JPH11261376A - 少ない乗算器によるディジタルiirフィルタ - Google Patents

少ない乗算器によるディジタルiirフィルタ

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JPH11261376A
JPH11261376A JP11009883A JP988399A JPH11261376A JP H11261376 A JPH11261376 A JP H11261376A JP 11009883 A JP11009883 A JP 11009883A JP 988399 A JP988399 A JP 988399A JP H11261376 A JPH11261376 A JP H11261376A
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filter
digital
delay
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JP11009883A
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Prashant P Gandi
ピー.ガンジー プラシャント
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Texas Instruments Inc
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0223Computation saving measures; Accelerating measures
    • H03H17/0225Measures concerning the multipliers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算の高速化及びコストの低減のために加算
処理よりも乗算処理の数を少なくするようにしたディジ
タルIIRフィルタ構造を提供する。 【解決手段】 周波数応答の端点値(0及びfs/2)
の一方又は両方を一定のゲインに規制し、DSPによる
ディジタル的な演算処理として、1次構造のときは必要
とするだけの加算処理及び2つの乗算処理を備え、また
2次構造のときは必要とするだけの加算処理及び3つの
乗算処理を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル・無
限インパルス応答(infinite impulse
response:IIR)フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル・フィルタ 簡単に言って、フィルタはある複数の周波数を他に関連
させて変化させるシステムである。ディジタル・フィル
タは与えられたフィルタの複数組の入出力がディジタル
であるとき、即ちこれらが有限数の可能振幅値のみを取
り得るときに存在する。ディジタル・フィルタの具体化
には一組の入力上で動作する機能を計算アルゴリズムに
変換することが必要とされる。そこで、前記機能を発生
するように、構造、即ち回路網を具体化することができ
る。
【0003】通常、これらのディジタル・フィルタは複
数の差分方程式により定義される。与えられたフィルタ
に対する差分方程式は、周波数極及び零点のようなフィ
ルタの期待特性を明らかにする。一つの周波数極を有す
るIIRフィルタは、1次フィルタとして知られてい
る。2つの極を有するIIRフィルタは2次フィルタと
して知られている。1次フィルタ及び2次フィルタは最
も一般的かつ実用的な設計のディジタル・フィルタであ
る。これらは、並列又はカスケードの組み合わせにより
組み合わせられる。
【0004】大抵のディジタル・フィルタは、加算、乗
算及び遅延要素又は演算により、具体化され得る。パー
ソナル・コンピュータ(即ち「PC」)や、ディジタル
信号プロセッサ(即ち「DSP」)のようなハードウェ
アを含む汎用コンピュータは、これらの要素を有するデ
ィジタル・フィルタを具体化するために使用され得る。
いずれの場合でも、このフィルタの具体化は、それが発
揮すべき仕様即ち様式の通りに働く。コンピュータ及び
「ホストDSP」は、(ホストDSPにおける)制御装
置、演算装置、複数の記憶レジスタ及び複数の乗算器の
使用を指定して所望の出力セットを発生させるアルゴリ
ズムとして、この仕様を利用する。いくつかの専用DS
P(即ち「DSP−ASIC」)は、ハードウェア構成
の仕様として、この構造を使用する。
【0005】DPS 超大規模集積(即ち[VLSI])回路において具体化
されたDSPは、汎用コンピュータの能力を超えたリソ
ースを要求する使用に理想的に適している。このような
使用には、多量のデータ処理が含まれか又はデータの操
作に高速度又は高分解能を要求する。「ホストDSP」
は広範な処理アプリケーションに適応するように設計さ
れた汎用DSPである。このために、汎用コンピュータ
に速度増加が求められる。DSP−ASICは特殊なア
プリケーションを念頭にして設計されている。従って、
DSP−ASICはそのアプリケーション特定用途の具
体化のために少なくともホストDSPに匹敵する速度効
果と共にサイズ及びコスト効果が提供される。
【0006】ディジタル・フィルタの設計特性はこれら
をDSPに具体化するのに適したものにする。これらの
高度に並列アルゴリズム構造と組み合わされたディジタ
ル・フィルタを説明するために使用される少数の要素
は、ディジタル・フィルタをDSPの状況に容易に組み
込めるようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】DSPは、ディジタル
・フィルタの汎用コンピュータ具体化によって得られる
ものより高い速度及び分解能ばかりでなく、低いコスト
及び少ないスペースも提供される。ディジタル・フィル
タのDSP具体化による主な利点は、汎用コンピュータ
に対し、フィルタ要素(加算、乗算及び遅延)がシーケ
ンスで実行される必要性はないということである。即
ち、DSPの具体化は要素を並列に実行する機会が与え
られる。これは、同一フィルタを具体化するのを汎用コ
ンピュータと比較するとスループットが増加する結果と
なる。
【0008】周波数シェルフ・フィルタ 図5A及び5Bは周波数シェルフ・フィルタの機能をグ
ラフにより示す。周波数シェルフ・フィルタは0又はfs
/2で一定(0dB)の周波数応答を有する。ただし、
fsはサンプリング速度の周波数である。低周波数シェ
ルフ・フィルタはfs/2で一定(0dB)の周波数応答
を有し、単純に0に向かって増加(又は減少)する。高
周波数シェルフ・フィルタは0で一定(0dB)の周波
数応答を有し、fs/2に向かって単純に増加(又は減
少)する。
