの顔料ベースのインクは、初期の頃の染料ベ
ースのインクより固体含量が高く、結果的に、その新規
インクではより高い光学濃度が得られる。両様式のイン
クとも急速に乾燥し、このため、簡単に入手できかつ経
済的な普通紙上にのみならず、最近開発された特殊コー
ト紙、透明物、織物およびその他の媒体上にも、インク
ジェット印刷メカニズムによって高品質の画像を形成さ
せることができるようになった。
【0005】インクジェット産業がプリントヘッドの新
規なデザインを研究する場合、当該産業において「オフ
・アクシス」(off−axis)プリンタとして知ら
れているプリンタに対し、永久的もしくは半永久的プリ
ントヘッドを使用する傾向がある。かかるオフ・アクシ
ス式では、プリントヘッドは、印刷領域全域にわたって
小型のインク供給体だけを搬送し、当該供給体に対し
て、インクが、プリンタ内部の遠隔固定位置に置かれた
オフ・アクシス固定容器から配管を通して補充されるこ
とになる。これらの永久または半永久プリントヘッド
は、小型のインク供給体のみを運ぶ故、それらは、以前
のものに比較して物理的に細幅でよく、交換可能型カー
トリッジであってもよい。プリントヘッドが細幅であれ
ばある程、印刷メカニズムもより細幅となり、より小さ
い「底面積」(footprint)を有し、そのた
め、使用中、その印刷メカニズムを収納するのにそれ程
広い机上空間を要しない。比較的細幅のプリントヘッド
は、通常、比較的小型でかつ軽量であり、そのため、よ
り小さいキャリッジ類、ベアリング類、および駆動モー
タ類が使え、使用者にとってより経済的な印刷ユニット
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのオフ・アクシ
ス式印刷システムに関連した利点は色々あるが、プリン
トヘッドの永久性または半永久性のため、サービスに際
し、特にプリントヘッドからインク残査を拭き取る時
は、特別の配慮が必要となる。プリントヘッドと接触し
た摩擦による拭取り操作は、プリントヘッドの早過ぎる
故障発生を誘発したり、または印刷画像の印刷品質を劣
化させることがある。従って、感知し得るどんな磨損も
与えずにプリントヘッドをクリーニングするプリントヘ
ッド拭取りシステムを設けてプリントヘッドの寿命の延
長化を助長することが望まれることになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明により、インク
ジェット印刷メカニズムにおいてインクジェット用プリ
ントヘッドをクリーニングする拭取りシステムが提供さ
れる。当該拭取りシステムは、ワイパー、および塗布位
置とプリントヘッドからインク残査を洗浄するための拭
取り位置との間で回転移動および並進移動ができるよう
にワイパーを支える支持台を包含する。また、当該拭取
りシステムは、インク溶剤を含ませたインク溶剤アプリ
ケータ(塗布器具)を備え、同アプリケータは、前記ワ
イパーが塗布位置に移された時に前記ワイパーと接触す
るよう配置される。前記支持台は、前記ワイパー上に前
記インク溶剤を保持できるよう回転移動と並進移動の両
方の組合せによって前記アプリケータから離して前記ワ
イパーを移動させる。
【0008】また、本願発明により、上述のような拭取
りシステムを備えたインクジェット印刷メカニズムが提
供される。
【0009】また、本願発明により、インクジェット印
刷メカニズムにおけるインクジェット・プリントヘッド
からインク残査を洗浄する方法が提供される。同方法に
は、(a)インク溶剤を含ませた多孔性材料から成るア
プリケータにワイパーを接触させ、(b)前記ワイパー
と前記アプリケータの両方に密着性の溶媒のメニスカス
として前記アプリケータから前記インク溶剤を抽出し、
そして、(c)そのメニスカスを平衡に到達させた後、
前記ワイパー上に前記インク溶剤を保持できるように前
記ワイパーを前記アプリケータから離して持ち上げるこ
とにより、前記ワイパーに前記インク溶剤を塗布する処
理段階が包含される。この拭取り処理では、インク残査
がプリントヘッドから拭き取られ、そして、前記インク
残差の一部は、前記ワイパー上に保持された前記インク
溶剤中に溶かされる。
【0010】また、本願発明により、インクジェット印
刷メカニズムにおけるインクジェット・プリントヘッド
からインク残査を洗浄する別の方法が提供される。この
方法には、(a)インク溶剤を含ませた多孔性材料から
成るアプリケータにワイパーを接触させ、(b)毛管力
によりかつアプリケータとワイパー間に定められる毛管
領域中にアプリケータからインク溶剤を抽出し、そし
て、(c)ワイパー上にインク溶剤を保持できるように
回転移動と並進移動の両方でワイパーをアプリケータか
ら逸らすことにより、ワイパーにインク溶剤を塗布する
処理段階が包含される。この拭取り処理では、インク残
査がプリントヘッドから拭き取られ、そして、インク残
差部分は、ワイパー上に保持されたインク溶剤中に溶か
される。
【0011】また、本願発明により、インクジェット印
刷メカニズムにおけるインクジェット・プリントヘッド
からインク残査を洗浄する付加的方法が提供される。こ
の方法には、(a)インク溶剤を含ませた多孔性材料か
ら成るアプリケータを横切る第1の方向にワイパーを引
きずって、ワイパーとアプリケータ間に溶剤のメニスカ
スを形成する毛管力によりアプリケータからインク溶剤
を抽出し、(b)前記の引きずり処理後にワイパーの動
きを休止させて、メニスカスを実質的に平衡に到達さ
せ、そして、(c)前記の第1の方向とは反対の方向に
ワイパーを移動しながら同時にワイパーをアプリケータ
から逸らすことでワイパー上にインク溶剤を保持できる
