JPH11255602A - 懸濁状農薬組成物及びその製造方法 - Google Patents

懸濁状農薬組成物及びその製造方法

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JPH11255602A
JPH11255602A JP7309298A JP7309298A JPH11255602A JP H11255602 A JPH11255602 A JP H11255602A JP 7309298 A JP7309298 A JP 7309298A JP 7309298 A JP7309298 A JP 7309298A JP H11255602 A JPH11255602 A JP H11255602A
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Yuichi Maekawa
祐一 前川
Nobuyuki Tanaka
信之 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計量時の粉立ちを回避することができ、貯蔵
安定性が良好で、散布時に水にも非水系溶媒にも希釈可
能な実用的かつ効率的な懸濁状農薬組成物製剤を提供す
ること。 【解決手段】 鉱物油もしくは植物油などの水と相溶性
のない非水系溶媒と、ソルビタン又はショ糖の脂肪酸エ
ステル及びHLBが8〜15のノニオン系界面活性剤と
を混合し、この混合物に乾式粉砕機であらかじめ5〜1
0ミクロン程度に粉砕した農薬活性成分を添加した後、
湿式粉砕機で粉砕し、農薬活性成分の平均粒径が0.5
〜3ミクロンであり、水にも非水系溶媒にも希釈可能な
懸濁状農薬組成物の製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬活性成分を、
界面活性剤の存在下で、水と相溶性のない非水系溶媒に
分散してなる、水にも非水系溶媒にも希釈可能であり、
貯蔵安定性に優れかつ取扱いが容易な懸濁状農薬組成物
や、かかる懸濁状農薬組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年環境面より農薬活性成分とキャリヤー
を混合した粉状の水和剤や溶媒に溶解した乳剤は敬遠さ
れつつあり、代わりに水和剤を固形化した顆粒水和剤や
水に農薬活性成分を分散した水ベースの懸濁剤が開発さ
れている。さらに、より活性が高い農薬を創製し、農薬
の投下薬量を減少する努力が世界的になされている。ま
た、投下薬量を減少するため散布時に水で希釈すると同
時にアジュバントを添加する方法も一般的になりつつあ
る。
【0003】そして従来、農薬活性成分を界面活性剤の
存在下で鉱物油や植物油に懸濁する技術は知られてい
る。例えば、特開平4―21611号公報、特開平4―
21613号公報には、除草剤活性成分を鉱物油や植物
油を分散媒とし、HLBが3〜10のノニオン性界面活
性剤及びアニオン性界面活性剤を配合した油性懸濁製剤
を直接湛水下の水田に滴下し、水田の田面水上に均一に
拡散させることが記載されている。また、特開平6―4
0823号公報には、除草剤活性成分に鉱物油や植物油
と界面活性剤を配合した油性懸濁状除草組成物の安定化
のために尿素を添加し、油性懸濁状除草組成物の分解を
防止する方法が記載されているが、散布時にどのように
希釈して使用するのか、あるいは油性懸濁状除草組成物
製剤を製造する上でどのようなタイプの界面活性剤を使
用すると製剤が安定化するかについては記載されていな
い。さらに、特開平3―350336号公報には、水に
も油にも希釈容易な水和剤タイプの製剤について記載さ
れているが、水和剤タイプのため、計量時の粉立ち及び
乾式粉砕で製造するため活性物質の粒径が大きい等の問
題があった。
【0004】
【発明が解決すべき課題】本発明の課題は、計量時の粉
立ちを回避することができ、貯蔵安定性が良好で、散布
時に水にも非水系溶媒にも希釈可能な実用的かつ効率的
な懸濁状農薬組成物製剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、農薬活性成分を水と相
溶性のない非水系溶媒に分散してなる農薬組成物におい
て、特定の界面活性剤成分、すなわちソルビタン又はシ
