JPH11257090A - エンジン - Google Patents

エンジン

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Publication number
JPH11257090A
JPH11257090A JP8026498A JP8026498A JPH11257090A JP H11257090 A JPH11257090 A JP H11257090A JP 8026498 A JP8026498 A JP 8026498A JP 8026498 A JP8026498 A JP 8026498A JP H11257090 A JPH11257090 A JP H11257090A
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JP
Japan
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piston
engine
cylinder
rotating shaft
dead center
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Pending
Application number
JP8026498A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Yonehara
良一 米原
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YONEHARA GIKEN KK
Original Assignee
YONEHARA GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1ピストンと第2ピストンの円滑な往復運
動によって気体の圧縮と膨張を良好に行わせて、燃料を
あえて必要とすることなく連続運転可能で、製作コスト
及びランニングコストが低く、また有害な排気ガス等の
発生を抑制することができると共に利便性の高いエンジ
ンを提供する。 【解決手段】 シリンダ30内でそれぞれが独自のクラ
ンク部2によって往復運動する第1ピストン2aと第2
ピストン2bを備え、第1ピストン2aとシリンダ30
によって形成される第1圧縮室3aと、第2ピストン2
bとシリンダ30によって形成される第2圧縮室3bと
を、互いの上死点側で連通させると共に、第1ピストン
2aと第2ピストン2bの上死点に位相を設けてピスト
ンサイクルを同期させることにより、第1ピストン2a
と第2ピストン2bの往復運動を回転運動に変換するエ
ンジンとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ内で互い
に関連を有して往復運動する第1ピストンと第2ピスト
ンによって、回転動力を連続的に得ることができるエン
ジンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車や船舶等に搭載しているエ
ンジンは、ガソリン,軽油等の燃料油やプロパンガス等
の燃料ガスをシリンダ内でピストンで加圧しながら燃焼
させる内燃機関方式が多用されている。またシリンダ内
で燃料を燃焼させることなく、機関の一部分であるシリ
ンダヘッドを加熱してピストンの往復運動を回転運動に
変換させる外燃機関方式のエンジンとして、スターリン
グエンジン(熱空気機関)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来の内燃
機関方式のエンジンは、大量の燃料を必要とするうえ燃
料の供給構造等が複雑になると共に、有害な排気ガスを
多量に生ずる等の問題がある。またスターリングエンジ
ンのような熱空気機関も、シリンダを加熱するための燃
料を要するので内燃機関と同様に有害な排気ガスを多量
に発生すると共に、外部燃焼室や空気予熱機器を必要と
するので、装置が大型化したり、機関の始動停止の迅速
性や出力変化の応答性に欠ける等実用上の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消
するための本発明によるエンジンは、第1に、シリンダ
30内でそれぞれが独自のクランク部2によって往復運
動する第1ピストン2aと第2ピストン2bを備え、第
1ピストン2aとシリンダ30によって形成される第1
圧縮室3aと、第2ピストン2bとシリンダ30によっ
て形成される第2圧縮室3bとを、互いの上死点側で連
通させると共に、第1ピストン2aと第2ピストン2b
の上死点に位相を設けてピストンサイクルを同期させる
ことにより、第1ピストン2aと第2ピストン2bの往
復運動を回転運動に変換することを特徴としている。
【0005】第2に、第1ピストン2aを長ストローク
で作動させると共に、第2ピストン2bを短ストローク
で作動させることを特徴としている。
【0006】第3に、第2ピストン2bの上死点を、第
1ピストン2aの上死点より先行させることを特徴とし
ている。
【0007】第4に、第1ピストン2aの上死点前位置
と、第2ピストン2bの上死点後位置とでシリンダ内の
気体を最圧縮させることを特徴としている。
【0008】第5に、第1ピストン2aを往復運動させ
る回転軸5aと、第2ピストン2bを往復運動させる回
転軸5bとを、連結伝動機構6で連結したことを特徴と
している。
【0009】第6に、単一のシリンダ30内で、第1ピ
ストン2aと第2ピストン2bを対向させて往復運動さ
せると共に、第1圧縮室3aと第2圧縮室3bとを連通
したことを特徴としている。
【0010】第7に、単一のシリンダ30の両端に、ク
ランク部2を内装する第1変換室4aと第2変換室4b
とを一体的に設けたことを特徴としている。
【0011】第8に、第1ピストン2a又は第2ピスト