ようにワイパーをアプリケータから離して移動させるこ
とにより、ワイパーにインク溶剤を塗布する処理段階が
包含される。この拭取り処理では、インク残査がプリン
トヘッドから拭き取られ、そしてインク残差部分は、ワ
イパー上に保持されたインク溶剤中に溶かされる。
【0012】本願発明の総合的目的は、プリントヘッド
および印刷メカニズムの寿命以前、特に、急速乾燥性顔
料または染料ベースインクの使用時、および、好ましく
は、オフ・アクシス系から施与される時に、シャープな
鮮明画像をプリントするインクジェット式印刷メカニズ
ムを提供することにある。
【0013】本願発明の更なる目的は、インクジェット
印刷メカニズムにおけるプリントヘッドクリーニング用
のインク溶剤塗布システムを設けて、使用者に信頼でき
る経済的なインクジェット式印刷ユニットを付与するこ
とにもある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しつつ本発明の実
施の形態に沿って本発明を説明する。図1は、工場、事
務所、家庭またはその他の環境において、業務レポー
ト、文通、机上出版物、等の印刷に使用できる、本願発
明に従って構成された、ここでは「オフ・アクシス」イ
ンクジェットプリンタ20として示されている、インク
ジェット印刷メカニズムの一実施例を図示するものであ
る。種々のインクジェット式印刷メカニズムが市販され
ている。例えば、本願発明を具現し得る幾つかの印刷メ
カニズムには、プロッタ、ポータブル印刷ユニット、複
写機、カメラ、ビデオプリンタ、およびファクシミリ装
置、並びに、ファクシミリ/プリンタの組合せのよう
な、種々の組合せ装置が含まれる。ここでは簡単化のた
め、インクジェットプリンタ20の形態で本願発明の概
念を説明する。
【0015】プリンタの構成部品は、型式モデルによっ
て変わることがあるということは明らかであるが、典型
的インクジェットプリンタ20は、一般的にはプラスチ
ック材料から成る、ハウジング、ケーシングまたは囲い
で囲まれたフレームまたはシャーシ22を包含する。印
刷媒体シートは、媒体処理システム26により印刷領域
25を通して送り込まれる。かかる印刷媒体シートは、
紙、カードストック、透明体、写真用紙、織物、マイラ
ー、等のような、任意の形の適当なシート材料であって
よいが、簡単化のため、図示実施例は、紙を使って説明
する。媒体処理システム26は、印刷前に用紙を格納す
るための送りトレイ28を備える。ステッパモータ(非
図示)および駆動ギヤ(非図示)で駆動される一組の典
型的用紙駆動ローラーを用い、前記紙を、入力供給トレ
イ28から、印刷領域25を通して、および印刷後に、
図1においては引っ込められたすなわち休止位置に示さ
れた、拡張出力乾燥ウィング部材30上へ移動させるこ
とができる。ウィング部材30は、しばらくの間、新規
な印刷シートを出力トレイ部分32で乾燥するまで、そ
れ以前に印刷されたどのシートよりも上に保持し、その
後で、ウィング部材30は、その両側を引っ込めて前記
新規な印刷シートを出力トレイ32中へ落とす。媒体処
理システム26は、レター、リーガル、A−4、エンベ
ロープ、等を含む様々なサイズの印刷媒体を収容できる
ようにするために、スライド式長さ調整レバー34、ス
ライド式幅調整レバー36、および封筒送り口38のよ
うな、一連の調整メカニズムを具備してもよい。
【0016】プリンタ20は、ホストデバイスから、典
型的にはパーソナルコンピュータ(非表示)のようなコ
ンピュータから命令を受けるための、プリンタコントロ
ーラ(マイクロプロセッサ40として略表示)も備えて
いる。また、プリンタコントローラ40は、ハウジング
24の外部に置かれたキーパッド42を通して設定され
るユーザ入力に応答して動作することもできる。コンピ
ュータホストに結合されたモニタを用いてオペレータに
見える情報、例えば、プリンタの状態(ステータス)ま
たはホストコンピュータで実行中の特定プログラム、を
表示してもよい。パーソナルコンピュータ、キーボード
および/またはマウス装置のような関連入力装置、およ
びモニタ類は、全て、熟練した当業者には周知である。
【0017】オフ・アクシス・インクジェットペン形式
のキャリッジ45をスライドできるように支持して走査
軸46に沿って印刷領域25中を前後に進めるようにす
るために、キャリッジ45の案内ロッド44がシャーシ
22によって支持されている。キャリッジ45はまた、
全体的に矢印48で示されているように、ハウジング2
4の内装内部に置かれた、サービス領域内に案内ロッド
44に沿って導かれる。在来型のキャリッジ駆動ギヤと
DC(直流)モータを連結して、キャリッジ45に従来
の方法で固定できるところの、エンドレスベルトを駆動
してもよく、この状態で、前記DCモータは、コントロ
ーラ40から受信した制御信号に応答しつつ動作して、
前記DCモータの回転に応じて、キャリッジ45を案内
ロッド44に沿って逐次前進させる。キャリッジ位置の
フィードバック情報をコントローラ40に与えるため、
在来型のエンコーダストリップが、印刷領域25の長手
方向に沿いつつサービステーション領域48の上方に伸
びてよく、この状態で、在来型の光学式エンコーダ読取
装置がキャリッジ45の背面上に搭載され、前記エンコ
ーダストリップによって与えられた位置情報を読取る。
前記エンコーダストリップ読取装置を介して位置のフィ
ードバック情報を与える方法は、当業者に周知の種々の
様々なやり方で実施してよい。
【0018】印刷領域25では、媒体シートは、図2に
概略示された、ブラックインクのカートリッジ50およ
び3つの単色カラーインクのカートリッジ52,54お
