JPH11256022A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
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- JPH11256022A JPH11256022A JP5677498A JP5677498A JPH11256022A JP H11256022 A JPH11256022 A JP H11256022A JP 5677498 A JP5677498 A JP 5677498A JP 5677498 A JP5677498 A JP 5677498A JP H11256022 A JPH11256022 A JP H11256022A
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Abstract
つ高い難燃性を有するポリカーボネート系難燃性樹脂組
成物に関する。 【解決手段】 (A)ポリカーボネート系樹脂(A成
分)97〜40重量%、(B)ポリカーボネート系樹脂
以外の熱可塑性樹脂(B成分)0〜45重量%、(C)
特定の環状リン酸エステル化合物(C成分)2.5〜2
0重量%、及び(D)フッ素樹脂(D成分)0.01〜
3重量%からなる樹脂組成物に対して、(E)タルク
(E成分)が、上記A成分〜D成分からなる樹脂組成物
100重量部あたり80重量部以下であり、かつ該樹脂
組成物中に含有される該C成分由来のリン原子の量に対
するタルクの量が重量比で0.25以上となる割合で含
まれる難燃性樹脂組成物。
Description
撃性に優れ、且つ高い難燃性を有するポリカーボネート
系難燃性樹脂組成物に関する。
衝撃性等が良好である性質を有し、電気、電子機器、及
び自動車分野等の幅広い用途に使用されている。またか
かる樹脂単独では不十分な性質に対しては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートに代表
されるポリエステル樹脂、又はABS樹脂、AS樹脂等
に代表されるスチレン系樹脂等とのブレンドした樹脂組
成物とすることにより、その補強をすることで、更に広
い分野において対応し、多くの製品に使用されている。
めに、特にオフィスオートメーション機器や、家電製品
等において難燃性が要求されており、特に近年、材料の
絶対量を低くし、軽く、薄くという観点から、より薄肉
成形品での難燃性が必要とされている。この場合、成形
品の薄肉部分は樹脂の溶融滴下(ドリップ)が発生しや
すいため、他の可燃物に燃え広がるおそれを内在する。
従って、樹脂組成物には、まずドリップしない高度の難
燃性が要求される。
在するが、ポリカーボネート系樹脂又はポリカーボネー
ト系樹脂と他の熱可塑性樹脂との樹脂組成物の場合、通
常はハロゲン系化合物の難燃剤及びアンチモン化合物等
の難燃助剤が添加されている。しかし、この様な難燃剤
は、一般に加工時或いは燃焼時に腐食性ガスの発生等が
あり成形加工時の金型の保守による工数増加等の問題が
あり、また場合によっては将来における製品廃棄時の環
境への影響等の懸念もあり、ハロゲン系難燃剤及びアン
チモン化合物を含有しない、難燃性樹脂組成物が望まれ
ているのが現状である。
から種々の非ハロゲン系難燃剤の使用が行われており、
特に有機リン系の化合物が現在広く使用されていると共
に、多くの研究もなされている。かかる化合物として
は、代表的にはトリフェニルフォスフェート(TPP)
が挙げられる。しかしTPPの添加は組成物の耐熱温度
を低下させる問題点があり、従来使用していたハロゲン
系難燃剤を含有するポリカーボネート系難燃性樹脂組成
物を代替するには不十分という問題があった。
得るためには、十分なリン含量のリン系難燃剤であっ
て、かつ耐熱温度の高いものの使用が適切だと予想され
る。特開昭54−157156号公報には、ペンタエリ
スリトールジホスフェート化合物又はペンタエリスリト
ールジホスファイト化合物がポリカーボネート系樹脂の
難燃剤として使用可能であり、またこれらの難燃剤が極
めて熱安定性が良好である旨の記載がある。又これらの
難燃剤はリン含量も高い。
用した場合、確かに熱安定性は良好で、また樹脂組成物
の耐熱温度の低下も極めて少ないものの、上記公報の実
施例に記載の1/8インチ厚よりも更に薄肉の成形品に
適用した場合、十分な難燃性が得られない。この理由と
しては、かかるペンタエリスリトールジホスファィト化
合物等が、リン酸エステル構造に由来する難燃効果を有
する一方で、ペンタエリスリトール部分の燃焼性が高い
ために効果が相殺されるためではないかと考えられる。
かかるペンタエリスリトールジホスファイト化合物単独
使用の欠点を改良すべく、従来から難燃剤として広く知
られている縮合リン酸エステル型の難燃剤を併用する記
載がある。しかしながらかかる公報においても、十分な
難燃性を確保するために、より耐熱温度の低下が大きい
縮合リン酸エステルをより多く添加する必要があり、未
だ十分な耐熱温度を有する非ハロゲン化合物による難燃
性樹脂組成物は得られていなかった。
ル樹脂との樹脂組成物においても、リン酸エステル化合
物を使用した難燃性樹脂組成物として特開平8−128
64号公報等に記載があるが、かかる樹脂組成物も耐熱
温度に関しては未だ十分とはいえない。
カーボネート系樹脂の難燃性樹脂組成物において、非ハ
ロゲン系難燃剤を使用しながら良好な難燃性を有し、更
に耐熱温度の良好な難燃性樹脂組成物を提供することに
ある。
スファイト化合物等の環状リン酸エステル系化合物を使
用して、十分な難燃性を得るため鋭意検討した結果、驚
くべきことに、これに特定量以上のタルクを添加するこ
とで、環状リン酸エステル単独では発現しない高度の難
燃性を発揮すると共に、耐熱性、耐衝撃性に優れた成形
物を得られることを見出し、本発明を完成した。
(A)ポリカーボネート系樹脂(A成分)97〜40重
量%、(B)ポリカーボネート系樹脂以外の熱可塑性樹
脂(B成分)0〜45重量%、(C)下記一般式(1)
置換又は非置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル
基、ピリジル基及びトリアジル基から選択されるいずれ
か1つの基を表わす)で表される骨格を有する環状リン
酸エステル化合物(C成分)2.5〜20重量%、及び
(D)フッ素樹脂(D成分)0.01〜3重量%からな
る樹脂組成物に対して、(E)タルク(E成分)が、上
記A成分〜D成分からなる樹脂組成物100重量部あた
り80重量部以下であり、かつ該樹脂組成物中に含有さ
れる該C成分由来のリン原子の量に対するタルクの量が
重量比で0.25以上となる割合で含まれる難燃性樹脂
組成物に関する。
ネート系樹脂とは、二価フェノール単独と又は二価フェ
ノール及び脂肪族二酸とを、カーボネート前駆体を反応
させて得られる芳香族ポリカーボネート樹脂又は脂肪族
