JPH11258242A - 自動分析装置における測定データ処理方法 - Google Patents
自動分析装置における測定データ処理方法Info
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- JPH11258242A JPH11258242A JP6488598A JP6488598A JPH11258242A JP H11258242 A JPH11258242 A JP H11258242A JP 6488598 A JP6488598 A JP 6488598A JP 6488598 A JP6488598 A JP 6488598A JP H11258242 A JPH11258242 A JP H11258242A
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Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 常に信頼性の高い分析データを得られ、異常
な分析データを解析するための多大な労力および時間の
ロスや、再検査によるサンプルおよび試薬等の無駄を有
効に防止できる自動分析装置における測定データ処理方
法を提供する。 【解決手段】 全反応過程測光方式の自動分析装置によ
りサンプルの所望の測定項目を分析するにあたり、測定
項目に対応する特定測光ポイントに関連して、第1の測
光ポイント、第2の測光ポイントを予め設定し、特定測
光ポイントの測定データに基づいて変動許容範囲を演算
して、その変動許容範囲と第1の測光ポイントにおける
測定データとを比較し、その比較結果に基づいて特定測
光ポイント、第1の測光ポイントおよび第2の測光ポイ
ントのそれぞれの測定データから所要の測定データを選
択して、その選択した所要の測定データに基づいてサン
プルの所望の測定項目を分析する。
な分析データを解析するための多大な労力および時間の
ロスや、再検査によるサンプルおよび試薬等の無駄を有
効に防止できる自動分析装置における測定データ処理方
法を提供する。 【解決手段】 全反応過程測光方式の自動分析装置によ
りサンプルの所望の測定項目を分析するにあたり、測定
項目に対応する特定測光ポイントに関連して、第1の測
光ポイント、第2の測光ポイントを予め設定し、特定測
光ポイントの測定データに基づいて変動許容範囲を演算
して、その変動許容範囲と第1の測光ポイントにおける
測定データとを比較し、その比較結果に基づいて特定測
光ポイント、第1の測光ポイントおよび第2の測光ポイ
ントのそれぞれの測定データから所要の測定データを選
択して、その選択した所要の測定データに基づいてサン
プルの所望の測定項目を分析する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、臨床検査の分野
において用いられる自動分析装置、特に、複数個の反応
容器を順次移送しながら、各反応容器にサンプルおよび
試薬を順次分注すると共に、その反応容器内の液体を一
定時間間隔で測光するようにした全反応過程測光方式の
自動分析装置における測定データ処理方法に関するもの
である。
において用いられる自動分析装置、特に、複数個の反応
容器を順次移送しながら、各反応容器にサンプルおよび
試薬を順次分注すると共に、その反応容器内の液体を一
定時間間隔で測光するようにした全反応過程測光方式の
自動分析装置における測定データ処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、病院等で血清等の成分を化学分析
するのに用いられる自動分析装置においては、複数個の
反応容器を順次移送しながら、各反応容器に対してサン
プル分注、試薬分注、攪拌、測光および洗浄を行って、
反応容器を繰り返し使用するものが一般的になってい
る。また、このように反応容器を繰り返し使用する自動
分析装置として、反応容器としてダイレクト測光可能な
測光キュベットを使用し、各測光キュベットに対して反
応開始前の所定のタイミングから、反応開始後洗浄前の
所定のタイミングまでの間に、測光キュベットが測光部
を通過する毎に当該測光キュベット内の液体を該測光キ
ュベットを通して測光して、その順次の吸光度データを
取り込み、その取り込んだ複数の吸光度データの中か
ら、測定項目に応じて予め設定された特定の測光ポイン
トでの吸光度データを用いて分析を行うようにした全反
応過程測光方式を採用するものがある。
するのに用いられる自動分析装置においては、複数個の
反応容器を順次移送しながら、各反応容器に対してサン
