JPH112573A - 力検知器の経時誤差を補償する方法及び装置 - Google Patents

力検知器の経時誤差を補償する方法及び装置

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JPH112573A
JPH112573A JP9172847A JP17284797A JPH112573A JP H112573 A JPH112573 A JP H112573A JP 9172847 A JP9172847 A JP 9172847A JP 17284797 A JP17284797 A JP 17284797A JP H112573 A JPH112573 A JP H112573A
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error
creep
weighing
signal
transfer function
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JP9172847A
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English (en)
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Kenshin Son
建新 孫
Koichi Ono
耕一 小野
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Yamato Scale Co Ltd
Original Assignee
Yamato Scale Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 力検知器のクリープ誤差及びクリープ回復誤
差を補償することにより計量を複数回続けて行う場合で
も高精度の計量を行えるようにすること。 【解決手段】 荷重が印加されたときにクリープ誤差を
含む計量信号f(nT)を生成し、荷重が除かれたとき
にクリープ回復誤差を含む計量信号f(nT)を生成す
る計量ユニット1等と共に使用し、計量信号がクリープ
誤差を含むものであるか、又はクリープ回復誤差を含む
ものであるかを判別する信号判別器11と、判別結果に
基づきクリープ誤差を含む計量信号に対しては、クリー
プ誤差信号生成の伝達関数の逆伝達関数がクリープ誤差
を補償したクリープ誤差補償済み計量信号y(nT)を
生成し、クリープ回復誤差を含む計量信号に対しては、
クリープ回復誤差信号生成の伝達関数の逆伝達関数がク
リープ回復誤差を補償したクリープ回復誤差補償済み計
量信号y(nT)を生成する補償演算器12と、を具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、力又は質量に基
づく負荷、例えば荷重を計測する力検知器に対して荷重
が印加されたときに生成される経時的変化を伴うクリー
プ誤差、及び負荷が除かれたときに生成される経時的変
化を伴うクリープ回復誤差を補償する方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記力検知器のクリープ誤差、及びクリ
ープ回復誤差を図8及び図9等を参照して説明する。図
8は、力検知器の一例であり、いわゆるストレインゲー
ジ・ロードセル型計量ユニットの構造を示す。この計量
ユニットは、起歪体50として、厚みが一様な直方体形
状の弾性体に開口部51を設け、その4隅を特に切り込
んで起歪部52としたものを用いている。この起歪体5
0の一端を基台53に固定し、負荷側ブロック59に計
量台54を設けてある。この計量台54に被計量物55
を載荷すると、起歪体50は起歪部52で撓み、ロバー
バル機構のように平行四辺形型に変形し、計量台54は
荷重に対応する変位δ(t)を生じる(図5参照)。こ
の変位を測定するために、各起歪部52の表面に図9の
拡大断面図に示すように、絶縁材57を介して4組のス
トレインゲージ56が貼着されており、各ストレインゲ
ージ56には絶縁被覆体58が被覆されている。4組の
ストレインゲージ56はブリッジ接続されており、その
ブリッジ出力電圧は、増幅されてアナログ計量信号f
(t)となり(図6参照)、更に、A/D変換されてデ
ジタル計量信号f(nT)となる。nはサンプリング番
号、Tはサンプリング周期であり、nTは時刻tを表
す。
