JPH11257015A - ガスタービンにおけるディスクのシール構造 - Google Patents
ガスタービンにおけるディスクのシール構造Info
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- JPH11257015A JPH11257015A JP6671598A JP6671598A JPH11257015A JP H11257015 A JPH11257015 A JP H11257015A JP 6671598 A JP6671598 A JP 6671598A JP 6671598 A JP6671598 A JP 6671598A JP H11257015 A JPH11257015 A JP H11257015A
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Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスタービンにおいてタービンディスクへの
燃焼ガスの侵入を防止するシール構造において、シール
空気のリークを抑制すると共に、クリアランスの拡大を
防止し、好適なシールを行いうる様にしたものを提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 静翼内径側キャビティを区画するボック
スは同静翼内径側キャビティと下流キャビティとを密封
して区画し、内周にシールピースを保持して上流キャビ
ティから下流キャビティへ連通するクリアランスを規制
するリング状の保持環は、前記ボックスに対し半径方向
に可動に支持することにより、静翼内側キャビティと下
流キャビティとの間でシール空気をリークすることは無
く、タービンにおける効率の低下を来さず、また、クリ
アランスは静翼等の熱変形の影響から切り離され、シー
ル空気を大量に流して効率低下に結びつけるというおそ
れも無いシール空気の供給構造を得るものである。
燃焼ガスの侵入を防止するシール構造において、シール
空気のリークを抑制すると共に、クリアランスの拡大を
防止し、好適なシールを行いうる様にしたものを提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 静翼内径側キャビティを区画するボック
スは同静翼内径側キャビティと下流キャビティとを密封
して区画し、内周にシールピースを保持して上流キャビ
ティから下流キャビティへ連通するクリアランスを規制
するリング状の保持環は、前記ボックスに対し半径方向
に可動に支持することにより、静翼内側キャビティと下
流キャビティとの間でシール空気をリークすることは無
く、タービンにおける効率の低下を来さず、また、クリ
アランスは静翼等の熱変形の影響から切り離され、シー
ル空気を大量に流して効率低下に結びつけるというおそ
れも無いシール空気の供給構造を得るものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンにお
いてタービンディスクへの燃焼ガスの侵入を防止するシ
ール構造に関する。
いてタービンディスクへの燃焼ガスの侵入を防止するシ
ール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンでは、燃焼ガスの温度を上
昇させることで性能の向上を図っているが、これに伴っ
て高温の燃焼ガスが直接当たる翼部においては、燃焼ガ
スの温度の上昇に対して翼内部に冷却空気を通して冷却
することによって翼部の温度上昇を抑えている。
昇させることで性能の向上を図っているが、これに伴っ
て高温の燃焼ガスが直接当たる翼部においては、燃焼ガ
スの温度の上昇に対して翼内部に冷却空気を通して冷却
することによって翼部の温度上昇を抑えている。
【0003】また、前記翼部を支持するディスク部で
は、高温の燃焼ガスと直接接触しないようにガスパスと
の間にキャビティを設け、同キャビティ部にガスパスよ
りも圧力が高く、かつ温度の低い空気を供給することに
よって燃焼ガスをシールすることによってロータの温度
上昇を防いでいる。
は、高温の燃焼ガスと直接接触しないようにガスパスと
の間にキャビティを設け、同キャビティ部にガスパスよ
りも圧力が高く、かつ温度の低い空気を供給することに
よって燃焼ガスをシールすることによってロータの温度
上昇を防いでいる。
【0004】この様な思想に基づいて構成された従来の
産業用ガスタービンにおいて、高温の燃焼ガス(高温ガ
ス)から前記ディスク部の温度上昇を防ぐための具体的
な構造について、図3および図4を用いて説明する。
産業用ガスタービンにおいて、高温の燃焼ガス(高温ガ
ス)から前記ディスク部の温度上昇を防ぐための具体的
な構造について、図3および図4を用いて説明する。
【0005】高温ガスAは矢印8の向きに流れ、タービ
ン上流から下流にかけて動翼1、静翼3、動翼2の順に
通過するガスパス7を形成する。このとき静翼3とディ
