JPH11257612A - ラジアントチューブの支持構造 - Google Patents

ラジアントチューブの支持構造

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JPH11257612A
JPH11257612A JP5800898A JP5800898A JPH11257612A JP H11257612 A JPH11257612 A JP H11257612A JP 5800898 A JP5800898 A JP 5800898A JP 5800898 A JP5800898 A JP 5800898A JP H11257612 A JPH11257612 A JP H11257612A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のラジアントチューブの支持構造では、
ラジアントチューブの変形によりラジアントチューブの
寿命が決定され、寿命が短い。 【解決手段】 上下方向に略対称となるように加熱炉3
の炉幅方向へ架け渡されて配置されるラジアントチュー
ブ2のU字状屈曲部2aの頂点近傍に炉幅方向へ突出して
固定される突設部11と、加熱炉3の内壁面に固定されて
突設部11を搭載して支持する支持部14とを備え、突設部
11が、支持部14の上面に当接する丸棒材13を有するとと
もに、上下対称形状を呈する支持構造10である。この支
持構造10によれば、ラジアントチューブ2が変形して
も、上下反対に設置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱処理炉等の加熱
炉の炉内に配置されるラジアントチューブの支持構造に
関し、より具体的には、例えばストレート形、U形、T
形、W形またはO形等の、加熱炉内において少なくとも
上下方向について略対称となる姿勢で配置されるラジア
ントチューブの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ラジアントチューブは、
雰囲気ガスを使用する熱処理炉等の加熱炉の熱源となる
放射伝熱管であって、通常、口径が90〜200mm 程度の耐
熱合金チューブをU字状に屈曲したU形管や、W字状に
屈曲したW形管等である。図8はU形のラジアントチュ
ーブ1を示す説明図であって、図8(a) は正面図、図8
(b) は側面図である。また、図9はW形のラジアントチ
ューブ2を示す正面図である。
【0003】図8に示すように、U形のラジアントチュ
ーブ1は、加熱炉3の炉壁面3aに設けられた支持部4
と、ラジアントチューブ1のU字状屈曲部1aの頂点に突
設された突設部5とにより、加熱炉3の炉幅方向 (図8
(a) における左右方向) へ架け渡されて多数配置され
る。
【0004】また、図9に示すように、W形のラジアン
トチューブ2は、加熱炉3の炉壁面3aに突設された支持
部6と、ラジアントチューブ1のU字状屈曲部2aの頂点
に突設された突設部7とにより、加熱炉3の炉幅方向
(図9における左右方向) へ架け渡されて多数配置され
る。
【0005】そして、これら多数のラジアントチューブ
1、2の内部で、灯油やガス等の燃料を燃焼させること
によりラジアントチューブ1、2を加熱し、ラジアント
チューブ1、2の外面からの放射熱により被加熱材を加
熱する。このラジアントチューブ1、2を用いた加熱炉
3によれば、炉内雰囲気ガスが汚染されないため、被加
熱材を安定した雰囲気で加熱することができる。
【0006】このラジアントチューブ1、2は、加熱さ
れることにより熱膨張し、特に炉幅方向への寸法変化が
著しくなる。したがって、ラジアントチューブ1、2を
支持部6に固定してしまうと、加熱に伴う熱膨張によ
り、ラジアントチューブ1、2には応力が作用し、熱膨
張の程度によってはラジアントチューブ1、2の破損に
至る。そこで、ラジアントチューブ1、2は、炉幅方向
に関して変位することができるようにして支持される。
【0007】例えば図9に示すように、従来、ラジアン
トチューブ2は、3つのU字状屈曲部2aの頂点にそれぞ
れ突設された3つの突設部7が、炉壁面3aに取り付けら
れた支持部6に搭載されて支持される。突設部7の支持
部6との当接面には、半球状部7aが設けられる。これに
より、ラジアントチューブ2が熱膨張すると、半球状部
7aが支持部6の上面に接触しながら、突設部7が支持部
6に対して炉幅方向へスライドすることができる。
【0008】このようなラジアントチューブの支持構造
と類似の支持構造が、実開昭63−31456 号公報によって
