JPH11256436A - 紡機のスピンドル変速方法 - Google Patents
紡機のスピンドル変速方法Info
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- JPH11256436A JPH11256436A JP7312898A JP7312898A JPH11256436A JP H11256436 A JPH11256436 A JP H11256436A JP 7312898 A JP7312898 A JP 7312898A JP 7312898 A JP7312898 A JP 7312898A JP H11256436 A JPH11256436 A JP H11256436A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 紡出テンションの変動幅を小さくし、スピン
ドル回転数を上昇可能なスピンドル変速方法を提供する
ことである。 【解決手段】 チェースを繰り返しながらリングレール
を昇降させて管糸を形成する際に、チェース下端でのス
ピンドル回転数Nbを初速V0から定常回転数まで増速
させ、その後、満管まで定常回転数を保つ。また、チェ
ース上端でのスピンドル回転数Nは、満管に向けてチェ
ース変速差が漸増し、満管でチェース変速差が最大とな
るようにチェース下端のスピンドル回転数Nbに対応し
て順次低下させる。これにより、チェース上端での紡出
テンションが低下してチェース上下端での紡出テンショ
ンの変動幅が小さくなり、また、紡出テンションの低下
によりスピンドル回転数を上昇できる。
ドル回転数を上昇可能なスピンドル変速方法を提供する
ことである。 【解決手段】 チェースを繰り返しながらリングレール
を昇降させて管糸を形成する際に、チェース下端でのス
ピンドル回転数Nbを初速V0から定常回転数まで増速
させ、その後、満管まで定常回転数を保つ。また、チェ
ース上端でのスピンドル回転数Nは、満管に向けてチェ
ース変速差が漸増し、満管でチェース変速差が最大とな
るようにチェース下端のスピンドル回転数Nbに対応し
て順次低下させる。これにより、チェース上端での紡出
テンションが低下してチェース上下端での紡出テンショ
ンの変動幅が小さくなり、また、紡出テンションの低下
によりスピンドル回転数を上昇できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リング精紡機、
リング撚糸機等の紡機におけるスピンドル変速方法に関
し、詳しくは、管糸形成の際にチェース上端ではスピン
ドル回転数を低速とし、チェース下端ではスピンドル回
転数を高速とする紡機のスピンドル変速方法に関する。
リング撚糸機等の紡機におけるスピンドル変速方法に関
し、詳しくは、管糸形成の際にチェース上端ではスピン
ドル回転数を低速とし、チェース下端ではスピンドル回
転数を高速とする紡機のスピンドル変速方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、リング精紡機での管糸形
成は、チェースを繰り返しながらリングレールが順次上
昇してスピンドルに嵌挿されたボビンに糸を巻き付けて
形成するコップビルドによって行なわれている。管糸形
成の初期ではリングレールが下方にあるためバルーンス
トレッチが長く、ノードが発生しやすく、主にノードの
発生により糸切れを生じやすい。比較的重いトラベラを
使用するとこのノードの発生を防止することができる。
また、重いトラベラを使うと、糸の毛羽の発生を防止で
きて高品質の管糸を形成することができ、軽いトラベラ
に比較してスピンドル回転数を早く最大回転数にするこ
とができ、生産高を向上可能である。
成は、チェースを繰り返しながらリングレールが順次上
昇してスピンドルに嵌挿されたボビンに糸を巻き付けて
形成するコップビルドによって行なわれている。管糸形
成の初期ではリングレールが下方にあるためバルーンス
トレッチが長く、ノードが発生しやすく、主にノードの
発生により糸切れを生じやすい。比較的重いトラベラを
使用するとこのノードの発生を防止することができる。
また、重いトラベラを使うと、糸の毛羽の発生を防止で
きて高品質の管糸を形成することができ、軽いトラベラ
に比較してスピンドル回転数を早く最大回転数にするこ
とができ、生産高を向上可能である。
【0003】また、管糸形成初期ではバルーンストレッ
チが長いため糸の遠心力が大きいことと管糸の径が小さ
いこととにより生じるテンションが糸に作用する。管糸
形成の後期では、リングレールは上方に位置し、バルー
ンストレッチは短くなりノードによる糸切れは無くなる
が、バルーンストレッチが短くなったことで管糸の回転
による糸の巻付き方向のテンションと糸のバルーニング
方向のテンションとの角度つまり糸がトラベラに進入す
る角度は小さくなるために、糸に作用するテンションが
管糸成形の初期に比べて増大しており、このテンション
の増大により糸切れが発生しやすく、更に前記のように
管糸形成初期のノード防止等のために重いトラベラを使
用すると糸のテンションが一層大きくなり、糸切れが発
生しやすくなる。更に、リングレールの1チェース毎に
チェース上端と下端とでは糸に作用するテンションが変
動している。即ち管糸の巻径が大きい位置ではボビンの
糸を巻取る巻取角が大きくなりトラベラをリングに沿っ
て回転させるための分力を得るための糸にかかるテンシ
ョンが小さく、管糸の巻径が小さい位置では巻取角が小
さく糸にかかるテンションが大きくなっており、管糸の
基部(管糸下端のテーパ部)が形成された後から満管ま
ででは、巻径の大小に起因してチェース下端では巻径が
大きいので糸のテンションは小さく、チェース上端では
巻径が小さいので糸のテンションは大きい。糸のテンシ
ョンは、満管に向けてスピンドル回転数や管糸の巻始め
から満管までのリングレールの昇降位置やチェース毎の
昇降位置等に応じて変動しながら増加していく。
チが長いため糸の遠心力が大きいことと管糸の径が小さ
いこととにより生じるテンションが糸に作用する。管糸
形成の後期では、リングレールは上方に位置し、バルー
ンストレッチは短くなりノードによる糸切れは無くなる
が、バルーンストレッチが短くなったことで管糸の回転
による糸の巻付き方向のテンションと糸のバルーニング