二酸成分を主鎖に含有するポリエステルカーボネート樹
脂である。ここで用いる二価フェノールとしては例えば
ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1’−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下ビスフェノ
ールAと称する)、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)オクタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)プロパン、
2,2’−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−
3−シクロヘキシルフェニル)プロパン、2,2’−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロパ
ン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ペンタン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロドデカン、4,4’−ジヒドロキシフェニ
ルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメ
チルフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−
ジメチルジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンが挙げられる。好ましい二価フェノー
ルはビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系であ
り、ビスフェノールAが特に好ましい。
0、好ましくは10〜12の脂肪族二酸である。かかる
脂肪族二酸は、直鎖状、分枝状、環状のいずれであって
も良く、またα,ω‐ジカルボン酸が好ましい。好まし
い脂肪族二酸の例としては、デカン二酸、ドデカン二
酸、テトラデカン二酸、オクタデカン二酸、アイコサン
二酸等の直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸が挙げられ、セバ
シン酸およびドデカン二酸が特に好ましい。
ライド、カルボニルエステル、ハロホルメート等が挙げ
られ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、
二価フェノールのジハロホルメート等が挙げられる。
り、上記二価フェノールを単独で用いても又は二種以上
を併用してもよく、又二価フェノール及び脂肪族二酸を
それぞれ単独で用いても又は二種以上を併用してもよ
い。かかる二価フェノール及び脂肪族二酸の含有割合は
任意に調整可能であるが、かかるポリカーボネート系樹
脂中少なくとも40モル%以上が、ビスフェノールA由
来のものであることが望ましい。又、脂肪族二酸成分は
かかるポリカーボネート系樹脂中20モル%以下である
ことが耐熱性の低下及び難燃性の低下を抑制するという
観点から好ましい。ポリカーボネート系樹脂は三官能以
上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカーボ
ネート系樹脂であっても、二種以上のポリカーボネート
系樹脂の混合物であってもよい。本発明においては、難
燃性の点から芳香族ポリカーボネート樹脂の使用がより
好ましい。
限する必要はないが、あまりに低いと強度が十分でな
く、あまりに高いと溶融粘度が高くなり成形し難くなる
ので、粘度平均分子量で表して通常10,000〜5
0,000、好ましくは、15,000〜40,000
である。ここでいう粘度平均分子量(M)は塩化メチレ
ン100mlにポリカーボネート系樹脂0.7gを20
℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηSP)を次式に挿
入して求めたものである。 ηSP/C=[η]+0.45×[η]2C [η]=1.23×10-4M0.83 (但し[η]は極限粘度、Cはポリマー濃度で0.7)
本的な手段を簡単に説明する。カーボネート前駆物質と
してホスゲンを用いる溶液法では、通常酸結合剤及び有
機溶媒の存在下に反応を行う。酸結合剤としては例えば
水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の
水酸化物、及びピリジン等のアミン化合物が挙げられ
る。脂肪族二酸を含有する場合には、かかる脂肪族二酸
を予めナトリウム塩等の塩の形として、これを二価フェ
ノールが存在する反応容器中に添加する等の方法が好ま
しく使用できる。有機溶媒としては例えば塩化メチレ
ン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられ
る。又反応促進のために例えば第三級アミンや第四級ア
ンモニウム塩等の触媒を用いることができ、分子量調節
剤として例えばフェノールやp−tert−ブチルフェ
ノールのようなアルキル置換フェノール等の末端停止剤
を用いることが望ましい。反応温度は通常0〜40℃、
反応時間は数分〜5時間、反応中のpHは10以上に保
つのが好ましい。尚結果として得られた分子鎖末端の全
てが末端停止剤に由来の構造を有する必要はない。
ルを用いるエステル交換反応(溶融法)では、不活性ガ
スの存在下に所定割合の二価フェノールを炭酸ジエステ
ルと加熱しながら攪拌し、生成するアルコール又はフェ
ノール類を留出させる方法により行う。反応温度は生成
するアルコール又はフェノール類の沸点等により異なる
が、通常120〜300℃の範囲である。反応はその初
期から減圧にして生成するアルコール又はフェノール類
を留出させながら反応を完結させる。かかる反応の初期
段階で二価フェノール等と同時に又は反応の途中段階で
末端停止剤を添加させる。又反応を促進するために現在
公知のエステル交換反応に用いられる触媒を用いること
ができる。このエステル交換反応に用いられる炭酸ジエ
ステルとしては、例えばジフェニルカーボネート、ジナ
フチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、ジブチルカーボネート等があげられる。
これらのうち特にジフェニルカーボネートが好ましい。
又脂肪族二酸を含有する場合には、かかる脂肪族二酸を
予めジフェニルエステル等のエステルの形とすることが
好ましい。
樹脂以外の熱可塑性樹脂とは、ポリカーボネート系樹脂
にブレンド可能な熱可塑性樹脂であれば、特に制限する
ものではなく、スチレン系樹脂、芳香族ポリエステル樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリオレフィン樹脂、ジエン