スク4、ディスク5で区画する上流キャビティ31及び
下流キャビティ32にガスパス7内の高温ガスAが侵入
すると、ディスク4及びディスク5の温度が許容値より
高くなってしまう。
ン上流から下流にかけて動翼1、静翼3、動翼2の順に
通過するガスパス7を形成する。このとき静翼3とディ
スク4、ディスク5で区画する上流キャビティ31及び
下流キャビティ32にガスパス7内の高温ガスAが侵入
すると、ディスク4及びディスク5の温度が許容値より
高くなってしまう。
【0006】これを防ぐために、ガスパス7より圧力が
高くかつ温度の低いシール空気Bを、静翼3の外径側か
ら静翼3の内径側とこれに対峙する保持環38で区画さ
れた静翼内側キャビティ33(以下キャビティ33とい
う)に導入し、更に同キャビティ33から上流キャビテ
ィ31へ向けて開口する孔34を経て前記シール空気B
を矢印35の向きに供給することにより、上流キャビテ
ィ31の圧力をガスパス7の圧力より高く維持して高温
ガスAの侵入を防いでいる。
高くかつ温度の低いシール空気Bを、静翼3の外径側か
ら静翼3の内径側とこれに対峙する保持環38で区画さ
れた静翼内側キャビティ33(以下キャビティ33とい
う)に導入し、更に同キャビティ33から上流キャビテ
ィ31へ向けて開口する孔34を経て前記シール空気B
を矢印35の向きに供給することにより、上流キャビテ
ィ31の圧力をガスパス7の圧力より高く維持して高温
ガスAの侵入を防いでいる。
【0007】また、この様にして上流キャビティ31へ
供給されたシール空気Bは、更に保持環38に装着され
たシールピース9と、ディスク間シール50で密封され
たディスク4及びディスク5の間に形成されたクリアラ
ンス6を通って矢印36に沿って流れ、上流キャビティ
31より圧力の低い下流キャビティ32へ供給される。
供給されたシール空気Bは、更に保持環38に装着され
たシールピース9と、ディスク間シール50で密封され
たディスク4及びディスク5の間に形成されたクリアラ
ンス6を通って矢印36に沿って流れ、上流キャビティ
31より圧力の低い下流キャビティ32へ供給される。
【0008】これにより、下流キャビティ32の圧力も
静翼3の下流位置に相当するガスパス7の圧力より高く
維持され、高温ガスAが下流キャビティ32に侵入する
のが防止される。
静翼3の下流位置に相当するガスパス7の圧力より高く
維持され、高温ガスAが下流キャビティ32に侵入する
のが防止される。
【0009】しかし、このクリアランス6が広すぎる
と、シール空気Bが下流キャビティ32に流れ易くな
り、上流キャビティ31の圧力が低下することになるの
で、この圧力低下を避けるために同上流キャビティ31
の圧力をガスパス7より高く維持することが必要とな
り、そのためより多くのシール空気Bが必要となる。
と、シール空気Bが下流キャビティ32に流れ易くな
り、上流キャビティ31の圧力が低下することになるの
で、この圧力低下を避けるために同上流キャビティ31
の圧力をガスパス7より高く維持することが必要とな
り、そのためより多くのシール空気Bが必要となる。
【0010】このシール空気Bは、ディスク部の温度上
昇を防ぐために上流キャビティ31及び下流キャビティ
32の圧力をそれぞれガスパス7より高く維持してガス
パス7中に吹き出すことになり、吹き出した後は仕事を
しない無駄な空気となっている。
昇を防ぐために上流キャビティ31及び下流キャビティ
32の圧力をそれぞれガスパス7より高く維持してガス
パス7中に吹き出すことになり、吹き出した後は仕事を
しない無駄な空気となっている。
【0011】従って、ガスタービンの効率を向上させる
面からは、前記したクリアランス6を広くしないで全体
のシール空気Bの流量はできるだけ低減させたほうが好
ましいことになるが、他方、クリアランス6が狭すぎる
とガスタービン運転時の非定常状態においてシールピー
ス9とディスク4及びディスク5が互いの熱伸び差によ
り接触損傷することになるため、同接触損傷を防止する
と共に流量を低減した必要最小限のクリアランスを設定
し、維持することが必要である。
面からは、前記したクリアランス6を広くしないで全体
のシール空気Bの流量はできるだけ低減させたほうが好
ましいことになるが、他方、クリアランス6が狭すぎる
とガスタービン運転時の非定常状態においてシールピー
ス9とディスク4及びディスク5が互いの熱伸び差によ
り接触損傷することになるため、同接触損傷を防止する
と共に流量を低減した必要最小限のクリアランスを設定
し、維持することが必要である。
【0012】次に、他の従来例として航空用ガスタービ
ンについて図5ないし図7を用いて説明する。
ンについて図5ないし図7を用いて説明する。
【0013】シール空気Bは、静翼3の外径側から同静
翼3内径側に個々に取り付けられたボックス57で形成
される静翼内側キャビティ53(以下キャビティ53と
いう)へ導入され、更に上流キャビティ51へ向けて開