も提案されている。図10は、この提案にかかるラジアン
トチューブ2の支持構造を示す部分正面図である。突設
部7の底面には、半球状突起8が設けられており、突設
部7は、この半球状突起8を介して支持部6と当接す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラジアント
チューブは、ある程度の期間使用すると、酸化減肉と自
重とによって徐々に変形する。図11は、変形したラジア
ントチューブ2を示す正面図である。また、図12は、図
11におけるA部付近を拡大して示す説明図である。
【0010】図12に示すように、ある程度の期間使用す
ると、U字状屈曲部2aの頂点に突設された突設部7と炉
壁面3aに取り付けられた支持部6の端部6aとが接触して
しまう。したがって、ラジアントチューブ2が炉幅方向
へ熱膨張しようとしても、支持部6の端部6aによりラジ
アントチューブ2の炉幅方向へ変位が拘束される。この
ため、熱膨張のエネルギーがラジアントチューブ2に作
用して、図11に示すように、ラジアントチューブ2を早
期に曲損させてしまう。
【0011】ここで、ラジアントチューブ2の寿命は、
本来、酸化減肉により決定されるものであるが、酸化減
肉よりも早期曲損によりラジアントチューブ2の寿命が
決定されてしまい、結果としてラジアントチューブ2の
寿命を著しく短くしてしまう。
【0012】また、図11に示すように曲損したラジアン
トチューブ2を、上下反対に取り付けることができれ
ば、曲損したラジアントチューブ2の寿命を延長するこ
とができる。図13は、図11に示すように曲損したラジア
ントチューブ2を上下反対に設置した状況を示す正面図
である。
【0013】しかし、曲損したラジアントチューブ2を
上下反対に設置すると、図13に示すように、突設部7と
支持部6との取り合い寸法が変わってしまい、支持部6
により半球状部7aを介して突設部7を支持することがで
きなくなってしまう。そのため、曲損したラジアントチ
ューブ2を上下反対に設置することにより、ラジアント
チューブ2の延命を図ることもできなかった。ここに、
本発明は、上記課題に鑑み、ラジアントチューブの寿命
を延長することができるラジアントチューブの支持構造
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ラジアント
チューブの突設部を少なくとも上下方向について対称形
状とするとともにこの突設部に丸棒材を配置し、この丸
棒材を支持部の上面に当接させることにより、突設部を
支持部に対して炉幅方向へ変位自在に配置するととも
に、ラジアントチューブが変形した場合にも、支持部材
に対する丸棒材の相対位置を不変とすることができるこ
とを知見し、さらに検討を重ねて、本発明を完成した。
【0015】ここに、本発明の要旨とするところは、少
なくとも上下方向に略対称となるように加熱炉の炉幅方
向へ架け渡されて配置されるラジアントチューブのU字
状屈曲部の頂点近傍に炉幅方向へ突出して固定される突
設部と、加熱炉の内壁面に固定されて突設部を搭載して
支持する支持部とを備え、突設部が、支持部の上面に当
接する丸棒材を有するとともに上下対称形状を呈するこ
とを特徴とするラジアントチューブの支持構造である。
【0016】上記の本発明では、突設部が、垂直断面形
状が略台形である本体部を有し、丸棒材が、本体部から
加熱炉の炉長方向へ突き出て固定または軸支されるとと
もに、炉長方向への突出部により支持部の上面に当接す
ることが、例示される。
【0017】また、これらの本発明では、丸棒材と突設
部および/または支持部との接触部には、接触抵抗を低
減する摺動材が設けられることにより、ラジアントチュ
ーブに作用する応力を低減でき変形をできるだけ抑制で
きるため、望ましい。
【0018】さらに、本発明では、ラジアントチューブ
は、ストレート形、U形、T形、W形またはO形等の、
少なくとも上下方向に略対称となるように加熱炉の炉幅
方向へ架け渡されて配置されるラジアントチューブであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明にか
かるラジアントチューブの支持構造を、添付図面を参照
しながら、詳細に説明する。なお、以降の各実施形態の
説明は、W形のラジアントチューブを例にとって、行
う。
【0020】図1は、本実施形態のラジアントチューブ
2の支持構造10を示す正面図である。また、図2は、こ
の支持構造10を示す三面図であって、図2(a) は上面