ン2bの下死点側に吸気口32を設けることを特徴とし
ている。
【0012】第9に、吸気口32を第1変換室4a又は
第2変換室4bに連通させることを特徴としている。
【0013】第10に、第1ピストン2aと第2ピスト
ン2bによる最圧縮位置、又はその近傍位置に排気口3
1を設けることを特徴としている。
【0014】第11に、排気口31に調節バルブ33を
設け、該調節バルブ33を回転軸5a又は回転軸5b或
いは連結伝動機構6の連結軸61の回転に対応し開度調
節させることを特徴としている。
【0015】第12に、連結伝動機構6の中途部に出力
部66を設けて動力を取出可能に構成したことを特徴と
している。
【0016】第13に、第1ピストン2a側の回転軸5
aと第2ピストン2b側の回転軸5bと連結軸61とか
ら、複数の被作動部材1aを同時駆動させることを特徴
としている。
【0017】第14に、第1ピストン2a側の回転軸5
a及び第2ピストン2b側の回転軸5cに、フライホイ
ール43を共に設けたことを特徴としている。
【0018】第15に、第1ピストン2a側の回転軸5
a又は第2ピストン2b側の回転軸5cの何れかに、始
動機構1bを設置したことを特徴としている。
【0019】第16に、第2ピストン2bをオルダム機
構7を介して作動させることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1,図2は本発明に係わるエンジン1
を用いて発電機(被作動部材)1aを駆動して発電する
態様を示し、上記エンジン1は、エアー等の気体を圧縮
と膨張を繰り返してピストンサイクル(ピストン運動)
行う圧縮室3として、第1ピストン2a(右ピストン)
を往復動可能に内装する第1圧縮室3aと、第2ピスト
ン(左ピストン)2bを往復動可能に内装する第2圧縮
室3bとを有しており、該圧縮室3を形成するシリンダ
30の両側に、両ピストン2a,2bの往復運動を回転
運動に変換する、それぞれ独自のクランク部2,2を収
容する変換室(クランク室)としての、第1変換室4a
と第2変換室4bとを一体的に取付固定することによっ
て構成している。
【0021】また上記第1変換室4aと第2変換室4b
にそれぞれ回転可能に軸支して、クランク部2を構成す
る回転軸5aと回転軸5b,(5c)とは、第1ピスト
ン2aと第2ピストン2bとの互いの上死点に後述する
位相を設けて、各ピストンサイクルを該位相を維持させ
ながら同期させて連動回転させる、連結機構(等回転装
置)6を設けて構成している。またこのエンジン1は、
在来のエンジンと同様な構成からなる始動機構1b及び
マフラ8a並びに調速機構8等の付属機器を備えて、機
台10上に適宜な防振構造11を介して発電機1aと共
に設置していると共に、シリンダ30の外周には冷却用
のフィン並びに適宜な冷却手段を有している。
【0022】図1〜図4を参照しエンジン1の各部の詳
細な構造について説明する。先ず圧縮室3は、内径10
0ミリ程度の単一のシリンダ30内の右左に、第1圧縮
室3aと第2圧縮室3bとを互いの圧縮部を共有せしめ
て対向させて連通形成し、上記シリンダ30は、両者の
中間部位にシリンダ30内で圧縮状態にある気体(エア
ー等)を、後述する排気構造を兼ねて構成した調速機構
8によって排気する排気口31を開設している。またシ
リンダ30は、第1ピストン2aの下死点側に、上記排
気口31或いはシリンダ30と各ピストンとのクリアラ
ンス等から漏出する、漏出相当量の気体を吸気補給する
吸気口32を適数開設しており、該吸気口32は第1変
換室4a内に図示しない連通路等の連通構造によって連
通させることにより、シリンダ30内壁の潤滑油の還流
や清浄なエアーの導入を良好に行うようにしている。
【0023】上記シリンダ30は、その両端でそれぞれ
第1変換室4aと第2変換室4bのケース(機筐)40
を一体的に枠組み構成することにより、高さが低く横長
で剛性を有するコンパクトなエンジン1を提供し、エン
ジン1の利便性と製作の簡易性の向上を図るようにして
いる。また第1ピストン2aは、そのコンロッド20を
第1変換室4a内で、バランスウエィト付きのクランク
軸に兼ねて形成した前出の回転軸5aのクランク軸部
(回転軸)5dに軸支していると共に、第2ピストン2
bのコンロッド21は、第2変換室4b内に後述する構
成からなるオルダム機構(クランク運動機構)7の回転
軸(クランク軸部)7aに軸支連結している。
【0024】この実施形態において、回転軸5aは第1
ピストン2aを略85ミリ程度のストロークで往復運動
させ、またオルダム機構7の回転軸7aは第2ピストン
2bを略65ミリ程度のストロークで往復運動させるよ
うに、両者のストローク比を略24%程度に設定してい
ると共に、第2ピストン2bの上死点(最圧縮点)を、
第2ピストン2bの上死点(最圧縮点)に対し次に説明
する位相差(位相)を設けてピストン運動を行うように
している。また図5(B)に示すように、圧縮室3内で
最高圧力が発生する最圧縮位置Aは、第1ピストン2a
と第2ピストン2bとが最接近する両者のシリンダヘッ
ド間隙位置において生じ、この実施形態では該間隙を数
ミリ程度(1〜5ミリ程度)に設定して、シリンダ30
内で第1圧縮室3aと第2圧縮室3bの両室内にある多
量の気体を同時に高圧縮することにより、高い運動エネ
ルギー(空圧エネルギー)を効率よく発生することがで
きるようにしている。
【0025】即ち図5(C)で詳述するように、第2ピ
ストン2bと第1ピストン2aとのシリンダヘッドの上
記位相差は、第2ピストン2bの回転軸7aが回転中心
Oを中心に回転する位置とシリンダ30の中心線Sとの
なす角度(回転角)αと、第1ピストン2aの回転軸5
dが回転軸5aを中心に回転する位置と中心線Sとでな
す角度との差(位相角)によって形成され、この場合第
1ピストン2aが上死点にある位置を基準にすると、本
実施形態において上記位相角は回転軸7aを回転軸5d