プル分注、試薬分注、攪拌、測光および洗浄を行って、
反応容器を繰り返し使用するものが一般的になってい
る。また、このように反応容器を繰り返し使用する自動
分析装置として、反応容器としてダイレクト測光可能な
測光キュベットを使用し、各測光キュベットに対して反
応開始前の所定のタイミングから、反応開始後洗浄前の
所定のタイミングまでの間に、測光キュベットが測光部
を通過する毎に当該測光キュベット内の液体を該測光キ
ュベットを通して測光して、その順次の吸光度データを
取り込み、その取り込んだ複数の吸光度データの中か
ら、測定項目に応じて予め設定された特定の測光ポイン
トでの吸光度データを用いて分析を行うようにした全反
応過程測光方式を採用するものがある。
【0003】かかる全反応過程測光方式の自動分析装置
によれば、反応容器と吸光度測光キュベットとを兼用す
ることから、例えば反応容器内の液体をフローセル等の
測光部に吸引する必要がないので、サンプルおよび試薬
の微量化が図れると共に、分析処理能力を向上できる利
点がある。また、各測光キュベットに対して長時間に亘
って多くの測光ポイントを取れることから、レート反応
による分析が容易にできると共に、分析データの信頼性
を向上させるためのプロゾーン等のチェックロジックの
設定においても有利となる利点がある。
によれば、反応容器と吸光度測光キュベットとを兼用す
ることから、例えば反応容器内の液体をフローセル等の
測光部に吸引する必要がないので、サンプルおよび試薬
の微量化が図れると共に、分析処理能力を向上できる利
点がある。また、各測光キュベットに対して長時間に亘
って多くの測光ポイントを取れることから、レート反応
による分析が容易にできると共に、分析データの信頼性
を向上させるためのプロゾーン等のチェックロジックの
設定においても有利となる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の全反応過程測光方式の自動分析装置では、例え
ば、反応終了時の吸光度を用いるエンドポイント法によ
り分析を行う場合に、各測光キュベットに対する複数の
測光ポイントの中から、測定項目毎に特定の一つあるい
は二つの測光ポイントを予め設定し、その特定測光ポイ
ントにおける吸光度データ(特定測光ポイントが二つの
場合には、その二つの吸光度データの平均値)のみを用
いて、対応する測定項目の分析、すなわち濃度を演算す
るようにしている。このため、設定された特定測光ポイ
ントでの測光時に、例えば測光キュベット内の検液中に
気泡が出現する等のランダムな不具合が生じると、実際
には正常値でも異常値の分析データが出力されたり、逆
に、実際には異常値でも正常値の分析データが出力され
る場合がある。
た従来の全反応過程測光方式の自動分析装置では、例え
ば、反応終了時の吸光度を用いるエンドポイント法によ
り分析を行う場合に、各測光キュベットに対する複数の
測光ポイントの中から、測定項目毎に特定の一つあるい
は二つの測光ポイントを予め設定し、その特定測光ポイ
ントにおける吸光度データ(特定測光ポイントが二つの
場合には、その二つの吸光度データの平均値)のみを用
いて、対応する測定項目の分析、すなわち濃度を演算す
るようにしている。このため、設定された特定測光ポイ
ントでの測光時に、例えば測光キュベット内の検液中に
気泡が出現する等のランダムな不具合が生じると、実際
には正常値でも異常値の分析データが出力されたり、逆
に、実際には異常値でも正常値の分析データが出力され
る場合がある。
【0005】このような分析データの異常は、測定項目
間の比較や再検査による前回の測定値との比較、あるい
は特定測光ポイントを含む複数の測光ポイントにおける
吸光度データを出力させて詳細に検討することにより、
ある程度解析することができるが、この場合には多大な
労力と時間を要するという問題があると共に、特に、正
常値の分析データとして出力された場合には、それが異
常データであることに気付かず、そのまま分析データと
して報告される場合がある。また、再検査を行う場合に
は、サンプルおよび試薬等が無駄に費やされるという問
題もある。
間の比較や再検査による前回の測定値との比較、あるい
は特定測光ポイントを含む複数の測光ポイントにおける
吸光度データを出力させて詳細に検討することにより、
ある程度解析することができるが、この場合には多大な
労力と時間を要するという問題があると共に、特に、正
常値の分析データとして出力された場合には、それが異
常データであることに気付かず、そのまま分析データと