【0009】周波数シェルフ・フィルタは、オーディオ
信号のディジタル・トーン処理に使用される。図5Aは
低周波数シェルフ・フィルタの周波数応答を表す。図5
Bは高周波数シェルフ・フィルタの周波数応答を表す。
一般的に、各図に表されているブースト及び遮断応答が
対称となるように選択される。図5A及び5Bは低周波
数シェルフ・フィルタ及び高周波数シェルフ・フィルタが
共に0又はfs/2で一定(0dB)の周波数応答に拘
束される。従って、周波数シェルフ・フィルタはディジ
タル的に1次又はより高次のIIRフィルタとして具体
化可能である。
【0010】ディジタル1次フィルタは、次の伝達関数
H(z)により表される。
【0011】
【数1】 ただし、b0、b1及びa1はフィルタ係数であり、ま
た、項z-1は1つの時間単位の遅延に関係する。特定の
フィルタの係数は、いくつかの理論的な設計手順、即
ち、バターワース、チェビシェフ、楕円等のうちの1つ
を使用して計算される。設計手順は、周波数応答のよう
なフィルタに関するパラメータに基づき、必要とする係
数についての値を発生する。
【0012】時間領域において、H(z)の前記表現
は、次式により与えられる。
【0013】
【数2】 ディジタル・フィルタとしての前記差分方程式の具体化
には、3つの乗算処理、及び、各フィルタ係数b0、b1
及びa1の各々に対応する3つの係数メモリ要素が必要
である。
【0014】等化器フィルタ 図3は等化器の機能をグラフにより示す。等化器は、何
らかの設計周波数f0を中心とした入力信号周波数(0
〜fs/2)をブースト(曲線304のように1より大
きなゲイン)又は遮断(曲線304のような1より大き
なゲイン)させる。ゲインは端点0及びfs/2で一定
(0dB)である。従って、等化器の周波数応答関数H
(ejw)は、H(ej0)=H(ejfs/2)=1となる必
要がある。
【0015】このような等化器は、日常的に、消費者/
PC用オーディオ、ビデオ、DVC及びホーム・シアタ
ーのような製品におけるオーディオ・トーン・コントロ
ール及びスピーカ及び部屋の等化に使用されている。
【0016】ディジタル等化器の現在及び将来のアプリ
ケーションは、DSPの容量強化が必要である。即ち、
付加的なコストを発生させること又はスペース要求を増
大させることなく、現在得られるより多くの等化器処理
ができることが望ましいことになる。
【0017】以下で詳細に説明する図2A及び図2B
は、2次ディジタルIIRフィルタに対する直接形式I
(DFI形式)及び直接形式II(DFII形式)の具体化
アーキテクチャーを概要的に示す。DFI形式の具体化
は、特定のフィルタを記載する差分方程式に対応する回
路網の実現である。DFII形式又は標準的な具体化は、
差分方程式を実現するために必要とする最小数の遅延要
素を使用するDFI形式の具体化である。いずれの具体
化においても、2次IIRディジタル・フィルタは5乗
算要素即ち演算を含むことを注意すべきである。
【0018】多数の加算要素を費やしたとしても、ディ
ジタル・フィルタの具体化により達成される乗算器の数
の減少は大きな進歩となる。乗算処理は数学的な処理が
複雑なためにDSPを高度にビジーの状態にする傾向が
ある。乗算器を減少させると1出力を発生させるために
フィルタが必要とするクロック・サイクル数が減少す
る。更に、乗算器は加算要素よりも複雑なので、金銭的
な具体化コストが減少する。最後に、同一結果を得るの
に必要とする要素が少ないので、ディジタル・フィルタ
を具体化するDSPの物理的な大きさを減少することが
できる。その結果、DSPは、チップ・サイズを減少さ
せる代わりに、同一数の乗算器をもって、加算要素の数
の増加を含むアーキテクチャーに対する僅かな変更だけ
で多くのディジタル・フィルタを具体化することができ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】減少乗算器ディジタル・
フィルタ この発明は、より少ない乗算器によってディジタル等化
器フィルタを具体化することができることを開示する。
この開示は1次フィルタ及び2次フィルタに関して少な
くとも現在の解決法より少ない乗算器を使用する。この
発明は1次ディジタル周波数シェルフ・フィルタに対す
る2つの乗算器によるアプローチを開示する。更に、こ
の発明は2次ディジタル周波数シェルフ・フィルタに対
する3つの乗算器によるアプローチも開示する。
【0020】両例において、新しいこのフィルタ構造は
少なくとも現在のディジタル等化器構造より少ない乗算
器を使用する。この乗算器の減少は、現在のオーディオ
等化DSPの容量を30パーセント程度まで増加させ
る。何らかのディジタルIIR等化フィルタを具体化す
るために必要とされ、開示された乗算器数の減少は、い
くつかの利点をもたらす。第1の利点は、1次及び2次
ディジタルIIRフィルタにより課せられた計算の必要
条件を軽減することにより、オーディオ等化器DSPの
処理容量が増加される。即ち、1次構造のための乗算処
理数は33パーセント減少され、また2次構造のための
乗算処理数は25パーセント減少される。例えば、現在
及び将来のDSPにとって、この乗算器の効率的な構造
は、DSPの11個のフィルタ容量を少なくとも14個
のフィルタ容量へ増加させる。これは、同一コストで増
加され、かつ差分化された処理機構が得られるようにす
る。例えば、DSPは、ほぼ同一コストで5バンド・ス
テレオ等化器に代わって、7バンドのステレオ等化器が
得られる。他の実際的な利点は、本発明によれば、DS
Pのマイクロコード具体化において計算が約20パーセ
ント減少し、又は専用ハードウェアにおいて乗算器が1
個減少し、かついずれの場合も係数メモリ・ワードが1
個減少することにある。これは、計算出力の高速化及び
コストの低減に帰結する。
【0021】この発明の重要な実施例を示し引用により
明細書に組み込まれる添付図面を参照して、開示した発
明を説明する。
【0022】
【発明の実施の形態】ここで好ましい実施例を詳細に参
照して、この発明による多数の革新的な教えを説明す
る。しかしながら、このクラスの実施例は、ここで、革
新的な教えとなる多くの効果的な使用のうちの数例のみ
を提供していることを理解すべきである。一般に、この
発明の明細書において行う説明は、特許請求する種々の
発明の如何なるものも必然的に限定するものではない。
それよりも、いくつかの説明は、いくつかの発明の構成
に適用され、それ以外のものを排除するものではない。
【0023】ディジタル・フィルタ・アーキテクチャー z領域では、等化器のディジタル・フィルタ機能を、次
式によって与えられる伝達関数H(z)により表わすこ
とができる。
【0024】
【数3】 ただし、b0、b1、b2、a1及びa2はフィルタの係数
であり、またz-1及びz-2は遅延(それぞれ1単位遅延