口する孔54を経て矢印55の向きに供給されて上流キ
ャビティ51の圧力をガスパス7の圧力より高く維持
し、高温ガスAの侵入を防いでいる。
翼3内径側に個々に取り付けられたボックス57で形成
される静翼内側キャビティ53(以下キャビティ53と
いう)へ導入され、更に上流キャビティ51へ向けて開
口する孔54を経て矢印55の向きに供給されて上流キ
ャビティ51の圧力をガスパス7の圧力より高く維持
し、高温ガスAの侵入を防いでいる。
【0014】また、ボックス57は、キャビティ53か
ら直接下流キャビティ52へシール空気Bをリークさせ
ることがないように、上流キャビティ51へシール空気
Bを送る孔54以外は完全に密閉された構造になってい
る。
ら直接下流キャビティ52へシール空気Bをリークさせ
ることがないように、上流キャビティ51へシール空気
Bを送る孔54以外は完全に密閉された構造になってい
る。
【0015】従って、キャビティ53に導入されたシー
ル空気Bは、その全てが上流キャビティ51に供給され
ることとなるためにリークがなくなり、その分シール空
気Bの流量を減らすことができる。
ル空気Bは、その全てが上流キャビティ51に供給され
ることとなるためにリークがなくなり、その分シール空
気Bの流量を減らすことができる。
【0016】また、上流キャビティ51から下流キャビ
ティ52へ矢印56のように供給されるシール空気Bの
流量は、ボックス57の内径側に装着されたシールピー
ス9と、ディスク4及びディスク5との間に形成される
クリアランス6で制限されている。
ティ52へ矢印56のように供給されるシール空気Bの
流量は、ボックス57の内径側に装着されたシールピー
ス9と、ディスク4及びディスク5との間に形成される
クリアランス6で制限されている。
【0017】但し、ボックス57は、静翼3の内径側に
直接取り付けられており、かつ同静翼3はガスパス7内
に配置されて高温ガスAに接触するため温度の変動が大
きくなり、熱伸びによる変化量も大きなものであるの
で、同ボックス57に取付けられたシールピース9の半
径方向変位は同ボックス57共々静翼3に支配され大き
くなる。
直接取り付けられており、かつ同静翼3はガスパス7内
に配置されて高温ガスAに接触するため温度の変動が大
きくなり、熱伸びによる変化量も大きなものであるの
で、同ボックス57に取付けられたシールピース9の半
径方向変位は同ボックス57共々静翼3に支配され大き
くなる。
【0018】以上より、図7に示すように組立時(初
期)のクリアランス6は、静翼3の熱伸び量71を考慮
して設定する必要が有るため、熱伸びが飽和するまで、
クリアランス6が大きくなり(シール空気Bの量が増加
する必要がある)、部分負荷時の性能が低下する。
期)のクリアランス6は、静翼3の熱伸び量71を考慮
して設定する必要が有るため、熱伸びが飽和するまで、
クリアランス6が大きくなり(シール空気Bの量が増加
する必要がある)、部分負荷時の性能が低下する。
【0019】更に静翼3の熱伸び量は、温度分布にばら
つきが生じ易い燃焼ガスの温度分布によって決まるた
め、そのばらつきの最大を考慮するとクリアランス6を
詰めることは困難である。
つきが生じ易い燃焼ガスの温度分布によって決まるた
め、そのばらつきの最大を考慮するとクリアランス6を
詰めることは困難である。
【0020】この熱伸びは、航空機用ガスタービンにお
いては径が小さなことにより影響は小さいが、この構成
をそっくりそのまま産業用ガスタービンに応用した場合
には、径の大きな産業用ガスタービンでは静翼の熱伸び
による変動幅は同図7にばらつき大72として示す様に
大きくなるため無視できない問題となる。
いては径が小さなことにより影響は小さいが、この構成
をそっくりそのまま産業用ガスタービンに応用した場合
には、径の大きな産業用ガスタービンでは静翼の熱伸び
による変動幅は同図7にばらつき大72として示す様に
大きくなるため無視できない問題となる。
【0021】なお、この点について前記図3及び図4に
示した従来の産業用ガスタービンと対比してみると、同
産業用ガスタービンでは、シールピース9が装着された
保持環38が静翼3とは半径方向に独立したリング状の
構造になっているため、これに装着されたシールピース
9の半径方向変位は、保持環38の熱伸びのみによって
支配される。
示した従来の産業用ガスタービンと対比してみると、同
産業用ガスタービンでは、シールピース9が装着された
保持環38が静翼3とは半径方向に独立したリング状の
構造になっているため、これに装着されたシールピース
9の半径方向変位は、保持環38の熱伸びのみによって
支配される。
【0022】また、保持環38とディスク4およびディ
スク5は、互いに径長差、及び温度差が小さいため、非
定常状態でクリアランス6の変動幅は、ばらつき小73
として示す様に小さくなることから、組立時(初期)の
クリアランス6を小さく設定できる。
スク5は、互いに径長差、及び温度差が小さいため、非
