JPH11254759A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH11254759A
JPH11254759A JP5715298A JP5715298A JPH11254759A JP H11254759 A JPH11254759 A JP H11254759A JP 5715298 A JP5715298 A JP 5715298A JP 5715298 A JP5715298 A JP 5715298A JP H11254759 A JPH11254759 A JP H11254759A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの加減速中に生じる反力および回
転モーメントを最小にし、記録装置の振動を少なくす
る。 【解決手段】 互いに平行に往復運動する3つのキャリ
ッジ4,5,6と、3つのキャリッジをそれぞれ駆動す
る駆動部7,8,9とを備える。キャリッジ4,5,6
はインクジェットヘッド1,2,3を有し、駆動部7,
8,9は、キャリッジ4,5,6の駆動により生ずる反
力の総和が最小となるようにキャリッジ4,5,6を駆
動する。キャリッジ4,5,6は、キャリッジ4,5,
6の駆動中に任意の1点のまわりのモーメントが最小と
なるように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置に関し、特
にインクジェットヘッドを主走査方向に往復運動させて
記録を行なう記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタなど
の記録装置が知られており、一般には複数のノズルから
インクを吐出するヘッドを記録シートの桁方向(記録シ
ートを横切る方向)に、主走査させることにより記録す
るものである。図14は、従来のインクジェットプリン
タの概略構成を示す斜視図である。なお、図中において
同一符号は同一または相当する部材を示す。
【0003】インクジェットプリンタは、用紙やプラス
チック薄板などの記録媒体である記録シート17と、イ
ンクジェット方式のインクジェットヘッド1と、インク
ジェットヘッド1を保持するキャリッジ4と、キャリッ
ジ4を記録シート17の記録面に平行に往復移動させる
ための摺動軸10,11と、キャリッジ4を摺動軸1
0,11に沿って往復駆動させる駆動部7と、駆動部7
の回転をキャリッジの往復運動に変えるためのタイミン
グベルト12と、アイドルプーリ13とを含んでいる。
【0004】また、インクジェットプリンタは、記録シ
ート17を搬送経路に沿って案内するガイド板14A
と、記録シート17を排出するための送りローラ15と
を含んでいる。
【0005】インクジェットヘッド1には、圧電素子
(PZT)が用いられている。圧電素子には電圧が印加
され、歪みが生じる。この歪みは、インクで満たされた
チャンネルの容積を変化させる。この容積の変化により
チャンネルに設けられたノズルからインクが吐出され、
記録シート17への記録が行なわれる。
【0006】キャリッジ4は、駆動部7、アイドルプー
リ13、およびタイミングベルト12により、記録シー
ト17を桁方向(記録シート17を横切る方向)に主走
査し、キャリッジ4に取付けられたインクジェットヘッ
ド1は1ライン分の画像を記録する。1ラインの記録が
終わるごとに、記録シート17は縦方向に送られ、副走
査されて次のラインが記録される。
【0007】記録部を通過した記録シート17は、その
搬送方向下流側に配置された送りローラ15によって排
出される。
【0008】このように構成されたインクジェットプリ
ンタは、インクジェットヘッド1をキャリッジ4で往復
運動させるので、インクジェットヘッド1は記録シート
の両端で反転される。また、近年、記録速度の高速化が
追求されており、できるだけ速くインクジェットヘッド
1を反転させることが望まれている。これは、必然的に
急加速度を与えることになり、インクジェットプリンタ
はインクジェットヘッド1の急加速により生ずる反力を
受ける。さらにこの反力により回転モーメントが生じ、
回転する力を受ける。この反力と回転モーメントとによ
りインクジェットプリンタに大きな振動が発生する。記
録装置の機構部分の動作を正確にして記録品質を向上さ
せるためには、この振動を排除する必要がある。
【0009】反力による振動を吸収して振動を防止した
インクジェットプリンタが、特開平8−276577号
公報に開示されている。このインクジェットプリンタ
は、インクを吐出するための複数のノズルが各々配列さ
れたインクジェットヘッドを2つ備え、2つのインクジ
ェットヘッドを正反対の位相で往復運動させている。こ
のインクジェットヘッドによれば、インクジェットヘッ
ドが加減速中は一方のインクジェットヘッドは他方のイ
ンクジェットヘッドの加速度と方向が逆で同じ大きさの
加速度で運動する。インクジェットヘッドが加減速する
ときに生じる反力Fは、加速度aと質量mとの積で表わ
されるので、一方のインクジェットヘッドと他方のイン
クジェットヘッドの質量が等しければ、反力の和は零と
なる。したがって、インクジェットヘッドの加減速中に
生じる反力によるインクジェットプリンタ本体の振動は
低減される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平8−2
76577号公報に記載のインクジェットプリンタで
は、インクジェットヘッドの加減速中に生じる反力によ
る振動は低減されるけれども、反力が互いに反対方向に
インクジェットプリンタ本体に加わるので、回転モーメ
ント(偶力)が発生し、この回転モーメントによりイン