よび56のような、インクジェットカートリッジからイ
ンクを受ける。同カートリッジ50〜56はまた、当業
者によって、しばしば、「ペン」とも呼ばれるものであ
る。ブラックインクのペン50は、本明細書では、顔料
ベースのインクを含むものとして説明されている。図示
されたカラーペン52〜56は顔料ベースのインクを含
んでいてもよいが、説明の目的上、カラーペン52〜5
6は、各々が、それぞれ、シアン、マゼンタおよび黄色
の染料ベースのインクを含むものとして記述されてい
る。パラフィンベースのインク、並びに染料と顔料の両
方の特性を有するハイブリッド、すなわち混合インクの
ような、他種類のインクもペン50〜56に用いてよい
ということは明らかである。
【0019】図示されたペン50〜56は、それぞれ、
「オフ・アクシス」式のインク分配システムとして知ら
れているものにインク供給体を格納するための小容器を
包含したもので、これは、プリントヘッドが走査軸46
に沿って印刷領域25中を往復運動する際に、全インク
を搬送する容器を各ペンが備えているところの交換式カ
ートリッジシステムとは対照的なものである。故に、交
換式カートリッジシステムは、「オン・アクシス」(o
n−axis)と考えてよく、それに対し、印刷領域走
査軸から離れた固定位置に主インク供給体を蓄えるシス
テムは、「オフ・アクシス」システムと呼ばれる。図示
したオフ・アクシス式プリンタ20では、各プリントヘ
ッド向けの各色のインクが、導管または配管系58を介
して、一群の固定式主容器60,62,64および66
から、それぞれ、ペン50,52,54および56のオ
ン・ボード容器に分配される。固定式の主容器60〜6
6は、プリンタシャーシ22で支持された貯蔵器68に
格納された交換可能インク供給体である。ペン50,5
2,54および56の各々は、それぞれ、プリントヘッ
ド70,72,74および76を備えていて、それらが
選択的にインクを射出することで印刷領域25の前記媒
体シート上に画像を形成するのである。プリントヘッド
70〜76をクリーニングすることに関して本明細書に
開示された概念は、図示されたオフ・アクシス式半永久
または永久プリントヘッドに対してと同様、交換式イン
クジェットカートリッジにも等しく適用されるが、図示
システムの最大の利点は、プリントヘッド寿命の延命が
特に望まれているオフ・アクシス・システムにおいて実
現させることができる点である。
【0020】プリントヘッド70,72,74および7
6は、それぞれ、熟練した当業者に周知の方法で複数の
ノズルを貫通形成したオリフィス板を有する。各プリン
トヘッド70〜76のノズルは、オリフィス板に沿っ
て、少なくとも1列、一般的には2列の線形配列に形成
される。ここで使われる時、用語「線形」(linea
r)は、ほとんど線形もしくは実質的に線形と解釈で
き、かつ相互から僅かに片寄った、例えば、ジグザグ配
置の、ノズル配置を含んでもよい。各線形配列は、典型
的には、走査軸46に垂直な縦方向に軸合わせされ、各
配列の長さが、プリントヘッドのシングルパス(1回通
過)に対する最大画像列(maximumimage
swath)を定めることになる。図示されたプリント
ヘッド70〜76は、熱インクジェット式プリントヘッ
ドであるが、圧電式プリントヘッドのような、その他の
方式のプリントヘッドを使用してもよい。熱インクジェ
ット式であるプリントヘッド70〜76は、一般的に
は、ノズルに結合されている複数の抵抗体を含む。選択
された抵抗体が付勢されると、気泡が生成され、これが
ノズルからそしてノズルの下の印刷領域25にあるシー
ト紙上にインク液滴を射出する。プリントヘッドの抵抗
体群は、コントローラ40からプリントヘッドのキャリ
ッジ45までの多重導体ストリップ78によって伝達さ
れる発射命令制御信号に応答して選択的に付勢される。
【0021】図2および図3は、本願発明に従って構成
されたインク溶剤塗布サービスステーション80の一実
施形態を示す。サービスステーション80は、フレーム
82を含み、これは、プリンタのハウジング24内部の
サービス領域48においてシャーシ22によって支持さ
れている。ペン50〜56のプリントヘッド70〜76
をサービスできるよう、サービスステーション80は、
当該サービスステーションのフレーム82で支持された
可動プラットフォーム(支持台)を備えている。ここで
は、サービス用のプラットフォームは、矢印83で示さ
れたように、フレーム82の内部に収容されたベアリン
グまたはブッシングによって支持された車軸を有する回
転機素として示されている。車軸は、外板端84と内板
端84'を有し、図示実施例における車軸は、プリント
ヘッド走査軸46に平行である。ここで用いられる時、
「内板」(inboard)は、印刷領域25に最も近
接したサービスステーションの側面に該当し、一方、
「外板」(outboard)は、印刷領域25から最
も離れたサービスステーションの側面に該当する。図示
された回転機素は、外板駆動ギヤ86と内板駆動ギヤ8
6'を備えたタンブラ85を包含する。タンブラ85
は、キャップ組立体88のような、一連のサービス部品
類を、プリントヘッド70〜76をサービスできる位置
に搬送する。キャップ組立体88は、好ましくは、プリ
ントヘッド70〜76の各々を密封するための4つの個
別キャップを含むが、図2では、1個のキャッピングユ
ニットだけが確認できる。
【0022】回転式のプラットフォーム85によって搬
送されるその他のサービス用部品類は、ブラック用のプ
リントヘッド70をサービスするためのブラック用ワイ
パー90と、各色用のプリントヘッド72,74および
76をサービスするための3つのカラー用ワイパー9