定常状態でクリアランス6の変動幅は、ばらつき小73
として示す様に小さくなることから、組立時(初期)の
クリアランス6を小さく設定できる。
【0023】更にクリアランス6の変動は、燃焼ガスの
温度分布に支配されるばらつきの大きな静翼3の熱伸び
とは独立しているために、その影響を受けず、上記ばら
つきを考慮する必要がない分クリアランス6を詰めるこ
とができるので、キャビティ31からキャビティ32へ
供給されるシール空気Bの流量を部分負荷時も含めて必
要最小限に低減することが可能である。
温度分布に支配されるばらつきの大きな静翼3の熱伸び
とは独立しているために、その影響を受けず、上記ばら
つきを考慮する必要がない分クリアランス6を詰めるこ
とができるので、キャビティ31からキャビティ32へ
供給されるシール空気Bの流量を部分負荷時も含めて必
要最小限に低減することが可能である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の第1例として前
記した産業用ガスタービンにおけるシール部の構造に
は、上記のシール空気Bの流量を低減させる点で以下の
問題点が存在する。
記した産業用ガスタービンにおけるシール部の構造に
は、上記のシール空気Bの流量を低減させる点で以下の
問題点が存在する。
【0025】静翼3は個々に独立しているため、翼と翼
の間には隙間ができるので、この隙間を塞ぐためにシー
ル板37が挿入されているが、これによっても完全に塞
ぎきれずに尚且つ隙間39,40が残る。
の間には隙間ができるので、この隙間を塞ぐためにシー
ル板37が挿入されているが、これによっても完全に塞
ぎきれずに尚且つ隙間39,40が残る。
【0026】これにより静翼3の外径側からキャビティ
33に導入されたシール空気Bは、孔34より上流キャ
ビティ31へ供給される以外に隙間39,40から下流
キャビティ32へリーク空気Cとして直接リークするこ
とになる。
33に導入されたシール空気Bは、孔34より上流キャ
ビティ31へ供給される以外に隙間39,40から下流
キャビティ32へリーク空気Cとして直接リークするこ
とになる。
【0027】このため上流キャビティ31では、供給さ
れるシール空気Bの流量が不足し圧力が下がるため高温
ガスAが侵入してくるので、これを防ぐためにはリーク
空気Cの流量を見込んだ更に多くのシール空気Bが必要
となり、この分ガスタービンの効率が低下することにな
る。
れるシール空気Bの流量が不足し圧力が下がるため高温
ガスAが侵入してくるので、これを防ぐためにはリーク
空気Cの流量を見込んだ更に多くのシール空気Bが必要
となり、この分ガスタービンの効率が低下することにな
る。
【0028】他方、従来の第2例として説明した航空用
ガスタービンにあっては、前記第1例の産業用ガスター
ビンにおける下流キャビティ32へのリーク空気Cの発
生を回避したものの、静翼の熱変形に大きく支配され、
クリアランスの変動幅が大きなものとなる等の不具合が
ある。
ガスタービンにあっては、前記第1例の産業用ガスター
ビンにおける下流キャビティ32へのリーク空気Cの発
生を回避したものの、静翼の熱変形に大きく支配され、
クリアランスの変動幅が大きなものとなる等の不具合が
ある。
【0029】すなわち、産業用ガスタービンにおけるキ
ャビティ33、または航空用ガスタービンにおけるキャ
ビティ53と、それぞれに対応する上流キャビティ31
および下流キャビティ32との関係において、従来の産
業用タービン及び航空用タービンはそれぞれ一長一短が
あり、何れが勝り、何れが劣るともいちがいに決め難い
ものであった。
ャビティ33、または航空用ガスタービンにおけるキャ
ビティ53と、それぞれに対応する上流キャビティ31
および下流キャビティ32との関係において、従来の産
業用タービン及び航空用タービンはそれぞれ一長一短が
あり、何れが勝り、何れが劣るともいちがいに決め難い
ものであった。
【0030】本発明はこの様な背景の下にあって、シー
ル空気のリークを抑制すると共に、クリアランスの拡大
を防止し、好適なシールを行いうる様にしたものを提供
することを課題とするものである。
ル空気のリークを抑制すると共に、クリアランスの拡大
を防止し、好適なシールを行いうる様にしたものを提供
することを課題とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、静翼内径側キャビティへ導
入されたシール空気を静翼前方へ供給し、静翼前方に存
在するディスクを壁面とする上流キャビティの圧力をガ
スパスより上昇させ、更に同上流キャビティより圧力の
低い静翼後方に存在するディスクを壁面とする下流キャ
ビティへシール空気を送り、同下流キャビティの圧力を
ガスパスより上昇させることによって、ディスクへの燃
焼ガスの進入を防ぐシール構造において、静翼内径側キ
ャビティを前記下流キャビティと密封して区画するボッ
クスと、同ボックスに対し半径方向に可動に支持され、