及び2単位遅延)を表す。入力に関連して出力を表す時
間領域方程式即ち差分方程式は、次式により与えられ
る。
【0025】
【数4】
【0026】図2Aは以上の2次IIRディジタル・フ
ィルタの差分方程式用のDFI形式具体化アーキテクチ
ャーを概要的に示す。DFI形式では、入力信号及び出
力信号のために個別的な遅延が使用され、また各項に対
して個別的な加算要素が使用される。図2Bは2次II
Rディジタル・フィルタの差分方程式用のDFI形式具
体化アーキテクチャーを概要的に示す。
【0027】図2Aでは、乗算器206において入力信
号xnを係数b0により乗算する。前記演算と並行し、乗
算器212において単位遅延208により1時間単位だ
け遅延された入力信号xn-1を係数b1により乗算する。
前記演算と並行し、乗算器218において単位遅延20
8及び214により2時間単位だけ遅延された入力信号
n-2を係数b2により乗算する。次いで、加算要素22
0において乗算器212の積を乗算器218の積に加算
する。更に、加算要素222において加算要素220か
らの結果を乗算器206の積に加算する。前記演算と並
行し、乗算器228において単位遅延224により1時
間単位だけ遅延された出力信号yn-1を係数a1により乗
算する。前記演算と並行し、乗算器234において単位
遅延224及び230により2時間領域だけ遅延された
入力信号yn-2を係数a2により乗算する。加算要素23
6において乗算器34の積を乗算器228の積に加算す
る。加算要素238において加算要素222の結果から
加算要素236からの結果を引き算する。その結果は出
力信号ynとなる。
【0028】更に図2Bにおいても、前記差分方程式の
個々の要素が存在する。しかしながら、この具体化では
もっと少ない要素が使用されている。乗算器206にお
いて入力信号xnは係数b0により乗算する。前記演算
と並行し、乗算器212において単位遅延208により
1単位遅延だけ遅延された入力信号xn-1を係数b1によ
り乗算する。前記演算と並行し、乗算器218において
単位遅延208及び214により2時間単位だけ遅延さ
れた入力信号xn-2を係数b2により乗算する。次いで、
加算要素220において乗算器212の積を乗算器21
8の積に加算する。更に、加算要素222において加算
要素220の結果を乗算器206の積に加算する。前記
演算と並行し、乗算器228において単位遅延204に
より1時間単位だけ遅延された出力信号yn-1を係数a1
により乗算する。前記演算と並行し、乗算器234にお
いて単位遅延208及び214により2時間単位だけ遅
延された入力信号xn-2を係数a2により乗算する。加算
要素236において乗算器234の積を乗算器228の
積に加算する。加算要素238において加算要素222
の結果から加算要素236からの結果を引き算する。そ
の結果は出力信号y nとなる。
【0029】ディジタル・フィルタとして前記差分方程
式の具体化は、5つの乗算処理及び各フィルタ係数
0、b1、b2、a1及びa2につき1つに対応する3つ
の係数メモリ要素を必要とする。しかしながら、この数
を4まで減少させる1つの方法が存在する。
【0030】単位遅延208、214、224及び23
0は、過去値の入力、出力及び中間値をフィルタ内で得
られるようにする方法を提供する。単位遅延の時間長は
1サンプルを加算するために必要とする時間である。ビ
ット直列加算器により加算されたkビット・サンプルの
ときは、1単位遅延がkクロック・サイクルを表す。1
ビット並列加算器により加算されたサンプルのときは、
1単位遅延が1クロック・サイクルを表す。
【0031】概要 図6A及び6Bはそれぞれ1つ少ない乗算器を有する1
次ディジタルIIR低周波及び高周波シェルフ・フィル
タを示す。現在のDFI形式及びDFII形式具体化の
1次ディジタルIIRフィルタは3乗算器を必要とす
る。しかしながら、高周波又は低周波シェルフ・フィル
タとして動作するように制約されているときに、この発
明が必要とするのは2乗算器に過ぎない。この発明のフ
ィルタは、他の1次フィルタ具体化と比較すると、2つ
の余分な加算要素を必要とする。しかしながら、(マイ
クロコード又は専用ハードウェアにより)具体化するの
に金銭的なコスト及びシステム・リソースの両方の点
で、加算要素は乗算器よりも遙かに安価なので、乗算と
取引するための加算は望ましいものとなる。
【0032】図1はこの発明による3つの乗算器の2次
2−4等化器・ディジタルIIRフィルタの具体化を示
す。図1は、図2A及び2Bのように、2次ディジタル
IIRフィルタである。しかしながら、図2A及び2B
と比較すると、図1のディジタル・フィルタを具体化す
るのにもっと少ない乗算器が使用されている。即ち、5
乗算器に代わって、3乗算器が使用されている。この発
明のフィルタは、図2A及び2Bのフィルタ具体化と比
較すると、2つ余分な加算要素を必要とする。しかしな
がら、(マイクロコード又は専用ハードウェアにより)
具体化するのに金銭的なコスト及びシステム・リソース
の両方の点で、加算要素は乗算器よりも遙かに安価なの
で、乗算と取引するための加算は望ましいものとなる。
【0033】詳細 1つ少ない乗算器を有する1次IIRフィルタ 通常、1次フィルタに関するディジタルIIRフィルタ
の構造は、3つの乗算器を必要とする。しかしながら、
シェルフ・フィルタとして動作するように制約されてい
るときは、2つの乗算器のみを必要とするように具体化
の複雑さを軽減することができる。
【0034】ディジタル1次IIRフィルタは、次式の
伝達関数H(z)により表される。
【0035】
【数5】
【0036】図5A及び5Bは低周波及び高周波シェル
フ・フィルタに関する1次シェルフ応答(ブースト又は
遮断)をグラフにより示す。低周波シェルフのときは、
伝達関数HLF(z)は、次式により表される。
【0037】
【数6】 一方、高周波シェルフのときに、伝達関数HHF(z)
は、次式により表わされる。
【0038】
【数7】 従って、低周波シェルフの具体化を説明する差分方程式
は、次式により表わされる。
【0039】
【数8】 同様に、高周波シェルフ具体化を説明する差分方程式
は、次式により表わされる。
【0040】
【数9】
【0041】低周波シェルフ及び高周波シェルフの両者
の場合に、フィルタの出力ynは係数b1及びa1による
2乗算処理を使用して得られる。図6A及び6Bはそれ
ぞれ低周波シェルフ及び高周波シェルフの以上の時間領
域表示に関するシグナル・フロー図を概要的に示す。
【0042】図6Aには、1次低周波シェルフ・フィル
タに関する差分方程式の具体化がシグナル・フロー図形
式により示されている。加算要素604において単位遅
延606により1時間単位だけ遅延された入力信号x
n-1に対して入力信号xnに加算し、かつ乗算器610に
おいて係数b1により乗算する。次いで、加算要素61