方向のテンションとの角度つまり糸がトラベラに進入す
る角度は小さくなるために、糸に作用するテンションが
管糸成形の初期に比べて増大しており、このテンション
の増大により糸切れが発生しやすく、更に前記のように
管糸形成初期のノード防止等のために重いトラベラを使
用すると糸のテンションが一層大きくなり、糸切れが発
生しやすくなる。更に、リングレールの1チェース毎に
チェース上端と下端とでは糸に作用するテンションが変
動している。即ち管糸の巻径が大きい位置ではボビンの
糸を巻取る巻取角が大きくなりトラベラをリングに沿っ
て回転させるための分力を得るための糸にかかるテンシ
ョンが小さく、管糸の巻径が小さい位置では巻取角が小
さく糸にかかるテンションが大きくなっており、管糸の
基部(管糸下端のテーパ部)が形成された後から満管ま
ででは、巻径の大小に起因してチェース下端では巻径が
大きいので糸のテンションは小さく、チェース上端では
巻径が小さいので糸のテンションは大きい。糸のテンシ
ョンは、満管に向けてスピンドル回転数や管糸の巻始め
から満管までのリングレールの昇降位置やチェース毎の
昇降位置等に応じて変動しながら増加していく。
【0004】前記による糸切れや糸のテンションの変動
を防止するために種々な方法でスピンドル回転数を制御
する方法があり、(1)巻始めの張力を調整するためス
ピンドル回転数を低速回転から直線的に漸増させた後一
定回転を保ち、巻始めから満管まで1チェース毎にチェ
ース上端ではスピンドル回転数を低速とし、チェース下
端では高速とする総合変速(図9)、(2)総合変速と
略同様であり巻始めから一定位置まではチェース上端と
下端とのスピンドル回転数を変速しないコンビネーショ
ン変速(図10)、(3)巻始めではチェース上端で高
速とし、下端で低速とし、一定位置で交叉した後、総合
変速と同様にするクロス変速(図11)が周知である。
を防止するために種々な方法でスピンドル回転数を制御
する方法があり、(1)巻始めの張力を調整するためス
ピンドル回転数を低速回転から直線的に漸増させた後一
定回転を保ち、巻始めから満管まで1チェース毎にチェ
ース上端ではスピンドル回転数を低速とし、チェース下
端では高速とする総合変速(図9)、(2)総合変速と
略同様であり巻始めから一定位置まではチェース上端と
下端とのスピンドル回転数を変速しないコンビネーショ
ン変速(図10)、(3)巻始めではチェース上端で高
速とし、下端で低速とし、一定位置で交叉した後、総合
変速と同様にするクロス変速(図11)が周知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の変速方法で
は、スピンドル回転数が低速回転から順次増加後、チェ
ース上端と下端でのスピンドル回転が夫々高速と低速の
一定回転となって満管近くまで達しているのでチェース
下端でのスピンドル回転数とチェース上端でのスピンド
ル回転数の差、つまりチェース変速差が満管近くまで一
定であり、このためにリングレールの上昇によるバルー
ンストレッチの短縮により糸のテンションは順次上昇し
てゆく。チェース上端のテンションはチェース下端のテ
ンションより上昇幅が大きく、管糸形成の後期でも一定
のチェース変速差を保ったままであるため、1チェース
のテンションの変動幅は満管に向かうにつれて増大して
いき、満管近くで最大となり、この傾向はスピンドル回
転数が高速になるほど大きくなる。このテンションの上
昇のため、管糸形成後期では糸が伸ばされて糸の伸縮性
(伸度)が低下した状態で巻き付けられ、また、テンシ
ョンの変動幅が大きいことにより糸品質が低下する。更
に、重いトラベラを使用し、スピンドルを20000r
pm程度またはそれ以上の高速回転とすると、トラベラ
が高速回転のために糸に大きなテンションが作用し、こ
れに管糸形成の後期の上昇したテンションが加算され、
更にチェース上端のテンションが加算されると糸のテン
ションが非常に増加され、満管近傍で糸切れが多発する
問題があり、このためにスピンドルを高速回転とするこ
ともできない問題があり、生産性を高くできない。本願
発明の課題は、チェース上端で生じるテンション増加を
抑えて紡出テンションの変動幅を小さくし、糸品質を低
下させることなくスピンドル回転数を向上可能であり、
満管近くでの糸切れ抑制可能な紡機のスピンドル変速方
法を提供することである。
は、スピンドル回転数が低速回転から順次増加後、チェ
ース上端と下端でのスピンドル回転が夫々高速と低速の
一定回転となって満管近くまで達しているのでチェース
下端でのスピンドル回転数とチェース上端でのスピンド
ル回転数の差、つまりチェース変速差が満管近くまで一
定であり、このためにリングレールの上昇によるバルー
ンストレッチの短縮により糸のテンションは順次上昇し
てゆく。チェース上端のテンションはチェース下端のテ
ンションより上昇幅が大きく、管糸形成の後期でも一定
のチェース変速差を保ったままであるため、1チェース
のテンションの変動幅は満管に向かうにつれて増大して
いき、満管近くで最大となり、この傾向はスピンドル回
転数が高速になるほど大きくなる。このテンションの上
昇のため、管糸形成後期では糸が伸ばされて糸の伸縮性
(伸度)が低下した状態で巻き付けられ、また、テンシ
ョンの変動幅が大きいことにより糸品質が低下する。更
に、重いトラベラを使用し、スピンドルを20000r
pm程度またはそれ以上の高速回転とすると、トラベラ
が高速回転のために糸に大きなテンションが作用し、こ
れに管糸形成の後期の上昇したテンションが加算され、
更にチェース上端のテンションが加算されると糸のテン
ションが非常に増加され、満管近傍で糸切れが多発する
問題があり、このためにスピンドルを高速回転とするこ
ともできない問題があり、生産性を高くできない。本願
発明の課題は、チェース上端で生じるテンション増加を
抑えて紡出テンションの変動幅を小さくし、糸品質を低
下させることなくスピンドル回転数を向上可能であり、
満管近くでの糸切れ抑制可能な紡機のスピンドル変速方
法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、チェースを繰り返しながらリングレールを上方へ移
動させて管糸を形成する際に、チェース上端でのスピン
ドル回転数を低速とし、チェース下端でスピンドル回転