図、図2(b) は正面図、図2(c) は側面図である。さら
に、図3は、この支持構造10を示す斜視図である。図1
〜図3を参照しながら、本実施形態の支持構造10を説明
する。なお、図9を参照しながら説明した支持構造と同
一の部分については、同一の図中符号を付すことによ
り、重複する説明を適宜省略する。
【0021】図1〜図3に示すように、本実施形態の支
持構造10は、突設部11と支持部14とを備える。なお、本
実施形態のラジアントチューブ2はW形であるため、3
つのU字状屈曲部2aを有する。したがって、本実施形態
の支持構造10も3つ設けられる。これらの支持構造10
は、全て同一の構造であるため、以降の説明はそのうち
の一つを参照しながら、行う。
【0022】(突設部11)突設部11は、本実施形態では、
図2(b) に示すように、四角部が面取りされた台形形状
の垂直断面形状を呈する本体部11a を有する。この本体
部11a は、取付部材12に、例えば溶接によって接合され
ており、取付け部材12は、加熱炉3の炉幅方向へ架け渡
されて配置されるラジアントチューブ2のU字状屈曲部
2aの頂点近傍に、例えば溶接によって接合される。
【0023】また、本体部11a の先端側には、図2(a)
に示すように、炉長方向へ向けた貫通孔11b が穿設され
る。この貫通孔11b には、丸棒材13が回動自在に挿嵌さ
れる。丸棒材13の両端側13a 、13b は、本体部11a から
露出した状態とされる。なお、本実施形態では、丸棒材
13を本体部11a に対して回動自在に配置したが、固定し
てもよい。これにより、本実施形態では、突設部11は、
炉長方向および上下方向に関して、略対称となるよう
に、炉幅方向へ突出して固定される。
【0024】(支持部14)丸棒材13の両端側13a 、13b
が、支持部14に搭載されて支持される。本実施形態で
は、支持部14は、加熱炉3の内壁面3aに固定されて両端
側13a 、13b がそれぞれの上面に当接することにより突
設部11を搭載・支持する2本の支持棒14a 、14b により
構成される。
【0025】本実施形態の支持構造10は、以上のように
構成される。次に、本実施形態の支持構造10により支持
されたラジアントチューブ2について、ある程度の期間
の使用により変形が発生した場合を説明する。図4は、
本実施形態の支持構造10により支持されたラジアントチ
ューブ2の変形時を示す正面図である。
【0026】まず、本実施形態の支持構造10によれば、
ラジアントチューブ2が熱膨張により炉幅方向に変位し
ても、突設部10に設けられた丸棒材13が支持棒14a 、14
b の上面に当接しながら回転するため、ラジアントチュ
ーブ2を炉幅方向へ変位させながら支持することができ
る。
【0027】そして、本実施形態によれば、ラジアント
チューブ2が変形して下方に下降しても、下降する突設
部11に対して丸棒材13が回転するため、丸棒材13は支持
棒14a 、14b の上面に接触し続ける。すなわち、ラジア
ントチューブ2が変形しても、丸棒材13と支持部14との
相対的な位置関係は、図4に示すように、変化しない。
そのため、曲損したラジアントチューブ2を上下反対に
取り付けることができる。
【0028】図5は、本実施形態の支持構造10により支
持され、曲損したラジアントチューブ2を上下反対に取
り付けた状況を示す正面図である。同図に示すように、
曲損したラジアントチューブ2を上下反対に設置して
も、丸棒材13と支持部14との相対的な位置関係、すなわ
ち突設部11と支持部14との取り合い寸法が変わらないた
め、支持部14により、丸棒材13を介して突設部11を支持
することができる。そのため、曲損したラジアントチュ
ーブ2を上下反対に設置することにより、ラジアントチ
ューブ2の延命を図ることができる。
【0029】このように、本実施形態のラジアントチュ
ーブ2の支持構造10によれば、曲損したラジアントチュ
ーブ2を上下反対に設置できたため、ラジアントチュー
ブ2の寿命を、酸化減肉による寿命と略同程度まで延長
することができた。
【0030】(第2実施形態)図6は、第2実施形態のラ
ジアントチューブ2の支持構造10−1を示す三面図であ
って、図6(a) は上面図、図6(b) は正面図、図6(c)
は側面図である。なお、以降の各実施形態の説明は、第
1実施形態と相違する部分について行うこととし、共通
する部分については同一の図中符号を付すことにより重
複する説明を適宜省略する。
【0031】本実施形態では、丸棒材13の外周面に、例