2、94および96とを含むが、図2の側面図では、黄
色ワイパー96の陰に隠れてシアンおよびマゼンタ用ワ
イパーは確認できない。好ましくは、ワイパーの各々、
すなわちワイパー90〜96は、ニトリルゴムのよう
な、屈曲性で、弾力のある、非磨耗性の弾性材料から、
またより好ましくは、エチレンポリプロピレンジエンモ
ノマー(EPDM)、または当業者に周知のその他の類
似材料から構成される。ワイパー90〜96に関して、
適当な硬度(durometer)、すなわち、弾性体
の相対硬度は、Shore A 目盛で35〜80の範
囲から、またはより好ましくは、60〜80の範囲内
で、または更により好ましくは、標準の製造公差である
ところの、70±5の硬度計で選択してよい。
【0023】タンブラ85上のカラー用ワイパー92〜
96が配置されている半径とは異なる半径位置に沿って
ブラック用ワイパー90を配することにより(説明のた
め、ここでは、ブラックおよびカラー用ワイパーは18
0°離れた状態で示されている)、ブラック用のプリン
トヘッド70をクリーニングすると共にカラー用プリン
トヘッド72〜76をクリーニングするのに種々の拭取
り形式を採用することが可能となる。例えば、染料ベー
スのインクを含んだカラーペン52〜56は、ブラック
の顔料ベースのインクを分配するブラックペン50を拭
き取るのに要するよりも速い拭取り速度を使って拭き取
ってよい。過去においては、多くのサービスステーショ
ンが、ブラックとカラーの両方のプリントヘッドを同時
に拭き取る必要のあるワイパーを使ったが、そのため、
ブラック用顔料ベースインクとカラー用染料ベースイン
クとに対する最適な拭取り速度の間で妥協せざるを得な
かった。ブラック用のプリントヘッドをクリーニングす
るのに要する比較的低速の拭取りストロークでは、カラ
ー用のプリントヘッドから余分のインクが抽出されたた
め、過去には諸々の問題に遭遇した。カラーペンに対し
て、カラーインクがオリフィス板およびワイパー間でし
み出るだけの余剰時間を与えることなしに、速めの拭取
りストロークを使うと、その時は、ブラック用ワイパー
がブラック用プリントヘッド上のブラックインク残査を
飛び越えることになる。これらの問題は、ブラック用ワ
イパー90およびカラー用ワイパー92〜96を、タン
ブラ85の周辺部の周りの別々の位置に配置し、これに
よって、ブラック用プリントヘッド70とおよびカラー
用プリントヘッド72〜76の両方に対する拭取り操作
を最適化させることができるサービスステーション80
によって回避される。
【0024】プリンタ20のような、オフ・アクシス式
プリンタ用の、特に、顔料ベースのブラックインクと染
料ベースのカラーインクのような、異なった種類のイン
クを使う方式の、永久的または半永久的インクジェット
・プリントヘッドの出現は、サービスステーションの設
計者にとって興味深いものである。新規サービスの対処
法は、ペンをクリーニングしつつ維持してプリントヘッ
ドの寿命を引き伸ばすことが要求される。種々のサービ
スルーチンを研究する際、インク溶剤の利用が、プリン
トヘッドのクリーニングに対する最適のアプローチであ
るかも知れないと考えられる。特に、インク溶剤が、拭
取り中にプリントヘッドのオリフィス板を滑らかにする
べく(潤滑剤として)作用し、プリントヘッドに対する
不必要なきずまたは損傷を避け、これによって、プリン
トヘッドの長寿命を保証するなら、それはより望ましい
ことである。更に、インク溶剤が、プリントヘッドに塗
布される時に、インクの堆積を抑制するように機能する
非接着コーティングとして作用することも望まれる。
【0025】これらの目的を達成するため、サービスス
テーション80は、ワイパー洗浄機素、かき板または吸
取り板102と共に、本願発明に従って構成されたイン
ク溶剤アプリケータ機素すなわちアプリケータ100を
装備している。そのアプリケータ100は、中空容器す
なわちコンテナ104の内部に収容されている。アプリ
ケータ100には、インクジェットインク溶剤105を
しみ込ませるかまたは吸収させる。吸取り板102をア
プリケータ100と同じコンテナに収容してよいが、図
示実施例では、吸取り板102は、当該吸取り板の容器
またはコンテナ106の内部に容れる。アプリケータ用
のコンテナ104および吸取り板用のコンテナ106
は、フレーム82の底板で支持される。ブラック用プリ
ントヘッドアプリケータおよび吸取り板は、図2に示さ
れるが、アプリケータ100および吸取り板102は、
各々、ブラックワイパー90と同様、カラーワイパー9
2〜96を洗浄しつつ溶剤105を塗布できるよう(走
査軸46に平行で、かつ図2において描画シート面中に
入る方向に)フレーム82の横方向に幅が広がる一体化
機素であってよい。あるいは、各ワイパー90,92,
94および96に1つずつ、すなわち4組の別々のアプ
リケータを備えることが有益なこともある。例えば、2
組のアプリケータおよび吸取り板を設けることが望まし
いことがあり、この場合は、1組はブラック顔料ベース
インクワイパー90用として、他の組は全てのカラー染
料ベースインクワイパー92〜96用として使用され
る。
【0026】インクジェットインク溶剤105は、好ま
しくは、空気から水を吸収する吸湿性の材料である。何
故ならば、水は、説明されているインクに対する良き溶
剤であるからである。適当な吸湿性溶剤材料には、ポリ
エチレングリコール(PEG)、リポニックーエチレン
グリコール(LEG)、ジエチレングリコール(DE
G)、グリセリンまたはその他同様の性質を有するよう
な材料がある。これらの吸湿性材料は、それらがほとん