内周にシールピースを保持して上流キャビティから下流
キャビティへ連通するクリアランスを規制するリング状
の保持環を有してなるガスタービンにおけるディスクの
シール構造を提供するものである。
解決すべくなされたもので、静翼内径側キャビティへ導
入されたシール空気を静翼前方へ供給し、静翼前方に存
在するディスクを壁面とする上流キャビティの圧力をガ
スパスより上昇させ、更に同上流キャビティより圧力の
低い静翼後方に存在するディスクを壁面とする下流キャ
ビティへシール空気を送り、同下流キャビティの圧力を
ガスパスより上昇させることによって、ディスクへの燃
焼ガスの進入を防ぐシール構造において、静翼内径側キ
ャビティを前記下流キャビティと密封して区画するボッ
クスと、同ボックスに対し半径方向に可動に支持され、
内周にシールピースを保持して上流キャビティから下流
キャビティへ連通するクリアランスを規制するリング状
の保持環を有してなるガスタービンにおけるディスクの
シール構造を提供するものである。
【0032】即ち、本発明によれば、シール空気の供給
される静翼内側キャビティは、下流キャビティとの間を
密封するボックスで区画されることにより、前記シール
空気はリークすることなしに上流キャビティへ供給され
て効率の低下を来さず、また、上流キャビティから下流
キャビティへ連通するクリアランスは前記ボックスに対
して半径方向に可動のリング状の保持環により保持され
たシールピースで規制されているので、同クリアランス
は前記ボックス、ひいては静翼の熱変形の影響から切り
離されることとなり、シールフィンがクリアランスを大
きくしてシール空気を大量に流し、効率低下に結びつけ
るというおそれも無く、安定し、かつ効率の低下を招く
ことの無いシール空気の供給を確保することができる。
される静翼内側キャビティは、下流キャビティとの間を
密封するボックスで区画されることにより、前記シール
空気はリークすることなしに上流キャビティへ供給され
て効率の低下を来さず、また、上流キャビティから下流
キャビティへ連通するクリアランスは前記ボックスに対
して半径方向に可動のリング状の保持環により保持され
たシールピースで規制されているので、同クリアランス
は前記ボックス、ひいては静翼の熱変形の影響から切り
離されることとなり、シールフィンがクリアランスを大
きくしてシール空気を大量に流し、効率低下に結びつけ
るというおそれも無く、安定し、かつ効率の低下を招く
ことの無いシール空気の供給を確保することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1、図2を用いて説明する。なお前記した従来のものと
同一の部分については図面中に同一の符号を付して示
し、重複する説明は出来るだけ省略して本実施の形態に
固有の点について重点的に説明する。
1、図2を用いて説明する。なお前記した従来のものと
同一の部分については図面中に同一の符号を付して示
し、重複する説明は出来るだけ省略して本実施の形態に
固有の点について重点的に説明する。
【0034】シール部の構造は、ボックス57、保持環
38、シールピース9からなり、また、ボックス57
は、前記従来の航空用ガスタービンにおけるボックス構
造と同様に静翼3の内径側に個々に取付けられており、
静翼3の外径側より導入されたシール空気Bをディスク
4側の上流キャビティ31に供給する孔54以外には完
全に密封されたキャビティ53を形成している。
38、シールピース9からなり、また、ボックス57
は、前記従来の航空用ガスタービンにおけるボックス構
造と同様に静翼3の内径側に個々に取付けられており、
静翼3の外径側より導入されたシール空気Bをディスク
4側の上流キャビティ31に供給する孔54以外には完
全に密封されたキャビティ53を形成している。
【0035】シールピース9は、従来の産業用ガスター
ビンと同じリング状の保持環38に取付けられており、
上流キャビティ31から下流キャビティ32へ供給され
るシール空気Bの通路となるシールピース9とディスク
4及びディスク5とで区画されるクリアランス6は、従
来の産業用ガスタービンと同じ保持環38の熱伸びとデ
ィスク4およびディスク5の熱伸びプラス遠心伸びの差
のみに支配され、そのクリアランスを詰めることが容易
な構造となっている。
ビンと同じリング状の保持環38に取付けられており、
上流キャビティ31から下流キャビティ32へ供給され
るシール空気Bの通路となるシールピース9とディスク
4及びディスク5とで区画されるクリアランス6は、従
来の産業用ガスタービンと同じ保持環38の熱伸びとデ
ィスク4およびディスク5の熱伸びプラス遠心伸びの差
のみに支配され、そのクリアランスを詰めることが容易
な構造となっている。
【0036】これは即ち保持環38は、ボックス57と
嵌合部19にて接続されており、同嵌合部19は径方向
への嵌め込み構造となっていて、軸方向の変位は拘束し
ているが、半径方向の変位に対しては自由に動くことが