に対し略40度程度先行させた進角を以て、両者の圧縮
方向を対向させながら後述する連結伝動機構6によって
往復運動を同期させて行い、シリンダ30内の気体の圧
縮,膨張を連続的に繰り返して、第1ピストン2aと第
2ピストン2bのピストン運動によって回転動力を効率
よく連続的に発生させるように構成している。
【0026】次に、同図を参照し第1変換室4a及び第
2変換室4b並びに連結伝動機構6等について説明す
る。第1変換室4aは、その内部に回転軸5aを両側の
ケース壁41に潤滑機構(給油ポンプ等)42を介して
軸支しており、この回転軸5aは軸部の中心に油路45
を穿設し、該油路45をケース壁41の軸受部46と回
転軸5dの軸受部47に通ずるように形成し、油路45
は上記軸受部46を介して潤滑機構42と通じて各軸受
部を適切に潤滑するようにしている。
【0027】そして、回転軸5aの一側を出力側としフ
ライホイール43を装着していると共に、他側にベベル
ギヤ60を固着し後述する連結伝動機構6の連結軸61
に固着したベベルギヤ62に噛合させている。尚、この
ベベルギヤ60とベベルギヤ62とは、同歯数で減速比
を1分の1にしている。また上記フライホイール43の
外周にはリングギヤ43aを形成し、該リングギヤ43
aに始動機構1bのピニオンギヤを係脱可能に噛合駆動
させて、回転軸5aを回動させエンジン1の始動を行う
ように構成している。尚、この際フライホイール43に
はエンジン1を冷却する送風用の羽根等を設置するとよ
く、また始動機構1bは人為的に始動を行う構成であっ
てもよい。
【0028】第2変換室4bは、前後のケース壁41に
各軸支した回転軸5bとフライホィール43付きの回転
軸5cとをオルダム機構7を介装して連結し、該オルダ
ム機構7の滑り子70が有する前出の回転軸7aのオル
ダム回転軌跡K(図3)によって、コンロッド21を介
し、第2ピストン2bを既述した65ミリ程度のストロ
ークでクランク往復運動をさせることができるようにし
ている。尚、図1〜図3に示す上記オルダム機構7は、
ピストンをコンロッドを介してその回転軸に連結してい
ることから、本願出願人の発明に係わる特開平5ー39
731号公報と略同原理で略同様の構成及び作用を有す
るものであり、その詳細な説明は簡略する。
【0029】即ち、図3,図4で図示するオルダム機構
7は、回転軸5b,5cの内側の軸端に支持板71と7
2とを各成形し、両支持板71と72に回転軸7aの両
側に一体的に設けた連結板73と75を対向させ、両者
の間を後述する係合部9を介してスライド可能に係合連
結することによって構成している。また回転軸5bと回
転軸5cは、その軸芯を結ぶ中心線(オルダム傾斜線)
Pが、シリンダ30の中心線(ピストン作動中心線)S
に対し略40度程度の傾斜角(オルダム位相角)θを有
して交差させるように軸支していると共に、回転軸7a
がオルダム回転軌跡Kを描いて回転する回転中心となる
前記交差位置(交点)Oから、回転軸5bと回転軸5c
とを上下に等距離に振り分け状に配置している。
【0030】尚,上記オルダム位相角θは、回転軸5
b,5cを前記交点(回転中心)Oを中心に変更調節可
能に設けてもよく、この場合にはエンジンの回転及び出
力等の性能を、簡単な構成及び操作によって所望に変更
調節することができる等の特徴がある。またこの実施形
態に示すオルダム機構7の係合部9は、上記特公平5ー
39731号公報に記載されていない新たな構造を以て
構成していることにより、本発明のエンジン1によるク
ランク運動機構として、好適化させていると共に実用性
を向上させている。
【0031】即ち、上記オルダム機構7の係合部9は、
連結板73,75の両外側面に直径方向に凸状に突設し
た突条76,77を、側面視で回転軸7aを中心に直交
させていると共に、該突条76,77を支持板71,7
2に穿設した凹状の縦溝78,79に、スライドバー9
0を介してスライド可能に嵌挿することによって、滑り
子70の滑動回転を円滑で精度よく行わせると共に、第
2ピストン2bの圧縮や衝撃等駆動負荷に対する耐久力
の向上を図ることができるようにしている。
【0032】即ち、図示例のスライドバー90は、内側
バー91と外側バー92とでリテーナで保持された滑動
ローラ93をスライド可能に挟持すると共に、各別に分
解可能に構成したものとなし、前記各突条76,77の
両側と縦溝78,79の間に設置することにより、オル
ダム機構7を組付け構成し易く、且つ簡潔な構成を以て
ガタツキ等を長期間にわたり良好に防止することができ
るようにしている。上記内側バー91は、その背面を突
条76,77の側面に接合させた状態で、長手方向を複
数の取付ネジ95を介して連結板73,75に取付固定
する。また外側バー92は、その背面を縦溝78,79
の内側面に接合させた状態で、長手方向を取付ネジ95
を介して支持板71,72に取付固定する。そして、滑
動ローラ93を両者の間に介装することにより、滑り子
70を支持板71と支持板72との間に簡単に組付ける
ことができるようにしている。
【0033】また上記係合部9を有するオルダム機構7
は、エンジン性能の向上と組付けを簡単且つ能率よく行
うことができるように、図4に示す態様を以て滑り子7
0を分解組立可能で且つ簡単廉価に製作可能な構成にし
ている。即ち、滑り子70は、連結板73と連結板75
が分解できるように、連結板75に回転軸7aを一体的
に形成し、該回転軸7aの端部に錐形の噛合突起(セレ
ーション等)からなる係合部7bとネジ部7cを形成す
る一方、連結板73の中心部には上記係合部7bを挿入
噛合する噛合突起付きの嵌合部7dを穿設形成すると共
に、該嵌合部7dに対応する部位の突条76部分を一部
切欠し、ネジ部7cに螺挿されるナット7eを位置させ
る切欠部7fを形成している。
【0034】この構成によってオルダム機構7の組立
は、支持板72に連結板75をスライドバー90を介し