ョ糖の脂肪酸エステルとHLBが8〜15のノニオン性
界面活性剤を配合したものを使用することより、計量時
の粉立ちのない、貯蔵安定性が良好でかつ散布時に水に
も非水系溶媒にも希釈可能な懸濁状農薬組成物が得られ
ることを見出した。すなわち、農薬活性成分にオイル等
の水と相溶性のない非水系溶媒とソルビタン又はショ糖
の脂肪酸エステル及びHLBが8〜15のノニオン性界
面活性剤を配合して、湿式粉砕機により粉砕することに
より、0.5〜3.0μmの粒径の農薬活性成分がアジ
ュバント作用のあるオイル中に懸濁した、計量時の粉立
ちのない、貯蔵安定性が良好でかつ散布時に水にも非水
系溶媒にも希釈可能な製剤が得られることを見出し本発
明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、農薬活性成分を水と相
溶性のない非水系溶媒に分散してなる懸濁状農薬組成物
であって、界面活性剤としてソルビタン又はショ糖の脂
肪酸エステルとHLBが8〜15のノニオン性界面活性
剤とが配合されていることを特徴とする水にも非水系溶
媒にも希釈可能な懸濁状農薬組成物に関する。
【0007】また本発明は、平均粒径が0.5〜3ミク
ロンの農薬活性成分が含まれている上記懸濁状農薬組成
物や、水と相溶性のない非水系溶媒が鉱物油もしくは植
物油又はこれらの誘導体である上記懸濁状農薬組成物
や、ソルビタン又はショ糖の脂肪酸エステルとしてその
脂肪酸部がC8〜C18 の直鎖又は分岐状の飽和又は不飽
和脂肪酸を用いる上記懸濁状農薬組成物に関する。
【0008】さらに本発明は、水と相溶性のない非水系
溶媒と、ソルビタン又はショ糖の脂肪酸エステル及びH
LBが8〜15のノニオン系界面活性剤とを混合し、こ
の混合物に農薬活性成分を添加した後、均一に混合する
ことを特徴とする水にも非水系溶媒にも希釈可能な懸濁
状農薬組成物の製造方法、特に、水と相溶性のない非水
系溶媒と、ソルビタン又はショ糖の脂肪酸エステル及び
HLBが8〜15のノニオン系界面活性剤とを混合し、
この混合物に乾式粉砕機であらかじめ5〜10ミクロン
程度に粉砕した農薬活性成分を添加した後、湿式粉砕機
で粉砕することを特徴とする、農薬活性成分の平均粒径
が0.5〜3ミクロンであり、水にも非水系溶媒にも希
釈可能な懸濁状農薬組成物の製造方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の水にも非水系溶媒にも希
釈可能な懸濁状農薬組成物は、農薬活性成分、水と相溶
性のない非水系溶媒、ソルビタン又はショ糖の脂肪酸エ
ステル、HLBが8〜15のノニオン系界面活性剤、及
び必要に応じて配合されるその他の助剤から調製され
る。ここで「希釈可能」とは、『製剤品を水あるいは非
水系溶媒に希釈した際、初期乳化性及び乳化安定性の両
方が良好で、実使用場面に適応できる物性を備えてい
る』ことを意味する。そして、これらの配合割合は、農
薬活性成分が5〜60重量%、ソルビタン又はショ糖の
脂肪酸エステルが2〜15重量%、HLBが8〜15の
ノニオン系界面活性剤が2〜15重量%、非水系溶剤を
バランスとして配合する。なお、その他の助剤は必要に
応じて適宜配合する。
【0010】本発明に用いられる農薬活性成分として
は、水と相溶性のない非水系溶媒に分散しうる、すなわ
ち、水と相溶性のない非水系溶媒に溶解しない、殺菌剤
・殺虫剤・殺ダニ剤・除草剤等農薬活性を有するもので
あればどのようなものでもよい。例えば殺菌剤として
は、チオファネ−トメチル、ベノミル、チアベンダゾ−
ル、ジネブ、マンネブ、マンゼブ、ポリカ−バメ−ト、
ジラム、チウラム、ビンクロゾリン、イプロジオン、プ
ロシミドン、トリアジメホン、ビテルタノ−ル、ヘキサ
コナゾ−ル、プロピコナゾ−ル、トリフルミゾ−ル、プ
ロクロラズ、硫酸ストレプトマイシン等を、殺虫剤とし
ては、NAC、MTMC、BPMC、メソミル、カルタ
ップ、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、アセタミ
プリド、イミダクロプリド等を、殺ダニ剤としては、フ
ェニソブロモレ−ト、テトラジホン、BPPS、ヘキシ
チアゾクス等を、また、除草剤としては、アロキシジム
Na、ベンスルフロン−メチル、プレチラクロール、メ
フェナセット、チオベンカルブ、ピラゾレート、トリフ