2においてこの積を入力信号xnに加算する。前記演算
と並行し、加算要素616において入力信号xnを単位
遅延614により1時間単位だけ遅延された出力信号y
n-1に加算する。乗算器620においてその結果を係数
1により乗算する。加算要素622において加算要素
612の結果からこの積を引き算する。その結果は出力
信号ynとなる。
【0043】図6Bには、1次高周波シェルフ・フィル
タに関する差分方程式の具体化がシグナル・フロー図の
形式により示されている。加算要素604において単位
遅延606により1時間単位だけ遅延された入力信号x
n-1から入力信号xnを引き算する。次いで、加算要素6
12においてその積を入力信号xnに加算する。前記演
算と並行し、加算要素616において入力信号xnから
単位遅延614により1時間単位だけ遅延された出力信
号yn-1を引き算する。乗算器620においてその結果
を係数a1により乗算する。加算要素622においてそ
の積を加算要素621の結果に加算する。その結果は出
力信号ynとなる。
【0044】代わって、低周波シェルフ及び高周波シェ
ルフの差分方程式の代わりとしてそれぞれb1=b0+a
1−1又はb1=1+a1−b0を選択してもよい。これ
は、低周波シェルフ・フィルタに対して
【0045】
【数10】 また、高周波シェルフ・フィルタに対して
【0046】
【数11】 の差分方程式を得る。
【0047】図7Aには、低周波シェルフ・フィルタに
関する代替の差分方程式の具体化がシグナル・フロー図
の形式により示されている。加算要素604において単
位遅延606により入力信号xnを1時間単位だけ遅延
された入力信号xn-1に加算し、かつ乗算器610にお
いて係数b0により乗算する。次いで、加算要素612
において乗算器610の積から1時間単位だけ遅延され
た入力信号xn-1を引き算する。前記演算と並行し、加
算要素616において単位遅延614により1時間単位
だけ遅延された出力信号yn-1から入力信号xn-1を引き
算する。乗算器620においてその結果を係数a1によ
り乗算する。加算要素622において加算要素612の
結果からこの積を引き算する。その結果は出力信号yn
となる。
【0048】図7Bには、高周波シェルフ・フィルタに
関する代替の差分方程式の具体化がシグナル・フロー図
の形式により示されている。加算要素604において入
力信号xnから単位遅延606により1時間単位だけ遅
延された入力信号xn-1を引き算し、かつ乗算器610
において係数b0により乗算する。次いで、加算要素6
12において乗算器610の積に1時間単位だけ遅延さ
れた入力信号xn-1を加算する。前記演算と並行し、加
算要素616において単位遅延614により1時間単位
だけ遅延された出力信号yn-1から入力信号xn-1を引き
算する。乗算器620においてその結果を係数a1によ
り乗算する。加算要素622において加算要素612の
結果からこの積を引き算する。その結果は出力信号yn
となる。
【0049】現在の1次シェルフ・フィルタとこの発明
により開示された1次シェルフ・フィルタとに関する計
算及びメモリ必要条件を以下のテーブルにより比較す
る。
【0050】
【表1】
【0051】(図6A,6B,7A及び7B)2次シェ
ルフ応答フィルタに関する乗算器の減少を達成するため
に、同一の置き換え手順に従うことができる。2次低周
波シェルフ・フィルタのときに、伝達関数HLF(z)
は、次式により表わされる。
【0052】
【数12】
【0053】以上の2次低周波シェルフの差分方程式の
具体化を図8Aに概要的に示す。
【0054】同様に、2次高周波シェルフ・フィルタに
関する伝達関数HHF(z)は、次式により表わされる。
【0055】
【数13】
【0056】以上の2次高周波シェルフの差分方程式の
具体化を図8Bに概要的に示す。
【0057】現在の2次シェルフ・フィルタとこの発明
により開示された2次シェルフ・フィルタとに関する計
算及びメモリ必要条件を以下のテーブルにより比較す
る。
【0058】
【表2】
【0059】(図8A及び8B)開示された1次及び2
次周波数シェルフ・フィルタは共に現在具体化されてい
るものより少ない乗算器により具体化される。開示され
た具体化は、より多数の加算処理のために1乗算器及び
係数メモリ装置を除去し、しかも同一出力を発生してい
る。多数の加算要素が代償になっても、乗算処理の減少
は強く望まれる。この効果は、このような多重フィルタ
構造を1DSPにおいて具体化しようとするときに大き
なものとなる。
【0060】3乗算器の2次ディジタルIIR2−4等
化器フィルタ 2−4等化器における基本的な2条件、即ちw=0又は
2、fs/2によるH(ejw)は、z=ejwによる伝達
関数H(z)が、次式を満足しなければならないことを
意味する。
【0061】
【数14】 換言すれば、
【0062】
【数15】 この関数から、2つの式b0+b1+b2=1+a1+a2
及びb0−b1+b2=1−a1+a2が得られる。
【0063】ここでは引用により関連される、1994
年11月、第97回オーディオ技術協会会議、3906
(k−6)のロバート ブリストウ−ジョンソン著、
「オーディオ・パラメトリック・イコライザ用の2−4
係数を計算する種々の方法の等価物」(Robert
Bristow−Jonson,THE EQUIVA
LENCE OF VARIOUS METHOD O
F COMPUTINGBI−QUAD COEFFI
CIENT FOR AUDIO PARAMETRI
C EQUALIZERS,97th Convent
ion ofthe Audio Engineeri
ng Society,3906(k−6),Nove
mber 1994)により、2−4等化器フィルタ係
数において、b1=a1であることが示された。従って、
上式を書き改めると、b2=a2−b0+1(又はb0=a
2−b2+1又はa2=b0+b2−1)が得られる。従っ
て、3つの係数b0、a1及びa2を与えると、残りの係
数は単純な加算(又は引き算)により得られる。時間領
域式にb1=a1及びb2=a2−b0+1を代入すると、
式は、
【0064】
【数16】 が得られ、これを
【0065】
【数17】 と書き改めることができる。
【0066】図1はDFI形式のシグナル・フロー図を
概要的に示しており、このシグナル・フロー図は3係数
0,a1及びa2を使用した前記差分方程式の具体化を
示す。図1では、加算要素108において入力信号xn
から、単位遅延により遅延された2つの単位遅延104
及び106により2時間単位だけ遅延された入力信号x
n-2を引き算し、乗算器112においてその結果が係数
0により乗算する。次いで加算要素114において、
乗算器112の積に2時間単位だけ遅延された入力信号
n-2を加算する。前記演算と並行し、加算要素118