して報告される場合がある。また、再検査を行う場合に
は、サンプルおよび試薬等が無駄に費やされるという問
題もある。
【0006】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、常に信頼性の高い分析データを
得ることができ、したがって異常な分析データを解析す
るための多大な労力および時間のロスや、再検査による
サンプルおよび試薬等の無駄を有効に防止できる自動分
析装置における測定データ処理方法を提供することを目
的とするものである。
目してなされたもので、常に信頼性の高い分析データを
得ることができ、したがって異常な分析データを解析す
るための多大な労力および時間のロスや、再検査による
サンプルおよび試薬等の無駄を有効に防止できる自動分
析装置における測定データ処理方法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、全反応過程測光方式の自動分析装置に
より、各反応容器に対して得られる順次の測光ポイント
での測定データを処理して、当該反応容器に分注された
サンプルの所望の測定項目を分析するにあたり、測定項
目に対応する分析に必要な測定データを得るための特定
測光ポイントに関連して、当該特定測光ポイントの近傍
の測光ポイントを少なくとも含む第1の測光ポイント
と、この第1の測光ポイントの近傍の測光ポイントを少
なくとも含む第2の測光ポイントとを予め設定し、前記
特定測光ポイントの測定データに基づいて測定データの
変動許容範囲を演算し、その変動許容範囲と前記第1の
測光ポイントにおける測定データとの比較に基づいて、
前記特定測光ポイント、第1の測光ポイントおよび第2
の測光ポイントのそれぞれの測定データから所要の測定
データを選択し、その選択した所要の測定データに基づ
いて前記サンプルの所望の測定項目を分析することを特
徴とするものである。
め、この発明は、全反応過程測光方式の自動分析装置に
より、各反応容器に対して得られる順次の測光ポイント
での測定データを処理して、当該反応容器に分注された
サンプルの所望の測定項目を分析するにあたり、測定項
目に対応する分析に必要な測定データを得るための特定
測光ポイントに関連して、当該特定測光ポイントの近傍
の測光ポイントを少なくとも含む第1の測光ポイント
と、この第1の測光ポイントの近傍の測光ポイントを少
なくとも含む第2の測光ポイントとを予め設定し、前記
特定測光ポイントの測定データに基づいて測定データの
変動許容範囲を演算し、その変動許容範囲と前記第1の
測光ポイントにおける測定データとの比較に基づいて、
前記特定測光ポイント、第1の測光ポイントおよび第2
の測光ポイントのそれぞれの測定データから所要の測定
データを選択し、その選択した所要の測定データに基づ
いて前記サンプルの所望の測定項目を分析することを特
徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る測定デー
タ処理方法を実施する自動分析装置の一例の構成を示す
ものである。この自動分析装置は、複数個の測光キュベ
ットとしての反応容器1を同一円周上に等間隔に保持し
たターンテーブル2を有し、このターンテーブル2を所
定のシーケンスに従って、順次のサイクルで例えば反時
計方向に(360°−1反応容器分)づつ回動するよう
に、各サイクルの中で時計方向および反時計方向に所定
ステップ回動させながら、各反応容器1に第1試薬(R
1)、サンプルおよび第2試薬(R2)を順次分注し、
第1試薬分注後の反応容器1内の液体を全反応過程測光
方式により一定時間間隔で所定の波長の光で当該反応容
器1を通してダイレクト測光して、その順次の吸光度デ
ータを取り込んで分析を行うと共に、分析の終了した反
応容器1を洗浄して繰り返し使用するようにしたもので
ある。
タ処理方法を実施する自動分析装置の一例の構成を示す
ものである。この自動分析装置は、複数個の測光キュベ
ットとしての反応容器1を同一円周上に等間隔に保持し
たターンテーブル2を有し、このターンテーブル2を所
定のシーケンスに従って、順次のサイクルで例えば反時
計方向に(360°−1反応容器分)づつ回動するよう
に、各サイクルの中で時計方向および反時計方向に所定
ステップ回動させながら、各反応容器1に第1試薬(R
1)、サンプルおよび第2試薬(R2)を順次分注し、
第1試薬分注後の反応容器1内の液体を全反応過程測光
方式により一定時間間隔で所定の波長の光で当該反応容
器1を通してダイレクト測光して、その順次の吸光度デ
ータを取り込んで分析を行うと共に、分析の終了した反