ルラリン等を、それぞれ例示することができる。
【0011】本発明に係る懸濁状農薬組成物におけるこ
れら農薬活性成分の含有量は特に限定されるものではな
いが、製造及び輸送上のコストを考慮した場合できるだ
け多い方が好ましい。また、これらの農薬活性成分は1
種類に限定されるものではなく、必要に応じて2種又は
3種あるいはそれ以上を混合して使用してもよい。さら
に、農薬活性成分の粒径としては、葉面上に散布し浸透
により効力が発現するような場合には細かい方が好適で
あり、具体的には5μm以下が好ましく、0.5〜3μ
mが特に好ましい。
【0012】本発明に用いられる水と相溶性のない非水
系溶媒としては、引火点及び沸点の高い鉱物油、植物油
又は植物油もしくは動物油の誘導体を挙げることができ
る。鉱物油としては、農薬用マシン油、液状パラフィ
ン、ナフテン油等を、植物油としては、綿実油、大豆
油、菜種油、パーム油、ひまわり油、やし油等をそれぞ
れ例示することができる。また、植物油又は動物油の誘
導体としては、植物や動物由来の油脂を加水分解した脂
肪酸とメタノール、エタノール、ブタノール等の低級ア
ルコールや高級アルコールとをエステル化したものを例
示することができる。
【0013】これらの非水系溶媒は使用目的により適宜
選択すれことができ、例えば中南米のバナナ地帯で実施
されているオイルに製剤を希釈して散布する場合には従
前より使用されているマシン油等の鉱物油が好適であ
る。また、効力の向上を目的とする場合は、色々の農薬
活性成分の効力向上用に広く市販されている鉱物油や大
豆油、菜種油、ひまわり油及びオレイン酸のメチルエス
テルを主体とした脂肪酸のエステル類が好適である。こ
の場合、水に希釈して散布するか又は水に希釈すると同
時にアジュバントを添加して散布するのが一般的であ
る。
【0014】本発明に用いられるソルビタン又はショ糖
の脂肪酸エステルは、固体の農薬活性成分を水と相溶性
のない非水系溶媒に分散する上で重要である。これらの
脂肪酸エステルの脂肪酸部はC8〜C18 の直鎖又は分岐
状で飽和あるいは不飽和脂肪酸であり、具体的な脂肪酸
の種類としては、例えばカプリル酸、ラウリル酸、パル
ミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、オレイン酸、セスキオレイン酸、リノール酸、リ
ノレイン酸、エルカ酸等を挙げることができる。
【0015】本発明に用いられるHLBが8〜15のノ
ニオン系界面活性剤は、本発明の農薬組成物の貯蔵安定
性を付与したり、水に希釈して使用する上で重要であ
る。そして、ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエー
テル等を例示することができ、これらは必要に応じて混
合して用いてもよいが、そのHLBは8〜15であるこ
とが必要であり、HLBが8未満の場合は水への希釈性
が悪くなり、また、HLBが15を超える場合は製剤が
高粘度状となり、オイルへの希釈性が悪くなるため好ま
しくない。また、本発明に用いられるHLBが8〜15
のノニオン系界面活性剤には、HLBが8未満のノニオ
ン系界面活性剤及び/又はHLBが15を超えるノニオ
ン系界面活性剤を用いて調製したHLBが8〜15に調
整されたノニオン系界面活性剤の混合物も含まれる。
【0016】本発明における界面活性剤としては、ソル
ビタン又はショ糖の脂肪酸エステルとHLBが8〜15
のノニオン系界面活性剤を併用することが重要であり、
それらの使用割合については特に限定されるものではな
いが、ソルビタン又はショ糖の脂肪酸エステルとノニオ
ン系界面活性剤との使用割合は、1:0.5〜1:3が
好ましい。
【0017】本発明における界面活性剤として、ソルビ
タン又はショ糖の脂肪酸エステルとHLBが8〜15の
ノニオン系界面活性剤の他に、必要に応じてアニオン系
界面活性剤を添加・配合することも可能である。アニオ
ン系界面活性剤の種類としては、通常農薬の水和剤、乳
剤及びフロアブル剤等に使用されるもの、例えば、アル
キルベンゼンスルホネート、ジアルキルスルホサクシネ
ート、アルキルナフタレンスルホネート、ナフタレンス
ルホネートホルマリン縮合物、アルキル(アリル)サル
フェート、アルキル(アリル)フォスフェート、及びこ
れらのナトリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0018】界面活性剤の総使用量として10重量%か
ら20重量%が最適であり、10重量%以下では水及び
オイルへの希釈性が悪くなり、20重量%以上では製剤
の粘度が上がって取り扱い性が悪くなる。
【0019】本発明の懸濁状農薬組成物においては、以
上の他にも必要に応じていろいろな添加剤を使用するこ
とができるが、農薬活性成分の沈降を防止して、経変後
の相分離やハードケーキの発生を抑制するためには、ベ
ントナイト系有機粘土やシリカ等の増粘剤を添加した方
がより好ましい。また、農薬活性成分が光や酸化作用に
対して不安定な場合には、酸化防止剤、紫外線吸収剤等
の添加剤を使用することが好ましい。
【0020】本発明の懸濁状農薬組成物は、非水系溶媒
とソルビタン又はショ糖の脂肪酸エステル及びHLBが
8〜15のノニオン系界面活性剤とを混合し、この混合
物にピンミルやジェットミル等の乾式粉砕機であらかじ
め5〜10ミクロン程度に粉砕した農薬活性成分を添加
し、ヒスコトロンやポリトロン等のホモジナイザーで均
一に混合することにより製造することができる。また、
微粉化が要求される場合には、ボールミル、サンドグラ
インダー、ダイノーミル等の湿式粉砕機で粉砕すること
により平均粒径が0.5〜3ミクロン程度の懸濁状農薬
組成物を得ることができる。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の内容をさらに
具体的に示すが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例
に限定されるものではない。 実施例1 38.8gのスタノールLP−35[パラフィン系農薬
オイル(エクソン化学(株)製)]に5.5gのニュー
コール80[ソルビタンモノオレエート(HLB:6.
4、日本乳化剤(株)製)]と5gのニューコール12
10[ポリオキシエチレンオレイルエーテル(HLB:
12.4、日本乳化剤(株)製)]を加えて均一になる
までよく混合し、この混合物にあらかじめウルマックス
[ジェット粉砕機(日曹エンジニアリング(株)製)]
でジェット粉砕したチオファネートメチル原体[殺菌性
農薬活性成分(日本曹達(株)製)]50gとBENT
ON−34[有機ベントナイト(ウィルバー・エリス
(株)製)]0.7gを加え(合計重量100g)、ヒ
スコトロン[超高速万能ホモジナイザー(日音医理科機
器製作所(株)製)]10000回転で1分間混合した
後、スラリー全体をサンドグラインダー[湿式粉砕機
(五十嵐機械製造(株)製)]の400mlベッセルに
仕込み、直径1mmのガラスビーズ150mlを加えて
30分間湿式粉砕し、均一な懸濁状農薬組成物を得た。
【0022】実施例2 39.5gのスタノールLP−35に2gのニューコー
ル80と6gのニューコール1210及び2gの試作品
93048[70重量%のジオルチルスルホサクシネー
トNaと30重量%の芳香族系溶剤の混合物(竹本油脂
(株)製)]を加えて均一になるまでよく混合し、この
混合物にあらかじめウルマックスでジェット粉砕したチ
オファネートメチル原体50gと0.5gのBENTO
N−34を加え(合計重量100g)、ヒスコトロン1
0000回転で1分間混合した後、スラリー全体をサン
ドグラインダーの400mlベッセルに仕込み、直径1m
mのガラスビーズ150mlを加えて30分間湿式粉砕
し、均一な懸濁状農薬組成物を得た。
【0023】実施例3 36.5gのスタノールLP−35に5gのニューコー
ル80と3gのニューコール1210及び5gのニュー
コール564[ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル(HLB:12.3、日本乳化剤(株)製)]を
加えて均一になるまでよく混合し、この混合物にあらか
じめウルマックスでジェット粉砕したチオファネートメ
チル原体50gと0.5gのBENTON−34を加え
て合計重量100gをヒスコトロン10000回転で1
分間混合した後、スラリー全体をサンドグラインダーの
400mlベッセルに仕込み、直径1mmのガラスビー
ズ150mlを加えて30分間湿式粉砕し、均一な懸濁