系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリアルキルメタアクリレート樹脂、熱可塑性ポリ
ウレタンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラスト
マー、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
エーテルケトン樹脂、及びポリイミド樹脂等が挙げられ
る。
の相溶性の観点から好ましいものとして、スチレン系樹
脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、ジエン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リフェニレンエーテル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂、ポリアルキルメタアクリレ
ート樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、及び熱
可塑性ポリエステルエラストマーから選択された1種又
は2種以上の樹脂が挙げられる。
ン、α−メチルスチレン、及びp−メチルスチレン等の
スチレン誘導体の単独重合体又は共重合体、これらの単
量体とアクリロニトリル、メチルメタクリレート等のビ
ニルモノマーとの共重合体、ポリブタジエン等のジエン
系ゴム、エチレン・プロピレン系ゴム、アクリル系ゴム
などにスチレン及び/又はスチレン誘導体、又はスチレ
ン及び/又はスチレン誘導体と他のビニルモノマーをグ
ラフト重合させたものである。かかるスチレン系樹脂と
しては、例えばポリスチレン、スチレン・ブタジエン・
スチレン共重合体(SBS)、水添スチレン・ブタジエ
ン・スチレン共重合体(水添SBS)、水添スチレン・
イソプレン・スチレン共重合体(SEPS)、衝撃性ポ
リスチレン(HIPS)、アクリロニトリル・スチレン
共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル・ブタジエン
・スチレン共重合体(ABS樹脂)、メチルメタクリレ
ート・ブタジエン・スチレン共重合体(MBS樹脂)、
メチルメタクリレート・アクリロニトリル・ブタジエン
・スチレン共重合体(MABS樹脂)、アクリロニトリ
ル・アクリルゴム・スチレン共重合体(AAS樹脂)、
アクリロニトリル・エチレンプロピレン系ゴム・スチレ
ン共重合体(AES樹脂)等の樹脂、又はこれらの混合
物が挙げられる。尚かかるビニル系熱可塑性樹脂はその
製造時にメタロセン触媒等の触媒使用により、シンジオ
タクチックポリスチレン等の高い立体規則性を有するも
のであってもよい。更に場合によっては、アニオンリビ
ング重合、ラジカルリビング重合等の方法により得られ
る、分子量分布の狭い重合体及び共重合体、ブロック共
重合体、及び立体規則性の高い重合体、共重合体を使用
することも可能である。またポリカーボネート系樹脂と
の相溶性改良等を目的として、かかるスチレン系樹脂に
無水マレイン酸やN置換マレイミドといった官能基を持
つ化合物を共重合することも可能である。これらの中で
も耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、アクリロニトリ
ル・スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル
・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹脂)が好ま
しく、耐衝撃性の観点からABS樹脂が最も好ましい。
また、スチレン系樹脂を2種以上混合して使用すること
も可能である。
にシアン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物をグラフ
ト重合した熱可塑性グラフト共重合体とシアン化ビニル
化合物と芳香族ビニル化合物の共重合体の混合物であ
る。このABS樹脂を形成するジエン系ゴム成分として
は、例えばポリブタジエン、ポリイソプレン及びスチレ
ン−ブタジエン共重合体等のガラス転移点が10℃以下
のゴムが用いられ、その割合はABS樹脂成分100重
量%中5〜80重量%であるのが好ましい。ジエン系ゴ
ム成分にグラフトされるシアン化ビニル化合物として
は、例えばアクリロニトリル、メタアクリロニトリル等
を挙げることができ、またジエン系ゴム成分にグラフト
される芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレン及
びα−メチルスチレンを挙げることができる。かかるシ
アン化ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物の含有割合
は、かかるシアン化ビニル化合物及び芳香族ビニル化合
物の合計量100重量%に対して、シアン化ビニル化合
物が5〜50重量%、芳香族ビニル化合物が95〜50
重量%である。更にメチル(メタ)アクリレート、エチ
ルアクリレート、無水マレイン酸、N置換マレイミド等
を混合使用することができ、これらの含有割合はB成分
中15重量%以下であるものが好ましい。この熱可塑性
グラフト共重合体B成分は塊状重合、懸濁重合、乳化重
合のいずれの方法で製造されたものでもよく、また共重
合の方法も一段で共重合しても、多段で共重合してもよ
い。
は、芳香族ジカルボン酸とジオール、又はそのエステル
誘導体とを主成分とする縮合反応により得られる重合体
ないしは共重合体である。
レフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、1,5−
ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−
ビフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ビフェニ
ルメタンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルスルホン
ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルイソプロピリデン
ジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−
4,4’−ジカルボン酸、2,5−アントラセンジカル
ボン酸、2,6−アントラセンジカルボン酸、4,4’
−p−ターフェニレンジカルボン酸、2,5−ピリジン
ジカルボン酸等の芳香族系ジカルボン酸が好適に用いら
れ、特にテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸が好ましく使用できる。
使用してもよい。なお少量であれば、該ジカルボン酸と
共にアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジ酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸等の脂環族ジカルボン酸等を一種以上混合使用する
ことも可能である。
あるジオールとしては、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール等の脂環族ジオール等、及びそれら
の混合物等が挙げられる。
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロ
ピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリへキシレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレー
ト(PBN)、ポリエチレン−1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン−4,4’−ジカルボキシレート、等の他、
ポリエチレンイソフタレート/テレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート/イソフタレート、等のような共
重合ポリエステルが挙げられる。これらのうち、機械的
性質等のバランスがとれたポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリブチレンナフタレートが好ましく使用でき
る。
については、常法に従い、チタン、ゲルマニウム、アン
チモン等を含有する重縮合触媒の存在下に、加熱しなが
らジカルボン酸成分と前記ジオール成分とを重合させ、
副生する水又は低級アルコールを系外に排出することに
より行われる。
いては、o−クロロフェノールを溶媒としてで35℃で
測定した固有粘度が0.6〜1.3、好ましくは0.7
5〜1.15である。
は、全芳香族ポリエステル樹脂全体を指すものである。
ポリアリレート樹脂の呼称は、非晶性の全芳香族ポリエ
ステル樹脂のみを指す場合もあるが、本発明において
は、いわゆる液晶ポリマーと称されるタイプの結晶性ポ
リエステル樹脂を含むものである。
ステル樹脂とは、二価フェノール、又は二価フェノール
とハイドロキノン及び/又はレゾルシノールをジオール
成分とし、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸をジカ
ルボン酸成分とする全芳香族ポリエステル樹脂をいう。
かかる二価フェノール成分としては、本発明のポリカー
ボネート系樹脂において記載したようなビス(4−ヒド
ロキシフェニル)アルカン系が好ましく使用できるが、
特にビスフェノールAが好ましい。またハイドロキノン
及び/又はレゾルシノールの使用は、本発明の樹脂組成
物の耐薬品性を向上させる点から好ましく使用できるも
のである。かかる場合、特にハイドロキノンの使用が好
ましい。
テル樹脂の成形加工性及び耐薬品性を高めるのに好まし
い態様の1つとしては、ハイドロキノンとビスフェノー
ルAとをジオール成分とし、イソフタル酸を酸成分とし
て、ハイドロキノンとビスフェノールAとの割合は50
/50〜70/30当量%とするものが挙げられる。ま
た本発明の樹脂組成物の耐熱温度を高めるのに有用な態
様としては、ビスフェノールAをジオール成分とし、テ
レフタル酸を酸成分として使用する場合が挙げられる。
造方法としては特に制限はないが、例えば、酸成分とし
てテレフタル酸クロライド又はイソフタル酸クロライド
を用い、ジオール成分とアルカリ成分等の触媒を用いて
反応させる界面重合法、又は溶液重合法により製造する
方法が挙げられる。又、酸成分としてテレフタル酸アリ
ールエステル又はイソフタル酸ジアリールエステルを用
い、チタンテトラブトキシド等のチタン化合物の他、ポ
リエステル重合体の溶融重縮合触媒として既に知られて
いるゲルマニウム化合物、アンチモン化合物及び錫化合
物等の触媒を用いてジオール成分と反応させる溶融重合
法、及び酸成分としてテレフタル酸又はイソフタル酸を
用い、ジオール成分としてp―ジアセトキシベンゼンや
2,2’―ビス(4―アセトキシフェニル)プロパンを
用い、上記の溶融重縮合触媒を用いて反応させる溶融重
合法等を適宜使用することが可能である。
脂はフェノール/テトラクロルエタン混合溶媒(重量比
60/40)中、35℃にて測定した固有粘度が、耐熱
性、成形加工性の観点から0.3〜1.2となることが
好ましく、特に、0.4〜0.9が好ましい。
テル樹脂とは、1種以上のアルキレン基を含有しない二
価フェノールと、1種以上の芳香族ジカルボン酸及び/
又は1種以上の芳香族ジヒドロキシカルボン酸から得ら
れるものである。より具体的には、かかるアルキレン基
を含有しない二価フェノールをアセテート等の誘導体と
し、かかる二価フェノールの活性を高めたものを使用す
る方法や、又はかかる芳香族ジカルボン酸を酸クロリド
及びフェニルエステル等の誘導体としカルボン酸の活性
を高めたものを使用する方法から得られるものである。
さらに芳香族ジカルボン酸を直接使用し、p−トルエン
スルホニルクロリド等の縮合剤によりカルボン酸の活性
を高める方法により得られたものが使用できる。
ノールのうち好ましいものとしては、1,4−ジヒドロ
キシベンゼン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、
2,6−ジヒドロキシナフタレン、及びその芳香族環に
1個以上の低級アルキル基、ハロゲノ基、フェニル基等
の非反応性官能基を含むもの等が挙げられる。
に使用する芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、及びその芳香族環
に1個以上の低級アルキル基、ハロゲノ基、フェニル基
等の非反応性官能基を含むもの等が挙げられる。
は、1−カルボキシ−4−ヒドロキシベンゼン、1−カ
ルボキシ−3−ヒドロキシベンゼン、2−カルボキシ−
6−ヒドロキシナフタレン、及びその芳香族環に1個以
上の低級アルキル基、ハロゲノ基、フェニル基等の非反
応性官能基を含むもの等が挙げられる。
の好ましい態様の1つとしては、1−カルボキシ−4−
ヒドロキシベンゼンと2−カルボキシ−6−ヒドロキシ
ナフタレンとを、70/30〜85/15当量%とする
ものが挙げられる。また他に1−カルボキシ−4−ヒド
ロキシベンゼンと4,4’−ジヒドロキシジフェニルと
テレフタル酸とを、40/30/30〜30/20/2
0当量%とするものが挙げられる。
しては、高密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン
樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−グリシジ
