JPH11261118A - 熱電変換モジュール並びに半導体ユニットおよびその製造方法 - Google Patents

熱電変換モジュール並びに半導体ユニットおよびその製造方法

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JPH11261118A
JPH11261118A JP10065297A JP6529798A JPH11261118A JP H11261118 A JPH11261118 A JP H11261118A JP 10065297 A JP10065297 A JP 10065297A JP 6529798 A JP6529798 A JP 6529798A JP H11261118 A JPH11261118 A JP H11261118A
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JP
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thermoelectric conversion
semiconductor
type semiconductor
tubular member
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Withdrawn
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JP10065297A
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English (en)
Inventor
Saneto Miyoshi
実人 三好
Yuichiro Imanishi
雄一郎 今西
Keiko Kushibiki
圭子 櫛引
Masakazu Kobayashi
正和 小林
Kenji Furuya
健司 古谷
Kazuhiko Shinohara
和彦 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接する半導体素子または素子群間の短絡を
防止し、製造が容易でコストの低い熱電気変換モジュー
ルおよびモジュールの単位構成要素である半導体ユニッ
トおよびそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 電気伝導方向に見た両端面以外は、絶縁
材料より成る管状部材21によって覆われたN型半導体
素子12およびP型半導体素子13を有する半導体素子
ユニットを交互に配列し、隣接する管状部材を接着剤を
介して固定し、それぞれN型半導体素子12およびP型
半導体素子13を有する隣接する半導体ユニットの半導
体素子を、電極23によってカスケード接続する。N型
半導体素子12およびP型半導体素子13と、電極23
との間に金属層22を設けることにより半導体素子と電
極との電気的および機械的に良好な結合が得られるとと
もに半導体素子の特性の劣化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電効果を利用し
て電子冷却や発電を行なう熱電変換モジュール、特に、
N型半導体素子または素子群およびP型半導体素子また
は素子群を交互にカスケード接続して構成される熱電変
換モジュールおよびその製造方法に関するものである。
本発明はさらに、熱電変換モジュールを構成する半導体
ユニットにも関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような熱電効果を利用した熱電変換
モジュールとしては、ゼーベック効果、ペルチェ効果お
よびトムソン効果に基づくものが知られているが、これ
らの内、異種金属を接合して構成された熱電素子として
はゼーベック効果素子およびペルチェ効果素子が知られ
ている。ゼーベック効果素子は、異種金属を接合して閉
ループを構成し、2つの接合部に温度差を与えることに
よって熱起電力が発生する現象に基づいて動作するもの
であり、熱電発電素子として利用されるものである。ま
た、ペルチェ効果素子においては、異種金属を接合して
閉ループを構成し、所定の方向に電流を流すことによっ
て一方の接合部において熱の吸収が起こり、他方の接合
部において発熱が起こる現象に基づいて動作するもので
あり、冷却または加熱素子として利用されている。これ
らの熱電素子の効率を向上するために、半導体と金属と
の接合が多く利用されている。
【0003】図1は上述した熱電発電素子として構成さ
れた従来の熱電変換モジュールの基本的な構成を示すも
のである。N型半導体素子1およびP型半導体素子2が
交互に配列され、これらは金属製の電極3によってカス
ケード接続されている。このようにカスケード接続され
た半導体素子群の一方の端にあるN型半導体素子1およ
び他方の端にあるP型半導体素子2がそれぞれ負荷4の
両端に接続されている。このような半導体素子群の一方
の側を高温とし、他方の側を低温とすることによってN
型半導体素子1においては、実線で示すように高温側か
ら低温側に電子が流れ(電流は低温側から高温側へ流れ
る)、P型半導体素子2においては破線で示すように高
温側から低温側へ正孔が流れる(電流は高温側から低温
側へ流れる)。したがって、負荷4には図1に示す極性
の起電力が印加されることになる。このような熱電半導
体としては、一般にBi-Te 系半導体(例えばBi2Te3系半
導体)やSi-Ge 系半導体(例えばSi0.8Ge0.2系半導体)
が使用されている。
【0004】図2は上述した熱電発電素子の従来の製造
方法を示す斜視図である。絶縁性の基板5の表面に一方
の側の電極を構成する金属片6を例えばロウ付けにより
所定のパターンにしたがって配列し、各金属片の上に、
単結晶溶製材あるいは焼結体を切断加工して形成したN
型半導体素子1およびP型半導体素子2をはんだ付けま
たはロウ付けによって並べて接合する。さらに、N型半
導体素子1およびP型半導体素子2の端面に他方の側の
電極を構成する金属片7をはんだ付けまたはロウ付けし
てN型半導体素子1およびP型半導体素子2が金属片6
および7によって交互に接続されるようにして全ての半
導体素子をカスケード接続している。この場合、他方の
側の電極を構成する金属片7を別の絶縁基板上に予め設
けておき、この基板を半導体素子1、2の端面に載せて
金属片を半導体素子の端面に同時に接合することも提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の熱電変
換モジュールの製造方法においては、素子数の多い大容
量のモジュールを製造しようとすると、きわめて高い加
工精度および高度な組み立て技術が要求され、製造コス
トが大幅に上昇する欠点がある。また、基板は平面状の
ものに限定され、したがって曲面に密着するような熱電
変換モジュールを製造することはできず、その結果とし
て広い用途に対処できないという欠点がある。例えば、
内燃機関の余熱を利用して発電を行なうシステムに適用
しようとするときは、設置場所に制限があり、曲面に沿
って熱電変換モジュールを配置するのが望ましい場合が
多いが、従来の熱電変換モジュールでは曲面に沿った形
状とすることはできないので、このような用途に有利に
使用することができなかった。