状農薬組成物を得た。
【0024】実施例4 実施例3のニューコール564をニューカルゲンD−2
30[ポリオキシエチレンカスターエーテル(HLB:
12.0、竹本油脂(株)製)]に代える以外は実施例
3と同様にして懸濁状農薬組成物を得た。
【0025】実施例5 実施例3のニューコール1210をニューコール110
0[ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB:1
3.1、日本乳化剤(株)製)]に代える以外は実施例
3と同様にして懸濁状農薬組成物を得た。
【0026】実施例6 実施例3のニューコール1210をニューカルゲン11
09S[ポリオキシエチレンアルキルエーテル(HL
B:13.3、竹本油脂(株)製)]に代える以外は実
施例3と同様にして懸濁状農薬組成物を得た。
【0027】実施例7 実施例3のニューコール80をニューコール3−80
[ソルビタントリオレエート(HLB:3.4、日本乳
化剤(株)製)]に代える以外は実施例3と同様にして
懸濁状農薬組成物を得た。
【0028】実施例8 実施例3のニューコール80をリョートシュガーエステ
ルER−290[ショ糖エルカ酸エステル(HLB:
2、三菱化学フーズ(株)製)]に代え、ニューコール
1210を試作品93048に代える以外は実施例3と
同様にして懸濁状農薬組成物を得た。
【0029】実施例9 実施例3の36.5gのスタノールLP−35を34g
の大豆油に代え、5gのニューコール80の添加量を
5.5gに代え、3gのニューコール1210の添加量
を5gに代える以外は実施例3と同様にして懸濁状農薬
組成物を得た。
【0030】実施例10 実施例3のスタノールLP−35をADJ−100[オ
レイン酸メチルエステル(竹本油脂(株)製)]に代
え、ニューコール80をニューコール3−80に代える
以外は実施例3と同様にして懸濁状農薬組成物を得た。
【0031】実施例11 51gのスタノールLP−35に10gのニューコール
80と3gのニューコール1210及び5gのニューコ
ール564を加えて均一になるまでよく混合し、この混
合物にあらかじめウルマックスでジェット粉砕したアセ
タミプリド原体[殺虫性農薬活性成分(日本曹達(株)
製)]30gと1gのBENTON−34を加えて合計
重量100gをヒスコトロン10000回転で1分間混
合した後、スラリー全体をサンドグラインダーの400
mlベッセルに仕込み、直径1mmのガラスビーズ15
0mlを加えて30分間湿式粉砕し、均一な懸濁状農薬
組成物を得た。
【0032】実施例12 実施例11のスタノールLP−35をADJ―100に
代える以外は実施例11と同様にして懸濁状農薬組成物
を得た。
【0033】実施例13 実施例11の農薬活性成分をヘキシチアゾクス原体[殺
ダニ性農薬活性成分(日本曹達(株)製)]に代え、ニ
ューコール1210をニューコール1100に代える以
外は実施例11と同様にして懸濁状農薬組成物を得た。
【0034】実施例14 実施例11の農薬活性成分をアロキシジムNa[除草性
農薬活性成分(日本曹達(株)製)]に代え、スタノー
ルLP−35をADJ―100に代え、ニューコール8
0をニューコール3−80に代える以外は実施例11と
同様にして懸濁状農薬組成物を得た。
【0035】次に比較例を記載する。 比較例1 35gのスタノールLP−35に15gのニューコール
564を加えてよく混合し、この混合物にあらかじめウ
ルマックスでジェット粉砕したチオファネートメチル原
体50gを加えて合計重量100gを薬匙で混合した
が、粘度が高いためホイップクリーム状となり、懸濁状
農薬組成物を得ることはできなかった。
【0036】比較例2 比較例1のニューコール564をニューコール707
[ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル(HL
B:12.3、日本乳化剤(株)製)]に代えて同様に
行ったが、比較例1と同様に粘度が高いためホイップク
リーム状となり、懸濁状農薬組成物を得ることはできな
かった。
【0037】比較例3 35gのスタノールLP−35に15gのニューコール
1210を加えてよく混合し、この混合物にあらかじめ
ウルマックスでジェット粉砕したチオファネートメチル