数を高速とする紡機のスピンドル変速方法において、チ
ェース上端でのテンションがチェース下端でのテンショ
ンより強くなる管糸の生産高から満管に向けて、満管で
のチェース上端でのスピンドル回転数とチェース下端で
のスピンドル回転数とのチェース変速差を最大とするた
めに、生産高の上昇につれてチェース変速差を漸増させ
るようにチェース上端でのスピンドル回転数を変速する
ようにしたことを特徴とする(請求項1)。
に、チェースを繰り返しながらリングレールを上方へ移
動させて管糸を形成する際に、チェース上端でのスピン
ドル回転数を低速とし、チェース下端でスピンドル回転
数を高速とする紡機のスピンドル変速方法において、チ
ェース上端でのテンションがチェース下端でのテンショ
ンより強くなる管糸の生産高から満管に向けて、満管で
のチェース上端でのスピンドル回転数とチェース下端で
のスピンドル回転数とのチェース変速差を最大とするた
めに、生産高の上昇につれてチェース変速差を漸増させ
るようにチェース上端でのスピンドル回転数を変速する
ようにしたことを特徴とする(請求項1)。
【0007】具体的にはチェース下端でのスピンドル回
転数に基づき、管糸の生産高に応じてチェース変速差が
定まる(請求項2)。また、チェース下端でのスピンド
ル回転数は、所望の定常紡出回転数まで順次上昇した
後、満管まで一定に保たれる(請求項3)。
転数に基づき、管糸の生産高に応じてチェース変速差が
定まる(請求項2)。また、チェース下端でのスピンド
ル回転数は、所望の定常紡出回転数まで順次上昇した
後、満管まで一定に保たれる(請求項3)。
【0008】また本願では、チェースを繰り返しながら
リングレールを上方へ移動させて管糸を形成する際に、
チェース上端でのスピンドル回転数を低速とし、チェー
ス下端でスピンドル回転数を高速とする紡機のスピンド
ル変速方法において、チェース下端でのスピンドル回転
数が定常紡出回転数となると、チェース下端でのスピン
ドル回転数を満管もしくは満管近くまで一定に保つ一
方、チェース上端でのスピンドル回転数を満管に向けて
順次低下させて、満管時にそのチェース変速差を最大と
することを特徴とする(請求項4)。
リングレールを上方へ移動させて管糸を形成する際に、
チェース上端でのスピンドル回転数を低速とし、チェー
ス下端でスピンドル回転数を高速とする紡機のスピンド
ル変速方法において、チェース下端でのスピンドル回転
数が定常紡出回転数となると、チェース下端でのスピン
ドル回転数を満管もしくは満管近くまで一定に保つ一
方、チェース上端でのスピンドル回転数を満管に向けて
順次低下させて、満管時にそのチェース変速差を最大と
することを特徴とする(請求項4)。
【0009】また本願では、チェースを繰り返しながら
リングレールを上方へ移動させて管糸を形成する紡機の
スピンドル変速方法において、巻き始めから、スピンド
ル回転数が定常紡出回転数となるまではチェース間変速
を行わず、スピンドル回転数が定常紡出回転数となる
と、チェース下端でのスピンドル回転数を満管もしくは
満管近くまで一定に保つ一方、チェース上端でのスピン
ドル回転数を満管に向けて前記定常紡出回転数から順次
低下させて、生産高の増加につれてチェース変速差を漸
増させ、満管時にそのチェース変速差を最大とすること
を特徴とする(請求項5)。
リングレールを上方へ移動させて管糸を形成する紡機の
スピンドル変速方法において、巻き始めから、スピンド
ル回転数が定常紡出回転数となるまではチェース間変速
を行わず、スピンドル回転数が定常紡出回転数となる
と、チェース下端でのスピンドル回転数を満管もしくは
満管近くまで一定に保つ一方、チェース上端でのスピン
ドル回転数を満管に向けて前記定常紡出回転数から順次
低下させて、生産高の増加につれてチェース変速差を漸
増させ、満管時にそのチェース変速差を最大とすること
を特徴とする(請求項5)。
【0010】更に本願では、チェースを繰り返しながら
リングレールを上方へ移動させて管糸を形成する紡機の
スピンドル変速方法において、チェース上端のスピンド
ル回転数を高速に、チェース下端のスピンドル回転数を
低速として巻き始めてチェース変速差を漸減しつつ増速
し、上下端のスピンドル回転数が定常紡出回転数となる
と、チェース下端でのスピンドル回転数を満管もしくは
満管近くまで一定に保つ一方、チェース上端でのスピン
ドル回転数を満管に向けて定常紡出回転数から順次低下
させて、生産高の増加につれてチェース変速差を漸増さ
せ、満管時にそのチェース変速差を最大とすることを特
徴とする(請求項6)。
リングレールを上方へ移動させて管糸を形成する紡機の
スピンドル変速方法において、チェース上端のスピンド
ル回転数を高速に、チェース下端のスピンドル回転数を
低速として巻き始めてチェース変速差を漸減しつつ増速
し、上下端のスピンドル回転数が定常紡出回転数となる
と、チェース下端でのスピンドル回転数を満管もしくは
満管近くまで一定に保つ一方、チェース上端でのスピン
ドル回転数を満管に向けて定常紡出回転数から順次低下
させて、生産高の増加につれてチェース変速差を漸増さ
せ、満管時にそのチェース変速差を最大とすることを特
徴とする(請求項6)。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施の形態を説
明する。図1においてリング精紡機は、多数のスピンド
ル1が機台に等ピッチで配設され、スピンドル1に挿着
したボビン2にフロントローラ3から送り出されてくる
紡出糸4が巻取られるようにしてある。スピンドル1に
はチンプーリシャフト5やベルト6等を介して駆動モー
タ7が連繋されて回転駆動されるようになっている。駆
動モータ7は制御装置8の出力信号に基づいて駆動モー
タ7を制御するインバータ9を介して駆動制御されるよ
うになっている。また、この駆動モータ7は他の動伝機
構を介してフロントローラ3を含むドラフト部も回転駆
動するようにしてある。フロントローラ3にはフロント
ローラ3の回転数を検出し生産高(紡出長)aを測定す
る生産高検出装置10が連結されており、生産高検出装
置10からの生産高aが制御装置8に入力されるように
なっている。尚、スピンドル1は、夫々別々の駆動モー
タを有する、いわゆる単錘駆動スピンドルであってもよ
い。
明する。図1においてリング精紡機は、多数のスピンド