【0003】この計量ユニットは、図6に示すように、
荷重が時刻t0 で印加されると、計量信号は、直ちに初
期出力f1 (t0 )を生じるが、この初期出力f1 (t
0 )で安定せず、曲線1で示すように、僅かであるが時
間の経過と共に増大する。この計量信号f(t)は、長
時間経過後に一定の安定値、即ち最終出力f1 (∞)に
到達する。また、印加荷重が時刻t1 で除去されたとき
も、計量信号は、直ちに零に復帰せず、図6に示す曲線
2ように、僅かであるが時間の経過と共に減少し、長時
間経過後に一定の安定値、即ち最終出力の零に到達す
る。
【0004】このように、計量信号が曲線1で示すよう
に時間の経過に伴って増大するのは、計量ユニットがク
リープ特性を有しているためであり、曲線2で示すよう
に時間の経過に伴って減少するのは、計量ユニットがク
リープ回復特性を有しているためである。印加荷重が小
さいときも、上記クリープ特性、及びクリープ回復特性
により、計量信号が曲線3、4で表されるように漸増、
漸減する。ただし、図6では、クリープ特性曲線が漸増
し、クリープ回復特性曲線が漸減する例を示したが、起
歪体50とストレインゲージ56等の機械的特性によ
り、逆に、クリープ特性曲線が漸減し、クリープ回復特
性曲線が漸増する場合もある。このようなクリープ特性
を特定のダイナミックスモデルGR (s)とし、定荷重
を階段状入力w(s)とすると、計量ユニットが出力す
る計量信号f(s)は、
【0005】 f(s)=GR (s)w(s) ・・・・(1)
【0006】として表すことができる。ただし、計量ユ
ニットの印加荷重に対する出力計量信号の応答性は、ク
リープ特性の応答性と比較してはるかに高いので、計量
ユニットの印加荷重に対する出力計量信号の応答性は無
視している。
【0007】そして、出力された計量信号のサンプリン
グ時間をTとしてモデルGR (s)の離散時間システム
のパルス伝達関数GR (z)を求め、式(2)に示すよ
うに、このGR (z)の逆伝達関数HR (z)に計量ユ
ニットの出力計量信号f(nT)を入力させることによ
り、クリープ誤差補償済みの計量信号yR (nT)を得
ることができる。
【0008】 yR (nT)=HR (z)f(nT) ・・・・(2)
【0009】つまり、図7に示すように、na T〜nb
T時間における計量ユニットの出力計量信号f(nT)
を逆伝達関数HR (z)により補償して、クリープ誤差
補償済みの計量信号yR (nT)を得ることができる。
これにより、被計量物55の重量を正確に計量すること
ができる(特開平4−12221号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のク
リープ誤差補償方法によると、図7に示すように、計量
台54に被計量物55が載荷されたときのna T〜nb
T時間におけるクリープ誤差を補償して補償済みの計量
信号yR (nT)を得ることができるが、計量台54か
ら被計量物55を除いたときに生じるクリープ回復誤差
を補償することができないので、次回の計量では、その
次回の計量信号yR (nT)にこのクリープ回復誤差に
基づく計量誤差g(nc T)が含まれ、これにより、被
計量物55の重量を正確に計量することができないとい
う問題がある。
【0011】つまり、図7に示すように、計量信号yR
(nT)は、nb T〜nc T時間において、クリープ回
復特性曲線g(nT)に沿って徐々に減少し、時間nc
Tではこの計量装置の零点がg(nc T)だけ減少して
しまい、このg(nc T)が次回の計量誤差となる。な
お、ここでは、nb T〜nc T時間においては逆伝達関
数HR (z)によりクリープ誤差の補償は行っていない
ものとして考えたが、クリープ誤差の補償を行うことと
すると、やはり大きな誤差が生じることとなる。
【0012】本発明は、力検知器のクリープ誤差、及び
クリープ回復誤差を補償することにより計量を複数回続
けて行う場合でも高精度の計量を行うことができる補償
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る力検知
器の経時誤差補償方法は、負荷が印加されたときに経時
的変化を伴うクリープ誤差を含む計量信号を生成し、負
荷が除かれたときに経時的変化を伴うクリープ回復誤差
を含む計量信号を生成する力検知器の上記クリープ誤差
及び上記クリープ回復誤差を補償する補償方法におい
て、上記計量信号がクリープ誤差を含むものであるか、