可能な構造であるため、熱伸び等による拘束は生じるこ
となく、前記静翼3等の熱変形による影響は全く及ばな
い構造である。
嵌合部19にて接続されており、同嵌合部19は径方向
への嵌め込み構造となっていて、軸方向の変位は拘束し
ているが、半径方向の変位に対しては自由に動くことが
可能な構造であるため、熱伸び等による拘束は生じるこ
となく、前記静翼3等の熱変形による影響は全く及ばな
い構造である。
【0037】本実施の形態は前記の様に構成されている
ので、従来の航空用ガスタービンにおけるボックス構造
と同じ構造のボックス57で形成されるキャビティ53
は、ディスク4側の上流キャビティ31にシール空気B
を供給する孔34以外には完全に密封された空間となっ
ているため、他部へリークする空気は発生しない。
ので、従来の航空用ガスタービンにおけるボックス構造
と同じ構造のボックス57で形成されるキャビティ53
は、ディスク4側の上流キャビティ31にシール空気B
を供給する孔34以外には完全に密封された空間となっ
ているため、他部へリークする空気は発生しない。
【0038】従って、上流キャビティ31の圧力をガス
パス7より高く維持するために必要なシール空気Bの流
量は、同キャビティ53内においてリーク空気が発生し
ない分、低減させることが可能となる。
パス7より高く維持するために必要なシール空気Bの流
量は、同キャビティ53内においてリーク空気が発生し
ない分、低減させることが可能となる。
【0039】また、シールピース9は、従来の産業用ガ
スタービンと同じリング状の保持環38に取付けられて
いるので、上流キャビティ31から下流キャビティ32
へシール空気Bを供給する通路となるクリアランス6の
設定には、保持環38の熱伸びとディスク4およびディ
スク5の熱伸びプラス遠心伸びの差のみを考慮すれば良
いことになる。
スタービンと同じリング状の保持環38に取付けられて
いるので、上流キャビティ31から下流キャビティ32
へシール空気Bを供給する通路となるクリアランス6の
設定には、保持環38の熱伸びとディスク4およびディ
スク5の熱伸びプラス遠心伸びの差のみを考慮すれば良
いことになる。
【0040】両者は、互いに径長差、及び温度差が小さ
いため、非定常状態でもその変動幅が小さくなるこか
ら、組立時(初期)クリアランス6を小さく設定するこ
とができ、全運転状態で上流キャビティ31から下流キ
ャビティ32へ供給されるシール空気Bの流量を低減す
ることが可能となる。
いため、非定常状態でもその変動幅が小さくなるこか
ら、組立時(初期)クリアランス6を小さく設定するこ
とができ、全運転状態で上流キャビティ31から下流キ
ャビティ32へ供給されるシール空気Bの流量を低減す
ることが可能となる。
【0041】更にクリアランス6の変動は、ばらつきの
大きな燃焼ガスの温度分布に支配される静翼3の熱伸び
とは独立しているために、その影響を受けないので、静
翼3の熱伸びのばらつきを考慮する必要がない分、クリ
アランス6を詰めることができることとなり、上流キャ
ビティ31から下流キャビティ32へのシール空気Bの
流量を低減できる。
大きな燃焼ガスの温度分布に支配される静翼3の熱伸び
とは独立しているために、その影響を受けないので、静
翼3の熱伸びのばらつきを考慮する必要がない分、クリ
アランス6を詰めることができることとなり、上流キャ
ビティ31から下流キャビティ32へのシール空気Bの
流量を低減できる。
【0042】以上の様に本実施形態によればディスク4
及びディスク5への燃焼ガスの侵入を防ぐためのシール
構造として、従来の航空用ガスタービンにおけるリーク
空気を無くしたボックス57の構造を取り入れながら、
従来の産業用ガスタービンにおける隙間6を詰めること
が可能な構造を踏襲させ、これによりシール空気Bの流
量を低減させるために有効な構造を得ることができたも
のである。
及びディスク5への燃焼ガスの侵入を防ぐためのシール
構造として、従来の航空用ガスタービンにおけるリーク
空気を無くしたボックス57の構造を取り入れながら、
従来の産業用ガスタービンにおける隙間6を詰めること
が可能な構造を踏襲させ、これによりシール空気Bの流
量を低減させるために有効な構造を得ることができたも
のである。
【0043】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上本発明によれば、静翼内径側キャビ
ティへ導入されたシール空気を静翼前方へ供給し、静翼
前方に存在するディスクを壁面とする上流キャビティの
圧力をガスパスより上昇させ、更に同上流キャビティよ
り圧力の低い静翼後方に存在するディスクを壁面とする
下流キャビティへシール空気を送り、同下流キャビティ
の圧力をガスパスより上昇させることによって、ディス
クへの燃焼ガスの進入を防ぐシール構造において、静翼
内径側キャビティを前記下流キャビティと密封して区画
するボックスと、同ボックスに対し半径方向に可動に支