クジェットプリンタ本体が振動してしまう。
【0011】記録速度が高速になればなるほど加速度が
増加して反力が大きくなるので、インクジェットプリン
タ本体の振動も増大することになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は係る問題点を解
決するためになされたもので、その目的は、キャリッジ
の加減速中に生じる反力および回転モーメントを最小に
し、振動の少ない記録装置を提供することである。
【0013】さらに、インクジェットヘッドを駆動する
駆動部を1つにして、さらに小型軽量化した振動の少な
い記録装置を提供することを目的とする。
【0014】さらに、重量が大となるキャリッジに使用
量の多いブラックインクまたはフォトインクを搭載し
て、キャリッジ間で重量の差を少なくし、さらに振動の
少ない記録装置を提供することを目的とする。
【0015】さらに、重量が大となるキャリッジにブラ
ックインクとイエローインクとを搭載して、カラー記録
が多い場合にキャリッジ間で重量の差をなくし、さらに
振動の少ない記録装置を提供することを目的とする。
【0016】さらに、すべてのキャリッジに同じ色のイ
ンクを搭載して、各キャリッジのインク消費量を同じに
することで、キャリッジ間で重量の差をなくし、さらに
振動の少ない記録装置を提供することを目的とする。
【0017】さらに、キャリッジのそれぞれに異なる色
のインクを搭載して、記録速度を高めて、混色を防止
し、記録品質を向上させることがさらに可能な記録装置
を提供することを目的とする。
【0018】この発明の他の目的は、複数のキャリッジ
の重心を1つにしてキャリッジの加減速中に生じる反力
を最小にし、回転モーメントを発生させないことで振動
を小さくした記録装置を提供することである。
【0019】本発明のある局面によると、互いに平行に
往復運動する少なくとも3つのキャリッジと、少なくと
も3つのキャリッジをそれぞれ駆動する駆動部とを備
え、少なくとも3つのキャリッジの少なくとも1つは、
インクジェットヘッドを有し、駆動部は、少なくとも3
つのキャリッジの駆動により生ずる反力の総和が最小と
なるように少なくとも3つのキャリッジを駆動し、キャ
リッジは、少なくとも3つのキャリッジの駆動中に任意
の1点のまわりのモーメントが最小となるように配置さ
れていることを特徴とする。
【0020】この発明に従うと、キャリッジの加減速中
に生じる反力および回転モーメントを最小にし、振動の
少ない記録装置を提供することができる。
【0021】さらに好ましくは、駆動部は1つであり、
少なくとも3つのキャリッジは、伝達部に結合されてお
り、駆動部は伝達部を駆動することにより少なくとも3
つのキャリッジを駆動することを特徴とする。
【0022】この発明に従うと、さらに小型軽量化した
振動の少ない記録装置を提供することができる。
【0023】さらに好ましくは、少なくとも3つのキャ
リッジのうち、重量が大となるキャリッジにブラックイ
ンクまたはフォトインクを搭載したことを特徴とする。
【0024】この発明に従うと、キャリッジ間で重量の
差をなくし、さらに振動の少ない記録装置を提供するこ
とができる。
【0025】さらに好ましくは、少なくとも3つのキャ
リッジのうち、重量が大となるキャリッジにブラックイ
ンクとイエローインクとを搭載したことを特徴とする。
【0026】この発明に従うと、カラー記録が多い場合
にキャリッジ間で重量の差を少なくし、さらに振動の少
ない記録装置を提供することができる。
【0027】さらに好ましくは、少なくとも3つのキャ
リッジは、同じ色のインクを搭載したことを特徴とす
る。
【0028】この発明に従うと、各キャリッジのインク
消費量を同じにすることで、キャリッジ間で重量の差を
少なくし、さらに振動の少ない記録装置を提供すること
ができる。
【0029】さらに好ましくは、少なくとも3つのキャ
リッジは、異なる色のインクを搭載したことを特徴とす
る。
【0030】この発明に従うと、記録速度を高めて、混
色を防止し、記録品質を向上させることがさらに可能な
記録装置を提供することができる。
【0031】本発明の他の局面に従うと、互いに平行に
往復運動する少なくとも2つのキャリッジと、少なくと
も2つのキャリッジをそれぞれ駆動する駆動部とを備
え、少なくとも2つのキャリッジの少なくとも1つはイ
ンクジェットヘッドを有し、少なくとも2つのキャリッ
ジのそれぞれの重心は、少なくとも2つのキャリッジの
移動方向と平行な1本の直線上にあり、駆動部は、少な
くとも2つのキャリッジの駆動により生ずる反力の総和
が最小となるように少なくとも2つのキャリッジを駆動
することを特徴とする。
【0032】この発明に従うと、複数のキャリッジの重
心を1つにしてキャリッジの加減速中に生じる反力を最
小にし、回転モーメントを発生させないことで振動を小
さくした記録装置を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、図中同一符号は同一または相当する部材を
示す。
【0034】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態における記録装置の一部を示す斜視図である。記
録装置は、3つのインクジェットヘッド1,2,3と、
インクジェットヘッド1,3にインクを供給するインク
タンク(小型)18と、インクジェットヘッド2にイン
クを供給するインクタンク(大型)19と、インクジェ
ットヘッド1,3とインクタンク(小型)18とを保持
するキャリッジ4,6と、インクジェットヘッド2とイ
ンクタンク(大型)19とを保持するキャリッジ5と、
キャリッジ4,5,6を記録シート17の記録面に平行