又はクリープ回復誤差を含むものであるかを判別する段
階と、この判別結果に基づき上記クリープ誤差を含む計
量信号に対しては、クリープ誤差信号生成の伝達関数の
逆伝達関数が上記クリープ誤差を補償したクリープ誤差
補償済み計量信号を生成し、上記クリープ回復誤差を含
む計量信号に対しては、クリープ回復誤差信号生成の伝
達関数の逆伝達関数がクリープ回復誤差を補償したクリ
ープ回復誤差補償済み計量信号を生成する段階と、を含
むことを特徴とするものである。
【0014】第2の発明に係る力検知器の経時誤差補償
装置は、負荷が印加されたときに経時的変化を伴うクリ
ープ誤差を含む計量信号を生成し、負荷が除かれたとき
に経時的変化を伴うクリープ回復誤差を含む計量信号を
生成する力検知器と共に使用して、上記クリープ誤差及
び上記クリープ回復誤差を補償する補償装置において、
上記計量信号がクリープ誤差を含むものであるか、又は
クリープ回復誤差を含むものであるかを判別する判別手
段と、この判別結果に基づき上記クリープ誤差を含む計
量信号に対しては、クリープ誤差信号生成の伝達関数の
逆伝達関数が上記クリープ誤差を補償したクリープ誤差
補償済み計量信号を生成し、上記クリープ回復誤差を含
む計量信号に対しては、クリープ回復誤差信号生成の伝
達関数の逆伝達関数がクリープ回復誤差を補償したクリ
ープ回復誤差補償済み計量信号を生成する補償演算手段
と、を具備することを特徴とするものである。
【0015】本発明によると、力検知器が生成する計量
信号が入力すると、その計量信号がクリープ誤差を含む
ものであるか、又はクリープ回復誤差を含むものである
かを判別し、この判別結果に基づきクリープ誤差を含む
計量信号に対しては、クリープ誤差信号生成の伝達関数
の逆伝達関数がクリープ誤差を補償したクリープ誤差補
償済み計量信号を生成し、クリープ回復誤差を含む計量
信号に対しては、クリープ回復誤差信号生成の伝達関数
の逆伝達関数がクリープ回復誤差を補償したクリープ回
復誤差補償済み計量信号を生成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る力検知器の経時誤差
補償方法を使用する補償装置が適用されている計量装置
の一実施形態を各図を参照して説明する。この計量装置
は、図1に示すように、計量ユニット1と補償装置10
を備えている。計量ユニット1は、図8及び図9に示す
従来のものと同等のものであり、起歪体50と変位信号
変換ユニット3を備えている。起歪体50は、その一端
を基台53に固定し、負荷側ブロック59に計量台54
を設けてある。この計量台54に被計量物55を載荷す
ると、起歪体50は起歪部52で撓み、計量台54は荷
重に対応する変位δ(t)を生じる(図5参照)。
【0017】変位信号変換ユニット3は、計量台54の
変位をアナログ計量信号f(t)に変換して出力するも
のであり、各起歪部52の表面に貼着された4組のスト
レインゲージ56と、これら4組のストレインゲージ5
6をブリッジ接続して成るブリッジ回路(図示せず)
と、を備えている。ブリッジ回路のブリッジ出力電圧
は、この変位信号変換ユニット3に設けられている増幅
器により増幅されてアナログ計量信号f(t)として出
力される。
【0018】このアナログ計量信号f(t)は、図1に
示すA/D変換器(アナログ・デジタル変換器)4によ
りA/D変換されてデジタル計量信号f(nT)となる
(図6参照)。nはサンプリング番号、Tはサンプリン
グ周期であり、nTは時刻tを表す。
【0019】補償装置10は、信号判別器11と補償演
算器12を備えている。信号判別器11は、計量信号f
(nT)がクリープ誤差を含むものであるか、クリープ
回復誤差を含むものであるか、又は計量信号f(nT)
が一定であるかを判別し、この判別結果を補償演算器1
2に出力するものである。ただし、この実施形態では、
計量信号f(nT)がクリープ誤差を含むものである場
合は図6に示す曲線1又は3のように漸増するものと
し、クリープ回復誤差を含むものである場合は図6に示
す曲線2又は4のように漸減するものとする。そして、
計量信号f(nT)が漸増、漸減、及び一定のうちの何
れであるかの判別は、f(nT)>f((n−1)
T)、f(nT)<f((n−1)T)、及びf(n
T)=f((n−1)T)のうちの何れであるかを逐次
判定することにより行う。そして、f(nT)>f
((n−1)T)であると判定した場合は、計量信号f
(nT)がクリープ誤差を含み、漸増するものであると