ル(メタ)アクリレート共重合体、ポリプロピレン、プ
ロピレン−酢酸ビニル共重合体等が望ましい。
1,2−ポリブタジエン樹脂、トランス−1, 4−ポリ
ブタジエン樹脂等ジエン構造を有する単量体単独または
これと共重合可能な単量体との共重合体及びこれらの混
合物が挙げられる。
は、例えば環状ラクタムの開環重合体、アミノカルボン
酸の重縮合体、2塩基酸とジアミンとの重縮合体等が挙
げられ、具体的にはナイロン6、ナイロン66、ナイロ
ン46、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン1
1、ナイロン12等の脂肪族ポリアミド、ポリ(メタキ
シレンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタル
アミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、
ポリ(テトラメチレンイソフタルアミド)等の脂肪族−
芳香族ポリアミドおよびこれらの共重合体および混合物
を挙げることができる。
樹脂としては、2,6−ジメチルフェノールの重合体、
及び2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメ
チルフェノールとの重合体等が挙げられ、特に2,6−
ジメチルフェノールの重合体、すなわちポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の使用が好ま
しい。かかるポリフェニレンエーテル樹脂は、例えば塩
化第一銅とピリジン等のコンプレックスを触媒として使
用し、2,6−キシレノールを酸化重合したものが使用
でき、また得られたポリフェニレンエーテル樹脂の分子
量としては、0.5g/dlクロロフォルム溶液、30
℃における還元粘度が0.20〜0.70dl/gの範
囲にあるものが好ましく、より好ましくは0.30〜
0.55dl/gの範囲である。
脂とは、ビスフェノールAとジクロロジフェニルスルフ
ォンから得られるものが挙げられる。かかる化合物をジ
メチルスルホキシド溶媒中、水酸化カリウム等の存在
下、脱塩化カリウムの縮合反応により得ることができ
る。
スルフィド樹脂とは、p−ジクロロベンゼンと硫化ナト
リウムの脱塩化ナトリウム反応により得ることができる
ものである。
ト樹脂とは、メチルメタクリレートを主成分とするもの
であり、メチルメタクリレート単独の重合体、もしくは
その共重合体である。かかる共重合体の共重合成分とし
てはメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキ
シルアクリレート等のアクリル酸アルキルエステル、又
エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソ
プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキ
シルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2−エ
チルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリ
レート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレ
ート等のメタクリル酸アルキルエステルが挙げられ、1
種または2種以上用いてよい。
るメチルメタクリレート成分の割合としては、メチルメ
タクリレート系樹脂100重量%中、80重量%以上が
好ましく、より好ましくは90重量%以上含有するもの
である。さらに共重合成分としてはメチルアクリレート
がより好ましく使用できる。
しては、有機ポリイソシアネート、ポリオール、及び官
能基を2乃至3個有し且つ分子量が50〜400の鎖延
長剤の反応により得られるものであり、現在公知の各種
熱可塑性ポリウレタンエラストマーが使用可能である。
かかる熱可塑性ポリウレタンエラストマーとしては、例
えばクラレ(株)製「クラミロンU」(商品名)等容易
に入手可能である。
ラストマーとしては、二官能性カルボン酸成分、アリキ
レングリコール成分、及びポリアルキレングリコール成
分を重縮合して得られるものであり、現在公知の各種熱
可塑性ポリエステルエラストマーの使用が可能である。
かかる熱可塑性ポリエステルエラストマーとしては、例
えば東洋紡(株)製「ペルプレン」(商品名)、帝人
(株)製「ヌーベラン」(商品名)等容易に入手可能な
ものである。
ネート系樹脂以外の熱可塑性樹脂のうち、ポリカーボネ
ート系樹脂との相溶性、及び難燃性の観点から、スチレ
ン系樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポ
リスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、熱
可塑性ポリウレタン樹脂、及び熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーから選択される1種又は2種以上がより好ま
しく使用でき、難燃剤成分の高い熱安定性を有効に活か
す観点から、更に好ましくはスチレン系樹脂、芳香族ポ
リエステル樹脂、及びポリアリレート樹脂から選択され
た1種又は2種以上が使用できる。
酸エステル化合物とは、一般式(1)で表される骨格を
少なくとも1分子内に1個有する化合物である。
置換又は非置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル
基、ピリジル基及びトリアジル基から選択されるいずれ
か1つの基を表わす)
近接したジオールを有する骨格にオキシ3塩化リンを反
応させしかる後に、適宜フェノール性水酸基を反応させ
ることによって得られる。かかる反応は、例えば、特開
平9−183786号に開示されている手法、或いは、
R.M.McConnell等、J.Org.Che
m.、24巻、630〜635ページ(1959)に記
載されている。
1,3−プロパンジオール、2,2’−ジメチル−1,
3−プロパンジオール、グリセリン等の2価以上の水酸
基が近接した炭素に修飾されている化合物にオキシ3塩
化リンを反応させた後、例えばフェノール、2,5−ジ
メチルフェノール、クレゾール等を反応させる事によっ
て得られる。或いは、事前に、オキシ3塩化リンの塩素
の一部をこれらのフェノール類で変性した後に、同じよ
うに反応させることも可能である。
効果を発現する為には、一般に上記官能基が、対称的な
環状骨格を有している事が好ましく、かかる好適な環状
リン酸エステル化合物は、下記一般式(2)で表され
る。
っていても良く、下記一般式(3)で表される基であ
る)
基、アントリル基、ピリジル基及びトリアジル基から選
択されるいずれか1つの基を表わし、R3 はArに結合
した置換基を表わし、n=0〜4である。R3 はそれぞ