【0006】また、従来の熱電変換モジュールにおいて
は、半導体素子が剥き出しになっているため短絡の恐れ
があり、半導体素子の実装密度を上げることができない
という欠点があるほか、高温で使用する熱電変換モジュ
ールの場合には、酸化や熱衝撃に対する耐性にも問題が
あった。このような欠点を解消するために、半導体素子
の表面を絶縁コートすることも提案されているが、製造
工程が複雑となり、コストが上昇する欠点がある。さら
に、絶縁材料よりなるハニカム構造体の開口に半導体素
子を充填する方法が、例えば特開平9−139526号
公報で提案されているが、加工精度や組み立ての容易さ
については改善できてはいるが、素子の切り出し加工
や、素子を並べる工程など必要な工程数が減少しておら
ず、製造工程は依然として煩雑であり、製造コストの低
下を図ることはできないという問題があった。
【0007】本発明の目的は、上述した従来の欠点を除
去し、隣接する半導体素子間の短絡を確実に防止するこ
とができ、したがって実装密度を上げることができると
ともに曲面に密着できるような大容量として構成するこ
とができる熱電変換モジュール、またこのような熱電変
換モジュールを構成する半導体ユニットを提供しようと
するとするものである。本発明の目的は、さらに、この
ような熱電変換モジュールおよび半導体ユニットを正
確、容易かつ安価に製造することができる方法を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による熱電変換モ
ジュールは、電気伝導方向に見た両端部以外の外周部が
絶縁体で覆われたN型半導体素子を有する半導体ユニッ
トまたはユニット群と、電気伝導方向に見た両端部以外
の外周部が絶縁体で覆われたP型半導体素子を有する半
導体ユニットまたはユニット群とが、それらの両端面に
おいて電気的に交互にカスケード接続されており、隣接
する半導体ユニットの、絶縁体である側壁部が接着剤を
介して固定されていることを特徴とするものである。さ
らに、本発明による熱電変換モジュールは、電気伝導方
向に見た両端部以外の外周部が絶縁体で覆われたN型半
導体素子を有する半導体ユニットまたはユニット群と、
電気伝導方向に見た両端部以外の外周部が絶縁体で覆わ
れたP型半導体素子を有する半導体ユニットまたはユニ
ット群とが交互に配列され、これら半導体ユニットが、
電気伝導方向に見た両端部において電極により固定され
ているとともに電気的に交互にカスケード接続されてい
ることを特徴とするものである。
【0009】このような本発明による熱電変換モジュー
ルの一実施例においては、前記N型半導体ユニットまた
はユニット群およびP型半導体ユニットまたはユニット
群の半導体素子の両端面は直接電極に連結されている。
また、他の実施例では、前記N型半導体ユニットまたは
ユニット群およびP型半導体ユニットまたはユニット群
の半導体素子の両端面は金属層を介して電極に連結され
ている。これらの金属層と電極とを一体に構成すること
もできる。半導体素子と電極との間に金属層を介在させ
ることにより、半導体素子と電極との機械的および電気
的な結合状態をきわめて良好なものとすることができる
とともに半導体素子の劣化を防ぐこともできる。
【0010】さらに、上述した電極は、溶射形成された
ものとするか、ロウ付けまたは半田付けにより半導体素
子に接続された金属板で構成されたものとするか、圧接
により半導体素子に接続された金属板で構成されたもの
とするか、印刷によって形成されたものとするか、ネジ
により半導体素子に連結された金属板で構成されたもの
とすることができる。また、絶縁体である側壁部が接着
剤を介して固定されている熱電変換モジュールにおける
接着剤としては、ガラス、セラミックボン ドおよび樹
脂の何れかとするのが好適である。
【0011】本発明は、さらに上述した熱電変換モジュ
ールを構成する単位ユニットとしての半導体ユニットに
も関するものであり、この半導体ユニットは、絶縁材料
より成る管状部材と、電気伝導方向に見た両端部以外の
外周部が管状部材で覆われるように管状部材の内部に配
設された半導体素子とを具えることを特徴とするもので
ある。このような熱電変換モジュール用の半導体ユニッ
トにおいては、上述した管状部材の内部に配設された半
導体素子の、電気伝導方向に見た両端部に金属層を設け
るのが好適である。
【0012】本発明による熱電変換モジュールの製造方
法は、電気伝導方向に見た両端部以外の外周部が絶縁体
で覆われたN型半導体素子を有する半導体ユニットと、
電気伝導方向に見た両端部以外の外周部が絶縁体で覆わ
れたP型半導体素子を有する半導体ユニットとを製造す
る工程と、これらN型半導体ユニットまたはユニット群
と、P型半導体ユニットまたはユニット群とを交互に配
列し、隣接する半導体ユニットまたはユニット群の、絶
縁体である側壁部を接着剤を介して固定する工程と、前
記N型半導体ユニットまたはユニット群と、P型半導体
ユニットまたはユニット群とが電気的に交互にカスケー
ド接続されるように、それらの両端部において電極を介
して連結する工程と、を具えることを特徴とするもので
ある。
【0013】このような本発明による熱電変換モジュー
ルの製造方法においては、前記N型またはP型半導体ユ
ニットを、絶縁材料より成る管状部材の内部に、N型ま
たはP型半導体素子の構成成分である原料を所望の配合
比にて充填する工程と、溶融凝固法によって内部に半導
体固相を有する管状部材を形成する工程と、この管状部
材を所望の長さに切断する工程とを経て製造するのが好
適である。このような溶融凝固法に適した半導体材料と
しては、鉛テルルやビスマステルルがある。鉛−テルル
系の半導体材料を使用する場合には、P型半導体素子
は、PbTeとSnTeを出発原料とし、Pb0.7Sn0.3Teとなる組
成とすることができ、N型半導体素子としては、PbとTe
との組成比が1:1であり、これにPbI2を微量添加した
組成とすることができる。また、ビスマス−テルル系の
半導体材料を使用する場合には、P型半導体素子として
(Bi2Te3)0.9(Sb2Te3)0.05(Sb2Se3)0.05 に対し、SbI3
微量添加した組成とすることができ、N型半導体素子と
しては、(Bi2Te3)0.25(Sb2Te 3)0.75に対し、Seを微量添
加した組成とすることができる。或いはまた、前記N型
またはP型半導体ユニットを、絶縁材料より成る管状部
材の内部に、N型またはP型半導体素子の構成成分であ
る原料粉末を所望の配合比にて充填する工程と、この管
状部材内部の半導体原料粉末を加圧した状態で加熱焼成
することによって内部に半導体固相を有する管状部材を
形成する工程と、この管状部材を所望の長さに切断する
工程とを経て製造することも好適である。このような加
圧焼成に適した半導体材料としてはシリコン−ゲルマニ
ュウム系がある。このようなシリコン−ゲルマニュウム
系の半導体材料を使用する場合には、P型半導体素子は
Si0.65Ge0.35に対してBを微量添加した組成とすること
ができ、N型半導体素子はSi0.65Ge0.35に対してPを微
量添加した組成とすることができる。
【0014】本発明による熱電変換モジュールの製造方
法は、電気伝導方向に見た両端部に金属層が形成され、
これら両端部以外の外周部が絶縁体で覆われたN型半導