判別し、f(nT)<f((n−1)T)であると判定
した場合は、計量信号f(nT)がクリープ回復誤差を
含み、漸減するものであると判別し、f(nT)=f
((n−1)T)であると判定した場合は、計量信号f
(nT)が一定であると判別する。
【0020】補償演算器12は、信号判別器11の判別
結果に基づいて計量信号f(nT)の補償演算を行い、
図4に示す補償済み計量信号y(nT)を出力するもの
である。この出力された計量信号y(nT)は、図には
示さないがこの計量装置に設けられている表示部に表示
される。つまり、計量信号f(nT)がクリープ誤差を
含みf(nT)>f((n−1)T)であると信号判別
器11が判別した場合は、この計量ユニット1のクリー
プ誤差を含む計量信号f(nT)を生成する伝達関数G
1 (z)の逆伝達関数H1 (z)が、入力したその計量
信号f(nT)の補償演算をしてクリープ誤差を補償し
たクリープ誤差補償済み計量信号y(nT)を生成す
る。そして、計量信号f(nT)がクリープ回復誤差を
含みf(nT)<f((n−1)T)であると信号判別
器11が判別した場合は、この計量ユニット1のクリー
プ回復誤差を含む計量信号f(nT)を生成する伝達関
数G2 (z)の逆伝達関数H2 (z)が、入力したその
計量信号f(nT)の補償演算をしてクリープ回復誤差
を補償したクリープ回復誤差補償済み計量信号y(n
T)を生成する。また、計量信号f(nT)が一定であ
りf(nT)=f((n−1)T)であると信号判別器
11が判別した場合は、計量信号f(nT)を計量信号
y(nT)として生成する。なお、伝達関数G
1 (z)、逆伝達関数H1 (z)、伝達関数G
2 (z)、及び逆伝達関数H2 (z)は後述する。
【0021】上記構成の計量装置によると、図4に示す
ように時間na Tで、計量ユニット1の計量台54に被
計量物55が載荷されたときは、漸増する経時的変化を
伴うクリープ誤差を含む計量信号f(nT)が生成さ
れ、この入力に対しては、補償演算器12が、クリープ
誤差信号を含む計量信号f(nT)を生成する伝達関数
1 (z)の逆伝達関数H1 (z)の演算を行い、クリ
ープ誤差を補償して被計量物55の重量を表す正確な計
量信号y(nT)を出力することができる。この計量信
号y(nT)は、被計量物55が計量台54から除かれ
る時間nb Tまで略一定の大きさの信号として出力され
る。
【0022】そして、図4に示すように時間nb Tで、
計量台54から被計量物55が除かれたときは、漸減す
る経時的変化を伴うクリープ回復誤差を含む計量信号f
(nT)が生成され、この入力に対しては、補償演算器
12が、クリープ回復誤差信号を含む計量信号f(n
T)を生成する伝達関数G2 (z)の逆伝達関数H
2 (z)の演算を行い、クリープ回復誤差を補償して計
量台54に被計量物55が載荷されていない無荷重を表
す正確な計量信号y(nT)(=0)を出力することが
できる。この計量信号y(nT)(=0)は、次の被計
量物55が計量台54に載荷される時間nc Tまで略一
定の大きさの信号として出力される。これにより、図7
に示す従来の補償装置では、今回の計量後に被計量物5
5を除いた際にクリープ回復誤差g(nc T)が生成さ
れるが、この実施形態では、クリープ回復誤差g(nc
T)を除去することができる。これによって、時間nc
Tで、次の被計量物55を計量台54に載荷すると、ク
リープ誤差を補償した被計量物55の重量を表す正確な
計量信号y(nc T)を出力することができる。このよ
うにして、新たな被計量物55の重量を順次正確に計量
することができる。
【0023】次に、補償演算器12の補償演算内容であ
る逆伝達関数H1 (z)及びH2 (z)の求め方を説明
する。まず、クリープ特性モデルとクリープ回復特性モ
デルが互いに相違するものとして、クリープ誤差とクリ
ープ回復誤差を別個のダイナミクスモデルを用いて近似
する。即ち、定荷重の階段状入力w(s)を計量台54
に印加したときに計量ユニット1が生成するクリープ誤
差を含む計量信号f1 (s)に対応するクリープ特性モ
デルをG1 (s)とし、そして、階段状入力w(s)を
計量台54から除去した後に計量ユニット1が生成する
クリープ回復誤差を含む計量信号f2 (s)に対応する
クリープ回復特性モデルをG2 (s)とする。ただし、
w(s)、f1 (s)、f2 (s)は、時間関数のw
(t)、f1 (t)、f2 (t)をラプラス変換したも
のである。ここで、モデルG1 (s)、G2 (s)を