応容器1を洗浄して繰り返し使用するようにしたもので
ある。
【0009】このため、ターンテーブル2の周辺部分に
は、反応容器1に対して機能するように、第1試薬分注
部3、攪拌部4、測光部5、サンプル分注部6、第2試
薬分注部7および洗浄部8を設け、各反応容器1に対し
て、先ず、第1試薬分注部3で緩衝液を主成分とする第
1試薬を分注し、その後、攪拌部4で攪拌する。第1試
薬が分注された反応容器1に対しては、一定時間間隔で
測光部5に位置決めされる毎に、被検成分に対応する波
長の光で該反応容器1を通して測光しながら、次に、サ
ンプル分注部6において、サンプルテーブル11に保持
されたサンプルカップ12からサンプル分注器13によ
り血清等のサンプルを分注し、その後、攪拌部4で攪拌
する。
は、反応容器1に対して機能するように、第1試薬分注
部3、攪拌部4、測光部5、サンプル分注部6、第2試
薬分注部7および洗浄部8を設け、各反応容器1に対し
て、先ず、第1試薬分注部3で緩衝液を主成分とする第
1試薬を分注し、その後、攪拌部4で攪拌する。第1試
薬が分注された反応容器1に対しては、一定時間間隔で
測光部5に位置決めされる毎に、被検成分に対応する波
長の光で該反応容器1を通して測光しながら、次に、サ
ンプル分注部6において、サンプルテーブル11に保持
されたサンプルカップ12からサンプル分注器13によ
り血清等のサンプルを分注し、その後、攪拌部4で攪拌
する。
【0010】次に、第2試薬分注部7において、試薬テ
ーブル15にセットされたそれぞれ異なる被検成分と反
応する第2試薬を収容する複数の試薬タンク16のうち
から、分析すべき被検成分に対応する第2試薬を試薬分
注器17により分注し、その後、攪拌部4で攪拌して反
応させる。所定の反応時間が経過した後は、洗浄部8に
おいて、反応容器1を洗浄して次の分析に備える。
ーブル15にセットされたそれぞれ異なる被検成分と反
応する第2試薬を収容する複数の試薬タンク16のうち
から、分析すべき被検成分に対応する第2試薬を試薬分
注器17により分注し、その後、攪拌部4で攪拌して反
応させる。所定の反応時間が経過した後は、洗浄部8に
おいて、反応容器1を洗浄して次の分析に備える。
【0011】以上の各部の動作は、演算制御部21によ
り所定のシーケンスに従って制御する。また、測光部5
での各反応容器1の順次の測光データは、演算制御部2
1に取り込んでそれぞれ吸光度に変換し、その吸光度デ
ータに基づいて各サンプル中の被検成分を定量分析し
て、その分析結果を入出力部22においてプリントアウ
トしたり、ディスプレイに表示する。
り所定のシーケンスに従って制御する。また、測光部5
での各反応容器1の順次の測光データは、演算制御部2
1に取り込んでそれぞれ吸光度に変換し、その吸光度デ
ータに基づいて各サンプル中の被検成分を定量分析し
て、その分析結果を入出力部22においてプリントアウ
トしたり、ディスプレイに表示する。
【0012】以下、この発明の一実施形態として、エン
ドポイント法による測定項目を分析する場合について説
明する。図1に示す自動分析装置によるエンドポイント
法での分析では、測定項目に応じて濃度演算に使用する
吸光度データを得るための特定測光ポイントが、例え
ば、以下のように分類される。 A群:特定測光ポイントが最終測光ポイント B群:特定測光ポイントが最終測光ポイントの一つ前の
測光ポイント C群:特定測光ポイントが最終測光ポイントの二つ前の
測光ポイント
ドポイント法による測定項目を分析する場合について説
明する。図1に示す自動分析装置によるエンドポイント
法での分析では、測定項目に応じて濃度演算に使用する
吸光度データを得るための特定測光ポイントが、例え
ば、以下のように分類される。 A群:特定測光ポイントが最終測光ポイント B群:特定測光ポイントが最終測光ポイントの一つ前の
測光ポイント C群:特定測光ポイントが最終測光ポイントの二つ前の
測光ポイント
【0013】そこで、この実施形態では、演算制御部2
1に、各群に対応して第1の測光ポイントおよび第2の
測光ポイントを予め設定しておく。これら第1および第
2の測光ポイントは、例えば、A群については、特定測
光ポイントの前二つの測光ポイントを第1の測光ポイン
トに、さらに前二つの測光ポイントを第2の測光ポイン
トにそれぞれ設定し、B群については、特定測光ポイン
トの前後各一つの測光ポイントを第1の測光ポイント
に、さらに前二つの測光ポイントを第2の測光ポイント
にそれぞれ設定し、C群については、特定測光ポイント
の前後各一つの測光ポイントを第1の測光ポイントに、