原体50gを加えて合計重量100gをヒスコトロン1
0000回転で1分間混合した後、スラリー全体をサン
ドグラインダーの400mlベッセルに仕込み、直径1
mmのガラスビーズ150mlを加えて30分間湿式粉
砕し、均一な懸濁状農薬組成物を得た。
【0038】比較例4 比較例3のニューコール1210をニューコール110
0に代える以外は比較例3と同様にして均一な懸濁状農
薬組成物を得た。
【0039】比較例5 比較例3のニューコール1210をニューカルゲンD−
230に代える以外は比較例3と同様にして均一な懸濁
状農薬組成物を得た。
【0040】比較例6 37gの大豆油に5gのニューカルゲンD−905[グ
リセリン モノ オレエート(竹本油脂(株)製)]と
3gのニューコール1210及び5gのニューコール5
64を加えて均一になるまでよく混合し、この混合物に
あらかじめウルマックスでジェット粉砕したチオファネ
ートメチル原体50gを加えて合計重量100gをヒス
コトロン10000回転で1分間混合した後、スラリー
全体をサンドグラインダーの400mlベッセルに仕込
み、直径1mmのガラスビーズ150mlを加えて30
分間湿式粉砕し、均一な懸濁状農薬組成物を得た。
【0041】比較例7 40gのスタノールLP−35に10gのニューコール
80を加えてよく混合し、この混合物にあらかじめウル
マックスでジェット粉砕したチオファネートメチル原体
50gを加えて合計重量100gをヒスコトロン100
00回転で1分間混合した後、スラリー全体をサンドグ
ラインダーの400mlベッセルに仕込み、直径1mm
のガラスビーズ150mlを加えて30分間湿式粉砕
し、均一な懸濁状農薬組成物を得た。
【0042】比較例8 比較例7のニューコール80をニューコール3−80に
代える以外は比較例7と同様にして均一な懸濁状農薬組
成物を得た。
【0043】比較例9 39.5gのスタノールLP−35に5.5gのニュー
コール80と5gのニューコール506[ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル(HLB:17.2、日
本乳化剤(株)製)]を加えてよく混合し、ここにあら
かじめウルマックスでジェット粉砕したチオファネート
メチル原体50gを加えて合計重量100gを薬匙で混
合したが、粘度が高いためホイップクリーム状となり、
懸濁状農薬組成物を得ることはできなかった。
【0044】比較例10 39.5gのスタノールLP−35に5.5gのニュー
コール80と5gのニューコール1203[ポリオキシ
エチレンオレイルエーテル(HLB:6.6、日本乳化
剤(株)製)]を加えてよく混合し、ここにあらかじめ
ウルマックスでジェット粉砕したチオファネートメチル
原体50gを加えて合計重量100gをヒスコトロン1
0000回転で1分間混合した後、スラリー全体をサン
ドグラインダーの400mlベッセルに仕込み、直径1
mmのガラスビーズ150mlを加えて30分間湿式粉
砕し、均一な懸濁状農薬組成物を得た。
【0045】次に実施例と比較例の各サンプルについて
の試験例及び結果を記載する。 試験例1(水への希釈特性) 100mlの共栓付沈降管に20℃の水道水100ml
を入れ、ここにサンプル0.2g(500倍希釈)を入
れた後、栓をして2秒間に1回の割合で30回倒立して
初期乳化性を観察する。次に、乳化安定性をみるため
に、沈降管を室温(20〜25℃)に静置して30分後
に沈殿、凝集の有無と乳化性を観察する。結果を表1に
示す。表中「○」印は良好、「△」印は普通、「×」印
は不良をそれぞれ示す。本発明のサンプルはすべて水に
対して良好な希釈性を示した。
【0046】
【表1】
【0047】試験例2(油への希釈特性) 100mlの共栓付沈降管にスタノールLP−35を1
00ml入れ、ここにサンプル4g(25倍希釈)を入
れた後、栓をして2秒間に1回の割合で30回倒立して
初期乳化性を観察する。次に、乳化安定性をみるため
に、沈降管を室温(20〜25℃)に静置して30分後
に沈殿、凝集の有無と液の均一性を観察する。結果を表
1に示す。表中「○」印は良好、「△」印は普通、
「×」印は不良をそれぞれ示す。本発明のサンプルはす
べて油(スタノールLP−35)に対して良好な希釈性
を示した。