【0024】 Gi (s)=1+βi /(1+τi s) ・・・(3)
【0025】の一次遅れ要素モデルとする。ただし、i
=1がクリープ特性モデルを表し、i=2がクリープ回
復特性モデルを表す。また、βi 及びτi はクリープ特
性モデルとクリープ回復特性モデルのゲイン及び時定数
である。ただし、Gi (s)を一次遅れ要素モデルとし
たが、二次以上の高次遅れ要素モデルとしてもよい。
【0026】次に、ゲインβi 及び時定数τi の求め方
を図5及び図6を参照して説明する。まず、ゲインβ1
を式(4)を使用して求める。
【0027】 β1 =(δ1 (∞)−δ1 (t0 ))/δ1 (t0 ) =(f1 (∞)−f1 (t0 ))/f1 (t0 ) ・・・(4)
【0028】ただし、図5及び図6に示すように、δ1
(t0 )は計量台54に単位荷重を印加した際の初期撓
みであり、f1 (t0 )はδ1 (t0 )に対応する計量
信号である。δ1 (∞)は単位荷重を印加した時からク
リープが略安定する約2時間以上経過した時刻における
最終撓みであり、f1 (∞)はδ1 (∞)に対応する計
量信号である。従って、f1 (t0 )とf1 (∞)を測
定することによってゲインβ1 を求めることができる。
時定数τ1 は式(5)を使用して求める。
【0029】 (df/dt)t=t0=β1 /τ1 ・・・(5)
【0030】ただし、(df/dt)t=t0は、図5及び
図6に示すように、計量台54に単位荷重を印加した際
の時間t0 における初期微分係数である。従って、計量
信号f(t)の連続したデータを測定し、そのデータを
演算して求めた(df/dt)t=t0とβ1 を式(5)に
代入して時定数τ1 を求めることができる。次に、ゲイ
ンβ2 を式(6)を使用して求める。
【0031】 β2 =(δ2 (∞)−δ2 (t1 ))/δ2 (t1 ) =(f2 (∞)−f2 (t1 ))/f2 (t1 ) ・・・(6)
【0032】ただし、図5及び図6に示すように、δ2
(t1 )は計量台54に印加されている単位荷重を除去
した際のδ1 (∞)からの初期戻り量であり、f2 (t
1 )はδ2 (t1 )に対応する計量信号である。δ
2 (∞)は単位荷重を除去した時からクリープの回復が
略安定する約2時間以上経過した時刻におけるδ
1 (∞)からの最終戻り量であり、f2 (∞)はδ
2 (∞)に対応する計量信号である。従って、f2 (t
1 )とf2 (∞)を測定することによってゲインβ2
求めることができる。時定数τ2 は式(7)を使用して
求める。
【0033】 (df/dt)t=t1=−β2 /τ2 ・・・(7)
【0034】ただし、(df/dt)t=t1は、図5及び
図6に示すように、計量台54に印加されている単位荷
重を除去した際の時間t1 における初期微分係数であ
る。従って、計量信号f(t)の連続したデータを測定
し、そのデータを演算して求めた(df/dt)t=t1
β2 を式(7)に代入して時定数τ2 を求めることがで
きる。上記のようにして求めたモデルGi (s)の離散
時間システムのパルス伝達関数Gi (z)は、
【0035】 Gi (z)=(1+Bi -1)/(1+Ai -1) ・・・(8) となる。ただし、 Ai =−exp(−T/τi ) Bi =−〔exp(−T/τi )−βi {1−exp(−T/τi )}〕 である。
【0036】このパルス伝達関数Gi (z)の逆伝達関
数Hi (z)は、
【0037】 Hi (z)=(1+Ai -1)/(1+Bi -1) ・・・(9)
【0038】となる。計量信号f(nT)は、この逆伝
達関数Hi (z)を通過することによってクリープ誤
差、又はクリープ回復誤差が補償された計量信号y(n
T)として出力される。
【0039】 y(nT)=Hi (z)f(nT) ・・・(10)
【0040】即ち、図3に示すように、補償演算器12
は、計量信号f(nT)がクリープ誤差を含む漸増のも
のであると信号判別器11が判別したときにはその計量
信号f(nT)をH1 (z)=(1+A1 -1)/(1
+B1 -1)に通過させて、クリープ誤差を補償した計
量信号y(nT)を出力する。そして、計量信号f(n
T)がクリープ回復誤差を含む漸減のものであると信号
判別器11が判別したときにはその計量信号f(nT)
をH2 (z)=(1+A2 -1)/(1+B2-1)に
通過させて、クリープ回復誤差を補償した計量信号y