体素子を有するN型半導体ユニットと、電気伝導方向に
見た両端部に金属層が形成され、これら両端部以外の外
周部が絶縁体で覆われたP型半導体素子を有するP型半
導体ユニットとを製造する工程と、これらN型半導体ユ
ニットまたはユニット群と、P型半導体ユニットまたは
ユニット群とを交互に配列し、隣接する半導体ユニット
の、絶縁体である側壁部を接着剤を介して固定する工程
と、前記N型半導体ユニットまたはユニット群と、P型
半導体ユニットまたはユニット群とが電気的に交互にカ
スケード接続されるように、それらの両端部において金
属層を介して電極により連結する工程と、を具えること
を特徴とするものである。
【0015】このような、方法を実施する際にも、上述
したように絶縁性の管状部材を用いて半導体素子を製造
することができる。ただし、この場合には内部に半導体
固相を形成した管状部材を切断した後、両端部に金属層
を設ける工程が必要がある。この金属層は、溶射法、圧
接法、メタライズ法または印刷法によって形成するのが
好適である。
【0016】さらに、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法は、絶縁材料より成る管状部材の内部に、N
型またはP型半導体素子の構成成分である原料粉末を所
望の配合比にて充填する工程と、N型およびP型半導体
原料粉末を充填した管状部材を交互に配列する工程と、
この配列した管状部材の両端に、隣接する管状部材を連
結保持するとともに管状部材内部の半導体原料粉末を加
圧する電極部材を挿入する工程と、各管状部材内に入れ
た半導体原料粉末を前記電極部材で加圧した状態で加熱
焼成することによって管状部材の内部にN型またはP型
半導体固相を有し、前記電極部材によって電気的に接続
されるとともに機械的に保持され熱電変換モジュールを
形成する工程とを含むことを特徴とするものである。
【0017】このような本発明による熱電変換モジュー
ルの製造方法を実施するに当たっては、前記管状部材に
原料粉末を充填した後、管状部材の両端に金属板または
金属箔を挿入し、前記電極部材が金属板または金属箔を
介して半導体素子に接続するのが好適である。また、前
記電極部材としては、隣接する2個の管状部材の端部に
挿入される突出部を有するπ字状電極を用いることがで
きる。さらに、個々の管状部材の端部に挿入されるボタ
ン状部材と、隣接する管状部材の端部に亘って延在し、
これら管状部材に挿入される前記ボタン状部材と半導体
素子との間、またはボタン状部材と前記金属板または金
属箔との間に介挿される金属板より成る電極とを具える
電極部材を用いたり、個々の管状部材の端部に挿入され
るロッド状部材と、隣接する管状部材の端部に亘って延
在し、これら管状部材に挿入される前記ロッド状部材と
半導体素子との間、またはロッド状部材と前記金属板ま
たは金属箔との間に介挿される金属板より成る電極とを
具える電極部材を用いることができる。このような電極
部材を用いる場合には、電極は、平坦な金属板かまたは
樋状に折り曲げて形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図3は本発明による熱電変換モジ
ュールの第1の基本的な構成を一部を切り欠いて示す斜
視図である。本発明による熱電変換モジュールにおいて
は、絶縁性の管状部材11の貫通孔に、N型半導体素子
12またはP型半導体素子13を配設されており、電気
伝導方向に見て、両端部以外の外周部が絶縁体で覆われ
たN型半導体ユニット14またはP型半導体ユニット1
5が交互に配列され、隣接する半導体ユニット14およ
び15の間を接着剤16によって固定してある。また、
隣接する半導体ユニット14および15のN型半導体素
子12とP型半導体素子13とを電極17によって電気
的に交互にカスケード接続している。
【0019】図4は本発明による熱電変換モジュールの
第2の基本的な構成を一部を切り欠いて示す斜視図であ
る。この第2の基本構造を有する熱電変換モジュールに
おいては、絶縁体11の貫通孔に、N型半導体素子12
またはP型半導体素子13を配設し、電気伝導方向に見
て、両端部以外の外周部が絶縁体で覆われたN型半導体
ユニット14またはP型半導体ユニット15が配列さ
れ、隣接する半導体ユニット14および15のN型半導
体素子12とP型半導体素子13とを電極18によって
電気的に交互にカスケード接続するとともに機械的に連
結している。すなわち、図3に示した第1の基本構造と
比べて場合、隣接する半導体ユニット14および15の
間を、接着剤によって固定する代わりに、機械的強度の
高い電極18によって電気的および機械的に連結した点
が相違している。
【0020】図5〜7は、本発明による熱電変換モジュ
ールを構成する半導体ユニットの絶縁性管状部材および
電極の幾つかの例を示す分解斜視図である。先ず、図5
に示す実施例では、外形上が矩形の管状部材21の貫通
孔21aにN型半導体素子12およびP型半導体素子1
3が配設され、その電気導電方向に見た両端面に金属層
22がそれぞれ設けられ、これらの金属層を介して、溶
射によって形成された電極23を半導体素子12または
13の端面に電気的に接続している。本例では、半導体
素子12、13と電極23との間に金属層22が介在さ
れているが、このような金属層はなくても良い。その場
合には、電極23は半導体素子12、13の端面に直接
連結されることになる。本例では、溶射によって電極2
3を形成するために、管状部材21の外形状を矩形と
し、これらを配列したときに隙間ができないようにして
ある。
【0021】図6に示す実施例では、外形上が円形の管
状部材31の貫通孔31aにN型半導体素子12および
P型半導体素子13が配設され、その電気導電方向に見
た両端面にろう材またははんだ材32を介して金属板よ
り成る電極23が圧接によって電気的に接続されている
ものである。本例において、半導体素子12,13の端
面に予め金属層を形成しておくこともできる。
【0022】図7に示す実施例では、外形上が円形の管
状部材31の貫通孔31aにN型半導体素子12および
P型半導体素子13が配設され、その電気導電方向に見
た両端面に金属層34を形成し、さらに、金属板より成
る電極35に形成した開口35aを経て、フランジを有
する金属製のボタン36によって両端から加圧して一体
に合体したものである。本例において、半導体素子1
2,13の端面に予め金属層34を形成しているが、こ
のような金属層はなくても良い。このように、加圧によ
り合体する場合には、ボタン36の形状は、管状部材3
1の貫通孔31aの形状と合致したものとする必要があ
る。
【0023】図8に示す実施例では、外形上が円形の管
状部材31の貫通孔31aにN型半導体素子12および
P型半導体素子13が配設され、その電気導電方向に見
た両端面に金属層37を形成し、さらに、金属板より成
る電極38に形成した開口38aを経て、金属層に形成
したネジ孔37aに金属製のネジ39をねじ込んで一体
に合体したものである。図5〜8に示した実施例におい
て、金属層は、溶射法、印刷法、メタライズ法などによ
って形成することができるが、半導体素子と金属板また
は金属箔または金属ブロックとを圧接させることによっ
て形成するのが特に好適である。
【0024】図9に示す実施例では、外形上が円形の管
状部材31の貫通孔31aにN型半導体素子12および