さらに前後各一つの測光ポイントを第2の測光ポイント
にそれぞれ設定する。
1に、各群に対応して第1の測光ポイントおよび第2の
測光ポイントを予め設定しておく。これら第1および第
2の測光ポイントは、例えば、A群については、特定測
光ポイントの前二つの測光ポイントを第1の測光ポイン
トに、さらに前二つの測光ポイントを第2の測光ポイン
トにそれぞれ設定し、B群については、特定測光ポイン
トの前後各一つの測光ポイントを第1の測光ポイント
に、さらに前二つの測光ポイントを第2の測光ポイント
にそれぞれ設定し、C群については、特定測光ポイント
の前後各一つの測光ポイントを第1の測光ポイントに、
さらに前後各一つの測光ポイントを第2の測光ポイント
にそれぞれ設定する。
【0014】このようにして、エンドポイント法による
測定項目を分析するにあたっては、先ず、特定測光ポイ
ントにおける吸光度データに基づいて、演算制御部21
においてその変動許容範囲を演算する。この変動許容範
囲は、特定測光ポイントの吸光度データに対し、その測
定項目に対する定数kを用いて演算される変動値を加減
して設定する。ここで、定数kは、その項目の濃度値の
バラツキの許容範囲であり、例えば、アルブミンなら
0.2g/dlとして0.2と設定し、この定数kを吸
光度データから濃度値を演算する最新の検量係数(検量
線の傾き)で除して、その項目のバラツキの許容範囲を
吸光度に換算する。この吸光度の許容範囲は、1/4し
たものが理論上の1SD(標準偏差)となるので、±3
SDを変動許容範囲と設定する。すなわち、特定測光ポ
イントの吸光度データ±(定数k/検量係数)/4×3
を演算して変動許容範囲を求める。したがって、上記の
アルブミンの検量係数を7とすると、変動値は、0.2
/7/4×3=0.02Abs(吸光度)、となるの
で、特定測光ポイントの吸光度データに±0.02を加
算して、変動許容範囲を設定する。
測定項目を分析するにあたっては、先ず、特定測光ポイ
ントにおける吸光度データに基づいて、演算制御部21
においてその変動許容範囲を演算する。この変動許容範
囲は、特定測光ポイントの吸光度データに対し、その測
定項目に対する定数kを用いて演算される変動値を加減
して設定する。ここで、定数kは、その項目の濃度値の
バラツキの許容範囲であり、例えば、アルブミンなら
0.2g/dlとして0.2と設定し、この定数kを吸
光度データから濃度値を演算する最新の検量係数(検量
線の傾き)で除して、その項目のバラツキの許容範囲を
吸光度に換算する。この吸光度の許容範囲は、1/4し
たものが理論上の1SD(標準偏差)となるので、±3
SDを変動許容範囲と設定する。すなわち、特定測光ポ
イントの吸光度データ±(定数k/検量係数)/4×3
を演算して変動許容範囲を求める。したがって、上記の
アルブミンの検量係数を7とすると、変動値は、0.2
/7/4×3=0.02Abs(吸光度)、となるの
で、特定測光ポイントの吸光度データに±0.02を加
算して、変動許容範囲を設定する。
【0015】次に、図2に示すように、測定項目がA群
の場合には、特定測光ポイントの前二つの第1の測光ポ
イントにおけるそれぞれの吸光度データが、B群および
C群の場合には、特定測光ポイントの前後各一つの第1
の測光ポイントにおけるそれぞれの吸光度データが変動
許容範囲に入っているか否かを判定する。ここで、図2
のケース1に示すように、第1の測光ポイントにおける
二つの吸光度データが変動許容範囲に入っている場合に
は、第1の測光ポイントにおける二つの吸光度データと
特定測光ポイントにおける吸光度データとの三つの吸光
度データの平均値を演算し、その平均値を濃度演算用の
吸光度として当該測定項目の濃度を演算する。
の場合には、特定測光ポイントの前二つの第1の測光ポ
イントにおけるそれぞれの吸光度データが、B群および
C群の場合には、特定測光ポイントの前後各一つの第1
の測光ポイントにおけるそれぞれの吸光度データが変動
許容範囲に入っているか否かを判定する。ここで、図2
のケース1に示すように、第1の測光ポイントにおける
二つの吸光度データが変動許容範囲に入っている場合に
は、第1の測光ポイントにおける二つの吸光度データと
特定測光ポイントにおける吸光度データとの三つの吸光
度データの平均値を演算し、その平均値を濃度演算用の
吸光度として当該測定項目の濃度を演算する。
【0016】これに対し、A群,B群およびC群の各群
において、図2のケース2で示すように、第1の測光ポ
イントにおける二つの吸光度データが変動許容範囲から
同一方向に外れている場合には、特定測光ポイントにお