に往復運動させるための摺動軸10,11と、キャリッ
ジ4,5,6を摺動軸10,11に沿って往復運動させ
る駆動部7,8,9と、駆動部7,8,9の回転をキャ
リッジの往復運動に変えるためのタイミングベルト12
と、アイドルプーリ13とを含んでいる。
【0035】記録シート17には、用紙やプラスチック
薄板などの記録媒体が用いられる。また、記録装置は、
記録シート17を搬送経路に沿って案内するガイドベル
ト14と、ガイドベルト14を送る送りローラ15とを
含んでいる。
【0036】キャリッジ4,5,6は、駆動部7,8,
9、アイドルプーリ13、およびタイミングベルト12
により、記録シート17を桁方向(記録シート17を横
切る方向)に主走査し、キャリッジ4,5,6に取付け
られたインクジェットヘッド1,2,3は、それぞれ1
ライン分の画像を記録する。それぞれのインクジェット
ヘッド1,2,3で1ライン分の画像の記録が終わるご
とに、記録シート17は縦方向に送られ、副走査されて
次のラインが記録される。インクジェットヘッド1,3
には、それぞれインクタンク(小型)18が、インクジ
ェットヘッド2には、インクタンク(大型)19が取付
けられている。2つのインクタンク(小型)18には、
イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクが、インク
タンク(大型)19にはブラックのインクが収められて
おり、記録装置はフルカラーの記録が可能となってい
る。
【0037】また、キャリッジ1が運ぶ重量、すなわ
ち、キャリッジの自重と、インクジェットヘッド1とイ
ンクタンク(小型)18の重量の総和は、キャリッジ3
が運ぶ重量と同じであり、キャリッジ2が運ぶ重量の半
分となっている。したがって、インクタンク(大型)1
9は、インクタンク(小型)18のほぼ倍の量のインク
を収めることができる。なお、インクタンク(小型)1
8とインクタンク(大型)19内に残存するインクの量
によって、キャリッジ1,2,3が運ぶ重量に多少の変
動があるが、その変動は10%以下である。
【0038】記録シート17には、このようにしてフル
カラーの情報が記録される。記録シート17は、その
後、送りモータにより駆動される送りローラ15で記録
装置外に排出される。
【0039】図2は、第1の実施の形態における記録装
置の制御部の概略構成を示すブロック図である。この図
において、メインコントローラ21は、画像データなど
の信号をホストコンピュータ20から受取る。記録シー
ト17に記録する際には、メインコントローラ21が、
モータドライバA26を通じて送りモータを駆動制御し
て、記録シート17を1ライン分ずつ送るとともに、モ
ータドライバB27を通じて駆動部7,8,9を制御し
てキャリッジ4,5,6を主走査する。また、メインコ
ントローラ21は、ホストコンピュータ20から受取っ
た画像データの信号をもとに、ドライバコントローラ2
2およびヘッドドライバ23,24,25を介してイン
クジェットヘッド1,2,3の吐出信号を出力制御す
る。
【0040】図3〜図5は、インクジェットヘッド1,
2,3の構成を説明するための図である。図3は、イン
クジェットヘッド1,2,3のノズルを有する面の一部
を示す平面図であり、図4は図3のA−A線断面図であ
り、図5は図4のB−B線断面図である。
【0041】インクジェットヘッド1,2,3は、ノズ
ルプレート51、隔壁52、振動板53、基板54とを
一体に重ねた構成となっている。
【0042】ノズルプレート51は、金属または合成樹
脂などからなり、ノズル55を有し、表面には撥インク
層を有する。隔壁52には、薄肉フィルムが使用されて
おり、ノズルプレート51と振動板53との間に固定さ
れている。
【0043】また、ノズルプレート51と隔壁52との
間には、インクを収容する複数のインクチャンネル56
と、共通インク室57と、各インクチャンネル56を共
通インク室57に連結するインレット58とが形成され
ている。共通インク室57は、インクタンク(小型)1
8またはインクタンク(大型)19に接続されており、
共通インク室57内のインクはインクチャンネル56へ
と供給される。
【0044】振動板53には、各インクチャンネル56
に対応した複数の駆動用圧電素子61が含まれる。振動
板53の加工は、まず振動板53が配線部64を有する
基板54に絶縁接着剤で固定され、その後、ダイサ加工
によりセパレート溝63が形成され、振動板53が分断
されることにより行なわれる。また、この分断によって
各インクチャンネル56に対応する駆動用圧電素子61
と、隣接する駆動用圧電素子61の間に位置する圧電素
子柱部62とが分離される。
【0045】基板54上の配線部64は、インクジェッ
トヘッド1,2,3内のすべての駆動用圧電素子61に
共通に接続される共通電極59と、インクジェットヘッ
ド1,2,3内の各駆動用圧電素子61に個別に接続さ
れる個別電極60とを有する。共通電極59はアースに
接続され、個別電極60はヘッドドライバ23,24,
25に接続される。このような構成のインクジェットヘ
ッド1,2,3の動作は、記録装置の制御部によってコ
ントロールされる。制御部のヘッドドライバ23,2
4,25(図2参照)からは、共通電極59と個別電極
60との間に印字信号である所定の電圧が印加され、駆
動用圧電素子61は隔壁52を押す方向に変形する。駆
動用圧電素子61の変形は隔壁52に伝えられ、これに
よりインクチャンネル56内のインクが加圧され、ノズ
ル55を介してインクドロップが記録シート17(図1
参照)に向かって飛翔する。
【0046】次に、キャリッジの加減速と、これにより
生ずる反力および回転モーメントについて説明する。