て組付けた状態で、回転軸7aにコンロッド21を挿入
したのち、連結板73を係合部7bと嵌合部7dとを適
性位置に嵌挿結合させて、ナット7eをネジ部7cに締
着することによって滑り子70を組付け構成し、次いで
支持板71を切欠部7fを有する突条76に、スライド
バー90を介して嵌め込むことによって簡単に行うこと
ができるようにしている。従って、上記構成したオルダ
ム機構7は、その一側又は両側から順次簡単に組付けを
行うことができると共に、分解も容易に行うことができ
るので、組立作業や部品の交換等メンテナンス作業を良
好に行うことができる等の利点がある。尚、73aは連
結板73の外周の適所に設けた潤滑用の油掻上片であ
る。
【0035】次に、図1を参照し連結伝動機構6につい
て説明する。この連結伝動機構6は、シリンダ30に平
行状に軸支した連結軸61の一方を、既述した減速比1
分の1のベベルギヤ62と60の噛合を介して回転軸5
aに接続していると共に、他方に軸着したベベルギヤ6
3を回転軸5bに軸着しているベベルギヤ65に噛合さ
せることにより、第1ピストン2aと第2ピストン2b
とを前記位相を維持させながら同期往復運動をさせるよ
うに構成している。尚、ベベルギヤ63は上記ベベルギ
ヤ62と同歯数であり、ベベルギヤ65はベベルギヤ6
5の2倍の歯数を有しているところ、両者の減速比は2
分の1にしている。
【0036】即ちこれにより、回転軸5bと5cとによ
って支持される滑り子70は、回転軸5bが1回転され
ると、オルダム機構7の特性によって自転をしながら公
転しオルダム回転軌跡Kを描いて2回転動作される。従
って、ベベルギヤ63(連結軸61)の1回転によって
ベベルギヤ65(回転軸5b)を半回転させる間に、滑
り子70は1回転して第2ピストン2bを第1ピストン
2aに同期させて同様に1往復動作させることができる
と共に、第1ピストン2aと第2ピストン2bとの往路
及び復路における、両者の圧縮と膨張による運動特性の
差異を相互に補完しながら良好に連携運動することがで
き、両回転軸5a,5b,5cの共同回転を滑らかに行
うことができる等の特徴を有することができるものであ
る。
【0037】また対となる第1ピストン2aと第2ピス
トン2bは、共に対向往復運動すること及び連結伝動機
構6によって精度よく的確に連携作動されるので、両ピ
ストン2a,2bとが各別に生ずる振動や衝撃等を良好
に相殺することができて、振動を抑制した低振動のエン
ジン1を簡潔な構成を以て提供することができるもので
ある。これにより、回転軸5cからベルト伝動機構12
を介して駆動される発電機1aは、静穏状態で長期間に
わたり低コストの発電が行われるので、一般家庭等でも
普及し易い好適で実用性の高い発電装置として、利便性
よく廉価に提供することを可能にすることができる。
【0038】また上記構成によるエンジン1は、被作動
部材1aを作動するとき、高回転出力を得ようとする場
合には回転軸5aから入力し、また低回転出力を得よう
とする場合には2分の1減速されている回転軸5cから
入力することができると共に、後述する手段によって連
結軸61部分等からも所望に動力を取り出して、被作動
部材1aの作動を利便性を向上させながら駆動すること
ができる等の利点もある。尚、図示例では、被作動部材
1aを発電機とした例を示し、回転軸5bからベルト伝
動機構12を介して駆動するようにしたが、これら被作
動部材1aは任意なものであってもよく、またその駆動
伝達等の手段は適宜に構成するとよい。
【0039】次に、図2を参照し調速装置8について説
明する。この調速装置8は、前記連結伝動機構6の連結
軸61に設けた在来の構成からなるガバナー機構80
と、排気口31に設けた調節バルブ(絞り弁)33と
を、スロットル機構81を中途部に介装したリンク系8
2で連結することによって、圧縮室3内の気体の排出量
を調節することにより、エンジン回転を簡単且つ的確に
コントロールすることができるように構成している。従
って、エンジン回転調節構造を簡潔で廉価に製作できる
等の利点がある。
【0040】これによれば、連結軸61の回転をガバナ
ー機構80が検出し、リンク系82を介して調節バルブ
33が自動的に開度調節されるので、エンジン1を所定
回転域にコントロール維持することができると共に、ス
ロットル機構81の開度調節操作で、調節バルブ33が
絞り方向に作動されると、圧縮室3内の気圧が高められ
るのでエンジン回転は高くなり、また調節バルブ33が
開き方向に作動されると、圧縮室3内の気圧が低くなっ
てエンジン回転を低くするように調節されるものであ
る。
【0041】このときマフラ8aは、調節バルブ33の
開度調節に伴って排出される気体を緩衝消音させながら
排出するので、シリンダ30内で圧縮と膨張等によって
生ずる発生音を良好に抑制して静粛なエンジン1を提供
し得るものであると共に、マフラ8aから排出される排
気ガスは有害な燃焼ガス等を伴わないので、簡潔で廉価
な構成によって製作することができるうえ、ランニング
コストの低い環境にやさしいクリーンなエンジンとして
好適化することができる等の利点がある。
【0042】またこの際吸気口32は、図示例のものよ
うに第1圧縮室3aの下死点側に限ることなく、第2圧
縮室3bの第2ピストン2bの下死点側に設けてもよ
く、また両者の中途部に設けてもよいものであり、さら
に、吸気口32は排気口31と同等或いは近傍位置等何
れの場所に設けてもよく、また吸気口32は第1圧縮室
3aと第2圧縮室3bの両側に並設してもよいものであ
る。そして、吸気口32の位置設定はエンジン1の所望
とされる特性並びに性能等によって選定する。また排気
口31も同様にシリンダ30の何れの位置に設けてもよ
いが、エンジン性能を低下させないことが肝要であり、
両者の位置設定はエンジン1の用途並びに回転特性に関
連を有するところ、所望されるエンジンの仕様に適応す