どゼロ蒸気圧を有する故に長い時間中に容易に完全乾燥
しない液体またはゼラチン状化合物である。ここでは説
明の目的で、アプリケータ100には、好ましいインク
溶剤、すなわち、PEGをしみ込ませる。
【0027】アプリケータ100は、多孔性材料、例え
ば、ポリウレタン発泡体、焼結ポリエチレン、または当
分野で周知のその他の機能的に類似の材料のような開放
セル型の熱硬化性プラスチックから形成されることが好
ましい。好ましい実施例では、アプリケータ100は、
プラズマ処理されるとPEG溶剤105に関して親和性
になるところの高密度ポリエチレン(HDPE)から構
成してよい。プラズマ処理では、アプリケータ100全
体を残留空気が実質的に排気される調圧空洞に置き、そ
の後、その空洞にガスを加え、そして、その空洞に高周
波電圧を印加する。この高周波電圧がガスをプラズマに
変え、そのプラズマが、次いで、幾つかのHDPE原子
をガス由来の原子と置き換えることにより固体の表面化
学を変化させるのである。このプラズマ処理工程を通し
て、プラスチックの表面エネルギーを徹底的に変更で
き、図示実施例では、この表面エネルギーが高められ
て、比較的小さいぬれ角(wetting angl
e)となり、これが次には比較的大きい毛管圧を生ずる
ことになる。代表的なガス添加物は、亜酸化窒素、酸
素、またはヘリウムである。このプラズマ処理工程に続
いて、液体溶剤105内への液浸によりインク溶剤10
5をアプリケータ100内にしみ込ませてよい。あるい
は、アプリケータ中を真空引きして孔内の空気を排除
し、続いてインク溶剤を導入することにより、アプリケ
ータ100にインク溶剤105を強制充填してもよく、
この場合は、プラズマ処理の必要性がなくなる。
【0028】図3は、キャップ組立体88およびワイパ
ー90〜96のような、種々のサービス部品類をプリン
トヘッド70〜76のサービス位置に配置させるのに、
タンブラ85がどのように移動されるかを示す。外板タ
ンブラ駆動ギヤ86を1組の伝達(トランスファー)ギ
ヤによって噛み合わせる。モータ110は、出力シャフ
トを備え、その上には、トランスファーギヤまたはギヤ
群108と噛み合ってタンブラ85を回転させるべくピ
ニオンギヤ112が取り付けられており、その意味で、
モータ110は、本明細書では、「回転モータ」と呼ば
れることがある。モータ110は、プリンタコントロー
ラ40から受けた制御信号に応答して動作する。
【0029】矢印114で示されたように、タンブラ8
5を並進移動により上下させるために、サービスステー
ション80は、ピニオンギヤ116を保持する出力シャ
フトを備えた第2モータ115を包含する。ピニオンギ
ヤ116は、タンブラ85の内板駆動ギヤ86'を駆動
するところの1組のトランスファーギヤ118と噛み合
う。モータ115もプリンタコントローラ40から受け
た制御信号に応答して動作する。サービスステーション
80は、タンブラ85の各端部に、タンブラ軸の両端8
4および84'を受けつつ回転できるように支持するブ
ッシュ122を有するZ−カム120のような、一対の
Z−カムを備えている。簡単化のため、内板Z−カム1
20の動作のみを記述する。Z−カム120は、矢印1
24で示すように、フレーム82の内壁に沿って前後に
移動する。Z−カム120は、好ましくはテフロン充填
プラスチック材料のような低摩擦材料を被覆するかまた
はその材料から作られるところの、上部案内機素126
および下部案内機素128の間に捕捉される。モータ1
15がピニオンギヤ116、トランスファーギヤ組11
8、および内板タンブラギヤ86'を駆動する時、車軸
内板端部84'(axle inboard end)
によって、矢印124に示されるように、従って案内1
26および案内128の間で移動できるようにZ−カム
120が推進されるので、この回転運動がZ−カム12
0の自転移動(revolving movemen
t)に変換される。Z−カム120が案内126および
案内128の間で移動する時、ブッシュ122が、矢印
114で示されるように、タンブラ85を上下させる。
従って、モータ115は、ここでは、「Z−モータ」と
呼ばれる。図3において、Z−カム120の破線表示
は、ワイパーがプリントヘッドをクリーニングするため
の拭取り位置に持ち上げられた概略位置にあることを示
す。
【0030】タンブラ85の上下操作中は、ギヤ11
2,108および86の噛み合いを維持することが望ま
しく、そうすれば、Z−モータ115の操作中または操
作後の何れにおいてもタンブラは回転モータ110で回
転させることができる。これを行うには、支持ブラケッ
ト130をフレーム82の外板側壁134および内板側
壁136を通して延びる車軸132によって旋回できる
ように支持する。回転モータ110とZ−モータ115
は、両方とも、矢印138で示した方向に回転できるよ
う旋回ブラケット132で支持する。ブラケット132
はまた、タンブラ85の上下操作を容易化できるようギ
ヤ116,118および86'の噛み合いも維持する。
タンブラ車軸の外板端部84は、ブラケット130で支
持されたブッシュ(非表示)によって回転可能状態に支
持される。
【0031】図4は、アプリケータ100の表面からイ
ンク溶剤105をつつき取る操作の不満足な方法を示
す。タンブラ85を先ずつつき出し位置まで下げ、ここ
でブラックワイパー90のような、プリントヘッドワイ
パーをその関連アプリケータ100に接触させてよい。
次いで、このつつき出し位置でモータ110を回転させ
て、アプリケータ100の表面を横切ってワイパーを滑
らせる。この滑り運動中、毛管力がアプリケータ100
の孔群からインク溶剤を引き出してかつワイパー90お