ル1が機台に等ピッチで配設され、スピンドル1に挿着
したボビン2にフロントローラ3から送り出されてくる
紡出糸4が巻取られるようにしてある。スピンドル1に
はチンプーリシャフト5やベルト6等を介して駆動モー
タ7が連繋されて回転駆動されるようになっている。駆
動モータ7は制御装置8の出力信号に基づいて駆動モー
タ7を制御するインバータ9を介して駆動制御されるよ
うになっている。また、この駆動モータ7は他の動伝機
構を介してフロントローラ3を含むドラフト部も回転駆
動するようにしてある。フロントローラ3にはフロント
ローラ3の回転数を検出し生産高(紡出長)aを測定す
る生産高検出装置10が連結されており、生産高検出装
置10からの生産高aが制御装置8に入力されるように
なっている。尚、スピンドル1は、夫々別々の駆動モー
タを有する、いわゆる単錘駆動スピンドルであってもよ
い。
【0012】リングレール11には、各スピンドルの回
りを周回するトラベラー12が回転自在に設けられ、ま
た、リングレール11はリフティングピラー13に接続
され、リフティングピラー13の下端がリフティングテ
ープ14の一端に連結され、リフティングテープ14の
他端がリフティングレバー15の中間に回動自在とした
ガイドローラ16を介してリフティングドラム17に固
着してある。リフティングドラム17にはギア対18を
介してリフティングレバー15の揺動をリフティングド
ラム17に伝達する周知のシェーパ送り機構19が連結
されている。リフティングレバー15は枢軸20回りに
揺動自在に支持してあり、先端はハートカム21に圧接
している。
りを周回するトラベラー12が回転自在に設けられ、ま
た、リングレール11はリフティングピラー13に接続
され、リフティングピラー13の下端がリフティングテ
ープ14の一端に連結され、リフティングテープ14の
他端がリフティングレバー15の中間に回動自在とした
ガイドローラ16を介してリフティングドラム17に固
着してある。リフティングドラム17にはギア対18を
介してリフティングレバー15の揺動をリフティングド
ラム17に伝達する周知のシェーパ送り機構19が連結
されている。リフティングレバー15は枢軸20回りに
揺動自在に支持してあり、先端はハートカム21に圧接
している。
【0013】ハートカム21はギヤ対22を介してリン
グレール11を一定のチェースサイクルで昇降させるた
めに駆動モータ7に連結してあり、ハートカム21には
リングレール11の昇降位置を検知するために、ハート
カム21の回転位置を検出してその回転位置に応じたパ
ルス数を制御装置8に出力するハートカム回転位置検出
装置23が連結してある。リングレール11は、ハート
カム21の1回転により、そのリフティングレバー15
に対する係合位置が谷から山に向けて回転すると上昇
し、山から谷に向けて回転すると下降して1チェースを
行う。また、リングレール11は1チェース毎に、リン
グレール11が下降するとき、前記シェーパ送り機構1
9の作用でリフティングドラム17がリフティングテー
プ14を巻き上げることでシェーパ送りされて上昇す
る。
グレール11を一定のチェースサイクルで昇降させるた
めに駆動モータ7に連結してあり、ハートカム21には
リングレール11の昇降位置を検知するために、ハート
カム21の回転位置を検出してその回転位置に応じたパ
ルス数を制御装置8に出力するハートカム回転位置検出
装置23が連結してある。リングレール11は、ハート
カム21の1回転により、そのリフティングレバー15
に対する係合位置が谷から山に向けて回転すると上昇
し、山から谷に向けて回転すると下降して1チェースを
行う。また、リングレール11は1チェース毎に、リン
グレール11が下降するとき、前記シェーパ送り機構1
9の作用でリフティングドラム17がリフティングテー
プ14を巻き上げることでシェーパ送りされて上昇す
る。
【0014】制御装置8は、紡出条件である撚数や満管
量やスピンドル回転数等のデータを入力する入力手段8
Aを有している。また、制御装置8は、巻始めから満管
までのスピンドル回転数を制御する回転数制御手段8B
を有している。回転数制御手段8Bは、1チェース毎の
チェース上端と下端とでのスピンドル回転数を制御し、
生産高aとチェース変速量xとに応じ、巻始めから満管
に至るまでの生産高aに応じて入力手段8Aから入力設
定されたチェース下端でのスピンドル回転数を、基準の
ベース回転数(チェース下端速度)Nbとして巻量に応
じたチェース上端でのスピンドル回転数Nを算出し、図
2に示すようにチェース下端でスピンドル回転数Nbと
し、チェース上端でスピンドル回転数Nとなるように、
チェース間でのスピンドル回転を変速制御する。チェー
ス変速量xは、入力手段8Aによって制御装置8に入力
され、満管におけるチェース下端でのスピンドル(ベー
ス)回転数Nbに対するチェース上端でのスピンドル回
転数Nの割合である(例えばx=90%)。
量やスピンドル回転数等のデータを入力する入力手段8
Aを有している。また、制御装置8は、巻始めから満管
までのスピンドル回転数を制御する回転数制御手段8B
を有している。回転数制御手段8Bは、1チェース毎の
チェース上端と下端とでのスピンドル回転数を制御し、
生産高aとチェース変速量xとに応じ、巻始めから満管
に至るまでの生産高aに応じて入力手段8Aから入力設
定されたチェース下端でのスピンドル回転数を、基準の
ベース回転数(チェース下端速度)Nbとして巻量に応
じたチェース上端でのスピンドル回転数Nを算出し、図
2に示すようにチェース下端でスピンドル回転数Nbと
し、チェース上端でスピンドル回転数Nとなるように、
チェース間でのスピンドル回転を変速制御する。チェー
ス変速量xは、入力手段8Aによって制御装置8に入力
され、満管におけるチェース下端でのスピンドル(ベー
ス)回転数Nbに対するチェース上端でのスピンドル回
転数Nの割合である(例えばx=90%)。
【0015】ステップS1は、前記生産高検出装置10
から生産高(紡出量)を取り込む手段、ステップS2は
チェース間変速開始タイミングとなったかを、生産高デ
ータから判別する変速開始判別手段、ステップS3はチ
ェース間変速開始タイミングとなると、その時点の生産
高データに対応するベース回転数Nb(チェース下端で