るように両者の関係位置を適宜に組み合わせて設けられ
るものである。
【0043】以上のように構成してなるエンジン1は、
始動機構1bによって既述の態様を以て始動すると、第
1ピストン2aと第2ピストン2bは、シリンダ30内
で図5(A)〜(E)に示す動作とタイミングで順次圧
縮と膨張を行いながら、これを繰り返して回転軸5a,
5b,5c,7aを連続的に回転させて運転を行うこと
ができるものである。尚、同図は既述した通りの、シリ
ンダ30の内径を100ミリとし、第1ピストン2aの
ストローク量を85ミリ、第2ピストン2bのストロー
ク量を65ミリとして、第1ピストン2aの上死点に対
する第2ピストン2bの上死点の進角を40度程度に設
定した仕様のエンジン1を製作し、この実機を運転した
場合の、回転軸5d,7aの回転角主要ポイント毎の、
第1ピストン2aと第2ピストン2bの圧縮と膨張との
工程作用を模式的に示すものである。
【0044】そして同図では、圧縮室3内に記した線V
は、シリンダ30に設けられる第1圧縮室3aと第2圧
縮室3bの排気を好適に行う排気口31の設置位置を作
動指標として示している。また、第1ピストン2aと第
2ピストン2bによる最圧縮点としての位置(最圧縮位
置)は線Aとして同図(B)に記している。即ち、同図
(A)は第1ピストン2aと第2ピストン2bとが、任
意の位置から回転軸5a,5bの矢印方向の回転によっ
て所定の位相を有して圧縮方向に同時に対向作動される
場合を示しており、この図では第1ピストン2aのクラ
ンク軸部(回転軸)5dとシリンダ中心線Sとのなす角
度は略90度であり、第2ピストン2bの回転軸7aと
シリンダ中心線Sとのなす角度は略50度であり、両者
はこの状態から始動機構1bの始動操作によって、第1
圧縮室3aと第2圧縮室3b内の気体の圧縮を同時に開
始する。
【0045】そして同図(B)に示すように、両回転軸
5a,5bの回転に伴い第2ピストン2bが上死点を過
ぎて、回転軸7aが線Sから略20度程度過ぎると、該
第2ピストン2bは第1ピストン2aとの対向動作によ
って、両者のシリンダヘッドで形成されるピストン間隙
は最接近された最小間隙になるので、このとき圧縮室3
内の気体は線A位置において、第1ピストン2aと第2
ピストン2bの対向往動によって急速に最圧縮されて高
圧になる。尚、このとき第1ピストン2aは圧縮室3内
の高圧に抗して上死点側に移行しようとするが、回転軸
5dはクランク機構の運動特性により、この上死点付近
ではそれ程大きな抵抗を受けることなく上死点に移行す
ることができるので、連続回転の効率を向上させること
ができる等の特徴がある。
【0046】このとき最圧縮位置を示す線Aは線Vの右
側に位置しており、回転軸7aは、第2ピストン2b及
びコンロッド21を介して最大押圧力(押動力)を受け
ること、及びこの位置が回転軸7aが上死点後の略20
付近の回転角で、オルダム機構7の運動特性による高効
率部位にあり、以後該回転角は順次増大し略45度〜略
90度付近で最大になること、及び上記回転軸5dがそ
の上死点付近の回転非効率部分に位置していること等に
より、回転軸7aは第2ピストン2bを介して回転中心
Oを中心に矢印方向に勢いよく回転付勢されると共に、
これを復動工程において広範囲にわたって良好に持続さ
せるから、回転軸5c,5bから効率よく高トルクの回
転動力を出力するさせることができるものである。
【0047】次いで同図(C)に示すように、第1ピス
トン2a(回転軸5d)が上死点位置に至るとき、第2
ピストン2bは回転軸7aが中心線Sに対し略40度程
度進角した位置にあるので、上記大押圧力が働くとき、
回転軸7aはオルダム回転軌跡Kの有効半径によるモー
メントアームに相当する長さを順次大きくしながら回転
移動するので、該回転軸7aは回転中心Oを介して回転
軸5b,5cを大トルクで効率よく回転させる。
【0048】そして、このとき本発明の実施形態によれ
ば、第2ピストン2bが膨張方向に後退移動(復動)す
るときに、第1ピストン2aが前記(B)図の線A位置
から線Vを越えて同図(C)の如く圧縮工程中の往動動
作時に、第2ピストン2bに追動して気体を圧縮しなが
ら押動作動を行うところの追動工程を行うので、前記最
圧縮による押圧力を長時間持続せることを可能にして、
回転軸7aを長時間にわたり回転付勢することができる
ことになる。
【0049】この結果、回転軸5b,5cのトルク増大
を図ることができ、また連結伝動機構6を介して回転軸
5aをも同大トルクで回転付勢することができて、両者
の連続回転を良好に具現することができる。従って、本
発明によれば上記急速に生ずる最圧縮による高圧と、こ
れを可及的に持続させる追動工程において、極めて高い
運動エネルギーを生ずることができて、その後の第1ピ
ストン2aと第2ピストン2bの往動工程で行われる、
気体の圧縮動作を容易に行わせることができるものであ
る。
【0050】次いで同図(D)に示すように、第1ピス
トン2aと第2ピストン2bは、クランク軸部(回転
軸)5dと回転軸7aが各上死点を越えると、膨張工程
(復動工程)に移行し気体の膨張力によって互いに離間
しながら、両者の下死点を越えて同図(E)に移行す
る。尚、この場合の下死点越えは、回転軸5a,5b,
5c,7a等が有する前記膨張力(高圧)並びにフライ
ホィール43,43等による回転慣性力によって円滑に
行われると共に、これによって同図(E)の吸気工程を
経て前述の同図(A)で示す圧縮工程(往動工程)を連
続的に行うことができるものである。
【0051】即ち、同図(E)は第1ピストン2aが吸
気口32からシリンダ室内に吸気をしながら下死点側に
位置するとき、第2ピストン2bはその進角によって圧
縮工程に位相差を有して移行して往動を初めているの
で、吸気された気体を圧縮初期において、可及的に小な
る負荷(圧縮抵抗)を以て圧縮しながら速やかに往動動