持され、内周にシールピースを保持して上流キャビティ
から下流キャビティへ連通するクリアランスを規制する
リング状の保持環を有してガスタービンにおけるディス
クのシール構造を構成している。
ティへ導入されたシール空気を静翼前方へ供給し、静翼
前方に存在するディスクを壁面とする上流キャビティの
圧力をガスパスより上昇させ、更に同上流キャビティよ
り圧力の低い静翼後方に存在するディスクを壁面とする
下流キャビティへシール空気を送り、同下流キャビティ
の圧力をガスパスより上昇させることによって、ディス
クへの燃焼ガスの進入を防ぐシール構造において、静翼
内径側キャビティを前記下流キャビティと密封して区画
するボックスと、同ボックスに対し半径方向に可動に支
持され、内周にシールピースを保持して上流キャビティ
から下流キャビティへ連通するクリアランスを規制する
リング状の保持環を有してガスタービンにおけるディス
クのシール構造を構成している。
【0045】従って本発明では、まず、シール空気の供
給される静翼内側キャビティと下流キャビティとの間に
ついては両者間をボックスで密封区画することにより、
シール空気はこの位置でリークすることなしにひたすら
上流キャビティへ供給されるので、ここにシール空気の
供給を余分に必要とせず、タービンにおける効率の低下
を来すことはないものである。
給される静翼内側キャビティと下流キャビティとの間に
ついては両者間をボックスで密封区画することにより、
シール空気はこの位置でリークすることなしにひたすら
上流キャビティへ供給されるので、ここにシール空気の
供給を余分に必要とせず、タービンにおける効率の低下
を来すことはないものである。
【0046】また、上流キャビティから下流キャビティ
へ連通するクリアランスは、前記ボックスに対して半径
方向に可動のリング状の保持環により保持されたシール
ピースで規制されているので、同クリアランスは前記ボ
ックス、ひいては静翼の熱変形の影響から切り離される
こととなり、シールフィンがクリアランスを大きくして
シール空気を大量に流して効率低下に結びつけるという
おそれも無く、安定し、かつ効率の低下を招くことの無
いシール空気の供給を確保することができたものであ
る。
へ連通するクリアランスは、前記ボックスに対して半径
方向に可動のリング状の保持環により保持されたシール
ピースで規制されているので、同クリアランスは前記ボ
ックス、ひいては静翼の熱変形の影響から切り離される
こととなり、シールフィンがクリアランスを大きくして
シール空気を大量に流して効率低下に結びつけるという
おそれも無く、安定し、かつ効率の低下を招くことの無
いシール空気の供給を確保することができたものであ
る。
【図1】本発明の実施の一形態に係るガスタービンにお
けるディスクのシール構造を示す断面図である。
けるディスクのシール構造を示す断面図である。
【図2】図1の要部を詳細に示す鳥瞰図である。
【図3】従来の産業用ガスタービンにおけるディスクの
シール構造を示す断面図である。
シール構造を示す断面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示す上面図である。
【図5】従来の航空機用ガスタービンにおけるディスク
のシール構造を示す断面図である。
のシール構造を示す断面図である。
【図6】図5の要部を詳細に示す鳥瞰図である。
【図7】従来の産業用ガスタービンと航空機用ガスター
ビンの起動時クリアランスの推移を示す説明図である。
ビンの起動時クリアランスの推移を示す説明図である。
1 動翼 2 動翼 3 静翼 4 ディスク 5 ディスク 6 クリアランス 7 ガスパス 9 シールピース 19 嵌合部 31 上流キャビティ 32 下流キャビティ 33 キャビティ 34 孔 37 シール板 38 保持環 39 隙間 40 隙間 50 ディスク間シール 51 上流キャビティ 52 下流キャビティ 53 キャビティ 54 孔 57 ボックス 71 翼の熱伸び量 72 ばらつき大 73 ばらつき小 A 高温ガス B シール空気 C リーク空気
Claims (1)
- 【請求項1】 静翼内径側キャビティへ導入されたシー
ル空気を静翼前方へ供給し、静翼前方に存在するディス
クを壁面とする上流キャビティの圧力をガスパスより上
昇させ、更に同上流キャビティより圧力の低い静翼後方
に存在するディスクを壁面とする下流キャビティへシー
ル空気を送り、同下流キャビティの圧力をガスパスより
上昇させることによって、ディスクへの燃焼ガスの進入
を防ぐシール構造において、静翼内径側キャビティを前
記下流キャビティと密封して区画するボックスと、同ボ
ックスに対し半径方向に可動に支持され、内周にシール
ピースを保持して上流キャビティから下流キャビティへ
連通するクリアランスを規制するリング状の保持環を有
してなることを特徴とするガスタービンにおけるディス