のスピンドル回転数)を基に、チェース上端でのスピン
ドル回転数を後述の式で演算するチェース上端でのスピ
ンドル回転数Nの演算手段、ステップS4は、1チェー
ス(リングレール11が下端から上端を経て、再度下端
に至る間)の間に、チェース下端でのスピンドル回転数
を前記ベース回転数Nbとし、また、チェース上端での
スピンドル回転数がステップS4で求めたチェース上端
でのスピンドル回転数となるように、チェース下端から
上端に向けての上昇時には減速し、また、上端から下端
に向けての下降時には増速するように制御するチェース
間変速指令手段、また、ステップS5は生産高が満管と
なったかを判別する満管判別手段である。
から生産高(紡出量)を取り込む手段、ステップS2は
チェース間変速開始タイミングとなったかを、生産高デ
ータから判別する変速開始判別手段、ステップS3はチ
ェース間変速開始タイミングとなると、その時点の生産
高データに対応するベース回転数Nb(チェース下端で
のスピンドル回転数)を基に、チェース上端でのスピン
ドル回転数を後述の式で演算するチェース上端でのスピ
ンドル回転数Nの演算手段、ステップS4は、1チェー
ス(リングレール11が下端から上端を経て、再度下端
に至る間)の間に、チェース下端でのスピンドル回転数
を前記ベース回転数Nbとし、また、チェース上端での
スピンドル回転数がステップS4で求めたチェース上端
でのスピンドル回転数となるように、チェース下端から
上端に向けての上昇時には減速し、また、上端から下端
に向けての下降時には増速するように制御するチェース
間変速指令手段、また、ステップS5は生産高が満管と
なったかを判別する満管判別手段である。
【0016】巻き始め時点からチェース上端での紡出テ
ンションがチェース下端での紡出テンションより強い場
合、図2に示す変速パターンが適用される。管糸成形に
先立ち、入力手段8Aから紡出条件、変速開始タイミン
グを示す生産高(ここでは巻き始め生産高)が入力さ
れ、また、巻き始めから満管までのチェース下端でのス
ピンドル回転数(ベース回転数)Nbが、生産高aに対
応して入力設定され、制御装置8の所定の記憶領域に記
憶される。ベース回転数Nbは、ここでは、定常紡出回
転数(ここでは例えば20000rpm )となるまで初速
V0(ここでは例えば16000rpm )から漸増され、
その後、満管まで一定に保たれるように設定されてい
る。機台が起動されると、直ちにスピンドル回転数が初
速V0に達する。この実施例では、初速V0時には、図
2に示すように、チェース上下端でのスピンドル回転数
は同一である。ステップS1で生産高検出手段10によ
り生産高aが入力される。次にステップS2で、チェー
ス変速開始が判別され、この実施形態では、巻き始めが
チェース変速開始タイミングに設定されているので、ス
テップS3に進む。ステップS3では、チェース下端時
点で、予め生産高データに対応して設定されているベー
ス回転数Nbを基に、チェース上端でのスピンドル回転
数Nを N=Nb−Nb*(1−x/100)*(a/100) 但し、x:チェース変速量(%表示)、 a:生産高
(%表示) から演算する。
ンションがチェース下端での紡出テンションより強い場
合、図2に示す変速パターンが適用される。管糸成形に
先立ち、入力手段8Aから紡出条件、変速開始タイミン
グを示す生産高(ここでは巻き始め生産高)が入力さ
れ、また、巻き始めから満管までのチェース下端でのス
ピンドル回転数(ベース回転数)Nbが、生産高aに対
応して入力設定され、制御装置8の所定の記憶領域に記
憶される。ベース回転数Nbは、ここでは、定常紡出回
転数(ここでは例えば20000rpm )となるまで初速
V0(ここでは例えば16000rpm )から漸増され、
その後、満管まで一定に保たれるように設定されてい
る。機台が起動されると、直ちにスピンドル回転数が初
速V0に達する。この実施例では、初速V0時には、図
2に示すように、チェース上下端でのスピンドル回転数
は同一である。ステップS1で生産高検出手段10によ
り生産高aが入力される。次にステップS2で、チェー
ス変速開始が判別され、この実施形態では、巻き始めが
チェース変速開始タイミングに設定されているので、ス
テップS3に進む。ステップS3では、チェース下端時
点で、予め生産高データに対応して設定されているベー
ス回転数Nbを基に、チェース上端でのスピンドル回転
数Nを N=Nb−Nb*(1−x/100)*(a/100) 但し、x:チェース変速量(%表示)、 a:生産高
(%表示) から演算する。
【0017】続いて、ステップS4では、チェース下端
から上昇してチェース上端にいたったときに、つまり、
ハートカムが谷から回転して山に至ったときにスピンド
ル回転数がチェース上端でのスピンドル回転数Nとなる
ように、ハートカム回転位置検出装置23からパルスが
出力される度にベース回転数Nbから順次減速する指令
を出力する。これによりインバータ9を介して駆動モー
タ7が減速制御され、ちょうどハートカム21の山に至
ると、リングレール11は上昇端に位置して、その時の
スピンドル回転数は、前記低速のチェース上端でのスピ
ンドル回転数Nとなる。同様にして、チェース上端から
下降する間に、チェース下端でのスピンドル回転数がベ
ース回転数Nbとなるように、ハートカム回転位置検出
装置23からのパルスに基づいて前記チェース上端での
スピンドル回転数から増速する指令が出力され、これに
より、スピンドル回転はチェース上端でのスピンドル回
転数Nから増速されてベース回転数Nbに到達する。
から上昇してチェース上端にいたったときに、つまり、
ハートカムが谷から回転して山に至ったときにスピンド
ル回転数がチェース上端でのスピンドル回転数Nとなる
ように、ハートカム回転位置検出装置23からパルスが
出力される度にベース回転数Nbから順次減速する指令
を出力する。これによりインバータ9を介して駆動モー
タ7が減速制御され、ちょうどハートカム21の山に至
ると、リングレール11は上昇端に位置して、その時の
スピンドル回転数は、前記低速のチェース上端でのスピ
ンドル回転数Nとなる。同様にして、チェース上端から
下降する間に、チェース下端でのスピンドル回転数がベ
ース回転数Nbとなるように、ハートカム回転位置検出