において単位遅延104により1時間単位だけ遅延され
た入力信号xn-1から、単位遅延116により1時間単
位だけ遅延された出力信号yn-1を引き算し、乗算器1
22においてその結果を係数a1により乗算する。加算
要素124において、加算要素114からの結果に乗算
器120の積を加算する。前記演算と並行し、加算要素
128において2時間単位だけ遅延された入力信号x
n-2から、単位遅延116及び126により2時間単位
だけ遅延された出力信号yn-2を引き算し、かつ加算要
素132においてその結果を係数a2により乗算する。
乗算器130の積は加算要素134の結果に加算され
る。その結果は出力信号ynとなる。
【0067】同様に、他の同等表現も可能である。例え
ば、b2=a2−b0+1の代わりに、b0=a2−b2+1
又はa2=b0+b2−1を差分方程式に代入してもよい。
これにより、図1により説明したフィルタの等価出力y
nを有するディジタル・フィルタが得られる。このアー
キテクチャーは、乗算器数を一定にしたまま、変更可能
である。
【0068】現在の2次2−4等化器ディジタルIIR
フィルタと、この発明が開示する2次2−4等化器ディ
ジタルIIRフィルタとに関する計算及びメモリの必要
条件を以下のテーブルにおいて比較する。
【0069】
【表3】
【0070】(図1)開示した2次2−4等化器フィル
タ・ディジタルIIRフィルタは、同一形式及び次数に
ついて現在のフィルタ具体化よりも少ない乗算器により
具体化される。開示された具体化は、減少した乗算器及
び係数メモリ要求のために多数の加算処理を必要とす
る。しかしながら、24ビット係数に対して、加算−シ
フト・アーキテクチャーに具体化された乗算器は、12
加算処理を必要とする。加算要素によるこのような乗算
器の置き換えは、11個の加算処理を節減するものとな
る。従って、乗算処理の低減は、多数の加算要素の代償
を払っても、強く望まれる。この利点は、多数のこのよ
うなフィルタ構造を1DSPに具体化しようとするとき
に大きなものとなる。
【0071】図4は概要的に量子化ステップを有する図
1の3乗算器2次ディジタルIIR等化器フィルタのD
FI形式シグナル・フロー図を示す。図1のシグナル・
フロー図は量子化ステップを説明するために僅かに変更
されている。図4では、加算要素108において、入力
信号xnから単位遅延104及び106による2時間単
位xn2だけ遅延された入力信号を引き算し、乗算器1
12においてその結果を係数b0により乗算する。更
に、量子化器136においてその結果を量子化する。加
算要素114において、乗算器112の積に2時間単位
だけ遅延された入力信号xnを加算する。前記演算と並
行し、加算要素118において単位遅延104により1
時間単位だけ遅延された入力信号xn-1から単位遅延1
16により1時間単位だけ遅延された出力信号yn-1を引
き算し、乗算器122においてその結果を係数a1によ
り乗算する。前記演算と並行し、加算要素128におい
て、2時間単位だけ遅延された入力信号xn-2から、単
位遅延116及び126により2時間単位だけ遅延され
た出力信号yn-2を引き算し、乗算器132においてその
結果を係数a2により乗算する。加算要素124におい
て乗算器120の積の結果に乗算器130の積を加算す
る。次いで、その結果は量子化器138において量子化
される。更に、加算要素134においてその結果を加算
要素114の結果に加算する。その結果は出力信号yn
となる。
【0072】図9は減少した乗算器ディジタルIIR等
化器フィルタを使用しているオーディオ・システムの信
号処理のブロック図を示す。等化器、オーディオ・トー
ン・コントロール及びボリューム・コントロールはディ
ジタル信号処理ハードウェアの各部分であり、このディ
ジタル信号処理ハードウェアは更にDSPコントロー
ラ、制御回路及びメモリを含む。等化器がディジタル化
したオーディオ信号を受け取る。この信号はDSPハー
ドウェアにより処理される。ディジタル・アナログ変換
器がこの信号を変換してアナログ・オーディオ信号とし
て出力し、このアナログ・オーディオ信号は電力増幅器
に入力されてスピーカ・システムに渡される。等化器ブ
ロックは3乗算器2次ディジタルIIRフィルタを使用
している。オーディオ・トーン・コントロール・ブロッ
クは2乗算器周波数シェルフ・フィルタを使用してい
る。
【0073】高次ディジタルIIR2−4等化器フィル
2−4等化器の基本的な同一条件が満足されている限
り、1次及び2次のフィルタより高次のフィルタにおい
て乗算器の減少を達成することができる。例えば、3次
フィルタの伝達関数H(z)は、
【0074】
【数18】 と記載され得る。この関数から2つの式b0+b1+b2
+b3=1+a1+a2+a3及びb0−b1+b2−b3=1
−a1+a2−a3が得られる。2式を加算すると、b 2=1
+a2−b0が得られ、また第1の式から第2の式を引き
算すると、b3=a1+a3−b1が得られる。これらの値
をフィルタに関する時間領域の式に代入すると、
【0075】
【数19】 と書き改めることができる。
【0076】図10はDFI形式のシグナル・フロー図
を概要的に示し、このシグナル・フロー図は3係数
0、b1、a1、a2及びa3を使用して前記差分方程式の
具体化を説明している。この3次フィルタと共に高次の
フィルタの他の等価表現も可能である。
【0077】開示されたクラスの発明の一具体化例によ
れば、1又はそれより多く連続する遅延段階と、全部で
2j+1より少ない乗算器からなる複数の乗算器段階
と、前記複数の乗算器段階及びjサンプル深さを超えな
い前記複数の遅延段階のものと相互接続されて1又はそ
れより多くの規制端点値を有する伝達関数を具体化する
複数の加算段階とを備え、減少した数の乗算器により少
なくとも1つの規制端点値を有した所望の伝達関数を具
体化するディジタル・フィルタ・アーキテクチャーが提
供され、前記複数の乗算器段階は、前記伝達関数の前記
規制端点値の前の知識を使用して2j+1から減少され
た減少係数セットを具体化する。
【0078】開示されたクラスの発明の一具体化例によ
れば、1又はそれより多くの連続する遅延段階と、全部
で丁度2j−1の乗算器段階からなる複数の乗算器段階
と、前記複数の乗算器段階及びjサンプル深さを超えな
い前記複数の遅延段階のものと相互接続されて1又はそ
れより多くの規制端点値を有する伝達関数を実現する複
数の加算段階とを備え、減少した数の乗算器により少な
くとも2つの規制端点値を有し、所望の伝達関数を実現
するディジタル・フィルタ・アーキテクチャーが提供さ
れ、前記複数の乗算器段階は、前記伝達関数の前記規制
端点値の前の知識を使用して2j+1から減少された一
組の2j−1係数のみを具体化する。
【0079】開示されたクラスの発明の一具体化例によ
れば、それぞれ少なくとも2つの遅延段階を備えた第1