P型半導体素子13が配設され、その電気導電方向に見
た両端面に、電極41の表面に一体的に形成された金属
層40を電気的および機械的に連結したものである。こ
のような、金属層40を一体的に有する電極41を使用
することにより隣接する半導体ユニット間の接続作業を
容易に行なうことができる。
【0025】次に、上述した構造を有する本発明による
熱電変換モジュールの製造方法について説明する。図1
0は、電気伝導方向に見た両端部に金属層が形成され、
これらの両端部以外は絶縁性の管状部材で覆われた半導
体ユニットを製造する方法の一例を示すものである。ア
ルミナとガラスの複合体より成る、内径8mm、外径1
2mm、長さが120mmの試験管51の中に、P型半
導体ユニットを製造する場合には、PbTe, SnTeから成る
所定の組成の半導体原料を入れ、N型半導体ユニットを
製造する場合には、1:1の組成比のPb, TeにPbI2を微
量添加した半導体原料を入れ、これを透明石英管に入れ
て封入し、内部を1×10-5Torr以上の真空度とし
た。石英管を1275°Kで1時間加熱して半導体材料
を溶融させた後、長手方向に5°C/cmの温度勾配を
つけることにより一方向性の凝固を行いN型半導体固相
52を得た。P型半導体ユニットを製造する場合には、
PbTeとSnTeを出発材料として同様の処理を行い、Pb0.7S
n0.3Teなる組成を有するP型半導体固相が得られた。次
に、試験管51を石英管から取り出し、試験管と一緒に
半導体固相52を長さが10mm毎に切断して複数の半
導体ユニット53を得た。各半導体ユニット53の両端
面には半導体固相52が露出しているが、それ以外の部
分はアルミナおよびガラスの複合体より成る管状部材5
4で覆われている。このような半導体ユニット53をそ
のまま熱電変換モジュールの組み立てに使用しても良い
が、本例では、その両端面にTiより成る金属層55をAr
雰囲気中での溶射によって約0.1 mmの膜厚に形成した。
この金属層55は、例えば0.02 mm の膜厚のTi箔を圧接
して形成することもできる。また、このようにして形成
された半導体ユニットを使用して熱電変換モジュールを
製造する場合には、管状部材の表面をガラスによって相
互に連結し、Cuより成る電極を圧接により連結すること
ができた。この圧接は、5 ×10-5Torr以上の真空度で、
約650 ℃に約1時間保持することにより行った。
【0026】上述したところと同様の処理によって、Bi
Te系の半導体素子を有する半導体ユニットを形成するこ
とができた。すなわち、アルミナとガラスの複合体より
成る、内径8mm、外径12mm、長さが120mmの
試験管の中に、P型半導体ユニットを製造する場合に
は、(Bi2Te3)0.35(Sb2Te3)0.75に対し、Seを微量添加し
た半導体原料を入れ、これを透明石英管に入れて封入
し、内部を1×10-5Torr以上の真空度とした。融
点よりも50°K高い温度に加熱して石英管を振動させて
融液をよく攪拌させ、その後10mm/hの成長速度で一方向
性の凝固を行いP型半導体固相を得た。N型半導体ユニ
ットを製造する場合には、(Bi2Te3)0.9(Sb2Te3)0.05(Sb
2Se3)0.05 に対し、SbI3を微量添加した半導体原料を使
用した。このようにして得られるBiTe系半導体素子の端
面には金属層を形成しなかったが、Al膜を溶射または印
刷により形成することもできる。このようにして形成し
た半導体ユニットで熱電変換モジュールを構成するに当
たっては、半導体ユニット間を樹脂により接着して固定
し、Cuより成る電極を圧接により連結した。この圧接
は、5 ×10-5Torr以上の真空度、約420 ℃の温度で約1
時間保持することにより行った。
【0027】図11は、図10に示したものと同様に、
電気伝導方向に見た両端部に金属層が形成され、これら
の両端部以外は絶縁性の管状部材で覆われた半導体ユニ
ットを製造する方法の他の例を示すものである。アルミ
ナとガラスの複合体より成る、内径10mm、外径15
mm、長さが20mmの管56の中に、SiとGeとBから
成る所定の組成の合金粉末または十分に混合した半導体
原料粉末を入れ、両端を、窒化ホウ素を主成分とする端
面を平坦化した直径10mmのロッド57で塞ぎ、これ
らロッドに10Kg/cm2 の圧力をかけた状態で、1
200°Cの温度で1時間保持した後、冷却してSi0.65
Ge 0.35の組成にBが微量に添加されたN型半導体固相5
8を得た。P型半導体固相を得るためには、Bの代わり
にPを微量添加すれば良い。
【0028】次に、アルミナガラスの複合体より成る管
56(以下簡単にアルミナ管とも称する)と一緒に半導
体固相58を長さが10mm毎に切断して複数の半導体
ユニット59を得た。各半導体ユニット59の両端面に
は半導体固相58が露出しているが、それ以外の部分は
アルミナとガラスの複合体より成る管状部材60で覆わ
れている。本例においても、このような半導体ユニット
59の両端面に膜厚が約0.1 mmのTi層61をAr中の溶射
によって形成した。Ti層61は、厚さが約0.02mm のTi
箔を圧接して形成することもできる。このようにして形
成した半導体ユニットを配列して熱電変換モジュールを
製造するに当たっては、Moより成る電極を圧接によりTi
金属層61に連結した。この圧接は、5 ×10-5Torr以上
の真空度で、約1000℃の温度で約1時間保持することに
より行った。
【0029】図12は、電気伝導方向に見た半導体素子
の両端部にのみ金属層が形成され、これらの両端部以外
は絶縁性の管状部材で覆われた半導体ユニットを製造す
る方法の一例を示すものである。アルミナとガラスの複
合体とする、内径10mm、外径15mm、長さが10
mmの管62の中に、SiとGeとBから成る所定の組成の
合金粉末または十分に混合した半導体原料粉末63を入
れ、両端を、Tiより成り、端面を平坦化した直径10m
m、長さ5mmのロッド64で塞ぎ、これらロッドに1
0Kg/cm2 の圧力をかけた状態で、1200°Cの
温度で1時間保持した後、冷却してP型半導体固相を得
た。
【0030】次に、Tiロッド64をアルミナ管62とと
もに切断し、研磨して、P型半導体固相65の電気伝導
方向に見た両端に、Tiより成る金属層66を有し、それ
以外の部分はアルミナ製の管状部材67により覆われた
半導体ユニット68が得られた。この半導体ユニット6
7においては、半導体固相65の両端面にのみTiより成
る金属層66が形成されており、アルミナとガラスの複
合体より成る管状部材67の端面には金属層は形成され
ていない。したがって、このような半導体ユニットを配
列したときの短絡の恐れを一層低減することができる。
【0031】図13は、図12に示した実施例と同様
に、電気伝導方向に見た半導体素子の両端部にのみ金属
層が形成され、これらの両端部以外は絶縁性の管状部材
で覆われた半導体ユニットを製造する方法の他の例を示
すものであり、図12に示した部分と同様の部分には同
じ符号を付けて示した。アルミナとガラスの複合体より
成る、内径10mm、外径15mm、長さが10mmの
管62の中に、SiとGeとBから成る所定の組成の合金粉
末または十分に混合した半導体原料粉末63を入れた
後、アルミナ管の両端に、直径が10mmで厚さが0.