れが同一であっても異なっていてもよく、Ar上の酸素
原子を介してリン原子に結合している部分以外のどの部
分に結合していてもよく、メチル、エチル、異性体を含
むプロピル、異性体を含むブチル、そのArへの結合が
直接又は、酸素、イオウ、又は、炭素数1〜4の脂肪族
炭化水素基を介してなされる炭素数5〜14のアリール
基から選ばれる1種又は2種以上の有機基を示す)
は、フェニル基、クレジル基、キシリル基、トリメチル
フェニル基、4−フェノキシフェニル基、クミル基、ナ
フチル基、4−ベンジルフェニル基、4−tert−ブ
チルフェニル基、2,6−ジフェニルフェニル基、4−
フェニルフェニル基、4−ジフェニルフェニル基、アン
トリル基及び4−ベンゼンスルホニルフェニル基等を挙
げることができる。かかる化合物は、上述の通り基本的
にペンタエリスリトールを原料にして、容易に製造する
ことが可能である。
すでに一般的に知られたものである。かかるフッ素樹脂
には、例えば、テトラフルオロエチレン、トリフルオロ
エチレン、ビニルフルオライド、ビニリデンフルオライ
ド、ヘキサフルオロプロピレン等のフッ素含有モノマー
の単独又は共重合体が挙げられる。また滴下防止性能を
損なわない範囲で、前記フッ素含有モノマーと、エチレ
ン、プロピレン、アクリレート等の重合性モノマーを共
重合してもよい。これらのフッ素樹脂の中で、ポリテト
ラフルオロエチレンが好ましい。好ましいポリテトラフ
ルオロエチレンはASTM規格によれば、タイプ3と呼
ばれるものである。
米国特許第2,393,967号明細書に記載の乳化重
合法等により得ることができる。またフッ素樹脂は固体
状態でも、また乳濁液の状態でも使用可能であるが、本
発明の組成物においては樹脂の熱安定性等の点から、固
体状態での使用が好ましい。
ては、一般に市販されているものを用いることができ、
主成分として珪酸と酸化マグネシウムを含有するもので
あり、微量成分として酸化アルミ、酸化カルシウム、酸
化鉄を含有していてもよい。更に産地等の限定を受ける
ものではない。又、タルクは、あらかじめ、例えばポリ
ジメチルシロキサン化合物や、エポキシ系シランカップ
リング剤等の表面処理剤で処理されているものを使用す
ることもできる。またかかるタルクの製法に関しては特
に制限はなく、軸流型ミル法、アニュラー型ミル法、ロ
ールミル法、ボールミル法、ジェットミル法、及び容器
回転式圧縮剪断型ミル法等を利用することができる。更
にかかるタルクは、その取り扱い性等の点で凝集状態で
あるものが好ましく、かかる製法としては脱気圧縮によ
る方法、バインダー樹脂を使用し圧縮する方法等があ
り、特に脱気圧縮による方法が簡便かつ不要のバインダ
ー樹脂成分を本発明の組成物中に混入させない点で好ま
しい。また本発明のE成分として使用するタルクの平均
粒径は、0.5〜20μm、特に1〜10μmであるこ
とが好ましい。ここにいう平均粒径とはレーザー回折法
により測定されるものである。
ン酸エステル難燃剤と、E成分であるタルクとの相互作
用により、高い難燃性を達成することが直接の効果及び
目的であるが、タルクは従来から知られているように樹
脂の補強材としても作用する。尚タルクの平均粒径が
0.5μm未満であると、本発明の樹脂組成物に十分な
補強効果が与えられず、またそれにより樹脂燃焼時の軟
化が生じ易くなるため、燃焼性も悪くなる傾向にある。
一方粒径が20μmを越えると、樹脂の外観が悪化する
と共に難燃性の効果も低下するため好ましくない。
発明の難燃性樹脂組成物は、A成分97〜40重量%、
B成分0〜45重量%、C成分2.5〜20重量%、及
びD成分0.01〜3重量%からなる樹脂組成物100
重量部に対して、E成分であるタルクが80重量部以下
であり、かつ該樹脂組成物中に含有される該C成分由来
のリン原子の量に対するタルクの量が重量比で0.25
以上となる割合で含まれるものである。ここでC成分由
来のリン原子の量に対するタルクの量の重量比とは、タ
ルクの重量をC成分の重量とC成分のリン含有率から算
出されるリン原子の重量で除した数値をいう。好ましく
は該樹脂組成物中に含有される該C成分由来のリン原子
の量に対するタルクの量が重量比で0.40以上となる
割合で含まれるものであり、更に好ましくは、A成分9
0〜50重量%、B成分3〜40重量%、C成分4〜1
8重量%、及びD成分0.01〜3重量%からなる樹脂
組成物100重量部に対して、E成分が50重量部以下
であり、かつ該樹脂組成物中に含有される該C成分由来
のリン原子の量に対するタルクの量が重量比で0.50
以上となる割合で含まれるものである。
%中、A成分が97重量%より大きいか又は40重量%
未満では、難燃効果が十分でなく、B成分が45重量%
以上の場合も難燃効果が不十分となる。またC成分が
2.5重量%未満では難燃効果が十分でなく、20重量
%を越えると耐熱温度の低下が大きく好ましくない。又
D成分が0.01重量%未満では、ドリップ防止効果が
不十分で、良好な難燃性が得られず、3重量%を越える
と成形品の表面外観に不均一感が生じ好ましくない。
原子に対する重量比が0.25未満では十分な難燃効果
を得ることができず、またA成分〜D成分からなる樹脂
組成物の合計100重量部に対し、80重量部を越える
と、逆に燃焼時の樹脂の炭化が促進されず、燃焼性が悪
化するために好ましくない。
A成分〜E成分に加えて、本発明の目的を損なわない範
囲で、ポリカーボネート樹脂に難燃性を付与するものと
して従来から知られている、本発明のC成分以外のリン
酸エステル、赤リン、スルホン酸金属塩系、及びシリコ
ーン系の難燃剤を使用することも可能である。尚、本発
明の目的を損なわない範囲とは、C成分の添加量を1と
した場合には、重量比で0.8以下、好ましくは0.6
以下、より好ましくは0.5以下での使用をいう。更
に、耐衝撃性の改良を目的としてアクリル系エラストマ
ー、アクリル重合体とポリオルガノシロキサン重合体が
IPN構造を有するエラストマー等の弾性重合体を更に
添加することも可能である。また既に公知の種々の添加
剤、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐光安定剤等
の劣化防止剤、滑剤、帯電防止剤、離型剤、可塑剤、摺
動剤、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、芳香族ポ
リエステル繊維等の補強繊維、マイカ、ガラスフレーク
等の充填剤、顔料等の着色剤等を添加してもよい。前記
添加剤の使用量は、耐熱性、耐衝撃性、機械的強度等を
損なわない範囲で、添加剤の種類に応じて適宜選択でき
る。
ーボネート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂以外の熱可
塑性樹脂、環状リン酸エステル化合物、フッ素樹脂、タ
ルク及びその他の各成分を別々の供給機より、又はかか