及び第2の遅延チェーンと、前記第2の遅延チェーンの
中間ノードの出力及び前記第1の遅延チェーンの中間ノ
ードの出力を受け取って組み合わせるように接続された
第1の加算段階と、前記第2の遅延チェーンの2倍遅延
出力及び前記第1の遅延チェーンの2倍遅延出力を受け
取って組み合わせるように接続された第2の加算段階
と、前記第1の遅延チェーンの前記2倍遅延出力及び入
力信号を受け取って組み合わせるように接続された第3
の加算段階と、第1のゲイン係数により乗算した前記第
1の加算段階の出力、第2のゲイン係数により乗算した
前記第2の加算段階の出力、前記第3のゲイン係数によ
り乗算した前記第3の加算段階の出力、及び前記第1の
遅延チェーンの前記2倍遅延出力を組み合わせるように
機能的に接続された更なる複数の演算段階とを備え、1
つ少ない乗算器によるディジタルIIRフィルタが提供
され、前記入力信号は前記第1の遅延チェーンの入力に
接続され、かつ前記更なる複数の演算段階の出力は前記
前記第2の遅延チェーンの入力に接続され、更に出力信
号を供給するように接続されている。
【0080】開示されたクラスの発明の一具体化例によ
れば、それぞれ少なくとも1遅延段階を備えた第1及び
第2の遅延チェーンと、前記第2の遅延チェーンの出力
を受け取って入力信号と組み合わせるように接続された
第1の加算段階と、前記第1の遅延チェーンの出力を受
け取って前記入力信号と組み合わせるように接続された
第2の加算段階と、第1のゲイン係数により乗算した前
記第1の加算段階の出力、第2のゲイン係数により乗算
した前記第2の加算段階の出力、及び前記入力信号を組
み合わせるように機能的に接続された更なる複数の演算
段階とを備え、1つ少ない乗算器によるディジタルII
Rフィルタが提供され、前記入力信号は前記第1の遅延
チェーンの入力に接続され、かつ前記更なる複数の演算
段階の出力は、前記前記第2の遅延チェーンの入力に接
続され、更に出力信号を供給するように接続されてい
る。
【0081】開示されたクラスの発明の一具体化例によ
れば、それぞれ少なくとも1遅延段階を備えた第1及び
第2の遅延チェーンと、前記第2の遅延チェーンの出力
及び入力信号を受け取って組み合わせるように接続され
た第1の加算段階と、前記第1の遅延チェーンの出力及
び前記入力信号を受け取って組み合わせるように接続さ
れた第2の加算段階と、第1のゲイン係数により乗算し
た前記第1の加算段階の出力、第2のゲイン係数により
乗算した前記第2の加算段階の出力、及び前記入力信号
を組み合わせるように機能的に接続された更なる複数の
演算段階とを備え、1つ少ない乗算器によるディジタル
IIRフィルタにおいて、1つ少ない乗算器によるディ
ジタルIIRフィルタが提供され、前記入力信号は前記
第1の遅延チェーンの入力に接続され、かつ前記更なる
複数の演算段階の出力は、前記前記第2の遅延チェーン
の入力に接続され、更に出力信号を供給するように接続
されている。
【0082】開示されたクラスの発明の一具体化例によ
れば、1又はそれより多くの遅延チェーン処理と、全部
で2j+1より少ない乗算処理からなる複数の乗算処理
と、前記乗算処理とjサンプル深さを超えない遅延チェ
ーン処理と相互接続されて1又はそれより多くの規制端
点値により伝達関数を具体化する複数の加算とを実行す
るようにプログラムされた、少なくとも1つのプログラ
マブル・プロセッサ及び数値ハードウェアを備えたプロ
グラマブル・システムが提供され、前記乗算処理は、前
記伝達関数の前記規制端点値の以前の知識を使用して2
j+1から減少された係数セットを具体化する。
【0083】開示されたクラスの発明の一具体化例によ
れば、アナログ・ソースと、前置増幅器と、1又はそれ
より多くの遅延チェーン段階、全部で2j+1より少な
い乗算処理からなる複数の乗算器段階、前記複数の乗算
器段階及びjサンプル深さを超えない遅延チェーン段階
と相互接続されて1又はそれより多くの規制端点値によ
り伝達関数を具体化する複数の加算器段階であって、前
記伝達関数の前記規制端点値の以前の知識を使用して2
j+1から減少された減少係数セットを具体化する前記
加算段階を有するディジタル等化器と、電力増幅器と、
スピーカとを備えたオーディオ・システムが提供され
る。
【0084】開示されたクラスの発明の一具体化例によ
れば、jサンプルを超えないディジタル信号を遅延する
ステップと、複数の加算処理と、前記遅延ステップとの
組み合わせにより、前記規制端点値の以前の知識を使用
して2j+1から減少された係数セットにより前記伝達
関数を具体化する2j+1を超えない乗算処理とを実行
するステップとを備え、少なくとも1つの端点値制約を
有する次数jの所望の伝達関数を具体化するように減少
した数の乗算器を有するディジタルIIRフィルタリン
グ方法が提供される。
【0085】変更及び変形 当該分野に習熟した者により理解されるように、この発
明において説明した発明の概念は、非常に広い範囲のア
プリケーションにわたって変更及び変形されてもよく、
従って特許されるべき要旨の範囲は、与えられた特定の
具体化例の教えによって限定されるものではなく、記載
した特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0086】例えば、減少乗算器フィルタは、主として
オーディオ/ビデオ・アプリケーション用であるが、周
波数応答がfs/2、0又は両方において均一とする制
約を有する任意のアプリケーションにおいて使用可能と
される。これは、1、−1又は両方においてz領域の1
に対応する。fs/2又は0において1の周波数応答に
より、1乗算器の減少が達成される。fs/2及び0に
おいて1の周波数応答により、2乗算器の減少が達成さ
れる。
【0087】他の例では、減少した乗算器フィルタは1
次及び2次フィルタに限定されない。高次のフィルタは
以上の制約が満足される限り、前記減少した乗算器フィ
ルタを使用可能にさせる。
【0088】いくつかの具体化構造はディジタル・フィ
ルタ用に存在している。DFI形式及びDFII形式は
差分方程式から導き出される。しかしながら、乗算器に
おける減少はDFI形式又はDFII形式構造に限定さ
れない。更に、システム機能から直接導き出される構造
は、乗算器を減少させる効果を得ることができる。その
上、他の解決法は、状態変数表示及び線形変換に基づ
く、又はアナログ・フィルタのディジタル・エミュレー
ションに基づいたもののように、乗算器を減少させる効
果を得ることができる。
【0089】具体化に関するシステム構成の更なる詳細
は、オッペンハイム(Alan V. Oppenhe
im)及びシェーファー(Ronald W. Sch
afer)による「離散的な時間信号処理(DISCR
ETE−TIME SIGNAL PROCESSIN
G)」(1989)、ジャクソン(Leland B.