えばSi、Na、Mg、Ca、Feを成分とするアルミナ等を使用
したセラミックスリーブ15を、摺動材として設けてあ
る。これにより、丸棒材13と突設部11および支持部14と
の間の摺動抵抗が低減され、ラジアントチューブ2に作
用する負荷に基づいた変形を低減して、ラジアントチュ
ーブ2の寿命を第1実施形態よりも延長することができ
る。
【0032】(第3実施形態)図7は、第3実施形態のラ
ジアントチューブ2の支持構造10−2を示す三面図であ
って、図7(a) は上面図、図7(b) は正面図、図7(c)
は側面図である。
【0033】本実施形態では、支持棒14a 、14b の上面
に、例えばSi、Na、Mg、Ca、Feを成分とするアルミナ等
を使用したセラミックプレート16を装着してある。これ
により、丸棒材13と支持部14との間の摺動抵抗が低減さ
れ、ラジアントチューブ2に作用する負荷に基づいた変
形を低減して、ラジアントチューブ2の寿命を第1実施
形態よりも延長することができる。
【0034】
【変形形態】各実施形態の説明では、W形ラジアントチ
ューブを用いたが、本発明にかかる支持構造は、かかる
形態には限定されず、少なくとも上下方向に略対称とな
るように加熱炉の炉幅方向へ架け渡されて配置されるラ
ジアントチューブに同様に適用される。W形以外に、ス
トレート形、U形、T形、O形等の各種ラジアントチュ
ーブが例示される。
【0035】また、各実施形態の説明では、突設部が、
垂直断面形状が略台形である本体部を有する場合を例に
とったが、これはあくまでも例示であって、本発明にお
ける突設部は、支持部の上面に当接する丸棒材を有する
とともに上下対称形状を呈するものであれば、その形状
は何ら問わない。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、ラジアントチューブの寿命を延長して、ラジアント
チューブの保守および交換コストを顕著に低減すること
が可能となった。かかる効果を有する本発明の意義は、
極めて著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のラジアントチューブの支持構造
を示す正面図である。
【図2】第1実施形態のラジアントチューブの支持構造
を示す三面図であって、図2(a) は上面図、図2(b) は
正面図、図2(c) は側面図である。
【図3】第1実施形態のラジアントチューブの支持構造
を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態の支持構造により支持されたラジ
アントチューブの変形時を示す正面図である。
【図5】第1実施形態の支持構造により支持され、曲損
したラジアントチューブを上下反対に取り付けた状況を
示す正面図である。
【図6】第2実施形態のラジアントチューブの支持構造
を示す三面図であって、図6(a) は上面図、図6(b) は
正面図、図6(c) は側面図である。
【図7】第3実施形態のラジアントチューブの支持構造
を示す三面図であって、図7(a) は上面図、図7(b) は
正面図、図7(c) は側面図である。
【図8】U形のラジアントチューブを示す説明図であっ
て、図8(a) は正面図、図8(b) は側面図である。
【図9】U形のラジアントチューブを示す正面図であ
る。
【図10】実開昭63−31456 号公報により提案されたラ
ジアントチューブの支持構造を示す部分正面図である。
【図11】変形したラジアントチューブを示す正面図で
ある。
【図12】図11におけるA部付近を拡大して示す説明図
である。
【図13】図11に示すように曲損したラジアントチュー
ブを上下反対に設置した状況を示す正面図である。
【符号の説明】
2 ラジアントチューブ 2a U字状屈曲部 3 加熱炉 10 支持構造 11 突設部 13 丸棒材 14 支持部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上下方向に略対称となるよう
    に加熱炉の炉幅方向へ架け渡されて配置されるラジアン
    トチューブのU字状屈曲部の頂点近傍に前記炉幅方向へ
    突出して固定される突設部と、前記加熱炉の内壁面に固
    定されて前記突設部を搭載して支持する支持部とを備
    え、 前記突設部は、前記支持部の上面に当接する丸棒材を有
    するとともに、上下対称形状を呈することを特徴とする
    ラジアントチューブの支持構造。
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