【0047】図6は、キャリッジ4,5,6の加減速を
説明するためにキャリッジ4,5,6の位置関係を示し
た模式図である。キャリッジ4,5,6は、それぞれ平
行に主走査を行なうように摺動軸10,11が配置され
ている。キャリッジ4とキャリッジ5の間の距離Lと、
キャリッジ5とキャリッジ6の間の距離Lは同じであ
る。キャリッジ4の運ぶ重量は、キャリッジ4の自重
と、インクジェットヘッド1の重量とインクタンク(小
型)18の重量との総和である(以下、キャリッジ4の
重量m1 といい、同様にキャリッジ5の運ぶ重量をキャ
リッジ5の重量m2、キャリッジ6の運ぶ重量をキャリ
ッジ6の重量m3 という)。キャリッジ4の重量m
1 は、キャリッジ6の重量m3 と同じであり、キャリッ
ジ6の重量m2 の半分なので、m2 =2m1 =2m3
関係にある。
【0048】キャリッジ4,5,6の初期位置は、図6
に示す位置であり、キャリッジ4,6の位置は可動範囲
Dの左端で、キャリッジ5の位置は可動範囲Dの右端で
ある。
【0049】図7は、キャリッジ4,5,6の移動速度
を表わす図である。図7(a)は、キャリッジ4の速度
1 を、図7(b)はキャリッジ5の速度V2 を、図7
(c)はキャリッジ6の速度V3 を、図6の右方向を正
としてそれぞれ示す。キャリッジ4,5,6は、0から
6 の間で1往復して初期位置に戻ってくる。
【0050】(期間0〜t1 )0からt1 の間で、キャ
リッジ4,5,6は、等加速度運動を行なう。キャリッ
ジ4とキャリッジ6の加速度はV0 /t1 [m/s2
(図面右方向)である。キャリッジ5の加速度は−V0
/t1 [m/s2 ](図面左方向)である。すなわち、
キャリッジ4,6とキャリッジ5とでは方向が逆で大き
さが同じ加速度となる。
【0051】この間、キャリッジ4の等加速度運動によ
り生ずる反力F1 と、キャリッジ5の反力F2 と、キャ
リッジ6の反力F3 は、次式(1)、(2)、(3)で
示すようになる。ただし、図面右方向が正である。
【0052】 (1)式 F1 =−(V0 /t1 )m1 (2)式 F2 =−(−V0 /t1 )m2 =(V0 /t1 )m2 (3)式 F3 =−(V0 /t1 )m3 上述のとおり、m2 =2m1 =2m3 なので、F2 +F
1 +F3 =0となり、キャリッジ4,5,6が等加速度
運動することにより生ずる反力の総和は零となる。
【0053】また、図6中の任意の点Pにおけるキャリ
ッジ4のモーメントM1 と、キャリッジ5のモーメント
2 と、キャリッジ6のモーメントM3 とを、次式
(4)、(5)、(6)で示す。ただし図6の時計回り
を正とする。
【0054】 (4)式 M1 =F1 (2L+l)=−(V0 /t1 )m1 (2L+l) (5)式 M2 =F2 (L+l)=(V0 /t1 )m2 (L+l) (6)式 M3 =F3 l=−(V0 /t1 )m3 l 上述のとおり、m2 =2m1 =2m3 なので、M2 +M
1 +M3 =0となり、任意の点Pのまわりのモーメント
は零となる。
【0055】したがって、0〜t1 の間で、反力F1
2 ,F3 の総和が零となり、任意の点Pのまわりのモ
ーメントが零となるので、記録装置は横方向および回転
方向に力が加わらず、理論的には振動しない。ただし、
実際には駆動部7,8,9のトルク性能のばらつきなど
からキャリッジ4,5,6の駆動制御に多少のずれが発
生するため、多少の振動は残る。ただし極めて小さな振
動である。
【0056】(期間t1 〜t2 )t1 からt2 の間で
は、キャリッジ4,5,6は定速度運動を行なう。した
がって、反力は生じず、この間、記録装置は振動しな
い。
【0057】(期間t2 〜t4 )t2 からt4 の間で
は、キャリッジ4,5,6は等加速度運動を行なう。キ
ャリッジ4,5,6の加速度は、期間0〜t1 の間の加
速度と、それぞれ方向が逆で大きさが同じ加速度とな
る。したがって、期間0〜t1 の場合と同様に、反力F
1 ,F2 ,F3 の総和が零となり、任意の点Pのまわり
のモーメントが零となるので、記録装置は全体として力
が加わらない。よって記録装置は理論的に振動しない。
【0058】(期間t4 〜t5 )t4 からt5 の間で
は、キャリッジ4,5,6は定速度運動を行なう。した
がって、反力は生じず、この間、記録装置は振動しな
い。
【0059】(期間t5 〜t6 )t5 からt6 の間で
は、キャリッジ4,5,6は等加速度運動を行なう。キ
ャリッジ4,5,6の加速度は、期間0〜t1 の場合の
加速度と同じなので、この間記録装置は、横方向および
回転方向に力が加わらず、理論的に振動しない。
【0060】このように、キャリッジ4,6とキャリッ
ジ5とを方向が逆で大きさが同じ加速度で往復運動させ
れば、記録装置はキャリッジ4,5,6の移動により生
ずる反力の影響を受けず、横方向および回転方向の振動
を防止することができる。
【0061】また、記録をするに従って、インクが使用
されインクタンク内のインク残量が減る。カラー記録の
場合、記録する情報によって使用する色が異なるので、
インク残量が色ごとに異なってくる。
【0062】キャリッジの重量m1 ,m2 ,m3 に対す
るインクタンク(小型)18またはインクタンク(大
型)19の重量の割合は、1割程度である。インク残量
にばらつきが出たとしても、キャリッジ4の重量m1
キャリッジ6の重量m3 の和と、キャリッジ5の重量m
2 との差は、キャリッジの重量に対して小さな値とな
る。
【0063】しかし、インク残量にばらつきが生じれ
ば、キャリッジの重量の差(m2 −m 1 −m3 )に応じ
て反力が記録装置に影響するので、記録装置が振動す
る。この振動をできるだけ小さくするために、本実施の