装置23からのパルスに基づいて前記チェース上端での
スピンドル回転数から増速する指令が出力され、これに
より、スピンドル回転はチェース上端でのスピンドル回
転数Nから増速されてベース回転数Nbに到達する。
【0018】この動作を繰り返すことにより、ベース回
転数Nbが定常紡出回転となるまでの増速区間(ここで
は巻き始めから生産高30%まで)では、図2のよう
に、チェース上端でのスピンドル回転数Nはベース回転
数Nbとの変速差(速度差)が漸増しつつ増速され、ベ
ース回転数Nbが一定となってからは、チェース上端で
のスピンドル回転数Nは生産高xの上昇に伴って順次低
下し、その結果、チェース下端でのスピンドル回転数N
bとチェース上端でのスピンドル回転数Nとの差である
チェース変速差は漸増し、満管で最大となる。そして、
ステップS5で満管が判別されると、機台が停止する。
転数Nbが定常紡出回転となるまでの増速区間(ここで
は巻き始めから生産高30%まで)では、図2のよう
に、チェース上端でのスピンドル回転数Nはベース回転
数Nbとの変速差(速度差)が漸増しつつ増速され、ベ
ース回転数Nbが一定となってからは、チェース上端で
のスピンドル回転数Nは生産高xの上昇に伴って順次低
下し、その結果、チェース下端でのスピンドル回転数N
bとチェース上端でのスピンドル回転数Nとの差である
チェース変速差は漸増し、満管で最大となる。そして、
ステップS5で満管が判別されると、機台が停止する。
【0019】上記のようにチェース上下端でスピンドル
回転数N,Nbを制御する本願発明の紡出テンションの
変化は図3に示すようになり、従来の変速方法の紡出テ
ンションの変化は図12に示すようになっている。スピ
ンドルの最高回転数が同じである場合、本発明の紡出テ
ンションは、生産高aの増加につれてチェース上端のス
ピンドル回転数Nを漸減しているので従来の紡出テンシ
ョンと比べて、チェース上端の紡出テンションの上昇度
合が小さく、糸切れテンションとなるまでの余裕が大き
くなる。しかも満管時にチェース変速差を最大としてい
るので満管時のチェース上端の紡出テンションが大幅に
低下する。このため満管時のチェース上端でのテンショ
ンが、従来のそれを越えない大きさとなる程度まで更に
スピンドル回転数を上昇可能で生産性が向上する上に、
満管近くの紡出テンションの増加による糸切れの発生も
防止できる。この満管時の紡出テンションの低下により
比較的重いトラベラを使用可能となり、周知のように糸
品質の向上と初速から定常紡出回転数になるまでの速度
勾配を大きくすることが可能となる。また、チェース上
下端での紡出テンションの変動幅が全体的に小さくな
り、糸品質が向上する。
回転数N,Nbを制御する本願発明の紡出テンションの
変化は図3に示すようになり、従来の変速方法の紡出テ
ンションの変化は図12に示すようになっている。スピ
ンドルの最高回転数が同じである場合、本発明の紡出テ
ンションは、生産高aの増加につれてチェース上端のス
ピンドル回転数Nを漸減しているので従来の紡出テンシ
ョンと比べて、チェース上端の紡出テンションの上昇度
合が小さく、糸切れテンションとなるまでの余裕が大き
くなる。しかも満管時にチェース変速差を最大としてい
るので満管時のチェース上端の紡出テンションが大幅に
低下する。このため満管時のチェース上端でのテンショ
ンが、従来のそれを越えない大きさとなる程度まで更に
スピンドル回転数を上昇可能で生産性が向上する上に、
満管近くの紡出テンションの増加による糸切れの発生も
防止できる。この満管時の紡出テンションの低下により
比較的重いトラベラを使用可能となり、周知のように糸
品質の向上と初速から定常紡出回転数になるまでの速度
勾配を大きくすることが可能となる。また、チェース上
下端での紡出テンションの変動幅が全体的に小さくな
り、糸品質が向上する。
【0020】図5は管糸形成の初期に適当な生産高a1
までチェース変速差を無しとし、生産高a1からチェー
ス下端のスピンドル回転数が定常紡出回転数となるまで
チェース上下端のスピンドル回転数をチェース変速差を
漸増しながら増速し、チェース下端のスピンドル回転数
が定常紡出回転数となるとこれを満管もしくは満管近く
まで一定に保つ一方、チェース上端でのスピンドル回転
数を満管に向けて順次低下してチェース変速差を漸増
し、チェース変速差を満管で最大とするものである。生
産高a1は、巻始めの紡出テンションがチェース下端で
大きくチェース上端で小さく、この紡出テンションが途
中で反転する生産高であり、この生産高a1は紡出条件
によって異なる。この変速方式では、巻き始めからチェ
ース変速を行なうものと比べて、巻始めの紡出テンショ
ンがチェース上端より下端で大きくなっているがそれら
の紡出テンションの差が小さい場合に、初期の紡出テン
ションの変動を小さくでき、良好な紡出が行なえて好適
である。
までチェース変速差を無しとし、生産高a1からチェー
ス下端のスピンドル回転数が定常紡出回転数となるまで
チェース上下端のスピンドル回転数をチェース変速差を
漸増しながら増速し、チェース下端のスピンドル回転数
が定常紡出回転数となるとこれを満管もしくは満管近く
まで一定に保つ一方、チェース上端でのスピンドル回転
数を満管に向けて順次低下してチェース変速差を漸増
し、チェース変速差を満管で最大とするものである。生
産高a1は、巻始めの紡出テンションがチェース下端で
大きくチェース上端で小さく、この紡出テンションが途
中で反転する生産高であり、この生産高a1は紡出条件
によって異なる。この変速方式では、巻き始めからチェ
ース変速を行なうものと比べて、巻始めの紡出テンショ
ンがチェース上端より下端で大きくなっているがそれら
の紡出テンションの差が小さい場合に、初期の紡出テン
ションの変動を小さくでき、良好な紡出が行なえて好適
である。
【0021】図6は、巻き始めから、スピンドル回転数
が定常紡出回転数となるまではチェース間変速を行わ
ず、スピンドル回転数が定常紡出回転数となると、チェ
ース上端でのスピンドル回転数を満管もしくは満管近く
まで一定に保つ一方、チェース上端でのスピンドル回転
数を満管に向けて前記定常紡出回転数から順次低下させ
て、生産高の増加につれてチェース変速差を漸増させ、
満管時にそのチェース変速差を最大とするものである。
周知のように糸切れは、主に管糸形成の初期ではノード