よびアプリケータ100の表面間に定められる小空間に
供給するのでインク溶剤のメニスカスすなわち灯心(w
ick)105'がワイパーの各サイドに形成される。
この毛管作用はまた、熟練した当業者によって「浸みだ
し」(wicking)と呼ばれるものである。残念な
がら、この滑り運動が、図4の矢印83によって示され
るような、タンブラ85の純粋回転運動を通して継続さ
れる場合、インク溶剤105'のメニスカスは、ワイパ
ーが灯心端を弾き逸れるにつれて実質的に減少し、そし
て、図4のワイパー90'の所で示されるように、極く
少量の溶剤がワイパーによって保持される。事実、タン
ブラ85の純粋回転運動を通して達成されるこの滑り運
動は、ワイパー90から余剰流体を除去するのに有用で
ある。
【0032】不従順(noncompliant)なア
プリケータ100に沿った従順な(complian
t)ワイパー90のこの単純滑りを避けるために、回転
モータ110とZ−モータ115の両方を同時に動作さ
せて、所望のワイパー運動を与えるようにする。先ず、
ワイパー90をアプリケータ100に噛み合わせる以前
に、図5で矢印140で示すように、Z−モータ115
がワイパーを事前つつき出し位置(pre−pick
elevation)へ動かす。図6に示すように、回
転モータ110がタンブラ85を矢印142の方向に回
転させて、アプリケータ100の表面に沿ってワイパー
90を動かしかつ引きずらせ、十分なインク溶剤のメニ
スカス105'を現出させるようにする。図4に関して
上述したようにメニスカス105'が壊される点までワ
イパー90を回転する以前に、当当該システムは、先
ず、休止してメニスカスを平衡に到達させる(この休止
段階を図7に示す)。この休止中、毛管力によってアプ
リケータ100から溶剤を抽出し、メニスカス105'
が十分現れるように、ワイパー上に集める。ここに図示
した部品類と材料を使う場合の適当な休止時間は約1秒
であるが、様々な実施においてまたは様々な量の溶剤を
つつき取るのにその他の休止時間を採用してもよい。図
8は最終的つつき出し操作を示し、この場合、回転モー
タ110は、矢印144で示したように方向転換し、一
方、Z−モータ115は、矢印146で示したように、
ワイパー90をアプリケータから逸らすように持ち上げ
る。溶剤灯心105'からのワイパー90の逆回転(矢
印144)と並進掛外し(矢印146)のこの組合せに
よって、適切な溶剤量がワイパー上に保持される。図8
は、十分な量のインク溶剤105''を現に含んでいるワ
イパー90を示す。このように、ワイパー90の同時的
逆転回転および持上げに関するこの二重調和運動(du
al coordinated motion)は、十
分な量のインク溶剤105''をワイパー90の先端に保
持するのに役立つのである。
【0033】図9は、プリントヘッド70からのインク
残査のクリーニング操作を図示するものである。ここで
は、タンブラ85の矢印83の方向の回転運動を通し
て、ワイパー90の先端からプリントヘッド70のオリ
フィス板まで運ばれている溶剤105'''が見える。図
8のつつき出し位置から図9の拭取り位置までの転移
で、Z−モータ115およびZ−カム120は、タンブ
ラ85をサービス位置まで持ち上げて、拭取りストロー
ク中、ワイパー90を収縮させて、ワイパー90および
プリントヘッド70の間に所望の干渉すり合わせ具合が
得られるようにする。ワイパー90の前縁に沿うインク
溶剤105''は、プリントヘッド70上の乾燥したイン
ク残査を溶解するのに役立つ一方、また、ワイパーおよ
びプリントヘッドの間の潤滑剤としても働いて、プリン
トヘッドの磨損を防止する。加えて、ワイパー90の後
縁に沿って、図解の目的で図9では厚さを誇張して示さ
れている溶剤105'''の薄膜があり、これはプリント
ヘッド70上に保護コーティングとして残る。
【0034】図10は、拭取りシーケンスの最終段階を
示し、この場合、ワイパー90は、タンブラ85が矢印
83の方向に回転する時に、インク残査を吸取り板10
2上に堆積する。図9および図10の位置の間の転移で
は、Z−モータ115とZ−カム120は、ワイパー9
0が図10に示すように吸取り板102と接触する位置
までタンブラ85を下げるように動作する。図10のワ
イパークリーニング段階から、次いで、タンブラは図8
の溶剤つつみ取り段階まで回転し、必要ならプリントヘ
ッド洗浄シーケンスを繰り返してプリントヘッド70を
クリーニングする。これまでは、ブラックプリントヘッ
ド70とワイパー90に関連させてこの拭取りルーチン
を説明してきたが、カラーワイパー92〜96をタンブ
ラ85で同様に動かしてカラープリントヘッド72〜7
6をそれぞれクリーニングしてもよいということは明ら
かである。
【0035】上述のように、インク溶剤適用サービスス
テーション80を用いることで様々な利点が現実のもの
となる。アプリケータ100のような、多孔質媒体にイ
ンク溶剤を蓄えることにより、弾性ワイパー90〜96
が十分な量のインク溶剤を抽出しかつ保持するようにそ
の弾性ワイパーを回転モータ110とZ−モータ115
の調和操作で移動させる。次いで、プリントヘッド70
〜76を横切って溶剤105をぬぐい取るようにそのワ
イパーを移動させて、蓄積したインク残査を溶かすよう
にする。この拭取りストローク中、そのワイパーはま
た、溶剤の非接着性コーティングをプリントヘッドオリ
フィス板上に堆積して、好都合にも、その後のインク残
査の採取を遅らせる。次いで、ワイパーは、次の拭取り
ストロークを開始する以前に、吸取り板を横切って移動
して、溶解したインク残査並びに汚れた溶剤105をワ