作を行うことができる特徴を有し、この間に吸気を終え
た第1ピストン2aは下死点を越えて圧縮工程に入り往
動を行って、前述の同図(A)に至りに1ピストン2a
と共に気体を順次最圧縮させるように動作する。
【0052】従って、上記のように気体の圧縮と膨張工
程を繰り返すエンジン1は、第1ピストン2aを往復動
可能に有する第1圧縮室3aと、第2ピストン2bを往
復動可能に有する第2圧縮室3bとを連通し、第1ピス
トン2aと第2ピストン2bを、互いの上死点に40度
前後の位相角(進角)を有して圧縮と膨張のサイクルを
対向同期させるようにしているので、あえて油やガス等
の燃料を用いることなく、エアーのみによってもエンジ
ン1を効率よく円滑に連続運転することができるもので
ある。またエンジン1の運転に当たっては、従来の内燃
機関や外燃機関等のように有害な排気ガスの発生を良好
に防止することができるから、環境にもやさしくランニ
ングコストの低い、好適なエンジンを簡潔で廉価な構成
を以て提供することができるものである。
【0053】以上のように構成されて作動するエンジン
1は、対となる一方のピストン(第1ピストン2a)と
他方のピストン(第2ピストン2b)に位相角による位
相を設けて圧縮と膨張のサイクルを対向同期させるよう
にしているので、エアーのみによっても該エアーを両ピ
ストン2a,2bで急速に高圧縮させることができると
共に、これに伴う大膨張力(高圧)を長ストロークの第
1ピストン2aが、復動する第2ピストン2bに対し、
エアーを圧縮させながら追動工程を以て追動し付勢する
ので、第2ピストン2bはオルダム機構7の特性による
回転トルクを一層高めながら回転軸5b,5cを回転さ
せる。
【0054】一方、第2ピストン2bは、第1ピストン
2aが吸気をしながら下死点側に移行するとき、第2ピ
ストン2bは位相差を有して移行して往動を初めるの
で、気体の圧縮初期において小負荷を以て速やかに往動
動作を行うことができ、次いで第1ピストン2aは下死
点を越えて往動を行い、両者で気体を急速に高圧縮する
と共に、第1ピストン2aが上死点に至る(往動)とき
第2ピストン2bが復動状態になることと相挨って、両
者の往動と復動工程での圧縮や回転負荷等の性能の差異
を補完し助長し合うことになり、第1ピストン2aと第
2ピストン2bとの往復運動(ピストン運動)を良好に
行い、エンジン1を効率よく連続的に回転運動させるこ
とができる。
【0055】また第1ピストン2aと第2ピストン2b
をクランク部2で往復運動させるにあたり、第2ピスト
ン2bをオルダム機構7を介して往復動させると共に、
これによる往復動のストロークを第1ピストン2aのス
トロークよりも短くしたことにより、第2ピストン2b
の復動時に対する追動付勢量(追動工程)を大きくする
ことができ、第2ピストン2bに回転軸5b,5cに対
する高トルクを発生させることができる。さらに、第1
ピストン2aと第2ピストン2bは最圧縮時の両シリン
ダヘッド間隙を数ミリ程度と小さくしているので、第1
ピストン2aを第2圧縮室3b内に侵入(ラップ)させ
て往復動作させることができ、シリンダ30の長さを短
くすることができエンジン1の小型化等にも寄与するこ
とができる。
【0056】次に、本発明のエンジンに係わる第2実施
形態について図6に従って説明する。尚、前述のものと
同様な構成については説明を省略する。このエンジン1
は、回転軸5aと回転軸5bを連結して同調回転(同
期)させる連結軸61部分に出力部66を設けると共
に、第2圧縮室3bの下死点側においてシリンダ30に
吸気口32を付加した点等に特徴を有している。上記出
力部66は、連結軸61の央部に軸着したベベルギヤ6
7に、出力軸68に軸着したベベルギヤ69を直交状に
噛合させることにより構成しており、これによってエン
ジン1の巾方向の前側中途部から、出力軸68を介して
任意の被作動部材1aを自由に伝動駆動することができ
るようにしている。
【0057】またこの場合図示例のように、連結軸61
を内嵌して出力部66を覆うと共に出力軸68を軸支す
る筒状の伝動ケース15を以て、左右に位置する第1変
換室4aと第2変換室4bとを連結しながら支持する構
成にすることにより、上記伝動ケース15がシリンダ3
0と共に第1変換室4aと第2変換室4bとを剛性高く
連結する補強枠体を兼ねることになり、剛体構造の低振
動型のエンジン1を簡潔で廉価な構成によって提供する
ことができるものでる。
【0058】またシリンダ30と平行状に横設された連
結軸61は、その軸長の任意の位置に出力部66を設け
ることが可能で、これにより回転軸5aや回転軸5cと
は別途にエンジン1の中途部から所望に減速された適数
の動力を自由に取り出すことができるものである。従っ
て、このエンジン1を例えば自動車等の作業機に横向き
に搭載した場合に、車体の央部に位置する出力軸68か
ら走行装置系統を駆動すると共に、回転軸5a並びに回
転軸5b側からラジエータ系統や油圧ポンプ等の作業機
系統を選択駆動することにより、エンジン1の動力を多
方向から利便性を高めてバランスよく取り出して伝動す
ることができると共に、伝動機構の簡潔化とコストダウ
ンを図りながら、伝動効率を向上させることができる等
の利点があり、また作業機そのものの簡潔化と低コスト
化を容易に行うことができる等の特徴がある。また前記
連結伝動機構6は、図示例に限ることなくチェーンの巻
掛けによって行うものでもよい。
【0059】尚、上記構成によるエンジン1は、必要に
より圧縮室3内にヘリウムガスや水素ガス等を充填或い
は供給するようにしてもよく、また在来のものと同様な
燃料を用いて、ジーゼル方式或いは点火方式等の手段に
よっても運転することができるものであり、この場合に
は少量の燃料によって効率よくエンジン1の運転を行う
ことができるものである。またエンジンの多気筒化を図
る場合には、同構成のエンジン1を複数並列させると共