によって発生し重いトラベラを用いれば防止でき、後期
では紡出テンションの影響で発生しているので、図6の
ような変速も満管近くでの糸切れ防止に効果がある。
が定常紡出回転数となるまではチェース間変速を行わ
ず、スピンドル回転数が定常紡出回転数となると、チェ
ース上端でのスピンドル回転数を満管もしくは満管近く
まで一定に保つ一方、チェース上端でのスピンドル回転
数を満管に向けて前記定常紡出回転数から順次低下させ
て、生産高の増加につれてチェース変速差を漸増させ、
満管時にそのチェース変速差を最大とするものである。
周知のように糸切れは、主に管糸形成の初期ではノード
によって発生し重いトラベラを用いれば防止でき、後期
では紡出テンションの影響で発生しているので、図6の
ような変速も満管近くでの糸切れ防止に効果がある。
【0022】さらに図7は、チェース上端のスピンドル
回転数を高速に、チェース下端のスピンドル回転数を低
速として巻き始めてチェース変速差を漸減しつつ増速
し、上下端のスピンドル回転数が定常紡出回転数となる
と、チェース下端でのスピンドル回転数を満管もしくは
満管近くまで一定に保つ一方、チェース上端でのスピン
ドル回転数を前記上下端のスピンドル回転数が定常紡出
回転となって直ちに満管に向けて定常紡出回転数から順
次低下させて、生産高の増加につれてチェース変速差を
漸増させ、満管時にそのチェース変速差を最大とするも
のである。この変速方式は、巻き始めのテンションが、
チェース下端で大きくチェース上端で小さく、定常紡出
回転となるとそれが逆転する、といった紡出条件の場合
に好適である。
回転数を高速に、チェース下端のスピンドル回転数を低
速として巻き始めてチェース変速差を漸減しつつ増速
し、上下端のスピンドル回転数が定常紡出回転数となる
と、チェース下端でのスピンドル回転数を満管もしくは
満管近くまで一定に保つ一方、チェース上端でのスピン
ドル回転数を前記上下端のスピンドル回転数が定常紡出
回転となって直ちに満管に向けて定常紡出回転数から順
次低下させて、生産高の増加につれてチェース変速差を
漸増させ、満管時にそのチェース変速差を最大とするも
のである。この変速方式は、巻き始めのテンションが、
チェース下端で大きくチェース上端で小さく、定常紡出
回転となるとそれが逆転する、といった紡出条件の場合
に好適である。
【0023】尚、図7に示す実施の形態において、図8
に示すようにチェース上端のスピンドル回転数Nとチェ
ース下端のスピンドル回転数Nbをスピンドル回転数が
増速していく領域(図8で生産高0から30%の範囲)
で一致させた後、定常紡出回転となるまでその一致状態
を保ちつつ増速するようにしても良い。また、前記スピ
ンドル回転数が一致状態となった後、チェース上端のス
ピンドル回転数Nがチェース下端のスピンドル回転数N
bに対して順次低下を開始する位置A3は、チェース上
下端のスピンドル回転数N,Nbが定常紡出回転数とな
って一定量生産が行なわれた後であっても良い。この図
8に示す実施の形態では、チェース上下端のスピンドル
回転数N,Nbが一致する生産高A1からチェース上端
のスピンドル回転数が減速を開始する生産高A2までの
間で、紡出糸4の紡出テンションに対するチェースの上
下動の影響が無視できる場合に好適である。上記実施の
形態で図2と図5から図7、図8で2点鎖線で示すよう
に管糸形成の後期でスピンドル回転数を減速しても良
い。また、チェース下端での初速から定常紡出回転数と
なるまでの増速方法や管糸形成後期の減速方法はどのよ
うに行なっても良い。また、管糸形成の初期において、
チェース上下端の紡出テンションの大小は紡出条件によ
って異なり、巻き始めではチェース下端で大きくチェー
ス上端で小さく、これが途中で逆転する場合や、紡出テ
ンションが途中で反転せずに巻き始めからチェース上端
で大きくチェース下端で小さい場合があることは周知で
ある。
に示すようにチェース上端のスピンドル回転数Nとチェ
ース下端のスピンドル回転数Nbをスピンドル回転数が
増速していく領域(図8で生産高0から30%の範囲)
で一致させた後、定常紡出回転となるまでその一致状態
を保ちつつ増速するようにしても良い。また、前記スピ
ンドル回転数が一致状態となった後、チェース上端のス
ピンドル回転数Nがチェース下端のスピンドル回転数N
bに対して順次低下を開始する位置A3は、チェース上
下端のスピンドル回転数N,Nbが定常紡出回転数とな
って一定量生産が行なわれた後であっても良い。この図
8に示す実施の形態では、チェース上下端のスピンドル
回転数N,Nbが一致する生産高A1からチェース上端
のスピンドル回転数が減速を開始する生産高A2までの
間で、紡出糸4の紡出テンションに対するチェースの上
下動の影響が無視できる場合に好適である。上記実施の
形態で図2と図5から図7、図8で2点鎖線で示すよう
に管糸形成の後期でスピンドル回転数を減速しても良
い。また、チェース下端での初速から定常紡出回転数と
なるまでの増速方法や管糸形成後期の減速方法はどのよ
うに行なっても良い。また、管糸形成の初期において、
チェース上下端の紡出テンションの大小は紡出条件によ
って異なり、巻き始めではチェース下端で大きくチェー
ス上端で小さく、これが途中で逆転する場合や、紡出テ
ンションが途中で反転せずに巻き始めからチェース上端
で大きくチェース下端で小さい場合があることは周知で
ある。
【0024】
【発明の効果】以上のように本願発明では、満管でチェ
ース変速差が最大となるようにチェース上端でのスピン
ドル回転数を順次減少していくので、紡出テンションの
増加を防止でき、また、紡出テンションの変動幅を小さ
くすることができる。これにより糸品質が向上する。ま
た、チェース上端での紡出テンションが従来の変速方法
に比べて低くなるので、糸切れ発生が抑制され、スピン
ドル回転数も従来に比べて高速とすることが可能とな
り、生産性が向上する。
ース変速差が最大となるようにチェース上端でのスピン
ドル回転数を順次減少していくので、紡出テンションの
増加を防止でき、また、紡出テンションの変動幅を小さ
くすることができる。これにより糸品質が向上する。ま
た、チェース上端での紡出テンションが従来の変速方法
に比べて低くなるので、糸切れ発生が抑制され、スピン
ドル回転数も従来に比べて高速とすることが可能とな