形態では、キャリッジ5に保持されたインクタンク(大
型)19にブラックインクが収められている。キャリッ
ジ4,6に保持されたインク(小型)18には、イエロ
ーインク、シアンインク、マゼンタインクの3色のイン
クが収められている。通常の使用状態では、ブラックイ
ンクの使用量が多くなるので、使用量の多いインクをイ
ンクタンク(大型)19に収めれば、キャリッジの重量
の差(m2 −m1 −m3 )を小さくすることができる。
したがって、記録装置の振動をより小さくすることがで
きる。
【0064】また、記録装置に淡色のフォトインクを用
いる場合には、フォトインクをインクタンク(大型)1
9に収めるとよい。フォトインクは、カラー記録する場
合他のインクに比べて使用量が多いからである。残りの
インクタンク(小型)18には、ノーマルインクを収め
る。これにより、カラー記録の多い使用状態では、イン
クタンク(大型)19にブラックインクだけを収めた場
合よりも、振動を小さくすることができる。
【0065】ノーマルインクは、イエローインク、マゼ
ンタインク、シアンインク、ブラックインクの4色より
なる。フォトインクは、ノーマルインクより色が淡く、
フォトイエロー、フォトマゼンタ、フォトシアン、フォ
トブラックの4色よりなる。
【0066】また、カラー記録する場合、イエローイン
クの使用量が比較的多いので、インクタンク(大型)1
9に、ブラックインクとイエローインクの2色を収めて
もよい。残りの2つのインクタンク(小型)18には、
マゼンタインクとシアンインクとを収める。これによ
り、カラー記録の多い使用状態では、インクタンク(大
型)19にブラックインクだけを収めた場合よりも、振
動を小さくすることができる。
【0067】[第2の実施の形態]図8は、第2の実施
の形態における記録装置の一部を示す斜視図である。第
2の実施の形態における記録装置は、第1の実施の形態
における記録装置の駆動部7,8,9を1つの駆動部7
にしたものである。図8を参照して、キャリッジ4,
5,6は、互いに1本のタイミングベルト12につなが
っている。タイミングベルト12は、アイドルプーリ1
3によってコの字を2つに並べた形に張り巡らされ、駆
動部7によって駆動される。タイミングベルト12につ
ながれたキャリッジ4,5,6は、タイミングベルト1
2の移動に従って移動する。キャリッジ4,5,6の重
量m1 ,m2 ,m3 は、第1の実施の形態の場合と同様
に、m2=2m1 =2m3 の関係にある。
【0068】このように、タイミングベルト12をアイ
ドルプーリ13によってコの字を2つ並べた形に張り巡
ることにより、1つの駆動部7でキャリッジ4,5,6
を第1の実施の形態の場合と同様に移動させることがで
きる。すなわち、駆動部7で、キャリッジ4を図7
(a)に示す速度で駆動すれば、キャリッジ5は図7
(b)に示す速度で、キャリッジ6は図7(c)に示す
速度で駆動することができる。ただし、1つの駆動部7
でキャリッジ4,5,6を同時に駆動するので、駆動部
7の駆動力は、第1の実施の形態で用いたキャリッジ4
の駆動部の駆動力の約4倍のトルクが必要である。
【0069】このようにキャリッジ4,5,6を図7に
示す速度で移動させれば、キャリッジ4,6とキャリッ
ジ5とが方向が逆で大きさが同じ加速度で往復運動をす
るので、記録速度はキャリッジ4,5,6の移動により
生ずる反力の影響を受けず、横方向および回転方向の振
動を防止することができる。
【0070】[第3の実施の形態]図9は、第3の実施
の形態における記録装置の一部を示す斜視図である。第
3の実施の形態における記録装置は、4つのキャリッジ
を用いて、それぞれのキャリッジが運ぶ重量を等しくし
た形態である。
【0071】図9を参照して、4つのキャリッジ4,
5,6,31は、それぞれインクジェットヘッド1,
2,3,30と、インクタンク(小型)18とを搭載し
ている。キャリッジ4,5,6,31の運ぶ重量は、キ
ャリッジ4,5,6,31の自重と、インクジェットヘ
ッド1,2,3,30の重量と、インクタンク(小型)
18の重量との総和となる。本実施の形態におけるキャ
リッジ4,5,6,31の運ぶ重量は、それぞれ同じと
なっている。
【0072】以下,キャリッジ4の運ぶ重量をキャリッ
ジ4の重量m1 と、キャリッジ5の運ぶ重量をキャリッ
ジ5の重量m2 と、キャリッジ6の運ぶ重量をキャリッ
ジ6の重量m3 と、キャリッジ31の運ぶ重量をキャリ
ッジ31の重量m4 という。
【0073】キャリッジ4,5,6,31は、それぞれ
タイミングベルト21に結ばれている。キャリッジ4,
5,6,31は、駆動部7,8,9,32により駆動さ
れ、タイミングベルト21とアイドルプーリ13とによ
り主走査方向に往復運動する。キャリッジ4,31の初
期位置は、可動範囲Dの左端で、キャリッジ5,6の初
期位置は可動範囲Dの右端である。そして、キャリッジ
4,5,6,31は、等間隔に並べられている。キャリ
ッジの駆動は、キャリッジ4とキャリッジ31とは同方
向に同じ大きさの速度で駆動され、キャリッジ5とキャ
リッジ6とは、キャリッジ4とキャリッジ31と反対方
向に同じ大きさの速度で駆動される。
【0074】今、キャリッジ4とキャリッジ31の加速
度をa[m/s2 ]とすると、キャリッジ5とキャリッ
ジ6の加速度は−a[m/s2 ]となる。キャリッジ
4,5,6,31が加速することにより生ずる反力は、
それぞれm1 a,−m2 a,m 3 a,−m4 aとなる。
1 =m2 =m3 =m4 なので、反力の総和は零とな
る。キャリッジの配列間隔をl1 ,任意の点Pがキャリ
ッジ4の移動線上にあるとすると、任意の点Pのまわり