イパーから除去する。流動性のインク溶剤105はまた
潤滑剤としても働き、そのため、ワイパーの摩擦作用に
よって、好都合にも、プリントヘッドが不必要に磨損さ
れることはない。従って、このインク溶剤塗布システム
を用いれば、好都合にも、プリントヘッドの寿命が引き
伸ばされて、信頼できる、堅固なプリンタ20が使用者
にもたらされるのである。
【0036】以下に、本発明に実施の形態を要約列挙す
る。
【0037】<1> インクジェット印刷メカニズム2
0におけるプリントヘッド70,72,74,76をク
リーニングするための拭取りシステムにおいて、ワイパ
ー90,92,94,96と、ワイパー90,92,9
4,96を、プリントヘッド70,72,74,76か
らインク残査148をクリーニングするべく塗布位置お
よび拭取り位置の間で回転運動142,144および並
進運動140,146ができるように支持する支持台8
5と、ワイパー90,92,94,96を塗布位置へ移
動させる際、当該ワイパーに接触するように配置される
インク溶剤105含浸のインク溶剤アプリケータ100
と、を備えて成り、そして、支持台85が、回転運動1
44および並進運動146の両運動を組合せてワイパー
90,92,94,96をアプリケータ100から逸ら
しつつ移動させ、ワイパー90,92,94,96上に
溶剤105''を保持するようにした拭取りシステム。
【0038】<2> 支持台85が、ワイパー90,9
2,94、96からインク残査148を除去するため
に、当該ワイパーをクリーニング位置へ移動可能な状態
で支持すること、および、このシステムが、前記クリー
ニング位置にある時に、ワイパー90,92,94,9
6と接触するよう配置されたワイパークリーナー102
を備えている、前記<1>に記載の拭取りシステム。
【0039】<3> ワイパークリーナー102が吸収
剤吸取り板部材から成る、前記<2>に記載の拭取りシ
ステム。
【0040】<4> 支持台85を回転運動142,1
44させるために当該支持台に連結されている駆動用の
第1モータ110と、支持台85を並進運動140,1
46させるために当該支持台に連結されている駆動用の
第2モータ115とを備えて成り、第1モータ110お
よび第2モータ115の両方が同時に動作して、ワイパ
ー90,92,94,96をアプリケータ100から逸
らして移動させる、前記<1>に記載の拭取りシステ
ム。
【0041】<5> ワイパー90,92,94,96
は、従順材料から成り、アプリケータ100は、前記の
ワイパー90,92,94,96との接触ができるよう
に配置された塗布表面を有する非従順の多孔性材料から
成り、アプリケータ100とワイパー90,92,9
4,96との接触によって従順材料である当該ワイパー
が収縮され、その収縮されたワイパーと、アプリケータ
100の塗布表面との間に毛管領域が定められ、そし
て、毛管力の下で、多孔性材料であるアプリケータ10
0からその毛管領域中へインク溶剤105を引き込むよ
うにした前記<1>に記載の拭取りシステム。
【0042】<6> インクジェット・プリントヘッド
70,72,74,76と、前記<1>〜<5>の何れ
かに記載の拭取りシステムとを含んで成るインクジェッ
ト印刷メカニズム20。
【0043】<7> インクジェット印刷メカニズム2
0におけるインクジェット・プリントヘッド70,7
2,74,76からインク残査148をクリーニングす
るための方法において、(1)インク溶剤105をしみ
込ませた多孔性材料のアプリケータ100を横切る第1
の方向142にワイパー90,92,94,96を引き
ずって毛管力によりアプリケータ100からインク溶剤
105を抽出し、ワイパー90,92,94,96およ
びアプリケータ100の間に溶剤105'のメニスカス
を形成すること、および前記の引きずり操作後にワイパ
ー90,92,94,96の動きを休止して、メニスカ
スを平坦にさせること、およびワイパー90,92,9
4,96上にインク溶剤105''を保持するために、ワ
イパー90,92,94,96をアプリケータ100か
ら逸らす方向(146)に動かすと同時に当該ワイパー
を第1の方向142とは逆の方向144に動かすことに
よって、ワイパー90,92,94,96をアプリケー
タ100から取り外し、更に、インク残査148をプリ
ントヘッド70,72,74,76から拭き取ると共
に、ワイパー90,92,94,96上に保持されたイ
ンク溶剤105内にあるインク残査148の一部を溶か
すことからなるステップと、(2)プリントヘッド7
0,72,74,76からインク残査148を拭き取り
かつワイパー90,92,94,96上に保持されたイ
ンク溶剤中のインク残査148部分を溶かすことからな
るステップと、を有してなる方法。
【0044】<8> 前記の引きずり操作が、第1の方
向142にアプリケータを横切ってワイパーを回転移動
させることを含むこと、前記の取り外し操作が、前記の
逆方向144にワイパーを回転移動させる操作を含むこ
と、前記持ち上げ操作が、アプリケータ100から逸れ
て動く並進運動146を含むこと、を含む前記<7>に
記載の方法。
【0045】<9> インクジェット印刷メカニズム2
0におけるインクジェット・プリントヘッド70,7
2,74,76からインク残査148をクリーニングす
るための方法において、(1)インク溶剤105をしみ
込ませた多孔性材料のアプリケータ100にワイパー9
0,92,94,96を接触させ、毛管力により、アプ
リケータ100からアプリケータ100およびワイパー
90,92,94,96の間に定められる毛管領域中に
インク溶剤105を抽出し、回転運動144および並進