り、生産性が向上する。
【図1】精紡機の概略を示す説明図である。
【図2】初速から変速差を設けたスピンドル回転数の変
速パターンを示す図である。
速パターンを示す図である。
【図3】本願発明の紡出テンションの概略を示す図であ
る。
る。
【図4】回転数制御手段を示すフローチャート図であ
る。
る。
【図5】チェース上下端の紡出テンションが逆転する位
置から変速差を設けたスピンドル回転数の変速パターン
を示す図である。
置から変速差を設けたスピンドル回転数の変速パターン
を示す図である。
【図6】定常紡出回転数に達した後に変速差を設けたス
ピンドル回転数の変速パターンを示す図である。
ピンドル回転数の変速パターンを示す図である。
【図7】他のスピンドル回転数の変速パターンを示す図
である。
である。
【図8】更に他のスピンドル回転数の変速パターンを示
す図である。
す図である。
【図9】総合変速を示す図である。
【図10】コンビネーション変速を示す図である。
【図11】クロス変速を示す図である。
【図12】従来の変速方法の紡出テンションの概要を示
す図である。
す図である。
1 スピンドル 11 リングレール a 生産高 N チェース上端のスピンドル回転数 Nb チェース下端のスピンドル回転数(ベース回転
数) x チェース変速量
数) x チェース変速量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 輝彦 愛知県津島市愛宕町4−87−8 (72)発明者 古屋 慶忠 愛知県海部郡大治町鎌須賀郷前16−1サン パーク109
Claims (6)
- 【請求項1】 チェースを繰り返しながらリングレール
を上方へ移動させて管糸を形成する際に、チェース上端
でのスピンドル回転数を低速とし、チェース下端でスピ
ンドル回転数を高速とする紡機のスピンドル変速方法に
おいて、チェース上端でのテンションがチェース下端で
のテンションより強くなる管糸の生産高から満管に向け
て、満管でのチェース上端でのスピンドル回転数とチェ
ース下端でのスピンドル回転数とのチェース変速差を最
大とするために、生産高の上昇につれてチェース変速差
を漸増させるようにチェース上端でのスピンドル回転数
を変速するようにしたことを特徴とする紡機のスピンド
ル変速方法。 - 【請求項2】 チェース下端でのスピンドル回転数に基
づき、管糸の生産高に応じてチェース変速差が定まるこ
とを特徴とする請求項1記載の紡機のスピンドル変速方
法。 - 【請求項3】 チェース下端でのスピンドル回転数は、
所望の定常紡出回転数まで順次上昇した後、満管まで一
定に保たれることを特徴とする請求項1または請求項2
記載の紡機のスピンドル変速方法。 - 【請求項4】 チェースを繰り返しながらリングレール
を上方へ移動させて管糸を形成する際に、チェース上端
でのスピンドル回転数を低速とし、チェース下端でスピ
ンドル回転数を高速とする紡機のスピンドル変速方法に
おいて、チェース下端でのスピンドル回転数が定常紡出
回転数となると、チェース下端でのスピンドル回転数を
満管もしくは満管近くまで一定に保つ一方、チェース上
端でのスピンドル回転数を満管に向けて順次低下させ
て、満管時にそのチェース変速差を最大とすることを特
徴とする紡機のスピンドル変速方法。 - 【請求項5】 チェースを繰り返しながらリングレール
を上方へ移動させて管糸を形成する紡機のスピンドル変
速方法において、巻き始めから、スピンドル回転数が定
常紡出回転数となるまではチェース間変速を行わず、ス
ピンドル回転数が定常紡出回転数となると、チェース下
端でのスピンドル回転数を満管もしくは満管近くまで一
定に保つ一方、チェース上端でのスピンドル回転数を満
管に向けて前記定常紡出回転数から順次低下させて、生
産高の増加につれてチェース変速差を漸増させ、満管時
にそのチェース変速差を最大とすることを特徴とする紡
機のスピンドル変速方法。 - 【請求項6】 チェースを繰り返しながらリングレール
を上方へ移動させて管糸を形成する紡機のスピンドル変
速方法において、チェース上端のスピンドル回転数を高
速に、チェース下端のスピンドル回転数を低速として巻
き始めてチェース変速差を漸減しつつ増速し、上下端の
スピンドル回転数が定常紡出回転数となると、チェース
下端でのスピンドル回転数を満管もしくは満管近くまで
一定に保つ一方、チェース上端でのスピンドル回転数を
満管に向けて定常紡出回転数から順次低下させて、生産
高の増加につれてチェース変速差を漸増させ、満管時に
そのチェース変速差を最大とすることを特徴とする紡機
のスピンドル変速方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7312898A JPH11256436A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 紡機のスピンドル変速方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7312898A JPH11256436A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 紡機のスピンドル変速方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11256436A true JPH11256436A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13509282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7312898A Pending JPH11256436A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 紡機のスピンドル変速方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11256436A (ja) |
-
1998
- 1998-03-06 JP JP7312898A patent/JPH11256436A/ja active Pending
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