Jackson)による「フィルタ及び信号処理」(1
986)、ラビナー(Lawrence R. Rab
iner)及びゴールド(Bernard Gold)
による(ディジタル信号処理の理論及びアプリケーショ
ン)(1975)、及びオッペンハイム及びシェーファ
ーによる「ディジタル信号処理」(1975)に見出す
ことができ、ここで、これらは全て引用により組み込ま
れる。
【0090】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。
【0091】(1) 減少した数の乗算器により少なく
とも1つの規制端点値を有した所望の伝達関数を具体化
するディジタル・フィルタを構築する方法において、1
又はそれより多く連続する遅延段階と、全部で2j+1
より少ない乗算器からなる複数の乗算器段階と、前記複
数の乗算器段階及びjサンプル深さを超えない前記複数
の遅延段階のものと相互接続されて1又はそれより多く
の規制端点値を有する伝達関数を具体化する複数の加算
段階とを備え、前記複数の乗算器段階は、前記伝達関数
の前記規制端点値の前の知識を使用して2j+1から減
少された減少係数セットを具体化するディジタル・フィ
ルタを構築する方法。
【0092】(2) 前記伝達関数は周波数シェルフ関
数である第1項記載の方法。
【0093】(3)前記各乗算器段階は、プログラマブ
ル・プロセッサにおける乗算処理である第1項記載の方
法。
【0094】(4) 前記各加算段階は、プログラマブ
ル・プロセッサにおける加算処理である第1項記載の方
法。
【0095】(5) 前記伝達関数は等化器の関数であ
る第1項記載の方法。
【0096】(6) j=2である第1項記載の方法。
【0097】(7) 2つの前記連続する遅延段階を備
えている第1項記載の方法。
【0098】(8) 前記加算及び乗算段階は変形した
DFI形式構成により構築されている第1項記載の方
法。
【0099】(9) 減少した数の乗算器により少なく
とも2つの規制端点値を有し、所望の伝達関数を実現す
るディジタル・フィルタを構築する方法において、1又
はそれより多くの連続する遅延段階と、全部で丁度2j
−1の乗算器段階からなる複数の乗算器段階と、前記複
数の乗算器段階及びjサンプル深さを超えない前記複数
の遅延段階のものと相互接続されて1又はそれより多く
の規制端点値を有する伝達関数を実現する複数の加算段
階とを備え、前記複数の乗算器段階は、前記伝達関数の
前記規制端点値の前の知識を使用して2j+1から減少
された一組の2j−1係数のみを具体化する方法。
【0100】(10) 前記各乗算器段階は、プログラ
マブル・プロセッサにおける乗算処理である第9項記載
の方法。
【0101】(11) 前記各乗算器段階は、プログラ
マブル・プロセッサにおける加算処理である第9項記載
の方法。
【0102】(12) 前記伝達関数は等化器の関数で
ある第9項記載の方法。
【0103】(13) J=2である第9項記載の方
法。
【0104】(14) 2つの前記連続する遅延段階を
備えている第9項記載の方法。
【0105】(15) 前記加算及び乗算段階は、変形
したDFI形式構成により構築されている第9項記載の
方法。
【0106】(16) 1つ少ない乗算器によるディジ
タルIIRフィルタにおいて、それぞれ少なくとも2つ
の遅延段階を備えた第1及び第2の遅延チェーンと、前
記第2の遅延チェーンの中間ノードの出力及び前記第1
の遅延チェーンの中間ノードの出力を受け取って組み合
わせるように接続された第1の加算段階と、前記第2の
遅延チェーンの2倍遅延出力及び前記第1の遅延チェー
ンの2倍遅延出力を受け取って組み合わせるように接続
された第2の加算段階と、前記第1の遅延チェーンの前
記2倍遅延出力及び入力信号を受け取って組み合わせる
ように接続された第3の加算段階と、第1のゲイン係数
により乗算した前記第1の加算段階の出力、第2のゲイ
ン係数により乗算した前記第2の加算段階の出力、前記
第3のゲイン係数により乗算した前記第3の加算段階の
出力、及び前記第1の遅延チェーンの前記2倍遅延出力
を組み合わせるように機能的に接続された更なる複数の
演算段階とを備え、前記入力信号は前記第1の遅延チェ
ーンの入力に接続され、かつ前記更なる複数の演算段階
の出力は前記前記第2の遅延チェーンの入力に接続さ
れ、更に出力信号を供給するように接続されているディ
ジタルIIRフィルタ。
【0107】(17)前記第3の加算段階の出力を受け
取って量子化するように接続された第1の量子化段階
と、前記第1及び第2の加算及び乗算段階の和を受け取
って量子化するように接続された第2の量子化段階とを
備えた第16項記載のディジタルIIRフィルタ。
【0108】(18) 1つ少ない乗算器によるディジ
タルIIRフィルタにおいて、それぞれ少なくとも1遅
延段階を備えた第1及び第2の遅延チェーンと、前記第
2の遅延チェーンの出力及び入力信号を受け取って組み
合わせるように接続された第1の加算段階と、前記第1
の遅延チェーンの出力及び前記入力信号を受け取って組
み合わせるように接続された第2の加算段階と、第1の
ゲイン係数により乗算した前記第1の加算段階の出力、
第2のゲイン係数により乗算した前記第2の加算段階の
出力、及び前記入力信号を組み合わせるように機能的に
接続された更なる複数の演算段階とを備え、前記入力信
号は前記第1の遅延チェーンの入力に接続され、かつ前
記更なる複数の演算段階の出力は、前記前記第2の遅延
チェーンの入力に接続され、更に出力信号を供給するよ
うに接続されているディジタルIIRフィルタ。
【0109】(19) 1つ少ない乗算器を有するディ
ジタルIIRフィルタにおいて、それぞれ少なくとも1
遅延段階を備えた第1及び第2の遅延チェーンと、前記
第1の遅延チェーン及び前記第2の遅延チェーンの出力
を受け取って入力信号と組み合わせるように接続された
第1の加算段階と、入力信号及び前記第1の遅延チェー
ンの出力を受け取って組み合わせるように接続された第
2の加算段階と、第1のゲイン係数を乗算した前記第1
の加算段階の出力、前記遅延チェーンの出力、及び第2
のゲイン係数により乗算した前記第2の加算段階の出力
を組み合わせるように機能的に接続された更なる複数の
演算段階とを備え、前記入力信号は前記第1の遅延チェ
ーンの入力に接続され、かつ前記更なる複数の演算段階