のモーメントMは、 M=−m2 a*l1 −m3 a*2l1 +m4 a*3l1 となり、m1 =m2 =m3 =m4 なので、M=0とな
る。
【0075】したがって、記録装置はキャリッジ4,
5,6,31の移動により生ずる反力およびモーメント
による影響を受けず、横方向および回転方向の振動を防
止することができる。
【0076】また、キャリッジ4に保持されるインクタ
ンク(小型)18には、ブラックインクが、キャリッジ
5に保持されたインクタンク(小型)18にはシアンイ
ンクが、キャリッジ6に保持されたインクタンク(小
型)18にはマゼンタインクが、キャリッジ31に保持
されたインクタンク(小型)18にはイエローインクが
収められている。
【0077】インクは、ノズル55からインクドロップ
となって飛翔し、記録シートに付着するが、付着したイ
ンクドロップが記録シートに吸収されて乾燥するのに一
定の時間を要する。インクが乾かないうちに異なる色の
インクと混色すると色がきれいに再現されない。異なる
色のインクを同一キャリッジに保持されたインクジェッ
トヘッドで飛翔させる場合、一定の時間を確保するため
にキャリッジの主走査速度を遅くする必要がある。一
方、異なる色のインクを別のキャリッジに保持されたイ
ンクジェットヘッドで飛翔させれば、記録シートが副走
査する期間にインクを乾かすことができるので、キャリ
ッジを速く主走査させても異なる色のインクが混色する
ことがない。したがって、キャリッジ4,5,6,31
に保持されたインクタンク(小型)18に収めるインク
の色を変えることによって、上述の効果の他にインクが
乾かないうちに混ざってしまうのを防止することがで
き、高速記録を可能とするとともに記録品質を向上させ
ることができる。
【0078】また、キャリッジ4に保持されたインクタ
ンク(小型)18には、ブラックインクとフォトブラッ
クインクを、キャリッジ5に保持されたインクタンク
(小型)18にはシアンインクとフォトシアンインク
を、キャリッジ6に保持されたインクタンク(小型)1
8にはマゼンタインクとフォトマゼンタインクを、キャ
リッジ31に保持されたインクタンク(小型)18には
イエローインクとフォトイエローインクを収めるように
してもよい。この場合、同色のノーマルインクとフォト
インクとを同一のキャリッジに保持されたインクジェッ
トヘッドで飛翔させるので、インクが乾かないうちに混
色しても記録品質に影響しない。したがって、この場合
も上述の効果の他に異なる色のインクとの混色を防止す
ることができ、高速記録を可能とするとともに、記録品
質を向上させることができる。
【0079】[第4の実施の形態]図10は、第4の実
施の形態における記録装置の一部を示す斜視図である。
第4の実施の形態における記録装置は、第1の実施の形
態におけるキャリッジ5に、インクタンク(小型)18
を搭載してキャリッジ5の重量m2 をキャリッジ4の重
量m1 およびキャリッジ6の重量m3 と同じにした形態
である。したがってm1 =m2 =m3 となる。キャリッ
ジ4,6の初期位置は、可動範囲Dの左端で、キャリッ
ジ5の初期位置は可動範囲Dの右端である。
【0080】図11は、第4の実施の形態におけるキャ
リッジ4,5,6の移動速度を表わす図である。図11
(a)はキャリッジ4の速度V1 を、図11(b)はキ
ャリッジ5の速度V2 を、図11(c)はキャリッジ6
の速度V3 を示す。
【0081】(期間0〜t1 )0からt1 の間で、キャ
リッジ4,5,6は、等加速度運動を行なう。キャリッ
ジ4とキャリッジ6の加速度は、(V0 /2)/t1
あり、キャリッジ5の加速度は−V0 /t1 である。す
なわち、キャリッジ4,6の加速度は、キャリッジ5の
加速度と方向が逆で大きさが1/2倍となる。
【0082】キャリッジの移動に伴う反力F1 ,F2
3 は、 F1 =(V0 /2)/t1 *m12 =−V0 /t1 *m23 =(V0 /2)/t1 *m3 となり、m1 =m2 =m3 なので、F2 =F1 +F3
なり、反力F1 ,F2 ,F3 の総和は零となる。任意の
点Pがキャリッジ4の移動線上にあるとしたときの任意
の点PのまわりのモーメントMは、キャリッジ4,5,
6が等間隔l1 で配置されているとして、M=F2 1
+2F3 1 となる。F2 =−2F3 なので、M=0と
なる。
【0083】したがって、この間記録装置はキャリッジ
4,5,6の移動による反力およびモーメントの影響を
受けず、横方向および回転方向の振動を防止することが
できる。
【0084】(期間t1 〜t2 )t1 からt2 の間で、
キャリッジ4,6は等加速度運動を行なう。キャリッジ
5は等速度運動を行なう。
【0085】キャリッジ4,6の移動により生ずる反力
1 ,F3 は、期間0からt1 のときと同じである。キ
ャリッジ5は反力を生じさせない。
【0086】したがって、反力の総和は、V0 /t1
1 となり、記録装置はキャリッジ4,6が移動する方
向と反対方向に反力を受けて振動する。
【0087】また、任意の点Pがキャリッジ4の移動線
上にあるとしたときの任意の点Pのまわりのモーメント
は、キャリッジ4,5,6が等間隔l1 で配置されてい
るとして、M=V0 /t1 *m3 となる。したがって、
記録装置は回転する力を受けて振動する。ただし、この
間、1つの方向に短い期間一定の力が加わるのみで、加
わる力の方向に変化がないので振動は小さく抑えられ
る。往復運動する両端で加わる力の方向が急激に変化す
る場合(図5ではt5 のとき)には、記録装置は、横方
向および回転する方向に激しく振動するが、力が一方向
にのみ加わる場合には、記録装置の振動は相対的に小さ
くなる。
【0088】(期間t2 〜t3 )t2 からt3 では、キ