ける吸光度データを含まない第1の測光ポイントにおけ
る二つの吸光度データの平均値を演算し、その平均値を
濃度演算用の吸光度として当該測定項目の濃度を演算す
る。
において、図2のケース2で示すように、第1の測光ポ
イントにおける二つの吸光度データが変動許容範囲から
同一方向に外れている場合には、特定測光ポイントにお
ける吸光度データを含まない第1の測光ポイントにおけ
る二つの吸光度データの平均値を演算し、その平均値を
濃度演算用の吸光度として当該測定項目の濃度を演算す
る。
【0017】また、A群,B群およびC群の各群におい
て、図2のケース3で示すように、第1の測光ポイント
における二つの吸光度データが変動許容範囲から互いに
逆方向に外れている場合には、A群およびB群について
は、さらに前二つの第2の測光ポイントにおける二つの
吸光度データを含む合計五つの吸光度データから、C群
については、さらに前後各一つの第2の測光ポイントに
おける二つの吸光度データを含む合計五つの吸光度デー
タから、それぞれ最大および最小の吸光度データを除い
た三つの吸光度データの平均値を演算し、その平均値を
濃度演算用の吸光度として当該測定項目の濃度を演算す
る。
て、図2のケース3で示すように、第1の測光ポイント
における二つの吸光度データが変動許容範囲から互いに
逆方向に外れている場合には、A群およびB群について
は、さらに前二つの第2の測光ポイントにおける二つの
吸光度データを含む合計五つの吸光度データから、C群
については、さらに前後各一つの第2の測光ポイントに
おける二つの吸光度データを含む合計五つの吸光度デー
タから、それぞれ最大および最小の吸光度データを除い
た三つの吸光度データの平均値を演算し、その平均値を
濃度演算用の吸光度として当該測定項目の濃度を演算す
る。
【0018】同様に、A群,B群およびC群の各群にお
いて、図2のケース4で示すように、第1の測光ポイン
トにおける二つの吸光度データのうち、一つの吸光度デ
ータが変動許容範囲から外れている場合には、A群およ
びB群については、さらに前二つの第2の測光ポイント
における二つの吸光度データを含む合計五つの吸光度デ
ータから、C群については、さらに前後各一つの第2の
測光ポイントにおける二つの吸光度データを含む合計五
つの吸光度データから、それぞれ最大および最小の吸光
度データを除いた三つの吸光度データの平均値を演算
し、その平均値を濃度演算用の吸光度として当該測定項
目の濃度を演算する。
いて、図2のケース4で示すように、第1の測光ポイン
トにおける二つの吸光度データのうち、一つの吸光度デ
ータが変動許容範囲から外れている場合には、A群およ
びB群については、さらに前二つの第2の測光ポイント
における二つの吸光度データを含む合計五つの吸光度デ
ータから、C群については、さらに前後各一つの第2の
測光ポイントにおける二つの吸光度データを含む合計五
つの吸光度データから、それぞれ最大および最小の吸光
度データを除いた三つの吸光度データの平均値を演算
し、その平均値を濃度演算用の吸光度として当該測定項
目の濃度を演算する。
【0019】図3は、C群における上記の処理を示すフ
ローチャートであり、その詳細な説明は、重複するので
省略する。
ローチャートであり、その詳細な説明は、重複するので
省略する。
【0020】なお、分析結果の確からしさを得るため、
A群,B群およびC群の各群において、図2のケース2
〜4で吸光度データを処理した場合には、好ましくは、
入出力部22にメッセージや警報を表示させるようにし
たり、その分析結果とともにコード化した文字を印字す
る。
A群,B群およびC群の各群において、図2のケース2
〜4で吸光度データを処理した場合には、好ましくは、
入出力部22にメッセージや警報を表示させるようにし
たり、その分析結果とともにコード化した文字を印字す
る。
【0021】この発明は、上述した実施形態にのみ限定
されるものではなく、幾多の変更または変形が可能であ
る。例えば、上述した実施形態では、エンドポイント法
による測定項目について、反応終了後の特定測光ポイン
トに関連して第1の測光ポイントおよび第2の測光ポイ
ントを設定するようにしたが、エンドポイント法やレー
ト法において、反応開始前、例えば図1の自動分析装置
では第2試薬分注前の特定測光ポイントにおける吸光度
データを使用する場合には、その反応開始前の特定測光
ポイントに関連して、上述したと同様に第1の測光ポイ
ントおよび第2の測光ポイントを設定して所要の吸光度
データを得るようにすることもできる。また、特定測光
ポイントに関連する第1の測光ポイントおよび第2の測