01mmのTi箔69を挿入し、その上からMoを主成分と
し、端面を平坦化した直径10mm、長さ5mmのロッ
ド70で塞ぎ、これらのロッドの間に10Kg/cm2
の圧力をかけた状態で、1200°Cの温度で1時間保
持した後、冷却してP型半導体固相を得た。
【0032】次に、Moロッド70をアルミナ管62とと
もに切断して研磨することにより、P型半導体固相65
の電気伝導方向に見た両端に、Ti層69およびMo層66
を有し、それ以外の部分はアルミナとガラスの複合体よ
り成る管状部材67により覆われた半導体ユニット71
が得られた。この半導体ユニット71においても、半導
体固相65の両端面にのみTi層69およびCu層66より
成る金属層が形成されており、管状部材67の端面には
金属層は形成されていない。
【0033】図14は、図12および13に示した実施
例と同様に、電気伝導方向に見た半導体素子の両端部に
のみ金属層が形成され、これらの両端部以外は絶縁性の
管状部材で覆われた半導体ユニットを製造する方法のさ
らに他の例を示すものであり、図12および13に示し
た部分と同様の部分には同じ符号を付けて示した。アル
ミナとガラスの複合体より成る、内径10mm、外径1
5mm、長さが10mmの管62Aの中に、SiとGeとB
から成る所定の組成の合金粉末または十分に混合した半
導体原料粉末63Aを入れ、同様のアルミナ管62Bの
中に、SiとGeとPから成る所定の組成の合金粉末または
十分に混合した半導体原料粉末63Bを入れた後、これ
らのアルミナ管の両端に、直径が10mmで厚さが0.
01mmのTi箔69Aおよび69Bをそれぞれ挿入し、
その上からMoを主成分とし、端面を平坦化した直径10
mm、長さ5mmのロッド部分を両端に有するπ字状部
材72で塞ぎ、これらのπ字状部材に10Kg/cm2
の圧力をかけた状態で、1200°Cの温度で1時間保
持した後、冷却してP型半導体相およびN型半導体固相
を得た。
【0034】次に、π字状部材72をアルミナ管62と
ともに切断し、研磨して、P型半導体相65AおよびN
型半導体相65Bの電気伝導方向に見た両端に、Ti層6
9A,69BとMo層66A,66Bより成る金属層をそ
れぞれ有し、それ以外の部分はアルミナとガラスの複合
体より成る管状部材67Aおよび67Bによりそれぞれ
覆われた半導体ユニット71Aおよび71Bが同時に得
られた。
【0035】図15は、本発明による熱電変換モジュー
ルの製造方法の他の例を示すものである。本例において
は、図14に示した例と同様に、アルミナとガラスの複
合体より成る、内径10mm、外径15mm、長さが1
0mmの多数の管62Aの中に、SiとGeとBから成る所
定の組成の合金粉末または十分に混合した半導体原料粉
末63Aを入れ、アルミナとガラスの複合体より成る、
内径10mm、外径15mm、長さが10mmの多数の
管62Bの中に、SiとGeとPから成る所定の組成の合金
粉末または十分に混合した半導体原料粉末63Bを入れ
た後、これらのアルミナ管の両端に、直径が10mmで
厚さが0.01mmのTi箔69Aおよび69Bをそれぞ
れ挿入した。次に、これらのアルミナ管62Aおよび6
2Bを交互にマトリックス状の配列した後、隣接するア
ルミナ管の両端からMoを主成分とし、端面を平坦化した
直径10mm、長さ5mmのロッド部分を有するπ字状
部材72で塞ぎ、これらのπ字状部材に10Kg/cm
2 の圧力をかけた状態で、1200°Cの温度で1時間
保持した後、冷却して、アルミナ管62AにP型半導体
固相65Aおよびアルミナ管62BにN型半導体固相6
5Bを得た。このようにして金属層と一体化された電極
が得られた。
【0036】図16は、図15に示した本発明による熱
電変換モジュールの製造方法の変形例を示すものであ
る。本例においても、アルミナとガラスの複合体より成
る、内径10mm、外径15mm、長さが10mmの多
数の管62Aの中に、SiとGeとBから成る所定の組成の
合金粉末または十分に混合した半導体原料粉末63Aを
入れ、アルミナとガラスの複合体より成る、内径10m
m、外径15mm、長さが10mmの多数の管62Bの
中に、SiとGeとPから成る所定の組成の合金粉末または
十分に混合した半導体原料粉末63Bを入れた後、これ
らのアルミナ管の両端に、直径が10mmで厚さが0.