クのシール構造。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6671598A JPH11257015A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | ガスタービンにおけるディスクのシール構造 |
| US09/256,102 US6146091A (en) | 1998-03-03 | 1999-02-24 | Gas turbine cooling structure |
| CA002263013A CA2263013C (en) | 1998-03-03 | 1999-02-25 | Gas turbine |
| DE69933601T DE69933601T2 (de) | 1998-03-03 | 1999-03-02 | Gasturbine |
| EP04023188.8A EP1500789B1 (en) | 1998-03-03 | 1999-03-02 | Impingement cooled ring segment of a gas turbine |
| EP99104200A EP0940562B1 (en) | 1998-03-03 | 1999-03-02 | Gas turbine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6671598A JPH11257015A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | ガスタービンにおけるディスクのシール構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11257015A true JPH11257015A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13323894
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6671598A Pending JPH11257015A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-17 | ガスタービンにおけるディスクのシール構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11257015A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009057980A (ja) * | 2008-12-10 | 2009-03-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン |
| JP2012132461A (ja) * | 2012-01-27 | 2012-07-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン |
| JP2012522169A (ja) * | 2009-03-31 | 2012-09-20 | シーメンス アクティエンゲゼルシャフト | シールプレートを備えた軸流ターボ機械のロータ |
| JP2013142397A (ja) * | 2012-01-09 | 2013-07-22 | General Electric Co <Ge> | 冷却および組立てのための溝部を備えたタービン静翼シールキャリア |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP6671598A patent/JPH11257015A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009057980A (ja) * | 2008-12-10 | 2009-03-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン |
| JP2012522169A (ja) * | 2009-03-31 | 2012-09-20 | シーメンス アクティエンゲゼルシャフト | シールプレートを備えた軸流ターボ機械のロータ |
| US8920121B2 (en) | 2009-03-31 | 2014-12-30 | Siemens Aktiengesellschaft | Axial turbomachine rotor having a sealing disk |
| JP2013142397A (ja) * | 2012-01-09 | 2013-07-22 | General Electric Co <Ge> | 冷却および組立てのための溝部を備えたタービン静翼シールキャリア |
| JP2012132461A (ja) * | 2012-01-27 | 2012-07-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020917 |