光ポイントは、それぞれ二つに限らず、それぞれ任意の
数に設定することができる。
されるものではなく、幾多の変更または変形が可能であ
る。例えば、上述した実施形態では、エンドポイント法
による測定項目について、反応終了後の特定測光ポイン
トに関連して第1の測光ポイントおよび第2の測光ポイ
ントを設定するようにしたが、エンドポイント法やレー
ト法において、反応開始前、例えば図1の自動分析装置
では第2試薬分注前の特定測光ポイントにおける吸光度
データを使用する場合には、その反応開始前の特定測光
ポイントに関連して、上述したと同様に第1の測光ポイ
ントおよび第2の測光ポイントを設定して所要の吸光度
データを得るようにすることもできる。また、特定測光
ポイントに関連する第1の測光ポイントおよび第2の測
光ポイントは、それぞれ二つに限らず、それぞれ任意の
数に設定することができる。
【0022】また、吸光度の変動許容範囲を演算するに
用いる濃度値の許容範囲は、定数kに代えて変動係数
(CV)を用いて設定することもできる。この場合は、
先ず、特定測光ポイントでの吸光度データと検量係数と
に基づいて濃度値を演算し、その後、演算した濃度値の
許容範囲の変動係数から許容範囲SDを演算する。この
ようにして求めた許容範囲SDは、上記式の定数kに代
えて用いて、吸光度の変動許容範囲を自動的に演算して
設定する。なお、このような特定測光ポイントにおける
吸光度データに対する変動値を求めるのに用いる上記の
定数k、検量係数、あるいは変動係数は、各分析装置の
機能誤差を考慮して実験的に検証するのが望ましい。
用いる濃度値の許容範囲は、定数kに代えて変動係数
(CV)を用いて設定することもできる。この場合は、
先ず、特定測光ポイントでの吸光度データと検量係数と
に基づいて濃度値を演算し、その後、演算した濃度値の
許容範囲の変動係数から許容範囲SDを演算する。この
ようにして求めた許容範囲SDは、上記式の定数kに代
えて用いて、吸光度の変動許容範囲を自動的に演算して
設定する。なお、このような特定測光ポイントにおける
吸光度データに対する変動値を求めるのに用いる上記の
定数k、検量係数、あるいは変動係数は、各分析装置の
機能誤差を考慮して実験的に検証するのが望ましい。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、全反応過程測光方式
の自動分析装置によりサンプルの所望の測定項目を分析
するにあたり、測定項目に対応する特定測光ポイントに
関連して、その近傍の第1の測光ポイントおよびこの第
1の測光ポイントの近傍の第2の測光ポイントを予め設
定し、特定測光ポイントの測定データに基づいて測定デ
ータの変動許容範囲を演算して、その変動許容範囲と第
1の測光ポイントにおける測定データとを比較し、その
比較結果に基づいて特定測光ポイント、第1の測光ポイ
ントおよび第2の測光ポイントのそれぞれの測定データ
から所要の測定データを選択して、その選択した所要の
測定データに基づいてサンプルの所望の測定項目を分析
するようにしたので、常に信頼性の高い分析データを得
ることができる。したがって、異常な分析データを解析
するための多大な労力および時間のロスや、再検査によ
るサンプルおよび試薬等の無駄を有効に防止することが
できる。
の自動分析装置によりサンプルの所望の測定項目を分析
するにあたり、測定項目に対応する特定測光ポイントに
関連して、その近傍の第1の測光ポイントおよびこの第
1の測光ポイントの近傍の第2の測光ポイントを予め設
定し、特定測光ポイントの測定データに基づいて測定デ
ータの変動許容範囲を演算して、その変動許容範囲と第
1の測光ポイントにおける測定データとを比較し、その
比較結果に基づいて特定測光ポイント、第1の測光ポイ
ントおよび第2の測光ポイントのそれぞれの測定データ
から所要の測定データを選択して、その選択した所要の
測定データに基づいてサンプルの所望の測定項目を分析
するようにしたので、常に信頼性の高い分析データを得
ることができる。したがって、異常な分析データを解析
するための多大な労力および時間のロスや、再検査によ
るサンプルおよび試薬等の無駄を有効に防止することが
できる。
【図1】この発明に係る測定データ処理方法を実施する
自動分析装置の一例の構成を示す図である。
自動分析装置の一例の構成を示す図である。
【図2】図1に示す自動分析装置による測定データ処理
方法の一実施形態を説明するための図である。
方法の一実施形態を説明するための図である。