る成分の一部又は全部を混合機により予備混合した混合
物及び混合物以外の各成分を各々の供給機より、混練機
に供給し、溶融混合することで作成される。混合機とし
ては例えば、タンブラー、V型ブレンダー、スーパーミ
キサー、スーパーフローター及びヘンシェルミキサー等
が挙げられる。また混練機としては種々の溶融混合機が
使用できるが、例えば、ニーダー、一軸又は二軸押出機
等が使用できる。中でも二軸押出機等を用いて樹脂組成
物を溶融して押出し、ペレタイザーによりペレット化す
る方法が好ましく使用される。この場合例えば200〜
320℃、好ましくは220〜290℃程度の温度で1
個以上の脱気孔を備えた押出機を使用し、減圧下におい
て溶融混練することが好ましい。
品、OA機器等のハウジングやエンクロージャー、携帯
情報機器等のハウジングやケーシング等の種々の成形品
を形成する材料として有用である。このような成形品は
慣用の方法、例えば、ペレット状難燃性樹脂組成物を、
射出成形機を用いて、例えば220〜290℃程度のシ
リンダー温度で射出成形することにより製造できる。
明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定される
ものではない。 [参考例1]ジフェニルペンタエリスリトールジホスフ
ェートの合成 撹拌装置、還流冷却管、滴下漏斗、オイルバスを備えた
10リットル三つ口フラスコに、オキシ塩化リン575
7.7g、無水塩化マグネシウム15.35gを仕込
み、窒素還流下でオイルバスを約110℃に加熱し、オ
キシ塩化リンを還流する状態とした後、滴下漏斗よりフ
ェノール1024.3gをクロロベンゼン1707ml
に溶解した溶液を約30分かけて注入し、その後30分
更に反応させた。発生する塩化水素は、還流冷却管を通
して反応系外の水酸化ナトリウム水溶液に吸収させた。
これによりモノフェニルジクロロホスフェートを得た。
反応後溶媒と過剰のオキシ塩化リンを留去した。31P−
NMR(重クロロホルム溶媒)測定を行い、3.4pp
mの単一ピークを確認した。
イルバスを備えた5リットルの三つ口フラスコにピリジ
ン3000g、全体の8重量%が目開き150μmの標
準篩を通過せず、全体の5重量%が目開き22μmの標
準篩を通過する粒度分布のペンタエリスリトール粉末3
00gを仕込み、撹拌しながら、これに上記で得たモノ
フェニルジクロロホスフェート930gを徐々に滴下し
た。発熱によって温度が60℃を越えないように滴下の
速度を調節した。滴下終了後もそのまま加熱することな
く30分撹拌した。その後溶媒を留去し、残さを約50
00mlの水で洗浄し、これを3回繰り返した後、更に
約3000mlのメタノールで洗浄し、乾燥し、白色固
体760gを得た。31P−NMR(重クロロホルム溶
媒)より、13.8ppmに単一のピークであることを
確認し、ジフェニルペンタエリスリトールジホスフェー
トであることを確認した。また高速液体クロマトグラフ
ィーにより測定された純度は99.5%であった。以下
これをDPと称する。
ル)ペンタエリスリトールジホスフェートの合成 参考例1のフェノール1024.3gを2,6−ジメチ
ルフェノール1330gに変更した以外は参考例1と同
様にして、2,6−ジメチルフェニルジクロロホスフェ
ートを合成後、このうちの1053.7gを参考例1と
同様にしてペンタエリスリトールと反応させ、ジ(2,
6−ジメチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ェートを得た。高速液体クロマトグラフィーにより測定
された純度は99.3%であった。以下これをDTBP
と称する。
ェニル)ペンタエリスリトールジホスフェートの合成 参考例1のフェノール1024.3gを4−tert−
ブチルフェノール1634.8gに変更した以外は参考
例1と同様にして、4−tert−ブチルフェニルジク
ロロホスフェートを合成後、このうちの1176.5g
を参考例1と同様にしてペンタエリスリトールと反応さ
せ、ジ(4−tert−ブチルフェニル)ペンタエリス
リトールジホスフェートを得た。高速液体クロマトグラ
フィーにより測定された純度は99.6%であった。以
下これをDDMPと称する。
で得られた環状リン酸エステル化合物を使用し、表1〜
表3に各サンプルについて評価を行った。評価は以下の
項目(1)及び(2)について行った。また表中の部は
重量部を表わす。
の評価尺度として、米国UL規格のUL−94に規定さ
れている垂直燃焼試験に準じて評価した。 (2)荷重たわみ温度 荷重たわみ温度は、JIS規格K7207にしたがっ
て、荷重18.5kgf/cm2の条件下で測定した。
ルクを除く各成分の合計100重量部に対してトリメチ
ルフォスフェート(大八化学工業(株)製)を0.05
重量部加え、タンブラーを使用して均一に混合した後、
15mmφベント付き二軸押出機(MPV製 MP20
15)にて樹脂温度260℃でペレット化し、得られた
ペレットを熱風乾燥機にて95℃で4時間乾燥した。該
ペレットを射出成形機((株)日本製鋼所製J75S
i)を用いてシリンダー温度250℃、金型温度80℃
で各テストピースを成形した。但し、比較例においてリ
ン酸エステル成分を20重量%以上配合したサンプルに
ついては、乾燥温度は70℃とし、成形時の金型温度を
65℃として成形した。
以下の通りである。 (A成分) PC;ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製 パン
ライトL−1225WP、粘度平均分子量22,50
0) (B成分) ABS;ABS樹脂(三井東圧(株)製 サンタックU
T−61) AS;AS樹脂(旭化成工業(株)製 スタイラックA
S769) HIPS;ハイインパクトポリスチレン樹脂(旭化成工
業(株)製スタイロン) PET;ポリエチレンテレフタレート樹脂(帝人(株)
製 TR8580) PBT;ポリブチレンテレフタレート樹脂(帝人(株)
製 TRB−J) U8000;ポリアリレートとポリエチレンテレフタレ
ートとのアロイ樹脂(ユニチカ(株)製 U−800
0) PAR;イソフタル酸成分と、ハイドロキノン/ビスフ
ェノールAの比が7/3(モル比)であるジフェノール
成分とからなり、フェノール/テトラクロロエタンの比
が6/4(重量比)の混合溶媒での35℃における固有粘
度が0.45のポリアリレート樹脂(帝人(株)製) PBN;o−クロロフェノール溶媒での35℃における
固有粘度が0.79であるポリブチレンナフタレート樹
脂(帝人(株)製) A950;液晶性ポリアリレート樹脂(ポリプラスチッ
クス(株)製 ベクトラA950) (C成分)参考例1〜3に記載のDP、DDMP、DT
MPを使用した。
S−4) CR−733S;縮合リン酸エステル(大八化学(株)