に、相対応する各回転軸をそれぞれ連結することによっ
て簡単に行うことができるものである。また図示例で
は、単一のシリンダ30を用いて第1圧縮室3aと第2
圧縮室3bからなる圧縮室3を構成したが、並列に設け
たシリンダ筒内に第1ピストン2aと第2ピストン2b
とを同期させながら各別に往復動作可能に内装し、第1
圧縮室3aと第2圧縮室3bを小圧縮室(圧縮通路)で
連通させるようにしてもよいものである。
【0060】また本発明の実施形態では、第2ピストン
2bをオルダム機構7によってクランク運動させたが、
これに限ることなく第1ピストン2aと同様なクランク
軸方式であってもよいものである。この場合にはエンジ
ン効率は上記のものに比して劣るものの構造をより簡単
で廉価なものにすることができる等の利点がある。そし
て、第2ピストン2bの回転軸7aと第1ピストン2a
の上死点における回転軸5dに対する位相角(α)は、
第1ピストン2aの上死点位置から前後に約45度程度
の範囲内にあることが実用的に好ましいものであるが、
この位置の設定は多様に所望されるエンジンの回転速度
や性能並びに特性等に基づいて適宜決定されるものであ
り、上述した実機によれば前述した略40度程度の位相
角にしたところ、特に高効率であって高性能を発揮する
ことができたものである。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したことによ
り、次のような効果を奏する。シリンダ内でそれぞれが
独自のクランク部によって往復運動する第1ピストンと
第2ピストンを備え、第1圧縮室と第2圧縮室3bとを
両ピストンの上死点側で連通させると共に、第1ピスト
ンと第2ピストンの上死点に位相を設けてピストンサイ
クルを同期させることにより、第1ピストンと第2ピス
トンの円滑な往復運動によって気体の圧縮と膨張を良好
に行わせて、燃料をあえて必要とすることなく連続運転
可能で、製作コスト及びランニングコストの低いエンジ
ンを提供することができる。また有害な排気ガス等の発
生を抑制することができると共に、振動や騒音等を低減
して環境にも好適で、利便性の高いエンジンにすること
がでる。
【0062】また第1ピストンと第2ピストンにストロ
ーク差を設けると共に、第1ピストンの回転軸と第2ピ
ストンの回転軸とを連結伝動機構で連結する等の手段に
よって、両ピストンは精度よく的確に連携作動されエン
ジン性能を向上し得る。また単一のシリンダ内に両ピス
トンを対向させて往復運動させることにより、運転時の
振動や衝撃等を良好に防止することができ、低振動のエ
ンジンを簡潔な構成を以て廉価に提供することができ
る。
【0063】またこのエンジンは、第1ピストン側の回
転軸及び第2ピストン側の回転軸並びに連結伝動機構の
連結軸等から、被作動部材を所望に利便性を向上させな
がら駆動することができる等の利点もある。さらに、圧
縮室に設けた排気口を開度調節することによりエンジン
回転をコントロールすることができるので、スロットル
機構等の構造並びに調節操作を簡単に行うことができる
等の特徴がある。
【0064】また一方のピストンのクランク部をオルダ
ム機構で構成することにより、ピストンサイクルで生ず
る気体の膨張による押動力を効率よく回転力に変換する
ことができると共に、回転性能のよいエンジンを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエンジンの構成を示す平断面
図。
【図2】図1のエンジンの構成を一部省略して示す側断
面図。
【図3】クランク部におけるオルダム機構の構成を示す
側面図。
【図4】(A)はオルダム機構の構成を一部破断をして
示す平面図。(B)はオルダム機構の係止部の構成を示
す断面図。
【図5】(A)〜(E)は、本発明に係わるエンジンの
ピストンサイクルの工程を示す模式図。
【図6】本発明に係わるエンジンの他の実施形態の構成
を示す平断面図。
【符号の説明】
1 エンジン 1a 被作動部材(発電機) 1b 始動機構 2 クランク部 2a 第1ピストン 2b 第2ピストン 3 圧縮室 3a 第1圧縮室 3b 第2圧縮室 4a 第1変換室 4b 第2変換室 5a,5b,5c,5d,7a 回転軸 6 連結伝動機構 7 オルダム機構 8 調速機構 9 係止部 10 機台 15 伝動ケース 30 シリンダ 31 排気口 32 吸気口 33 調節バルブ 40 ケース 43 フライホイール 61 連結軸 66 出力部 A 最圧縮位置 K オルダム回転軌跡 P 中心線 S 中心線 α 角度(回転角) θ 傾斜角(オルダム位相角)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエンジンの構成を示す平断面
図。
【図2】図1のエンジンの構成を一部省略して示す側断
面図。
【図3】クランク部におけるオルダム機構の構成を示す
側面図。
【図4】(A)はオルダム機構の構成を一部破断をして
示す平面図。(B)はオルダム機構の係止部の構成を示
す断面図。
【図5(A)】本発明に係わるエンジンのピストンサイ
クルの工程を示す模式図。
【図5(B)】本発明に係わるエンジンのピストンサイ
クルの工程を示す模式図。
【図5(C)】本発明に係わるエンジンのピストンサイ
クルの工程を示す模式図。
【図5(D)】本発明に係わるエンジンのピストンサイ
クルの工程を示す模式図。
【図5(E)】本発明に係わるエンジンのピストンサイ
クルの工程を示す模式図。
【図6】本発明に係わるエンジンの他の実施形態の構成
を示す平断面図。