(nT)を出力する。
【0041】ただし、上記実施形態では、図1に示すよ
うに、起歪体50の撓みδ(t)を変位信号変換ユニッ
ト3によりアナログ計量信号f(t)、例えば電圧又は
電流のアナログ電気信号e(t)に変換し、このアナロ
グ計量信号f(t)をA/D変換器4によってデジタル
計量信号f(nT)に変換して出力する構成としたが、
これに代えて、図2に示すように、起歪体50の撓みδ
(t)を変位周波数変換器5によりデジタル計量信号f
(nT)に変換して出力する構成としてもよい。変位周
波数変換器5は、起歪体50の撓みδ(t)に対応する
周波数のパルスを発生すると共に、所定時間内のパルス
数を所定時間ごとに繰り返して計数するものであり、こ
れら順次得られる計数値は離散計量信号f(nT)を形
成する。これによって、変位周波数変換器5の出力をA
/D変換器4を介さずに補償装置10に直接入力させる
ことができる。
【0042】そして、上記実施形態では、信号判別器1
1は、計量信号f(nT)が漸増、、漸減、及び一定の
うちの何れであるかの判別を、f(nT)>f((n−
1)T)、f(nT)<f((n−1)T)、及びf
(nT)=f((n−1)T)のうちの何れであるかを
逐次判別することにより行う構成としたが、これに代え
て、f(nT)−f((n−1)T)≧C、f(nT)
−f((n−1)T)<−C、及びf(nT)=f
((n−1)T)のうちの何れであるかを逐次判別し、
そして、f(nT)−f((n−1)T)≧Cであると
判定した場合は、計量信号f(nT)がクリープ誤差を
含み、漸増するものであると判別し、f(nT)−f
((n−1)T)<−Cであると判定した場合は、計量
信号f(nT)がクリープ回復誤差を含み、漸減するも
のであると判別し、f(nT)=f((n−1)T)で
あると判定した場合は、計量信号f(nT)が一定であ
ると判別することにより行う構成としてもよい。ただ
し、Cは定数とする。このような構成としたのは、上記
実施形態では、f(nT)に誤差振動が含まれている
と、f(nT)の漸増と漸減の判別を誤ることがある
が、上記構成とすることにより、この誤差振動の振幅が
C以下であれば、f(nT)の漸増と漸減の判別を誤る
ことがないからである。
【0043】また、上記実施形態の補償演算器12が高
精度の補償を行えるようにする場合には、クリープ係数
のゲインβi が温度θの関数であるとして補償を行うよ
うにするとよい。ここで、ゲインβi を二次の多項式で
表すものとする。例えば、その20°Cの値をβ(2
0)とすると、次式が成立する。
【0044】 βi (θ)=βi (20)〔1+C1 (θ−20)+C2 (θ−20)2 ・・・(11)
【0045】式(11)の係数βi (20)、C1 、C
2 の決定の仕方は、特開平4−1221号公報に開示さ
れており、従来公知であるので詳細な説明を省略する。
そして、このようにして決定されたゲインβi は、補償
演算器12の逆伝達関数Hi(z)に使用することがで
きる。つまり、ゲインβ1 は逆伝達関数H1 (z)に使
用し、ゲインβ2 は逆伝達関数H2 (z)に使用する。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によると、力検知器に負荷が
印加されたときに生成される経時的変化を伴うクリープ
誤差を含む計量信号の入力に対しては、クリープ誤差信
号生成の伝達関数の逆伝達関数がクリープ誤差を補償す
る構成としているので、負荷が印加された状態でクリー
プ誤差を補償して、負荷の大きさを表す正確な計量信号
を出力することができる。これにより、例えば被計量物
の重量を計量した場合は、一定の重量値を得ることがで
き、被計量物の重量を正確に計量することができる。
【0047】そして、力検知器から負荷が除かれたとき
に生成される経時的変化を伴うクリープ回復誤差を含む
計量信号の入力に対しては、クリープ回復誤差信号生成
の伝達関数の逆伝達関数がクリープ回復誤差を補償する
構成としているので、負荷が除かれた状態でクリープ回
復誤差を補償して、無負荷を表す正確な計量信号を出力
することができる。これにより、従来では今回の計量後
に負荷を除いた際にクリープ回復誤差g(nc T)が生
成されるが、本発明では、このクリープ回復誤差g(n
c T)を除去することができるので、次回の計量におい
てクリープ誤差を補償した正確な計量信号を出力するこ
とができる。従って、被計量物の計量を複数回続けて行