01mmのTi箔69Aおよび69Bをそれぞれ挿入し
た。次に、これらのアルミナ管62Aおよび62Bを交
互にマトリックス状の配列した後、隣接するアルミナ管
の両端に、Moを主成分とし、端面を平坦化した直径10
mm、長さ5mmのボタン状部材73Aおよび73B
を、開口74aを有する金属板より成る電極74を間に
挟んで塞ぎ、これらのボタン状部材に10Kg/cm2
の圧力をかけた状態で、1200°Cの温度で1時間保
持した後、冷却して、アルミナ管62AにP型半導体素
子およびアルミナ管62BにN型半導体素子を得た。本
例では、半導体素子を製造するのと、隣接する半導体ユ
ニットを電極74を介して連結する工程とを同時に行な
うことができるので、製造工程の簡素化および低コスト
が図られることになる。また、半導体素子の端面と、電
極のボタン状部材73A,73Bとの間にはTiより成る
金属層が電極と一体的に形成されることになる。
【0037】図17は、図16に示した本発明による熱
電変換モジュールの製造方法のさらに他の変形例を示す
ものである。本例においては、ボタン状部材73Aおよ
び73Bの代わりに、Moを主成分とし、端面を平坦化し
た直径10mm、長さ5mmのロッド75Aおよび75
Bを用い、これらのロッドとTi箔69Aおよび6Bとの
間に樋状に折り曲げた電極76を挟んで圧接し、加熱焼
成するものである。
【0038】上述したように半導体ユニットの管状部材
同士の結合、電極による連結について幾つかの実施例を
挙げて説明したが、一般に、Si-Ge 系の半導体素子を使
用する場合には、管状部材の連結はセラミックボンドを
使用し、Pb-Te 系の半導体素子を使用する場合には、管
状部材の連結はガラスを使用し、Bi-Te 系の半導体素子
を使用する場合には、管状部材の連結は樹脂を使用する
ことができる。
【0039】また、電極は、Si-Ge 系の半導体素子を使
用する場合にはMo電極を使用し、Pb-Te 系の半導体素子
を使用する場合にはCu電極を使用し、Bi-Te 系の半導体
素子を使用する場合にはAl電極を使用することができ
る。さらに、半導体素子と電極との間に介挿する金属層
としては、Si-Ge 系の半導体素子を使用する場合には、
Tiの溶射またはTi箔の圧接によって形成したTi層を使用
し、Pb-Te 系の半導体素子を使用する場合には、Tiの溶
射、Ti箔の圧接により形成したTi層を使用し、Bi-Te 系
の半導体素子を使用する場合には、Alの溶射、Alの印刷
によって形成したAl層を使用することができる。
【0040】さらに、図8に示すようにボタン状部材3
7a,37bに、電極38をネジ39により固定する連
結方法は、Si-Ge 系の半導体素子を使用する場合やPb-T
e 系の半導体素子を使用する場合に有利である。Si-Ge
系の半導体素子を使用する場合には、ボタン状部材およ
びネジをMoで形成し、Pb-Te 系の半導体素子を使用する
場合には、ボタン状部材およびネジをCuで形成すること
ができる。
【0041】また、本発明では、金属層を設けることな
く、半導体素子に直接電極を連結することもできる。例
えば、Si-Ge 系の半導体素子を使用する場合には、Moよ
り成る電極をAgのロウ材によって半導体素子に固着する
ことができ、Bi-Te 系の半導体素子を使用する場合に
は、Alより成る電極をはんだにより半導体素子に固着し
たり、Alより成る電極を溶射や印刷によって形成するこ
とができる。
【0042】図18は、一方の表面を曲面とした本発明
による熱電変換モジュールの一例を示す断面図である。
この場合、各半導体ユニット81の半導体素子82の長
さを一定とし、残りを電極で埋めてあるので、良好な特
性を有する熱電変換モジュールが得られ利点がある。
【0043】図19は、曲面を有する基体83、例えば
パイプに本発明による熱電変換モジュールの取り付けた
状態を示す断面図である。この場合には、各半導体素子
ユニット84としては同一の構造のものを使用すること
ができるので、製造コストの低減が図れるとともに任意
の曲面に装着できるという利点がある。また、このよう
な場合には、図17に示したような樋状に折り曲げた電
極76を用いるのが有利である。
【0044】図20は、可撓性のある絶縁材料のシート
85の表面に、電極パターン86を印刷法により形成し
た電極シート87を示す斜視図である。半導体ユニット
をマトリックス状に配列した後に、その端面に電極シー
ト87を被せて各半導体ユニットの端面に露出してい
る、例えば金属層と接続することにより、きわめて容易
に熱電変換モジュールを完成することができる。特に、
このような電極シート87は、図18に示したような湾
曲した端面を有する熱電変換モジュールに適用するのが
好適である。
【0045】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した実施例においては、隣接する個々の半導体
素子を異なる導電型のものとしたが、2個以上の同一導
電型の半導体素子群を、それらの各端面を共通に接続
し、隣り合う異なる導電型の半導体素子群をカスケード
接続することもできる。
【0046】
【発明の効果】上述したように本発明による熱電変換モ
ジュールにおいては、電気伝導方向に見て、両端部以外
は絶縁部材によって覆われた半導体素子を配列して熱電
変換モジュールを構成しているので、隣接する半導体素
子同士が接触しても電気的に短絡する恐れがなく、した
がって半導体素子同士を密接して配列することができ、
変換効率の高い熱電変換モジュールを提供することがで
きる。また、各半導体素子の両端に金属層を設けた熱電
変換モジュールでは、半導体素子と、電極との間で電気
的および機械的に良好な接合を得ることができる。さら
に、電気伝導方向に見て、両端部以外は絶縁部材によっ
て覆われた半導体素子を配列する際に、曲面に沿って配
列することによって、曲面との密着性の良い熱電変換モ
ジュールを構成することができる。
【0047】上述した本発明による熱電変換モジュール
の製造方法においては、電気伝導方向に見て、両端部以
外は絶縁部材によって覆われた半導体素子を配列して接
着剤によって固定するものであるから、きわめて簡単に
多数の半導体素子を合体することができる。また、絶縁
材料より成る管状部材の内部に、N型またはP型半導体
原料粉末を所望の配合比にて充填し、管状部材の両端に
金属箔を挿入した後、N型およびP型半導体原料粉末を
充填した管状部材を交互に配列し、この配列した管状部
材の両端に、隣接する管状部材を連結保持するとともに
管状部材内部の半導体原料粉末を加圧する電極部材を挿
入して加熱焼成することによって管状部材の内部にN型
半導体相またはP型半導体相を有し、前記金属箔より成
る金属層を介して電極部材に接続された熱電変換モジュ
ールを形成する方法では、電極部材は、半導体原料粉末
を加圧するとともに、隣接する半導体素子間を電気的お
よび機械的に連結するという3つの機能を果たすもので
あるから、製造工程が簡単になるとともに製造コストを
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の熱電変換モジュールの構成を示
す斜視図である。
【図2】図2は、従来の熱電変換モジュールを製造する
工程を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明による熱電変換モジュールの第
1の基本的な構成を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明による熱電変換モジュールの第
2の基本的な構造を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明による熱電変換モジュールの一
実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図6】図6は、本発明による熱電変換モジュールの他
の実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図7】図7は、本発明による熱電変換モジュールの他
の実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図8】図8は、本発明による熱電変換モジュールの他