の出力は前記前記第2の遅延チェーンの入力に接続さ
れ、更に出力信号を供給するように接続されているディ
ジタルIIRフィルタ。
【0110】(20) プログラマブル・システムにお
いて、1又はそれより多くの遅延チェーン処理と、全部
で2j+1より少ない乗算処理からなる複数の乗算処理
と、前記乗算処理とjサンプル深さを超えない遅延チェ
ーン処理と相互接続されて1又はそれより多くの規制端
点値により伝達関数を具体化する複数の加算とを実行す
るようにプログラムされた、少なくとも1つのプログラ
マブル・プロセッサ及び数値ハードウェアを備え、前記
乗算処理は、前記伝達関数の前記規制端点値の以前の知
識を使用して2j+1から減少された係数セットを具体
化する方法。
【0111】(21) 前記プログラマブル・プロセッ
サはディジタル信号プロセッサである第20項記載の方
法。
【0112】(22) オーディオ・システムにおい
て、アナログ・ソースと、前置増幅器と、1又はそれよ
り多くの遅延チェーン段階、全部で2j+1より少ない
乗算処理からなる複数の乗算器段階、前記複数の乗算器
段階及びjサンプル深さを超えない遅延チェーン段階と
相互接続されて1又はそれより多くの規制端点値により
伝達関数を具体化する複数の加算器段階であって、前記
伝達関数の前記規制端点値の以前の知識を使用して2j
+1から減少された減少係数セットを具体化する前記加
算段階を有するディジタル等化器と、電力増幅器と、ス
ピーカとを備えたオーディオ・システム。
【0113】(23) 前記ディジタル等化器は、
【数20】 を具体化する2次ディジタルIIRフィルタを備えてい
る第22項記載のオーディオ・システム。
【0114】(24) (a)jサンプルを超えないディジタル信号を遅延する
ステップと、(b)複数の加算処理と、前記遅延ステッ
プとの組み合わせにより、前記規制端点値の以前の知識
を使用して2j+1から減少された係数セットにより前
記伝達関数を具体化する2j+1を超えない乗算処理と
を実行するステップとを備え、少なくとも1つの端点値
制約を有する次数jの所望の伝達関数を具体化するよう
に減少した数の乗算器を有するディジタルIIRフィル
タリング方法。
【0115】(25) 前記伝達関数は周波数シェルフ
関数である第24項記載の方法。
【0116】(26) j=2である第24項記載の方
法。
【0117】(27) 前記加算及び乗算段階は変形し
たDFI形式構成により構築されている第24項記載の
方法。
【0118】(28) 現在のディジタルIIRフィル
タ構造において少なくとも利用可能なものより1つ少な
い乗算器を使用した新しいディジタルIIRフィルタを
開示する。特に、開示した解決法は、両方端点値(0及
びfs/2)の一方又は両方を1に規制することによ
り、1次構造のときは3乗算処理の代わりに2乗算処理
を使用し、また2次構造のときは4又は5乗算処理の代
わりに3乗算処理を使用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】3乗算器の2次ディジタルIIRフィルタを概
要的に示すDFI形式のシグナル・フロー図。
【図2】Aは、2次ディジタルIIRフィルタ用の通常
の直接形式I(DFI形式)具体化アーキテクチャーを
概要的に示す図。Bは、2次ディジタルIIRフィルタ
用の通常の直接形式II(DFI形式)具体化アーキテ
クチャーを概要的に示す図。
【図3】等化器の機能を示すグラフ。
【図4】3乗算器の2次ディジタルIIR等化器フィル
タを概要的に示すDFI形式のシグナル・フロー図。
【図5】Aは、低周波シェルフ・フィルタの機能を示す
グラフ。Bは、高周波数シェルフ・フィルタの機能を示
すグラフ。
【図6】Aは、一つ少ない乗算器を有する1次ディジタ
ルIIR低周波シェルフ・フィルタを概要的に示すDF
I形式のシグナル・フロー図。Bは、一つ少ない乗算器
を有する1次ディジタルIIR高周波シェルフ・フィル
タを概要的に示すDFI形式のシグナル・フロー図。
【図7】Aは、一つ少ない乗算器を有する1次ディジタ
ルIIR低周波シェルフ・フィルタを概要的に示す他の
DFI形式のシグナル・フロー図。Bは、一つ少ない乗
算器を有する1次ディジタルIIR高周波シェルフ・フ
ィルタを概要的に示す他のDFI形式のシグナル・フロ
ー図。
【図8】Aは、一つ少ない乗算器を有する2次ディジタ
ルIIR低周波シェルフ・フィルタを概要的に示すDF
I形式のシグナル・フロー図。Bは、一つ少ない乗算器
を有する2次ディジタルIIR高周波シェルフ・フィル
タを概要的に示すDFI形式のシグナル・フロー図。
【図9】乗算器を減少させたディジタルIIR等化器フ
ィルタを利用するオーディオ・システムの信号処理のブ
ロック図。
【図10】5係数b0、b1、a1、a2及びa3を使用し
た3次差分方程式の実現を説明する概要的なDFI形式
シグナル・フロー図。
【符号の説明】
104、106、116、126、208、214、2
24、230、606、614、 遅延要素 108、114、124、128,134,220、2
22、236、238、604、610、612、61
6、622 加算器 112、122、132、206、212、218、2
28、234、610、620 乗算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減少した数の乗算器により、少なくとも
    1つの規定された端点値を有する所望の伝達関数を具体
    化するディジタル・フィルタ構造であって、 1又はそれより多く連続する遅延段と、 全部で2j+1より少ない乗算器からなる複数の乗算器
    段と、 前記複数の乗算器段及びjサンプル深さを超えない前記
    複数の遅延段の一部と相互接続され、1又はそれより多
    くの規定された端点値を有する伝達関数を具体化する複
    数の加算段とを備え、 前記複数の乗算器段は、前記伝達関数の前記規定された
    端点値の前の知識を使用して2j+1よりも減少された
    減少係数セットを具体化する前記ディジタル・フィルタ
    構造。
JP11009883A 1998-01-15 1999-01-18 少ない乗算器によるディジタルiirフィルタ Pending JPH11261376A (ja)

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