運動146の両運動によってワイパー90,92,9
4,96をアプリケータ100から逸らして移動させ、
ワイパー90,92,94,96上にインク溶剤10
5''を保持することにより、インク溶剤105をワイパ
ー90,92,94,96に塗布するステップと、
(2)プリントヘッド70,72,74,76からイン
ク残査148を拭き取り,かつワイパー90,92,9
4,96上に保持されたインク溶剤中のインク残査14
8部分を溶かすステップとを設けて成る方法。
【0046】<10> 拭取り操作以後でかつ塗布操作
以前にワイパー90,92,94,96)からインク残
査148をクリーニングする操作を更に含み、そしてワ
イパー90,92,94,96からインク残査148を
クリーニングする操作が、ワイパー90,92,94,
96にワイパークリーナー102を接触させて、ワイパ
ー90,92,94,96からインク残査148の固体
成分を削り取り、更にワイパー90,92,94,96
からインク残査148とインク溶剤105''の液体成分
を吸収剤部分中に吸収させるようにした前記<7>に記
載の方法。
【0047】
【発明の効果】本発明の、インクジェット印刷メカニズ
ムにおけるプリントヘッドをクリーニングするための拭
取りシステムは、ワイパーと、前記ワイパーを、前記プ
リントヘッドからインク残査をクリーニングするべく塗
布位置および拭取り位置の間で回転運動および並進運動
ができるように支持する支持台と、前記ワイパーを塗布
位置へ移動させる際、前記ワイパーに接触するように配
置されるインク溶剤含浸のインク溶剤アプリケータとを
備えて成り、そして、前記支持台が、前記回転運動およ
び前記並進運動の両運動を組合せて前記ワイパーを前記
アプリケータから逸らしつつ移動させ、前記ワイパー上
に溶剤を保持するようにしたことを特徴とする拭取りシ
ステムである。
【0048】従って、本発明によれば、感知し得るどん
な磨損も与えずにプリントヘッドをクリーニングするプ
リントヘッド拭取りシステムを設けてプリントヘッドの
寿命の延長化を助長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット・プリントヘッドをサービスす
るための本願発明のインク溶剤塗布システムの1形態を
有するプリントヘッドサービスステーションを含む、イ
ンクジェット印刷メカニズムの1形態、ここでは、イン
クジェット式プリンタ、の斜視図である。
【図2】インクジェット・プリントヘッドと共に、図1
のインク溶剤塗布システムを示す側面立面図である。
【図3】簡単のため視野からタンブラ部分が除かれた状
態の、図1のサービスステーションの部分的に分解され
た拡大斜視図である。
【図4】図1の塗布システムのアプリケータからインク
溶剤をつつき出すワイパーの拡大側面立面図であって、
溶剤の不満足なつつき出し方法を示す。
【図5】図1の塗布システムのアプリケータからインク
溶剤をつつき出すワイパーの拡大側面立面図であって、
好ましい溶剤つつき出し方法の第1段階を示す。
【図6】図1の塗布システムのアプリケータからインク
溶剤をつつき出すワイパーの拡大側面立面図であって、
好ましい溶剤つつき出し方法の第2段階を示す。
【図7】図1の塗布システムのアプリケータからインク
溶剤をつつき出すワイパーの拡大側面立面図であって、
好ましい溶剤つつき出し方法の第3段階を示す。
【図8】図1の塗布システムのアプリケータからインク
溶剤をつつき出すワイパーの拡大側面立面図であって、
好ましい溶剤つつき出し方法の第四段階を示す。
【図9】図1のインク溶剤塗布システムのワイパー部分
の拡大側面立面図であって、インクジェット・プリント
ヘッドを拭取っているところを示す。
【図10】図1のインク溶剤塗布システムの他の部分の
拡大側面立面図であって、インクジェット・プリントヘ
ッドの拭取り後にワイパーをクリーニングしているとこ
ろを示す。
【符号の説明】
20 インクジェット印刷メカニズム 70,72,74,76 プリントヘッド 90,02,94,96 ワイパー 100 アプリケータ 102 ワイパークリーナー 105 インク溶剤 110,115 モータ 140,146 並進運動 142,144 回転運動 148 インク残査

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット印刷メカニズム(20)
    におけるプリントヘッド(70,72,74,76)を
    クリーニングするための拭取りシステム(80)におい
    て、 ワイパー(90,92,94,96)と、 ワイパー(90,92,94,96)を、プリントヘッ
    ド(70,72,74,76)からインク残査(14
    8)をクリーニングするべく塗布位置および拭取り位置
    の間で回転運動(142,144)および並進運動(1
    40,146)ができるように支持する支持台(85)
    と、 ワイパー(90,92,94,96)を塗布位置へ移動
    させる際、当該ワイパーに接触するように配置されるイ
    ンク溶剤(105)含浸のインク溶剤アプリケータ(1
    00)と、を備えて成り、 そして、支持台(85)が、回転運動(144)および
    並進運動(146)の両運動を組合せてワイパー(9
    0,92,94,96)をアプリケータ(100)から
    逸らしつつ移動させ、ワイパー(90,92,94,9
    6)上に溶剤(105'')を保持するようにしたことを
    特徴とする拭取りシステム(80)。
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