の実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図9】図9は、本発明による熱電変換モジュールの他
の実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図10】図10は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の一実施例の工程を示す図である。
【図11】図11は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の他の実施例の工程を示す図である。
【図12】図12は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の他の実施例の工程を示す図である。
【図13】図13は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の他の実施例の工程を示す図である。
【図14】図14は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の他の実施例の工程を示す図である。
【図15】図15は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の他の実施例の工程を示す図である。
【図16】図16は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の他の実施例の工程を示す図である。
【図17】図17は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の他の実施例の工程を示す図である。
【図18】図18は、一方の表面を曲面とした本発明に
よる熱電変換モジュールを示す線図である。
【図19】図19は、曲面を有する基体に本発明による
熱電変換モジュールを装着した状態を示す線図である。
【図20】図20は、本発明による熱電変換モジュール
の製造方法の他の実施例で使用する電極シートを示す斜
視図である。
【符号の説明】
11 絶縁性管状部材、 12 N型半導体素子、 1
3 P型半導体素子、14 N型半導体ユニット、 1
5 P型半導体ユニット、 16 接着剤、17 電
極、 21 管状部材、 22 金属層、 23 電
極、 31 管状部材、 32 ろう材、 33 電
極、 34 金属層、 35 電極、 36ボタン状部
材、 37 金属層、 38 電極、39 ネジ、 4
0 電極、51 試験管、 52 半導体相、 53
半導体ユニット、54 管状部材、 55 金属層、
56 アルミナ管、 57 ロッド、 58 半導体
相、59 半導体ユニット、 60 管状部材、 61
金属層、 62 アルミナ管、 63 半導体粉末、
64 ロッド、 65 半導体相、 66 金属
層、 67 管状部材、 68 半導体ユニット、 6
9 金属箔、 70ロッド、 71 半導体ユニット、
72 π字状部材、 73A,73B ボタン状部
材、 74 電極、 75A,75B ロッド、 76
電極、 81半導体ユニット、 82 半導体素子、
83 基体、 84 半導体ユニット、 85 絶縁
シート、 86 電極パターン、 87 電極シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫛引 圭子 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 小林 正和 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 古谷 健司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 篠原 和彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気伝導方向に見た両端部以外の外周部
    が絶縁体で覆われたN型半導体素子を有する半導体ユニ
    ットまたはユニット群と、電気伝導方向に見た両端部以
    外の外周部が絶縁体で覆われたP型半導体素子を有する
    半導体ユニットまたはユニット群とが、それらの両端面
    において電気的に交互にカスケード接続されており、隣
    接する半導体ユニットの、絶縁体である側壁部が接着剤
    を介して固定されていることを特徴とする熱電変換モジ
    ュール。
  2. 【請求項2】 電気伝導方向に見た両端部以外の外周部
    が絶縁体で覆われたN型半導体素子を有する半導体ユニ
    ットまたはユニット群と、電気伝導方向に見た両端部以
    外の外周部が絶縁体で覆われたP型半導体素子を有する
    半導体ユニットまたはユニット群とが交互に配列され、
    これら半導体ユニットが、電気伝導方向に見た両端部に
    おいて電極により固定されているとともに電気的に交互
    にカスケード接続されていることを特徴とする熱電変換
    モジュール。
  3. 【請求項3】 前記N型半導体ユニットまたはユニット
    群の半導体素子と、P型半導体ユニットまたはユニット
    群の半導体素子とが、それらの両端面において直接電極
    を介して連結されていることを特徴とする請求項1およ
    び2の何れかに記載の熱電変換モジュール。
  4. 【請求項4】 前記N型半導体ユニットまたはユニット
    群と、P型半導体ユニットまたはユニット群とが、それ
    らの両端面に金属層を有し、この金属層を介して電極に
    より連結されていることを特徴とする請求項1および2
    の何れかに記載の熱電変換モジュール。
  5. 【請求項5】 前記金属層と電極とが一体に構成されて
    いることを特徴とする請求項4に記載の熱電変換モジュ
    ール。
  6. 【請求項6】 前記電極が、半導体素子または金属層上
    に溶射形成されたものであることを特徴とする請求項3
    および4の何れかに記載の熱電変換モジュール。
  7. 【請求項7】 前記電極が、ロウ付けまたは半田付けに
    より半導体素子または金属層に接続された金属板で構成
    されていることを特徴とする請求項3および4の何れか
    に記載の熱電変換モジュール。
  8. 【請求項8】 前記電極が、圧接により半導体素子また
    は金属層に接続された金属板で構成されていることを特
    徴とする請求項3および4の何れかに記載の熱電変換モ
    ジュール。
  9. 【請求項9】 前記電極が、半導体素子の端面または金
    属層上に印刷により形成されたものであることを特徴と
    する請求項3および4の何れかに記載の熱電変換モジュ
    ール。
  10. 【請求項10】 前記電極が、ネジにより半導体素子ま
    たは金属層に連結された金属板で構成されていることを
    特徴とする請求項3および4の何れかに記載の熱電変換
    モジュール。
  11. 【請求項11】 前記接着剤が、ガラス、セラミックボ
    ンドおよび樹脂の何れかであることを特徴とする請求項
    1に記載の熱電変換モジュール。
  12. 【請求項12】 絶縁材料より成る管状部材と、電気伝
    導方向に見た両端部以外の外周部が管状部材で覆われる
    ように管状部材の内部に配設された半導体素子とを具え
    ることを特徴とする熱電変換モジュール用半導体ユニッ
    ト。
  13. 【請求項13】 前記管状部材の内部に配設された半導
    体素子の、電気伝導方向に見た両端部に金属層を設けた
    ことを特徴とする請求項12に記載の熱電変換モジュー
    ル用半導体ユニット。
  14. 【請求項14】 電気伝導方向に見た両端部以外の外周
    部が絶縁体で覆われたN型半導体素子を有する半導体ユ
    ニットと、電気伝導方向に見た両端部以外の外周部が絶
    縁体で覆われたP型半導体素子を有する半導体ユニット
    とを製造する工程と、 これらN型半導体ユニットまたはユニット群と、P型半
    導体ユニットまたはユニット群とを交互に配列し、隣接
    する半導体ユニットまたはユニット群の、絶縁体である
    側壁部を接着剤を介して固定する工程と、 前記N型半導体ユニットまたはユニット群と、P型半導
    体ユニットまたはユニット群とが電気的に交互にカスケ