ャリッジ4,5,6は定速度運動をするので、記録装置
には力は加わらない。したがって、記録装置は振動しな
い。
【0089】(期間t3 〜t4 )t3 からt4 では、キ
ャリッジ4,6は、期間t1 〜t2 のときと反対方向で
同じ大きさの加速度となる。キャリッジ5は等速度運動
を行なう。
【0090】したがって、1つの方向に一定の力が記録
装置に加わるので、記録装置は横方向および回転する方
向に振動するが、相対的に小さな振動となる。
【0091】(期間t4 〜t5 )t4 からt5 では、キ
ャリッジ4,5,6は等加速度運動をする。キャリッジ
4,5,6の加速度は、期間0〜t1 の加速度と反対方
向で同じ大きさとなる。
【0092】したがって、この間記録装置は、キャリッ
ジ4,5,6の移動による反力およびモーメントの影響
を受けず、横方向および回転方向の振動を防止すること
ができる。
【0093】(期間t5 〜t6 )期間t4 〜t5 の場合
と同じである。
【0094】(期間t6 〜t7 )期間t3 〜t4 の場合
と同じである。
【0095】(期間t7 〜t8 )期間t2 〜t3 の場合
と、キャリッジ4,5,6の進む速度が逆になるのみ
で、その他の点は同じである。
【0096】(期間t8 〜t9 )期間t1 〜t2 の場合
と同じである。
【0097】(期間t9 〜t10)期間0〜t1 の場合と
同じである。
【0098】このように、キャリッジ4,5,6を駆動
部7,8,9で制御すれば、記録装置に短い期間(期間
1 〜t2 ,期間t3 〜t4 ,期間t5 〜t7 ,期間t
8 〜t9 )振動を発生させる力が加わるが、その間の振
動は相対的に小さな振動に抑えることができる。
【0099】[第5の実施の形態]図12は、第5の実
施の形態における記録装置の一部を示す斜視図である。
図を参照して、キャリッジ4は、インクジェットヘッド
1,3と、インクジェットヘッド1,3にそれぞれイン
クを供給する2つのインクタンク42とを搭載してい
る。キャリッジ41は、インクジェットヘッド2と、イ
ンクジェットヘッド2にインクを供給するインクタンク
43とを搭載している。
【0100】キャリッジ40とキャリッジ41とは、そ
れぞれ摺動軸10,11とにより平行に移動できるよう
に支えられている。また、キャリッジ40,41は、タ
イミングベルト(図示しない)に結合されており、駆動
部(図示しない)により、それぞれ独立して摺動軸1
0,11に沿って駆動される。その他の構成は第1の実
施の形態における記録装置と同じであるので、ここでの
説明は繰返さない。キャリッジ40は、その重心がキャ
リッジ41の重心と重なるようにキャリッジ41を包む
ような形状になっている。したがって、キャリッジ40
とキャリッジ41とが移動した場合に、それぞれの重心
は同一直線上を移動する。また、キャリッジ40の運ぶ
重量とキャリッジ41の運ぶ重量は同じである。さら
に、キャリッジ40とキャリッジ41とは、反対方向に
同じ大きさの速度で摺動軸10,11に沿って往復運動
を行なうように制御される。
【0101】これにより、キャリッジ40とキャリッジ
41とが加減速を行なう際に生じる反力は、大きさが同
じで方向が逆となる。すなわち、反力の総和は零とな
る。
【0102】また、重心が同一直線上にあり、反力がそ
の直線上に作用するので、モーメントは発生しない。
【0103】したがって、本実施の形態における記録装
置は、キャリッジ40,41の移動により生ずる反力の
影響を受けず、横方向および回転方向の振動を防止する
ことができる。
【0104】[第6の実施の形態]インクタンク内のイ
ンクは、記録するに従い減少する。複数のインクジェッ
トヘッドを用いる場合に、インクジェットヘッドにより
インク使用量が異なると、インクタンク内のインク残量
に差が出てしまう。インクタンク内のインクが満タン時
のインク重量のキャリッジが運ぶ重量に対する割合は、
1割程度である。
【0105】しかし、インク残量の差は、キャリッジの
運ぶ重量の差となるので、この差が反力の大きさの差と
なって、記録装置を振動させる。ただし、インクタンク
内のインク残量の差のキャリッジの運ぶ重量に対する割
合は、1割より小さくなる。インク残量の差による反力
の大きさの差が小さいので、記録装置の振動も微小とな
る。
【0106】この微小の振動を排除する記録装置を第6
の実施の形態に示す。図13は、第6の実施の形態にお
ける記録装置の一部を示す斜視図である。図を参照し
て、キャリッジ4,5,6は、インクジェットヘッド
1,2,3を搭載している。キャリッジ4,5,6は、
摺動軸10,11に沿って移動できるように支えられて
いる。また、キャリッジ4,5,6は、タイミングベル
ト12に結合されており、駆動部7,8,9により摺動
軸10,11に沿って駆動される。
【0107】インクタンク45は、記録装置本体に取付
けられ、インクタンク45内のインクはチューブ46を
介してインクジェットヘッド1,2,3に供給される。
その他の構成は第1の実施の形態における記録装置と同
じであるので、ここでの説明は繰返さない。
【0108】このように構成してなる記録装置は、イン
ク残量の差が反力の大きさの差とならないので、記録装
置の微小な振動を防止することがさらに可能となる。
【0109】また、インク重量とインクタンクの重量の
分だけキャリッジの運ぶ重量が減少するので、キャリッ
ジの駆動部7,8,9のトルクを低減させることによる
製造原価の低減や消費電力の低減を図ることができる。
【0110】さらに、インクタンクを記録装置本体に取
付けたので、インクタンクを小型化、軽量化する必要な
く、大容量のインクタンクを装着することができる。こ