【符号の説明】 1 エンジン 1a 被作動部材(発電機) 1b 始動機構 2 クランク部 2a 第1ピストン 2b 第2ピストン 3 圧縮室 3a 第1圧縮室 3b 第2圧縮室 4a 第1変換室 4b 第2変換室 5a,5b,5c,5d,7a 回転軸 6 連結伝動機構 7 オルダム機構 8 調速機構 9 係止部 10 機台 15 伝動ケース 30 シリンダ 31 排気口 32 吸気口 33 調節バルブ 40 ケース 43 フライホイール 61 連結軸 66 出力部 A 最圧縮位置 K オルダム回転軌跡 P 中心線 S 中心線 α 角度(回転角) θ 傾斜角(オルダム位相角)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5(A)】
【図5(B)】
【図2】
【図3】
【図5(D)】
【図4】
【図5(C)】
【図5(E)】
【図6】

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ(30)内でそれぞれが独自の
    クランク部(2)によって往復運動する第1ピストン
    (2a)と第2ピストン(2b)を備え、第1ピストン
    (2a)とシリンダ(30)によって形成される第1圧
    縮室(3a)と、第2ピストン(2b)とシリンダ(3
    0)によって形成される第2圧縮室(3b)とを、互い
    の上死点側で連通させると共に、第1ピストン(2a)
    と第2ピストン(2b)の上死点に位相を設けてピスト
    ンサイクルを同期させることにより、第1ピストン(2
    a)と第2ピストン(2b)の往復運動を回転運動に変
    換するエンジン。
  2. 【請求項2】 第1ピストン(2a)を長ストロークで
    作動させると共に、第2ピストン(2b)を短ストロー
    クで作動させる請求項1のエンジン。
  3. 【請求項3】 第2ピストン(2b)の上死点を、第1
    ピストン(2a)の上死点より先行させる請求項1又は
    2のエンジン。
  4. 【請求項4】 第1ピストン(2a)の上死点前位置
    と、第2ピストン(2b)の上死点後位置とでシリンダ
    内の気体を最圧縮させる請求項1又は2又は3のエンジ
    ン。
  5. 【請求項5】 第1ピストン(2a)を往復運動させる
    回転軸5aと、第2ピストン(2b)を往復運動させる
    回転軸(5b)とを、連結伝動機構(6)で連結してな
    る請求項1又は2又は3又は4のエンジン。
  6. 【請求項6】 単一のシリンダ(30)内で、第1ピス
    トン(2a)と第2ピストン(2b)を対向させて往復
    運動させると共に、第1圧縮室(3a)と第2圧縮室
    (3b)とを連通してなる請求項1又は2又は3又は4
    又は5のエンジン。
  7. 【請求項7】 単一のシリンダ(30)の両端に、クラ
    ンク部(2)を内装する第1変換室(4a)と第2変換
    室(4b)とを一体的に設けてなる請求項1又は2又は
    3又は4又は5又は6のエンジン。
  8. 【請求項8】 第1ピストン(2a)又は第2ピストン
    (2b)の下死点側に吸気口(32)を設ける請求項1
    又は2又は3又は4又は5又は6又は7のエンジン。
  9. 【請求項9】 吸気口(32)を第1変換室(4a)又
    は第2変換室(4b)に連通させる請求項1又は2又は
    3又は4又は5又は6又は7又は8のエンジン。
  10. 【請求項10】 第1ピストン(2a)と第2ピストン
    (2b)による最圧縮位置、又はその近傍位置に排気口
    (31)を設ける請求項1又は2又は3又は4又は5又
    は6又は7又は8又は9のエンジン。
  11. 【請求項11】 排気口(31)に調節バルブ(33)
    を設け、該調節バルブ(33)を回転軸(5a)又は回
    転軸(5b)或いは連結伝動機構(6)の連結軸(6
    1)の回転に対応し開度調節させる請求項1又は2又は
    3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10のエ
    ンジン。
  12. 【請求項12】 連結伝動機構(6)の中途部に出力部
    (66)を設けて動力を取出可能に構成してなる請求項
    1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9
    又は10又は11のエンジン。
  13. 【請求項13】 第1ピストン(2a)側の回転軸(5
    a)と第2ピストン(2b)側の回転軸(5b)と連結
    軸(61)とから、複数の被作動部材(1a)を同時駆
    動させる請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は
    7又は8又は9又は10又は11又は12のエンジン。
  14. 【請求項14】 第1ピストン(2a)側の回転軸(5
    a)及び第2ピストン(2b)側の回転軸(5c)に、
    フライホイール(43)を共に設けてなる請求項1又は
    2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は1
    0又は11又は12又は13のエンジン。
  15. 【請求項15】 第1ピストン(2a)側の回転軸(5
    a)又は第2ピストン(2b)側の回転軸(5c)の何
    れかに、始動機構(1b)を設置してなる請求項1又は
    2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は1
    0又は11又は12又は13又は14のエンジン。
  16. 【請求項16】 第2ピストン(2b)をオルダム機構
    (7)を介して作動させる請求項1又は2又は3又は4
    又は5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は
    12又は13又は14又は15のエンジン。
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