【0048】試験例3(原液の粘度と経変試験) 製造したサンプルを50mlの透明なバイアル瓶に入
れ、B型粘度計[DVL−B型(東京計器製)]、N
o.2ローター、30回転で粘度を測定する。測定終了
後、瓶のふたをして40℃の恒温槽に入れて30日後
に、相分離率[懸濁相の量(mm)に対する上澄み量
(mm)の割合]とハードケーキの有無を確認する。結
果を表1に示す。表中、「相分離率」は、懸濁相の量
(mm)に対する上澄み量(mm)の割合で示し、また
「ハードケーキの有無」は、バイアル瓶底のケーキング
の有無のスパチラによる確認結果である。本発明のサン
プルはすべて原液の粘度が300〜1000mPa・S
の範囲であり、取り扱いが容易である。また、経変後の
相分離率が少なく、容器の底にハードケーキが発生する
こともないため貯蔵安定性に優れていた。
【0049】試験例4(小麦葉面への付着性試験) サンプルを水に希釈し、3〜4葉期の小麦に肩掛け散布
機を使用して散布し、葉面への付着性を観察する。実施
例1及び2で調製したサンプルを1000倍希釈して試
験した結果、対照のトップジンM水和剤[殺菌剤(日本
曹達(株)製)]が水滴状に付着していたのに対して本
発明品は水滴が認められず、葉面全体に均一にベットリ
と付着していた。
【0050】
【発明の効果】本発明の懸濁状農薬組成物は、水に希釈
して散布する場合、またオイルに希釈して航空散布する
場合のどちらにも対応可能である。また、原液の粘度が
300〜1000mPa・Sの液剤であり、経変後の相
分離率が低く、ハードケーキの発生もないため、粉立ち
が回避された取り扱い容易でかつアジュバントを製剤中
に組み込んだ効率的な製剤である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農薬活性成分を水と相溶性のない非水系
    溶媒に分散してなる懸濁状農薬組成物であって、界面活
    性剤としてソルビタン又はショ糖の脂肪酸エステルとH
    LBが8〜15のノニオン性界面活性剤が配合されてい
    ることを特徴とする水にも非水系溶媒にも希釈可能な懸
    濁状農薬組成物。
  2. 【請求項2】 農薬活性成分を水と相溶性のない非水系
    溶媒に分散してなる懸濁状農薬組成物であって、界面活
    性剤としてソルビタン又はショ糖の脂肪酸エステルとH
    LBが8〜15のノニオン性界面活性剤が配合されてい
    ることを特徴とする水にも非水系溶媒にも希釈可能であ
    り、かつ平均粒径が0.5〜3ミクロンの農薬活性成分
    が含まれている懸濁状農薬組成物。
  3. 【請求項3】 水と相溶性のない非水系溶媒が、鉱物
    油、植物油又は植物油もしくは動物油の誘導体であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の懸濁状農薬組成
    物。
  4. 【請求項4】 ソルビタン又はショ糖の脂肪酸エステル
    として、その脂肪酸部がC8〜C18 の直鎖又は分岐状の
    飽和又は不飽和脂肪酸を用いることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか記載の懸濁状農薬組成物。
  5. 【請求項5】 水と相溶性のない非水系溶媒と、ソルビ
    タン又はショ糖の脂肪酸エステル及びHLBが8〜15
    のノニオン系界面活性剤とを混合し、この混合物に農薬
    活性成分を添加した後、均一に混合することを特徴とす
    る水にも非水系溶媒にも希釈可能な懸濁状農薬組成物の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 水と相溶性のない非水系溶媒と、ソルビ
    タン又はショ糖の脂肪酸エステル及びHLBが8〜15
    のノニオン系界面活性剤とを混合し、この混合物に乾式
    粉砕機であらかじめ5〜10ミクロン程度に粉砕した農
    薬活性成分を添加した後、湿式粉砕機で粉砕することを
    特徴とする、農薬活性成分の平均粒径が0.5〜3ミク
    ロンであり、水にも非水系溶媒にも希釈可能な懸濁状農
    薬組成物の製造方法。
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