れにより長期間インク交換不要の記録装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における記録装置の
一部を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における記録装置の
制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】インクジェットヘッドのノズルを有する面の一
部を示す平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】第1の実施の形態におけるキャリッジの位置関
係を示した模式図である。
【図7】第1の実施の形態におけるキャリッジの移動速
度を表わす図である。
【図8】第2の実施の形態における記録装置の一部を示
す斜視図である。
【図9】第3の実施の形態における記録装置の一部を示
す斜視図である。
【図10】第4の実施の形態における記録装置の一部を
示す斜視図である。
【図11】第4の実施の形態におけるキャリッジの移動
速度を表わす図である。
【図12】第5の実施の形態における記録装置の一部を
示す斜視図である。
【図13】第6の実施の形態における記録装置の一部を
示す斜視図である。
【図14】従来の記録装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3 インクジェットヘッド 4,5,6 キャリッジ 7,8,9 駆動部 18 インクタンク(小型) 19 インクタンク(大型)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に往復運動する少なくとも3
    つのキャリッジと、 前記少なくとも3つのキャリッジをそれぞれ駆動する駆
    動部とを備え、 前記少なくとも3つのキャリッジの少なくとも1つはイ
    ンクジェットヘッドを有し、 前記駆動部は、前記少なくとも3つのキャリッジの駆動
    により生ずる反力の総和が最小となるように前記少なく
    とも3つのキャリッジを駆動し、 前記キャリッジは、前記少なくとも3つのキャリッジの
    駆動中に、任意の1点のまわりのモーメントが最小とな
    るように配置されていることを特徴とする、記録装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動部は1つであり、 前記少なくとも3つのキャリッジは、伝達部に結合して
    おり、 前記駆動部は、前記伝達部を駆動することにより前記少
    なくとも3つのキャリッジを駆動することを特徴とす
    る、請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも3つのキャリッジのう
    ち、重量が大となるキャリッジにブラックインクまたは
    フォトインクを搭載したことを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも3つのキャリッジのう
    ち、重量が大となるキャリッジにブラックインクとイエ
    ローインクとを搭載したことを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも3つのキャリッジは、同
    じ色のインクを搭載したことを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも3つのキャリッジは、異
    なる色のインクを搭載したことを特徴とする、請求項1
    または2に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 互いに平行に往復運動する少なくとも2
    つのキャリッジと、 前記少なくとも2つのキャリッジをそれぞれ駆動する駆
    動部とを備え、 前記少なくとも2つのキャリッジの少なくとも1つは、
    インクジェットヘッドを有し、 前記少なくとも2つのキャリッジのそれぞれの重心は、
    前記少なくとも2つのキャリッジの移動方向と平行な1
    本の直線上にあり、 前記駆動部は、前記少なくとも2つのキャリッジの駆動
    により生ずる反力の総和が最小となるように前記少なく
    とも2つのキャリッジを駆動することを特徴とする、記
    録装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035821A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Dainippon Printing Co Ltd 校正印刷用インクジェットプリンタ及び校正印刷方法
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JP2010228329A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Brother Ind Ltd 液体吐出装置
JP2011121330A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US12064962B2 (en) 2022-02-03 2024-08-20 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus
US12208628B2 (en) 2021-10-06 2025-01-28 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus

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