っても各被計量物の重量を正確に計量することができ
る。
【0048】また、本発明によると、力検知器から例え
ば負荷の半分を除去した場合も、残りの半分の負荷と対
応する正確な計量信号を得ることができる。従って、例
えば計量ホッパから排出される被計量物の重量を計量す
るロスイン計量を行う場合に本発明を適用すると、計量
ホッパから排出される被計量物の重量を正確に計量する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る力検知器の経時誤
差を補償する装置を使用する計量装置の電気回路を示す
ブロック図である。
【図2】同発明の他の実施形態に係る計量装置の電気回
路を示すブロック図である。
【図3】同実施形態の補償装置を示すブロック図であ
る。
【図4】同実施形態の補償装置から出力されるクリープ
誤差、及びクリープ回復誤差補償済み計量信号を示す図
である。
【図5】同実施形態の起歪体の変位と時間との関係を示
す図である。
【図6】同実施形態の起歪体の変位に対応する電気信号
と時間との関係を示す図である。
【図7】従来の補償装置を説明するためのクリープ誤差
補償済み計量信号を示す図である。
【図8】同実施形態の計量装置に設けられている起歪体
を示す正面図である。
【図9】同実施形態の起歪体に貼着されているストレイ
ンゲージの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 計量ユニット(力検知器) 50 起歪体 10 補償装置 11 信号判別器 12 補償演算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷が印加されたときに経時的変化を伴
    うクリープ誤差を含む計量信号を生成し、負荷が除かれ
    たときに経時的変化を伴うクリープ回復誤差を含む計量
    信号を生成する力検知器の上記クリープ誤差及び上記ク
    リープ回復誤差を補償する補償方法において、 上記計量信号がクリープ誤差を含むものであるか、又は
    クリープ回復誤差を含むものであるかを判別する段階
    と、この判別結果に基づき上記クリープ誤差を含む計量
    信号に対しては、クリープ誤差信号生成の伝達関数の逆
    伝達関数が上記クリープ誤差を補償したクリープ誤差補
    償済み計量信号を生成し、上記クリープ回復誤差を含む
    計量信号に対しては、クリープ回復誤差信号生成の伝達
    関数の逆伝達関数がクリープ回復誤差を補償したクリー
    プ回復誤差補償済み計量信号を生成する段階と、を含む
    ことを特徴とする力検知器の経時誤差補償方法。
  2. 【請求項2】 負荷が印加されたときに経時的変化を伴
    うクリープ誤差を含む計量信号を生成し、負荷が除かれ
    たときに経時的変化を伴うクリープ回復誤差を含む計量
    信号を生成する力検知器と共に使用して、上記クリープ
    誤差及び上記クリープ回復誤差を補償する補償装置にお
    いて、 上記計量信号がクリープ誤差を含むものであるか、又は
    クリープ回復誤差を含むものであるかを判別する判別手
    段と、この判別結果に基づき上記クリープ誤差を含む計
    量信号に対しては、クリープ誤差信号生成の伝達関数の
    逆伝達関数が上記クリープ誤差を補償したクリープ誤差
    補償済み計量信号を生成し、上記クリープ回復誤差を含
    む計量信号に対しては、クリープ回復誤差信号生成の伝
    達関数の逆伝達関数がクリープ回復誤差を補償したクリ
    ープ回復誤差補償済み計量信号を生成する補償演算手段
    と、を具備することを特徴とする力検知器の経時誤差補
    償装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007003522A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Mettler-Toledo Ag 力測定デバイス内のドリフト現象を適応的に補正する方法、および力測定デバイス
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CN116124262A (zh) * 2023-03-17 2023-05-16 江苏云涌电子科技股份有限公司 一种带补偿的单物品称重计数方法

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