製 CR−733S) (D成分) フッ素樹脂 PTFE;ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業
(株)製 ポリフロンFA500) (E成分) タルク:レーザー回折法により測定された平均粒径が5
μmのタルク[HST−0.8;林化成(株)製]
実施例5と比較例2及び3を比較すると、同一量のC成
分を配合した場合でも、タルクが未添加かまた必要量添
加されていない場合には、十分な難燃効果が得られない
ことがわかる。また本発明のC成分と他のリン酸エステ
ル化合物を比較すると、実施例5と比較例5及び6の比
較より、本発明のC成分を用いた場合と同等のHDT値
を得るには、リン酸エステルの配合量が不十分となり、
難燃性が得られないことがわかる。一方比較例7及び8
より難燃性を十分とすると、HDT値が大きく低下する
ことが分かる。更にこれらと比較例2との比較からわか
るように、本願発明のC成分は、比較例7及び8のリン
酸エステルよりもリン含有率が高いにもかかわらず、か
かるC成分単独では難燃性が得られないことがわかる。
またC成分を過剰に添加した場合には、タルクを適量配
合した場合であっても比較例4、12及び16に見られ
るように、HDT値の低下だけでなく難燃性も得られな
いことがわかる。
ト系樹脂、及びポリカーボネート系樹脂と他の熱可塑性
樹脂との樹脂組成物において、ハロゲン系難燃剤を含む
ことなく良好な難燃性を有し、更に従来のハロゲン系難
燃剤を使用した場合と比較し耐熱性の低下が少ない特性
を有することから、難燃性、耐熱性、その他耐薬品性等
が必要とされるOA機器、家電製品等に有用である。
Claims (8)
- 【請求項1】 (A)ポリカーボネート系樹脂(A成
分)97〜40重量%、(B)ポリカーボネート系樹脂
以外の熱可塑性樹脂(B成分)0〜45重量%、(C)
下記一般式(1) 【化1】 (式中Rは、炭素数3〜20の基であり、置換又は非置
換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピリジル
基及びトリアジル基から選択されるいずれか1つの基を
表わす)で表される骨格を有する環状リン酸エステル化
合物(C成分)2.5〜20重量%、及び(D)フッ素
樹脂(D成分)0.01〜3重量%からなる樹脂組成物
に対して、(E)タルク(E成分)が、上記A成分〜D
成分からなる樹脂組成物100重量部あたり80重量部
以下であり、かつ該樹脂組成物中に含有される該C成分
由来のリン原子の量に対するタルクの量が重量比で0.
25以上となる割合で含まれる難燃性樹脂組成物。 - 【請求項2】 樹脂組成物中に含有される該C成分由来
のリン原子の量に対するタルクの量が重量比で0.40
以上となる割合で含まれる請求項1に記載のの難燃性樹
脂組成物。 - 【請求項3】 A成分90〜50重量%、B成分3〜4
0重量%、C成分4〜18重量%、D成分0.01〜3
重量%からなる樹脂組成物100重量部に対して、E成
分が上記A成分〜D成分からなる樹脂組成物100重量
部あたり50重量部以下であり、かつ該樹脂組成物中に
含有される該C成分由来のリン原子の量に対するタルク
の量が重量比で0.50以上となる割合で含まれる請求
項1に記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項4】 C成分が下記式(2) 【化2】 (式中R1 、R2 は、互いに同一でも異なっていても良
く、下記一般式(3)で表される基である) 【化3】 (ここで、Arはフェニル基、ナフチル基、アントリル
基、ピリジル基及びトリアジル基から選択されるいずれ
か1つの基を表わし、R3 はArに結合した置換基を表
わし、n=0〜4である。R3 はそれぞれが同一であっ
ても異なっていてもよく、Ar上の酸素原子を介してリ
ン原子に結合している部分以外のどの部分に結合してい
てもよく、メチル、エチル、異性体を含むプロピル、異
性体を含むブチル、そのArへの結合が直接又は、酸
素、イオウ、又は、炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を
介してなされる炭素数5〜14のアリール基から選ばれ
る1種又は2種以上の有機基を示す)で表される環状リ
ン酸エステルである請求項1〜3のいずれか1項に記載
の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項5】 B成分のポリカーボネート系樹脂以外の
熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂、芳香族ポリエステル
樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリオレフィン樹脂、ジエ
ン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
フェニレンエーテル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂、ポリアルキルメタアクリレー
ト樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、及び熱可
塑性ポリエステルエラストマーから選択された1種又は
2種以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の難
燃性樹脂組成物。 - 【請求項6】 B成分のポリカーボネート系樹脂以外の
熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂、芳香族ポリエステル
樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、及び
熱可塑性ポリエステルエラストマーから選択された1種
又は2種以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載
の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項7】 B成分のポリカーボネート系樹脂以外の
熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂である請求項1〜4の
いずれか1項に記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項8】 B成分のポリカーボネート系樹脂以外の
熱可塑性樹脂が芳香族ポリエステル樹脂、及びポリアリ
レート樹脂から選択された1種又は2種を含む請求項1
〜4のいずれか1項に記載の難燃性樹脂組成物。
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1998
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