    ード接続されるように、それらの両端部において電極を
    介して連結する工程と、を具えることを特徴とする熱電
    変換モジュールの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記N型半導体ユニットまたはP型半
    導体ユニットを製造する工程が、絶縁材料より成る管状
    部材の内部に、N型またはP型半導体素子の構成成分で
    ある原料を所望の配合比にて充填する工程と、溶融凝固
    法によって内部に半導体固相を有する管状部材を形成す
    る工程と、この管状部材を所望の長さに切断する工程と
    を含むことを特徴とする請求項14に記載の熱電変換モ
    ジュールの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記N型半導体ユニットまたはP型半
    導体ユニットを製造する工程が、絶縁材料より成る管状
    部材の内部に、N型またはP型半導体素子の構成成分で
    ある原料粉末を所望の配合比にて充填する工程と、この
    管状部材内部の半導体原料粉末を加圧した状態で加熱焼
    成することによって内部に半導体固相を有する管状部材
    を形成する工程と、この管状部材を所望の長さに切断す
    る工程とを含むことを特徴とする請求項14に記載の熱
    電変換モジュールの製造方法。
  17. 【請求項17】 電気伝導方向に見た両端部に金属層が
    形成され、これら両端部以外の外周部が絶縁体で覆われ
    たN型半導体素子を有する半導体ユニットと、電気伝導
    方向に見た両端部に金属層が形成され、これら両端部以
    外の外周部が絶縁体で覆われたP型半導体素子を有する
    半導体ユニットとを製造する工程と、 これらN型半導体ユニットまたはユニット群と、P型半
    導体ユニットまたはユニット群とを交互に配列し、隣接
    する半導体ユニットの、絶縁体である側壁部を接着剤を
    介して固定する工程と、 前記N型半導体ユニットまたはユニット群と、P型半導
    体ユニットまたはユニット群とが電気的に交互にカスケ
    ード接続されるように、それらの両端部において金属層
    を介して電極により連結する工程と、を具えることを特
    徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記電気伝導方向に見た両端部に金属
    層が形成され、これら両端部以外の外周部が絶縁体で覆
    われた半導体素子を有する半導体ユニットを製造する工
    程が、絶縁材料より成る管状部材の内部に、N型または
    P型半導体素子の構成成分である原料を所望の配合比に
    て充填する工程と、溶融凝固法によって内部に半導体素
    子固相を有する管状部材を形成する工程と、この管状部
    材を所望の長さに切断する工程と、この切断した管状部
    材の両端面に金属層を形成する工程とを含むことを特徴
    とする請求項17に記載の熱電変換モジュールの製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記電気伝導方向に見た両端部に金属
    層が形成され、これら両端部以外の外周部が絶縁体で覆
    われた半導体素子を有する半導体ユニットを製造する工
    程が、絶縁材料より成る管状部材の内部に、N型または
    P型半導体素子の構成成分である原料粉末を所望の配合
    比にて充填する工程と、この管状部材内部の半導体原料
    粉末を加圧した状態で加熱焼成することによって内部に
    半導体固相を有する管状部材を形成する工程と、この管
    状部材を所望の長さに切断する工程と、この切断された
    管状部材の両端面に金属層を形成する工程とを含むこと
    を特徴とする請求項17に記載の熱電変換モジュールの
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記金属層を溶射法によって形成する
    ことを特徴とする請求項18および19の何れかに記載
    の熱電変換モジュールの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記金属層を圧接法によって形成する
    ことを特徴とする請求項18および19の何れかに記載
    の熱電変換モジュールの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記金属層を印刷法によって形成する
    ことを特徴とする請求項18および19の何れかに記載
    のことを特徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記金属層を、メタライズ法によって
    形成することを特徴とする請求項18および19の何れ
    かに記載のことを特徴とする熱電変換モジュールの製造
    方法。
  24. 【請求項24】 絶縁材料より成る管状部材の内部に、
    N型またはP型半導体素子の構成成分である原料粉末を
    所望の配合比にて充填する工程と、N型およびP型半導
    体原料粉末を充填した管状部材を交互に配列する工程
    と、この配列した管状部材の両端に、隣接する管状部材
    を連結保持するとともに管状部材内部の半導体原料粉末
    を加圧する電極部材を挿入する工程と、各管状部材内に
    入れた半導体原料粉末を前記電極部材で加圧した状態で
    加熱焼成することによって管状部材の内部にN型または
    P型半導体固相を有し、前記電極部材によって電気的に
    接続されるとともに機械的に保持され熱電変換モジュー
    ルを形成する工程とを含むことを特徴とする熱電変換モ
    ジュールの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記管状部材に原料粉末を充填した
    後、管状部材の両端に金属板または金属箔を挿入し、こ
    の金属板または金属箔を介して前記電極部材により半導
    体原料粉末を加圧しながら加熱焼成して、前記電極部材
    を金属膜を介して半導体固相に連結することを特徴とす
    る請求項24に記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記電極部材として、隣接する2個の
    管状部材の端部に挿入される突出部を有するπ字状電極
    を用いることを特徴とする請求項24および25の何れ
    かに記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記電極部材として、個々の管状部材
    の端部に挿入されるボタン状部材と、隣接する管状部材
    の端部に亘って延在し、これら管状部材に挿入される前
    記ボタン状部材と前記半導体素子との間、または前記ボ
    タン状部材と前記金属板または金属箔との間に介挿され
    る金属板より成る電極とを具えることを特徴とする請求
    項24および25の何れかに記載の熱電変換モジュール
    の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記電極部材として、個々の管状部材
    の端部に挿入されるロッド状部材と、隣接する管状部材
    の端部に亘って延在し、これら管状部材に挿入される前
    記ロッド状部材と前記半導体素子との間、または前記ロ
    ッド状部材と前記金属板または金属箔との間に介挿され
    る金属板より成る電極とを具えるものを用いることを特
    徴とする請求項24および25の何れかに記載の熱電変
    換モジュールの製造方法。
  29. 【請求項29】 前記電極として、平坦な金属板で形成
    した電極を用いることを特徴とする請求項27および2
    8の何れかに記載の熱電変換モジュールの製造方法。
  30. 【請求項30】 前記電極として、金属板を樋状に折り
    曲げて形成した電極を用いることを特徴とする請求項2
    7および28の何れかに記載の熱電変換モジュールの製
    造方法。
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