【図3】図2に示す測定データ処理方法の一形態のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
1 反応容器 2 ターンテーブル 3 第1試薬分注部 4 攪拌部 5 測光部 6 サンプル分注部 7 第2試薬分注部 8 洗浄部 11 サンプルテーブル 12 サンプルカップ 13 サンプル分注器 15 試薬テーブル 16 試薬タンク 17 試薬分注器 21 演算制御部 22 入出力部
Claims (1)
- 【請求項1】 全反応過程測光方式の自動分析装置によ
り、各反応容器に対して得られる順次の測光ポイントで
の測定データを処理して、当該反応容器に分注されたサ
ンプルの所望の測定項目を分析するにあたり、 測定項目に対応する分析に必要な測定データを得るため
の特定測光ポイントに関連して、当該特定測光ポイント
の近傍の測光ポイントを少なくとも含む第1の測光ポイ
ントと、この第1の測光ポイントの近傍の測光ポイント
を少なくとも含む第2の測光ポイントとを予め設定し、 前記特定測光ポイントの測定データに基づいて測定デー
タの変動許容範囲を演算し、 その変動許容範囲と前記第1の測光ポイントにおける測
定データとの比較に基づいて、前記特定測光ポイント、
第1の測光ポイントおよび第2の測光ポイントのそれぞ
れの測定データから所要の測定データを選択し、 その選択した所要の測定データに基づいて前記サンプル
の所望の測定項目を分析することを特徴とする自動分析
装置における測定データ処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6488598A JPH11258242A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 自動分析装置における測定データ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6488598A JPH11258242A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 自動分析装置における測定データ処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11258242A true JPH11258242A (ja) | 1999-09-24 |
Family
ID=13271011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6488598A Pending JPH11258242A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 自動分析装置における測定データ処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11258242A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013021646A1 (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-14 | ベックマン コールター, インコーポレイテッド | 分析装置および分析方法 |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP6488598A patent/JPH11258242A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013021646A1 (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-14 | ベックマン コールター, インコーポレイテッド | 分析装置および分析方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050316 |
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| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050818 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050830 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060110 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |